JP7141206B2 - 椅子の体圧支持体及びその例としての背もたれ - Google Patents

椅子の体圧支持体及びその例としての背もたれ Download PDF

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Description

本願発明は、椅子の体圧支持体又はその例としての背もたれに関するものである。背もたれ以外の体圧支持体としては、座やヘッドレスト、ショルダーレストなどが挙げられる。
椅子の一タイプとして、例えば背もたれを、前後に開口した背フレーム(背枠体)にメッシュ材を張ったタイプ(すなわち、メッシュタイプ)がある。このタイプは通気性に優れている利点や、メッシュ材が着座者の体圧によって伸び変形するため、クッション性に優れている利点がある。また、視覚的に軽快な印象を与える利点もある。
この種のメッシュタイプの椅子の例として、特許文献1の図5~8には、背フレームの左右側部の略下半部を、正面視で左右外側に突出させると共に側面視では前向きに突出した山形部に形成して、着座者の体圧がメッシュ材に掛かると、山形部が着座者の側に回動するようにした構成が開示されている。また、特許文献1では、背もたれの左右側部の上部も正面視で外向きに張り出しており、従って、背フレームには、左右内側に入り込んだくびれ部が形成されている。
メッシュ材を背フレームに取り付ける方法としては様々な提案が成されているが、背フレームの外周に外向き開口の溝を形成して、メッシュ材の縁に固定したテープ状の縁部材を溝に外側から嵌め込むことが広く行われている。この取付け手段では、メッシュ材が背フレームの外周部でUターンした状態になることを利用して、縁部材の抜けを防止している。
他方、特許文献2には、メッシュ仕様の座の構造として、座の枠組みを、座枠とその下面に重なった締付枠とから成る構成として、両者の間に縁部材(係止縁材)を挟み込み、座枠と締付枠とをボルトで締結することが開示されている。
特表2015-519111号公報 特開2004-49687号公報
縁部材を溝に差し込む取付け方法は構造が簡単であるが、縁部材が溝から外れてしまうことがあるという問題がある。特に、特許文献1のように背フレームにくびれ部がある場合は、メッシュ材のテンションが縁部材を溝から抜き外す方向に作用するため、特に縁部材の抜けが問題なる。
他方、特許文献2のように2つの部材の間に縁部材を挟み込んで締結すると、縁部材の抜けは確実に防止できるが、背もたれに適用すると、ボルトの頭が背フレームの後面に露出するため、美観が悪化するという問題がある。
本願発明は、このような現を改善すべく成されたものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その典型を各請求項で特定している。このうち請求項1は上位概念を成すもので、フレーム材に可撓性を有するメッシュ材を張った構成の体圧支持体において、
「前記メッシュ材の周縁にはテープ状の縁部材が固定されており、
前記フレーム材は、強度部材として機能する本体部と、前記本体部のうち前記メッシュ材が位置する表面部に重なったカバー部材と、を有して、前記本体部とカバー部材との間に、前記縁部材が外側から差し込まれる長溝が、前記本体部及びカバー部材の外周外側に開口するように形成されており、
かつ、前記縁部材と前記本体部又はカバー部材とに、前記縁部材の抜けを阻止する係合手段が形成されている」
という構成になっている。
請求項2の発明は、請求項1の発明を背もたれに具体化している。すなわち、請求項2では、
前記フレーム材の本体部は、着座者の体圧によって弾性変形可能な変形許容部を有しており、前記カバー部材が、前記変形許容部と一緒に弾性変形するように弱化された状態で配置されている
という構成になっている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
前記フレーム材は、着座者の体圧が掛かる方向から見て当該フレーム材の内部方向に凹んだくびれ部を有しており、前記くびれ部の全体に前記カバー部材が配置されている
という構成になっている。
