JP2017113465A - 椅子の背もたれ - Google Patents

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昌史 長谷川
Masashi Hasegawa
昌史 長谷川
利幸 佐藤
Toshiyuki Sato
利幸 佐藤
秀男 岡村
Hideo Okamura
秀男 岡村
智明 塙
Tomoaki Hanawa
智明 塙
小川 剛史
Takashi Ogawa
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Abstract

【課題】前後開口の背枠体にメッシュ材を張った構造の背もたれにおいて、ランバーサポート体の新たな取り付け構造を提供する。
【解決手段】背もたれは背枠体19を有しており、背枠体19は、上下長手のサイドフレームを備えている。サイドフレームのうち着座者の腰部のあたりの高さ位置に、内向き張り出し部を形成して、内向き張り出し部に上下長手のガイド溝穴61を形成している。ランバーサポート体27は、支持部27aと摘み27bとを有しており、支持部27aには、ガイド溝穴61に嵌まるスライダー62を設けている。スライダー62にはストッパー突起63を設けて、ガイド溝穴61には、ストッパー突起63が係脱するストッパー溝を多段に形成している。
【選択図】図10

Description

本願発明は、ランバーサポート体付きの背もたれに関するものである。
椅子の背もたれにおいて、着座した人の腰部を的確に支えるためのランバーサポート体を設けることは広く行われている。ランバーサポート体は、高さが一定の固定式と高さ調節が可能なものとがあり、また、背もたれのうち左右中間部を支えるタイプと、左右に分離していて背もたれの左右側部を支えるものとがある。
ランバーサポート体の取り付け構造は様々であり、背もたれの基本構造によって異なっている。前後に開口した背枠体にメッシュ材を張った構造の背もたれがあるが、このタイプの背もたれにランバーサポート体の取り付ける方法として、特許文献1,2には、背枠体に横長の中間フレームを一体に設け、この横長の中間フレームにランバーサポート体を取り付けることが開示されている。
特開2015−13113号公報 特開2015−92924号公報
特許文献1,2のように背枠体に中間フレームを設けると、背枠体の強度が高まると共に、ランバーサポート体の支持安定性に優れているが、背枠体に中間フレームを備えていない背もたれには適用できないという問題がある。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明者たちは、改良された技術として各請求項の発明を創作した。このうち請求項1の発明は、左右側部が上下長手の左右サイドフレームで形成された前後開口の背枠体と、前記背枠体に張られたメッシュ材と、前記メッシュ材を後ろから支えるランバーサポート体とを有している、という基本構成になっている。
そして、請求項1では、上記基本構成において、前記左右サイドフレームに相対向するように内向き張り出し部を設け、前記内向き張り出し部を含んだ部位に、前記ランバーサポート体を高さ調節可能に取り付けている。ランバーサポート体は、内向き張り出し部のみに取り付けてもよいし、サイドフレームのうち内向き張り出し部を含んだ広い範囲に取り付けてもよい。メッシュ材、可撓性を有して着座者の体圧を支持できる材料を意味しており、編地や織地に限定されるものではない。
請求項2の発明は、請求項1と同じ基本構成において、前記ランバーサポート体は左右に分離しており、各ランバーサポート体は、一部が正面視で前記サイドフレームの前面に重なる状態で、前記サイドフレームに高さ調節可能に取り付けられている。
