JP2023128855A - 電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 - Google Patents

電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法 Download PDF

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健一郎 榎
Kenichiro Enoki
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Yusuke Nakajima
浩太郎 那須
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Abstract

【課題】チャンバ内に流入する空気に起因する基材フィルムの振動を抑制すること。【解決手段】電池用電極製造装置は、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバと、前記チャンバの外部に設けられた2つのローラで帯状の基材フィルムを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、前記チャンバに設けられたスリットを通して帯状の基材フィルムを前記チャンバ内に搬送する搬送部と、前記チャンバへの空気の流入が生じる箇所において、前記基材フィルムを曲面に押し当てる押当部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法に関する。
リチウムイオン電池は高容量の二次電池であり、近年様々な用途で使用されている。リチウムイオン電池の電極は、活物質層、集電体層、セパレータ、及び、活物質層を封入する枠体等によって構成される(例えば、特許文献1参照)。リチウムイオン電池における活物質層は、例えば、帯状の基材フィルムに対して電極組成物を供給し、ロールプレス等によって圧縮することで形成することができる。
ここで、基材フィルムへの電極組成物の供給、ロールプレスといった各種の工程を、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバ内で実行することにより、電極組成物の内部に空気が残留することを防止し、活物質層の均一性を向上させることができる。このため、チャンバにはスリットが設けられ、基材フィルムは当該スリットを通してチャンバ内に搬送される。
特許第6633866号公報 特開2010-174264号公報
チャンバ内の減圧状態を維持するため、例えばスリットを細く構成する等して、空気の流入を抑制することが考えられる。例えば、特許文献2には、チャンバ内の減圧状態を維持するための技術として、高真空へ順次複数段階的に減圧させることについて記載されている。しかしながら、空気の流入を完全に遮断することは難しく、例えばスリットと基材フィルムとの隙間から、いくらかの空気は流入してしまう。この際、流入する空気によってカルマン渦が生じ、基材フィルムが振動してしまう場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、チャンバ内に流入する空気に起因する基材フィルムの振動を抑制することができる電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電池用電極製造装置は、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバと、前記チャンバの外部に設けられた2つのローラで帯状の基材フィルムを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、前記チャンバに設けられたスリットを通して帯状の基材フィルムを前記チャンバ内に搬送する搬送部と、前記チャンバへの空気の流入が生じる箇所において、前記基材フィルムを曲面に押し当てる押当部とを備える。
本発明の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法によれば、チャンバ内に流入する空気に起因する基材フィルムの振動を抑制することができる。
図1は、実施形態の電池用電極製造装置を用いて製造される電池の単セルの断面模式図である。 図2は、実施形態の電池用電極製造装置の概略図である。 図3は、実施形態のスリット近傍の構成例を示す図である。 図4は、実施形態の押当部の一例を示す図である。 図5は、実施形態の押当部の一例を示す図である。 図6は、実施形態の押当部の一例を示す図である。 図7は、実施形態の押当部の一例を示す図である。 図8Aは、実施形態の吸気部の一例を示す図である。 図8Bは、実施形態の吸気部の一例を示す図である。 図9Aは、実施形態の吸気部の一例を示す図である。 図9Bは、実施形態の吸気部の一例を示す図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施形態について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、一部を省略して図示している場合がある。
