JP2023141873A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】形成される画像の濃度ムラを抑える技術を提供する。【解決手段】画像形成装置は、補正情報に基づき第1画像データを補正して第2画像データを生成する手段と、主走査方向の異なる位置に配置された複数の発光素子を含み、第2画像データに基づき、回転駆動される感光体の主走査方向の1ラインを繰り返し露光することで感光体に静電潜像を形成する露光ヘッドと、を備え、第1画像データは、画像を構成する複数のドットそれぞれについて、露光ヘッドにより露光する露光ドットであるか、露光ヘッドにより露光しない非露光ドットであるかを示し、補正手段は、補正情報に基づき、画像を分割した複数の部分画像それぞれについて、複数のドットの内の部分画像に含まれる複数の第1ドットの中から第1変更ドットを選択し、第1変更ドットが露光ドットである場合、第1変更ドットを非露光ドットに変更することで第2画像データを生成する。【選択図】図11

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、回転駆動される感光体を露光することで感光体に静電潜像を形成し、当該静電潜像をトナーで現像することにより画像を形成する。なお、感光体の回転軸に平行な方向は主走査方向として参照される。特許文献1は、複数の発光素子を有するチップを主走査方向に複数個配列し、主走査方向の1ラインの露光を行う画像形成装置を開示している。特許文献1には、主走査方向において隣り合う2つのチップの光量差による濃度ムラを補正する構成が開示されている。
特開2018-1679号公報
しかしながら、光量差は、チップ間のみならず、チップ内の複数の発光素子間でも生じ得る。したがって、チップ間の光量差のみを補正しても、形成される画像には濃度ムラが生じ得る。即ち、特許文献1における構成により形成される画像には濃度ムラが生じる。
上記課題に鑑み、本発明は、形成される画像の濃度ムラを抑制することを目的とする。
本発明の一態様によると、画像形成装置は、感光体と、補正情報に基づき第1画像データを補正して第2画像データを生成する補正手段と、主走査方向の異なる位置に配置された複数の発光素子を含み、前記第2画像データに基づき、回転駆動される前記感光体の前記主走査方向の1ラインを前記複数の発光素子それぞれにより繰り返し露光することで前記感光体に静電潜像を形成する露光ヘッドと、前記感光体の静電潜像を現像して前記感光体に画像を形成する現像手段と、を備え、前記第1画像データは、前記画像を構成する複数のドットそれぞれについて、前記露光ヘッドにより露光する露光ドットであるか、前記露光ヘッドにより露光しない非露光ドットであるかを示し、前記補正手段は、前記補正情報に基づき、前記画像を分割した複数の部分画像それぞれについて、前記複数のドットの内の部分画像に含まれる複数の第1ドットの中から第1変更ドットを選択し、前記第1変更ドットが前記露光ドットである場合、前記第1変更ドットを前記非露光ドットに変更することで前記第2画像データを生成することを特徴とする。
本発明によると、形成される画像の濃度ムラを抑制することができる。
一実施形態による、画像形成装置の構成図。 一実施形態による、露光ヘッド及び感光体を示す図。 一実施形態による、露光ヘッドのプリント基板を示す図。 一実施形態による、発光チップ内における発光素子の配置の説明図。 一実施形態による、発光チップの平面図。 一実施形態による、発光チップの断面図。 一実施形態による、感光体におけるスポットを示す図。 一実施形態による、各発光チップの制御構成図。 一実施形態による、発光チップ内のブロック図。 一実施形態による、光量補正部のブロック図。 一実施形態による、光量補正部での処理の説明図。 一実施形態による、光量補正チャートを示す図。 一実施形態による、補正情報の生成処理の説明図。 一実施形態による、補正情報の生成処理の説明図。 一実施形態による、補正情報の生成処理の説明図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本実施形態による画像形成装置の概略的な構成図である。読取部100は、原稿台に置かれた原稿を光学的に読み取って、読取結果を表す画像データを生成する。作像部103は、例えば、読取部100によって生成された画像データに基づき、或いは、ネットワークを介して外部装置から受信する画像データに基づき、シートに画像を形成する。
作像部103は、画像形成部101a、101b、101c及び101dを有する。画像形成部101a、101b、101c及び101dは、それぞれ、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンのトナー像を形成する。画像形成部101a、101b、101c及び101dの構成は同様であり、以下では、総称して画像形成部101とも表記する。画像形成部101の感光体102は、画像形成時、図の時計回り方向に回転駆動される。帯電器107は、感光体102を帯電させる。露光ヘッド106は、画像データに応じて感光体102を露光し、感光体102に静電潜像を形成する。現像器108は、感光体102の静電潜像をトナーで現像する。感光体102のトナー像は、転写ベルト111上を搬送されるシートに転写される。なお、各感光体102のトナー像を重ねて転写することで、ブラック、イエロー、マゼンタ及びシアンとは異なる色を再現することができる。
搬送部105は、シートの給送及び搬送を制御する。具体的には、搬送部105は、内部格納ユニット109a及び109bと、外部格納ユニット109cと、手差しユニット109dと、の内の指定されたユニットから画像形成装置の搬送路にシートを給送する。給送されたシートは、レジストレーションローラ110まで搬送される。レジストレーションローラ110は、各感光体102のトナー像がシートに転写される様に、所定タイミングでシートを転写ベルト111上に搬送する。上述した様に、転写ベルト111上を搬送されている間に、シートにはトナー像が転写される。定着部104は、トナー像が転写されたシートを加熱・加圧することによりトナー像をシートに定着させる。トナー像の定着後、シートは排出ローラ112によって画像形成装置の外部に排出される。なお、転写ベルト111の対向位置には、光学センサ113が配置されている。光学センサ113は、画像形成部101によって転写ベルト111に形成された色ずれ量を測定するためのテストチャートを検出する。テストチャートの検出結果に基づき不図示の制御部は、色ずれ補正制御を行う。
