JP2016214373A - 光照射器システム、子宮頸部用光線力学的治療装置および照射方法 - Google Patents

光照射器システム、子宮頸部用光線力学的治療装置および照射方法 Download PDF

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悠樹 川瀬
泰久 北岡
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泰久 北岡
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Maki Kuroiwa
麻紀 黒岩
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Abstract

【課題】効率的な光照射を実現し得る光照射器システムを提供する。【解決手段】本開示の光照射器システムは、光源の少なくとも一部を保持する保持部と、基部および基部から延びる棒部を有する挿入補助具と、第1開口端、第2開口端およびこれらを結ぶ貫通孔を含む筒部とを備える。筒部の第2開口端は、保持部および挿入補助具の基部のいずれか任意の一方に係合するように構成されている接続部を有する。挿入補助具の棒部の先端は、挿入補助具が筒部に接続された状態において第1開口端から突出する。【選択図】図1

Description

本願は、光照射器システムおよび光照射器システムを備えた子宮頸部用光線力学的治療装置に関する。本願は、光照射器システムによる光の照射方法にも関する。
医療分野において、治療または検査のため、患者または被検者の所望の部位に光を照射する光照射器が利用されている。近年、光線力学的治療法(photodynamic therapy:以下、「PDT」と略する。)が注目されている。PDTは、光感受性物質への光照射による光化学反応を利用した局所的治療法である。例えば、癌細胞に多く蓄積される光感受性物質を使用し、患部へのレーザ光照射により癌細胞を選択的に破壊する。
特許文献1は、PDTにおける光照射のための照射装置を開示している。特許文献1に記載の照射装置は、身体の開口部(オリフィス)に挿入された状態で使用される。
特表2012−515003号公報
PDTによる効率的な治療においては、患部への的確な光照射が有効である。しかしながら、従来、所望の領域に向けて正確に光照射が行われるかどうかを事前に確認することは困難であった。例えば、特許文献1に記載の照射装置は、身体の開口部に挿入された後、照射を実行する。そのため、開口部内に照射装置を配置してから照射するまでの間において照射装置の位置または向きが変化することがある。照射の前に照射装置の位置または向きが変化すると、患部に向けて正確に光照射を行えないおそれがある。
光照射に先立ち、実際に照射される領域を確認できると有益である。
本開示の例示的な実施形態として以下が提供される。
光源の少なくとも一部を保持する保持部と、基部および前記基部から延びる棒部を有する挿入補助具と、第1開口端、第2開口端、ならびに、前記第1開口端および前記第2開口端を結ぶ貫通孔を含む筒部であって、前記第2開口端は、前記保持部および前記挿入補助具の前記基部のいずれか任意の一方に係合するように構成されている接続部を有する、筒部とを備え、前記挿入補助具の前記棒部の先端は、前記挿入補助具が前記筒部に接続された状態において前記第1開口端から突出する、光照射器システム。
本開示によれば、効率的な光照射が可能な光照射器システムが提供される。
図1は、本開示の実施の形態による光照射器システムの一例を示す斜視図である。 図2は、プローブ100の斜視図である。 図3は、筒部120の筒形状の軸120zに垂直な方向から見たときのプローブ100の外観の一例を示す図である。 図4は、筒形状の軸120zを含む平面で切断したときの筒部120の例示的な断面図である。 図5は、筒部120の筒形状の軸120zに沿って見た第1開口端120cの形状の一例を示す図である。 図6は、保持部140が筒部120に取り付けられた状態のプローブ100の模式的な断面図である。 図7は、筒部120と、挿入補助具とをあわせて示す断面図である。 図8は、筒部120の第1開口端120cを覆うシースを有する光照射器システムの例を示す断面図である。 図9は、筒部120の第1開口端120cを覆うシースを有する光照射器システムの例を示す断面図である。 図10は、光照射器システム50Tの典型的な使用方法を説明するための図である。 図11は、筒部120の第1開口端120cを拡大して示す断面図である。 図12は、光照射器システム50Tの典型的な使用方法を説明するための図である。 図13は、光照射器システム50Tの典型的な使用方法を説明するための図である。 図14は、光照射器システム50Tの典型的な使用方法を説明するための図である。 図15は、本開示のプローブの外観の他の一例を示す図である。 図16は、図15に示すプローブ100Aにおける筒部120Aの断面図である。 図17は、保持部140Aが筒部120Aに取り付けられた状態のプローブ100Aの模式的な断面図である。 図18は、照射時における、プローブ100A内部の光線の方向を模式的に示す図である。 図19は、筒部120Aから保持部140Aを取り外した状態を模式的に示す図である。 図20は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す図である。 図21は、筒部120Bに対する保持部140Bの取り付け方法を説明するための図である。 図22は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す図である。 図23は、図22に示すプローブ100Cの変形例を示す側面図である。 図24は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す図である。 図25は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す図である。
