JP2023128914A - 吸気マニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトでかつ各ブランチ管への吸気の分配均一性に優れた吸気マニホールドを提供する。【解決手段】吸気マニホールドは合成樹脂製部材の接合品であり、前後長手のサージタンク6と、サージタンク6の外周を巻くように配置された複数本のブランチ管7~10とを有している。サージタンク6の前後中間部に、スロットルバルブが固定される吸気導入ボス部17が配置されており、吸気導入ボス部17の下方にPCVガス導入ポート21が前向きに突設されている。サージタンク6の内部には、凸型のガイドリブ25を設けることにより、PCVガス導入通路28に連通したPCVガス分配通路27を形成している。PCVガスは、吸気の流れによるベンチュリ効果によって吸気に吸い込まれ、各ブランチ管7~10に均等に分配される。【選択図】図6

Description

本願発明は、車両用等の多気筒エンジンに使用する吸気マニホールドに関するものである。
多気筒エンジンの吸気マニホールドは、サージタンクとこれから分岐した複数本のブランチ管とを備えており、サージタンクに設けた吸気導入口にスロットルボデーが固定されて、スロットルバルブで流量が制御された吸気がサージタンクを介して各ブランチ管に分配されるようになっている。
そして、PCVガスやEGRガス、燃料パージガス等の補助ガスを吸気系に還流させることが行われており、この場合、補助ガスをサージタンクに戻すことが行われている。その例として、特許文献1には、サージタンクの前後中間部にコレクタを突設し、コレクタに、吸気導入口とEGRガス導入口とを交差した姿勢に開口させることが開示されている。また、特許文献1では、コレクタの出口に、吸気を前後に分流させる導風板を設けている。
特開2015-183625号公報
特許文献1のようにコレクタにEGRガス導入口を設けると、構造を簡単化できる利点があるが、特許文献1の場合、吸気は導風板によって分流されるため、各吸気ポートへの均等化を促進できると云えるが、吸気に対して補助ガスを均等に混入できるとは云い難い。
そして、補助ガスがPCVガスである場合は、PCVガスは吸気に比べて比重が大きくて下方に溜まる傾向を呈するため、PCVガスが均等に分配されていないと、特定の気筒に偏って流入して失火を招いたり、特定の吸気ポートにカーボンが多く付着したりすることが懸念される。
本願発明はこのような現状を背景に成されたものであり、PCVガス等の補助ガスを簡単な構造で各気筒に均等に分配可能な吸気マニホールドを提供せんとするものである。
本願発明の吸気マニホールドは、
「サージタンクと、気筒列方向である前後方向に並ぶと共に入口を前記サージタンクの内部に開口させた複数のブランチ管とを有し、前記サージタンクに吸気導入通路を設けている」
という基本構成において、
「前記吸気導入通路は、前記サージタンクのうち前後中途部に配置されていて、前記吸気導入通路を通過した吸気は前記サージタンクの内部において前後方向に方向変換して前記サージタンクの内部を流れるようになっており、
かつ、吸気サージタンクの内部のうち前記吸気導入通路を通過した吸気が当たる部位の下方に、補助ガス分配通路が、前記サージタンクの内部に向けて開口するように形成されている」
という構成になっている。
本願発明は、様々に具体化できる。その例として請求項2では、
「前記補助ガス分配通路は、前記サージタンクの底から立ち上がった前後の足板とその上端に連接された上板とを有する略凸型のガイドリブによって形成されており、前記足板の先端とサージタンクの壁面との間において前記補助ガス分配通路が前記サージタンクの内部に開口している」
という構成になっている。
本願発明では、補助ガス分配通路が吸気の方向変換部の下方においてサージタンクに開口しているため、吸気導入通路に流入した吸気がサージタンクの内部で前後方向に方向変換して流れるにおいて、ベンチュリ効果によって補助ガスが補助ガス分配通路から吸い出されて、補助ガスは吸気の流れに乗って各ブランチ管に送られる。従って、PCVガス等の補助ガスを、各ブランチ管に(各気筒)に均等に分配し得る。
また、吸気は、サージタンクから方向変換して各ブランチ管に流入するが、方向変換するに際しての攪拌作用によって吸気に対する補助ガスの分散性(混合性)を向上できる。従って、PCVガス等の補助ガスの分散性にも優れている。
そして、吸気導入通路に近接した補助ガス分配通路を設ける構造であるため、専用の部材は不要で構造は簡単である。従って、コストを抑制できる。