<組電池(二次電池)>
実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法は、例えば、リチウムイオン電池の製造に適用される。リチウムイオン電池は、複数のリチウムイオン単電池(単セル又は電池セルとも記載する)を組み合わせてモジュール化した組電池、或いは、このような組電池を複数組み合わせて電圧及び容量を調整した電池パックの形態で使用される。
<単セル(電池セル)>
図1は、単セル10の断面模式図である。単セル10を複数組み合わせることで上記の組電池を作製することが可能である。例えば、単セル10は、2つの電極20(電池用電極)としての正極20a及び負極20bと、セパレータ30とを有する。
セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間に配置される。組電池において、複数の単セル10は、正極20aと負極20bとを同方向に向けて積層される。
セパレータ30には、電解質が保持される。これにより、セパレータ30は、電解質層として機能する。セパレータ30は、正極20a及び負極20bの電極活物質層22の間に配置され、これらが互いに接触することを抑制する。これにより、セパレータ30は、正極20aと負極20bとの間の隔壁として機能する。
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液またはゲルポリマー電解質等が挙げられる。これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータの形態としては、例えば、上記電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータ等を挙げることができる。
正極20a及び負極20bは、それぞれ、集電体21と、電極活物質層22と、枠体35とを有する。電極活物質層22と集電体21とは、セパレータ30側からこの順に並ぶ。枠体35は、額縁状(環状)である。枠体35は、電極活物質層22の周囲を囲む。正極20aの枠体35と負極20bの枠体35とは、互いに溶着され一体化されている。以下の説明において、正極20a及び負極20bの電極活物質層22を互いに区別する場合、これらをそれぞれ正極活物質層22a、負極活物質層22bと呼ぶ。
<正極集電体の具体例>
正極集電体層21aを構成する正極集電体としては、公知のリチウムイオン単電池に用いられる集電体を用いることができ、例えば、公知の金属集電体及び導電材料と樹脂とから構成されてなる樹脂集電体(特開2012-150905号公報及び国際公開第2015/005116号等に記載の樹脂集電体等)を用いることができる。正極集電体層21aを構成する正極集電体は、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。
金属集電体としては、例えば、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン及びこれらの金属を1種以上含む合金、並びに、ステンレス合金からなる群から選択される一種以上の金属材料が挙げられる。これらの金属材料は、薄板や金属箔等の形態で用いてもよい。また、上記金属材料以外で構成される基材表面にスパッタリング、電着、塗布等の方法により上記金属材料を形成したものを金属集電体として用いてもよい。
樹脂集電体としては、導電性フィラーとマトリックス樹脂とを含むことが好ましい。マトリックス樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)等が挙げられるが、特に限定されない。また、導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択されれば特に限定されない。導電性フィラーは、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
樹脂集電体は、マトリックス樹脂及び導電性フィラーのほかに、その他の成分(分散剤、架橋促進剤、架橋剤、着色剤、紫外線吸収剤、可塑剤等)を含んでいてもよい。また、複数の樹脂集電体を積層して用いてもよく、樹脂集電体と金属箔とを積層して用いても良い。
正極集電体層21aの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。複数の樹脂集電体を積層して正極集電体層21aとして用いる場合には、積層後の全体の厚さが5~150μmであることが好ましい。正極集電体層21aは、例えば、マトリックス樹脂、導電性フィラー及び必要により用いるフィラー用分散剤を溶融混練して得られる導電性樹脂組成物を公知の方法でフィルム状に成形することにより得ることができる。
<正極活物質の具体例>