まず、本開示の一態様の概要を説明する。
[項目1]
光源の少なくとも一部を保持する保持部と、基部および基部から延びる棒部を有する挿入補助具と、第1開口端、第2開口端、ならびに、第1開口端および第2開口端を結ぶ貫通孔を含む筒部であって、第2開口端は、保持部および挿入補助具の基部のいずれか任意の一方に係合するように構成されている接続部を有する、筒部とを備え、挿入補助具の棒部の先端は、挿入補助具が筒部に接続された状態において第1開口端から突出する、光照射器システム。
[項目2]
筒部の外側面の少なくとも一部に接し、かつ、第1開口端を覆うシースをさらに備える、項目1に記載の光照射器システム。項目2の構成によれば、筒部の貫通孔内への血液などの進入を防止し得る。
[項目3]
シースは、可撓性の材料から形成されている、項目2に記載の光照射器システム。項目3の構成によれば、筒部および挿入補助具の形状に応じてシースが変形するので、スムースな挿入を実現し得る。
[項目4]
シースのうち、第1開口端を覆う部分は、光源から放射される光の少なくとも一部を透過する、項目2または3に記載の光照射器システム。項目4の構成によれば、シースを筒部に装着した状態で照射を実行できる。
[項目5]
光源をさらに備え、
光源は、光ファイバを有する、項目1から4のいずれかに記載の光照射器システム。項目5の構成によれば、光ファイバを介した照射を実行し得る。
[項目6]
保持部は、保持部が筒部に接続された状態において筒形状の軸と光ファイバの中心軸とが一致し、かつ、互いに平行となるように光ファイバの一端を支持する、項目5に記載の光照射器システム。項目6の構成によれば、光ファイバから出射される光をほぼ均一に筒部内に導入し得る。
[項目7]
光源は、光ファイバの他端が接続されたレーザ光生成器を有する、項目5または6に記載の光照射器システム。項目7の構成によれば、光ファイバを介したレーザ光の照射が可能である。
[項目8]
項目1から7のいずれかに記載の光照射器システムを備えた、子宮頸部用光線力学的治療装置。項目8の構成によれば、子宮頸部への照射における患者の負担を軽減し得る。
[項目9]
項目1から7のいずれかに記載の光照射器システムによる光の照射方法であって、照射方法は、挿入補助具が接続された状態にある筒部を、挿入補助具における棒部の先端が照射対象の近傍に位置するように配置する工程と、筒部の第2開口端から挿入補助具を取り外し、保持部を第2開口端に接続する工程と、照射対象を照射する工程とを含む、照射方法。項目9の構成によれば、照射対象へのより確実な照射が実現し得る。
[項目10]
保持部を第2開口端に接続する工程と照射対象を照射する工程との間に、保持部に光源を接続する工程をさらに含む、項目9に記載の照射方法。項目10の構成によれば、照射に適した姿勢にある筒部を介して照射を実行し得る。
以下、図面を参照しながら、本開示の光照射器システムの一例を示す実施の形態を詳細に説明する。なお、図面は、各部の大きさおよび形状を模式的に示しており、各部の現実の大きさおよび形状は、図面と必ずしも一致しない。以下の説明においては、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、説明を省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、本開示の実施の形態による光照射器システムの一例を示す。図1に示す光照射器システム50は、光の照射時に照射対象に向けられるプローブ100を備える。図1に例示する構成において、このプローブ100は、光源10に接続されている。光照射器システム50は、例えば、PDTに使用される。以下では、光照射器システム50が、子宮頸がん治療に用いられる子宮頸部用光線力学的治療装置である例を説明する。
図1に示す光源10は、レーザ光を出射するレーザ光生成器20と、光ファイバ2とを含む。レーザ光生成器20は、本実施形態では、PDTによる治療に適した波長のレーザ光を生成する。例えば、レーザ光生成器20は、664nm±2nmの波長を有するレーザ光を生成する。生成されたレーザ光は、光ファイバ2によってプローブ100へ導かれる。光ファイバ2としては、レーザ光の導光に適した種々の光ファイバを使用できる。例えば、光ファイバ2は、シングルモードまたはマルチモード光ファイバであってもよいし、グレーデッドインデックス型ポリマー光ファイバ(GI・POF)、バンドルファイバ等であってもよい。光ファイバ2のコアの直径に特に制限はなく、例えば、400μm程度である。光ファイバ2は、ガンマ線による滅菌処理が可能なタイプであってもよい。
光の照射時、光ファイバ2の一端は、プローブ100に接続され、他端は、レーザ光生成器20に接続される。プローブ100は、筒部120と、光ファイバ2の一端を保持する保持部140とを含む。保持部140は、筒部120に取り付けられた状態において筒部120と光源10とを接続する。後述するように、本開示の光照射器システム50における保持部140は、筒部120に対して着脱自在である。
筒部120は、筒形状の軸端に位置する第1開口端および第2開口端と、これらを結ぶ貫通孔122とを有する。筒部120の第2開口端に保持部140を接続し、保持部140に光ファイバ2の一端を接続することにより、プローブ100とレーザ光生成器20とが光学的に結合される。レーザ光生成器20によって生成されたレーザ光は、光ファイバ2を介してプローブ100の先端、すなわち、筒部120の第1開口端120cから出射される。第1開口端120cを患者の患部または被検者の検査対象部位に向けることにより、患部または検査対象部位をレーザ光で照射することができる。以下、プローブ100の構造をより詳細に説明する。