請求項3の発明は、請求項1と同じ基本構成において、前記背枠体の前側には、当該背枠体と略相似形のメッシュ材保持枠が重なっていて、前記メッシュ材保持枠の前面に前記メッシュ材が張られており、かつ、背枠体の内周のうち少なくとも前記ランバーサポート体の部分は、前記メッシュ材保持の内周よりも僅かに内側に張り出している。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記サイドフレーム又は前記内向き張り出し部に、前向きに開口した上下長手のガイド溝穴を形成している一方、前記ランバーサポート体は左右に分離しており、これら両ランバーサポート体には、前記ガイド溝穴に上下動自在に嵌まるスライダーを設けており、前記スライダーとガイド溝穴とに、スライダーの弾性に抗して係脱する係合手段を設けている。
請求項5の発明は、請求項2又は4において、前記左右のランバーサポート体には、人が昇降操作するための摘みを後ろ向き突設しており、前記摘みは、前記サイドフレームの内側面に当接又は近接している。
請求項2〜4ではランバーサポート体を左右に分離した構成になっているが、請求項1では、左右の内向き張り出し部に別々のランバーサポート体を取り付けることと、左右の内向き張り出し部を利用して1つのランバーサポート体を取り付けることとを含んでいる。後者の場合は、ランバーサポート体は、メッシュ材の左右中間部のみを支えてもよいし、メッシュ材を左右略全長にわたって支持してもよい。
請求項1の発明によると、内向き張り出し部を設けたことでランバーサポート体の取り付け面積を大きくできるため、サイドフレームの強度低下をもたらすことなく、ランバーサポート体を安定的に取り付けることができる。このため、着座者の腰部の高さ位置に中間フレームを備えていない背枠体についても問題なく適用できて、汎用性に優れている。実施形態のように、内向き張り出し部を背支柱への連結部に兼用すると、内向き張り出し部を有効利用して、構造の簡素化等に後傾できる。
ランバーサポート体を左右に分離すると、ランバーサポート体が直接に身体に当たることを防止又は抑制して、身体への当たりの柔らかさを確保できる利点がある。この点、請求項2の構成を採用すると、ランバーサポート体の左右幅は変えることなく、ランバーサポート体位置を左右外側に寄せることができるため、ランバーサポート体が身体に当たることを、的確に実現できる。
また、メッシュ材の支持位置が左右外側に広がるため、メッシュ材保持枠を引っ張る機能も向上する。これにより、メッシュ材で使用者の腰部を支えるランバーサポート機能を向上できる利点がある。また、ランバーサポート体はメッシュ材によってサイドフレームの前面に押される状態になるため、メッシュ材の姿勢の安定性も向上できる。
請求項3の発明では、メッシュ材保持枠の内周のうち少なくともランバーサポート体の部分が背枠体の内周よりも外側に位置しているため、ランバーサポート体の一部を、背枠体とメッシュ材保持枠との段差の個所でサイドフレームにて支持できることにより、支持安定性を向上可能になる。なお、メッシュ材保持枠の一部を外側に切り欠くことによっても同じ効果を得ることができる。
ランバーサポート体の昇降ガイド手段としては、様々な組み合わせを採用できるが、請求項3の構成を採用すると、簡単な構造によってランバーサポート体を的確にガイドできる利点がある。また、ランバーサポート体はサイドフレームの内側にはみ出ているため、ランバーサポート体には、メッシュ材で後ろに押されることによって曲げモーメントが作用するが、スライダーがガイド溝穴に嵌まっていることにより、ランバーサポート体の曲がりや変形を確実に防止できる。従って、ランバーサポート体の取り付け強度においても優れている。
上記のとおり、ランバーサポート体がサイドフレームの内側にはみ出ていると、ランバーサポート体には、メッシュ材で後ろに押されることによって曲げモーメントが作用するが、請求項4の発明では、摘みが、サイドフレームの(或いは内向き張り出し部の)内側面で直接に又は間接的に支持されることにより、ランバーサポート体の姿勢変化を抑制できる。このため、ランバーサポート体を所定の姿勢にしっかりと保持して、メッシュ材の支持安定性を向上できる。
