JP2023146263A - 充電コネクタ - Google Patents

充電コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2023146263A
JP2023146263A JP2022053361A JP2022053361A JP2023146263A JP 2023146263 A JP2023146263 A JP 2023146263A JP 2022053361 A JP2022053361 A JP 2022053361A JP 2022053361 A JP2022053361 A JP 2022053361A JP 2023146263 A JP2023146263 A JP 2023146263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
power terminal
housing
connector
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022053361A
Other languages
English (en)
Inventor
由宇 鬼頭
Yuu Kito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2022053361A priority Critical patent/JP2023146263A/ja
Priority to PCT/JP2023/009823 priority patent/WO2023189532A1/ja
Publication of JP2023146263A publication Critical patent/JP2023146263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/46Bases; Cases
    • H01R13/533Bases, cases made for use in extreme conditions, e.g. high temperature, radiation, vibration, corrosive environment, pressure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R4/00Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
    • H01R4/28Clamped connections, spring connections
    • H01R4/30Clamped connections, spring connections utilising a screw or nut clamping member

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】ボルト締めの際のコネクタ端子の共回りを抑制可能とした充電コネクタを提供する。【解決手段】充電コネクタ10は、ハウジング11と、ハウジング11に収容されるコネクタ端子としての第1電力端子12と、第1電力端子12及び電線に接続される第1中継端子と、を備える。第1電力端子12は、ハウジング11に対して相対移動可能に設けられている。第1中継端子は、第1電力端子12に対してボルト締めにより固定されている。ハウジング11は、治具Pを挿通可能な第1開口56aを有している。そして、第1電力端子12は、第1開口56aに挿通された治具Pを挿通可能な治具孔37を有している。【選択図】図7

Description

本開示は、充電コネクタに関するものである。
例えば、特許文献1には、車載用の充電コネクタが記載されている。充電コネクタは、ハウジングと、ハウジングに収容されるコネクタ端子と、コネクタ端子及び電線に接続される中継端子とを備える。中継端子は、コネクタ端子に対してボルト締めにより固定されている。
国際公開第2017/111175号
上記のような充電コネクタでは、車両振動が電線から中継端子に伝わると、その振動によりコネクタ端子と中継端子を締結するボルトが緩む懸念がある。そこで、コネクタ端子をハウジングに対して相対移動可能に設けることで、そのボルトの緩みを抑制可能となる。すなわち、コネクタ端子がハウジングに対して相対移動することで、電線及び中継端子から伝わってくる振動を吸収することが可能となる。これにより、車両振動によるボルトの緩みを抑制可能となる。しかしながら、コネクタ端子をハウジングに対して相対移動可能に構成すると、コネクタ端子と中継端子とのボルト締めの際にコネクタ端子が共回りする懸念がある。
本開示の目的は、ボルト締めの際のコネクタ端子の共回りを抑制可能とした充電コネクタを提供することにある。
本開示の充電コネクタは、車載用の充電コネクタであって、ハウジングと、前記ハウジングに収容されるコネクタ端子と、前記コネクタ端子及び電線に接続される中継端子と、を備え、前記コネクタ端子は、前記ハウジングに対して相対移動可能に設けられ、前記中継端子は、前記コネクタ端子に対してボルト締めにより固定され、前記ハウジングは、治具を挿通可能な開口を有し、前記コネクタ端子は、前記開口に挿通された前記治具を挿通可能な治具孔を有している。
本開示の充電コネクタは、ボルト締めの際のコネクタ端子の共回りを抑制する効果を発揮する。
図1は、充電コネクタを搭載した車両の充電状態を示す概略図である。 図2は、実施形態における充電コネクタの斜視図である。 図3は、同形態における充電コネクタの分解斜視図である。 図4は、同形態における充電コネクタの背面図である。 図5は、同形態における充電コネクタの平面図である。 図6は、図5における6-6線断面図である。 図7は、図5における7-7線断面図である。 図8は、図5における8-8線断面図である。 図9は、同形態の充電コネクタにおいてハウジングの内部構造を部分的に示す背面図である。 図10は、同形態における第1電力端子及び第2電力端子の斜視図である。 図11は、同形態における第1位置保持部材の斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の充電コネクタは、
[1]車載用の充電コネクタであって、ハウジングと、前記ハウジングに収容されるコネクタ端子と、前記コネクタ端子及び電線に接続される中継端子と、を備え、前記コネクタ端子は、前記ハウジングに対して相対移動可能に設けられ、前記中継端子は、前記コネクタ端子に対してボルト締めにより固定され、前記ハウジングは、治具を挿通可能な開口を有し、前記コネクタ端子は、前記開口に挿通された前記治具を挿通可能な治具孔を有している。
この構成によれば、充電コネクタの組み立てに際し、ハウジングにコネクタ端子を収容した後、ハウジングの開口を通じてコネクタ端子の治具孔に治具を挿入する。これにより、ハウジングに対するコネクタ端子の相対移動を治具にて規制することが可能となる。したがって、コネクタ端子をハウジングに収容した状態において、コネクタ端子と中継端子とのボルト締めの際に、コネクタ端子の共回りを抑制することが可能となる。また、充電コネクタが組み立てられた状態では、コネクタ端子は、ハウジングに対して相対移動可能とされる。したがって、コネクタ端子がハウジングに対して相対移動することで、電線及び中継端子から伝わってくる振動を吸収することが可能となる。その結果、車両振動によるボルトの緩みを抑制可能となる。