図2(A)及び図2(B)は、感光体102及び露光ヘッド106を示している。露光ヘッド106は、発光素子群201と、発光素子群201が実装されるプリント基板202と、ロッドレンズアレイ203と、ロッドレンズアレイ203をプリント基板202に取り付けるハウジング204と、を有する。ロッドレンズアレイ203は、発光素子群201が射出した光を感光体102上に集光して、感光体102に所定サイズの結像スポット(以下、単に、スポットと表記する)を形成する。
図3(A)及び図3(B)は、プリント基板202を示している。なお、図3(A)は、コネクタ305が実装されている面を示し、図3(B)は、発光素子群201が実装されている面(コネクタ305が実装されている面とは反対側の面)を示している。本実施形態において、発光素子群201は、20個の発光チップ400-1~400-20を有する。発光チップ400-1~400-20は、主走査方向に沿って、2列の千鳥状に配列される。より具体的には、発光チップ400-(2k-1)(kは1~10までの整数)は、主走査方向に沿って一列に配置され、発光チップ400-2kは、主走査方向に沿って一列に配置される。発光チップ400-(2k-1)の列の副走査方向における位置は、発光チップ400-2kの列の副走査方向における位置とは異なる。なお、副走査方向は、感光体102が回転する方向に対応する方向である。また、副走査方向は、主走査方向に直交する方向である。以下の説明において、発光チップ400-1~400-20を総称して発光チップ400とも表記する。また、発光チップ400-(2k-1)を奇数列の発光チップ400と表記し、発光チップ400-2kを偶数列の発光チップ400と表記する。各発光チップ400は、複数の発光素子を有する。プリント基板202の各発光チップ400は、コネクタ305を介して、制御部である画像コントローラ800(図8)に接続される。
図4は、発光チップ400の配置の説明図である。発光チップ400において、主走査方向に沿って配列された748個の発光素子602が副走査方向に4セット配列されている。主走査方向において隣接する発光素子602のピッチは、1200dpiの解像度に対応する約21.16μmである。したがって、1セットの748個の発光素子の主走査方向の長さは約15.8mmである。なお、各セットは、4800dpiの解像度に対応する約5μmずつ主走査方向にシフトさせて配置される。また、偶数列の発光チップ400と、奇数列の発光チップ400とは、主走査方向においてオーバラップする様に配置される。偶数列の発光チップ400の発光素子602と、奇数列の発光チップ400の発光素子602との間隔Lyは、例えば、約105μmである。
図5は、発光チップ400の平面図である。発光チップ400は、複数の発光素子602を含む発光部404を備えている。発光部404は、発光基板402の上に形成される。また、発光基板402には発光部404を制御するための回路部406が設けられる。パッド408には、画像コントローラ800と通信するためのラインが接続される。
図6は、図5のA-A線での断面の一部を示している。発光基板402上には複数の下部電極504が形成される。隣接する2つの下部電極504の間には、長さdxのギャップが設けられる。下部電極504の上には発光層506が設けられ、発光層506の上には上部電極508が設けられる。上部電極508は、複数の下部電極504に対する1つの共通電極である。下部電極504と上部電極508との間に所定の電圧が印加されると、下部電極504から上部電極508に電流が流れることで発光層506が発光する。即ち、下部電極504は1つの発光素子602に対応して設けられている。下部電極504と上部電極508との間の長さdzに対して、長さdxを大きくすることで、隣接する下部電極504間のリーク電流を抑え、隣接する発光素子602の誤発光を抑えることができる。
発光層506には、例えば、有機EL膜を使用することができる。また、発光層506には、無機EL膜を使用することができる。上部電極508は、発光層506の発光波長を透過させる様に、例えば、酸化インジウム錫(ITO)などの透明電極で構成される。なお、本実施形態では、上部電極508の全体が発光層506の発光波長を透過させているが、上部電極508の全体が発光波長を透過させる必要はない。具体的には、各発光素子602(下部電極504に対応)からの光が射出される領域が発光波長を透過させれば良い。
図4を用いて説明した様に、1つの発光チップ400は、主走査方向に沿って配置された複数の発光素子602のセットを4つ有し、副走査方向において隣接するセットの一方のセットは、他方のセットに対して主走査方向に5μmだけシフトされる。感光体102の1ラインを露光する際、4つのセットは、感光体102の当該ラインを露光する様に、その発光タイミングが制御される。したがって、図7に示す様に、4つのセットの主走査方向における位置が略同じ4つの発光素子602は、5μmずつシフトした位置で感光体102を露光する。この様に、各発光素子602によるスポットを互いにオーバラップさせることで、滑らかな静電潜像が形成される。なお、本実施形態ではセット数を4としたが、セット数は2以上とすることができる。