図2は、プローブ100の斜視図である。筒部120の筒形状の両端には、第1開口端120cおよび第2開口端120dが形成されている。図2は、第2開口端120dに保持部140が結合された状態を示す。後に詳しく説明するように、筒部120の第2開口端120dは、保持部140に係合する接続部を有する。この接続部は、保持部140以外の部材にも係合可能に構成されている。すなわち、保持部140に代えて他の部材を筒部120の第2開口端120dに取り付けることが可能である。
図3は、筒部120の筒形状の軸120zに垂直な方向から見たときのプローブ100の外観の一例を示す。図3に示す例において、保持部140は、胴部140tと、筒部120の第2開口端120dに対向する側とは反対側に延びるスリーブ140sと、胴部140tおよびスリーブ140sの間に形成された肩部140hとを有している。図示する例において、スリーブ140sは、胴部140tよりも細い。肩部140hの周面は、スリーブ140sおよび胴部140tの周面を接続している。
スリーブ140sは、光ファイバ2が挿入されるファイバ挿入口(孔)146を有する。図示する例では、ファイバ挿入口146から延びる穴は、筒部120の貫通孔122にまで達している。また、図示する例では、光ファイバ2の先端は、筒部120の貫通孔内に位置している。光ファイバ2の先端に、配向を調整するためのレンズなどを保持するフェルール2cが取り付けられていてもよい。
ファイバ挿入口146は、典型的には、光ファイバ2の外径と同じか、やや小さい内径を有する。光ファイバ2は、その一端がファイバ挿入口146に挿入されることにより、保持部140によって筒部120に対して位置決めされ、かつ、支持される。
保持部140は、典型的には、筒部120の筒形状の軸120zと光ファイバ2の中心軸とが一致し、かつ、互いに平行となるように光ファイバ2の一端を第2開口端120dに対して支持する。光ファイバ2から出射されるレーザ光ができるだけ均一に筒部120内に導入されるように、筒形状の軸120zと光ファイバ2の中心軸とが一致し、かつ、互いに平行となるように光ファイバ2が保持部140に支持されると有益である。筒形状の中心軸120zと光ファイバ2の中心軸とが互いに平行であれば、筒形状の中心軸120zと光ファイバ2の中心軸との間の多少のずれは許容され得る。
図4は、筒形状の軸120zを含む平面で切断したときの筒部120の断面の一例を示す。図4は、第2開口端120dから保持部140が取り外された状態の筒部120を示している。
図4に示すように、貫通孔122は、筒部120の軸120zに沿って延びている。レーザ光生成器20によって生成され、光ファイバ2内を進行したレーザ光は、保持部140に支持された光ファイバ2における先端から筒部120の貫通孔122に出射する。その後、レーザ光は、貫通孔122内を進行し、第1開口端120cからプローブ100の外部に向けて出射する。このように、プローブ100の保持部140は、筒部120に取り付けられた状態において、筒部120を光源10に光学的に結合する。
第1開口端120cおよび第2開口端120dの一方から入射した光は、貫通孔122を進行し、他方から出射する。筒部120の内側面120bは、典型的には、鏡面または拡散反射面である。内側面120bは、その一部または全体に、金属の蒸着またはめっき、白色塗装などが施された面であり得る。内側面120bは、その一部または全体に、公知の光反射フィルムを有していてもよい。内側面120bが、アルミニウム板、ステンレス板などによって構成されていてもよい。内側面120bは、その一部または全体に、拡散反射をもたらす微細な凹凸または公知の拡散反射フィルムを有し得る。
図5は、筒部120の筒形状の軸120zに沿って見た第1開口端120cの形状の一例を示す。筒部120の外側面120aは、典型的には滑らかな形状を有する。図5に例示する構成では、筒部120の筒形状の軸120zに沿って見たときにおける筒部120の外側面120aの形状は、円である。外側面120aの形状は、楕円などであってもよい。筒部120の筒形状の軸120zに沿って見たときにおける筒部120の内側面120bの形状は、典型的には、円、楕円、正多角形など、回転対称性を有する形状である。内側面120bの形状が回転対称性を有すると、第1開口端120cから出射されたレーザ光の放射照度分布をより均一とし得るので有益である。
再び図4を参照する。筒形状の軸120zを含む断面における、筒部120の断面形状は、特定の形状に限定されない。例えば、筒部120の内側面120bと外側面120aとが非平行であってもよい。図4に示す例では、筒部120の内側面120bと外側面120aとは平行ではなく、第1開口端120cにおける貫通孔122の開口面積は、第2開口端120dにおける開口面積よりも大きい。筒形状の軸120zに垂直な断面における断面形状も特定の形状に限定されない。第1開口端120cにおける断面形状と第2開口端120dにおける断面形状とが一致している必要はない。
図4に示すように、筒部120は、第2開口端120dの近傍に、接続部121を有する。この接続部121は、筒部120に対する保持部140および後述する挿入補助具の着脱を可能にする機構である。接続部121の構造の例の詳細は後述する。
