JP2023132854A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性および組み立て時の作業性がよい椅子を提供する。【解決手段】支持構造体(支基40)と、支持構造体に対して支持構造体の幅方向に延びる回動主軸42の軸線42a(第1軸線)回りに回転可能に支持され、初期状態から後方に傾動させた傾動状態に変位可能な背凭れと、背凭れの回動主軸42の軸線42a回りの回転を規制する規制手段93と、傾動状態にある背凭れを、初期状態に復帰させる復帰手段92と、着座者が規制手段93を操作するための操作部材95(第1操作部材)と、着座者が復帰手段92を操作するための操作手段80(第2操作部材)と、操作部材95および操作手段80を支持する基礎部材91と、を有し、基礎部材91は、幅方向に延び、操作部材95は、基礎部材91の幅方向の一端側に設けられた第1支持部912に支持され、操作手段80は、基礎部材91の幅方向の他端側に設けられた第2支持部913に支持されている。【選択図】図11

Description

本発明は、椅子に関する。
従来、事務用等に用いられる椅子として、背凭れや座を支持する支持構造体に対して椅子の幅方向に沿う軸線回りに回転可能に支持された背凭れを備えた椅子が知られている。このような椅子は、背凭れの上記の回転を規制する規制手段と、上記の軸線回りに回転した背凭れを初期状態に復帰させる力を蓄える付勢手段と、付勢手段を調整する調整手段と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4848099号公報
特許文献1に開示された椅子では、規制手段を操作するための操作レバーと、調整手段のノブが前後方向に離れた位置に配置されている。このため、規制手段の操作と調整手段の操作を連続して行う場合には、着座者が姿勢を変える必要があり、操作性が良くない。また、組み立て時には、規制手段を操作するための操作レバーと、調整手段のノブとを一体に組み立てることができないため、ユニット化することが困難であり組み立て時の作業性が良くない。
そこで、本発明は、操作性および組み立て時の作業性がよい椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る椅子は、支持構造体と、前記支持構造体に対して前記支持構造体の幅方向に延びる第1軸線回りに回転可能に支持され、初期状態から後方に傾動させた傾動状態に変位可能な背凭れと、前記背凭れの前記第1軸線回りの回転を規制する規制手段と、前記傾動状態にある前記背凭れを、前記初期状態に復帰させる復帰手段と、着座者が前記規制手段を操作するための第1操作部材と、前記着座者が前記復帰手段を操作するための第2操作部材と、前記第1操作部材および前記第2操作部材を支持する基礎部材と、を有し、前記基礎部材は、前記幅方向に延び、前記第1操作部材は、前記基礎部材の前記幅方向の一端側に設けられた第1支持部に支持され、前記第2操作部材は、前記基礎部材の前記幅方向の他端側に設けられた第2支持部に支持されている。
本発明では、基礎部材の幅方向の一方側に第1操作部材が支持され、基礎部材の幅方向の他方側に第2操作部材が支持されている。これにより、着座者は、着座した状態で幅方向の一方側の手で規制手段を操作し、姿勢を変えずに幅方向の他方側の手で復帰手段を操作することができ、操作性が良い。また、第1操作部材と第2操作部材とが干渉することを防止できる。更に、第1操作部材と第2操作部材とを基礎部材を介して集約して設けることができるため、ユニット化が容易で、組み立て時の作業性が良い。
また、本発明に係る椅子は、前記基礎部材は、前記幅方向に延びる棒状であってもよい。
このような構成とすることにより、基礎部材が占有するスペースを小さくすることができ、規制手段および復帰手段などの他の部材を配置するスペースを広く確保することができる。
また、本発明に係る椅子では、前記基礎部材は、前記幅方向に延びる第2軸線を有する軸部であり、前記第1操作部材および前記第2操作部材は、前記第2軸線上に同軸に配置されてもよい。
このような構成とすることにより、基礎部材、第1操作部材および第2操作部材が幅方向に並んで配置されるため、これらの部材が占有するスペースを小さくすることができる。
また、本発明に係る椅子では、前記復帰手段は、前記傾動状態にある前記背凭れを、前記初期状態に復帰する方向に付勢する付勢部と、前記第2操作部材に連係され、前記付勢部の付勢力を調整する調整部と、を有し、前記基礎部材は、前記第2軸線回りに回転可能であり、前記第1操作部材は、前記基礎部材と前記第2軸線回りに相対回転可能であり、前記第2操作部材は、前記基礎部材と前記第2軸線回りに相対回転不能に固定されていてもよい。
このような構成とすることにより、第2操作部材の操作力を直接的に付勢部に伝達することができる。
また、本発明に係る椅子では、前記規制手段と前記復帰手段とは、前記幅方向から見て間に前記基礎部材を挟んだ位置に配置されてもよい。
このような構成とすることにより、規制手段と復帰手段を互いに干渉しない位置に配置できる。
また、本発明に係る椅子では、前記背凭れは、前記幅方向に間隔をあけて配置される一対の側壁を有し、前記第1操作部材は、前記幅方向の一方側に配置された側壁に支持され、前記第2操作部材は、前記幅方向の他方側に配置された側壁に支持されていてもよい。
このような構成とすることにより、第1操作部材と第2操作部材とが幅方向に分散して配置されるため、第1操作部材および第2操作部材がともに幅方向のいずれか一方側に配置されている場合と比べて、着座者が第1操作部材と第2操作部材とを誤って操作することを防止できる。
また、本発明に係る椅子では、前記基礎部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に中間部を有し、前記中間部の前記幅方向の両端部が前記椅子に設けられた一対の鍔部に支持されていてもよい。
このような構成とすることにより、基礎部材が確実に椅子に支持され、第1操作部材および第2操作部材を安定した状態で操作することができる。
本発明によれば、操作性および組み立て時の作業性がよい椅子を提供できる。
本発明の実施形態による椅子の斜視図である。 椅子から張材を取り除いた状態を斜め後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の分解斜視図である。 後部カバーを外した側面図である。 図4を上方から見た斜視図である。 図4を上方から見た図である。 復帰手段および規制手段を示す斜視図である。 図7の平面図である。 基礎部材および支持部材を示す斜視図である。 基礎部材を示す斜視図である。 基礎部材および操作部材を説明する分解斜視図である。 図8のA-A線断面斜視図である。 基礎部材および操作部材を説明する分解斜視図である。 図8のB-B線断面図である。 基礎部材、接続部材および操作部材を説明する斜視図である。 接続部材の斜視図である。 接続部材および係合部材の動作を説明する図である。 係合部材の動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態による椅子について、図1-図18に基づいて説明する。
以下の説明において、説明の便宜上、座17に正規姿勢で着座した着座者が前を向く方向を「前方」と称し、その反対方向を「後方」と称する。また、以下の説明における上下、左右の向きは、着座者が座17に正規姿勢で着座したときの着座者を中心とした向きと合致する向きを意味するものとする。以下の説明では、このときの左右方向を幅方向ともいう。なお、図中の適所には、前方を指す矢印FRと、上方を指す矢印UPと、左側方を指す矢印LHが記されている。
