JP2023142171A - 複合基板および配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】5G以降の高周波用途に用いて好適な複合基板と、それを有する配線基板とを提供すること。【解決手段】有機樹脂組成物が含侵された不織布を有する複合基板である。不織布は、アルミナおよび/またはシリカで主として構成してあり、有機樹脂組成物の質量割合が38質量部以上97質量部以下である。【選択図】図1A

Description

本発明は、たとえば高周波用途に好適に用いられる複合基板および配線基板に関する。
従来の配線基板に用いられる複合基板としては、たとえば下記の特許文献1にも示すように、有機樹脂を繊維基材に含浸させた複合基板が知られている。
しかしながら、従来の配線基板に用いられる複合基板では、5Gあるいはその後の6Gなどの高周波用途に用いられることができる基板としては、十分ではないことが本発明者等により明らかになってきている。
特開2002-100879号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、特に5G以降の高周波用途に用いて好適な複合基板と、それを有する配線基板とを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る複合基板は、
有機樹脂組成物が含侵された不織布を有する複合基板であって、
前記不織布は、アルミナおよび/またはシリカで主として構成してあり、
前記不織布100質量部に対して有機樹脂組成物の割合が38質量部以上97質量部以下である。
本発明に係る複合基板では、上記の構成を有することにより、線膨張係数を小さくすることが可能になり、温度変化に対する寸法変化を小さくすることができる。また、高周波領域での比誘電率を低くできると共に、高周波領域での誘電損失を低くすることができる。さらに、高周波領域での比導電率を高く維持することができる。そのため、本発明に係る複合基板は、特に5G以降の高周波用途の配線基板に用いて好適である。
好ましくは、前記不織布は、主としてアルミナおよび/またはシリカで構成してある。特に好ましくは、前記不織布は、主としてアルミナで構成してある。このような無機酸化物で不織布を構成することで、さらに高周波特性が向上する。
好ましくは、前記不織布の密度は、3.0g/cm3 以下、あるいは2.0g/cm3 以下、さらに好ましくは1.0g/cm3 以下、特に好ましくは0.2g/cm3 以下である。不織布の密度の下限は、好ましくは0.1g/cm3 以上である。複合基板に含まれる不織布の密度を所定範囲内に低下させることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。
好ましくは、前記有機樹脂組成物の分子量は、1000g/mol以上である。有機樹脂組成物の分子量の上限は、好ましくは10000g/mol以下、さらに好ましくは5000g/mol以下である。このような有機樹脂組成物を用いることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。
好ましくは、前記有機樹脂組成物は、エポキシ化合物、ビスマレイミド化合物、溶解性LCP化合物、溶解性フッ素樹脂のいずれかである。このような有機樹脂組成物を用いることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る複合基板を有する配線基板の概略断面図である。 図1Bは、本発明の他の実施形態に係る複合基板を有する配線基板の概略断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係る配線基板10は、複合基板1と、その表面1αに形成してある表面導体層6と、を有する。複合基板1は、有機樹脂組成物2が含侵された不織布2aを有する。
表面導体層6は、たとえば銅、銅合金、黄銅、銀、銀合金、タングステン、ステンレス、アルミニウムなどで構成してあり、複合基板1の表面1α上に所定のパターンで形成してある。表面導体層6の厚みは、特に限定されないが、たとえば0.01~100μm程度が好ましい。表面導体層6は、複合基板1の表面に、たとえば加熱圧着、湿式めっき、印刷塗布などの方法により形成することができる。
複合基板1内の不織布2aに対する有機樹脂組成物2の割合は、不織布2aを100質量部として、38質量部以上97質量部以下である。なお、有機樹脂組成物2の割合の下限は、好ましくは40質量部以上、さらに好ましくは50質量部以上である。また、有機樹脂組成物の割合の上限は、好ましくは90質量部以下、さらに好ましくは80質量部以下である。このような範囲にある場合に、複合基板1の線膨張係数、高周波時の比導電率、比誘電率および誘電正接のバランス(高周波特性)に優れ、高周波用途に適している。
有機樹脂組成物は、エポキシ化合物(以下、エポキシ樹脂とも言う)、ビスマレイミド化合物(以下、ビスマレイミド樹脂とも言う)、溶解性LCP化合物(以下、溶解性LCP樹脂とも言う)、溶解性フッ素樹脂のいずれかである。このような有機樹脂組成物を用いることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。
