JP2023130936A - 作業代行用の管理装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な作業代行を実現する。【解決手段】請負登録者ごとの撮影作業の請負可能条件と依頼者からの撮影作業実施の依頼条件とに基づき、複数の請負登録者の中から実請負者を選別し、実請負者に対応する端末装置に対して依頼情報に基づく指示情報を送信する。実請負者に対応する端末装置から依頼条件に対応した撮影画像の画像データを含む結果情報(700)を受信する。その後、撮影画像の画像データに基づく報告画像の画像データを含む報告情報(720)を生成し、依頼者に対応する端末装置に対して報告情報を送信する。【選択図】図13

Description

本発明は、作業代行用の管理装置及び方法に関する。
被見守り対象を、ボランティアによる有人監視により見守る、又は、建造物等に固定設置された防犯カメラを用いて見守るといったことが一般的に行われる。被見守り対象は見守られるべき人物であって、典型的には例えば、小さな子供又は高齢者等が被見守り対象として想定される。
国際公開2017/141375
但し、ボランティアが少ない地域又は時間帯では有人監視が難しい。また、防犯カメラがカバーできる範囲は限られるし、各個人が防犯カメラの撮影結果を任意に閲覧できるわけではない。ここで、見守りに関わる作業の実施を、作業が可能な人物に代行してもらうという方法も検討される。この種の方法を実現するにあたり、適正な作業代行を実現して見守りの実効性を担保する技術の開発が期待される。
尚、見守りに注目して作業代行に関わる参考技術を上述したが、見守りに限定されず、適正な作業代行を実現する技術の開発は有益である。
本発明は、適正な作業代行の実現に寄与する作業代行用の管理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係作業代行用の管理装置は、複数の請負登録者に対応する複数の端末装置から前記請負登録者ごとに撮影作業の請負可能条件を含む請負登録者情報を受信し、且つ、依頼者に対応する端末装置から撮影作業実施の依頼条件を含む依頼情報を受信する情報入力部と、前記請負登録者ごとの前記請負登録者情報と前記依頼情報とに基づき前記複数の請負登録者の中から実請負者を選別し、前記実請負者に対応する端末装置に対して前記依頼情報に基づく指示情報を送信する処理部と、を備え、前記情報入力部は、前記実請負者に対応する端末装置から前記依頼条件に対応した撮影画像の画像データを含む結果情報を受信し、前記処理部は、前記情報入力部での前記結果情報の受信後、前記撮影画像の画像データに基づく報告画像の画像データを含む報告情報を生成し、前記依頼者に対応する端末装置に対して前記報告情報を送信する。
本発明によれば、適正な作業代行の実現に寄与する作業代行用の管理装置及び方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係るシステムの概略全体構成図である。 本発明の実施形態に係る端末装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、システム管理装置の内部構成と、システムの運用に関わる幾つかの端末装置及び各端末装置のユーザと、を示す図である。 本発明の実施形態に係り、複数の利用登録者と依頼者との関係、及び、複数の請負登録者と実請負者との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係り、システムの全体的な流れを表すフローチャートである。 本発明の実施形態に係り、登録工程における情報の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係り、利用登録者情報及び利用者保存情報の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係り、請負登録者情報及び請負者保存情報の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係り、依頼工程及び選別指示工程における情報の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係り、依頼情報及び依頼保存情報の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係り、指示情報の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係り、想定されるケースの概要を示す図である。 本発明の実施形態に係り、見守り作業工程及び結果報告工程における情報の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係り、見守り結果情報、結果保存情報及び結果報告情報の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係り、見守り依頼期間を示す図(a)と、撮影期間とカメラ画像等との関係を示す図(b)である。 本発明の実施形態に係り、ポイント情報DBに格納されたテーブルデータの構成を示す図である。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、見守り結果情報の送信から端末装置上で報告画像等が再生されるまでのフローチャートである。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、端末装置で行われ得る抽出結果再生の一例を示す図である。 本発明の実施形態に属する第4実施例に係り、特定物の登録等に係る動作説明図である。 本発明の実施形態に属する第4実施例に係り、各見守り依頼期間にてカメラ画像が取得される様子を示す図である。 本発明の実施形態に属する第8実施例に係り、システム管理装置の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
図1に本発明の実施形態に係るシステムSYSの概略全体構成図を示す。システムSYSはシステム管理装置100を備える。図1には複数の端末装置TMが示される。各端末装置TMは各端末装置TMの操作者により操作される電子機器である。例えば、スマートホン、タブレット又はパーソナルコンピュータ等を端末装置TMとして用いることができる。
システム管理装置100と各端末装置TMは所定の通信網NETを介して無線接続され、システム管理装置1と各端末装置TMとは通信網NETを介して互いに双方向通信が可能である。通信網NETは、インターネット、無線LAN(Local Area Network)及び近距離無線通信回線の内、全部又は一部を含む。無線LANは、例えばWi-Fi(登録商標)に準拠したものであって良い。近距離無線通信回線は、例えばBluetooth(登録商標)に準拠したものであって良い。
システムSYSは見守りサービスを利用者に提供する。見守りサービスは被見守り対象の見守りを実現するサービスである。このため、システムSYSを見守りシステムと称することができる。被見守り対象は見守られるべき人物であって、典型的には例えば、小さな子供又は高齢者等が被見守り対象として想定される。システムSYSは更に複数の端末装置TMを備えると解することができる。或いは、各端末装置TMはシステムSYSの構成要素に含まれないと解することもできる。各端末装置TMがシステムSYSの構成要素に含まれないと解する場合、システム管理装置100そのものが見守りシステムSYSに相当する。
被見守り対象を、ボランティアによる有人監視により見守る、又は、建造物等に固定設置された防犯カメラを用いて見守るといったことが一般的に行われる。但し、ボランティアが少ない地域又は時間帯では有人監視が難しい。また、防犯カメラがカバーできる範囲は限られるし、各個人が防犯カメラの撮影結果を任意に閲覧できるわけではない。
本実施形態に係る見守りサービスでは、被見守り対象の見守りを依頼したい人物が依頼内容を指定した上で見守り依頼を行い、見守り作業を請け負うことのできる人物が、見守り依頼に沿って見守り作業を行う。見守り作業における主たる作業は依頼された日時及び地域(場所)での撮影作業である。撮影作業とは別の作業が見守り作業に含まれることがあっても良いが、見守り作業は撮影作業そのものであると考えても良い。但し、ここにおける撮影作業は個人を特定しない撮影作業である。即ち、見守り作業を請け負った人物は、自身が操作する撮影装置を防犯カメラとして機能させ、依頼された日時にて依頼された地域(場所)の撮影を行う。システム管理装置100は見守りを依頼した人物に対して撮影結果を送る。これにより、当該地域に防犯カメラが設置されていなかったとしても、見守りを依頼した人物は、当該地域の様子を自身が所持する端末装置TMで確認することができる。
例えば、被見守り対象が小学1年生の子供である場合、その親は、子供の通学路そのもの又は子供の通学路を含む地域を見守りが行われるべき地域に指定でき、子供の登校又は下校の時間帯を見守りが行われるべき時間帯に指定できる。これらの指定に沿った撮影が行われて撮影結果が親の端末装置TMに送信されれば、親は、子供の登校又は下校の様子を端末装置TM上で確認できる。
図2に1つの端末装置TMの概略ブロック図を示す。システムSYSにおいて、任意の2つの端末装置TMは互いに異なる種類の端末装置であって良い。即ち例えば、或る端末装置TMはスマートホンであって、他の端末装置TMはパーソナルコンピュータであっても良い。或いは、任意の2つの端末装置TMは互いに異なる種類のスマートホンであっても良い。但し、以下の説明では、各端末装置TMが図2に示す構成を有しているものとする。即ち、システムSYSにおける各端末装置TMは、符号510、520、530、540、550、560及び570により参照される各部位を備えるものとする。
端末制御部510は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等を含む演算処理部510aをハードウェア資源として備え、端末装置TMの各部位の動作を統括的に制御する。
メモリ520は、ROM(Read only memory)又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM(Random access memory)等の揮発性メモリを含む。メモリ520の全部又は一部は端末制御部510に内蔵されたメモリであっても良い。
カメラ530は、自身の撮影領域内の被写体を撮影し、撮影領域内の画像(以下撮影画像)の画像データを生成する。生成された画像データは端末制御部510に送られる。カメラ530において所定のフレーム周期で順次撮影が行われ、これにより時系列上に並ぶ複数の撮影画像が取得される。時系列上に並ぶ複数の撮影画像により動画像が形成される。
通信処理部540は、端末装置TMの相手側装置との通信網NETを介した双方向通信を実現する。端末装置TMの相手側装置にシステム管理装置100が含まれる。
GPS処理部550は、GPS(Global Positioning System)を形成する複数のGPS衛星からの信号を受信することで端末装置TMの位置(端末装置TMの現在地)を検出する。検出された端末装置TMの位置を端末位置と称し、端末位置を表す情報を端末位置情報と称する。端末位置情報はGPS処理部550から端末制御部510に送られる。或る端末装置TMの端末位置は、端末装置TMのユーザの現在地を表すと考えて良い。端末装置TMのユーザは端末装置TMの所持者又は操作者であり、端末装置TMに対応する人物とも表現され得る。
