JP2023125498A - ねじ締めシステム、コントローラ、および制御プログラム - Google Patents

ねじ締めシステム、コントローラ、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出できるソリューションを提供する。【解決手段】ねじ締めシステム1は、ねじを回転駆動させるためのドライバビット20と、当該ドライバビット20と結合されたモータとを含むアクチュエータ10と、アクチュエータ10を制御するコントローラ100とを備える。コントローラ100は、モータに発生するトルクのトルク値を取得する取得部と、仮締め期間におけるトルク値の標準偏差を算出する算出部と、基準用標準偏差に対する算出された標準偏差の比率が第1閾値を超えると異常と判定する判定部とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ねじ締めシステム、コントローラ、および制御プログラムに関する。
ねじの締め付け作業をねじ締付装置を用いて自動化する技術が知られている。例えば、特開2020-163500号公報(特許文献1)は、ねじの締め付け中に発生した異常を検出することができるねじ締付装置を開示する。
特開2020-163500号公報
特開2020-163500号公報に開示のねじ締付装置は、ねじの締め付け中にねじに作用するトルクのトルク値が閾値を超えると異常と判定する。一般的に、ねじに作用するトルクのトルク値は、ねじのサイズや材質、ドライバビットの締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差に依存する。そのため、ねじに作用するトルクのトルク値を閾値と比較するような手法では、ねじのサイズや材質、ドライバビットの締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差に応じて閾値を変えるか、閾値を高めに設定する必要がある。閾値を高めに設定した場合、ねじ締め異常の検出が遅れる可能性がある。
本発明は、ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出できるソリューションを提供する。
本発明のある局面に従うねじ締めシステムは、ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータと、アクチュエータを制御するコントローラとを備える。コントローラは、モータに発生するトルクのトルク値を取得する取得部と、ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得されたトルク値の標準偏差を算出する算出部と、基準用標準偏差に対する算出された標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部とを含む。
この構成によれば、基準用標準偏差に対する、仮締め期間におけるトルク値の標準偏差の比率によって異常が発生しているか否かが判定される。すなわち、仮締め期間におけるトルク値のバラツキが相対的に評価される。そのため、閾値の設定において、ねじのサイズや材質、ドライバビットの締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差を気にする必要がないことから、閾値を高めに設定する必要がない。したがって、この構成によれば、仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
コントローラは、異常と判定された場合にモータに対し停止を指令する指令部をさらに含んでもよい。この構成によれば、異常と判定された場合にねじ締め動作が停止することから、ねじやねじ穴の破損を抑えることができる。
取得部は、トルク値を所定周期で取得し、算出部は、仮締め期間においてトルク値が第1所定回数以上取得されると、標準偏差の算出を開始してもよい。この構成によれば、算出部により算出された標準偏差の信頼度が高まることから、ねじ締め異常の検出の精度も高まる。
算出部は、仮締め期間が開始されてから現時点までに取得された全ての回数分のトルク値を用いて標準偏差を算出してもよい。この構成によれば、算出部により算出された標準偏差の信頼度が高まることから、ねじ締め異常の検出の精度も高まる。
算出部は、直近の第2所定回数分のトルク値を用いて標準偏差を算出してもよい。この構成によれば、算出部により算出された標準偏差の信頼度が高まることから、ねじ締め異常の検出の精度も高まる。
基準用標準偏差は、ねじがねじ穴に正常に締結されたと見なされた場合の仮締め期間において取得された全ての回数分のトルク値に基づいて算出されてもよい。この構成によれば、基準用標準偏差の信頼度が高まる。
基準用標準偏差は、ねじがねじ穴に正常に締結されたと見なされた場合の仮締め期間において取得されたトルク値の第3所定回数分毎の標準偏差の平均値でもよい。この構成によれば、基準用標準偏差の信頼度が高まる。
判定部は、ねじのサイズ、ねじの材質、およびねじ穴の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の基準用標準偏差から1つを選択してもよい。この構成によれば、基準用標準偏差の信頼度が高まる。