請求項2のように、補助ガス分配通路を凸型のガイドリブによって形成すると、補助ガス分配通路はサージタンクの底面の上方に開口するため、吸気による補助ガスの吸い込みを確実化できて好適である。また、ガイドリブに吸気の整流作用を持たせることもできるため、補助ガスの均一な分配を更に向上できる。
実施形態の外観斜視図である。 実施形態の側面図である。 図2のIII-III 視断面図である。 要部の破断斜視図である。 図3の V-V視断面図である(切断面は、平面視においてカム軸線に対して僅かに傾いている。)。 図3のVI-VI 視方向から見て内側部材を省略した破断斜視図である。 他の実施形態を模式的に表示した図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用4気筒エンジンの吸気マニホールドに適用している。エンジンは、クランク軸線を車幅方向に長い姿勢でエンジンルームに配置されており、自動車の前進方向に向かって排気側面を前、吸気側面を後ろに向けている。従って、実施形態の吸気マニホールドは、自動車の前進方向に向いて後ろからシリンダヘッドの吸気側面に重なっている。
以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、請求項で定義しているように、前後方向は気筒列方向(カム軸線方向及びクランク軸線方向)であり、左右方向は、クランク軸線及びシリンダボア軸心と直交した方向(シリンダヘッドの吸気側面と略直交した方向)である。左右方向については、シリンダヘッド1に近い側を内側、シリンダヘッド1から遠い側を外側と呼んでいる。側面視は左右方向から見た状態、正面視及び背面視は前後方向から見た状態である。
前と後ろについては、タイミングチェーンが配置される側を前として、ミッションケースが配置される側を後ろとしている。エンジンは、排気側が少し前倒れするようにシリンダボア軸線を若干スラントさせることがあるが、基本的には縦型であるので、上下方向は鉛直方向と同じである。各方向は、各図に適宜表示している。
(1).基本構造
吸気マニホールドは、前後方向から見るとラグビーボール又は卵形の形態を成して、側面視では、大まかには少しいびつな四角形の形態を成している。そして、図3から理解できるように、吸気マニホールドは、シリンダヘッド1に近い側に位置した内側部材2(第1ピース)と、シリンダヘッド1から遠い側に位置した外側部材3(第2ピース)と、両者に挟まれた中間部材4(第3ピース)とによって中空構造に構成されている。
重なりあった部材2,3,4は、高周波又は超音波による振動溶着によって一体に接合されている。図3では、部材の境界を太線で表示している。例えば図1,2,6に示すように、重なり合った部材の接合部(溶着部)にはフランジ5が形成されている。
図3から理解できるように、内側部材2と中間部材4とは、対向するように開口した凹所を有しており、このため、吸気マニホールドの内部には、主として内側部材2と中間部材4とによって、前後方向に長いサージタンク6が形成されている。そして、例えば図1や図3に示すように、サージタンク6の外周を巻くように、前から順に第1~第4の4本のブランチ管7~10が配置されている。図3や図5,6から理解できるように、サージタンク6は、左右幅よりも上下幅が少し大きい角形に近い断面形状を成している(円形や楕円形なども採用できる。)。
図6において、各ブランチ管7~10の上部は、外側部材3と中間部材4とによって形成された状態が断面として表示されている。他方、図6のうち、筒として表示されているブランチ管7~10よりも下方の部位においてハッチングで表示しているのは、中間部材4の内側の端面であって断面の表示ではない。
図3のとおり、各ブランチ管7~10は、入口(上流端)11がサージタンク6のうちシリンダヘッド1に近い側の上部に接続されて、サージタンク6を下方に巻いてから上向きに方向を変えて、出口12はシリンダヘッド1に向いている。従って、サージタンク6をほぼ一巻している。各ブランチ管7~10の出口は、前後長手の上部フランジ13に接続されている。図1,2に示すように、上部フランジ13には、シリンダヘッド1に締結するためのボルト挿通穴14が空いている。
シリンダヘッド1の各吸気ポート(図示せず)は前後一対で構成されている。そこで、図5に示すように、各ブランチ管7~10の出口12は隔壁12aで前後に仕切られている。
図1,2に示すように、サージタンク6を構成する外側部材3のうち第2ブランチ管8と第3ブランチ管9との間の部位に、請求項に記載した吸気導入通路の例として、吸気導入口16が開口した吸気導入ボス部17を一体に形成している。吸気導入ボス部17はサージタンク6の上部に接続されており、基本的に上向きであるものの、上に向けてシリンダヘッド1から遠ざかるように前後方向視(正面視又は背面視)で傾斜している。
