JP5806087B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
このようなランバーサポートの取付構造では、左右の把持片を長孔に挿入する際に、ランバーサポート本体を厚さ方向に大きく弾性変形させるか、斜めに傾斜させながら、左右の把持片を交互に長孔に嵌合する必要があり、背凭れへのランバーサポートの取付作業が面倒である。
(1)背フレームに、着座者の腰部を支持するランバーサポートを設けた椅子を、左右両側部に、内・外周面方向に貫通する上下方向に長いガイド孔を設けた背フレームと、一端側を、前記背フレームの両側部の外周面側より操作しうるように外方に突出させるとともに、他端側が前記背フレームの両側部より内方に突出するようにして、前記背フレームのガイド孔に、上下方向に摺動可能として嵌合された左右1対の操作部材と、両側部に、前記操作部材の他端側に前方より連係することにより、操作部材に対して上下方向に相対移動不能とした取付部を有するランバーサポート本体とを備えるものとする。
また、操作部材は、左右方向に貫通するガイド孔に嵌合され、前後方向への移動が阻止されるので、ランバーサポート本体を前方から操作部材に連係する際に、操作部材がガイド孔より外れたり、前後方向にぐらついたりすることがなく、操作部材とランバーサポート本体との連係作業を容易に行うことができる。
また、取付部の後向片は、操作部材の前後方向に開口する連係孔に、前後方向に摺動可能として嵌合されているので、ランバーサポート本体が前後方向に弾性変形しても、その動きが、後向片を介して操作部材に直接伝達されることがない。
さらに、取付部の後向片を操作部材の連係孔に嵌合してあるので、操作部材がガイド部のガイド孔より抜け外れるのを防止することができる。
操作部材を操作して、ランバーサポート本体の上下位置を段階的に調節する際に発生する振動が、ランバーサポート本体に伝達されにくくなるので、不快感が緩和される。
図1は、本発明のランバーサポートを備える椅子の正面図、図2は、同じく側面図である。
この椅子は、先端部にキャスタ1を備える放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3と、脚体3の中央に立設され、内部にガススプリング(図示略)が収容された伸縮式の脚柱4と、脚柱4の上端に後端部が固着された前上方を向く支基5と、支基5により支持された座6と、前端部が左右方向を向く軸7をもって支基5に枢着された背凭れ支持体8と、この背凭れ支持体8の後上部に支持された背凭れ9と、背凭れ9の上下方向の中間部に設けられたランバーサポート10とを備えている。
横フレーム11aは、左右方向の中央部が平面視において後方に突出するように円弧状に緩やかに湾曲するとともに、両側部は、正面視において斜め上方に傾斜している。左右の起立フレーム11bは、後記する背フレーム17の側枠杆19の下部と同方向を向くように、斜め前上方に傾斜させてある。
左右の背凭れ支持杆12の前端部は、支基5の両側部に、上記軸7により上下方向に回動可能に枢着されている。
まず、横フレーム11aの左右両側部に形成された前方に開口する左右1対の嵌合孔13、13(図4、図7参照)に、左右の背凭れ支持杆12の後端部をがたなく嵌合する。
ついで、横フレーム11aにおける左右の嵌合孔13と対応する位置の上面に設けた2個ずつの取付孔14、14に、上方よりボルト15、15を挿入し、両ボルト15の下端部を、背凭れ支持杆12の後端部に設けた上下方向の左右2個のめねじ孔16、16に螺合して締め付ける。これにより、背凭れ支持フレーム11の横フレーム11aに、左右の背凭れ支持杆12の後端部が強固に固定された背凭れ支持体8が形成される。
図6〜図8に示すように、カバー部材33は、上端部を除いた部分の左右方向の厚さをやや大とした縦長板状の上向片34と、その下端に、背凭れ支持フレーム11の両側部下面の傾斜面に沿うように連設された、斜め内下向きに傾斜する内向片35とを備え、上向片34と内向片35との連設部付近の内側面には係止片36が、内向きに突設されている。なお、上向片34と、これが装着される上述の起立フレーム11bは、後記する操作部材43、およびこの操作部材43を介して、後記するランバーサポート本体41における下部の左右の取付部42を上下方向に移動可能に支持して案内するためのガイド部を兼ねている。
背凭れ支持フレーム11における左右の起立フレーム11bと横フレーム11aの上端部の外側面には、カバー部材33と補形をなすとともに、上半部が内外に貫通する上下方向の凹部37が形成されている。
これにより、カバー部材33は、背凭れ支持フレーム11の外側面に形成した凹部37に、背フレーム17を固定した上下のボルト28の頭部を覆うようにして取り付けられ、また、必要に応じて取り外すこともできる。
上記上向片34と起立フレーム11bとに形成したガイド孔52は、操作部材43、およびそれに連係されるランバーサポート本体41の下部の取付部42を案内するガイド部の一部を構成するものであるが、上向片34や起立フレーム11bを省略した際には、上記のようなガイド孔52を、側枠杆19の厚肉とした外側片19bに設けてもよい。