判定部は、ねじのサイズ、ねじの材質、およびねじ穴の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の第1閾値から1つを選択してもよい。この構成によれば、ねじ締め異常の検出の精度が高まる。
アクチュエータは、ドライバビットに発生する荷重を検出する荷重センサをさらに含み、判定部は、荷重センサにより検出された荷重が第2閾値を超える場合に異常と判定してもよい。この構成によれば、ねじ締め異常の検出の精度が高まる。
本発明の他の局面に従うコントローラは、ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータを制御する。当該コントローラは、モータに発生するトルクのトルク値を取得する取得部と、ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得されたトルク値の標準偏差を算出する算出部と、基準用標準偏差に対する算出された標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部とを含む。
この構成によれば、基準用標準偏差に対する、仮締め期間におけるトルク値の標準偏差の比率によって異常が発生しているか否かが判定される。すなわち、仮締め期間におけるトルク値のバラツキが相対的に評価される。そのため、閾値の設定において、ねじのサイズや材質、ドライバビットの締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差を気にする必要がないことから、閾値を高めに設定する必要がない。したがって、この構成によれば、仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
本発明の他の局面に従う制御プログラムは、ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータに接続されたコンピュータで実行される。当該制御プログラムはコンピュータに、モータに発生するトルクのトルク値を取得するステップと、ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得されたトルク値の標準偏差を算出するステップと、基準用標準偏差に対する算出された標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定するステップとを実行させる。
この構成によれば、基準用標準偏差に対する、仮締め期間におけるトルク値の標準偏差の比率によって異常が発生しているか否かが判定される。すなわち、仮締め期間におけるトルク値のバラツキが相対的に評価される。そのため、閾値の設定において、ねじのサイズや材質、ドライバビットの締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差を気にする必要がないことから、閾値を高めに設定する必要がない。したがって、この構成によれば、仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
本発明によれば、ねじがねじ穴と噛み合ってから、ねじがねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
本実施の形態に係るねじ締めシステム1の概要を示す図である。 本実施の形態に係るねじ締めシステム1のハードウェア構成例を示す模式図である。 ねじとねじ穴との形状の一例を示す図である。 ねじ締めシステム1によるねじ締め動作の一例を示す図である。 ねじ締め動作が正常な場合のトルク値の推移の一例と、ねじ締め動作が異常な場合のトルク値の推移の一例とを示す図である。 本実施の形態に係るねじ締めシステム1によるねじ締め異常の検出処理の概要を説明するための図である。 本実施の形態に係るねじ締めシステム1が実行するねじ締め処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るねじ締めシステム1が実行するねじ締め処理手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に係るねじ締めシステム1が実行するねじ締め処理手順の変形例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<A.適用例>
まず、本発明が適用される場面の一例について説明する。
図1は、本実施の形態に係るねじ締めシステム1の概要を示す図である。図1を参照して、ねじ締めシステム1は、多関節ロボット(以下、単に「ロボット10」と称す。)と、ロボット10を制御するロボットコントローラ100とを含む。ロボット10は、「アクチュエータ」の一例である。ロボットコントローラ100は、「コントローラ」の一例である。
ねじ締めシステム1においては、ねじフィーダ60がねじ50を所定位置に順次繰り出す。ねじ締めシステム1のロボット10は、ねじフィーダ60が繰り出したねじ50をピックする。ロボット10は、ピックしたねじ50をワーク70の位置まで搬送し、ねじ50をワーク70に設けられたねじ穴72(図3参照)に締め付ける。
