JP2023140730A - 医療デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】病変部に対し励起光の適切な照射状態を維持できる医療デバイスを提供する。【解決手段】腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイス10であって、先端部および基端部を備える長尺なシャフト部30と、シャフト部30の先端部に配置され、病変部Lを収容する収容空間を形成する支持部25と、病変部Lを穿刺するために収容空間内に突出可能な少なくとも1つの穿刺部23と、穿刺部23の穿刺動作を操作可能な穿刺操作部56と、穿刺部23に配置され、光感受性物質の励起光を出射する光出射部22と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、病変部に光を照射する治療に用いられる医療デバイスに関する。
がんの局所治療として、腫瘍細胞選択性を有する光反応物質を用いて行う光線力学的療法や光免疫療法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。なかでも、光感受性物質(親水性フタロシアニン)を用いた治療法は、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光(例えば、近赤外線)を照射することで、正常細胞などの非標的細胞を破壊せずに、標的細胞を特異的に破壊することができ、副作用を軽減しながら高い治療効果が得られることを期待されている。(特許文献2を参照)
特開2000-7693号公報 特開2020-138940号公報
治療において光を病変部に照射する際、光の照射状態が治療範囲や治療効果に密接に関係するため、治療を確実に行うためには適切な光の照射状態を維持することが必要となる。しかしながら、治療の実際においては空間的制約や体勢による制約、光照射方法による照射範囲の制約等によって、励起光を適切な状態で照射した状態を一定時間維持することが困難な場合が想定される。このため、適切な光照射状態を維持することのできる手技やデバイスが求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、病変部に対し励起光の適切な照射状態を維持できる医療デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る医療デバイスは、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイスであって、先端部および基端部を備える長尺なシャフト部と、前記シャフト部の先端部に配置され、前記病変部を収容する収容空間を形成する支持部と、病変部を穿刺するために前記収容空間内に突出可能な少なくとも1つの穿刺部と、前記穿刺部の穿刺動作を操作可能な穿刺操作部と、を有し、前記穿刺部に配置され、前記光感受性物質の励起光を出射する光出射部と、を有する。
上記のように構成した医療デバイスは、収容空間に病変部を収容して病変部を確実に固定した状態で、収容空間内の病変部に穿刺部を穿刺することで、穿刺部に設けられる光出射部を、病変部の内部に配置できる。このため、光出射部を病変部に対して適切な位置に配置して、病変部の内部から励起光を出射できるため、病変部に対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
前記支持部は、前記収容空間を形成する凹部を有してもよい。これにより、凹部に病変部を収容することで病変部を安定して支持できるため、病変部へ穿刺部を正確に穿刺できるとともに、病変部に対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。また前記収容空間の内面に光を反射する構造を有していても良い。これにより、前記支持部から光が漏れることを防ぐと共に、前記収容空間内に向けて光を反射させることでより治療効果と治療確実性を高めることができる。
前記支持部は、前記収容空間内に突出した前記穿刺部の先端を受ける受け部を有してもよい。これにより、収容空間内の病変部を穿刺して通過した穿刺部の先端を受け部により受けて、穿刺部の先端を保持できる。このため、穿刺部に設けられる光出射部の位置が安定し、病変部に対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
