JP2023146054A - 液体保持部材、キャップ、および、カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】液体保持部材において、キャップ本体等の被形成部材と一体に形成され、液体が吸収された後に洗浄して再利用可能とする技術を提供する。【解決手段】液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、底面から突出する複数の凸部と、を備え、前記凸部は、前記底面と一体成形されている。【選択図】図13
Description
本開示は、液体保持部材、キャップ、および、カートリッジの技術に関する。
従来、インクカートリッジの液体供給部に対して着脱可能に装着されるキャップに、液体供給部から漏出したインクを吸収する液体吸収材を形成する技術が知られている(特許文献1)。この技術では、液体吸収材は多孔質体であり、キャップの外形を形成するキャップ本体とは別部材によって形成されている。
従来の技術では、液体吸収材とキャップ本体とが別部材として形成されているため、種々の不具合が生じる場合があった。例えば、キャップの組立に長時間を要したり、多くの工数を要したりする場合があった。また、例えば、液体吸収材に液体が付着して、液体吸収材に液体が吸収されると、洗浄して再利用することが困難となる場合があった。よって、従来のキャップに生じ得る種々の不具合を解消する技術が望まれている。
(1)本開示の第1形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、前記凸部は、前記底面と一体成形されている。
(2)本開示の第2形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、前記底面と前記凸部の前記面とが稜線を挟んで形成する複数の第1角部と、隣り合う前記凸部の前記面が稜線を挟んで形成する複数の第2角部と、を備える。
(3)本開示の第3形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、前記凸部の前記底面から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とし、前記第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とした場合に、異なる2以上の前記凸部からなる凸部セットが、前記第2方向と前記第3方向との少なくとも一方に沿って複数並んで配置される。
(4)本開示の第4形態によれば、キャップが提供される。液体供給部を有するカートリッジに着脱可能に装着されるキャップは、前記液体供給部と対向する対向面と、前記対向面に配置された、上記形態に記載の液体保持部材と、を備える。
(5)本開示の第5形態によれば、カートリッジが提供される。このカートリッジは、中心軸を有する液体供給部と、カートリッジ底面と、上記形態に記載の液体保持部材と、を備え、前記カートリッジ底面は、前記液体供給部を露出させる底面開口部を有し、前記液体保持部材は、前記カートリッジ底面のうち、前記底面開口部を取り囲む位置において、前記中心軸を中心とする周方向の少なくとも一部に形成されている。
A.第1実施形態:
A-1.印刷装置の構成:
図1は、本実施形態における印刷システム1の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向は、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を示している。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の歩行を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向と呼ぶ。これ以降に示す図および説明についても同様である。
A-1.印刷装置の構成:
図1は、本実施形態における印刷システム1の構成を示す斜視図である。図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向は、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を示している。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の歩行を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向と呼ぶ。これ以降に示す図および説明についても同様である。
印刷システム1は、印刷装置10と、印刷装置10に液体であるインクを供給するカートリッジ4と、カートリッジ4に着脱可能に取り付けられる後述の図8に示すキャップ7と、を備える。
本実施形態の印刷装置10は、液体としてのインクを吐出ヘッド22から吐出するインクジェットプリンターである。この印刷装置10は、ポスター等の大判の用紙(A2~A0等)に印刷を行う大型のプリンターである。印刷装置10は、カートリッジ装着部6と、制御部31と、キャリッジ20と、吐出ヘッド22と、駆動機構30とを備える。また、印刷装置10は、印刷装置10の動作をユーザーが操作するための操作ボタン15を備える。
カートリッジ装着部6は、+Y方向側に位置する第1装置壁67を有する。第1装置壁67は、カートリッジ4の収容室61への出入口である挿抜開口部674を有する。この挿抜開口部674を介してカートリッジ4がカートリッジ装着部6の収容室61に収容されたり、収容室61からカートリッジ4が取り外されたりする。カートリッジ装着部6には、複数のカートリッジ4がそれぞれ着脱可能に装着される。本実施形態では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のインクに対応して4種類のカートリッジ4が1つずつ、すなわち合計4つのカートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着される。ブラックのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Kとも呼び、イエローのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Yとも呼ぶ。また、マゼンタのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Mとも呼び、シアンのインクを収容するカートリッジ4をカートリッジ4Cとも呼ぶ。
印刷装置10は、+Y方向側の前面に交換用カバー13を有する。交換用カバー13は、開閉可能に構成されている。交換用カバー13を開くことで、カートリッジ装着部6の開口が現れて、カートリッジ4の着脱が可能となる。カートリッジ装着部6にカートリッジ4が装着されると、液体流通管としてのチューブ24を介してキャリッジ20に設けられた吐出ヘッド22にインクが供給可能となる。チューブ24は、インクの種類毎に設けられている。本実施形態では、水頭差を利用してカートリッジ4から吐出ヘッド22にインクが供給される。具体的には、カートリッジ装着部6内のインク液面と吐出ヘッド22との水頭差によってインクが吐出ヘッド22に供給される。なお、他の実施形態では、印刷装置10の図示しないポンプ機構によって、カートリッジ4内のインクを吸引することで、インクが吐出ヘッド22に供給されてもよい。
吐出ヘッド22には、インクの種類毎にノズルが設けられている。吐出ヘッド22は、ノズルから印刷用紙2に向かってインクを吐出して文字や画像等のデータを印刷する。本実施形態では、印刷装置10は、カートリッジ装着部6がキャリッジ20の動きとは連動しない、いわゆる「オフキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターである。これに対して、キャリッジ20にカートリッジ装着部6が設けられ、キャリッジ20と共にカートリッジ装着部6が移動する、いわゆる「オンキャリッジタイプ」と呼ばれるプリンターにも本開示の技術は適用できる。
制御部31は、印刷装置10の各部の制御や、カートリッジ4との信号の授受を行う。キャリッジ20は、吐出ヘッド22を印刷用紙2に対して相対的に移動させる。
駆動機構30は、制御部31からの制御信号に基づいてキャリッジ20を往復移動させる。駆動機構30は、タイミングベルト32と、駆動モーター34とを備える。タイミングベルト32を介して駆動モーター34の動力をキャリッジ20に伝達することによって、キャリッジ20がX方向に沿った方向である主走査方向に往復移動する。また、印刷装置10は、印刷用紙2を+Y方向である副走査方向に移動させるための搬送機構を備える。印刷が行われる際には、搬送機構によって印刷用紙2が副走査方向に移動し、前面カバー11上に印刷完了後の印刷用紙2が出力される。
本実施形態では、印刷システム1の使用状態において、印刷用紙2を搬送する副走査方向に沿った軸をY軸とし、重力下方向に沿った軸をZ軸とし、キャリッジ20の移動方向に沿った軸をX軸とする。ここで、「印刷システム1の使用状態」とは、水平な面に印刷システム1が設置された状態を言う。また、本実施形態では、副走査方向を+Y方向、その逆方向を-Y方向とし、重力下方向を-Z方向、重力上方向を+Z方向とする。X方向およびY方向は、水平方向に沿った方向である。また、印刷システム1を前面側から見たときに、右側から左側に向かう方向を+X方向とし、その逆方向を-X方向とする。さらに、本実施形態では、装着のためにカートリッジ装着部6にカートリッジ4が挿入される挿入方向D1が-Y方向であり、カートリッジ4がカートリッジ装着部6から取り外される取り外し方向D4が+Y方向である。よって、カートリッジ装着部6のうち、-Y方向側を奥側とも呼び、+Y方向側を手前側とも呼ぶ。また、本実施形態では、複数のカートリッジ4の配列方向がX方向となる。