[2]前記コネクタ端子は、板材からプレス加工により形成されるプレス端子である。
この構成によれば、コネクタ端子を例えば切削端子とする場合と比較して、コネクタ端子の製造性を向上させることが可能となる。
[3]前記コネクタ端子は、外部コネクタの相手端子が接続される第1接続部と、電線に接続された中継端子が接続される第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部とを連結する連結部と、前記連結部に対して折り曲げられて形成される延出壁部と、を備え、前記治具孔は、前記延出壁部に設けられている。この構成によれば、コネクタ端子の治具孔が、連結部に対して折り曲げられて形成された延出壁部に設けられた好適な構成となる。
[4]前記延出壁部は、互いに対向するように一対設けられ、前記治具孔は、前記一対の延出壁部にそれぞれ設けられている。
この構成によれば、一対の延出壁部の各々の治具孔に治具を挿通させることが可能となる。これにより、ボルト締めの際のコネクタ端子の共回りを、各治具孔に挿通した治具によってより強固に抑制することが可能となる。
[5]前記コネクタ端子は、第1方向に沿って複数並設され、前記電線は、前記第1方向に沿って引き出されている。
この構成によれば、第1方向に直交する方向における充電コネクタの小型化が可能となる。
[6]前記コネクタ端子は複数設けられ、前記複数のコネクタ端子は、プラス電位側の第1電力端子及びマイナス電位側の第2電力端子を含んでいる。
この構成によれば、各電力端子と中継端子とのボルト締めにおけるコネクタ端子の共回りを抑制することが可能となる。
[7]前記第1電力端子及び前記第2電力端子の各々の前記治具孔は、互いに同じ方向に開口している。
この構成によれば、第1電力端子及び第2電力端子の各々の治具孔に対して同じ方向から治具を挿入することが可能となる。したがって、充電コネクタを組み立てる際の作業性の向上を図ることが可能となる。
[8]前記ハウジングは、前記第1電力端子と前記第2電力端子との間に位置して前記第1電力端子と前記第2電力端子との間を電気的に絶縁する絶縁壁部を有し、前記絶縁壁部は、前記治具孔の開口方向に沿った方向に延在している。
この構成によれば、治具孔に挿入する治具を絶縁壁部に貫通させなくても済む構成となる。これにより、絶縁壁部によって、第1電力端子と第2電力端子との間の絶縁距離を確保することが可能となる。
[9]前記第1電力端子と前記第2電力端子とは、互いに同一形状をなしている。
この構成によれば、第1電力端子と第2電力端子とを同一部品として扱うことが可能となる。このため、充電コネクタを構成する部品の種類の削減が可能となり、その結果、部品管理が煩雑になることを抑制できる。
[10]前記複数のコネクタ端子は、グラウンド端子を含んでいる。
この構成によれば、グラウンド端子と中継端子とのボルト締めにおけるコネクタ端子の共回りを抑制することが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の充電コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本明細書における「垂直」や「直交」は、厳密に垂直や直交の場合のみでなく、本実施形態における作用ならびに効果を奏する範囲内で概ね垂直や直交の場合も含まれる。
なお、本明細書の説明で使用される「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものだけではなく、複数の部品を組み合わせて筒状をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きなどを有するものも含む。また、「筒状」の形状には、円形、楕円形、及び、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれる。
また、本明細書における「対向」とは、面同士又は部材同士が互いに正面の位置にあることを指し、互いが完全に正面の位置にある場合だけでなく、互いが部分的に正面の位置にある場合を含む。また、本明細書における「対向」とは、2つの部分の間に、2つの部分とは別の部材が介在している場合と、2つの部分の間に何も介在していない場合の両方を含む。
(充電コネクタ10を備える車両Vについて)
図1は、外部給電装置100からハイブリッド車や電気自動車等の車両Vに充電している状態を概略的に示している。車両Vには、本実施形態の充電コネクタ10が設けられている。充電コネクタ10には、外部給電装置100に接続された外部コネクタ101を接続される。充電コネクタ10は、後述する電線24を含むワイヤハーネスWを介して、車両Vに搭載されたバッテリBTに接続されている。
(充電コネクタ10の構成)
図3に示すように、充電コネクタ10は、ハウジング11と、第1電力端子12と、第2電力端子13と、グラウンド端子14と、複数のシグナル端子15と、を備えている。第1電力端子12は、プラス電位側の電力端子である。第2電力端子13は、マイナス電位側の電力端子である。第1電力端子12、第2電力端子13、グラウンド端子14、及び各シグナル端子15は、ハウジング11に収容されている。また、充電コネクタ10は、また、充電コネクタ10は、第1電力端子12及び第2電力端子13の位置を保持する第1位置保持部材16と、グラウンド端子14及び各シグナル端子15の位置を保持する第2位置保持部材17と、を備えている。
なお、各図面において、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示している。以下の説明では、X軸に沿う方向を「充電コネクタ10の幅方向X」または、単に「幅方向X」と称する。また、Y軸に沿う方向を「充電コネクタ10の挿抜方向Y」または、単に「幅方向X」と称する。また、Z軸に沿う方向を「充電コネクタ10の厚さ方向Z」または、単に「厚さ方向Z」と称する。
図2及び図4に示すように、充電コネクタ10は、第1電力端子12に接続される第1中継端子21と、第2電力端子13に接続される第2中継端子22と、グラウンド端子14に接続される第3中継端子23と、を備えている。第1中継端子21は、第1電力端子12に対してボルト締めにより固定される。第2中継端子22は、第2電力端子13に対してボルト締めにより固定される。第3中継端子23は、グラウンド端子14に対してボルト締めにより固定される。
第1中継端子21及び第2中継端子22の各々には、電線24が接続されている。各電線24は、高電圧・大電流に対応可能な大径の高圧電線である。電線24の断面積は、例えば、70平方ミリメートル以上に設定される。第3中継端子23には、電線25が接続されている。なお、図4では、図面簡略のため、電線24,25の図示を省略している。
(第1電力端子12及び第2電力端子13の構成)
