JP2023135288A - メチレン鎖を含む脂環式ポリカーボネート樹脂 - Google Patents

メチレン鎖を含む脂環式ポリカーボネート樹脂 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱分解性を高めた、脂環式ポリカーボネート樹脂を提供する。【解決手段】隣接する炭素に結合部を有する2価の脂環部位と、前記脂環部位の前記結合部に結合する-CH2O(C=O)OCH2-基と、を有する構造単位を有する、ポリカーボネート樹脂。【選択図】なし

Description

本発明は、メチレン鎖を含む脂環式ポリカーボネート樹脂に関する。
ポリカーボネート樹脂は耐熱性に優れるエンジニアリングプラスチックであり、その軽量化や低コスト化とともに、優れた耐熱性や光学特性を兼ね備えるものが要求されている。そのような要求を満たすことを目的として、芳香族骨格をベースとした特殊ポリカーボネート樹脂の開発が盛んに行われている。
他方、脂肪族構造を有するポリカーボネート樹脂の開発も行われている。例えば、特許文献1では、脂肪族ポリカーボネートが比較的低温で熱分解しやすいという特性を活かし、熱分解性バインダーとしての利用が記載されている。
脂肪族ポリカーボネート樹脂のうち、シクロヘキサン構造を有するポリ(シクロヘキセンカーボネート)は、ベンゼン環に対応する飽和の炭素六員環を有する最も単純な脂環式ポリカーボネート樹脂である。ポリ(シクロヘキセンカーボネート)は、例えば、特許文献2に示されているように、シクロヘキセンオキシドと二酸化炭素との反応によって合成できることが広く知られている。
特許第6745792号公報 特許第5403537号公報
ACS Macro Letters 2022, 11, 173-178. Journal of Polymer Research 2011, 18, 1177-1183.
本発明者らが、上記文献に記載のものを始めとする従来の脂環式ポリカーボネート樹脂を詳細に検討したところ、耐熱性が不十分であることがわかった。
例えば、ポリ(シクロヘキセンカーボネート)は、一般的な樹脂の成型温度である150~270℃において熱分解が顕著に起こるために、成形時の形態安定性に課題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、耐熱分解性に優れる脂環式ポリカーボネート樹脂を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を進めた結果、メチレン鎖を含む脂環式ポリカーボネート樹脂が優れた耐熱分解性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]
隣接する炭素に結合部を有する2価の脂環部位と、前記脂環部位の前記結合部に結合する-CHO(C=O)OCH-基と、を有する構造単位を有する、ポリカーボネート樹脂。
[2]
下記式(1)で表される構造単位:
Figure 2023135288000001
(式(1)中、Aは、置換されていてもよい2価の脂環部位である。)
を有する、[1]に記載のポリカーボネート樹脂。
[3]
前記式(1)において、Aが、置換されていてもよいシクロヘキサン-1,2-ジイルである、[2]に記載のポリカーボネート樹脂。
[4]
周期表第3族の金属元素の合計含有量が1ppm以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[5]
前記ポリカーボネート樹脂のメタノール不溶分を熱重量測定により窒素雰囲気下で10℃/分で昇温しながら加熱したときの150~320℃における重量減少率が5質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[6]
下記式(X1)で表される構造単位:
Figure 2023135288000002
(式(X1)中、Aは、置換されていてもよい2価の脂環部位である。)
を更に有する、[1]~[5]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂。
[7]
前記式(X1)において、Aが、置換されていてもよいシクロヘキサン-1,2-ジイルである、[6]に記載のポリカーボネート樹脂。
[8]
[1]~[7]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤と、を含有する、ポリカーボネート樹脂組成物。
[9]
[1]~[7]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂又は[8]に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、樹脂改質剤。
[10]
[1]~[7]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂又は[8]に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、コーティング剤。
[11]
[1]~[7]のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂又は[8]に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、接着剤。
本発明によれば、優れた耐熱分解性を有する脂環式ポリカーボネート樹脂を提供することができる。
