JP2023127005A - アルカリ乾電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な電池特性と正極の高い強度とをバランス良く実現することが可能なバインダを含むアルカリ乾電池を提供する。【解決手段】開示されるアルカリ乾電池は、有底円筒状の電池ケース1と、電池ケース1内に配置された正極2、電解液、および負極3とを含む。正極2は円筒状の形状を有する。正極2は、二酸化マンガンと、黒鉛と、バインダである重合体とを含む。当該重合体を構成する構成単位は、炭素数が3以下のオキシアルキレン単位である。【選択図】図1

Description

本開示は、アルカリ乾電池に関する。
アルカリ乾電池(アルカリマンガン乾電池)は、マンガン乾電池に比べて電池容量が大きく、大きな電流を取り出すことができるため、広く利用されている。アルカリ乾電池は、通常、正極と、負極と、正極と負極との間に配されたセパレータと、アルカリ電解液とを備える。正極は、正極活物質とバインダとを含む。
アルカリ乾電池では、従来から、ポリエチレンやポリプロピレンなどの疎水性の高分子が正極のバインダが用いられてきた。しかし、疎水性のバインダを用いた場合、正極(正極ペレット)の強度が充分に得られない場合がある。一方、特許文献1(特開2000-294233号公報)は、アルカリ乾電池用の正極合剤として、親水性を有するポリアクリル酸をバインダとして用いた正極合剤を開示している。
特開2000-294233号公報
アルカリ乾電池の正極に用いられるバインダには、良好な電池特性と正極の高い強度とをバランス良く実現することが求められている。このような状況において、本開示は、それらをバランス良く実現することが可能なバインダを含むアルカリ乾電池を提供することを目的の1つとする。
本開示の一局面は、アルカリ乾電池に関する。当該アルカリ乾電池は、有底円筒状の電池ケースと、前記電池ケース内に配置された正極、電解液、および負極とを含むアルカリ乾電池であって、前記正極は円筒状の形状を有し、前記正極は、二酸化マンガンと、黒鉛と、バインダである重合体とを含み、前記重合体を構成する構成単位は、炭素数が3以下のオキシアルキレン単位である、
本開示によれば、良好な電池特性と正極の高い強度とをバランス良く実現することが可能なアルカリ乾電池が得られる。
本開示のアルカリ乾電池の一例を示す一部分解断面図である。
以下、本開示の実施形態の例について説明する。なお、以下の説明では、本開示の実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値や他の材料を適用してもよい。この明細書において、「数値A~数値Bの範囲」という場合、当該範囲には数値Aおよび数値Bが含まれる。
(アルカリ乾電池)
本開示のアルカリ乾電池は、有底円筒状の電池ケースと、当該電池ケース内に配置された正極、電解液、および負極とを含む。正極は円筒状の形状を有する。正極は、二酸化マンガンと、黒鉛と、バインダである重合体とを含む。当該重合体を、以下では「重合体(P)」と称する場合がある。重合体(P)を構成する構成単位は、炭素数が3以下のオキシアルキレン単位である。
重合体(P)をバインダとして用いることによって、実施例で説明するように、正極(正極ペレット)の強度を高めて正極にクラックが発生したり、正極の一部が欠けて脱落したりすることを抑制できる。そのため、本開示のアルカリ乾電池は、正極のクラックや欠落によって生じる特性の低下や不良を抑制できる。また、実施例で説明するように、バインダとして重合体(P)を用いることによって、保存後の放電性能が良好なアルカリ乾電池が得られる。
炭素数が3以下(すなわち、炭素数が1~3の範囲)のオキシアルキレン単位の例には、オキシメチレン単位(-CH-O-)、オキシエチレン単位(-CH-CH-O-)、オキシプロピレン単位(-CH(CH)-CH-O-または-CH-CH(CH)-O-で表される)が含まれる。重合体(P)は、1種の重合体のみによって構成されてもよいし、複数種の重合体を含んでもよい。
重合体(P)を構成する構成単位は、オキシエチレン単位を含んでもよい。例えば、重合体(P)を構成する構成単位(全構成単位)の50モル%以上(例えば70モル%以上、80モル%以上、または90モル%以上)はオキシエチレン単位であってもよい。
重合体(P)は、ポリエチレンオキサイドであってもよい。すなわち、重合体(P)は、オキシエチレン単位のみを構成単位とする重合体であってもよい。重合体(P)の好ましい一例は、ポリエチレンオキサイドである。そのため、この明細書において、重合体(P)をポリエチレンオキサイドと読み替えてもよい。
