JP2023132874A - 椅子 - Google Patents

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【課題】背凭れ傾動時に、ばね部材からもたらされる反力に対しても堅牢であるとともに、背凭れとの接触部位との位置ずれを防止できる椅子を提供する。【解決手段】圧縮コイルばね60は、付勢方向を前後方向に向けて配置され、ばね前部に配置される前側係合部62とばね後部に配置される後側係合部63とを備え、支持本体部41または座受け部材50は、前側係合部62に係合する前側ばね受け部55を備え、支持本体部41または背凭れ20は、前向き傾斜面38cを有し、後側係合部63に係合する後側ばね受け部65を備え、後側ばね受け部65は、上下方向に位置調整可能に設けられ、前向き傾斜面38cに対して面接触する受け面65aを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、椅子に関するものである。
従来から、事務用等として用いられる椅子の背凭れとして、支持構造体に対して、支持構造体の幅方向に沿う軸回りに回転可能に支持された背凭れと、この背凭れを初期状態に復帰する方向に付勢する付勢手段と、を備えたものが知られている。
特許文献1に記載の椅子は、支持構造体に背凭れが傾動可能に支持され、背凭れの支持構造体に対しての背凭れ部位よりも後方にばね部材が配置されている。特許文献1には、背凭れと支持構造体間に圧縮ばねが縮設された状態で設けられ、圧縮ばねに圧縮力を付加するために、長孔に摺動可能に係合する軸に対して圧縮ばねを係合させたうえで、その軸が支持構造体の離間する二つの部品同士の間に架設される構成について記載されている。
特許第4848099号公報
しかしながら、特許文献1に記載の椅子では、圧縮ばねが係合される軸が支持構造体の離間する二つの部品同士の間に架設されている。そのため、例えば付勢力を増大するためにばねの本数を増やすことにより軸への曲げ方向のモーメントに起因する負荷が大きくなることから、その点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、背凭れ傾動時に、ばね部材からもたらされる反力に対しても堅牢であるとともに、背凭れとの接触部位との位置ずれを防止できる椅子を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子は、支持構造体と、前記支持構造体に椅子幅方向の第一軸心回りに回転可能に支持され、起立状態と傾動状態との間で前後方向に変位可能な背凭れと、前記支持構造体の前部に対して前後方向に相対移動可能に支持される前側被支持部、および前記第一軸心よりも上方の位置に支持される後側被支持部を有し、前記背凭れの前記支持構造体に対する変位に伴って前後方向に変位可能な座と、前記支持構造体または前記座と前記背凭れとの間で圧縮された状態で設けられ、前記背凭れの前後方向への変位に伴って変形することで少なくとも前記背凭れを前記起立状態に復帰させる方向に付勢するばね部材と、を備え、前記ばね部材は、付勢方向を前後方向に向けて配置され、ばね前部に配置される前側係合部とばね後部に配置される後側係合部とを備え、前記支持構造体または前記座は、前記前側係合部に係合する前側ばね受け部を備え、前記支持構造体または前記背凭れは、前向き面を有し、前記後側係合部に係合する後側ばね受け部を備え、前記後側ばね受け部は、上下方向に位置調整可能に設けられ、前記前向き面に対して面接触する受け面を有する。
このように構成された椅子では、ばね部材の後側係合部に係合してばね部材の付勢力を受ける後側ばね受け部の受け面が、支持構造体または背凭れに形成された前向き面と面接触した状態で設けられる。すなわち後側ばね受け部の受け面となるので、ばね部材と支持構造体または背凭れとの接触面積を大きく確保することができる。したがって、背凭れの傾動によって、ばね部材に圧縮力が作用し、自然長に復帰しようとする際に発生するモーメントや背凭れ自体が回動しようとする動きに起因して、後部係合部と支持構造体または背凭れとの係合位置がずれることを防止できる。そして、そのことによって、背凭れからばね部材に入力される荷重によってばねを確実に圧縮し、安定して反力を得ることができる。
また、本発明に係る椅子では、前記ばね部材の前記後側係合部を上下方向に位置調整する調整手段が設けられ、前記後側ばね受け部は、前記調整手段を介して前記ばね部材の前記後側係合部に取り付けられ、前記調整手段と前記前向き面との間に配置されていることを特徴としてもよい。
このように構成された椅子では、後部係合部を調整手段によって上下方向に変位させたときにも、調整手段と前向き面との間に後側ばね受け部が配置されているので、支持構造体、または背凭れに対して調整された位置での安定度が低下することを防ぐことができる。
また、本発明に係る椅子では、前記後側ばね受け部の前記椅子幅方向の両側面は、前記支持構造体または前記背凭れに対して前記椅子幅方向に間隔をあけて配置されていることが好ましい。
このように構成された椅子では、ばね係合部の椅子幅方向の長さを短くすることができるので、ばね部材から受ける曲げ方向の応力を小さく抑えることができる。
