JP4956781B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等にて好適に使用される椅子に関する。
この種の椅子として、伸縮性を有する張地を張り設けて背凭れ面を形成しているものが周知である。例えば、下記特許文献には、背凭れ面の上部を上フレームに支持させ、背凭れ面の下部を下フレームに支持させてなり、上フレーム、下フレームの水平軸回りの傾動操作を通じて背凭れ面を自在に変形させ得る高機能型の椅子が開示されている。
特開2002−119390号公報
ところで、張地を張り設けて背凭れ面を形成した態様の椅子において、着座者の腰部に対応する高さ位置にランバーサポート部材を架け渡しておき、着座者が凭れたときに腰部近傍部位がランバーサポート部材に支持されて後方に深く沈み込まないようにする、ということが考えられている。その場合、個々人の体格差に応じて、ランバーサポート部材の高さを調節できるようにすることが望ましい。しかしながら、精緻な調節機構を作り込むと、構造の複雑化、部品点数の増加を招き、コストを高騰させてしまう。
以上に鑑みてなされた本発明は、簡便な構成でランバーサポート部材の高さ調節機能を実現することを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、左右に対をなす支持体の前面側に張地を張り設けて背凭れ面を形成している椅子にあって、着座者の腰部を支えるランバーサポート部材の被支持部を張地と支持体との間に配置するとともに、ランバーサポート部材の被支持部と支持体とのうち一方に設けた前後方向に突出する突起を他方に設けた上下方向に延伸する溝穴に挿入して、当該ランバーサポート部材を上下スライド可能に支持させるものとし、前記ランバーサポート部材が、本体部と、本体部より左右両側方に延出した帯部と、帯部の側端近傍にある前記被支持部とを備えており、前記被支持部は、側端縁に近づくにつれて徐々に肉薄となるように成形し、前記張地の側端を前記被支持部の後方に回り込ませるようにした
つまり、ランバーサポート部材の被支持部を張地と支持体とで前後から挟みつつ、その被支持部と支持体との間に突起と溝穴とによる上下スライド構造を構築したのである。突起は、張地(のテンション)によって溝穴からの抜出が阻まれる。このようなものであれば、精緻な調節機構を作り込むことなしにランバーサポート部材の高さ調節機能を実現でき、しかもコンパクトな構成となる。加えて、背凭れ面の左右両縁を美麗に仕上げることができ、ランバーサポート部材の側端縁が先鋭化して感触を損なうようなことも避けられる。
前記支持体が、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得るのであれば、着座者が凭れたときに支持体が撓むことで着座者の身体を柔らかく受け止めることができる。
前記ランバーサポート部材が、本体部と、本体部より左右両側方に延出した帯部と、帯部の側端近傍で上下方向に拡張した拡張部とを備えており、その拡張部を前記被支持部としていれば、ランバーサポート部材を安定的に保持するために有効となる。
前記ランバーサポート部材の拡張部は、帯部の上縁よりも上方に延長し、かつ帯部の下縁よりも下方に延長しているものとしてもよい
前記ランバーサポート部材の帯部が、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得るのであれば、さらに座り心地を良好なものにできる。
前記突起を、前記溝穴の溝幅に略等しい直径の円筒状の外周をなすものとすることにより、突起が溝穴内で軸回りに回動できる、ひいては、ランバーサポート部材における突起周辺の部位が左右に傾くことが許容される。このことは、ランバーサポート部材の高さ調節の際の操作性向上に寄与する。
また、特に、前記支持体が可撓性を有しているような場合には、支持体を背フレームの前面側に配し、支持体を背フレームに支持させるようにすることも好ましい。
本発明によれば、簡便な構成でランバーサポート部材の高さ調節機能を実現可能である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の椅子は、図1ないし図5に示すように、脚体4と、脚体4に支持させた基体2と、基体2上に配設した座3と、水平支軸16を介して基体2に枢着した背凭れ1とを具備し、座3及び背凭れ1が連動して傾動するシンクロロッキング動作が可能なものである。