また、後向片58bにおける外側面の前端部には、上下1対の係合突起62、62が、外向きに突設されている。
なお、張材18を背フレーム17に張設した後でも、張材18を前方に撓ませることにより、ランバーサポート本体41およびガイド部材58を背フレーム17の後側から装着することも可能である。
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
6 座
7 軸
8 背凭れ支持体
9 背凭れ
10 ランバーサポート
11 背凭れ支持フレーム
11a横フレーム
11b起立フレーム(ガイド部)
12 背凭れ支持杆
13 嵌合孔
14 取付孔
15 ボルト
16 めねじ孔
17 背フレーム
18 張材
19 側枠杆
19a内側片
19b外側片
20 上枠杆
21 下枠杆
22 張設部材
23 張設部材
24 凹溝
25 リブ
26 嵌合凹部
27 取付孔
28 ボルト
29 ナット保持部
30 四角ナット
31 取付孔
32 ボルト
33 カバー部材
34 上向片(ガイド部)
34a係止爪
35 内向片
35a係止爪
36 係止片
36a係止爪
37 凹部
38 下向片
39 通孔
40 係止段部
41 ランバーサポート本体
42 取付部
42a外向片
42b後向片
43 操作部材
44 把持部
44a内向突片
45 連係部材
45a係合片
46 嵌合孔
47 厚肉部
48 凹溝
49 連係孔
50 係止孔
51 突起
52 ガイド孔
53 内向突条
54 薄肉部
55 長孔
56 突条片
57 係合凹部
58 ガイド部材
58a内向片
58b後向片
58c底片
59 切欠部
60 厚肉部
61 係合溝
62 係合突起
63 凹部
64 突起
C 湾曲部
S 隙間
Claims (6)
- 背フレームに、着座者の腰部を支持するランバーサポートを設けた椅子において、
左右両側部に、内・外周面方向に貫通する上下方向に長いガイド孔を設けた背フレームと、
一端側を、前記背フレームの両側部の外周面側より操作しうるように外方に突出させるとともに、他端側が前記背フレームの両側部より内方に突出するようにして、前記背フレームのガイド孔に、上下方向に摺動可能として嵌合された左右1対の操作部材と、
両側部に、前記操作部材の他端側に前方より連係することにより、操作部材に対して上下方向に相対移動不能とした取付部を有するランバーサポート本体
とを備えることを特徴とする椅子。 - ガイド孔を、背フレームの両側部に、左右方向に貫通するようにして設け、このガイド孔に、左右方向を向く操作部材を、前記背フレームの外側方より操作しうるように嵌合してなる請求項1記載の椅子。
- 取付部は後向片を備え、この後向片を、左右方向を向く操作部材の内側部に設けた前後方向に開口する連係孔に、前後方向に相対移動可能として前方より嵌合してなる請求項2記載の椅子。
- 連係孔の左右寸法を、後向片の左右寸法より大とすることにより、前記連係孔内において前記後向片が左右方向に移動しうるようにしてなる請求項3記載の椅子。
- 背フレームを、ガイド孔を有する左右1対の側枠杆を備える枠状をなすものとし、前記背フレームの枠内にランバーサポート本体を配設するとともに、ランバーサポート本体の取付部を、前記側枠杆の前方かつ前記ガイド孔よりも内方に位置するように、ランバーサポート本体の側縁より外向きに突設し、前記取付部を、側枠杆の前方において操作部材の内側部と連係してなる請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
- 枠状をなす背フレームの前面に、張材を、ランバーサポート本体を前方より覆うようにして張設してなる請求項5記載の椅子。
Priority Applications (1)
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JP2011242878A JP5806087B2 (ja) | 2011-11-04 | 2011-11-04 | 椅子 |
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Families Citing this family (1)
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JP6338213B2 (ja) * | 2014-03-27 | 2018-06-06 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
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2011
- 2011-11-04 JP JP2011242878A patent/JP5806087B2/ja active Active
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