なお、溶解性LCP樹脂とは、一般的なLCP樹脂に比較して、例えばN,N-ジメチルアセトアミド,N-メチル-2-ピロリドン,N-メチルカプロラクタム,N,N-ジメチルホルムアミド,N,N-ジエチルホルムアミド,N,N-ジエチルアセトアミド,N-メチルプロピオンアミド,ジメチルスルホキシド,γ-ブチロラクトン,ジメチルイミダゾリジノン,テトラメチルホスホリックアミド及びエチルセロソルブアセテートなどの溶媒へ溶解性のある樹脂である点が異なる。
また、溶解性フッ素樹脂とは、一般的なフッ素樹脂に比較して、たとえばトルエン、キシレン、エチルベンゼン、芳香族石油ナフサ、テトラリン、メチルエチルケトン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの溶媒へ溶解性のある樹脂である点が異なる。
有機樹脂組成物の分子量は、1000g/mol以上である。有機樹脂組成物の分子量の上限は、好ましくは10000g/mol以下、さらに好ましくは5000g/mol以下である。このような有機樹脂組成物を用いることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。
不織布2aは、主として無機材料で構成してある不織布であり、無機材料以外の不織布が20質量%以内程度に混入していてもよい。不織布を構成する無機材料としては、好ましくは、アルミナおよび/またはシリカが例示され、さらに好ましくはアルミナが例示される。特にアルミナが好ましいのは、高周波時の誘電正接に優れるなどの理由による。
複合基板1内における不織布2aの密度は、3.0g/cm3 以下、あるいは2.0g/cm3 以下、さらに好ましくは1.0g/cm3 以下、特に好ましくは0.2g/cm3 以下である。不織布2aの密度の下限は、好ましくは0.1g/cm3 以上である。複合基板1に含まれる不織布2aの密度を所定範囲内に低下させることで、さらに高周波特性を向上させることが可能になる。不織布2aの密度は、不織布を製造する際におけるプレス圧などにより制御することができ、たとえばプレス圧が高い場合には、不織布の密度が高くなる。また、焼結等の処理による繊維同士の結着によっても、不織布の密度を高くすることができる。
不織布を構成する繊維の外径は、好ましくは1~20μmであり、繊維の長さは、好ましくは0.1~100mmである。複合基板1内に埋め込まれる不織布2aは、好ましくはシート状であり、その厚みは、シート状の不織布2aの面方向(X軸およびY軸方向)に沿って略均一であることが好ましく、複合基板1のZ軸に沿った厚みt0の50~90%程度の厚みであることが好ましい。
本実施形態では、複合基板1の表面1αとシート状の不織布2aの表面との間には、有機樹脂組成物2で構成してある所定厚みt1の樹脂層2αが形成してあることが好ましい。樹脂層2αの厚みの下限は、好ましくは0μm以上であり、さらに好ましくは5μm以上である。樹脂層2αの厚みの上限は、複合基板1の厚みの好ましくは50%以下である。
本実施形態に係る複合基板1では、上記の構成を有することにより、線膨張係数を小さくすることが可能になり、温度変化に対する寸法変化を小さくすることが可能になる。たとえば本実施形態の複合基板の面方向(X軸およびY軸方向)の線膨張係数を、順次好ましくは、70ppm/K以下、50ppm/K以下、30ppm/K以下、20ppm/K以下、10ppm/K以下と、小さくすることができる。なお、複合基板1の線膨張係数は、たとえばJIS K 7197:1991に準拠して測定することができる。
また、本実施形態の複合基板1では、たとえば28GHz以上、好ましくは40GHz以上の高周波領域での比誘電率を低くできると共に、高周波領域での誘電損失を低くすることができる。本実施形態では、上述した高周波領域での比誘電率を、順次好ましくは、5.5以下、3.3以下、2.5以下、1.9以下とすることができる。また、上述した高周波領域での誘電正接を、順次好ましくは、3.5×10-3以下、3.0×10-3以下、2.5×10-3以下とすることができる。なお、複合基板1の比誘電率と誘電正接は、JIS R1660-1(2004)に準拠して測定することができる。
さらに、本実施形態の複合基板1では、上述した高周波領域での比導電率を高く維持することができる。比導電率は、たとえば複合基板1の表面1αと表面導体層6との間の界面での比導電率であり、たとえばJIS R1627 (1996)に準拠して測定することができる。
本実施形態では、比導電率は、順次好ましくは、1.0×107 以上、1.1×107 以上、1.4×107 以上、1.9×107 以上、4.0×107 以上、5.0×107 以上、とすることができる。
なお、複合基板1が、従来に比べて大幅に高周波領域での比導電率を高く維持することができることができる理由としては、必ずしも明確ではないが、複合基板1の表面1αの表面粗さSa(JIS B0601:1994に準拠)を小さくできることも一因として考えられる。
