JP2023140728A - 医療デバイス - Google Patents

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Abstract

Figure 2023140728000001
【課題】病変部に対し適切な照射状態を維持することのできる医療デバイスを提供する。
【解決手段】腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイス10であって、光感受性物質の励起光を照射する光照射部40と、光照射部40が一定の方向に向かうように保持する本体部20と、本体部20から光照射部40が向かう側に延出された支持部30と、を有し、支持部30は、本体部20と反対側に光照射部40と照射面との距離を一定に維持する当接端面32を有すると共に、光照射部40と照射面Pとの間に空間部Sを形成する医療デバイス10である。
【選択図】図2

Description

本発明は、病変部に光を照射する治療に用いられる医療デバイスに関する。
がんの局所治療として、腫瘍細胞選択性を有する光反応物質を用いて行う光線力学的療法や光免疫療法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。なかでも、光感受性物質(親水性フタロシアニン)を用いた治療法は、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光(例えば、近赤外線)を照射することで、正常細胞などの非標的細胞を破壊せずに、標的細胞を特異的に破壊することができ、副作用を軽減しながら高い治療効果が得られることを期待されている(特許文献2を参照)。
特開2020-7693号公報 特開2020-138940号公報
治療において光を病変部に照射する際、光の照射状態が治療範囲や治療効果に密接に関係するため、治療を確実に行うためには適切な光の照射状態を維持することが必要となる。しかしながら、実際の治療においては空間的制約や体勢による制約、光照射方法による照射範囲の制約等によって、光を適切な状態で照射した状態を一定時間維持することが困難な場合が想定される。このため、適切な光照射状態を維持することのできる手技やデバイスが求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、病変部に対し適切な照射状態を維持することのできる医療デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイスであって、前記光感受性物質の励起光を照射する光照射部と、前記光照射部が一定の方向に向かうように保持する本体部と、前記本体部から前記光照射部が向かう側に延出された支持部と、を有し、前記支持部は、前記本体部と反対側に前記光照射部と照射面との距離を一定に維持する当接端面を有すると共に、前記光照射部と照射面との間に空間部を形成する。
上記のように構成した医療デバイスは、支持部の当接端面を生体に接触させることで、光照射部と照射面との距離および角度が一定に維持され、病変部に対する照射状態を安定的に維持することができる。
また、前記支持部は透光性を有するようにしてもよい。これにより、光照射部からの照射状態や病変部の蛍光を視認もしくは内視鏡または術野カメラ等の画像化装置を介して観察することができる。
また、前記支持部は周方向の一部に開口部を有し、該開口部を介して前記空間部を直接視認できるようにしてもよい。これにより、光照射部からの照射状態や病変部の蛍光の視認性もしくは観察性をより高くすることができる。さらには、支持部の材料によらず視認性を確保することもできるようになる。
また、前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって、前記光照射部からの励起光の広がりが前記照射面に対してなす角度と同等の角度をなして拡径するように形成されているようにしてもよい。これにより、支持部内の空間部に必要十分な大きさを確保できる。
また、前記本体部は、前記光照射部の位置を光軸方向に調整して固定する調整機構を有するようにしてもよい。これにより、光照射部の光軸方向位置を適切に調整できる。また、支持部の当接端面が生体に接触したときに、励起光が照射される範囲を調整することができる。
また、前記支持部は、前記当接端面の生体に対する接触状態を検出する接触検出部を有するようにしてもよい。これにより、支持部の生体に対する接触状態を認識でき、確実に光照射を実施できる。
また、前記支持部は、前記当接端面が接触した生体表面にマーキングするマーキング付与部を有するようにしてもよい。これにより、光照射の処置を行った範囲を視認でき、効率よくかつ確実に光照射を進めることができる。
また、前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって拡径状に形成され、前記当接端面には、前記支持部と連続して前記本体部から前記照射面に向かう拡径状の拡径アダプタを着脱可能としてもよい。これにより、必要に応じて励起光を照射する範囲を変更する、あるいは、光照射部と照射面との距離を変更することができる。