A-2.カートリッジ装着部の詳細構成:
図2は、カートリッジ装着部6の斜視図である。図3は、カートリッジ装着部6を+Z方向側から見た図である。図2および図3では、理解の容易のために、カートリッジ装着部6の一部の構成の図示は省略している。カートリッジ装着部6について、X方向を幅方向、Y方向を奥行方向、Z方向を高さ方向とも呼ぶ。以下において、特に状態についての記載がない場合には、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されていない初期配置状態のときのカートリッジ装着部6を前提に各構成要素について説明する。
図2は、カートリッジ装着部6の斜視図である。図3は、カートリッジ装着部6を+Z方向側から見た図である。図2および図3では、理解の容易のために、カートリッジ装着部6の一部の構成の図示は省略している。カートリッジ装着部6について、X方向を幅方向、Y方向を奥行方向、Z方向を高さ方向とも呼ぶ。以下において、特に状態についての記載がない場合には、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されていない初期配置状態のときのカートリッジ装着部6を前提に各構成要素について説明する。
図2に示すように、カートリッジ装着部6は、カートリッジ4が収容される収容室61を形成する。収容室61は、略直方体形状である。収容室61のうちで、各カートリッジ4C,4M,4Y,4Kを収容する部分であるスロット61C,61M,61Y,61Kの形状は、図1に示す各カートリッジ4C,4M,4Y,4Kの外観形状に概ね対応している。
カートリッジ装着部6は、収容室61を形成する6つの装置壁62,63,64,65,66,67を有する。本開示において「壁」とは、単一の壁に加えて、複数の壁によって構成された壁を含む概念である。第1装置壁67は、カートリッジ4を収容室61に挿入したり取り外したりする際に通過させる挿抜開口部674を形成する。第2装置壁62は、収容室61の-Y方向側の壁を形成する。第2装置壁62は、Y方向において第1装置壁67と対向する。第2装置壁62は、印刷装置10の使用状態において、Z方向に沿った概ね垂直な壁である。
装置上壁63は、収容室61の+Z方向側の壁を形成する。装置底壁64は、Z方向において装置上壁63と対向し、収容室61の-Z方向側の壁を形成する。装置底壁64は、支持部材610によって形成されている。装置底壁64は、複数の装置開口部614を有する。本実施形態では、装置開口部614は、スロット61C,61M,61Y,61Kに応じて4つ形成されている。装置上壁63および装置底壁64は、第2装置壁62と第1装置壁67とに交差する。本開示において、「交わる」や「交差する」とは、以下の状態(i)~(iii)のいずれかであることを意味する。
(i)2つの構成要素が相互に交差し実際に交わる状態
(ii)一方の構成要素を伸ばした場合に他方の構成要素に交わる状態
(iii)相互の構成要素をそれぞれ延ばした場合に互いの構成要素が交わる状態
(i)2つの構成要素が相互に交差し実際に交わる状態
(ii)一方の構成要素を伸ばした場合に他方の構成要素に交わる状態
(iii)相互の構成要素をそれぞれ延ばした場合に互いの構成要素が交わる状態
第1装置側壁65は、収容室61の+X方向側の壁を形成する。第2装置側壁66は、X方向において第1装置側壁65と対向し、収容室61の-X方向側の壁を形成する。第1装置側壁65および第2装置側壁66は、第2装置壁62と第1装置壁67と装置上壁63と装置底壁64と交差する。
図2および図3に示すように、カートリッジ装着部6は、さらに、支持部材610と、液体貯留部699と、液体導入部642と、供給部位置決め部644と、装置側端子部70と、係合形成体677と、を有する。
支持部材610は、装着されるカートリッジ4の数に応じて複数設けられている。本実施形態では、支持部材610は、4つ設けられている。支持部材610は、重力下方向側の装置底壁64を形成する。支持部材610は、カートリッジ4を重力下方向側である-Z方向側から支持する。支持部材610は、Y方向に沿って延びる凹形状の部材である。
支持部材610は、装置底壁64を形成する主壁613と、第1支持側壁611と、第2支持側壁612とを有する。主壁613は、重力下方向側に位置する凹形状の底部を形成する。主壁613のうち、第1装置壁67側の端部には、装置開口部614が形成されている。装置開口部614は、Z方向に沿った方向である主壁613の厚み方向に主壁613を貫通する。第1支持側壁611は、主壁613の+X方向側端部から重力上方向である+Z方向に立ち上がる。第2支持側壁612は、主壁613の-X方向側端部から+Z方向に立ち上がる。第1支持側壁611と第2支持側壁612とは、X方向において対向する。
液体貯留部699は、図1に示すチューブ24を介して吐出ヘッド22と連通すると共に、液体導入部642と連通する。液体貯留部699には、大気を取り込むための図示しない大気導入口が形成されている。液体導入部642は、筒状の部材であり、内部に液体を流通させる導入部流路682を有する。
液体導入部642は、カートリッジ4の液体を受け入れる。液体導入部642は、導入部側中心軸CA1を有する。
図2に示すように、装置側供給部位置決め部644は、カートリッジ4のうち、後述の図5に示すカートリッジ側供給部位置決め部448に受け入れられることで、カートリッジ4の液体供給部442の液体導入部642に対する動きを規制する。装置側供給部位置決め部644は、略直方体形状の突起である。
装置側端子部70は、カートリッジ装着部6にカートリッジ4を装着した状態において、カートリッジ4と印刷装置10とを電気的に接続するために設けられた機構である。装置側端子部70は、カートリッジ4のカートリッジ側端子89と接触する装置側端子を有する。
係合形成体677は、支持部材610よりも+Y方向側に形成されている。また、係合形成体677は、挿抜開口部674よりも-Z方向側に位置する。係合形成体677には、各スロット61C~61Kに対応する装着係合部であって、弾性を有する図示しない装着係合部が4つ配置されている。
A-3.カートリッジ装着部に対するカートリッジの装着過程の説明:
図4は、カートリッジ装着部6に対するカートリッジ4の装着過程を説明するための図である。図4において、4種類のカートリッジ4のうち、カートリッジ4K,4M,4Yは、カートリッジ装着部6への装着が完了した「装着完了状態」を示している。装着完了状態とは、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されて、液体としてのインクが印刷装置10に供給できる状態である。また、図4において、カートリッジ4Cは、カートリッジ装着部6への挿入が完了した「挿入完了状態」を示している。挿入完了状態とは、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に挿入されているが、カートリッジ4の液体供給部442とカートリッジ装着部6の液体導入部642とは接続されていない状態である。
図4は、カートリッジ装着部6に対するカートリッジ4の装着過程を説明するための図である。図4において、4種類のカートリッジ4のうち、カートリッジ4K,4M,4Yは、カートリッジ装着部6への装着が完了した「装着完了状態」を示している。装着完了状態とは、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に装着されて、液体としてのインクが印刷装置10に供給できる状態である。また、図4において、カートリッジ4Cは、カートリッジ装着部6への挿入が完了した「挿入完了状態」を示している。挿入完了状態とは、カートリッジ4がカートリッジ装着部6に挿入されているが、カートリッジ4の液体供給部442とカートリッジ装着部6の液体導入部642とは接続されていない状態である。
図5は、挿入完了状態におけるカートリッジ4およびカートリッジ装着部6を示す断面図である。図6は、装着完了状態におけるカートリッジ4およびカートリッジ装着部6を示す断面図である。図5および図6はいずれも、導入部側中心軸CA1を通るYZ平面を切断面とした場合の断面を模式的に図示している。
図4および図5に示すように、カートリッジ4は、水平方向に沿った挿入方向D1に移動することで、カートリッジ装着部6の予め定めた位置まで挿入される。その後、図6に示すように、カートリッジ4は、カートリッジ装着部6のうち挿入方向D1の奥側を回転支点698として、重力下方向の成分を有する回転装着方向D2に回転移動されることで、カートリッジ装着部6への装着が完了する。具体的には、カートリッジ4をカートリッジ装着部6に装着する際には、装着過程が実行される。装着過程は、端子接続過程と、端子接続過程の次に実行される供給部接続過程と、を有する。
図5に示すように、端子接続過程は、第1装置壁67の挿抜開口部674を介して、カートリッジ4を水平方向に沿った挿入方向D1に移動させて、カートリッジ装着部6の収容室61に挿入することで、カートリッジ4を予め定めた位置まで挿入する過程である。予め定めた位置は、カートリッジ4のカートリッジ側端子89と、カートリッジ装着部6の装置側端子との接触が完了する位置である。