また、本発明に係る椅子は、前記ばね部材の前記後側係合部と前記後側ばね受け部とは、共通の軸回りに回転可能に設けられていてもよい。
このように構成された椅子では、ばね部材の後側係合部と後側ばね受け部とが共通の軸に回転可能に取り付けられているので、後側係合部と後側ばね受け部の椅子幅方向の位置決めができる。
また、本発明に係る椅子は、前記前向き面には、上下方向に延在する凹溝が形成され、前記受け面は、前記凹溝の底面に対して面接触していることを構成としてもよい。
このように構成された椅子では、背凭れに対して凹溝に受け面を係合させることで、受面における椅子幅方向の移動を規制することができる。そのため、受け面の椅子幅方向の位置決めを行うことができる。
また、本発明に係る椅子は、前記調整手段は、前記椅子幅方向の中央に位置する中央部と、前記中央部から前記椅子幅方向の両側に向けて延出する軸部と、を備え、前記軸部に前記ばね部材の前記後側係合部が回転可能に支持されていてもよい。
本発明に係る椅子によれば、背凭れ傾動時に、ばね部材からもたらされる反力に対しても堅牢であるとともに、背凭れとの接触部位との位置ずれを防止できる。
本発明の一実施形態に係る椅子を斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子から張材を取り除いた状態を斜め後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る椅子の座、背凭れ、支基の構成を示す一部分解した側面図である。 図4における構成の縦側断面であって、図10に示すX1-X1線断面図である。 座受け部材を斜め前方上方から見た斜視図である。 座受け部材を上方から見た平面図である。 図5に示す要部拡大図である。 圧縮コイルばねを備えた支基及び背凭れの一部を斜め前方上方から見た斜視図である。 図9に示す構成を上方から見た平面図である。 図10に示すX2-X2線断面図である。 図10に示すX3-X3線断面図である。 調整手段と操作手段を斜め後方から見た斜視図である。 背凭れの回動状態を模式的に示した図であって、(a)は起立状態の図、(b)は傾動状態の図である。 (a)~(c)は、圧縮コイルばねの組み立て工程を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る椅子について説明する。
以下の説明において、説明の便宜上、座5に正規姿勢で着座した着座者が前を向く方向を「前方」と称し、その反対方向を「後方」と称する。また、以下の説明における上下、左右の向きは、着座者が座5に正規姿勢で着座したときの着座者を中心とした向きと合致する向きを意味するものとする。以下の説明では、このときの左右方向を幅方向(椅子幅方向)ともいう。なお、図中の適所には、前方を指す矢印FRと、上方を指す矢印UPと、左側方を指す矢印LHが記されていている。
図1に示すように、本実施形態に係る椅子1は、床面F上に設置される脚部10と、脚部10の上部に設置されるボックス状の支基40と、支基40の上部に取り付けられた座5と、支基40の後部に取り付けられて着座者の背部を支持する背凭れ20と、座5の下部側の両側部から座5の上方側に延出し、着座者の肘や腕先が載せ置かれる肘掛け19と、を備えている。
脚部10は、キャスタ11a付きの多岐脚11と、多岐脚11の中央部より起立し昇降機構であるガススプリング(不図示)が内蔵された脚柱12と、を有している。脚柱12は、外筒13と、内筒14と、を有している。外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。内筒14の下部は、外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。内筒14の上部は、支基40に固定されている。支基40は、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ20の傾動機構が内蔵されている。
背凭れ20は、背凭れ構造体20A(図2参照)と、背凭れ構造体20Aを覆う張材26と、を有している。背凭れ構造体20Aは、着座者の背を受ける。図2に示すように、背凭れ構造体20Aは、背凭れ支持体21と、背凭れ支持体21に支持された背凭れ本体23と、を有している。
背凭れ支持体21は、着座者の背を支持する。背凭れ支持体21は、背凭れ支持部材30と、後方張出し部材22と、を有している。
図3に示すように、背凭れ支持部材30は、インナー部材31と、アウター部材32と、を有している。インナー部材31は、上下方向に細長い形状をしている。インナー部材31は、平板状に形成されている。
インナー部材31の板面は、略前後方向を向いている。インナー部材31は、インナー上下延出部33と、インナー上部張出し部34と、を有している。インナー上下延出部33は、インナー湾曲上部331と、インナー湾曲下部332と、インナー下部333と、インナー下部固定部334と、を有している。
アウター部材32は、アウター上下延出部35と、アウター上部張出し部36と、を有している。アウター上下延出部35は、アウター湾曲上部351と、アウター湾曲下部352と、アウター下部353と、を有している。インナー部材31とアウター部材32とは、螺子によって連結されている。
