JP2023139997A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技興趣を高められる遊技機の提供。【解決手段】開閉部材12Aで開閉する第2始動口12を備え、小当り図柄が確定表示されることに基づき第2大入賞口15を開放制御する小当り遊技を実行し、その実行中に特定入賞を生ずると大当り遊技を実行する。所定条件の成立で第2始動口12の開放時間を延長する時短状態に移行する。普図作動ゲート17、開閉部材12A、第2大入賞口15は所謂右打ちによって入球し易い位置に遊技球の流下方向に沿った上流側から順に設けられる。時短状態として何れかの小当りが1回発生して終了するものと、小当り4が1回又は小当り1~3が各々10回発生して終了するものを備え、特定小当り図柄が確定表示されることに基づき移行する場合と、非特定小当り図柄が確定表示されることに基づき移行する場合とで特典遊技状態の内容が異なる。【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、小当り遊技中に特定入賞を発生することに基づき、大当り遊技を実行可能な遊技機に関する。
一般に、弾球式の遊技機(パチンコ機)では、開閉式の始動口を含む1以上の始動口を備え、この始動口に遊技球が入賞(入球)することに基づき当否判定を実行する。かかる遊技機として、この当否判定の結果が小当りになることに基づき、「特定領域を備える所定の大入賞口を開放制御する小当り遊技」を実行するものが存在する。そして、所定の大入賞口に入球した遊技球が特定領域に誘導されること(特定入賞を発生すること)に基づき、大当り遊技を実行可能な遊技機が従来から知られている。
例えば、所謂「1種2種混合機(以下、混合機という)」と称される遊技機では、当否判定の結果が小当りであれば、前述の小当り遊技を実行する。そして、小当り遊技中に大入賞口に入球した遊技球が特定領域に誘導されることに基づき、役物大当り遊技を実行し、当否判定の結果が大当りになることに基づき、図柄大当り遊技を実行することとしている。
このような混合機においては、一般に遊技状態が非時短状態から時短状態に移行すると、開閉式の始動口の開放時間が延長されるとともに、この開閉式の始動口への入球に基づき実行される当否判定の結果が小当りになる確率が高くされる。このため、遊技状態が時短状態に移行すると、小当り遊技の実行可能性が高くなり、役物大当り遊技を実行し易くなっている。そして、かかる混合機においては、この時短状態の終了条件が予め定められており、当該終了条件が成立すると、当該混合機の遊技状態は非時短状態に移行する。
そして、かかる混合機として、時短状態の終了条件を複数設け、多様な遊技性を得ようとしたものが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2020-025765号公報
この従来例に係る混合機においては、時短状態の終了条件を複数設け、遊技の多様化を図らんとしているものの、結局、時短状態が終了することとなる変動回数(特別図柄の変動回数)を変更し、時短状態の終了条件を複数としているだけである。このため、この従来例に係る混合機では、遊技興趣を高めることは困難である。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、遊技興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、
所定の発射手段によって発射された遊技球が流下可能な遊技領域が設けられた遊技盤を備え、該遊技領域が、前記発射手段で発射された遊技球の発射威力が所定力未満であると流下する可能性が高い第1遊技領域部と、前記所定力以上であると流下する可能性が高い第2遊技領域部とを具備し、
通過又は入球する遊技球を検出する遊技球検出部と、
前記遊技球検出部が遊技球を検出することに基づき、普通図柄に関する当否判定を実行する普通図柄当否判定実行手段と、
遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
前記普通図柄に関する当否判定の結果が当りとなることに基づいて、開閉部材の状態を第1状態から第2状態に変化させることにより、遊技球が入球不能若しくは入球困難な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に所定の開放時間に亘って変化可能な第2始動口と、
前記第1始動口若しくは第2始動口に遊技球が入球することに基づき、特別図柄に関する当否判定を実行する特別図柄当否判定実行手段と、
前記特別図柄に関する当否判定が実行されると、特別図柄の変動表示を実行した後、前記特別図柄に関する当否判定の結果を示す結果図柄を確定表示する特別図柄表示手段と、
前記特別図柄に関する当否判定の結果が小当りになることに基づき、小当り図柄を決定する小当り図柄決定手段と、
前記小当り図柄決定手段が決定した小当り図柄が前記結果図柄として確定表示されることに基づいて、所定の大入賞口を開放制御する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
該所定の大入賞口に遊技球が入球することに基づき、特定入賞を発生すると、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
移行条件が成立すると遊技状態を前記第2始動口の開放時間を通常よりも延長する特典遊技状態に移行させる特典遊技状態移行手段と、
を備える遊技機であって、
前記第1始動口は、前記第1遊技領域部に設けられ、
前記遊技球検出部、前記開閉部材、及び、前記所定の大入賞口は、前記第2遊技領域部において遊技球の流下方向に沿った上流側から順に設けられ、
前記開閉部材が前記第1状態にあると前記開閉部材に向かって流下した遊技球を、前記所定の大入賞口の方向に誘導する誘導手段を構成し、
前記特典遊技状態として、
特定小当り図柄若しくは該特定小当り図柄とは異なる非特定小当り図柄が第1回数、確定表示されて終了する第1特典遊技状態と、
前記特定小当り図柄が第1回数、確定表示されるか、非特定小当り図柄が第1回数よりも多い第2回数、確定表示されて終了する第2特典遊技状態と、
を備え、
前記特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、前記非特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、で特典遊技状態の内容が異なることを特徴とする。
本発明によると、小当りとして、特定小当りと非特定小当りを備えるとともに、特典遊技状態(時短状態)として、第1特典遊技状態(第1時短状態)と、第2特典遊技状態(第2時短状態)と、を備える。そして、発生する小当り(確定表示される小当り図柄)の種類や、発生する小当りの回数に応じて、第1特典遊技状態と、第2特典遊技状態の終了条件が異なる。このため、設定される特典遊技状態(時短状態)の種類によって異なる遊技性を得ることができる。
つまり、本発明の遊技機では開閉部材が所定の大入賞口よりも、遊技球の流下方向に沿った上流側に設けられ、開閉部材が第2始動口を閉鎖する状態(第1状態)にあると、小当り遊技中において、当該所定の大入賞口(小当り遊技の際に開放状態となる大入賞口)よりも上流側から流下する遊技球が、当該所定の大入賞口に入球する可能性が高くされる。また、遊技機の遊技状態が特典遊技状態(時短状態)でないと、開閉部材が第2始動口を開放する状態(第2状態)に変化する時間が短くなる。よって、特典遊技状態でないと(つまり、非特典遊技状態になると)、開閉部材に向かって流下した遊技球が所定の大入賞口に入球し易くなる。従って 特典遊技状態が終了し、非特典遊技状態になると特定入賞を発生する可能性が高くなる。
そして、発生する小当り(確定表示される小当り図柄)の種類によって、第1特典遊技状態と、第2特典遊技状態の終了条件が異なることとなると、特定入賞を発生する可能性が大きく変化する。つまり、遊技状態が、第1特典遊技状態に移行するか、第2特典遊技状態に移行するかによって、特定入賞を発生する可能性が異なり、大きく異なるゲーム性を得ることができる。この点に関しては、後述する実施例で詳述する。
このように、異なるゲーム性を得ることができるため、本発明の遊技機によると、遊技興趣を向上させることができる。
ここで、所定の大入賞口は、専ら小当り遊技において開閉制御される大入賞口であってもよいし、小当り遊技及び大当り遊技において開閉制御される大入賞口であってもよい。
また、所定の大入賞口としては、(A)内部に特定領域を備え、大入賞口に入球した遊技球が、特定領域に誘導されることによって特定入賞を生じさせるものであってもよいし、(B)内部に大入賞口に遊技球の入球を検出する「入球検出手段」を備え、「入球検出手段」が所定数の遊技球(1球若しくは複数球)の入球を検出することを条件に特定入賞を生じさせるものであってもよい(実施例1を参照)。
なお、本発明においては、特典遊技状態に移行した後、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りとなることなく規定回数に亘って当該当否判定を行うと、特典遊技状態を終了する(非特典遊技状態に移行する)こととしてもよい。この規定回数とは、特典遊技状態の利益を維持しつつ実行可能な当否判定(特別図柄に関する当否判定)の上限実行可能回数であり、第1特典遊技状態の規定回数と、第2特典遊技状態の規定回数とが同一回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。なお、特典遊技状態は、当該特典遊技状態の利益を維持しつつ実行した当否判定(特別図柄に関する当否判定)の回数が規定回数になっていなくても、当該当否判定で大当りとなると終了する。
更に、本発明においては、(a)特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、(b)非特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、で特典遊技状態の内容(例えば、終了条件の内容、規定回数、所定の当り(所定の小当りの発生率等)、有利な役物大当りの実行可能性など)が異なってもよい。この場合、より多様性がある遊技を実行することができる。
また、本発明においては、第2始動口への入球に基づく当否判定で小当りを発生する確率が、第1始動口への入球に基づく当否判定で小当りを発生する確率(この確率がゼロである場合も含む)より高くてもよい。この場合、第2始動口を狙って遊技球を発射することで、高い確率で役物大当りを実行可能である。
なお、本発明において、「特定小当り」の種類が1種類であっても、複数種類であってもよいし、「非特定小当り」の種類が1種類であっても、複数種類であってもよい。また、「第1回数」としては、1回若しくは2回以上を例示でき、「第2回数」としては「第1回数」よりも多い回数(例えば、「10回」)を例示できる。
本発明を好適に適用できる遊技機としては、例えば、実施例1に示す、所謂「1種2種混合タイプの遊技機(混合機)」を例示できる。この混合機は、始動口と、所定の大入賞口とを具備し、始動口への入球に起因して当否判定を実行し、当否判定の結果が大当り(以下、図柄大当りという)となると、大当り遊技(以下、「図柄大当り遊技」という。)を実行する。
また、当否判定の結果が小当りとなると、所定の大入賞口を開放制御する小当り遊技を実行し、小当り遊技中に、所定の大入賞口に入賞した遊技球によって特定入賞を生ずると大当り(以下、「役物大当り」という)を発生し、大当り遊技(以下、「役物大当り遊技」という)を実行する。なお、本発明の遊技機は、「役物大当り」を発生させるか、図柄大当りを発生させない、所謂「純粋羽根物」であってもよい。
なお、本発明において、特典遊技状態として、例えば、特別図柄に関する当否判定の実行頻度を高くする当否判定頻度向上手段等を例示できる。ここで、当否判定頻度向上手段としては、(1)「第2始動口」を、遊技球が入球困難若しくは入球不能な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に所定の開放時間に亘って変化する場合において、当該開放時間を延長させる開放延長手段、(2)特別図柄の変動時間を短縮する変動短縮手段と、のうちの少なくとも開放延長手段が作動する状態を例示できる。
また、本発明の「移行条件」として、例えば、(a)当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が大当りとなり、図柄大当り遊技を実行すると成立する条件(大当り遊技を介して成立する移行条件)と、(b)当否判定(特別図柄に関する当否判定)の結果が小当りとなり、小当り中に特定入賞を発生し、役物大当り遊技を実行すると成立する条件(大当り遊技を介して成立する移行条件)と、(c)当否判定の判定結果が時短当選であることを示す時短図柄が表示されることに基づいて、大当り遊技を介することなく成立する条件(大当り遊技を介することなく成立する移行条件)と、(d)当否判定の判定結果が大当りとなることなく実行した当否判定(特別図柄の当否判定)の回数が所定回数に到達することに基づいて、大当り遊技を介することなく成立する条件(大当り遊技を介することなく成立する移行条件)とのうちの、少なくとも1つの条件が成立する場合を例示することができる。
以上のように、本発明の遊技機によると、遊技興趣を高めることができる。
パチンコ機50の正面図。 遊技盤1の正面図。 図2の一部拡大図。 第1大入賞口、第2始動口(開閉部材)、第2大入賞口等を説明するための説明図。 (a)及び(b)は、特定入賞判定部を説明するための断面図。 パチンコ機50の背面図。 パチンコ機50の電気的構成を示すブロック図。 パチンコ機50の作動内容を示す図表。 第1大当り図柄決定用テーブル(特図1大当り図柄決定用テーブル)を示す図表。 第2大当り図柄決定用テーブル(特図2大当り図柄決定用テーブル)を示す図表。 小当り図柄決定用テーブルを示す図表。 各小当り(小当り図柄)の発生率を示す図表。 パチンコ機50において実行される遊技の特徴を説明する説明図。 パチンコ機50において実行される遊技の内容を説明する説明図。 パチンコ機50の主制御装置80で実行されるメインルーチンの概要を示すフローチャート。 主制御装置80で実行される普通図柄始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 主制御装置80で実行される普通図柄当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャート。 主制御装置80で実行される普通図柄否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャート。 (a)は主制御装置80で実行される普通図柄当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャート、(b)は主制御装置80で実行される普通図柄当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャート。 主制御装置80で実行される普通図柄遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャート。 (a)は主制御装置80で実行される普通図柄遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャート、(b)は主制御装置80で実行される普通図柄遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャート。 始動入賞確認処理のフローチャート。 特別図柄に関する当否判定処理の第1のフローチャート。 遊技状態と、特別図柄の変動時間の関係を示す図表。 特別図柄に関する当否判定処理の第2のフローチャート。 時短状態制御処理を示すフローチャート。 特別図柄に関する当否判定処理の第3のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第1のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第2のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第3のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第4のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第5のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第6のフローチャート。 特別遊技処理の内容を示す第7のフローチャート。 特定入賞判定処理のフローチャート。 実施例2に係る小当り図柄決定用テーブルを図表。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