実施例1におけるポリカーボネート樹脂のH-NMRスペクトルを示す。 実施例2におけるポリカーボネート樹脂のH-NMRスペクトルを示す。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」ともいう。)について詳細に説明する。なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本実施形態の脂環式ポリカーボネート樹脂は、隣接する炭素に結合部を有する2価の脂環部位と、前記脂環部位の前記結合部に結合する-CHO(C=O)OCH-基と、を有する構造単位を有する。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、上記の構成を備えることにより、耐熱分解性に優れる。この要因は、以下のように考えられるが、要因はこれに限定されない。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、脂環式骨格とカーボネート基の間にメチレン基(-CH-)を含むため、熱分解に伴う閉環反応によって生成する環状カーボネートが7員環構造となり、環形成しにくくなる。したがって、前記閉環反応をドライビングフォースとする熱分解を抑制することができるため、優れた耐熱分解性が発現すると考えられる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂における2価の脂環部位としては、特に限定されないが、例えば、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基、シクロノナニレン基、シクロデシレン基が挙げられる。これらの脂環部位は、その隣接する炭素に結合部を有する。そのため、例えば脂環部位がシクロヘキシレン基である場合、シクロヘキシレン基は具体的にはシクロヘキサン-1,2-ジイルである。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表される構造単位を有する。
Figure 2023135288000003
式(1)中、Aは置換されていてもよい2価の脂環部位である。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(1)中、Aは、好ましくは、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基、シクロノナニレン基、シクロデシレン基である。同様の観点から、式(1)中、Aは、より好ましくは、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基である。同様の観点から、式(1)中、Aは、更に好ましくは、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、である。脂環部位Aは非置換であることが好ましい。
本実施形態において、式(1)中、脂環部位Aは置換基によって置換されていてもよい。置換基としては、特に限定されないが、例えば、水酸基、リン酸基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基が挙げられる。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、好ましくは、水酸基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、より好ましくは、水酸基、炭素数1~20のアルコキシ基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、更に好ましくは、炭素数1~20のアルコキシ基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。
本実施形態の上記式(1)におけるリン酸基は、非置換であってもよく、置換されていてもよい。すなわち、1置換のリン酸基であってもよく、2置換のリン酸基であってもよい。本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、リン酸基が置換されている場合、置換基は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基であることが好ましい。同様の観点から、本実施形態におけるリン酸基は、非置換であることが好ましい。
本実施形態の上記式(1)における炭素数6~20のアリール基としては、特に限定されないが、例えば、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、トリメチルフェニル基、テトラメチルフェニル基、ペンタメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ジイソプロピルフェニル基等の、無置換またはアルキル基を有するアリール基や、例えば、4-メトキシフェニル基、3,5-ジメトキシフェニル基等のアルコキシ基を有するアリール基や、例えば、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数6~20のアラルキル基としては、特に限定されないが、例えば、ベンジル基、4-メチルベンジル基、フェネチル基等の、無置換またはアルキル基を有するアラルキル基や、例えば、4-メトキシベンジル基、3,5-ジメトキシベンジル基などのアルコキシ基を有するアラルキル基や、例えば、ジフェニルメチル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基などが挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~20のアルコキシ基としては、特に限定されないが、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノナニルオキシ基、デシルオキシ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ビニルオキシ基、及びアリルオキシ基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