図1に示すように、本実施形態による椅子1は、床面F上に設置される脚部10と、脚部10の上部に設置されるボックス状の支基40と、支基40の上部に取り付けられた座17と、支基40の後部に取り付けられて着座者の背部を支持する背凭れ20と、座17の下部側の両側部から座17の上方側に延出し、着座者の肘や腕先が載せ置かれる肘掛け19と、を備えている。脚部10や支基40が本発明の支持構造体に相当する。
脚部10は、キャスタ11a付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)が内蔵された脚柱12と、を有している。脚柱12は、外筒13と、内筒14と、を有している。外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。内筒14の下部は、外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。内筒14の上部は、支基40に固定されている。支基40は、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ20の傾動機構が内蔵されている。
背凭れ20は、背凭れ構造体20A(図2参照)と、背凭れ構造体20Aを覆う張材26と、を有している。背凭れ構造体20Aは、着座者の背を受ける。図2に示すように、背凭れ構造体20Aは、背凭れ支持体21と、背凭れ支持体21に支持された背凭れ本体23と、を有している。
背凭れ支持体21は、着座者の背を支持する。背凭れ支持体21は、背凭れ支持部材30と、後方張出し部材22と、を有している。
図3に示すように、背凭れ支持部材30は、インナー部材31と、アウター部材32と、を有している。インナー部材31は、上下方向に細長い形状をしている。インナー部材31は、平板状に形成されている。
アウター部材32は、アウター上下延出部35と、アウター上部張出し部36と、を有している。アウター上下延出部35は、アウター湾曲上部351と、アウター湾曲下部352と、アウター下部353と、を有している。インナー部材31とアウター部材32とは、螺子によって連結されている。
背凭れ支持部材30には、インナー部材31およびアウター部材32に固定され、支基40の後部に幅方向(左右方向)に沿う軸線方向に延在する回動主軸42を介して回動可能な回動部材38が設けられている。回動主軸42の軸線42aは、本発明の第1軸線に相当する。図4に示すように、回動部材38は、支基40に対して左右方向の軸線回りに回動可能とされている。図3に示すように、ボルト38aがアウター部材32のアウター下部353の取付凹部353aから取付孔353b、インナー部材31のインナー下部固定部334の取付孔334aおよび回動部材38に形成された取付孔に挿通され、ボルト38aにはナットが締結されている。これによって、インナー部材31およびアウター部材32が一体として、回動部材38に固定されている。
図3に示すように、回動部材38およびアウター部材32のアウター下部353は、後部カバー37で後方から覆われている。
このように構成される背凭れ20は、図1および図2に示すように、背凭れ支持部材30に、背凭れ支持部材30の幅方向に沿う軸線回りに回転可能に支持され、上端部20aが相対的に前方に位置する初期状態から、上端部20aが相対的に後方に位置する傾動状態(図11参照)に変位可能に設けられている。
図4に示すように、座17の下方には、座17を下方から保持する座シェル51が設けられている。座シェル51は、支基40によって下方から支持される座受け部材50に設けられている。座シェル51は、座シェル51の後端下面に設けられる係止部(図示省略)を座受け部材50の後方から引っ掛けるように係止させ、座受け部材50の前縁部50aに対してビス等の固定手段で固定されている。
座受け部材50は、上述した座シェル51と、座シェル51を上端縁に取り付け可能な平面視矩形状の本体部52と、本体部52の後端部52aから下方かつ後方に向かう斜め方向に延出した後取付部53と、本体部52の前部下面52bの左右方向両側で前後方向に延びる一対の長孔54と、本体部52の前部に固定されたばね前端受け部55と、を備えている。座受け部材50は、例えば絞り加工された板金や、アルミダイキャスト等の金属材料からなる強度部材であり、上下方向上側が開口する受け皿形状を有している。
座受け部材50は、底壁部501と、底壁部501の周縁部から立設する側壁部502と、を有している。側壁部502の上端部には、上述した座シェル51が取り付けられている。底壁部501は、後述する圧縮コイルばね61に干渉しないように、圧縮コイルばね61の外形に沿った形状に上側に凹んだ凹部503が形成されている。
後取付部53は、背凭れ支持部材30の回動部材38に設けられ、後述する左右方向に沿って延びる操作手段80(第2操作部材)の副軸39に回転可能に連結されている。後取付部53(すなわち座受け部材50)は、回動部材38に対して副軸39を中心にして回動可能である。すなわち、座受け部材50は、背凭れ20が初期状態から傾動状態になると、支基40に対して後方に移動する。
図5および図6に示すように、底壁部501の前部の左右方向両側に設けられた一対の長孔54のそれぞれには、支基40(図4参照)の前部から上方に突出するスライド係合部43が長孔54から下方に抜ける移動が規制された状態で、長孔54の長手方向(前後方向)に沿って摺動可能に係合されている。背凭れ20が傾動したときには、支基40に設けられるスライド係合部43に対して長孔54側が後方にスライドして座受け部材50が後方に移動する。つまり、座受け部材50が後方に移動したときに、長孔54に対するスライド係合部43の前後方向の位置は、後側から前側に移動した位置となる。
図7および図8に示すように、ばね前端受け部55は、左右方向の両側に設けられ底壁部501の下面に固定される一対の固定部551と、一対の固定部551に挿通された状態で支持され、軸方向を左右方向に向けて延在する前方ばね反力受軸553と、を有している。固定部551には、前方ばね反力受軸553が挿通される挿通孔551aが形成されている。
固定部551は、前方ばね反力受軸553に支持される後述する圧縮コイルばね61に干渉しない位置に設けられている。
前方ばね反力受軸553は、断面円形の棒材である。前方ばね反力受軸553は、軸方向の両端がそれぞれ固定部551の挿通孔551aに挿通されて固定され、一対の固定部551に対して左右方向に移動しないように設けられている。前方ばね反力受軸553には、後方から圧縮方向に付勢された2つの圧縮コイルばね61の前端部が支持されている。
支基40は、脚柱12(図1参照)の上部に固定された支基本体部41と、支基本体部41に対して背凭れ支持部材30の回動部材38を傾動する方向に回動可能に支持する回動主軸42と、座受け部材50を前後方向にスライド可能に支持するスライド係合部43と、を備えている。
支基本体部41は、底板411と、底板411の左右両側から上方に延在する側板412と、を有し、全体として上に開口する碗状に形成されている。支基本体部41の上側の第1内部空間S1には、2つの圧縮コイルばね61が収容されている。図4に示すように、支基本体部41の後端部41aは、側板412の後方上部412aよりも後方に張り出している。支基本体部41は、左右両側に位置する側板412の後方上部412aに回動主軸42が設けられる。
図4、図7および図8に示すように、支基本体部41の後部内側には、背凭れ支持部材30の回動部材38の前部が回動主軸42に回動可能に支持されている。回動主軸42は、左右両方の側板412のそれぞれに設けられる。左右の回動主軸42の回転中心は、それぞれ同軸上となっている。
