JP2023142404A - 栽培設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 栽培ユニットの高さについて自由度を確保し、且つ、栽培ユニットの高さの変更に柔軟に対応することが可能な栽培設備を提供する。【解決手段】 本発明の栽培設備は、棚と第1栽培ユニットと第2栽培ユニットとを有し、棚は、二つの支柱と、高さ方向に間隔を開けて設けられ複数の支持部とを備える。第1栽培ユニットは、高さが間隔より小さい第1筐体と、第1筐体の両側面から突出した第1突出部とを備え、第1突出部が一つの支持部に支持されることで空間内に収納される。第2栽培ユニットは、高さが間隔より大きい第2筐体と、第2筐体の両側面から突出した第2突出部とを備え、第2突出部が一つの支持部に支持されることで空間内に収納される。第2栽培ユニットが空間内に収納された状態では、複数の支持部のうち、高さ方向において第2筐体が存在する範囲内にあって第2突出部を支持していない未使用支持部と、第2筐体とが未接触である。【選択図】図7

Description

本発明は、栽培設備に係り、特に、棚内に収納された栽培ユニットの筐体内で植物を栽培する構成の栽培設備に関する。
箱型の栽培ユニットを棚内に1又は2個以上収納した状態で、各栽培ユニットが備える筐体内で植物を栽培する技術は、既に開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の栽培設備では、複数段を有する収納棚内に複数の栽培ユニットが収納されている。各栽培ユニットは、植物と栽培液を保持する栽培槽と、植物栽培用の光源と、を備えている。収納棚は、水平方向の一方向に長尺な棚であり、棚内には段毎に収納スペースが設けられ、各収納スペースに栽培ユニットが一つずつ収納される。また、特許文献1に記載の栽培設備では、収納棚の長手方向一端側から棚内の栽培ユニットを取り出すことが可能である。
特開2020-010645号公報
特許文献1に記載の栽培設備では、棚内に収納される複数の栽培ユニットのそれぞれの高さ及びサイズが、汎用性の観点から、ユニット間で統一されている(揃っている)。
一方、栽培ユニット内で栽培される植物の高さは、その品種及び生育状況に応じて変化するため、栽培ユニット間で異なる場合がある。そのため、各栽培ユニットの筐体の高さについては、高い背丈の植物に合わせて比較的高く設定することが想定され得る。ただし、栽培ユニットの高さが高くなるほど、収納スペースを広く確保する必要があるため、収納棚に収納できる栽培ユニットの数が減り、栽培設備における栽培効率が低下してしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、栽培ユニットの高さについて自由度を確保し、且つ、栽培ユニットの高さの変更に柔軟に対応することが可能な栽培設備を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明の栽培設備は、互いに隣り合う二つの支柱を含む支柱群と、高さ方向において間隔を開けて設けられ二つの支柱の各々から二つの支柱の間の空間に向かって延出した複数の支持部とを備える棚と、高さが間隔より小さい第1筐体と、第1筐体の両側面から突出した第1突出部とを備え、それぞれの第1突出部が二つの支柱の各々に設けられた複数の支持部の一つに支持されることで空間内に収納される第1栽培ユニットと、高さが間隔より大きい第2筐体と、第2筐体の両側面から突出した第2突出部とを備え、それぞれの第2突出部が二つの支柱の各々に設けられた複数の支持部の一つに支持されることで空間内に収納される第2栽培ユニットと、を有し、第2栽培ユニットが空間内に収納された状態では、二つの支柱の各々に設けられた複数の支持部が、高さ方向において第2筐体が存在する範囲内にあって第2突出部を支持していない未使用支持部を含み、第2筐体が未使用支持部とは未接触であることを特徴とする。
上記のように構成された本発明の栽培設備では、互いに高さが異なる第1栽培ユニット及び第2栽培ユニットの各々を棚内に収納することが可能である。詳しくは、高さがより高い第2栽培ユニットは、棚の各支柱に設けられた支持部との干渉を避けつつ棚内に収納可能な構造となっている。これにより、植物の品種又は成長段階に応じて、使用する栽培ユニットの高さを変えたとしても、その栽培ユニットを棚内に適切に収納することができる。この結果、栽培ユニットの高さの変更に柔軟に対応し得る栽培設備が実現される。
また、上記の栽培設備において、棚には、高さ方向と交差する交差方向に複数の第1栽培ユニット、又は、複数の第2栽培ユニットが並んだ状態で収納されてもよい。この場合、上記の交差方向において隣り合う二つの第1栽培ユニット同士、又は、上記の交差方向において隣り合う二つの第2栽培ユニット同士が連結してもよい。
上記の構成によれば、上記の交差方向に並んだ状態で棚内に収納された複数の栽培ユニットのうち、隣り合う二つのユニット同士が連結している。これにより、交差方向に並んだ複数の栽培ユニットを棚内で一体的に動かすことができ、この結果、栽培ユニットの収納及び取り出しが容易になる。