請求項4は、請求項の構成を背もたれに具体化している。すなわち、請求項において、
「前記フレーム材は、背もたれを構成する背フレームであって、左右のサイドメンバーを有して前後に開口した形態であり、前記サイドメンバーに、正面視で左右外向きに張り出した前記変形許容部を形成している」
という構成になっている。
請求項5の発明も背もたれに具体化したもので、請求項において、
「前記フレーム材は、背もたれを構成する背フレームであって、左右のサイドメンバーを有して前後に開口した形態であり、前記サイドメンバーに、正面視で左右内向きに凹んだ前記くびれ部を形成している」
という構成になっている。
本願発明において、フレーム材の本体部及びカバー部材の変形を容易化するための弱化手段は、例えばスリットを形成したり薄肉化したり細くしたり多数の穴を空けたりするなど、様々な構造を採用できる。蛇腹状に曲がった形状に形成することも可能である。
本願発明では、カバー部材がフレーム材の本体部に固定されることによって長溝が形成されており、この長溝に、外側から縁部材が差し込まれる。そして、カバー部材はビスでフレーム材に固定できるが、カバー部材はメッシュ材隠れるため、カバー部材の表面側からビスを挿通することにより、ビスの頭を露出させることなくカバー部材をフレーム材に固定できる。従って、背もたれのようにフレーム材の後面が人目に触れる場合であっても、美観の悪化を防止できる。
そして、縁部材は、係合手段によって長溝から抜け不能に保持されているため、縁部材の抜けを防止できる。特に、請求項3,5のようにくびれ部(内向き曲がり部)を有するフレーム材に適用すると、縁部材の抜けを防止して高い信頼性を確保できる。
更に、係合手段としては、フレーム材の本体部又はカバー部材若しくは両方に係合突起などを形成する必要があるが、フレーム材の本体部とカバー部材とは別々に製造されるため、フレーム材の本体部及びカバー部材を射出成形やダイキャスト等の成形法で製造するにおいて、容易に型抜きできる状態で製造できる。従って、縁部材の抜けを阻止できる構造でありながら製造は容易であり、従って、実用性に優れている。
背フレーム等のフレーム材に、着座者の体圧で変形する(例えば回動する)変形許容部を形成しておくと、身体のホールド性を向上できる等の利点があるが、本願発明では、カバー部材も本体部の変形許容部と一緒に変形するように弱化されているため、ホールド性向上等の利点を損なうことなく、メッシュ材の取付けを容易に行える。
なお、係合手段として、実施形態のように係合穴と係合突起との組み合わせを採用すると、簡単な構造でありながら、縁部材抜けを確実に防止できる利点がある。この場合、実施形態のように、係合突起に縁部材の差し込みをガイドする傾斜面を形成しておくと、縁部材の取付けを簡単に行うことができて作業性に優れている。
実施形態を示す図で、(A)は手前から見た全体斜視図、(B)は一部省略側面図、(C)は背フレームの下コーナー部の正面図である。 (A)は分離斜視図、(B)はメッシュ材とサイドカバーとの部分的な分離斜視図である。 (A)は正面図、(B)は背面図である。 (A)は平面図、(B)は後ろから見た斜視図である。 (A)は座の部分を中心にした縦断側面図、(B)は図1(C)、図7(A)及び図9(A)のY方向から見た図、(C)は同じY方向から見た分離図である。 (A)は背部の分離斜視図、(B)はヒンジ部の部分斜視図である。 (A)は背部の骨組みを示す正面図、(B)は背フレームを寝かせた状態での斜視図、(C)はサイドメンバーの部分正面図である。 (A)は分離斜視図、(B)は背フレームの上コーナー部の斜視図である。 (A)は背フレームの分離正面図、(B)はサイドカバーの背面図、(C)はロアカバーの背面図である。 (A)は背フレームとサイドカバーとの分離斜視図(サイドカバーは裏返している。)、(B)はメッシュ材の縁部の部分正面図である。 (A)は図7(C)のA-A視断面図、(B)は図7(C)のB-B視断面図、(C)は図7(C)のC-C視断面図である。 (D)は図7(C)のD-D視断面図、(E)は図7(C)のE-E視断面図、(F)は図3(A)のF-F視断面図である。