正極活物質層22aは、正極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。ここで、非結着体とは、正極活物質層中において正極活物質の位置が固定されておらず、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とが不可逆的に固定されていないことを意味する。正極活物質層22aが非結着体である場合、正極活物質同士は不可逆的に固定されていないため、正極活物質同士の界面を機械的に破壊することなく分離することができ、正極活物質層22aに応力がかかった場合でも正極活物質が移動することで正極活物質層22aの破壊を防止することができ好ましい。非結着体である正極活物質層22aは、正極活物質層22aを、正極活物質と電解液とを含みかつ結着剤を含まない正極活物質層22aにする等の方法で得ることができる。なお、本明細書において、結着剤とは、正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない薬剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレン、スチレン-ブタジエンゴム、ポリエチレン及びポリプロピレン等の公知の溶剤乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤等が挙げられる。これらの結着剤は、溶剤に溶解又は分散して用いられ、溶剤を揮発、留去することで表面が粘着性を示すことなく固体化するので正極活物質同士及び正極活物質と集電体とを可逆的に固定することができない。
正極活物質としては、例えば、リチウムと遷移金属との複合酸化物、遷移金属元素が2種である複合酸化物、金属元素が3種類以上である複合酸化物等が挙げられるが、特に限定されない。
正極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆正極活物質であってもよい。正極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、正極の体積変化が緩和され、正極の膨張を抑制することができる。
被覆材を構成する高分子化合物としては、特開2017-054703号公報及び国際公開第2015/005117号等に活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆材には、導電剤が含まれていてもよい。導電剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様のものを好適に用いることができる。
正極活物質層22aには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、例えば、特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調節したもの、及び、特開平10-255805号公報に粘着剤として記載されたもの等を好適に用いることができる。なお、粘着性樹脂は、溶媒成分を揮発させて乾燥させても固体化せずに粘着性(水、溶剤、熱等を使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。一方、結着剤として用いられる溶液乾燥型の電極用バインダーは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質同士を強固に接着固定するものを意味する。したがって、上述した結着剤(溶液乾燥型の電極バインダー)と粘着性樹脂とは、異なる材料である。
正極活物質層22aには、電解質と非水溶媒を含む電解液が含まれていてもよい。電解質としては、公知の電解液に用いられているもの等が使用できる。非水溶媒としては、公知の電解液に用いられているもの(例えば、リン酸エステル、ニトリル化合物等及びこれらの混合物等)等が使用できる。例えば、エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)の混合液、又は、エチレンカーボネート(EC)とプロピレンカーボネート(PC)の混合液を用いることができる。
正極活物質層22aには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極集電体層21aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
正極活物質層22aの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、正極活物質層22aを形成するために供給される正極組成物は、正極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、正極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~15重量%とすることが望ましい。
<負極集電体の具体例>
負極集電体層21bを構成する負極集電体としては、正極集電体で記載した構成と同様のものを適宜選択して用いることができ、同様の方法により得ることができる。負極集電体層21bは、電池特性等の観点から、樹脂集電体であることが好ましい。負極集電体層21bの厚さは、特に限定されないが、5~150μmであることが好ましい。
<負極活物質の具体例>
