JP2023133478A - 決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラム - Google Patents

決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】決済アプリと協働して提供される電子決済サービスにおいて、クーポンをタイミングよく利用者に提示することができる決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラムを提供すること。【解決手段】利用者端末装置において動作する決済アプリと協働して、利用者に実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置であって、利用者の決済情報を取得する決済情報取得部と、前記決済情報を参照し、直近に電子決済が行われた第1実店舗に関するクーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させるクーポン付与部と、を備える決済サービス提供装置。【選択図】図3

Description

本発明は、決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラムに関する。
従来、POS端末を用いた取引において、決済方法特定手段によって特定された決済方法に対応する特典付与条件に基づいて、当該取引において顧客に付与する特典を決定する技術が開示されている(特許文献1)。
特開2020-008960号公報
従来の技術は、決済アプリと協働して提供される電子決済サービスに関するものでは無く、その種の電子決済サービスに好適に適用することができない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、決済アプリと協働して提供される電子決済サービスにおいて、クーポンをタイミングよく利用者に提示することができる決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、利用者端末装置において動作する決済アプリと協働して、利用者に実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置であって、利用者の決済情報を取得する決済情報取得部と、前記決済情報を参照し、直近に電子決済が行われた第1実店舗に関するクーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させるクーポン付与部と、を備える決済サービス提供装置である。
本発明の一態様によれば、決済アプリと協働して提供される電子決済サービスにおいて、クーポンをタイミングよく利用者に提示することができる。
電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。 電子決済の大まかな流れを例示した図である。 第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。 利用者情報172の内容の一例を示す図である。 店舗情報176の内容の一例を示す図である。 クーポン一覧に遷移する前の決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。 クーポン一覧画面IM2の一例を示す図である。 決済完了画面IM3の一例を示す図である。 クーポン設定情報178の内容の一例を示す図である。 クーポン付与部126により実行される、クーポン付与判断に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る決済サーバ100Aの構成図である。 クーポン設定情報178Aの内容の一例を示す図である。 第2実店舗を選択する手法について説明するための図である。 他店送客と調整処理の流れを概念的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の決済サービス提供装置、決済サービス提供方法、およびプログラムについて説明する。決済サービス提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。決済サービス提供装置は、電子決済サービスなどのサービスを提供する装置である。以下の説明では、決済サービス提供装置を「決済サーバ」と称して説明する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)である。
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイによって表示されてもよい。
第2店舗端末装置70は、店舗の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70では、ブラウザやアプリ等によって店舗の運営者向けのインターフェースが提供される。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を増減させる(換言すると、電子マネーを入出金する)ことで、電子決済を行う。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