上述した様に、本実施形態の露光ヘッド106は、主走査方向に沿って2列の千鳥状に配列された20個の発光チップ400を有し、各発光チップ400は、主走査方向に沿って配列された複数の発光素子602のセットを4つ有する。各セットは、副走査方向に沿って配置され、隣接するセットの内の一方のセットの主走査方向の位置は、他方のセットの主走査方向の位置に対して4800dpiの解像度に対する5μmだけシフトされる。露光ヘッド106の全体でみると、複数の発光素子602それぞれの主走査方向の位置は異なる。なお、複数の発光素子602の副走査方向の位置は同じではないが、感光体102の同じライン上を露光する様に、各発光素子602の発光タイミングは調整される。したがって、複数の発光素子602それぞれによるスポットは、感光体102上において、主走査方向の1ラインの上に約5μm間隔で形成され得る。以下の説明において、複数の発光素子602それぞれがスポットを形成する位置を"ドット"と表記する。また、ドットの位置で発光素子602を発光させる場合には、当該ドットを"露光ドット"と表記し、ドットの位置で発光素子602を発光させない場合には、当該ドットを"非露光ドット"と表記する。
図8は、画像コントローラ800による各発光チップ400の制御構成を示している。画像データ生成部801には、形成する画像の各画素の階調値を示す画像データが入力される。画像データ生成部801は、当該画像データに対して、CPU811により指示された解像度でディザリング処理(ハーフトーン処理)を行い、処理後の画像データを光量補正部802に出力する。ハーフトーン処理後の画像データは、画像を構成する各ドットについて、露光ドットにするか非露光ドットにするかを示している。言い換えると、ハーフトーン処理後の画像データは各ドットに対応する発光素子602を発光させるか否かを示している。光量補正部802は、補正情報に基づき、画像データの光量補正を行い、光量補正後の画像データをチップデータ変換部803に出力する。同期信号生成部804は、ライン同期信号(Lsync)808を生成する。ライン同期信号808は、画像データの内、感光体102における主走査方向の1ラインに対応するデータ部分を判定するために使用される。チップデータ変換部803は、ライン同期信号808に同期して1ライン分の画像データ(DATA)807を、各発光チップ400に送信する。なお、画像データ807がどの発光チップ400宛のものであるかは、チップセレクト信号(CS)805により示される。また、チップデータ変換部803は、各発光チップ400にクロック信号(CLK)806を送信する。
プリント基板202の格納部810には、後述する補正情報が格納される。なお、図8に示す各ブロックは、制御信号(CTL)809の送受信により各種情報を交換可能に構成される。各発光チップ400は、チップデータ変換部803から画像データ807を受信すると、次のライン同期信号808の入力タイミングにおいて、受信した画像データ807に応じた発光動作を行う。
図9は、発光チップ400のブロック図である。デジタルアナログ変換器(D/A)901は、CPU811によって設定された設定値であるデジタル値に応じたアナログ電圧を出力する。当該デジタル値は、補正情報において示され、CPU811は、格納部810に格納されている補正情報を読み出すことで各発光チップ400のD/A901に対して設定するデジタル値を判定する。発光チップ400の発光素子602は、主走査方向の複数のブロックにグループ化される。各グループには、対応する1つの基準電流源902が設けられる。図9において、発光素子602は、5つのグループにグループ化されており、よって、発光チップ400は、各グループに対応する基準電流源902-1~902-5を有する。基準電流源902-1~902-5は、D/A901が出力する出力値、つまり、アナログ電圧に応じた基準電流を対応するグループの各発光素子602に出力する。この様に、D/A901は、発光素子602への基準電流を制御する電流制御部として機能する。発光素子602の発光量は、対応する基準電流源902が出力する基準電流に基づき制御される。
図10は、光量補正部802のブロック図である。光量補正値A、光量補正値B及びスポット補正値Cは、補正情報において示される。CPU811は、格納部810に格納されている補正情報を読み出すことで光量補正値A、光量補正値B及びスポット補正値Cを光量補正部802に通知する。
光量補正値Aは、発光チップ400のグループ間の光量差を補正するための補正値である。本実施形態では、1つの発光チップ400内の発光素子602を5つにグループ化しているため、1つの発光チップ400について、5つの光量補正値Aが設定される。1つのグループ、つまり、1つの基準電流源902は、1つの光量補正値Aに関連付けられる。
光量補正値Bは、グループ内の発光素子602間の光量差を補正するための補正値である。詳細については、後述するが、本実施形態において、1つの発光チップ400の1つのグループに4つの光量補正値Bが関連付けられる。例えば、1つの基準電流源902からの基準電流で発光する複数の発光素子602は、主走査方向の位置に応じて4つのサブグループにサブグループ化される。なお、1つのサブグループに含まれる発光素子602は、主走査方向において連続してスポットを形成する。そして、1つのサブグループに1つの光量補正値Bが関連付けられる。
スポット補正値Cは、発光素子602によるスポットが、主走査方向に肥大することによる光量差を補正するための、スポットの基準値に対するズレ量(以下、スポットズレ量)を示す値である。スポット補正値Cは、スポットが肥大する発光素子602それぞれについて設定される。なお、スポット補正値Cが設定されない発光素子602は、スポット補正値Cが0であると解釈される。詳細は後述するが、発光素子602によるスポットが主走査方向に肥大した場合の影響は階調により異なる。具体的には、階調が高い場合、スポットが主走査方向に肥大することによって濃度は高くなる。このため、階調値の高い部分を形成するためのスポットが主走査方向に肥大している場合には光量を減少させる。一方、階調が低い場合、スポットが主走査方向に肥大することによって濃度は低くなる。このため、階調値の低い部分を形成するためのスポットが主走査方向に肥大している場合には光量を増加させる。なお、光量の増減量の絶対値は、スポットズレ量が大きい程、大きくなる。
光量補正値A、光量補正値B及びスポット補正値Cを含む補正情報は、出荷前に格納部810に格納される。また、CPU811は、後述する方法で、光量補正値A、光量補正値B及びスポット補正値Cを求めて、格納部810に格納されている補正情報を更新することができる。