負極活物質層22bは、負極活物質を含む混合物の非結着体であることが好ましい。負極活物質層が非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である負極活物質層22bを得る方法等は、正極活物質層22aが非結着体であることが好ましい理由、及び非結着体である正極活物質層22aを得る方法と同様である。
負極活物質としては、例えば、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物等を用いることができるが、特に限定されない。
負極活物質は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆負極活物質であってもよい。負極活物質の周囲が被覆材で被覆されていると、負極の体積変化が緩和され、負極の膨張を抑制することができる。
被覆材としては、被覆正極活物質を構成する被覆材と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bは、電解質と非水溶媒を含む電解液を含有する。電解液の組成は、正極活物質層22aに含まれる電解液と同様の電解液を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、導電助剤が含まれていてもよい。導電助剤としては、正極活物質層22aに含まれる導電性フィラーと同様の導電性材料を好適に用いることができる。
負極活物質層22bには、粘着性樹脂が含まれていてもよい。粘着性樹脂としては、正極活物質層22aの任意成分である粘着性樹脂と同様のものを好適に用いることができる。
負極活物質層22bの厚さは、特に限定されるものではないが、電池性能の観点から、150~600μmであることが好ましく、200~450μmであることがより好ましい。
実施形態において、負極活物質層22bを形成するために供給される負極組成物は、負極活物質と非水電解液を含んでなる湿潤粉体である。また、湿潤粉体はペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。
湿潤粉体における非水電解液の割合は、特に限定されないが、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態とするためには、負極の場合には非水電解液の割合を湿潤粉体全体の0.5~25重量%とすることが望ましい。
<セパレータの具体例>
セパレータ30に保持される電解質としては、例えば、電解液又はゲルポリマー電解質等が挙げられる。セパレータ30は、これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保される。セパレータ30の形態としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン製の多孔性フィルム等が挙げられるが、特に限定されない。
<枠体の具体例>
枠体35としては、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、例えば、高分子材料が好ましく、熱硬化性高分子材料がより好ましい。枠体35を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。より具体的には、枠体35としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂及びポリフッ化ビニリデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
<電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法>
次に、本実施形態の電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法(以下、製造方法と略して呼ぶ)について説明する。例えば、電池用電極製造装置及び電池用電極製造方法では、まず正極20a及び負極20bが製造される。正極20aの製造方法と負極20bの製造方法とは、主に電極活物質層22に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極20の製造方法として、正極20a及び負極20bの製造方法をまとめて説明する。
図2は、電池用電極製造装置1000の概略図である。例えば、電池用電極製造装置1000は、チャンバ100、搬送装置200、電極組成物供給装置300、枠体供給装置400及びプレス装置500を含む。なお、以下では、帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bである場合を一例として説明する。
チャンバ100は、内部を大気圧よりも減圧された状態に保持できる部屋である。チャンバ100の内部は、図示しない減圧ポンプにより大気圧よりも減圧される。なお、標準大気圧は、約1013hPa(約105Pa)である。
