JP6967288B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
また、追加表示演出は、特定対応図柄の表示開始後から、終了タイミングが到来するまでの間において、保留記憶の数が上限値に達した後においても、検出手段により入球が検出されると、複数の演出要素のうちの少なくとも1つを表示する。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、例えば、通常モード時であれば、1回の当選により約0.5秒の開放が1回行なわれ、時短モードであれば、1回の当選により約2.6秒の開放が2回行なわれる。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置8
2,サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板には、CPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81との双方で、賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態のパチンコの動作の概要について説明する。
数が、最大4個まで保留記憶として記憶され、特図保留数表示装置18にて保留記憶の数が表示されると共に、サブ統合制御装置83によって演出図柄表示装置6の画面上の所定の領域に、各保留記憶に対応する保留図柄が表示される。また、大当り抽選で当たると、所定ラウンド数の大当り遊技(換言すれば、特別遊技)が行われる。
(1)メインルーチンについて
パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
なお、初期値乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、上記先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜228の範囲であり、乱数の大きさは229である。なお、通常モードにおいてリーチとなる値の数は11で、値は0〜10となる。また
、確変モードにおいてリーチとなる値の数は、11よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される特別図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出において、リーチとなった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやSPリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数(数値データ)を保留記憶として記憶する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S155では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が上記特定値であることを示す先読みコマンド1を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。なお、先読みコマンド1は、大当り図柄の種類をさらに示しても良い。
また、S170では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S170:Yes)、S175に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S170:No)、S180に処理を移行する。
一方、S180では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、上記特定値のうちのいずれでもないことを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メイン
ルーチンから実行される処理である。
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及び、S265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S255に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン
決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
S275では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間を示す変動開始コマンドや、確定表示される特図を示す図柄指定コマンド等を送信することで、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等をサブ統合制御装置83に通知すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
と共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜図14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図13のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに応じて、上述した図柄演出等といった、大当り抽選の結果を報知するための様々な演出を行う。演出は、サブ統合制御装置83が演出図柄制御装置82を介して演出図柄表示装置6等を制御することで行われる。演出では、演出図柄表示装置6の演出画面に様々な画像が表示される。
また、サブ統合制御装置83は、保留記憶が発生すると、演出画面600の保留領域610に、該保留記憶に対応する保留図柄を表示する。本実施形態では、最大で4つの保留
記憶が生成されるため、保留領域610には最大で4つの保留図柄が表示される。保留領域610には、左右方向に並ぶ第1〜第4表示位置611〜614が設けられている。第1表示位置611が最も右側に位置し、各表示位置は、その番号順に演出画面600に向かって左方に並ぶ。そして、保留記憶が発生すると、保留図柄が表示されていない最も若い番号の表示位置に、該保留記憶に対応する保留図柄が表示される。
サブ統合制御装置83は、演出の1つとして入球演出を行う。入球演出は、特定保留図柄の表示や、エントリー演出や、レース演出等から構成される。
図15(b)に示すように、入球演出が開始されると、まず、保留図柄として、特定保留図柄の一例であるフラグ保留図柄641が表示される。なお、図15(b)では、一例として、保留記憶が新たに生成された際、該保留記憶に対応してフラグ保留図柄641が表示されている。
また、例えば、図柄演出中に入球演出を開始しても良い。すなわち、保留記憶についての図柄演出の開始時に、該保留記憶(換言すれば、該大当り抽選)に対応する変動中図柄としてフラグ変動中図柄を表示しても良い。また、図柄演出の開始に伴い変動中図柄を表示した後、該変動中図柄に替えてフラグ変動中図柄を表示し、入球演出を開始しても良い。そして、該図柄演出中にエントリー演出とレース演出とを順次実行しても良い。このような場合、エントリー演出及びレース演出の継続時間が短くはなるものの、同様にして入球演出を行うことができる。
対象保留記憶の消化前にエントリー演出が終了する場合には、図柄演出の開始前にレース演出を開始しても良いし、図柄演出の開始前にレース演出を終了させ、フラグ保留図柄の表示態様を、1位になったバイクの表示態様に応じて変化させても良い。
また、エントリー演出中、始動口入球が1回しか発生せず、入球演出領域620に1つのバイクのみが表示される場合も想定される。このような場合には、該バイクが示す期待度と、対象保留記憶について決定された期待度とが一致する場合には、該バイクのみで同様にしてレース演出を行い、該バイクを1位にしても良い。一方、該バイクが示す期待度と、対象保留記憶について決定された期待度が一致しない場合には、レース演出の開始後、例えば該バイクをリタイヤさせる等してレース演出を中断させても良い。そして、レース演出の終了後、フラグ変動中図柄651を変化させないようにしても良い。