スライド係合部43は、支基本体部41の左右両側の側板412における前方上端412bに上方に突出した状態で設けられている。スライド係合部43は、突起部431と、突起部431の上端に設けられ、突起部431より大径に形成された摺動部432と、を有している。突起部431は、座受け部材50の長孔54(図5および図6参照)の幅寸法と略同じ径寸法をなす断面円形に形成されている。スライド係合部43は、突起部431が長孔54に挿通されるとともに、摺動部432が座受け部材50の内側に配置される。なお、座受け部材50における摺動部432が配置される内側部分は、底壁部501の上面の上方であって、尚且つ、側壁部502の対向面間の部位である。座受け部材50の内側部分における摺動部432の摺動領域は、上述した圧縮コイルばね61の外形に沿った形状に上側に凹んだ凹部503(図5および図6参照)を避けた位置であって、摺動する摺動部432が他の部位に干渉しない空間となっている。すなわち、長孔54および摺動部432の摺動領域は、上面視で一対の圧縮コイルばね61を避けた左右両側の位置に設定されている。
図7および図8に示すように、支基40の支基本体部41および回動部材38には、傾動状態にある背凭れ20を、初期状態に復帰させる復帰手段92と、背凭れ20の回動主軸42回りの回転を規制する規制手段93と、が設けられる。
復帰手段92は、傾動状態にある背凭れ20を、初期状態に復帰する方向に付勢する圧縮コイルばね61を有する付勢手段60(付勢部)と、圧縮コイルばね61の付勢力を調整する調整手段70(調整部)と、調整手段70に連結され、調整手段70を作動させる操作手段80と、を有する。
回動部材38は、後壁381と、後壁381の左右両端から直交する方向に延出し、幅方向に離間する一対の側壁382a,382bと、を有している。回動部材38の前側の第2内部空間S2には、調整手段70および操作手段80が収容されている。また、第2内部空間S2の前部には、圧縮コイルばね61の後端部が支持されている。
回動部材38の一対の側壁382a,382bは、支基本体部41の側板412の後方上部412aに対して回動主軸42によって回動可能に支持されている。回動部材38における回動主軸42より後方に位置する第2内部空間S2には、調整手段70と操作手段80とが配置されている。回動部材38は、前部において回動主軸42を支持している。また、回動部材38は、後部において座受け部材50の後取付部53(図4参照)を取り付ける副軸39を備えている。そして、回動部材38は、前部と後部の中間部において操作手段80の操作軸81を支持している。
副軸39は、左右方向に延在し、左右両側の側壁382a,382bに支持されている。副軸39には、座受け部材50の後取付部53の連結片532(図4参照)が回転可能に支持されている。すなわち、座受け部材50の後部が回動部材38に対して回転可能に支持されている。
付勢手段60は、その付勢力によって傾動させた背凭れ20を元の位置(初期状態)に復帰させるための復帰力を備えたものである。付勢手段60は、圧縮コイルばね61と、圧縮コイルばね61の一方の端部(前端部)に設けられるばね前端支持部62と、他方の端部(後端部)に設けられるばね後端支持部63と、を有している。
圧縮コイルばね61は、前端が後方に圧縮され、後端が前方に圧縮されている。支基本体部41の第1内部空間S1には、ばねの付勢方向を前後方向に向けた2つの圧縮コイルばね61を左右方向に並べた状態で収容されている。一対の圧縮コイルばね61は、背凭れ20が初期状態および傾動状態のいずれの状態であっても常に圧縮されて付勢された状態で取り付けられている。
ばね前端支持部62とばね後端支持部63とは、圧縮コイルばね61の内側に挿通される伸縮連結軸64によって連結されている。付勢手段60では、圧縮コイルばね61の圧縮、伸長によってばね前端支持部62とばね後端支持部63との離間の変化によって伸縮連結軸64が伸縮する。
ばね前端支持部62は、圧縮コイルばね61の前端に前方から当接している。ばね前端支持部62は、左右方向から見て前方に開口するU形状に形成されている。U形に凹んだ凹部62a(図7参照)は、座受け部材50に設けられたばね前端受け部55の前方ばね反力受軸553に対して後方から押し当てた状態で係合している。すなわち、前方ばね反力受軸553は、背凭れ20が初期状態および傾動状態のいずれの状態であっても、圧縮コイルばね61による反力を受け持っている。
ばね後端支持部63は、圧縮コイルばね61の後端に後方から当接している。ばね後端支持部63は、左右方向に貫通する貫通孔631(図7参照)を有している。貫通孔631には、後述する調整手段70の左右方向に延びる作用軸71(軸部712、図8参照)が挿通された状態で支持されている。
ばね後端支持部63は、作用軸71に対して前方からばね力が付与された状態になっている。すなわち、作用軸71は、背凭れ20が初期状態および傾動状態のいずれの状態であっても、圧縮コイルばね61による反力を受け持っている。
調整手段70は、付勢手段60の圧縮コイルばね61の付勢力を調整し、傾動状態の背凭れ20の復帰力を調整する機能を有している。調整手段70は、背凭れ20の回動部材38の側壁382a,382b間の第2内部空間S2に収容されている。
調整手段70は、付勢手段60(圧縮コイルばね61)の付勢力に作用する作用軸71と、作用軸71を可動に支持する調整軸72と、調整軸72を操作手段80に対して回転可能に支持する支持部材73と、を備えている。
調整軸72は、上端に傘歯車からなる第2伝達歯車721を一体に設けている。この第2伝達歯車721は、後述する操作手段80の第1伝達歯車83に噛み合って、操作手段80の操作軸81が操作されることによって第1伝達歯車83から第2伝達歯車721に回転力が伝達され調整軸72が正逆両方向に回転する。調整軸72には、軸方向の全体にわたって作用軸71が螺合する雄ねじが形成されている。調整手段70は、操作手段80の操作に連係される。
調整軸72は、初期状態において、側面視で軸下端部72bから軸上端部72aに向かうに従い漸次、前方から後方となるように軸方向を斜めに向けて配置されている。軸下端部72bは、回動主軸42よりも下方に位置している。軸上端部72aは、回動主軸42よりも上方かつ後方に位置している。つまり、調整軸72に沿って移動する作用軸71、すなわち作用軸71に連結される圧縮コイルばね61の後端に設けられるばね後端支持部63は、回動主軸42よりも下方の位置と、回動主軸42よりも上方かつ後方の位置との間で移動する構成となっている。
調整手段70では、調整軸72が回転することにより、雄ねじに螺合する作用軸71が調整軸72の回転位置に応じて調整軸72の軸方向に移動する構成となっている。すなわち、調整手段70では、作用軸71を調整軸72に沿って移動させることで、作用軸71の位置を調整することができる。作用軸71が調整軸72上を移動するとき、圧縮コイルばね61は、ばね前端支持部62回りに回動するため、左右方向から見た角度のみが変わる。
支持部材73は、上下方向に延在し、回動部材38の後壁381にねじ(図示省略)によって固定される固定板731と、固定板731の上下端から前方に向けて延出する上支持板732および下支持板733と、上支持板732の左右方向の両側それぞれから上方に向けて延出する一対の側支持板734,735(一対の鍔部)と、を有している。一対の側支持板734,735のうち左側の側支持板734を第1側支持板34と表記し、右側の側支持板735を第2側支持板735と表記する。調整軸72は、上支持板732とした下支持板733との間に配置されている。調整軸72は、軸上端部72aが上支持板732によって回転可能に支持され、軸下端部72bが下支持板733によって回転可能に支持されている。