例えば、チャンバ100の外部に集電体ロール21Rが配置され、集電体ロール21Rから引き出された帯状の集電体21Bが、スリットを通してチャンバ100の内部に搬送される。以下、帯状の集電体21Bを集電体21Bと記載する場合がある。なお、集電体21Bは、上述した集電体21が所定の形状に切り出される前のものである。集電体21Bは、搬送方向Daに沿って所定の速度で搬送される。以下では、集電体21Bが搬送される方向を下流側Da1、その反対方向を上流側Da2として説明する。なお、集電体ロール21Rが配置されるチャンバ100の外部空間は、常圧であってもよいし、チャンバ100と異なるチャンバによって減圧されていてもよい。
なお、図2に示す通り、鉛直方向Dbにおける上側をDb1、鉛直方向Dbにおける下側をDb2とする。搬送方向Da及び鉛直方向Dbに対して直交する方向は、集電体21B、及び、集電体21Bに載置される電極組成物22cの幅方向に対応する。
搬送装置200は、集電体21Bを、搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。例えば、チャンバ100の外部において、搬送装置200は、2つのローラで集電体21Bを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。これにより、搬送装置200は、スリットを通して集電体21Bをチャンバ100内に搬送する。また、チャンバ100の内部において、搬送装置200は、集電体21Bを下側から支持するベルトコンベアにより、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。なお、後述の電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給が行なわれた後、搬送装置200は、電極組成物22cを載せた集電体21Bを搬送することとなる。また、後述の枠体供給装置400による枠体35の供給が行なわれた後、搬送装置200は、枠体35及び電極組成物22cを載せた集電体21Bを搬送することとなる。搬送装置200は、搬送部の一例である。
電極組成物供給装置300は、図2に示す通り、チャンバ100内で搬送される集電体21B上に電極組成物22cを供給する。一例を挙げると、電極組成物供給装置300は、ホッパ及びシャッタから構成される。この場合、電極組成物供給装置300は、鉛直方向Dbの下側Db2に開口を有するホッパ1の内部に電極組成物22cを保持するとともに、ホッパの開口をシャッタで開閉することにより、所定の供給位置に対して所定量の電極組成物22cを供給することができる。
実施形態において、電極活物質層22(正極活物質層22a、負極活物質層22b)を形成するために、電極組成物供給装置300から供給される電極組成物22c(正極組成物、負極組成物)は、電極活物質(正極活物質、負極活物質)と電解液(非水電解液)を含んでなる湿潤粉体である。また、実施形態において、電極組成物22cとしての湿潤粉体は、ペンデュラー状態又はファニキュラー状態であることがより好ましい。また、電極活物質は、高分子化合物を含む被覆材により被覆された被覆電極活物質である。電極組成物22cに含まれる電極活物質は、被覆電極活物質であるため、集電体21B上に供給する工程では、電極組成物22cを柔らかい状態にしておくことが必要となる。
枠体供給装置400は、搬送される集電体21Bに対して枠体35を供給する。例えば、枠体供給装置400は、ロボットアームを有し、事前に製造された枠体35を、搬送される集電体21B上の所定の位置に配置する。或いは、枠体供給装置400は、集電体21Bの上で枠体35を製造してもよい。一例を挙げると、集電体21Bを基材とし、ディスペンサーやコーター等によって集電体21B上に所定の材料を所定の形状に吐出又は塗布することで、集電体21B上に枠体35を形成することができる。
プレス装置500は、集電体21Bに供給された電極組成物22cを圧縮する。例えば、プレス装置500は、図2に示す通り、上部ローラ501及び下部ローラ502を有する。プレス装置500は、上部ローラ501及び下部ローラ502により、集電体21Bに供給された電極組成物22cを挟み込んで圧縮する。即ち、プレス装置500は、電極組成物22cに対するロールプレスを実行する。
プレス装置500による圧縮工程の後、図1に示したセパレータ30が更に供給され、単セル10が作製される。セパレータ30の供給は、搬送方向Daに沿って搬送される集電体21B及び電極組成物22cに対して連続的に行なわれてもよいし、集電体21Bや電極組成物22cを所定単位に分割した後、枚葉に行なってもよい。
図2においては、電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給後に、枠体供給装置400による枠体35の供給が行なわれる例を説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、枠体供給装置400による枠体35の供給が行なわれた後、枠体35の内部の位置に対して、電極組成物供給装置300による電極組成物22cの供給が行なわれてもよい。
次に、チャンバ100に設けられたスリットの近傍の構成について、図3を用いて説明する。なお、図3において、スリットより上流側Da2はチャンバ100の外部を示し、スリットより下流側Da1はチャンバ100の内部を示す。