日時情報取得部560は現在の日付及び時刻を示す日時情報を取得して端末制御部510に送る。日時情報取得部560は通信網NETを介して他の装置(不図示)から日時情報を取得しても良い。
インターフェース部570は、端末装置TMと端末装置TMのユーザとの間のマンマシンインターフェースであり、表示画面571、操作部572、マイクロホン573及びスピーカ574を備える。表示画面571は液晶ディスプレイパネル等にて構成され、端末制御部510の制御の下で任意の画像を表示する。操作部572は端末装置TMのユーザから任意の操作の入力を受け付ける。表示画面571及び操作部572によりタッチパネルが構成されていても良く、操作部572への操作はタッチパネルに対する操作であっても良い。マイクロホン573は、マイクロホン573の周辺音を収音し、収音した音を電気信号に変換する。スピーカ574は端末制御部510の制御の下で任意の音を出力する。
図3に、システム管理装置100の内部構成と、システムSYSの運用に関わる幾つかの端末装置及び各端末装置のユーザを示す。
システム管理装置100は、データ入力対応部10、依頼対応部20、依頼管理部30、及びデータ保持部40を備える。システム管理装置100は、通信網NETに対して無線又は有線で接続された1以上のコンピュータ装置(サーバ装置)にて構成される。システム管理装置100は、クラウドコンピューティングを利用して構成されるクラウドサーバであっても良い。
データ入力対応部10は、データ受信部11、データ識別部12及びデータ書込部13を備える。依頼対応部20は、データ読込部21、請負者選別部22及び作業指示部23を備える。依頼管理部30は、データ読込部31、データ解析部32、結果報告部33及びポイント更新部34を備える。データ保持部40は、磁気ディスク及び半導体メモリ等にて構成された不揮発性の記録媒体から成り、各種データを保持する。データ保持部40にはデータベース41~45が保持される。以下、データベースをDBと表記する。DB41は利用登録者DBである。DB42は請負登録者DBである。DB43は依頼情報DBである。DB44は結果情報DBである。DB45はポイント情報DBである。
システムSYSによる見守りサービスの利用者は、予めシステム管理装置100に登録される。登録される利用者を利用登録者Aと称する。利用登録者Aに対応する端末装置TMを端末装置TM_Aと称する。利用登録者Aは端末装置TM_Aのユーザである。
システム管理装置100には、見守り作業を請け負う人物が請負登録者Bとして登録される。請負登録者Bに対応する端末装置TMを端末装置TM_Bと称する。請負登録者Bは端末装置TM_Bのユーザである。
図4に示す如く、利用登録者A及び請負登録者Bは夫々に複数存在する。各利用登録者Aに対して端末装置TM_Aが割り当てられ、各請負登録者Bに対して端末装置TM_Bが割り当てられる。何れかの利用登録者Aと何れかの請負登録者Bは同一人物である場合もある。
見守りサービスにおいて、複数の利用登録者Aの何れかは実際に見守り作業を依頼する。複数の利用登録者Aの内、或るタイミングにおいて実際に見守り作業を依頼する人物を依頼者と称する。複数の利用登録者Aの内、2以上の人物が同時に依頼者になることもあるが、ここでは、特に記述無き限り、一人の依頼者に注目し、注目された一人の依頼者を依頼者Cと称する。依頼者Cに対応する端末装置TMを端末装置TM_Cと称する。依頼者Cは端末装置TM_Cのユーザである。
システム管理装置100は、依頼者Cからの見守り作業の依頼を受け、その依頼をこなすのに適した人物を複数の請負登録者Bの中から選別する。選別された請負登録者Bは実際に見守り作業を実施する実請負者Dとなる。上記依頼をこなすのに適した人物が選別された後、選別された人物が見守り作業の実施を拒否することもあるが、以下では、選別された人物は必ず実請負者Dになると考える。実請負者Dに対応する端末装置TMを端末装置TM_Dと称する。実請負者Dは端末装置TM_Dのユーザである。実請負者を受任者と称することもできる。実請負者Dとして交通サービスの利用者が想定される。交通サービスにおける乗り物に搭乗中の実請負者Dが見守り作業を行うことができる。乗り物として、バス、電車又はタクシーなどが想定される。
図5はシステムSYSの全体的な流れを表すフローチャートである。見守りサービスにおいて、システムSYSでは、ステップS1~S6の各工程が、この順番で順次実行される。ステップS1では登録工程が実行される。ステップS2では依頼工程が実行される。ステップS3では選別指示工程が実行される。ステップS4では見守り作業工程が実行される。ステップS5では結果報告工程が実行される。ステップS6では清算工程が実行される。但し、利用登録者A又は請負登録者Bの人数がゼロの場合にはステップS1の登録工程が最初に実行されるが、利用登録者A及び請負登録者Bの各人数が1以上になった後では、新たな人物が利用登録者A又請負登録者Bとして登録される際にステップS1の登録工程が随時実行される。以下、図5の各ステップについて説明する。
[登録工程]
まずステップS1の登録工程について説明する。登録工程では、複数の利用登録者A及び複数の請負登録者Bがシステム管理装置100に登録される。図6に登録工程における情報の流れを示す。登録工程は、利用者登録工程と請負者登録工程とに細分化される。
利用者登録工程について説明する。見守りサービスに利用登録者Aとして登録することを希望する人物を、登録希望者A’と称する。登録希望者A’ごとに利用者登録工程が実行されることで、各登録希望者A’が利用登録者Aとなる。具体的には、登録希望者A’は、自身に対応する端末装置TMを操作することで、当該端末装置TMからシステム管理装置100に対して利用登録者情報600を送信させる。利用登録者情報600はデータ受信部11にて受信される。データ識別部12は、データ受信部11にて受信された情報が利用登録者情報600であるかを判別する。データ受信部11にて受信された情報が利用登録者情報600であると判別されると、データ書込部13は受信された利用登録者情報600を含む利用者保存情報610を利用登録者DB41に書き込む。これによって利用者保存情報610が利用登録者DB41に保存される。登録希望者A’に対応する利用者保存情報610が利用登録者DB41に保存されることで、登録希望者A’が利用登録者Aとしてシステム管理装置100に登録及び管理される、以後、登録希望者A’はシステム管理装置100にて利用登録者Aとして識別されると共に、登録希望者A’に対応する端末装置TMは端末装置TM_Aとして機能する。
図7に利用登録者情報600及び利用登録者DB41内の利用者保存情報610の構成を示す。登録希望者A’が利用登録者Aと等しいと考えて、利用登録者情報600を説明する。利用登録者情報600は、利用登録者Aの氏名、住所、年齢及び性別を含む個人情報601と、利用登録者Aが指定した金融機関に関する情報602と、利用登録者Aの連絡先を表す情報603と、を含む。
見守りサービスを利用する際、何れかの利用登録者Aである依頼者Cはサービス利用料を支払う。この際、依頼者Cは、サービス利用料を通貨にて支払うことができ、依頼者Cに相当する利用登録者Aの情報602にて示される金融機関の口座からサービス利用料の支払いが決済される。ここにおける通貨は法定通貨又は仮想通貨である。仮想通貨は電子マネーに分類されるものであっても良い。尚、システム管理装置100ではシステムSYS内で流通する見守りポイントが管理される。依頼者Cは、自身が所持する見守りポイントでサービス利用料の支払いを行うこともできる。
情報603は、システム管理装置100が利用登録者Aに対して任意の情報を伝達する際における利用登録者Aの連絡先を表す。利用登録者Aの端末装置TM_Aに割り当てられた電話番号若しくはメールアドレス、又は、端末装置TM_Aにて実行されるインスタントメッセンジャーのアカウント情報などが情報603に該当する。システム管理装置100が情報603の連絡先に向けて発信した情報は、端末装置TM_Aを通じて利用登録者Aに伝わり、利用登録者Aが依頼者Cであるならば端末装置TM_Cを通じて依頼者Cに伝わる。尚、システム管理装置100からの情報の発信は、情報の送信又は出力と同義である。
登録希望者A’が利用登録者Aとして登録されるための手続きの中で、データ入力対応部10は、登録希望者A’に対し(従って利用登録者A)に対し固有の会員IDを割り当て且つパスワードを設定する。利用者保存情報610は(図7参照)、ここで割り当てられた会員IDを表す情報611及び設定されたパスワードを表す情報612を含み、更に、利用登録者情報600中の情報601~603を含む。また、利用者保存情報610は利用者保存情報610自体の更新日時を表す情報613を含む。システム管理装置100において、利用登録者DB41内の利用者保存情報610が更新されるたびに情報613が更新される。
請負者登録工程について説明する。見守りサービスに請負登録者Bとして登録することを希望する人物を、登録希望者B’と称する。登録希望者B’ごとに請負者登録工程が実行されることで、各登録希望者B’が請負登録者Bとなる。具体的には、登録希望者B’は、自身に対応する端末装置TMを操作することで、当該端末装置TMからシステム管理装置100に対して請負登録者情報620を送信させる。請負登録者情報620はデータ受信部11にて受信される。データ識別部12は、データ受信部11にて受信された情報が請負登録者情報620であるかを判別する。データ受信部11にて受信された情報が請負登録者情報620であると判別されると、データ書込部13は受信された請負登録者情報620を含む請負者保存情報630を請負登録者DB42に書き込む。これによって、請負者保存情報630が請負登録者DB42に保存される。登録希望者B’に対応する請負者保存情報630が請負登録者DB42に保存されることで、登録希望者B’が請負登録者Bとしてシステム管理装置100に登録及び管理される。以後、登録希望者B’はシステム管理装置100にて請負登録者Bとして識別されると共に、登録希望者B’に対応する端末装置TMは端末装置TM_Bとして機能する。
図8に請負登録者情報620及び請負登録者DB42内の請負者保存情報630の構成を示す。登録希望者B’が請負登録者Bと等しいと考えて、請負登録者情報620を説明する。請負登録者情報620は、請負登録者Bの氏名、住所、年齢及び性別を含む個人情報621と、請負登録者Bが指定した金融機関に関する情報622と、請負登録者Bの連絡先を表す情報623と、を含む。
見守りサービスにおいて、何れかの請負登録者Bである実請負者Dは見守り作業を実施したときに対価(換言すれば報酬)を受けとる。この際、実請負者Dが対価を通貨にて受け取る場合があっても良く、この場合、対価を受け取る金融機関の口座が情報622に示される。何れかの請負登録者Bである実請負者Dは見守りポイントで対価を受けることもできる。
情報623は、システム管理装置100が請負登録者Bに対して任意の情報を伝達する際における請負登録者Bの連絡先を表す。請負登録者Bの端末装置TM_Bに割り当てられた電話番号若しくはメールアドレス、又は、端末装置TM_Bにて実行されるインスタントメッセンジャーのアカウント情報などが情報623に該当する。システム管理装置100が情報623の連絡先に向けて発信した情報は、端末装置TM_Bを通じて請負登録者Bに伝わり、請負登録者Bが実請負者Dであるならば端末装置TM_Dを通じて実請負者Dに伝わる。