図5および図6に示すように、供給部接続過程は、装置側端子とカートリッジ側端子89との接触を維持した状態で、カートリッジ装着部6の液体導入部642と、カートリッジ4の液体供給部442とを接続する過程である。液体供給部442などのカートリッジ4の詳細構成については、後述する。供給部接続過程では、カートリッジ装着部6の回転支点698を中心に、カートリッジ4の後壁47側を矢印に示す回転装着方向D2に回転移動させることで、液体導入部642と液体供給部442とが接続する。なお、装着完了状態では、図4に示すように、カートリッジ4は、カートリッジ装着部6の第1装置壁67側に設けられた係合形成体677によって係合されることで装着完了状態が保持されている。
図5および図6に示すように、カートリッジ4をカートリッジ装着部6から取り出す場合には、ユーザーは、カートリッジ4の後壁47側を持ち上げる。これにより、ユーザーは、回転支点698を支点として回転装着方向D2とは反対方向である接続解除方向D3に、Y方向において後壁47側とは反対側に位置する前壁42側を回転移動させる。この回転移動の際に、図4に示す係合形成体677による係合が解除される。接続解除方向D3にカートリッジ4を回転移動させて、カートリッジ4が図5に示す挿入完了状態となった後に、取り外し方向D4である+Y方向にカートリッジ4を移動させることで、カートリッジ装着部6からカートリッジ4が取り出される。
A-4.カートリッジの詳細構成:
図7は、カートリッジ4の斜視図である。カートリッジ4の外形は、略直方体形状である。カートリッジ4について、X方向は幅方向、Y方向は奥行方向、Z方向は高さ方向である。これ以降の図において、カートリッジ4について各図に付したXYZ方向は、図5に示す挿入完了状態を基準とする。本実施形態では、カートリッジ4の外形について、Y方向の寸法が最も大きく、Z方向の寸法、X方向の寸法の順に小さい。カートリッジ4は、液体収容体401と、アダプター402とを備える。アダプター402は、液体収容体401に嵌合によって取り付けられる。
図7は、カートリッジ4の斜視図である。カートリッジ4の外形は、略直方体形状である。カートリッジ4について、X方向は幅方向、Y方向は奥行方向、Z方向は高さ方向である。これ以降の図において、カートリッジ4について各図に付したXYZ方向は、図5に示す挿入完了状態を基準とする。本実施形態では、カートリッジ4の外形について、Y方向の寸法が最も大きく、Z方向の寸法、X方向の寸法の順に小さい。カートリッジ4は、液体収容体401と、アダプター402とを備える。アダプター402は、液体収容体401に嵌合によって取り付けられる。
液体収容体401は、外殻を形成する本体部41と、液体収容部450と、液体供給部442とを備える。本体部41は、前壁42と、後壁47と、上壁43と、底壁44と、第1側壁45と、第2側壁46とを有する。前壁42と後壁47とは、Y方向において対向する。前壁42は-Y方向側に位置し、後壁47は+Y方向側に位置する。上壁43と底壁44とは、Z方向において対向する。上壁43は、挿入完了状態において、液体導入部642が位置する側とは反対側の+Z方向側に位置する。底壁44は、-Z方向側に位置する。第1側壁45と第2側壁46とは、X方向において対向する。第1側壁45は-X方向側に位置し、第2側壁46は+X方向側に位置する。第1側壁45と第2側壁46とはそれぞれ、前壁42と、後壁47と、上壁43と、底壁44とに交差する。
液体収容部450は、液体としてのインクを収容するための液体容器である。液体収容部450は、液体収容体401の内部空間に形成されている。
図5および図7に示すように、液体供給部442は、液体収容部450に収容された液体をカートリッジ装着部6の液体導入部642に供給するための部材である。液体供給部442は、液体収容部450に収容された液体を外部に流出させるための流出開口部432を有する。これにより、液体供給部442は、流出開口部432を介して、液体収容部450と連通する。液体供給部442は、底壁44からアダプター402側に突出する筒状部材である。液体供給部442は、供給部側中心軸CA2を有する。供給部側中心軸CA2は、液体供給部442が延びる方向に沿った方向に延びており、本実施形態では、Z方向に沿って延びている。
アダプター402は、外殻を形成する外殻部41aと、供給部配置室461と、カートリッジ側供給部位置決め部448と、カートリッジ側係合部488と、底面開口部446とを備える。
外殻部41aは、カートリッジ前面42aと、カートリッジ後面47aと、カートリッジ底面44aと、第1カートリッジ側面45aと、第2カートリッジ側面46aとを有する。カートリッジ前面42aとカートリッジ後面47aとは、Y方向において対向する。液体収容体401にアダプター402が取り付けられた取付状態において、カートリッジ前面42aは、前壁42側である-Y方向側に位置する。カートリッジ後面47aは、後壁47側である+Y方向側に位置する。カートリッジ底面44aは、取付状態のときに、Z方向において底壁44と対向する。カートリッジ底面44aは、-Z方向側に位置し、カートリッジ前面42aとカートリッジ後面47aとに交差する。第1カートリッジ側面45aと第2カートリッジ側面46aとは、X方向において対向する。取付状態において、第1カートリッジ側面45aは第1側壁45側に位置し、第2カートリッジ側面46aは第2側壁46側に位置する。第1カートリッジ側面45aと第2カートリッジ側面46aとはそれぞれ、カートリッジ前面42aと、カートリッジ後面47aと、カートリッジ底面44aと交差する。
供給部配置室461は、取付状態において、液体供給部442を収容するために設けられた空間である。供給部配置室461は、アダプター402のうちで、挿入方向D1である+Y方向側、かつ、カートリッジ底面44aと、第1カートリッジ側面45aと、第2カートリッジ側面46aとに囲まれた部分に形成されている。
カートリッジ側供給部位置決め部448は、カートリッジ底面44aに形成された凹部である。カートリッジ側係合部488は、カートリッジ4の挿入前状態のときに、カートリッジ4に対して後述するキャップ7を取り付けるために形成された係合機構である。ここで言うカートリッジ4の「挿入前状態」とは、カートリッジ装着部6にカートリッジ4が挿入および装着されていない状態を指す。本実施形態では、カートリッジ側係合部488は、カートリッジ側供給部位置決め部448としての凹部内に形成されている。なお、カートリッジ側係合部488の形成位置および形状は、これに限られるものではない。カートリッジ側係合部488は、キャップ側係合部721と係合可能に設けられればよい。
底面開口部446は、液体供給部442を露出させる。底面開口部446は、カートリッジ底面44aの内面と外面とを貫通するように形成された孔である。底面開口部446は、カートリッジ底面44aのうち、供給部配置室461が位置する部分に形成されている。本実施形態では、底面開口部446は、カートリッジ底面44aのうちでカートリッジ後面47aに近い側に配置されている。底面開口部446内には、取付状態において、図5および図7に示す液体供給部442の他端側442aが配置されている。供給部側中心軸CA2が底面開口部446を通るように、液体供給部442は配置される。
カートリッジ底面44aには、底面開口部446を取り囲むように供給部側中心軸CA2を中心とする周方向に亘って外縁部499が形成されている。外縁部499は、カートリッジ4の外部に露出する位置に形成されている。
A-5.キャップの詳細構成:
図8は、キャップ7の概略構成と係合位置とを説明するための第1図である。図9は、キャップ7の概略構成と係合位置とを説明するための第2図である。図10は、カートリッジ4にキャップ7が係合した係合状態を示す第1図である。図11は、カートリッジ4にキャップ7が係合した係合状態を示す第2図である。図12は、キャップ7の詳細構成を示す斜視図である。
図8は、キャップ7の概略構成と係合位置とを説明するための第1図である。図9は、キャップ7の概略構成と係合位置とを説明するための第2図である。図10は、カートリッジ4にキャップ7が係合した係合状態を示す第1図である。図11は、カートリッジ4にキャップ7が係合した係合状態を示す第2図である。図12は、キャップ7の詳細構成を示す斜視図である。
図9に示すように、キャップ7について、X方向は短手方向、Y方向は長手方向、Z方向は厚み方向である。これ以降の図において、キャップ7について各図に付したXYZ方向は、図10および図11のように、カートリッジ4にキャップ7が係合した「係合状態」を基準とする。
キャップ7は、液体供給部442を有するカートリッジ4に着脱可能に装着される部材である。キャップ7は、カートリッジ4のカートリッジ装着部6に挿入される前の挿入前状態において、液体供給部442と液体供給部442の周囲の少なくとも一部とを覆う。これにより、キャップ7は、液体供給部442を保護すると共に、液体収容部450に収容された液体が液体供給部442から漏出した場合に、カートリッジ4およびキャップ7の外部に液体が漏出することを防ぐ。キャップ7は、図12に示すように、キャップ本体部71と、キャップ側係合部721と、液体保持部材8とを備える。
キャップ本体部71は、図10および図11に示すように、係合状態において、カートリッジ底面44aと平行になるように形成された略板形状の部材である。つまり、キャップ本体部71は、X方向およびY方向に延びるように形成されている。キャップ本体部71は、Z方向に沿った厚みを有する。キャップ本体部71は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成される。