(1).概要
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、椅子の概要を、主として図1,2に基づいて説明する。本願では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、この方向は椅子に普通に着座した人から見た状態を基準にしている。正面視は、着座者と対向した方向である。
本実施形態は、オフィスで多用されている回転椅子に適用している。この椅子は、座1と背もたれ2とキャスタ付き脚装置3とを備えている。脚装置はガスシリンダより成る脚支柱4を有しており、図1(B)に示すように(図5(A)も参照)、脚支柱4の上端に、ベース部を構成する固定ベース5が取り付けられている。
図1(B)や図5(A)に示すように、固定ベース5のうち脚支柱4よりも手前の部位に、移動ベース6が左右長手の第1軸7によって連結されており、傾動ベース6の後端部に背支柱8が固定されている(なお、図1(B)で第1軸7を表示しているが、これは便宜的な表示であり、実際には、第1軸7は側面視では隠れていて見えない。)。従って、背支柱8は第1軸7を支点にして後傾動する。背支柱8は、樹脂製でもよいし、アルミダイキャスト品のような金属製であってもよい。傾動ベース6も、金属製又は樹脂製である。
背もたれ2は、前後に開口した背フレーム9にメッシュ材10を張った構造である。背フレーム9は合成樹脂製であり、上下長手の左右サイドメンバー11と、その上端に一体に繋がったアッパメンバー12と、左右サイドメンバー11に連結されたロアメンバー13と、左右のサイドメンバー10の上寄り部位に繋がったミドルメンバー14とを有している。ミドルメンバー14は正面視でV形になっており、ミドルメンバー14の下端部14aと背支柱8の上端部とが、左右長手の第2軸15によって連結されている。
図2(A)のとおり、座1は、座アウターシェル16に取り付けられている。この座アウターシェル16は、メイン座アウターシェル16aと、その前部に前後スライド可能に装着されたフロント座アウターシェル16bと、メイン座アウターシェル16aの後端部に左右長手の第3軸17(図5(A)参照)を介して連結された回動式のリア座アウターシェル16cとで構成されており、メイン座アウターシェル16aが座受け体18に固定されている。
図2(A)に示すように、座受け体18の前部は、固定ベース5の前端部に左右長手の第4軸19によって連結されており、座受け体18の後部は、左右長手の第5軸20によって傾動ベース6のサイド部6aに連結されている。従って、背もたれ2が後傾すると、座受け体18は第4軸19を支点にして後傾し、これにより、座1は、背もたれ2の後傾に連動して後傾する。但し、座1の後傾の程度は、背もたれ2の後傾の程度よりは小さい。
リア座アウターシェル16cの後端と背フレーム9のロアメンバー13とは、左右長手の第6軸21によって連結されている。そして、背フレーム9のサイドメンバー11は、請求項に記載した変形許容部の例として、側面視では前向きに突出して正面視では左右外向きに突出した山形部11aを有している。山形部11aは、着座者の体圧によって側面視姿勢及び正面視姿勢が変化するように変形可能である。
すなわち、非ロッキング状態で、図1(B)に白抜き矢印で示すようにメッシュ材10に着座者の体圧が掛かると、山形部11aは、メッシュ材10の引っ張り作用によって着座者の身体を抱き込む方向に内向き回動する。従って、背もたれ2による身体のホールド性が高くなって、着座者の身体安定性は高くなる。
背もたれ2はランバーサポート装置を備えている。ランバーサポート装置は、メッシュ材10を介して着座者の腰部を支えるランバーパッド22と、ランバーパッド22が高さ調節自在に取付けられたパッドサポート23とを有しており、パッドサポート23の上端はミドルメンバー14と背支柱8との連結部の箇所に連結されており、パッドサポート23の下端はロアメンバー13に連結されている。また、パッドサポート23は、側面視で手前に突出するように全体的には緩く湾曲している。