前記医療デバイスは、前記受け部に到達した前記穿刺部を検出する穿刺検出部を有してもよい。これにより、穿刺部が病変部を貫通して受け部に到達し、光出射部が病変部の内部の適切な位置に配置されたことを術者が容易に認識できる。
前記支持部は、前記シャフト部の先端部に配置されて相対的に近接・離間可能な2つの挟持部を有し、前記穿刺部は、前記2つの挟持部の対向する面の間に形成されてもよい。これにより、挟持部により病変部を挟み込んで病変部を固定して、病変部の適切な位置へ穿刺部を穿刺できる。このため、病変部へ穿刺部を正確に穿刺できるとともに、病変部に対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。また前記支持部が可動であることにより前記収納空間の大きさが調整できることで、病変部の径の大きさによらず病変部を安定して固定することができる。
前記穿刺部は、前記支持部の前記収容空間を超えて突出可能であってもよい。これにより、穿刺部に配置される光照射部を、病変部内の広い範囲に配置して、励起光を病変部へ確実に照射できる。
前記医療デバイスは、前記支持部の姿勢を変更させる姿勢調節部を有してもよい。これにより、姿勢調節部を操作することで支持部の姿勢を変更させて、収容空間に病変部を確実に収容して固定できる。
前記支持部は、光の強度を検出可能な光検出部が配置されてもよい。これにより、励起光を受けた光感受性物質が発する蛍光を光検出部により検出して、腫瘍細胞の破壊の進行状態を術者が認識できる。
前記収容空間内に突出した前記穿刺部に配置される前記光出射部から、前記支持部の前記収容空間を形成する支持面までの距離は、前記励起光の有効治療距離以内であってもよい。これにより、収容空間に収容した病変部内の腫瘍細胞を効果的に破壊できる。
第1実施形態に係る医療デバイスを示す斜視図である。 医療デバイスの光出射部付近の斜視図である。 医療デバイスの光出射部付近の平面図である。 医療デバイスの光出射部付近を示す図であり、(A)は図3のA-A線に沿う縦断面図、(B)は図3のB-B線に沿う横断面図である。 筐体近辺の平面図である。 医療デバイスの光出射部の第1変形例を示す斜視図である。 支持部を病変部へ配置する動作の一例を示す平面図であり、(A)は支持部の内部に病変部を収容する前の状態、(B)は支持部の内部に病変部を収容した状態を示す。 光出射部から励起光を病変部へ照射する動作を説明する縦断面図であり、(A)は支持部の内部に病変部を収容した状態、(B)は穿刺部により病変部を穿刺して光出射部から励起光を病変部へ照射している状態を示す。 第2実施形態に係る医療デバイスを示す斜視図である。 挟持部付近の平面図であり、(A)は2つの挟持部を離間させた状態、(B)は2つの挟持部を近接させた状態を示す。 移動機構の一例を示す図であり、(A)は2つの挟持部を離間させた状態、(B)は2つの挟持部を近接させた状態を示す。 筐体近辺の拡大平面図である。 医療デバイスの第2変形例の挟持部近辺を示す平面図である。 医療デバイスの変形例の挟持部近辺を示す平面図であり、(A)は第3変形例、(B)は第4変形例を示す。 医療デバイスの変形例の挟持部近辺を示す平面図であり、(A)は第5変形例、(B)は第6変形例を示す。 光出射部から励起光を病変部へ照射する動作を説明する平面図であり、(A)は挟持部により病変部を挟持した状態、(B)は穿刺部により病変部を穿刺して光出射部から励起光を病変部へ照射している状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。本明細書において、デバイスの生体に接触する側を「先端側」、操作する側を「基端側」と称することとする。
<第1実施形態>