各ブランチ管7~10は、入口11から下端までの部位は内側部材2に形成されている。この構造は、旋回式のコアを有する金型を使用して実現できる。下端から上部フランジ13までの部位は、外側部材3と中間部材4とを接合して形成されている。
吸気導入ボス部17の上端は、スロットルボデー(図示せず)を固定するための受け座(フランジ部)17aになっており、受け座17aに、スロットルボデーを締結するためのタップ穴18が3か所形成されている。図3,4に示すように、受け座17aの頂面には、ガスケット19を装着している。
第2ブランチ管8と第3ブランチ管9との間に吸気導入ボス部17を介在させたことにより、第2ブランチ管8と第3ブランチ管9とは、出口12の箇所を除いて左右間隔が広がっている。広がり間隔は、吸気導入ボス部17の配置箇所で最も大きくなっている。従って、第2ブランチ管8と第3ブランチ管9とは、側面視で前後方向に少し蛇行している。
吸気マニホールドの前後幅はシリンダヘッド1における吸気ポートのピッチによって規定されるが、図2のとおり、各ブランチ管7~10のピッチは、出口12の箇所では一定になっている。従って、第2ブランチ管8と第3ブランチ管9との間に吸気導入ボス部17を配置しても、吸気マニホールドの全長が長くなることはない。従って、吸気マニホールドは必要最小限度の前後長さになっている。
図1~3に示すように、吸気導入ボス部17に、燃料タンクで発生した揮発成分を吸気系に導くパージガス導入ポート20が形成されている。パージガス導入ポート20は、吸気導入ボス部17のうちやや上端寄りに配置されて、シリンダヘッド1と反対側に突出している。従って、ホースの接続(嵌め込み)を容易に行える。
図1~3に示すように、サージタンク6のうち吸気導入ボス部17の下方の部位に、補助ガス導入ポートの一例としてPCVガス導入ポート21を設けている。PCVガス導入ポート21も、シリンダヘッド1と反対側の外側に向けて突出している。従って、PCVガス導入ポート21へのホースの接続も容易に行える。図1に示すように、第2ブランチ管8の下流部の上面に、スロットルボデーを位置決めするためのピン22を上向きに突設している。
(2).吸気及びPCVガスのガイド構造
図4~6から理解できるように、各ブランチ管7~10の入口11は、サージタンク6の内部に向けてシリンダヘッド1と反対側の外向きに開口している。そして、吸気は、吸気導入ボス部17のガイド作用により、サージタンク6に対して、サージタンク6を横切るような方向で流入し、それから、サージタンク6の内面に当たって前後方向の流れに向きを変え、次いで、サージタンク6を横切る方向である内向きに方向変換して、各ブランチ管7~10の入口11に流入する。
そして、本実施形態では、サージタンク6の底部のうち前後中間部に、吸気導入ボス部17の下端と連続した吸気ガイド部23を設けている。図3から理解できるように、吸気ガイド部23は中間部材4に形成しており、前後両端を高くして下向きに凹んだ凹面を有する樋状の形態を成している。図3のとおり、吸気導入ボス部17と吸気ガイド部23とは正面視(背面視)で鈍角を成して交差しており、交差角度θは約120°になっている。
また、同じく図3に示すように、サージタンク6の内面のうち吸気ガイド部23を挟んで吸気導入ボス部17と反対側の部位には、第2ブランチ管8と第3ブランチ管9との間に位置したセンター背板24が存在している。この、センター背板24の下部は、外に向けて(吸気導入口16の下端に向けて)低くなる傾斜部24aになっている。
図6から理解できるように、吸気ガイド部23の前後幅は、概ね吸気導入口16の内径と同じ程度に設定されている。従って、吸気導入ボス部17から流入した吸気の殆どは吸気ガイド部23に向かい、次いで、センター背板24に衝突して前後に分流する。吸気ガイド部23とセンター背板24との間にはある程度の隙間が空いている。
図6に明示するように、吸気ガイド部23は、サージタンク6の底にM形(凸型の)ガイドリブ25を上に突設することによって形成されている。すなわち、M形のガイドリブ25の上板を吸気ガイド部23と成している。従って、吸気ガイド部23の前後両端に、ガイドリブ25を構成する足板26が連接されて、吸気ガイド部23と足板26とは吸気導入ボス部17に繋がっている(当接している。)。
