JP2023136833A - 揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 - Google Patents
揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023136833A JP2023136833A JP2022042746A JP2022042746A JP2023136833A JP 2023136833 A JP2023136833 A JP 2023136833A JP 2022042746 A JP2022042746 A JP 2022042746A JP 2022042746 A JP2022042746 A JP 2022042746A JP 2023136833 A JP2023136833 A JP 2023136833A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fried food
- starch
- flour
- deep
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 235000013305 food Nutrition 0.000 title claims abstract description 58
- 235000013312 flour Nutrition 0.000 title claims abstract description 54
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 12
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 title abstract description 19
- 238000000576 coating method Methods 0.000 title abstract description 19
- 229920002472 Starch Polymers 0.000 claims abstract description 52
- 235000019698 starch Nutrition 0.000 claims abstract description 52
- 239000008107 starch Substances 0.000 claims abstract description 52
- 240000003183 Manihot esculenta Species 0.000 claims abstract description 19
- 235000016735 Manihot esculenta subsp esculenta Nutrition 0.000 claims abstract description 19
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 claims abstract description 12
- 235000013808 oxidized starch Nutrition 0.000 claims abstract description 12
- 239000001254 oxidized starch Substances 0.000 claims abstract description 12
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 claims abstract description 12
- 239000002245 particle Substances 0.000 claims abstract description 8
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 claims abstract 4
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 claims description 27
- 239000002253 acid Substances 0.000 claims description 25
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims description 25
- 238000010410 dusting Methods 0.000 claims description 12
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 9
- 235000011194 food seasoning agent Nutrition 0.000 claims 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 abstract description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 13
- 239000007787 solid Substances 0.000 abstract description 9
- 235000013804 distarch phosphate Nutrition 0.000 abstract 1
- NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N Phosphoric acid Chemical compound OP(O)(O)=O NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 18
- 240000005856 Lyophyllum decastes Species 0.000 description 11
- 235000013194 Lyophyllum decastes Nutrition 0.000 description 11
- 229910000147 aluminium phosphate Inorganic materials 0.000 description 9