背凭れ20の背凭れ支持部材30には、インナー部材31及びアウター部材32に固定され、支基40の後部に幅方向(左右方向)の第一軸心C1回りに回動主軸42を介して回動可能な回動部材38が設けられている(図4及び図5参照)。
インナー部材31及びアウター部材32は、アウター部材32のアウター下部353の取付凹部353aから取付孔353b、インナー部材31のインナー下部固定部334の取付孔334a及び回動部材38に形成された取付孔にボルト38aを挿通し、このボルト38aにナット(図示省略)を締結することにより一体化され、回動部材38に固定されている。
図3に示すように、回動部材38及びアウター部材32のアウター下部353は、後部カバー37で後方から覆われている。
このように構成される背凭れ20は、図1及び図2に示すように、支基40に対して第一軸心C1(回動主軸42)回りに回転可能に支持され、上端部20aが相対的に前方に位置する起立状態である起立状態P1(図14(a)参照)から、上端部20aが相対的に後方に位置する傾動状態P2(図14(b)参照)に前後方向に変位可能に設けられている。
図4及び図5に示すように、座5は、背凭れ20の支基40に対する変位に伴って前後方向に変位可能に設けられている。座5は、座本体51と、座本体51を下方から支持する座受け部材50と、を備えている。
座受け部材50は、座本体51を上端縁に取り付け可能な上方から見た平面視で矩形状に形成されている。座受け部材50は、例えば絞り加工された板金や、アルミダイキャスト等の金属材料からなる強度部材であり、上下方向上側が開口する受け皿形状を有している。
図5及び図6に示すように、座受け部材50は、支基40の前部に対して前後方向に相対移動可能に支持される長孔52(前側被支持部)と、第一軸心C1よりも上方の位置に相対移動可能に支持される後側取付部53(後側被支持部)と、後述する圧縮コイルばね60の前部に対して回転可能に係合する前側ばね受け部55と、を備えている。
座受け部材50は、後側取付部53よりも前方で、かつ後述する第三軸心C3より上方に配置されるとともに、圧縮コイルばね60の前部に対して後述する第四軸心C4回りに回転可能に係合されている。
具体的に、図5~図7に示すように、座受け部材50は、底壁部501と、底壁部501の周縁部から立設する側壁部502と、を有している。側壁部502の上端部には、上述した座本体51(図4参照)が取り付けられる。底壁部501は、下方に配置される後述する圧縮コイルばね60が干渉しないように、圧縮コイルばね60の外形に沿って前後方向に延在し、上側に突となる凸部503が形成されている。
図5及び図8に示すように、後側取付部53は、背凭れ支持部材30の回動部材38に対して、後述する幅方向に沿って延びる軸部材39回りに回転可能に連結されている。ここで、軸部材39の中心軸心を第二軸心C2とする。
図8に示すように、後側取付部53は、座受け部材50の後端下部から下方に突出して設けられ、幅方向に貫通する回転軸孔531を有している。回転軸孔531には、軸部材39が回転可能に挿通されている。後側取付部53(すなわち座受け部材50)は、回動部材38に対して軸部材39を中心にして回動可能である(図5参照)。すなわち、図5に示すように、座受け部材50は、背凭れ20が起立状態P1(図14(a)参照)から傾動状態P2(図14(b)参照)になると、支基40に対して後方に移動する。ここで、図5に示す矢印E1は、起立状態P1から傾動状態P2となる際における座受け部材50の移動方向を示している。
長孔52は、図6及び図7に示すように、底壁部501の前部において幅方向両側に間隔をあけて一対で設けられている。一対の長孔52のそれぞれには、支基40の前部から上方に突出する係合突部43(図9及び図10参照)が長孔52から下方に抜けないように下方への移動が規制された状態で、長孔52の長手方向(前後方向)に沿って摺動可能に係合されている。背凭れ20が傾動したときには、支基40に設けられる係合突部43に対して長孔52側が後方にスライドして座受け部材50が後方に移動する。つまり、座受け部材50が後方に移動したときに、長孔52に対する係合突部43の前後方向の位置は、後側から前側に移動した位置となる。
図9~図12に示すように、前側ばね受け部55は、幅方向の両側に設けられ座受け部材50の底壁部501の下面に固定される一対の固定部551と、一対の固定部551同士を幅方向に連結するとともにばね反力を受ける前側ばね反力受軸552と、を有している。ここで、前側ばね反力受軸552の中心軸心を第四軸心C4とする。前側ばね受け部55は、幅方向に間隔をあけて配置される一対の長孔52同士の間に設けられている。
固定部551は、板材をコ字型に折り曲げて形成した部材であり、幅方向に対向する一対の補強壁551Aを有している。補強壁551Aは、面方向を第四軸心C4に直交し、上下方向に延在した状態で配置されている。一対の固定部551には、それぞれの一対の補強壁551Aに前側ばね反力受軸552が貫通している。固定部551の一対の補強壁551A間に位置する前側ばね反力受軸552には、後述する圧縮コイルばね60の前部(前側係合部62)が支持される。このように、本実施形態では、前側ばね受け部55のと長孔52との間に補強壁551Aが配置される。
