JP7119157B2 - 椅子 - Google Patents
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即ち、本発明に係る椅子は、着座者が着座する座体と、前記座体を支持する支持体と、前記支持体に一方向に摺動自在な状態で保持されるとともに、前記座体に取り付けられる摺動部材と、を備え、前記座体は、前記摺動部材の上面に当接して前記摺動部材に支持される下向き支持面と、前記摺動部材の摺動方向の端部側が配置される部位に形成され、前記摺動部材の摺動方向の端部側の下面に当接して前記摺動部材を支持する上向き支持面と、を有し、前記支持体は、上方に突出して前記摺動部材を一方向に摺動自在に案内し、かつ、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向の変位を規制する案内レールを備えていることを特徴とする。
図1は、本実施形態に係る椅子100を側方から見た斜視図である。図2は、椅子100を後方(背凭れ側)から見た斜視図である。
以下の説明においては、説明の便宜上、座体4に正規姿勢で着座した着座者が前を向く方向を「前方」と称し、その反対方向を「後方」と称する。また、以下の説明における上下、左右の向きは、着座者が座体4に正規姿勢で着座したときの着座者を中心とした向きと合致する向きを意味するものとする。なお、図中の適所には、前方を指す矢印FRと、上方を指す矢印UPと、左側方を指す矢印LHが記されていている。
脚柱12の下部を構成する外筒13は、多岐脚11に回転不能に嵌合して支持されている。脚柱12の上部を構成する内筒14は、上端部に支基2を固定して支持するとともに、下部が外筒13に水平方向で回転可能に支持されている。
支基2には、脚柱12の昇降調整機構と背凭れ7のリクライニング機構が内蔵されている。
図3に示すように、座受部材3は、左右両側の前部領域と後部領域とが前アーム60fと後アーム60rを介して支基2の上部に揺動可能に連結されている。前アーム60fは、支基2の前端部から上方に向かって湾曲しつつ椅子幅方向外側に延出し、下端側が椅子幅方向に沿う軸線を中心として支基2の前部に回動可能に支持されている。後アーム60rは、下端部が背凭れ支持体70の後述する前向き腕部72bに一体に結合され、前向き腕部72bから上方に向かって湾曲しつつ椅子幅方向外側に延出している。背凭れ支持体70の前向き腕部72bの前端部は支基2内の後部寄りのリクライニング機構の軸に連結されている。このため、後アーム60rは、リクライニング機構の操作に応じて椅子幅方向に沿う軸回りに傾動する。
これらの図にも示すように、座受部材3は、左右一対の側部フレーム部61と、左右の側部フレーム部61の前部領域同士を連結する連結フレーム部62、を有している。この実施形態の場合、左右の側部フレーム部61と連結フレーム部62とは一体部材として形成されている。左右の側部フレーム部61は相互に平行になるように配置されている。左右の各側部フレーム部61の上部には、座体4を前後方向に摺動自在に支持するため案内レール63が突設されている。本実施形態においては、側部フレーム部61(座受部材3)が、座体4を支持する支持体を構成している。
座体4の下面の左右両側に設けられた各フレーム受部42の下面には、座体4の前後方向に略沿って延出する断面略矩形状の凹状部43が形成されている。
座受部材3の左右の側部フレーム部61は、図10~図12にも示すように、ガイド金具44を前後スライド可能に保持する案内レール63を有している。案内レール63は、側部フレーム部61の本体部分に連接する下部領域の幅が上部領域の幅よりも狭い断面略T字状に形成されている。案内レール63については、幅の狭い下部領域をくびれ部63aと称し、幅の広い上部領域を頭部63bと称するものとする。
案内レール63の頭部63bの上面と左右の側面には、摺動性の良い薄肉の樹脂部材36が被着されている。なお、樹脂部材36のうちの、案内レール63の上記の規制凹部37に対応する部位には、同形状の開口(符号省略)が形成されている。
操作レバー21は、図10~図13に示すように、枢軸51を回動可能に保持する一対の枢軸保持部22と、枢軸保持部22に接続された平板状の把持操作片23と、把持操作片23の操作端から離間した位置から把持操作片23の把持面と交差する方向に延びるアーム部24と、を有している。アーム部の24の先端部には、上述したロック爪30aが略直角方向に屈曲して突出している。本実施形態の場合、ロック爪30aは一対設けられている。
一対の枢軸保持部22は、把持操作片23の幅方向に離間した二位置に設置されている。各枢軸保持部22は、把持操作片23の把持面と交差する方向に膨出して形成されている。枢軸保持部22は、対応する枢軸51を枢軸51の軸線o方向と略直交する方向から挿入係合可能な挿入開口25と、挿入開口25の内側(奥側)において枢軸51を回動可能に保持する保持孔26と、を有している。
挿入開口25への枢軸51の通過を許容し得る枢軸保持部22と枢軸51の相対回動位置範囲を第1の相対位置範囲P1と称する。なお、本実施形態においては、挿入開口25への枢軸51の通過を許容し得る相対回動範囲が狭いため、図13においては、幅を持たない一位置のように第1の相対位置範囲P1が示されている。
保持孔26の円弧面26aの中心角は、枢軸51の円弧部51aの中心角よりも所定角度大きく設定されている。また、保持孔26の円弧面26aの直径は、枢軸51の最大直径Dmaxとほぼ等しく(枢軸51の最大直径Dmaxよりも若干大きく)設定されている。
したがって、本実施形態に係る椅子100においては、ガイド金具44と側部フレーム部61の間の摺動隙間を狭めて両者の間のガタ付きを抑制した状態において、座体4を座受部材3に容易に組み付けることができる。
したがって、この構成を採用した場合には、座体4を座受部材3に対してより容易に組み付けることができる。
さらに、上記の実施形態の座体4は、座シェル40の上部にクッション材が配置され、クッション材と座シェル40の周域が表皮部材41によって被覆された構造とされているが、座体は、座枠にメッシュ状の張材を張設した構造であっても良い。
43 凹状部
43a-1 下向き支持面
44 ガイド金具(摺動部材)
45 支持ブロック
46 挿入溝
46u 上向き支持面
61 側部フレーム部(支持体)
63 案内レール
Claims (3)
- 着座者が着座する座体と、
前記座体を支持する支持体と、
前記支持体に一方向に摺動自在な状態で保持されるとともに、前記座体に取り付けられる摺動部材と、を備え、
前記座体は、前記摺動部材の上面に当接して前記摺動部材に支持される下向き支持面と、前記摺動部材の摺動方向の端部側が配置される部位に形成され、前記摺動部材の摺動方向の端部側の下面に当接して前記摺動部材を支持する上向き支持面と、を有し、
前記支持体は、上方に突出して前記摺動部材を一方向に摺動自在に案内し、かつ、前記摺動部材の摺動方向と交差する方向の変位を規制する案内レールを備えていることを特徴とする椅子。 - 前記上向き支持面は、前記座体における、前記摺動部材の摺動方向の端部側が配置される部位に形成される支持ブロックの上面に形成され、前記下向き支持面とともに、前記摺動部材の摺動方向の端部側が係合される挿入溝を形成していることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記座体は、前記座体の下面に上方に窪むように形成される凹状部を備え、前記下向き支持面は、前記凹状部の下面であり、前記支持ブロックは、前記凹状部の前記摺動部材の摺動方向の端部側が配置される部位に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の椅子。
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