図3及び図7に示すように、第1電力端子12と第2電力端子13とは、幅方向Xに並んで配置されている。すなわち、第1電力端子12及び第2電力端子13は、第1方向としての幅方向Xに沿って並設される。また、第1電力端子12と第2電力端子13とは、充電コネクタ10の幅方向Xの中心線C1に対して線対称となるように構成されている。
第1電力端子12と第2電力端子13とは同一部品であって、互いに同一形状をなしている。このため、第1電力端子12及び第2電力端子13の各構成については同一の符号を付して説明する。なお、第2電力端子13は、第1電力端子12を挿抜方向Yに沿った軸中心に180度回転して配置したものである。また、第1電力端子12及び第2電力端子13は、板材からプレス加工により形成されるプレス端子である。第1電力端子12及び第2電力端子13を形成する材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料が挙げられる。
第1電力端子12及び第2電力端子13の構成について、第1電力端子12を例にとって説明する。図10に示すように、第1電力端子12は、第1接続部31と、第2接続部32と、連結部33と、一対の延出壁部34と、を有している。
第1接続部31は、挿抜方向Yに沿って延びる筒状をなしている。詳しくは、第1接続部31は、複数の弾性片31aを有している。複数の弾性片31aは、挿抜方向Yから見て環状に設けられている。各弾性片31aは、第1接続部31の径方向において弾性的に撓むように構成されている。第1接続部31には、前述の外部コネクタ101が有する図示しない相手端子が挿抜方向Yに沿って挿入される。各弾性片31aは、当該相手端子に対して径方向に接触する。これにより、第1電力端子12と相手端子との電気的導通が図られる。
第1電力端子12の第2接続部32は、第1中継端子21とボルト締めされる部位である。第2電力端子13の第2接続部32は、第2中継端子22とボルト締めされる部位である。第2接続部32は、例えば、挿抜方向Yに対して垂直な板状をなしている。第2接続部32は、ボルトBが挿抜方向Yに沿って挿通される貫通孔35を有している。貫通孔35は、挿抜方向Yに沿って第2接続部32を貫通している。第2接続部32における貫通孔35に対応する位置には、ボルトBが螺合するナット36が設けられている。
連結部33は、第1接続部31と第2接続部32を連結している。連結部33は、挿抜方向Yに沿って延在している。連結部33は、例えば、幅方向Xに対して垂直な板状をなしている。第2接続部32は、連結部33に対して略直角に折れている。
連結部33は、連結部33の一方の板面である第1側面33aと、第1側面33aの裏面である第2側面33bとを有している。第1側面33a及び第2側面33bは、例えば、幅方向Xに対して垂直をなしている。
図8に示すように、第1電力端子12及び第2電力端子13は、互いの第1側面33aが幅方向Xに対向するように設けられている。すなわち、第1電力端子12及び第2電力端子13の各第2側面33bは、幅方向Xの外側を向いている。また、一対の延出壁部34の各々は、連結部33から第1側面33a側に延出している。
図7及び図10に示すように、一対の延出壁部34は、連結部33の厚さ方向Zの両端から互いに同じ方向に延びている。各延出壁部34は、厚さ方向Zに対して垂直な板状をなしている。各延出壁部34は、連結部33に対して略直角に折れている。各延出壁部34は、厚さ方向Zに互いに対向している。幅方向Xにおける各延出壁部34の長さは互いに同等である。また、挿抜方向Yにおける各延出壁部34の長さは互いに同等である。挿抜方向Yにおいて、各延出壁部34は、第1接続部31と第2接続部32との間に設けられている。各延出壁部34は、第2接続部32に対して挿抜方向Yに対向している。
各延出壁部34は、治具孔37を有している。治具孔37は、各延出壁部34を厚さ方向Zに貫通している。各延出壁部34における治具孔37は、厚さ方向Zにおいて互いに重なる位置に設けられている。各治具孔37には、図7に示す棒状の治具Pが挿入可能である。
図10に示すように、第1電力端子12には、温度センサ38が取り付けられている。温度センサ38としては、例えば、NTCサーミスタや、PTCサーミスタや、PTセンサなどを用いることができる。温度センサ38は、例えば、ねじSによって連結部33に固定された保持部材39に保持されている。また、保持部材39及び温度センサ38は、連結部33の第2側面33bに取り付けられている。保持部材39は、高い伝熱性を有する例えば金属材料にて形成されている。温度センサ38は、リード線38aを有している。温度センサ38は、検知した温度情報をリード線38aを通じて出力する。また、第2電力端子13にも同様に保持部材39及び温度センサ38が取り付けられている。
(グラウンド端子14の構成)
図3に示すように、グラウンド端子14は、第1接続部41と、第2接続部42と、連結部43と、一対の延出壁部44と、を有している。グラウンド端子14は、板材からプレス加工により形成されるプレス端子である。グラウンド端子14を形成する材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料が挙げられる。
第1接続部41は、挿抜方向Yに沿って延びる筒状をなしている。第1接続部41には、前述の外部コネクタ101が有する図示しない相手端子が挿抜方向Yに沿って挿入される。これにより、グラウンド端子14と相手端子との電気的導通が図られる。
第2接続部42は、第3中継端子23とボルト締めされる部位である。第2接続部42は、例えば、挿抜方向Yに対して垂直な板状をなしている。第2接続部42は、ボルトBが挿抜方向Yに沿って挿通される貫通孔45を有している。貫通孔45は、挿抜方向Yに沿って第2接続部42を貫通している。第2接続部42における貫通孔45に対応する位置には、ボルトBが螺合するナット46が設けられている。
連結部43は、第1接続部41と第2接続部42を連結している。連結部43は、挿抜方向Yに沿って延在している。連結部43は、例えば、厚さ方向Zに対して垂直な板状をなしている。第2接続部42は、連結部43に対して略直角に折れている。
一対の延出壁部44は、連結部43の幅方向Xの両端から互いに同じ方向に延びている。各延出壁部44は、幅方向Xに対して垂直な板状をなしている。各延出壁部44は、連結部43に対して略直角に折れている。各延出壁部44は、幅方向Xに互いに対向している。厚さ方向Zにおける各延出壁部44の長さは互いに同等である。また、挿抜方向Yにおける各延出壁部44の長さは互いに同等である。
図7に示すように、連結部43は、治具孔47を有している。治具孔47は、連結部43を厚さ方向Zに貫通している。治具孔47は、各延出壁部44の基端部の間に設けられている。治具孔47には、棒状の治具Pが挿入可能である。
(各端子の配置について)
以下では、厚さ方向Zの一方側を「上側」、厚さ方向Zの他方側を「下側」として説明する。すなわち、本明細書の説明で使用される「上」及び「下」は、重力方向における上及び下を必ずしも意味するものではない。
グラウンド端子14は、例えば、幅方向Xに並ぶ第1電力端子12及び第2電力端子13よりも下側に配置されている。また、グラウンド端子14は、例えば、厚さ方向Zから見て第1電力端子12と第2電力端子13の間に位置している。
