JP2023127350A - 歩行者保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の前面衝突時におけるエネルギ吸収性能を確保しつつ、歩行者の脚部の潜り込みを抑制する。【解決手段】歩行者保護装置20では、車両Vと歩行者との衝突時に、カバー押出機構30が作動し、アンダーカバー24が、格納位置から展開位置へ回転して、バンパカバー22の下端部から下側へ延出される。その結果、歩行者の脚部が、バンパカバー22の下側に潜り込むことを抑制できる。一方、他の車両等の衝突体と車両Vとの前面衝突時には、カバー押出機構30が作動しない。また、第1特定値以上の後側への衝突荷重がカバー押出機構30に入力されたときには、支持軸18が被支持孔34Aの開口部34Bから抜け出て、カバー押出機構30がフロントサイドフレーム10から脱落する。これにより、クラッシュボックス12の衝突エネルギ吸収性能をカバー押出機構30が阻害することを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行者保護装置に関するものである。
下記特許文献1に記載の歩行者保護エアバッグ装置(歩行者保護装置)では、発泡ウレタンによって構成された衝撃吸収部材がフロントバンパカバーの後側に設けられており、衝撃吸収部材の後側にバンパリインフォースメントが設けられている。また、アンダーカバーが、フロントバンパカバーの下側に設けられており、エアバッグモジュールがバンパリインフォースメントの下側に設けられている。そして、車両と歩行者との衝突では、エアバッグモジュールのエアバッグが膨張展開して、エアバッグによって、アンダーカバーがフロントバンパカバーの下側に押し出される。これにより、歩行者の脚部が、フロントバンパカバーの下側に潜り込むことを抑制できる。
特開2008-37246号公報
しかしながら、上記歩行者保護エアバッグ装置では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、車両では、クラッシュボックス等の衝撃吸収部材が、バンパリインフォースメントとフロントサイドフレームとの間に設けられている。そして、車両の前面衝突時には、クラッシュボックスが、前後方向に圧壊されて衝撃エネルギを吸収すると共に、衝撃荷重をフロントサイドメンバに入力させる。また、フロントサイドメンバに入力された衝撃荷重を、フロントサイドメンバによって後方側へ伝達させるようになっている。
ここで、上記歩行者保護エアバッグ装置では、上述のように、エアバッグモジュールがバンパリインフォースメントの下側に設けられている。このため、車両の前面衝突時において、例えば、エアバッグモジュールのインフレータやモジュールケース等によって、クラッシュボックスの圧壊が抑制されて、クラッシュボックスによるエネルギ吸収性能を阻害する虞がある。すなわち、エアバッグモジュールによって、車両の前面衝突時におけるエネルギ吸収性能が低下する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の前面衝突時におけるエネルギ吸収性能を確保しつつ、歩行者の脚部の潜り込みを抑制することができる歩行者保護装置を提供することを目的とする。
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前端部に設けられ、車幅方向に延在されたバンパカバーと、車幅方向を軸方向として前記バンパカバーの下端部に回転可能に連結されたカバー連結部を有し、前記カバー連結部から車両後方側へ延出されたアンダーカバーと、車幅方向から見て車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜する傾斜方向に延在され、前端部が前記アンダーカバーに連結され、作動することで前記アンダーカバーを車両前方側へ押出して前記バンパカバーの車両下側に配置させるカバー押出機構と、前記カバー押出機構の一部を構成し、前記車両の骨格を構成する骨格部材に支持された被支持部と、を備え、前記カバー押出機構の非作動時に第1特定値以上の車両後側への衝突荷重が前記カバー押出機構に入力されたときに、前記被支持部の前記骨格部材への支持状態が解除される歩行者保護装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、車両の前面衝突時におけるエネルギ吸収性能を確保しつつ、歩行者の脚部の潜り込みを抑制することができる。
本実施形態に係る歩行者保護装置が適用された車両の前端部を模式的に示す左側から見た側面図である。 図1に示される歩行者保護装置のカバー押出機構が作動して、アンダーカバーが展開位置に配置された状態を示す左側から見た側面図である。 図1に示されるカバー押出機構の内部を示す左側から見た断面図である。 図3に示されるカバー押出機構の第1ピストン及び第2ピストンが押出位置に移動した状態を示す左側から見た断面図である。
以下、図面を用いて、本実施形態に係る歩行者保護装置20について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは、歩行者保護装置20が適用された車両(自動車)Vの車両前側を示し、矢印UPは車両上側を示している。また、図1及び図2の紙面上側を車両Vの車両左側(車幅方向一方側)としている。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