前側ばね反力受軸552は、断面円形の棒材である。前側ばね反力受軸552は、複数(4つ)の補強壁551Aに挿通され、これら補強壁551Aに対して左右方向に移動しないように固定されている。各固定部551の前側ばね反力受軸552には、圧縮された圧縮コイルばね60の前側係合部62が支持されている。
図3に示すように、支基40は、脚柱12(図1参照)の上部に固定された支基本体部41(支持構造体)と、支基本体部41に対して背凭れ支持部材30の回動部材38を傾動する方向に第一軸心C1回りに回動可能に支持する回動主軸42と、座受け部材50を前後方向にスライド可能に支持する係合突部43(図9及び図10参照)と、を備えている。
図5に示すように、支基本体部41は、下方遮蔽面411aを構成する下壁411と、下壁411の左右両側から上方に延在する一対の側壁412と、を有し、全体として上に開口する碗状に形成されている。換言すれば、下壁411の上方であって、左右一対の側壁412同士の間は、空間(第一内部空間S1)となっている。下方遮蔽面411aは、後側係合部63の下方に位置する。
支基本体部41の上側の第一内部空間S1(図9参照)には、2本の圧縮コイルばね60(ばね部材)が幅方向に並列に配列されて収容されている。支基本体部41の後端部41aは、側壁412の後方上部412aよりも後方に張り出している。支基本体部41は、左右両側に位置する側壁412の後方上部412aに回動主軸42が相対回転不能に設けられる。
支基本体部41の後部内側には、背凭れ支持部材30の回動部材38の前部が回動主軸42に回動可能に支持されている。図10に示すように、回動主軸42は、幅方向両側の側壁412のそれぞれに設けられる回動主軸42は、それぞれ第一軸心C1上で同軸となっている。なお、回動主軸42は、回動部材38に相対回動不能に設けられていてもよい。
図9及び図10に示すように、係合突部43は、支基本体部41の左右両側の側壁412における前方上端412bに上方に突出した状態で設けられている。係合突部43は、突起部431と、突起部431の上端に設けられ、突起より大径に形成された摺動部432と、を有している。突起部431は、座受け部材50の長孔52(図6及び図7参照)の幅寸法と略同じ径寸法をなす断面円形に形成されている。係合突部43は、突起部431が長孔52に挿通されるとともに、摺動部432が座受け部材50の内側に配置される。
なお、座受け部材50における摺動部432が配置される部分は、底壁部501の上面で、かつ一対の側壁部502同士の間である。座受け部材50の内側部分における摺動部432の摺動領域は、上述した圧縮コイルばね60の外形に沿った形状に上側に突となる凸部503(図5参照)を避けた位置であって、摺動する摺動部432が他の部位に干渉しない空間となっている。すなわち、長孔52の配置部分及び摺動部432の摺動領域は、上面視して一対の圧縮コイルばね60を避けた左右両側の位置に設定されている。
支基40の支基本体部41および回動部材38には、傾動状態P2(図14(b)参照)にある背凭れ20と、背凭れ20の傾動に連動して、矢印E1が示す方向に変位している座5とを、起立状態P1(図14(a)参照)に復帰する方向に付勢する圧縮コイルばね60(ばね部材)と、圧縮コイルばね60の付勢力を調整する調整手段70と、調整手段70に連結され、調整手段70を作動させる操作手段80と、が設けられる。
図8~図10に示すように、回動部材38は、後壁381と、後壁381の左右両端から直交する方向に延出し、幅方向に離間する一対の側壁382(側片)と、を有している。これら一対の側壁382同士の間には、第二内部空間S2が形成されている。回動部材38の前側の第二内部空間S2には、調整手段70および操作手段80が収容されている。また、第二内部空間S2の前部には、圧縮コイルばね60の後端部が支持されている。
回動部材38の一対の側壁382は、支基本体部41の側壁412の後方上部412aに対して回動主軸42によって回動可能に支持されている。回動部材38における回動主軸42より後方に位置する第二内部空間S2には、調整手段70と操作手段80とが配置されている。回動部材38は、前部において回動主軸42を支持している。また、回動部材38は、後部において座受け部材50の後側取付部53を取り付ける軸部材39を備えている。そして、回動部材38は、前部と後部の中間部において操作手段80の操作軸81を支持している。
図8に示すように、第二軸心C2を構成する軸部材39は、幅方向に延在している。軸部材39の幅方向両側が側壁382に支持されている。軸部材39には、座受け部材50の後側取付部53が回転可能に支持されている。すなわち、座受け部材50の後部は、回動部材38に対して回転可能に支持されている。