ロボット10は、ベース11と、複数の可動部12,13,14,15,16,17とを含む。可動部12,13,14,15,16,17は、ロボット10のジョイントに相当する。可動部12,13,14,15,16,17の各々は、図1に示すような回転軸に沿ってロボット10を構成するリンクを駆動する。ロボット10のアーム先端には、エンドエフェクタ18が取り付けられている。エンドエフェクタ18には、任意のツール先端治具が装着可能になっている。
図1に示す構成例においては、エンドエフェクタ18には、ねじ50を回転駆動させるためのドライバビット20が回転可能に取り付けられている。また、ドライバビット20には、ドライバビット20を回転駆動するための回転用モータ37(図2参照)と、ドライバビット20を上下方向に移動するための昇降用モータ38(図2参照)とが機械的に結合されている。ドライバビット20がねじ50を保持するための機構の一例として、ドライバビット20の外周側には吸着スリーブ22が設けられている。ドライバビット20の先端近傍には、吸着スリーブ22の開口部21が設けられている。吸着スリーブ22は、エジェクタ39(図2参照)と連通しており、エジェクタ39が発生する負圧によりねじ50を吸着する。また、エジェクタ39から吸着スリーブ22までの経路には、当該経路のゲージ圧を検出する圧力センサ28(図2参照)が設けられている。
ドライバビット20にねじ50を保持するための機構は、負圧によりねじ50を吸着する。但し、ドライバビット20にねじ50を保持するための機構としては、吸着(負圧)による構成に限らず、磁力を用いる構成などを用いてもよい。
ロボット10のアームにエンドエフェクタ18が取り付けられる部分には、エンドエフェクタ18およびツール先端治具(ドライバビット20など)に発生する荷重を検出する荷重センサ19が設けられている。荷重センサ19は、発生している荷重の大きさ、および、荷重が発生している方向を示す検出結果を出力する。荷重センサ19の検出結果は、一種のベクトルの形で出力されてもよい。
以下の説明では、主として、エンドエフェクタ18を基準とした座標系XYZ(以下、「TCP座標系」とも称す。)に基づいてロボット10の動作を説明する。なお、TCP座標系において、ドライバビット20の軸方向がZ軸に相当する。すなわち、Z軸は、ドライバビット20がねじ50を押し付ける方向に相当する。
より具体的には、荷重センサ19は、検出結果として、TCP座標系のX軸方向(X)の荷重、Y軸方向(Y)の荷重、Z軸方向(Z)の荷重をそれぞれ出力するとともに、X軸を中心とした回転方向(RX)の荷重(モーメント)、Y軸を中心とした回転方向(RY)の荷重(モーメント)、Z軸を中心とした回転方向(RZ)の荷重(モーメント)を出力する。
ロボットコントローラ100には、情報処理装置200が接続されてもよい。情報処理装置200は、典型的には、汎用コンピュータであり、ロボットコントローラ100からの情報をユーザに提示するとともに、ユーザ操作に従ってユーザ指示をロボットコントローラ100へ与える。
<B.ねじ締めシステム1のハードウェア構成例>
図2は、本実施の形態に係るねじ締めシステム1のハードウェア構成例を示す模式図である。図2を参照して、ロボット10は、可動部12,13,14,15,16,17にそれぞれ対応付けられたモータ31,32,33,34,35,36と、モータ31,32,33,34,35,36をそれぞれ駆動するドライバ41,42,43,44,45,46とを含む。以下の説明では、モータ31,32,33,34,35,36を総称して「ジョイント用モータ300」と称する。また、ドライバ41,42,43,44,45,46を総称して「ドライバ400」と称する。
ロボット10は、ドライバビット20を回転駆動するための回転用モータ37と、回転用モータ37を駆動するドライバ47とを含む。ロボット10は、ドライバビット20を上下方向に移動するための昇降用モータ38と、昇降用モータ38を駆動するドライバ48とを含む。回転用モータ37および昇降用モータ38は、ドライバビット20と機械的に結合されている。
ロボット10は、負圧を発生するエジェクタ39と、エジェクタ39による負圧の発生のオン/オフを制御する電磁弁49とを含む。
ドライバ41,42,43,44,45,46,47,48、電磁弁49、荷重センサ19、圧力センサ28およびティーチングペンダント26は、インターフェイス40を介して、ロボットコントローラ100と電気的に接続される。ティーチングペンダント26は、ユーザ操作に応じて、ロボット10のティーチングなどを行う。ティーチングペンダント26は、ロボット10に対して着脱可能に構成されてもよい。
ロボットコントローラ100は、一種のコンピュータであり、主要なハードウェアコンポーネントとして、プロセッサ102と、メモリ104と、インターフェイス106と、ストレージ110とを含む。これらのコンポーネントはバス108を介して電気的に接続される。