本実施形態に係る医療デバイス10は、腫瘍の治療に使用される。腫瘍の種類は特に限定されないが、例えば、子宮体がんや卵巣がん等の婦人科がんに適用することができる。本医療デバイス10は、標的細胞の腫瘍に集積した光感受性物質に、光感受性物質の励起光である近赤外線を照射して、標的細胞を破壊する光免疫療法に用いられる。標的細胞は、がん細胞や、前がん病変の細胞等の腫瘍細胞である。この治療方法では、腫瘍細胞の表面にある特有の抗原のみに特異的に結合する抗体と、その抗体に結合された光感受性物質とを、薬剤として使用する。抗体は、特に限定されないが、例えば、パニツムバブ、トラスツズマブ、HuJ591、ペルツズマブ、ラパチニブ、パルボシクリブ、オラパリブ等である。光感受性物質は、例えば、約700nmの波長の近赤外線に反応する物質(IR700)である親水性フタロシアニンであるが、これに限定されない。IR700は、約660~740nmの波長の近赤外線を受けると、水溶性を担保している官能基のリガンドが切れ、水溶性から疎水性へ構造変化を生じる。この構造変化によって膜たんぱく質が引き抜かれ、細胞膜に穴が開いて細胞内に水が入り込むことで、腫瘍細胞を破裂させて破壊することができる。また、IR700は、近赤外線を受けて励起され、励起波長と異なる波長の蛍光を発する。例えば、IR700は、689nmの波長の近赤外線を受けて励起されると、704nmの波長の蛍光を発する。IR700は、光反応により蛍光を発しつつ構造変化し、腫瘍細胞を破壊して薬剤としての役割を果たすと、蛍光を発しなくなる。
本実施形態の医療デバイス10は、腫瘍細胞に対し開腹で、または腹腔鏡下でアプローチする治療に適合するように構成される。図1に示すように、本実施形態に係る医療デバイス10は、光感受性物質の励起光を照射する光照射部20と、術者が手で操作する筐体40と、筐体40から先端へ向かって延びるシャフト部30と、筐体40から先端へ向かって延びてシャフト部30を覆う管状部50とを有している。医療デバイス10は、光照射部20の姿勢を調節する姿勢調節部11を有している。管状部50の基端側には、姿勢調節部11の1つである回転操作部51が設けられ、シャフト部30を、軸心を中心として回転操作することができる。
光照射部20は、図2~4に示すように、長尺な照射用光導波路21と、照射用光導波路21の先端側に配置された光出射部22と、光出射部22が配置された穿刺部23と、凹部24が形成された支持部25とを有している。照射用光導波路21は、光を伝播する長尺な線材である。照射用光導波路21は、例えば1本の光ファイバにより形成される。なお、照射用光導波路21は、複数本の光ファイバにより形成されてもよい。照射用光導波路21は、シャフト部30の内部に配置されており、照射用光導波路21の基端部は、光を出力する光出力装置(図示しない)に接続可能である。照射用光導波路21は、光出力装置から励起光である近赤外線を受け、近赤外線を光出射部22へ伝播することができる。なお、照射用光導波路21は、光ファイバ以外の光導波路により形成されてもよい。
光出射部22は、光ファイバの切断された断端に接続されて、光ファイバから受ける光を拡散させる円柱状のディフューザーである。光出射部22は、光ファイバの表面や内部を加工することで、照射用光導波路21を形成する光ファイバと一体に形成されていてもよい。また、光出射部22は、光ファイバの切断された断端であってもよい。光出射部22は、光ファイバの切断された断端に配置されるミラーおよび/またはレンズによって形成されてもよい。光出射部22は、電力により光を発するLED等であってもよい。
穿刺部23は、支持部25の内部空間へ突出および後退可能な直線状の長尺な部位である。穿刺部23の先端は、鋭利に形成されるが、病変部を穿刺可能であれば、鋭利でなくてもよい。本実施形態において、穿刺部23は、照射用光導波路21および光出射部22により形成される。なお、穿刺部23は、照射用光導波路21および光出射部22とは異なる部材により形成され、この部材上に、光出射部22が配置されてもよい。
光出射部22が配置される穿刺部23は、図6に示すように、複数(例えば2本)設けられてもよい。複数の穿刺部23が設けられる場合、複数の穿刺部23は、平行であることが好ましい。これにより、進退移動する穿刺部23同士が干渉することを防止できる。
支持部25は、図2~4に示すように、病変部を収容可能な凹部24を有してカップ状に形成され、シャフト部30の先端部が連結されている。凹部24の内面は、病変部を支持する支持面26を形成する。支持部25は、回転操作部51の回転によってシャフト部30とともに回転可能である。支持部25は、シャフト部30が連結される基端側の支持面26に、穿刺部23が突出する開口部27が形成され、先端側の支持面26に、穿刺部23の先端を受けるように窪んだ受け部28が形成されている。開口部27から収容空間に突出した穿刺部23は、収容空間を通って受け部28に突き当たることができる。受け部28は、穿刺部23の軸心が曲がらないように、突き当てられた穿刺部23の先端を保持することができる。受け部28には、穿刺部23の先端の突き当りを検出する穿刺検出部29が配置されてもよい。穿刺検出部29は、例えば圧力センサや変位センサ等であるが、X線造影により体外から認識できるX線不透過性(X線造影性)マーカであってもよい。