歩行者保護装置20は、車両Vの前端部に設けられている。このため、以下、先に車両Vの前部構造について説明し、次いで、歩行者保護装置20について説明する。
(車両Vの前部構造について)
図1に示されるように、車両Vの前部構造は、骨格部材としてのフロントサイドフレーム10と、バンパビーム16と、を含んで構成されている。
フロントサイドフレーム10は、前後方向に延在された中空の略矩形柱状に形成されて、車両Vの前部の左右方向両側部分(車幅方向両側部分)にそれぞれ配置されている。フロントサイドフレーム10の前側には、クラッシュボックス12がそれぞれ設けられている。クラッシュボックス12は、前後方向を軸方向とする略矩形筒状に形成されており、クラッシュボックス12の後端部が、フロントサイドフレーム10の前端部に接合されている。フロントサイドフレーム10の左右方向外側には、前輪14がそれぞれ配置されている。
バンパビーム16は、左右方向に延在されると共に、バンパビーム16の長手方向から見た断面視で略矩形閉断面形状に形成されている。バンパビーム16は、クラッシュボックス12の前側に配置されており、バンパビーム16の長手方向両側部分がクラッシュボックス12の前端部に接合されている。また、バンパビーム16の長手方向両端部は、フロントサイドフレーム10及びクラッシュボックス12よりも左右方向外側に配置されている。
また、フロントサイドフレーム10の前端側部分には、後述する歩行者保護装置20のカバー押出機構30を支持するための支持軸18が設けられている。支持軸18は、左右方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、フロントサイドフレーム10から左右方向外側に延出している。
また、フロントサイドフレーム10の車幅方向内側には、ラジエータ(図示省略)を支持するラジエータサポート17が設けられている。ラジエータサポート17は、前側から見て略矩形枠状に形成されており、ラジエータサポート17の左右方向の両側部が、フロントサイドフレーム10に接合されている。
(歩行者保護装置20について)
次に、歩行者保護装置20について説明する。図1~図4に示されるように、歩行者保護装置20は、バンパカバー22と、アンダーカバー24と、カバー押出機構30と、を含んで構成されている。以下、歩行者保護装置20の各構成について説明する。
(バンパカバー22について)
図1及び図2に示されるように、バンパカバー22は、バンパビーム16の前側において左右方向に延在されて、車両Vの前端を構成している。バンパカバー22は、樹脂材によって構成されると共に、略前後方向を板厚方向とする長尺板状に形成されている。バンパカバー22は、クリップ等の止具によって、車両のフレーム(図示省略)に取付けられている。
(アンダーカバー24について)
アンダーカバー24は、樹脂材によって構成されると共に、左右方向を長手方向とする略長尺板状に形成されている。左右方向から見たアンダーカバー24の一端部が、カバー連結部24Aとして構成され、カバー連結部24Aが、アンダーカバー24の下端部に左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。具体的には、アンダーカバー24が、格納位置(図1に示される位置)に配置されており、格納位置では、アンダーカバー24が、バンパカバー22の下端部から後方側へ延出している。詳しくは、左右方向から見て、アンダーカバー24が、後側へ向かうに従い下側へ若干傾斜している。そして、歩行者保護装置20の作動時には、左側から見て、アンダーカバー24が、カバー連結部24Aを中心に時計回りに回転して、展開位置(図2に示される位置)に配置されるようになっている。また、展開位置では、アンダーカバー24が、バンパカバー22の下端部から下側へ延出して、アンダーカバー24によって、アンダーカバー24と路面Gとの間が閉塞されるようになっている。
アンダーカバー24の他端側部分には、後述するカバー押出機構30をアンダーカバー24に連結するためのカバー弾性部26が一体に設けられている。カバー弾性部26は、ゴム等の弾性を有する弾性材によって構成されて、アンダーカバー24から上方側へ延出している(図1参照)。そして、アンダーカバー24の展開時では、カバー弾性部26がアンダーカバー24から後側へ延出するように設定されている。
(カバー押出機構30について)
図1~図4に示されるように、カバー押出機構30は、車両Vの左右方向両側部分にそれぞれ設けられている。具体的には、カバー押出機構30は、フロントサイドフレーム10の左右方向外側にそれぞれ設けられており、前輪14とバンパカバー22との間に配置されている。また、カバー押出機構30は、左右方向から見て、後側へ向かうに従い上側へ傾斜する方向(図1及び図2の矢印A方向及び矢印B方向であって、以下、この方向を傾斜方向という)に延在されて、アンダーカバー24のカバー弾性部26とフロントサイドフレーム10の支持軸18とを連結している。カバー押出機構30は、シリンダ32と、ピストン機構40と、ピストン保持機構50と、衝突ECU60(広義には、制御部として把握される要素である)と、を含んで構成されている。以下、カバー押出機構30の各構成について説明する。なお、以下の説明では、図1~図4の矢印A方向側を傾斜方向一方側としており、図1~図4の矢印B方向側を傾斜方向他方側としている。また、左右方向から見て、傾斜方向に対して直交する方向を直交方向としている(図1~図4の矢印C方向及び矢印D方向)。