また、上記の栽培設備において、二つの支柱のうち、一方の支柱に設けられた複数の支持部の各々は、他方の支柱に設けられた複数の支持部の各々と対をなしてもよい。この場合、対をなす支持部同士は、高さ方向において同じ位置に配置されているとよい。
上記の構成によれば、各栽培ユニットの筐体の両側で栽培ユニットを支持する支持部が、高さ方向において同じ位置に配置されているため、栽培ユニットが棚内で適切な姿勢で保持されるようになる。
また、上記の栽培設備において、第1栽培ユニット及び第2栽培ユニットの各々は、光源を有してもよい。
上記の構成によれば、各栽培ユニットが植物栽培用の光源を有するため、筐体内で植物を適切に栽培することができる。
また、上記の栽培設備において、第1栽培ユニット及び第2栽培ユニットの各々は、送風ファンを有してもよい。
上記の構成によれば、各栽培ユニットの筐体内の環境、特に温度及び湿度を送風ファンによって調整し、筐体内で植物を適切に栽培することができる。
また、上記の栽培設備において、第1栽培ユニット及び第2栽培ユニットの各々は、植物が浸かる養液の槽と、槽内の養液を撹拌する撹拌機器と、を有してもよい。
上記の構成によれば、筐体内において、植物(詳しくは植物の根)を槽内の養液に浸けた状態で栽培する場合に、養液が撹拌機器によって撹拌されるので、槽内における養液中の成分濃度を均一化することができる。この結果、筐体内で植物を適切に栽培することができる。
また、上記の栽培設備において、第1栽培ユニット及び第2栽培ユニットの各々は、受電機構を有してもよい。
上記の構成によれば、各栽培ユニットに備えられた電気機器(例えば、光源、送風ファン及び撹拌機器等)を適切に作動させることができる。
また、上記の栽培設備において、第2筐体の横幅が、二つの支柱のうち、一方の支柱に設けられた未使用支持部から他方の支柱に設けられた未使用支持部までの距離より短くてもよい。
あるいは、第2筐体の両側面には凹部が設けられており、第2栽培ユニットが空間内に収納された状態では、凹部が未使用支持部と対向してもよい。
あるいは、第2筐体の形状が、高さ方向における第2筐体の上端から下端に向かって第2筐体の横幅が変化するテーパ形状でもよい。この場合、第2突出部は、第2筐体の上端部において第2筐体の両側面から突出してもよい。
上記の構成のいずれかによれば、第2栽培ユニットを棚内に収納した状態において未使用支持部との干渉を適切に回避できる構成にて第2栽培ユニットの筐体(第2筐体)を設計することができる。
本発明によれば、栽培ユニットの高さについて自由度を確保し、且つ、栽培ユニットの高さの変更に柔軟に対応することが可能な栽培設備が実現される。
本発明の第1実施形態に係る栽培設備の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る栽培設備の側面図である。 第1栽培ユニットの外観を示す斜視図である。 第2栽培ユニットの外観を示す斜視図である。 各栽培ユニットの内部構造を示す断面図である。 所定方向に並んだ複数の栽培ユニットを上方から見た図である。 棚の部分拡大図である。 第1実施形態に係る第2栽培ユニットが棚内に収納された状態を示す図であり、第2栽培ユニットを正面から見た図である。 第2実施形態に係る第2栽培ユニットが棚内に収納された状態を示す図であり、第2栽培ユニットを正面から見た図である。 第3実施形態に係る第2栽培ユニットが棚内に収納された状態を示す図であり、第2栽培ユニットを正面から見た図である。
本発明について、添付の図面に示す好適な実施形態を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
なお、本明細書にて参照する図面では、図示の便宜上、機器又は装置の一部を省略又は簡略化して図示する場合がある。また、一部の図(例えば、図5、7~9)では、機器間(部品間)の接続構造を図示し易くする観点から、各機器(部品)の寸法及び縮尺等を実際の値とは異なる値に設定している。
また、本明細書において、機器の位置、方向及び向き等を説明する際には、特に断る場合を除き、当該機器が利用されている状態での位置、方向及び向き等を説明する。
また、本明細書において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
また、本明細書において、「水平」、「垂直」、「直交」及び「平行」は、本発明の技術分野において一般的に許容される誤差の範囲を含み、厳密な水平、垂直、直交及び平行に対して数度(例えば2~3°)未満の範囲内でずれている状態も含むものとする。
また、本明細書において、「同じ、「同一」及び「等しい」という意味には、本発明が属する技術分野で一般的に許容される誤差の範囲が含まれ得る。
また、本明細書において、「全部」、「いずれも」及び「すべて」という意味には、100%である場合のほか、本発明が属する技術分野で一般的に許容される誤差の範囲が含まれ、例えば99%以上、95%以上、または90%以上である場合が含まれ得る。
また、本明細書において、「突出している」とは、周辺よりも外側に突出した状態であることを意味し、平面から外側に突出した状態の他に、窪み等の凹部を設けることで当該凹部よりも相対的に外側に隆起した状態も含まれる。
