JP6967288B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
デジパチと呼ばれる弾球遊技機では、始動口への入球時から、該入球に起因する特図や演出図柄の確定表示の直前までの間に、該入球により行われる当否判定の結果を示唆し、当りへの期待感を高める予告演出が行われる。このような予告演出の1つとして、保留予告演出が知られている。保留予告演出では、例えば、始動口への入球により生じた保留記憶に対応して、通常とは異なる保留図柄を表示することで、該保留記憶による当りが示唆される。また、特許文献1に記載された遊技機での保留予告演出では、保留記憶が新たに発生すると、先に発生した保留記憶に対応する保留図柄を変化させることで、先に発生した保留記憶による当りが示唆される。
特開2005−95409号公報
しかしながら、当りへの期待感が大きい保留予告演出が行われると、該保留予告演出に対応する当否判定の結果が報知されるまで、遊技者が遊技球の発射を中断する恐れがある。特に、保留予告演出は、保留図柄の表示後から擬似図柄等の確定表示により当否判定の結果が報知されるまで、長期間にわたって遊技者の期待感を持続させることができ、さらに、保留予告演出に対応する保留記憶よりも先に生じた保留記憶が存在する場合も想定される。このため、当りへの期待感が大きい保留予告演出が行われることで、弾球遊技機の実質的な稼働率が大きく低下する恐れがある。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、弾球遊技機の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、遊技者を楽しませることを目的とする。
上記課題に鑑みてなされた請求項1に係る発明は、遊技球の始動口への入球に起因して抽出された乱数を保留記憶として記憶し、前記保留記憶に係る乱数に基づき当否判定を行い、前記当否判定で当った場合に特別遊技を行う弾球遊技機であって、 前記始動口への入球を検出する検出手段と、前記保留記憶の数が上限値に達してない場合には、前記検出手段により入球が検出されると、乱数を抽出し、抽出した乱数を前記保留記憶として記憶する保留手段と、前記保留記憶に係る前記乱数に基づき前記当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記乱数が特定値か否かを判定する先読み判定を行う先読み判定手段と、 前記保留記憶に対応して保留図柄を表示すると共に、前記保留記憶に基づく前記当否判定が行われると、該保留図柄に替えて変動中図柄を表示する手段であって、前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、該保留記憶に対応して表示される前記保留図柄として、特定対応図柄を表示する図柄表示手段と、前記特定対応図柄の表示開始後から、予め定められた終了タイミングが到来するまでの間に追加表示演出を行うと共に、前記終了タイミングの到来後に選択演出を行う演出手段と、を備え、 前記追加表示演出では、前記検出手段により入球が検出される度に、前記保留図柄及び前記変動中図柄とは別の複数の演出要素であって、表示態様の異なる複数の前記演出要素のうちの少なくとも1つが表示され、前記演出要素の前記表示態様は、前記当否判定で当選した場合の前記特別遊技の内容を示唆し、前記選択演出では、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、前記追加表示演出にて表示された複数の前記演出要素のうちの一部を選択することで、該保留記憶に基づく前記当否判定の結果が当選の場合の前記特別遊技の内容が示唆され、前記予め定められた終了タイミングは、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の実施時とする
このような構成によれば、特定対応図柄の表示後から終了タイミングまでの入球期間に、始動口への入球の度に演出要素が表示される。そして、終了タイミングの経過後には、表示された演出要素のいずれかの表示態様に応じて特定対応図柄が変化することで、当否判定の結果が示唆され、当否判定で当りとなることの期待度が示される。つまり、入球期間に表示されたいずれかの演出要素の表示態様により、当りの期待度が示される。
このため、入球期間に期待度が高い演出要素が表示された場合には、その時点では終了タイミングの後に示される期待度は確定していないものの、遊技者の当りへの期待が膨らみ、遊技者を楽しませることができる。また、入球期間にさらに高い期待度の演出要素が表示される可能性もあるため、遊技者に対し、始動口への入球を狙った遊技球の発射を促すことができる。また、入球期間に期待度の低い演出要素が表示されたとしても、始動口に入球すれば、これよりも期待度の高い演出要素がさらに表示される可能性もある。このため、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。
したがって、弾球遊技機の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、遊技者を楽しませることができる
このような構成を有する場合であっても、同様にして、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。このため、弾球遊技機の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、遊技者を楽しませることができる。
また、追加表示演出は、特定対応図柄の表示開始後から、終了タイミングが到来するまでの間において、保留記憶の数が上限値に達した後においても、検出手段により入球が検出されると、複数の演出要素のうちの少なくとも1つを表示する
このような構成によれば、入球期間に保留記憶の数が上限値に達した後においても、遊技者に対し、遊技球の発射を促すことができる。したがって、より一層、弾球遊技機の実質的な稼働率の低下を抑制することができる。
本実施形態におけるパチンコ機の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の裏面図である。 本実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるメインルーチンについてのフローチャートである。 本実施形態における始動入賞確認処理についてのフローチャートである。 本実施形態における先読み判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における当否判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態における大当り遊技処理についてのフローチャートである。 本実施形態の入球演出にて表示されるフラグ保留図柄や、エントリー演出の具体例である。 本実施形態の入球演出におけるエントリー演出やレース演出の具体例である。 本実施形態の入球演出におけるレース演出の具体例である。 本実施形態の入球演出におけるレース演出の具体例である。 本実施形態における演出開始判定処理についてのフローチャートである。 本実施形態におけるエントリー演出処理についてのフローチャートである。 本実施形態におけるレース演出開始処理についてのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に構成される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、演出ボタン67及びジョグダイヤル68が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,残高表示器59が設けられている。
なお、図1の39は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって左横には、普通図柄作動ゲート17が設置されている。普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行なわれる。
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して、特別図柄(特図とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(以後、当否判定とも記載)が行われる第1始動口11及び第2始動口12が、上下に並んで配設されている。第1始動口11は、常時遊技球が入球可