画像データ生成部801でディザリング処理された画像データは、階調判定部1105及び画像補正部1109に入力される。上述した様に、当該画像データは、感光体102の主走査方向の各ラインを露光する際に、各発光素子602を発光させるか否かを示している。
階調判定部1105は、入力された画像データに基づき画素の階調値を判定して階調毎補正部1106に通知する。階調毎補正部1106は、階調毎の補正テーブルを有する。なお、補正テーブルは、補正情報に含まれる。補正テーブルは、階調毎の基準光量補正値を示すテーブルである。なお、基準光量補正値が正の値であることは、光量を増加させることを示し、基準光量補正値が負の値であることは、光量を減少させることを示す。上述した様に、スポットが主走査方向に肥大した場合の影響は階調により異なる。例えば、階調を第1閾値と第2閾値とにより低階調、中階調、高階調の3つに分類するものとする。なお、第1閾値は第2閾値より大きく、第1閾値より大きい階調値が高階調であり、第2閾値より小さい階調値が低階調であり、第2閾値以上、かつ、第1閾値以下の階調値が中階調である。補正テーブルが示す基準光量補正値は、低階調では正の値であり、高階調では負の値であり、中階調では0である。言い換えると、負の基準光量補正値は、低階調及び中階調で0であり、正の基準光量補正値は、高階調及び中階調で0である。
階調毎補正部1106は、階調判定部1105から通知された画素の階調の基準光量補正値を、当該画素を構成するドットを形成する発光素子602のスポット補正値Cが示すスポットズレ量に基づき補正して、当該ドットの光量補正値Dを求める。一例として、階調毎補正部1106は、スポットズレ量と係数との対応関係を示す係数情報を保持しており、階調判定部1105から通知された階調の基準光量補正値にスポットズレ量に対応する係数を乗ずることで光量補正値Dを求める。なお、スポット補正値Cが設定されていない発光素子602、つまり、スポット補正値Cが0である発光素子602が形成するドットの光量補正値Dは、常に0である。階調毎補正部1106は、画像を構成する各ドットの光量補正値Dを示すデータを画像補正部1109に出力する。
算出部1107は、光量補正値Aと、光量補正値Bと、に基づき、主走査方向の異なる位置に配置された各発光素子602の光量補正値Eを求める。発光素子602の光量補正値Eは、当該発光素子602が属するグループの光量補正値Aと、当該発光素子602が属するサブグループの光量補正値Bと、の和である。なお、詳細については後述するが、発光素子602が属するグループの光量補正値Aと、当該発光素子602が属するサブグループの光量補正値Bとの和の値は0又は負の値であり正の値にはならない。つまり、当該和の値は、光量をそのままとするか減少させることを示す値であり、光量を増加させることを示す値にはならない。光量補正値Eは、主走査方向の異なる位置に配置された各発光素子602により形成される主走査方向の1ライン上の各ドットの光量の補正値でもある。算出部1107は、主走査方向の1ラインの各ドットの光量補正値Eを画像補正部1109に出力する。
画像補正部1109は、画像を構成する各ドットの光量補正値Dを示すデータを、光量を増加させるドットの光量補正値Dを示す第1データと、光量を減少させるドットの光量補正値Dを示す第2データに分割する。また、画像補正部1109は、主走査方向の1ラインの各ドットの光量補正値Eに基づき、画像を構成する各ドットの光量補正値Eを示す第3データを生成する。そして、画像補正部1109は、第2データと第3データの同じドットの光量補正値Dの絶対値と光量補正値Eの絶対値とを加算して、画像を構成する各ドットの合計光量補正値を示す第4データを生成する。第4データが示す各ドットの合計光量補正値は、光量の減少量が0以上のいずれかであることを示し、以下では、減算データと表記する。一方、第1データが示す各ドットの光量補正値Dは、光量の増加量が0以上のいずれかであることを示し、以下では、加算データと表記する。画像補正部1109は、減算データと、加算データと、に基づき画像データを補正する。本実施形態において、画像補正部1109は、形成する画像の一部である所定のサイズの部分画像を単位として画像補正を行う。本例においては、部分画像のサイズを10×10画素(合計100画素)とする。図11(A)は、補正前の画像データにより形成される画像の10×10画素の部分の部分画像の一例を示している。図11(A)において、1つのマスは、1つの画素を示している。なお、網掛けしている画素は、トナーが付着する画素を示し、白色の画素はトナーが付着しない画素を示している。
本実施形態において、1つの画素は、主走査方向及び副走査方向それぞれに連続する10個のドットにより形成されるものとする。図11(B)は、図11(A)の1つの画素を形成するための画像データの例を示している。以下では、図11(B)の1画素を形成する主走査方向の10個の発光素子602を発光素子#1~#10と表記する。図11(B)の左側からK番目(Kは1~10までの整数)のマスは、発光素子#Kによるドット(スポット)を示している。具体的には網掛けのマスは露光ドット、つまり、発光素子#Kを発光させることを示し、白色のマスは非露光ドット、つまり、発光素子#Kを発光させないことを示している。なお、図11(B)の上下方向は副走査方向の位置に対応する。例えば、発光素子#1は、副走査方向の10個のドットの形成位置の内、1番目~4番目、7番目及び8番目で発光することが示されている。図11(B)は、1画素を形成する10×10ドットそれぞれが露光ドットであるか非露光ドットであるかを示すものと見做すことができる。
以下では、図11(B)~図11(D)に示すドット(スポット)を、主走査方向及び副走査方向の番号で識別する。主走査方向の番号は、最も左側のドットを1とし、最も右側のドットを10とする。副走査方向の番号は、最も上側のドットを1とし、最も下側のドットを10とする。そして、例えば、主走査方向において2番目であり、副走査方向において3番目のドットを(2,3)と表記する。