また、エントリー演出中、1回目の始動口入球が生じた場合には、複数(一例として2つ)のバイクを表示させるようにしても良い。これらのバイクは、期待度が異なっていていても良いし、期待度が同一であっても良い。そして、エントリー演出において1回目の始動口入球しか生じなかった場合、1回目の始動口入球で期待度の異なる複数のバイクが表示されたのであれば、これらのバイクにより同様にしてレース演出を行っても良い。一方、1回目の始動口入球で期待度が同一である複数のバイクが表示されたのであれば、これらのバイクにより、1つのバイクのみでレース演出を行う場合と同様にしてレース演出が行われても良い。
憶に対し、対象バイクの期待度を示す先読み演出を行うことが決定されたという条件であっても良い。このような構成によれば、期待度の高い入球演出を行うことができない場合であっても、入球演出と連携させながら、他の保留記憶にて期待度の高い先読み演出を行うことができる。
次に、入球演出を開始するか否かを決定する演出開始判定処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から、新たに発生した保留記憶についての先読みコマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に移行し、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
なお、本処理以外においても、入球演出の開始時期が到来した際には、サブ統合制御装置83は、随時、対象保留記憶に対応する保留図柄に替えてフラグ保留図柄を表示したり、対象保留記憶に対応する変動中図柄に替えてフラグ変動中図柄を表示したりする。
次に、エントリー演出中、始動口入球に応じて入球演出領域620にバイクを表示するエントリー演出処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S800では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から始動口入球コマンドを受信したか否かを判定する。始動口入球コマンドとは、第1又は第2始動口11,12への入球が生じた際に、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信されるコマンドである。そして、肯定判定が得られた場合(S800:Yes)、S805に移行し、否定判定が得られた場合(S800:No)、本処理を終了する。
S810では、サブ統合制御装置83は、エントリー演出の実行中に入球演出領域620に表示されているバイクの数が、演出要素上限値(一例として、8)未満であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合(S810:Yes)、S815に移行し、否定判定が得られた場合(S810:No)、本処理を終了する。
続くS820では、サブ統合制御装置83は、選択された表示態様のバイクを入球演出領域620に表示し、本処理を終了する。
次に、レース演出を開始させるレース演出開始処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、特定フラグが1であるか否か、換言すれば、エントリー演出の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合(S900:Yes)、S905に移行し、否定判定が得られた場合(S900:No)、本処理を終了する。
決定しても良い。なお、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当選する場合や、対象保留記憶に対応する図柄演出にてSPリーチになる場合等には、相対的に高い確率で期待度が高くなる。
[効果]
本実施形態のパチンコ機50によれば、入球演出におけるエントリー演出中、始動口入球の度に入球演出領域620にバイクが表示される。そして、入球演出におけるレース演出では、エントリー演出にて表示されたいずれかのバイクが1位となり、1位となったバイクの表示態様に応じてフラグ変動中図柄又はフラグ保留図柄が変化することで、入球演出の対象保留記憶の期待度が示される。
[他の実施形態]
(1)本実施形態のパチンコ機50では、第1,第2始動口11,12の各々への入球により、同一の特図に対応する大当り抽選が行われる。しかしながら、第1,第2始動口11,12の各々に対応して第1特別図柄と第2特別図柄を設け、各始動口への入球により、異なる特図の大当り抽選が行われるようにしても良い。このような場合においても、本実施形態の入球演出を行うことで、同様の効果が得られる。なお、第1始動口11への入球により生じる保留記憶を、第1保留記憶とし、第2始動口12への入球により生じる保留記憶を、第2保留記憶とする。
としても良い。これにより、時短モード中に入球演出を行うことで、第2保留記憶が保留上限値に達した後も、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。
このような構成によれば、エントリー演出にて大当り抽選で当選することへの期待度の高いバイクが表示された後であっても、始動口入球により、遊技者により有利な特典が付与されることを示唆する表示態様のバイクがさらに表示される可能性がある。このため、遊技者に対し、より一層、遊技球の発射を促すことができる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が、弾球遊技機の一例に相当し、始動入賞確認処理のS100が、検出手段の一例に相当し、始動入賞確認処理のS105,S110が、保留手段の一例に相当し、先読み判定処理が、先読み判定手段の一例に相当し、当否判定処理のS230,S235が、当否判定手段の一例に相当する。また、保留図柄,変動中図柄が対応図柄の一例に相当し、特定保留図柄,特定変動中図柄が特定対応図柄の一例に相当する。また、演出開始判定処理のS725が対応図柄表示手段の一例に相当し、エントリー演出処理のS810〜S820が追加表示手段の一例に相当し、レース演出開始処理のS915が演出手段の一例に相当する。
0…パチンコ機、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板。
Claims (1)
- 遊技球の始動口への入球に起因して抽出された乱数を保留記憶として記憶し、前記保留記憶に係る乱数に基づき当否判定を行い、前記当否判定で当った場合に特別遊技を行う弾球遊技機であって、
前記始動口への入球を検出する検出手段と、
前記保留記憶の数が上限値に達してない場合には、前記検出手段により入球が検出されると、乱数を抽出し、抽出した乱数を前記保留記憶として記憶する保留手段と、
前記保留記憶に係る前記乱数に基づき前記当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記乱数が特定値か否かを判定する先読み判定を行う先読み判定手段と、
前記保留記憶に対応して保留図柄を表示すると共に、前記保留記憶に基づく前記当否判定が行われると、該保留図柄に替えて変動中図柄を表示する手段であって、前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、該保留記憶に対応して表示される前記保留図柄として、特定対応図柄を表示する図柄表示手段と、
前記特定対応図柄の表示開始後から、予め定められた終了タイミングが到来するまでの間に追加表示演出を行うと共に、前記終了タイミングの到来後に選択演出を行う演出手段と、を備え、
前記追加表示演出では、前記検出手段により入球が検出される度に、前記保留図柄及び前記変動中図柄とは別の複数の演出要素であって、表示態様の異なる複数の前記演出要素のうちの少なくとも1つが表示され、
前記演出要素の前記表示態様は、前記当否判定で当選した場合の前記特別遊技の内容を示唆し、
前記選択演出では、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、前記追加表示演出にて表示された複数の前記演出要素のうちの一部を選択することで、該保留記憶に基づく前記当否判定の結果が当選の場合の前記特別遊技の内容が示唆され、
前記予め定められた終了タイミングは、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の実施時とする
ことを特徴とする弾球遊技機。
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