(1)実施例1
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2を参照)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が1分間に約100個のペースで遊技盤1(遊技領域3)に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
図2は、本実施例のパチンコ機の遊技盤1の正面図である。遊技盤1には外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が、当該遊技盤1の前面部1a(遊技者に対向する面)に形成されている。また遊技領域3は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース5が装着されている。これにより遊技領域3は、遊技球を所定の強度で発射したときに遊技球が流下する左打ち領域3Lと、前記所定の強度よりも強く発射したときに遊技球が流下する右打ち領域3Rとに分けられる。尚、遊技領域3には多数の遊釘2cや風車2fが植設されている。センターケース5は中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。また、左打ち領域3Lは「第1遊技領域部」の具体例を構成し、右打ち領域3Rは「第2遊技領域部」の具体例を構成する。
センターケース5の直下には、常時入球(入賞)可能な第1始動口11が設置されている。第1始動口11へは、左打ち領域3Lからセンターケース5のワープ樋等を流下する遊技球が入球しやすい構成である。第1始動口11は、入球により第1特別図柄(以下、特別図柄を特図ともいう)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1始動口11への入球により第1特別図柄(以下、第1特図と称することがある。)の大当り決定用乱数、第1特図の大当り図柄決定乱数、第1特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。これら乱数に応じて第1特図の当否判定(以下、第1当否判定という)が実行され、結果は大当り、小当り、外れのいずれかの判定がなされる。なお、以下の説明において、第2特別図柄を「第2特図」と称することもある。
本実施例のパチンコ機50では、第1特別図柄で保留記憶は4個(第1始動口11への入賞4回分)まで記憶され、第2特別図柄で保留記憶は無し(保留記憶は記憶されないこと)とされる。
また、左打ち領域3Lには複数の普通入賞口31~33が配置され、右打ち領域3Rには複数の普通入賞口34が配置されている。
なお、遊技盤1の盤面右下には、普通図柄表示装置7と、普図保留数表示装置8と、第1特図表示装置9と、第2特図表示装置10と、第1特図保留数表示装置18と、第2特図保留数表示装置19と、が設けられている。また、第1特図表示装置9は第1特図表示手段の具体例を構成し、第2特図表示装置10は第2特図表示手段の具体例を構成する。但し、本実施例では、第2特別図柄の保留記憶を記憶しない構成であるため、第2特図保留数表示装置19を必ずしも設ける必要がない。
図2~図4に、右打ち領域3Rの詳細を示す。右打ち領域3Rは、流下路R1に沿って遊技球が流下するように構成されている。
この流下路R1には、遊技球の流下方向に沿って演出用検出スイッチ16と、普図作動ゲート17と、第1大入賞口扉14tと、開閉部材12Aと、第2大入賞口扉15tとが、この順に設けられている。以下、右打ち領域3Rを流下する遊技球の挙動を説明する。
流下路R1に沿って流下する遊技球はまず、演出用検出スイッチ16へ入球しこれを通過することで右打ち領域3Rへ入ったことが検知される。
演出用検出スイッチ16の下流には、演出用検出スイッチ16を通過した遊技球が高い確率で通過(入球)可能な普通図柄(以下、普図という)の普図作動ゲート17が設けられている。普図作動ゲート17は遊技球が入球して通過することにより普図の当否抽選(普図の当否判定)が実行される起因となるもので、通過により普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定乱数、普図のリーチ判定用乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。
普図作動ゲート17の左右両側には遊技球をパチンコ機台内へ取り込むアウト球口2eが設けられている。アウト球口2eは普図作動ゲート17へ入球できなかった遊技球を取り込むもので、遊技球が普図作動ゲート17へ入球し通過する際に球の流下速度が落ちるため、後続の遊技球が前の球に衝突して横にそれたものを取り込むように構成されている。このように普図作動ゲート17へ連続して入球する遊技球はある程度の間隔をおくこととなる。
また、普図作動ゲート17の下流側位置には第1大入賞口14が設けられている。
第1大入賞口14は、第1大入賞口本体14dと、第1大入賞口扉14tと、第1大入賞口ソレノイド14b(図7を参照)とを備えている。この第1大入賞口14は、大当り遊技が開始されると開閉される「大当り遊技専用の大入賞口(大当り遊技専用の大入賞装置)」を構成する。
第1大入賞口扉14tは、遊技盤1の前面部1aを基準に前後に出没可能な状態に配置され、第1大入賞口ソレノイド14b(図7を参照)の作動、作動停止を選択することで、第1大入賞口本体14d(第1大入賞口14)の開閉を行う。
第1大入賞口扉14tは、図4に示すように、遊技盤1の前面部1aを基準に前後に進退する可動部材によって構成され、普図作動ゲート17の下流側位置に配置されている。そして、第1大入賞口本体14dは、第1大入賞口扉14tの下方(略直下)に配置され、第1大入賞口ソレノイド14bを作動状態とすることにより、第1大入賞口本体14d(第1大入賞口14)を所定時間、開放する。すなわち、第1大入賞口ソレノイド14bを作動状態とすると、図4(b)に示すように、第1大入賞口扉14tはその突端部(前端部)が、遊技盤1の前面部1aを基準に後退し(遊技者から遠ざかる方向に移動し)、普図作動ゲート17の方向から落下した遊技球の落下経路を開放する。従って、普図作動ゲート17の方向から落下する遊技球が第1大入賞口本体14d(第1大入賞口14)に入球することが可能となる(図4(b)を参照)。
また、第1大入賞口ソレノイド14bの作動を停止すると、図4(a)に示すように、第1大入賞口扉14tは、第1大入賞口本体14dの上方を塞ぐように突出(遊技盤1の前面部1aの前方に突出)した状態を維持する。このとき、第1大入賞口扉14tのうち、遊技盤1の前面部1aから当該前面部1aの前方(遊技者方向)に突出する突出部側の部分の上面Uを遊技球が転動する。このため、当該上面Uは、第1大入賞口扉14tに到達した遊技球を、その下流側の開閉部材12Aの方向に案内する。
一方、図4(b)に示すように、第1大入賞口扉14tは、第1大入賞口ソレノイド14bが作動状態になると(大当り遊技の大当りラウンド中)後退し、第1大入賞口本体14dを遊技球が入球可能な状態となるように開放する。このため、第1大入賞口扉14tに到達した遊技球を、その下流側の開閉部材12Aの方向に案内することは不可能となる。
本実施例において、開閉部材12Aへは、普図作動ゲート16及び第1大入賞口扉14tを通過した遊技球のみが到達できる構成となっている。つまり、普図作動ゲート17を通過し、第1大入賞口ソレノイド14bの作動が停止しているとき、第1大入賞口扉14tの上記「上面U」を転動し、開閉部材12Aの方向に誘導された遊技球のみが、当該開閉部材12Aに到達可能とされている。
開閉部材12Aは、その下方に設けられた第2始動口12の開閉を行うものである。この開閉部材12Aによって、第2始動口12を遊技球の入球が可能となる開放状態と、入球が不可能となる閉鎖状態と、を択一的に実行可能である。ここで、開閉部材12A及び後述する第2大入賞口扉15tは、第1大入賞口扉14tと同様な構成とされており、遊技盤1の前面部1aを基準に前後に進退する可動部材によって構成されている。
第2始動口12は、開閉部材12Aの下方(略直下)に配置され、普通電動役物ソレノイド12b(図7を参照)を作動状態とすることにより、第2始動口12を所定時間、開放する。すなわち、普通電動役物ソレノイド12bを作動状態とすると、開閉部材12Aはその突端部(前端部)が、遊技盤1の前面部1aを基準に後退し(遊技者から遠ざかる方向に移動し)、普図作動ゲート17(第2大入賞口扉15t)の方向から落下した遊技球の落下経路を開放する。従って、普図作動ゲート17(第2大入賞口扉15t)の方向から落下する遊技球が第2始動口12に入球することが可能となる(図4(b)及び図13(a)を参照)。
ここで、第2始動口12は、入球により第2特図の当否判定(以下、第2当否判定という)が実行される起因となる入球口である。第2始動口12への入球により第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特図の変動パターン決定用乱数など複数種類の乱数が抽出される。これらの乱数に応じて第2特図の当否判定(第2当否判定)が実行され、結果は大当り、小当り、外れのいずれかの判定がなされる。
また、普通電動役物ソレノイド12bの作動を停止すると、開閉部材12Aは、第2始動口12の上方を塞ぐように突出(遊技盤1の前面部1aの前方に突出)した状態を維持する(図4(a)を参照)。このとき、開閉部材12Aのうち、遊技盤1の前面部1aから当該前面部1aの前方(遊技者方向)に突出する突出部側の部分の上面Uを遊技球が転動する。このため、当該上面Uは、開閉部材12Aに到達した遊技球を、その下流側の第2大入賞口扉15tの方向に案内する。
ここで、普通図柄の当否判定の結果が当りとなると、普通電動役物ソレノイド12bを作動状態とし、開閉部材12Aを後退させ、第2始動口12を開放状態(遊技球が入球可能な状態)とする。但し、本実施例のパチンコ機50においては、遊技状態によって、普通図柄の当否判定の結果が当りとなったとき、第2始動口12が開放状態となる時間が異なっている。
具体的に説明すると、非時短状態(通常遊技時)であるときの普図の変動時間は長く、第2始動口12が開放状態となる時間(以下、開放時間という)は通常の時間に設定されている。また、時短状態であるときの普図の変動時間は短く、第2始動口12の開放時間は、「通常の時間」よりも長く設定されている。
ここで、本実施例のパチンコ機50において非時短状態(通常遊技時)では、第2始動口12の開放時間が短くされているため、右打ち領域3Rを狙って遊技球を発射しても(所謂「右打ち」を行っても)、第2始動口12に遊技球が入球する頻度が低くなっている。つまり、非時短状態(通常遊技時)において「右打ち」を行っても、特別図柄に関する当否判定が実行される可能性が低くなっている。よって、本実施例のパチンコ機50では、非時短状態(通常遊技時)において、専ら、左打ち領域3Lを狙って遊技球を発射し(所謂「左打ち」を行い)、第1始動口11に入球させ、大当りの発生を目指す遊技がメインの遊技となる。
なお、非時短状態(通常遊技時)において、第2始動口12に遊技球が入球したとしても、当否判定の結果が大当りでない場合(つまり、当否判定の結果が小当り、若しくは、外れである場合)には、特別図柄の変動時間が、ごく長時間(例えば、5分を例示)となる(図24を参照)。このため、非時短状態(通常遊技時)で、敢えて右打ちを行い、第2始動口12に遊技球を入球させても、遊技効率が悪くなる。この点からも、非時短状態(通常遊技時)において、専ら、左打ち領域3Lを狙って遊技球を発射し、第1始動口11に入球させ、大当りの発生を目指す遊技がメインの遊技となる。
また、本実施例では、普通電動役物ソレノイド12bの作動を停止させ、開閉部材12Aが、遊技盤1の前面部1aから前方に突出すると、第2始動口12が閉鎖状態となる。この閉鎖状態では、開閉部材12Aのうち、遊技盤1の前面部1aから当該前面部1aの前方に突出する突出部側の部分の上面Uを遊技球が転動する。このため、当該上面Uは、開閉部材12Aに到達した遊技球を、その下流側の第2大入賞口扉15tの方向に案内する。
この第2大入賞口15へは、普図作動ゲート17及び開閉部材12Aを通過し、第2始動口12へ入球できずにこれを通過した遊技球のみが到達できる構成とされている。
第2大入賞口15は、第2大入賞口本体15dと、第2大入賞口扉15tと、第2大入賞口ソレノイド15b(図7を参照)と、特定入賞判定部T(図5を参照)とを備えている。この第2大入賞口15は、小当り遊技が開始されると開閉される「小当り遊技専用の大入賞口(小当り遊技専用の大入賞装置)」を構成する。なお、本実施例では、大当り遊技専用の大入賞口(大入賞口14)と、小当り遊技専用の大入賞口(大入賞口15)を別体としたが、単一の大入賞口によって、小当り遊技及び大当り遊技を行う態様であってもよい。
第2大入賞口扉15tは、開閉部材12Aの下流側位置に配置されている。そして、第2大入賞口本体15dは、第2大入賞口扉15tの下方(略直下)に配置され、第2大入賞口ソレノイド15bを作動状態とすることにより、第2大入賞口本体15b(第2大入賞口15)を所定時間、開放する。すなわち、第2大入賞口ソレノイド15bを作動状態とすると、第2大入賞口扉15tはその突端部(前端部)が、遊技盤1の前面部1aを基準に後退し(遊技者から遠ざかる方向に移動し)、普図作動ゲート17(開閉部材12A)の方向から落下した遊技球の落下経路を開放する。従って、普図作動ゲート17(開閉部材12A)の方向から落下する遊技球が第2大入賞口本体15d(第2大入賞口15)に入球することが可能となる(図4(b)及び図13(b)を参照)。
また、第2大入賞口ソレノイド15bの作動を停止すると第2大入賞口扉15tは、第2大入賞口本体15dの上方を塞ぐように突出(遊技盤1の前面部1aの前方に突出)した状態を維持する(図4(a)を参照)。このとき、第2大入賞口扉12tのうち、遊技盤1の前面部1aから当該前面部1aの前方(遊技者方向)に突出する突出部側の部分の上面Uを遊技球が転動する。このため、当該上面Uは、第2大入賞口扉15tに到達した遊技球を、その下流側に案内する。そして、この案内された遊技球は、概ね、遊技領域3の最下部に設けられたアウト口2d(図2を参照)に到達し、当該パチンコ機50の機外に排出される。
これに対して、第2大入賞口本体15d(第2大入賞口15)に入球した遊技球は、図5に示す特定入賞判定部Tに到達する。なお、特定入賞判定部Tに関して後述する。
本実施例のパチンコ機50においては、遊技状態が時短状態であるとき、開閉部材12Aの開放時間が延長されるため、第1大入賞口扉14tを通過した遊技球は、第2始動口12に入球する頻度が高くなっている。換言すると、遊技状態が時短状態であるとき、第1大入賞口扉14tを通過した遊技球は、第2大入賞口扉15tの方向に流下する可能性が低くなっている。このため、小当りが発生し、第2大入賞口が開放状態となっても、当該第2大入賞口15(第2大入賞口本体15d)には、遊技球が入球し難くされている。
一方、遊技状態が非時短状態であるとき、開閉部材12Aの開放時間が短くされるため、第1大入賞口扉14tを通過した遊技球は、第2始動口12に入球する頻度が低くなっている。換言すると、遊技状態が非時短状態であるとき、第1大入賞口扉14tを通過した遊技球は、第2大入賞口扉15tの方向に流下する可能性が高くなっている。このため、小当りが発生し、第2大入賞口15が開放状態となると、当該第2大入賞口15(第2大入賞口本体15d)には、遊技球が入球し易くされている。
次に、図5(a)及び(b)を用いて特定入賞判定部Tについて説明する。
特定入賞判定部Tは、第2大入賞口の内部構造として構成されており、通路形成部材100と、通路形成部材100に入球した遊技球を、1球ずつ順次、検出するための入球検出スイッチ15sと、を備えている。
第2大入賞口15に入球した遊技球は、通路形成部材100の入口側端部100A側から当該通路形成部材100内に進入する。ここで、通路形成部材100は、全体を通じて1球の遊技球のみが順次、通過可能な内径を備えるとともに、出口側端部100Bに向かう傾斜経路及び下方に向かう下り経路を組み合わせた遊技球経路を構成している。このため、通路形成部材100に進入した遊技球は、出口側端部100B側に向かって転動するような挙動を示し、パチンコ機50の機外に排出される。
そして、通路形成部材100に遊技球が進入する度に、当該遊技球を入球検出スイッチ15sが検出する。そして、図5(a)に示すように、入球検出スイッチ15sが、第2大入賞口15が開放状態となってから5球目の遊技球Y5を検出するまでは、特定入賞を発生しない(つまり、後述する特定入賞フラグ値は「0」のままである)。
