JP3776749B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ばね手段に抗して後傾動する背もたれを備え、かつ、背もたれを傾動自在なフリー状態と傾動不能なロック状態とに切り換えるロック装置が備えられた椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
座と背もたれとが連動して傾動するシンクロタイプの椅子があり、この椅子では、背もたれ及び座の後傾動を許容するために、脚支柱の上端に固定した正面視上向き開口コ字状のベースに、左右長手のスライド軸を前後動動自在に挿通している。
【0003】
そして、このシンクロタイプの椅子のロック装置として、ベースの底にフックを固定する一方、前記フックに引っ掛かる回動式のストッパーを設け、レバー操作によってストッパーを回動させることにより、フリー状態とロック状態とに切り換えることが行われている。
【0004】
また、特公昭64−6763号には、背もたれだけが後傾動するタイプの椅子において、背もたれが取付く傾動フレームにブラケット式ストッパーを設け、このブラケット式ストッパーに、座に設けたピンを当てることによってロックするようにしたロック装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
後傾不能にロックした状態で人が背もたれにもたれ掛かると、ロック装置を構成する部材には、荷重が引っ張り力や曲げモーメントとして大きく作用する。また、背もたれを後傾姿勢でロックしている状態では、フックやストッパーのような部材には、ばねの弾性力が引っ張り力や曲げモーメントとして常に作用している。
【0006】
いずれにしても、フックやストッパー等の部材には大きな荷重がかかるため耐久性が低くなる虞があり、これを回避するには各部材を金属製として頑丈な構造にしなければならず、そうすると椅子の重量が増大する虞があった。振動による跳ね上がり現象などによってロックが外れてしまう虞もあった。
【0007】
特に、背もたれを複数の姿勢でロックするように構成すると、ロック装置を構成する部材の形状が複雑になるため、強度低下や振動等によってロック解除されてしまう事態が一層懸念される。
【0008】
本発明は、このような現状を改善することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明の椅子は、脚と、座と、ばね手段に抗して後傾動する背もたれとを備えており、前記脚の上端に、左右の側板を備えた正面視上向き開口のベースを取り付け、前記ベースの左右側板にそれぞれ略前後方向に長く延びる長穴を設け、この左右長穴に、左右長手でかつ背もたれの傾動に連動した1本のスライド軸を、背もたれの傾動に連動して長穴の長手方向に移動するように挿通しており、更に、前記ベースの内部には、ベースの外側からレバーを操作することによって左右動して前記長穴に嵌脱するストッパーが配置されている。
【0010】
そして、前記ストッパーは、長穴の前内面又は後内面とスライド軸との間に挟まる状態で長穴に嵌入するものであり、ストッパーが長穴の前内面又は後内面とスライド軸との間に挟まることによってスライド軸の移動及び背もたれの傾動が阻止されるようになっている。
【0011】
請求項2では、請求項1において、前記スライド軸が前進した状態で長穴のうちスライド軸の後方の部分に嵌まる第1ストッパーと、スライド軸が後退した状態で長穴のうちスライド軸よりも手前側の部分に嵌まる第2ストッパーとを備えることにより、背もたれを前向きに起こした状態と後傾させた状態とに選択的にロックすることが許容されており、更に、前記ベースの内部には、レバー操作によって前記ストッパーをベースの長穴に嵌脱させる連動機構とを備えており、前記連動機構は、レバー操作によって左右方向にスライドするスライダーと、スライダーの動きを前記ストッパーに伝えるばね体とを備えている。
【0012】
【発明の作用・効果】
本発明では、ストッパーでスライド軸の前後動を阻止することにより、背もたれ(シンクロタイプの椅子の場合は背もたれと座との両方)を傾動不能にロックできる。
【0013】
その場合、ロック状態では、スライド軸に作用した荷重は、長穴に挿入されているストッパーに圧縮力として作用するに過ぎないので、ストッパー等の部材を合成樹脂のような軽い素材製としても、高い耐久性を確保できる。その結果、耐久性を損なうことなく軽量化することが可能となる。
【0014】