着座者が背もたれ2にもたれ掛かっていない非ロッキング状態では、パッドサポート23には上下方向の外力は作用していない。従って、ランバーパッド22の前後位置は変化することなく、メッシュ材10を介して着座者の体圧を支持する(但し、パッドサポート23の側面視姿勢によっては、高さが変わると前後位置も一緒に変化することはあり得る)。
背もたれ2が後傾すると、第2軸15は後退しつつ下降し、第6軸21も下降する。従って、第2軸15と第6軸21との間隔で変化するが、この場合、間隔が広がる場合と間隔が狭まる場合とがあり、本実施形態では間隔が狭まっている。
従って、ロッキング時にはメッシュ材10は弛み気味になるが、第2軸15と第6軸21との間隔で狭まると、パッドサポート23の曲がりの程度が大きくなってランバーパッド22を手前に押し出すように作用する。これにより、メッシュ材10が弛み過ぎることを防止できる。その結果、身体に対するホールド性が過剰に高くなることを防止できる。また、ロッキングによってメッシュ材10に対するテンションが低下すると、サイドメンバー10の山形部11aは、自身の弾性復元力によって、原姿勢に広がり変形しようとする。
なお、図4(A)に示す符号80は、ランバーパッド22が取り付いたランバーフレームである。また、図6(A)に示す符号65は背支柱8の上端に設けた軸受けボス部、ミドルメンバー14に形成した符号66は軸受け凹部、符号72はセンターカバー、符号89はロック体である。
(2).座及びベース部の構造
以下、各部位を説明する。まず、座とベース部とを説明する。図2(A)から理解できるように、傾動ベース6は、固定ベース5の左右両側に位置したサイド部6aを有しており、サイド部6aの前端部が固定ベース5に連結されている。
図2(A)及び図5(A)に示すように、座受け体18は、その前部を構成する左右長手の部分と、左右に位置した前後長手の部分とを有しており、左右長手の部分が、ブラケット25を介して固定ベース5に連結されている。また、前後長手の部分が、第5軸20によって傾動ベース7に連結されている。
座アウターシェル16の上には、座インナーシェル26が配置されており、座インナーシェル26にクッション材27(図5(A)参照)が張られている。クッション材27は表皮材(図示せず)で覆われており、表皮材は座インナーシェル26に固定されている。
座インナーシェル26は、メイン座アウターシェル10に固定されたメイン座インナーシェル26aを有しており、メイン座インナーシェル26aの前端に、下方に巻き込み変形可能なフロント変形部26bが一体に繋がっている。そして、フロント変形部26bの前端にはフロンント座アウターシェル16bの前端が連結されている。従って、フロンント座アウターシェル16bを前後動させると、フロント変形部26bの前端が下方に巻き込まれたり戻ったりして、座1の前端位置を調節することができる。フロンント座アウターシェル16bの前後移動は、例えば図1(B)に示すレバー28によって行われる。
メイン座インナーシェル26aの後端には、ヒンジ部を介してリア回動部26cが一体に繋がっており、このリア回動部26cは、リア座アウターシェル16cに係合手段(フック手段)によって連結されている。従って、リア座アウターシェル16cとメイン座インナーシェル26aとは一緒に回動する。
図5(A)に示すように、傾動ベース6の後端部は固定ベース5の後ろに延びている一方、図1(B)のとおり、背支柱8の下端には、傾動ベース6の後端部に上から重なる前向き部8aが形成されており、前向き部8aがボルト(図示せず)で傾動ベース6に固定されている。
固定ベース5の内部には、ロッキング用ばねが配置されているが、図では省略している。ロッキング用ばねは前後方向に伸縮するコイルばねであり、前端は、図5(A)に示す前部ばね受け29で支持されている。ロッキング用ばねの初期弾性力は、第1軸7と同心に設けたハンドルの回転によって調節される。
(3).背フレームのサイドメンバー