穿刺部23の軸心と垂直な断面において、図4(A)に示すように、穿刺部23に配置された光出射部22から支持面26までの最大距離Dは、励起光の有効治療距離以内であることが好ましい。励起光の有効治療距離は、生体組織内で励起光が到達して光感受性物質を励起できる距離である。約660~740nmの波長の近赤外線が励起光の場合、有効治療距離は例えば10mmである。最大距離Dが励起光の有効治療距離以内であることで、穿刺部23に配置された光出射部22は、支持部25の凹部24に収容された病変部の全体へ励起光を効果的に照射できる。
支持部25の支持面26は、穿刺部23の軸心と垂直な断面において曲面形状である。これにより、支持部25の内部空間を広く確保しつつ、最大距離Dを、励起光の有効治療距離以内とすることができる。なお、支持部25の形状は、病変部を収容できれば、特に限定されない。支持部25の材料は、ある程度の強度を有することが好ましく、例えばステンレス鋼等の金属、ABS樹脂等の樹脂等を好適に適用できる。
筐体40は、図1および5に示すように、術者が把持する把持部52が設けられる筐体本体55と、術者がシャフト部30の管状部50からの突出状態を操作する進退移動操作部53と、術者が光出射部22からの励起光の出射を操作する照射操作部54と、穿刺部23の動作を操作する穿刺操作部56と有している。
進退移動操作部53は、筐体本体55に対して回転可能に連結されている。進退移動操作部53は、筐体本体55の内部で、シャフト部30の基端部に連結されている。なお、シャフト部30は、軸心を中心とする回転を阻害されないように、回転可能に進退移動操作部53に対して連結される。術者が把持部52を把持した状態で進退移動操作部53を移動させると、シャフト部30は、その軸心に沿って進退移動が可能である。したがって、術者は、進退移動操作部53の操作により、シャフト部30を管状部50の先端から出没させることができる。また、シャフト部30は、回転操作部51から回転力を受けて回転可能である。
術者が照射操作部54を操作することで、光出射部22には、筐体40内の光出力部(図示しない)から励起光が照射用光導波路21へ出力される。なお、光出力部は筐体40外に配置されてもよい。
穿刺操作部56は、筐体本体55の内部で、穿刺部23の基端部(本実施形態では、穿刺部23の一部を構成する照射用光導波路21の基端部)が連結されている。穿刺操作部56は、筐体本体55に対して摺動可能である。穿刺操作部56の一部は、筐体本体55の外側へ突出している。術者は、穿刺操作部56を筐体本体55の外側から操作して筐体本体55に対して摺動させることができる。これにより、穿刺部23が、その軸心に沿って移動することができる。そして、筐体本体55および穿刺操作部56の外面には、相対的な位置を把握できる穿刺用目盛57が付与される。これにより、術者は、穿刺部23が支持部25の収容空間で突出する長さを認識できる。
管状部50から突出したシャフト部30は、一方向に湾曲した形状を有している。これにより、軸心を中心としてシャフト部30を回転させることで、光出射部22を様々な方向に向けることができる。シャフト部30は変形可能な材料で形成されており、管状部50に収納された際には、直線状の形状となることができる。そして、進退移動操作部53を操作してシャフト部30の湾曲部位を管状部50から突出させることで、シャフト部30を湾曲させることができる。
光出射部22を回転させる回転操作部51、光出射部22を進退移動させる穿刺操作部56、および、シャフト部30を湾曲させる進退移動操作部53(湾曲操作部)は、光出射部22の姿勢を調節する姿勢調節部11を構成している。
本実施形態の医療デバイス10は、先端部に配置される支持部25を生体に押し付けて支持部25の収容空間に病変部を収容して、病変部に励起光を照射するので、隆起病変または浸潤病変への適用に適している。
次に、第1実施形態に係る医療デバイス10を用いた治療方法を説明する。