- 241000209094 Oryza Species 0.000 description 8
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 8
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- OWNRRUFOJXFKCU-UHFFFAOYSA-N Bromadiolone Chemical compound C=1C=C(C=2C=CC(Br)=CC=2)C=CC=1C(O)CC(C=1C(OC2=CC=CC=C2C=1O)=O)C1=CC=CC=C1 OWNRRUFOJXFKCU-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 5
- 229940100486 rice starch Drugs 0.000 description 4
- 241000209140 Triticum Species 0.000 description 3
- 235000021307 Triticum Nutrition 0.000 description 3
- 238000010411 cooking Methods 0.000 description 3
- 238000004132 cross linking Methods 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 3
- 125000003178 carboxy group Chemical group [H]OC(*)=O 0.000 description 2
- 235000020995 raw meat Nutrition 0.000 description 2
- 239000005708 Sodium hypochlorite Substances 0.000 description 1
- 125000002915 carbonyl group Chemical group [*:2]C([*:1])=O 0.000 description 1
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000001055 chewing effect Effects 0.000 description 1
- 235000009508 confectionery Nutrition 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 1
- 230000000887 hydrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000036571 hydration Effects 0.000 description 1
- 238000006703 hydration reaction Methods 0.000 description 1
- 239000002075 main ingredient Substances 0.000 description 1
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 description 1
- 238000006386 neutralization reaction Methods 0.000 description 1
- 239000007800 oxidant agent Substances 0.000 description 1
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 238000007873 sieving Methods 0.000 description 1
- SUKJFIGYRHOWBL-UHFFFAOYSA-N sodium hypochlorite Chemical compound [Na+].Cl[O-] SUKJFIGYRHOWBL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
- 239000002562 thickening agent Substances 0.000 description 1
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Grain Derivatives (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Abstract
【課題】揚げ物の衣材の食感を長時間にわたって維持することが可能な揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法を提供する。【解決手段】揚げ物用まぶし粉は、ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が1200B.U.以下840B.U.以上である第1のタピオカリン酸架橋澱粉と、200メッシュの篩を80%以上通過する粒度の米粉と、タピオカ酸化澱粉と、を含有する。【選択図】なし
Description
本発明は、揚げ物を油ちょうする際に用いる揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法に関する。
揚げ物は、調理後からの時間が経過すると、次第に具材から水分が流出する。すなわち、具材から衣材に水が移行し、その結果、衣材の澱粉と水が水和するため、例えば、パリッとした歯切れのよい食感が失われる傾向がある。
このような衣材の澱粉と水との水和を抑制するために、衣材にリン酸架橋デンプンを添加することが行われている。例えば、小麦粉(A)と、カルボキシル基含量0.1~1.1%である酸化澱粉(B)と、加熱溶解度が3~40%である膨潤抑制澱粉(リン酸架橋澱粉)(C)とを含む揚げ物用衣材が特許文献1に開示されている。