このため、図6に示すように、ガイドリブ25とサージタンク6とで囲われた部位は内向きに開口した空間になっているが、この空間をPCVガス分配通路27と成している。このPCVガス分配通路27は、PCVガス導入ポート21に連通したPCVガス導入通路28と上下に連続している。
そして、吸気ガイド部23の外端のうち図6において黒く塗り潰した中間部23aは、内側部材2に設けたセンター背板24の傾斜部24aに当接させて、吸気ガイド部23ののうち前後両側のサイド部23bとガイドリブ25の足板26とは、内側部材2のセンター背板24に当接していない自由端部と成している。従って、PCVガス分配通路27は、その前後両側の部位がサージタンク6の内部に向けて前後両方向に開口している。その結果、図6に点線矢印で示すように、PCVガスは、吸気の流れによるベンチュリ作用(エゼクタ作用)により、吸気の流れに吸われて各ブランチ管7~10に均等に分配される。
図3,4に示すように、PCVガス導入通路28には、ガイドリブ25よりも内側に入り込んだバッファ部28aが形成されている。バッファ部28aは内側部材2に形成されており、センター背板24と同じ程度の深さになっている。そして、PCVガス導入通路28のうち奥側の半分程度の部位に、吸気を前後に分けるための分流用突条29が形成されている。分流用突条29の上面は、奥に向けて高さが高くなるように傾斜している。
本実施形態では、PCVガス導入通路28とPCVガス分配通路27とを異なる概念として表示しているが、両者は一体に連続しているので、その全体をPCVガス導入通路28又はPCVガス分配通路27と呼ぶことも可能である。
(3).まとめ
本実施形態において、各ブランチ管7~10はサージタンク6を巻いているため、サージタンク6は十分な長さを確保して必要な容量を確保できる。また、ブランチ管7~10は、多少は蛇行しているとしても基本的には周方向に長い形態であるため、吸気の流れはスムースであって圧損は生じないし、高い慣性過給効果を実現できる長さが確保されている。
そして、スロットルバルブが取り付く吸気導入ボス部17は前後中途部に配置されているため、吸気マニホールドとスロットルバルブとを含めた吸気分配ユニットは、必要最小限度の長さで足りる。従って、ハイブリッド車のようにエンジンルームにスペースが余裕ない場合でも、設計の自由性を向上できる。
また、既に述べたように、吸気導入口16から吸気導入ボス部17に流入した吸気は、吸気ガイド部23を通ってセンター背板24に当たり、センター背板24に対する衝突によって前後方向に方向変換し、それから内向きに方向変換して各ブランチ管7~10に流入する。
そして、吸気ガイド部23は下向きに凹んだ凹面になっているため、吸気が前後方向に方向変換するに際して、図5に矢印で示すように斜め上向きに向かうようなジャンプ作用を受ける。このため、第1ブランチ管7と第4ブランチ管10とに向かう吸気の強い流れを形成できる。これにより、吸気が第2ブランチ管8及び第3ブランチ管9に多く流れることを阻止して、吸気を各ブランチ管7~10に均等に分配できる。その結果、各気筒の空燃比を均一化して安定した運転を実現できる。
実施形態のように吸気導入ボス部17と吸気ガイド部23との交差角度θを鈍角に設定すると、吸気導入ボス部17から吸気ガイド部23への吸気の流れをスムース化できて、好適である。また、センター背板24の下部に傾斜部24aを形成すると、吸気は旋回しながら前後方向に向きを変える傾向を呈するため、吸気の方向変換を更にスムース化できて好適である。
実施形態では、吸気導入ボス部17と各ブランチ管7~10の入口11とはサージタンク6の軸心を挟んで左右反対側に位置しているため、吸気が各ブランチ管7,8,9,10に流入にするに際して、吸気導入ボス部17によって付与された流れの方向性(内向きの方向性)が残っている。このため、吸気の流れを更にスムース化できると共に、高い慣性過給効果を実現できる。
実施形態のように、凸形のガイドリブ25を利用してPCVガス分配通路27を形成すると、PCVガスを各ブランチ管7~10に均一に分配できる。すなわち、図6に点線矢印で示すように、PCVガスは、吸気の流れによるベンチュリ作用(エゼクタ作用)によって吸気の流れに吸われていく(乗っていく)が、各ブランチ管7~10への吸気の流入が均一化されるため、PCVガスも各ブランチ管7~10に均等に分配できる。また、ガイドリブ25が吸気のガイド機能とPCVガスの分配機能とを併有するため、それだけ構造を簡単化できて好適である。