詳述すると、脚体4は、複数個のキャスターを装着している脚羽根41と、脚羽根41の中央より略垂直に立ち上がる脚支柱42とを備えており、脚羽根41と脚支柱42との間に介設したガススプリング(図示せず)の伸縮により脚支柱42を上下に突没させ得る。
基体2は脚支柱42の上端に固定してあって、脚支柱42の突没操作を通じて座3及び背凭れ1の高さ位置を調節することができる。基体2には、水平支軸16回りに回動する背凭れ1を前方へ付勢する弾性付勢機構(図示せず)、背凭れ1のロッキング角度を固定する固定機構(図示せず)等を内蔵している。弾性付勢機構は、コイルスプリングやガススプリングを実装して背フレーム11を弾性付勢するものである。
座3は、座受31に座面を形成するクッション体32を装着してなる。座3の前端部は、基体2に対し前後方向にスライド移動可能に支持させており、座3の後端部は、下記背フレーム11における下フレーム部13にヒンジ(図示せず)を介して取着している。
背凭れ1は、背フレーム11の前面に背凭れ面Sを形成する張り部材12を張り設けたものである。背フレーム11は、基体2に対し水平支軸16回りに回動可能に連結している下フレーム部13と、下フレーム部13の上端にヒンジ17を介して連結している上フレーム部14と、上フレーム部14を後方より支持する反力フレーム部15とを備えている。
下フレーム部13は、幅方向に離間させて配置した左右の下フレーム要素131a、131b同士を、剛性横架材132を以て相互に連結してなる。下フレーム要素131a、131b、剛性横架材132はともに、例えば金属製の剛体である。下フレーム要素131a、131bは、側面視水平支軸16の位置する前端から後方に延伸し、後端で上方に屈曲した略L字型をなす。
上フレーム部14は、幅方向に離間させて配置した左右の上フレーム要素141a、141b同士を、弾性横架材142を以て相互に連結してなる。上フレーム要素141a、141bは例えば金属製の剛体であるが、弾性横架材142は例えば樹脂製の弾性体である。上フレーム要素141a、141bは、側面視ヒンジ17の位置する下端から、幾分後方に凹むように緩やかに湾曲しつつ上方に延伸し、その上端近傍で再度前方に膨出する弓形をなす。
反力フレーム部15は、上フレーム要素141a、141bの各々を支持する同数の反力フレーム要素151a、151bよりなる。反力フレーム要素151a、151bの一端部は上フレーム要素141a、141bの背面に連接し、他端部は下フレーム要素131a、131bの下向面に連接する。反力フレーム要素151a、151bは、例えば弾性横架材142と同質の樹脂製の弾性体とする。反力フレーム要素151a、151bは、側面視下フレーム要素131a、131b及び上フレーム要素141a、141bに沿うように延伸して略L字型をなす。
下フレーム要素131a、131bと上フレーム要素141a、141bとを互いに枢着するヒンジ17の周辺、具体的には下フレーム要素131a、131bの後端から上端近傍にかけて及び上フレーム要素141a、141bの下端近傍の範囲では、側面視フレームの前面が前方に膨出するような湾曲形状をなしている。既に述べたように、上フレーム要素141a、141bの上端近傍においても、側面視フレームの前面が前方に膨出するような湾曲形状をなしている。しかして、上記の下フレーム要素131a、131b及び上フレーム要素141a、141bの湾曲形状をなす部位に架け渡すように、張り部材12を張り設けている。
張り部材12は、伸縮性に富む張地121を主体とする。張地121は、例えば合成繊維のダブルラッセルメッシュにさらにエラストマ糸等の弾性糸を編み込んだもの(詳細には、それぞれ伸縮変形可能なメッシュ地の表布と裏布とをダブルラッセル編みで立体的に縫い合わせてなる)で、強度とクッション性とを両備している。
張地121の上辺及び左右の側辺は、バックアップ材122で保形している。図10、図11に示すように、バックアップ材122は、左右両側に対をなす縦枠122a、122bと両縦枠122a、122bを連結する横枠122cとが正面視三方枠状または四方枠状をなし、前後方向に撓み変形可能な例えば樹脂製の薄板体で、特に張地121の左右の側辺が内側方に撓もうとすることを防ぎ、張地121を張った状態に保つ。図示例のバックアップ材122は、左右両側の縦枠122a、122bの上端部同士を横枠122cを介して相互に連結した正面視略三方枠状をなすものである。