図5、図9~図12に示すように、圧縮コイルばね60は、付勢方向を前後方向に向けて配置されている。圧縮コイルばね60は、背凭れ20と座5(座受け部材50)との間で圧縮された状態で設けられ、座受け部材50の前後方向への変位に伴って変形することで背凭れ20および座5を起立状態P1に復帰させる方向に付勢するものである。すなわち、圧縮コイルばね60は、その付勢力によって、背凭れ本体23に前方から入力された荷重(着座者が背中を背凭れ本体23に凭せ掛けることにより入力された荷重)によって傾動させられた背凭れ20と、座5とを元の位置(図8に示す起立状態P1)に復帰させるための復帰力を備えたものである。圧縮コイルばね60は、圧縮コイルばね60の一方の端部(前部)に設けられる前側係合部62と、他方の端部(後部)に設けられる後側係合部63と、を有している。
圧縮コイルばね60が、前後方向に圧縮されることによって、前側係合部62が後方に変位され、後側係合部63が前方に変位されている。支基本体部41の第一内部空間S1には、付勢方向を前後方向に向けた2本の圧縮コイルばね60を幅方向に並べた状態で収容されている。一対の圧縮コイルばね60は、背凭れ20が起立状態P1(14(a)参照)及び傾動状態P2(図14(b)参照)のいずれの状態であっても常に圧縮されて付勢された状態で取り付けられている。
さらに具体的に圧縮コイルばね60は、係合突部43が長孔52の後端部に位置している状態で、前側ばね受け部55と後側ばね受け部65との間で自然長(図15(a)に示す符号L3)より圧縮された状態(図15(c)に示す符号L4で圧縮した状態)で設けられている。
前側係合部62は、圧縮コイルばね60の軸方向で後側係合部63側に伸びる外筒62bを有する。圧縮コイルばね60は、ばね軸64に外嵌している。ばね軸64は、前部64aが前側係合部62の外筒6bに摺動可能に挿通され、後部64bが後側係合部63側に固定されるばね受け部64Aに係止されている。ばね受け部64Aの後端は、圧縮コイルばね60の後端部を後方から支持するフランジ部64dを有する。ばね軸64の後部64b側の周面には、径方向外側に突出する凸部64cを備えている。凸部64cは、ばね受け部64Aの前端64eに前側から当接することで、ばね軸64の後方への移動を規制する。圧縮コイルばね60は、前部が前側係合部62の外筒62bに外嵌し、後部がばね受け部64Aに外嵌している。圧縮コイルばね60が圧縮、伸長することによって、前側係合部62の外筒62bと後側係合部63側のばね受け部64Aとが近接離反することで双方の離間が変化する。
前側係合部62は、圧縮コイルばね60の前端に前方から当接している。前側係合部62は、幅方向から見て前方に開口するU形状に形成されている。U形に凹んだ凹部62a(第一凹部)は、座受け部材50に設けられた前側ばね受け部55の前側ばね反力受軸552に対して後方から押し当てた状態で係合している。すなわち、前側ばね反力受軸552は、背凭れ20が起立状態P1及び傾動状態P2のいずれの状態であっても、圧縮コイルばね60による反力を受け持っている。前側ばね受け部55は、長孔52の前後方向の範囲内の適所よりも後方に配置されている。
後側係合部63は、圧縮コイルばね60の後端に後方から当接している。後側係合部63は、幅方向に貫通する貫通孔63a(図5参照)を有している。貫通孔63aには、後述する調整手段70の幅方向の第三軸心C3方向に延びる作用軸71の軸部712が挿通された状態で支持されている。背凭れ20は、圧縮コイルばね60の後側係合部63に対して第三軸心C3回りに回転可能に係合している。
なお、後側係合部63は、貫通孔63aに代えて後方に開口する第二凹部を形成した構成であってもよい。この場合、第二凹部が軸部712に対して回転可能な状態で前方より係合される。
後側係合部63は、作用軸71に対して前方からばね力が付与された状態になっている。すなわち、作用軸71は、背凭れ20が起立状態P1及び傾動状態P2のいずれの状態であっても、圧縮コイルばね60による反力を受け持っている。
ここで、図5、図8及び図9に示すように、背凭れ20の回動部材38には、圧縮コイルばね60の後部の後側係合部63に対して第三軸心C3回りに回転可能に支持する後側ばね受け部65が作用軸71の軸部712を介して設けられている。すなわち、圧縮コイルばね60の後側係合部63と後側ばね受け部65とは、軸部712を共通の第三軸心C3とし、第三軸心C3回りに回転可能に設けられている。
後側ばね受け部65は、背凭れ20の回動部材38に形成された前上方を向く前向き傾斜面38c(前向き面)に面接触した状態で配置されている。後側ばね受け部65は、後述する調整手段70によって、前向き傾斜面38cに対して上下方向に位置調整可能に設けられ、前向き傾斜面38cに対して面接触する受け面65aを有している。
なお、前向き傾斜面38cには、上下方向に延在し受け面65aを係合する凹溝が形成されていてもよい。そして、受け面65aは、凹溝の底面に面接触する。この場合、後側ばね受け部65は、上下方向に移動可能で幅方向の移動が規制される。つまり、凹溝を設けることにより、後側ばね受け部65の幅方向の位置決めを行うことができる。
後側ばね受け部65は、図8に示すように、圧縮コイルばね60の後側係合部63に対して上下方向の変位に伴って相対移動可能に係合するばね係合部651と、ばね係合部651よりも後方に配置され、上述した受け面65aを有する受け部652と、を備えている。ばね係合部651の幅方向の両側面は、支持構造体または背凭れ20の回動部材38の側壁382に対して幅方向に間隔をあけて配置されている。