本実施形態では、吸気ガイド部23の前後幅はセンター背板24の前後幅と略同じになっているが、吸気ガイド部23の前後幅(ガイドリブ25の前後幅)をセンター背板24の前後幅よりも小さくしたり、逆に大きくしたりすることも可能である。吸気ガイド部23の前後幅をセンター背板24の前後幅よりも大きくすると、吸気ガイド部23は、側面視で第2ブランチ管8及び第3ブランチ管9と部分的に重複することになる。
各部材2,3,4は、図3の状態で左右方向に接近・離反する金型(キャビとコア)を使用した成形装置で製造される(吸気導入ボス部17の成形には、別にスライド型が付加される。)。そして、ガイドリブ25は金型の相対動方向に向いているため、単純な構造の成形装置で容易に製造できる。この点も本実施形態の利点である。
図3に示すように、パージガス導入ポート20は吸気導入ボス部17の上下中途部に開口しているため、パージガスは、吸気の流れによるベンチュリ効果によってパージガス導入ポート20から吸気導入ボス部17に吸い込まれ、吸気と混ざり合いながら各ブランチ管7~10に分岐していく。
そして、既述のように吸気は吸気ガイド部23によるジャンプ作用によって各ブランチ管7~10に均等に流入するため、パージガスも、吸気と一緒に整流されて各ブランチ管7~10に均等に分配されていく。
(4).他の実施形態
図7では、吸気ガイド部23及びPCVガス分配通路27の別例を示している。このうち(A)に示す例では、サージタンク6の底に凸型のガイドリブ25を上向きに突設して、その上面部を吸気ガイド部23と成すと共に、ガイドリブ25で囲われた部位をPCVガス分配通路27と成し、かつ、PCVガス分配通路27とPCVガス導入通路28とPCVガス導入ポート21とを同じ高さに設定している。吸気ガイド部23は、下向きに凹みつつ前後に張り出している。
(B)に示す例では、PCVガス分配通路27とPCVガス導入通路28とのうち片方又は両方を仕切り30で前後に区分している。(C)に示す例では、ガイドリブ25をY型に形成しつつ、1枚の足板26の前後両側にPCVガス分配通路27を形成し、かつ、足板26の下方にPCVガス導入通路28を配置している。
(D)に示す例では、サージタンク6の底板を曲げることによって吸気ガイド部23を形成しつつ、吸気ガイド部23の下方にPCVガス分配通路27を形成している。吸気ガイド部23は、V型やW字型に形成することも可能である。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、3気筒エンジン用の吸気マニホールドにも適用できる。3気筒エンジン用の吸気マニホールドの場合は、吸気導入ボス部は、第1ブランチ管と第2ブランチ管との間か、または、第2ブランチ管と第3ブランチ管との間に配置することになり、すると、前後の分配量が異なるが、分配量の相違は、補助ガス分配通路の前後の開口面積を変えるなどして実現できる。また、本願発明は、EGRガスやパージガスの分配にも適用できる。
本願発明は、エンジンの吸気マニホールドに具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
2 内側部材
3 外側部材
4 中間部材
6 サージタンク
7~10 ブランチ管
16 吸気導入口
17 吸気導入通路を構成する吸気導入ボス部
21 補助ガス導入ポートの一例としてのPCVガス導入ポート
23 吸気ガイド部(整流部)
24 センター背板
25 ガイドリブ
26 足板
27 補助ガス分配通路の一例としてのPCVガス分配通路
28 補助ガス導入通路の一例としてのPCVガス導入通路

Claims (2)

  1. サージタンクと、気筒列方向である前後方向に並んで入口を前記サージタンクの内部に開口させた複数のブランチ管とを有し、前記サージタンクに吸気導入通路を設けている吸気マニホールドであって、
    前記吸気導入通路は、前記サージタンクのうち前後中途部に配置されていて、前記吸気導入通路を通過した吸気は前記サージタンクの内部において前後方向に方向変換して前記サージタンクの内部を流れるようになっており、
    かつ、吸気サージタンクの内部のうち前記吸気導入通路を通過した吸気が当たる部位の下方に、補助ガス分配通路が、前記サージタンクの内部に向けて開口するように形成されている、
    吸気マニホールド。
  2. 前記補助ガス分配通路は、前記サージタンクの底から立ち上がった前後の足板とその上端に連接された上板とを有する略凸型のガイドリブによって形成されており、前記足板の先端とサージタンクの壁面との間において前記補助ガス分配通路が前記サージタンクの内部に開口している、
    請求項1に記載した吸気マニホールド。
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