図2は、電子決済の大まかな流れを例示した図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。パターン1の場合、まず利用者端末装置10において決済アプリ20が起動し、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳す(提示する)。第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、アカウントID等の情報を取得する。そして、第1店舗端末装置50は、アカウントID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ユーザの電子決済口座から店舗の電子決済口座に決済金額を移動させて決済処理を完了させる。
パターン2の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする。店舗コード画像60には、店舗名等の情報が含まれている。利用者は、店舗名等が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する。そして、利用者端末装置10は、利用者ID、決済金額、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する。決済サーバ10は、受信した情報に基づいて決済処理を行う。なお、上記のいずれかのパターンでのみ電子決済が行われてもよい。
<第1実施形態>
[決済サーバ]
以下、第1実施形態について説明する。図3は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済情報取得部120と、決済コンテンツ提供部122と、決済処理部124と、クーポン付与部126と、情報管理部128と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、店舗情報176、特典設定情報178、生活圏情報180などの情報が格納される。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークカードである。
決済情報取得部120は、前述したいずれかのパターンの利用者の決済情報を取得し、後述する利用者情報172の決済履歴情報に登録する。なお、決済履歴情報は利用者情報172とは別に管理される情報であってもよい。
決済コンテンツ提供部122は、例えば、Webサーバの機能を有し、後述する決済完了画面を含む、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部122は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
決済処理部124は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信され、決済情報取得部120により取得された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部124は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
図4は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、アカウントID(省略されてもよい)に対して、新規登録時に最低限必要な電話番号およびパスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、他サービス連携情報、チャージ履歴情報、決済履歴情報、付与済みクーポン情報などの情報が対応付けられたものである。電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は任意設定情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。なお登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。他サービス連携情報は、電子決済サービスと連携する(例えば同じ事業グループに属する運営者により運営されている)他のサービスのログインID等である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報である。付与済みクーポン情報は、電子決済に際して適用される状態となったクーポンの適用条件や特典の内容等を示す情報である。
店舗に関する情報は、店舗情報176として管理されている。図5は、店舗情報176の内容の一例を示す図である。店舗情報176は、例えば、店舗IDに対して、店舗カテゴリ、所在地、決済パターン等の情報が対応付けられたものである。店舗カテゴリは、一階層の情報であってもよいし、二階層以上の階層構造を有する情報であってもよい。例えば、図示する「寿司」の上位概念として「和食」や「食事処」、「飲食店」といった情報が付与されてもよい。所在地は、JISコードなどの階層化されたコード情報で表されてもよい。決済パターンは、前述したパターン1とパターン2のどちらで決済可能かを示す情報である。
決済処理部124は、決済処理を行う際に、利用者情報172の付与済みクーポン情報を参照し、決済情報の示す店舗ID、決済時間帯、決済額等がクーポンの条件に該当する場合には、クーポンを適用した決済処理を行う。クーポンの詳細については後述する。
情報管理部128は、利用者端末装置10から取得した情報に基づいて、利用者情報172や店舗情報176の新たなレコードを作成したり、作成済みのレコードにおける各データ項目を更新したりする。
[クーポン付与]
クーポン付与部126は、利用者にクーポンを付与するための処理を行う。クーポンとは、電子決済において処理の割合または所定の額を決済額から割り引く、或いはチャージ残高にキャッシュバックされることを予め規定したものである。また、クーポンとは、電子決済の際に所定のグッズ等がもらえる権利であってもよい。