バックアップ材122の上端部は、背フレーム11の上端部に支持させる。本実施形態では、バックアップ材122の縦枠122a、122bの上端部に貫通孔122xを穿ち、その貫通孔122xにビスまたはピン等の止着具191を挿通して上フレーム要素141a、141bの上端部に止着している。一方で、バックアップ材122の下端部は、背フレーム11の下端部に支持させる。本実施形態では、バックアップ材122の縦枠122a、122bの下端部及び中間よりやや下方の部位にそれぞれ上下方向に延伸する長孔122yを穿ち、それら長孔122yにビスまたはピン等の止着具192を挿通して各々を下フレーム要素131a、131bの下端部及び上端部に止着している。バックアップ材122の上端部は上フレーム要素141a、141bに対して固定されるが、下端部は下フレーム要素131a、131bに対して上下スライド可能となる。
背フレーム11の上端部とヒンジ17近傍との間は側面視後方に凹むように湾曲しており、縦枠122a、122bの中間部位が後方に撓み変形し得る余地を与えている。背フレーム11の上辺をなす弾性横架材142もまた平面視後方に凹むように湾曲しており、横枠122cが後方に撓み変形し得る余地を与えている。
張り部材12の上端部は左右の上フレーム要素141a、141bに装着して支持させ、下端部は左右の下フレーム要素131a、131bに装着して支持させる。張地121を背フレーム11に架設するに際しては、張地121の上縁をバックアップ材122の横枠122cに、張地121の左右の側縁をバックアップ材122の縦枠122a、122bに装着する。具体的には、図10及び図12に示すように、バックアップ材122の周端面、即ち横枠122cの上端面及び左右の縦枠122a、122bの外側端面にそれぞれ凹溝122zを形成し、凹溝122zに張地121の三方の縁端を嵌め入れて係止する。張地121の三方の縁端121xには、予め、長尺な薄板状をなす例えば樹脂製の縁端材を(縫合、接着、溶着等により)取り付けておく。さらに、張地121の下縁を下フレーム部13の所定部位に固定する。図示例では、張地121の下縁にブラケット121yを取り付けておき、このブラケット121yを下フレーム部13の剛性横架材132にボルト193等を用いて固定している。
総じて言えば、背フレーム11の前面にバックアップ材122を、バックアップ材122の前面に張地121を配している。このとき、バックアップ材122は板ばねの作用を営み、張地121を前方に押圧して張り出させる。張地121の上端部及び下端部は、それぞれ背フレーム11の上下端部に対して固定される。張地121の上端部はバックアップ材122を介して間接的に上フレーム要素141a、141bに固定され、張地121の下端部はバックアップ材122を介さず直接的に下フレーム要素131a、131bに固定されている。
本実施形態の椅子は、座3及び背凭れ1が連動して傾動するシンクロロッキング動作が可能である。図6に示すように、シンクロロッキング動作では、背フレーム11全体が水平支軸16回りに回動することで背凭れ1が前後に傾動する。同時に、座3の後端部が背フレーム11に連動して上下に揺動し、かつ座3の前端部が前後にスライドする。
また、本実施形態の椅子は、着座者が着座したまま後ろを振り向いたり、手を伸ばしたり、身体をねじったりする動きに追随して、背凭れ面Sの上部の左半部のみ、または右半部のみを後方に変位させる動作が可能である。背凭れ面Sの上部を支持している上フレーム部14は、左右に対をなす上フレーム要素141a、141bが互いに独立して前後動する。即ち、左側の上フレーム要素141aは左側の下フレーム要素131aにヒンジ17を介して連結し、右側の上フレーム要素141bは右側の下フレーム要素131bにヒンジ17を介して連結しており、これら上フレーム要素141a、141bが個別に回動し得る。
図7に示すように、上フレーム要素141a、141bをヒンジ17回りに後傾させたとき、下フレーム要素131a、131b及び上フレーム要素141a、141bの湾曲形状をなす部位に張り部材12が接触する面積が徐々に増大するとともに、背フレーム11の上端部と下端部との離間距離が拡大するために張地121が張力を増しつつ上下に伸長する。同時に、バックアップ材122の下端部が長孔122yの寸法範囲内で下フレーム要素131a、131bに対し上下方向に相対変位する。並びに、反力フレーム要素151a、151bがアングルを拡げるように変形して反力を蓄積し、上フレーム要素141a、141bを原位置に復帰させる方向、つまり前方に弾性付勢する。