請負登録者情報620は、更に請負可能条件を表す情報624を含む。請負登録者Bが実請負者Dとなったとき、請負登録者Bは見守り作業を行う。請負登録者Bは見守り作業を請け負うことができる条件を請負可能条件として指定できる。請負可能条件において、請負可能日時、請負可能地域及び請負可能種別が指定される。
請負可能日時は請負登録者Bが見守り作業を実施可能な日時を表す。具体的には、請負登録者Bが見守り作業を実施可能な日付と、請負登録者Bが見守り作業を実施可能な時間帯と、が請負可能日時にて指定される。請負可能日時にて見守り作業を実施可能な曜日が指定されても良い。曜日が定まれば日付が定まるので曜日の指定は日付の指定に属すると解される。
請負可能地域は請負登録者Bが見守り作業を実施可能な地域を表す。例えば、請負登録者Bが見守り作業を実施可能な地域が神戸市内に限定されるのであれば、請負可能地域として神戸市内を指定できる。見守り作業を実施可能な地域として特定の駅などを指定できても良く、例えば兵庫駅周辺を請負可能地域に指定できる。
請負可能種別は請負登録者Bが見守り作業を実施可能な種別を規定する。例えば、請負登録者Bによる見守り作業において、夜間撮影に適したナイトモードでの撮影が可能である場合、その旨が請負可能種別に規定される。或いは例えば、請負登録者Bによる見守り作業において、特定の画質(例えばフルハイビジョンの画質)での撮影が可能である場合、その旨が請負可能種別に規定される。或いは例えば、請負登録者Bによる見守り作業において、360°の画角を有するパノラマ撮影が可能である場合、その旨が請負可能種別に規定される。尚、本実施形態において、請負可能条件から請負可能種別の指定が省略されても良い。
請負登録者情報620は、請負登録者Bの現在地を表す情報625を含む。但し、登録工程において、請負登録者情報620及び請負者保存情報630に情報625が含められる必要は必ずしも無い。登録工程の後、請負登録者Bが所持する端末装置TM_Bにて取得される端末位置情報が、随時(例えば定期的に)、端末装置TM_Bからシステム管理装置100に送信される。この端末位置情報がデータ受信部11にて受信されることで、請負登録者情報620及び請負者保存情報630に情報625が含められると解して良い。
登録希望者B’が請負登録者Bとして登録されるための手続きの中で、データ入力対応部10は、登録希望者B’に対し(従って請負登録者B)に対し固有の会員IDを割り当て且つパスワードを設定する。請負者保存情報630は(図8参照)、ここで割り当てられた会員IDを表す情報631及び設定されたパスワードを表す情報632を含み、更に、請負登録者情報620中の情報621~625を含む。また、請負者保存情報630は請負者保存情報630自体の更新日時を表す情報633を含む。システム管理装置100において、請負登録者DB42内の請負者保存情報630が更新されるたびに情報633が更新される。
尚、一人の人物が利用登録者Aであると同時に請負登録者Bである場合、当該一人の人物に対して単一の会員IDが割り当てられて良く、且つ、当該一人の人物に対して共通のパスワードが設定されて良い。この場合、当該一人の人物に対する情報611及び631は互いに同じとなり、当該一人の人物に対する情報612及び632は互いに同じとなる。
[依頼・選別指示工程]
次に、ステップS2の依頼工程と、それに続くステップS3の選別指示工程について説明する(図5参照)。図9に依頼工程及び選別指示工程における情報の流れを示す。
まず選別指示工程を説明する。登録された複数の利用登録者Aの内、何れかの利用登録者Aが依頼者Cとなる。依頼者Cは端末装置TM_Cを操作することで、依頼情報640を端末装置TM_Cに入力し且つ依頼情報640を端末装置TM_Cからシステム管理装置100に送信させる。依頼情報640はデータ受信部11にて受信される。データ識別部12は、データ受信部11にて受信された情報が依頼情報640であるかを判別する。データ受信部11にて受信された情報が依頼情報640であると判別されると、データ書込部13は受信された依頼情報640を含む依頼保存情報650を依頼情報DB43に書き込む。これによって依頼保存情報650が依頼情報DB43に保存される。依頼情報640の送受信から依頼保存情報650が依頼情報DB43に保存されるまでの工程が依頼工程に相当する。
依頼情報640は見守り作業の実施を依頼する情報であり、依頼情報640中に見守り作業の実施要項が示される。
図10に依頼情報640及び依頼情報DB43内の依頼保存情報650の構成を示す。依頼情報640は依頼者Cの会員IDを表す情報641を含む。システム管理装置100は情報641に基づき依頼者Cが何れの利用登録者Aであるのかを特定する。
依頼情報640は依頼条件を表す情報642を含む。依頼条件において、依頼日時及び依頼地域が指定される。
依頼日時は見守り作業の実施を依頼する日時を表す。具体的には、見守り作業の実施を依頼する日付と、見守り作業の実施を依頼する時間帯と、が依頼日時にて指定される。依頼日時にて見守り作業の実施を依頼する曜日が指定されても良い。曜日が定まれば日付が定まるので曜日の指定は日付の指定に属すると解される。
依頼地域は見守り作業の実施を依頼する地域を表す。依頼地域は住所にて明示された地域であっても良いし、地図上で特定される地域であっても良い。例えば、依頼者Cの子供の通学路を依頼地域として設定する場合、依頼者Cは端末装置TM_Cの表示画面571上に子供の通学路を含む地域の地図を表示させ、表示画面571に表示された地図上で子供の通学路を指定する。これにより子供の通学路が依頼地域に設定される。
依頼情報640は依頼対象物を指定する情報643を含み得る。見守りを依頼したい物体として、依頼者Cが特に注目する種類の物体が依頼対象物である。情報643では依頼対象物の種類が指定される。例えば、依頼者Cが自身の子供又は親を被見守り対象と考えている場合、依頼対象物として人物を指定することができる。詳細は後述の説明から明らかとなるが、依頼対象物に人物が指定された場合、見守り作業にて得られた撮影画像から人物が抽出され、抽出結果に基づく情報が依頼者Cの端末装置TM_Cに送られる。依頼対象物は人物以外であっても良い。例えば、車両又は小学校などを依頼対象物に設定することもできる。尚、情報643は依頼情報640に含まれないこともある。依頼者Cが特に依頼対象物を指定しなければ、依頼情報640に情報643は含まれず、依頼保存情報650にも情報643は含まれない。以下では、特に記述なき限り、依頼情報640及び依頼保存情報650に情報643が含まれるものとする。
依頼情報640は見守り要望を表す情報644を含み得る。見守り要望は、見守り作業の実施に関する依頼者Cの要望の内、上述の依頼条件とは異なる要望である。依頼者Cは端末装置TM_Cの操作を通じて様々な要望を情報644に含めることができる。例えば、「小学生の登校の様子を拡大撮影してほしい又は重点的に撮影してほしい」、「公園でゲートボールをしている高齢者を拡大撮影してほしい又は重点的に撮影してほしい」といった要望を、見守り要望とすることができる。依頼情報640に情報644は含まれないこともあり、その際には依頼保存情報650にも情報644は含まれない。以下では、特に記述なき限り、依頼情報640及び依頼保存情報650に情報644が含まれるものとする。
依頼保存情報650について説明する(図10参照)。データ受信部11にて依頼情報640が受信されると、データ入力対応部10は受信した依頼情報640に対応付けて固有の依頼IDを設定する。依頼保存情報650は、ここで設定された依頼IDを表す情報651を含む。また、依頼保存情報650は依頼者Cの会員IDを表す情報652を含む。情報652は情報641と同じものである。更に、依頼保存情報650は依頼情報640中の情報642~644を含む。依頼保存情報650は依頼保存情報650自体の更新日時を表す情報654を含む。システム管理装置100において、依頼情報DB43内の依頼保存情報650が更新されるたびに情報654が更新される。依頼保存情報650は最終的に情報653を含むことになる。但し、ステップS2の依頼工程の段階では情報653が依頼保存情報650に含まれず、ステップS3の選別指示工程の段階で情報653が依頼保存情報650に含められる。
選別指示工程を説明する。依頼情報640に基づく依頼保存情報650が新たに依頼情報DB43に書き込まれると(即ち依頼情報DB43が更新されると)、それを契機に、データ読込部21は、請負登録者DB42から請負登録者Bごとの請負者保存情報630を読み出すと共に依頼情報DB43から依頼保存情報650を読み出す。ここで読み出される依頼保存情報650は、新たに依頼情報DB43に書き込まれた依頼保存情報650であって、情報653を未だ含んでいない依頼保存情報650である。
請負者選別部22は、データ読込部21にて読み出された各請負者保存情報630及び依頼保存情報650に基づき選別処理を行う。請負者選別部22は、選別処理において、システム管理装置100に登録された複数の請負登録者Bの中から、依頼情報640に従う見守り作業の実施に適した請負登録者Bを実請負者Dとして選別する。選別処理は、請負登録者Bごとの請負登録者情報620と依頼情報640とに基づいて複数の請負登録者Bの中から実請負者Dを選別する処理に相当する。請負者保存情報630は請負登録者情報620を含み(図8参照)、依頼保存情報650は依頼情報640を含むからである(図10参照)。
請負者選別部22は、選別処理において、各請負登録者Bの請負可能条件(情報624)を依頼者Cによる依頼条件(情報642)と対比し、依頼条件を満たす請負可能条件を提示している請負登録者Bを実請負者Dとして選別できる。
図12を参照し、依頼日時が2022/2/20の14時00分から15時00分までの時間帯であって、且つ、依頼地域がXX小学校の通学路であるケースCSを考える。ケースCSにおける依頼日時及び依頼地域は、特に、依頼日時DT及び依頼地域ARと称される。第iの請負登録者Bを記号“B[i]”にて参照し、請負登録者B[i]に対応する端末装置TM_Bを記号“TM_B[i]”にて参照する。iは任意の整数である。
ケースCSの内、請負登録者B[1]における請負可能日時に依頼日時DTが含まれており、且つ、請負登録者B[1]における請負可能地域に依頼地域ARが含まれるケースCSA1を考える。ケースCSA1において、請負登録者B[1]は実請負者Dとして選別される。ケースCSの内、請負登録者B[2]における請負可能日時に依頼日時DTが含まれていないケースCSA2を考える。ケースCSA2において請負登録者B[2]は実請負者Dとして選別されない。ケースCSの内、請負登録者B[3]における請負可能地域に依頼地域ARが含まれていないケースCSA3を考える。ケースCSA3において請負登録者B[3]は実請負者Dとして選別されない。また、見守り要望の情報644及び各請負登録者Bの請負可能種別を更に考慮して選別処理が行われて良い。
請負者選別部22は、選別処理にて何れかの請負登録者Bを実請負者Dとして選別すると、実請負者Dとして選別された請負登録者Bの会員IDを依頼情報DB43に書き込むことで依頼情報DB43を更新する。ここで書き込まれる会員IDの情報が情報653として依頼保存情報650内に含められる(図10参照)。
選別処理が終わると、作業指示部23は、依頼保存情報650に基づく(従って依頼情報640)に基づく指示情報660を実請負者Dの端末装置TM_Dに対して送信する。