実施形態の椅子の外観図であり、(A)は前から見た斜視図、(B)(C)は後ろから見た斜視図、(D)は右側面図である。 (A)はベースと傾動フレームとの分離斜視図、(B)はベースを後ろから見た斜視図である。 (A)は主要部材の分離斜視図、(B)はメッシュ材を省略した状態での正面図、(B)はメッシュ材を省略した状態での斜視図である。 (A)は背部を後ろから見た一部分離斜視図、(B)背部を後ろから見た部分的な斜視図、(B)は背枠体とランバーサポート体と連結部カバーとの分離斜視図である。 (A)は背支柱と背枠体との分離斜視図、(B)は背支柱の部分斜視図、(C)は背枠体の部分斜視図である。 (A)は背支柱と背枠体との分離斜視図、(B)は背枠体の部分斜視図である。 連結部の平断面図である。 (A)(B)は背枠体の斜視図、(C)(D)はメッシュ材保持体の斜視図である。 (A)は背もたれの上端部の縦断側面図、(B)は背もたれの側部の平断面図、(C)は背もたれの下部の縦断側面図である。 (A)は背枠体とランバーサポート体と連結部カバーとの分離斜視図、(B)はランバーサポート体と連結部カバーとを組み合わせた状態での後方斜視図である。 (A)はランバーサポート体と連結部カバーとを組み合わせた状態での斜視図、(B)はランバーサポート体と連結部カバーとを背枠体に組み合わせた状態での斜視図、(C)はランバーサポート体と連結部カバーとを背枠体との分離斜視図である。 ランバーサポート体の装着部の平断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、方向を特定するため、前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人の向きを基準にしている。正面視は、着座した人と対向した方向から見た状態である。内向き・外向ききの文言も使用するが、内向きは、左右方向のうち、背もたれの縦長中心線を向いた方向であり、外向きは逆方向である。
(1).椅子の概略
まず、図1〜3を参照して椅子の概略を説明する。本実施形態の椅子は、事務用等に多用されている回転椅子であり、主要要素として、脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。脚装置1は、中央部に位置した脚支柱(ガスシリンダ)4と放射状に延びる枝杆と有しており、各枝杆の先端にはキャスタを設けている。
図1(C)のとおり、脚支柱4の上端にはベース5が嵌着されている。図2に示すように、ベース5には、左右横長の支軸6を介して回動部材7が取り付けられており、回動部材7に、傾動フレーム8が固定されている。回動部材7は、図示しないばねに抗して後傾動する。なお、座2は、ベース5と回動部材7とに連結された中間部材で支持されている。
図1(D)及び図2のとおり、傾動フレーム8は、基部9と左右の背支柱10とを有して側面視でく字形に曲がった形態を成しており、左右の背支柱10に背もたれ3が取り付けられている。傾動フレーム8の基部9は、左右のメンバーを、下ジョイント11と中間ジョイント12とで一体に連結した構造になっている(シェル状の構造体に穴を空けた構造と見ることも可能である。)。
下ジョイント11は、回動部材7に設けた後ろ向き張り出し板14に上から重なっており、下ジョイント11には押さえ板15が上から重なっている。そして、後ろ向き張り出し板14と下ジョイント11とに下方から挿通したビス16を押さえ板15にねじ込むことにより、下ジョイント11が後ろ向き張り出し板14に固定されている。
傾動フレーム8を構成する左右背支柱10の上端は、左右横長の上ジョイント18で一体に連結されている。上ジョイント18が請求項に記載したジョイントに該当する。背支柱10及び上ジョイント18は概ね板状の形態であり、左右背支柱10と上ジョイント18と中間ジョイント12とにより、角筒に近い形態が構成されている。このため、薄肉であっても、後ろ向きの外力や横向きの外力、或いは平面視でねじるような外力に対して、高い抵抗を発揮する。すなわち、薄肉であっても高い剛性を備えている。なお、傾動フレーム8は、樹脂の成形品又はアルミダイキャスト品である。