図9及び図10に示すように、調整手段70は、圧縮コイルばね60の付勢力を調整し、傾動状態P2(図14(b)参照)の背凭れ20の復帰力を調整する機能を有している。調整手段70は、背凭れ20の回動部材38の側壁382間の第二内部空間S2に収容されている。調整手段70は、圧縮コイルばね60の後側係合部63を上下方向に位置調整する。
図9~図13に示すように、調整手段70は、圧縮コイルばね60の付勢力に作用する作用軸71と、作用軸71を可動に支持する調整軸72と、調整軸72を操作手段80に対して回転可能に支持する支持部材73と、を備えている。調整軸72(中央部、中間片)は、幅方向の中央に位置している。
調整軸72は、上端に傘歯車からなる第二伝達歯車721を一体に設けている。この第二伝達歯車721は、後述する操作手段80の第一伝達歯車83に噛み合って、操作手段80の操作によって第一伝達歯車83から第二伝達歯車721に回転力が伝達され調整軸72が正逆両方向に回転する。調整軸72には、軸方向の全体にわたって作用軸71が螺合する雄ねじが形成されている。
図11に示すように、調整軸72は、起立状態P1において、側面視で軸下端部72bから軸上端部72aに向かうに従い漸次、前方から後方となるように軸方向を斜めに向けて配置されている。軸下端部72bは、回動主軸42(第一軸心C1)よりも下方に位置している。軸上端部72aは、回動主軸42よりも上方かつ後方に位置している。つまり、調整軸72に沿って移動する作用軸71、すなわち作用軸71に連結される圧縮コイルばね60の後端に設けられる後側係合部63は、回動主軸42よりも下方の位置(図14(a)に示す二点鎖線)と、回動主軸42よりも上方かつ後方の位置(図14(a)に示す実線)との間で移動する構成となっている。
調整手段70では、調整軸72が回転することにより、雄ねじに螺合する作用軸71が調整軸72の回転位置に応じて調整軸72の軸方向に移動する構成となっている。すなわち、調整手段70では、作用軸71を調整軸72に沿って移動させることで、作用軸71の位置を調整することができる。作用軸71が調整軸72上を移動するとき、圧縮コイルばね60は、前側係合部62(第一軸心C1)回りに回動するため、幅方向から見た角度のみが変わる。
図8及び図13に示すように、支持部材73は、上下方向に延在し、回動部材38の後壁381にねじ(図示省略)によって固定される固定板731と、固定板731の上下端から前方に向けて延出する上支持板732および下支持板733と、を有している。調整軸72は、上支持板732とした下支持板733との間に配置されている。図11に示すように、調整軸72は、軸上端部72aが上支持板732によって回転可能に支持され、軸下端部72bが下支持板733によって回転可能に支持されている。
作用軸71は、調整軸72に螺合する雌ねじを有するナット部711と、ナット部711の左右両側に延出する軸部712と、を備えている。ナット部711は、調整軸に72が回転することによって調整軸72に沿って移動する。図10に示すように、軸部712には、ばね部材60の後側係合部63が連結されている。
図9に示すように、操作手段80は、回動部材38に設けられている。操作手段80は、左右方向に沿って延在する操作軸81と、操作軸81の側壁382から外方に突出する突出先端(一端)に設けられる操作レバー82と、操作軸81の中間部に設けられ第二内部空間S2に位置する傘歯車からなる第一伝達歯車83と、を有している。
すなわち、操作手段80は、操作軸81のうち幅方向の外側端部が側壁382から幅方向に突出している一方、幅方向の内側端部が第二内部空間S2内に配置され、調整手段70に連結されている。
操作軸81は、回動部材38の側壁382の上部から外側に突出した状態で配置されている。操作軸81は、調整軸72の上方に配置され、操作軸81の軸心と調整軸72の軸心とが同一平面内に位置するように配置されている。
操作軸81の軸方向の中間部に設けられる第一伝達歯車83は、調整軸72に設けられる第二伝達歯車721に噛み合っている。つまり、操作軸81の回転、すなわち第一伝達歯車83の左右方向の軸心回りの回転は、第二伝達歯車721の調整軸72の軸心回りの回転に回転方向が変換される。
操作レバー82は、回動部材38の側壁382の幅方向側方の位置で、座受け部材50の後方に位置している。つまり、操作レバー82の位置は、座受け部材50より上方かつ後方の位置となり、座受け部材50上の座5に着座した着座者の手がアクセスしやすい位置となる。
このように構成された椅子1では、背凭れ20の反力(復帰力)の調整する際には、先ず、操作手段80の操作レバー82を回転させると、圧縮コイルばね60の後側係合部63の位置にある作用軸71が調整軸72に沿って上下動する。例えば操作レバー82を一方向に回転させることで、第一伝達歯車83及び第二伝達歯車721を介して調整軸72が一方向に回転し、調整軸72に螺合するナット部711、すなわち作用軸71が調整軸72に沿って上に移動することになる。