<栽培設備の基本構成>
本発明の一つの実施形態に係る栽培設備(以下、栽培設備100)は、建物内で水耕栽培方式にて植物を栽培するために利用される。建物内に設置される栽培設備100の台数は、特に限定されず、任意の数に設定できる。
栽培設備100は、図1及び2に示すように、棚10と、複数の栽培ユニット30とを有する。なお、図2では、後述する第1栽培ユニット30Aと第2栽培ユニット30Bとを区別し易くする理由から、第2栽培ユニット30Bには、ハッチングを付けている。
棚10は、水平方向の一方向に延びる長尺の構造物であり、図1に示すように、内部に栽培ユニット30を収納する空間(収納スペースS)を有する。棚10の構成については、後に詳しく説明する。
なお、以下では、棚10の長手方向をX方向と呼び、水平方向においてX方向と直交する方向をY方向と呼び、鉛直方向をZ方向と呼ぶこととする。Z方向は、棚10の高さ方向に相当する。Y方向は、棚10の高さ方向と交差する交差方向に相当し、棚10の横幅方向に該当する。
複数の栽培ユニット30の各々は、図3A及び3Bに示すように、略箱型の外形形状を有する機器であり、その内部では、図4に示すように植物Pが水耕栽培方式で栽培される。このように栽培ユニット30毎に植物Pを栽培することで、例えば広い養液プールにフロートを浮かべて多数の植物Pを栽培する場合に比べて、機器の管理等が容易になる。例えば、複数の栽培ユニット30のうち、一つの栽培ユニット30で故障等が発生した場合には、そのユニットのみを交換すればよい。なお、各栽培ユニット30内で栽培される植物Pの数(株数)は、特に限定されず、1つ又は複数でもよい。
複数の栽培ユニット30は、図1に示すように、棚10内においてZ方向(つまり、上下)に並べることができ、また、図2に示すようにX方向に並べて収納できる。また、棚10内に収納された栽培ユニット30は、X方向において棚10の手前側から取り出すことができる。例えば、移植/誘引用の作業ステーション(不図示)にて植物Pの苗を栽培ユニット30内に移植し、又は植物Pの茎を誘引し、その後に栽培ユニット30を棚10まで搬送して棚10内に収納する。そして、ユニット内の植物が所望の段階まで生育した時点で栽培ユニット30を棚10から取り出して収穫用の作業ステーション(不図示)まで運んで、ユニット内の植物を収穫する。
<栽培ユニットの詳細構成>
次に、栽培ユニット30の詳細構成について説明する。栽培設備100は、複数の栽培ユニット30を備え、複数の栽培ユニット30は、図3Aに示す第1栽培ユニット30A、及び図3Bに示す第2栽培ユニット30Bに大別される。すなわち、栽培設備100は、第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bを備える。
なお、本明細書において、「第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bを備える」とは、第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bの各々が栽培設備100にて利用可能な状態、詳しくは、棚10内に収納された状態でユニット内にて植物を栽培できる状態を意味する。つまり、必ずしも第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bが同時に棚10内に収納されている必要はなく、各栽培ユニット30が任意の時期に棚10内に収納可能であれば、上記2種類の栽培ユニット30を備えることになる。
第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bの各々の構造は、高さが異なる点を除き、共通している。第1栽培ユニット30Aの高さは、標準の高さ(図3Aにて記号Hにて示す)である。第2栽培ユニット30Bの高さは、第1栽培ユニット30Aの高さより大きく、例えば、標準高さHのk倍(kは2以上の自然数)である。第2栽培ユニット30Bの高さ(具体的には、上記の倍数k)には、複数の種類が存在してもよく、換言すると、栽培設備100には、高さが異なる複数種類の第2栽培ユニット30Bが備わってもよい。
第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bの各々は、図3A、3B及び4に示すように筐体31、支持プレート34、光源35、及び撹拌機器36、3台の送風ファン37、38、39を備える。ここで、第1栽培ユニット30Aの筐体31は、第1筐体31Aに相当し、第2栽培ユニット30Bの筐体31は、第2筐体31Bに相当する。
筐体31は、平面視での形状が方形をなす略密閉構造の容器であり、底壁、天井壁及び4つの側壁を有する。筐体31の底壁及び側壁の材質は、特に限定されないが、断熱性及び遮光性(反射性)に優れた材料であることが好ましい。また、筐体31の平面サイズは、任意に決めることができ、一例を挙げると、幅を約600mmとし、奥行きを約600mmとしてもよい。