一方、図5(b)に示すように、第2大入賞口15が開放状態となってから、6球目の遊技球Y6が検出されると、本パチンコ機50(主制御装置80)は、特定入賞が発生し、大当り(役物大当り)の発生を認識する。つまり、後述する特定入賞フラグ値は「1」とされる(図35参照)。
図6にパチンコ機50の裏側を示す。パチンコ機50の裏側には、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図6に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図6では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
このパチンコ機50の電気的構成は、図7のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、本実施例では発射制御装置84にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置84にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄を作動させるゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、第1大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第2大入賞口15に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ15a、第1左入賞口31に入球した遊技球を検出する第1左入賞口スイッチ31a、第2左入賞口32に入球した遊技球を検出する第2左入賞口スイッチ32a、第3左入賞口33に入球した遊技球を検出する第3左入賞口スイッチ33a、右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ34a、第2大入賞口15に遊技球が入球したことを検出するための入球検出スイッチ15sの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特別図柄表示装置9、第2特別図柄表示装置10、普通図柄表示装置7の表示、第1特別図柄保留数表示装置18、第2特別図柄保留数表示装置19及び普通図柄保留数表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、第1大入賞口ソレノイド14bを制御することで第1大入賞口14の開閉を制御し、第2大入賞口ソレノイド15bを制御することで第2大入賞口15の開閉を制御し、普通電動役物ソレノイド(図7では普電役物ソレノイドと表記)12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子78に出力されてホールメインコンピュータ87に送られる。主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81はガラス枠開放スイッチ16a、内枠開放スイッチ16b、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力され、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンクに遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払い出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示基板25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示基板25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン、精算を要求するための返却ボタン、残高表示器が接続されている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子78を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータに送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお本実施例では遊技球を払い出す構成であるが、入賞等に応じて発生した遊技球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に発射させる。なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドルからの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドルを操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドルを触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドルを触っていても遊技球は発射できないようになっている。
サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当し、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部はランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者がボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を演出図柄表示装置6の画面6aに表示させる。
次に、図8の図表を用いて、実施例1のパチンコ機50の作動内容について説明する。実施例1のパチンコ機50において、遊技状態として、非時短状態(非開放延長状態)と時短状態(開放延長状態)を備える。
非時短状態(開放延長機能未作動時)において、普通図柄の1回の当りに対して普通電動役物(第2始動口12)は、0.2秒の開放動作を1回行うよう設定されている。一方、時短状態(開放延長機能作動時)において、普通図柄の1回の当りに対して、普通電動役物(第2始動口12)は6秒の開放動作を1回行うよう設定されている。
本実施例のパチンコ機50では、特別図柄として、第1始動口11への入賞に基づいて当否判定(第1当否判定)が実行されると変動表示する第1特別図柄と、第2始動口12への入賞に基づいて当否判定(第2当否判定)が実行されると変動表示する第2特別図柄を備える。
また、開放延長機能が作動する時短状態(開放延長状態)においては、非時短状態(開放延長機能が未作動)の非開放延長状態に比べて、特別図柄の平均変動時間が短くなる傾向がある(図24参照)。但し、第2当否判定の結果が小当り若しくは外れである場合に限り、遊技状態が時短状態である場合、非時短状態である場合よりも、特別図柄の平均変動時間が長くされる(図24参照)。
ところで、本実施例のパチンコ機50は、移行条件が成立すると、遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)から時短状態に移行する。また、時短状態は、所定の終了条件が成立すると、時短状態を終了し、遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)に移行する。
また、本実施例のパチンコ機50は、時短状態として、終了条件の内容が異なるものを備える。つまり、第1終了条件が成立すると終了する「第1時短状態」と、第2終了条件が成立すると終了する「第2時短状態」と、を備える。
図8に示すように、「第1時短状態」は、(A)本実施例のパチンコ機50が予定する何れかの小当りが「1回」発生するか、(B)大当りを発生すること無く特別図柄の変動が10回実行されるか、或いは、(C)大当りを発生すると終了する。
また、「第2時短状態」は、(D)本実施例のパチンコ機50が予定する小当りのうち、小当り1~3の何れかが10回発生するか、(E)小当り4が1回発生するか、(F)大当りを発生すること無く特別図柄の変動が10回実行されるか、或いは、(G)大当りを発生すると終了する。
なお、非時短状態(通常遊技状態)と、「第1時短状態」と、「第2時短状態」の関係(移行関係)に関しては、図9~図12を用いて後述する。
また、本実施例のパチンコ機50の大当り確率は「1/200」で、特別図柄の当否判定に係る確率変動機能は備えない。
そして、第1始動口11若しくは第2始動口12への入賞に基づいて当否判定を実行し、当該当否判定の結果が大当りとなると、「図柄大当り遊技」を実行する。
また、当否判定の結果が大当りとなると、乱数抽選によって発生する大当りの種類(停止表示する大当り図柄の種類)が決定される。
次に、図9及び図10を用いて、本パチンコ機50において発生する大当り図柄(大当りの種類)と、当該大当り図柄が確定表示されることに基づいて実行される大当り遊技の内容と、その発生率について説明する。
つまり、図9に示すように、第1特別図柄に関する当否判定(第1当否判定)の結果が大当りとなると、乱数抽選によって発生する大当りの種類(停止表示する大当り図柄の種類)が、大当り図柄11(3R通常大当りの発生を示す大当り図柄であり、以下、3R通常大当り図柄という)、大当り図柄12(3R時短1大当りの発生を示す大当り図柄、以下、3R時短1大当り図柄という)、大当り図柄13(10R時短1大当りの発生を示す大当り図柄であり、10R時短1大当り図柄という)の何れかに決定される。
この場合、各大当り図柄が選択される確率は、大当り図柄11(3R通常大当り図柄)が50%、大当り図柄12(3R時短1大当り図柄)が25%、大当り図柄13(10R時短1大当り図柄)が25%で選択される。
3R通常大当り図柄若しくは3R時短1大当り図柄が確定表示されることに基づいて、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計3回行うことを内容とする大当り遊技(つまり、図柄大当り遊技)が実行される。また、10R時短1大当り図柄が確定表示されることに基づいて、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計10回行うことを内容とする大当り遊技(図柄大当り遊技)が実行される
また、図10に示すように、第2特別図柄に関する当否判定(第2当否判定)の結果が大当りとなると、乱数抽選によって発生する大当りの種類が、一律に大当り図柄21(10R時短2大当りの発生を示す大当り図柄であり、以下、10R時短2大当り図柄という)に決定される。そして、10R時短2大当り図柄が確定表示されることに基づいて、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計10回行うことを内容とする大当り遊技(図柄大当り遊技)が実行される
ここで、大量賞球を期待できる大当り遊技、つまり、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計10回行うことを内容とする大当り遊技(図柄大当り遊技)が実行される確率は、第2当否判定の結果が大当りになる場合の方が、第1当否判定の結果が大当りになる場合よりも高くなっている。つまり、第2当否判定の結果が大当りなる場合の方が、第1当否判定の結果が大当りなる場合よりも、遊技者にとって有利な結果を得る確率が高くなっている。
次に、図柄大当り遊技を実行した後に移行する遊技状態について説明する。
特別図柄に関する当否判定を行う際の遊技状態(特別図柄の変動中の遊技状態、つまり、特別図柄が確定表示される前の遊技状態であり、以下、当否判定時遊技状態という)と、大当り遊技(図柄大当り遊技)を実行した後の遊技状態との関係を説明する。
図9に示すように、当否判定時遊技状態が、非時短状態及び時短状態の何れであっても、3R通常大当り図柄が確定表示されることに基づく大当り遊技を実行した後の遊技状態は、非時短状態とされる。
また、当否判定時遊技状態が非時短状態であるとき、3R時短1大当り図柄若しくは10R時短1大当り図柄が確定表示されることに基づく大当り遊技を実行した後の遊技状態は、第1時短状態とされる。更に、当否判定時遊技状態が時短状態であるとき、3R時短1大当り図柄若しくは10R時短1大当り図柄が確定表示されることに基づく大当り遊技を実行した後の遊技状態は、第1時短状態とされる。
図10に示すように、当否判定時遊技状態が、非時短状態及び時短状態の何れであっても、10R時短2大当り図柄が確定表示されることに基づく大当り遊技を実行した後の遊技状態は、第2時短状態とされる。
なお、図9~図13において、第1時短状態を「時短1」と表記し、第2時短状態を「時短2」と表記する。また、図9~図13において、「大当り遊技実行後の遊技状態」の欄において、「判定時非時短」とは「特別図柄に関する当否判定実行時の遊技状態が非時短状態であること」を示し、「判定時時短」とは「特別図柄に関する当否判定実行時の遊技状態が時短状態であること」を示す。
本パチンコ機50では、図8に示すように、第1始動口11に遊技球が入賞すると、「1/180」の確率で小当りを発生し、第2始動口12に遊技球が入賞すると、「1/1.03」の確率で小当りを発生する。
なお、本実施例では、第1当否判定の結果が小当りとなる確率(例えば、1/180)よりも、第2当否判定の結果が小当りとなる確率(例えば、1/1.03)が高くされているが、第1当否判定及び第2当否判定の結果が小当りとなる確率が等しくされてもよい。また、本実施例では、第1当否判定及び第2当否判定の何れが行われても、小当りを発生するが、第2当否判定が行われると小当りを発生するが、第1当否判定が行われても小当りを発生しないこととしてもよい。
そして、特別図柄に関する当否判定によって小当りを発生すると、第2大入賞口15が1.8秒の開放動作を1回行うことを内容とする小当り遊技を実行する。なお、本実施例では、何れの小当り図柄が確定表示されても、同一態様の小当り遊技を実行することとしているが、小当り図柄の種類に応じて異なる態様の小当り遊技を実行することとしてもよい。例えば、第2大入賞口15が1.8秒の開放動作を1回行うことを内容とする小当り遊技の他に、第2大入賞口15が0.6秒の開放動作を2回行うことを内容とする小当り遊技を備えてもよい。
更に、第2大入賞口15が0.2秒の開放動作を9回行うことを内容とする小当り遊技(第2大入賞口15を小刻みに計1.8秒開放する小当り遊技)を備えてもよい。この場合、本実施例に示す場合よりも、小当り遊技中に多数の遊技球(本実施例では6球)の遊技球を入球させることが容易である。
ここで、小当り遊技を行っている際、主制御装置80が有効期間内において、第2大入賞口15に6球以上の遊技球が入球したことを検出すると、「特定入賞(或いは、V入賞)」が発生したと判定し、大当り遊技(つまり、役物大当り遊技)を実行する。また、有効期間内に第2大入賞口15に入球した遊技球の球数が5球以下である場合には、主制御装置80は「特定入賞(或いは、V入賞)」が発生したと判定することはない。
本実施例においては、当否判定の結果が小当りとなると、乱数抽選によって発生する小当りの種類(停止表示する小当り図柄の種類)が決定される。
次に、図11を用いて、本パチンコ機50において発生する小当り図柄(小当りの種類)と、小当り遊技において特定入賞を生じた場合において実行される役物大当り遊技の内容等について説明する。
つまり、当否判定の結果が小当りとなると、乱数抽選によって発生する小当りの種類(確定表示される小当り図柄の種類)が、小当り1~4(第1小当り図柄~第4小当り図柄)の何れかに決定される。ここで、第1小当り図柄が確定表示することに基づいて小当り1が発生し、第2小当り図柄が確定表示することに基づいて小当り2が発生し、第3小当り図柄が確定表示することに基づいて小当り3が発生し、第4小当り図柄が確定表示することに基づいて小当り4が発生する。また、発生する小当りの種類(確定表示される小当り図柄)によって、実行される役物大当りの内容が異なっている。
図11に示すように、小当り1が確定表示されることに基づき実行される小当り遊技中に特定入賞を生ずると、役物大当りとして「3R通常大当り(以下、3R特定通常大当りという)」を発生する。また、小当り2が確定表示されることに基づき実行される小当り遊技中に特定入賞を生ずると、役物大当りとして「3R時短1大当り(以下、3R特定時短1大当りという)」を発生する。更に、小当り3が確定表示されることに基づき実行される小当り遊技中に特定入賞を生ずると、役物大当りとして「10R時短1大当り(以下、10R特定時短1大当りという)」を発生する。また、小当り4が確定表示されることに基づき実行される小当り遊技中に特定入賞を生ずると、役物大当りとして「10R時短2大当り(以下、10R特定時短2大当りという)」を発生する。