始めに、光感受性物質を、体内に投与する。光感受性物質を体内に投与する方法は、光感受性物質を腫瘍細胞まで到達させることができるのであれば特に限定されないが、例えば血管内投与であり、本実施形態では静脈内投与である。静脈内投与から約12~36時間経過後に、本実施形態の医療デバイス10による光照射の処置を行う。
本実施形態において術者は、前述のように、開腹で、または腹腔鏡下で病変部にアプローチする。術者は、医療デバイス10の光出射面を有する先端部を収納した管状体を生体内に挿入し、先端部が病変部近傍に到達したら、進退移動操作部53を操作して、シャフト部30および支持部25を管状体から突出させる。そして、術者は、回転操作部51を操作することで支持部25の向きを変えながら、支持部25の凹部24に、隆起した病変部を収容する。このとき、例えば図7(A)に示すように、術者は、隆起病変部Lの近くに支持部25の凹部24の開口を配置し、肉眼、腹腔鏡またはX線造影等による視認により、隆起病変部Lと凹部24の大きさを比較して、隆起病変部Lを凹部24に収容可能か否かを判断できる。術者は、隆起病変部Lを凹部24に収容可能と判断した際には、図7(B)に示すように、回転操作部51を操作して支持部25を回転させて、凹部24に病変部Lを収容できる。
図8(A)に示すように、凹部24に収容された病変部Lは、凹部24の支持面26に支持させる。この状態で、術者は穿刺操作部56を操作し、図8(B)に示すように、支持部25の開口部27から穿刺部23を突出させる。穿刺部23は、病変部Lを穿刺して通過し、受け部28に受けられる。受け部28に受けられた穿刺部23は、その軸心が撓むことを抑制される。穿刺部23には、光出射部22が配置されているため、光出射部22が、病変部Lの内部に配置される。そして、支持部25を生体に密着させた状態を維持することで、病変部Lと光出射部22との距離を一定に維持することができる。この状態で、術者は、筐体40の照射操作部54を操作し、光出射部22へ励起光を供給する。これにより、病変部Lの内部の光出射部22から病変部Lに励起光を照射することができる。
励起光を照射すると、腫瘍に集積した光感受性物質に、励起光が到達する。これにより、励起光により励起された光感受性物質に化学変化が生じ、さらに光感受性物質の構造変化が起こることで細胞膜に穴が開く。これにより、励起光を照射された腫瘍細胞が破壊される。
術者は、光出射部22から励起光を照射しつつ、励起光により励起された光感受性物質が発する蛍光を確認することができる。蛍光の確認は、透光性を有する光出射部22および照射用光導波路21を介して行うことができる。すなわち、照射用の光出射部22および照射用光導波路21を、蛍光の検出用として併用し、照射用光導波路21を介して検出された蛍光を、例えば外部の表示装置(図示しない)に表示させることで、蛍光を確認できる。なお、蛍光の確認のために、光の強度を検出できる光検出部が、支持部25の内部や支持部25の近傍に配置されてもよい。蛍光の検出の際には、蛍光のみならず励起光も検出することで、励起光の照射状態を確認することもできる。
術者は、表示装置により蛍光が消失したと判断する場合や、所定時間が経過したと判断する場合に、励起光を照射した範囲において腫瘍細胞の破壊が十分に行われたと判断し、穿刺操作部56を操作して穿刺部23を基端側へ後退させる。これにより、穿刺部23が病変部Lから引き抜かれ、支持部25を病変部Lから離すことが可能となる。他にも腫瘍細胞が存在している場合、術者は、支持部25を他の病変部L周辺に移動させて、前述と同様の手順で励起光の照射を実施することができる。
以上のように、本実施形態に係る医療デバイス10は、腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイス10であって、先端部および基端部を備える長尺なシャフト部30と、シャフト部30の先端部に配置され、病変部Lを収容する収容空間を形成する支持部25と、病変部Lを穿刺するために収容空間内に突出可能な少なくとも1つの穿刺部23と、穿刺部23の穿刺動作を操作可能な穿刺操作部56と、穿刺部23に配置され、光感受性物質の励起光を出射する光出射部22と、を有する。
上記のように構成した医療デバイス10は、収容空間に病変部Lを収容して病変部Lを確実に固定した状態で、収容空間内の病変部Lに穿刺部23を穿刺することで、穿刺部23に設けられる光出射部22を、病変部Lの内部に配置できる。このため、光出射部22を病変部Lに対して適切な位置に配置して、病変部Lの内部から励起光を出射できるため、病変部Lに対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