重合体(P)を構成する構成単位は、オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位であってもよい。すなわち、重合体(P)は、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位とを構成単位として含む共重合体であってもよい。オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との比率に特に限定はない。重合体(P)を構成するオキシプロピレン単位の数は、重合体(P)を構成するオキシエチレン単位の数の0~1倍の範囲(例えば、1倍以下や、0.5倍以下や、0~0.5倍の範囲)にあってもよい。
正極において、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対する重合体(P)の量は、0.1質量部以上、または0.2質量部以上であってもよく、1.0質量部以下、0.8質量部以下、0.5質量部以下、または0.2質量部以下であってもよい。これらの下限と上限とは、矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。例えば、正極は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対して、重合体(P)を0.1~1.0質量部の範囲で含んでもよい。この構成によれば、電池特性と正極の強度とを特に良好にすることができる。正極は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対して、重合体(P)を0.1質量部以上で1.0質量部未満の範囲で含んでもよく、例えば、0.1~0.8質量部の範囲、0.1~0.5質量部の範囲、または0.1~0.2質量部の範囲で含んでもよい。
重合体(P)の重量平均分子量は、1万以上であってもよく、5万以上または100万以上であってもよい。重合体(P)の重量平均分子量は、5000万以下であってもよく、1000万以下であってもよい。これらの下限と上限とは任意に組み合わせることが可能である。例えば、重合体(P)の重量平均分子量は、5万~1000万の範囲(例えば5万~100万の範囲、または、100万~1000万の範囲)にあってもよい。この構成によれば、電池特性と正極の強度とを特に良好にすることができる。
重合体(P)の重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)等で測定できる。
ポリエチレンオキサイドは、-CH-CH-O-を繰り返し単位(構成単位)とする重合体(ポリマー)である。ポリエチレンオキサイドは、以下の式(1)で表すことができる構造を有する。式(1)中、nは繰り返し単位の数である。
Figure 2023127005000002
式(1)の2つの末端には、原子または官能基が結合する。ポリエチレンオキサイドの末端の官能基に特に限定はない。ポリエチレンオキサイドの末端の官能基は、水酸基であってもよい。例えば、ポリエチレンオキサイドは、以下の式(2)で表されるポリマーであってもよい。
Figure 2023127005000003
末端の官能基は、水酸基以外の官能基などであってもよい。水酸基以外の官能基の例には、アミノ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基などが含まれる。ポリエチレンオキサイドの分子量は比較的大きいため、バインダとしてのポリエチレンオキサイドの機能に末端の官能基が与える影響は小さい。
重合体(P)は、式(1)または式(2)を用いて説明した重合体のオキシエチレン単位の一部を、オキシメチレン単位および/またはオキシプロピレン単位に置き換えたものであってもよい。
重合体(P)には、市販のものを用いてもよいし、公知の合成方法で合成してもよい。様々な重合体(P)が市販されている。
正極は、正極の外周面が電池ケースの内周面と接するように電池ケース内に配置されていてもよい。この構成によれば、正極と電池ケースとを電気的に接続できる。
正極の外周面が電池ケースの内周面と接するように正極(正極ペレット)を加圧する工程では、正極にクラックが生じやすい。正極にクラックが生じると、その後の工程(例えば、後述する溝部(G)を形成する工程)において、正極の一部が欠けて脱落しやすくなる。そのため、正極を加圧する工程を行う場合には、正極中のバインダによって正極の強度を高めることが特に重要になる。