図6は、保持部140が筒部120に取り付けられた状態のプローブ100の断面を模式的に示す。図6では、図4と同様に、筒部120の筒形状の軸120zを含む平面で切断したときの断面の一例を示している。以下において参照する他の断面図も同様である。
図6に例示する構成では、保持部140は、貫通孔122の内部に挿入可能なプラグ部141を有している。図6に模式的に示すように、保持部140が筒部120に取り付けられた状態において、筒部120の接続部121は、保持部140のプラグ部141に係合する。接続部121は、保持部140および後述する挿入補助具に対応した形状を有していればよい。例えば、プラグ部141の形状が円筒であり、筒部120の軸120zに垂直な断面における貫通孔122の形状が円である場合を想定する。筒部120の内径がプラグ部141の外径とほぼ同じであれば、プラグ部141を貫通孔122の内部にはめ込むことにより、筒部120に対する保持部140の一時的な固定を実現し得る。筒部120の内側面120bのうち、プラグ部141の周面に接する部分が接続部121に相当する。プラグ部141を貫通孔122から引き抜けば、筒部120と保持部140とを分離することができる。筒部120の接続部121が、プラグ部141に形成されたねじ山に対応したねじ山を有していてもよい。筒部120の内側面120bのうち、プラグ部141の周面に接する部分に、筒部120を構成する材料とは異なる材料から形成された層を配置し、適度な摩擦係数を得てもよい。
図6では、筒部120に保持部140が結合された状態において筒部120の外側面120aと保持部140の外側面140aとが整合するような構成を例示している。しかしながら、筒部120の外側面120aと、保持部140の外側面140aとが整合している必要はない。例えば、筒部120の軸120zに垂直な断面における筒部120の断面形状と、保持部140の断面形状とが異なっていてもよい。
図7は、筒部120と、挿入補助具とをあわせて示す断面図である。図7は、保持部140に代えて挿入補助具が筒部120に取り付けられた状態を示している。
図7に示す挿入補助具160は、基部162と、基部162から延びる棒部164とを有する。図7に示す例において、挿入補助具160の基部162は、プラグ部162p、胴部162t、胴部162tに関して筒部120とは反対側に延びるグリップ162g、および、これらを接続する肩部162hを含む。この例では、基部162は、前述の保持部140とほぼ同様の外観を有している。挿入補助具160が筒部120に取り付けられた状態において、プラグ部162pは、筒部120の貫通孔122内に位置する。プラグ部162pは、図6を参照して説明した、保持部140のプラグ部141と同様の構成を有し得る。筒部120の接続部121がプラグ部162pに係合することにより、挿入補助具160が筒部120に一時的に固定される。
挿入補助具160の棒部164は、筒部120の軸120zに沿って基部162のプラグ部162pから延びている。図示する例では、棒部164は、砲弾形状を有する(Bullet-Shaped)先端部164eと、先端部164eおよび基部162のプラグ部162pを接続する長尺部164rとを含む。図示するように、棒部164の先端(ここでは先端部164eの頂部を形成する曲面の一部)は、挿入補助具160が筒部120に接続された状態において筒部120の第1開口端120cから突出する。なお、筒部120の軸120zに沿った方向における長さは、例えば、90mm、120mmなどに設定される。
図7に例示する構成において、筒部120の軸120zに垂直な面で切断したときにおける先端部164eの断面積は、長尺部164rの断面積よりも大きい。図示する例では、筒部120の軸120zに沿って見たとき、先端部164eと筒部120の内側面120bとの間に間隙が形成されている。先端部164eは、筒部120の貫通孔122を完全に閉塞するような形状であってもよい。図7に示す挿入補助具160の形状は、あくまでも一例にすぎない。
筒部120、挿入補助具160および保持部140は、典型的には、生体適合性を有する材料から形成される。生体適合性を有する材料の例は、ステンレス鋼、コバルト合金およびチタン合金などの金属、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートおよびテフロン(登録商標)などの高分子材料、ガラス、ならびに、セラミックスである。ガンマ線による滅菌処理が適用可能な材料から筒部120、挿入補助具160および保持部140を形成すると、比較的低温で滅菌処理を実行し得るので有益である。例えば、筒部120、挿入補助具160および保持部140の材料として、ポリスルホン、ポリフェニルサルホンなどを用い得る。これらの材料は単独で用いられてもよいし、2以上の材料が組み合わされてもよい。筒部120、挿入補助具160および保持部140を構成する材料が、これらの間で共通している必要はない。
後に詳しく説明するように、本開示の光照射器システム50を用いた子宮頸がん治療においては、筒部120および挿入補助具160を、挿入補助具160が筒部120に接続された状態で患者(あるいは被検者)の体内(ここでは膣内)に挿入する。筒部120および挿入補助具160が患者の体内に挿入された状態で、筒部120から挿入補助具160を取り外す。挿入補助具160に代えて保持部140を筒部120に接続し、患部(あるいは被検者の検査対象部位)をレーザ光で照射する。つまり、照射時、筒部120の少なくとも一部は患者の体内に位置する。このとき、患者の体液(例えば血液)が筒部120の貫通孔122に進入して筒部120の内側面120bまたは光ファイバ2の先端に付着すると、光量の不足または配向の変化により、十分な照射ができないおそれがある。