作用軸71が調整軸72上を移動することにより、図14(a)、(b)に示すように、ばね部材60の前側係合部62と後側係合部63との間の距離が変化することになり、圧縮コイルばね60の圧縮量、すなわち圧縮コイルばね60の付勢力(反力)を調整することができる。すなわち、背凭れ20が傾動状態P2から起立状態P1に戻る際の復帰力を調整することができる。
ここで、図14(a)は背凭れ20が起立状態P1とした図、図14(b)は背凭れ20が傾動状態P2とした図である。そして、図14(a)、(b)の実線で示す圧縮コイルばね60は調整手段70を使用したときの上限位置T1を示し、二点鎖線で示す圧縮コイルばね60は調整手段70を使用したときの下限位置T2を示している。
調整手段70によって調整される圧縮コイルばね60の後側係合部63(第三軸心C3)の上限位置T1は、第一軸心C1よりも上方となる位置に設定されている。また、図5に示すように、後側係合部63(第三軸心C3)の上限位置T1は、後側取付部53(第二軸心C2)よりも前下方に設定されている。さらに、第一軸心C1と上限位置T1にある後側係合部63(第三軸心C3)との間の距離L5は、第一軸心C1と後側取付部53(第二軸心C2)との間の距離よりも小さくなるように設定されている。
このように、本実施形態の調整手段70では、作用軸71が調整軸72上を移動することによって、作用軸71の位置、すなわち圧縮コイルばね60の後側係合部63の位置を変えて圧縮コイルばね60の付勢力(背凭れ20の復帰力)を調整する構成である。そして、本実施形態では、機構上は調整軸72を移動する作用軸71が上下方向で回動主軸42より上になる位置まで調整可能である。
次に、上述した各軸心C1、C2、C3、C4の位置関係について、さらに具体的に説明する。
図14(a)、(b)に示すように、本実施形態の椅子1では、第三軸心C3と第四軸心C4との間の第一距離L1は、第二軸心C2と第四軸心C4との間の第二距離L2より小さくなるように設定されている。
また、図15(a)に示すように、椅子1は、座5の長孔52を支基40の支基本体部41の前部(係合突部43)に対して座受け部材50を上方に開いた組立前の状態において、第一距離L1が圧縮コイルばね60の自然長L3より大きくなる第一位置N1まで座受け部材50が開くようになっている。すなわち、座受け部材50が第一位置N1に位置した状態では、後側係合部63を背凭れ20に係合させた自然長L3の圧縮コイルばね60の前側係合部62を座受け部材50の前側ばね受け部55に係合させることができる。
また、図15(c)に示すように、座5の長孔52を支基40の支基本体部41の前部(係合突部43)に対して座受け部材50を係合して閉じた組立後の状態において、第一距離L1が圧縮コイルばね60の自然長L3より小さくなる第二位置N2となるように設定されている。すなわち、組立後の状態では、圧縮コイルばね60には前側係合部62から圧縮力(図15(c)に示す符号F1)が付与された初期反力を有する状態で取り付けられる。
なお、図15(b)は、圧縮コイルばね60の組み立て前の状態であって、第一位置N1から第二位置N2までの間の第三位置N3であり、上述した第一距離L1が圧縮コイルばね60の自然長L3より小さくなっている。この第三位置N3のときにも圧縮コイルばね60には前側係合部62から圧縮力(図15(c)に示す符号F1)が作用することになる。
このように構成された椅子1では、圧縮コイルばね60の後側係合部63に係合して圧縮コイルばね60の付勢力を受ける後側ばね受け部65の受け面65aが、背凭れ20に形成された前向き傾斜面38cと面接触した状態で設けられる。すなわち後側ばね受け部65の受け面65aとなるので、圧縮コイルばね60と支基40または背凭れ20との接触面積を大きく確保することができる。したがって、背凭れ20の傾動によって、圧縮コイルばね60に圧縮力が作用し、自然長に復帰しようとする際に発生するモーメントや背凭れ20自体が回動しようとする動きに起因して、後側係合部63と支持構造体または背凭れとの係合位置がずれることを防止できる。そして、そのことによって、背凭れ2から圧縮コイルばね60に入力される荷重によってばねを確実に圧縮し、安定して反力を得ることができる。
また、本実施形態では、圧縮コイルばね60の後側係合部63を上下方向に位置調整する調整手段70が設けられている。後側ばね受け部65は、調整手段70を介して後側係合部63に取り付けられ、調整手段70と背凭れ20の前向き傾斜面38cとの間に配置されている。これにより、後側係合部63を調整手段70によって上下方向に変位させたときにも、調整手段70と前向き傾斜面38cとの間に後側ばね受け部65が配置されているので、支持構造体(支基40)、または背凭れ20に対して調整された位置での安定度が低下することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、後側ばね受け部65の幅方向の両側面が背凭れ20の側壁382に対して幅方向に間隔をあけて配置されている。このような構成とすることで、後側ばね受け部65の幅方向の長さを短くすることができるので、圧縮コイルばね60から受ける曲げを小さく抑えることができる。