支持部25は、収容空間を形成する凹部24を有する。これにより、凹部24に病変部Lを収容することで病変部Lを安定して支持できるため、病変部Lへ穿刺部23を正確に穿刺できるとともに、病変部Lに対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
支持部25は、収容空間内に突出した穿刺部23の先端を受ける受け部28を有する。これにより、収容空間内の病変部Lを穿刺して通過した穿刺部23の先端を受け部28により受けて、穿刺部23の先端を保持できる。このため、穿刺部23に設けられる光出射部22の位置が安定し、病変部Lに対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
医療デバイス10は、受け部28に到達した穿刺部23を検出する穿刺検出部29を有する。これにより、穿刺部23が病変部Lを貫通して受け部28に到達し、光出射部22が病変部Lの内部の適切な位置に配置されたことを容易に認識できる。
医療デバイス10は、支持部25の姿勢を変更させる姿勢調節部11を有する。これにより、姿勢調節部11を操作することで支持部25の姿勢を変更させて、収容空間に病変部Lを確実に収容して固定できる。
支持部25は、光の強度を検出可能な光検出部が配置されてもよい。これにより、励起光を受けた光感受性物質が発する蛍光を光検出部により検出して、腫瘍細胞の破壊の進行状態を認識できる。
収容空間内に突出した穿刺部23に配置される光出射部22から、支持部25の収容空間を形成する支持面26までの距離Dは、励起光の有効治療距離以内である。これにより、収容空間に収容した病変部L内の腫瘍細胞を効果的に破壊できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る医療デバイス10は、病変部Lを挟持する2つの挟持部60を有し、この挟持部60の間に収容空間が形成される点で、第1実施形態と異なる。
医療デバイス10は、図9~14に示すように、シャフト部30の先端に連結された2つの挟持部60を有し、筐体40に、2つの挟持部60を操作する挟持操作部70を有している。2つの挟持部60は、略平行であり、相対的に近接・離間可能である。例えば平行クランク機構(図11を参照)等の移動機構61により、平行な状態を維持しつつ相対的に近接・離間可能である。移動機構61は、筐体40に設けられる挟持操作部70における操作によって進退移動する操作ワイヤ62に連結される。操作ワイヤ62がシャフト部30の軸心に沿って移動することで、移動機構61は、2つの挟持部60を、平行な状態を維持しつつ相対的に近接・離間可能である。挟持部60の大きさは、例えば、シャフト部30の軸心に沿う長さが20mm、シャフト部30の軸心と垂直な方向の長さが10mmである。2つの挟持部60の間の間隔は、例えば0mm~20mmである。
2つの挟持部60の各々は、対向する面に、病変部Lを挟持する支持面26が形成されている。2つの支持面26の間に、病変部Lを収容する収容空間が形成される。そして、この収容空間に向かって、光出射部22を有する穿刺部23がシャフト部30の先端から先端方向へ向かって突出可能である。最も先端側へ突出した穿刺部23に配置される光出射部22の最先端は、挟持部60の最先端よりも先端側に配置される。これにより、2つの挟持部60に挟まれた病変部Lを光出射部22が良好に貫通でき、病変部Lの広い範囲に励起光を照射できる。2つの挟持部60の少なくとも一方は、支持面26に、穿刺部23の突出方向に沿って溝構造63が形成されてもよい。支持面26に溝構造63が形成されることで、2つの挟持部60が完全に閉じた際に、2つの支持面26の間に穿刺部23が挟まれることを抑制できる。また、2つの挟持部60の少なくとも一方に溝構造63が形成されることで、2つの挟持部60が完全に閉じた状態で穿刺部23を術者が誤って操作してしまった際に、穿刺部23が挟持部60に突き当たって破損することを抑制できる。