また、前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって拡径するように延びる周方向複数の支持線部と、該複数の支持線部を前記照射面側の端部で接続する当接線部と、を有する自己拡張性線材で形成されるようにしてもよい。これにより、生体内に挿入する際には、支持部を収納シースなどに収納して径を小さくし、挿入を容易にすることができる。
また、前記本体部は、前記光照射部と並置するようにカメラを保持するようにしてもよい。これにより、光照射部からの照射状態や病変部の蛍光を直接観察することができる。
第1実施形態に係る医療デバイスを示す斜視図である。 医療デバイスの断面図である。 支持部に開口部を設けた場合の医療デバイスの斜視図である。 変形例に係る支持部の端面図である。 カメラを光照射部に並置した場合において保持部を底面側から見た図である。 第2実施形態に係る医療デバイスを示す斜視図である。 支持部付近の拡大斜視図である。 支持部付近の拡大断面図である。 支持部に開口部を設けた場合の支持部付近の拡大斜視図である。 支持部がマーキング付与部を有する場合の支持部付近および付与したマーキングの拡大斜視図である。 拡径アダプタと支持部との分解斜視図である。 支持部を自己拡張性線材で形成した場合の支持部付近の拡大斜視図である。 支持部を収納シース内に収納した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。本明細書において、デバイスの生体に接触する側を「先端側」、操作する側を「基端側」と称することとする。
本実施形態に係る医療デバイス10は、腫瘍の治療に使用される。腫瘍の種類は特に限定されないが、例えば、子宮体がんや卵巣がん等の婦人科がんに適用することができる。本医療デバイス10は、標的細胞の細胞膜に集積した光感受性物質に、光感受性物質の励起光である近赤外線を照射して、標的細胞を破壊する光免疫療法に用いられる。標的細胞は、がん細胞や、前がん病変の細胞等の腫瘍細胞である。この治療方法では、腫瘍細胞の表面にある特有の抗原のみに特異的に結合する抗体と、その抗体と対になる光感受性物質とを吸着した光感受性物質を、薬剤として使用する。抗体は、特に限定されないが、例えば、パニツムバブ、トラスツズマブ、HuJ591、ペルツズマブ、ラパチニブ、パルボシクリブ、オラパリブ等である。光感受性物質は、例えば、約700nmの波長の近赤外線に反応する物質(IR700)である親水性フタロシアニンであるが、これに限定されない。IR700は、約660~740nmの波長の近赤外線を受けると、水溶性を担保している官能基のリガンドが切れ、水溶性から疎水性へ構造変化を生じる。この構造変化によって膜たんぱく質が引き抜かれ、細胞膜に穴が開いて細胞内に水が入り込むことで、腫瘍細胞を破裂させて破壊することができる。また、IR700は、近赤外線を受けて励起され、励起波長と異なる波長の蛍光を発する。例えば、IR700は、689nmの波長の近赤外線を受けて励起されると、704nmの波長の蛍光を発する。IR700は、光反応により蛍光を発しつつ構造変化し、腫瘍細胞を破壊して薬剤としての役割を果たすと、蛍光を発しなくなる。
第1実施形態の医療デバイス10は、腫瘍細胞に対し開腹でアプローチする治療に適合するように構成される。医療デバイス10は、図1および2に示すように、光感受性物質の励起光を照射する光照射部40と、光照射部40が一定の方向に向かうように保持する本体部20と、本体部20から光照射部40が向かう側に延出された支持部30とを有している。
光照射部40は、長尺な照射用光導波路41と、照射用光導波路41の先端側に配置された発光部42とを有している。照射用光導波路41は、光を伝搬する長尺な線材である。照射用光導波路41は、例えば1本の光ファイバにより形成される。なお、照射用光導波路41は、複数本の光ファイバにより形成されてもよい。照射用光導波路41の基端部は、光を出力する光出力装置(図示しない)に接続可能である。照射用光導波路41は、光出力装置から近赤外線を受け、近赤外線を発光部42へ伝搬することができる。照射用光導波路41は、ケーブル43によって被覆されている。なお、照射用光導波路41は、光ファイバ以外の光導波路により形成されてもよい。
発光部42は、光ファイバの端部に接続されて、光ファイバから受ける光を均一な強度分布で拡大させる円柱状のディフューザーである。発光部42は、光ファイバの表面や内部を加工することで、照射用光導波路41を形成する光ファイバと一体に形成されていてもよい。また、発光部42は、光ファイバの切断された断端であってもよい。発光部42は、光ファイバの端部に配置されるミラーおよび/またはレンズによって形成されてもよい。発光部42は、電力により光を発するLED等であってもよい。発光部42からの光は、照射面Pに対してなす角度がαとなる広がり光として出射される。