しかしながら、揚げ物の衣材にリン酸架橋デンプンを添加すると、揚げ物の味が粉っぽくなる傾向があり、またパリッとした歯切れのよい食感とは異なる食感となる問題がある。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、揚げ物の衣材の食感を長時間に亘って維持することが可能な揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の揚げ物用まぶし粉は、ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が1200B.U.以下840B.U.以上である第1のタピオカリン酸架橋澱粉と、200メッシュの篩を80%以上通過する粒度の米粉と、タピオカ酸化澱粉と、を含有することを特徴とする。
本発明の揚げ物用まぶし粉によれば、上記の特性を有する第1のタピオカリン酸架橋澱粉、米粉、タピオカ酸化澱粉を含有することで、このまぶし粉を用いて油ちょうした揚げ物において、具材から流出した水分が衣材に吸収されにくくすることができる。したがって、油ちょうしてからの経過時間が長くなっても当該揚げ物の衣の食感(衣材のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さ)を長時間にわたって維持することが可能となる。
本発明の揚げ物用まぶし粉においては、クラッカー粉を更に含有することが好ましい。
このような態様によれば、揚げ物の衣材の具材に対する付着を良好にすることができ、当該衣材の食感をよりパリッとした歯切れのよいものにすることができる。
本発明の揚げ物用まぶし粉においては、ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が840B.U.未満である第2のタピオカリン酸架橋澱粉を更に含有することが好ましい。
このような態様によれば、揚げ物の衣材の食感(衣材のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さ)をより高めることができる。
本発明の揚げ物用まぶし粉においては、前記第1のタピオカリン酸架橋澱粉を30~60質量%、前記米粉を5~45質量%、前記タピオカ酸化澱粉を5~30質量%含有することが好ましい。
本発明の揚げ物の製造方法は、具材又は、バッター液を付着させた前記具材に上記の揚げ物用のまぶし粉をまぶす工程と、前記まぶし粉をまぶした前記具材、又は、バッター液を付着させ、前記まぶし粉をまぶした前記具材を10分以上放置した後、油ちょうする油ちょう工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の揚げ物の製造方法によれば、油ちょう工程を経てからの経過時間が長くなっても当該揚げ物の衣の食感(衣材のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さ)を長時間にわたって維持することが可能となる。
本発明の揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法によれば、油ちょうしてからの経過時間が長くなっても、当該揚げ物の衣のパリッとした歯切れのよい食感を長時間にわたって維持することが可能となる。
本発明において、揚げ物用まぶし粉は、衣材を有する揚げ物を調理する際に用いられるまぶし粉であって、第1のタピオカリン酸架橋澱粉と、米粉と、タピオカ酸化澱粉と、を含有する。このような揚げ物としては、例えば、唐揚げ、フライ、フライドチキン、竜田揚げなどが挙げられる。
第1のタピオカリン酸架橋澱粉は、ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が1200B.U.以下840B.U.以上である。第1のタピオカリン酸架橋澱粉の上記最高粘度は、1000B.U.以下900B.U.以上であることが好ましい。
ビスコグラフによる澱粉の糊化粘度の測定は、水分を除いた固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を調整し、該懸濁液を45℃から95℃まで1.5℃/分ずつ昇温し、95℃で30分間保持し、95℃から45℃まで1.5℃/分ずつ降温させることによって行った。本発明で使用する第1のタピオカリン酸架橋澱粉及び第2のタピオカリン酸架橋澱粉(後述する)は、上記の条件において、いずれもブレークダウンせずピークがでないため、95℃まで昇温させた時の最高粘度で規定した。
揚げ物用まぶし粉は、第1のタピオカリン酸架橋澱粉を30~60質量%含有することが好ましく、40~60質量%含有することがさらに好ましく、45~60質量%含有することがより好ましい。
揚げ物用まぶし粉は、上記第1のタピオカリン酸架橋澱粉に加え、ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が840B.U.未満である第2のタピオカリン酸架橋澱粉を更に含有することが好ましい。第2のタピオカリン酸架橋澱粉の上記最高粘度は、800B.U.以下であることがより好ましく、800B.U.以下、600B.U.以上であることが更に好ましい。
揚げ物用まぶし粉は、第2のタピオカリン酸架橋澱粉を5~30質量%含むことが好ましく、7~15質量%含有することがより好ましい。
米粉としては、200メッシュの篩を80%以上通過する粒度を有するものが用いられる。米粉の粒度は、200メッシュの篩を85%以上通過することが好ましく、90%以上通過することがより好ましい。なお、本発明における篩とは、JIS-Z8801規格による篩を意味する。
揚げ物用まぶし粉は、米粉を5~45質量%含むことが好ましく、5~25質量%含有することがさらに好ましく、7~20質量%含有することがより好ましい。
タピオカ酸化澱粉は、酸化剤を定法により作用させた酸化型加工澱粉である。具体的には、タピオカ酸化澱粉は、タピオカ澱粉が糊化しない温度帯、かつ、アルカリ性(pH7~12)下において、澱粉懸濁液に次亜塩素酸ナトリウムを作用させた後、中和、水洗、乾燥して得られる。この反応により、澱粉の分子内にカルボキシル基とカルボニル基が生成するともに、分子が部分解重合していると推察される。
揚げ物用まぶし粉は、タピオカ酸化澱粉を5~30質量%含有することが好ましく、5~25質量%含有することがさらに好ましく、7~20質量%含有することがより好ましい。