キャップ本体部71は、図9に示すように、係合状態において、液体供給部442と対向する対向面71sを有する。対向面71sには、図12に示すように、液体保持部材8を配置するための窪み部710sが形成されている。
キャップ側係合部721は、カートリッジ4の挿入前状態において、カートリッジ4に対してキャップ7を取り付けるために形成された係合機構である。キャップ側係合部721は、図8および図9に示すように、カートリッジ4のカートリッジ側係合部488と係合する。図8および図9では、カートリッジ側係合部488とキャップ側係合部721との係合位置を矢印で示している。
本実施形態では、キャップ側係合部721は、図12に示すように、対向面71sから突出する突起である。具体的には、キャップ側係合部721は、図8に示すカートリッジ側係合部488への圧入時に撓むことが可能となるように、図12に示す斜面部721aと、空間Sとが設けられたピンチ式の突起である。また、本実施形態では、2つのキャップ側係合部721がキャップ本体部71からZ方向に向けて突出するように形成されている。2つのキャップ側係合部721の形状は、Y方向に沿った軸線を対称軸とする線対称である。2つのキャップ側係合部721はいずれも、対向面71sのうち、液体保持部材8が形成されている側とは反対側の+Y方向側に形成されている。
本実施形態のキャップ7は、以下のようにしてカートリッジ4に取り付けられる。具体的には、図8および図9に示すように、対向面71sをカートリッジ底面44aと概ね並行になるように配置した状態において、キャップ側係合部721をカートリッジ側係合部488に向けて、矢印に示した方向に圧入する。これにより、キャップ側係合部721とカートリッジ側係合部488とが係合することで、キャップ7がカートリッジ4に取り付けられる。
なお、キャップ側係合部721の形状および形成位置は、これに限られるものではない。キャップ側係合部721は、カートリッジ側係合部488と係合可能に設けられればよい。また、1つのキャップ7に対して形成されるキャップ側係合部721の数は、2つに限られるものではなく、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。また、キャップ側係合部721とカートリッジ側係合部488との係合方法は、これに限られるものではなく、圧入以外の方法によって係合されてもよい。
キャップ側係合部721は、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂によって形成される。なお、キャップ側係合部721とキャップ本体部71とは異なる材料によって形成されてもよく、同一の材料によって形成されてもよい。
液体保持部材8は、液体としてのインクを保持する部材である。液体保持部材8は、図12に示すように、被形成部材としてのキャップ本体部71と一体に形成されている。本実施形態では、液体保持部材8は、対向面71sのうちで、流出開口部432と対向する位置としての窪み部710sに形成されている。
液体保持部材8は、洗浄して再利用することが可能な材料によって形成される。洗浄による再利用が可能な材料は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂である。つまり、液体保持部材8は、ポリビニルアルコール等の合成樹脂によって形成される多孔質体よりも、洗浄して再利用することが容易な材料や構造体によって形成される。なお、液体保持部材8は、キャップ本体部71と同一の材料によって形成されてもよく、異なる材料によって形成されてもよい。このとき、液体保持部材8は、キャップ本体部71と一体成形されるため、製造の過程において、キャップ本体部71と一体に成形しやすい材料によって形成されることが好ましい。
図13は、図12の領域R1の拡大図である。図13は、液体保持部材8の詳細な構成を示した斜視図である。図14は、図13に示す液体保持部材8の一部を拡大した図である。図15は、キャップ7を対向面71s側から見た図である。図16は、図15の領域R2の拡大図である。図16は、液体保持部材8の詳細な構成を示した上面図であり、液体保持部材8を+Z方向側から見た状態を示している。液体保持部材8は、底面81と、複数の凸部83と、複数の角部85~88とを備える。
底面81には、図13に示すように、凸部83が配置される。底面81は、図12に示す対向面71sと概ね平行となるように形成された略板形状の部材である。つまり、底面81は、X方向およびY方向に延びるように形成されている。底面81は、窪み部710sの底を形成する面である。
以下において、液体保持部材8について、凸部83の底面81から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とする。第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とする。本実施形態では、第1方向は、Z方向に沿った方向であり、キャップ7の厚み方向と一致する。第2方向は、X方向に沿った方向であり、キャップ7の短手方向と一致する。第3方向は、Y方向に沿った方向であり、キャップ7の長手方向と一致する。
凸部83は、底面81から突出するように、底面81上に複数形成される。凸部83と底面81とは一体に成形される。凸部83と底面81とによって多面体が形成されている。
また、異なる2以上の凸部83からなる凸部セット830が、第2方向と第3方向との少なくとも一方に沿って複数並んで配置されている。本実施形態では、図13に示すように、第1頂部83mおよび第2頂部83nの、第2方向および第3方向における向きが互いに異なる2つの隣接する第1凸部83aと第2凸部83bからなる凸部セット830が、第2方向と第3方向とのそれぞれの方向に沿って複数並んで配置されている。言い換えれば、凸部83は、凸部83としての第1凸部83aと、凸部83としての第2凸部83bと、がX方向およびY方向において交互に並ぶように形成されている。第2凸部83bは、Z方向に沿ったZ軸を中心として、第1凸部83aの形状をXY平面に沿った底面81上で90度回転させた形状である。つまり、第1凸部83aと第2凸部83bとは、同一形状であり、底面81上に凸部83a,83bが配置されたときの向きが異なる。以下において、第1凸部83aと第2凸部83bとを区別する必要が無い場合には、単に「凸部83」と呼ぶ。
凸部83は、図13に示すように、複数の面831~834によって形成される。具体的には、凸部83は、第1頂面831と、第2頂面832と、第1側面833と、第2側面834とを有する。各面831~834は、平面である。
第1側面833と第2側面834とはそれぞれ、底面81と概ね垂直である。第1側面833と第2側面834とはそれぞれ、X方向およびZ方向に平行なXZ平面と、Y方向およびZ方向に平行なYZ平面と、のいずれか一方に沿った面である。第1側面833と第2側面834とは、第2方向としてのX方向と、第3方向としてのY方向とのいずれか一方向において、平行に対向する。本実施形態では、第1凸部83aにおける第1側面833aと、第1凸部83aにおける第2側面834aとは、Y方向において対向している。第2凸部83bにおける第1側面833bと、第2凸部83bにおける第2側面834bとは、X方向において対向している。
第1頂面831は、第2頂面832、第1側面833、および、第2側面834と接続されている。第2頂面832は、第1頂面831、第1側面833、および、第2側面834と接続されている。第1頂面831と第2頂面832との接続部分である頂部83m,83nは、X方向とY方向とのいずれか一方向に延びる線を形成する。本実施形態では、第1凸部83aにおける頂部83mとしての第1頂部83mは、Y方向に延びている。第2凸部83bにおける頂部83nとしての第2頂部83nは、X方向に延びている。頂部83m,83nは、凸部83の頂点を形成する。
第1頂面831と第2頂面832とはそれぞれ、底面81と平行ではなく、底面81に対して傾斜する方向に延びる。第1頂面831は、第1頂部83mから離れるに従い底面81側に位置するように傾斜する。第2頂面832は、第2頂部83nから離れるに従い底面81側に傾斜する方向に延びる。本実施形態では、頂部83m,83nの成す内角837、つまり、第1頂面831と第2頂面832との成す内角837は120度となるように、第1頂面831と第2頂面832とは傾斜する。なお、頂部83m,83nは、同一の凸部83における2つの面831,832によって形成される接続部分であるため、後に詳述する角部85~88には該当しない。
さらに、第1凸部83aの第1頂面831aは、隣り合う第2凸部83bの第1側面833bと稜線850を形成しながら接続されている。第1凸部83aの第2頂面832aは、隣り合う第2凸部83bの第2側面834bと稜線850を形成しながら接続されている。また、第2凸部83bの第1頂面831bは、隣り合う第1凸部83aの第1側面833aと稜線850を形成しながら接続されている。第2凸部83bの第2頂面832bは、隣り合う第1凸部83aの第2側面834aと稜線850を形成しながら接続されている。つまり、隣り合う凸部83a,83b同士は、間隔を開けることなく接した状態である。
複数の角部85~88はそれぞれ、毛管力により液体を保持する。角部85~88は、図13に示すように、2つの面81,831~834が接続されることで形成される。複数の角部85~88について、隣り合う角部85~88同士は接続されている。図13では、理解の容易のために、隣り合う角部85~88同士が接続された稜線850の一部を太線で図示している。図13および図16では、複数の角部85~88の一部を代表して、第1代表角部85と、第2代表角部86と、第3代表角部87と、第4代表角部88とを図示している。