画像補正部1109は、減算用の閾値マトリクステーブルと、加算用の閾値マトリクステーブルと、を有する。閾値マトリクステーブルは、画像補正を行う10×10画素、つまり、100×100個のドットの閾値を示すテーブルである。画像補正部1109は、減算データが示す画像の各ドットの内の、部分画像に対応するドットの合計光量補正値の絶対値と、減算用の閾値マトリクステーブルが示す対応するドットの閾値とを比較する。そして、画像補正部1109は、合計光量補正値の絶対値が、減算用の閾値マトリクステーブルの閾値を超えているドットを第1変更ドット判定する。
図11(C)は、図11(B)に対応する1画素の部分の減算用の閾値マトリクステーブルによる判定結果の例を示している。図11(C)では、位置(4,2)、(7,5)、(2,8)及び位置(8,10)のドットが第1変更ドットと判定されている。画像補正部1109は、第1変更ドットが露光ドットである場合、当該第1変更ドットを非露光ドットに変更する。一方、第1変更ドットが非露光ドットである場合、画像補正部1109は、当該第1変更ドットを非露光ドットのままとする。したがって、画像補正部1109は、図11(B)の画像データを図11(D)の様に補正する。図11(B)の位置(4,2)のドットは、元々、非露光ドットであり、よって、補正後においても非露光ドットである。一方、位置(7,5)、(2,8)及び位置(8,10)のドットは、露光ドットから非露光ドットに補正されている。
画像補正部1109は、同様に、加算データと加算用の閾値マトリクステーブルとを使用して第2変更ドット判定する。画像補正部1109は、第2変更ドットが非露光ドットである場合、当該第2変更ドットを露光ドットに変更する。一方、第2変更ドットが露光ドットである場合、画像補正部1109は、当該第2変更ドットを露光ドットのままとする。同じドットが第1変更ドット、かつ、第2変更ドットとして選択された場合、画像補正部1109は、当該ドットの露光/非露光を変更せず、元の画像データが示す状態のままとする。なお、閾値マトリクステーブルには、一般に知られているブルーノイズマスク法で使用する高周波な空間周波数特性を持つものを使用することができる。
閾値マトリクステーブル(本例では、100×100ドット)は、主走査方向及び副走査方向において、同じものが繰り返し使用される。しかしながら、比較される減算データ及び加算データは、画像全体に対するものであり、何らかの周期で繰り返されるものではないため、処理の境界における画像不良の発生を抑えることができる。なお、閾値マトリクステーブルは、第1変更ドットの間隔、及び、第2変更ドットの間隔が均一とならない様にその閾値が設定される。第1変更ドットの間隔、及び、第2変更ドットの間隔を不均一にすることでモアレの発生を防ぐことができる。
また、元の画像データの画素サイズに対して、補正分解能を十分細かくすることで、高精度に光量補正することが可能となる。また、光量補正を、チップデータ変換部803が発光チップ400それぞれの画像データに分割する前に行うことで、分割後に光量補正を行う構成と比較して、発光チップ400の境界において画像不良が発生することを抑えることができる。
この様に、本実施形態では、画像データが示す1画素を分割したドットの露光/非露光を、所定面積(本例では、10×10画素)の部分画像を単位として補正する。この構成により、複雑なアナログ回路による光量補正を行うことと比較して、簡易かつ高精度な補正を行うことができる。また、主走査方向に連続してスポットを形成する発光素子602それぞれの光量補正値、つまり、主走査方向に連続する位置それぞれにおける光量補正値に基づき光量補正を行うことで画像不良の発生を防ぐことができる。また、1つの画素を分割したドットを単位として光量補正を行うことで高精度に光量補正を行うことができる。
本実施形態では、主走査方向における各発光素子602の光量変動を2段階で補正する。まず、第1段階の補正として、発光チップ400のD/A901に設定するデジタル値を調整することで発光チップ400間の光量の変動を補正する。各発光チップ400のD/A901に設定するデジタル値を決定するために、発光チップ400内の総ての発光素子602を点灯させて当該発光チップ400の各発光素子602の光量値を計測する。そして、発光チップ400内の最も光量の低い発光素子602の光量が、目標光量となる様にD/A901に設定するデジタル値を決定する。したがって、発光チップ400内の総ての発光素子602の光量は目標光量以上になる。したがって、上述した様に、各発光素子の光量補正値Eは、光量をそのままとするか、減らすことを示す値になる。D/A901に設定するデジタル値により第1段階の光量補正を行うことで、光量補正部802での補正量を小さくでき、よって、画像データの補正による画像品質の劣化を抑えることができる。
第2段階の補正は、発光チップ400内の光量変動の補正であり、上述した様に、光量補正部802が画像データを補正することで実行される。光量補正部802が使用する光量補正値A、光量補正値B及びスポット補正値Cと、上述した各発光チップ400のD/A901に入力するデジタル値は、露光ヘッド106の組立調整工程における測定結果に基づき生成され、補正情報として格納部810に格納される。CPU811は、補正情報を読み出して、光量補正値A、光量補正値B、スポット補正値Cを光量補正部802に設定すると共に、各発光チップ400のD/A901にデジタル値を設定する。
なお、スポット補正値Cは、スポットの基準値からのずれ量(スポットズレ量)を示すものである。スポット補正値Cの測定のため、発光素子602それぞれを個別に発光させる。そして、スポットをCCDカメラで読み取ることでスポットサイズを計測し、基準値からの変化量を測定し、発生位置、つまり、発光素子602との関係をスポット補正値Cとする。
なお、補正情報は、画像形成装置内で生成され得る。図12は、補正情報を生成するためにシートに形成される測定画像である光量補正チャートを示している。光量補正チャートは、光量むら調整の実行がユーザによって指示されたことに応答して画像形成装置が形成する。ユーザは、光量補正チャートが形成されたシートを読取部100に読み取らせる。これにより、CPU811は、読取部100による読取結果であるチャートデータを取得する。チャートデータは、複数の階調画像2101~2106それぞれについて、主走査方向の濃度分布を示すデータである。