図6及び図7に示すように、作用軸71は、調整軸72に螺合する雌ねじを有するナット部711と、ナット部711の左右両側に延出する軸部712と、を備えている。ナット部711は、調整軸に72が回転することによって調整軸72に沿って移動する。軸部712には、付勢手段60のばね後端支持部63が連結されている。
図7に示すように、操作手段80は、回動部材38に設けられている。操作手段80は、左右方向に沿って延在し右側の側壁382aに形成された孔部382cに挿通された操作軸81と、操作軸81における右側の側壁382aから外方(右側)に突出する突出先端(一端)に設けられる操作レバー82と、操作軸81の中間部に設けられ第2内部空間S2に位置する傘歯車からなる第1伝達歯車83と、を有している。すなわち、操作手段80は、操作軸81のうち幅方向の外側端部が右側の側壁382aから幅方向に突出している一方、幅方向の内側端部が第2内部空間S2内に配置され、調整手段70に連結されている。
操作軸81は、回動部材38の右側の側壁382aに回転可能に支持されている。操作軸81が挿通される孔部382cは、右側の側壁382aの上部側に形成されている。操作軸81は、調整軸72の上方に配置され、操作軸81の軸心と調整軸72の軸心とが同一平面内に位置するように配置されている。操作軸81は、支持部材73に支持された基礎部材91に支持されている。支持部材73および基礎部材91については後述する。
操作軸81の軸方向の中間部に設けられる第1伝達歯車83は、調整軸72に設けられる第2伝達歯車721に噛み合っている。つまり、操作軸81の回転、すなわち第1伝達歯車83の左右方向の軸心回りの回転は、第2伝達歯車721の調整軸72の軸心回りの回転に回転方向が変換される。
このように構成された椅子1では、背凭れ20の反力(復帰力)の調整する際には、先ず、操作手段80の操作レバー82を回転させると、圧縮コイルばね61のばね後端支持部63の位置にある作用軸71が調整軸72に沿って上下動する。例えば操作レバー82を一方向に回転させることで、第1伝達歯車83および第2伝達歯車721を介して調整軸72が一方向に回転し、調整軸72に螺合するナット部711、すなわち作用軸71が調整軸72に沿って上に移動することになる。
このように、作用軸71が調整軸72上を移動することにより、付勢手段60のばね前端支持部62とばね後端支持部63との間の距離が変化することになり、圧縮コイルばね61の圧縮量、すなわち圧縮コイルばね61の付勢力(反力)を調整することができる。
すなわち、背凭れ20が傾動状態から初期状態に戻る際の復帰力を調整することができる。
なお、本実施形態の調整手段70では、作用軸71が調整軸72上を移動することによって、作用軸71の位置、すなわち圧縮コイルばね61のばね後端支持部63の位置を変えて圧縮コイルばね61の付勢力(背凭れ20の復帰力)を調整する構成である。そして、本実施形態では、図12に示すように、機構上は調整軸72を移動する作用軸71が上下方向で回動主軸42より上になる位置まで調整可能である。
図9に示すように、支持部材73の第1側支持板734および第2側支持板735は、平板状で板面が左右方向を向いている第1側支持板734と第2側支持板735とは、幅方向に間隔をあけて配置されている。第1側支持板734および第2側支持板735には、幅方向に互いに対向する位置に幅方向に貫通する孔部734a,735aが形成されている。第1側支持板734に形成される孔部734aを第1孔部734aと表記し、第2側支持板735に形成された孔部735aを第2孔部735aと表記する。
第1孔部734aおよび第2孔部735aには、基礎部材91が挿通される。基礎部材91は、復帰手段92の操作手段80(第2操作部材)および後述する規制手段93の操作部材95(第1操作部材)を支持する。
図9および図10に示すように、基礎部材91は、棒状の部材で、軸線91aが左右方向に延びている。基礎部材91の軸線91aは、本発明の第2軸線に相当する。基礎部材91の左端部は、第1側支持板734よりも左側に突出している。基礎部材91の右端部は、第2側支持板735よりも右側に突出している。
基礎部材91における長さ方向(左右方向)の中間部分を中間部911と表記し、中間部911よりも左側を第1支持部912と表記し、中間部911よりも右側を第2支持部913と表記する。
中間部911の断面形状は円形である。第1支持部912の断面形状は、中間部911の断面形状よりも小さい円形である。中間部911と第1支持部912との境界には、中間部911の外周が第1支持部912の外周よりも径方向に突出する第1段部914が形成されている。中間部911の右側(第1支持部912側)の端面911bと、第1支持部912の周面が第1段部914を形成する。
第2支持部913の断面形状は、角部が丸まった四角形である。第2支持部913の断面形状の四角形は、中間部911の断面形状の円形に内接する大きさである。このため、中間部911と第2支持部913との境界には、中間部911の外周が第2支持部913の外周よりも径方向の外側に突出する第2段部915が形成されている。中間部911の左側(第2支持部913側)の端面911cと第2支持部913の周面が第2段部915を形成する。
第1側支持板734の孔部734aには、基礎部材91における中間部911の左側の端部911aが挿入されている。中間部911の左側の端面911bは、第1側支持板734の左側の面734bよりも僅かに左側に突出している。すなわち、中間部911の右側の端面911bは、第1側支持板734の左側の面734bよりも僅かに左側に位置している。
第1孔部734aは、丸孔である。第1孔部734aの内径は、中間部911の外形と同じか、またはやや大きい。第1孔部734aに挿入された中間部911は、第1側支持板734に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。第1支持部912は、第1側支持板734の左側に配置される。
第2側支持板735の第2孔部735aには、基礎部材91における第2支持部913の左側の端部913aよりもやや右側の部分が挿入されている。第2支持部913と中間部911との境界は、第2側支持板735よりも左側、すなわち第1側支持板734側に配置されている。第2孔部735aは、丸孔である。第2孔部735aの内径は、第2支持部913の外径よりも大きい。第2孔部735aに挿入された第2支持部913は、第2側支持板735に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。
基礎部材91は、第1側支持板734の第1孔部734aおよび第2側支持板735の第2孔部735aに挿入された状態で、支持部材73に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。
第1側支持板734の上縁部には、第1凹部736および第2凹部737が周方向(基礎部材91の軸線91a回りの方向)に並んで形成されている。第1凹部736は、第2凹部737よりも前側に配置される。第1凹部736と第2凹部737との間には、凸部738が形成されている。第1凹部736および第2凹部737には、後述する接続部材94の凸部が入り込むように構成されている。
図11および図12に示すように、操作軸81は、左側の端部分81aに、左右方向に延び左側に開口する凹部811が形成されている。凹部811には、基礎部材91の第2支持部913における第2側支持板735よりも右側に突出している部分が挿入される。操作軸81は、第2側支持板735の第2孔部735aには挿入されない。凹部811の断面形状は、第2支持部913の断面形状と同じ四角形である。凹部811には、第2支持部913が嵌め込まれていて、操作軸81と第2支持部913すなわち基礎部材91とは、基礎部材91の軸線91a回りに相対回転しないように固定されている。