背もたれ3は、強度メンバーとしての背枠体19を備えている。背枠体19は樹脂の成形品であり(ダイキャスト品でもよい)、上下長手の左右サイドフレーム20と、これらの上端に一体に繋がったアッパーフレーム21と、サイドフレーム20の下端に一体に繋がったロアフレーム22とで概ね四角形に形成されている。そして、左右のサイドフレーム20が背支柱10に固定されている。なお、背枠体19は背フレーム又はアウター枠と呼ぶことも可能である。
本実施形態の背もたれ3は、着座者の身体をメッシュ材17で支えるタイプであり、メッシュ材17は、背枠体19に手前から重なるメッシュ材保持枠(インナー枠)23に張られていて、メッシュ材保持枠23が背枠体19に取り付けられている。メッシュ材17の縁部は、メッシュ材保持枠23に縫着やタッカー止め等の手段で固定されている(テープ状の縁部材を使用して取り付けることも可能である。)。
メッシュ材保持枠23は背枠体19と相似形に形成されており、上下長手のサイドメンバー24と左右長手のアッパーメンバー25及びロアメンバー26で構成されている。メッシュ材保持枠23も樹脂の成形品である。請求項との関係では、背枠体19は後ろ側部材に該当し、メッシュ材保持枠23は前側部材に該当する。図3(B)に明示するように、メッシュ材保持23の内周は背枠体19の内周よりも少し外側に位置している。従って、背枠体19の内周部がライン状の状態で手前に露出している。このため、デザイン的に優れていると云える。
背もたれ3には、メッシュ材17を介して着座者の腰部を後ろから支える左右一対のランバーサポート体27を設けている。ランバーサポート体27は、背枠体19のサイドフレーム20に設けた内向きの後ろ向き係合枠部38(詳細は後述する)に、高さ調節可能に装着されている。この点の詳細は後述する。
図1(D)から理解できるように、背支柱10の上端部は、概ね着座者の腰部の高さと同じ程度の高さになっており、背もたれ3は、着座者の腰部の高さ位置が最も前になるように側面視で前向き凸状に曲がっている。そして、背支柱10と背枠体19との連結部はは、内側(左右サイドフレーム20の間から)と後ろから、連結部カバー28で覆われている。
(2).背枠体と背支柱との連結構造
次に、従前の図に加えて図5〜7も参照して、背枠体19と背支柱10との連結構造を説明する。例えば図5(A)(B)に示すように、背支柱10の上端部には、リア嵌合部として、前向き係合突起31を設けている。前向き係合突起31の概ね下半部は、左右方向の外向きに切除されており、従って、前向き係合突起31の下半部は、上半部に比べて左右幅が小さくなっている。
そして、前向き係合突起31に、上ジョイント18から上向きに突出した上向き突出部31aと、上ジョイント18から下きに突出した下向き突出部31bとを設けている。上下の突出部31a,31bは、側面視で爪状の形態になっている。
図5(A)に明示するように、下向き突出部31bのうち前向き係合突起31の幅狭部の左右方向の外側部位には、背支柱10の前面よりも深く入り込んだリア係合溝34を形成している。リア係合溝34は下方にも開口している。前向き係合突起31の上向き突出部31aには、ビス(ボルト)35が後ろから貫通するビス挿通穴36を空けている。図7から理解できるように、前向き係合突起31における上向き突出部31aの後面には、ビス35の頭を納める座繰り穴37を形成している。
他方、背枠体19のサイドフレーム20に、背支柱10の前向き係合突起31に、これを囲うようにして嵌まる後ろ向き係合枠部38を形成している。図9(B)から理解できるように、サイドフレーム20は後ろ向き凹状はやや反った平断面形状であり、そこで、図5(A)(C)のとおり、後ろ向き係合枠部38は、サイドフレーム20の後面に、上下リブ39,40とこれらに連続した縦長のサイドリブ41とを後ろ向き突設することによって形成されている。