また、ストッパーには荷重は椅子の正面視で前後方向から作用するのに対して、ストッパーは椅子の正面視で左右方向に移動することになり、荷重の作用方向とストッパーの移動方向とが交叉しているため、スライド軸によってストッパーに振動等が作用しても、ストッパーが長穴から抜け出ることはない。すなわち、不測にロックが解除されてしまうこともなく、ロックの確実性が高い。
【0015】
ところで、前記特公昭64−6763号公報の場合、フリー状態と後傾姿勢と非後傾姿勢との3状態でそれぞれレバーの姿勢が異なっており、このためレバー操作が面倒である。
【0016】
これに対して請求項2のように構成すると、背もたれを後傾姿勢と非後傾姿勢との2つの姿勢に選択的にロックするにおいて、ばねで2種類のストッパーを押すものであるため、背もたれを所望の姿勢にしてレバーをロック姿勢にすると、その姿勢に対応したストッパーが長穴に自動的に嵌入してロック姿勢になる。
【0017】
すなわち、請求項2によると、レバーをロック姿勢にするだけの単純な操作により、背もたれを後傾姿勢と非後傾姿勢とのいずれの姿勢にもロックできるのであり、従って、レバー操作が簡単である。
【0018】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(1).椅子の概要
図1は椅子の正面図、図2は側面図、図3は要部を省略した縦断側面図、図4は要部を省略した平断面図であり、先ず、これらの図に基づいて椅子の概要を説明する。
【0020】
椅子は、脚柱(ガスシリンダ)2を立設した脚1と、座3と背もたれ4とを備えている。脚柱2の上端には正面視で断面上向き開口コ字状に形成されたベース5が固定されている。
【0021】
座3は、ベース5の左右外側に位置する側板5aを備えた中間金具6に取り付けられている一方、ベース5における左右両側板5aの前部には略前後長手の長穴7が形成されており、この長穴7に挿入したスライド軸(第1軸)8に前記中間金具6の側板6aを連結している。長穴7には合成樹脂製のブッシュ9が装着されている。
【0022】
背もたれ4は背支柱(傾動フレーム)10に取り付けられている。背支柱10は、後傾動し得るようにその前端部が第2軸11でベース5に連結されていると共に、前後中途部は第2軸11で中間金具6の側板6aに回動自在に連結されている。
【0023】
従って、背もたれ4が後傾すると座3も後退しつつ後傾する。ベース5の内部には、スライド軸8の後退動を弾性的に支持するコイルばね13を配置している。コイルばね13は固定ばね受け14で後方から支持されており、固定ばね受け14は、初期弾性力を変更する調節摘まみ15を備えている。
【0024】
ベース5には、脚柱2を操作する昇降用レバー16と、背もたれ4の傾動をロックするロック用レバー17とが備えられている。図3に示す符号18はカバーである。
【0025】
図4に一点鎖線で大雑把に示すように、ベース5の内部には、ロック用レバー17の操作によって操作されるロック装置20を設けている。
【0026】
(2).ロック装置の概要
次に、図5以下の図面に基づいてロック装置20を説明する。
【0027】
図5は部材を分離した状態の平面図、図6は組み付けた状態での平面図であり、これらの図に示すように、ロック装置20は、ベース5の内部のうち略右側に配置された右ばね受け6と、ベース5の内部のうち略左側に配置された左ばね受け7と、右ばね受け21に装着した右第1ストッパー23と、左ばね受け22の前部に装着した左第1ストッパー24と、左ばね受け22の後部に装着した第2ストッパー25と、右ばね受け21に装着した右スライダー26と、右ばね受け21及び左ばね受け22に跨がった状態で装着した左スライダー27と、右ばね受け21に装着した作動カム28とを備えている。
【0028】
本実施形態では、各部材は合成樹脂で製造している。また、ストッパー23,24,25を除いた各部材で請求項に記載した連動機構が構成されている。
【0029】
右ばね受け21と左ばね受け22にはスライド軸8が貫通しており、両者は、平面視で互いに重なるように段部29を備えており、これにより、両者はベース5の左右側板5aの間に左右ずれ不能に配置されている。
【0030】
図7は主要部材の分離斜視図、図8〜図11は各部材を別方向から見た斜視図図12は図6のXII-XII 視断面図、図13は図6のXIII−XIII視断面図、図14は左ばね受け22と左スライダー27との関係を示す側面図であり、これらの図も参照して各主要部材の形状や相互の関係を説明する。
【0031】
(3).右ばね受け及び右第1ストッパー