~30のシリル基としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリフェニルシリル基、tert-ブチルジメチルシリル基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリル基、及びtert-ブチルジフェニルシリル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~30のシリルアルコキシ基としては、特に限定されないが、例えば、トリメチルシリルメトキシ基、トリメチルシリルエトキシ基、トリメチルシリルフェノキシ基、トリメチルシリルベンジルオキシ基、トリエチルシリルメトキシ基、トリエチルシリルエトキシ基、トリエチルシリルフェノキシ基、トリエチルシリルベンジルオキシ基、トリイソプロピルシリルメトキシ基、トリイソプロピルシリルエトキシ基、トリイソプロピルシリルフェノキシ基、トリイソプロピルシリルベンジルオキシ基、トリフェニルシリルメトキシ基、トリフェニルシリルエトキシ基、トリフェニルシリルフェノキシ基、トリフェニルシリルベンジルオキシ基、tert-ブチルジメチルシリルメトキシ基、tert-ブチルジメチルシリルエトキシ基、tert-ブチルジメチルシリルフェノキシ基、tert-ブチルジメチルシリルベンジルオキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルメトキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルエトキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルフェノキシ基、ジ-tert-ブチルイソブチルシリルベンジルオキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルメトキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルエトキシ基、tert-ブチルジフェニルシリルフェノキシ基、及びtert-ブチルジフェニルシリルベンジルオキシ基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~11のエステル基としては、特に限定されないが、例えば、メチルエステル基、エチルエステル基、プロピルエステル基、ブチルエステル基、ペンチルエステル基、シクロペンチルエステル基、ヘキシルエステル基、シクロヘキシルエステル基、ヘプチルエステル基、オクチルエステル基、ノナニルエステル基、デシルエステル基、フェニルエステル基、ベンジルエステル基、ビニルエステル基、及びアリルエステル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における炭素数1~11のアシル基としては、特に限定されないが、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、及びベンゾイル基が挙げられる。
本実施形態の上記式(1)における非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、シクロペンチル基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-ヘプチル基、1-ノルボルニル基、2-ノルボルニル基、n-オクチル基、1-ビシクロ[2.2.2]オクチル基、2-ビシクロ[2.2.2]オクチル基、n-ノナニル基、n-デシル基、1-アダマンチル基、2-アダマンチル基、デカヒドロナフチル基、及びテトラシクロドデシル基が挙げられる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、式(1)で表される構造単位に加えて、他の構造単位を有してもよい。
他の構造単位としては、例えば、開環した環状カーボネート単位が挙げられる。より具体的には、他の構造単位としては、例えば下記式(X1)で表される構造単位が挙げられる。
Figure 2023135288000004
式(X1)中、Aは置換されていてもよい2価の脂環部位である。式(X1)における脂環部位Aの具体例は、式(1)における脂環部位Aとの関係で説明したとおりである。式(X1)における脂環部位Aは任意の置換基によって置換されていてもよい。式(X1)における脂環部位Aの置換基の具体例は、式(1)における脂環部位Aの置換基との関係で説明したとおりである。
本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(X1)中、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、好ましくは、水酸基、ビニル基、アリル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(X1)中、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、より好ましくは、水酸基、ビニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。同様の観点から、式(X1)中、脂環部位Aが置換されている場合、置換基は、更に好ましくは、水酸基、ビニル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の置換基である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂における式(1)で表される構造単位の割合は、特に限定されない。例えば、構造単位の割合の下限を10モル%、20モル%、30モル%、40モル%、50モル%、60モル%、70モル%、80モル%、又は90モル%としてもよい。