図8および図9は、筒部120の第1開口端120cを覆うシースを有する光照射器システムの例を示す。図8は、シースを有する例示的な光照射器システム50Tにおける、筒部120に挿入補助具160が接続された状態の筒部120、挿入補助具160およびシース170の断面を示している。一方、図9は、光照射器システム50Tにおける、筒部120に挿入補助具160が接続された状態の筒部120、保持部140、光ファイバ2およびシース170の断面を示している。
光照射器システム50Tがシース170を有することにより、筒部120の貫通孔122への患者の体液の進入を防止できる。したがって、より確実な照射が実現し得る。なお、図8および図9に示すシース170は、筒部120に挿入補助具160および保持部140のいずれが接続された状態においても、筒部120の第1開口端120cを覆っている。筒部120にシース170が取り付けられた状態において、筒部120の外側面120aの少なくとも一部は、シース170に接している。筒部120に対するシース170の固定は永久的である必要はなく、光照射器システム50Tの使用中にシース170が筒部120から外れなければよい。
シース170は、生体適合性を有する材料から形成される。患者または被検者がアレルギーを有しなければ、ラテックスゴムなど、可撓性の材料を用いてもよい。シース170の材料として生体由来の材料を用いてもよい。ガンマ線による滅菌処理が適用可能な材料からシース170を形成すると、比較的低温で滅菌処理を実行し得るので有益である。例えば、シース170の材料として、ポリスルホン、ポリフェニルサルホン、セグメント化ポリウレタン、ラテックスゴム、シリコーンゴムなどを用い得る。これらの材料は単独で用いられてもよいし、2以上の材料が組み合わされてもよい。
シース170のうち、少なくとも、筒部120の第1開口端120cを覆う部分は、光源から放射される光の少なくとも一部を透過する。図9からわかるように、光照射器システム50Tを利用した治療または診断においては、患部または検査対象部位へのレーザ光の照射は、シース170を介して実行される。
後述するように、シース170を介して、患部または検査対象部位を観察することがある。典型的には、シース170は、可視光(波長:380nm〜780nm)に対して透明である。しかしながら、患部または検査対象部位を観察可能な程度にシース170が十分に薄ければ、シース170は、可視光に対して透明でなくてもよい。
次に、図10〜図14を参照して、本開示の光照射器システムによる光の照射方法の一例を説明する。図10、図12〜図14は、光照射器システム50Tの典型的な使用方法を説明するための図である。図11は、筒部120の第1開口端120cを拡大して示す断面図である。以下では、子宮頚部への光の照射を例示する。
まず、滅菌された筒部120および挿入補助具160を用意する。以下に説明する例では、これらに加えて、滅菌されたシース170を用意する。滅菌は、ガンマ線を用いた滅菌であってもよい。
次に、筒部120に挿入補助具160を接続し、筒部120の第1開口端120cを覆うようにしてシース170を筒部120に装着する。シース170が筒部120に装着された状態において、シース170は、筒部120の外側面120aの少なくとも一部に接する(図8参照)。シース170は、挿入補助具160の少なくとも一部を覆ってもよい。筒部120、挿入補助具160およびシース170は、これらが一体的に組み上げられた状態で施術のための部屋(処置室または手術室)の内部に持ち込まれてもよい。筒部120および挿入補助具160を一体化する作業は、光照射器システム50Tの使用者(例えば、医師などの施術者)によって実行されてもよい。
次に、図10に示すように、挿入補助具160の先端部164e側から、挿入補助具160が接続された状態にある筒部120を患者の膣に挿入する。このとき、挿入補助具160における棒部164の先端(先端部164e)が子宮頚部300の近傍に位置するように筒部120の位置および姿勢を調整する。これにより、照射に適した位置まで、筒部120の第1開口端120cを子宮頚部300に近づけることができる。図示する例のように、挿入補助具160が、筒部120の第1開口端120cとは反対側に延びるグリップ162gを有していると、作業性が向上するので有益である。筒部120の挿入に際し、膣鏡などを使用する必要はない。
従来、子宮頚部へのレーザ光の照射においては、膣鏡などを用いて子宮頚部までの経路を確保した状態でレーザ光照射用の器具を膣に挿入する必要があった。そのため、患者の負担が大きかった。これに対し、図10に模式的に示すように、本開示の実施形態では、膣鏡などを用いることなく、筒部120を膣に挿入する。したがって、本開示の光照射器システム(ここでは光照射器システム50T)を適用することにより、従来の手法よりも施術における患者の負担が軽減される。
図示する例では、挿入補助具160における先端部164eのうち、筒部120の第1開口端120cから突出する部分が丸みを帯びている。そのため、筒部120の挿入時における患者の負担をより軽減し得、膣を押し広げながらのスムースな挿入を実行し得る。また、図11に示すように、筒部120のうち、第1開口端120cの周縁に面取り部Cmを形成してもよい。第1開口端120cの周縁に面取り部Cmを形成することにより、筒部120の挿入に際しての患者の負担をより軽減し得る。また、シース170が薄い場合、第1開口端120cの周縁が角張っていると、第1開口端120cの周縁を起点としてシース170が破れる可能性がある。第1開口端120cの周縁に面取り部Cmを形成することにより、シース170の損傷を抑制し得る。
この例では、シース170が筒部120の第1開口端120cを覆っている。そのため、膣への筒部120および挿入補助具160の挿入の際における、貫通孔122への患者の体液(例えば血液)の進入を防止できる。