次に、主として図6~12を参照して背もたれ2を説明する。既述のとおり、背もたれ2は、背フレーム9とメッシュ材10とを備えている。図10(B)や図2(B)に示すように、メッシュ材10の外周縁には、樹脂テープのような縁部材34が逢着等によって固定されており、縁部材34には、係合手段の一環として、上下方向に飛び飛びで係合穴35が空いている。係合穴35は角形になっているが、円形なども採用できる。なお、縁部材34は複数本に分断している。
既述のとおり、背フレーム9のサイドメンバー11は山形部11aを備えているが、例えば図7(A)や図1(A)に現れているように、サイドメンバー11は山形部11aの上にも続いており、山形部11aの上に位置した部分も左右外側に突出している。従って、サイドメンバー11の上部には、正面視で内向きに窄まったくびれ部36が存在している。換言すると、左右のサイドメンバー11は、正面視で内向きに大きく曲がっている。ミドルメンバー14はくびれ部36に繋がっている。
本実施形態では、くびれ部36は、便宜的に最も内向きに曲がった部分として表示しているが、内向きに曲がった部分の全体をくびれ部と呼ぶことも可能である。いずれにしても、内向き曲がり部の一部は、山形部11aのうち頂点部37よりも上に位置した部分と重なっている。従って、本実施形態では、山形部11aを形成したことと内向き曲がり部を有することとは、不離一体の関係になっている。
サイドメンバー11の上部とミドルメンバー14とアッパメンバー12とでループ体が構成されているが、このループ体は、体圧が掛かっても基本的には変形しない剛体部になっている。すなわち、微視的に見たら弾性変形するとしても、着座者が変形を感じる程には変形しない強度になっている。
例えば図10(A)から理解できるように、サイドメンバー11は、左右幅に比べて前後厚さが遥かに小さい薄型(板状)に形成されており、このため、山形部11aは側面視での形状が容易に変化するように変形する。特に、山形部11aの頂点部37は薄く形成されている。従って、山形部11aは、その頂点部37を中心にして特に容易に屈曲する。また、山形部11a(特に頂点部37よりも上の部分)は、軸心回りにねじれ変形することも許容されている。曲がりとねじりとの複合した変形により、図1(B)に一点鎖線で示すような変形が許容されている。
図10(A)から理解できるように、サイドメンバー11のうち頂点部37よりも上の部位には、前向きのリブ38を形成している。リブ38は、サイドメンバー11の上端まで延びている。
(4).サイドカバー・メッシュ材の取付け構造
サイドメンバー11の前面には、請求項に記載したカバー部材を構成するサイドカバー39が固定されている。サイドカバー39は、基本的にはサイドメンバー11と同じ形状になっているが、山形部11aの上半分程度よりも上の部分は、内側面を外側にずらして、サイドメンバー11の幅寸法の6割程度の細幅に形成している。
図11(C)及び図12(E)に示すように、サイドカバー39は、ビス40でサイドメンバー11に固定されている。そして、サイドメンバー11とサイドカバー39との間に、外向きに開口した縦長溝41を上下全長に亙って形成して、縦長溝41に、メッシュ材10の縁部材34を嵌め込んでいる(図11,12参照)。
従って、サイドカバー39は、縁部材34を取り付けるための縦長溝41を形成するための手段として機能している。そして、図2(B)から理解できるように、サイドカバー39に、係合手段の一環として、縁部材34の係合穴35が嵌まる係合突起42を上下方向に飛び飛びで形成している。従って、縁部材34は抜け不能に保持される。
メッシュ材10の取付けは、予めサイドカバー39をサイドメンバー11に固定した状態で行われる。そこで、係合突起42の外向き面を、先端に行くに従って背フレーム9の内部側に向かう傾斜面42aに形成している。このため、縁部材34を縦長溝41に差し込むと、縁部材34は傾斜面42aにガイドされて縦長溝41の奥まで入り込み、入り込みきると、弾性復元力によって戻り変形して、係合穴35が係合突起42に嵌合する。これにより、縁部材34は縦長溝41から抜け不能に保持される。
背フレーム9もサイドカバー39も樹脂の射出成形品であるため、成形に際して型抜きできる形態でなければならないが、実施形態のようにサイドカバー39を設けると、縦長溝41や係合突起42を簡単に形成できる。ビス40の頭は手前に露出しているが、これはメッシュ材10で覆われていて視認できないため、美観の問題は生じない。