正極のバインダとして重合体(P)を用いることを除いて、本開示のアルカリ乾電池の構成に特に限定はない。本開示に特徴的な構成以外の構成には、公知の構成を適用してもよいし、公知の構成を変更して適用してもよい。以下に、構成の例について説明するが、本開示のアルカリ乾電池は以下の構成に限定されない。
(正極)
上述したように、正極は、二酸化マンガン(活物質)と、黒鉛と、重合体(P)とを含む。黒鉛は、導電材として機能する。正極は、これら以外の物質(たとえば公知の添加剤)を含んでもよい。例えば、正極は、重合体(P)以外のバインダを含んでもよい。ただし、バインダの量が多くなりすぎると電池の特性が低下するため、重合体(P)以外のバインダの量は、重合体(P)の量よりも少なくしてもよい。正極は、黒鉛以外の導電性炭素材料をさらに含んでもよい。黒鉛以外の導電性炭素材料の例には、カーボンブラック(アセチレンブラックなど)などが含まれる。
正極は、正極合剤を円筒状体(正極ペレット)に加圧成形することによって形成してもよい。正極合剤は、例えば、正極活物質(二酸化マンガン)の粉末、黒鉛の粉末、重合体(P)の粉末、およびアルカリ電解液を含み、必要に応じて他の材料をさらに含む。円筒状体は、電池ケース内に収容された後に、電池ケースの内周面に密着するように加圧されてもよい。正極は、複数の正極ペレットによって構成されてもよい。
正極のサイズに特に限定はない。本開示の電池は、単1形、単2形、単3形、単4形、単5形、単6形、またはその他のサイズの電池であってもよい。正極のサイズは、電池のサイズに応じて選択される。正極の高さ(中心軸に沿った正極の長さ)は、正極の外径の1~20倍の範囲(例えば2~15倍の範囲)にあってもよい。
正極活物質である二酸化マンガンの好ましい一例は電解二酸化マンガンであるが、天然二酸化マンガンや化学二酸化マンガンを用いてもよい。二酸化マンガンの結晶構造は、α型、β型、γ型、δ型、ε型、η型、λ型、ラムスデライト型などであってもよい。
二酸化マンガンの粉末の平均粒径(D50)は、例えば、25μm~60μmの範囲にあってもよい。この範囲とすることによって、正極の充填性および正極内での電解液の拡散性などが良好になる。ここで、平均粒径は、体積基準の粒度分布において累積体積が50%になるメジアン径(D50)である。メジアン径は、例えばレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて求められる。
成形性や正極の膨張抑制の観点から、二酸化マンガンのBET比表面積は、例えば、20m2/g~50m2/gの範囲にあってもよい。BET比表面積は、例えば、窒素吸着法による比表面積測定装置を用いることによって測定できる。
黒鉛の例には、天然黒鉛、人造黒鉛などが含まれる。黒鉛の粉末の平均粒径(D50)は、3μm~30μmの範囲にあってもよい。正極中の黒鉛の含有量は、二酸化マンガン100質量部に対して、3質量部~10質量部の範囲(たとえば4質量部~9質量部の範囲)にあってもよい。
電池内部で発生した水素を吸収するために、正極に銀化合物を添加してもよい。銀化合物の例には、酸化銀(AgO、AgO、Agなど)、銀ニッケル複合酸化物(AgNiO)などが含まれる。
(負極)
負極は、亜鉛および亜鉛合金からなる群より選ばれる少なくとも1つを、負極活物質として含む。以下では、亜鉛および亜鉛合金をまとめて「亜鉛含有金属」と称する場合がある。好ましい一例では、負極は、負極活物質として亜鉛含有金属の粒子を含む。亜鉛含有金属は負極活物質として機能する。亜鉛合金は、耐食性の観点から、インジウム、ビスマスおよびアルミニウムからなる群より選択される少なくとも1種を含んでもよい。亜鉛合金中のインジウム含有率は、例えば、0.01質量%~0.1質量%の範囲にあってもよい。亜鉛合金中のビスマス含有率は、例えば、0.003質量%~0.02質量%の範囲にあってもよい。亜鉛合金中のアルミニウム含有率は、例えば、0.001質量%~0.03質量%の範囲にあってもよい。亜鉛合金中における亜鉛以外の元素の含有率は、耐食性の観点から、0.025質量%~0.08質量%の範囲にあってもよい。
負極活物質(亜鉛含有金属)は、通常、粒子の形態で使用される。亜鉛含有金属の粒子の平均粒径(D50)は、負極の充填性および負極内での電解液の拡散性の観点から、100μm~200μmの範囲(好ましくは110μm~160μmの範囲)にあってもよい。