例えば、構造単位の割合の上限を100モル%、90モル%、80モル%、70モル%、60モル%、50モル%、40モル%、30モル%、又は20モル%としてもよい。前記上限と下限とを任意に組み合わせて、様々な数値範囲とすることができる。数値範囲としては、例えば、10~25モル%、25~50モル%、50~90モル%が挙げられる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂における式(X1)で表される構造単位の割合は、特に限定されない。例えば、構造単位の割合の下限を0モル%、10モル%、20モル%、30モル%、40モル%、50モル%、60モル%、70モル%、又は80モル%としてもよい。例えば、構造単位の割合の上限を90モル%、80モル%、70モル%、60モル%、50モル%、40モル%、30モル%、20モル%又は10モル%としてもよい。前記上限と下限とを任意に組み合わせて、様々な数値範囲とすることができる。数値範囲としては、例えば、10~25モル%、25~50モル%、50~90モル%が挙げられる。
(末端構造)
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(1-1)において、X及びYで表される末端構造を有すると好ましい。
Figure 2023135288000005
式(1-1)中、X及びYは、各々独立して、水素原子、水酸基、リン酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、又は、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基である。なお、式(1-1)中、A及びその任意の置換基は、式(1)中のものと同様である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、上記式(1-1)において、XとYが互いに結合して環状構造を形成していてもよい。すなわち、X及びYで表される末端構造を有しなくてもよい。
本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、式(1-1)中、X及びYは、好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のエステル基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の基である。同様の観点から、式(1-1)中、X及びYは、より好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、炭素数1~11のアシル基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の基である。同様の観点から、式(1-1)中、X及びYは、更に好ましくは、各々独立して、水素原子、水酸基、アミノ基、炭素数6~20のアリール基、炭素数6~20のアラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数1~30のシリル基、炭素数1~30のシリルアルコキシ基、及び、非置換の直鎖状、分岐状、若しくは環状の炭素数1~30のアルキル基からなる群より選択される1種以上の基である。
(両水酸基末端構造)
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(1-2)で表される構造を有していても良い。
Figure 2023135288000006
本実施形態において、式(1-2)中のA及びその任意の置換基は、式(1)中のものと同様である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、周期表3族金属元素の合計含有量が1ppm以下であることが好ましい。3族金属元素としては、特に限定されないが、例えば、スカンジウム、イットリウム、ランタノイド系が挙げられる。本実施形態のポリカーボネート樹脂は、上記金属元素の合計含有量が1ppm以下であることで、非特許文献1に記載されているような、Lewis酸性を示す金属元素による熱分解の促進を抑制することができ、耐熱性に優れるものとなる。同様の観点から、上記金属元素の合計含有量は、より好ましくは0.8ppm以下であり、更に好ましくは0.5ppm以下である。また、上記金属元素の含有量の下限は、0ppmであってもよい。3族金属元素の含有量は、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)によって測定することができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂のメタノール不溶分を熱重量測定により窒素雰囲気下で加熱したときの150~320℃における重量減少率は、5質量%以下であることが好ましい。一般的なポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)より高いとされる150℃から成形加工時のシリンダー温度の上限と考えられる320℃程度までの重量減少率を低減することが望ましい。本実施形態のポリカーボネート樹脂の重量減少率が上記の範囲内にあることで、主鎖切断に起因する着色や成形不良を抑制することができる。同様の観点から、重量減少率は、好ましくは4質量%以下であり、より好ましくは3.5質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である。重量減少率は、下記実施例に記載の方法で測定することができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂は、下記式(2)で表される構造単位を有することが好ましい。