次に、筒部120の第2開口端120dから挿入補助具160を取り外す。上述したように、挿入補助具160は、筒部120の軸方向端部に着脱自在に構成されている。そのため、照射対象である子宮頚部300に筒部120の第1開口端120cが近接した状態で筒部120から挿入補助具160を取り外すことができる。可撓性の材料から形成されたシース170を用いると、子宮頚部300の形状に合わせてシース170が変形するので、照射対象部位に対して第1開口端120cをより近接させ得るので有益である。
図12は、施術者200が子宮頚部300を観察している様子を模式的に示している。図12に示すように、施術者は、筒部120から挿入補助具160を取り外した状態において、シース170および筒部120の貫通孔122を介して子宮頚部300を見ることができる。したがって、施術者200は、子宮頚部300を観察しながら、筒部120の配置を調整して、第1開口端120cを照射対象部位に向けることができる。
なお、筒部120の軸120z(図12において不図示)は、直線状に限定されない。挿入補助具160を取り外した状態において、貫通孔122を介して照射対象を見ることができれば、軸120zは、屈曲していてもよい。軸120zに垂直な断面における、筒部120の内側面120bおよび外側面120a(図7参照)の断面形状が例えば円である場合、貫通孔122の直径は、10mmから50mm程度であり得る。また、筒部120の外径は、12mmから60mm程度であり得る。
次に、図13に示すように、筒部120の第1開口端120cを子宮頚部300に対して照射に適した距離まで近接させた状態のまま、保持部140を第2開口端120dに接続する。さらに、筒部120に取り付けられた保持部140に、光源10を接続する(図14参照)。例えば、一端がレーザ光生成器20に接続された光ファイバ2の先端を保持部140のファイバ挿入口146から挿入し、光ファイバ2の先端を所定の位置まで移動させる。この例では、光ファイバ2の先端に取り付けられたフェルール2cが筒部120の貫通孔122に到達するまで光ファイバ2の先端を移動させる。これにより、光ファイバ2を保持部140内に配置し、筒部120に対して光ファイバ2を固定することができる。このとき、筒部120の第1開口端120cは、子宮頚部300に対して照射に適した位置に配置された状態のままである。なお、光源10が接続された状態の保持部140を筒部120に接続してもよい。
次に、図14に模式的に示すように、子宮頚部300に対して照射に適した位置に筒部120の第1開口端120cが配置された状態で、光ファイバ2の先端から放射されたレーザ光で子宮頚部300を照射する。
上述したように、本開示の光照射器システムでは、挿入補助具160および保持部140が筒部120に対して着脱自在である。したがって、膣への筒部120の挿入時には、挿入に適した形状を有する挿入補助具160を筒部120に接続し、照射時には、光源10を筒部120に接続する保持部140を筒部120に接続することができる。筒部120に対して挿入補助具160および保持部140を選択的に接続可能であるので、挿入補助具160を用いて筒部120を膣に挿入した後、筒部120から挿入補助具160を取り外せば、筒部120の貫通孔122を介して照射対象部位を観察することができる。これにより、筒部120の配置を照射に適した配置に調整することができる。膣内における配置が調整された筒部120に保持部140を接続することにより、所望の部位により確実に照射を行うことができる。
また、図10〜図14を参照しながら説明した例では、シース170が筒部120の第1開口端120cを覆っているので、例えば挿入補助具160から保持部140への交換の際における貫通孔122への患者の体液(例えば血液)の進入が防止される。そのため、保持部140によって接続された光源10(ここでは光ファイバ2の先端)に患者の体液が付着することがない。結果として、患部に対する十分な照射を実現し得る。
以下、プローブの変形例と、挿入補助具および保持部を筒部に選択的に接続するための機構の具体例とを説明する。
(プローブの変形例)
図15は、本開示のプローブの外観の他の一例を示す。図15に示すプローブ100Aにおける保持部140Aは、筒部120Aの第2開口端120dと対向する側とは反対側に突出するファイバ保持部140eを有している。このファイバ保持部140eは、図3に示すスリーブ140sと同様に、光ファイバ2が挿入されるファイバ挿入口(孔)146を有する。光ファイバ2は、その一端がファイバ挿入口146に挿入されることにより、保持部140Aを介して光ファイバ2が筒部120Aに対して位置決めされ、支持される。
光ファイバ2の端部が、SCコネクタ、FCコネクタ、SMAコネクタなどのコネクタを有していてもよい。この場合、保持部140Aには、ファイバ保持部140eに代えて、これらのコネクタに対応した形状および結合構造を有するアダプタが設けられ得る。
図16は、図15に示すプローブ100Aにおける筒部120Aの断面を示す。この例では、筒部120Aの軸120zを含む断面において、筒部120Aの外側面120aおよび内側面120bは、互いに平行である。
図17は、保持部140Aが筒部120Aに取り付けられた状態のプローブ100Aの断面を模式的に示す。図17に例示する構成では、保持部140Aは、内部空間142を有する。内部空間142は、保持部140Aが筒部120Aに取り付けられた状態において貫通孔122に連通する。内部空間142を規定する、保持部140Aの内側面140bは、鏡面または拡散反射面であり得る。