本実施形態の複合基板1は、特定の有機樹脂組成物2を特定量で含浸させた特定の無機材料の不織布2aを有するために、表面導体層6が形成される複合基板1の表面1αの表面粗さを、好ましくは2μm以下、さらに好ましくは1.6μm以下、特に好ましくは1.1μm以下に小さくすることができる。
本実施形態に係る複合基板1は、特に5G以降の高周波用途の配線基板に用いて好適である。
本実施形態に係る複合基板1を有する配線基板10は、たとえば以下のようにして製造することができる。
たとえば上述した樹脂組成物とシート状の不織布とを準備し、それらの質量比が所定の範囲となるように調整し、樹脂組成物を溶解させ、不織布へ含侵させる。この樹脂含侵不織布シートを、たとえば不活性ガス雰囲気中、脱溶媒処理を行う。その後、樹脂含侵シートに対して紫外線硬化処理および/または加熱硬化処理を行い、複合基板1を得ることができる。
本実施形態では、特定の有機樹脂組成物2が所定量で含浸された特定の不織布3aを有する複合基板1を比較的に平滑な支持台上で硬化させることのみで、支持台と接触する面と反対側の表面の表面粗さを、上述したように小さくすることができる。
次に、複合基板(複合体シート)1上に、図1Aに示す表面導体層6となる金属箔を重ね合わせ、所定の圧力と温度で加熱加圧成形することにより、所定厚さの銅張基板を得ることができる。その後に、この基板の表面をパターンエッチングの加工を行なうことで配線基板10を作製することができる。
表面導体層6となる金属箔を重ね合わせ、所定の圧力と温度で加熱加圧成形する際の圧力は、好ましくは0.1~3.0MPaであり、加熱温度は、好ましくは、120~200°Cである。
第2実施形態
次に、図1Bに基づき、本発明の他の実施形態に係る多層配線基板10aについて説明するが、以下に示す以外は、上述した第1実施形態の配線基板10と同様な構成を有している。
この多層配線基板10aは、前述した第1実施形態の複合基板1と同様な構成を有する複合基板で構成してある絶縁層1a~1dが積層してある。各絶縁層1a~1dの層間には、内部導体層5が介在してあり、これらの内部導体層5は、各絶縁層1a~1dに必要に応じて形成してあるビア導体3により接続してある。ビア導体3は、たとえば各絶縁層1a~1dに必要に応じて形成してあるスルーホールの内部に導体ペーストを埋め込むことなどで形成することができる。
ビア導体3が埋め込まれている複合基板で構成してある絶縁層1a~1dは、この順で積層されて加熱加圧加工により一体化される。加熱加圧加工の際に、基板10aの表面10αには表面導体層6が取り付けられ、裏面10βには実装用導体層4が取り付けられ、隣接する絶縁層1a~1dの間には、内部導体層6が介在される。加熱加圧加工の条件は、第1実施形態の場合と同様である。
実装用導体層4と内部導体層5は、表面導体層6と同様な構成を有している。表面導体層6は、第1実施形態の表面導体層6と同様である。
本実施形態の多層配線基板10aも、第1実施形態の配線基板10と同様に、特に5G以降の高周波用途に用いて好適である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した第1実施形態では、導体層が形成されない複合基板1の裏面1βには、樹脂層2αと同様な樹脂層が形成してあってもよいが、形成されずに不織布2aの一部が露出していてもよい。
また、上述した第2実施形態の複合基板1または1a~1dには、不織布2a以外に、多少織布が混入していてもよい。たとえば織布の片面に不織布が配置してある構造であってもよい。
さらに、上述した第2実施形態では、少なくとも表面10αまたは裏面10βに位置する絶縁層1aまたは1dが、図1Aに示すような構造の複合基板1であればよく、中間に位置する絶縁層1bおよび1cは、不織布を有しない絶縁層であってもよい。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1a
以下の手順で複合基板および配線基板を作製した。
(樹脂基板の製造)
ビスマレイミド樹脂(分子量1000g/mol)と、アルミナ不織布シート(密度:0.13g/cm3 )を用意した。そして、ビスマレイミド樹脂とアルミナ不織布シートの体積比が40:60(不織布100重量部に対して樹脂量が40質量部)となるように秤量した。ビスマレイミド樹脂を溶解させ、アルミナ不織布シートへ含侵させた。この含侵シートを、比較的平坦な支持台の上に起き、不活性ガス雰囲気中、120°Cで30分間保持し、脱溶媒処理を行った。その後、含浸シートに対してUV光処理を行い、さらに200°Cで1時間、保持して硬化処理を行い、複合基板を得た。
(配線基板の製造)
次に、複合基板(複合体シート)上に、電解銅箔18μmを重ね合わせ、圧力4MPa、温度220°Cで120分間の加熱加圧成形を行い、厚さ1.0mmの銅張基板を得た。この基板表面をパターンエッチングの加工を行なうことで配線基板を作製した。
(評価試験)
1.線膨張係数