(シリンダ32について)
シリンダ32は、傾斜方向に沿って延在されると共に、前端部(一端部)が開放された略有底略矩形筒状に形成されている。シリンダ32の後端部(他端部)には、被支持部としてのシリンダ側被支持部34が設けられている。シリンダ側被支持部34は、左側から見て、前側へ開放された略逆C字形状に形成されている。すなわち、シリンダ側被支持部34は、前側へ開放された被支持孔34Aを有している。そして、支持軸18が被支持孔34A内に嵌入されて、シリンダ側被支持部34が支持軸18に回転可能に支持されている。すなわち、シリンダ32がフロントサイドフレーム10に相対回転可能に連結されている。
被支持孔34Aにおける開口部34Bの下面には、上側へ突出した突起部34Cが設けられている。突起部34Cは、支持軸18の傾斜方向一方側に隣接して配置されると共に、前側から見て、突起部34Cと支持軸18の下端部が重なっている。すなわち、被支持孔34Aにおける開口部34Bの上下方向の最小寸法Lが、支持軸18の直径Dよりも小さく設定されている。これにより、支持軸18のシリンダ側被支持部34からの脱落が抑制されている。一方、第1特定値以上の後側への衝突荷重がシリンダ側被支持部34に入力されたときには、支持軸18が被支持孔34Aの開口部34Bから抜け出て、支持軸18のシリンダ側被支持部34に対する支持状態が解除される設定になっている。具体的には、第1特定値以上の後側への衝突荷重がシリンダ側被支持部34に入力されたときには、支持軸18によって突起部34Cが押し潰されて、支持軸18が被支持孔34Aの開口部34Bから抜け出るようになっている。なお、第1特定値は、車両Vが他の車両等の衝突体と前面衝突したときに、クラッシュボックス12が圧壊する衝突荷重値として設定されている。
シリンダ32の直交方向一方側(図1~図4の矢印C方向側)の周壁32Aには、前端側の部分において、連通孔32Cが貫通形成されている。また、シリンダ32の直交方向他方側(図1~図4の矢印D方向側)の周壁32Bには、前端部において、円形状のロック孔32Dが貫通形成されている。また、シリンダ32の前端部に対して直交方向一方側には、ストッパ部19が配置されている。ストッパ部19は、左右方向に延在された略三角形柱状に形成されて、前述したラジエータサポート17の側部から左右方向外側へ延出している。これにより、カバー押出機構30の作動時において、シリンダ32の前端部が上側へ跳ね上がることをストッパ部19によって防止している。なお、ストッパ部19は、クラッシュボックス12よりも後側且つ下側に配置されており、前面衝突時におけるクラッシュボックス12の圧壊を阻害しないように設定されている。
(ピストン機構40について)
図3及び図4に示されるように、ピストン機構40は、第1ピストン41と、第1付勢部材としての第1ピストン付勢バネ42と、第1ロック部材43と、第2ピストン45と、第2付勢部材としての第2ピストン付勢バネ46と、第2ロック部材47と、を含んで構成されている。カバー押出機構30の非作動状態では、ピストン機構40は、シリンダ32内に収容されている(図1及び図3に示される状態であり、以下、この状態における第1ピストン41及び第2ピストン45の位置を収容位置という)。一方、カバー押出機構30の作動時には、ピストン機構40がシリンダ32に対して傾斜方向一方側へ移動するようになっている(図2及び図4に示される状態であり、以下、この状態における第1ピストン41及び第2ピストン45の位置を押出位置という)。すなわち、カバー押出機構30の作動時には、カバー押出機構30が傾斜方向一方側へ伸長するようになっている。
(第1ピストン41について)
第1ピストン41は、傾斜方向に延在された略矩形筒状に形成されている。第1ピストン41は、傾斜方向に移動可能にシリンダ32の内部に収容されている。第1ピストン41の前端側部分(一端側部分)は、後述する第2ピストン45を収容するためのピストン収容部41Aとして構成されている。ピストン収容部41Aは、傾斜方向一方側へ開放された略有底矩形筒状に形成されている。すなわち、ピストン収容部41Aの底壁が、第1ピストン41内に形成された第1区画壁41Bによって構成されている。
第1ピストン41の直交方向一方側の周壁41Cには、前端側部分において、保持孔41Dが貫通形成されている。保持孔41Dは、シリンダ32の連通孔32Cと直交方向に対向しており、第1ピストン41のピストン収容部41Aとシリンダ32の外部とが、保持孔41D及び連通孔32Cによって連通されている。また、第1ピストン41の直交方向他方側の周壁41Eの内周部には、前端部において、ロック溝41Fが形成されている。ロック溝41Fは、左右方向から見て、直交方向一方側へ開放された溝状に形成されて、左右方向に延在されている。換言すると、周壁41Eの内周部に一対のリブ41Gが形成されて、一対のリブ41Gの間の部分がロック溝41Fとして構成されている。また、リブ41Gは、左右方向から見て、略三角形状に形成されている。