図7及び図8に示すように、右ばね受け21の背面には、コイルばね13をずれ不能に保持するばね止め30を突設している。また、右ばね受け21の右側面には、ベース5のブッシュ9に摺動自在に嵌まる略角形のスライド部31を形成しており、このスライド部31にスライド軸8が貫通している。
【0032】
図8に示すように、ブッシュ9の内面も略角形になっており、このため、右ばね受け21はスライド軸8の軸心回りに回転不能に保持されており、その結果、コイルばね13を安定した状態で支持できる。
【0033】
右ばね受け21の右端部のうちスライド部31の手前側には、右第1ストッパー23が左右摺動自在に嵌まるストッパー受け部32を設けている。右第1ストッパー23は、ブッシュ9の内部に嵌まるように角形に形成されており、背もたれ4を後傾させ切った状態(スライド軸8が後退し切った状態)で右第1ストッパー23がブッシュ9の内部に嵌まり得るようになっている。
【0034】
右第1ストッパー23の左端にはフランジ33を備えており、右ばね受け21のストッパー受け部32には、前記フランジ33が当たることによってその移動ストロークを規制する土手部34を設けている。また、右第1ストッパー23は、当該右第1ストッパー23に形成したガイド溝35と右ばね受け21に形成したガイド突条36との嵌合により、左右スライドが正確にガイドされている。
【0035】
右第1ストッパー23のうちガイド突条36と対向した部位には凹所37を形成しており、この凹所に37に、第1ねじりばね38の一端部が嵌まるばね受け突起39を設けている。
【0036】
右ばね受け21の左寄り部位には、上下に延びる縦長ガイド溝35を形成し、この縦長ガイド溝40の左側の側板に、縦長ガイド溝40と連通する上下長手の係合穴41を形成している。
【0037】
(4).右スライダー
図7に示すように、右スライダー26は後ろ向きに延びる上下一対の鉤爪42と、前向き突起43とを備えている。他方、右ばね受け21のうち縦長ガイド溝40よりも左側の部位には、左右方向に長く延びる上下一対の水平ガイド溝44を形成しており、図12に示すように、水平ガイド溝44に右スライダー26の上下鉤爪42が弾性に抗して係合している。
【0038】
これにより、右スライダー26は、右ばね受け21に対して抜け不能でかつ左右摺動自在に装着されている。右スライダー26のうち前向き突起43の付け根箇所には上方及び右側に開口した凹所45が形成されており、この凹所45の存在により、第1ねじりばね38の他端部を前向き突起43に被嵌することができる。
【0039】
右スライダー26と右第1ストッパー23との間には空間が空いており、従って、右スライダー26が左右動すると、右第1ストッパー23は第1ねじりばね38を介して同じ方向に左右動し、かつ、右第1ストッパー23がブッシュ9に当たっていて移動不能の状態でも、右スライダー26は、第1ねじりばね38を変形させた状態で左側に移動し得る。
【0040】
(5).作動カム
図7及び図9に示すように、作動カムの左右略中間部には前向きのノーズ46が形成されており、このノーズ46に、ロック用操作レバー17の先端部が嵌まる穴47が空いている。
【0041】
図6から理解できるように、操作レバー17は、ベース5の左側板5aと平行に延びる第1屈曲部17aと、スライド軸8と平行に延びる第2屈曲部17bとを備えており、第2屈曲部17bの先端を前記作動カム28の穴47に挿入している。ロック用操作レバー17は第1屈曲部17aを中心に回動させることができ、このため、ロック用操作レバー17を回動操作することより、作動カム28を昇降させ得る。
【0042】
図9に示すように、作動カム28の背面には、右ばね受け21の縦長ガイド溝40に嵌まる上下ガイド片48と、係合穴41に嵌合する平面視鉤片の爪49とが突設されている。爪49は弾性に抗しての変形で係合穴41に係合し得る。既に理解できるように、ロック用レバー17を回動操作すると、作動カム28は右ばね受け21の縦長ガイド溝35に案内されて昇降する。
【0043】
作動カム28のうちノーズ部46を挟んだ両側には、正面視で逆ハ字状に延びる一対の傾斜長穴50が形成されており、図12に示すように、右側の傾斜長穴50に右スライダー26の前向き突起43が嵌まっている。
【0044】
傾斜長穴50のガイド作用により、ロック用レバー17を回動操作して作動カム28を上下動させると、右スライダー26を左右動させることができる。
【0045】
(6).左ばね受け
図5や図6に示すように、左ばね受け22はベース5における左側板5aに密着して配置されている。左ばね受け22には、ブッシュ9に摺動自在に嵌まる角形のスライド部31と、右ばね受け21に向けて延びる角形の軸受け部52とが同心状に形成されており、軸受け部52に段部29が形成されている。