後ろ向き係合枠部38と前向き係合突起31とが前後から嵌まることにより、背枠体19は、上下方向及び左右方向とのいずれの方向にもずれ不能に保持される。例えば図4(C)から理解できるように、後ろ向き係合枠部38は、背枠体19の内側面から若干の寸法だけ左右内向きにはみ出している。従って、後ろ向き係合枠部38の一部が、請求項に記載した内向き張り出し部になっている。
例えば図5(A)から理解できるように、後ろ向き係合枠部38の内部には、前向き係合突起31に形成したリア係合溝34に入り込むフロント係合突起42が、後ろ向きに突設されている。フロント係合突起42の上面は、後ろに向けて高さが低くなる傾斜面42aになっており、これに対応して、前向き係合突起31におけるリア係合溝34の上面も、後ろに向けて高さが低くなる傾斜面34aになっている。従って、リア係合溝34とフロント係合突起42とは、側面視で、上面が後ろ下向きに傾斜した略台形状になっている。
後ろ向き係合枠部38の下端部には、前向き係合突起31の下向き突出部31bに下から嵌入する上向き開口のポケット部43を形成している。ポケット部43は、後ろ向き係合枠部38の下リブ40の一部を凹ませることで形成されている。下リブ40の下方には、背面視四角形の補助凹部44が後ろ向きに開口している。
背枠体19の後ろ向き係合枠部38は、背支柱10の前向き係合突起31に手前から嵌め込まれるが、単に後ろ向きに平行移動させただけでは、下向き突出部31bがポケット部40の前面に当たってしまう(つかえてしまう。)。従って、背枠体19を、その上端が手前にずれるように基準状態よりも傾けた姿勢にして、先に下向き突出部31bをポケット部43に差し込み、次いで、下向き突出部31bを支点にした状態で背枠体19を後ろに倒して所定の姿勢する、という手順により、上向き突出部31aが前向き係合突起31に嵌め込まれる。
そして、例えば図5(B)から理解できように、下向き突出部31bは、側面視で下窄まりの形状になっている。このため、先にポケット部43を下向き突出部31bに嵌め込むことが、容易になっている。また、フロント係合突起42の上面とリア係合溝34の上面とはいずれも傾斜面42a,34aになっているため、フロント係合突起42とリア係合溝34との嵌まり合いもスムースにガイドされる。
例えば図6に示すように、下向き突出部31bの上向き突出部31aと背枠体19の後ろ向き係合枠部38とは、既出のビス35と、これが螺合するナット45とで共締めされる。従って、ナット45は、背枠体19におけるサイドフレーム20の前面に重ねて配置されている。ナット45は、円筒状で一端にフランジを46を設けたタイプが使用されている。なお、図6に明示するように、サイドフレーム20の内周部には前向きのリブ51が形成されている。
図5に示すように、前向き係合突起31の下部と、後ろ向き係合枠部38のサイドリブ41及びフロント係合突起42とは、左右横長のピン50で連結されている。図5(A)の矢印で示すうに、ピン50は、サイドリブ41、前向き係合突起31、フロント係合突起42という方向に挿入されており、ピン50の先端は、背支柱10の端部で停止している。
(3).連結部カバー
例えば図4から理解できるように、前向き係合突起31の上下突出部31a,31bは後ろに露出しており、かつ、後ろ向き係合枠部38は内向き(背もたれ3の縦長中心の方向)に露出している。そこで、これらを樹脂製の連結部カバー28で覆っている。従って、連結部カバー28は、後面板28aと側面板28bを有する略L字状の断面形状であり(図7も参照)、上端と下端とに若干の蓋部28cを設けている。
前向き係合突起31は背支柱10から前向きに突出しているので、後面板28aは、上ジョイント18の上下幅の分だけ切り欠かれている。また、連結部カバー28の側面板28bは後ろ向き係合枠部38のサイドリブ41に重なっているので、ピン50は、連結部カバー28によって抜け不能に保持されている。従って、ピン50の抜け止めのための専用部材は必要ない。