栽培ユニット30が棚10内に収納された状態において、筐体31の奥行きは、X方向に沿っており、筐体31の幅は、Y方向に沿っている。また、収納状態にある栽培ユニット30の筐体31のうち、X方向において棚10の手前側に位置する端は、「前端」に相当し、反対側(奥側)に位置する端は、「後端」に相当する。
本発明の一つの実施形態では、筐体31の下端部が、養液の槽32をなし、筐体本体33(筐体31のうち、槽32以外の部分)に対して分離可能である。槽32は、上端が開放されたトレー形状の部分であり、深さを有し、槽32内には図4に示すように養液Lが溜められる。なお、養液Lには、植物に酸素を効率よく吸収させる理由から、酸素を含む1nm以下のナノバブルを吹き込んで、養液L中に酸素を過飽和状態で溶解させてもよい。
また、槽32の上端から若干下がった位置には、槽32が備える両側面(Y方向端面)から突出した突出部42が設けられている。突出部42は、槽32の各側面から水平に突出したリブからなり、槽32の前端から後端に亘って連続して設けられている。ここで、第1栽培ユニット30Aに設けられた突出部42は、第1突出部42Aに相当し(図3A参照)、第2栽培ユニット30Bに設けられた突出部42は、第2突出部42Bに相当する(図3B参照)。
筐体本体33は、下端が開放されており、その開口端は、槽32の上端外縁とフィットする形状をなしている。これにより、筐体本体33は、槽32の上端部(詳しくは、突出部42よりも上側に位置する部分)に覆い被さる状態で槽32の上端部に嵌め込まれるように構成されている。また、筐体本体33の上端壁、すなわち、筐体31の天井壁は、光透過性を有し、例えば透明又は半透明の板体によって構成されている。
また、筐体本体33が幅方向両端に備える側壁は、図3A、3B及び4に示すように、筐体本体33の天井壁よりも上方に突出している。この突出した二つの側壁の内壁面同士の間隔を、第1間隔w1とした場合、Y方向における槽32の一端から他端までの距離、すなわち槽32の幅wtは、第1間隔w1と略同じ長さであるか第1間隔w1よりも僅かに小さい(図4参照)。
また、筐体本体33が幅方向両端に備える側壁は、筐体本体33の後壁(筐体31の後端側に配置された側壁)よりも後ろ側に突出している(図5参照)。この突出した二つの側壁の内壁面の間隔を、第2間隔w2とした場合、筐体本体33の前端部では、Y方向における筐体本体33の一端から他端までの距離、すなわち筐体本体33の幅wuが、第2間隔w2と略同じ長さであるか第2間隔w2よりも僅かに小さい(図5参照)。
支持プレート34は、発泡スチロール等からなる板体であり、図4に示すように、槽32内の養液Lに浮かべられた状態で植物Pを保持する。具体的に説明すると、支持プレート34には、1個又は複数個の貫通穴が形成されており、この貫通穴に、植物Pの根を保持したウレタン製の培地Iが嵌め込まれている。これにより、支持プレート34が培地Iを介して植物Pを支持し、植物Pは、その根が養液Lに浸かった状態で保持される。
光源35は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、エレクトロルミネッセンス素子、又は半導体レーザ用素子等からなり、筐体31内に光を照射する。本発明の一つの実施形態では、図4に示すように、光源35が筐体31の天井壁の上面に設置されている。したがって、光源35からの光は、筐体31の天井壁を透過して筐体31内に照射される。
撹拌機器36は、槽32内の養液を撹拌する電動機器であり、例えば、槽32内で回転するスターラ、養液を循環させる循環ポンプ、又は養液中にエアを吹き込むエアポンプ等によって構成される。
3台の送風ファン37、38、39のうち、一つの送風ファン37は、筐体31内の空気を循環させるための機器である。残り二つの送風ファン38、39は、筐体本体33の側壁に形成された貫通孔の内部又は貫通孔周辺に配置され、筐体31の外の空気を筐体31内へ取り込んだり筐体31内の空気を筐体31の外に排出したりする目的で作動する。二つの送風ファン38、39の各々の設置位置は、特に限定されないが、筐体31内の空気を効率よく換気する観点では、二つの送風ファン38、39が、筐体本体33において互いに対向する側壁に取り付けられているのが好ましい。
なお、送風ファンとしては、公知のファンが利用可能であり、一例を挙げると、プロペラファン、シロッコファン、ターボファン、斜流ファン、及びラインフローファン(登録商標)等が利用可能である。
また、第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bの各々は、図3A及び3Bに示すように受電機構40を有する。受電機構40は、不図示の電源(給電設備)から受電し、栽培ユニット30が備える各電気機器(具体的には、光源35、撹拌機器36、及び送風ファン37、38、39)の各々に電力を供給する。本発明の一つの実施形態において、受電機構40は、コネクタであり、不図示の給電用プラグがコネクタに接続されることで受電可能となる。ただし、これに限定されず、受電機構40は、各栽培ユニット30が棚10内に収納された状態にある間に、棚10に設けられた架線(不図示)に接することで受電する集電装置(トロリー)でもよい。あるいは、受電機構40は、ワイヤレス電力伝送方式のような無線給電方式にて受電するものでもよい。