本体部20は、術者が把持する部分であって、把持しやすいように周面に凹凸が形成された把持部22を有している。本体部20には、ケーブル43が挿通され、光照射部40を保持する保持部24が内部に形成されている。保持部24に保持された光照射部40は、照射面P側に露出し、励起光を照射面Pに照射することができる。保持部24は、光照射部40の位置を光軸方向に調整して固定する調整機構25を有している。調整機構25は、光照射部40を締め付けて固定する締結部25aと、締結部25aの締め付け状態を調整する調整ネジ25bとを有している。光照射部40の位置を調整する際には、調整ネジ25bを緩めて締結部25aが光照射部40を拘束しない状態とし、光照射部40の位置が定まったら、調整ネジ25bを締めて、締結部25aにより光照射部40を拘束する。
調整機構は本実施形態以外の機構であってもよい。例えば、調整ネジ25bに代えて操作ボタンを設け、操作ボタンの操作によって締結部25aによる光照射部40の固定が緩むようにしてもよい。また、光照射部40の外面または保持部24の内面をシリコーンゴム等の弾性変形可能な材料で形成し、一定の光軸方向位置で光照射部40が固定できるようにしてもよい。
支持部30は、本体部20の照射面P側の端部から照射面P側に向かって延出している。支持部30は、本体部20から照射面Pに向かって拡径する略円錐台形状を有しており、本体部20と反対側には、光照射部40と照射面Pとの距離を一定に維持する当接端面32を有している。支持部30が照射面Pとなす角度βは、光照射部42からの励起光が照射面Pに対してなす角度αと同等となるように設定される。当接端面32が生体の表面に当接することで、光照射部40と照射面Pとの間には、励起光を遮るものがない空間部Sが形成される。当接端面32が生体に当接することで、光照射部40と照射面Pとの距離および角度が一定に保たれ、照射面Pに対し一定の強度で均一な光を安定的に照射することができる。
支持部30は、ガラスや樹脂などの透光性を有する材料で形成されている。これにより、光照射部40からの励起光の照射状態や、病変部が発する蛍光を術者が視認もしくは図示しない内視鏡または術野カメラ等の画像化装置を介して観察することができる。内視鏡には、軟性内視鏡および硬性内視鏡が含まれる。このため、術者は、支持部30の当接端面32を生体に当接させた上で、光照射部40から励起光を照射することで、光照射部40からの励起光の照射位置を容易に維持、確認することができる。本実施形態の医療デバイス10は、支持部30を生体に当接させて励起光を照射するので、開腹時に露出する隆起病変または浸潤病変への適用に適している。
支持部30の下端部には、当接端面32の生体に対する接触状態を検出する接触検出部34が設けられる。接触検出部34は、当接端面32における電気抵抗または導通の有無を検出するセンサで構成することができる。接触検出部34で検出した当接端面32の接触状態は、図示しない通知部等で術者に知らせることができる。
接触検出部34は、当接端面32の表面に設けられるスイッチであってもよい。この場合、当接端面32が生体に接触することで、スイッチがオンになり、接触を検出できる。また、接触検出部34は光を用いたセンサであってもよい。この場合、透光性を有する支持部30に光を導波し、当接端面32における反射光の変化により、接触状態を検出することができる。または、当接端面32から入射して支持部30を伝搬する周囲の光が、接触によって減光する変化により、接触状態を検出してもよい。支持部30に接触検出部34を設けることで、支持部30の生体に対する接触状態を術者が容易に判別でき、より確実な励起光の照射を行うことができる。
図3に示すように、支持部30は周方向の一部に開口部36を有していてもよい。支持部30が開口部36を有していることで、術者は励起光の照射位置を遮るものなく直接視認もしくは図示しない画像化装置を介して観察することができ、照射状態や病変部からの蛍光をより確実に確認することができる。
図4に示すように、支持部30の断面形状をU字状とすることで、開口部37を形成してもよい。これにより、開口部37の間口を大きくし、照射面Pの視認性をより向上させることができる。
図5に示すように、本体部20は、保持部24において光照射部40とカメラ47とを並置して保持するようにしてもよい。カメラ47を光照射部40に並置することで、励起光の照射状態を確認すると共に、病変部の蛍光変化を検出することができる。
次に、第1実施形態に係る医療デバイス10を用いた治療方法を説明する。
始めに、光感受性物質を、体内に投与する。光感受性物質を体内に投与する方法は、光感受性物質を腫瘍細胞まで到達させることができるのであれば特に限定されないが、例えば血管内投与であり、本実施形態では静脈内投与である。静脈内投与から約12~36時間経過後に、本実施形態の医療デバイス10による光照射の処置を行う。