図4(A)(C)に矢印で示すように、連結部カバー28は、左右サイドフレーム20の間から横向きに移動させることにより、背支柱10と背枠体19との連結部に嵌め込みセットされる。セットされると、後面板28aが背支柱10に嵌まるため、落下不能に保持される。また、図4(B)に示すように、連結部カバー28の側面板28bにはランバーサポート体27の摘み27bが内側から重なっている。このため、連結部カバー28は、ビスや係合爪等の手段を講じることなく、横向き移動不能に保持されている。ランバーサポート体27の構造は後述する。
(4).メッシュ材保持枠と背枠体との連結構造
次に、メッシュ材保持枠23と背枠体19との連結構造を、図8,9を参照して説明する。メッシュ材保持枠23と背枠体19との連結手段は、左右側部と上部と下部とにそれぞれ形成している。すなわち、サイドメンバー24とサイドフレーム20との連結、アッパーメンバー25とアッパーフレーム21との連結、ロアメンバー26とロアフレーム22との連結がそれぞれ行われている。また、ビスによる連結も行っている。以下、順次説明する。
まず、サイドメンバー24とサイドフレーム20との連結手段としては、図8に示すように、サイドフレーム20の上部に、正面視コ字形の位置決め突起53を上下に離反して一対設けて、上下の位置決め突起53の間の部位に、外向き鉤状のリア係合爪54を前向きに突設している。
他方、メッシュ材保持枠23のサイドメンバー24には、サイドフレーム20の位置決め突起53に嵌まる背面視略角形の位置決め穴55と、サイドフレーム20のリア係合爪54に上から噛み合う下向きのフロント係合爪56を後ろ向きに突設している。位置決め穴55は位置決め突起53よりも上下長さが長くなっている。従って、位置決め穴55を位置決め突起53に嵌めた状態でサイドメンバー24を下にずらすことにより、フロント係合爪56がリア係合爪54に上から噛み合うようになっている。
位置決め穴55と位置決め突起53とによって、サイドメンバー24はサイドフレーム20に対して左右ずれ不能に保持されて、フロント係合爪56とリア係合爪54との噛み合い(係合)により、サイドメンバー24はサイドフレーム20に対して前向き離反不能に保持されている。図9(B)では、位置決め穴55と位置決め突起53とが嵌合している個所の平断面を表示している。
アッパーメンバー25とアッパーフレーム21との連結手段としては、図8に部分的に表示するように、アッパーメンバー25に、複数の下向き突起56′を左右方向に適宜間隔で設けて、アッパーフレーム21には、下向き突起56が嵌まるアッパー係合穴57を空けている。従って、アッパーメンバー25は、アッパーフレーム21に対して前後左右のいずれの方向にもずれ不能に保持されている。図9(A)は、下向き突起56′とアッパー係合穴57とが嵌まった個所の断面を表示している。
ロアメンバー26とロアフレーム22との連結手段としては、図8(C)及び図9(C)に示すように、ロアメンバー26の上面に、係合手段の一環として、前向き鉤状のストッパー爪58を上向きに突設している一方、ロアフレーム22の下面には、同じく係合手段の一環として、ストッパー爪58が前向き移動不能に係合(当接)するストッパー段部59を形成している。
図6(A)において、背支柱10と背枠体19とを連結するためのビス35の下に別のビス60を表示しているが、このビス60により、サイドメンバー24とサイドフレーム20とが連結されている。従って、ビス60は、サイドフレーム20を貫通してサイドメンバー24にねじ込まれている。ビス60は、ナット45の下方においてサイドフレーム20を貫通している。
(5).ランバーサポート装置
次に、ランバーサポート装置を、主として図10〜12を参照して説明する。図10に明示するように、ランバーサポート体27は、メッシュ材17に後ろから当たる支持部27aと、支持部27aから後ろ向きに突出した摘み27bとを有している。図12に明示するように、支持部27aは、サイドフレーム20における後ろ向き係合枠部38の前面に重なっており、摘み27bは、サイドフレーム20の内側の個所において後ろ向きに突出している。また、支持部27aは、メッシュ材保持枠23におけるサイドメンバー24の一部にも重なっている。