複数の角部85~88のそれぞれは、第1角部851と第2角部852とのいずれか一方である。第1角部851は、互いに隣り合う底面81と凸部83の面833,834が稜線850を挟んで形成する角部である。第1角部851は、例えば、互いに隣り合う底面81と第1凸部83aの第1側面833aとが稜線850を挟んで形成する第4代表角部88である。また、第1角部851は、例えば、互いに隣り合う底面81と第2凸部83bの第1側面833bとが稜線850を挟んで形成する第2代表角部86である。第2角部852は、互いに隣り合う、第1凸部83aの面831a~834aと第2凸部83bの面831b~834bとが稜線850を挟んで形成する角部である。第2角部852は、例えば、互いに隣り合う第1凸部83aの第1頂面831aと第2凸部83bの第1側面833bとが稜線850を挟んで形成する第1代表角部85である。また、第2角部852は、例えば、互いに隣り合う第1凸部83aの第1側面833aと第2凸部83bの第1側面833bとが稜線850を挟んで形成する第3代表角部87である。
少なくとも1つの第1角部851の成す角867,887、および、少なくとも1つの第2角部852の成す角857,877は、90度以下である。本実施形態では、第1角部851の成す角867,887および第2角部852の成す角857,877はいずれも、90度以下である。しかし、本開示は、これに限られるものではない。
また、本実施形態では、第1角部851および第2角部852のそれぞれを形成する稜線850は、第1方向成分と、第2方向成分と、第3方向成分と、のいずれかにおいて、互いに異なる方向であるものを含む。換言すると、複数の稜線850は、第1方向成分と、第2方向成分と、第3方向成分と、のいずれかにおいて、互いに異なる方向に延びている。そして、複数の稜線850は、連続して接続されている。これにより、本実施形態では、複数の角部85~88は、第1種角部861と、第2種角部862と、第3種角部863とに区別することができる。第1種角部861は、第1方向成分を有する方向に延びる角部である。図13に示す例では、第1種角部861は、第3代表角部87である。第2種角部862は、第2方向成分を有する方向に延びる角部である。図13に示す例では、第2種角部862は、第4代表角部88である。第3種角部863は、第3方向成分を有する方向に延びる角部である。図13に示す例では、第3種角部863は、第1代表角部85および第2代表角部86である。つまり、液体保持部材8には、X方向、Y方向、およびZ方向のいずれかに延びる稜線850によって、複数の角部85~88が3次元方向に形成されている。このようにすると、液体保持部材8に液体が付着した場合に、液体は、頂部83m,83n側に留まることなく、複数の角部85~88側へと流れる。そして、液体は、3次元方向に広がる角部85~88の形状に沿うように溜まることで、液体保持部材8において概ね均一に広がって保持される。
さらに、本実施形態では、図14に示すように、複数の角部85~88は、底面81により近い側に位置する底面側角部871と、底面側角部871よりも底面81から離れる側に位置する表面側角部872とを有する。図14に示す例では、底面側角部871は、第2代表角部86、第3代表角部87、および第4代表角部88である。また、表面側角部872は、第1代表角部85である。
ここで、落下等によって係合状態におけるカートリッジ4に衝撃が加えられた場合に、表面側角部872に保持された液体は、底面側角部871に保持された液体よりも、液体保持部材8の外部に漏出したり飛散したりしやすい。液体保持部材8の外部に液体が漏出等した場合には、キャップ7がカートリッジ4に取り付けられている場合であっても、例えば、対向面71sとカートリッジ底面44aとの隙間から、液体が、カートリッジ4およびキャップ7の外部に漏出する可能性が生じ得る。よって、表面側角部872は、底面側角部871よりも液体を保持する保持力が大きいことが好ましい。このとき、一般に、角部85~88を形成する面831~834と液体との接触角をより小さくして、固体としての角部85~88の表面張力を大きくすることで、液体の保持力を高めることができる。よって、角部85~88の成す角857,867,877,887をより鋭角にするほど、毛管力によって液体を保持する力を大きくできる。
そこで、本実施形態では、表面側角部872の成す角857の少なくとも1つが、底面側角部871の成す角867,877,887よりも小さくなるように、複数の角部85~88を形成している。図13では、表面側角部872の成す角857はいずれも、底面側角部871の成す角867,877,887よりも小さい場合を図示している。具体的には、底面側角部871としての第2代表角部86の成す角867は90度である。第3代表角部87の成す角877は、90度である。第4代表角部88の成す角887は、90度である。これに対して、表面側角部872としての第1代表角部85の成す角857は60度であり、底面側角部871の成す角867,877,887である90度よりも小さい。つまり、係合状態において、図8に示す流出開口部432により近い位置に形成される表面側角部872の成す角857が、底面側角部871と比べて、より鋭角となるように、液体保持部材8は形成されている。
上記第1実施形態によれば、図12に示すように、被形成部材としてのキャップ7の一部を底面81として液体保持部材8を形成することができる。つまり、液体保持部材8と被形成部材とを一体に成形することができる。これにより、被形成部材に対して、液体保持部材8を形成するために要する時間や工数を減らすことができる。
また、上記第1実施形態によれば、図13および図14に示すように、キャップ7に形成された液体保持部材8は、底面81と、複数の面831~834によって形成された凸部83であって、底面81から突出し底面81と一体に成形された複数の凸部83と、を備える。これにより、液体保持部材8は、底面81と凸部83の面833,834とが稜線850を挟んで形成する第1角部851と、隣り合う凸部83の面831~834が稜線850を挟んで形成する第2角部852とを有する。このとき、複数の角部85~88のうち、少なくとも1つの角部85~88の成す角857,867,877,887は、90度以下である。このようにすると、キャップ7がカートリッジ4に取り付けられた係合状態において、液体保持部材8に液体が付着した場合に、液体は、毛管力によって角部85~88に吸い寄せられて留まる。つまり、連続して形成された角部85~88に働く毛管力を利用することによって、液体保持部材8は、液体を吸収し得る構造を有する多孔質体のような液体吸収材を別部材として設けることなく液体を保持することができる。そのため、液体保持部材8は、ポリビニルアルコール等の合成樹脂によって形成される多孔質体のように、液体を吸収する性質を備えた材料によって形成する必要が無い。よって、液体保持部材8は、洗浄によって再利用することが容易な材料や構造体により形成することができる。これにより、液体保持部材8に液体が付着して、液体保持部材8に液体が保持された場合であっても、洗浄して再利用することができる。
また、上記第1実施形態によれば、液体保持部材8は、洗浄することで、液体を保持する前の状態と同程度に液体の保持力を回復させることができる。これにより、液体保持部材8を繰り返し使用することができる。
また、上記第1実施形態によれば、図13に示すように、液体保持部材8は、底面81から突出する複数の凸部83を形成することで、液体を保持するための角部85~88を形成することができる。つまり、液体保持部材8では、材料自体に液体を吸収する性質を有さずとも、構造上の特徴によって液体を保持する力を得ることができる。そのため、液体保持部材8を形成する材料の種類に係る制約を少なくでき、液体保持部材8をキャップ本体部71と一体に成形可能な材料によって形成することができる。
また、上記第1実施形態によれば、キャップ7の組立に要する時間や工数を減らすことができると共に、液体保持部材8を洗浄して再利用することができる。これにより、キャップ7に生じる種々の不具合を解消することができる。
また、上記第1実施形態によれば、図13に示すように、第1方向は、凸部83の底面81から垂直に突出した方向に沿った方向である。第2方向および第3方向は、第1方向と直交し、互いに直交する方向である。つまり、第1方向と第2方向と第3方向とは、3次元方向である。そして、複数の角部85~88は、第1方向成分を有する第1種角部861と、第2方向成分を有する第2種角部862と、第3方向成分を有する第3種角部863とを有する。これにより、液体保持部材8において、3次元方向に複数の角部85~88を形成することができる。このようにすると、連続して形成された複数の角部85~88によって実現される、液体保持領域の範囲を3次元方向に広げることができる。さらに、角部85~88の延びる方向が1方向に限定されている場合と比べて、上記第1実施形態では、角部85~88の数を多くすることができる。そのため、液体保持部材8に液体が付着した場合に、液体をより確実に保持することができる。
また、上記第1実施形態によれば、複数の角部85~88の一部は、第1方向に沿った方向に延びている。これにより、第1方向に沿った深さ方向であって、液体保持部材8の表面側から底面81側に向かう深さ方向において、液体保持領域をより確実に確保することができる。よって、液体保持部材8における液体の保持力をさらに向上させることができる。