3R特定通常大当り若しくは3R特定時短1大当りを発生することに基づいて、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計3回行うことを内容とする大当り遊技(つまり、3R役物大当り遊技)が実行される。また、10R特定時短1大当り若しくは10R特定時短2を発生することに基づいて、第1大入賞口14が30秒の開放動作を、所定のインターバルを挟み、計10回行うことを内容とする大当り遊技(つまり、10R役物大当り遊技)が実行される。なお、本実施例では、第1大入賞口14を開放状態に変化させて役物大当り遊技を実行するが、本発明においては、第2大入賞口15(小当り遊技の際と同一の大入賞口)を開放状態に変化させて役物大当り遊技を実行してもよい。
次に、役物大当り遊技を実行した後に移行する遊技状態について説明する。
「当否判定時遊技状態」と、特定入賞に基づく大当り遊技(役物大当り遊技)を実行した後に移行する遊技状態と、の関係を説明する。
当否判定時遊技状態(つまり、特別図柄に関する当否判定を実行する際の遊技状態)が、非時短状態及び時短状態の何れであっても、3R特定通常大当りが発生することに基づく大当り遊技(役物大当り遊技)を実行した後の遊技状態は、非時短状態とされる。
また、当否判定時遊技状態が非時短状態であるとき、3R特定時短1大当り若しくは10R特定時短1大当りが発生することに基づく大当り遊技(役物大当り遊技)を実行した後の遊技状態は、第1時短状態とされる。更に、当否判定時遊技状態が非時短状態であっても、時短状態であっても、10R特定時短2大当りが発生することに基づく大当り遊技(役物大当り遊技)を実行した後の遊技状態は、第2時短状態とされる。
なお、本実施例では、小当りの種類が何れであっても、同一内容の小当り遊技を実行することとしたが、小当りの種類によって実行される小当り遊技の内容が異なってもよい。例えば、小当りの種類によって第2大入賞口15が開放状態となる時間や、開放状態となる回数が異なってもよい。また、小当りの種類によって、特定入賞が発生する確率が異なってもよい。
ここで、図12は、当否判定が小当りとなったときに乱数抽選によって、各小当り(確定表示される小当り図柄)の発生率(選択率)を示している。
当否判定時遊技状態(特別図柄に関する当否判定を行う際の遊技状態)が、非時短状態(通常遊技状態)か、第1時短状態である場合には、小当り1の発生率が「50%」、小当り2及び小当り3の発生率が「15%」、小当り4の発生率が「20%」、とされている。つまり、当否判定時遊技状態が非時短状態(通常遊技状態)若しくは第1時短状態である場合には、役物大当り遊技を実行した後、「50%」の確率で時短状態(第1時短状態若しくは第2時短状態)に移行する。
当否判定時遊技状態(特別図柄に関する当否判定を行う際の遊技状態)が、第2時短状態である場合には、小当り1の発生率が「10%」、小当り2及び小当り3の発生率が「15%」、小当り4の発生率が「60%」、とされている。
当否判定時遊技状態(特別図柄に関する当否判定を行う際の遊技状態)が、第2時短状態である場合には、小当り1に基づき役物大当り遊技を実行した後、「10%」の確率で、非時短状態(通常遊技状態)となる。また、小当り2若しくは小当り3に基づき役物大当り遊技を実行した後、「30%」の確率で、第1時短状態となる。更に、小当り4に基づき役物大当り遊技を実行した後、「60%」の確率で、第2時短状態となる。
つまり、当否判定時遊技状態が、第1時短状態である場合には、小当りに基づき役物大当り遊技を実行した後においては、時短状態を50%の確率で時短状態を維持し、50%の確率で時短状態を転落し、非時短状態(通常遊技状態)となる。
また、当否判定時遊技状態が、第2時短状態である場合には、小当りに基づき役物大当り遊技を実行した後においては、時短状態を90%の確率で維持し、10%の確率で時短状態を転落し、非時短状態(通常遊技状態)となる。つまり、役物大当り遊技を実行した後の時短状態への移行率を考慮すると、第2時短状態は第1時短状態よりも有利である。
なお、図12の最右欄に示す「第1小当りカウンタ」と、「第2小当りカウンタ」と、「第3小当りカウンタ」は、遊技状態が第2時短状態にあるときに、小当り1~3の各々の発生回数をカウントするためのカウンタである。これらのカウンタには、遊技状態が第2時短状態に移行すると、各々初期値「10」がセットされる。そして、小当り1~3の各々の発生する度に値がデクリメントされ、何れかの小当りカウンタの値が「ゼロ」になると、第2時短状態の終了条件が成立する。
次に、図13及び図14を用いて、本パチンコ機50で実行される遊技の特徴を説明する。
本実施例では、遊技状態が時短状態(第1時短状態、第2時短状態)にあると、特別図柄の当否判定が略1/1の確率で小当りとなり、小当り遊技を実行する。但し、遊技状態が時短状態(第1時短状態、第2時短状態)であると、図13(a)に示すように、第2始動口12の開放時間が「6」にまで延長される。このため、時短状態である限りは、可動部材12Aに向かって流下する遊技球は、第2始動口12に入球する可能性が高い。なお、図13(a)は、可動部材12Aが第2状態であること(第2始動口12が開放状態であること)を図示している。また、図13(b)は、可動部材12Aが第1状態であり(第2始動口12が閉鎖状態であり)、第2大入賞口15が開放状態であることを示している。
つまり、遊技状態が時短状態である限りは、可動部材12Aに向かって流下する遊技球が、第2大入賞口扉15tの方向に流下する可能性が低くなっているため、第2大入賞口1に「6球以上」の遊技球を入球させることは困難である。
一方、遊技状態が非時短状態であると、図13(b)に示すように、第2始動口12の開放時間が短くなる(0.2秒×1回)ため、可動部材12Aに向かって流下する遊技球が、第2大入賞口扉15tの方向に流下する可能性が高くなる。よって、第2大入賞口1に「6球以上」の遊技球を入球させることが容易である。
しかも、実施例1のパチンコ機50では、遊技状態が第1時短状態であるとき、第1~4の各小当り図柄が1回確定表示されるか、特別図柄の変動を「10回」行うと、当該第1時短状態を終了する。また、遊技状態が第2時短状態であるとき、第1~3の各小当り図柄が10回確定表示されるか、第4小当り図柄が1回確定表示されるか、特別図柄の変動を「10回」行うと、当該第2時短状態を終了する。
そして、小当り遊技を実行する際に、時短状態(第1時短状態若しくは第2時短状態)が終了し、非時短状態に移行していると、第2大入賞口1に「6球以上」の遊技球を入球させることが容易となる。この結果、特定入賞を発生する可能性が高くなる。
なお、時短状態(第1時短状態若しくは第2時短状態)において、「10回目の特別図柄の変動」が実行される場合、必ず、時短状態が終了するので、当該10回目の特別図柄の変動の結果、小当りを発生すると、これに基づき実行される小当り遊技において、特定入賞を発生する可能性が高くなる。
次に、図14を用いて、実施例1のパチンコ機50に関し、遊技状態の移行態様を説明する。
図14に示すように、当否判定時遊技状態(特別図柄に関する当否判定を実行する際の遊技状態)が、非時短状態であるとき、第1当否判定において大当りを発生し、この大当りが3R通常大当りである場合には、大当り遊技(図柄大当り遊技)を実行した後、遊技状態は非時短状態となる。
更に、当否判定時遊技状態が、非時短状態であるとき、第1当否判定において大当りを発生し、この大当りが3R時短1大当り若しくは10R時短1大当りである場合には、大当り遊技(図柄大当り遊技)を実行した後、遊技状態は第1時短状態(時短)となる。
当否判定時遊技状態が時短状態であるときは、第2当否判定(第2始動口への入球に基づく当否判定)がメインの遊技となる。しかも、第2当否判定の小当り確率が高確率(略「1/1」)となっているので、遊技者は第2始動口への入球に基づき、小当り及び特定入賞を狙う遊技を行うことになる。
なお、図14において、当否判定時遊技状態が時短状態のうち、第1時短状態である場合を「RUSH1(ラッシュ1)」と表記し、第2時短状態である場合を「RUSH2(ラッシュ2)」と表記する。
当否判定時遊技状態が第1時短状態若しくは第2時短状態であるとき、小当り1を発生させ、小当り遊技中に特定入賞を発生し、3R特定通常大当りを発生すると、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態は非時短状態となる。
当否判定時遊技状態が第1時短状態若しくは第2時短状態であるとき、小当り2を発生させ、小当り遊技中に特定入賞を発生し、3R特定時短1大当りを発生すると、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態は第1時短状態となる。また、当否判定時遊技状態が第1時短状態若しくは第2時短状態であるとき、小当り3を発生させ、小当り遊技中に特定入賞を発生し、10R特定時短1大当りを発生すると、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態は第1時短状態となる。更に、当否判定時遊技状態が第1時短状態若しくは第2時短状態であるとき、小当り4を発生させ、小当り遊技中に特定入賞を発生し、10R特定時短2大当りを発生すると、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態は第2時短状態となる。
但し、第1時短状態と、第2時短状態とで、第2当否判定の結果が小当りとなった場合の各小当りの発生率が異なっている(図12を参照)。
当否判定時遊技状態が第1時短状態であるとき、小当り図柄1~4の何れかが確定表示されるか、特別図柄に関する変動が10回転行われるか、大当りを発生すると、当該第1時短状態は終了する。この場合、何れの小当り図柄も、第1時短状態において10回確定表示されると、第1時短状態を終了する。
なお、本実施例のパチンコ機50では、第1時短状態と第2時短状態とで、第2当否判定の結果が小当りとなった場合の各小当りの発生率が異なっている(図12を参照)。但し、本発明においては、通常遊技状態(非時短状態)及び第1時短状態と、第2時短状態とで、第2当否判定の結果が小当りとなった場合の各小当りの発生率が一定とされてもよい。
また、当否判定時遊技状態が第2時短状態であるとき、小当り図柄1~3の何れかが10回確定表示されるか、特別図柄に関する変動が10回転行われるか、大当りを発生すると、当該第2時短状態は終了する。この場合、何れの小当り図柄が確定表示されても、第2時短状態を終了する。つまり、小当り図柄1~3の何れかが9回確定表示されても(例えば、小当り図柄1が9回確定表示されたり、小当り図柄2が9回確定表示されたり、小当り図柄3が9回確定表示されたりしても)、第2時短状態は継続する。
一方、当否判定時遊技状態が第2時短状態であるとき、小当り図柄4が1回確定表示されるか、特別図柄に関する変動が10回転行われるか、大当りを発生すると、当該第2時短状態は終了する。また、小当り図柄1~3の何れかが10回確定表示されると(例えば、小当り図柄1が10回確定表示されるか、小当り図柄2が10回確定表示されるか。小当り図柄3が10回確定表示されたれると)、第2時短状態を終了する。
このように、当否判定時遊技状態が第2時短状態であるとき、特別図柄に関する変動が10回転になったとき、当否判定の結果が何れの小当り(小当り1~4)を発生した場合においても、遊技状態が非時短状態となる。このため、この時点に特定入賞を発生する可能性が高い。
次に、図15を用いて、主制御装置80が実行するメインルーチンを説明する。メインルーチンは、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。本実施形態では、S10~S75までの1回だけ実行される処理を「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS80の処理を「残余処理」と称する。「本処理」は上記割り込みにより定期的に実行されることになる。
マイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
S10が否定判定、即ち、正常割り込みでないと判断されると(S10:no)、初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値を書き込み、特別図柄及び普通図柄を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。
続く入賞確認処理(S60)では、第1始動口11、第2始動口12への入賞、第1大入賞口14、第2大入賞口15への入賞、一般入賞口31~34への入賞及び普通図柄作動ゲート17、特定領域106への誘導(入球)の確認、及びパチンコ機50に設けられ主制御装置80に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。
各始動口11、12への入賞(入球)確認処理(始動入賞処理)については、図22を用いて後述する。
続いて、当否判定処理(S65)、画像出力処理等の各出力処理(S70)、不正監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に、図16を用いて、普通図柄に関する始動入賞確認処理(以下、普通図柄始動入賞確認処理ということがある)について説明する。この普通図柄始動入賞確認処理は、図15のメインルーチンの入賞確認処理(S60)のサブルーチンの1つである。
図16に示す普通図柄に関する始動入賞確認処理(普通図柄始動入賞確認処理)は、普通図柄作動ゲート17への入球があるか否かを判定し(S100)、入球があれば(S100:yes)、普通図柄の保留記憶が満杯であるか否かを判定する(S102)。否定判定の場合には(S102:no)、S104の処理で普通図柄の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数(普図決定用乱数)などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置80のメモリ(内蔵RAMに設けられた普図用の保留記憶処理であって、図16では図示を省略)に記憶される(最大4つ)。そして、普通図柄保留数表示装置8の表示制御、演出図柄表示装置82やサブ統合制御装置83への普通図柄保留数コマンド送信処理を行い(S106)、本処理を終了(リターン)する。
また、S100の処理で普通図柄作動ゲート17への遊技球の入球がなかったと判定される場合(S100:no)及び普通図柄の保留記憶が満杯であった場合には(S102:yes)の場合には、そのままリターンとなる。
次に、図17~19を用いて、普通図柄に関する当否判定処理(以下、普通図柄当否判定処理ということがある)について説明する。この普通図柄当否判定処理は、図15のメインルーチンの当否判定処理(S55)のサブルーチンの1つである。
普通図柄当否判定処理(普図当否判定処理)では、先ず、第2始動口12を開放させるための普通電動役物が作動中であるか否か(つまり、開閉部材12Aの状態が第2状態であるか否か)を判定する(S110)。普通電動役物が作動中である場合(つまり、開閉部材12Aの状態が第2状態である場合)には(S110:yes)、そのまま普通図柄遊技処理へ移行する。また、普通電動役物が作動していない場合(つまり、開閉部材12Aの状態が第1状態である場合)には(S110:no)、普通図柄が変動中であるか否かを判定する(S112)。変動中でなければ(S112:no)、確定図柄が表示されているかを判定する(S114)。
確定図柄が表示中でなければ(S114:no)、普通図柄の保留記憶があるか否かを判定し(S116)、普通図柄の保留記憶があれば(S116:yes)、普通図柄の保留記憶数をデクリメントし(S118)、S120に移行する。なお、普通図柄の保留記憶がなければ(S116:no)、そのまま普通図柄遊技処理に移行する。
S120では保留記憶の中で最も古いものを読み込んで(その保留記憶は消去して)、時短フラグ(第1時短フラグ若しくは第2時短フラグ)がセットされている(すなわち1)か否かを判定する。このS120で肯定判断であれば(S120:yes)、読み込んだ普通図柄の当り決定用乱数を時短テーブルに記録されている当り値と照合し(S122)、図18のS130に移行する。否定判断された場合(S120:no)は、S124にて当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合し、図18のS130へと移行する。
ここで、本実施例では遊技状態が、特別図柄に関する大当り確率が通常確率(時短フラグが「0」)であると普通図柄の当り確率は「1/6」とされ、時短状態(時短フラグが「1」)であると、普通図柄の当り確率は「5/6」とされている。ここで、時短フラグが1であると、通常、普通図柄確率変動機能が作動する遊技状態となる。