プロセッサ102は、典型的には、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などで構成される。メモリ104は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性記憶装置で構成される。ストレージ110は、典型的には、SSD(Solid State Disk)やフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置で構成される。ストレージ110は、基本的な処理を実現するためのシステムプログラム112と、制御プログラム114とを格納する。制御プログラム114は、ロボット10を制御するためのコンピュータ読取可能な命令を含む。プロセッサ102は、ストレージ110に格納されたシステムプログラム112および制御プログラム114を読出して、メモリ104に展開して実行することで、後述するようなロボット10を制御するための処理を実現する。
インターフェイス106は、ロボットコントローラ100とロボット10との間の信号および/またはデータのやり取りを担当する。ねじ締めシステム1においては、ドライバ41,42,43,44,45,46,47,48および電磁弁49を制御するための指令がロボットコントローラ100からロボット10へ送信されるとともに、荷重センサ19および圧力センサ28によるそれぞれの検出結果がロボット10からロボットコントローラ100へ送信される。また、ねじ締めシステム1においては、ドライバ47は回転用モータ37に発生するトルクのトルク値を計算する。ドライバ47により計算されたトルク値は、ロボット10からロボットコントローラ100へ送信される。
図2には、プロセッサ102がプログラムを実行することで必要な処理が提供される構成例を示したが、これらの提供される処理の一部または全部を、専用のハードウェア回路(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)など)を用いて実装してもよい。
図2には、ロボットコントローラ100をロボット10から独立して構成した例を示しているが、ロボットコントローラ100が提供する機能および処理の一部または全部をロボット10に組み入れてもよい。この場合、ロボットコントローラ100は、ロボット制御に専用化されたコントローラとして実装してもよいし、汎用的なPLC(プログラマブルコントローラ)あるいはパーソナルコンピュータを用いて実装してもよい。
さらに、ロボットコントローラ100が提供する機能および処理の一部または全部をいわゆるクラウドと称されるネットワーク上のコンピューティングリソースを用いて実現してもよい。
また、アクチュエータとして垂直多関節ロボットを使用する場合には、ドライバビット20の昇降はロボットが行うため、上述の昇降用モータ38およびドライバ48は不要である。これに対し、アクチュエータとして垂直多関節ロボットを使用しない場合には、上述の通り、昇降用モータ38およびドライバ48が必要である。
また、「アクチュエータ」の一例としてロボット10を含む構成を挙げたが、「アクチュエータ」はロボット10を含まなくてもよい。「アクチュエータ」は、ドライバビット20、回転用モータ37、ドライバ47、昇降用モータ38、およびドライバ48を含むねじ締付装置であってもよい。
以上のように、本実施の形態に係るねじ締めシステム1は、どのように実装してもよい。
<C.ねじ締めシステム1によるねじ締め動作>
次に、図3および図4を参照して、本実施の形態に係るねじ締めシステム1によるねじ締め動作について説明する。
図3は、ねじとねじ穴との形状の一例を示す図である。図3を参照して、ねじ50は、頭部51と、ねじ部53とを含む。頭部51には、ドライバビット20が差し込まれる穴52が設けられている。頭部51は、ねじ50をねじ穴72にねじ込み過ぎることを防止する。ねじ部53は、複数のねじ山(ridge)と、複数のねじ溝(groove)とで構成される。ワーク70に設けられたねじ穴72もまた、複数のねじ山(ridge)と、複数のねじ溝(groove)とで構成される。ねじ50は、ドライバビット20から加えられるトルクにより回転する。ねじ50が回転しながらねじ穴72を下降していくことにより、ねじ部53のねじ山がねじ穴72のねじ山に噛み合い、ねじ部53のねじ溝がねじ穴72のねじ溝に噛み合う。これにより、ねじ50とねじ穴72とが噛み合う。
図4は、ねじ締めシステム1によるねじ締め動作の一例を示す図である。図4(A)は、ドライバビット20がねじ締め開始位置Pに位置している状態を示す図である。ねじ締め開始位置Pとは、ドライバビット20がねじ締め動作を開始する位置であり、すなわち、ねじ50の回転が開始される位置である。ロボットコントローラ100は、ドライバビット20がねじ締め開始位置Pに到達するように、ジョイント用モータと300と昇降用モータ38とを制御する。これにより、ドライバビット20はねじ50をねじフィーダ60(図1参照)からピックし、当該ねじ50を保持した状態でねじ締め開始位置Pまで移動する。
ドライバビット20がねじ締め開始位置Pに到達すると、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20が準備期間用の回転条件および下降条件で回転および下降するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。これにより、ねじ50が回転しながらねじ穴72の方へ下降していく。本実施の形態において、準備期間とは、ドライバビット20の回転が開始されてから、ねじ50とねじ穴72とが初めて噛み合うまでの期間である。