そして、背枠体19におけるサイドフレーム20のうち後ろ向き係合枠部38を設けた個所に、前向きに開口して上下長手のガイド溝穴61を形成している一方、支持部27aには、ガイド溝穴61に嵌まるスライダー62を後ろ向きに突設している。スライダー62は、背面視において摘み27bの方向に開口したコ字形になっている。
更に、スライダー62は上下3つ分断されていて、上下中間部は舌片62aになっており、この舌片62aの外面に、半球状のストッパー突起63を設けている。他方、サイドフレーム20におけるガイド溝穴61の内側面には、ストッパー突起63が係脱するストッパー溝64を上下多段に多数形成している。従って、舌片62aが弾性変形して、ストト突起63が任意のストッパー溝64に嵌合することにより、ランバーサポート体27を任意の高さに保持できる。
図10(B)から理解できるように、ガイド溝穴61は、後ろ向き係合枠部38のうちサイドフレーム20の内側面から内側に張り出した部分に形成されている。従って、請求項との関係では、本実施形態では、ガイド溝穴61は内向き張り出し部に形成されていると云える。
サイドフレーム20にはメッシュ材保持枠23が重なっているので、ガイド溝穴61は内向きに張り出した個所に形成することになるが、メッシュ材保持枠23を備えていな場合など、条件が許せば、ガイド溝穴61の一部又は全体がサイドフレーム20の前面に形成されていてもよい。また、サイドフレーム20の前面と内向き張り出し部の前面とに2本のガイド溝穴を形成して、ランバーサポート体17に2つのスライダーを設けることも可能である。
ランバーサポート体27の支持部27aは、正面視では概ね四角形であり、各コーナー部を丸く面取されている(正確な形状は図3(B)参照)。また、平面視と側面視では前向き凸状に緩く湾曲している。このため、メッシュ材17は支持部27aの表面に滑らかに当たり、メッシュ材17の特定個所に応力が集中するようなことはない。なお、ランバーサポート体27はメッシュ材17で後ろに押されているので、手前に抜け出ることはない。
ランバーサポート体27の摘み27bは、背面視で、側片27cと上下片27dとを有する内向き開口コ字形になっており、側片27cが連結部カバー28の側面板28bに内側から重なっている。そして、ランバーサポート体27は、ストッパー突起63がガイド溝穴64に嵌まっていることによって左右移動不能に保持されているため、連結部カバー28は内向き移動不能に保持されている。
また、着座者の体圧がメッシュ材17に掛かると、ランバーサポート体27には、その内側部分が押されて、図12において時計回り方向に回動させられるような外力が作用するが、摘み27bが、連結部カバー28の側面板28を介して後ろ向き係合枠部38の内側面(リブ41)で支持されるため、ランバーサポート体27は変形することなく、安定的に保持されている。
特に、摘み27bはコ字形になっていて高い剛性を発揮しているため、ランバーサポート体27の変形が確実に阻止されている。また、ランバーサポート体27の変形がないため、スライダー62には外力が及んでおらず、このため、スライダー62はガイド溝穴61において自由にスライドできる状態になっている。このため、ランバーサポート体27の昇降操作も軽快に行える。
図12に明示するように、ランバーサポート体27の支持部27aのうち内側に位置した部位は、摘み27bに連接されていない薄板状になっていて、その先端は自由端になっている。すなわち、ランバーサポート体27の内端部は、片持ち梁の状態の薄板状になっている。このため、支持部27aの内端部がメッシュ材17の押圧力によって撓み変形することか許容されている。その結果、クッション性を向上できると共に、メッシュ材17の劣化も抑制できる。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、内向き張り出し部を、サイドフレームの前面から後ろに段落ちした状態に形成して、メッシュ材と内向き張り出し部との間にランバーサポート体の外端部を配置することも可能である。この場合は、ランバーサポート体の昇降ガイド手段としては、内向き張り出し部にガイド溝穴を形成して、ランバーサポート体にはスライダーを形成してもよいし、或いは、内向き張り出し部に前向きのガイドレール部を形成して、ランバーサポート体にはガイド溝又はガイド穴を形成してもよい。