なお、普通図柄の当り確率(普通図柄に関する当否判定の結果が当りとなる確率)が、通常確率(本実施例では「1/6」)から高確率(本実施例では「5/6」)に変動するのは、大当り遊技を開始する際に作動を開始した役物連続作動装置(図25のS435を参照)が作動を停止していることを前提条件とすることができる。つまり、大当り遊技中作動していた役物連続作動装置が、大当り遊技を終了して作動を停止していることを、普通図柄の当り確率が高確率に変動するための前提となるのが一般的である。
よって、時短フラグが「1」となったら無条件に普通図柄の当り確率が、通常確率から高確率に変動するものに限定せず、(1)役物連続作動装置が作動を停止していることと、(2)時短フラグが「1」となったこと、という2つの条件が成立した場合に普通図柄の当り確率が高確率に変動することとしてもよい。
図18のS130では普通図柄の当りか否かを判定し、当りであれば(S130:yes)、当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し(S132)、変動パターンを決定する(S134)。その後、普通図柄当り設定処理を実行し(S136)、S140に移行する。一方、普通図柄が当りでなければ(S130:no)、外れの変動パターンを決定し(S138)、S140に移行する。
なお、本実施例のパチンコ機50では普通図柄の変動時間(S134若しくはS138で決定される変動パターンが特定する変動時間)は、普通図柄当否判定の結果が当りであるか、外れであるに関係なく、しかも、当り図柄に関係なく、パチンコ機50の遊技状態が通常遊技状態(非時短状態)であれば常に5.0秒であり、パチンコ機50の遊技状態が開放延長状態(時短状態)であれば常に1.0秒である。
その後、S140に移行し、普通図柄表示装置7の変動開始、およびサブ統合制御装置83へ普通図柄変動開始コマンドを送信し(S140)、普通図柄遊技処理に移行する。本実施例の普通図柄当り設定処理(S136)では、非時短状態中に、S130で肯定判定される場合には、普通電動役物を「0.2秒で1回の開放パターン(「第1状態の開閉部材」が「0.2秒間、第2状態となる開放」を1回行う開放パターン)に設定する。また、時短状態中にS130で肯定判定される場合には、普通電動役物を6秒で1回の開放パターン(「第1状態の開閉部材」が「6.0秒間、第2状態となる開放」を1回行う開放パターン)に設定する。
図17のS112において、普通図柄が変動中の場合には(S112:yes)、図19(a)に示すS146に移行する。S146では、普通図柄の変動時間を経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S146:yes)、対応した普通図柄の確定図柄表示処理を行い(S148)、普通図柄遊技処理に移行する。確定図柄表示処理では、確定図柄を表示する旨のコマンド(図柄確定コマンド)をサブ統合制御装置83に出力するとともに、普通図柄表示装置7にコマンドを出力して確定図柄にて停止させる。なお、図柄変動時間を経過していない場合には(S146:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図17のS114において、確定図柄表示中の場合には(S114:yes)、図19(b)に示すS150に移行する。S150で確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了した場合には(S150:yes)、確定図柄の表示を終了し(S152)、普通図柄の当りの組合せであるか否かを判定する(S154)。普通図柄の組合せが当りである場合には(S154:yes)、普通図柄当り開始演出処理を行い(S156)、普通図柄遊技処理へと移行する。確定図柄表示時間を終了していない場合(S150:no)、普通図柄の組合せがハズレである場合は(S154:no)、そのまま普通図柄遊技処理へと移行する。
図20~図21を用いて、普通電動役物(第2始動口12)を開放すること(第1状態の開閉部材を第2状態とすること)で行われる普通図柄遊技処理について説明する。なお、普通図柄遊技処理は、普通図柄当否判定処理の実行後に実行される処理である。
図20に示すように、普通図柄遊技処理が開始されると、先ず、普通電動役物が作動中であるか否か(第2始動口12が開放状態であるか否か)を判定する(S160)。普通電動役物が作動中の場合(つまり、開閉部材12Aの状態が第2状態である場合)には(S160:yes)、普通電動役物が開放中(第2始動口12が開放状態であると)判定する(S162)。一方、普通電動役物が作動中ではない場合(つまり、開閉部材12Aの状態が第1状態である場合)には(S160:no)、そのまま本処理が終了(リターン)となる。
普通電動役物が開放中でない場合(開閉部材12Aの状態が第1状態である場合)には(S162:no)、普通図柄当り終了演出中か判定し(S164)、普通図柄当り終了演出中でなければ(S164:no)、普通図柄当り開始演出時間が経過したか確認し(S166)、普通図柄当り開始演出時間が経過していれば(S166:yes)、普通電動役物開放処理(S168)へ移行し、終了となる。
本実施例の普通電動役物開放処理(S168)は、上述したS136で設定した普通電動役物の開放パターン(第2始動口12の開放パターン)に基づいて普通電動役物(第2始動口12)を開放する(閉鎖状態から開放状態とする)。
図20のS162の処理で普通電動役物が開放中である場合(開閉部材12Aの状態が第2状態である場合)には(S162:yes)、図21(a)のS170に移行する。そして、普通電動役物(第2始動口12)に10個(規定数)の入球があったか否かの判定する(S170)。規定数に達した場合には(S170:yes)、普通電動役物閉鎖処理(S174)を行い、普通図柄当り終了演出処理を実行して(S176)、終了となる。一方、普通電動役物(第2始動口12)に9個(規定数)の入球がない場合には(S170:no)、普通電動役物の開放時間(開閉部材12Aの状態が第2状態に変化させる時間)が終了となったか否かを判定する(S172)。肯定判定の場合には(S172:yes)、S174に移行する。なお、否定判定の場合には(S172:no)、そのまま終了となる。
図20のS164の処理で普通図柄当り終了演出中であれば(S164:yes)、図21(b)に示すS180に移行し、普通図柄当り終了演出時間が経過したか否か確認する(S180)。普通図柄当り終了演出時間が経過していれば(S180:yes)、普通図柄当り終了コマンド送信処理(S182)を実行し、この処理でサブ統合制御装置83に普通図柄当り終了コマンドを送信し、普通図柄遊技を終了する。なお、普通図柄当り終了演出時間が経過していない場合には(S180:no)、そのまま普通図柄遊技処理を終了する。
次に、図22を用いて、主制御装置80が実行する「特別図柄の始動入賞確認処理(特別図柄の始動入賞確認処理)」を説明する。本処理は、図15に示した入賞確認処理(S60)のサブルーチンの一つとなる(保留記憶手段、保留記憶数送信手段、入賞信号送信手段を含む)。
なお、本実施例では第1保留記憶の上限数(上限記憶個数)を4個としている。また、本実施例のパチンコ機50では、普図保留記憶の上限数(上限記憶個数)を4個とする。但し、本実施例では第2始動口12への遊技球の入球に基づいて取得した第2保留記憶を記憶しない構成としているが、本実施例のパチンコ機50が第2保留記憶を記憶する構成である場合には、第2保留記憶の上限数(上限記憶個数)を、例えば、4個とすることができる。
また、本実施例では、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶(第2保留記憶)を記憶しないこととしているが、当該保留記憶(第2保留記憶)も、第1保留記憶と同様に記憶することとしてもよい。
本処理を開始すると、第1始動口スイッチ11aが遊技球を検出したか否かを判定する(S200)。肯定判定であれば(S200:yes)、主制御装置80に既に格納されている第1保留記憶数が上限数(本実施例では4個)未満であるか否か判定する(S205)。肯定判定であれば(S205:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、第1保留記憶として主制御装置80の保留記憶数に応じた記憶領域に格納し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S210)。
S210に続いては、S210で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S215)、リターンする。
次に、図23~図27に示したフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する当否判定処理(特別図柄の当否判定処理)を説明する。本処理は、(a)第1保留記憶と、(b)第2始動入賞口12への遊技球に基づき、取得する当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)と、に関する当否判定及び該当否判定の結果に応じた第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示時間選択、確定図柄選択、大当り遊技の内容設定、大当り遊技終了後の遊技状態設定を行う処理となり、当否判定の結果が小当りであるか否かを判定する小当り判定手段を含む。
本処理を開始すると、条件装置が作動中、即ち大入賞口が作動中か否かを判定し(S300)、肯定判定なら(S300:yes)、リターンし、否定判定なら(S300:no)、第1又は第2特図が変動中か否かを判定する(S305)。そして、変動中でなければ(S305:no)、第1又は第2特図の確定図柄表示中であるか否かを判定する(S310)。
そして、確定表示中でなければ(S310:no)、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否かを判定する(S315)。肯定判定であれば(S315:yes)、当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し(S318)、S345に移行する。
また、S315の処理で否定判定されると(S315:no)、第1保留記憶が有るか否かを判定し(S320)、否定判定なら(S320:no)リターンする。
S320の処理で肯定判定されると(S320:yes)、S330の処理に移行する。ここで、S330の処理では保留記憶のシフト処理を行う(S330)。これにより最も古い(保留記憶されてから最も時間が経過している)第1保留記憶を当否判定の対象とするとともに、該当する保留記憶を示す保留記憶カウンタから1を減算する。
また、「S315とS320の判定順序」は、本パチンコ機50においてS315で肯定判定される場合と、第1保留記憶が記憶されている場合においては、S318で取得した乱数を優先して処理することとしている。つまり、S318で取得する当否乱数等の各種乱数値(大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数1,2、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し(S318)を、第1保留記憶に優先して処理(当否判定)することを示している。
S318若しくはS330の処理に続いて、S345の処理で大当り判定用乱数比較処理を実行する。この大当り判定用乱数比較処理では、特図当否判定の対象とした乱数値(S318で抽出した大当り判定用乱数、若しくは第1保留記憶の大当り判定用乱数)と、予め設定された当否判定テーブルとを比較して、大当り判定用乱数の値が当否判定テーブル内の判定値と一致するかを比較する(S345)。
S345の処理に続くS350の処理では、S345の結果が大当り(大当り判定値と同一)であるか否かを判定する。S350の処理で肯定判定なら(S350:yes)、図柄モード設定処理を行う(S355)。このS355の図柄モード設定処理では、判定対象となる「S318で抽出した大当り図柄決定用乱数1、若しくは、第1保留記憶の大当り図柄決定用乱数1」に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。つまり、図柄大当り遊技の内容(大当りラウンド数)と図柄大当り遊技後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する。
S355の処理に続くS360の処理では、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S360)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当り遊技の種類を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
本実施例のパチンコ機50では、当否判定の結果が大当りとなると(S350:yes)、S360において乱数抽選によって大当り図柄が決定される。
なお、本実施例の「S355の処理及びS360の処理」を統合してもよい。つまり、S350の処理で肯定判定される場合には、大当り図柄決定用乱数を用いた乱数抽選で、確定表示させる大当り図柄を決定する。そして、決定された大当り図柄に応じて、実行する図柄大当り遊技の内容と、図柄大当り遊技後の遊技状態を決定(設定)してもよい。
次にS355で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理を行う(S365)。モードバッファは当否判定時に確定した大当り遊技終了後の遊技状態の内容を、該遊技状態を設定する大当り遊技終了時まで記憶する装置である(大当り遊技中は遊技状態を設定する時短フラグをクリアする必要があるため)。モードバッファとしては、具体的な遊技内容は記憶せず、具体的な遊技内容に対応した値を記憶する構成となっている。
次に、S365の処理を経て移行するS368の処理では、S355の処理で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技(図柄大当り遊技)の内容となる第1大入賞口14の開放パターン設定処理を行う。このS368の処理では、第1大入賞口14を30秒間、開放させる開放動作を、所定のインターバルを挟み、計3回、若しくは、計10回行う開放パターンが設定される。
S350の処理の肯定判定、S355~S365、S368の処理を経ると、S370の処理に移行し、当否判定の対象とした「乱数値(S318で抽出した大当り判定用乱数、若しくは第1保留記憶の大当り判定用乱数)」のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間を特定する変動パターンを選択する変動パターン設定処理を行う(S370)。
ここで、図24を用いて、S370で設定(特定)される「特別図柄の変動時間」について説明する。
特別図柄に関する当否判定が大当りである場合、遊技状態が時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「3秒」~「60秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「4秒」~「50秒」に決定する。
また、特別図柄に関する当否判定が大当りである場合、遊技状態が非時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「7秒」~「80秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「4秒」~「60秒」に決定する。
S350の処理の肯定判定、S355~S365、S368、S370の処理を行うと、S396の処理に移行し、当否判定後の乱数値(S318で抽出した大当り判定用乱数等、若しくは第1保留記憶の大当り判定用乱数等の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置83に送信する処理を行う(S396)。
そして、このS350の処理の肯定判定を経たS396の処理では、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいた演出図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S350の処理で否定判定される場合には(S350:no)、S345の比較処理の結果が小当りであるか否かを判定する(S372)。つまり、特別図柄に関する当否判定の結果が、小当りであるか否かを判定する(S372)。
ここで、本実施例では、第1特別図柄の小当り確率は「1/180」に設定され、第2特別図柄は「1/1.03」と高確率に設定されている(図8を参照)。つまり、第2当否判定の結果が、大当りでない場合には高い確率で当否判定の結果が小当りとなる。つまり、本実施例では、第2当否判定の結果が大当りでない場合には、第2当否判定の結果が「略小当りになる」とされている。