図4(B)は、ねじ50とねじ穴72とが初めて噛み合った状態を示す図である。ねじ50とねじ穴72とが初めて噛み合うと、準備期間が終了し、仮締め期間が開始する。本実施の形態において、仮締め期間とは、ねじ50がワーク70に設けられたねじ穴72と噛み合ってから、ねじ50がねじ穴72に着座するまでの期間である。
仮締め期間において、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20が仮締め期間用の回転条件および下降条件で回転および下降するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。詳細には、仮締め期間において、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20が後述の本締め期間よりも小さなトルクで高速に回転するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。これにより、ねじ50がねじ穴72に仮締めされていく。
図4(C)は、ねじ50がねじ穴72に着座した状態を示す図である。ねじ50がねじ穴72に着座すると、仮締め期間が終了し、本締め期間が開始する。本締め期間において、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20が本締め期間用の回転条件および下降条件で回転および下降するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。詳細には、本締め期間において、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20が仮締め期間よりも大きなトルクでゆっくりと回転するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。これにより、ねじ50がねじ穴72に本締めされる。
図4(D)は、ねじ50がねじ穴72に本締めされた状態を示す図である。ねじ50がねじ穴72に本締めされると、本締め期間が終了し、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20の回転および下降が停止するように、回転用モータ37と昇降用モータ38とを制御する。これにより、ドライバビット20の回転および下降が停止する結果、ねじ50の回転および下降もまた停止する。
<D.ねじ締め動作における課題>
次に、図5を参照して、本実施の形態に係るねじ締めシステム1が解決しようとする課題について概略する。
図5は、ねじ締め動作が正常な場合のトルク値の推移の一例と、ねじ締め動作が異常な場合のトルク値の推移の一例とを示す図である。
図5を参照して、横軸は、ねじ締め動作が開始されてからの経過時間を示す。すなわち、横軸は、ねじ締め開始位置Pに到達したドライバビット20の回転が開始されてからの経過時間を示す。縦軸は、回転用モータ37に発生するトルクのトルク値を示す。太線(ラインN)は、ねじ締め動作が正常な場合のトルク値の推移の一例を示す。細線(ラインAN)は、ねじ締め動作が異常な場合のトルク値の推移の一例を示す。
タイミングt0~タイミングt1は、準備期間を示す。タイミングt1~タイミングt2は、仮締め期間を示す。タイミングt2~タイミングt3は、本締め期間を示す。タイミングt3~タイミングt4は、ねじ50に加えられていたトルクが解放されていく期間である。
図5に示すように、ねじ締め動作が正常な場合には、仮締め期間において、回転用モータ37に発生するトルクのトルク値は変動するものの、その変動は大きくない。これに対し、ねじ締め動作が異常な場合には、仮締め期間において、回転用モータ37に発生するトルクのトルク値が時間とともに増加していく。そのため、ねじ締め動作が異常な場合には、ねじ締め動作が正常な場合と比べて、仮締め期間における回転用モータ37に発生するトルクのトルク値の変動が大きくなる。これは、仮締め期間において、ねじ50とねじ穴72とが噛み合わなくなるためである。
上述の通り、仮締め期間においては、ねじ50が高速に回転する。そのため、ねじ締め作業の時間が短縮される。その一方で、仮締め期間においては、ねじ50とねじ穴72とが噛み合わなくなり、ねじの締め付けに失敗する可能性が高くなる。すなわち、仮締め期間においては、ねじ50が斜め締めの状態になったり、ねじ50がワーク70に焼き付いたりする可能性が高くなる。ねじ50が斜め締めの状態や、ねじ50がワーク70に焼き付いている状態において、ドライバビット20からねじ50にトルクを加え続けると、ねじ50やワーク70が破損し得る。そのため、仮締め期間においてねじ締め異常をより確実に検出することが、ねじの締め付け作業の自動化において課題となっている。
また、一般的に、ねじ50に作用するトルクのトルク値は、ねじ50のサイズや材質、ドライバビット20の締付トルクや回転速度、およびロボット10の種類や移動速度に依存する。そのため、ねじ50に作用するトルクのトルク値を閾値と比較するような手法では、ねじ50のサイズや材質、ドライバビット20の締付トルクや回転速度、およびロボット10の種類や移動速度に応じて閾値を変えるか、閾値を高めに設定する必要がある。閾値を高めに設定した場合、ねじ締め異常の検出が遅れてしまうという課題がある。