挟持操作部70は、2つの挟持部60が所定の間隔(例えば5mm)毎に手応えを生じさせたり、仮止まりする構造を有する。例えば、挟持操作部70は、筐体40に対して所定の角度毎に係合できるように、歯車様の複数の係合歯71を備えた係合部72を有し、筐体本体55は、係合部72のいずれかの係合歯71と係合可能な係合爪73を有している。係合爪73は、弾性的に変形可能である。そして、筐体本体55および操作挟持部60の外面には、相対的な位置を把握できる目盛74が付与される。これにより、術者は、2つの挟持部60の間の間隔を認識できる。また、挟持操作部70は、係合部72のいずれかの係合歯71と係合可能なロック爪75を有するロック部76を有している。ロック爪75は、剛体であり、係合部72に対して係合または離脱できるように、筐体40に対して摺動可能である。ロック部76は、筐体本体55に対して摺動可能であり、一部が筐体本体55の外側へ突出している。術者は、ロック部76を筐体本体55の外側から操作して筐体本体55に対して摺動させることができる。これにより、ロック爪75が係合部72の歯の間に差し込まれて、操作挟持部60が動作不能となり、2つの挟持部60の間の間隔を維持できる。このため、2つの挟持部60により病変部Lを挟持した状態を維持することが容易となる。
なお、2つの挟持部60は、平行に近接・離間可能でなくてもよい。例えば、図13に示すように、操作ワイヤ62がシャフト部30の軸心に沿って移動することで、湾曲した2つの挟持部60が傾きつつ開閉するように近接・離間してもよい。2つの挟持部60は、支持面26側が凹形状となるように湾曲している。このため、2つの支持面26は、病変部Lを囲むように強固に挟持できる。さらに、2つの支持面26は、穿刺部23の長軸に沿う方向の中央部に凹凸形状が形成され、先端部に凸部が形成される。これにより、2つの支持面26に対して、挟んでいる病変部Lがずれにくくなる。したがって、穿刺部23により病変部Lを穿刺する際に、病変部Lに穿刺部23から力が作用して、病変部Lが挟持部60から脱落することを抑制できる。
また、図14(A)に示すように、2つの挟持部60の間に、2つの挟持部60の離間方向に並んで複数(例えば2本)の穿刺部23が突出可能に配置されてもよい。この場合、隆起方向と直交する幅方向へ広い病変部Lを治療することが可能となる。
また、図14(B)に示すように、2つの挟持部60の間に、支持面26と平行な面上に並ぶように複数(例えば2本)の穿刺部23が突出可能に配置されてもよい。この場合、隆起方向へ高い病変部Lを治療することが可能となる。
また、図15(A)に示すように、少なくとも一方の挟持部60に、光検出部80が配置されてもよい。光検出部80は、病変部Lを通過した励起光および/または励起光により励起された光感受性物質が発する蛍光を検出できる。
また、図15(B)に示す変形例のように、光出射部22Aが、穿刺部23のみならず、少なくとも一方の挟持部60の支持面26に配置されてもよい。これにより、励起光を病変部Lへ効果的に照射できる。
また、2つの挟持部60の少なくとも一方に、挟持力を検出する圧力センサが設けられてもよい。これにより、術者は、挟持力を認識できるため、光出射部22を病変部Lの内部に配置した状態を維持することが容易となる。
第2実施形態の医療デバイス10による治療方法は、光照射の処置を行う以前のステップにおいて、第1実施形態の医療デバイス10による治療方法と同様である。本実施形態において術者は、開腹で、または腹腔鏡下で病変部Lにアプローチする。術者は、挟持部60を収納した管状部50を生体内に挿入し、挟持部60が病変部L近傍に到達したら、挟持部60を管状体から突出させ、挟持操作部70を操作して2つの挟持部60を離間させた状態とする。次に、術者は、回転操作部51を操作することで挟持部60の向きを変えながら、挟持部60の支持面26を病変部Lの周辺に当接させる。続いて、術者は、目盛74を確認しつつ、挟持操作部70を操作して挟持部60により隆起した病変部Lを挟持する。そして、ロック部76を操作して、2つの挟持部60の位置を固定する。これにより、術者は、2つの支持面26の間の収容空間に病変部Lを配置した状態を維持することができる。
次に、術者は穿刺操作部56を操作し、2つの支持面26の間の収容空間に穿刺部23を突出させる。穿刺部23は、病変部Lを穿刺して貫通する。穿刺部23には、光出射部22が配置されているため、光出射部22が、病変部Lの内部に配置される。この状態で、術者は、筐体40の照射操作部54を操作し、光出射部22へ励起光を供給する。これにより、病変部Lの内部の光出射部22から病変部Lに励起光を照射することができる。その後のステップは、第1実施形態の治療方法と同様である。