そして、何れか一方の上フレーム要素141a(141b)を他方の上フレーム要素141b(141a)に対し相対的に前後方向に変位させれば、図8、図9に示すように、背凭れ面Sの形状を三次元的に変化させることができる。この動作において、下フレーム部13は必ずしも駆動されない。左右に対をなす下フレーム要素131a、131bは剛性横架材132を介して剛体連結されているため、それら下フレーム要素131a、131bは常に一体的に運動する。故に、背凭れ面Sの下部、着座者の腰部より下方にあたる部分は、恒常的に一定の形状を維持する。
着座者の動きに伴い、上フレーム要素141a、141bの一方が他方に対し相対的に前後動すると、左右の上フレーム要素141a、141b間の距離が増大する。その際、両上フレーム要素141a、141bの離間距離の増大に対応するべく、弾性横架材142が弾性変形する。本実施形態の弾性横架材142は、上フレーム要素141a、141bの上端部同士を相互に連結しており、平面視後方に凹む湾曲形状をなす状態で組み付けてある。弾性横架材142の前後の厚みは、上フレーム要素141a、141bに連結している両端部から幅方向の中央に向かうにつれて徐々に薄くなっており、両端部よりも中間部の方が比較的変形し易くなっている。これは、上フレーム要素141a、141bと弾性横架材142との連結箇所に負荷が集中することを避けるためである。上フレーム要素141a、141bの一方が他方に対し相対的に前後動するとき、弾性横架材142は曲率を減少させるように変形して両端間の距離を伸張する。
加えて、背凭れ面Sが受けた着座者の荷重は、張り部材12を介して上フレーム要素141a、141bに作用し、上フレーム要素141a、141bを内側方に倒れ込ませようとしてヒンジ17に負荷をかける。このような負荷を打ち消し低減する目的で、弾性横架材142を、上フレーム要素141a、141bを幅方向に離反させるような初期弾性力を発揮する状態で組み付けている。
尤も、左右両側の上フレーム要素141a、141bをともに傾動させることもできる。その場合、例えば着座者の背を大きく反らせるようなストレッチが可能になる。
その上で、本実施形態では、張地121の背後、着座者の腰部に対応する高さ位置にランバーサポート部材18を架け渡している。図11、図12に示しているように、ランバーサポート部材18は、本体部181と、帯部182a、182bと、拡張部183a、183bとを備えてなる。ランバーサポート部材18は、例えば樹脂製とする。本体部181は、正面視幅方向に拡がる略楕円状をなし、前面は幾分後方に凹んでいる。本体部181は、剛体としてもよく、可撓性を有するものとしてもよい。また、本体部181の前面に、ウレタンクッション等のクッション材を装着することを妨げない。帯部182a、182bは、薄帯状をなし、本体部181の左右両側端から若干前方に湾曲しつつ外側方に向かって延出しており、その外側端近傍で上下方向に拡張した拡張部183a、183bを一体成形している。左右に対をなす拡張部183a、183bの離間距離は、バックアップ材122の左右の縦枠122a、122bの離間距離に概ね等しい。
拡張部183a、183bは、平面視前方にやや膨出している形状をなす。より具体的には、帯部182a、182bに連続する内方端から外側方に向かって徐々に肉厚となり、さらに外方端縁に近づくにつれて徐々に薄肉となっている。これは、張地121の左右の側端121xをバックアップ材122の凹溝122zに嵌め入れて係止するにあたり、左右両縁を美麗に仕上げ、同時に拡張部183a、183bの側端縁が先鋭化して感触を損なうことを避けるためである。そして、拡張部183a、183bの背面、最も肉厚な部位に、後方に突出する突起184a、184bを形成している。突起184a、184bは、略円筒状または円柱状の外形をなすものとし、左右に一個づつ設けておく。
翻って、バックアップ材の縦枠122a、122bの前面、長孔122yよりもやや上方の箇所には、前方に開口し上下方向に延伸する溝穴122d、122eを形成してある。溝穴122d、122eは、上記の突起184a、184bを挿入するためのもので、その溝幅は突起184a、184bの直径に略等しい。溝穴122d、122eは、縦枠122a、122bを貫通しない有底溝であるが、縦枠122a、122bを貫通する貫通孔としても構わない。