光量補正チャートは、主走査方向に帯状となる複数の階調画像2101~2106と、階調画像2101~2106の上下に配置された基準マーク2111-1~2119-19及び2112-1~2112-19と、を有する。各基準マークは、各発光チップ400の位置を特定するためのマーカ画像であり、各発光チップ400の主走査方向における端部の発光素子602の発光により形成される。例えば、基準マーク2111-2は、発光チップ400-2の右端の4つの発光素子602と、発光チップ400-3の左端の4つの発光素子602の発光により形成される。CPU811は、チャートデータに基づき各基準マークを判定する。そして、CPU811は、基準マーク2111-p(pは1からの19までの整数)と、基準マーク2112-pとを結ぶ線により、階調画像2101~2106それぞれについて、発光チップ400-1~400-20それぞれによって形成された領域を判定する。例えば、図12の領域B1は、発光チップ400-2によって形成されたと判定される。なお、図12の左側の端部は、発光チップ400-1によって形成され、図12の右側の端部は、発光チップ400-20によって形成されたと判定される。
階調画像2101及び2102のセットは、同じ階調値の画像データにより形成される。但し、階調画像2102を形成する際、CPU811は、各発光チップ400のD/A901に設定するデジタル値を、階調画像2101を形成する際に各発光チップ400のD/A901に設定したデジタル値より所定の比率だけ低くする。したがって、階調画像2102の濃度は階調画像2101の濃度より低くなる。階調画像2103及び2104のセットと、階調画像2105及び2106のセットについても同様である。なお、階調画像2101及び2102のセットと、階調画像2103及び2104のセットと、階調画像2105及び2106のセットと、を形成するために使用する画像データが示す階調値は異なる。具体的には、階調画像2101及び2102のセットを形成する際の画像データが示す階調値を最も高くし、階調画像2105及び2106のセットを形成する際の画像データが示す階調値を最も低くする。なお、階調画像2102の濃度は、階調画像2103の濃度より高く、階調画像2104の濃度は、階調画像2105の濃度より高い。
次に、読取部100で読み取ったチャートデータを、光量データに変換する方法について図13を用いて説明する。CPU811は、階調画像2101~2016それぞれについて、主走査方向における各位置での読み取り濃度を平均化した平均濃度2101_D~2106_Dを求める。図13は、階調画像2101~2106それぞれを形成する際にD/A901に設定したデジタル値と、平均濃度2101_D~2106_Dとの関係を示している。CPU811は、階調画像2101及び2102のセットについて、濃度の変化に対するデジタル値の変化量k1を求める。具体的には、CPU811は、階調画像2101及び2102を形成した際にD/A901に設定したデジタル値の差分を、平均濃度2101_Dと平均濃度2102_Dとの差分で除することにより変化量k1を求める。同様に、CPU811は、階調画像2103及び2104のセットの変化量k2と、階調画像2104及び21054のセットの変化量k3と、を求める。
CPU811は、チャートデータに基づき判定される階調画像2101の主走査方向の各位置における濃度に傾きk1を乗ずることで、階調画像2101の主走査方向における光量分布を求める。同様に、CPU811は、階調画像2103及び階調画像2105についても、主走査方向における光量分布を求める。なお、D/A901に設定するデジタル値を変更するのではなく、階調画像2101及び2102を形成するための画像データの階調を変化させることで光量分布を求める構成とすることもできる。
本実施形態において、CPU811は、中間濃度領域の画像である階調画像2103の光量分布に基づき、D/A901に設定するデジタル値と、光量補正値A及び光量補正値Bと、を求める。また、CPU811は、高濃度領域の階調画像2101及び低濃度領域の階調画像2105の光量分布に基づきスポット補正値Cを求める。以下では、図14を用いて、D/A901に設定するデジタル値と、光量補正値A及び光量補正値Bと、を求める方法について説明する。
図14は、階調画像2103の光量分布を示している。なお、図14は、1つの発光チップ400に対応する部分のみを示している。階調画像2103のどの部分がどの発光チップ400によって形成されたかは、図12を用いて説明した様に、基準マークにより判定することができる。CPU811は、図14の最も低い光量が目標光量T(目標値)となる様にD/A901に設定するデジタル値を決定する。具体的には、階調画像2103を形成する際にD/A901に設定したデジタル値を、目標光量Tから図14の最も低い光量を減じた値に対応するデジタル値だけ増加させることで、CPU811は、D/A901に設定するデジタル値を決定する。
図14の光量2301は、基準電流源902-1に対応するグループ内の複数の発光素子602によりドットが形成される範囲内の所定位置での光量である。同様に、光量2302~2305は、それぞれ、基準電流源902-2~902-5に対応するグループ内の複数の発光素子602によりドットが形成される範囲内の所定位置での光量である。CPU811は、例えば、光量2301と図14の最も低い光量との差を基準電流源902-1に関連付けられた光量補正値Aとする。なお、上述した様に、図14の最も低い光量は、D/A901に設定するデジタル値によって目標光量Tとなる。CPU811は、基準電流源902-2~902-5に関連付けられた光量補正値Aも同様に求める。
また、CPU811は、例えば、基準電流源902-1に対応するグループ内の複数の発光素子602によりドットが形成される範囲内から4つの位置での光量を判定する。なお、光量を判定する位置は、それぞれ、1つのサブグループの複数の発光素子602によりドットが形成される範囲内から選択する。CPU811は、判定した4つの光量それぞれと光量2301との差分を、基準電流源902-1の各サブグループに関連付けられた光量補正値Bとする。CPU811は、基準電流源902-2~902-5に関連付けられた光量補正値Bも同様に求める。