S372の処理で肯定判定されると(S372:yes)、S375の処理に移行する。このS375の処理では、S318の処理、若しくは、図22のS210の処理で取得(記憶)した小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を選択する処理を行う(S375)。
つまり、S375の処理では、「小当り図柄」として、小当り1の発生時に停止表示(確定表示)される「第1小当り図柄」、小当り2の発生時に停止表示(確定表示)される「第2小当り図柄」、小当り3の発生時に停止表示(確定表示)される「第3小当り図柄」、若しくは、小当り4の発生時に停止表示(確定表示)される「第4小当り図柄」が選択(決定)される(図11及び図12を参照)。
このS375の処理を経ると、S378の処理に移行し、S375の処理で選択された小当り図柄の種類に基づいて、小当り遊技における第2大入賞口15の開放パターンを設定する処理を行う(S378)。但し、本実施例では、S375の処理で選択された小当り図柄が何れであっても、第2大入賞口15を1.8秒に亘って、1回開放するパターンが設定される。
S372の処理の肯定判定、S378の処理を経ると、S380の処理に移行し、当否判定の対象とした「乱数値(S318で抽出した大当り判定用乱数、若しくは第1保留記憶の大当り判定用乱数)」のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10、及び演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動時間を特定する変動パターンを選択する変動パターン設定処理を行う(S380)。
ここで、図24を用いて、S380で設定(特定)される「特別図柄の変動時間」について説明する。
特別図柄に関する当否判定が小当りである場合、遊技状態が時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「5秒」~「40秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「0.5秒」に決定する。
また、特別図柄に関する当否判定が小当りである場合、遊技状態が非時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「6秒」~「50秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「5分」に決定する。つまり、遊技状態が非時短状態であり、当否判定の結果が小当りである場合において、敢えて「右打ち」を行い、第2始動口12に遊技球2を入球させても、第2特別図柄の変動時間が長時間(5分)に設定される。つまり、遊技状態が非時短状態である場合の「右打ち」を行い、第2始動口12に遊技球を入球させても、遊技効率が悪い。このため、多くの遊技者は、遊技状態が非時短状態である場合に「右打ち」を行うことを回避する傾向にある。
そして、S372の処理の肯定判定、S375、S378、S380の処理を経ると、S396の処理に移行する。このS372の処理の肯定判定を経たS396の処理の処理では、選択した小当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
S372の処理で否定判定される場合(S372:no)、外れ図柄を選択し(S385)、続いてS390の処理に移行し、外れ図柄に対応する変動パターン設定処理を行う(S390)。この後、S396の処理に移行する。このS372の処理の否定判定を経たS396の処理の処理では、外れ図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S396)。
この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づき演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、外れ図柄および変動パターンの情報に基づいた第1又は第2特図に対応した演出図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は、第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
なお、本実施例では、S350若しくはS372の処理の肯定判定を行う場合には、演出図柄の変動演出(演出変動表示)において、一律にリ-チ表示及びその後のリーチ演出を実行する。
ここで、図24を用いて、S390で設定(特定)される「特別図柄の変動時間」について説明する。
特別図柄に関する当否判定が外れであり、遊技状態が時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「4秒」~「60秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「1.5秒」~「5秒」に決定する。
また、特別図柄に関する当否判定が外れである場合、遊技状態が非時短状態である場合において、第1特別図柄の変動時間を「6秒」~「100秒」に決定し、第2特別図柄の変動時間を「5分」に決定する。つまり、遊技状態が非時短状態であり、当否判定の結果が外れである場合においても、第2始動口12に遊技球2を入球させても、第2特別図柄の変動時間が長時間(5分)に設定される。このため、多くの遊技者は、遊技状態が非時短状態である場合に「右打ち」を行うことを回避する傾向にある。
次に、S305が肯定判定、即ち、特別図柄の変動中であれば(S305:yes)、図25のフローチャートに進み、特別図柄の変動時間(S370、S380、若しくは、390処理で選択された変動パターンに基づく)が経過したか否か判定する(S400)。
このS400の処理で否定判定されると(S400:no)リターンし、肯定判断されると(S400:yes)、確定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して、S360、S375若しくはS385で選択した図柄(当否判定の結果を示す結果図柄)を確定表示させる(S405)。
そして、確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83は演出図柄制御装置82に予め選択されていた擬似図柄を確定表示させる指示信号を送信し、演出図柄制御装置82は、その信号に応じて演出図柄表示装置6を制御して演出図柄を確定表示させる。これにより、第1又は第2特別図柄と擬似図柄の変動の開始と終了とが同じタイミングになる(同期する)。
S405に続いては、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10で確定表示させた第1又は第2特別図柄が大当り図柄か否かを判定し(S410)、肯定判定なら(S410:yes)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行う(S415)。そして、時短フラグが1か否かを判定する(S420)。
S420に示す時短フラグには、その時点の遊技状態が第1時短状態である場合にセットされる第1時短フラグと、その時点の遊技状態が第2時短状態である場合にセットされる第2時短フラグが存在する。そして、その時点の遊技状態が時短状態である場合には、第1時短フラグ若しくは第2時短フラグがセットされる。そして、大当り図柄が確定表示される際に、第1時短フラグがセットされる場合には(S420;yes)、S425で当該第1時短フラグが解除され、第2時短フラグがセットされる場合には(S420;yes)、S425で当該第2時短フラグが解除される。
そして、S425の処理を行うか、S420の処理で否定判定されると(S420:no)、条件装置作動開始処理(S430)と、役物連続作動装置作動開始処理(S435)と、大当りフラグに1をセットする処理(S440)を行うことで大当り遊技を開始する。そして、大当り開始演出処理を実行し(S445)、S488において、遊技状態が通常状態(非時短状態)であることを特定する状態指定コマンドをサブ統合制御装置83に送信し、リターンする。
大当り開始演出処理(S445)では、大当り遊技の開始を示すコマンド(大当り開始演出指示コマンド)及び開始する大当り遊技に係る情報(大当りのオープニング時間、開放パターン、大当りのエンディング時間、S350で肯定判定された大当りの種類等)をサブ統合制御装置83に送信する。
一方、S410が否定判定、即ち、確定図柄が大当りでなければ(S410:no)、確定図柄の表示設定処理(確定図柄で表示させておく時間の設定)を行い(S450)、時短フラグが1か否かを判定する(S455)。
ここで、S455においても、S410で否定判定される際に遊技状態が第1時短状態である場合に第1時短フラグがセットされ、その時点の遊技状態が第2時短状態である場合には第1時短フラグがセットされている。
そして、S455の処理で肯定判定されると(S455:yes)、S460の時短状態処理を行った後、S488の処理を経てリターンする。なお、S460の時短状態処理に関しては後述する。
また、S455の処理で否定判定されると(S455:no)、S456に移行し、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判定する(S456)。そして、S456の処理で否定判定される場合には(S456:no)、S488の処理を経てリターンする。
一方、S456の処理で肯定判定される場合には(S456:yes)、特別電動役物の作動を開始し(S457)、小当りフラグを「1」にセットする(SS458)。そして、S459において小当り遊技開始処理(S459)を行った後、S488の処理を経てリターンする。
小当り遊技開始処理(S459)では、小当り遊技の開始を示すコマンド及び開始する小当り遊技に係る情報(小当りのオープニング時間、開放パターン、小当りのエンディング時間、S456で肯定判定された小当りの種類等)をサブ統合制御装置83に送信する。
次に、図26を用いて、時短状態処理に関し、説明する。
時短状態処理を起動すると、S462に移行し、時短カウンタの値を「1」デクリメントする(S462)。そして、S462の処理を行うと、S464に移行し、カウンタが「0」になったか否かを判定する(S464)。
S464で肯定判定される場合には(S464:yes)、S466にて時短フラグを「0」にして、S468に進み、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判定する(S468)。
そして、S468の処理で肯定判定される場合には(S468:yes)、特別電動役物の作動を開始し(S482)、小当りフラグを「1」にセットする(S484)。そして、S486において小当り遊技開始処理(S486)を行った後、リターンする。
一方、S464で否定判定される場合(S464:no)には、S470に移行し、確定表示された特別図柄が小当り図柄か否かを判定する(S470)。そして、S470の処理で否定判定される場合には(S470:no)、リターンする。
これに対して、S470の処理で肯定判定される場合には(S470:yes)、時短フラグの種類が第1時短フラグである否かを判定する(S472)。ここで、第1時短フラグは、遊技状態が第1時短状態であることを示すフラグである。
S472で肯定判定される場合には(S472:yes)、S480で時短フラグ(第1時短フラグ)の値を「0」とした後、前述のS482、S484、S486の処理を経て、更に、S488の処理を経てリターンする。
つまり、第1時短フラグの値が「1」である場合(遊技状態が第1時短状態である場合)には、小当り1~4のうち、何れかの小当りを生じても、時短状態(第1時短状態)は終了する。
また、S472で否定判定される場合には(S472:no)、S488の処理を経てリターンする。
S472で否定判定される場合(つまり、第2時短フラグの値が「1」である場合)には(S472:no)、S474で確定表示された特別図柄が第4小当り図柄か否かを判定する(S474)。そして、S474で肯定判定される場合には(S474;yes)、S480で時短フラグ(第2時短フラグ)の値を「0」とした後、前述のS482、S484、S486の処理を行い、リターンする。
つまり、第2時短フラグの値が「1」である場合(遊技状態が第2時短状態である場合)には、第4小当り図柄が確定表示されると(小当り4を発生すると)、時短状態(第2時短状態)は終了する。
一方、S474で否定判定される場合には(S474;no)、発生した小当りに対応する小当りカウンタの値を「1」デクリメントする(S476)。つまり、本実施例においては、遊技状態が第2時短状態に移行する際(後述する図34のS825において第2時短状態に移行する判定される際)に、第1小当りカウンタと、第2小当りカウンタと、第3小当りカウンタにそれぞれ初期値「10」がセットされる。このうち、第1小当りカウンタは、第2時短状態において小当り1を発生する度にデクリメントされるカウンタである。また、第2小当りカウンタは、第2時短状態において小当り2を発生する度にデクリメントされるカウンタである。更に、第3小当りカウンタは、第2時短状態において小当り3を発生する度にデクリメントされるカウンタである(図12を参照)。
そして、遊技状態が第2時短状態に移行すると、小当り4以外の小当り(小当り1~3)を発生する度に、発生した小当りに対応する小当りカウンタの値が「1」デクリメントされる(S476)。例えば、小当り1が発生すると第1小当りカウンタの値が「1」デクリメントされ、小当り2が発生すると第2小当りカウンタの値が「1」デクリメントされ、小当り3が発生すると第3小当りカウンタの値が「1」デクリメントされる。
S476を実行すると、S478で発生した小当りに対応する小当りカウンタの値が「0」なったか否かを判定する(S478)。つまり、S478では、第1小当りカウンタ、第2小当りカウンタ、及び、第3小当りカウンタのうちの何れかの値が「0」になった否かを判定する(S478)。
そして、S478で否定判定される場合は(S478;no)、S488の処理を経てリターンする。これに対して、S478で肯定判定される場合は(S478;yes)、S480で時短フラグ(第2時短フラグ)の値を「0」とした後、前述のS482、S484、S486の処理を行い、S488の処理を経てリターンする。
図23に戻り、S310が肯定判定、即ち、確定図柄の表示中なら(S310:yes)、図27のフローチャートに進み、確定図柄表示時間が経過したか否か判定する(S496)。そして、否定判定なら(S496:no)リターンし、肯定判定なら(S496:yes)、確定図柄表示終了処理(S498)を行い、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を制御して特別図柄の確定表示を終了させ、サブ統合制御装置83に演出図柄(擬似図柄)の確定表示を終了させる指示を行う。
次に、図28から図35を用いて、本実施例において主制御装置80が実行する特別遊技処理を説明する。
図28に示すように、当り遊技処理を開始すると、大当りフラグの値が0か否かを判定する(S500)。肯定判定されると(S500:yes)、小当りフラグの値が「0」か否か判定する(S505)。
そして、S505の処理で肯定判定されると(S505:yes)、当り遊技処理をリターンする。一方、S505の処理で否定判定されると(S505:no)、即ち小当り遊技中である場合には(S505:no)、図29のS510の処理に進む。
S510の処理では、小当り開始インターバル中であるか否かを判定する(S510)。そして、S510の処理で否定判定されると(S510:no)、第2大入賞口15が開放中か否かを判定する(S515)。
そして、S515の処理で否定判定されると(S515:no)、S525の処理に移行し、特定領域が有効か(第2大入賞口15への6球目の遊技球の入球を検出すると役物連続作動装置が作動する期間か、つまり、入球検出スイッチ15sが遊技球の入球を検出可能な状態となっているか否か)否かを判定する(S525)。
S525の処理で否定判定される場合には(S525:no)、小当り終了演出中か否か判定する(S530)。そして、肯定判定されると(S530:yes)、小当り終了演出終了時間が経過したか否かを判定する(S535)。
このS535の処理で肯定判定されると(S535:yes)、条件装置の作動終了処理を行い、小当りフラグに0をセットする処理(S540)と、特定領域有効フラグ0をセッする処理と、入球カウンタを初期化する処理(S545)と、を行いリターンする。