ランバーサポート部材18の取着に際しては、拡張部183a、183bを張地121と縦枠122a、122bとの間に配置し、突起184a、184bを溝穴122d、122eに挿入する。これにより、拡張部183a、183bが張地121と縦枠122a、122bとで挟圧されるとともに、突起184a、184bと溝穴122d、122eとによる上下スライド構造が構築され、ランバーサポート部材18が溝穴122d、122eの延伸長さの範囲で上下にスライド可能となる。このとき、ランバーサポート部材18の拡張部183a、183bが被支持部となり、バックアップ材122(特に、その縦枠122a、122b)が支持体となる。
ランバーサポート部材18は張地121の背後に位置し、その本体部181及び帯部182a、182bは後方に露出する。ランバーサポート部材18の高さ調節を行うには、本体部181や帯部182a、182bを把持して操作すればよい。因みに、突起184a、184bの外周が溝穴122d、122eの溝幅に略等しい直径の円筒状をなしていることから、突起184a、184bは溝穴122d、122eに対して軸回りに回動し得る。つまり、ランバーサポート部材18の拡張部183a、183bや帯部182a、182bは、突起184a、184bを中心としてバックアップ材122の縦枠122a、122b対し相対的に回動し得る。結果、左方の突起184aの高さ位置と右方の突起184bの高さ位置とが一致せずにランバーサポート部材18が左右に傾くことも許容される。このことは、ランバーサポート部材18の操作性の向上に寄与している。無論、ランバーサポート部材18が左右に傾くと、両突起184a、184b間の距離は拡大する(左右の溝穴122d、122eの離間距離は原則変化しない)のであるが、元来ランバーサポート部材18は平面視後方に凹む湾曲形状をなしており、その曲率を減少させるように変形して両突起184a、184b間の距離の拡大に追従することが可能である。
バックアップ材122の縦枠122a、122bにおいて溝穴122d、122eを形成している部位、換言すればランバーサポート部材18の拡張部183a、183bを支持している部位は、背フレーム11のヒンジ17の位置よりも上方にあって、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形することができる。並びに、ランバーサポート部材18もまた、(特に帯部182a、182bが)着座者の荷重を受けて後方に撓み変形することができる。従って、着座者が背凭れ面Sに身体を凭せかけたとき、張地121が伸長するのに加え、縦枠122a、122b及びランバーサポート部材18が撓むことで着座者の身体を柔らかく受け止める。それでいて、腰部近傍部位はランバーサポート部材18に後方より支持され、ランバーサポート部材18の全長に応じた深度以上には後方に沈み込まない。
本実施形態によれば、左右に対をなす支持体122a、122bの前面側に張地121を張り設けて背凭れ面Sを形成している椅子にあって、着座者の腰部を支えるランバーサポート部材18の被支持部183a、183bを張地121と支持体122a、122bとの間に配置するとともに、ランバーサポート部材18の被支持部183a、183bと支持体122a、122bとのうち一方に設けた前後方向に突出する突起184a、184bを他方に設けた上下方向に延伸する溝穴122d、122eに挿入して、当該ランバーサポート部材18を上下スライド可能に支持させるものとしたため、ランバーサポート部材18の被支持部183a、183bを張地121と支持体122a、122bとで前後から挟みつつ、その被支持部183a、183bと支持体122a、122bとの間に突起184a、184bと溝穴122d、122eとによる上下スライド構造を構築することができる。よって、精緻な調節機構を作り込むことなしにランバーサポート部材18の高さ調節機能を実現でき、しかもコンパクトな構成となる。
前記支持体122a、122bが、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得るため、着座者が凭れたときに支持体122a、122bが撓むことで着座者の身体を柔らかく受け止めることができる。
前記ランバーサポート部材18が、本体部181と、本体部181より左右両側方に延出した帯部182a、182bと、帯部182a、182bの側端近傍で上下方向に拡張した拡張部183a、183bとを備えており、その拡張部183a、183bを前記被支持部としているため、ランバーサポート部材18を安定的に保持することができる。
前記ランバーサポート部材18の拡張部183a、183bは、側端縁に近づくにつれて徐々に肉薄となるように成形し、前記張地121の側端121xを前記拡張部183a、183bの後方に回り込ませるようにしているため、背凭れ面Sの左右両縁を美麗に仕上げることができ、ランバーサポート部材18の側端縁が先鋭化して感触を損なうようなことも避けられる。