さて、くびれ部36の箇所では、メッシュ材10のテンションが縁部材34を外側に引っ張るように作用しているため、縁部材34を単に縦長溝41に嵌め入れただけの構成では、縁部材34が外れやすい。これに対して、本実施形態のように係合突起42を形成すると、くびれ部36の箇所でも縁部材34を離脱不能に保持できるため、くびれ部36を有するメッシュタイプの背もたれ2を、高い品質で提供できる。係合突起42は、サイドメンバー11に形成してもよいし、サイドメンバー11とサイドカバー39との両方に形成してもよい。
サイドカバー39も背フレーム9の一部となるものであり、背フレーム9が本体部とサイドカバー39とで構成されている。従って、背フレーム9のサイド部は、正確には、本体部たるサイドメンバー11とこれに前から重なったサイドカバー39とで構成されていることになる。
サイドカバー39は背フレーム9の曲がりに対して抵抗になるので、背フレーム9の変形を阻害しないように配慮している。すなわち、まず、山形部11aの箇所でサイドカバー39に、請求項に記載した弱化手段の一例としてスリット43を形成して、容易に変形するように配慮している。スリット43は手前側と左右外側との両方に開口している。また、既述のとおり、サイドカバー39のうち山形部11aの上半部よりも上の部分を細幅とすることも弱化手段の例であり、これによっても、山形部11aの変形を容易ならしめている。
図10(A)に明示するように、サイドメンバー11には、サイドカバー39を固定するビス40がねじ込まれる筒型ボス部44を形成している。筒型ボス部44は、リブ38の箇所では、リブ38を薄くして形成されている。リブ38は、縦長溝41の奥面を規定する役割も果たしている。
背フレーム9のアッパメンバー12にはカバーは取付けられておらず、図8(B)や図12(F)に示すように、背フレーム9のアッパメンバー12そのものに、メッシュ材10の取付け溝の一環として、上部横長溝45が形成されている。アッパメンバー12は、基本的には弾性変形しないように設定されている。上部横長溝45と縦長溝41は連通している。なお、アッパメンバー12にアッパカバーを取付けて、両者の間に横長溝を形成することも可能である。
図8に示すように、横長溝45の左右端部に、手前に向けて広がった拡張溝部46を形成している一方、サイドカバー39の上端に、拡張溝部46に嵌まる突起部47を形成している。このため、サイドメンバー11の上端が手前に浮くようなことはなくて、メッシュ材10を美麗な状態に保持できると共に、メッシュ材10の破れも防止できる。
(5).サイドメンバーとロアメンバーとの連結構造
例えば図7(B)に示すように、背フレーム9のロアメンバー13は、前向きに開口した樋状の形態であるが、内部に多数の補強リブを設けており、基本的には変形しない剛体構造になっている。ロアメンバー13の左右両端部には下向きのブラケット部13aが形成されており、ブラケット部13aは、図5(A)に示すように、リア座アウターシェル16cに第3軸17で連結されている。
例えば図7(B)に示すように、ロアメンバー13とサイドメンバー11とは、傾斜姿勢のピン50によって連結されている。ピン50は、正面視では上に行くほど背フレーム9の中央部に近づくように傾斜している。従って、サイドメンバー11の山形部11aがピン50を中心にして回動すると、山形部11aは、図1(B)の一点鎖線で示すように側面視での形状が変化すると共に、正面視での形状も変化する。
具体的に述べると、メッシュ材10に着座者の体圧が掛かると、メッシュ材10が押されて山形部11aは内側に回動して側面視での角度は小さくなり、すると、正面視での角度も僅かながら小さくなるように変形する。この変形は、ロアメンバー13が上昇することによって許容される。かつ、ロアメンバー13の上昇動は、リア座アウターシェル16cが上向きに回動することによって許容される(座1の後部も少し上向きに回動する。)。