能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、普通図柄抽選での当選時のみ入球可能となっている。
第1,第2始動口11,12に遊技球が入球すると、複数種類の数値データ(例えば、乱数)が抽出され、保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定の回数にわたり、所定時間の開放が行われる。具体的には、例えば、通常モード時であれば、1回の当選により約0.5秒の開放が1回行なわれ、時短モードであれば、1回の当選により約2.6秒の開放が2回行なわれる。
第2始動口12の下方には、大当り抽選で当ると行われる大当り遊技の際に開放される特別電動役物からなる大入賞口14が配設されている。また、遊技領域3における向かって左下の領域には、複数の一般入賞口31〜34が配設されている。
遊技盤1における向かって右下の領域には、7セグメントの特図表示装置9と、4個のLEDからなる特図保留数表示装置18と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘4が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71、タンクレール72、払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置8
2,サブ統合制御装置83のいずれも、CPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板には、CPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントSW14a、一般入賞口31〜34に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW31a等からの検出信号が入力される。
主制御装置80は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特図表示装置9,特図保留数表示装置18,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW21の検出信号は、払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも、主制御装置80と払出制御装置81に払出SW21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81との双方で、賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は、ガラス枠開放SW35,内枠開放SW36,球切れSW23,払出SW21,満杯SW22からの信号が入力され、満杯SW22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW22,球切れSW23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再始動させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施形態は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
発射制御装置84は、発射モータ30を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW28からのタッチ信号、発射停止SW29から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信し、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ26を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67,ジョグダイヤル68が接続されており、遊技者が演出ボタン67,ジョグダイヤル68を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄等の演出画像を表示させる。
[動作の説明]
次に、本実施形態のパチンコの動作の概要について説明する。
パチンコ機50は、常時入賞が可能な第1始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により一定期間にわたり開放され、入賞が可能となる第2始動口12が設けられており、第1,第2始動口11,12への入賞に起因して抽出された数値データ(乱数)に基づいて大当り抽選が行われる。そして、大当り抽選が行われると、特図表示装置9にて特別図柄の変動表示が行われると共に、これらを停止表示して確定図柄を表示することで大当り抽選の結果が報知される。
また、パチンコ機50では、大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。具体的には、演出図柄表示装置6の画面には、複数の変動エリアが設けられている。図柄演出では、各変動エリアにて演出図柄の変動表示が行われる。そして、変動表示が行われた後、複数の変動エリアにいずれかの演出図柄が停止表示され、一定期間にわたってこれらの変動エリアにて該演出図柄が確定表示される。これらの変動エリアに確定表示された演出図柄の組合せにより、大当り抽選の結果が報知される。
また、パチンコ機50では、第1,第2始動口11,12への入賞により抽出された乱
数が、最大4個まで保留記憶として記憶され、特図保留数表示装置18にて保留記憶の数が表示されると共に、サブ統合制御装置83によって演出図柄表示装置6の画面上の所定の領域に、各保留記憶に対応する保留図柄が表示される。また、大当り抽選で当たると、所定ラウンド数の大当り遊技(換言すれば、特別遊技)が行われる。
そして、大当り遊技の終了後は、パチンコ機50は、特典状態に移行する。なお、特典状態では、遊技状態が、確変モード及び時短モードの双方又は一方に移行しても良い。確変モードとは、大当り抽選で当る確率が上昇する遊技状態であり、時短モードとは、普通図柄抽選での当選確率が上昇すると共に、普通図柄抽選での当選時の第2始動口12の開放時間が延長され、さらに、普通図柄及び特別図柄の変動時間が短縮される遊技状態である。以後、確変モードと時短モードのどちらでもない遊技状態を、通常モードと記載する。また、特典状態は、一定期間(所定数の大当り抽選が行われるまでの期間)にわたって継続しても良いし、次に大当り抽選に当選するまで継続しても良い。また、特典状態の内容や、特典状態に移行するか否かは、後述する大当り図柄によって決定されても良い。
まず、パチンコ機50の主制御装置80の動作について詳細に説明する。
(1)メインルーチンについて
パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図5に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S75に処理を移行する。
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数1,2の更新(S45)を行う。
なお、初期値乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。
また、大当り判定用乱数は、0〜3899の範囲であり、乱数の大きさは3900である。なお、通常モードにおいて大当りとなる値の数は13(大当り確率は1/300)で、775〜778,1775〜1778,2775〜2779となる。また、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、13よりも大きい数となるものである。
さらに、確変モードにおいては、大当りとなる値の数は、通常モードにおける大当りとなる上記乱数を含むように構成される。よって、抽出した乱数によっては、モードに関係無く大当りとなる乱数もあれば、確変モードで大当りとなっても通常モードでは大当りとはならない乱数もある。つまり、抽出された時点が確変モードであったことで先読み判定により大当りとなることが予定されていても、当該乱数に基づく変動表示開始前に、他の乱数に基づく大当りによって確変モードが終了して通常モードになってしまった場合には、上記先読み判定結果に反して大当りとならない場合も発生し得る。