負極は、ゲル状負極であってもよい。ゲル状負極は、例えば、負極活物質粒子、ゲル化剤およびアルカリ電解液を混合することによって作製できる。
ゲル化剤としては、アルカリ乾電池の分野で使用される公知のゲル化剤を使用してもよい。例えば、ゲル化剤として、吸水性ポリマーなどを使用してもよい。ゲル化剤の例には、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウムなどが含まれる。ゲル化剤の量は、負極活物質(亜鉛含有金属)100質量部あたり、0.5質量部~2.5質量部の範囲にあってもよい。
負極には、負極の分散性を高めるために、界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤には、例えば、ポリオキシアルキレン基含有化合物、リン酸エステルなどを用いることができる。負極中において添加剤をより均一に分散させる観点から、添加剤は、負極の作製に用いられるアルカリ電解液に予め添加しておくことが好ましい。
負極には、耐食性を向上させるために、インジウム、ビスマスなどの水素過電圧の高い金属を含む化合物を適宜添加してもよい。
(負極集電子)
本開示のアルカリ乾電池は、負極に挿入される負極集電子を含んでもよい。負極集電子の材質は、金属(単体金属または合金)であってもよい。負極集電子の材質は、好ましくは銅を含み、銅および亜鉛を含む合金(たとえば真鍮)であってもよい。負極集電子には、必要に応じて、スズメッキなどのメッキ処理がされていてもよい。
(セパレータ)
本開示のアルカリ乾電池は、正極と負極との間に配置されたセパレータをさらに含んでもよい。セパレータとしては、繊維を主体として用いた不織布、樹脂製の微多孔質フィルムなどが用いられる。繊維の材質としては、例えば、セルロース、ポリビニルアルコールなどが例示できる。不織布は、セルロース繊維とポリビニルアルコール繊維とを混抄して形成してもよく、レーヨン繊維とポリビニルアルコール繊維とを混抄して形成してもよい。微多孔質フィルムの材質としては、セロファン、ポリオレフィンなどの樹脂が例示できる。セパレータの厚さは、100μm~300μmの範囲にあってもよい。セパレータが薄い場合には、複数のセパレータを重ねて上記厚さに調整してもよい。
(電池ハウジング)
有底円筒状の電池ケースの開口部は、通常、負極端子板およびガスケットによって封口される。電池ケースと、電池ケースを封口する部材(例えば負極端子板およびガスケットを含む)との組み立て体を、電池ハウジングと称する場合がある。上述したように、電池ハウジング内には、正極、負極、電解液、および必要に応じて他の部材(例えばセパレータ)が収容される。
本開示の電池は円筒状の電池であり、電池ケースは有底円筒状である。電池ケースには、例えば、有底円筒状の金属ケースが用いられる。金属ケースには、例えば、ニッケルめっき鋼板が用いてもよい。正極と電池ケースとの間の接触抵抗を低減するために、電池ケースの内面を炭素被膜で被覆してもよい。負極端子板は、金属ケースと同様の材料で形成でき、例えばニッケルめっき鋼板で形成してもよい。
電池ケースには、電池ケースの外周面から電池ケースの中心に向かって突き出した環状の溝部(凹部)が形成されていてもよい。当該環状の溝部を、以下では溝部(G)と称する場合がある。溝部(G)は、電池ケースの開口端の近傍に形成される。具体的には、溝部(G)は、電池ケースのうち、電池ケースの開口端と正極ペレットとの間にある領域に形成れる。溝部(G)は、正極を電池ケース内に収容した後に形成される。正極の強度が不充分である場合、溝部(G)を形成する際に、正極が欠けて脱落する場合がある。そのため、正極の強度を高めることが重要になる。
溝部(G)と正極とが近いほど、電池を製造する際に正極の脱落が生じやすくなる。本開示の電池では、溝部(G)と正極とが近くても、正極の脱落を抑制することができる。例えば、溝部(G)の端部と正極との最短距離は、0.1~3.0mmの範囲(例えば、0.1~2.0mmの範囲)にあってもよい。この距離を短くすることによって、放電容量を高めることが可能である。
ガスケットの材質の例には、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが含まれる。ガスケットは、例えば、上記材質を所定の形状に射出成形することによって形成できる。アルカリ電解液に対する耐食性の観点から、ガスケットの材質は、ポリアミド-6,6、ポリアミド-6,10、ポリアミド-6,12、およびポリプロピレンが好ましい。なお、ガスケットは、通常、環状の薄肉部を有する。