図11に指示情報660の構成を示す。指示情報660は依頼IDを表す情報661を含む。情報661は上述の情報651(図10参照)と同じものである。指示情報660は情報642~644を含む。指示情報660に含まれる情報642~644は、依頼情報640に含まれる情報642~644と同じものであると共に、依頼保存情報650に含まれる情報642~644と同じものである(図10参照)。ステップS3の選別指示工程は、選別処理と、選別処理の結果に基づく依頼情報DB43の更新処理及び指示情報660の送信処理と、を含む。
単純には1つの依頼情報640に対して一人の請負登録者Bが一人の実請負者Dとして選別される。但し、実際には1つの依頼情報640に対して複数の請負登録者Bが複数の実請負者Dとして選別されることもある。即ち例えば上記ケースCSにおいて(図12参照)、請負登録者B[1]及びB[2]の夫々の請負可能地域に依頼地域ARが含まれる場合を想定する。この場合において、請負登録者B[1]の請負可能日時が2022/2/20の14時00分から14時30分までであり、且つ、請負登録者B[2]の請負可能日時が2022/2/20の14時30分から15時00分までであるケースCSA4を想定する。ケースCSA4では、請負登録者B[1]及びB[2]の双方が実請負者Dとして選別される。
[見守り作業・結果報告工程]
次に、ステップS4の見守り作業工程と、それに続くステップS5の結果報告工程について説明する(図5参照)。図13に見守り作業工程及び結果報告工程における情報の流れを示す。
見守り工程では、実請負者Dが依頼条件に従った見守り作業を実施し、見守り作業の実施結果に基づく見守り結果情報700を端末装置TM_Dからシステム管理装置100に送信させる。見守り結果情報700はデータ受信部11にて受信される。データ識別部12は、データ受信部11にて受信された情報が見守り結果情報700であるかを判別する。データ受信部11にて受信された情報が見守り結果情報700であると判別されると、データ書込部13は受信された見守り結果情報700に基づく結果保存情報710を結果情報DB44に書き込む。これによって結果保存情報710が結果情報DB44に保存される。見守り結果情報700の送受信から結果保存情報710が結果情報DB44に保存されるまでの工程が見守り作業工程に相当する。
その後、結果保存情報710に対してデータ解析処理が行われ、解析結果を結果保存情報710に含めるDB更新処理が実行される。そして、DB更新処理後の結果保存情報710に基づく結果報告情報720がシステム管理装置100から依頼者Cの端末装置TM_Cに送信される。データ解析処理及びDB更新処理と、結果報告情報720を端末装置TM_Cに送信する処理と、が結果報告工程に含まれる。
図14に、見守り結果情報700、結果情報DB44内の結果保存情報710、及び、結果報告情報720の構成を示す。また、図15(a)に示す如く、或るタイミングtから或るタイミングtまでの期間を見守り依頼期間PPと称する。見守り依頼期間PPは、指示情報660における依頼条件中の依頼日時にて指定された期間である。従って例えば、上記ケースCSであれば、2022/2/20の14時00分から15時00分までの期間が見守り依頼期間PPである。
見守り依頼期間PPにおいて、実請負者Dは撮影装置を用いて指示情報660における依頼条件中の依頼地域を撮影する。当該撮影装置での撮影により取得される画像をカメラ画像IORGと称する。図15(b)に示す如く、実請負者Dの撮影期間PSはタイミングt’からタイミングt’までの期間である。撮影期間PSは実請負者Dによる撮影装置を用いた撮影期間を指す。カメラ画像IORGは撮影期間PSにおける依頼地域内の撮影画像である。
実請負者Dは撮影装置を用いて、見守り依頼期間PPの一部のみを撮影する場合もあるし、見守り依頼期間PPの全体を撮影する場合もある。ここでは、実請負者Dは撮影装置を用いて見守り依頼期間PPの全体を撮影したとする。即ち、実請負者Dの撮影期間PSは見守り依頼期間PPの全体を内包するとする。換言すれば、タイミングt’はタイミングtと一致する又はタイミングtより前であり、且つ、タイミングt’はタイミングtと一致する又はタイミングtより後であるとする。そうすると、カメラ画像IORGは、見守り依頼期間PPの全体における依頼地域内の撮影画像を含み、更に他の期間での撮影画像を含みうる。最も単純な例では、撮影期間PSと見守り依頼期間PPは完全に一致する。撮影期間PSは見守り作業の主たる作業である撮影作業を行う期間であるため、撮影期間PSを見守り期間と称することもできる。
カメラ画像IORGを取得するための撮影装置は撮影機能を有する電子機器であれば任意であるが、ここでは、端末装置TM_Dによりカメラ画像IORGが取得されると考える。そうすると、端末装置TM_Dのカメラ530にてカメラ画像IORGの画像データが得られる。カメラ画像IORGは、カメラ530による撮影期間PS中の撮影結果を表す動画像である。
図14に示す如く、見守り結果情報700は情報701~708を含む。情報701は依頼IDを表す。情報701における依頼IDは、依頼保存情報650中の情報651における依頼ID(図10)と同じであり、指示情報660中の情報661における依頼ID(図11参照)と同じである。
情報702はカメラ画像IORGの画像データを含む。情報702において、カメラ画像IORGの画像データに対しタイムスタンプ情報及び撮影位置情報が付加される。タイムスタンプ情報はカメラ画像IORGの撮影日時を表す。端末装置TM_D内の日時情報取得部560からの日時情報に基づき、カメラ画像IORGの画像データに対しタイムスタンプ情報が付加される。撮影位置情報はカメラ画像IORGの撮影位置(詳細には、カメラ画像IORGが撮影されたときの端末装置TM_Dの位置)を表す。端末装置TM_D内のGPS処理部550からの端末位置情報に基づき、カメラ画像IORGの画像データに対し撮影位置情報が付加される。
情報703は撮影期間PSにおける実請負者Dの移動軌跡を表す。撮影期間PSにおける実請負者Dの移動軌跡は、撮影期間PSにおける端末装置TM_Dの移動軌跡に相当する。端末装置TM_Dにおいて、端末制御部510は、GPS処理部550からの端末位置情報の時系列変化を撮影期間PSの全体に亘って収集することで、撮影期間PSにおける端末装置TM_Dの移動軌跡を取得できる。
情報704及び705は夫々見守り開始日時及び見守り終了日時を表す。見守り開始日時及び見守り終了日時は、夫々、実請負者Dが行った見守り作業の開始日時及び終了日時を表す。一人の実請負者Dが撮影期間PSの全体の撮影を行ったことを想定すると、見守り開始日時及び見守り終了日時は、夫々、タイミングt’及びt’に相当する。
情報706は、撮影期間PSにおける実請負者Dの存在地域の天候を表す。例えば、撮影期間PSにおける実請負者Dの存在地域の天候が、晴れ、曇り、雨及び雪の何れに該当するのかを実請負者Dが選択し、選択結果を端末装置TM_Dに入力することで情報706が生成される。但し、天候の情報706は、通信網NET上に設けられたコンピュータ装置(天候予報等を担うコンピュータ装置)により端末装置TM_Dの端末位置情報に基づいて取得されるものであっても良い。
情報707は、撮影期間PSにおける実請負者Dの存在地域の道路状況を表す。例えば、撮影期間PSにおける実請負者Dの存在地域の道路状況が、渋滞している状況、事故が生じている状況、及び、渋滞も事故もない通常の状況の何れに該当するのかを実請負者Dが選択し、選択結果を端末装置TM_Dに入力することで情報707が生成される。但し、道路状況の情報707は、通信網NET上に設けられたコンピュータ装置(道路状況の収集等を担うコンピュータ装置)により端末装置TM_Dの端末位置情報に基づいて取得されるものであっても良い。
情報708は、撮影期間PSにおける依頼地域内の異常の有無を表す。撮影期間PSにおいて、実請負者D自身が依頼地域内の異常の有無を判断し、その判断結果を端末装置TM_Dに入力することで情報708が生成される。撮影期間PSにおいて、依頼地域内に位置する実請負者Dは、依頼地域内に何らかの異常事態が発生していると判断すれば、異常がある旨を端末装置TM_Dに入力でき、そうでなければ異常が無い旨を端末装置TM_Dに入力できる。情報706~708を端末装置TM_Dに入力する操作は見守り作業に含まれる。
結果保存情報710について説明する。データ受信部11にて見守り結果情報700が受信されると、データ入力対応部10は受信した見守り結果情報700に対応付けて固有の見守り結果IDを設定する。結果保存情報710は、ここで設定された見守り結果IDを表す情報711を含む。また、結果保存情報710は見守り結果情報700中の情報701及び703~708を含む。
更に結果保存情報710は情報702Aを含む。見守り結果情報700中の情報702に基づき結果情報DB44に保存される画像を保存カメラ画像Iと称する。情報702Aは保存カメラ画像Iの画像データを含む。基本的に、保存カメラ画像Iの画像データはカメラ画像IORGの画像データと同じであって良く、故に、情報702Aは見守り結果情報700中の情報702と同じであって良い。但し、撮影期間PSが見守り依頼期間PPの全体を包含しつつ見守り依頼期間PPよりも長い期間である場合には、カメラ画像IORGの画像データの内、見守り依頼期間PP中の画像データのみを保存カメラ画像Iの画像データとして結果情報DB44に保存しても良い。即ち、保存カメラ画像Iはカメラ画像IORGの全部又は一部に相当する。何れにせよ、保存カメラ画像Iは見守り依頼期間PPにおいて依頼地域内を撮影した画像である。尚、情報702と同様、情報702Aにおいて保存カメラ画像Iの画像データに対しタイムスタンプ情報及び撮影位置情報が付加される。
また、結果保存情報710は結果保存情報710自体の更新日時を表す情報714を含む。システム管理装置100において、結果情報DB44内の結果保存情報710が更新されるたびに情報714が更新される。結果保存情報710は最終的に情報712及び713を含むことになる。但し、後述のデータ解析処理が行われる前には情報712及び713は結果保存情報710に含まれず、データ解析処理を経て情報712及び713が結果保存情報710に含められる。
見守り結果情報700に基づく結果保存情報710が新たに結果情報DB44に書き込まれると(即ち結果情報DB44が更新されると)、それを契機に、データ読込部31は、結果情報DB44から結果保存情報710を読み出す。ここで読み出される結果保存情報710は、新たに結果情報DB44に書き込まれた結果保存情報710であって、情報712及び713を未だ含んでいない結果保存情報710である。
データ解析部32は、データ読込部31にて読み出された結果保存情報710に基づくデータ解析処理を行う。データ解析処理では、依頼情報DB43内の依頼対象物に関する情報643も参照される(図10参照)。
データ解析処理において、データ解析部32は、結果保存情報710中の情報702Aにおける保存カメラ画像Iに対し、物体抽出処理及びシーン判別処理を行う。物体抽出処理は、保存カメラ画像Iの画像データに基づき保存カメラ画像Iにおける依頼対象物を抽出する処理である。例えば、依頼対象物として人物が指定されているならば保存カメラ画像Iにおける人物が抽出される。公知の物体検出技術を用いて物体抽出処理を実行できる。シーン判別処理は、保存カメラ画像Iの画像データに基づき保存カメラ画像Iの撮影シーンを判別する処理である。例えば、保存カメラ画像Iの撮影シーンが複数のシーン(学生の登下校シーン、工事のシーンなど)の何れに該当するのかが判別される。公知のシーン判別技術を用いてシーン判別処理を実行できる。