操作軸81は、回動部材38の右側の側壁382aの孔部382cに右側から挿通される。操作軸81の左側の端部分81aの外径は、孔部382cの径よりも小さい。操作軸81には、上記の左側の端部分81aよりも右側となる位置に、径方向に突出する拡径部812が形成されている。拡径部812の外径は、孔部382cの径よりも大きい。拡径部812は、操作軸81が孔部382cに挿通された状態において、側壁382aの右側の面と接触すると、操作軸81の左側への変位を規制する。
操作軸81には、上記の左側の端部分81aよりも右側となる位置で、かつ拡径部812よりも左側となる位置に、周方向全体にわたって溝部813が形成されている。溝部813には、軸受部材814が嵌め込まれる。軸受部材814は、環状の部材の一部を切除したC字形状の部材で、操作軸81の溝部813に操作軸81の外周側から嵌め込み可能である。本実施形態では、軸受部材814を操作軸81の溝部813に上方から嵌めこむことができる。軸受部材814は、右側の端部に径方向の外側に突出するフランジ814aが設けられている。
軸受部材814は、操作軸81が回動部材38の右側の側壁382aの孔部382cに右側から挿通され、拡径部812が側壁382aの右側の面と接触または僅かな隙間をあけた状態において、操作軸81の溝部813に嵌め込まれる。本実施形態では、側壁382aの右側の面には、孔部382cの縁部から右側に突出するリブが設けられており、拡径部812は、リブと接触または僅かな隙間をあけた状態に配置される。軸受部材814は、このように溝部813に嵌め込まれると、フランジ814aが側壁382aの左側の面と接触または僅かな隙間をあけた状態に配置される。軸受部材814は、側壁382aの左側の面と接触すると、操作軸81の右側への変位を規制する。
なお、拡径部812および軸受部材814の少なくとも一方が側壁382aと接触している場合でも、操作軸81は、側壁382aに対して軸線回りに回転可能である。
操作手段80は、操作軸81の拡径部812およびフランジ814aによって、回動部材38に対する左右方向の変位が規制されている。
図12および図13に示すように、第1伝達歯車83は、歯車が形成された歯車本体831と、歯車本体831と同軸に設けられて基礎部材91に固定される歯車固定部832と、有している。第1伝達歯車83は、軸線が左右方向に延び、歯車本体831が歯車固定部832よりも左側となる向きに配置される。第1伝達歯車83には、軸線方向に貫通する孔部833が形成されている。孔部833のうち、歯車本体831を貫通する部分を第1孔部833aと表記し、歯車固定部832を貫通する部分を第2孔部833bと表記する。第1伝達歯車83は、第2側支持板735の左側に配置される。
第1伝達歯車83の孔部833には、基礎部材91が挿通される。第1孔部833aには、基礎部材91の第2支持部913における第2側支持板735よりも左側の部分が嵌め込まれる。第1孔部833aの断面形状は、第2支持部913の断面形状と同じ角部が丸まった四角形である。第2孔部833bには、基礎部材91の中間部911における右側の端部分が嵌め込まれる。第2孔部833bの断面形状は、中間部911の断面形状と同じ円形である。
第1伝達歯車83の孔部833には、基礎部材91の第2支持部913が挿通している。第1伝達歯車83と基礎部材91とは、基礎部材91の軸線91a回りに相対回転しないように固定されている。第1伝達歯車83は、第2支持部913における左側(中間部911側)の端部分が挿通される。図13に示すように、第1伝達歯車83の左側の端面83aは、基礎部材91の中間部911と第2支持部913(図9参照)との境界の第2段部915の位置に配置され、中間部911の左側(第2支持部913側)の端面911c(図9参照)とわずかな隙間をあけて近接している。これにより、基礎部材91が第1伝達歯車83、すなわち操作手段80に対して右側への変位しようとすると、基礎部材91の中間部911の左側の端面911cが第1伝達歯車83の左側の端面83aと当接し、この変位が規制される。基礎部材91は、操作手段80に対する右側への変位が規制されている。
操作軸81が基礎部材91の軸線91a回りに回転すると、基礎部材91も一体に回転する。基礎部材91が基礎部材91の軸線91a回りに回転すると第1伝達歯車83の一体に回転する。すなわち、操作軸81が基礎部材91の軸線91a回りに回転すると、第1伝達歯車83も一体に回転する。
基礎部材91は、支持部材73に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能であるため、基礎部材91が回転しても支持部材73は回転しない。
図14に示す規制手段93は、上述しているように、背凭れ20の回動主軸42回りの回転を規制する。規制手段93は、支基40に設けられた複数の係合凹部44のいずれかに挿入される係合凸部961を有する係合部材96と、係合部材96を操作する操作部材95(図11および図15)参照)と、係合部材96と操作部材95とを接続する接続部材94(図11および図15)参照)と、を有している。図11および図15に示すように、係合部材96、操作部材95および接続部材94は、基礎部材91に支持されている。
図11および図12に示すように、操作部材95は、回動部材38に設けられている。操作部材95は、左右方向に延び左側の側壁382bに形成された孔部382dに挿通された操作軸951と、操作軸951の左側の端部に接続される操作レバー952と、を有している。
操作軸951は、回動部材38の左側の側壁382bに回転可能に支持されている。操作軸951が挿通される孔部382dは、左側の側壁382bの上部側に形成されている。
操作軸951は、右側の端部分951aに、左右方向に延び右側に開口する凹部953が形成されている。凹部953には、基礎部材91の第1支持部912が挿入される。操作軸951の右側の端面951bは、基礎部材91の中間部911の右側(第1支持部912側)の端面911bとわずかな隙間をあけて近接している。これにより、基礎部材91が操作軸951、すなわち操作部材95に対して左側への変位しようとすると、基礎部材91の中間部911の右側の端面911bが操作軸951の右側の端面951bと当接し、この変位が規制される。基礎部材91は、操作部材95に対する左側の変位が規制されている。
上述しているように、中間部911の右側の端面911bは、第1側支持板734の左側の面734bよりも僅かに左側に位置している。このため、操作軸951の右側の端面951bと中間部911の右側の端面911bとの間には僅かな隙間が形成されている。
凹部953の断面形状は、第1支持部912の断面形状と同じか、またはやや大きい円形である。操作軸951と第1支持部912とは、基礎部材91の軸線91a回りの相対回転が拘束されていない。すなわち、操作軸951は、基礎部材91に基礎部材91の軸線91a回り回転可能に支持されている。
操作軸951における凹部953が形成されている右側の端部分951aの断面形状(外形)は、角部が丸まった四角形である。操作軸951における右側の端部分951aよりも左側の部分951cの断面形状は、円形である。操作軸951の右側の操作軸951の断面形状の四角形は、その左側の部分951cの断面形状の円に内接する大きさである。
図13に示すように、操作軸951の右側の端部分951aとその左側の部分951cとの境界には、左側の部分951cの外周が右側の端部分951aの外周よりも径方向に突出する第3段部951dが形成されている。操作軸951の左側の部分951cの右側の端面951eと、右側の端部分951aの周面が第3段部951dを形成する。
操作軸951の右側の端部分951aの外周部には、左右方向に延びる突条954が形成されている。