(電解液)
本開示のアルカリ電池は、ケース内に配置された電解液(アルカリ電解液)を含む。アルカリ電解液としては、例えば、水酸化カリウムを含むアルカリ水溶液が用いられる。アルカリ電解液中の水酸化カリウムの濃度は、好ましくは30~50質量%の範囲(たとえば30~40質量%の範囲)にある。アルカリ電解液は、水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化セシウム(CsOH)、水酸化ルビジウム(RbOH)などを含んでもよい。
アルカリ電解液は、界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤を用いることによって、負極活物質粒子の分散性を高めることができる。界面活性剤には、負極で例示したものなどを用いることができる。アルカリ電解液における界面活性剤の含有率は、通常、0~0.5質量%の範囲(たとえば0~0.2質量%の範囲)にある。
(アルカリ乾電池の製造方法)
本開示のアルカリ乾電池の製造方法に特に限定はなく、公知の製造方法を適用してもよいし、公知の製造方法の一部を変更して適用してもよい。本開示のアルカリ乾電池の製造方法の一例について以下に説明する。ただし、本開示のアルカリ乾電池は、以下の製造方法以外の方法で製造してもよい。
この一例の製造方法は、以下で説明する工程(i)~工程(iv)をこの順に含む。工程(i)は、二酸化マンガンの粉末と黒鉛の粉末と重合体(P)(例えば重合体(P)の粉末)とアルカリ電解液とを含む混合物(M)を調製する工程である。工程(ii)は、混合物(M)を、円筒状のペレット(正極ペレット)に成形する工程である。工程(iii)は、正極ペレットを電池ケース内に配置する工程である。
工程(iv)は、正極ペレットの外周面が電池ケースの内周面に密着するように正極ペレットを加圧する工程である。工程(iv)は、電池ケース内に配置された正極ペレットの中空部に円柱形のピンを挿入し、その状態で正極ペレットをその軸方向に加圧することによって行ってもよい。加圧によって正極ペレットが径方向に広がり、正極ペレットの外周面が電池ケースの内周面に密着する。正極ペレットの中空部に挿入される円柱形のピンは、正極ペレットの中空部の内径とほぼ同じかわずかに小さいことが好ましい。例えば、当該円柱形のピンの直径は、正極ペレットの内径よりも0.01~0.1mm小さくてもよい。
工程(iv)の後に、この一例の製造方法は、負極材料および電解液(通常はさらにセパレータ)を電池ケース内に配置する工程(v)と、電池ケースを封口するための部材で電池ケースを封口する工程(vi)とを、この順にさらに含む。この一例の製造方法は、工程(iv)と工程(v)との間(例えば工程(v)と工程(vi)との間)に、上述した溝部(G)を電池ケースに形成する工程を含んでもよい。
このようにして、アルカリ乾電池を製造できる。なお、バインダとして重合体(P)を用いることを除いて、上記の工程には、公知の工程を適用してもよいし、公知の工程の一部を変更して適用してもよい。なお、上記工程の一例を実施例で説明する。
以下では、本開示の実施形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。以下で説明する一例のアルカリ乾電池の構成要素には、上述した構成要素を適用できる。また、以下で説明する一例のアルカリ乾電池の構成要素は、上述した記載に基づいて変更できる。また、以下で説明する事項を、上記の実施形態に適用してもよい。本開示のアルカリ乾電池に必須ではない構成要素は、省略することが可能である。
(実施形態1)
実施形態1に係る円筒形アルカリ乾電池10の一部分解断面図を図1に示す。図1のアルカリ乾電池10は、インサイドアウト構造の電池である。アルカリ乾電池10は、電池ケース1と、電池ケース1内に配置された正極2、負極(ゲル状負極)3、セパレータ4、およびアルカリ電解液(図示せず)とを含む。
電池ケース1は、有底円筒形のケースであり、正極端子として機能する。正極2は、中空円筒形である。正極2は、正極2の外周面が電池ケース1の内周面に接するように、電池ケース1内に配置されている。負極3は、正極2の中空部内に配置されている。セパレータ4は、正極2と負極3との間に配置されている。
セパレータ4は、円筒形のセパレータ4aと底紙4bとで構成されている。セパレータ4aは、正極2の中空部の内面に沿って配置され、正極2と負極3とを隔離している。底紙4bは、正極2の中空部の底部に配置され、負極3と電池ケース1とを隔離している。