第1ピストン41の後端部には、後述する第1ピストン付勢バネ42を収容するためのバネ収容部41Hが形成されている。バネ収容部41Hは、傾斜方向他方側へ開放された略有底矩形筒状に形成されている。すなわち、バネ収容部41Hの底壁が、第1ピストン41内に形成された第2区画壁41Jによって構成されている。また、バネ収容部41Hは、第1ピストン41の他の部分よりも第1ピストン41の外形側(直交方向両側及び左右方向両側)へ張り出されている。そして、第1ピストン41の押出位置では、第1ピストン41がシリンダ32に対して傾斜方向一方側へ相対移動し、バネ収容部41Hが、シリンダ32の内周部に形成されたストッパ部32Eに当接して、第1ピストン41の傾斜方向一方側への移動が制限される構成になっている(図4参照)。
第1ピストン41の内部には、第2区画壁41Jに対して傾斜方向一方側において、第3区画壁41Kが設けられており、第2区画壁41J及び第3区画壁41Kが、所定の間隔を空けて、傾斜方向に対向して配置されている。そして、第1ピストン41の内における、第2区画壁41J及び第3区画壁41Kによって区画された部分が、後述する第1ロック部材43を収容するためのロック収容部41Lとして構成されている。また、第1ピストン41の直交方向他方側の周壁41Eには、ロック収容部41Lの位置において、円形状のロック挿通孔41Mが貫通形成されている。そして、第1ピストン41の押出位置では、ロック挿通孔41Mが、シリンダ32のロック孔32Dに直交方向に対向するように設定されている。
(第1ピストン付勢バネ42について)
第1ピストン付勢バネ42は、傾斜方向に延在された圧縮コイルスプリングとして構成されている。第1ピストン付勢バネ42は、第1ピストン41のバネ収容部41Hに圧縮変形した状態で収容されており、第1ピストン付勢バネ42の一端部が、第2区画壁41Jに係止され、第1ピストン付勢バネ42の他端部が、シリンダ32の後壁に係止されている。これにより、第1ピストン付勢バネ42が、第1ピストン41を傾斜方向一方側へ付勢している。そして、カバー押出機構30の作動時には、第1ピストン付勢バネ42の付勢力によって、第1ピストン41が収容位置から押出位置へ移動するように構成されている。
(第1ロック部材43について)
第1ロック部材43は、ロックベース43Aと、ロックピン43Bと、を含んで構成されている。ロックベース43Aは、直交方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されて、第1ピストン41のロック収容部41L内に直交方向に移動可能に収容されている。換言すると、第1ロック部材43は、傾斜方向において一体移動可能に第1ピストン41に設けられている。ロックピン43Bは、直交方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ロックベース43Aの略中央部から直交方向他方側へ延出している。そして、ロックピン43Bの先端部が、ロック挿通孔41M内に挿入されて、シリンダ32の周壁32Bの内周面に当接している。
また、ロック収容部41Lには、圧縮コイルスプリングによって構成された第1ロックバネ44が収容されている。第1ロックバネ44の一端部は、第1ピストン41の周壁41Cに係止され、第1ロックバネ44の他端部が、ロックベース43Aに係止されて、第1ロックバネ44が、第1ロック部材43を直交方向他方側へ付勢している。これにより、第1ピストン41の押出位置では、第1ロックバネ44の付勢力によって第1ロック部材43が、直交方向他方側へ移動して、ロックピン43Bがシリンダ32のロック孔32Dに挿入される構成になっている。すなわち、第1ロック部材43がシリンダ32に係合して、第1ピストン41の傾斜方向の移動が阻止されるようになっている。
(第2ピストン45について)
第2ピストン45は、傾斜方向に延在された中空の略矩形柱状に形成されている。第2ピストン45は、第1ピストン41のピストン収容部41Aの内部に傾斜方向に移動可能に収容されている。第2ピストン45の前端部(一端部)には、ピストン連結部45Aが設けられており、ピストン連結部45Aが、アンダーカバー24のカバー弾性部26の先端部に左右方向を軸方向として回転可能に連結されている。これにより、第1ピストン41及び第2ピストン45が押出位置へ移動することで、アンダーカバー24が格納位置から展開位置へ回転するようになっている(図2参照)。
また、第2ピストン45における後端部の外周部には、周方向に延在されたフランジ45Bが形成されている。そして、第2ピストン45の押出位置では、第2ピストン45が第1ピストン41に対して傾斜方向一方側へ相対移動し、フランジ45Bが、第1ピストン41の内周部に形成されたストッパ部41Nに当接して、第2ピストン45の傾斜方向一方側への移動が制限される構成になっている。
第2ピストン45の後端部の内部には、区画壁45Cが設けられており、区画壁45Cは、第2ピストン45の後壁45Dに対して傾斜方向一方側に離間して配置されている。そして、第2ピストン45内における、区画壁45C及び後壁45Dによって区画された部分が、後述する第2ロック部材47を収容するためのロック収容部45Eとして構成されている。また、第2ピストン45の直交方向他方側の周壁45Gには、ロック収容部45Eの位置において、円形状のロック挿通孔45Hが貫通形成されている。そして、第2ピストン45の押出位置では、ロック挿通孔45Hが、第1ピストン41のロック溝41Fと直交方向に対向するように設定されている。