【0046】
右ばね受け21と左ばね受け22とが互いに嵌合していることにより、コイルばね13の弾性力は左ばね受け22によっても支持される(このような意味で、左ばね受けの用語を使用している)。
【0047】
図7や図11に示すように、左ばね受け22における軸受け部52の外周面にはガイド突条36を設けている。
【0048】
例えば図7から容易に理解できるように、左ばね受け22のうち軸受け部52を挟んだ前後両側には、左第1ストッパー24及び第2ストッパー25が左右摺動自在に嵌まる前後一対のストッパー受け部32を設けている。
【0049】
両ストッパー受け部32とも基本的には右ばね受け21と同じ構造であり、ストッパー24,25のストロークを規制する土手部34を備えている。左第1ストッパー24及び第2ストッパー25とも右第1ストッパー23と同じものを使用しており、左第1ストッパー24は右第1ストッパー23と左右対称状に配置されており、第2ストッパー25は左第1ストッパー24と前後対称状に配置されている。
【0050】
図7や図14から容易に理解できるように、左ばね受け22には、ロック用レバー17の基部を掴持する挟持爪53及び受け座54と、ロック用レバー17の第1屈曲部17aを上下から挟持する上下の保持片55,56を備えている。
【0051】
左ばね受け22のうち挟持爪53の周辺には窓穴57が空いている。そして、前記したとおりロック用レバー17は第1屈曲部17aを中心に回動し得るが、図14に示すように、ロック用レバー17を下向きに回動させると(この状態で作動カム28は上昇している)、ロック用レバー17の基部は挟持爪53と受け座54とによってその状態が保持されている。
【0052】
他方、ロック用レバー17を上向きに回動させると(この状態で作動カム28は下降する)、ロック用レバー17の基部は、挟持爪53を弾性変形させてから当該挟持爪53の上方に位置して、その状態が保持される。すなわち、挟持爪53の弾性力により、ロック用レバー17は上向き回動させたロック姿勢と、下向き回動させたフリー姿勢とに選択的に保持される。
【0053】
(7).左スライダー
図13や図14から理解できるように、左スライダー27は、右ばね受け21の左端部に前方から重なると共に、左ばね受け22の軸受け部52に外側から嵌まるようになっている。このため、その内面には、ガイド突条36に嵌合するガイド溝35が形成されている(図10も参照)。
【0054】
また、左スライダー27には、作動カム28における左側の傾斜長穴50に後方から嵌入する前向き突起58が形成されている。従って、作動カム28が上下動すると、左スライダー27は右スライダー26と互いに逆方向に左右スライドする。
【0055】
左スライダー27のうち前向き突起58の付け根箇所は上向きの凹所59に形成されている。このため、前向き突起58に第2ねじりばね60の一端部を被嵌できる。第2ねじりばね60の他端部は、左第1ストッパー24のばね受け突起39に被嵌している。
【0056】
図10に明瞭に示すように、左スライダー27の後部には、中空部に向けて延びるばね受け突起39を設けており、このばね受け突起39に第3ねじりばね61の一端部を被嵌している。第3ねじりばね61の他端部は、第2ストッパー25のばね受け突起39に被嵌している。
【0057】
左ばね受け22と左スライダー27とには、第3ねじりばね61がずれるのを防止するための横向きアーム62,63を設けている。
【0058】
(8).動きの説明
図15は背もたれ4が自在に後傾し得るフリー状態でのロック装置20の正面図であり、この状態でロック用レバー17は下向きに回動しており、このため操作カム28は下降している。そして、左右スライダー26,27は互いに接近する方向に移動しているため、各ストッパー23,24,25は後退している。
【0059】
図16ではロック状態でのロック装置20を示している。この状態ではロック用レバー17は上向きに回動しており、このため作動カム28は上昇している。そして、左右スライダー26,27は互いに離反する方向に移動しているため、各ストッパー23〜25は各ねじりばね38,60,61を介して押されている。
【0060】
背もたれ4を後傾させ切った状態でロック用レバー17を上向き回動させると、左右の第1ストッパー23,24が前進して、スライド軸8の手前側の部位においてブッシュ9に嵌入することにより、ロック状態に保持される。この場合、第2ストッパー25はブッシュ9につかえて前進せず、第3ねじりばね61が変形だけで、左スライダー27の左移動が許容される。