クーポンには、例えば、一般クーポンと特定クーポンの二種類のクーポンが存在する。例えば、クーポン付与部126は、特定クーポンとして、利用者の電子決済の履歴とは無関係に提供される一般クーポンとは異なる内容のクーポンを提供する。例えば、一般クーポンは、決済アプリ20のクーポン一覧画面に掲載され、店舗が設定するものと、電子決済サービスの運営者が設定するものとがあってよい。また、一般クーポンには、店舗をフォローすることを含む操作を行った場合に付与されるものと、自動的に付与されるものとがあってよい。なお、以下の説明において「店舗の運営者」と称する場合、チェーン店である店舗の統括運営者を含むものとする。
図6は、クーポン一覧に遷移する前の決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。トップ画面IM1には、スマホ決済に使用されるバーコードやQRコード(登録商標)等のコード画像が含まれる領域A1、チャージ、スキャンなどのスマホ決済における主要な動作を指示するためのアイコンが設定される領域A2、電子決済サービスにおける様々なサービス設定を指示するための各種アイコンが設定される領域A3が含まれる。領域A3には、クーポン一覧画面に遷移させるためのアイコンIC1が設定されている。アイコンIC1を利用者が操作すると、クーポンごとの内容を表示したクーポン一覧画面が表示される。
図7は、クーポン一覧画面IM2の一例を示す図である。クーポン一覧画面IM2には、人気ブランドを掲載した領域A4、フォロー中のお店(店舗)を掲載した領域A5が設定される他、利用者の操作(フォローを含む)によって利用可能となったクーポン(マイクーポン)の一覧画面に遷移させるためのアイコンIC3が設定されている。マイクーポンの一覧画面には、特定クーポンのうち、利用者によって操作されることで取得されたものも含まれる。
一方、特定クーポンの通知画面は、電子決済の完了時に決済サーバ100からの通知を受けて利用者端末装置10により表示される決済完了画面に含められる形で利用者に提示される。図8は、決済完了画面IM3の一例を示す図である。決済完了画面IM3は、例えば、直近に電子決済が行われた店舗の情報が表示される領域A6、決済金額等が表示される領域A7、特定クーポンの通知画面であり、利用者によって操作可能なアイコンIC3などを含む。アイコンIC3が操作されることで、特定クーポンが利用者にとって利用可能となり、その内容がマイクーポンの一覧画面に表示されるようになる。決済完了画面においてアイコンIC3には、例えば「さらに10%割引」なる文言が表示されている。これは、同じ店舗によって一般クーポンとして例えば5%割引が設定されており、特定クーポンを使用することで合計15%の割引が得られることを意味する。これに代えて、一般クーポンとして例えば5%割引が設定されている場合に、結果として同じになる「15%割引」なる文言が表示されてもよい。このように、クーポン付与部126は、特定クーポンとして一般クーポンよりも特典の大きいクーポンを提供するようにしてもよい。一般クーポンが設定されていない場合、単に「10%割引」といった文言でアイコンIC3が表示されてよい。
クーポンの設定に関する情報はクーポン設定情報178によって規定されており、クーポン付与部126は、クーポン設定情報178を参照しながら処理を行う。クーポン設定情報178のうち店舗が設定するクーポンに関する情報は、第2店舗端末装置70において動作する店舗の運営者向けのインターフェースに対して、店舗の運営者が入力操作を行うことで登録される。図9は、クーポン設定情報178の内容の一例を示す図である。図中、店舗ID=001で示される店舗は、一般クーポンとして「5%割引」、特定クーポンとして「(一般クーポンに)プラス10%割引」を設定しており、店舗ID=002で示される店舗は、一般クーポンを設定せず、特定クーポンとして「10%割引」を設定しており、店舗ID=003で示される店舗は、一般クーポンとして「グッズ提供」を設定しており、特定クーポンを設定していない。また、店舗ID=005、007、025でそれぞれ示される店舗の集合(例えば商店街)は、一般クーポンを設定せず、共通クーポンかつ特定クーポンとして「15%割引」を設定している。
[クーポンの付与判断]
特定クーポンは、無作為に付与されるのでは無く、利用者の電子決済の履歴(決済履歴情報)に基づいて付与するかどうかが決定されてよい。クーポン付与部126は、例えば、利用者の電子決済の履歴が所定条件を満たす場合に、特定クーポンの通知画像を決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させ、その後、通知画像が操作された場合に、利用者に特定クーポンを付与する。
所定条件とは、例えば、(1)決済情報に係る利用者(以下、着目利用者と称する)が、決済情報が直近に取得された実店舗(以下、これを第1実店舗と称する)において、過去の所定期間内に当該電子決済サービスを利用した電子決済を行った履歴が存在することである。クーポン付与部126は、例えば、決済情報に含まれる店舗IDで電子決済をした履歴が、利用者情報172における着目利用者に関する情報に含まれ、且つその履歴が判断日から所定期間内(例えば1年以内)である場合に、所定条件が満たされたと判断する。なお、「第1実店舗において」を「第1実店舗の属するチェーン店において」と読み替えてよい。例えば、所定条件は、(2)着目利用者が第1実店舗の属するチェーン店において、過去の所定期間内に当該電子決済サービスを利用した電子決済を行った履歴が存在することであってもよい。こうすれば、例えば利用者が旅先でいつもと同じチェーン店を利用したケースにおいて、同じ第1実店舗を繰り返し利用した場合と同様に特定クーポンを取得することができる。