図17に例示する構成では、保持部140Aは、貫通孔122の内部に挿入可能なリング部141rを有している。例えば、筒部120Aの軸120zに垂直な断面における貫通孔122の形状が円である場合、リング部141rの外径は、筒部120Aの内径とほぼ同じであり得る。リング部141rを貫通孔122の内部にはめ込むことにより、筒部120Aに対する保持部140Aの一時的な固定を実現し得る。図示する例では、リング部141rを貫通孔122から引き抜けば、筒部120Aと保持部140Aとを分離することができる。
言うまでもないが、以下の説明において、挿入補助具160のプラグ部162p(図7参照)が保持部におけるリング部141rと同様の構成を有し得る。したがって、挿入補助具160のプラグ部162pがリング部141rと同様の構成を有していれば、筒部に対する挿入補助具および保持部の選択的な装着が可能である。
図18は、照射時における、プローブ100A内部の光線の方向を模式的に示す。図18において矢印で示すように、光ファイバ2の端面2aから、レーザ光が筒部120Aの内部に導入される。この例では、レーザ光は、端面2aから広がって出射する。このため、レーザ光は、保持部140Aの内側面140bまたは筒部120Aの内側面120bの表面に斜めに入射し、反射する。反射したレーザ光は、内側面120bの表面において反射を繰り返しながら貫通孔122内を進行した後、第1開口端120cに到達する。第1開口端120cから出射した光が、照射対象物300に入射する。内側面140bおよび内側面120bの少なくとも一方を鏡面または拡散反射面とすることにより、光の利用効率の低下を抑制し得る。保持部140Aの内部空間142は、透明な物質によって充填されていてもよい。保持部140Aの内部にレンズが配置されていてもよい。
図19は、筒部120Aから保持部140Aを取り外した状態を模式的に示す。施術者200は、照射される領域を確認し、必要に応じて筒部120Aの位置および向きを調整する。筒部120Aの位置および向きの調整後、保持部140Aを筒部120Aに取り付けることにより、所望の領域に対して照射を行うことができる。既に説明したように、本開示の実施の形態によれば、照射対象物300において照射される領域を照射の直前に確認することができる。したがって、本開示によれば、簡易な構成によって、所望の領域に向けた正確な光照射を実現することが可能である。
(プローブの第2の変形例)
図20は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す。図20に示すプローブ100Bは、リング部141rの外側面に突起150を有する保持部140Bと、突起150に係合する接続部130を有する筒部120Bとを含む。この例では、接続部130は、L字状の切り欠きである。図20は、導光部120Bに接続部140Bが接続された状態を示している。
図21は、筒部120Bに対する保持部140Bの取り付け方法を示す。図示する例では、接続部130は、筒部120Bの筒形状の軸方向に沿って第2開口端120dから延びる部分132と、軸方向に沿って延びる部分に略垂直に延びる部分134とを含んでいる。保持部140Bの取り付け時においては、まず、突起150を接続部130に対向させた状態で、図21において太い矢印で示すように、筒部120Bの第2開口端120d側から保持部140Bのリング部141rを貫通孔122の内部に挿入する。その後、筒部120Bの筒形状の軸を回転軸として、図21において太い矢印で示すように、保持部140Bを回転させることにより、筒部120Bに保持部140Bを結合することができる。これにより、照射時における保持部140Bの脱落を防止し得る。筒部120Bから保持部140Bを取り外すときは、上記と逆の動作を行えばよい。
リング部141rの外側面における突起150の数および配置は、任意に設定可能である。典型的には、突起150は、筒形状の中心軸に関して対称な位置に2以上設けられる。
図20および図21に例示する構成では、保持部140Bの突起150に対応して、筒部120Bの第2開口端120dに接続部130としての切り欠きが形成されている。しかしながら、突起150に係合する構造は、切り欠きのように、筒部120Bの内側面と外側面とを結ぶ穴に限定されない。接続部として、筒部120Bの内側面に、突起150に係合する溝部を形成してもよい。
(プローブの第3の変形例)
図22は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す。図22に示すプローブ100Cは、ファイバ保持部140eとは反対側に向かって延びる爪部152を有する保持部140Cと、爪部152に係合する接続部136を有する筒部120Cとを含む。この例では、接続部136は、筒部120Cの外側面120aから外側に向かって突出する突出部である。このような構成によっても筒部120Cに対して保持部140Cを容易に着脱し得る。
図示するように、爪部152は、保持部140Cの端部のうち、筒部120Cに結合される側の端部に設けられている。爪部152の数および配置は、任意に設定可能である。典型的には、爪部152は、筒形状の軸に関して対称な位置に2以上設けられる。
図示する例では、筒部120Cの外側面120aに接続部136として突出部が形成されている。この突出部は、外側面120aの全周にわたって形成されていてもよいし、爪部152に対応する位置に、爪部152と同数形成されていてもよい。突出部に代えて、爪部152に係合する凹部(穴あるいは窪み)を接続部として筒部120Cの第2開口端120dに設けておいてもよい。