また、上記第1実施形態によれば、図14に示すように、複数の角部85~88は、底面側角部871と、底面側角部871よりも底面81から離れる側に位置する表面側角部872と、を含む。このとき、少なくとも1つの表面側角部872の成す角857は、底面側角部871の成す角867,877,887よりも小さい。このようにすると、表面側角部872における液体の保持力を、底面側角部871における液体の保持力よりも大きくすることができる。そのため、係合状態において、落下等によりカートリッジ4およびキャップ7に衝撃が加えられた場合に、保持した液体が底面側角部871よりも外部に漏出しやすい表面側角部872の保持力を高めることができる。これにより、液体保持部材8は、液体をより確実に保持することができる。よって、液体が液体保持部材8によって保持されることなく外部に漏出することで、対向面71sとカートリッジ底面44aとの隙間から液体が外部に漏出する可能性をさらに低減することができる。そのため、流出開口部432から漏出した液体が外部に飛散したり、他の物体に付着したりすることを防止できる。
また、上記第1実施形態によれば、液体保持部材8は、図8に示すように、液体供給部442を有するカートリッジ4に着脱可能に装着されるキャップ7のうち、液体供給部442と対向する対向面71sに形成されている。このようにすると、キャップ7にカートリッジ4を係合させた係合状態において、流出開口部432から漏出した液体を液体保持部材8がより確実に保持できる。
また、上記第1実施形態によれば、図8および図9に示すように、液体保持部材8は、対向面71sのうちで、流出開口部432と対向する位置に形成されている。これにより、キャップ7にカートリッジ4を係合させた係合状態において、流出開口部432から漏出した液体をより一層確実に保持できる。
B.第2実施形態:
図17は、第2実施形態における液体保持部材8の形成位置を説明するための図である。図17は、図7に示すカートリッジ4の底面開口部446と底面開口部446の周囲とを拡大して示している。本実施形態では、液体保持部材8の形成位置が図12に示す第1実施形態とは異なる。液体保持部材8の構成は、図13および図16に示す第1実施形態の構成と同一である。よって、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、液体保持部材8は、毛管力によって液体を保持する。第1実施形態の構成と同一の構成については、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。第2実施形態では、液体保持部材8の底面81は、カートリッジ底面44aであり、凸部83の突出方向は、-Z方向となる。
図17は、第2実施形態における液体保持部材8の形成位置を説明するための図である。図17は、図7に示すカートリッジ4の底面開口部446と底面開口部446の周囲とを拡大して示している。本実施形態では、液体保持部材8の形成位置が図12に示す第1実施形態とは異なる。液体保持部材8の構成は、図13および図16に示す第1実施形態の構成と同一である。よって、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、液体保持部材8は、毛管力によって液体を保持する。第1実施形態の構成と同一の構成については、同一の符号を付すと共に、説明を省略する。第2実施形態では、液体保持部材8の底面81は、カートリッジ底面44aであり、凸部83の突出方向は、-Z方向となる。
液体保持部材8は、カートリッジ底面44aのうち、底面開口部446を取り囲む位置において、供給部側中心軸CA2を中心とする周方向の少なくとも一部に形成されている。供給部側中心軸CA2は、図7と同様に、液体供給部442が延びる方向であるZ方向に沿って延びている。
本実施形態では、液体保持部材8は、外縁部499上に形成されている。図17では、液体保持部材8が形成されている部分にクロスハッチングを付している。ここで言う外縁部499とは、カートリッジ底面44aのうち、底面開口部446を取り囲む位置において、供給部側中心軸CA2を中心とする周方向に亘って形成されている部分である。図17に示す例では、外縁部499は、供給部側中心軸CA2上、かつ、カートリッジ底面44aと平行なXY平面上に位置する重心点Gを重心とした概ね六角形状であり、底面開口部446を含む中心部分が開口している。
上記第2実施形態によれば、液体保持部材8は、カートリッジ底面44aのうち、底面開口部446を取り囲む位置において、供給部側中心軸CA2を中心とする周方向に亘って形成された外縁部499上に形成されている。このようにすると、流出開口部432から漏出した液体を、液体供給部442付近において保持することができる。これにより、図5に示す挿入完了状態や、図6に示す装着完了状態において、流出開口部432から液体が漏出した場合に、液体が液体供給部442の周囲に付着する可能性を低減させることができる。
また、上記第2実施形態によれば、図7に示すように、カートリッジ4にキャップ7が取り付けられていない状態において、流出開口部432から液体が漏出した場合に、液体が飛散する可能性を低減させることができる。
なお、カートリッジ底面44a上に形成される液体保持部材8の形状は、これに限られるものではなく、他の形状であってもよい。液体保持部材8は、カートリッジ底面44aのうち、底面開口部446を取り囲む位置において、供給部側中心軸CA2を中心とする周方向に亘って形成されていなくてもよく、周方向の少なくとも一部に形成されていればよい。
また、液体保持部材8の形成位置はこれに限られるものではない。液体保持部材8は、流出開口部432から漏出した液体を保持しやすい位置に形成されればよく、例えば、図17に示す周縁部470上に形成されていてもよい。ここで言う周縁部470とは、液体供給部442において、流出開口部432に沿って周方向に亘って形成されている部分である。周縁部470は、外縁部499よりも供給部側中心軸CA2を中心とした周方向の内側、かつ、Z方向において外縁部499よりも流出開口部432に近い+Z方向側に形成されている。
C.第3実施形態:
図18は、第3実施形態における液体保持部材8の形成位置を説明するための図である。図18は、図4に示す挿入完了状態における液体供給部442と流出開口部432との一部を破断した図である。図18では、液体供給部442は、供給部側中心軸CA2を通るYZ平面で切断した状態を示している。また、図18では、液体導入部642の構成の一部を合わせて図示している。
図18は、第3実施形態における液体保持部材8の形成位置を説明するための図である。図18は、図4に示す挿入完了状態における液体供給部442と流出開口部432との一部を破断した図である。図18では、液体供給部442は、供給部側中心軸CA2を通るYZ平面で切断した状態を示している。また、図18では、液体導入部642の構成の一部を合わせて図示している。
本実施形態では、液体保持部材8の形成位置が図12に示す第1実施形態、および、図17に示す第2実施形態とは異なる。液体保持部材8の構成は、図13および図16に示す第1実施形態の構成と同一である。よって、本実施形態においても、液体保持部材8は、毛管力によって液体を保持する。第1実施形態および第2実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すと共に説明を省略する。第3実施形態では、液体保持部材8の底面81は、液体導入部642の一部である。液体保持部材8の具体的な形成位置や凸部83の突出方向については、後述する。
液体導入部642は、液体供給部442に挿入される先端部651と、先端部651よりも重力下方向側としての-Z方向側に位置する基端部652と、を有する。このとき、カートリッジ4の挿入完了状態においては、基端部652側が重力下方向側であり、先端部651側が重力上方向側である。図18に示す例では、先端部651は、導入部側中心軸CA1を中心とした径方向において、基端部652よりも径が小さく形成されている。
基端部652は、勾配部91と、胴部92と、末端部93とを有する。勾配部91は、基端部652のうち、先端部651に最も近い+Z方向側に位置する。末端部93は、基端部652のうち、先端部651から最も離れた-Z方向側に位置する。胴部92は、勾配部91と末端部93との間に位置し、勾配部91と末端部93とを接続する。図18に示す例では、勾配部91は、胴部92の一端92aから先端部651の一端651aに向かって突出し、先端部651の一端651aが開口したドーム形状である。勾配部91は、胴部92の一端92aから離れるに従い径が縮小する。胴部92は、導入部側中心軸CA1を中心とした周方向に亘って、Z方向に延びるように形成された部分である。胴部92は、概ね筒形状である。末端部93は、胴部92の他端92bに接続され、導入部側中心軸CA1を中心とした周方向に亘って、X方向に延びるように形成された部分である。つまり、末端部93は、挿入完了状態において、カートリッジ底面44aと対向する。なお、図18に示す基端部652は、基端部652の一例であり、基端部652の形状および構成は、これに限られるものではない。