また、所定条件は、(3)着目利用者が第1実店舗において過去の所定期間内に当該電子決済サービスを利用した電子決済を行った履歴が存在することと、第1実店舗が利用者の生活圏内にあることと、のうち少なくとも一方が満たされることであってもよい。生活圏内とは、着目利用者の住居や勤務先、通学先など、日常的に存在する確率が高い地域をいう。生活圏内の情報は、生活圏情報180によって管理されている。生活圏情報180は、例えば、利用者IDに対して、例えば、夜間、昼間といった生活時間帯ごとの(或いは生活時間帯とは無関係に)生活圏の領域情報が対応付けられた情報である。生活圏の領域情報は、市区町村などの行政区分で表された情報であってよいし、道路構造などに基づいて詳細に表された情報であってもよい。クーポン付与部126は(或いは図示しない生活圏推定部は)、決済履歴情報に含まれる店舗IDと、店舗情報176に含まれる所在地とに基づいて、生活時間帯ごとに電子決済が行われた場所を抽出し、抽出した場所の分布に基づいて利用者が存在する確率が高い地域を特定し、それらの地域を生活圏と推定して生活圏情報180に登録しておく。また、クーポン付与部126は、決済アプリ20から位置情報のアップロードを受けて蓄積することで得られる情報を、生活圏情報180に登録してもよい。この場合も「第1実店舗において」を「第1実店舗の属するチェーン店において」と読み替えてよい。例えば、所定条件は、(4)着目利用者が第1実店舗のチェーン店において過去の所定期間内に当該電子決済サービスを利用した電子決済を行った履歴が存在することと、第1実店舗が利用者の生活圏内にあることと、のうち少なくとも一方が満たされることであってもよい。所定条件における「第1実店舗が利用者の生活圏内にあること」とは、生活時間帯に関係なく生活圏内にあることを意味してもよいし、生活時間帯に合致した生活圏内にあることを意味してもよい。
また、所定条件は、着目利用者が直近に行った電子決済で、当該電子決済に係る店舗が一般クーポンを発行している場合における、一般クーポンの利用有無に関する条件であってもよい。この場合、所定条件は、(5)直近に行った電子決済で、当該電子決済に係る店舗が一般クーポンを発行しており、その一般クーポンが利用されたことであってもよいし、逆に(6)直近に行った電子決済で、当該電子決済に係る店舗が一般クーポンを発行しており、その一般クーポンが利用されなかったことであってもよい。(5)の場合、クーポンを利用する習慣が余り無い利用者に対して特定クーポンの提示を省略することで、利用者の煩わしさを軽減することができるし、(6)の場合、一般クーポンに気付かなかった人に対して改めて特定クーポンを提示してクーポンの利用を促進することができる。
[処理フロー]
図10は、クーポン付与部126により実行される、クーポン付与判断に関する処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、所定条件が上記(3)であることを前提としており、決済情報取得部120により新規な決済情報が取得される度に実行される。
まず、クーポン付与部126は、決済情報に含まれる着目利用者の利用者IDを用いて利用者情報172を検索する(S1)。次に、クーポン付与部126は、S1で抽出した情報の中に、決済情報に含まれる店舗IDと同じ店舗IDが付与された電子決済の履歴が、過去所定期間内に存在するか否かを判定する(S2)。
S2で否定的な判定結果を得た場合、クーポン付与部126は、決済情報に含まれる店舗IDによって示される実店舗(すなわち第1実店舗)の所在地が、決済情報に含まれる利用者IDが示す利用者の生活圏内にあるか否かを判定する(S3)。
S2とS3のいずれかにおいて肯定的な判定結果を得た場合、クーポン付与部126は、特定クーポンの通知画面を決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させる(S4)。
ここで、S2において肯定的な判定結果を得た場合とは、着目利用者が余り間を空けずに同じ第1実店舗を利用した場面を表している。このような場面では、更に別の機会に着目利用者が同じ第1実店舗を利用する可能性が高いと言える。従って、一般クーポンとは異なる特定クーポンを付与することで、特定クーポンが使用されて再度第1実店舗が利用される可能性が高くなり、第1実店舗にとって効果的にクーポンを付与することができる。
また、S3において肯定的な判定結果を得た場合とは、着目利用者が初めて、或いはだいぶ間を空けて第1実店舗を利用した場面を表しており、そのことだけをもって着目利用者が同じ第1実店舗を利用する可能性が高いとは言えない場面であるが、着目利用者の普段の生活圏内に第1実店舗があるため、特定クーポンがあるならば再度利用してみようか、というモチベーションを喚起することができる。この結果、第1実店舗にとって効果的にクーポンを付与することができる。
S2とS3のいずれにおいても否定的な判定結果を得た場合、クーポン付与部126は、特定クーポンの通知画面を利用者端末装置10に表示させない(S5)。この場合、クーポン付与部126は、例えば、電子決済サービスの運営者が用意する代替クーポンの通知画像、クーポン一覧画面へのリンク画像、その他の広告画像などを決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させてもよい。
以上説明した第1実施形態によれば、決済アプリ20と協働して提供される電子決済サービスにおいて、クーポンをタイミングよく利用者に提示することができる。