図22に例示する構成では、筒部120Cに保持部140Cが接続された状態において、爪部152は、筒部120Cの外側面120aの外側に位置している。しかしながら、図23に示すように、筒部120Cに保持部140Cが接続された状態において爪部152が貫通孔122の内部に配置されるような構成であってもよい。図23に示す例では、接続部136として、爪部152に係合する穴が筒部120Cに設けられている。爪部152に係合する穴を筒部120Cに設けた場合には、爪部152がこれらの穴に係合した状態において爪部152によって穴が覆われると、プローブの外部からの貫通孔122への光入射を抑制し得るので有益である。
(プローブの第4の変形例)
図24は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す。図24に示すプローブ100Dは、リング部141rの外側面に雄ねじ部154を有する保持部140Dと、リング部141rの雄ねじ部154に係合する雌ねじ部を接続部138として内側面120bに有する筒部120Dとを含む。このような構成によっても筒部120Dに対して保持部140Dを着脱可能とできる。
(プローブの第5の変形例)
図25は、本開示のプローブのさらに他の変形例を示す。図25に示すプローブ100Eにおける保持部140Eは、例えば図17に示すプローブ100Aにおける保持部140Aと同様に、リング部141rが貫通孔122の内部に挿入されることにより、筒部120Eに対して一時的に固定される。この例では、保持部140Eの内部空間142に、照射対象物(図25において不図示)に照射される光を生成する光源159が配置されている。
光源159から出射された光は、保持部140Eの内部空間142を介して筒部120Eの貫通孔122に出射する。その後、貫通孔122内を進行した光は、第1開口端120cからプローブ100Eの外部に向けて出射する。
光源159は、レーザ光を生成する素子または装置であってもよいし、LEDチップまたは砲弾型LEDのような発光素子であってもよい。あるいは、光源159として、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、蛍光ランプなどを使用してもよい。
図25に例示するように、保持部140Eが、光源を含んでいてもよい。光源の種類および数は、照射の目的に応じて適宜設定可能である。
なお、前述した種々の態様は、矛盾が生じない限り互いに組み合わせることが可能である。
本開示の光照射器システムは、例えば子宮頸がんに対する光線力学的治療に用いることが可能である。
2 光ファイバ
10 光源
20 レーザ光生成器
50、50T 光照射器システム
100、100A〜100E プローブ
120、120A〜120E 筒部
120a 外側面
120b 内側面
120c 第1開口端
120d 第2開口端
121 接続部
122 貫通孔
130 接続部(切り欠き)
136 接続部(突出部)
138 接続部(雌ねじ部)
140、140A〜140E 保持部
141 プラグ部
141r リング部
142 内部空間
150 突起
152 爪部
154 雄ねじ部
159 光源
160 挿入補助具
162 基部
164 棒部
170 シース

Claims (10)

  1. 光源の少なくとも一部を保持する保持部と、
    基部および前記基部から延びる棒部を有する挿入補助具と、
    第1開口端、第2開口端、ならびに、前記第1開口端および前記第2開口端を結ぶ貫通孔を含む筒部であって、前記第2開口端は、前記保持部および前記挿入補助具の前記基部のいずれか任意の一方に係合するように構成されている接続部を有する、筒部と
    を備え、
    前記挿入補助具の前記棒部の先端は、前記挿入補助具が前記筒部に接続された状態において前記第1開口端から突出する、光照射器システム。
  2. 前記筒部の外側面の少なくとも一部に接し、かつ、前記第1開口端を覆うシースをさらに備える、請求項1に記載の光照射器システム。
  3. 前記シースは、可撓性の材料から形成されている、請求項2に記載の光照射器システム。
  4. 前記シースのうち、前記第1開口端を覆う部分は、前記光源から放射される光の少なくとも一部を透過する、請求項2または3に記載の光照射器システム。
  5. 前記光源をさらに備え、
    前記光源は、光ファイバを有する、請求項1から4のいずれかに記載の光照射器システム。
  6. 前記保持部は、前記保持部が前記筒部に接続された状態において前記筒形状の軸と前記光ファイバの中心軸とが一致し、かつ、互いに平行となるように前記光ファイバの一端を支持する、請求項5に記載の光照射器システム。
  7. 前記光源は、前記光ファイバの他端が接続されたレーザ光生成器を有する、請求項5または6に記載の光照射器システム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の光照射器システムを備えた、子宮頸部用光線力学的治療装置。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の光照射器システムによる光の照射方法であって、
    前記照射方法は、
    前記挿入補助具が接続された状態にある前記筒部を、前記挿入補助具における前記棒部の前記先端が照射対象の近傍に位置するように配置する工程と、
    前記筒部の前記第2開口端から前記挿入補助具を取り外し、前記保持部を前記第2開口端に接続する工程と、
    前記照射対象を照射する工程と
    を含む、照射方法。
  10. 前記保持部を前記第2開口端に接続する工程と前記照射対象を照射する工程との間に、前記保持部に前記光源を接続する工程をさらに含む、請求項9に記載の照射方法。
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