第1電力端子12の下側には、例えば2つのシグナル端子15が配置されている。第2電力端子13の下側には、例えば2つのシグナル端子15が配置されている。各シグナル端子15は、その長さ方向が挿抜方向Yに沿うように配置されている。各シグナル端子15とグラウンド端子14とは、例えば、幅方向Xにおいて並んでいる。
(ハウジング11の構成)
図6に示すように、ハウジング11は、挿抜方向Yの一端部である第1端部51と、挿抜方向Yの他端部である第2端部52とを有している。ハウジング11には、第1端部51側から外部コネクタ101が嵌合される。第2端部52は、挿抜方向Yに開口している。第1電力端子12、第2電力端子13、グラウンド端子14、及び各シグナル端子15は、第2端部52の開口からハウジング11に収容される。なお、図2に示すように、ハウジング11の上側には、アクチュエータ110が設けられている。図3以降の図面においては、アクチュエータ110の図示を省略している。
図3及び図7に示すように、ハウジング11は、第1電力端子12を収容する第1収容部53aと、第2電力端子13を収容する第2収容部53bとを有している。また、ハウジング11は、グラウンド端子14を収容する第3収容部53cと、複数のシグナル端子15をそれぞれ収容する複数の第4収容部53dとを有している。
第1収容部53a、第2収容部53b、第3収容部53c及び各第4収容部53dの位置関係は、前述の第1電力端子12、第2電力端子13、グラウンド端子14及び各シグナル端子15の配置と同様である。すなわち、第1収容部53aと第2収容部53bとは、幅方向Xに並んで設けられている。第3収容部53cは、第1収容部53aと第2収容部53bの中間位置において、それらよりも下側に設けられている。第1収容部53aの下側には、例えば2つの第4収容部53dが設けられている。第2収容部53bの下側には、例えば2つの第4収容部53dが設けられている。各第4収容部53dと第3収容部53cとは、例えば、幅方向Xにおいて並んでいる。
第1収容部53aには、第1電力端子12が幅方向X及び厚さ方向Zに移動可能に収容されている。つまり、第1電力端子12は、ハウジング11に対して幅方向X及び厚さ方向Zに相対移動に設けられている。また、第1電力端子12は、ハウジング11に対して、挿抜方向Yに沿った回動軸を中心とする所定の角度範囲内で相対回動可能に設けられている。当該相対回動の回動軸は、例えば、第1電力端子12の第1接続部31の軸線と一致する。
第2収容部53bには、第2電力端子13が幅方向X及び厚さ方向Zに移動可能に収容されている。つまり、第2電力端子13は、ハウジング11に対して幅方向X及び厚さ方向Zに相対移動に設けられている。また、第2電力端子13は、ハウジング11に対して、挿抜方向Yに沿った回動軸を中心とする所定の角度範囲内で相対回動可能に設けられている。当該相対回動の回動軸は、例えば、第2電力端子13の第1接続部31の軸線と一致する。
第3収容部53cには、グラウンド端子14が幅方向X及び厚さ方向Zに移動可能に収容されている。つまり、グラウンド端子14は、ハウジング11に対して幅方向X及び厚さ方向Zに相対移動に設けられている。また、グラウンド端子14は、ハウジング11に対して、挿抜方向Yに沿った回動軸を中心とする所定の角度範囲内で相対回動可能に設けられている。当該相対回動の回動軸は、例えば、グラウンド端子14の第1接続部41の軸線と一致する。また、各第4収容部53dには、シグナル端子15が収容されている。
図7に示すように、ハウジング11は、第1収容部53aと第2収容部53bとを隔てる絶縁壁部54を有している。絶縁壁部54は、例えば2つ設けられている。絶縁壁部54は、例えば、幅方向Xに対して垂直な平板状をなしている。各絶縁壁部54は、治具孔37の開口方向に沿った方向に延在している。各絶縁壁部54は、第1電力端子12と第2電力端子13との間に位置している。各絶縁壁部54によって、第1収容部53aに収容された第1電力端子12と第2収容部53bに収容された第2電力端子13との間の絶縁距離が確保されている。各絶縁壁部54の間の空間と第3収容部53cとは、貫通孔55を介して連通している。
図5及び図7に示すように、ハウジング11は、治具Pを挿通可能な第1開口56a,56b,56cを有している。図7に示すように、第1開口56a,56b,56cは、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14にそれぞれ対応して設けられている。詳しくは、第1開口56aには、第1電力端子12用の治具Pが挿通される。第1開口56bには、第2電力端子13用の治具Pが挿通される。第1開口56cには、グラウンド端子14用の治具Pが挿通される。第1開口56a,56bは、例えば、厚さ方向Zから見て治具孔37と略同形状をなしている。また、第1開口56cは、例えば、厚さ方向Zから見て治具孔47と略同形状をなしている。
各第1開口56a,56b,56cは、ハウジング11における厚さ方向Zの一側面に設けられている。各第1開口56a,56b,56cは、例えば、ハウジング11の上面に設けられている。各第1開口56a,56b,56cは、同じ方向に開口している。詳しくは、各第1開口56a,56b,56cは、ハウジング11の外部側に対して厚さ方向Zの上方に開口している。第1開口56aは、第1収容部53aとハウジング11の外部とを連通する。第1開口56bは、第2収容部53bとハウジング11の外部とを連通する。第1開口56cは、各絶縁壁部54の間の空間とハウジング11の外部とを連通する。各第1開口56a,56b,56cは、例えば、幅方向Xに沿って並んで設けられている。
ハウジング11は、第1位置保持部材16を装着するための第2開口57a及び第3開口57bを有している。第2開口57a及び第3開口57bは、ハウジング11における厚さ方向Zの一側面に設けられている。第2開口57a及び第3開口57bは、例えば、ハウジング11の上面に設けられている。第2開口57a及び第3開口57bは、ハウジング11の外部側に対して厚さ方向Zの上方に開口している。
第2開口57aは、2つ設けられている。2つの第2開口57aの一方は、第1収容部53aとハウジング11の外部とを連通する。2つの第2開口57aの他方は、第2収容部53bとハウジング11の外部とを連通する。各第2開口57aは、第1開口56a,56bよりも第2端部52側に設けられている。第3開口57bは、各絶縁壁部54の間の空間とハウジング11の外部とを連通する。第3開口57bは、第1開口56cよりも第2端部52側に設けられている。第2開口57a及び第3開口57bは、例えば、幅方向Xに沿って並んで設けられている。
(第1位置保持部材16の構成)
図8及び図11に示すように、第1位置保持部材16は、各第2開口57a及び第3開口57bの上方を覆う被覆部61と、一対の挿入部62と、一対の第1係合部63と、を有している。被覆部61は、各第2開口57a及び第3開口57bをまとめて覆っている。各挿入部62及び各第1係合部63は、被覆部61から下方に延出している。各挿入部62は、各第2開口57aに対し厚さ方向Zに沿って挿入される。これにより、一方の挿入部62が第1収容部53aに挿入され、他方の挿入部62が第2収容部53bに挿入される。