【0061】
なお、背もたれ4が後傾し切る前にロック用レバー17を上向き回動させても、左右の第1ストッパー23,24はねじりばね38,60で押されて前進し勝手になっているため、背もたれ4が後傾し切ると、左右の第1ストッパー23,24はブッシュ9に自動的に嵌まり込む。
【0062】
非後傾状態で操作レバー17を上向きに回動させると、第2ストッパー25がスライド軸8の手前側においてブッシュ9に嵌まる。これにより、背もたれ4は後傾不能に保持される。
【0063】
そして、ロック状態では、人の背もたれ荷重やコイルばね13の弾性力はストッパー23,24,25に対して圧縮力として作用するに過ぎないため、合成樹脂製のストッパーであっても、高い耐久性を確保できる。
【0064】
また、人の背もたれ荷重やコイルばね13の弾性力は前後方向に作用するのに対して、ストッパー23,24,25は左右方向に移動するため、例えばロック状態で人が背もたれにもたれ掛かることによってストッパーに振動が作用しても、ストッパー23,24,25を後退させる方向への外力が作用することはないため、ロック状態を確実に保持できるのである。
【0065】
(9).その他
本発明は更に様々に具体化できる。例えば座が背もたれとシンクロするタイプの椅子のみでなく、背もたれが後傾するだけの椅子にも適用できる。また、実施形態の第2軸をスライド軸とすることも可能である。
【0066】
ばね体は実施形態のようなねじりばねに限らず、板ばねやコイルばねなどの他の形態のばねも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の正面図である。
【図2】椅子の側面図である。
【図3】要部を省略した縦断側面図である。
【図4】要部を省略した平断面図である。
【図5】ロック装置の分離平面図である。
【図6】部材を組み付けた状態でのロック装置の平面図である。
【図7】主要部材の分離斜視図である。
【図8】右ばね受けと右第1ストッパーとの斜視図である。
【図9】作動カムの斜視図である。
【図10】左スライダーの斜視図である。
【図11】左ばね受けの斜視図である。
【図12】図6のXII-XII 視断面である。
【図13】図6のXIII−XIII視断面図である。
【図14】左ばね受けと左スライダーとの関係を示す側面図である。
【図15】フリー状態でのロック装置の正面図である。
【図16】ロック状態でのロック装置の正面図である。
【符号の簡単な説明】
1 脚体
3 座
4 背もたれ
5 ベース
5a 側板
7 長穴
8 スライダー
9 ブッシュ
13 コイルばね
17 ロック用レバー
20 ロック装置
21 右ばね受け
22 左ばね受け
23 右第1ストッパー
24 左第1ストッパー
25 第2ストッパー
26 右スライダー
27 左スライダー
28 作動カム
38,60,61 ねじりばね
Claims (2)
- 脚と、座と、ばね手段に抗して後傾動する背もたれとを備えており、前記脚の上端に、左右の側板を備えた正面視上向き開口のベースを取り付け、前記ベースの左右側板にそれぞれ略前後方向に長く延びる長穴を設け、この左右長穴に、左右長手でかつ背もたれの傾動に連動した1本のスライド軸を、背もたれの傾動に連動して長穴の長手方向に移動するように挿通しており、更に、前記ベースの内部には、ベースの外側からレバーを操作することによって左右動して前記長穴に嵌脱するストッパーが配置されている椅子であって、
前記ストッパーは、長穴の前内面又は後内面とスライド軸との間に挟まる状態で長穴に嵌入するものであり、ストッパーが長穴の前内面又は後内面とスライド軸との間に挟まることによってスライド軸の移動及び背もたれの傾動が阻止されるようになっている、
椅子。 - 前記スライド軸が前進した状態で長穴のうちスライド軸の後方の部分に嵌まる第1ストッパーと、スライド軸が後退した状態で長穴のうちスライド軸よりも手前側の部分に嵌まる第2ストッパーとを備えることにより、背もたれを前向きに起こした状態と後傾させた状態とに選択的にロックすることが許容されており、
更に、前記ベースの内部には、レバー操作によって前記ストッパーをベースの長穴に嵌脱させる連動機構とを備えており、前記連動機構は、レバー操作によって左右方向にスライドするスライダーと、スライダーの動きを前記ストッパーに伝えるばね体とを備えている、
請求項1に記載した椅子。
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