本実施形態において術者は、前述のように、開腹により病変部にアプローチする。術者は、本体部20を手で持って支持部30の当接端面32を病変部の周辺に当接させ、光照射部40を病変部に対向するように配置する。支持部30を生体に当接させた状態を維持することで、病変部と光照射部40との距離を一定に維持することができる。この状態で、術者は、光出力装置を操作し、光照射部40へ励起光を供給する。これにより、光照射部40から病変部に励起光を照射することができる。
励起光を照射すると、腫瘍細胞に集積した光感受性物質に、励起光が到達する。これにより、励起光により励起された光感受性物質に化学変化が生じ、さらに光感受性物質の構造変化が起こることで細胞膜に穴が開く。これにより、励起光を照射された腫瘍細胞が破壊される。
術者は、光照射部40から励起光を照射しつつ、励起光により励起された光感受性物質が発する蛍光を視認もしくは図示しない内視鏡または術野カメラ等の画像化装置を介して観察する。励起光の照射状態および蛍光の確認は、透光性を有する支持部30を介して行うことができる。または、支持部30が開口部36、37を有している場合は、開口部36、37から視認できる。また、本体部20がカメラ47を保持している場合は、カメラ47により検出することもできる。
術者は、視認により蛍光が消失したと判断する場合や、所定時間が経過したと判断する場合に、励起光を照射した範囲において腫瘍細胞の破壊が十分に行われたと判断する。他にも腫瘍細胞が存在している場合、術者は、支持部30の当接端面32を他の病変部周辺に当接させ、励起光の照射を実施する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の医療デバイス12は、腫瘍細胞に対し腹腔鏡下でアプローチする治療に適合するように構成される。図6に示すように、本実施形態の医療デバイス12は、筐体50から延びる管状部56と、管状部56の先端部から突出する本体部57とを有している。本体部57の先端部には、光照射部58と支持部60が設けられている。管状部56の根元部には、回転操作部55が設けられ、本体部57を、軸方向を中心として回転操作することができる。
筐体50は、術者が把持する把持部52と、術者が本体部57の管状部56からの突出状態を操作する出没操作部53と、術者が光照射部58からの励起光の出射を操作する照射操作部54とを有している。
術者が照射操作部54を操作することで、光照射部58には、筐体50内の光出力部(図示しない)からの励起光が出力され、光照射部58は、発散光とした励起光を本体部57の軸方向に沿って出射することができる。なお、光出力部は筐体外に配置されてもよい。
管状部56から突出した本体部57は、一方向に湾曲した形状を有している。これにより、軸方向を中心として本体部57を回転させることで、光照射部58を様々な方向に向けることができる。本体部57は変形可能な材料で形成されており、管状部56に収納された際には、直線状の形状となることができる。
図7、8に示すように、支持部60は、本体部57から照射面に向かって拡径するように延出される円錐形状を有し、内部に空間部Sを形成している。支持部60は、ガラスや樹脂などの透光性を有する材料で形成されている。支持部60を形成する材料は、硬質でも軟質でもよいが、軟質の材料を用いることで、生体表面を傷付けるリスクを軽減できる。
支持部60の本体部57とは反対側には、当接端面62が形成される。当接端面62を生体に当接させることで、光照射部58と照射面との間に空間部が形成されると共に、光照射部58と照射面との間の距離が一定に維持される。図8に示すように、支持部60が軟質の材料で形成されている場合には、支持部60の先端部に形状を維持する弾性部材64が設けられる。また、支持部60が硬質の材料で形成されている場合には、支持部60の先端部に柔軟な部材を設けてもよい。
本実施形態の医療デバイス12も、支持部60を生体に当接させて励起光を照射するので、隆起病変または浸潤病変への適用に適している。
図8に示すように、本体部57は、光照射部58に並置してカメラ59も保持している。カメラ59により、光照射部58からの照射状態の確認および病変部の蛍光の検出を行うことができる。
図9に示すように、支持部60は周方向の一部に開口部66を有していてもよい。これにより、別途生体内に挿入されたカメラ等により、光照射部58による励起光の照射状態を直接観察することができる。
図10に示すように、支持部60の当接端面62には、当該当接端面62が接触した生体表面にマーキングするマーキング付与部68を設けてもよい。マーキング付与部68は、例えば接触時に生体組織に影響のない材料からなるインクを吐出する吐出構造、または予め上記インクを付けておくことのできる溝構造で構成することができる。マーキング付与部68で生体表面にマーキング69を形成することで、励起光を照射した範囲を術者が視認でき、重複した照射や、照射漏れを防止して、効率よく光照射を進めることができる。
マーキング付与部68は、当接端面62の表面において陰圧を発生させる吸引部であってもよい。これにより、当接端面62が生体に接触した際に、マーキング付与部68が発生する陰圧により生体を充血させ、マーキング69を形成することができる。また、この場合、当接端面62が生体の表面に吸着するので、支持部60を生体に対して固定した状態とする固定部としても機能させることができる。