以上のように構成された栽培ユニット30は、棚10内に収納された状態で利用される。また、図2に示すように、棚10内では、X方向に複数の栽培ユニット30を並べた状態で、複数の栽培ユニット30のそれぞれを利用することが可能である。例えば、複数の第1栽培ユニット30Aを、Z方向において同じ位置(高さ)で棚10に収納し、棚10内でX方向に並べることができる。同様に、複数の第2栽培ユニット30B(厳密には、高さが共通する複数の第2栽培ユニット30B)を、Z方向において同じ位置(高さ)で棚10に収納し、棚10内でX方向に並べることができる。
X方向に並ぶ複数の栽培ユニット30は、列(以下、栽培ユニット列)を構成する。栽培ユニット列において互いに隣り合う二つの栽培ユニット30は、互いに連結している。具体的に説明すると、図5に示すように、二つの栽培ユニット30のうち、手前側の栽培ユニット30が備える筐体31の後端部に、奥側の栽培ユニット30が備える筐体31の前端部が嵌め込まれる。
より詳しく説明すると、手前側の栽培ユニット30の筐体本体33の幅方向両端に備わる側壁が、筐体本体33の後壁よりも後ろ側に突出している。この突出した二つの側壁の内側に、奥側の栽培ユニット30に備わる筐体本体33の前端部が入り込み、筐体本体33同士が嵌合する。これにより、X方向において隣り合う二つの栽培ユニット30が連結する。この結果、栽培ユニット列30が一体化し、棚10内で一体的に移動することができる。
また、本発明の一つの実施形態では、複数の栽培ユニット30がZ方向に並べることができ、また、Z方向において隣り合う二つの栽培ユニット30を連結することができる。具体的には、二つの栽培ユニット30のうち、下側の栽培ユニット30が備える筐体31の上端部に、上側の栽培ユニット30が備える筐体31の下端部が嵌め込まれる。
より詳しく説明すると、下側の栽培ユニット30の筐体本体33の幅方向両端に備わる側壁が、筐体本体33の天井壁よりも上側に突出している。この突出した二つの側壁の内側に、上側の栽培ユニット30に備わる筐体本体33の下端部が入り込み、筐体本体33同士が嵌合する。これにより、Z方向において隣り合う二つの栽培ユニット30が連結する。
なお、X方向又はZ方向において隣り合う二つの栽培ユニット30を連結させる構造は、上記以外の構造でもよく、例えば、凹凸嵌合構造、又はスナップフィットによる接合構造等により栽培ユニット30同士を連結させてもよい。
<棚の詳細構成>
棚10の詳細構成について説明すると、棚10は、図1及び2に示すように、複数の支柱12からなる支柱群14と、X方向に延出する延出部材16とを有する。また、棚10内には、栽培ユニット30の収納スペースSが形成されており、支柱12及び延出部材16が収納スペースSの枠をなしている。
また、本発明の一つの実施形態では、棚10内に収納スペースSが栽培ユニット30一つ分のスペースに仕切られておらず、X方向及びZ方向に連続した状態で形成されており、所謂吹き抜け(void)型の構造をなしている。これにより、図1及び2に示すように、棚10内に複数の栽培ユニット30をX方向及びZ方向に並べた状態で収納することができる。
支柱12は、Z方向に延出する部材であり、金属製の棒体又は板体によって構成される。支柱群14は、X方向に沿って一定間隔で配置された2基以上の支柱12からなる支柱列を、Y方向に沿って一定間隔に2列以上並べて構成される。支柱群14に含まれる支柱列の数、及び支柱列に含まれる支柱12の基数は、特に限定されず、任意の数に決めることができる。
支柱群14において、各支柱列に含まれる各支柱12の、X方向における位置は、支柱列間で揃っている。また、支柱群14には、図6に示すように、Y方向において互いに隣り合う二つの支柱12が含まれる。以下では、二つの支柱12のうち、一方の支柱(例えば、Y方向の一方側に位置する支柱12)を、第1支柱12Aと呼び、他方の支柱(例えば、Y方向の他方側に位置する支柱12)を、第2支柱12Bと呼ぶこととする。
なお、第1支柱12A及び第2支柱12Bは、相対的な概念であり、どちらの支柱に該当するかは、注目する二つの支柱12の位置関係に応じて変化する。例えば、Y方向に並ぶ3基の支柱12のうち、真ん中に配置された支柱12は、その支柱12の一方側に配置された支柱12から見た場合には第2支柱12Bに該当するのに対し、その支柱12の他方側に配置された支柱12から見た場合には第1支柱12Aに該当する。
Y方向において第1支柱12A及び第2支柱12Bの間に位置する空間は、図1及び7に示すように、栽培ユニット30の収納スペースSに相当し、当該スペースS内に栽培ユニット30に収納される。つまり、第1支柱12Aと第2支柱12Bとは、Y方向において離間しており、Y方向における支柱間の間隔は、栽培ユニット30の筐体31の幅より広くなっている。
延出部材16は、支柱列を構成する複数の支柱12の各々と交差した状態で複数の支柱12の各々に固定された金属製の長尺体(横桟)である。また、延出部材16は、図2に示すように、Z方向において一定間隔で配置されて複数設けられている。Z方向に配置された延出部材16の数は、特に限定されず、例えば、支柱12の高さに応じた数に決められるとよい。