データ解析部32は、データ解析処理が完了すると結果情報DB44に対するDB更新処理を行う。DB更新処理では、情報712及び713を結果情報DB44に書き込むことで結果情報DB44を更新する。ここで書き込まれる情報712及び713は結果保存情報710の一部となる(図14参照)。情報712は物体抽出処理による依頼対象物の抽出結果を表し、情報713はシーン判別処理の判別結果を表す。情報712は、以下、特に抽出結果情報712と称され得る。
データ解析処理及びDB更新処理が終わると、結果報告部33は、結果情報DB44からDB更新処理済みの結果保存情報710を読み出し、結果保存情報710に基づく結果報告情報720を生成する。そして、結果報告部33は結果報告情報720を依頼者Cの端末装置TM_Cに対して送信する。図14に示す如く、結果報告情報720は情報701、703~708及び711~713を含み、それらは結果保存情報710中の情報701、703~708及び711~713と同じものである。
結果報告情報720は更に情報702Bを含む。情報702Bは報告画像Iの画像データを含む(図15(b)参照)。報告画像Iは保存カメラ画像Iに基づく画像であり、従ってカメラ画像IORGに基づく画像である。報告画像Iの画像データは保存カメラ画像Iの画像データと同じであって良く、故に、情報702Bは結果保存情報710中の情報702Aと同じであって良い。但し、保存カメラ画像Iの画像データが見守り依頼期間PP以外の期間中におけるカメラ画像IORGの画像データを含む場合、保存カメラ画像Iの画像データの内、見守り依頼期間PP中の画像データのみを報告画像Iの画像データとしても良い。即ち、報告画像Iはカメラ画像IORGの全部又は一部に相当するものであって良い。何れにせよ、報告画像Iは見守り依頼期間PPにおいて依頼地域内を撮影した画像である。尚、情報702と同様、情報702Bにおいて報告画像Iの画像データに対しタイムスタンプ情報及び撮影位置情報が付加される。
[清算工程]
次に、ステップS6の清算工程を説明する(図5参照)。上述したように、システム管理装置100ではシステムSYS内で流通する見守りポイントが管理される。見守りポイントは見守りサービスの会員ごとに設定され、図16に示す如く、見守りポイントに関するテーブルデータ800がポイント情報DB45に保存されている。テーブルデータ800には、会員ごとに会員が所持する見守りポイントが格納される。各会員の会員IDに対応付けられる態様で、各会員の見守りポイントを表す情報をテーブルデータ800に格納しておけば良い。見守りポイントに対して有効期限が定められ、テーブルデータ800では会員ごとに見守りポイントの有効期限が示される。また、テーブルデータ800では、会員ごとに見守りポイントの更新日時を示す情報が格納される。
清算工程では、ポイント更新部34が見守り作業の実施に応じてテーブルデータ800を更新する。例えば、第1会員が依頼者Cであって且つ第2会員が実請負者Dである場合を考える。この場合、第1会員が発した依頼情報640に基づく指示情報660に従い、第2会員が見守り作業を実施して、見守り結果情報700を端末装置TM_Dからシステム管理装置100に送信させる。そうすると、清算工程において、ポイント更新部34は、第2会員が所持する見守りポイントを値PNTUPだけ増加させる(PNTUP>0)。増加の結果がテーブルデータ800に反映される。値PNTUPは、予め定められた固定値であっても良いし、依頼情報640に応じて定められる値であっても良い。例えば、第2会員による見守り作業の実行時間の長さ若しくは実行時間帯、又は、第2会員による見守り作業の実行地域などに応じて、値PNTUPが定められても良い。値PNTUPによる見守りポイントの増加は第2会員が見守り作業の実施に対して受け取る対価(換言すれば報酬)である。
一方、依頼者Cである第1会員は、見守り作業の実施依頼に関わるサービス利用料を支払う。第1会員が支払ったサービス利用料は、第2会員が受け取る対価の原資となる。第1会員に対応する端末装置TMにて結果報告情報720を受信する際に第1会員はサービス利用料を支払う。第1会員はサービス利用料を自身が所持する見守りポイントにて支払うことができる。この場合、清算工程において、ポイント更新部34は、第1会員が所持する見守りポイントを値PNTDWNだけ減少させる。ここで“PNTDWN=PNTUP”又は“PNTDWN>PNTUP”が成立すると良い。値PNTDWN分の見守りポイントがサービス利用料に相当する。
但し、清算工程において第1会員はサービス利用料を通貨(法定通貨又は仮想通貨)にて支払うことができて良い。同様に、清算工程において第2会員は対価を通貨で受け取ることができて良い。通貨によるサービス利用料の支払い及び対価の受け取りは、各会員の金融機関の情報602及び622(図7及び図8参照)に基づいて決済され、当該決済は、依頼管理部30の制御の下で実行される。
尚、システム管理装置100では通貨と見守りポイントが所定の交換率で交換される。見守りポイントは、各種商品の購入費用として用いることのできる電子マネーであっても良い。
このように、清算工程において、依頼管理部30は、依頼者Cから徴収されるサービス利用料に基づく対価を実請負者Dに対して付与するための清算処理を実行する。サービス利用料は、実請負者Dによる見守り作業の実施に対する費用と結果報告情報720の受信に対する費用とを含む、と考えることができる。見守りポイントにてサービス利用料の支払い及び対価の受け取りが行われる場合には、ポイント更新部34が清算工程を行うことになる。
本実施形態に係る見守りサービスによれば、依頼者Cの依頼に沿った見守り作業が実請負者Dにより代行して行われ、有人監視が難しい地域又は時間帯、或いは、防犯カメラでカバーできない地域でも、被見守り対象を見守ることが可能となる。この際、交通サービスを利用する会員間で相互に見守り作業に代行することが可能であり、見守り専門業者を使用するよりも代行費用を抑えることができる。
或る会員が依頼者Cになることもあれば実請負者Dになることもある。会員間で相互に見守り作業を代行し、会員間でサービス利用料及び対価のやりとりを行うことで、見守り専門業者を使用するよりも代行費用を抑えることができる。
上述の各動作を基本としつつ、以下に示される複数の実施例の中で、システムSYSに関わる幾つかの具体的な動作例、応用技術、変形技術等を説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用される。各実施例において、上述の事項と矛盾する事項がある場合には、各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
第1実施例を説明する。作業指示部23は、必要なタイミングにおいて、実請負者Dに対し見守り作業の実施を促す通知等を行うことができる。詳細には、作業指示部23は、選別処理にて実請負者Dを選別した後、現在の日付及び時刻を表す日時情報及び実請負者Dに対応する端末装置TM_Dの位置情報と、依頼者Cが指定した依頼条件と、に基づき、端末装置TM_Dに対して所定の見守り作業通知を行うことができる。
作業指示部23にて参照される日時情報は、システム管理装置100内で生成される情報であっても良いし、通信網NETを介してシステム管理装置100以外の装置(不図示)から取得されるものであっても良い。
実請負者Dに対応する端末装置TM_Dの位置情報は、端末装置TM_Dについての端末位置情報であり、端末装置TM_Dの現在地を表すと共に実請負者Dの現在地を表す。或る請負登録者Bが実請負者Dに選別された後、端末装置TM_Dにて取得される端末位置情報(図2参照)が端末装置TM_Dからシステム管理装置100に対して周期的に送信されてシステム管理装置100(例えばデータ受信部11)にて受信される。作業指示部23は、システム管理装置100にて受信された端末装置TM_Dの端末位置情報を端末装置TM_Dの位置情報として参照する。尚、システム管理装置100にて受信された端末装置TM_Dの端末位置情報は、実請負者Dとしての請負登録者Bに関する現在地の情報625として請負登録者DB42に格納されて良い(図8参照)。
依頼者Cが指定した依頼条件は依頼情報640中の依頼条件であり、作業指示部23は依頼情報DB43に格納された依頼条件の情報642を参照する。
見守り作業通知は、実請負者Dに対し、見守り作業の実施を促す通知又は見守り作業の実施準備を促す通知である。実際には、作業指示部23から端末装置TM_Dに対して所定の見守り作業通知信号を送信することで見守り作業通知を実現する。端末装置TM_Dにて見守り作業通知信号が受信されると、端末装置TM_Dにおいて、端末制御部510は表示画面571に見守り作業を開始又は準備すべき旨の画像表示を行う。
図12に示されるケースCSに注目し、ケースCSにおいて請負登録者B[1]が実請負者Dとして選別された場合を考える。この場合、端末装置TM_B[1]が端末装置TM_Dとなる。作業指示部23は、日時情報及び端末装置TM_B[1]の位置情報(従って端末装置TM_Dの位置情報)と、依頼者Cが指定した依頼条件と、に基づいて、所定の通知発行条件の成否を判断する。そして、通知発行条件が成立していると判断したとき、作業指示部23は端末装置TM_B[1](従って端末装置TM_D)に対して見守り作業通知信号を送信し、これによって見守り作業通知を実現する。
通知発行条件は、日時条件及び地域条件の双方が満たされるときに成立する。日時条件は、現在時刻が依頼日時DTの開始時刻より前であって且つ現在時刻と依頼日時DTの開始時刻との差が所定時間(例えば3分)以下になると成立する。地域条件は、端末装置TM_B[1]の現在地(従って端末装置TM_Dの現在地)と依頼領域ARとの間の距離が所定距離以下になると成立する。或いは、端末装置TM_B[1]の現在地が依頼領域AR外から依頼領域AR内に移行したときに地域条件が成立する。
本実施例に係る見守り作業通知により、適正な見守り作業の実施が支援される。実請負者Dとしては見守り作業通知を受けて見守り作業を行えば良いので、見守り作業の実施スケジュール管理等の煩わしさから解放される。
尚、作業指示部23は、端末装置TM_Dに対し指示情報660を送信した後、通知発行条件の成立を契機に見守り作業通知を行うことができる。但し、作業指示部23は、指示情報660と同時に見守り作業通知信号を端末装置TM_Dに送信することがあっても良い。
<<第2実施例>>
第2実施例を説明する。図13を参照して説明したように、見守り結果情報700のシステム管理装置100での受信の後、データ解析処理及びDB更新処理を経て、情報712及び713を含む結果保存情報710が結果情報DB44に保存される。DB更新処理の後、結果報告部33は、無条件で結果報告情報720を端末装置TM_Cに送信するようにしても良いし、端末装置TM_Cから所定の閲覧要求信号を受けたことを契機に結果報告情報720を端末装置TM_Cに送信するようにしても良い。閲覧要求信号が必要なケースを想定して、以下に結果報告情報720の送受信及び再生等に関わる具体例を挙げる。
図17は、見守り結果情報700の送信から端末装置TM_C上で報告画像等が再生されるまでのフローチャートである。尚、第2実施例において以下に示される表示画面571は、特に記述なき限り、端末装置TM_Cの表示画面571を指す。