また、大当り図柄決定用乱数の値は、0〜59の範囲であり、乱数の大きさは60である。
また、リーチ判定用乱数の値は、0〜228の範囲であり、乱数の大きさは229である。なお、通常モードにおいてリーチとなる値の数は11で、値は0〜10となる。また
、確変モードにおいてリーチとなる値の数は、11よりも大きい数となる。
また、変動パターン決定用乱数1の値は、0〜1020の範囲であり、乱数の大きさは1021である。
また、変動パターン決定用乱数2の値は、0〜600の範囲であり、乱数の大きさは601である。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、大当り抽選で当った際に行われる大当り遊技を制御する大当り遊技処理と(S60)を行う。また、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S70)を実行する。
また、S75では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(2)始動入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶の生成等を行う始動入賞確認処理について、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理(S50)からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S100では、主制御装置80は、第1,第2始動口SW11a,12aの検出信号に基づき、第1,第2始動口11,12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、サブ統合制御装置83に対し始動口入球コマンドを送信すると共に、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、本処理を終了する。
S105では、主制御装置80は、保留記憶の数が保留上限値(一例として4)か否かを判定する。そして、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行し、肯定判定の場合は(S105:Yes)、本処理を終了する。
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、大当り抽選で当った際に停止表示される特別図柄(大当り図柄)を決定するための大当り図柄決定用乱数や、図柄演出において、リーチとなった後に外れを示す演出図柄を停止表示させる演出(ノーマルリーチやSPリーチ)を行うか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出し、これらの乱数(数値データ)を保留記憶として記憶する。
そして、消化されていない保留記憶の数を示す「保留数コマンド」を生成しこれを、サブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
なお、S110にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)されていない保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の増加を示す情報を送信する構成でも良い。
S115では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値についての判定(以後、先読み判定とも記載)を行う先読み判定処理を実行し、本処理を終了する。
(3)先読み判定処理について
次に、新たに発生した保留記憶に対応する大当り決定用乱数等の値について判定する先読み判定処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、始動入賞確認処理からコールされる。
S150では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が特定値(大当り抽選で当りとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S150:Yes)、S155に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S150:No)、S160に処理を移行する。
S155では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数の値が上記特定値であることを示す先読みコマンド1を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。なお、先読みコマンド1は、大当り図柄の種類をさらに示しても良い。
一方、S160では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が、特定値(図柄演出でSPリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S160:Yes)、S165に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S160:No)、S170に処理を移行する。
S165では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド2を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
また、S170では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が特定値(図柄演出でノーマルリーチとなる値)か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S170:Yes)、S175に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S170:No)、S180に処理を移行する。
S175では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係るリーチ判定用乱数と変動パターン決定用乱数1,2との値が上記特定値であることを示す先読みコマンド3を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
一方、S180では、主制御装置80は、新たに発生した保留記憶に係る大当り決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数1,2が、上記特定値のうちのいずれでもないことを示す先読みコマンド4を生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
このように、本実施形態の先読み判定処理では、後述する当否判定処理に先んじて、S110の抽出乱数保留記憶処理にて記憶した数値データを参照して、該数値データが特定値であるか否かを示す先読み判定結果をサブ統合制御装置23に送信する。なお、先読み判定処理では、始動入賞確認処理にて抽出された数値データが特定値であるか否かが判定される。このため、S110にて保留記憶として記憶された数値データに限らず、始動入賞確認処理にて抽出され、様々な方法で記憶された数値データを、先読み判定処理に用いることができる。
また、「先読み判定処理」のS155、S165、S175、及び、S180では、各種先読みコマンドを送信するだけではなく、上述した「始動入賞確認処理」(図6)のS110で生成した「保留数コマンド」を併せてサブ統合制御装置23に送信する構成としても良い。この構成であれば、S110では、「保留数コマンド」を生成して、S155、S165、S175、及び、S180の何れかを実行するまで所定のバッファに「保留数コマンド」を格納する処理が好適である。