(第2ピストン付勢バネ46について)
第2ピストン付勢バネ46は、第1ピストン付勢バネ42と同様に構成されている。すなわち、第2ピストン付勢バネ46は、傾斜方向に延在された圧縮コイルスプリングとして構成されている。第2ピストン付勢バネ46は、第2ピストン45と共に第1ピストン41のピストン収容部41A内に圧縮変形した状態で収容されており、第2ピストン付勢バネ46の一端部が、第2ピストン45の後壁45Dに係止され、第2ピストン付勢バネ46の他端部が、第1ピストン41の第1区画壁41Bに係止されている。これにより、第2ピストン付勢バネ46が、第2ピストン45を傾斜方向一方側へ付勢している。そして、カバー押出機構30の作動時には、第2ピストン付勢バネ46の付勢力によって、第2ピストン45が収容位置から押出位置へ移動するように構成されている。
(第2ロック部材47について)
第2ロック部材47は、第1ロック部材43と同様に構成されている。すなわち、第2ロック部材47は、ロックベース47Aと、ロックピン47Bと、を含んで構成されている。ロックベース47Aは、直交方向を板厚方向とする略矩形板状に形成されて、第2ピストン45のロック収容部45Eの内部に直交方向に移動可能に収容されている。換言すると、第2ロック部材47は、傾斜方向において一体移動可能に第2ピストン45に設けられている。ロックピン47Bは、直交方向を軸方向とする略円柱状に形成されて、ロックベース47Aの略中央部から直交方向他方側へ延出している。そして、ロックピン47Bの先端部が、ロック挿通孔45H内に挿入され、第1ピストン41の周壁41Eの内周面に当接している。
また、ロック収容部45Eには、圧縮コイルスプリングによって構成された第2ロックバネ48が収容されている。第2ロックバネ48の一端部は、第2ピストン45の直交方向一方側の周壁45Fに係止され、第2ロックバネ48の他端部が、ロックベース47Aに係止されて、第2ロックバネ48が、第2ロック部材47を直交方向他方側へ付勢している。これにより、第2ピストン45の押出位置では、第2ロックバネ48の付勢力によって、ロックピン47Bが第1ピストン41のロック溝41Fに嵌め込まれる構成になっている。すなわち、第2ロック部材47が第1ピストン41に係合して、第2ピストン45が押出位置に保持されるように構成されている。
また、第2特定値以上の傾斜方向他方側への衝突荷重が、第2ピストン45に入力されたときには、第2ロック部材47のロックピン47Bとロック溝41Fとの係合状態が解除されて、第2ピストン45が傾斜方向他方側へ移動するように構成されている。換言すると、第2特定値以上の傾斜方向他方側への荷重が、第2ピストン45に入力されたときには、第2ロック部材47のロックピン47Bとロック溝41Fとの係合状態が解除されるように、第2ロックバネ48及び第2ピストン付勢バネ46のバネ荷重が設定されている。すなわち、本実施の形態では、カバー押出機構30が、エネルギ吸収機構36を有しており、エネルギ吸収機構36が、第2ピストン45、第2ロック部材47、ロック溝41F、第2ロックバネ48、及び第2ピストン付勢バネ46によって構成されている。なお、第2特定値は、前述した第1特定値よりも低い値に設定されている。
(ピストン保持機構50について)
ピストン保持機構50は、保持アーム52と、アクチュエータ54と、を含んで構成されている。保持アーム52は、シリンダ32の直交方向一方側に配置されており、傾斜方向に沿った略長尺状に形成されている。保持アーム52の長手方向中間部が、左右方向を軸方向として回転可能にシリンダ32に連結されている。そして、カバー押出機構30の非作動時には、保持アーム52が保持位置(図3に示される位置)に配置されており、カバー押出機構30の作動時には、保持アーム52が、左側から見て、保持位置から時計回りに回転して保持解除位置(図4に示される位置)に配置されるように構成されている。
保持アーム52の前端部(一端部)には、保持フック52Aが形成されており、保持フック52Aは、保持アーム52から直交方向他方側(シリンダ32側)へ突出している。保持フック52Aは、シリンダ32の連通孔32C及び第1ピストン41の保持孔41Dを挿通しており、保持フック52Aの先端部が、第2ピストン45のフランジ45Bの傾斜方向一方側に隣接配置されている。これにより、第1ピストン41及び第2ピストン45の傾斜方向一方側への移動が、保持フック52Aによって制限されて、第1ピストン41及び第2ピストン45が収容位置に保持されている。なお、保持アーム52の後端部とシリンダ32との間には、圧縮コイルスプリングによって構成された保持バネ56が設けられており、保持バネ56が保持アーム52を反時計回りに付勢している。これにより、保持アーム52による第1ピストン41及び第2ピストン45に対する保持状態が維持されている。保持アーム52の後端部には、解除レバー52Bが一体に設けられており、解除レバー52Bは、保持アーム52から直交方向一方側へ延出している。