ピン50はヒンジ手段を構成しているが、ヒンジ手段の要素として、サイドメンバー11の下端とロアメンバー13の左右両端とに、ピン50が嵌まる軸受け部51,52を設けている。サイドメンバー11に2つの軸受け部51を形成して、ロアメンバー13に1つの軸受け部52を形成しているが、逆の関係にしてもよい。図6(B)及び図7(B)から理解できるように、サイドメンバー11における下方の軸受け部51は、サイドメンバー11の外周よりも内側に入り込んでおり、下方の軸受け部51の外側に、既述の縦長溝41が形成されている。
ピン50は下方から軸受け部51,52に挿入しているが、図5(B)(C)の対比から理解できるように、ピン50の抜けは、サイドカバー39に設けた突起53によって阻止されている(図1(C)も参照)。
例えば図8(A)に示すように、ロアメンバー13には、手前からロアカバー54が重なっており、ロアカバー54は複数本のビス55(図示せず)でロアメンバー13に固定されている。そして、ロアメンバー13とロアカバー54との左右中間部に、互いに嵌まり合うボス部(図示せず)を形成し、パッドサポート23の下端部をボス部に嵌め込んでいる。
従って、パッドサポート23の下端部には、ボス部に嵌まる穴が空いている。ロアカバー54を固定するビスは、ボス部を介してロアメンバー13にねじ込まれている。なお、パッドサポート23が嵌まるボス部は、ロアメンバー13とロアカバー54とのうち片方だけに形成してもよい。
図5(A)に示すように、ロアメンバー13とロアカバー54との合わせ面に、下向きに開口した下部横長溝62が形成されており、明示はしていないが、メッシュ材10の下端に設けた縁部材34が下部横長溝62に差し込まれている。下部横長溝62と縦長溝41とは、ピン50の外側において連通している。
ロアカバー54には縁部材34の係止手段は講じていない。従って、ロアカバー54は本願発明のカバー部材とは云えないが、サイドカバー39と同様の係合突起を設けて、本願発明のカバー部材とすることは可能である。
サイドメンバー11の山形部11aは、着座者の体圧の変化によって頻繁に回動する。このため、サイドメンバー11の下端の連結部には、山形部11aの回動によるモーメントが頻繁に作用する。そこで、例えば図9(A)に示すように(図6(B)も参照)、ピン50と直交した姿勢の金属板製ストッパー58が、サイドメンバー11とロアメンバー13との前面に跨がる姿勢で配置されている。ストッパー85は、弾性を有する金属板で帯状に形成されており、サイドメンバー11及びロアメンバー13に形成された枠部に横ずれ不能に嵌まっている。
ストッパー58の下端部(右端部)は、ロアメンバー13に前向き突設した第1ボス体59にずれ不能に嵌まっている一方、ストッパー59の上端部(左端部)は、サイドメンバー11に前向き突設した第2ボス体60に嵌まっている(第2ボス体60は、ビス40がねじ込まれるボス44を兼用している。)。従って、ストッパー58には、第2ボス体60にスライド自在に嵌まる長溝穴61が形成されている。長溝穴61は切り開かれているが、クローズ方式の長穴であってもよい。また、ストッパー58は、サイドメンバー11にずれ不能に連結(或いは固定)してもよい。
例えば図6(B)から理解できるように、サイドメンバー11における山形部11aの内向き回動は、第2ボス体60がストッパー58における長溝穴61の底に当たることによって規制される。この場合、ストッパー59はピン50と直交した方向に長いため、山形部11aの回動によるモーメントは著しく緩和される。従って、サイドメンバー11とロアメンバー13とが直接当たる場合に比べて、耐久性を格段に向上できる。その結果、実用性を向上できる。
ストッパー58は、第2ボス体60に当たってから弾性変形(曲がり変形)することが可能であり、この曲がり変形により、山形部11aの内向き回動時の衝撃を緩和できる。その結果、着座者が違和感を持つことを防止できる。
図1(C)に示すように、サイドメンバー11の回動を許容するため、サイドメンバー11の下端とロアカバー54の左右側端との間には若干の隙間があり、ストッパー58の一部は隙間から露出している。しかし、隙間はメッシュ材10で手前から覆われるため、美観の問題はない。