得られた複合基板(複合体シート)から5mm×10mmのピースに切り出した。次いで、熱機械分析装置TMA(日立ハイテクサイエンスによって製造、モデルTMA/SS6100)を用いて、昇温速度10°C/min、荷重1g、圧縮モードの条件で、25℃から150℃の範囲における繰り返し測定(JIS K 7197:1991に準拠)を行い、二回目の平面方向(XY方向)の線膨張係数(ppm/K)の平均値を算出した。結果を表1に示す。
2.表面粗さ(Sa)
得られた複合基板(複合体シート)の表面(支持台に接する面と反対側の露出面)をレーザー走査顕微鏡(KEYENCEによって製造、モデル:VK-X200)を用いて、4点で測定(JIS B0601:1994に準拠)し、データを平均し、表面粗さ(Sa)として求めた。結果を表1に示す。
3.比誘電率/誘電正接
得られた複合基板(複合体シート)から15mm×15mmのピースに切り出し、遮断円筒導波管法によりTEomnモード(m=1,2,3・・・、n=1,2,3,・・・)の共振周波数f0と無負荷のQuの測定を行う(JIS R1660-1(2004)に準拠)ことで、40GHz以上の比誘電率および誘電正接を算出した。結果を表1に示す。
4.比導電率
50×50mmの複合基板(複合体シート)上に厚さ30μmの金属層を形成した測定試料において、金属層と複合基板との界面の比導電率σr(銅の導電率σ0=5.8×107/Ω・mで規格化した値)を、誘電体共振器により、入出力用線路として、先端にループアンテナを形成した同軸ケーブルを用いた測定系を用いて測定(JIS R1627 (1996)に準拠)した。結果を表1に示す。合わせて、金属層表面の比導電率はTEomn モード(m=1,2,3・・・、n=1,2,3,・・・)の共振周波数f0と無負荷Quから算出することができる。なお、比導電率は、導体損と反比例の関係にある。
実施例1b
有機樹脂組成物の割合を、38質量部とした以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例1
有機樹脂組成物の割合を、30質量部とした以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例2~6
有機樹脂組成物の割合を、それぞれ表1に示す質量部とした以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例7a
有機樹脂組成物として分子量が3000g/molのビスマレイミド樹脂を用いた以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例7b
有機樹脂組成物の割合を、38質量部とした以外は、実施例7aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例2
有機樹脂組成物の割合を、30質量部とした以外は、実施例7aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例8~12
有機樹脂組成物の割合を、それぞれ表1に示す質量部とした以外は、実施例7aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例3
有機樹脂組成物の割合を、98質量部とした以外は実施例7aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例13a
有機樹脂組成物として分子量が5000g/molのビスマレイミド樹脂を用いた以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例13b
有機樹脂組成物の割合を、38質量部とした以外は、実施例13aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例4
有機樹脂組成物の割合を、30質量部とした以外は、実施例13aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例14~18
有機樹脂組成物の割合を、それぞれ表1に示す質量部とした以外は、実施例13aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例19
アルミナの代わりにシリカから成る不織布を用いた以外は、実施例9と同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例5
アルミナ製不織布の代わりに密度2.3g/cm3 のガラス製織布を用い、有機樹脂組成物としてビスマレイミドの代わりに分子量1500g/molのエポキシ樹脂を用いた以外は、比較例1と同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例6
アルミナ製不織布の代わりに平均粒径3~6μmのシリカ製フィラーを用いた以外は、比較例2と同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
比較例7