まずステップS21において、端末装置TM_Dからシステム管理装置100に対し見守り結果情報700が送信され、見守り結果情報700がデータ受信部11にて受信される。続くステップS22において、見守り結果情報700に基づき上述のデータ解析処理DB更新処理を経て情報712及び713を含む結果保存情報710が結果情報DB44に保存される(図14参照)。ここで、システム管理装置100では結果保存情報710を暗号化した状態で結果情報DB44に保存する。
情報712及び713を含む暗号化された結果保存情報710が結果情報DB44に保存されると、ステップS23において、結果報告部33は、依頼条件に沿った見守り作業が実施完了した旨を示す作業完了信号を端末装置TM_Cに送信する。端末装置TM_Cにおいて、作業完了信号が受信されると、依頼条件に沿った見守り作業が実施完了した旨が表示画面571に表示される。
この後、ステップS24において、依頼者Cは、端末装置TM_Cの操作部572を通じ所定の閲覧要求操作を端末装置TM_Cに入力する。そうすると、ステップS25において、端末装置TM_Cから所定の閲覧要求信号がシステム管理装置100に対して送信され、データ受信部11にて閲覧要求信号が受信される。閲覧要求信号は結果保存情報710の閲覧を要求する信号である。データ受信部11にて受信された閲覧要求信号は依頼管理部30に送られる。
閲覧要求操作は、依頼者Cの会員ID及びパスワード等を操作部572に入力する操作を含む。閲覧要求操作の内容が閲覧要求信号に含められる。ステップS25に続くステップS26において依頼管理部30は閲覧要求信号及びデータ保持部40の保存情報に基づき所定の閲覧許可条件の成否を判断する。正規のパスワードが入力されたか等がチェックされる。閲覧許可条件が成立した場合にのみ(ステップS26のY)ステップS27への移行が発生する。閲覧許可条件の不成立時には(ステップS26のN)所定のエラー処理を経てステップS24に戻る。
ステップS27において、結果報告部33から端末装置TM_Cに対して結果報告情報720が送信され、結果報告情報720が端末装置TM_Cにて受信される。ここで送受信される結果報告情報720は、結果情報DB44内の結果保存情報710と同様、暗号化された情報である。結果報告情報720を暗号化して送受信することでセキュリティ性の向上が図られる。
暗号化の方式は任意であるが、暗号化された結果報告情報720の再生(特に報告画像702Bの再生)は、専用ビュワーでのみ可能である。ここで、専用ビュワーとは端末装置TM_C上で動作するアプリケーションプログラムである。専用ビュワーとしてのアプリケーションプログラムは端末装置TM_Cのメモリ520に保存され、演算処理部510aが当該アプリケーションプログラムを実行することで専用ビュワーが動作する。
端末装置TM_Cにおいて、専用ビュワーを起動させる際、所定の利用規約に同意する旨の操作が求められる。所定の利用規約に同意する旨の操作を依頼者Cが操作部572に入力することで、ステップS27からステップS28に移行する。ステップS28において、暗号化された結果報告情報720の再生が専用ビュワー上で行われる。専用ビュワーにおける暗号化された結果報告情報720の再生は、以下の基本再生、抽出結果再生、付帯情報再生を含む。尚、各再生を行うために必要な演算処理及び表示制御は演算処理部510aが行うため、再生の実行主体は演算処理部510aであると考えて良い。
基本再生は、報告画像I(図15(b)参照)の再生である。基本再生において、結果報告情報720中の情報702B(図14参照)に基づき、表示画面571上で報告画像Iが動画像として再生される。
抽出結果再生は、依頼対象物の抽出結果の再生である。抽出結果再生において、結果報告情報720中の抽出結果情報712(図14参照)に基づき、表示画面571上で依頼対象物の抽出結果が再生される。
ここで、データ解析部32が行う上述の物体抽出処理及びそれに基づいて生成される抽出結果情報712について説明を加える。上述したように、物体抽出処理は、保存カメラ画像Iの画像データに基づき保存カメラ画像Iにおける依頼対象物を抽出する処理である。説明の煩雑化防止のため、保存カメラ画像Iと報告画像Iは同じ動画像IV(不図示)であると考える。動画像IVは時系列上に並ぶ複数のフレーム画像から成る。
物体抽出処理では、動画像IVにおけるフレーム画像ごとにフレーム画像内で依頼対象物の存否を検出すると共に、フレーム画像内における依頼対象物の位置を検出する。それらの検出結果を抽出結果情報712に含めておくことができる。また、物体抽出処理では、見守り依頼期間PP又は撮影期間PS内において(図15(a)又は(b)参照)、依頼対象物の像が動画像IVに表れる期間を物体検出期間として検出する。物体検出期間の検出結果も抽出結果情報712に含められる。
抽出結果再生において表示画面571上で報告画像Iが再生される際、例えば物体検出期間中の報告画像Iのみが再生される。或いは、抽出結果再生において表示画面571上で報告画像Iが再生される際、図18に示す如く、抽出結果情報712に基づき依頼対象物を囲む枠が報告画像Iに対して重畳表示されても良い(但し図18では、依頼対象物が人物であることが想定されている)。
これにより、依頼者Cは依頼対象物の様子を効率的に確認することができる。特に、物体検出期間中の報告画像Iのみを選択的に再生できるようにすれば、注目すべき期間中の画像のみをチェックするといったことが可能となる。
付帯情報再生は、上述の基本再生及び抽出結果再生とは異なる再生であり、付帯情報再生において、結果報告情報720中の任意の情報が表示画面571上で再生される。例えば、付帯情報再生において、結果報告情報720中の情報703~708及び713(図14参照)の全部又は任意の一部が、表示画面571に表示される。
尚、専用ビュワーでは、報告画像Iの撮影位置(詳細には報告画像Iの元となったカメラ画像IORGの撮影位置)を含む地域の地図が表示画面571に表示される。この際、表示画面571において報告画像Iの撮影位置を示すマーカが地図上に重畳表示される。依頼者Cが当該マーカを指定する操作を端末装置TM_Cに入力することで、当該マーカに対応する報告画像Iの再生が行われる。
上述したような専用ビュワーの利用により、意図しない情報の流出が防止されるが、情報流出の防止措置が取られるのであれば、専用ビュワーの利用は必須ではない。
<<第3実施例>>
第3実施例を説明する。依頼情報640に見守り要望に関わる情報644が含められたとき、指示情報660にも見守り要望に関わる情報644が含められる(図10及び図11参照)。これにより、実請負者Dは見守り要望を認識し、見守り要望に沿うような見守り作業を実施できる。
例えば、「小学生の登校の様子を拡大撮影してほしい又は重点的に撮影してほしい」とった要望が情報644にて示される場合、実請負者Dは、なるだけ当該要望に沿うような撮影を心掛けるようになる。結果、依頼者Cの要望に沿うような見守り作業が行われる又は行われ易くなる。
<<第4実施例>>
第4実施例を説明する。依頼者Cは、報告画像I中に映り込んでいる物体の内、依頼者Cが注目する物体を特定物として指定することができ、特定物をシステム管理装置100に登録させることができる。この登録の後、依頼者Cの依頼に応じて実請負者Dによる撮影が行われたとき、システム管理装置100は、撮影結果に基づく画像中から特定物を抽出し、抽出結果を依頼者Cの端末装置TM_Cに送信することができる。この内容を、図19を参照してより具体的に説明する。
第4実施例では、或る特定の会員IDが割り当てられた特定の依頼者Cを依頼者Cとして注目し、依頼者Cに対応する端末装置TM_Cを特に記号“TM_C”にて参照する。端末装置TM_Cから依頼情報640として依頼情報640がシステム管理装置100に送信される。依頼情報640において、依頼日時は互いに分離した2以上の期間を含んでいるとする。例えば、2022/2/22から2022/2/26までの各日における14時00分から15時00分まで時間帯が依頼日時として指定されているとする。この場合、依頼日時は互いに分離した5つの期間から構成されるが、今、その5つの期間の内、2つの期間である期間PPN1及びPPN2に注目する。図20を参照し、期間PPN1及びPPN2は、依頼情報640における依頼日時にて指定された2つの見守り依頼期間PPである。但し、見守り依頼期間PPN2は見守り依頼期間PPN1の後の期間であるとする。例えば、見守り依頼期間PPN1は2022/2/22における14時00分から15時00分までの期間であり、見守り依頼期間PPN2は2022/2/23における14時00分から15時00分までの期間である。
見守り依頼期間PPN1において何れかの請負登録者Bが実請負者Dとなって見守り作業を行う。見守り依頼期間PPN1において見守り作業を行った実請負者Dの端末装置TM_Dから見守り結果情報700が見守り結果情報700N1としてシステム管理装置100に送信される。見守り依頼期間PPN2において何れかの請負登録者Bが実請負者Dとなって見守り作業を行う。見守り依頼期間PPN2において見守り作業を行った実請負者Dの端末装置TM_Dから見守り結果情報700が見守り結果情報700N2としてシステム管理装置100に送信される。尚、見守り依頼期間PPN1において見守り作業を行う実請負者Dと、見守り依頼期間PPN2において見守り作業を行う実請負者Dとは、一致する場合もあるし、相違する場合もある。
見守り依頼期間PPN1での撮影により得られたカメラ画像IORGをカメラ画像IORG_N1と称し、見守り依頼期間PPN2での撮影により得られたカメラ画像IORGをカメラ画像IORG_N2と称する(図20参照)。見守り結果情報700N1はカメラ画像IORG_N1の画像データを含み、見守り結果情報700N2はカメラ画像IORG_N2の画像データを含む(図19参照)。見守り結果情報700N1に基づきシステム管理装置100にて生成される結果報告情報720を結果報告情報720N1と称し、見守り結果情報700N2に基づきシステム管理装置100にて生成される結果報告情報720を結果報告情報720N2と称する。見守り結果情報に基づく結果報告情報の生成方法は上述した通りである。カメラ画像IORG_N1に基づく報告画像Iを報告画像IB_N1と称し、カメラ画像IORG_N2に基づく報告画像Iを報告画像IB_N2と称する(図20参照)。結果報告情報720N1は報告画像IB_N1の画像データを含み、結果報告情報720N2は報告画像IB_N2の画像データを含む(図19参照)。
結果報告部33は、見守り結果情報700N1の受信後に、データ解析処理等を経て、結果報告情報720N1を端末装置TM_Cに送信する。結果報告部33は、見守り結果情報700N2の受信後に、データ解析処理等を経て、結果報告情報720N2を端末装置TM_Cに送信する。このように、1つの依頼情報640中の依頼日時にて互いに分離した複数の見守り依頼期間が指定される場合、見守り依頼期間ごとに見守り結果情報に基づく結果報告情報がシステム管理装置100から端末装置TM_Cに送信されて良い。尚、本実施例において、見守り依頼期間PPN1のみを依頼日時にて指定した依頼情報640と、見守り依頼期間PPN2のみを依頼日時にて指定した依頼情報640とが、別々に、端末装置TM_Cからシステム管理装置100に送信されても良い。