図11に示すように、支持部60には、当接端面62に対して拡径アダプタ70を取付けられるようにしてもよい。拡径アダプタ70の取付方法としては、周知の嵌合構造等により取付けてもよく、また、生体組織に影響のない接着剤等により取付けることもできる。拡径アダプタ70は、当接端面62に取付けた状態で、支持部60と連続して本体部57から照射面に向かう拡径状に形成されている。拡径アダプタ70を設けることで、病変部の大きさに合わせて照射範囲を変更することができる。また、拡径アダプタ70により、光照射部58と照射面との距離を変更することもできる。
図12に示すように、支持部80は、自己拡張性線材で形成されてもよい。支持部80は、本体部57から照射面に向かって拡径するように延びる周方向複数の支持線部81と、複数の支持線部81を照射面側の端部で周方向に沿って接続する当接線部82とを有している。当接線部82は、当接端面82aを有している。また、当接線部82は周方向に沿って複数の変曲部83を有している。変曲部83を起点に当接線部82は屈曲することができる。
図13に示すように、支持部80は、収納シース85に収納された状態で、収縮した状態となっている。支持部80は、各変曲部83において屈曲することで、周方向に収縮した状態に折り畳まれている。支持部80を軸方向に移動させ、収納シース85の外部に露出させることで、支持部80は自己拡張し、図12のように本体部57から照射面に向かう拡径状の形態となることができる。このように、支持部80を自己拡張性線材で形成することにより、支持部80を病変部付近まで送達する際に、径を小さくして挿入しやすくすることができる。また、周方向に隣接する当接線部82の間は空間となっているので、照射状態や蛍光の確認も容易にすることができる。
本実施形態の医療デバイス12による治療方法は、光照射の処置を行う以前のステップにおいて、第1実施形態の医療デバイス10による治療方法と同様である。本実施形態において術者は、内視鏡下で病変部にアプローチする。術者は、支持部60を収納した管状体56を生体内に挿入し、先端部が病変部近傍に到達したら、出没操作部53を操作して本体部57および支持部60を管状体56から突出させ、回転操作部55を操作することで支持部60の向きを変えながら、支持部60の当接端面62を病変部の周辺に当接させ、光照射部58を病変部に対抗するように配置する。支持部60を生体に当接させた状態を維持することで、病変部と光照射部58との距離を一定に維持することができる。この状態で、術者は、筐体50の照射操作部54を操作し、光照射部58へ励起光を供給する。これにより、光照射部58から病変部に励起光を照射することができる。その後のステップは、第1実施形態の治療方法と同様である。
以上、説明したように、本実施形態に係る医療デバイス10は、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイス10であって、光感受性物質の励起光を照射する光照射部40と、光照射部40が一定の方向に向かうように保持する本体部20と、本体部20から光照射部40が向かう側に延出された支持部30と、を有し、支持部30は、本体部20と反対側に光照射部40と照射面との距離を一定に維持する当接端面32を有すると共に、光照射部40と照射面Pとの間に空間部Sを形成する。このように構成した医療デバイス10は、支持部30の当接端面32を生体に接触させることで、光照射部40と照射面Pとの距離および角度が一定に維持され、病変部に対する照射状態を安定的に維持することができる。
また、支持部30は透光性を有するようにしてもよい。これにより、光照射部40からの照射状態や病変部の蛍光を視認もしくは内視鏡または術野カメラ等の画像化装置を介して観察することができる。
また、支持部30は周方向の一部に開口部36を有し、該開口部36を介して空間部Sを直接視認できるようにしてもよい。これにより、光照射部40からの照射状態や病変部の蛍光の視認性もしくは観察性をより高くすることができる。さらには、支持部30の材料によらず視認性を確保することもできるようになる。
また、支持部30は、本体部20から照射面Pに向かって、光照射部40からの励起光の広がりが照射面Pに対してなす角度と同等の角度をなして拡径するように形成されているようにしてもよい。これにより、支持部30内の空間部Sに必要十分な大きさを確保できる。
また、本体部20は、光照射部40の位置を光軸方向に調整して固定する調整機構25を有するようにしてもよい。これにより、光照射部40の光軸方向位置を適切に調整できる。また、支持部30の当接端面32が生体に接触したときに、励起光が照射される範囲を調整することができる。
また、支持部30は、当接端面32の生体に対する接触状態を検出する接触検出部34を有するようにしてもよい。これにより、支持部30の生体に対する接触状態を認識でき、確実に光照射を実施できる。