液体保持部材8は、液体導入部642の基端部652の表面に形成されている。ここで言う「表面」とは、導入部側中心軸CA1に近づく側を内側、導入部側中心軸CA1から離れる側を外側とした場合に、液体導入部642において外側に形成される面である。本実施形態では、液体保持部材8は、基端部652のうち、勾配部91と、末端部93と、にそれぞれ形成されている。図18では、液体保持部材8が形成される部分にクロスハッチングを付している。勾配部91に形成された液体保持部材8について、凸部83の突出方向は、底面81に対して概ね垂直となる方向である。また、末端部93に形成された液体保持部材8について、凸部83の突出方向は、挿入完了状態においてカートリッジ底面44aが位置する+Z方向である。
上記第3実施形態によれば、液体保持部材8は、液体導入部642の基端部652の表面に形成されている。このようにすると、図5に示す挿入完了状態や、図6に示す装着完了状態において、流出開口部432から漏出した液体を、重力下方向側に位置する液体導入部642において保持することができる。つまり、液体供給部442と液体導入部642との接続部542付近において、液体を保持することができる。これにより、流出開口部432から漏出した液体が液体導入部642側に垂れた場合に、液体保持部材8が液体を保持しやすくできる。そのため、液体供給部442および液体導入部642以外の部分としての外部に、液体が漏出する可能性を低減させることができる。
また、上記第3実施形態によれば、液体保持部材8は、液体導入部642における基端部652の表面のうち、液体供給部442と液体導入部642との接続部542に近い側に位置する勾配部91に形成されている。このようにすると、勾配部91における液体保持部材8によって、挿入完了状態における流出開口部432、および、装着完了状態における接続部542から漏出した液体を速やかに保持することができる。
また、上記第3実施形態によれば、液体保持部材8は、液体導入部642における基端部652の表面のうち、勾配部91よりも重力下方向側に形成された末端部93に形成されている。このようにすると、例えば、挿入完了状態における流出開口部432や、装着完了状態における接続部542から漏出した液体を、末端部93に形成された液体保持部材8が受け皿のようにして保持することができる。これにより、液体供給部442および液体導入部642以外の部分としての外部に、液体が漏出する可能性をさらに低減させることができる。
また、上記第3実施形態によれば、液体保持部材8は、勾配部91と末端部93との両方に形成されている。このようにすると、勾配部91において保持できなかった液体が末端部93側に流れた場合に、末端部93において液体を保持することができる。これにより、液体供給部442および液体導入部642以外の部分としての外部に、液体が漏出する可能性をより一層低減させることができる。
D.他の実施形態:
上記第1実施形態では、図12に示すように、液体保持部材8は、カートリッジ4に着脱可能に装着されるキャップ7の一部に形成されていた。上記第2実施形態では、図17に示すように、液体保持部材8は、液体を収容するカートリッジ4において、液体供給部442を露出させる底面開口部446を取り囲む位置に形成されていた。上記第3実施形態では、図18に示すように、液体保持部材8は、印刷装置10に設けられた液体導入部642の基端部652の表面に形成されていた。しかし、液体保持部材8が形成される対象はこれに限られるものではない。液体保持部材8は、例えば、印刷装置10に設けられたインクタンクに液体としてのインクを補給するインク補給容器の一部に形成されてもよい。
上記第1実施形態では、図12に示すように、液体保持部材8は、カートリッジ4に着脱可能に装着されるキャップ7の一部に形成されていた。上記第2実施形態では、図17に示すように、液体保持部材8は、液体を収容するカートリッジ4において、液体供給部442を露出させる底面開口部446を取り囲む位置に形成されていた。上記第3実施形態では、図18に示すように、液体保持部材8は、印刷装置10に設けられた液体導入部642の基端部652の表面に形成されていた。しかし、液体保持部材8が形成される対象はこれに限られるものではない。液体保持部材8は、例えば、印刷装置10に設けられたインクタンクに液体としてのインクを補給するインク補給容器の一部に形成されてもよい。
E.他の形態:
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本開示の第1形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、前記凸部は、前記底面と一体成形されている。この形態によれば、液体保持部材は、連続して形成された複数の角部が前記底面と一体成形されている。この形態によれば、キャップなどの被形成部材の一部を底面として液体保持部材を形成することができる。つまり、液体保持部材と被形成部材とを一体に成形することができる。これにより、被形成部材に対して、液体保持部材を形成するために要する時間や工数を減らすことができる。
(2)本開示の第2形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、前記底面と前記凸部の前記面とが稜線を挟んで形成する複数の第1角部と、隣り合う前記凸部の前記面が稜線を挟んで形成する複数の第2角部と、を備える。この形態によれば、液体保持部材は、複数の第1角部および第2角部に働く毛管力を利用して、液体を保持することができる。つまり、液体保持部材では、材料自体が液体を吸収する性質を有さずとも、構造上の特徴によって液体を保持する力を得ることができる。これにより、液体保持部材を形成する材料の種類に係る制約を少なくできるため、液体保持部材を形成する被形成部材と一体に成形可能な材料、かつ、洗浄によって再利用可能な材料によって形成することができる。さらに、液体保持部材に液体が保持された場合に、洗浄して再利用することができる。以上のように、従来のキャップなどの被形成部材に生じる種々の不具合を解消できる。
(3)上記形態において、少なくとも1つの前記第1角部の成す角および少なくとも1つの前記第2角部の成す角はそれぞれ90度以下であってもよい。この形態によれば、少なくとも1つの第1角部の成す角および少なくとも1つの第2角部の成す角を90度以下にすることで、第1角部および第2角部に働く毛管力を高めることができる。これにより、液体保持部材に液体が付着した場合に、液体保持部材が液体をより確実に保持することができる。
(4)上記形態において、前記凸部の前記底面から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とし、前記第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とした場合に、前記第1角部および前記第2角部のそれぞれを形成する前記稜線は、前記第1方向成分、前記第2方向成分、前記第3方向成分のいずれかにおいて互いに異なる方向であるものを含んでもよい。この形態によれば、液体保持部材において、3次元方向のいずれかにおいて互いに異なる方向に延びる複数の第1角部および第2角部を形成することができる。これにより、液体保持部材に液体が付着した場合に、液体保持部材が液体をより一層確実に保持することができる。
(5)上記形態において、少なくとも1つの前記第2角部の成す角は、前記第1角部の成す角よりも小さくてもよい。この形態によれば、第1角部の成す角よりも成す角が小さく形成された第2角部に働く毛管力を、第1角部に働く毛管力よりも大きくすることができる。これにより、保持した液体が第1角部よりも外部に漏出しやすい第2角部において、液体の保持力をさらに高めることができる。
(6)本開示の第3形態によれば、液体保持部材が提供される。この液体保持部材は、底面と、複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、前記凸部の前記底面から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とし、前記第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とした場合に、異なる2以上の前記凸部からなる凸部セットが、前記第2方向と前記第3方向との少なくとも一方に沿って複数並んで配置される。この形態によれば、異なる2以上の凸部からなる凸部セットを、底面上において、第2方向および第3方向に複数並べて配置することで、複数の第1凸部および第2凸部を形成することができる。
(7)本開示の第4形態によれば、キャップが提供される。液体供給部を有するカートリッジに着脱可能に装着されるキャップは、前記液体供給部と対向する対向面と、前記対向面に配置された、上記形態に記載の液体保持部材と、を備える。この形態によれば、液体保持部材が形成されたキャップをカートリッジに取り付けることで、液体供給部から漏出した液体を液体保持部材が保持できる。これにより、液体供給部から漏出した液体が、カートリッジおよびキャップの外部に漏出したり、飛散したりする可能性を低減することができる。
(8)上記形態において、前記液体供給部は、前記カートリッジの内部に収容された液体を外部に流出させるための流出開口部を有し、前記液体保持部材は、前記対向面のうちで、前記流出開口部と対向する位置に形成されていてもよい。この形態によれば、液体保持部材が形成されたキャップをカートリッジに取り付けた状態において、液体の供給源となる流出開口部と対向する位置に液体保持部材を形成することができる。これにより、流出開口部から漏出した液体を液体保持部材がより確実に保持することができる。