アクチュエータ54は、保持アーム52に対して傾斜方向他方側に設けられて、シリンダ32に固定されている。アクチュエータ54は、ソレノイド等によって構成されており、保持アーム52の解除レバー52Bに連結されている。そして、アクチュエータ54の作動時には、アクチュエータ54によって解除レバー52Bを傾斜方向他方側へ引張るようになっている。これにより、保持アーム52が保持バネ56の付勢力に抗して保持位置から保持解除位置に回転して、保持フック52Aがシリンダ32の連通孔32Cから抜け出るように設定されている。
(衝突ECU60について)
衝突ECU60には、前述したアクチュエータ54が電気的に接続されており、衝突ECU60によってアクチュエータ54が作動する。また、衝突ECU60には、衝突検出部としての衝突検出センサ62が接続されている。衝突検出センサ62は、ステレオカメラ等によって構成されている。ステレオカメラは、車両Vのウィンドシールドガラスの上端部に設けられて、車両の周囲を撮影するセンサ(カメラ)として構成されている。そして、衝突ECU60が、衝突検出センサ62からの出力信号に基づいて、車両Vと衝突体との衝突(車両の衝突予知も含む)や衝突体の形態等(歩行者等)を検知するように構成されている。そして、衝突ECU60は、衝突検出センサ62からの検出信号に基づいて、車両Vと歩行者との衝突が回避できないと判断したときには、アクチュエータ54を作動させるように構成されている。
(作用効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果を説明する。
上記のように構成された歩行者保護装置20の初期状態(非作動状態)では、図1に示されるように、アンダーカバー24が、格納位置に配置されて、バンパカバー22の下端部から後方側へ延出している。また、カバー押出機構30では、ピストン機構40の第1ピストン41及び第2ピストン45が、保持アーム52の保持フック52Aに係合して、シリンダ32内に収容された収容位置に配置されている。そして、衝突ECU60が、衝突検出センサ62からの検出信号に基づいて、車両Vと歩行者との前面衝突を予知し且つ車両Vと歩行者との前面衝突を回避することができないと判断した場合には、衝突ECU60によってアクチュエータ54を作動させる。
アクチュエータ54が作動すると、アクチュエータ54によって保持アーム52が傾斜方向他方側へ引っ張られて、保持アーム52が保持位置から保持解除位置へ回転する。これにより、保持アーム52の保持フック52Aがシリンダ32の連通孔32Cから抜け出て、保持アーム52の第1ピストン41及び第2ピストン45に対する保持状態が解除される。
第1ピストン41及び第2ピストン45に対する保持状態が解除されると、第1ピストン付勢バネ42の付勢力によって、第1ピストン41が、シリンダ32に対して傾斜方向一方側へ移動して、押出位置に配置されると共に、第2ピストン付勢バネ46の付勢力によって、第2ピストン45が、第1ピストン41に対して傾斜方向一方側へ移動して、押出位置に配置される。これにより、アンダーカバー24が、前方側へ押し出されると共に、格納位置から展開位置へ回転して、バンパカバー22の下端部から下側へ延出される(図2参照)。その結果、バンパカバー22と路面Gとの間の空間が、アンダーカバー24によって閉塞される。したがって、歩行者の脚部が、バンパカバー22の下側に潜り込むことを抑制できる。
なお、第1ピストン41の押出位置では、第1ピストン41に設けられた第1ロック部材43が、第1ロックバネ44の付勢力によって、直交方向他方側へ移動して、第1ロック部材43のロックピン43Bが、シリンダ32のロック孔32Dに嵌め込まれる。これにより、シリンダ32と第1ロック部材43とが係合して、第1ピストン41の傾斜方向他方側への移動が阻止される。また、第2ピストン45の押出位置では、第2ピストン45に設けられた第2ロック部材47のロックピン47Bが、第1ピストン41のロック溝41Fに嵌め込まれ、第2ロックバネ48の付勢力によって、第2ロック部材47のロック溝41Fへの嵌合状態が維持される。詳しくは、第2ロック部材47のロックピン47Bが、第2ロックバネ48の付勢力に抗して傾斜方向他方側のリブ41Gを乗り越えて、一対のリブ41Gの間に嵌め込まれる。これにより、第2ロック部材47が第1ピストン41に係合して、第2ピストン45が押出位置に保持される。
一方、他の車両等の衝突体と車両Vとの前面衝突時には、衝突ECU60がアクチュエータ54の非作動状態を維持して、カバー押出機構30が作動しない。このときには、衝突体が、バンパカバー22に当たり、車両Vに対して後方側へ侵入する。このため、後側への衝突荷重が、アンダーカバー24及びカバー押出機構30に入力される。すなわち、後側への衝突荷重が、ピストン連結部45Aからカバー押出機構30に入力される。