また、支持部30は、当接端面32が接触した生体表面にマーキングするマーキング付与部68を有するようにしてもよい。これにより、光照射の処置を行った範囲を視認でき、効率よくかつ確実に光照射を進めることができる。
また、支持部30は、本体部20から照射面Pに向かって拡径状に形成され、当接端面32には、支持部30と連続して本体部20から照射面Pに向かう拡径状の拡径アダプタ70を着脱可能としてもよい。これにより、必要に応じて励起光を照射する範囲を変更する、あるいは、光照射部40と照射面Pとの距離を変更することができる。
また、支持部30は、本体部20から照射面Pに向かって拡径するように延びる周方向複数の支持線部81と、該複数の支持線部81を照射面P側の端部で接続する当接線部82と、を有する自己拡張性線材で形成されるようにしてもよい。これにより、生体内に挿入する際には、支持部30を収納シース85などに収納して径を小さくし、挿入を容易にすることができる。
また、本体部20は、光照射部40と並置するようにカメラ59を保持するようにしてもよい。これにより、光照射部40からの照射状態や病変部の蛍光を直接観察することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
10 医療デバイス
12 医療デバイス
20 本体部
22 把持部
24 保持部
25 調整機構
25a 締結部
25b 調整ネジ
30 支持部
32 当接端面
34 接触検出部
36 開口部
37 開口部
40 光照射部
41 照射用光導波路
42 発光部
43 ケーブル
45 ケーブル
46 光照射部
47 カメラ
50 筐体
52 把持部
53 出没操作部
54 照射操作部
55 回転操作部
56 管状部
57 本体部
58 光照射部
59 カメラ
60 支持部
62 当接端面
64 弾性部材
66 開口部
68 マーキング付与部
69 マーキング
70 拡径アダプタ
80 支持部
81 支持線部
82 当接線部
82a 当接端面
83 変曲部
85 収納シース
P 照射面
S 空間部

Claims (10)

  1. 腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイスであって、
    前記光感受性物質の励起光を照射する光照射部と、
    前記光照射部が一定の方向に向かうように保持する本体部と、
    前記本体部から前記光照射部が向かう側に延出された支持部と、を有し、
    前記支持部は、前記本体部と反対側に前記光照射部と照射面との距離を一定に維持する当接端面を有すると共に、前記光照射部と照射面との間に空間部を形成する医療デバイス。
  2. 前記支持部は透光性を有する請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記支持部は周方向の一部に開口部を有し、該開口部を介して前記空間部を直接視認できる請求項1または2に記載の医療デバイス。
  4. 前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって、前記光照射部からの励起光の広がりが前記照射面に対してなす角度と同等の角度をなして拡径するように形成されている請求項1~3のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  5. 前記本体部は、前記光照射部の位置を光軸方向に調整して固定する調整機構を有する請求項1~4のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  6. 前記支持部は、前記当接端面の生体に対する接触状態を検出する接触検出部を有する請求項1~5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  7. 前記支持部は、前記当接端面が接触した生体表面にマーキングするマーキング付与部を有する請求項1~6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  8. 前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって拡径状に形成され、
    前記当接端面には、前記支持部と連続して前記本体部から前記照射面に向かう拡径状の拡径アダプタを着脱可能とした請求項1~7のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  9. 前記支持部は、前記本体部から前記照射面に向かって拡径するように延びる周方向複数の支持線部と、該複数の支持線部を前記照射面側の端部で接続する当接線部と、を有する自己拡張性線材で形成される請求項1に記載の医療デバイス。
  10. 前記本体部は、前記光照射部と並置するようにカメラを保持する請求項1~9のいずれか1項に記載の医療デバイス。

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