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶として記憶された大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8〜図11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メイン
ルーチンから実行される処理である。
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、特別電動役物の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図10のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
S210では、主制御装置80は、特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、保留記憶の有無について判定し、肯定判定の場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S220では、主制御装置80は、保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い保留記憶を選択し、後述するS230、S235、S245、S250、S255、S260、及び、S265等にて参照するために、該保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動処理して、S225に処理を移行する。
S225では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変モードに対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、通常モードに対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選を実行し、該抽選に当るか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S240では、主制御装置80は、S230又はS235の判定結果を参照して、大当り抽選で当ったか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定することで、当該大当り図柄に対応して予め定められた大当り遊技のラウンド数等を決定する。そして、S250に処理を移行する。
S250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S255に処理を移行する。
S255では、主制御装置80は、大当り遊技のラウンド数、大入賞口の開放パターン、大当り遊技に係る演出時間、インターバル時間、及び、大当り遊技の演出態様等を設定し、S270に処理を移行する。
一方、S240で否定判定が得られた場合に移行する(すなわち、大当り抽選で外れた際に移行する)S260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン
決定用乱数等に基づき、特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
S265では、主制御装置80は、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタや、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、上述したS220においてデクリメントした結果として残った保留記憶の数を示す「保留数コマンド」をサブ統合制御装置83に送信し、S275に処理を移行する。
なお、S270にてサブ統合制御装置83に送信する保留情報(コマンド)は、消化(消滅)によって残った保留記憶の数を示すコマンドではなく、保留記憶の減少を示す情報を送信する構成でも良い。
S275では、主制御装置80は、特別図柄の変動時間を示す変動開始コマンドや、確定表示される特図を示す図柄指定コマンド等を送信することで、特別図柄の変動時間や大当り抽選の結果等をサブ統合制御装置83に通知すると共に、特別図柄の変動を開始させ、本処理を終了する。このように、主制御装置80は、大当り抽選の結果を、特別図柄の変動表示の結果にて報知する。
なお、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドや図柄指定コマンドを受信すると、これらに基づき、特図の変動時間や大当り抽選の結果等を把握し、これらに応じて演出の態様を決定する。具体的には、サブ統合制御装置83は、大当り抽選の結果、及び、特別図柄の変動時間をもとに、特別図柄の変動時間と同じ時間の演出の中から演出図柄表示装置6にて表示する図柄演出を選択し、選択した図柄演出を表示させる。また、変動開始コマンドは、さらに、大当り抽選により消化された保留記憶が、第1始動口11への入賞により生成されたものであるか、第2始動口12への入賞により生成されたものであるかを示しても良い。
続いて図10に関して、特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
続いて図11に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S340に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変モードであることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグが1である場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
S315では、主制御装置80は、時短モードであることを示す時短フラグを参照する
と共に、時短フラグが1である場合には時短フラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330),大当り開始演出処理(S335)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンドをサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、本処理を終了する。
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS340では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S340:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(確変回数)を参照する(S345)。そして、確変回数が0である場合には(S345:Yes)、確変フラグをクリアし(S350)、S355に処理を移行する。
S355では、主制御装置80は、時短フラグを参照し、該フラグが1である場合には(S355:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の残り回数(時短回数)を参照する(S360)。そして、時短回数が0である場合には(S360:Yes)、時短フラグをクリアし(S365)、S370に処理を移行する。
S370では、主制御装置80は、状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技の進行を制御する大当り遊技処理について、図12〜図14のフローチャートを用いて説明する。本処理は、メインルーチンから実行される処理である。
S400では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に処理を移行し、否定判定の場合には(S400:No)、本処理を終了する。
S405では、主制御装置80は、大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図13のS430に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S410では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S410:Yes)、図13のS450に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S410:No)、S415に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図14のS470に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S420では、主制御装置80は、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S420:No)、本処理を終了する。