図19の例では、結果報告情報720N1の送受信後、端末装置TM_Cに対して特定物指定操作1210が入力されることで端末装置TM_Cからシステム管理装置100に対し特定物指定情報1220が送信される。特定物指定情報1220がシステム管理装置100にて受信されると、依頼管理部30において特定物指定情報1220に基づき特定物登録処理1230が行われる。特定物登録処理1230の完了後に、システム管理装置100にて見守り結果情報700N2が受信されるものとする。
特定物指定操作1210は、報告画像IB_N1中に映り込んでいる物体の内、依頼者Cが注目する物体を特定物として指定する操作であって、依頼者Cが端末装置TM_Cに入力する操作である。例えば、端末装置TM_Cにおいて専用ビュワーにより報告画像IB_N1の再生が行われているときに、依頼者Cが注目する物体の表示領域を指定する操作が、特定物指定操作1210として機能する。尚、依頼者Cが注目する物体の表示領域とは、端末装置TM_Cの表示画面571の全表示領域の内、依頼者Cが注目する物体が表示されている領域を指す。例えば、被見守り対象が依頼者Cの子供である場合、依頼者Cの子供を特定物として指定することができる。
特定物指定情報1220は、特定物の画像データを含み、特定物の登録を要求する情報である。特定物指定操作1210に基づき、端末装置TM_Cの演算処理部510aにより報告画像IB_N1の画像データから特定物の画像データが抽出されて特定物指定情報1220に含められる。
システム管理装置100において、特定物指定情報1220はデータ受信部11にて受信された後、依頼管理部30に送られる。依頼管理部30は、特定物登録処理1230において、特定物指定情報1220に含まれる特定物の画像データを、依頼情報640に対応する依頼保存情報650中の情報643に含め(図10参照)、以後、特定物を依頼対象物として取り扱う又は依頼対象物に含める。この際、依頼管理部30は、特定物の画像データから特定物の特徴量を抽出し、特徴量の抽出結果を、依頼情報640に対応する依頼保存情報650中の情報643に含めるようにしても良い。
その後、システム管理装置100にて見守り結果情報700N2が受信されたとき、データ解析部32は、データ解析処理中の物体抽出処理において、カメラ画像IORG_N2の画像データに基づきカメラ画像IORG_N2における依頼対象物を抽出する。実際には、カメラ画像IORG_N2に相当する保存カメラ画像の画像データに基づき保存カメラ画像における依頼対象物が抽出される。この際、依頼情報640に対応する依頼保存情報650中の情報643(即ち特定物の画像データ又は特徴量)が参照され、特定物が依頼対象物として抽出されることがある。結果、特定物の抽出結果を表す抽出結果情報712が結果報告情報720N2に含められる(図19参照)。
結果報告情報720N2が端末装置TM_Cにて受信されると、端末装置TM_Cにおいて、結果報告情報720N2に対し上述の抽出結果再生を行うことができる。抽出結果再生は、結果報告情報720N2における報告画像IB_N2の画像データと抽出結果情報712とに基づき実行される。
抽出結果再生において端末装置TM_Cの表示画面571上で報告画像IB_N2が再生される際、例えば物体検出期間中の報告画像IB_N2のみが再生される。ここにおける物体検出期間は、特定物の像が報告画像IB_N2に表れる期間である。或いは、抽出結果再生において表示画面571上で報告画像IB_N2が再生される際、特定物を囲む枠が報告画像IB_2に対して重畳表示されても良い。
このように、図19の例では、カメラ画像IORG_N1の画像データを含む見守り結果情報700N1がデータ受信部11にて受信される。この受信を受けて、依頼管理部30にて見守り結果情報700N1に基づき結果報告情報720N1が生成される。結果報告情報720N1は報告画像IB_N1の画像データを含む。結果報告情報720N1は結果報告部33から端末装置TM_Cに送信される。
その後、カメラ画像IORG_N2の画像データを含む見守り結果情報700N2がデータ受信部11にて受信される。この受信を受けて、依頼管理部30にて見守り結果情報700N2に基づき結果報告情報720N2が生成される。結果報告情報720N2は報告画像IB_N2の画像データを含む。結果報告情報720N2は結果報告部33から端末装置TM_Cに送信される。
また、報告情報720N1の送信後において、データ受信部11は、報告画像IB_N1中の特定物を指定する特定物指定情報1220を端末装置TM_Cから受け付ける。特定物指定情報1220がデータ受信部11にて受信された後、データ受信部11にて見守り結果情報700N2を受信したとき、依頼管理部30は、カメラ画像IORG_N2から(実際には例えば、カメラ画像IORG_N2に相当する保存カメラ画像から)特定物を抽出し、特定物の抽出結果を表す抽出結果情報712を報告情報720N2に含める。
これにより、依頼者Cは自身が注目する特定物の様子を効率的に確認することが可能となる。特に、物体検出期間中の報告画像IB_N2のみを選択的に再生できるようにすれば、注目すべき期間中の画像のみをチェックするといったことが可能となる。
尚、見守り結果情報700N2に対するデータ解析処理にて特定物が抽出されたとき、結果報告情報720N2の送信を待たず、依頼管理部30は、特定物が抽出された旨を示す信号を端末装置TM_Cに送信するようにしても良い。
<<第5実施例>>
第5実施例を説明する。上述したように、実請負者Dとして交通サービスの利用者が想定される。交通サービスにおける乗り物に搭乗中の実請負者Dが見守り作業を行うことができる。つまり、実請負者Dが乗り物に搭乗して移動する過程において、実請負者Dに対応する撮影装置によりカメラ画像IORGの画像データが取得される。
このため、乗り物での移動中の時間を有効利用して見守り作業を行うことができ、効率的である。また、歩行しながらの撮影操作は安全上好ましくないことがあるが、乗り物の搭乗中の撮影操作に安全上の問題は生じないと考えられる。
乗り物での移動中で見守り作業を行うという方法を採用した場合、一人の実請負者Dは依頼条件における依頼地域内に短時間しか滞在しない場合も多い。このため、1つの見守り依頼期間PP(図15(a)参照)における見守り作業の実施に対し複数の実請負者Dが割り当てられることも多い。1つの見守り依頼期間PPにおける見守り作業の実施に対し複数の実請負者Dが割り当てられたとき、複数の実請負者Dに対応する複数の端末装置TM_Dから複数の見守り結果情報700がシステム管理装置100に対して送信される。この際、依頼管理部30にて、複数の見守り結果情報700に基づき当該1つの見守り依頼期間PPに対する結果報告情報720が生成されて良い。単純な例として、1つの見守り依頼期間PPが1時間分の長さを有するならば、6人の実請負者Dにより10分ずつ見守り作業が実施されるといったことが想定される。この場合には、10分間のカメラ画像IORGを6つ分結合することで、見守り依頼期間PP全体の報告画像Iが形成される。
<<第6実施例>>
第6実施例を説明する。依頼対応部20又は依頼管理部30は、実請負者Dが乗り物に搭乗しているか否かを判別する搭乗判別部(不図示)を備えていて良い。搭乗判別部は、端末装置TM_Dにて取得される端末位置情報の時系列変化に基づき、実請負者Dが乗り物に搭乗しているか否かを判別できる。更に、搭乗判別部は、実請負者Dが乗り物に搭乗していると判別された期間中の撮影にてカメラ画像IORGが得られたのかを判断して良い。搭乗判別部は、実請負者Dが乗り物に搭乗していると判別された期間中の撮影を第1種撮影とみなし、それ以外の期間中の撮影を第2種撮影とみなす。
データ識別部12は、第1種撮影によるカメラ画像IORGの画像データを含む見守り結果情報700を、第1種の見守り結果情報700として取り扱い、第2種撮影によるカメラ画像IORGの画像データを含む見守り結果情報700を、第2種の見守り結果情報700として取り扱う。装置100において、第1種の見守り結果情報700のみに基づき結果報告情報720を生成して良い。或いは、装置100において、結果報告情報720を第1種の見守り結果情報700に基づいて生成でき、且つ、結果報告情報720を第2種の見守り結果情報700に基づいても生成できるようにする。但し、第2種の見守り結果情報700を提供した実請負者Dに対して対価を付与しないようにしても良い。或いは、第2種の見守り結果情報700を提供した実請負者Dに対して付与する対価を、第1種の見守り結果情報700を提供した実請負者Dに対して付与する対価よりも低くしても良い。このような方法により、乗り物での移動中の時間を利用して見守り作業を行うという方法の実効性が担保される。
<<第7実施例>>
第7実施例を説明する。
本発明において、乗り物に搭乗していない人物が実請負者Dであっても構わない。
依頼情報640にて指定された依頼条件での見守り作業は、実際に実施されることもあるし、実請負者Dの不在により又は実請負者Dの都合等により実際には実施されないこともある。また、見守り作業が実施されても、見守り結果情報700が直ちにシステム管理装置100に送信されるとは限らない。システム管理装置100は、或る注目タイミングにおいて依頼条件に沿った見守り結果情報700が取得済みの場合には、当該見守り結果情報700を遅滞なく依頼者Cに提供して良い(実際には端末装置TM_Cに送信して良い)。当該注目タイミングにおいて依頼条件に沿った見守り結果情報700が取得済みでない場合には、システム管理装置100は、依頼条件に沿った見守り結果情報700が取得されるまで待機する。そして、システム管理装置100は、依頼条件に沿った見守り結果情報700が取得された段階で、その旨を依頼者Cに通知すると良い(実際には当該通知のための信号を端末装置TM_Cに送信すると良い)。
一人の依頼者Cが複数の見守り作業の実施依頼を行うことがある。この場合、複数の見守り作業の実施依頼に対して、一人の実請負者Dのみが選別されることがあっても良いし、複数の実請負者Dが選別されることがあっても良い。
複数の依頼者Cによる複数の見守り作業の実施依頼の条件が互いに同一又は近似することがある。即ち、複数の依頼者Cに対応する複数の端末装置TM_Cからの複数の依頼情報640において複数の依頼条件が指定されるが、当該複数の依頼条件は互いに同一又は近似する場合がある。この場合、依頼対応部20は、それらの複数の依頼情報640を集約し、複数の依頼情報640に共通に対応する1以上の実請負者Dを選別するようにしても良い。
カメラ画像IORGの画像データの受信から報告画像Iの画像データの送信までの過程において、システム管理装置100(例えば結果報告部33)は必要な画像処理を行っても良い。例えば、プライバシ保護の観点から、カメラ画像IORGにおいてマスクすべきと判断される画像部分に対し上記画像処理としてモザイク処理又は黒塗り処理等を行い、当該画像処理を経て得られた画像を報告画像Iとしても良い。
本発明において、被見守り対象は人物に限定されず、人物以外であっても良い。例えば、被守り対象は車両であっても良い。車両は、高齢者が搭乗する電動カート又は高齢者が所持するシルバーカーなどであっても良い(但し、この場合における被見守り対象は高齢者としての人物である、と捉えることもできる)。この他、被見守り対象は、依頼者Cが見守りを希望する任意の物体であって良い。依頼者Cが自動販売機の所有者であれば、自動販売機を被守り対象として捉え、依頼情報640における依頼対象物(図10参照)を自動販売機に設定しても良い。この場合、依頼者Cは自動販売機に不具合が発生していないか等を見守り結果情報700に基づき判断できる。