前記ランバーサポート部材18の帯部182a、182bが、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得るため、座り心地をさらに良好なものにできる。
前記突起184a、184bを、前記溝穴122d、122eの溝幅に略等しい直径の円筒状の外周をなすものとすることにより、突起184a、184bが溝穴122d、122e内で軸回りに回動できる、ひいては、ランバーサポート部材18における突起184a、184b周辺の部位が左右に傾くことが許容される。このことは、ランバーサポート部材18の高さ調節の際の操作性向上に寄与する。
また、支持体122a、122bを背フレーム11の前面側に配し、これを背フレーム11に支持させるようにしており、ランバーサポート部材18及び張地12を好適に保定できるものとなっている。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、ランバーサポート部材の被支持部に後方に突出する突起を設け、支持体に前方に開口する溝穴を設けて上下スライド構造を構築していたが、これとは逆に、支持体に前方に突出する突起を設け、ランバーサポート部材の被支持部に後方に開口する溝穴を設けるようにしてもよい。
また、支持体が可撓性を有しているとは限られない。さらに、背フレームを支持体としてランバーサポート部材を取着する、ということも考えられる。その場合、ランバーサポート部材の被支持部を、背フレームの前面に当接させて配置することになる。
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態の椅子を正面側から見た斜視図。 同椅子を背面側から見た斜視図。 同椅子の側面図。 同椅子の背面図 同椅子の平面図。 同椅子のシンクロロッキング動作を示す側面図。 同椅子の上フレーム要素を後方に変位させた状態を示す側面図。 図椅子の背凭れ面変形動作を示す斜視図。 同椅子の背凭れ面変形動作を示す平面図。 同椅子の張地、支持体及びランバーサポート部材を示す要部分解斜視図。 同椅子の支持体とランバーサポート部材との関係を示す要部正面図。 同椅子のランバーサポート部材の取着態様を示す要部平断面図。
符号の説明
S…背凭れ面
121…張地
122a、122b…支持体(バックアップ材)
122d、122e…溝穴
18…ランバーサポート部材
181…本体部
182a、182b…帯部
183a、183b…被支持部(拡張部)
184a、184b…突起

Claims (7)

  1. 左右に対をなす支持体の前面側に張地を張り設けて背凭れ面を形成しているものであって、
    着座者の腰部を支えるランバーサポート部材の被支持部を、張地と支持体との間に配置するとともに、
    ランバーサポート部材の被支持部と支持体とのうち一方に設けた前後方向に突出する突起を、他方に設けた上下方向に延伸する溝穴に挿入して、
    当該ランバーサポート部材を上下スライド可能に支持させており、
    前記ランバーサポート部材が、本体部と、本体部より左右両側方に延出した帯部と、帯部の側端近傍にある前記被支持部とを備えており、
    前記被支持部は、側端縁に近づくにつれて徐々に肉薄となるように成形し、
    前記張地の側端を前記被支持部の後方に回り込ませるようにしている椅子。
  2. 前記支持体が、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得る請求項1記載の椅子。
  3. 前記ランバーサポート部材が、前記帯部の側端近傍で上下方向に拡張した拡張部を備えており、
    その拡張部を前記被支持部としている請求項1または2記載の椅子。
  4. 前記ランバーサポート部材の拡張部は、帯部の上縁よりも上方に延長し、かつ帯部の下縁よりも下方に延長している請求項3記載の椅子。
  5. 前記ランバーサポート部材の帯部が、着座者の荷重を受けて後方に撓み変形し得る請求項3または4記載の椅子。
  6. 前記突起は、前記溝穴の溝幅に略等しい直径の円筒状の外周をなしている請求項1、2、3、4または5記載の椅子。
  7. 前記支持体を背フレームの前面側に配し、支持体を背フレームに支持させている請求項1、2、3、4、5または6記載の椅子。
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