Figure 2023135288000007
式(2)中、A及びその任意の置換基は、式(1)及び(X1)中のものと同様である。式(2)では、式(1)の構造単位からなるブロック単位と、式(X1)の構造単位からなるブロック単位とを有してもよいし、または、ランダムに配置された式(1)の構造単位と式(X1)の構造単位とを有してもよい。
<ポリカーボネート樹脂組成物>
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、上記のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤とを含有する。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、酸化防止剤を含有することにより、成形加工時の熱や剪断による劣化を一層防止することができるため、ポリカーボネート樹脂組成物の耐熱性を一層向上させることができる。また、本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物は、酸化防止剤を含有することにより、使用時にポリカーボート樹脂が酸化されることを一層防止することができるため、ポリカーボネート樹脂組成物の耐熱性を一層向上させることができる。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物における、酸化防止剤は特に限定されないが、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及びリン系酸化防止剤が挙げられる。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、イルガノックス1010(Irganox 1010:ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート])、イルガノックス1076(Irganox 1076:オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、イルガノックス1330(Irganox 1330:3,3’,3’’,5,5’,5’’-ヘキサ-t-ブチル-a,a’,a’’-(メシチレン-2,4,6-トリイル)トリ-p-クレゾール)、イルガノックス3114(Irganox3114:1,3,5-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン)、イルガノックス3125(Irganox 3125)、アデカスタブAO-60(ペンタエリスリトールテトラキス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート])、アデカスタブAO-80(3、9-ビス{2-[3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルキシオキシ]-1,1-ジメチルエチル}-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン)、シアノックス1790(Cyanox 1790)、スミライザーGA-80(Sumilizer GA-80)、スミライザーGS(Sumilizer GS:アクリル酸2-[1-(2-ヒドロキシ-3,5-ジ-tert-ペンチルフェニル)エチル]-4,6-ジ-tert-ペンチルフェニル)、及び、スミライザーGM(Sumilizer GM:アクリル酸2-tert-ブチル-4-メチル-6-(2-ヒドロキシ-3-tert-ブチル-5-メチルベンジル)フェニル)が挙げられる。これらは一種類単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
リン系酸化防止剤としては、特に限定されないが、例えば、イルガフォス168(Irgafos168:トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト)、イルガフォス12(Irgafos12:トリス[2-[[2,4,8,10-テトラ-t-ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン-6-イル]オキシ]エチル]アミン)、アデカスタブHP-10(ADKSTAB HP-10:2,2’-メチレンビス(4,6-ジ-tert-ブチルフェニル)オクチルホスファイト)、アデカスタブPEP36(ADKSTAB PEP36:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)、アデカスタブPEP36A(ADKSTAB PEP36A:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト)、スミライザーGP(SumilizerGP:(6-[3-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロポキシ]-2,4,8,10-テトラ-t-ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン)、及び、GSY P101(テトラキス(2,4-ジ-t-ブチル-5メチルフェニル)4,4’-ビフェニレンジホスホナイト)が挙げられる。これらは一種類単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物におけるポリカーボネート樹脂は、上記したポリカーボネート樹脂と同様であり、好ましい態様も同様である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物におけるポリカーボネート樹脂の含有量は、本発明の効果をより有効かつ確実に奏する観点から、樹脂組成物全体に対して、好ましくは、50質量%以上100質量%未満であり、より好ましくは、60質量%以上100質量%未満であり、更に好ましくは、65質量%以上100質量%未満である。