揚げ物用まぶし粉は、更に、クラッカー粉を含有することが好ましい。クラッカー粉は、小麦粉を主原料として焼いて得られた膨化焼き菓子を粉状にしたものである。クラッカー粉は、クラッカーを、例えばサイクロテック(FOSS製)によって粉砕し、必要に応じて所定の粒度に篩分けすることによって得ることができる。
揚げ物用まぶし粉は、クラッカー粉を5~30質量%含有することが好ましく、10~25質量%含有することがさらに好ましく、15~22質量%含有することがより好ましい。
以上のように、本発明の揚げ物用まぶし粉によれば、上記の特性を有するタピオカリン酸架橋澱粉、米粉、タピオカ酸化澱粉を有することで、このまぶし粉を用いて油ちょうした揚げ物において、具材から流出した水分が衣材に吸収されにくくすることができる。したがって、油ちょうしてからの経過時間が長くなっても当該揚げ物の衣の食感(衣材のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さ)を長時間にわたって維持することが可能となる。
上記の揚げ物を用いた揚げ物の製造方法について説明する。当該揚げ物の製造方法は、具材又は、バッター液を付着させた具材に上記の揚げ物用のまぶし粉をまぶす、まぶし工程と、まぶし粉を直接まぶした具材又は、バッター液を付着させてまぶし粉をまぶした具材を10分以上放置した後、油ちょうする油ちょう工程と、を含む。
本発明においては、具材にバッター液を付着させ、これにまぶし粉をまぶし、油ちょうすることが好ましい。バッター液用の組成物(ミックス粉など)としては、特に限定されず、例えば小麦粉や澱粉を主体とする通常のものを用いることができる。好ましくは、油脂加工澱粉を20~60質量%含有するバッター液用のミックス粉を用いると良い。
まぶし工程において、具材又はバッター液を付着させた具材に対するまぶし粉の付着量は、特に限定されないが、例えば100g程度の具材に対して、4~20gが好ましく、8~14gがより好ましい。
まぶし粉をまぶした具材又は、バッター液を付着させ、これにまぶし粉をまぶした具材を10分以上放置する。具体的には、放置時間は、好ましくは15~90分とするとよく、より好ましくは30~60分とするとよい。所定時間放置することによって、バッター液からまぶし粉への水分移行が生じる。調理後に時間経過と共に具材から水分が流出し、すなわち、具材から衣材に水が移行した場合、パリッとした歯切れのよい食感が失われる傾向があるが、調理前にまぶし粉と水分を充分に水和させて油ちょうすると、パリッとした歯切れの良い、ヒキの少ない食感の衣を得ることができる。
油ちょう工程の条件は、揚げ物に応じて適宜調整するとよく、例えば、フライドチキンであれば、具材の重量が100g程度の場合、170~185℃で5~10分とするとよい。
以上のように、本発明の揚げ物の製造方法によれば、具材から流出した水分が衣材に吸収されにくくすることができる。したがって、油ちょうしてからの経過時間が長くなっても当該揚げ物の衣の食感(衣材のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さ)を長時間にわたって維持することが可能となる。
以下に、本発明を更に具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明はかかる実施例によって制限されるものではない。
[試験例](食感評価)
以下の表1に記載されたまぶし粉を用いて実施例1~15のフライドチキンを作製した。表1の第1のタピオカリン酸架橋澱粉は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が954B.U.あった。表1の米粉は、200メッシュの篩を80%以上通過する粒度の米粉であった。第1のタピオカリン酸架橋澱粉よりも低架橋(架橋密度が低い)であるタピオカリン酸架橋澱粉(低架橋)は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時にブレークダウンが生じ、最高粘度が2103B.U.あった。
以下の表1に記載されたまぶし粉を用いて実施例1~15のフライドチキンを作製した。表1の第1のタピオカリン酸架橋澱粉は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が954B.U.あった。表1の米粉は、200メッシュの篩を80%以上通過する粒度の米粉であった。第1のタピオカリン酸架橋澱粉よりも低架橋(架橋密度が低い)であるタピオカリン酸架橋澱粉(低架橋)は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時にブレークダウンが生じ、最高粘度が2103B.U.あった。
フライドチキンは、次のようにして作製した。油脂加工澱粉50質量%、リン酸架橋澱粉45質量%、食塩4質量%、増粘剤0.8質量%、膨張剤0.2質量%のバッターミックスに加水混合して、バッターを作製した。原料肉に対してバッターを付けた後、まぶし粉を原料肉1個当たり約10gまぶした。まぶし粉をまぶした具材を30分静置した後に、175℃で6分油ちょうした。
十分に訓練された7名のパネラーにより、フライドチキンの衣材の食感について評価した。評価項目は、「衣のかたさ」、「ヒキの少なさ」(噛み切れやすさ)、「歯切れの良さ」(パリッとした食感)とした。各々のパネラーは、表3~5に示したそれぞれの評価基準に基づいて各項目を評価した。
実施例1~15の評価を表6に、比較例1~3の評価を表7に示す。
表6及び7に示されるように、比較例1のように、まぶし粉において第1のタピオカリン酸架橋澱粉の量が少ないと、良好な衣の硬さが得られなかった。また、比較例2、3のように、まぶし粉に第1のタピオカリン酸架橋澱粉が含まれていても、米粉及びタピオカ酸化澱粉のうちいずれかが含まれていないと、良好なヒキの少なさ及び、歯切れの良さが得られなかった。また、比較例4のように、タピオカリン酸架橋澱粉(低架橋)を用いると、良好な衣の硬さが得られなかった。
これに対して、第1のタピオカリン酸架橋澱粉、米粉及びタピオカ酸化澱粉を含む実施例1~15は、衣のかたさ、ヒキの少なさ、歯切れの良さにおいて、すべて良好な結果が得られた。
[試験例2](第2のリン酸架橋澱粉、クラッカー粉)