ここで、カバー押出機構30におけるシリンダ32のシリンダ側被支持部34は、車両Vのフロントサイドフレーム10の支持軸18に支持されている。具体的には、左右方向を軸方向とする支持軸18が、シリンダ側被支持部34の被支持孔34A内に嵌入されている。そして、第1特定値以上の後側への衝突荷重がカバー押出機構30に入力されたときには、支持軸18が被支持孔34Aの開口部34Bから抜け出て、シリンダ側被支持部34に対する支持軸18の支持状態が解除される。つまり、カバー押出機構30の非作動状態において第1特定値以上の後側への衝突荷重がカバー押出機構30に入力された場合には、シリンダ側被支持部34がフロントサイドフレーム10の支持軸18から後側へ脱落する。これにより、衝突体から車両Vに入力される衝突荷重がクラッシュボックス12に伝達されて、クラッシュボックス12が圧壊されると共に、フロントサイドフレーム10によって当該衝突荷重を後側へ伝達することができる。すなわち、クラッシュボックス12の衝突エネルギ吸収性能をカバー押出機構30が阻害することを抑制できる。以上により、本実施の形態の歩行者保護装置20によれば、車両Vの前面衝突時におけるエネルギ吸収性能を確保しつつ、歩行者の脚部の潜り込みを抑制することができる。
また、カバー押出機構30におけるシリンダ側被支持部34は、左右方向から見て、前側へ開放された略C字形に形成されている。すなわち、シリンダ側被支持部34は、前側へ開放された被支持孔34Aを有している。そして、フロントサイドフレーム10の支持軸18が被支持孔34A内に嵌入されて、シリンダ側被支持部34が支持軸18に支持されている。これにより、被支持孔34Aの開口部34Bの上下寸法Lや、被支持孔34Aの直径Dを適宜設定することで、シリンダ側被支持部34が支持軸18から脱落する荷重を容易に設定することができる。すなわち、第1特定値を容易に設定することができる。さらに、カバー押出機構30の作動時に傾斜方向他方側への荷重がシリンダ側被支持部34に作用しても、被支持孔34Aの開口方向と当該荷重の方向とが異なるため、支持軸18が被支持孔34Aから抜け出ることを抑制できる。したがって、簡易な構成で、衝突体との前面衝突時におけるシリンダ側被支持部34に対する支持状態を解除できると共に、カバー押出機構30の作動時におけるシリンダ側被支持部34に対する支持状態を維持することができる。
また、カバー押出機構30は、シリンダ32と、シリンダ32に移動可能に収容されたピストン機構40と、ピストン機構40を非作動状態に保持するためのピストン保持機構50と、を含んで構成されている。これにより、カバー押出機構30の作動時に、カバー押出機構30を傾斜方向に伸長させて、アンダーカバー24を格納位置から展開位置へ回転させることができる。
また、ピストン機構40は、シリンダ32に移動可能に収容された第1ピストン41と、第1ピストン41のピストン収容部41Aに移動可能に収容された第2ピストン45と、を含んで構成されており、カバー押出機構30の作動時には、第1ピストン41及び第2ピストン45が収容位置から傾斜方向一方側へ移動して押出位置に配置される。すなわち、カバー押出機構30の作動時には、第1ピストン41及び第2ピストン45によって、カバー押出機構30を傾斜方向一方側へ2段階に伸長させて、アンダーカバー24を展開位置に配置することができる。これにより、傾斜方向におけるカバー押出機構30の小型化を図りつつ、アンダーカバー24を展開位置に配置することができる。
また、ピストン機構40は、第1ピストン付勢バネ42を有しており、第1ピストン付勢バネ42によって第1ピストン41を傾斜方向一方側へ付勢している。さらに、ピストン機構40は、第2ピストン付勢バネ46を有しており、第2ピストン付勢バネ46によって第2ピストン45を傾斜方向一方側へ付勢している。これにより、カバー押出機構30の作動時において、第1ピストン41及び第2ピストン45を、簡易な構成で収容位置から押出位置へ移動させることができる。
また、第1ロック部材43が、第1ピストン41に傾斜方向に一体移動可能に設けられており、押出位置において、第1ロック部材43及びシリンダ32が係合して、第1ピストン41の傾斜方向他方側への移動が阻止される。さらに、第2ロック部材47が、第2ピストン45に傾斜方向に一体移動可能に設けられており、押出位置において、第1ピストン41及び第2ロック部材47が係合して、第2ピストン45の傾斜方向他方側への移動が阻止される。これにより、アンダーカバー24の展開位置への配置状態を良好に維持することができる。
また、カバー押出機構30では、第2特定値以上の傾斜方向他方側への荷重が第2ピストン45に入力されたときには、第1ピストン41と第2ロック部材47との係合状態が解除される。具体的には、ロック溝41Fと第2ロック部材47との篏合状態が解除され、第2ピストン45が、第2ロックバネ48及び第2ピストン付勢バネ46の付勢力に抗して傾斜方向他方側へ移動する。これにより、第2ピストン付勢バネ46が弾性変形することで、歩行者の脚部がアンダーカバー24に衝突するときの衝突エネルギを吸収することができる。したがって、歩行者の脚部に対する保護性能を一層向上することができる。
また、アンダーカバー24のカバー弾性部26は、弾性を有しており、第2ピストン45のピストン連結部45Aがカバー弾性部26に回転可能に連結している。このため、歩行者の脚部がアンダーカバー24に衝突するときに、カバー弾性部26が弾性変形することで、アンダーカバー24に入力された衝突エネルギを、カバー弾性部26によっても吸収することができる。したがって、歩行者の脚部に対する保護性能をより一層向上することができる。