S425では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図13に関して、大入賞口14の開放中に移行するS430では、主制御装置80は、大入賞口14に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S430:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S430:No)、S435に処理を移行する。
S435では、主制御装置80は、大入賞口14の開放時間が終了したか否かを判定し
、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S435:No)、本処理を終了する。
S440では、主制御装置80は、大入賞口14を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S445に処理を移行する。
S445では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
一方、各ラウンドのインターバル中に移行するS450では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S450:Yes)、S455に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S450:No)、本処理を終了する。
S455では、主制御装置80は、大当り遊技の最終ラウンドか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S465に処理を移行する。
S460では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行し、本処理を終了する。
一方、S465では、主制御装置80は、大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS470では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続くS475,S480では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S485に処理を移行する。
S485では、主制御装置80は、大当り遊技後に確変モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S485:Yes)、確変モード中に実行可能な大当り抽選の回数(確変回数)を設定すると共に(S490)、確変フラグをセットし(S495)、S500に処理を移行する。
S500では、主制御装置80は、大当り遊技後に時短モードに移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S500:Yes)、時短モード中に実行可能な大当り抽選の回数(時短回数)を設定すると共に(S505)、時短フラグをセットし(S510)、S515に処理を移行する。
S515,S520では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、本処理を終了する。
(6)演出の概要について
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信したコマンドに応じて、上述した図柄演出等といった、大当り抽選の結果を報知するための様々な演出を行う。演出は、サブ統合制御装置83が演出図柄制御装置82を介して演出図柄表示装置6等を制御することで行われる。演出では、演出図柄表示装置6の演出画面に様々な画像が表示される。
図15(a)等に示すように、図柄演出は、演出画面600の図柄演出領域630にて行われる。
また、サブ統合制御装置83は、保留記憶が発生すると、演出画面600の保留領域610に、該保留記憶に対応する保留図柄を表示する。本実施形態では、最大で4つの保留
記憶が生成されるため、保留領域610には最大で4つの保留図柄が表示される。保留領域610には、左右方向に並ぶ第1〜第4表示位置611〜614が設けられている。第1表示位置611が最も右側に位置し、各表示位置は、その番号順に演出画面600に向かって左方に並ぶ。そして、保留記憶が発生すると、保留図柄が表示されていない最も若い番号の表示位置に、該保留記憶に対応する保留図柄が表示される。
本実施形態では、保留図柄として、通常保留図柄と、先読み保留図柄と、後述する特定保留図柄とが設けられている。保留記憶が生じた際、通常は通常保留図柄が表示される。しかし、後述する先読み演出が行われる場合には先読み保留図柄が表示され、後述する入球演出が行われる場合には特定保留図柄が表示される。図15(a)では、一例として、第1,第2表示位置601,602に、通常保留図柄640が表示されている。
また、本実施形態では、先読み演出が行われる。すなわち、表示態様の異なる複数の先読み保留図柄が設けられており、各先読み保留図柄は、対応する保留記憶に基づく大当り抽選で当選することの期待度(換言すれば、該大当り抽選で当選する確率)が異なっている。そして、保留記憶の発生時に先読み演出を行い、該保留記憶に対応して先読み保留図柄を表示しても良い。また、保留記憶に対応して通常保留図柄又は先読み保留図柄を表示した後に、先読み演出を行っても良い。該先読み演出では、通常保留図柄に替えて先読み保留図柄を表示しても良いし、先読み保留図柄に替えて、該先読み保留図柄よりも期待度の高い先読み保留図柄を表示しても良い。
また、上述したように、保留記憶は先に生じたものから順に消化される。このため、図柄演出が終了すると、第1表示位置611の保留図柄に対応する保留記憶が消化される。そして、保留記憶が消化されると、演出画面600における図柄演出領域630にて、該保留記憶に基づく大当り抽選の結果を報知するための図柄演出が行われる。また、この時、第1表示位置611の保留図柄が消去されると共に、残りの表示位置に表示されていた保留図柄は、右側にシフトされ、右側に隣接する表示位置に表示される。
また、保留記憶が消化されると、演出画面600における変動中領域615に、第1表示位置611から消去された保留図柄に対応する変動中図柄が表示される。変動中図柄は、消化された保留記憶に対応しており、図柄演出が終了すると、変動中図柄は消去される。つまり、本実施形態では、通常保留図柄、期待度の異なる各先読み保留図柄、及び、特定保留図柄に対応して、通常変動中図柄、先読み変動中図柄、及び、特定変動中図柄が設けられている。各変動中図柄は、対応する保留図柄と同様の表示態様を有する。一例として、図15(a)では、通常変動中図柄650が表示されている。
なお、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から保留数コマンド又は先読みコマンドを受信した際に、新たに保留記憶が生じたものとみなす。また、サブ統合制御装置83は、先読みコマンド等に応じた確率の抽選で、該先読みコマンドに対応する保留記憶についての先読み演出を行うか否かを決定する。そして、先読み演出を行う際には、該先読みコマンド等に応じた確率の抽選で保留記憶の期待度を決定し、該期待度に対応する先読み保留図柄を選択する。また、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から変動開始コマンドを受信した際に、保留記憶が消化されたものとみなし、図柄演出を開始する。図柄演出の態様は、変動開始コマンドや図柄指定コマンド等に基づき定められる。また、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から図柄確定コマンドを受信すると、演出図柄の変動表示を終了し、演出図柄を確定表示させ、その後、図柄演出を終了させる。