本実施例では、小当り遊技を開始すると、第2大入賞口15に遊技球が入球する度に(入球検出スイッチ15sが遊技球の入球を検出する度に)、第2大入賞口15に入球した球数を入球カウンタでカウントする。そして、小当り遊技を終了する際に、入球カウンタの値を「0」とすることとし、1回の小当り遊技を実行している間の「第2大入賞口15への入球数」をカウントし、このカウント値が「6」になると、特定入賞が発生したと判定することとしている。
但し、本実施例と異なり、第2大入賞口15に特定入賞領域を備え、この特定入賞領域に1球の遊技球が誘導されることで特定入賞を発生したと判定してもよいし、特定入賞領域に複数球(例えば、6球)の遊技球が誘導されることで特定入賞を発生したと判定してもよい。
また、S535の処理で否定判定される場合(S535:no)も、同様にリターンする。
S530の処理で否定判定されると(S530:no)、小当り開始インターバル開始処理を行い(S580)、サブ統合制御装置83へ小当り開始コマンドを送信し、リターンする。なお、S525の処理で肯定判定される場合には(S525:yes)、そのまま図31のS600の処理に移行する。
S510の処理で肯定判定される場合(S510:yes)、S560の処理に移行し、小当り開始インターバル時間が終了した否かを判定する(S560)。そして、S560の処理で肯定判定されると(S560:yes)、第2大入賞口15を開放する処理(第2大入賞口開放処理)を行い(S565)、続いて特定領域106を有効化する処理(有効化処理)を行う(S570)。S570の処理を行うか、S560の処理で否定判定されると(S560:no)、リターンする。
なお、本実施例のパチンコ機50では、第2大入賞口15を開放するタイミングで、特定領域を有効化する(入球検出スイッチ15が遊技球の入球を検出可能とする)が、特定領域を有効化する時期はこれに限定されない。
S515の処理で肯定判定される場合、即ち第2大入賞口15が開放中であると(S515:yes)、図30のS585に進み、第2大入賞口15への入賞数(入球数)が上限数(規定入球数の10個)未満か否かを判定する(S585)。そして、肯定判定されると(S585:yes)、小当り遊技における第2大入賞口15の開放限度時間(本実施例では、1.8秒)が終了したか否かを判定する(S590)。
S590の処理で肯定判定される場合(S590:yes)と、S585の処理で否定判定される場合は(S585:no)、第2大入賞口15の閉鎖処理を行い(S595)、リターンする。
S590の処理で否定判定される場合には(S590:no)、図31のS600に進み、特定入賞フラグの値が「1」であるか否かを判定する(S600)。
S600の処理で否定判定されると(S600:no)、特定領域有効化期間が終了したか否か判定し(S660)、肯定判定される場合には(S660:yes)、小当り終了演出処理を行う(S665)。この小当り終了演出処理では、サブ統合制御装置83へ小当り終了コマンドを送信する。小当り終了コマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出(例えば、役物大当りが生起せずに小当り遊技が終了したことを報知する内容)が表示される。
なお、特定領域有効化期間の終了時期として、小当り遊技における第2大入賞口15の開放限度時間を終了した後、所定時間(本実施例では7秒経過後)を例示することができる。
S600の処理で肯定判定される場合(S600:yes)、即ち、遊技球が特定領域106に入球すると(特定入賞フラグの値が「1」であると)、役物連続作動装置の作動開始処理を行う(S610)。そして、第2大入賞口15が開放中か否か判定し(S615)、肯定判定されると(S615:yes)、第2大入賞口15を閉鎖する処理(第2大入賞口閉鎖処理)を行う(S620)。
S620の処理を実行するか、S615の処理で否定判定されると(S615:no)、図23のS375の処理で設定した小当り図柄を参照し、参照した小当り図柄の種類に基づいて、大当り遊技(役物大当り遊技)の内容と、大当り遊技終了後の遊技状態(非開放延長状態、開放延長状態)を決定する図柄モードを設定する(S630)。そして、S630の処理で設定した図柄モードに基づいてモードバッファ設定処理(図23のS365と同様の内容)を行い(S635)、S630の処理で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技(役物大当り遊技)の内容となる第1大入賞口14の開放パターンを設定する処理を行う(S640)。
なお、本実施例では、遊技球が特定領域106に入球すると(S600:yes)、第2大入賞口15を閉鎖する処理を行うこととしているが、小当り遊技の終了条件が成立してから(小当り遊技の終了条件が完了してから)、役物大当りが開始してもよい。
S640の処理に続いて、特定領域無効化処理を行った後(S645)、大当り開始演出指示コマンド(大当り遊技の開始を示すコマンド)をサブ統合制御装置83に送信する(S650)。そして、大当りフラグに1をセットし(S655)、役物大当り遊技に移行する。
S655の処理若しくはS665の処理を実行するか、S660の処理で否定判定(S660:no)されると、小当りフラグに0をセットするとともに、特定入賞フラグの値を「0」とし(S670)、リターンする。以上が小当り遊技に係る処理構成となる。
図28のフローチャートに戻り、S500の処理で否定判定、即ち、大当りフラグの値が「1」であると(S500:no)、図32のフローチャートに進み、第1大入賞口14が開放中か否かを判定する(S700)。そして、否定判定されると(S700:no)、開放間インターバル中か否か判定する(S705)。
S705の処理で否定判定されると(S705:no)、大当り終了演出中か否かを判定し(S710)、否定判定されると(S710:no)、大当り開始演出中か否かを判定する(S715)。
S715の処理で肯定判定されると(S715:yes)、大当り開始演出時間が経過したか否かを判定し(S720)、否定判定されると(S720:no)リターンし、肯定判定されると(S720:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S725)、リターンする。
S705の処理で肯定判定されると(S705:yes)、インターバル時間が終了したか否かを判定する(S730)。そして、S730の処理で否定判定されると(S730:no)リターンし、肯定判定されると(S730:yes)、第1大入賞口14の開放処理を行い(S735)、リターンする。
S715の処理で否定判定されると(S715:no)、大当り開始演出処理を行ない(S740)、リターンする。大当り開始演出処理(S740)ではサブ統合制御装置83へ大当り開始コマンドを送信する。
S700の処理で肯定判定されると(S700:yes)、図33のフローチャートに進み、第1大入賞口14への入賞が規定数である10個を満たしたか否かを判定する(S750)。そして、否定判定されると(S750:no)、第1大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定する(S755)。
S755の処理で否定判定されると(S755:no)、リターンする。また、肯定判定されるか(S755:yes)、S750の処理で肯定判定されると(S750:yes)、第1大入賞口14の閉鎖処理を行う(S760)。
そして、S760の処理を実行すると、S765の処理に移行し、大当り遊技の最終ラウンドが終了したか否か判定する(S765)。
S765の処理で肯定判定されると(S765:yes)、大当り終了演出処理を行い(S770)、リターンする。一方、否定判定されると(S765:no)、開放間インターバル処理を行い(S775)、リターンする。
大当り終了演出処理(S770)ではサブ統合制御装置83へ大当り終了演出指示コマンドを送信し、開放間インターバル処理(S775)では、同様にインターバルコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。大当り終了演出指示コマンド又はインターバルコマンドを受信したサブ統合制御装置83側では演出図柄制御装置82の制御により演出図柄表示装置6に演出が表示される。
図32に戻り、S710の処理で肯定判定されると(S710:yes)、即ち大当り終了演出中であれば(S710:yes)、図34のフローチャートに進み、大当り終了演出の終了時間を経過したか否かを判定し(S800)、否定判定されると(S800:no)、リターンする。
一方、S800の処理で肯定判定されると(S800:yes)、役物連続作動装置停止処理(S805)と、条件装置作動停止処理(S810)を行い、設定されているモードバッファを参照する(S815)。
そして、参照したモードバッファの内容に基づいて、大当り遊技(図柄大当り遊技、役物大当り遊技)を実行した後に時短状態(開放延長状態)に移行するか否かを判定する(S818)。つまり、(1)「特定図柄大当り」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(2)小当り2~4のうちの何れかの小当りの発生に基づき実行される小当り遊技で、特定入賞(V入賞)して実行される役物大当り遊技を実行した後においては、遊技状態が時短状態(開放延長状態)に移行するため、S818の処理で肯定判定される。そして、時短フラグと時短カウンタを設定し(S820、S825)、S840に移行する。ここで、「特定大当り」とは、3R時短1大当り、10R時短1大当り、10R時短2大当りである(図9及び図10を参照)。なお、(3)「非特定図柄大当り(3R通常大当り)」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(4)小当り1の発生に基づき実行される小当り遊技で、特定入賞(V入賞)して実行される役物大当り遊技を実行した後においては、遊技状態が時短状態(開放延長状態)に移行しないため、S818の処理で否定判定される。
ここで、本実施例では、(1)「特定図柄大当り」に基づく図柄大当り遊技を実行した後と、(2)小当り2~4のうちの何れかの小当りの発生に基づき実行される小当り遊技で、特定入賞(V入賞)して実行される役物大当り遊技を実行した後においては、S825において時短カウンタに「10」がセットされる。
また、時短状態として第1時短状態が設定される場合には、S820の処理で時短フラグとして第1時短フラグがセットされ、時短状態として第2時短状態が設定される場合には、S820の処理で時短フラグとして第2時短フラグがセットされる。
更に、第2時短フラグがセットされる場合、前述の第1小当りカウンタと、第2小当りカウンタと、第3小当りカウンタに、それぞれ「10(初期値)」がセットされる(図12を参照)。
S840では、モードバッファをクリアする。この後、終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態を指示する状態指定コマンドとをサブ統合制御装置83に送信する(S845、S850)。更に、大当りフラグに0をセットして(S855)、リターンする。
次に、図35を用いて、特定入賞判定処理について説明する。ここで、特定入賞判定処理は、図28から図34の特別遊技処理のサブルーチンとして、主制御装置80のCPUが行う処理である。
この特定入賞判定処理は、第2大入賞口15に遊技球が入球する度に、第2大入賞口15への遊技球をカウントし、カウント値が所定数(6球)になることに基づき、特定入賞を生じたことを示す「特定入賞フラグ」をセットする(値を「1」とする)処理である。
特定入賞判定処理を起動すると、S950で「特定入賞フラグ」の値が「0」である否かを判定する(S950)。このS950で否定判定されると(「特定入賞フラグ」がセットされている場合)には(S950:no)、特定入賞判定処理をリターンする。一方、このS950で肯定判定される場合(「特定入賞フラグ」が解除されている場合)には(S950:yes)、S955で第2大入賞口15への遊技球の入球を検出したか否かを判定する(S955)。ここで、S955の処理では、前述の入球検出スイッチ15sが、遊技球の入球を検出する度に肯定判定される。
S955で否定判定されると(S955:no)、特定入賞判定処理をリターンし、S955で肯定判定されると(S955:yes)、S960で入球カウンタの値を「+1」インクリメントする。そして、S965に移行し、入球カウンタのカウント値が「6」になったか否かを判定する。
そして、S965で否定判定されると(S965:no)、特定入賞判定処理をリターンし、S965で肯定判定されると(S965:yes)、S970で「特定入賞フラグ」の値を「1」とした後、特定入賞判定処理をリターンする。
以上の本実施例1のパチンコ機50では、普図作動ゲート17が開閉部材12Aよりも遊技球の流下方向に沿った上流側に設けられている。また、開閉部材12Aが第2大入賞口15よりも遊技球の流下方向に沿った上流側に設けられている。そして、開閉部材12Aが第2始動口12を閉鎖状態にしているとき、第2大入賞口15よりも上流側から流下する遊技球が、小当り遊技中において当該第2大入賞口15に入球する可能性が高くされる。また、遊技機の遊技状態が非時短状態であると、開閉部材12Aが第2始動口12を開放状態とする時間が短くなる(第2始動口12を閉鎖状態とする時間が長くなる)。よって、遊技状態が非時短状態であると、開閉部材12Aに向かって流下した遊技球が第2大入賞口15に入球し易くなる。従って小当り遊技を実行する際に、時短状態が終了して非時短状態になっていると特定入賞を発生する可能性が高くなる。
なお、本実施例のパチンコ機50においては、普通図柄に関する当否判定(普図抽選)の速さが、普図作動ゲート17を通過して開閉部材12A(普図作動ゲート17を通過して、所謂「電チュー」)に到達するまでの平均時間になるように又は平均時間より早くしてもよい。このように、普図作動ゲート17と開閉部材12A(電チュー)が配置されることで、普図作動ゲート17を通過した遊技球が開閉部材12Aのより下流に流れ易くなるからである。
また、本実施例では、小当りの種類を複数備えるとともに、時短状態として第1時短状態と第2時短状態を備え、両時短状態が発生する小当りの種類と、その発生回数に応じて、その終了条件が異なる。このため、遊技状態が第1時短状態であるか、第2時短状態であるかによって、特定入賞を発生する可能性が異なる。よって、パチンコ機50の遊技状態が第1時短状態となるか、第2時短状態となるかによって、大きく異なる遊技性(ゲーム性)を得ることができる。以下、この点に関し、詳細に説明する。
すなわち、本実施例のパチンコ機50では、遊技状態が時短状態であるとき、開閉部材12A(普通電動役物役)の状態によって(第2状態となる時間を延長することによって)、特定入賞を生じ難くする。そして、第1時短状態と第2時短状態で終了条件に相違点を設けることを通じて、第1時短状態と第2時短状態で全く異なる遊技性を提供することができる。
つまり、時短状態(第1時短状態、第2時短状態)では小当り確率が略「1/1」と高率であるため、特別図柄に関する当否判定において、小当りを発生させ、役物大当り遊技の実行を目指す遊技を行うこととなる。
そして、第1時短状態では、特別図柄に関する当否判定において、どの小当りを発生させる(どの小当り図柄を停止表示させる)のかという遊技性(ゲーム性)を得ることができる。換言すると、「いかなるラウンド数の役物大当り遊技」を実行し、「当該役物大当り遊技を実行した後は、いかなる遊技状態に移行するか」ということを大きな関心事とする遊技を行うことができる。
これに対して、第2時短状態では、特別図柄の変動が所定回数(小当り1~3の各々の小当りの発生を報知する変動)が9回となるまでに特別図柄に関する当否判定において、最も有利な小当り(小当り4)を発生させることを目指すゲーム性となる。つまり、第2時短状態では、変動(特別図柄の変動)が所定回数(9回)になるまでは、発生する小当りが小当り4であると第2時短状態が終了し、特定入賞を生じ得るが、小当り1~3が発生しても第2時短状態は終了せず、特定入賞を発生しないこととされている。
従って、特別図柄の変動が9回になるまでは、特別図柄に関する当否判定で、「有利な役物大当り及び遊技状態」に移行し得る「小当り4」の発生を目指し、小当り1~3は特定入賞を発生しないという遊技性(ゲーム性)となる。
つまり、特別図柄の変動が所定回数(確定表示される小当り図柄によって、小当り1~4の各々の小当りの発生を示す変動)が9回になるまでは、特別図柄に関する当否判定の結果が「小当り4」になることを目指すことを繰り返す遊技性となる。
そして、特別図柄の変動が10回になると、何れの小当りが発生しても特定入賞を発生するという遊技を行うこととなる。この場合、小当り1~4のうちの何れかの小当りを発生することに基づき、特定入賞を発生したかによって遊技結果が大きくことなることとなる。