図6(B)及び図9(A)において、サイドメンバー11の下端部に位置した縁部材34と、ロアメンバー13に重なった縁部材34との端部を網かけ模様で表示している。この図のとおり、サイドメンバー11に設けた縁部材34とロアメンバー13に設けた縁部材34とは、屈曲部を挟んだ両側(ピン50の軸心の延長線の両側)において離反している。
従って、山形部11aが変形して縁部材34に曲げ力が繰り返し作用することはない。従って、縁部材34の耐久性が低下することはない。メッシュ材10は変形するが、メッシュ材10にテンションが掛かることはないため、使用しているうちに破れるといった問題は生じない。
サイドメンバー11及びロアメンバー13の軸受け部51,52は、手前側に部分的に露出しているが、これはメッシュ材10で覆われているため、ストッパー58の場合と同様に、美観の問題は生じない。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、背もたれに適用する場合、くびれ部や山形部を備えていないものにも適用できる。背もたれの側部が変形しないタイプにも適用できる。メッシュ材には、織地や編地など、可撓性を有する素材が広く含まれる。
変形許容部の変形態様としては、変形許容部が全体的に弾性変形すること限らず、ヒンジを支点にして屈曲する構成も含んでいる。この場合、カバー部材をヒンジ部の箇所で分断させることも可能であるし、カバー部材一連に連続させて、カバー部材がフレーム材と一緒に曲がり変形するように構成することも可能である。
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利利用できる。
2 体圧支持体の一例としての背もたれ
9 背フレーム(フレーム材)
10 身体支持材の一例としてのメッシュ材
11 本体部を構成するサイドメンバー
11a 変形許容部としての山形部
12 アッパメンバー
13 ロアメンバー
14 ミドルメンバー
34 縁部材
35 係合手段を構成する係合穴
36 内向き曲がり部を構成するくびれ部
39 カバー部材としてのサイドカバー
42 係合手段を構成する係合突起
43 弱化手段の例としてのスリット

Claims (5)

  1. フレーム材に可撓性を有するメッシュ材を張った構成であって、
    前記メッシュ材の周縁にはテープ状の縁部材が固定されており、
    前記フレーム材は、強度部材として機能する本体部と、前記本体部のうち前記メッシュ材が位置する表面部に重なったカバー部材と、を有して、前記本体部とカバー部材との間に、前記縁部材が外側から差し込まれる長溝が、前記本体部及びカバー部材の外周外側に開口するように形成されており、
    かつ、前記縁部材と前記本体部又はカバー部材とに、前記縁部材の抜けを阻止する係合手段が形成されている、
    椅子の体圧支持体。
  2. 前記フレーム材の本体部は、着座者の体圧によって弾性変形可能な変形許容部を有しており、前記カバー部材が、前記変形許容部と一緒に弾性変形するように弱化された状態で配置されている、
    請求項1に記載した椅子の体圧支持体。
  3. 前記フレーム材は、着座者の体圧が掛かる方向から見て当該フレーム材の内部方向に凹んだくびれ部を有しており、前記くびれ部の全体に前記カバー部材が配置されている、
    請求項1又は2に記載した椅子の体圧支持体。
  4. 前記フレーム材は、背もたれを構成する背フレームであって、左右のサイドメンバーを有して前後に開口した形態であり、前記サイドメンバーに、正面視で左右外向きに張り出した前記変形許容部を形成している、
    請求項に記載した椅子の体圧支持体としての背もたれ。
  5. 前記フレーム材は、背もたれを構成する背フレームであって、左右のサイドメンバーを有して前後に開口した形態であり、前記サイドメンバーに、正面視で左右内向きに凹んだ前記くびれ部を形成している、
    請求項に記載した椅子の体圧支持体としての背もたれ。
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