これに対し、本実施の形態におけるねじ締めシステム1は、ねじ締め異常をより確実に検出することができる仕組みを有している。
<E.ねじ締め異常の検出>
次に、本実施の形態に係るねじ締めシステム1によるねじ締め異常の検出処理について説明する。
(e1:概要)
図6は、本実施の形態に係るねじ締めシステム1によるねじ締め異常の検出処理の概要を説明するための図である。司令部150、取得部151、算出部152,および判定部153は、上述のプロセッサ102がシステムプログラム112および制御プログラム114を実行することにより実現される。
司令部150は、ドライバ47に対し、回転用モータ37の駆動指令、および、停止指令を出力する。ドライバ47は、司令部150から受信した指令に基づいて回転用モータ37の駆動を制御する。これにより、ドライバビット20が回転したり停止したりする。なお、司令部150は、回転用モータ37を停止させたい場合に、ドライバ47に対し、停止指令を出力することに替えて、ドライバ47に対し、駆動指令を出力しないようにしてもよい。
司令部150は、ドライバ48に対し、昇降用モータ38の駆動指令、および、停止指令を出力する。ドライバ48は、司令部150から受信した指令に基づいて昇降用モータ38の駆動を制御する。これにより、ドライバビット20が上昇したり下降したりする。なお、司令部150は、昇降用モータ38を停止させたい場合に、ドライバ48に対し、停止指令を出力することに替えて、ドライバ48に対し、駆動指令を出力しないようにしてもよい。
司令部150は、ドライバ400に対し、ジョイント用モータ300の駆動指令、および、停止指令を出力する。ドライバ400は、司令部150から受信した指令に基づいてジョイント用モータ300の駆動を制御する。これにより、ドライバビット20がねじフィーダ60の上方とワーク70の上方との間を行き来する。なお、司令部150は、ジョイント用モータ300を停止させたい場合に、ドライバ400に対し、停止指令を出力することに替えて、ドライバ400に対し、駆動指令を出力しないようにしてもよい。
司令部150は、ドライバ47、ドライバ48、ドライバ400、取得部151、算出部152、および判定部153に対し、ねじ締め動作における現在のステータスを出力する。ねじ締め動作における現在のステータスは、準備期間、仮締め期間、および本締め期間を含む。
取得部151は、仮締め期間が開始されると、回転用モータ37に発生するトルクのトルク値tqをドライバ47から取得する。以下の説明において、回転用モータ37に発生するトルクのトルク値を単に「トルク値tq」とも称する。ドライバ47は、トルク値tqを算出する。好ましくは、取得部151は、トルク値tqを所定周期で取得する。なお、取得部151は、ねじ締め動作の開始当初から、トルク値tqをドライバ47から取得してもよい。
算出部152は、仮締め期間において、取得部151により取得されたトルク値tqの標準偏差sdを算出する。好ましくは、算出部152は、仮締め期間において取得部151によりトルク値tqが第1所定回数以上取得されると、当該トルク値tqの標準偏差sdの算出を開始する。一例として、算出部152は、仮締め期間において取得部151によりトルク値tqが100回以上取得されると、当該トルク値tqの標準偏差sdの算出を開始する。
標準偏差sdの算出方法の一例として、算出部152は、仮締め期間が開始されてから現時点までに取得部151により取得された全ての回数分のトルク値tqを用いて標準偏差sdを算出する。例えば、仮締め期間が開始されてから現時点までに取得部151によりトルク値tqが110回取得された場合には、算出部152は、110回分のトルク値tqを用いて標準偏差sdを算出する。
標準偏差sdの算出方法の他の例として、算出部152は、取得部151により取得された直近の第2所定回数分のトルク値tqを用いて標準偏差sdを算出してもよい。例えば、仮締め期間が開始されてから現時点までに取得部151によりトルク値tqが110回取得された場合には、算出部152は、直近の100回分のトルク値tqを用いて標準偏差を算出する。なお、第1所定回数と第2所定回数とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
判定部153は、基準用標準偏差160に対する算出部152により算出された標準偏差sdの比率を算出する。判定部153は、基準用標準偏差160に対する算出部152により算出された標準偏差sdの比率が第1閾値を超えると、異常と判定する。
すなわち、判定部153は、下記の式1を満たす場合に異常と判定する。
sd/Ref>TH・・・(式1)
式1における「sd」は算出部152により算出された標準偏差を示し、式1における「Ref」は基準用標準偏差160を示し、式1における「TH」は第1閾値を示す。