カメラ画像IORGは車両に設置されたカメラの撮影画像であっても良い。即ち例えば、自動車等の車両にドライブレコーダ(不図示)が設置され、ドライブレコーダが当該車両に設置されたカメラの撮影画像を記録する装置であるとき、当該車両に設置されたカメラの撮影画像がカメラ画像IORGであっても良い。この場合、ドライブレコーダが実請負者Dに対応する端末装置TM_Dとして機能して、見守り結果情報700をシステム管理装置100に送信しても良い。
<<第8実施例>>
第8実施例を説明する。図21にシステム管理装置100の機能ブロック図を示す。図21は、図3とは異なる観点からシステム管理装置100の各機能をブロック図として示したものである。システム管理装置100は大きく分けて機能ブロックF1~F4を備える。
機能ブロックF1は情報入力部である。情報入力部F1は、図3のデータ受信部11にて構成される又は図3のデータ入力対応部10にて構成される。情報入力部F1は、端末装置TMからの各種の情報及び信号を受信する入力インターフェースに相当する。
機能ブロックF2は処理部である。処理部F2は、図3のデータ入力対応部10、依頼対応部20及び依頼管理部30の内、機能ブロックF1に属さない部位を含む。例えば、処理部F2は、依頼対応部20及び依頼管理部30を含んで構成される。機能ブロックF3はメモリである。メモリF3は、ROM又はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、及び、RAM等の揮発性メモリを含む。機能ブロックF4はデータ保持部である。データ保持部F4は図3のデータ保持部40と同じものである。尚、データ保持部F4は、システム管理装置100の外部に設けられてシステム管理装置100に対して外部接続される記録装置であっても良い。
処理部F2は、CPU及びGPU等を含む演算処理部であって、メモリF3内に格納されたプログラムを処理部F2にて実行することで処理部F2の各機能が実現されて良い。処理部F2にて実行されるプログラムは複数のプログラムを含んでいて良い。処理部F2に複数のCPUを設けておき、当該複数のCPUにて複数のプログラムが実行されることで、処理部F2における複数の機能が実現されて良い。処理部F2にて実現される複数の機能は、複数のコンピュータ装置にて実現されても良く、クラウドコンピューティングを利用して実現されても良い。ここでは、処理部F2は、端末装置TMに対して各種の情報及び信号を送信する出力インターフェース(情報出力部)を内包すると考える。
登録工程において(図6及び図8参照)、情報入力部F1は、複数の請負登録者Bに対応する複数の端末装置TM_Bから請負登録者Bごとに見守り作業(主として撮影作業)の請負可能条件を含む請負登録者情報620を受信する。依頼工程において(図9及び図10参照)、情報入力部F1は、依頼者Cに対応する端末装置TM_Cから見守り作業実施の依頼条件を含む依頼情報640を受信する。
選別指示工程において(図9及び図11参照)、処理部F2は、請負登録者Bごとの請負登録者情報620と依頼情報640とを参照して、複数の請負登録者Bの中から実請負者Dを選別する。尚、上述の各実施例では、DB42及び43を経由して情報が参照される。そして、処理部F2は、実請負者Dに対応する端末装置TM_Dに対して依頼情報640に基づく指示情報660を送信する。
その後、見守り作業工程を経た結果報告工程において(図13及び図14参照)、情報入力部F1は、実請負者Dに対応する端末装置TM_Dから依頼条件に対応した撮影画像(IORG)の画像データを含む見守り結果情報700を受信する。処理部F2は、情報入力部F1での見守り結果情報700の受信後、撮影画像(IORG)の画像データに基づく報告画像(I)の画像データを含んだ結果報告情報720を生成し、依頼者Cに対応する端末装置TM_Cに対して結果報告情報720を送信する。
これにより、防犯カメラが存在しない地域等においても、依頼者Cの希望に沿った見守りが可能となる。
ここで、請負可能条件は、見守り作業(主として撮影作業)を請負可能な日時及び地域の条件を含む(図8参照)。依頼条件は、見守り作業(主として撮影作業)を依頼する日時及び地域の条件を含む(図10参照)。
これにより、日時及び地域に関する依頼者Cの希望に沿った見守りが可能となる。
システム管理装置100は、本発明に係る作業代行用の管理装置の例である。依頼者が実施を希望する作業が実請負者にて代行される。本実施形態では、代行される作業が見守り作業であるが、代行される作業は任意であって良い。但し、代行される作業は撮影作業を含む場合に本発明に係る方法は特に好適である。
本発明に係る作業代行用の管理装置により、依頼者の希望に沿った作業が適正に代行され、作業にて得られた画像データを含む報告情報(本実施形態において結果報告情報720に対応)が依頼者に伝達される。依頼者は報告情報に基づき作業の結果を確認することができる。即ち、依頼者自身が作業を行わずとも作業に関わる依頼者の希望が叶う(本実施形態の例では、被見守り対象の見守りが実現される)。
本発明の実施形態にて述べた任意の方法をコンピュータに実行させるプログラム、及び、そのプログラムを記録した記録媒体であって且つコンピュータ読み取り可能な不揮発性の記録媒体は、本発明の実施形態の範囲に含まれる。本発明の実施形態における任意の処理は、半導体集積回路等のハードウェア、上記プログラムに相当するソフトウェア、又は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現されて良い。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
SYS システム(見守りシステム)
100 システム管理装置
NET 通信網
TM、TM_A、TM_B、TM_C、TM_D 端末装置
10 データ入力対応部
11 データ受信部
12 データ識別部
13 データ書込部
20 依頼対応部
21 データ読込部
22 請負者選別部
23 作業指示部
30 依頼管理部
31 データ読込部
32 データ解析部
33 結果報告部
34 ポイント更新部
40 データ保持部
41 利用登録者DB
42 請負登録者DB
43 依頼情報DB
44 結果情報DB
45 ポイント情報DB
600 利用登録者情報
610 利用者保存情報
620 請負登録者情報
630 請負者保存情報
640 依頼情報
650 依頼保存情報
660 指示情報
700 見守り結果情報
710 結果保存情報
720 結果報告情報

Claims (10)

  1. 複数の請負登録者に対応する複数の端末装置から前記請負登録者ごとに撮影作業の請負可能条件を含む請負登録者情報を受信し、且つ、依頼者に対応する端末装置から撮影作業実施の依頼条件を含む依頼情報を受信する情報入力部と、
    前記請負登録者ごとの前記請負登録者情報と前記依頼情報とに基づき前記複数の請負登録者の中から実請負者を選別し、前記実請負者に対応する端末装置に対して前記依頼情報に基づく指示情報を送信する処理部と、を備え、
    前記情報入力部は、前記実請負者に対応する端末装置から前記依頼条件に対応した撮影画像の画像データを含む結果情報を受信し、
    前記処理部は、前記情報入力部での前記結果情報の受信後、前記撮影画像の画像データに基づく報告画像の画像データを含む報告情報を生成し、前記依頼者に対応する端末装置に対して前記報告情報を送信する
    、作業代行用の管理装置。
  2. 前記請負可能条件は、前記撮影作業を請負可能な日時及び地域の条件を含み、
    前記依頼条件は、前記撮影作業を依頼する日時及び地域の条件を含む
    、請求項1に記載の作業代行用の管理装置。
  3. 前記処理部は、前記実請負者の選別後、現在の日付及び時刻を表す日時情報並びに前記実請負者に対応する端末装置の位置情報と、前記依頼条件と、に基づき、前記実請負者に対応する端末装置に対し、前記撮影作業の実施に関わる通知を行う
    、請求項2に記載の作業代行用の管理装置。
  4. 前記依頼情報が対象物の指定を含む場合、前記処理部は、前記撮影画像の画像データに基づき前記撮影画像の中から前記対象物を抽出し、前記対象物の抽出結果を表す情報を前記報告情報に含める
    、請求項1~3の何れかに記載の作業代行用の管理装置。
  5. 前記撮影作業を依頼する日時及び地域の条件とは異なる要望が前記依頼情報に含まれる場合、前記処理部は、前記要望を前記指示情報に含める
    、請求項2又は3に記載の作業代行用の管理装置。
  6. 前記処理部は、前記撮影作業実施及び前記結果情報の受信に対して前記依頼者から徴収される利用料に基づく対価を前記実請負者に対して付与するための清算処理を実行する
    、請求項1~5の何れかに記載の作業代行用の管理装置。
  7. 前記処理部は、前記情報入力部での前記結果情報の受信後、前記依頼者に対応する端末装置から閲覧要求信号を受けたことに応答して、暗号化された前記報告情報を前記依頼者に対応する端末装置に送信する
    、請求項1~6の何れかに記載の作業代行用の管理装置。
  8. 第1の撮影画像の画像データを含む第1の結果情報の前記情報入力部での受信を経て、前記処理部にて前記第1の結果情報に基づく第1の報告画像の画像データを含む第1の報告情報が生成され、前記第1の報告情報が前記処理部から前記依頼者に対応する端末装置に対して送信され、その後、
    第2の撮影画像の画像データを含む第2の結果情報の前記情報入力部での受信を経て、前記処理部にて前記第2の結果情報に基づく第2の報告画像の画像データを含む第2の報告情報が生成され、前記第2の報告情報が前記処理部から前記依頼者に対応する端末装置に対して送信され、
    前記第1の報告情報の送信後において、前記情報入力部は、前記第1の報告画像中の特定物を指定する特定物指定情報を前記依頼者に対応する端末装置から受け付け、
    前記特定物指定情報が前記情報入力部にて受信された後、前記情報入力部にて前記第2の結果情報を受信したとき、前記処理部は、前記第2の撮影画像から前記特定物を抽出し、前記特定物の抽出結果を表す情報を前記第2の報告情報に含める
    、請求項1~7の何れかに記載の作業代行用の管理装置。
  9. 前記実請負者が乗り物に搭乗して移動する過程において、前記実請負者に対応する撮影装置により前記撮影画像の画像データを取得する
    、請求項1~8の何れかに記載の作業代行用の管理装置。
  10. 複数の請負登録者に対応する複数の端末装置から前記請負登録者ごとに撮影作業の請負可能条件を含む請負登録者情報を情報入力部にて受信する工程と
    依頼者に対応する端末装置から撮影作業実施の依頼条件を含む依頼情報を前記情報入力部にて受信する工程と、
    前記請負登録者ごとの前記請負登録者情報と前記依頼情報とに基づき前記複数の請負登録者の中から実請負者を選別し、前記実請負者に対応する端末装置に対して前記依頼情報に基づく指示情報を送信する工程と、
    前記実請負者に対応する端末装置から前記依頼条件に対応した撮影画像の画像データを含む結果情報を前記情報入力部にて受信する工程と、
    前記情報入力部での前記結果情報の受信後、前記撮影画像の画像データに基づく報告画像の画像データを含む報告情報を生成し、前記依頼者に対応する端末装置に対して前記報告情報を送信する工程と、を有する
    、作業代行用の管理方法。
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