図8に示すように、一対の第1係合部63は、第3開口57bから各絶縁壁部54の間に挿入される。ハウジング11は、一対の絶縁壁部54の間に第2係合部58を有している。第2係合部58は、各絶縁壁部54において互いに対向する側面から突出するように設けられている。各第1係合部63は、各第2係合部58に対して厚さ方向Zの上方に引っ掛かっている。これにより、第1位置保持部材16がハウジング11に固定されている。
図6に示すように、挿入部62は、第1電力端子12における各延出壁部34と第2接続部32との間に位置する。なお、図6における方向Dは、外部コネクタ101の嵌合方向D並びに相手端子の挿入方向Dを示している。挿入部62は、挿入方向Dにおいて第1電力端子12が当接する第1当接部64を有している。本実施形態では、各延出壁部34の各々が、挿入方向Dにおいて第1当接部64に当接する。そして、挿入部62は、挿入方向Dにおいて第2開口57aの縁部に当接する。また、挿入部62は、挿入方向Dから見て第2接続部32を覆っている。挿入部62は、連結部33に対して第1側面33a側に位置している(図8参照)。なお、第2電力端子13と挿入部62との関係は、第1電力端子12と挿入部62との関係と同様である。
(第2位置保持部材17の構成)
図3及び図6に示すように、第2位置保持部材17は、挿抜方向Yにおいて第2端部52の開口を覆う本体部71と、本体部71から延びる係止片72を有している。係止片72は、ハウジング11の外側面に形成された係止凸部59に係止される。これにより、第2位置保持部材17がハウジング11に固定される。
本体部71は、挿抜方向Yにおいて開口する開口部73を有している。開口部73は、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14にそれぞれ対応して設けられている。第1電力端子12及び第2電力端子13の各々の第2接続部32は、開口部73から外部に露出されている。また、グラウンド端子14の第2接続部42は、開口部73から外部に露出されている。
図3に示すように、第2位置保持部材17は、第2当接部74と第3当接部75とを有している。第2当接部74及び第3当接部75は、例えば、本体部71から挿抜方向Yに沿ってハウジング11の内部側に延びている。第3当接部75は、複数のシグナル端子15にそれぞれ対応して複数設けられている。
図8に示すように、第2当接部74は、グラウンド端子14と対応する位置に設けられている。第2当接部74は、第2当接部74の先端は、挿抜方向Yに沿った方向においてグラウンド端子14と当接する。図6に示すように、第3当接部75の先端部には、挿入方向Dにおいてシグナル端子15が当接する。
図4に示すように、第2位置保持部材17は、本体部71から挿抜方向Yに沿って外部側に延びる絶縁壁76を有している。絶縁壁76は、第1中継端子21と第2中継端子22と第3中継端子23との間を電気的に絶縁する。また、本体部71には、挿抜方向Yに沿って本体部71を貫通する一対の導出口77が設けられている。
図4及び図9に示すように、複数のシグナル端子15にはそれぞれシグナル線15aが接続される。なお、図4及び図9では、各シグナル端子15を二点鎖線で模式的に示している。また、図9では、第2位置保持部材17を一部破断して示している。各導出口77からは、2つのシグナル線15a及び1つのリード線38aがハウジング11の外部に引き出される。リード線38aは、連結部33の第2側面33bに取り付けられた温度センサ38から下方に配策される。また、リード線38aは、幅方向Xにおける第3当接部75とハウジング11の内面との間に通される。
次に、充電コネクタ10の組み立ての一例について説明する。
まず、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14を、第2端部52の開口からハウジング11内に収容する。
次に、第1位置保持部材16を、厚さ方向Zに沿った方向からハウジング11に組み付ける。この状態では、第1電力端子12及び第2電力端子13は、第1位置保持部材16の各挿入部62によって挿抜方向Yに沿った方向に抜けなくなる。
次に、シグナル線15aが接続された各シグナル端子15を、第2端部52の開口からハウジング11に収容する。
次に、第2位置保持部材17をハウジング11に組み付ける。このとき、シグナル線15a及び温度センサ38のリード線38aを導出口77に通す。
次に、第1電力端子12の各治具孔37に対し、第1開口56aを通じて治具Pを挿入する。また、第2電力端子13の各治具孔37に対し、第1開口56bを通じて治具Pを挿入する。また、グラウンド端子14の各治具孔47に対し、第1開口56cを通じて治具Pを挿入する。各治具Pの挿入により、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14の回動が規制される。
次に、第1中継端子21を、第1電力端子12の第2接続部32にボルトBにて固定する。また、第2中継端子22を、第2電力端子13の第2接続部32にボルトBにて固定する。また、第3中継端子23を、グラウンド端子14の第2接続部42にボルトBにて固定する。第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14の各々は、治具Pによって回動が規制されているため、ボルト締め時に共回りしないようになっている。
第1中継端子21、第2中継端子22及び第3中継端子23のボルト締めが完了した後、各治具Pを抜去する。これにより、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14の各々における所定の角度範囲内の回動が許容される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)ハウジング11は、治具Pを挿通可能な第1開口56a,56b,56cを有している。第1電力端子12及び第2電力端子13はそれぞれ、第1開口56a,56bに挿通された治具Pを挿通可能な治具孔37を有している。また、グラウンド端子14は、第1開口56cに挿通された治具Pを挿通可能な治具孔47を有している。
この構成によれば、充電コネクタ10の組み立てに際し、第1開口56aを通じて、ハウジング11内の第1電力端子12の治具孔37に治具Pを挿入する。これにより、ハウジング11に対する第1電力端子12の相対移動を治具Pにて規制することが可能となる。したがって、第1電力端子12をハウジング11に収容した状態において、第1電力端子12と第1中継端子21とのボルト締めの際に、第1電力端子12の共回りを抑制することが可能となる。また、充電コネクタ10が組み立てられた状態では、第1電力端子12は、ハウジング11に対して相対移動可能とされる。したがって、第1電力端子12がハウジング11に対して相対移動することで、電線24及び第1中継端子21から伝わってくる振動を吸収することが可能となる。その結果、車両振動によるボルトBの緩みを抑制可能となる。また、第2電力端子13及びグラウンド端子14においても同様の効果を得ることができる。