操作軸951は、回動部材38の左側の側壁382bの孔部382dに左側から挿通される。操作軸951の右側の端部分951aの外径は、孔部382dの径よりも小さい。操作軸951には、上記の右側の端部分951aよりも左側となる位置に、径方向に突出する拡径部955が形成されている。拡径部955の外径は、孔部382dの径よりも大きい。拡径部955は、操作軸951が孔部382dに挿通された状態において、側壁382bの左側の面と接触すると、操作軸951の右側への変位を規制する。
操作軸951には、上記の右側の端部分951aよりも左側となる位置で、かつ拡径部955よりも右側となる位置に、周方向全体にわたって溝部956が形成されている。溝部956には、軸受部材957(図8、図12参照)が嵌め込まれる。軸受部材957は、環状の部材の一部を切除したC字形状の部材で、操作軸951の溝部956に操作軸951の外周側から嵌め込み可能である。本実施形態では、軸受部材957を第3段部951dの溝部956に上方から嵌めこむことができる。軸受部材957は、左側の端部に径方向の外側に突出するフランジ957aが設けられている。
軸受部材957は、操作軸951が回動部材38の左側の側壁382bの孔部382dに左側から挿通され、拡径部955が側壁382bの左側の面と接触または僅かな隙間をあけた状態において、操作軸951の溝部956に嵌め込まれる。本実施形態では、側壁382bの左側の面には、孔部382dの縁部から右側に突出するリブが設けられており、拡径部955は、リブと接触または僅かな隙間をあけた状態に配置される。軸受部材957は、このように溝部956に嵌め込まれると、フランジ957aが側壁382bの右側の面と接触または僅かな隙間をあけた状態に配置される。軸受部材957は、側壁382bの右側の面と接触すると、操作軸951の左側への変位を規制する。
なお、拡径部955および軸受部材957の少なくとも一方が側壁382bと接触している場合でも、操作軸951は、側壁382bに対して軸線回りに回転可能である。
操作部材95は、操作軸951の拡径部955およびフランジ957aによって、回動部材38に対する左右方向の変位が規制されている。
図11、図12、図15および図16に示すように、接続部材94は、操作軸951に取り付けられる第1接続部941と、基礎部材91の中間部911に取り付けられる第2接続部942と、第1接続部941と第2接続部942との間に設けられる第3接続部943と、を有している。第1接続部941、第2接続部942および第3接続部943は、一体に形成されている。接続部材94は、第1接続部941、第3接続部943、第2接続部942の順にこれらが左側から右側に配置されている。接続部材94は、基礎部材91に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。
第1接続部941は、筒状で孔部941aが幅方向に貫通する方向に配置される。第1接続部941の孔部941aの断面形状は、操作軸951の右側の端部分の外形と同じ形状で角部が丸まった四角形である。孔部941aの内周面には、操作軸951の突条954に対応する溝部941bが形成されている。第1接続部941の孔部941aには、操作軸951の右側の端部分951aが嵌め込まれる。第1接続部941の孔部941aの溝部941bには、操作軸951の突条954が挿入される。操作軸951と第1接続部941とは、相対回転しない。すなわち、接続部材94は、操作軸951に固定され、操作軸951と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転しない。第1接続部941の孔部941aには、基礎部材91の第1支持部912が挿通される。第1接続部941は、基礎部材91に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。
第1接続部941の左側の端面941cは、操作軸951の右側の端部分951aとその左側の部分951cとの境界の第3段部951d(図13も参照)の位置に配置される。図16に示す第1接続部941の左側の端面941cのうち、溝部941bの周方向両側で、径方向の内側に突出する部分941dが、図15に示すように、操作軸951の左側の部分951cの右側の端面951e(図13も参照)と当接する。操作軸951の左側の部分951cの右側の端面951eとは、上記の第3段部951dを形成する右側を向く面である。これにより、第1接続部941、すなわち接続部材94は、操作軸951に対して左側に変位することが規制されている。
第2接続部942は、筒状で孔部942aが幅方向に貫通する方向に配置される。第2接続部942の孔部942aの断面形状は、基礎部材91の中間部911の断面形状と同じ、またはやや大きい円形である。第2接続部942の孔部942aには、中間部911が挿入される。第2接続部942は、基礎部材91に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。
第2接続部942の右側すなわち接続部材94の右側には、第1伝達歯車83が配置されている。上述しているように、第1伝達歯車83は基礎部材91に固定されている。接続部材94は、基礎部材91に対して右側に変位しようとすると、第1伝達歯車83と接触するため、右側に変位することが規制されている。なお、接続部材94の右側の端面と、第1伝達歯車83の左側の端面83aとの間には、接続部材94と基礎部材91との相対回転を許容し得る程度のわずかな隙間が設けられている。
第3接続部943は、基礎部材91に対して基礎部材91の軸線91a回りに回転可能である。第3接続部943は、第1側支持板734よりも左側に配置され第1接続部941と接続される第1板部943aと、第1側支持板734よりも右側に配置され第2接続部942と接続される第2板部943bと、第1板部943aと第2板部943bとを連結する連結部943cと、を有している。
連結部943cは、第1側支持板734の上側に配置される。連結部943cの下面(第1側支持板734と対向する側の面)には、下方に突出する凸部943dが形成されている。
図17に示すように、凸部943dは、連結部943cが基礎部材91の軸線91a回りに回転することで、第1側支持板734の第1凹部736および第2凹部737のいずれかに配置される。図17では、第2凹部737に凸部943dが配置された接続部材94を2点鎖線で示している。凸部943dは、第1凹部736と第2凹部737との間の凸部738を乗り越える際には、弾性変形する。本実施形態では、凸部943dは、基礎部材91の軸線91a方向に延びるスリット943eが形成され、スリット943eの前後一対の弾性片943f,943fを有している。これにより、凸部943dは、凸部738を乗り越える際に弾性変形しやすい。
操作部材95が操作されて基礎部材91の軸線91a回りに回転すると、接続部材94も操作部材95と一体に回転する。操作部材95は、接続部材94の凸部943dが第1凹部736に嵌る位置および第2凹部737に嵌る位置のいずれかでその回転が停止する。
図14、図17および図18に示す係合部材96は、板ばねである。図17に示すように、係合部材96は、接続される接続部材94の凸部943dが第1凹部736に嵌ると、係合凸部961が係合凹部44に挿入される向きになり、凸部943dが第2凹部737に嵌ると係合凸部961が係合凹部44から排出される方向に付勢される。
図18に示すように、係合部材96は、前方から後方に向かって漸次上側に向かう斜め方向に延びている。係合部材96は、高さ方向の中間部が左右方向に延びる軸線を有する軸部962に軸線回り回転可能に支持されている。係合部材96を支持する軸部962の軸線962aは、本発明の第3軸線に相当している。軸部962の軸線962aは、基礎部材91の軸線91aよりも下方に位置している。