図3に示す通り、スリットの近傍には、ローラ711及びローラ712が設けられる。ローラ711及びローラ712は、回転することによって集電体21Bを搬送する。即ち、搬送装置200は、チャンバ100の外部に設けられたローラ711及びローラ712で集電体21Bを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、スリットを通して集電体21Bをチャンバ100内に搬送する。
更に、スリットの近傍には、ローラ711及びローラ712と、チャンバ100の外面との間の隙間に設けられ、チャンバ100への空気の流入を抑制する部材611及び部材612が設けられる。部材611及び部材612は、空気流入抑制部の一例である。即ち、集電体21B、ローラ711、ローラ712、部材611及び部材612によってチャンバ100のスリットが覆われ、チャンバ100への空気の流入が抑制される。
しかしながら、図3に示す構成においても、チャンバ100内への空気の流入を完全に遮断することは困難である。例えば、図3に示す通り、ローラ711と部材611との間、及び、ローラ712と部材612との間には、隙間が空いている。かかる隙間は、ローラ711及びローラ712が回転するためのクリアランスである。また、チャンバ100におけるスリットと集電体21Bとの間にも隙間が空いている。かかる隙間は、集電体21Bが引っかかることなくスリット内を通過するためのクリアランスである。例えば、ローラ711と部材611との間、或いはローラ712と部材612との間から流入した空気は、スリットと集電体21Bとの隙間を通って、チャンバ100内に流入する。
ここで、ローラ711と部材611との隙間を通る空気、ローラ712と部材612との隙間を通る空気、スリットと集電体21Bとの隙間を通る空気などによって、カルマン渦が生じてしまう場合がある。以下、このような空気の通り道となる隙間の近傍を、チャンバ100への空気の流入が生じる箇所と記載する。カルマン渦とは、流れのなかに障害物を置いた時、その後方に交互にできる渦の列である。このような渦は励振力を持ち、流れ場の中にある物体を振動させる。即ち、カルマン渦が生じることによって集電体21Bが振動し、集電体21Bが損傷しまう場合があった。カルマン渦による振動については、集電体21Bにテンションを付加することによって軽減することが可能である。但し、集電体21Bに付加できるテンションには限りがあり、振動を十分には抑制できない場合があった。
そこで、実施形態の電池用電極製造装置1000は、チャンバ100への空気の流入が生じる箇所において集電体21Bを曲面に押し当てる押当部により、集電体21Bの振動を抑制する。以下、押当部の一例について、図4を用いて説明する。
図4において、ローラ721及びローラ722は、集電体21Bを挟み込んで回転することにより、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。また、図4において、部材611は、ローラ721とチャンバ100の外面との間の隙間を埋めるように配置される。また、部材612は、ローラ722とチャンバ100の外面との間の隙間を埋めるように配置される。
また、ローラ723は、集電体21Bに対し、搬送方向Daに交差する方向の力を付加することで、集電体21Bを、ローラ722の側面における角度θに対応する部分に押し当てる。即ち、ローラ723は、押当部の一例であり、チャンバ100への空気の流入が生じる箇所において集電体21Bを曲面に押し当てる。これにより、ローラ721と部材611との隙間を通る空気によってカルマン渦が生じるとしても、カルマン渦が生じる箇所の集電体21Bはローラ722に押し当てられた状態となっているため、振動は抑制される。
なお、図4では、ローラ721に対して、ローラ722の半径が大きいものとして図示している。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、ローラ721とローラ722とは同じサイズであってもよい。但し、局面に押し当てられた集電体21Bの曲率が大きくなり過ぎると、集電体21Bの損傷が生じるおそれがある。集電体21Bの損傷を回避する観点からは、ローラ722の半径は大きい方が好ましい。なお、図4に示す例では、チャンバ100のスリット部分でのカルマン渦の発生を防ぐため、スリットを広めに設定することが好ましい。
以下、押当部の別の例について、図5を用いて説明する。図5において、ローラ731及びローラ732は、集電体21Bを挟み込んで回転することにより、集電体21Bを搬送方向Daの下流側Da1に搬送する。また、図5において、部材611は、ローラ731とチャンバ100の外面との間の隙間を埋めるように配置される。また、部材612は、ローラ732とチャンバ100の外面との間の隙間を埋めるように配置される。
また、ローラ733は、集電体21Bに対し、搬送方向Daに交差する方向の力を付加することで、集電体21Bを、曲面状の補強体734に押し当てる。補強体734は、図5に示す通り、スリットの内部に設けられる。補強体734の材料について特に限定されるものではないが、集電体21Bとの摩擦が生じにくい材料で構成することが好ましい。即ち、ローラ733は、押当部の一例であり、チャンバ100への空気の流入が生じる箇所において集電体21Bを曲面に押し当てる。これにより、ローラ731と部材611との隙間を通る空気、チャンバ100のスリットを通る空気などによってカルマン渦が生じるとしても、カルマン渦が生じる箇所の集電体21Bはローラ722に押し当てられた状態となっているため、振動は抑制される。