(2)第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14は、板材からプレス加工により形成されるプレス端子である。この構成によれば、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14の各々について、例えば切削端子とする場合と比較して製造性を向上させることが可能となる。
(3)第1電力端子12及び第2電力端子13の各々において、第1接続部31には、外部コネクタ101の相手端子が接続される。第2接続部32には、電線24に接続された第1中継端子21または第2中継端子22が接続される。連結部33は、第1接続部31と第2接続部32とを連結する。延出壁部34は、連結部33に対して折り曲げられて形成される。そして、治具孔37は、延出壁部34に設けられている。この構成によれば、第1電力端子12及び第2電力端子13において、連結部33に対して折り曲げられて形成された延出壁部34に治具孔37が設けられた好適な構成となる。
(4)第1電力端子12及び第2電力端子13の各々において、延出壁部34は、互いに対向するように一対設けられている。そして、治具孔37は、一対の延出壁部34にそれぞれ設けられている。この構成によれば、一対の延出壁部34の各々の治具孔37に治具Pを挿通させることが可能となる。これにより、ボルト締めの際の第1電力端子12及び第2電力端子13の共回りを、各治具孔37に挿通した治具Pによってより強固に抑制することが可能となる。
(5)第1電力端子12及び第2電力端子13は、第1方向としての幅方向Xに沿って並設される。そして、電線24は、幅方向Xに沿って引き出されている。この構成によれば、幅方向Xに直交する方向における充電コネクタ10の小型化が可能となる。
(6)第1電力端子12及び第2電力端子13の各々の治具孔37は、互いに同じ方向に開口している。この構成によれば、第1電力端子12及び第2電力端子13の各々の治具孔37に対して同じ方向から治具Pを挿入することが可能となる。したがって、充電コネクタ10を組み立てる際の作業性の向上を図ることが可能となる。また、グラウンド端子14の治具孔47についても治具孔37と同じ方向に開口している。したがって、充電コネクタ10を組み立てる際の作業性をより向上させることが可能となる。
(7)ハウジング11は、第1電力端子12と第2電力端子13との間に位置して第1電力端子12と第2電力端子13との間を電気的に絶縁する絶縁壁部54を有している。絶縁壁部54は、治具孔37の開口方向に沿った方向に延在している。この構成によれば、治具孔37に挿入する治具Pを絶縁壁部54に貫通させなくても済む構成となる。これにより、絶縁壁部54によって、第1電力端子12と第2電力端子13との間の絶縁距離を確保することが可能となる。
(8)第1電力端子12と第2電力端子13とは、互いに同一形状をなしている。この構成によれば、第1電力端子12と第2電力端子13とを同一部品として扱うことが可能となる。このため、充電コネクタ10を構成する部品の種類の削減が可能となり、その結果、部品管理が煩雑になることを抑制できる。
(9)充電コネクタ10は、相手端子の挿入方向Dにおける第1電力端子12の位置を保持する第1位置保持部材16を備える。ハウジング11は、挿入方向Dに対して交差する厚さ方向Zに開口する第2開口57aを有している。第1位置保持部材16は、第2開口57aに挿入される挿入部62を有している。挿入部62は、挿入方向Dにおいて第1電力端子12が当接する第1当接部64を有している。そして、挿入部62は、挿入方向Dにおいて第2開口57aの縁部に当接する。この構成によれば、相手端子が第1電力端子12に挿入されるとき、第1位置保持部材16の第1当接部64が第1電力端子12から荷重を受ける。そのとき、第1位置保持部材16が受ける荷重は、挿入部62とハウジング11の第2開口57aとの当接部分にかかる。このため、相手端子の挿入に対する強度の向上を図ることが可能となる。また、第2電力端子13においても同様の効果を得ることができる。
(10)第1電力端子12は、ハウジング11に対し、挿入方向Dに対して交差する方向である幅方向X及び厚さ方向Zに相対移動可能に設けられている。この構成によれば、挿入方向Dにおける第1電力端子12の位置を第1位置保持部材16によって保持しつつも、幅方向X及び厚さ方向Zにおいては第1電力端子12が相対移動可能となる。したがって、幅方向Xや厚さ方向Zに相手端子の位置がずれている場合でも、第1電力端子12が動くため、相手端子を確実に挿入することが可能となる。また、第2電力端子13においても同様の効果を得ることができる。
(11)第1電力端子12における一対の延出壁部34の各々は、挿入方向Dにおいて第1当接部64に当接する。この構成によれば、相手端子の挿入荷重を、第1電力端子12の一対の延出壁部34と当接する第1当接部64によって受ける好適な構成となる。また、第2電力端子13においても同様の効果を得ることができる。
(12)挿入部62は、挿入方向Dから見て第2接続部32を覆っている。この構成によれば、第1接続部31の開口から浸入した水が第2接続部32に付着することを、挿入部62によって抑制することが可能となる。
(13)第1電力端子12及び第2電力端子13は、挿入方向Dに対する垂直方向である幅方向Xに並設されている。ハウジング11の一対の絶縁壁部54は、第1電力端子12及び第2電力端子13の間に位置している。この構成によれば、一対の絶縁壁部54によって、第1電力端子12及び第2電力端子13の間の絶縁距離を確保することが可能となる。
(14)第1位置保持部材16は、第1係合部63を有している。ハウジング11は、第2開口57aの開口方向に沿った厚さ方向Zにおいて第1係合部63に係合する第2係合部58を、一対の絶縁壁部54の間に有している。この構成によれば、一対の絶縁壁部54の間に形成されるデッドスペースに、第1位置保持部材16とハウジング11との係合構造が設けられる。したがって、ハウジング11の小型化に寄与できる。
(15)ハウジング11は、相手端子が挿入される側の端部である第1端部51と、第1端部51の反対側の端部である第2端部52と、を有している。第1電力端子12、第2電力端子13、グラウンド端子14及びシグナル端子15の各々は、第2端部52の開口からハウジング11内に収容されている。第2位置保持部材17は、第2端部52に組み付けられている。第2位置保持部材17は、挿入方向Dにおいてグラウンド端子14が当接する第2当接部74と、挿入方向Dにおいてシグナル端子15が当接する第3当接部75と、を有している。この構成によれば、第2位置保持部材17の第2当接部74によって、挿入方向Dにおけるグラウンド端子14の位置を保持することが可能となる。また、第2位置保持部材17の第3当接部75によって、挿入方向Dにおけるシグナル端子15の位置を保持することが可能となる。したがって、グラウンド端子14の位置を保持する部品とシグナル端子15の位置を保持する部品とをそれぞれ個別に用意にする必要がない。このため、充電コネクタ10の部品点数の増加を抑制することが可能となる。