以下の表8に記載されたまぶし粉を用いて実施例16~19のフライドチキンを作製した。表8の第2のタピオカリン酸架橋澱粉は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が734B.U.であった。クラッカー粉は、8メッシュの篩を通過する粒度を有するものであった。その他の原料については、試験例1と同一であるので説明を省略する。
以下の表8に記載されたまぶし粉を用いて実施例16~19のフライドチキンを作製した。表8の第2のタピオカリン酸架橋澱粉は、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液をビスコグラフで測定した糊化粘度において、懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が734B.U.であった。クラッカー粉は、8メッシュの篩を通過する粒度を有するものであった。その他の原料については、試験例1と同一であるので説明を省略する。
試験例1と同一の方法でフライドチキンを作製し、衣の食感を評価した。尚、食感の評価項目、評価方法は試験例1と同一であるので説明を省略する。表9にその評価を示す。
表9に示されるように、まぶし粉にクラッカー粉を含む実施例17及び、まぶし粉に第2のタピオカリン酸架橋澱粉を含む実施例18は、クラッカー粉及び第2のタピオカリン酸架橋澱粉の両方を含まない実施例16よりも良好な食感が得られた。また、まぶし粉にクラッカー粉及び第2のタピオカリン酸架橋澱粉を含む実施例19は、実施例16~18よりも良好な結果が得られた。
Claims (5)
- ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が1200B.U.以下840B.U.以上である第1のタピオカリン酸架橋澱粉と、
200メッシュの篩を80%以上通過する粒度の米粉と、
タピオカ酸化澱粉と、
を含有することを特徴とする揚げ物用まぶし粉。 - クラッカー粉を更に含有する、請求項1に記載の揚げ物用まぶし粉。
- ビスコグラフで測定した糊化粘度であって、固形分濃度で10.15質量%の澱粉懸濁液を95℃まで昇温させた時の最高粘度が840B.U.未満である第2のタピオカリン酸架橋澱粉を更に含有する、請求項1又は2に記載の揚げ物用まぶし粉。
- 前記第1のタピオカリン酸架橋澱粉を30~60質量%、
前記米粉を5~45質量%、
前記タピオカ酸化澱粉を5~30質量%含有する、請求項1~3のいずれかに記載の揚げ物用まぶし粉。 - 具材又は、バッター液を付着させた前記具材に請求項1~4のいずれかに記載の揚げ物用のまぶし粉をまぶす、まぶし工程と、
前記まぶし粉をまぶした前記具材、又は、バッター液を付着させ、前記まぶし粉をまぶした前記具材を10分以上放置した後、油ちょうする油ちょう工程と、
を含むことを特徴とする揚げ物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022042746A JP2023136833A (ja) | 2022-03-17 | 2022-03-17 | 揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022042746A JP2023136833A (ja) | 2022-03-17 | 2022-03-17 | 揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023136833A true JP2023136833A (ja) | 2023-09-29 |
Family
ID=88146081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022042746A Pending JP2023136833A (ja) | 2022-03-17 | 2022-03-17 | 揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023136833A (ja) |
-
2022
- 2022-03-17 JP JP2022042746A patent/JP2023136833A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6530579B1 (ja) | 揚げ物衣用ミックス | |
JP6568677B2 (ja) | 水溶きタイプのから揚げ用ミックス | |
JP7282800B2 (ja) | フライ食品用衣材 | |
TW202029887A (zh) | 麵糊用組成物 | |
JP2008136445A (ja) | 揚げ物用バッター | |
JP7051722B2 (ja) | 水溶きタイプの竜田揚げ用ミックス | |
JP2006345747A (ja) | まぶしタイプのから揚げ粉 | |
JP2011125332A (ja) | 揚げ物衣用組成物および揚げ物 | |
TW202045028A (zh) | 麵衣粉 | |
JP3368368B2 (ja) | 揚げ物用衣材 | |
TWI768084B (zh) | 麵衣材料用氧化澱粉之製造方法 | |
JP2023136833A (ja) | 揚げ物用まぶし粉及び、揚げ物の製造方法 | |
JP2012095584A (ja) | 揚げ物及びその製造方法 | |
JP4618952B2 (ja) | 揚げ物の製造方法 | |
JP2016054664A (ja) | フライ用バッターミックス | |
JP6235930B2 (ja) | 竜田揚げ用ミックス | |
JP7323530B2 (ja) | パン粉ミックス | |
JP7196085B2 (ja) | 竜田揚げ用ミックス | |
JP7045874B2 (ja) | 揚げ物用バッターミックス | |
JP4934721B2 (ja) | 揚げ物用衣材の製造方法 | |
JP7333165B2 (ja) | から揚げ用ブレッダー及びから揚げの製造方法 | |
WO2023163198A1 (ja) | 揚げ物食品用衣材 | |
JP7199933B2 (ja) | デュラム小麦由来のバイタルグルテンを含む揚げ物類用ミックス粉及びそれを用いた揚げ物類 | |
WO2023100327A1 (ja) | 竜田揚げ用バッターミックスおよび竜田揚げ用バッター | |
JPH0364100B2 (ja) |