(9)本開示の第5形態によれば、カートリッジが提供される。このカートリッジは、中心軸を有する液体供給部と、カートリッジ底面と、上記形態に記載の液体保持部材と、を備え、前記カートリッジ底面は、前記液体供給部を露出させる底面開口部を有し、前記液体保持部材は、前記カートリッジ底面のうち、前記底面開口部を取り囲む位置において、前記中心軸を中心とする周方向の少なくとも一部に形成されている。この形態によれば、カートリッジに収容された液体が液体供給部から漏出した場合に、底面開口部に近い側に形成された液体保持部材が液体を保持できる。これにより、液体が、カートリッジの周囲に付着したり飛散したりする可能性を低減させることができる。
上述した本開示の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本開示の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本開示の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本開示の独立した一形態とすることも可能である。
本開示は、液体保持部材、カートリッジ、および、印刷装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体保持部材、カートリッジ、および、印刷装置の製造方法などの形態で実現することができる。
1…印刷システム、2…印刷用紙、4,4C,4K,4M,4Y…カートリッジ、6…カートリッジ装着部、7…キャップ、8…液体保持部材、10…印刷装置、11…前面カバー、13…交換用カバー、15…操作ボタン、20…キャリッジ、22…吐出ヘッド、24…チューブ、30…駆動機構、31…制御部、32…タイミングベルト、34…駆動モーター、41…本体部、41a…外殻部、42…前壁、42a…カートリッジ前面、43…上壁、44…底壁、44a…カートリッジ底面、45…第1側壁、45a…第1カートリッジ側面、46…第2側壁、46a…第2カートリッジ側面、47…後壁、47a…カートリッジ後面、61…収容室、61C,61K,61M,61Y…スロット、62…第2装置壁、63…装置上壁、64…装置底壁、65…第1装置側壁、66…第2装置側壁、67…第1装置壁、70…装置側端子部、71…キャップ本体部、71s…対向面、81…底面、83…凸部、83a…第1凸部、83b…第2凸部、83m…第1頂部、83n…第2頂部、85…第1代表角部、86…第2代表角部、87…第3代表角部、88…第4代表角部、91…勾配部、92…胴部、92a…胴部の一端、92b…胴部の他端、93…末端部、401…液体収容体、402…アダプター、432…流出開口部、442…液体供給部、442a…液体供給部の他端側、446…底面開口部、448…カートリッジ側供給部位置決め部、450…液体収容部、461…供給部配置室、470…周縁部、488…カートリッジ側係合部、499…外縁部、542…接続部、610…支持部材、611…第1支持側壁、612…第2支持側壁、613…主壁、614…装置開口部、642…液体導入部、644…装置側供給部位置決め部、651…先端部、651a…先端部の一端、652…基端部、674…挿抜開口部、677…係合形成体、682…導入部流路、698…回転支点、699…液体貯留部、710s…窪み部、721…キャップ側係合部、721a…斜面部、830…凸部セット、831,831a、831b…第1頂面、832,832a,832b…第2頂面、833,833a,833b…第1側面、834,834a,834b…第2側面、837…内角、850…稜線、851…第1角部、852…第2角部、857,867,877,887…角部の成す角、861…第1種角部、862…第2種角部、863…第3種角部、871…底面側角部、872…表面側角部、CA1…導入部側中心軸、CA2…供給部側中心軸、D1…挿入方向、D2…回転装着方向、D3…接続解除方向、D4…取り外し方向、G…重心点、S…空間
Claims (9)
- 液体保持部材であって、
底面と、
複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、
前記凸部は、前記底面と一体成形されている、液体保持部材。 - 液体保持部材であって、
底面と、
複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、
前記底面と前記凸部の前記面とが稜線を挟んで形成する複数の第1角部と、
隣り合う前記凸部の前記面が稜線を挟んで形成する複数の第2角部と、を備える、液体保持部材。 - 請求項2に記載の液体保持部材であって、
少なくとも1つの前記第1角部の成す角および少なくとも1つの前記第2角部の成す角はそれぞれ90度以下である、液体保持部材。 - 請求項2または請求項3に記載の液体保持部材であって、
前記凸部の前記底面から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とし、
前記第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とした場合に、
前記第1角部および前記第2角部のそれぞれを形成する前記稜線は、前記第1方向成分、前記第2方向成分、前記第3方向成分のいずれかにおいて互いに異なる方向であるものを含む、液体保持部材。 - 請求項2または請求項3に記載の液体保持部材であって、
少なくとも1つの前記第2角部の成す角は、前記第1角部の成す角よりも小さい、液体保持部材。 - 液体保持部材であって、
底面と、
複数の面によって形成され、前記底面から突出する複数の凸部と、を備え、
前記凸部の前記底面から垂直に突出した方向に沿った方向を第1方向とし、
前記第1方向と直交し、互いに直交する2つの方向を第2方向および第3方向とした場合に、
異なる2以上の前記凸部からなる凸部セットが、前記第2方向と前記第3方向との少なくとも一方に沿って複数並んで配置される、液体保持部材。 - 液体供給部を有するカートリッジに着脱可能に装着されるキャップであって、
前記液体供給部と対向する対向面と、
前記対向面に配置された、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液体保持部材と、を備える、キャップ。 - 請求項7に記載のキャップであって、
前記液体供給部は、前記カートリッジの内部に収容された液体を外部に流出させるための流出開口部を有し、
前記液体保持部材は、前記対向面のうちで、前記流出開口部と対向する位置に形成されている、キャップ。 - カートリッジであって、
中心軸を有する液体供給部と、
カートリッジ底面と、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液体保持部材と、を備え、
前記カートリッジ底面は、前記液体供給部を露出させる底面開口部を有し、
前記液体保持部材は、前記カートリッジ底面のうち、前記底面開口部を取り囲む位置において、前記中心軸を中心とする周方向の少なくとも一部に形成されている、カートリッジ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022053040A JP2023146054A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 液体保持部材、キャップ、および、カートリッジ |
US18/191,300 US20230311528A1 (en) | 2022-03-29 | 2023-03-28 | Liquid holding member, cap, and cartridge |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022053040A JP2023146054A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 液体保持部材、キャップ、および、カートリッジ |
Publications (1)
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JP2023146054A true JP2023146054A (ja) | 2023-10-12 |
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ID=88195621
Family Applications (1)
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JP2022053040A Pending JP2023146054A (ja) | 2022-03-29 | 2022-03-29 | 液体保持部材、キャップ、および、カートリッジ |
Country Status (2)
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2022
- 2022-03-29 JP JP2022053040A patent/JP2023146054A/ja active Pending
-
2023
- 2023-03-28 US US18/191,300 patent/US20230311528A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
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US20230311528A1 (en) | 2023-10-05 |
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