なお、本実施の形態では、支持軸18が、カバー押出機構30におけるシリンダ側被支持部34の被支持孔34A内に嵌入されて、シリンダ32が支持軸18に回転可能に固定されている。これに代えて、シリンダ32を支持軸18に回転不能に固定するように、例えば、支持軸18をシリンダ側被支持部34の被支持孔34A内に圧入してもよい。この場合には、例えば、アンダーカバー24のカバー連結部24Aに、左右方向から見て、アンダーカバー24の長手方向に沿った長孔を形成し、バンパカバー22に設けられた軸部を当該長孔に挿入して、アンダーカバー24をバンパカバー22に回転可能に連結してもよい。
また、本実施の形態では、支持軸18が、フロントサイドフレーム10に設けられ、シリンダ側被支持部34が、カバー押出機構30に設けられており、支持軸18がシリンダ側被支持部34に嵌入されている。これに代えて、支持軸18に対応する軸部を、カバー押出機構30に設け、シリンダ側被支持部34と同様に構成された支持部をフロントサイドフレーム10に設けて、カバー押出機構30の軸部をフロントサイドフレーム10の支持部で支持してもよい。この場合には、フロントサイドフレーム10に設けられた支持部は、左右方向から見て、後側へ開放された略C字形に形成される。また、この場合には、カバー押出機構30の軸部が、本発明の被支持部に対応する。
また、本実施の形態では、カバー弾性部26がアンダーカバー24に設けられているが、カバー弾性部26を省略して、カバー押出機構30の第2ピストン45をアンダーカバー24に直接連結するように構成してもよい。
10 フロントサイドフレーム(骨格部材)
18 支持軸
22 バンパカバー
24 アンダーカバー
24A カバー連結部
26 カバー弾性部
30 カバー押出機構
32 シリンダ
34 シリンダ側被支持部(被支持部)
34A 被支持孔
34B 開口部
40 ピストン機構
41 第1ピストン
42 第1ピストン付勢バネ(第1付勢部材)
43 第1ロック部材
45 第2ピストン
46 第2ピストン付勢バネ(第2付勢部材)
47 第2ロック部材
50 ピストン保持機構
V 車両

Claims (5)

  1. 車両の前端部に設けられ、車幅方向に延在されたバンパカバーと、
    車幅方向を軸方向として前記バンパカバーの下端部に回転可能に連結されたカバー連結部を有し、前記カバー連結部から車両後方側へ延出されたアンダーカバーと、
    車幅方向から見て車両後側へ向かうに従い車両上側へ傾斜する傾斜方向に延在され、前端部が前記アンダーカバーに連結され、作動することで前記アンダーカバーを車両前方側へ押出して前記バンパカバーの車両下側に配置させるカバー押出機構と、
    前記カバー押出機構の一部を構成し、前記車両の骨格を構成する骨格部材に支持された被支持部と、
    を備え、
    前記カバー押出機構の非作動時に第1特定値以上の車両後側への衝突荷重が前記カバー押出機構に入力されたときに、前記被支持部の前記骨格部材への支持状態が解除される歩行者保護装置。
  2. 前記骨格部材は、左右方向を軸方向とする支持軸を有しており、
    前記被支持部は、前記支持軸が嵌入された支持孔を含んで構成されると共に、前記支持孔は車両前側へ開放された開口部を有している請求項1に記載の歩行者保護装置。
  3. 前記カバー押出機構は、
    傾斜方向一方側へ開放された筒状に形成され、後端部に前記被支持部を有するシリンダと、
    前記傾斜方向に延在され、前記シリンダ内に収容されると共に、前端部が前記アンダーカバーに連結され、作動することで傾斜方向一方側へ移動した押出位置に配置されて前記アンダーカバーを車両前方側へ押出すピストン機構と、
    前記ピストン機構を保持すると共に、作動することで前記ピストン機構の作動を許可するピストン保持機構と、
    を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載の歩行者保護装置。
  4. 前記ピストン機構は、
    傾斜方向に延在した筒状に形成され、前記シリンダの内部に移動可能に設けられ、前記ピストン保持機構に保持された第1ピストンと、
    前記シリンダの内部に設けられ、前記第1ピストンを傾斜方向一方側へ付勢する第1付勢部材と、
    前記第1ピストンと一体移動可能に構成され、前記押出位置において前記シリンダと係合して前記第1ピストンの傾斜方向他方側への移動を阻止する第1ロック部材と、
    前記第1ピストンの軸方向に延在した柱状に形成され、前記第1ピストンの内部に移動可能に設けられ、一端部が前記アンダーカバーに連結され、前記ピストン保持機構に保持された第2ピストンと、
    前記第1ピストンの内部に設けられ、前記第2ピストンを傾斜方向一方側へ付勢する第2付勢部材と、
    前記第2ピストンと一体移動可能に構成され、前記押出位置において前記第1ピストンと係合して前記第2ピストンを保持する第2ロック部材と、
    を含んで構成されている請求項3に記載の歩行者保護装置。
  5. 前記アンダーカバーには、弾性材によって構成されたカバー弾性部が設けられており、
    前記カバー押出機構の前端部が前記カバー弾性部に連結されている請求項1~請求項4の何れか1項に記載の歩行者保護装置。
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