この様に、基準電流源902を単位とする光量補正値Aでグループ内の発光素子602の全体を補正し、グループ内における発光素子602の光量変動を光量補正値Bで補正する。この構成により、光量補正値Bを少ないビット数で表すことができ補正情報のデータ量を低くすることができる。一例として、光量補正値Aを4ビットで表し、グループ内の光量変動、つまり、残差成分を示す光量補正値Bを2ビットで表すことができる。
続いて、スポット補正値Cを求める方法について説明する。図15(A)は、階調画像2101、2103及び2105の光量分布を示している。なお、図15(A)は、階調画像2101、2103及び2105それぞれの光量を正規化して表示している。つまり、階調画像2101について説明すると、階調画像2101の各主走査方向の位置での光量を、階調画像2101の平均光量で除した値を図15の縦軸の値としている。階調画像2103及び2105についても同様である。規格化しているため、階調画像2101、2103及び2105の光量は、主走査方向の大部分の位置で同様の値となっている。
しかしながら、露光ヘッド106の製造ばらつきにより、発光素子602によるスポットが局所的に変化すると、階調画像2101、2103及び2105の光量は異なる様になる。具体的には、低階調の階調画像2105の場合、スポットが局所的に大きくなると、十分な発光強度が得られず濃度は薄くなる。つまり、光量で換算すると、図15(A)の参照符号2307に示す様に光量が低下する。一方、高階調の階調画像2101の場合、隣接する画素との間がつぶれることにより濃度は高くなる。つまり、光量で換算すると、図15(A)の参照符号2306に示す様に光量が増加する。なお、図15(A)の参照符号2308は、中階調の階調画像2103の光量を示している。
図15(B)の実線は、スポットの変動がない場合の濃度特性を示し、点線は、スポットが基準より大きくなった場合の濃度特性を示している。図15(B)に示す様に、スポットが基準より大きくなると、高階調領域では濃度が増加し、低階調領域では濃度が低下する。なお、中階調領域における影響は少ない。
CPU811は、階調画像2101の正規化した光量のピーク値(図15(A)の参照符号2306)と、階調画像2105の正規化した光量のピーク値(図15(A)の参照符号2307)との差であるピーク値差分を求める。画像形成装置には、予め、実験的に求めたピーク値差分と、スポットズレ量との関係を示す判定情報が格納される。CPU811は、求めたピーク値差分に基づき判定情報を使用することで、正規化した光量が変動している主走査方向の位置に対応する発光素子602に関連付けられたスポット補正値Cを求める。
なお、本実施形態の説明に使用した具体的な値は例示であり、本発明は、これら具体的な値を使用することに限定されない。
以上、本実施形態では、主走査方向における各発光素子602の光量変動を2段階で補正する。まず、画像コントローラ800は、発光チップ400内のD/A901に設定するデジタル値により発光チップ400間の光量差を補正する。そして、画像コントローラ800は、発光チップ400内の各発光素子602の光量変動を画像データの補正により補正する。発光チップ400内のD/A901に設定するデジタル値により発光チップ400間の光量差を補正することで画像データの補正量を小さくすることができ、画像データの補正による画像品質の劣化を抑えることができる。また、画像データの補正により、発光チップ400内の発光素子602の光量差を補正することで、発光素子602に流れる電流を個別に補正する補正回路を設ける構成と比較して、簡易かつ高精度に補正することができる。即ち、本実施形態の構成により、発光チップ400内の各発光素子602に流れる電流を補正するための補正回路をチップに設ける場合に比べて、回路規模を増大させることなく濃度ムラを抑制することができる。
また、画像データの補正は、部分画像を単位とし、当該部分画像と同じサイズの閾値マトリクスを使用して露光ドットと非露光ドットを変更することにより行う。閾値マトリクスは、画像を構成する各部分画像に対して繰り返し同じものが使用される。しかしながら、閾値マトリクスと比較する光量補正値は画像全体に対するものであり、閾値マトリクスのサイズとは無関係であるため部分画像の境界において画像不良が発生することを抑えることができる。また、1画素を構成する複数のドットを単位として露光ドット/非露光ドットの変更を行うため高精度に光量補正を行うことができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
106:露光ヘッド、400-1~400-20:発光チップ、602:発光素子、801:画像データ補正部、802:光量補正部、803:データ変換部、811:CPU

Claims (17)

  1. 感光体と、
    補正情報に基づき第1画像データを補正して第2画像データを生成する補正手段と、
    主走査方向の異なる位置に配置された複数の発光素子を含み、前記第2画像データに基づき、回転駆動される前記感光体の前記主走査方向の1ラインを前記複数の発光素子それぞれにより繰り返し露光することで前記感光体に静電潜像を形成する露光ヘッドと、
    前記感光体の静電潜像を現像して前記感光体に画像を形成する現像手段と、
    を備え、
    前記第1画像データは、前記画像を構成する複数のドットそれぞれについて、前記露光ヘッドにより露光する露光ドットであるか、前記露光ヘッドにより露光しない非露光ドットであるかを示し、
    前記補正手段は、前記補正情報に基づき、前記画像を分割した複数の部分画像それぞれについて、前記複数のドットの内の部分画像に含まれる複数の第1ドットの中から第1変更ドットを選択し、前記第1変更ドットが前記露光ドットである場合、前記第1変更ドットを前記非露光ドットに変更することで前記第2画像データを生成することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正情報は、前記複数の発光素子それぞれの第1光量補正値を判定するための第1補正情報を有し、