アルミナ製不織布を用いることなく、分子量3000のビスマレイミドを100質量%で複合基板を製造した以外は、比較例2と同様にして配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表1に示す。
実施例20~24
密度0.13g/cm3 のアルミナ製不織布の代わりに密度3.0g/cm3 のアルミナ製不織布を用い、分子量1000のビスマレイミドの代わりに表1に示す分子量のビスマレイミドを用いた以外は、実施例1aと同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表2に示す。
比較例8
有機樹脂組成物として分子量95800g/molのビスマレイミドを用い、有機樹脂組成物の割合を15質量部とした以外は、比較例1と同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表2に示す。
比較例9
有機樹脂組成物として分子量1000000g/molのフッ素樹脂を用い、有機樹脂組成物の割合を10質量部とした以外は、比較例1と同様にして複合基板および配線基板を製造し、同様な試験を行った。結果を表2に示す。なお、表2に示すように、表面粗さに関しては、測定装置の測定レンジを超えてしまい測定ができなかった。また、導電率に関しては、測定サンプルの局所的なへこみや歪みにより測定困難であったため、表2では、「-」として表した。また、表面粗さに関しては、50μm以上であったために、「×オーバーレンジ」として表した。
評価
表1に示すように、有機樹脂組成物の割合は、38質量部以上97質量部以下、好ましくは40質量部以上、さらに好ましくは50質量部以上、また、上限は、好ましくは90質量部以下、さらに好ましくは80質量部以下である場合に、線膨張係数、高周波時の比導電率、比誘電率および誘電正接のバランス(高周波特性)に優れていることが確認できた。
また表2に示すように、有機樹脂組成物の分子量は、好ましくは1000g/mol以上で、10000g/mol以下、さらに好ましくは5000g/mol以下である場合に、高周波特性を向上させることができることが確認できた。
さらに、表1および表2に示すように、複合基板内における不織布の密度は、好ましくは3.0g/cm3 以下、あるいは2.0g/cm3 以下、さらに好ましくは1.0g/cm3 以下、特に好ましくは0.2g/cm3 以下である場合に、高周波特性が向上することが確認できた。
さらに、表1および表2に示すように、実施例によれば、複合基板の面方向(X軸およびY軸方向)の線膨張係数を、順次好ましくは、70ppm/K以下、50ppm/K以下、30ppm/K以下、20ppm/K以下、10ppm/K以下と、小さくすることができることが確認できた。
また、表1および表2に示すように、実施例によれば、複合基板の表面の表面粗さ(Sa)を、好ましくは2μm以下、さらに好ましくは1.6μm以下、特に好ましくは1.1μm以下に小さくすることができることが確認できた。
さらに、表1および表2に示すように、実施例によれば、40GHz以上の高周波領域での比誘電率を、順次好ましくは、5.5以下、3.3以下、2.5以下、1.9以下とすることができることが確認できた。また、上述した高周波領域での誘電正接を、順次好ましくは、3.5×10-3以下、3.0×10-3以下、2.5×10-3以下とすることができることが確認できた。
また、表1および表2に示すように、実施例によれば、上述した高周波領域での比導電率を、順次好ましくは、1.0×107 以上、1.1×107 以上、1.4×107 以上、1.9×107 以上、4.0×107 以上、5.0×107 以上、とすることができることが確認できた。
Figure 2023142171000002
Figure 2023142171000003
1… 複合基板
1a~1d… 絶縁層(複合基板)
2… 有機樹脂組成物
2a… 不織布
3… ビア導体
4… 実装用導体層
5… 内部導体層
6… 表面導体層
10… 配線基板
10a… 多層配線基板

Claims (6)

  1. 有機樹脂組成物が含侵された不織布を有する複合基板であって、
    前記不織布は、主として無機材料で構成してあり、
    前記不織布100質量部に対して有機樹脂組成物の割合が38質量部以上97質量部以下である複合基板。
  2. 前記不織布は、主としてアルミナおよび/またはシリカで構成してある請求項1に記載の複合基板。
  3. 前記不織布の密度は、3.0g/cm3 以下である請求項1または2に記載の複合基板。
  4. 前記有機樹脂組成物の分子量は、1000以上である請求項1~3のいずれかに記載の複合基板。
  5. 前記有機樹脂組成物は、エポキシ化合物、ビスマレイミド化合物、溶解性LCP化合物、溶解性フッ素樹脂のいずれかである請求項1~4のいずれかに記載の複合基板。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の複合基板を有する配線基板。
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