電池ケース1の開口部は、封口ユニット9によって封口されている。封口ユニット9は、ガスケット5、負極集電子6、および、負極端子として機能する負極端子板7を含む。負極集電子6は、頭部と胴部とを有する釘形状を有する。負極集電子6は、例えば銅を含み、真鍮などの銅と亜鉛を含む合金製であってもよい。負極集電子6には、必要に応じて、スズメッキなどのメッキ処理がなされていてもよい。負極集電子6の胴部は、ガスケット5の中央部に設けられた貫通孔に挿入されるとともに、負極3に挿入されている。負極集電子6の頭部は、負極端子板7の中央の平坦部に溶接されている。
電池ケース1のうち、正極2の端部と電池ケース1の開口端との間には、環状の溝部1gが形成されている。電池ケース1の開口端と溝部1gとの間にガスケット5の周縁部が配置されている。電池ケース1の開口端部は、ガスケット5の周縁部を介して負極端子板7の周縁部(鍔部)にかしめつけられている。電池ケース1の外表面は、外装ラベル8によって被覆されている。電池ケース1、ガスケット5、および負極端子板7は、電池ハウジングを構成する。正極2、負極3、セパレータ4、およびアルカリ電解液(図示せず)は、電池ハウジング内に配置されている。
アルカリ乾電池10を組み立てる方法に特に限定はなく、必要に応じて従来の技術を適用できる。例えば、以下の実施例で説明する手順で組み立ててもよい。
本開示のアルカリ乾電池について、実施例によってさらに詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1では、正極中のバインダが異なる7種類のアルカリ乾電池(電池A1~A7、および電池C1~C2)を作製して評価した。
(電池A1)
電池A1は、下記の(1)~(4)の手順に従って作製した。
(1)アルカリ電解液の調製
アルカリ電解液として、水酸化カリウム(濃度33質量%)および酸化亜鉛(濃度2質量%)を含むアルカリ水溶液を調製した。
(2)正極の作製
二酸化マンガン(正極活物質)と黒鉛(導電材)とバインダとを混合して混合物を得た。それらは、二酸化マンガン:黒鉛:バインダ=93:7:0.2の質量比で混合した。バインダには、式(2)で表されるポリエチレンオキサイド(重量平均分子量:1000万)を用いた。二酸化マンガンには、電解二酸化マンガンの粉末(平均粒径(D50):40μm)を用いた。黒鉛には、黒鉛の粉末(平均粒径(D50):8μm)を用いた。なお、ポリエチレンオキサイドは、水に溶解させた状態で加えてもよい。
上記の混合物に電解液を加え、充分に攪拌した後、フレーク状に圧縮成形して、正極合剤を得た。混合物と電解液との質量比は、混合物:電解液=100:2.0とした。電解液には、上記(1)で調製したアルカリ電解液と同じ電解液を用いた。
次に、フレーク状の正極合剤を粉砕して顆粒状とし、これを10~100メッシュの篩によって分級して顆粒を得た。得られた顆粒を中空円筒形(高さ10.8mm)に加圧成形することによって、正極ペレット(質量2.9g)を得た。この正極ペレットを4個作製した。正極における二酸化マンガンと黒鉛とポリエチレンオキサイドの質量比は、上記混合物における質量比と同じであり、二酸化マンガン:黒鉛:ポリエチレンオキサイド=93:7:0.2である。すなわち、電池A1の正極は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対して、0.2質量部のポリエチレンオキサイドを含む。
(3)負極の作製
負極活物質と電解液とゲル化剤とを混合し、ゲル状の負極を得た。電解液には、上記(1)で調製したアルカリ電解液と同じ電解液を用いた。負極活物質には、0.02質量%のインジウムと、0.01質量%のビスマスと、0.005質量%のアルミニウムとを含む粉末状の亜鉛合金(平均粒径(D50):130μm)を用いた。ゲル化剤には、架橋分岐型ポリアクリル酸と高架橋鎖状型ポリアクリル酸ナトリウムとの混合物を用いた。ゲル状負極中の負極活物質と電解液とゲル化剤との質量比は、負極活物質:電解液:ゲル化剤=100:50:1とした。
(4)電池A1の組み立て
上記の構成要素を用いて、以下の方法で電池A1を組み立てた。電池A1の組み立ての手順について、図1を参照して説明する。まず、ニッケルめっき鋼板製の有底円筒形のケースの内面に、日本黒鉛株式会社製のコーティング剤(製品名:バニーハイト)を塗布して厚さ約10μmの炭素被膜を形成し、電池ケース1を得た。次に、電池ケース1内に正極ペレットを縦に4個挿入した。その後、正極ペレットを加圧することによって、正極ペレットの外周面を電池ケース1の内周面に密着させた。このようにして、4つの正極ペレットで構成された正極2を形成した。その後、電池ケース1に溝部1gを形成した。