(7)入球演出について
サブ統合制御装置83は、演出の1つとして入球演出を行う。入球演出は、特定保留図柄の表示や、エントリー演出や、レース演出等から構成される。
図15(b)に示すように、入球演出が開始されると、まず、保留図柄として、特定保留図柄の一例であるフラグ保留図柄641が表示される。なお、図15(b)では、一例として、保留記憶が新たに生成された際、該保留記憶に対応してフラグ保留図柄641が表示されている。
そして、フラグ保留図柄641が表示されると、入球演出領域620にてエントリー演出が開始される(図15(c)参照)。エントリー演出は、予め定められた終了タイミングが到来するまで継続する。本実施形態では、一例として、フラグ保留図柄641に対応する保留記憶(以後、対象保留記憶)が消化され、対象保留記憶に対応する変動中図柄が表示されるタイミングを、終了タイミングとしている。
エントリー演出中、第1及び第2始動口11,12への入球(以後、始動口入球)が検出されると、始動口入球に対応して1つの演出要素(一例として、バイク)が入球演出領域620に追加表示される。本実施形態では、表示態様の異なる3種類のバイク(赤バイク660,緑バイク661,青バイク662)が設けられている。バイクの表示態様は期待度を示し、赤バイクが最も期待度が高く、青バイクが最も期待度が低い。
エントリー演出中、始動口入球が検出されると、バイクの表示態様が選択され、選択された表示態様のバイクが演出画面600に表示される。図15(c)は、エントリー演出の開始後、始動口入球が3回検出され、保留記憶数が保留上限値に達した状態を示している。すなわち、演出画面600では、赤バイク660,緑バイク661,青バイク662が表示されると共に、これらの始動口入球により生じた3つの通常保留図柄640が表示されている。各バイクは、入球演出領域620におけるスタート位置に表示される。
なお、保留記憶数が保留上限値に達した後も、始動口入球が生じると、さらにバイクが表示される。本実施形態では、一例として、保留上限値よりも多い演出要素上限値(一例として8個)が定められており、エントリー演出中の始動口入球の数が演出要素上限値に達するまでは、始動口入球に応じてバイクが表示される。つまり、エントリー演出において、最大で演出要素上限値のバイクが表示される。
そして、エントリー演出の終了タイミングが到来すると、図16(a)の演出画面600が表示され、対象保留記憶に基づく大当り抽選に対応する図柄演出が開始される。この時、対象保留記憶に対応するフラグ保留図柄641が消去されると共に、残りの通常保留図柄610がシフトされる。また、対象保留記憶に対応するフラグ変動中図柄651が表示される。なお、フラグ変動中図柄651は、特定変動中図柄の一例である。
その後、レース演出が開始され、図16(b),(c)に示す演出画面600が表示される。レース演出では、入球演出領域620にて、エントリー演出で表示されたバイクのレースが展開される。図16(b),(c)では、一例として、赤バイク660,緑バイク661,青バイク662のレースが展開される。そして、いずれかのバイクが選択され、選択されたバイクが1位となる。図17(a),(b)では、一例として、赤バイク660がレースで1位となっている。
そして、フラグ変動中図柄651の表示態様は、1位になったバイクの表示態様に応じて変化し、対象保留記憶の期待度が示される。図17(c)では、一例として、フラグ変動中図柄651が赤バイク変動中図柄652に変化する。なお、これに限らず、例えば、フラグ変動中図柄651の色を、選択されたバイクの色に変化させても良い。つまり、フラグ変動中図柄651を変化させることで、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当選するか否かが示唆される。
なお、保留記憶の発生時以外のタイミングで、入球演出を開始しても良い。具体的には、例えば、保留記憶の発生後、一定時間が経過した段階で、該保留記憶に対応して表示されている通常保留図柄640や先読み保留図柄をフラグ保留図柄641に変化させ、入球演出を開始させても良い。
また、例えば、図柄演出中に入球演出を開始しても良い。すなわち、保留記憶についての図柄演出の開始時に、該保留記憶(換言すれば、該大当り抽選)に対応する変動中図柄としてフラグ変動中図柄を表示しても良い。また、図柄演出の開始に伴い変動中図柄を表示した後、該変動中図柄に替えてフラグ変動中図柄を表示し、入球演出を開始しても良い。そして、該図柄演出中にエントリー演出とレース演出とを順次実行しても良い。このような場合、エントリー演出及びレース演出の継続時間が短くはなるものの、同様にして入球演出を行うことができる。
また、対象保留記憶が消化された時以外のタイミングを、エントリー演出の終了タイミングとしても良い。すなわち、例えば、対象保留記憶の消化前のタイミングや、対象保留記憶についての図柄演出中のタイミングを、終了タイミングとしても良い。
対象保留記憶の消化前にエントリー演出が終了する場合には、図柄演出の開始前にレース演出を開始しても良いし、図柄演出の開始前にレース演出を終了させ、フラグ保留図柄の表示態様を、1位になったバイクの表示態様に応じて変化させても良い。
ここで、エントリー演出中、始動口入球が発生しない場合も想定される。このような場合には、図18(a)に示すように、バイクは表示されず、レース演出を行うことなく、図柄演出が行われても良い。
また、エントリー演出中、始動口入球が1回しか発生せず、入球演出領域620に1つのバイクのみが表示される場合も想定される。このような場合には、該バイクが示す期待度と、対象保留記憶について決定された期待度とが一致する場合には、該バイクのみで同様にしてレース演出を行い、該バイクを1位にしても良い。一方、該バイクが示す期待度と、対象保留記憶について決定された期待度が一致しない場合には、レース演出の開始後、例えば該バイクをリタイヤさせる等してレース演出を中断させても良い。そして、レース演出の終了後、フラグ変動中図柄651を変化させないようにしても良い。
さらにこの場合、レース演出において、1台のバイクにコースを走行させてタイムトライアルを行い、コースの走行に要した時間を表示し、該時間により、対象保留記憶について決定された期待度を示しても良い。
また、エントリー演出中、1回目の始動口入球が生じた場合には、複数(一例として2つ)のバイクを表示させるようにしても良い。これらのバイクは、期待度が異なっていていても良いし、期待度が同一であっても良い。そして、エントリー演出において1回目の始動口入球しか生じなかった場合、1回目の始動口入球で期待度の異なる複数のバイクが表示されたのであれば、これらのバイクにより同様にしてレース演出を行っても良い。一方、1回目の始動口入球で期待度が同一である複数のバイクが表示されたのであれば、これらのバイクにより、1つのバイクのみでレース演出を行う場合と同様にしてレース演出が行われても良い。
また、レース演出の終了後、予め定められた移行条件が充足されると、該レース演出に連動して先読み演出を行っても良い。すなわち、レース演出にて1位にならなかったバイクを先読み保留図柄とし、その時点で表示されている通常保留図柄又は先読み保留図柄に替えて、該先読み保留図柄を表示させても良い。そして、先読み保留図柄として用いられるバイクの表示態様により期待度を示すことで、先読み演出を行っても良い。
ここで、移行条件とは、例えば、レース演出において、当該レース演出にて表示された最も期待度の高いバイク(以後、対象バイク)が1位にならず、且つ、その時点の保留記
憶に対し、対象バイクの期待度を示す先読み演出を行うことが決定されたという条件であっても良い。このような構成によれば、期待度の高い入球演出を行うことができない場合であっても、入球演出と連携させながら、他の保留記憶にて期待度の高い先読み演出を行うことができる。
(8)演出開始判定処理について