また、本発明の一つの実施形態では、図2に示すように、各延出部材16が、支柱列中の一端から他端までに亘って、X方向に連続した状態で、支柱列中の各支柱12に架設されている。なお、これに限定されず、各延出部材16は、X方向において途中位置で分断されたもの、換言すると、X方向に間隔を開けて配置された複数のピース(断片)を並べることで構成されてもよい。
Z方向において一定間隔で配置された複数の延出部材16(以下、延出部材群)は、図6に示すように、支柱列毎に設けられている。つまり、第1支柱12A及び第2支柱12Bには、それぞれ、延出部材群が固定されている。ここで、第1支柱12Aに固定された延出部材群中の各延出部材16と、第2支柱12Bに固定された延出部材群中の各延出部材16とは、互いに対をなす。また、対をなす延出部材16同士は、Z方向において同じ位置に配置されている。ただし、これに限定されず、対をなす延出部材16の各々の位置が、Z方向において多少ずれてもよい。
また、各延出部材16は、支柱12に固定された状態でY方向に延出した部分を有している。具体的に説明すると、本発明の一つの実施形態では、図6に示すように、各延出部材16が、L字状のアングルによって構成されている。各延出部材16においてL字をなす二辺のうち、一辺に相当する部分が支柱12に固定されており、もう一辺に相当する部分がY方向に沿って水平に延出している。
より詳しく説明すると、第1支柱12A及び第2支柱12Bの各々に固定された延出部材16は、支柱間の空間(すなわち、収納スペースS)に向かって延出した部分を有する。つまり、第1支柱12Aに固定された延出部材群の各々は、第2支柱12B側に向かって延出した部分を有し、第2支柱12Bに固定された延出部材群の各々は、第1支柱12A側に向かって延出した部分を有する。そして、互いに向かい合うように延出した部分のそれぞれが支持部18に相当する。
収納スペースS内に収納された状態の栽培ユニット30は、第1支柱12A及び第2支柱12Bの各々に固定された延出部材16の支持部18により支持される。具体的に説明すると、栽培ユニット30は、筐体31の両側面(Y方向における両端面)から水平に突出したリブ状の突出部42を備える。栽培ユニット30が収納スペースS内に収納された状態では、図7~9に示すように、Y方向一端側の突出部42が、第1支柱12Aに固定された一つの延出部材16に備わる支持部18とZ方向に対向し、その支持部18の上に載置される。同様に、Y方向他端側の突出部42が、第2支柱12Bに固定された一つの延出部材16に備わる支持部18とZ方向に対向し、その支持部18の上に載置される。このようにして収納スペースS内に収納された状態の栽培ユニット30は、その両脇に位置する支持部18によって支持される。
以上のように、棚10には、第1支柱12A及び第2支柱12Bの各々から収納スペースSに向かって延出した支持部18が、Z方向において一定間隔で複数設けられている(図6参照)。そして、栽培ユニット30は、第1支柱12Aから延出した複数の支持部18のうちの一つと、第2支柱12Bから延出した複数の支持部18のうちの一つとによって支持され、収納スペースS内に保持される。栽培ユニット30を支持する二つの支持部18、すなわち、第1支柱12A側の支持部18と、第2支柱12B側の支持部18は、Z方向において同じ位置にあり、互いに対向する位置に配置されて対をなしている。
また、収納スペースS内の栽培ユニット30を棚10の外に取り出す際には、突出部42が支持部18に沿って支持部18上をスライド移動するように栽培ユニット30をX方向に引き出す。これにより、栽培ユニット30の取り出しをスムーズに行うことができる。
また、X方向に並んだ複数の栽培ユニット30(すなわち、栽培ユニット列)は、互いに隣り合う栽培ユニット30同士が連結しているため、一体的に棚10内を移動する。このとき、複数の栽培ユニット30の各々が有する突出部42は、同じ支持部18上(つまり、各栽培ユニット30の突出部42を支持している支持部18の上)をスライド移動する。
<棚の構造と栽培ユニットの形状との関係について>
次に、図7を参照しながら、棚10の構造と栽培ユニット30の形状との関係について説明する。
棚10が備える支柱群14の各支柱12には、Z方向において一定間隔で複数の延出部材16が固定され、換言すると、Z方向において一定間隔で複数の支持部18が各支柱12から延出している。ここで、Z方向における支持部18の間隔を、以下では「支持ピッチ」と呼ぶこととする。
また、支柱群14において互いに隣り合う第1支柱12A及び第2支柱12Bの間では、Z方向において同じ位置に配置された二つの支持部18が対をなしている。対をなす二つの支持部18は、Y方向において離間しており、一方の支持部18から他方の支持部18までの距離を、以下では「離間距離」と呼ぶこととする。