以上、説明したように、第2実施形態に係る医療デバイス10は、支持部25が、シャフト部30の先端部に配置されて相対的に近接・離間可能な2つの挟持部60を有し、穿刺部23は、2つの挟持部60の対向する面の間に形成される。これにより、挟持部60により病変部Lを挟み込んで病変部Lを固定して、病変部Lの適切な位置へ穿刺部23を穿刺できる。このため、病変部Lへ穿刺部23を正確に穿刺できるとともに、病変部Lに対する励起光の照射状態を安定的に維持できる。
穿刺部23は、支持部25の収容空間を超えて突出可能である。これにより、穿刺部23に配置される光照射部20を、病変部L内の広い範囲に配置して、励起光を病変部Lへ確実に照射できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、本明細書に記載された各々の構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば穿刺部23は補強パイプと共に構成されていても良い。穿刺時は穿刺部23を補強パイプと共に一体となって動作し、穿刺後に補強パイプのみを基端側に移動させて光出射部22を病変部Lに配置することで、穿刺をより確実に行うと共に硬い病変に対しても穿刺することができる。
10 医療デバイス
11 姿勢調節部
20 光照射部
21 照射用光導波路
22 光出射部
23 穿刺部
24 凹部
25 支持部
26 支持面
27 開口部
28 受け部
29 穿刺検出部
30 シャフト部
40 筐体
50 管状部
51 回転操作部
52 把持部
53 進退移動操作部
54 照射操作部
55 筐体本体
56 穿刺操作部
57 穿刺用目盛
60 挟持部
61 移動機構
62 操作ワイヤ
70 挟持操作部
71 係合歯
72 係合部
73 係合爪
74 目盛
75 ロック爪
76 ロック部
80 光検出部

Claims (9)

  1. 腫瘍に集積した光感受性物質に対して励起光を照射し腫瘍細胞を破壊する医療デバイスであって、
    先端部および基端部を備える長尺なシャフト部と、
    前記シャフト部の先端部に配置され、前記病変部を収容する収容空間を形成する支持部と、
    病変部を穿刺するために前記収容空間内に突出可能な少なくとも1つの穿刺部と、
    前記穿刺部の穿刺動作を操作可能な穿刺操作部と、を有し、
    前記穿刺部は、前記光感受性物質の励起光を出射する光出射部を有する医療デバイス。
  2. 前記支持部は、前記収容空間を形成する凹部を有する請求項1に記載の医療デバイス。
  3. 前記支持部は、前記収容空間内に突出した前記穿刺部の先端を受ける受け部を有する請求項1または2に記載の医療デバイス。
  4. 前記受け部に到達した前記穿刺部を検出する穿刺検出部を有する請求項3に記載の医療デバイス。
  5. 前記支持部は、前記シャフト部の先端部に配置されて相対的に近接・離間可能な2つの挟持部を有し、
    前記穿刺部は、前記2つの挟持部の対向する面の間に形成される収容空間に突出可能である請求項1に記載の医療デバイス。
  6. 前記前記穿刺部は、前記支持部の収容空間を超えて突出可能である請求項1~5のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  7. 前記支持部の姿勢を変更させる姿勢調節部を有する請求項1~6のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  8. 前記支持部は、光の強度を検出可能な光検出部が配置される請求項1~7のいずれか1項に記載の医療デバイス。
  9. 前記収容空間内に突出した前記穿刺部に配置される前記光出射部から、前記支持部の前記収容空間を形成する支持面までの距離は、前記励起光の有効治療距離以内である請求項1~8のいずれか1項に記載の医療デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118160766A (zh) * 2024-05-15 2024-06-11 融致丰生制药有限公司 一种动物脾脏脂肪去除方法及装置

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