次に、有底円筒形のセパレータ4を正極2の内側に配置した後、上記(1)で調製したアルカリ電解液を注入し、セパレータ4に含浸させた。この状態で所定時間放置し、アルカリ電解液をセパレータ4から正極2へ浸透させた。その後、6.4gのゲル状の負極3を、セパレータ4の内側に充填した。
セパレータ4は、円筒形のセパレータ4aおよび底紙4bを用いて形成した。円筒形のセパレータ4aおよび底紙4bには、レーヨン繊維およびポリビニルアルコール繊維(質量比は1:1)を主体として混抄した不織布シートを用いた。
負極集電子6は、一般的な真鍮(Cu含有率:約65質量%、Zn含有率:約35質量%)を、釘型にプレス加工した後、表面にスズめっきを施すことによって形成した。ニッケルめっき鋼板製の負極端子板7に負極集電子6の頭部を電気溶接した。その後、負極集電子6の胴部を、ポリアミド-6,12を主成分とするガスケット5の中心の貫通孔に圧入した。このようにして、ガスケット5、負極集電子6、および負極端子板7からなる封口ユニット9を作製した。なお、図1のガスケット5は、環状の薄肉部5aを有する。
その後、封口ユニット9を電池ケース1の開口部に配置した。このとき、負極集電子6の胴部を負極3内に挿入した。次に、電池ケース1の開口端部を、ガスケット5を挟むように負極端子板7の周縁部にかしめつけることによって、電池ケース1の開口部を封口した。このようにして、電池ハウジング内に、正極2、負極3、セパレータ4、およびアルカリ電解液(図示せず)を配置した。
次に、外装ラベル8で電池ケース1の外表面を被覆した。このようにして、アルカリ乾電池(電池A1)を組み立てた。
(電池A2)
電池A2は、正極中のバインダの割合を変えたことを除いて、電池A1と同様の条件および方法によって作製した。電池A2の作製において、正極合剤は、二酸化マンガン:黒鉛:ポリエチレンオキサイド=93:7:1.0の質量比で混合した混合物を用いて調製した。すなわち、電池A2の正極は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対して、1.0質量部のポリエチレンオキサイドを含む。
(電池A3)
電池A3は、正極中のバインダの割合を変えたことを除いて、電池A1と同様の条件および方法によって作製した。電池A3の作製において、正極合剤は、二酸化マンガン:黒鉛:ポリエチレンオキサイド=93:7:0.1の質量比で混合した混合物を用いて調製した。すなわち、電池A3の正極は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対して、0.1質量部のポリエチレンオキサイドを含む。
(電池A4およびA5)
電池A4およびA5は、正極中のバインダの重量平均分子量を変えたことを除いて、電池A1と同様の条件および方法によって作製した。電池A4の正極中のバインダには、重量平均分子量が100万のポリエチレンオキサイドを用いた。電池A5の正極中のバインダには、重量平均分子量が5万のポリエチレンオキサイドを用いた。
(電池C1およびC2)
電池C1およびC2は、正極中のバインダの種類を変えたことを除いて、電池A1と同様の条件および方法によって作製した。電池C1の正極中のバインダには、重量平均分子量が10万のポリエチレンを用いた。電池C2の正極中のバインダには、重量平均分子量が10万のポリアクリル酸ナトリウムを用いた。
(正極の合剤の脱落量)
以上の電池の正極と同様の条件で正極を作製したときの、合剤(正極ペレット)の脱落量を測定した。具体的には、上述したように、電池ケース1内に正極ペレットを縦に4個挿入した後、正極ペレットを加圧することによって、正極ペレットの外周面を電池ケース1の内周面に密着させた。このとき正極ペレットから脱落した合剤の質量を測定した。
(正極の体積膨張率)
上述した電池について、正極の体積膨張率を測定した。具体的には、まず、電池ケース内で正極ペレットを加圧した直後の正極の高さH1を、X線透視によって測定した。さらに、組み立て後の電池を60℃の恒温槽内に1週間保存した後の正極の高さH2を、X線透視によって測定した。そして、以下の式から体積膨張率を算出した。
体積膨張率(%)=100×(H2-H1)/H1
(保存後放電容量)