本実施形態のポリカーボネート樹脂組成物における酸化防止剤の含有量は、成形加工時の熱や剪断による劣化を一層防止する観点から、樹脂組成物全体に対して、好ましくは、0.001質量%以上1質量%以下であり、より好ましくは、0.003質量%以上1質量%以下であり、更に好ましくは、0.005質量%以上1質量%以下である。
<樹脂改質剤>
本実施形態の樹脂改質剤は、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物を含有する。
<コーティング剤>
本実施形態のコーティング剤は、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物を含有する。
<接着剤>
本実施形態の接着剤は、上記のポリカーボネート樹脂又は上記のポリカーボネート樹脂組成物を含有する。
本発明を実施例及び比較例を用いて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等により何ら限定されるものではない。
本明細書において、ポリカーボネート樹脂の物性の測定は以下のように行った。
H-NMR測定)
日本電子株式会社製NMR装置(製品名:ECZ400S)、及びTFHプローブを用いてNMR測定をすることで、ポリカーボネート樹脂のH-NMR、13C-NMRスペクトルを得た。なお、重溶媒の基準ピークは、クロロホルム-dを用いた場合はδ=7.26ppm、δ=77.0ppmであるとし、積算回数はH-NMRは32回として測定を行った。
(分子量の測定)
ポリカーボネート樹脂0.02gに対して、テトラヒドロフランを2.0gの割合で加えた溶液を測定試料とし、高速GPC装置(東ソー株式会社製、製品名「HLC-8420GPC」)を用いて、ポリカーボネート樹脂の重量平均分子量を測定した。カラムとして、東ソー株式会社製のTSKガードカラムSuperH-H、TSKgel SuperHM-H、TSKgel SuperHM-H、TSKgel SuperH2000、及びTSKgel SuperH1000(いずれも東ソー株式会社製製品名)を直列に連結して用いた。カラム温度は40℃とし、テトラヒドロフランを移動相として、0.60mL/分の速度で分析した。検出器としては、RIディテクターを用いた。Polymer Standards Service製のポリスチレン標準試料(分子量:2520000、1240000、552000、277000、130000、66000、34800、19700、8680、3470、1306、370)を標準試料として、検量線を作成した。このようにして作成した検量線を基に、ポリカーボネート樹脂の数平均分子量及び重量平均分子量を求めた。
(熱重量測定)
後述の実施例及び比較例にて得られたポリカーボネート樹脂のメタノール不溶分約10mgを測定試料とし、示差熱・熱重量同時測定装置(島津製作所製、製品名「DTG-60A」)を用いて、窒素雰囲気下、10℃/分で40℃から400℃まで昇温し、ポリカーボネート樹脂の熱重量測定を行った。得られた結果から、150~320℃における重量減少率(質量%)を算出した。
[合成例]
(trans-1,2-シクロヘキサンジメタノールカーボネートの合成)
100mL3つ口フラスコへ、trans-1,2-シクロヘキサンジメタノール(2.89g、20.1mmol)を量り取って、フラスコ内を窒素で置換した。フラスコ内へ脱水テトラヒドロフラン(50mL)、を加えた後、フラスコを氷浴に浸して、マグネチックスターラーを用いて撹拌しながら内温を5℃まで冷却した。クロロギ酸エチル(6.62g、61.0mmol)を添加した後、トリエチルアミン(6.77g、66.9mmol)をゆっくりと滴下した。氷浴からフラスコを取り出し、室温下でさらに2時間撹拌した。エタノール(0.44g)を添加した後、濾過助剤としてシリカゲル20gを用いて減圧濾過を行った。テトラヒドロフラン100mLで残渣を洗浄した後、ろ液をエバポレーターを用いて濃縮した。濃縮残渣をクロロホルム(25mL)に溶解させ、水(25mL×2回)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで脱水し、エバポレーターを用いて濃縮した。濃縮残渣を再度クロロホルム(10mL)に溶解し、氷浴で冷やしたヘプタン(100mL)中へ滴下し、析出した固体を減圧濾過によって回収した。回収した固体を真空乾燥機を用いて40℃で8時間乾燥させ、trans-1,2-シクロヘキサンジメタノールカーボネート(以下、t-CHDMCとも表記する。)(1.50g)を得た。
[実施例1]
50mL3つ口フラスコへ、t-CHDMC(1.32g、7.76mmol)を量り取って、フラスコ内を窒素で置換した。前記フラスコを25℃の恒温槽に浸し、フラスコ内へ脱水m-キシレン(5.24g)、脱水テトラヒドロフラン(3.46g)を添加した後、マグネチックスターラー用いて撹拌して完全に溶解させた。このモノマー溶液を撹拌しながら、カリウムtert-ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M、16μL、0.018mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。酢酸(0.0067g)を加えて反応を停止させた(重合液)。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液にアセトン(21.5g)を加えて希釈し、希釈液をメタノール(300mL)中へ加えてポリマーを析出させた。析出させたポリマーを減圧濾過によって回収し、メタノール(10mL×2回)で洗浄した。得られたポリマーを100℃で2時間真空乾燥させ、ホモポリマー(1.20g)を得た。3族金属元素は用いていないため、このポリマー中の3族金属元素の含有量は、1ppm以下である。