(16)複数のシグナル端子15は、第1電力端子12及び第2電力端子13に対して厚さ方向Zの一方側のみに設けられている。これにより、厚さ方向Zにおけるハウジング11の小型化が可能となる。なお、各シグナル端子15を、第1電力端子12及び第2電力端子13に対して厚さ方向Zの下側に設けることで、ハウジング11の上側に、アクチュエータ110や図示しない他の部品や部位などを配置するスペースを形成することが可能となる。さらに、温度センサ38は、第1電力端子12及び第2電力端子13における幅方向Xの側面に取り付けられる。これにより、厚さ方向Zにおけるハウジング11のより一層の小型化が可能となる。
(17)温度センサ38は、リード線38aを有している。複数のシグナル端子15にはそれぞれシグナル線15aが接続される。複数のシグナル線15aの少なくとも1つとリード線38aとは、同一の導出口77からハウジング11の外部に引き出されている。この構成によれば、シグナル線15aとリード線38aとが同一の導出口77から引き出されるため、シグナル線15a及びリード線38aの配策経路の簡素化に寄与できる。
(18)連結部33は、連結部33の一方の板面である第1側面33aと、第1側面33aの裏面である第2側面33bとを有している。第1電力端子12及び第2電力端子13は、互いの第1側面33aが幅方向Xに対向するように設けられている。そして、温度センサ38は、第2側面33bに取り付けられている。この構成によれば、温度センサ38が連結部33に対して幅方向Xにおける外側に取り付けられる。このため、温度センサ38のリード線38aを容易に配策することが可能となる。
(19)一対の延出壁部34の各々は、連結部33から第1側面33a側に延出している。挿入部62は、連結部33に対して第1側面33a側に位置している。この構成によれば、連結部33の第1側面33a側に挿入部62を配置し、連結部33の第2側面33b側に温度センサ38を配置する好適な構成となる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1電力端子12及び第2電力端子13の配置や形状などの構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、充電コネクタ10の構成に応じて適宜変更可能である。例えば、互いの第2側面33bが幅方向Xに対向するように、第1電力端子12及び第2電力端子13を配置してもよい。また、例えば、連結部33の第1側面33a及び第2側面33bが厚さ方向Zに対して垂直となるように、第1電力端子12及び第2電力端子13を配置してもよい。
・温度センサ38を連結部33の第1側面33aに取り付けてもよい。
・ハウジング11の第1開口56a,56bを、治具孔37よりも大きく形成してもよい。また、第1開口56cを治具孔47よりも大きく形成してもよい。
・上記実施形態のハウジング11では、治具Pが挿通される第1開口56a,56b,56cが、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14にそれぞれ対応して個別に設けられるが、これに特に限定されるものではない。例えば、個別の第1開口56a,56b,56cに代えて、第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14の各治具孔37,47と厚さ方向Zに重なる1つの開口を形成してもよい。
・上記実施形態の第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14は、締結用のボルトBの軸線が挿抜方向Yに沿うように構成されたが、これに特に限定されるものではない。例えば、ボルトBの軸線が厚さ方向Zまたは幅方向Xに沿うように構成してもよい。また、ボルトBの軸線が、幅方向X、挿抜方向Y及び厚さ方向Zの少なくとも1方向に対して傾斜する方向に沿うように構成してもよい。
・ハウジング11の厚さ方向Zの上側に、アクチュエータ110以外の部品などが取り付けられてもよい。
・上記実施形態の第1電力端子12、第2電力端子13及びグラウンド端子14は、締結用のボルトBの軸線が挿抜方向Yに沿うように構成されたが、これに特に限定されるものではない。例えば、ボルトBの軸線が厚さ方向Zまたは幅方向Xに沿うように構成してもよい。また、ボルトBの軸線が、幅方向X、挿抜方向Y及び厚さ方向Zの少なくとも1方向に対して傾斜する方向に沿うように構成してもよい。
・今回開示された実施形態及び変更例はすべての点で例示であって、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 充電コネクタ
11 ハウジング
12 第1電力端子(コネクタ端子)
13 第2電力端子(コネクタ端子)
14 グラウンド端子(コネクタ端子)
15 シグナル端子
15a シグナル線
16 第1位置保持部材
17 第2位置保持部材
21 第1中継端子(中継端子)
22 第2中継端子(中継端子)
23 第3中継端子(中継端子)
24 電線
25 電線
31,41 第1接続部
31a 弾性片
32,42 第2接続部
33,43 連結部
33a 第1側面
33b 第2側面
34,44 延出壁部
35,45 貫通孔
36,46 ナット
37,47 治具孔
38 温度センサ
38a リード線
39 保持部材
51 第1端部
52 第2端部
53a 第1収容部
53b 第2収容部
53c 第3収容部
53d 第4収容部
54 絶縁壁部
55 貫通孔
56a,56b,56c 第1開口(開口)
57a 第2開口
57b 第3開口
58 第2係合部
59 係止凸部
61 被覆部
62 挿入部
63 第1係合部
64 第1当接部
71 本体部
72 係止片
73 開口部
74 第2当接部
75 第3当接部
76 絶縁壁
77 導出口
100 外部給電装置
101 外部コネクタ
110 アクチュエータ
B ボルト
BT バッテリ
C1 中心線
D 挿入方向(嵌合方向)
P 治具
S ねじ
V 車両
W ワイヤハーネス
X 幅方向(第1方向)
Y 挿抜方向
Z 厚さ方向

Claims (10)

  1. 車載用の充電コネクタであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに収容されるコネクタ端子と、
    前記コネクタ端子及び電線に接続される中継端子と、を備え、
    前記コネクタ端子は、前記ハウジングに対して相対移動可能に設けられ、
    前記中継端子は、前記コネクタ端子に対してボルト締めにより固定され、
    前記ハウジングは、治具を挿通可能な開口を有し、
    前記コネクタ端子は、前記開口に挿通された前記治具を挿通可能な治具孔を有している、
    充電コネクタ。
  2. 前記コネクタ端子は、板材からプレス加工により形成されるプレス端子である、
    請求項1に記載の充電コネクタ。
  3. 前記コネクタ端子は、
    外部コネクタの相手端子が接続される第1接続部と、
    電線に接続された中継端子が接続される第2接続部と、
    前記第1接続部と前記第2接続部とを連結する連結部と、