上述した電池について60℃の恒温槽内に1週間保存した。その後、保存後の電池について、異なる3つの条件で放電を行ったときの放電容量を測定した。具体的には、中レートのパルス放電、高レートのパルス放電、および中レートの連続放電の3つの放電条件で放電を行ったときの放電容量を測定した。中レートのパルス放電は、3.9Ωの定抵抗を1時間接続し、その後23時間開放する、というパターンを、電池電圧が0.8Vになるまで行った。高レートのパルス放電は、1500mWの定出力で2秒放電した後、650mWの定出力で28秒するというパターンを1時間に10回繰り返し、これを電池電圧が1.05Vになるまで行った。中レートの連続放電は、3.9Ωの定抵抗を常時接続したまま、電池電圧が0.9Vになるまで行った。
上記の電池の作製条件の一部および評価結果を、表1に示す。表1中、PEOはポリエチレンオキサイドを示し、PEはポリエチレンを示し、PAA-Naは、ポリアクリル酸ナトリウムを示す。バインダの添加量は、二酸化マンガンと黒鉛の合計100質量部に対するバインダの質量部である。表1において、保存後放電容量の値は、電池C1の放電容量を100としたときの相対値である。この値が大きいほど、放電性能が良好であることを示す。
Figure 2023127005000004
表1に示すように、電池C1の合剤脱落量に比べて、電池A1~A5の合剤脱落量は少なかった。また、電池C2の合剤脱落量に比べて、電池A1~A5の合剤脱落量は、ほぼ同じか少なかった。このことから、ポリエチレンオキサイド(重合体(P))をバインダとして用いた場合の正極強度は、ポリエチレンを用いた場合より向上し、ポリアクリル酸ナトリウムを用いた場合と同等以上であることが分かる。また、電池A1~A5の保存後放電容量は、電池C1およびC2の保存後放電容量よりも概ね高かった。特に、中レートの連続放電における保存後放電容量に関して、電池A1~A5の放電容量はいずれも、電池C1およびC2の保存後放電容量よりも高かった。ポリエチレンオキサイドをバインダとして用いた電池は、電池の長期保存後も放電性能が良好に保たれた。これは、ポリエチレンオキサイド(重合体(P))をバインダとして用いた電池が、電池の長期保存後も、ポリエチレンを用いた電池と比べて正極に適切な水分を保持し、且つ、ポリアクリル酸ナトリウムを用いた電池と比べて正極膨張率が小さいためである、と考えられる。
表1の結果から、重合体(P)の添加量は、二酸化マンガン100質量部に対して、0.1~1.0質量部以下であることが好ましく、1.0質量部未満(例えば0.1~0.2質量部の範囲)であってもよい。
表1に示すように、重合体(P)の重量平均分子量は、5万~1000万であることが好ましい。電池A1、A4、およびA5を比較すると、重合体(P)の重量平均分子量は、100万~1000万の範囲にあることがより好ましい。
本開示は、アルカリ乾電池に利用できる。
1 電池ケース
1g 溝部
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 ガスケット
6 負極集電子
7 負極端子板
8 外装ラベル
9 封口ユニット
10 アルカリ乾電池

Claims (7)

  1. 有底円筒状の電池ケースと、前記電池ケース内に配置された正極、電解液、および負極とを含むアルカリ乾電池であって、
    前記正極は円筒状の形状を有し、
    前記正極は、二酸化マンガンと、黒鉛と、バインダである重合体とを含み、
    前記重合体を構成する構成単位は、炭素数が3以下のオキシアルキレン単位である、アルカリ乾電池。
  2. 前記重合体を構成する前記構成単位の50モル%以上はオキシエチレン単位である、請求項1に記載のアルカリ乾電池。
  3. 前記重合体は、ポリエチレンオキサイドである、請求項2に記載のアルカリ乾電池。
  4. 前記重合体を構成する前記構成単位は、オキシエチレン単位およびオキシプロピレン単位である、請求項1または2に記載のアルカリ乾電池。
  5. 前記正極は、前記二酸化マンガンと前記黒鉛の合計100質量部に対して、前記重合体を0.1~1.0質量部の範囲で含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のアルカリ乾電池。
  6. 前記重合体の重量平均分子量は5万~1000万の範囲にある、請求項1~5のいずれか1項に記載のアルカリ乾電池。
  7. 前記正極は、前記正極の外周面が前記電池ケースの内周面と接するように前記電池ケース内に配置されている、請求項1~6のいずれか1項に記載のアルカリ乾電池。
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