上記の説明において、専ら第1実店舗に関する特定クーポンを、決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させるものとしたが、同じ動作タイミングで、第1実店舗に関する一般クーポンを、決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させてもよい。つまり、所定条件が満たされたときに、第1実店舗に関する一般クーポンを、決済完了画面に含めて利用者端末装置10に表示させてもよい。以下に説明する第2実施形態においても同様である。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、特定クーポンとして専ら第1実店舗自身のクーポンが付与されるものとしたが、第2実施形態では、他店舗のクーポンが特定クーポンとして付与され得る。
図11は、第2実施形態に係る決済サーバ100Aの構成図である。第2実施形態の決済サーバ100Aは、第1実施形態の決済サーバ100と比較すると、調整処理部130を更に備える。また、クーポン付与部126Aの機能、クーポン設定情報178Aの内容は、第1実施形態のクーポン付与部126の機能、クーポン設定情報178の内容と異なっている。以下、これらの相違点を中心に説明する。
クーポンの設定に関する情報はクーポン設定情報178Aによって規定されており、クーポン付与部126は、クーポン設定情報178Aを参照しながら処理を行う。クーポン設定情報178Aのうち店舗が設定するクーポンに関する情報は、第2店舗端末装置70において動作する店舗の運営者向けのインターフェースに対して、店舗の運営者が入力操作を行うことで登録される。
図12は、クーポン設定情報178Aの内容の一例を示す図である。第1実施形態のクーポン設定情報178と比較すると、クーポン設定情報178Aには、自店舗では無い別の店舗(以下、これを第2実店舗と称する)のクーポンを特定クーポンとして発行することの規定が含まれる。図12の例では、店舗ID=004で示される店舗(第1実店舗)は、特定クーポンとして店舗ID=002で示される店舗(第2実店舗)のクーポンを発行することが、店舗ID=004で示される店舗(第1実店舗)の運営者によって設定されている。
クーポン付与部126Aは、第1実店舗で電子決済が行われ、その決済情報が取得されたとき、クーポン設定情報178Aに基づいて、第1実店舗での電子決済の決済完了画面に含めて、第2実店舗に関する特定クーポンの通知画像を利用者端末装置10に表示させる。図12の例に従えば、クーポン付与部126Aは、店舗ID=004で示される店舗で電子決済が行われ、その決済情報が取得されたとき、店舗ID=004で示される店舗での電子決済の決済完了画面に含めて、店舗ID=002で示される店舗に関する特定クーポンの通知画像を利用者端末装置10に表示させる。
第2実店舗の選択方法に関して、上記のように第1実店舗の運営者の入力操作によって第2実店舗が選択されてもよいし、他の方法で第2実店舗が選択されてもよい。例えば、クーポン設定情報178Aにおける特定クーポンの設定として「他店舗(決済サーバにお任せ)」のような設定がなされてもよい。この場合、クーポン付与部126Aは、第1実店舗に所在地が近い店舗の中からランダムで第2実店舗を選択してもよいし、生活圏情報180を参照して第2実店舗を絞り込んでもよい。例えば、生活圏情報180を参照して第1実店舗からの帰り道にあると推定されるエリアに存在する第2実店舗を選択してもよい。図13は、第2実店舗を選択する手法について説明するための図である。図示するように、クーポン設定情報178Aは、例えば第1実店舗の最も近くにある(或いは、生活時間帯を考慮してそちらに向かう可能性が最も高いと推定される)生活圏を生活圏情報180から抽出し、その中にある店舗を第2実店舗の候補として抽出し、第2実店舗の候補の中から第2実店舗を選択してもよい。このとき、クーポン設定情報178Aは、第1実店舗から第2実店舗までの移動に必要な所要時間を公知の手法によって取得し、所要時間よりも若干長い時間を期限とした時限クーポンを特定クーポンとして着目利用者に付与してもよい。例えば、所要時間が3時間であれば4時間程度を期限とした時限クーポンを特定クーポンとして着目利用者に付与してもよい。また、クーポン付与部126Aが第2実店舗を選択する場合、第1実店舗と同じ店舗カテゴリ(任意の階層のもの)を選択しないようにしてもよい。
調整処理部130は、第1実店舗での電子決済に対応する決済完了画面に第2実店舗に関する特定クーポンの通知画像が表示され、その通知画像が操作された状態で利用者が第2実店舗で電子決済を行った場合に、第2実店舗の運営者から第1実店舗の運営者に送客手数料を支払わせるための処理を行う。図14は、他店送客と調整処理の流れを概念的に示す図である。
この場合において、調整処理部130は、第1実店舗の運営者の入力操作によって第2実店舗が選択される場合、例えば第2実店舗の電子決済回数などで表される人気度が高い程、送客手数料が低く設定されるようにしてもよい。また、調整処理部130は、第2店舗端末装置70において動作する店舗の運営者向けのインターフェースにおいて、第2実店舗の候補となる店舗ごとに送客手数料を提示してもよい。
以上説明した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するのに加えて、実店舗の電子決済の経済圏における相互送客によって経済を活性化することができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