なお、図5はあくまで一例であり、スリット近傍の具体的な構成については種々の変形が可能である。変形例の1つを図6に示す。図6において、ローラ741及びローラ742は、帯状の集電体21Bに対して下側Db2の力を付加することにより、集電体21Bを、曲面状の補強体743に押し当てる。
図6においては、図5に示した部材611及び部材612に相当する部材が省略されている。即ち、図6においては、部材611及び部材612によって空気の流入を抑制することなく、スリットを細く構成することによって、チャンバ100内への空気の流入を抑制している。このようにスリットを細く構成する場合、集電体21Bのような長尺物をスリットの中空において保持しようとすると不安定な状態となる場合がある。例えば、長尺物をスリットの中空に保持しようとしても、わずかな振動等によって、長尺物がスリットの内壁に接触してしまう場合がある。これに対し、図6に示す例では、集電体21Bを予め補強体734に押し当てた状態として安定させることができる。
また、図6においては、スリットを細く構成しているものの空気の流入を遮断することは難しく、スリットを通って流入した空気によってカルマン渦が生じる場合がある。しかしながら、図6に示す例では、スリット内の集電体21Bは補強体743に押し当てられており、カルマン渦による振動は抑制される。即ち、図6に示す例では、チャンバ100への空気の流入が生じる箇所において、集電体21Bを補強体743に押し当てることにより、カルマン渦による振動を抑制することができる。
他の変形例を図7に示す。図7において、ローラ751及びローラ752は、帯状の集電体21Bに対して下側Db2の力を付加することにより、集電体21Bを、曲面状の補強体753に押し当てている。ここで、補強体753は、図6に示した補強体743と異なり、チャンバ100のスリット内部から下流側Da1に突出した形状を有する。カルマン渦は、スリットの内部のみならず、スリットの下流側Da1にも発生する場合がある。図7に示す例では、このようなスリットの下流側Da1に発生するカルマン渦からも、集電体21Bを保護することができる。
ところで、スリットを通してチャンバ100内へ流入する空気については、可能な限り低減することが好ましい。チャンバ100内へ流入する空気を低減することによって、チャンバ100内の減圧状態を安定して維持することができるとともに、スリット近傍におけるカルマン渦についても抑制することができる。
そこで、実施形態の電池用電極製造装置1000は、当該スリットの内部を通る空気を吸引する吸気部を備えることとしてもよい。吸気部について、図8A及び図8Bを用いて説明する。
図8Aにおいて、ローラ761及びローラ762は、帯状の集電体21Bに対して下側Db2の力を付加することにより、集電体21Bを、曲面状の補強体763に押し当てている。また、図8Aにおいて、スリットの内部には、溝764が設けられている。溝764は、図8Bに示す通り、幅方向(搬送方向Da及び鉛直方向Dbに直交する方向)に沿って設けられており、真空タンク765に接続されている。スリットの内部を通る空気の一部は、溝764を通して真空タンク765に吸引される。即ち、溝764及び真空タンク765により、チャンバ100内へ流入する空気を低減することができる。溝764及び真空タンク765は、吸気部の一例である。
図9A及び図9Bに吸気部の他の例を示す。図9Aにおいて、ローラ771及びローラ772は、帯状の集電体21Bに対して下側Db2の力を付加することにより、集電体21Bを、曲面状の補強体773に押し当てている。また、図9Aにおいて、スリットの内部には、溝774が設けられている。溝774は、図9Bに示す通り、スリット内部に設けられた複数の穴と、これら複数の穴を接続するダクトとから構成される。スリットの内部を通る空気の一部は、これら複数の穴及びダクトを通して、真空タンク775に吸引される。即ち、溝774及び真空タンク775により、チャンバ100内へ流入する空気を低減することができる。溝774及び真空タンク775は、吸気部の一例である。
上述した実施形態では、電極組成物22cが載置される帯状の基材フィルムが帯状の集電体21Bであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図2に示した帯状の集電体21Bに代えて、帯状のセパレータシートや、帯状の離形フィルムを基材フィルムとしてもよい。なお、帯状のセパレータシートは、後にトリミングすることで、図1に示したセパレータ30を形成することができる。
例えば、セパレータシートを基材フィルムとする場合、セパレータシート上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおけるセパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。