このように、本実施例のパチンコ機50によると、遊技者に新鮮な刺激を与え、遊技興趣を向上させることができる。
(2)実施例2
次に、図36を用いて実施例2のパチンコ機50について説明する。
実施例2のパチンコ機50は、以下の点が実施例1のパチンコ機50と異なっている。
実施例1のパチンコ機50では、当否判定時遊技状態が第1時短状態であるとき、第2当否判定の結果、小当り2若しくは小当り3を発生し、特定入賞を発生し、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態は再び第1時短状態となった(図11参照)。
これに対し、実施例2のパチンコ機50では、図36に示すように、当否判定時遊技状態が第1時短状態であるとき、第2当否判定の結果、小当り2若しくは小当り3を発生し、特定入賞を発生し、役物大当り遊技を実行した後、遊技状態を第2時短状態としてもよい。
つまり、第1時短状態で小当り2若しくは小当り3を発生し、特定入賞を発生し、役物大当り遊技を実行した後の遊技状態が、第1時短状態よりもランクアップさせた第2時短状態に移行することとしてもよい。
実施例2のパチンコ機50によっても、遊技興趣を向上させることができる。
(3)実施例3
次に、実施例3のパチンコ機50について説明する。
実施例3のパチンコ機50は、以下の点が実施例1及び実施例2のパチンコ機50と異なっている。
実施例1及び実施例2のパチンコ機50において「第1時短状態」及び「第2時短状態」は、(A)非特定の小当りや特定の小当りの発生回数が予定する回数となるか、(B)大当りを発生すること無く特別図柄の変動が規定回数(実施例1及び2では10回を例示)になるか、或いは、(C)大当りを発生すると終了することとした(図8を参照)。
一方、実施例3のパチンコ機50において、「第1時短状態」及び「第2時短状態」は、(a)非特定の小当りや特定の小当りの発生回数が予定する回数となるか、或いは、(b)大当りを発生すると終了することとしてももよい(図8を参照)。
つまり、「第1時短状態」及び「第2時短状態」は、大当りを発生すること無く特別図柄の変動が規定回数になっても、継続することとしてもよい。
実施例3のパチンコ機50では、特別図柄に関する当否判定の結果が大当りとなるか、或いは、非特定の小当りや特定の小当りの発生回数が予定する回数とならなければ、終了しない。このため、特別図柄に関する当否判定の示す結果図柄を確定表示される際に、何れの小当り図柄が確定表示されるか、或いは、大当り図柄が確定表示されるかと期待感を持つことになる。従って、特別図柄に関する変動表示が開始されると、遊技興趣が高まる。
また、遊技状態が時短状態(第1時短状態若しくは第2時短状態)に移行し、特別図柄に関する当否判定として第2当否判定を主体に行う状態(特別図柄の変動を第2特別図柄の変動を主体に行う状態)になると、当否判定の結果として外れがいくら連続しても、当該時短状態を終了しないという新たな遊技性を得ることができる。つまり、当否判定の結果として外れが続いても、時短状態を終了しないため、遊技者は安心して遊技球を次から次へと発射することができる。このため、実施例3によると、パチンコ機50の稼働率を向上させることができる。
なお、実施例3では、「第1時短状態」及び「第2時短状態」が、大当りを発生すること無く特別図柄の変動が規定回数になっても継続することとしたが、「第1時短状態」及び「第2時短状態」の一方が大当りを発生すること無く特別図柄の変動が規定回数になっても継続し、他方が継続しないこととしてもよい。
以上のように本発明の実施例を説明したが、本発明の範囲は前述の実施例や変形例に示す範囲に限定されず、本発明の範囲内で種々の変形例を例示することができる。
つまり、本実施例では、第2大入賞口15に所定個数(6球を例示)の遊技球が入球すると特定入賞を発生し、所定個数未満の遊技球が入球しても特定入賞を発生しないこととした。但し、本発明においては異なる手法によって、特定入賞の発生の可否を決定してもよい。例えば、第2大入賞口15に振分装置を設け、所定個数の遊技球が入球すると、入球した遊技球の行き先を特定入賞領域とし、特定入賞領域に1球の遊技球が入球すると特定入賞を生ずることとしたり、所定個数(6球を例示)が入球すると特定入賞を生ずることとしてもよい。
より具体的には、第2大入賞口15の内部に遊技球の行き先を通常入賞ルートと特別入賞ルートに振り分ける振分装置を設ける。また、第2大入賞口15に入球する遊技球の球数が所定個数未満である間の遊技球を通常入賞ルートに振り分け、所定個数目の遊技球を特別入賞ルートに振り分ける。そして、特別入賞ルートに設けられた特別入賞球検出センサが、有効期間内に遊技球を検出することに基づき、特定入賞を発生したこととしてもよい。
実施例1に示すように、第1時短状態において小当り2若しくは小当り3を発生すると役物大当り遊技を実行した後、遊技状態が第1時短状態に移行するようにし、実施例2に示すように、役物大当り遊技を実行した後に、第2時短状態になるようにした。また、実施例1では、第1時短状態において3R時短1大当り若しくは10R時短1大当り(図柄大当り)を発生すると、図柄大当り遊技実行後の第1時短状態に移行することとした。但し、実施例2においては、第1時短状態において3R時短1大当り若しくは10R時短1大当り(図柄大当り)した場合、図柄大当り遊技実行後の第2時短状態に移行することとしてもよい。
また、時短状態(第1時短状態、第2時短状態)中に第1当否判定の結果、3R通常大当りを発生した場合、図柄大当り遊技後の遊技状態を第1時短状態や第2時短状態にしてもよい。この場合、第1特別図柄に関する保留記憶が残っており変動してしまい当る可能性があるためである。
更に、第2時短状態での時短終了条件を以下のように変更してもよい。つまり、小当り1は4回、小当り2は3回、小当り3は3回というようにして、小当り1~3のうち何れの小当りを発生するかによって、第2時短状態を終了させることとなる発生回数が異なってもよいようにした変形例(以下、変形例1という)。つまり、小当り1~3のうちの何れを発生するかによって特定入賞を発生する可能性(役物大当りを発生する可能性)が異なるようにしてもよい。この変形例1の場合、より多様な遊技性を得ることができる。
なお、変形例1の場合どの小当りが何回当ったかとか、残り何回発生すると第2時短状態が終了するか(例えば、小当り1があと何回発生すると第2時短状態が終了する等)、換言すると残り何回発生すると特定入賞を発生するか(役物大当りを発生するか)等を示唆等をすることで、小当り4や他の小当りが発生することへの期待感を、遊技者に与えるようにしてもよい。
また、実施例1及び2では、時短状態として第1時短状態と第2時短状態を設けたが、時短状態として、この他の時短状態(第3時短状態、第4時短状態等)を設けてもよい。つまり、時短状態としてのバリエーションを高めてもよい。
例えば、第2時短状態が一番有利で、第3時短状態が第2時短状態の次に有利で、第4時短状態が第3時短状態の次に有利で、第1時短状態が最も有利度が低い時短状態としてもよい。
更に、この場合、それぞれの時短状態(第1時短状態~第4時短状態)で発生する小当りが異なってもよい。例えば、第2時短状態で小当り4のみが特定入賞を発生するような感じで、第3時短状態や第4時短状態で小当り2のみや小当り3のみ等が特定入賞を発生するようにしてもよい。また、時短状態の種類によって、当該時短状態を終了させる各小当り1~4の回数が異なってもよい。
また、本実施例では、第2特別図柄に関する保留記憶が無いもの(当該保留を記憶しないもの)としたが、記憶することとしてもよい。但し、保留記憶を記憶することとすると、時短状態が延々と続く遊技性(ゲーム性)となってしまう可能性がある。例えば、3R特定通常小当りに基づく役物大当り遊技を実行した後、遊技状態が非時短状態に移行した後、保留記憶を処理すると小当り確率が略「1/1」であることと相まって、再び、時短状態に移行する可能性がある。このため、保留記憶を無しとすることで、延々と時短状態に移行してしまい、遊技のメリハリを失うことを防止することができる。
なお、第2特別図柄に関する保留記憶(第2保留記憶)を記憶する場合は、小当り確率を本実施例よりも低くし(例えば、略1/1よりも低い確率(例えば、略1/3~2/3とし)、本実施例よりも小当りを発生し難くするのが好適である。そのようにした場合には、時短終了後に記憶された保留内に時短有の当りが無ければ終了する新たなゲーム性を提供できる。
各実施例では第2時短状態は小当り4が1回確定表示されるか、特別図柄の変動回数が10回になると、当該第2時短状態が終了する遊技性(ゲーム性)としたが、当該第2時短状態として他の終了条件を備えてもよい。例えば、第2時短状態は、小当り3が1回確定表示されることによっても、終了するようにした変形例(以下、変形例2という)を例示することもできる。
この変形例2によると、小当り3又は小当り4を発生し、特定入賞を生ずると、「ラウンド数が10回の役物大当り遊技」が実行される可能性が高くなる。つまり、大量賞球が得られる役物大当り遊技が実行される可能性が高くなる。ところが、小当り3が発生することに基づく役物大当り遊技実行の遊技状態が第1時短状態になるようにしてもよい。つまり、小当り4が1回確定表示されても、小当り3が1回確定表示されても大量賞球が得られるが、小当り3が発生することに基づく役物大当り遊技実行の遊技状態は、小当り4が発生することに基づく役物大当り遊技実行の遊技状態よりも有利度が劣ることになる。なお、変形例2では第2時短状態が、実質的に特別図柄の変動回数では終了しないこと(例えば、規定回数を10000回等にすること)にしてもよい。また、変形例2では第2時短状態が、小当り1~2の発生回数では終了しないこと(例えば、小当り1~2が10000回発生することなどによって第2時短状態が終了すること)にしてもよい。
また、この変形例2では、小当り3又は小当り4を「1回」発生した場合には特定入賞して「役物大当り」を発生し得るが、小当り1又は小当り2の発生回数が「10回」未満である場合には特定入賞を発生しない。
この変形例2では、このような遊技性にすることで、第2時短状態中は小当り4が当たるように期待し、小当り3に当たらないように願う遊技性(ゲーム性)となる
また、各実施例のパチンコ機50が所謂「時短状態リミッタ」を備えてもよい。例えば、第2時短状態となった回数が10回となるとその後の当りは時短無し当りとなるようにする。またその場合に第2状態の終了条件である特別図柄の変動回数では終わらないようにしてもよい。そのようにすることでより早く第2時短状態にすることが重要になる。
例えば、第2時短状態に一旦移行すると、初回を除いたら9回、小当り4の確定表示に基づく役物大当りを発生し、役物大当り遊技後の遊技状態が再び、第2時短状態となる。そして、10回目の小当り4の確定表示に基づく役物大当りを発生し、役物大当り遊技後の遊技状態が非時短状態となる。
この場合、「ラウンド数が10回の役物大当り遊技」が実行されること(大量賞球が得られる役物大当り遊技が実行されること)と、その度に第2時短状態が繰り返されることで、遊技興趣が向上するが、「時短状態リミッタ」を備えることで、遊技の射幸性が著しく向上してしまうことはない。
また、各実施例では、本発明を「特別図柄に関する当否判定の結果が大当りとなると、図柄大当り遊技を実行し、特別図柄に関する当否判定の結果が小当りとなると小当り遊技を実行し、小当り遊技中に特定入賞を生ずると役物大当りを発生し、役物大当り遊技を実行する遊技機(混合機)に適用した例を例示した。但し、本発明は、「役物大当り」を発生させるが、図柄大当りを発生させない、所謂「純粋羽根物」に対しても好適に適用できる。
また、本発明の遊技機は、所謂「封入式の遊技機」であっても、「非封入式の遊技機」であってもよい。
[特許請求の範囲との対応]
次に、上記実施形態(実施例)の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
「パチンコ機50」が、「遊技機」の一例に相当する。
図2の第1特別図柄表示装置9と第2特別図柄表示装置10が、特別図柄表示手段の一例に相当する。
図7等の普通電動役物スイッチが、「遊技球検出部」の一例に相当する。
図2等の第1始動口11が、「第1始動口」の一例に相当する。
図2等の第2始動口12が、「第2始動口」の一例に相当する。
開閉部材12Aが、開閉部材の一例に相当する。
図17~図19処理が、普通図柄当否判定実行手段の一例に相当する。
図23のS315~S350、S372に至る処理が、特別図柄当否判定実行手段の一例に相当する。
図23のS375の処理が、小当り図柄決定手段の一例に相当する。
図28~図34に至る処理が、小当り遊技実行手段の一例に相当する。
図28~図34に至る処理が、大当り遊技実行手段の一例に相当する。
図34のS820、S825が、特典遊技状移行手段の一例に相当する。
小当り4が、特定小当りの一例に相当し、第4小当り図柄が、「特定小当り図柄」の一例に相当する。
小当り1~3が、非特定小当りの一例に相当し、第1小当り図柄と、第2小当り図柄と、第3小当り図柄が、「非特定小当り図柄」の一例に相当する。
「1回」が、「第1回数」の一例に相当し、「10回」が、「第2回数」の一例に相当する。
1;遊技盤、3;遊技領域、3L:左打ち領域、3R:右打ち領域、6;演出図柄表示装置、11;第1始動口、12;第2始動口、14;第1大入賞口、15;第2大入賞口、80;主制御装置、82;演出図柄制御装置、83;サブ統合制御装置。

Claims (1)

  1. 所定の発射手段によって発射された遊技球が流下可能な遊技領域が設けられた遊技盤を備え、該遊技領域が、前記発射手段で発射された遊技球の発射威力が所定力未満であると流下する可能性が高い第1遊技領域部と、前記所定力以上であると流下する可能性が高い第2遊技領域部とを具備し、
    通過又は入球する遊技球を検出する遊技球検出部と、
    前記遊技球検出部が遊技球を検出することに基づき、普通図柄に関する当否判定を実行する普通図柄当否判定実行手段と、
    遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
    前記普通図柄に関する当否判定の結果が当りとなることに基づいて、開閉部材の状態を第1状態から第2状態に変化させることにより、遊技球が入球不能若しくは入球困難な閉鎖状態から、該閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態に所定の開放時間に亘って変化可能な第2始動口と、
    前記第1始動口若しくは第2始動口に遊技球が入球することに基づき、特別図柄に関する当否判定を実行する特別図柄当否判定実行手段と、
    前記特別図柄に関する当否判定が実行されると、特別図柄の変動表示を実行した後、前記特別図柄に関する当否判定の結果を示す結果図柄を確定表示する特別図柄表示手段と、
    前記特別図柄に関する当否判定の結果が小当りになることに基づき、小当り図柄を決定する小当り図柄決定手段と、
    前記小当り図柄決定手段が決定した小当り図柄が前記結果図柄として確定表示されることに基づいて、所定の大入賞口を開放制御する小当り遊技を実行する小当り遊技実行手段と、
    該所定の大入賞口に遊技球が入球することに基づき、特定入賞を発生すると、大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    移行条件が成立すると遊技状態を前記第2始動口の開放時間を通常よりも延長する特典遊技状態に移行させる特典遊技状態移行手段と、
    を備える遊技機であって、
    前記第1始動口は、前記第1遊技領域部に設けられ、
    前記遊技球検出部、前記開閉部材、及び、前記所定の大入賞口は、前記第2遊技領域部において遊技球の流下方向に沿った上流側から順に設けられ、
    前記開閉部材が前記第1状態にあると前記開閉部材に向かって流下した遊技球を、前記所定の大入賞口の方向に誘導する誘導手段を構成し、
    前記特典遊技状態として、
    特定小当り図柄若しくは該特定小当り図柄とは異なる非特定小当り図柄が第1回数、確定表示されて終了する第1特典遊技状態と、
    前記特定小当り図柄が第1回数、確定表示されるか、非特定小当り図柄が第1回数よりも多い第2回数、確定表示されて終了する第2特典遊技状態と、
    を備え、
    前記特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、前記非特定小当り図柄が確定表示され、特定入賞を発生することに基づいて実行される大当り遊技後に移行する場合と、で特典遊技状態の内容が異なることを特徴とする遊技機。
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