    前記補正手段は、前記複数の発光素子の内の前記部分画像に含まれる前記複数の第1ドットを露光する複数の第1発光素子それぞれの前記第1光量補正値に基づき、前記第1変更ドットを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の発光素子それぞれの前記第1光量補正値は、前記複数の発光素子それぞれの光量を増加させることを示さないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記補正情報に基づき、前記複数の部分画像それぞれについて、前記部分画像に含まれる前記複数の第1ドットの中から第2変更ドットを選択し、前記第2変更ドットが前記非露光ドットである場合、前記第2変更ドットを前記露光ドットに変更することで前記第2画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、前記第1変更ドット及び前記第2変更ドットとして同じ第1ドットを選択した場合、当該第1ドットを変更しないことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正情報は、前記複数の発光素子それぞれの第1光量補正値を判定するための第1補正情報と、前記複数の発光素子それぞれの第2光量補正値を判定するための第2補正情報と、を有し、
    前記補正手段は、前記複数の発光素子の内の前記部分画像に含まれる前記複数の第1ドットを露光する複数の第1発光素子それぞれの前記第1光量補正値に基づき、前記第1変更ドットを選択し、前記複数の第1発光素子それぞれの前記第2光量補正値に基づき、前記第2変更ドットを選択し、
    発光素子の前記第1光量補正値及び前記第2光量補正値は、当該発光素子によるドットを含む画素の階調値に基づく値であることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の発光素子それぞれの前記第1光量補正値は、前記複数の発光素子それぞれの光量を増加させることを示さず、前記複数の発光素子それぞれの前記第2光量補正値は、前記複数の発光素子それぞれの光量を減少させることを示さないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 発光素子の前記第1光量補正値は、当該発光素子に所定の第1補正値と、当該発光素子によるドットを含む画素の階調値に基づく第2補正値と、の和であり、
    発光素子の前記第2光量補正値は、当該発光素子によるドットを含む画素の階調値に基づく第3補正値であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 発光素子の前記第2補正値は、当該発光素子によるドットを含む画素の前記階調値が第1閾値より小さい場合には0であり、
    発光素子の前記第3補正値は、当該発光素子によるドットを含む画素の前記階調値が第2閾値より大きい場合には0であり、
    前記第1閾値は前記第2閾値より大きいことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2補正値は、前記複数の発光素子の内の所定の第2発光素子とは異なる発光素子については0であり、
    前記第3補正値は、前記複数の発光素子の内の前記第2発光素子とは異なる発光素子については0であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2発光素子は、前記複数の発光素子の内、発光により前記感光体に形成されるスポットのサイズが基準値より大きくなる発光素子であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記補正手段は、前記部分画像に含まれる前記複数の第1ドットそれぞれに対応する第3閾値を示す第1閾値マトリクスを有し、前記第1閾値マトリクスが示す第1ドットの第3閾値を、当該第1ドットを露光する第1発光素子の前記第1光量補正値と比較することで、前記第1変更ドットを選択することを特徴とする請求項2、3及び6から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1閾値マトリクスは、前記第1光量補正値に基づき選択される前記第1変更ドットの間隔が不均一となる様に設定されていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記補正手段は、前記部分画像に含まれる前記複数の第1ドットそれぞれに対応する第4閾値を示す第2閾値マトリクスを有し、前記第2閾値マトリクスが示す第1ドットの第4閾値を、当該第1ドットを露光する第1発光素子の前記第2光量補正値と比較することで、前記第2変更ドットを選択することを特徴とする請求項6から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第2閾値マトリクスは、前記第2光量補正値に基づき選択される前記第2変更ドットの間隔が不均一となる様に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記主走査方向の異なる位置に配置された複数の発光チップを有し、
    前記複数の発光素子は、前記複数の発光チップのいずれか1つに設けられ、
    前記補正手段が生成した前記第2画像データの内の前記複数の発光チップそれぞれに対応するデータ部分を判定し、前記複数の発光チップそれぞれに前記第2画像データの内の対応するデータ部分を出力する出力手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記第1画像データは画素の階調値を示す第3画像データをハーフトーン処理したデータであり、
    前記第3画像データが示す画素のサイズは、前記複数のドットのサイズより大きいことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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