軸部962は、回動部材38に支持されている。すなわち、軸部962は、背凭れ20に支持されている。軸部962は、基礎部材91の軸線91aよりも下方に位置、係合凹部44よりも上方に位置している。係合部材96の上部は、前方に向かうように湾曲している。係合部材96の上端部には、リンク部963を介して接続部材94の第2接続部942に接続される基礎支持部965が設けられている。係合部材96の下端部には、係合凸部961が設けられている。
リンク部963は、第2接続部942の外周面から径方向に突出している。リンク部963は、操作部材95よりも径方向(第2軸部に交差する方向)に突出している。リンク部963は、先端部にリンク軸部963aを有している。リンク軸部963aは、円柱状であり、軸線が左右方向に延びている。係合部材96の上端部の基礎支持部965には、リンク軸部963aが左右方向に挿入されている。基礎支持部965とリンク軸部963aとは、リンク軸部963aの軸線回りに相対回転可能である。
リンク部963は、操作部材95が操作されることによって接続部材94とともに基礎部材91の軸線91a回りに回転する。基礎支持部965(係合部材96)は、リンク軸部963aとともに基礎部材91の軸線91a回りに回転する。係合部材96は、軸部962に回転可能に支持されているため、基礎支持部965は、リンク軸部963aとともに基礎部材91の軸線91a回りに回転しつつ、リンク軸部963aとその軸線回りに相対回転する。
リンク部963は、操作部材95に入力された操作力を係合部材96に伝達し、係合部材96を操作部材95に連動させる連動部として機能する。
図17に示すように、接続部材94の凸部943dが第1凹部736に嵌った状態では、リンク部963が前方に位置し(図17において実線で示す)、接続部材94の凸部943dが第2凹部737に嵌った状態では、リンク部963が後方に位置する(図17において2点鎖線で示す)。これにより、凸部943dが第1凹部736に嵌った状態では、第2凹部737に嵌った状態よりも係合部材96の下端部の係合凸部961が後方に位置する。係合凸部961は、後方に移動すると係合凹部44に挿入され(図17において実線で示す)、前方に移動すると係合凹部44から外れる(図17において2点鎖線で示す)。
接続部材94の凸部943dが第1凹部736に嵌り、係合凸部961が係合凹部44に挿入された状態をロック状態と表記し、接続部材94の凸部943dが第2凹部737に嵌り、係合凸部961が係合凹部44から向け出た状態を離脱状態と表記する。
係合凸部961は、回動部材38の後壁381に設けられた孔部383に挿入されている。係合凸部961は、孔部383から抜け出ることは無く、常に孔部383に挿入されている。孔部383は、係合凹部44よりも前方かつ上方に位置している。係合凸部961は、後部側が孔部383から後方に突出すると係合凹部44に挿入され(図17および図18において実線で示す)、後部側が孔部383の内部入った状態となる係合凹部44から抜け出る(図17および図18において2点鎖線で示す)。離脱状態では、係合凹部44と孔部383とがずれた状態となる。
係合凸部961は、背凭れ20に荷重がかかり、回動部材38が変位すると、この変位に伴って変位する、または回動部材38が変位する方向に外力が作用する。
離脱状態からロック状態とするように操作部材95を操作すると、接続部材94の凸部943dが第2凹部737から第1凹部736に移動する。このとき、係合部材96の軸部962よりも上部側は、前側に移動し、図17および図18の実線で示す状態になるが、軸部962よりも下部側は、係合凸部961が係合凹部44に挿入されないため、離脱状態の図17および図18の2点鎖線で示す状態のままである。このとき、係合部材96は弾性変形して係合凸部961が係合凹部44に入り込む方向に付勢される。
この状態で背凭れ20が回動主軸42の軸線42a回りに回動し、係合凹部44と孔部383とが重なると、係合凸部961が係合凹部44に挿入されロック状態となる。このとき、係合部材96の弾性変形が復元され、付勢力が少なくまたは無くなる。
ロック状態では、孔部383の軸と係合凹部44の軸とがずれ、孔部383の側面(回動部材38)から受ける外力と、係合凹部44の側面(支基40)から受ける外力とが相反する方向となり、孔部383の側面と係合凹部44の側面に挟まれるようにして係合凸部961にせん断力が作用すると、係合部材96の上部側が前方に移動しても係合凸部961が係合凹部44から抜けだせない状態となる。
ロック状態から離脱状態とするように操作部材95を操作すると、接続部材94の凸部943dが第1凹部736から第2凹部737に移動する。このとき、係合部材96の軸部962よりも上部側は、後側に移動し、図17および図18の2点鎖線で示す状態になるが、軸部962よりも下部側は、係合凸部961が係合凹部44から抜け出せず、ロック状態の図17および図18の実線で示す状態のままである。このとき、係合部材96は弾性変形して係合凸部961が係合凹部44から抜け出る方向に付勢される。
この状態で背凭れ20が移動し、係合凹部44と孔部383とが重なると、係合凸部961が係合凹部44から抜け出て離脱状態となる。このとき、係合部材96の弾性変形が復元され、付勢力が少なくまたは無くなる。
上述しているように、操作手段80は、回動部材38に対する左右方向の変位が規制されている。操作部材95は、回動部材38に対する左右方向の変位が規制されている。基礎部材91は、操作手段80に対する右側への変位が規制されている。基礎部材91は、操作部材95に対する左側の変位が規制されている。接続部材94は、操作軸951に対して左側に変位することが規制されている。接続部材94は、基礎部材91に対して右側に変位することが規制されている。
上記により、接続部材94に接続された係合部材96は、回動部材38に対する左右方向の変位が規制される。すなわち、上記は、係合部材96の係合凸部961と、回動部材38に設けられた係合凹部44との左右方向の位置整合手段として機能する。
次に、上述した椅子の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による椅子1では、基礎部材91の左側に規制手段93の操作部材95(第1操作部材)が支持され、基礎部材91の右側に復帰手段92の操作手段80(第2操作部材)が支持されている。これにより、着座者は、着座した状態で左手で規制手段93を操作し、姿勢を変えずに右手で復帰手段92を操作することができ、操作性が良い。特に、操作部材95および操作手段80が背凭れ20に設けられていることにより、着座者が背凭れ20に近い位置で背凭れ20の操作を行うことができる。
また、操作部材95と操作手段80とが干渉することを防止できる。更に、操作部材95と操作手段80とを基礎部材91を介して集約して設けることができるため、ユニット化が容易で、組み立て時の作業性が良い。
また、本実施形態による椅子1では、基礎部材91は、幅方向に延びる棒状である。
このような構成とすることにより、基礎部材91が占有するスペースを小さくすることができ、規制手段93および復帰手段92などの他の部材を配置するスペースを広く確保することができる。
また、本実施形態による椅子1では、基礎部材91は、幅方向に延びる軸線91a(第2軸線)を有する軸部であり、操作部材95および操作手段80は、基礎部材91の軸線91a上に同軸に配置されている。
このような構成とすることにより、基礎部材91、操作部材95および操作手段80が幅方向に並んで配置されるため、これらの部材が占有するスペースを小さくすることができる。