このように構成された椅子では、圧縮コイルばね60の後側係合部63と後側ばね受け部65とが共通の軸(第三軸心C3)に回転可能に取り付けられているので、後側係合部63と後側ばね受け部65の幅方向の位置決めができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、圧縮コイルばね60の後側係合部63が背凭れ20に設けられているが、支基本体部41(支持構造体)に設けられる構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、ばね部材として、圧縮コイルばね60を採用しているが、これに限定されることはなく、ねじりコイルばね等の他のばね部材を適用することも可能である。また、圧縮ばねであることに限定されず、引張コイルばね等の引張ばねを採用してもよい。
また、本実施形態では、圧縮コイルばね60の前側係合部62に第一凹部62aを形成し、前側ばね受け部55に第一凹部62aに係合する第四軸心C4と同軸の前側ばね反力受軸552を有する構成としているが、前側ばね受け部55に第一凹部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、背凭れ20の回動部材38に幅方向に離間する一対の側壁382を備え、調整手段70が側壁382間の空間(第二内部空間S2)に配置されているが、回動部材38の一対の側壁382が設けられていない構成であってもよい。
また、本実施形態では第二内部空間S2が第一内部空間S1の一部になっているが、これに限定されることはなく、第一内部空間S1と第二内部空間S2とが重なることなく分かれていても良い。
さらにまた、ばね部材60、調整手段70、および操作手段80の具体的な構成は配置については、適宜変更可能である。例えば、ばね部材として本実施形態では一対の圧縮コイルばね60を採用しているが、他の付勢部材を採用することも可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 椅子
20 背凭れ
20A 背凭れ構造体
30 背凭れ支持部材
38 回動部材
38c 前向き傾斜面(前向き面)
39 軸部材
40 支基
41 支基本体部(支持構造体)
42 回動主軸
50 座受け部材
51 座本体
53 後側取付部(後側被支持部)
55 前側ばね受け部
60 圧縮コイルばね(ばね部材)
62 前側係合部
63 後側係合部
65 後側ばね受け部
65a 受け面
70 調整手段
71 作用軸
72 調整軸
80 操作手段
411a 下方遮蔽面
552 前側ばね反力受軸
C1 第一軸心
C2 第二軸心
C3 第三軸心
C4 第四軸心

Claims (6)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に椅子幅方向の第一軸心回りに回転可能に支持され、起立状態と傾動状態との間で前後方向に変位可能な背凭れと、
    前記支持構造体の前部に対して前後方向に相対移動可能に支持される前側被支持部、および前記第一軸心よりも上方の位置に支持される後側被支持部を有し、前記背凭れの前記支持構造体に対する変位に伴って前後方向に変位可能な座と、
    前記支持構造体または前記座と前記背凭れとの間で圧縮された状態で設けられ、前記背凭れの前後方向への変位に伴って変形することで少なくとも前記背凭れを前記起立状態に復帰させる方向に付勢するばね部材と、を備え、
    前記ばね部材は、付勢方向を前後方向に向けて配置され、ばね前部に配置される前側係合部とばね後部に配置される後側係合部とを備え、
    前記支持構造体または前記座は、前記前側係合部に係合する前側ばね受け部を備え、
    前記支持構造体または前記背凭れは、前向き面を有し、前記後側係合部に係合する後側ばね受け部を備え、
    前記後側ばね受け部は、上下方向に位置調整可能に設けられ、前記前向き面に対して面接触する受け面を有する椅子。
  2. 前記ばね部材の前記後側係合部を上下方向に位置調整する調整手段が設けられ、
    前記後側ばね受け部は、前記調整手段を介して前記ばね部材の前記後側係合部に取り付けられ、前記調整手段と前記前向き面との間に配置されている請求項1に記載の椅子。
  3. 前記後側ばね受け部の前記椅子幅方向の両側面は、前記支持構造体または前記背凭れに対して前記椅子幅方向に間隔をあけて配置されている請求項2に記載の椅子。
  4. 前記ばね部材の前記後側係合部と前記後側ばね受け部とは、共通の軸回りに回転可能に設けられている請求項2又は3に記載の椅子。
  5. 前記前向き面には、上下方向に延在する凹溝が形成され、
    前記受け面は、前記凹溝の底面に対して面接触している請求項2乃至4のいずれか1項に記載の椅子。
  6. 前記調整手段は、前記椅子幅方向の中央に位置する中央部と、前記中央部から前記椅子幅方向の両側に向けて延出する軸部と、を備え、
    前記軸部に前記ばね部材の前記後側係合部が回転可能に支持されている請求項2乃至5のいずれか1項に記載の椅子。
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