[実施例2]
t-CHDMC(0.87g、5.08mmol)、trans-1,2-シクロヘキセンカーボネート(0.72g、5.04mmol;以下、t-CHCとも表記する。)を使用した以外は実施例1と同様にして重合を行い、重合液を得た。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液にm-キシレン(12.4g)を加えて希釈し、希釈液をメタノール(198.0g)中へ加えてポリマーを析出させた。デカンテーションによって、上澄み液を除いた後、メタノール(22g)を加えて洗浄し、ポリマーを減圧濾過によって回収した。再度メタノール(12g)で洗浄した後、得られたポリマーを100℃で4時間真空乾燥させ、ポリマー(1.42g)を得た。3族金属元素は用いていないため、このポリマー中の3族金属元素の含有量は、1ppm以下である。
[比較例]
300mLセパラブルフラスコへ、t-CHC(50.03g、351.95mmol)を加え、フラスコ内を窒素で置換した。前記フラスコを10℃の恒温槽に浸し、フラスコ内へm-キシレン(199.63g)を加え、メカニカルスターラーと撹拌翼とを用いて撹拌し、モノマーを完全に溶解させてモノマー溶液を得た。別途、乾燥させた30mLシュレンク管へ、カリウムtert-ブトキシド溶液(1.0M、0.40mL、0.40mmol)とベンジルアルコール(0.0869g、0.80mmol)とを量り取り、m-キシレン3.5mLで希釈して重合開始剤溶液を調製した。モノマー溶液を撹拌しながら、調製した重合開始剤溶液1.30mLを前記モノマー溶液に一度に加え、10℃で30分撹拌して重合反応を行った。酢酸0.0388gを加えて反応を停止させてポリカーボネート樹脂を含む重合液を得た。
続いて、メタノール不溶分の評価のため、次のようにして再沈殿操作を行った。前記重合液を0.97gサンプリングし、アセトン(3.73g)を加えて希釈した。希釈液をメタノール(46.0g)中へ加えてポリマーを析出させた。デカンテーションによって、上澄み液を除いた後、メタノール(10g)を加えて洗浄し、再度デカンテーションして上澄み液を除いた。ここに、メタノール(10g)を加えて洗浄した後、ポリマーを減圧濾過によって回収し、得られたポリマーを100℃で8時間真空乾燥させ、ホモポリマー(ポリカーボネート樹脂)を得た。
実施例及び比較例で得られたポリカーボネート樹脂の物性を表1に示す。
Figure 2023135288000008
表1から、実施例のポリカーボネート樹脂は、比較例のポリカーボネート樹脂と比べて、150~320℃における重量減少率が小さく、耐熱分解性に優れることが示された。
本発明の脂環式ポリカーボネート樹脂は、樹脂改質剤やコーティング剤、接着剤としての産業上の利用可能性を有する。

Claims (11)

  1. 隣接する炭素に結合部を有する2価の脂環部位と、前記脂環部位の前記結合部に結合する-CHO(C=O)OCH-基と、を有する構造単位を有する、ポリカーボネート樹脂。
  2. 下記式(1)で表される構造単位:
    Figure 2023135288000009
    (式(1)中、Aは、置換されていてもよい2価の脂環部位である。)
    を有する、請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
  3. 前記式(1)において、Aが、置換されていてもよいシクロヘキサン-1,2-ジイルである、請求項2に記載のポリカーボネート樹脂。
  4. 周期表第3族の金属元素の合計含有量が1ppm以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
  5. 前記ポリカーボネート樹脂のメタノール不溶分を熱重量測定により窒素雰囲気下で10℃/分で昇温しながら加熱したときの150~320℃における重量減少率が5質量%以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
  6. 下記式(X1)で表される構造単位:
    Figure 2023135288000010
    (式(X1)中、Aは、置換されていてもよい2価の脂環部位である。)
    を更に有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
  7. 前記式(X1)において、Aが、置換されていてもよいシクロヘキサン-1,2-ジイルである、請求項6に記載のポリカーボネート樹脂。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂と、酸化防止剤と、を含有する、ポリカーボネート樹脂組成物。
  9. 請求項1~7のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂又は請求項8に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、樹脂改質剤。
  10. 請求項1~7のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂又は請求項8に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、コーティング剤。
  11. 請求項1~7のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂又は請求項8に記載のポリカーボネート樹脂組成物を含有する、接着剤。
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