    前記連結部に対して折り曲げられて形成される延出壁部と、を備え、
    前記治具孔は、前記延出壁部に設けられている、
    請求項2に記載の充電コネクタ。
  4. 前記延出壁部は、互いに対向するように一対設けられ、
    前記治具孔は、前記一対の延出壁部にそれぞれ設けられている、
    請求項3に記載の充電コネクタ。
  5. 前記コネクタ端子は、第1方向に沿って複数並設され、
    前記電線は、前記第1方向に沿って引き出されている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の充電コネクタ。
  6. 前記コネクタ端子は複数設けられ、
    前記複数のコネクタ端子は、プラス電位側の第1電力端子及びマイナス電位側の第2電力端子を含んでいる、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の充電コネクタ。
  7. 前記第1電力端子及び前記第2電力端子の各々の前記治具孔は、互いに同じ方向に開口している、
    請求項6に記載の充電コネクタ。
  8. 前記ハウジングは、前記第1電力端子と前記第2電力端子との間に位置して前記第1電力端子と前記第2電力端子との間を電気的に絶縁する絶縁壁部を有し、
    前記絶縁壁部は、前記治具孔の開口方向に沿った方向に延在している、
    請求項7に記載の充電コネクタ。
  9. 前記第1電力端子と前記第2電力端子とは、互いに同一形状をなしている、
    請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の充電コネクタ。
  10. 前記複数のコネクタ端子は、グラウンド端子を含んでいる、
    請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の充電コネクタ。
JP2022053361A 2022-03-29 2022-03-29 充電コネクタ Pending JP2023146263A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022053361A JP2023146263A (ja) 2022-03-29 2022-03-29 充電コネクタ
PCT/JP2023/009823 WO2023189532A1 (ja) 2022-03-29 2023-03-14 充電コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022053361A JP2023146263A (ja) 2022-03-29 2022-03-29 充電コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023146263A true JP2023146263A (ja) 2023-10-12

Family

ID=88201508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022053361A Pending JP2023146263A (ja) 2022-03-29 2022-03-29 充電コネクタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023146263A (ja)
WO (1) WO2023189532A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09306617A (ja) * 1996-05-07 1997-11-28 Sumitomo Wiring Syst Ltd ジョイントコネクタ
JP3654776B2 (ja) * 1998-09-17 2005-06-02 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP2002242313A (ja) * 2001-02-15 2002-08-28 Iwanami Consulting Kk インサートの取付治具及び取付方法
JP5193888B2 (ja) * 2008-10-06 2013-05-08 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP5588316B2 (ja) * 2010-11-22 2014-09-10 矢崎総業株式会社 丸形端子付きコネクタ
CN103974779B (zh) * 2012-01-25 2016-05-11 Abb株式会社 旋转雾化头型涂装机
JP6122094B1 (ja) * 2015-12-25 2017-04-26 株式会社フジクラ 充電コネクタ組立体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023189532A1 (ja) 2023-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10270187B2 (en) Charging connector and method of manufacturing charging connector assembly
JP6434938B2 (ja) コネクタ
US8821190B2 (en) Fuse unit
US9871361B2 (en) Busbar holding structure
US8672706B2 (en) Connector assembly
US10355400B2 (en) Connector device
WO2014061727A1 (ja) シールドコネクタ
JP6018892B2 (ja) 電気接続箱
WO2019026661A1 (ja) 充電用インレット
JP2022026717A (ja) コネクタ
US9431807B2 (en) Booster cable holding structure
US11431159B2 (en) Electrical connection box and cover structure for electrical connection part
WO2023189532A1 (ja) 充電コネクタ
WO2023189449A1 (ja) 充電コネクタ
US11121501B2 (en) Connector having structure for separating connector from connection target
WO2023189883A1 (ja) 充電コネクタ
WO2013046405A1 (ja) コネクタ
WO2023228865A1 (ja) 充電コネクタ
JP6898292B2 (ja) 電気接続箇所のカバー構造
WO2020158412A1 (ja) コネクタ及びコネクタの接続構造
JP7376535B2 (ja) 端子台
JP2021057284A (ja) コネクタ及び嵌合コネクタ
JP6983185B2 (ja) 導電モジュール
JP2019088126A (ja) 電気接続箱
JP2019185967A (ja) 導電モジュール