また、離形フィルムを基材フィルムとする場合、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面に集電体21Bを供給し、離形フィルムを回収した後、集電体21Bと反対側の面にセパレータシートを供給し、集電体21B及びセパレータシートを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、セパレータシートを供給して後にトリミングすることに代え、電極組成物22cに対してセパレータ30を供給することとしても構わない。
或いは、離形フィルム上に電極組成物22cを供給し、電極組成物22cにおける離形フィルムと反対側の面にセパレータシートを供給し、離形フィルムを回収した後、セパレータシートと反対側の面に集電体21Bを供給し、セパレータシート及び集電体21Bを所定の形状にトリミングし、更に、枠体35を供給することで、正極20a又は負極20bを作製することができる。なお、集電体21Bを供給して後にトリミングすることに代え、所定の形状にトリミングされた集電体21を電極組成物22cに対して供給することとしても構わない。
上述した通り、実施形態の電池用電極製造装置1000は、内部が大気圧よりも減圧されたチャンバと、前記チャンバの外部に設けられた2つのローラで帯状の基材フィルムを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、前記チャンバに設けられたスリットを通して帯状の基材フィルムを前記チャンバ内に搬送する搬送部と、前記チャンバへの空気の流入が生じる箇所において、前記基材フィルムを曲面に押し当てる押当部とを備える。かかる構成により、電池用電極製造装置1000は、チャンバ内に流入する空気に起因する基材フィルムの振動を抑制することができる。
特に、基材フィルムが集電体21Bである場合、集電体21Bは細かな粒が含まれるシートであるところ、カルマン渦による損傷を受けやすい。実施形態の電池用電極製造装置1000によれば、スリットを通して集電体21Bをチャンバ内に搬送するケースにおいても、カルマン渦による振動から集電体21Bを保護することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。更に、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
10:単セル
20:電極
20a:正極
20b:負極
21:集電体
21a:正極集電体層
21b:負極集電体層
21B:帯状の集電体
21R:集電体ロール
22:電極活物質層
22a:正極活物質層
22b:負極活物質層
22c:電極組成物
30:セパレータ
35:枠体
100:チャンバ
200:搬送装置
300:電極組成物供給装置
400:枠体供給装置
500:プレス装置
501:上部ローラ
502:下部ローラ
611,612:部材
711,712,721,722,723,731,732,733,741,742,751,752,761,762,771,772:ローラ
734,743,753,763,773:補強体
764,774:溝
765,775:真空タンク
1000:電池用電極製造装置
Da:搬送方向
Da1:下流側
Da2:上流側
Db:鉛直方向
Db1:上側
Db2:下側

Claims (5)

  1. 内部が大気圧よりも減圧されたチャンバと、
    前記チャンバの外部に設けられた2つのローラで帯状の基材フィルムを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、前記チャンバに設けられたスリットを通して帯状の基材フィルムを前記チャンバ内に搬送する搬送部と、
    前記チャンバへの空気の流入が生じる箇所において、前記基材フィルムを曲面に押し当てる押当部と
    を備えた電池用電極製造装置。
  2. 前記ローラと前記チャンバの外面との間の隙間に設けられ、前記チャンバへの空気の流入を抑制する空気流入抑制部を更に備え、
    前記押当部は、2つの前記ローラのいずれか一方における、回転軸に対して平行な側面のうち一定の角度範囲に対応する部分に対して、前記基材フィルムを押し当てる、請求項1に記載の電池用電極製造装置。
  3. 前記スリットの内部に設けられた曲面状の補強体を更に備え、
    前記押当部は、前記補強体に対して、前記基材フィルムを押し当てる、請求項1に記載の電池用電極製造装置。
  4. 前記スリットの内部を通る空気を吸引する吸気部を更に備える、請求項3に記載の電池用電極製造装置。
  5. 内部が大気圧よりも減圧されたチャンバの外部に設けられた2つのローラで帯状の基材フィルムを挟み込みつつ当該ローラを回転させることで、前記チャンバに設けられたスリットを通して帯状の基材フィルムを前記チャンバ内に搬送し、
    前記チャンバへの空気の流入が生じる箇所において、前記基材フィルムを曲面に押し当てる
    ことを含む、電池用電極製造方法。
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