左右の内向き張り出し部に昇降体を装架して、昇降体の左右端部を内向き張り出し部に昇降自在に装着して、昇降体にランバーサポート部を設けることも可能である。或いは、左右の内向き張り出し部に横長のステーを固定し、このステーにランバーサポート体を昇降自在に取り付けるといったことも可能である。ランバーサポート体を高さ調節するための係合手段も、ストッパー突起とストッパー溝との組み合わせの他に、様々の嵌合手段を採用できる。
また、適用対象は回転椅子には限らず、回転式でない移動自在な椅子や、劇場用椅子のような固定式椅子にも適用できる。背支柱も、必要に応じて様々な態様に具体化できる。
本願発明は、実際に椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
2 座
3 背もたれ
10 背支柱
17 メッシュ材
19 背枠体
20 サイドフレーム
22 メッシュ材
23 前側部材の一例としてのメッシュ材保持枠
24 メッシュ材保持枠のアッパーメンバー
27 ランバーサポート体
27a 支持部
27b 摘み
28 連結部カバー
31 背支柱の係合突起
38 後ろ向き係合枠部
41 サイドリブ
61 ガイド溝穴
62 スライダー
62a 舌片
63 ストッパー突起
64 ストッパー溝

Claims (5)

  1. 左右側部が上下長手の左右サイドフレームで形成された前後開口の背枠体と、前記背枠体に張られたメッシュ材と、前記メッシュ材を後ろから支えるランバーサポート体とを有している構成であって、
    前記左右サイドフレームに相対向するように内向き張り出し部を設け、前記内向き張り出し部を含んだ部位に、前記ランバーサポート体を高さ調節可能に取り付けている、
    椅子の背もたれ。
  2. 左右側部が上下長手の左右サイドフレームで形成された前後開口の背枠体と、前記背枠体に張られたメッシュ材と、前記メッシュ材を後ろから支えるランバーサポート体とを有している構成であって、
    前記ランバーサポート体は左右に分離しており、各ランバーサポート体は、一部が正面視で前記サイドフレームの前面に重なる状態で、前記サイドフレームに高さ調節可能に取り付けられている、
    椅子の背もたれ。
  3. 左右側部が上下長手の左右サイドフレームで形成された前後開口の背枠体と、前記背枠体に張られたメッシュ材と、前記メッシュ材を後ろから支えるランバーサポート体とを有している構成であって、
    前記背枠体の前側には、当該背枠体と略相似形のメッシュ材保持枠が重なっていて、前記メッシュ材保持枠の前面に前記メッシュ材が張られており、かつ、背枠体の内周のうち少なくとも前記ランバーサポート体の部分は、前記メッシュ材保持の内周よりも僅かに内側に張り出している、
    椅子の背もたれ。
  4. 前記サイドフレーム又は前記内向き張り出し部に、前向きに開口した上下長手のガイド溝穴を形成している一方、
    前記ランバーサポート体は左右に分離しており、これら両ランバーサポート体には、前記ガイド溝穴に上下動自在に嵌まるスライダーを設けており、前記スライダーとガイド溝穴とに、スライダーの弾性に抗して係脱する係合手段を設けている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した椅子の背もたれ。
  5. 前記左右のランバーサポート体には、人が昇降操作するための摘みを後ろ向き突設しており、前記摘みは、前記サイドフレームの内側面に当接又は近接している、
    請求項2又は4に記載した椅子の背もたれ。
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