第1栽培ユニット30Aの筐体31(第1筐体31A)の高さは、支持ピッチよりも小さく、例えば、支持ピッチよりも若干小さい。他方、第2栽培ユニット30Bの筐体31(第2筐体31B)の高さは、図7に示すように支持ピッチよりも大きく、例えば、支持ピッチをm倍(mは2以上の自然数)した長さよりも若干小さい。ここで、筐体31の高さは、筐体31において最も上側に位置する部位(例えば、筐体本体33の側壁の上端)から、最も下側に位置する部位(例えば、槽32の下面)までの距離に相当する。
また、第1栽培ユニット30Aの筐体31(第1筐体31A)の横幅、及び、第2栽培ユニット30Bの筐体31(第2筐体31B)の横幅は、いずれも離間距離より短く、例えば、離間距離より数mm~数cm程度短い。
本発明の一つの実施形態では、棚10の構造(具体的には、支持ピッチ及び離間距離)と栽培ユニット30の形状とが上述の関係にある。これにより、棚10内に栽培ユニット30が収納された状態では、その栽培ユニット30の筐体31が、図7に示すように、Y方向において使用支持部の間に位置する。使用支持部とは、第1支柱12A及び第2支柱12Bの各々から延出した複数の支持部18のうち、栽培ユニット30の突出部42を支持する支持部18、つまり、突出部42が載っている支持部18である。
また、第2栽培ユニット30Bが棚10内に収納された状態では、その第2栽培ユニット30Bの筐体31(第2筐体31B)が、図7に示すように、Y方向において使用支持部の間に位置し、且つ未使用支持部の間に位置する。換言すると、第2栽培ユニット30Bが収納スペースS内に収納された状態では、第1支柱12A及び第2支柱12Bの各々に設けられた複数の支持部18が、未使用支持部を含む。未使用支持部は、Z方向において第2栽培ユニット30Bの筐体31が存在する範囲内にあり、且つ、第2栽培ユニット30Bの突出部42を支持していない状態にある支持部18である。
そして、収納スペースS内に収納された第2栽培ユニット30Bの筐体31は、図7に示すように未使用支持部とは未接触である。これは、第2栽培ユニット30Bの筐体31の横幅が、第1支柱12Aに設けられた未使用支持部から第2支柱12Bに設けられた未使用支持部までの距離(すなわち、離間距離)より短いためである。
以上のように第2栽培ユニット30Bの筐体31が未使用支持部と接触しないことで、筐体31と支持部18との干渉を避けつつ、第2栽培ユニット30Bを棚10内に容易に収納し、また、棚10内の第2栽培ユニット30Bを容易に取り出すことができる。このような構成によれば、棚10内に収納可能な栽培ユニット30のバリエーションが増え、特に、筐体31の高さの自由度が向上する。つまり、棚10内の任意の場所に、高さが異なる第1栽培ユニット30A及び第2栽培ユニット30Bを収納することができる。
<その他の実施形態>
以上までに本発明の栽培設備について具体例を挙げて説明してきたが、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例に過ぎず、上記以外の実施形態も考えられ得る。
上記の実施形態では、収納スペースS内に収納された第2栽培ユニット30Bの筐体31が未使用支持部とは接触しない構成の一例として、筐体31の横幅が離間距離より短くなった構成を挙げた。ただし、これに限定されるものではなく、第2栽培ユニット30Bの筐体31が未使用支持部とは接触しない構成としては、図8に示す第2例が考えられる。
第2例では、第2栽培ユニット30Bの筐体31(第2筐体31B)の両側面に、窪み状の凹部50が設けられている。この凹部50は、第2栽培ユニット30Bが収納スペースSに収納された状態において支持部18(詳しくは、未使用支持部)と対向する位置に設けられている。
第2例において、第2栽培ユニット30Bが収納スペースSに収納された状態では、図8に示すように、未使用支持部の先端が凹部50内に入り込み、筐体31の側面(詳しくは、凹部50が形成された側面)が未使用支持部から離れている。つまり、第2例では、上記の凹部50が設けられていることにより、収納スペースS内に収納された第2栽培ユニット30Bの筐体31が未使用支持部とは接触しない。この結果、第2例においても、筐体31と支持部18との干渉を避けつつ、第2栽培ユニット30Bの棚10内への収納、及び棚10内からの取り出しを容易に行うことができる。
また、第2栽培ユニット30Bの筐体31(第2筐体31B)の形状は、未使用支持部との接触が回避できる形状であればよく、例えば、図9に示すように筐体31の一部分の横幅が離間距離より長くてもよい。図9に示す構成では、第2栽培ユニット30Bの筐体31が、Z方向における筐体31の上端から下端に向かって横幅が漸次的に広がるテーパ形状であり、下端での筐体31の横幅が離間距離より長くなっている。
なお、図9に示す形状の筐体31を有する第2栽培ユニット30Bにおいて、突出部42(第2突出部42B)は、図9に示すように筐体31の上端部において筐体31のY方向両側面から突出しているとよい。
また、上記の実施形態では、棚10において複数の栽培ユニット30をX方向に並べた状態で収納できることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、それぞれの高さで棚10内に収納可能な栽培ユニット30の台数、つまり、X方向において棚10内に配置可能な栽培ユニット30の台数は、1台のみでもよい。