次に、入球演出を開始するか否かを決定する演出開始判定処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S700では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から、新たに発生した保留記憶についての先読みコマンドを受信したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S700:Yes)、S705に移行し、否定判定が得られた場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S705では、サブ統合制御装置83は、特定フラグが0であるか否かを判定する。なお、特定フラグが1である場合には、先に生じた保留記憶や、既に消化されて図柄演出が行われている保留記憶に対応する入球演出におけるエントリー演出の実行中となる。そして、肯定判定が得られた場合(S705:Yes)、つまり、入球演出が行われていない場合には、S710に移行する。一方、否定判定が得られた場合(S705:No)、つまり、入球演出が行われている場合には、本処理を終了する。
S710では、サブ統合制御装置83は、新たに発生した保留記憶に対応する入球演出を実行するか否かを決定するための振分乱数を抽出する。そして、S715にて、先読みコマンドと抽出された振分乱数とに応じた確率の抽選により、該保留記憶についての入球演出を実行するか否かを決定する。なお、該保留記憶により大当り抽選で当選する場合や、該保留記憶に対応する図柄演出にてSPリーチになる場合等には、相対的に高い確率で入球演出が実行されても良い。
また、上述したように、入球演出は、例えば、対象保留記憶の発生時や、対象保留記憶の発生後、一定期間が経過した時や、対象保留記憶が消化された時や、対象保留記憶に基づく該大当り抽選についての図柄演出中に開始され得る。新たに発生した保留記憶に対応する入球演出の実行を決定した場合、サブ統合制御装置83は、例えば抽選により、該入球演出の開始時期を決定しても良い。そして、サブ統合制御装置83は、新たに発生した保留記憶に対応する入球演出を直ちに開始することを決定した場合(S720:Yes)、S725に移行し、そうでない場合には(S720:No)、本処理を終了する。
S725では、サブ統合制御装置83は、新たに発生した保留記憶に対応してフラグ保留図柄を表示し、入球演出を開始する。より詳しくは、エントリー演出を開始する。そして、特定フラグに1を設定し(S730)、本処理を終了する。
なお、本処理以外においても、入球演出の開始時期が到来した際には、サブ統合制御装置83は、随時、対象保留記憶に対応する保留図柄に替えてフラグ保留図柄を表示したり、対象保留記憶に対応する変動中図柄に替えてフラグ変動中図柄を表示したりする。
また、サブ統合制御装置83は、変動開始コマンドを受信した際に、変動開始コマンドや、該変動開始コマンドと共に受信した図柄指定コマンドに基づき、消化された保留記憶を対象とする入球演出を行うか否かを決定しても良い。そして、該変動開始コマンドに基づく図柄変動の開始と同時、或いは、該図柄変動の実行中に、入球演出を開始しても良い。
(9)エントリー演出処理について
次に、エントリー演出中、始動口入球に応じて入球演出領域620にバイクを表示するエントリー演出処理について、図20のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S800では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から始動口入球コマンドを受信したか否かを判定する。始動口入球コマンドとは、第1又は第2始動口11,12への入球が生じた際に、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信されるコマンドである。そして、肯定判定が得られた場合(S800:Yes)、S805に移行し、否定判定が得られた場合(S800:No)、本処理を終了する。
S805では、サブ統合制御装置83は、特定フラグが1であるか否か、換言すれば、エントリー演出の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合(S805:Yes)、S810に移行し、否定判定が得られた場合(S805:No)、本処理を終了する。
S810では、サブ統合制御装置83は、エントリー演出の実行中に入球演出領域620に表示されているバイクの数が、演出要素上限値(一例として、8)未満であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合(S810:Yes)、S815に移行し、否定判定が得られた場合(S810:No)、本処理を終了する。
S815では、サブ統合制御装置83は、バイクの表示態様(換言すれば、期待度)を選択する。バイクの表示態様は、例えば、抽選により選択されても良いし、エントリー演出中における始動口入球が生じた順番に従い選択されても良い。つまり、赤,緑,青,赤・・・といった周期的な順番で、バイクの表示態様が選択されても良い。
続くS820では、サブ統合制御装置83は、選択された表示態様のバイクを入球演出領域620に表示し、本処理を終了する。
(10)レース演出開始処理について
次に、レース演出を開始させるレース演出開始処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、特定フラグが1であるか否か、換言すれば、エントリー演出の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合(S900:Yes)、S905に移行し、否定判定が得られた場合(S900:No)、本処理を終了する。
S905では、サブ統合制御装置83は、エントリー演出を終了させる終了条件が充足されたか否かを判定する。具体的には、例えば、対象保留記憶についての図柄演出の開始によりエントリー演出を終了し、レース演出を開始させる場合であれば、対象保留記憶についての変動開始コマンドの受信を、終了条件としても良い。また、例えば、対象保留記憶の図柄演出中にエントリー演出を終了させる場合であれば、図柄演出開始後、一定時間が経過したことを、終了条件としても良い。また、例えば、対象保留記憶が消化される前にエントリー演出を終了させる場合であれば、対象保留記憶よりも先に生じた保留記憶についての変動開始コマンドの受信を、終了条件としても良い。そして、肯定判定が得られた場合(S905:Yes)、S910に移行し、否定判定が得られた場合(S905:No)、本処理を終了する。
S910では、サブ統合制御装置83は、特定フラグをクリアし、続く915では、レース演出の態様を設定する。具体的には、サブ統合制御装置83は、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当選することの期待度を決定する。サブ統合制御装置83は、例えば、対象保留記憶についての先読みコマンドに応じた確率の抽選により、期待度を決定しても良い。また、対象保留記憶が消化された後であれば、サブ統合制御装置83は、対象保留記憶に対応する変動開始コマンドや図柄指定コマンドに応じた確率の抽選により、期待度を
決定しても良い。なお、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当選する場合や、対象保留記憶に対応する図柄演出にてSPリーチになる場合等には、相対的に高い確率で期待度が高くなる。
そして、サブ統合制御装置83は、対象保留記憶の期待度と、エントリー演出にて表示されたバイクとに基づき、レース演出の態様を設定する。具体的には、例えば、対象保留記憶の期待度と一致するバイクがエントリー演出にて表示された場合には、レース演出にて選択される(換言すれば、1位になる)バイクの期待度と対象保留記憶の期待度と一致するように、レース演出の態様が設定されても良い。また、例えば、対象保留記憶の期待度と一致するバイクが表示されていない場合には、レース演出において、対象保留記憶の期待度に最も近い期待度のバイクが選択されるようにレース演出の態様が設定されても良い。また、この場合、例えば、レース演出が中断されても良いし、上述したタイムトライアルにより期待度が示されても良い。
続くS920では、サブ統合制御装置83は、レース演出の実行中であることを示す演出フラグに1をセットし、設定した態様でレース演出を開始させ、本処理を終了する。
[効果]
本実施形態のパチンコ機50によれば、入球演出におけるエントリー演出中、始動口入球の度に入球演出領域620にバイクが表示される。そして、入球演出におけるレース演出では、エントリー演出にて表示されたいずれかのバイクが1位となり、1位となったバイクの表示態様に応じてフラグ変動中図柄又はフラグ保留図柄が変化することで、入球演出の対象保留記憶の期待度が示される。