100、100A 決済サーバ
120 決済情報取得部
122 決済コンテンツ提供部
124 決済処理部
126、126A クーポン付与部
128 情報管理部
130 調整処理部
170 記憶部
172 利用者情報
174 決済コンテンツ情報
176 店舗情報
178、178A クーポン設定情報
180 生活圏情報

Claims (10)

  1. 利用者端末装置において動作する決済アプリと協働して、利用者に実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置であって、
    利用者の決済情報を取得する決済情報取得部と、
    前記決済情報を参照し、直近に電子決済が行われた第1実店舗に関する特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させるクーポン付与部と、
    を備え、
    前記特定クーポンは、利用者の電子決済の履歴とは無関係に提供される一般クーポンとは異なる内容のクーポンであり、
    前記クーポン付与部は、前記利用者の電子決済の履歴が所定条件を満たす場合に、前記特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させ、
    前記所定条件は、前記第1実店舗が前記一般クーポンを発行している場合における、前記一般クーポンの利用有無に関する条件である、
    決済サービス提供装置。
  2. 前記所定条件は、前記第1実店舗が前記一般クーポンを発行している場合において、前記直近に行われた電子決済で前記利用者が前記一般クーポンを利用したことである、
    請求項1記載の決済サービス提供装置。
  3. 前記所定条件は、前記第1実店舗が前記一般クーポンを発行している場合において、前記直近に行われた電子決済で前記利用者が前記一般クーポンを利用しなかったことである、
    請求項1記載の決済サービス提供装置。
  4. 前記クーポン付与部は、前記特定クーポンとして、前記一般クーポンよりも特典の大きいクーポンを提供する、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載の決済サービス提供装置。
  5. 前記特定クーポンの通知画像が利用者によって操作されることで、前記特定クーポンの画像が前記一般クーポンの一覧画面とは異なる画面に表示される、
    請求項1から4のうちいずれか1項の決済サービス提供装置。
  6. 前記クーポン付与部は、予め定められたクーポン設定情報に基づいて、前記第1実店舗での電子決済の決済完了画面に含めて、第2実店舗に関する特定クーポンの通知画像を前記利用者端末装置に表示させる、
    請求項1から5のうちいずれか1項記載の決済サービス提供装置。
  7. 前記クーポン付与部は、前記第1実店舗での電子決済の決済完了画面に含めて、前記第1実店舗とは店舗カテゴリが異なる第2実店舗に関する特定クーポンの通知画像を前記利用者端末装置に表示させる、
    請求項1から6のうちいずれか1項記載の決済サービス提供装置。
  8. 前記第2実店舗に関する特定クーポンの通知画像が操作された状態で前記利用者が前記第2実店舗で電子決済を行った場合に、前記第2実店舗の運営者から前記第1実店舗の運営者に送客手数料を支払わせるための処理を行う調整処理部を更に備える、
    請求項6または7記載の決済サービス提供装置。
  9. 利用者端末装置において動作する決済アプリと協働して、利用者に実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置が、
    利用者の決済情報を取得し、
    前記決済情報を参照し、直近に電子決済が行われた第1実店舗に関する特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させ、
    前記特定クーポンは、利用者の電子決済の履歴とは無関係に提供される一般クーポンとは異なる内容のクーポンであり、
    前記決済サービス提供装置が、前記利用者の電子決済の履歴が所定条件を満たす場合に、前記特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させ、
    前記所定条件は、前記第1実店舗が前記一般クーポンを発行している場合における、前記一般クーポンの利用有無に関する条件である、
    決済サービス提供方法。
  10. 利用者端末装置において動作する決済アプリと協働して、利用者に実店舗での電子決済を行わせる決済サービス提供装置のプロセッサに、
    利用者の決済情報を取得する処理と、
    前記決済情報を参照し、直近に電子決済が行われた第1実店舗に関する特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させる処理と、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記特定クーポンは、利用者の電子決済の履歴とは無関係に提供される一般クーポンとは異なる内容のクーポンであり、
    前記プロセッサに、前記利用者の電子決済の履歴が所定条件を満たす場合に、前記特定クーポンの通知画像を、前記直近の電子決済の決済完了画面に含めて前記利用者端末装置に表示させる処理を行わせ、
    前記所定条件は、前記第1実店舗が前記一般クーポンを発行している場合における、前記一般クーポンの利用有無に関する条件である、
    プログラム。
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