また、本実施形態による椅子1では、復帰手段92は、傾動状態にある背凭れ20を初期状態に復帰する方向に付勢する付勢手段60(付勢部)と、操作手段80に連係され付勢手段60の付勢力を調整する調整手段70(調整部)と、を有している。基礎部材91は、基礎部材91の軸線91a回りに回転可能であり、操作部材95は、基礎部材91と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転可能であり、操作手段80は、基礎部材91と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転不能に固定されている。
このような構成とすることにより、操作手段80の操作力を直接的に付勢手段(付勢部)60に伝達することができる。
また、本実施形態による椅子1では、背凭れ20の回動部材38は、左右に間隔をあけて配置される一対の側壁382a,382bを有し、規制手段93の操作部材95は、左側の側壁382aに支持され、復帰手段92の操作手段80は、右側の382bに支持されている。
このような構成とすることにより、操作部材95と操作手段80とが幅方向に分散して配置されるため、操作部材95および操作手段80がともに左右方向のいずれか一方側に配置されている場合と比べて、着座者が操作部材95と操作手段80とを誤って操作することを防止できる。
また、本実施形態による椅子1では、規制手段93と復帰手段92とは、幅方向から見て間に基礎部材91を挟んだ位置に配置されている。
このような構成とすることにより、規制手段93と復帰手段92を互いに干渉しない位置に配置できる。
また、本実施形態による椅子1では、基礎部材91は、第1支持部912と第2支持部913との間に中間部911を有し、中間部911の幅方向の両端部が椅子1に設けられた第1側支持板734および第2側支持板735(一対の鍔部)に支持されている。
このような構成とすることにより、基礎部材91が確実に椅子1に支持され、基礎部材91に支持される操作部材95および操作手段80を安定した状態で操作することができる。
以上、本発明による椅子の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、基礎部材91は背凭れ20に設けられているが、支基40や座17などの基礎部材91とは別の椅子1の部材に設けられていてもよい。
また、本実施形態による椅子1は、基礎部材は、幅方向に延びる棒状であるが、板状やブロック状などでもよいし、前後方向に延びる部材であってもよい。
また、本実施形態による椅子1では、基礎部材は、幅方向に延びる軸線91aを有する軸部であり、操作部材95および操作手段80は、基礎部材91の軸線91a上に同軸に配置されているが、軸線がずれた位置に配置されていてもよい。操作部材95および操作手段80の操作は回転以外にスライドによって操作できるように構成されていてもよい。
また、本実施形態による椅子では、規制手段93の操作部材95は、基礎部材と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転可能であり、復帰手段92の操作手段80は、基礎部材と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転不能に固定されているが、操作部材95は、基礎部材と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転不能に固定され、操作手段80は、基礎部材と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転可能であってもよい。1操作部材および操作手段80の両方が基礎部材と基礎部材91の軸線91a回りに相対回転可能であってもよい。
また、本実施形態による椅子では、規制手段93と復帰手段92とは、幅方向から見て間に基礎部材91を挟んだ位置に配置されているが、規制手段93と復帰手段92の配置は適宜設定されてよい。
また、本実施形態による椅子1では、規制手段93の操作部材95は、左側の側壁382aに支持され、復帰手段92の操作手段80は、右側の382bに支持されているが、操作部材95および操作手段80が椅子1に支持される構成は、上記以外であってもよい。
また、本実施形態による椅子では、基礎部材91は、第1側支持板734、第2側支持板735に支持されているが、基礎部材91の支持される形態は適宜設定されてよい。
1 椅子
17 座
20 背凭れ
40 支基(支持構造体)
60 付勢手段(付勢部)
70 調整手段(調整部)
80 操作手段(第2操作部材)
91 基礎部材
91a 軸線(第2軸線)
92 復帰手段
93 規制手段
95 操作部材(第1操作部材)
382a 側壁
382b 側壁
734 第1側支持板(鍔部)
735 第2側支持板(鍔部)
911 中間部
912 第1支持部
913 第2支持部
962 軸部

Claims (7)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に対して前記支持構造体の幅方向に延びる第1軸線回りに回転可能に支持され、初期状態から後方に傾動させた傾動状態に変位可能な背凭れと、
    前記背凭れの前記第1軸線回りの回転を規制する規制手段と、
    前記傾動状態にある前記背凭れを、前記初期状態に復帰させる復帰手段と、
    着座者が前記規制手段を操作するための第1操作部材と、
    前記着座者が前記復帰手段を操作するための第2操作部材と、
    前記第1操作部材および前記第2操作部材を支持する基礎部材と、を有し、
    前記基礎部材は、前記幅方向に延び、
    前記第1操作部材は、前記基礎部材の前記幅方向の一端側に設けられた第1支持部に支持され、
    前記第2操作部材は、前記基礎部材の前記幅方向の他端側に設けられた第2支持部に支持されている椅子。
  2. 前記基礎部材は、前記幅方向に延びる棒状であることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記基礎部材は、前記幅方向に延びる第2軸線を有する軸部であり、
    前記第1操作部材および前記第2操作部材は、前記第2軸線上に同軸に配置される請求項2に記載の椅子。
  4. 前記復帰手段は、
    前記傾動状態にある前記背凭れを、前記初期状態に復帰する方向に付勢する付勢部と、
    前記第2操作部材に連係され、前記付勢部の付勢力を調整する調整部と、を有し、
    前記基礎部材は、前記第2軸線回りに回転可能であり、
    前記第1操作部材は、前記基礎部材と前記第2軸線回りに相対回転可能であり、
    前記第2操作部材は、前記基礎部材と前記第2軸線回りに相対回転不能に固定されている請求項3に記載の椅子。
  5. 前記規制手段と前記復帰手段とは、前記幅方向から見て間に前記基礎部材を挟んだ位置に配置される請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子。
  6. 前記背凭れは、前記幅方向に間隔をあけて配置される一対の側壁を有し、
    前記第1操作部材は、前記幅方向の一方側に配置された側壁に支持され、
    前記第2操作部材は、前記幅方向の他方側に配置された側壁に支持されている請求項5に記載の椅子。
  7. 前記基礎部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に中間部を有し、
    前記中間部の前記幅方向の両端部が前記椅子に設けられた一対の鍔部に支持されている請求項1から6のいずれか一項に記載の椅子。
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