このため、エントリー演出中に期待度が高いバイクが表示された場合には、その時点では対象保留記憶の期待度は確定していないものの、遊技者の当りへの期待が膨らみ、遊技者を楽しませることができる。また、エントリー演出にてさらに高い期待度のバイクが表示される可能性もあるため、遊技者に対し、始動口入球を狙った遊技球の発射を促すことができる。また、エントリー演出中に期待度の低いバイクが表示されたとしても、始動口入球が生じれば、これよりも期待度の高いバイクがさらに表示される可能性もある。このため、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。
したがって、パチンコ機50の実質的な稼働率の低下を抑制しつつ、遊技者を楽しませることができる。
[他の実施形態]
(1)本実施形態のパチンコ機50では、第1,第2始動口11,12の各々への入球により、同一の特図に対応する大当り抽選が行われる。しかしながら、第1,第2始動口11,12の各々に対応して第1特別図柄と第2特別図柄を設け、各始動口への入球により、異なる特図の大当り抽選が行われるようにしても良い。このような場合においても、本実施形態の入球演出を行うことで、同様の効果が得られる。なお、第1始動口11への入球により生じる保留記憶を、第1保留記憶とし、第2始動口12への入球により生じる保留記憶を、第2保留記憶とする。
この場合、第1及び第2保留記憶の各々について、個別に保留上限値(一例として、4個)が定められても良い。また、第2保留記憶は第1保留記憶よりも優先的に消化されても良い。そして、このようなパチンコ機50では、通常モード中には主に第1始動口11への入球を狙った遊技が行われ、時短モード中には主に第2始動口12への入球を狙った遊技が行われる。このため、入球演出における演出要素上限値は、第1保留記憶の保留上限値よりも大きい値としても良い。これにより、通常モード中に入球演出を行うことで、第1保留記憶が保留上限値に達した後も、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。また、入球演出における演出要素上限値は、第2保留記憶の保留上限値よりも大きい値
としても良い。これにより、時短モード中に入球演出を行うことで、第2保留記憶が保留上限値に達した後も、遊技者に対し遊技球の発射を促すことができる。
(2)また、エントリー演出で表示されるバイクの表示態様は、大当り抽選での当選により遊技者に付与される特典の内容を示唆しても良い。特典の内容とは、例えば、大当り遊技の内容(例えば、総ラウンド数等)や、大当り遊技後の遊技状態等であっても良い。換言すれば、該表示態様は、大当り抽選での当選により、例えば、総ラウンド数の多い大当り遊技が行われることや、確変モードや時短モードに移行することへの期待度(換言すれば、確率)を示しても良い。そして、レース演出にて1位となったバイクの表示態様により、大当り抽選での当選により付与される特典の内容を示唆しても良い。
この場合、レース演出の際、サブ統合制御装置83は、先読みコマンドや図柄指定コマンドに基づき、対象保留記憶に基づく大当り抽選で当選した際の特典の内容を特定しても良い。そして、特定結果に基づく確率の抽選を行い、抽選結果に基づき、1位になるバイクの表示態様を選択しても良い。
このような構成によれば、エントリー演出にて大当り抽選で当選することへの期待度の高いバイクが表示された後であっても、始動口入球により、遊技者により有利な特典が付与されることを示唆する表示態様のバイクがさらに表示される可能性がある。このため、遊技者に対し、より一層、遊技球の発射を促すことができる。
(3)また、サブ統合制御装置83は、先読みコマンドを受信した後、該先読みコマンドに基づき入球演出を行うか否かを決定しても良い。そして、入球演出を開始した後、入球演出の開始の契機となった先読みコマンドに対応する保留記憶よりも後に生じた保留記憶を対象保留記憶としても良い。つまり、該対象保留記憶についての変動開始コマンドや図柄指定コマンドに基づきレース演出の態様を設定し、レース演出にて該対象保留記憶の期待度を示唆しても良い。これにより、入球演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を高めることができる。
(4)また、上記実施形態では、レース演出にて1位となったバイクの表示態様に応じて、フラグ変動中図柄又はフラグ保留図柄が変化することで、対象保留図柄の期待度が示唆される。しかし、フラグ変動中図柄又はフラグ保留図柄を変化させず、1位となったバイクの表示態様により、対象保留図柄の期待度が示唆されても良い。このような構成であっても、同様の効果が得られる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が、弾球遊技機の一例に相当し、始動入賞確認処理のS100が、検出手段の一例に相当し、始動入賞確認処理のS105,S110が、保留手段の一例に相当し、先読み判定処理が、先読み判定手段の一例に相当し、当否判定処理のS230,S235が、当否判定手段の一例に相当する。また、保留図柄,変動中図柄が対応図柄の一例に相当し、特定保留図柄,特定変動中図柄が特定対応図柄の一例に相当する。また、演出開始判定処理のS725が対応図柄表示手段の一例に相当し、エントリー演出処理のS810〜S820が追加表示手段の一例に相当し、レース演出開始処理のS915が演出手段の一例に相当する。
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、14…大入賞口、17…普通図柄作動ゲート、18…特図保留数表示装置、5
0…パチンコ機、80…主制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置、84…発射制御装置、85…電源基板。

Claims (1)

  1. 遊技球の始動口への入球に起因して抽出された乱数を保留記憶として記憶し、前記保留記憶に係る乱数に基づき当否判定を行い、前記当否判定で当った場合に特別遊技を行う弾球遊技機であって、
    前記始動口への入球を検出する検出手段と、
    前記保留記憶の数が上限値に達してない場合には、前記検出手段により入球が検出されると、乱数を抽出し、抽出した乱数を前記保留記憶として記憶する保留手段と、
    前記保留記憶に係る前記乱数に基づき前記当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記乱数が特定値か否かを判定する先読み判定を行う先読み判定手段と、
    前記保留記憶に対応して保留図柄を表示すると共に、前記保留記憶に基づく前記当否判定が行われると、該保留図柄に替えて変動中図柄を表示する手段であって、前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、該保留記憶に対応して表示される前記保留図柄として、特定対応図柄を表示する図柄表示手段と、
    前記特定対応図柄の表示開始後から、予め定められた終了タイミングが到来するまでの間に追加表示演出を行うと共に、前記終了タイミングの到来後に選択演出を行う演出手段と、を備え、
    前記追加表示演出では、前記検出手段により入球が検出される度に、前記保留図柄及び前記変動中図柄とは別の複数の演出要素であって、表示態様の異なる複数の前記演出要素のうちの少なくとも1つが表示され、
    前記演出要素の前記表示態様は、前記当否判定で当選した場合の前記特別遊技の内容を示唆し、
    前記選択演出では、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶についての前記先読み判定の結果に基づき、前記追加表示演出にて表示された複数の前記演出要素のうちの一部を選択することで、該保留記憶に基づく前記当否判定の結果が当選の場合の前記特別遊技の内容が示唆され
    前記予め定められた終了タイミングは、前記特定対応図柄に対応する前記保留記憶に基づく前記当否判定の実施時とする
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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