また、上記の実施形態では、栽培ユニット30の筐体31の両側面に突出部42が設けられており、突出部42は、リブのように筐体31の外側に張り出したものであることとした。ただし、突出部42は、上記の形状に限定されず、例えば、筐体31の下端部の角部分を、段差が付くように切り欠き、段差の形成によって周辺部分よりも外側に突出した部分を突出部42として利用してもよい。
また、上記の実施形態では、X方向に並んだ複数の栽培ユニット30において、隣り合う栽培ユニット30同士が連結していることとした。これにより、棚10内で複数の栽培ユニット30を一体的にX方向に移動させることができる。ただし、これに限定されず、棚10内においてX方向に並ぶ複数の栽培ユニット30が、連結しておらず互いに分離してもよい。つまり、上記複数の栽培ユニット30の各々を棚10内において個別に移動させてもよい。
また、上記の実施形態では、支柱群14に含まれる各支柱12から延出する複数の支持部18がZ方向において一定間隔で設けられており、支持ピッチが一定であることとした。ただし、これに限定されず、支持ピッチが一定でなく、Z方向における支持部18の間隔が不均一であってもよい。
10 棚
12 支柱
12A 第1支柱
12B 第2支柱
14 支柱群
16 延出部材
18 支持部
30 栽培ユニット
30A 第1栽培ユニット
30B 第2栽培ユニット
31 筐体
31A 第1筐体
31B 第2筐体
32 槽
33 筐体本体
34 支持プレート
35 光源
36 撹拌機器
37、38、39 送風ファン
40 受電機構
42 突出部
42A 第1突出部
42B 第2突出部
50 凹部
100 栽培設備
I 培地
L 養液
P 植物
S 収納スペース

Claims (10)

  1. 互いに隣り合う二つの支柱を含む支柱群と、高さ方向において間隔を開けて設けられ前記二つの支柱の各々から前記二つの支柱の間の空間に向かって延出した複数の支持部とを備える棚と、
    高さが前記間隔より小さい第1筐体と、前記第1筐体の両側面から突出した第1突出部とを備え、それぞれの前記第1突出部が前記二つの支柱の各々に設けられた前記複数の支持部の一つに支持されることで前記空間内に収納される第1栽培ユニットと、
    高さが前記間隔より大きい第2筐体と、前記第2筐体の両側面から突出した第2突出部とを備え、それぞれの前記第2突出部が前記二つの支柱の各々に設けられた前記複数の支持部の一つに支持されることで前記空間内に収納される第2栽培ユニットと、を有し、
    前記第2栽培ユニットが前記空間内に収納された状態では、
    前記二つの支柱の各々に設けられた前記複数の支持部が、前記高さ方向において前記第2筐体が存在する範囲内にあって前記第2突出部を支持していない未使用支持部を含み、
    前記第2筐体が前記未使用支持部とは未接触である、栽培設備。
  2. 前記棚には、前記高さ方向と交差する交差方向に複数の前記第1栽培ユニット、又は、複数の前記第2栽培ユニットが並んだ状態で収納され、
    前記交差方向において隣り合う二つの前記第1栽培ユニット同士、又は、前記交差方向において隣り合う二つの前記第2栽培ユニット同士が連結する、請求項1に記載の栽培設備。
  3. 前記第1栽培ユニット及び前記第2栽培ユニットの各々は、光源を有する、請求項1又は2に記載の栽培設備。
  4. 前記第1栽培ユニット及び前記第2栽培ユニットの各々は、送風ファンを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の栽培設備。
  5. 前記第1栽培ユニット及び前記第2栽培ユニットの各々は、植物が浸かる養液の槽と、槽内の養液を撹拌する撹拌機器と、を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の栽培設備。
  6. 前記第1栽培ユニット及び前記第2栽培ユニットの各々は、受電機構を有する、請求項3乃至5のいずれか一項に記載の栽培設備。
  7. 前記第2筐体の横幅が、前記二つの支柱のうち、一方の支柱に設けられた前記未使用支持部から他方の支柱に設けられた前記未使用支持部までの距離より短い、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の栽培設備。
  8. 前記第2筐体の両側面には凹部が設けられており、
    前記第2栽培ユニットが前記空間内に収納された状態では、前記凹部が前記未使用支持部と対向する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の栽培設備。
  9. 前記第2筐体の形状が、前記高さ方向における前記第2筐体の上端から下端に向かって前記第2筐体の横幅が変化するテーパ形状である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の栽培設備。
  10. 前記第2突出部は、前記第2筐体の上端部において前記第2筐体の両側面から突出している、請求項9に記載の栽培設備。
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