基準用標準偏差160は、ストレージ110に保存されている。基準用標準偏差160は、ねじ50がねじ穴72に正常に締結されたと見なされた場合の仮締め期間において取得部151により取得されたトルク値tqに基づいて算出される。以下の説明において、ねじ50がねじ穴72に正常に締結されたと見なされた場合の仮締め期間を「正常な仮締め期間」とも称する。
一例として、基準用標準偏差160は、正常な仮締め期間において取得された全ての回数分のトルク値tqの標準偏差であってもよい。他の例として、基準用標準偏差160は、正常な仮締め期間において取得部151により取得されたトルク値tqの第3所定回数分毎の標準偏差の平均値であってもよい。
判定部153は、異常と判定した場合に、判定結果を司令部150へ出力する。司令部150は、判定部153から判定結果を受信すると、ドライバビット20の回転が停止するように、ドライバ47に対し、回転用モータ37の停止指令を出力する。また、司令部150は、判定部153から判定結果を受信すると、ドライバビット20の下降が停止するように、ドライバ48に対し、昇降用モータ38の停止指令を出力する。これにより、回転用モータ37と昇降用モータ38との駆動が停止することから、ドライバビット20の回転および下降が停止する。そして、ねじ50の回転および下降もまた停止する。
その後、司令部150は、ドライバビット20がねじ50を解放して上昇するように、ドライバ48に対し、昇降用モータ38の駆動指令を出力する。これにより、ドライバビット20はねじ50を解放し、所定の位置まで上昇する。その後、ユーザはねじ50をねじ穴72から取り除く。
なお、ロボット10がねじ50をねじ穴72から取り除いてもよい。その場合には、司令部150は、ドライバビット20がねじ50を保持した状態で逆回転しながら、上昇するように、ドライバ47に対しては回転用モータ37の駆動指令を出力し、ドライバ48に対しては昇降用モータ38の駆動指令を出力する。これにより、ねじ50がねじ穴72から取り除かれる。
また、ねじ50がねじ穴72から取り除かれた後、司令部150は、ドライバ47、ドライバ48、およびドライバ400に対し、ねじ締め動作の再開、または、ねじ締め動作のやり直しを指令してもよい。
また、司令部150は、判定部153から判定結果を受信すると、当該判定結果を情報処理装置200へ出力してもよい。情報処理装置200は、司令部150から判定結果を受信すると、ねじ締め異常が発生したことを報知してもよい。報知方法の一例として、情報処理装置200がディスプレイを備える場合には、ねじ締め異常が発生したことを当該ディスプレイに表示してもよい。報知方法の他の例として、情報処理装置200がスピーカーを備える場合には、ねじ締め異常が発生したことを当該スピーカーから音を出力することにより報知してもよい。スピーカーから出力される音は、通知音でもよいし、音声でもよい。
また、基準用標準偏差160は1つだけ用意されていてもよいし、複数用意されていてもよい。複数の基準用標準偏差が予め用意されている場合には、判定部153は、ねじ50のサイズ、ねじ50の材質、およびねじ穴72の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の基準用標準偏差から1つを選択する。ねじ50のサイズは、頭部51(図3参照)の径のサイズと、ねじ部53(図3参照)の長さとの少なくとも1つを含む。ねじ50の材質は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、または樹脂等である。ねじ穴72の材質は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、または樹脂等である。
また、上述の第1閾値は、1つだけ用意されていてもよいし、複数用意されていてもよい。複数の第1閾値が予め用意されている場合には、判定部153は、ねじ50のサイズ、ねじ50の材質、およびねじ穴72の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の第1閾値から1つを選択する。
(e2:処理手順)
図7および図8は、本実施の形態に係るねじ締めシステム1が実行するねじ締め処理手順を示すフローチャートである。図7および図8には、ロボット10を制御する制御方法の一部が示されている。図7および図8に示す各ステップは、典型的には、ロボットコントローラ100のプロセッサ102が制御プログラム114を実行することで実現される。この結果、ロボットコントローラ100からロボット10に対して指令が与えられることで図7および図8に示す処理が実現される。
ステップS1において、ロボットコントローラ100は、ジョイント用モータ300および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20をねじ締め開始位置Pに配置する。
ステップS2において、ロボットコントローラ100は、回転用モータ37および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20を準備期間用の回転条件および下降条件で回転および下降させる。
ステップS3において、ロボットコントローラ100は、仮締め期間の開始条件が成立したか否かを判定する。ロボットコントローラ100は、ドライバビット20の回転が開始されてからの経過時間に基づいて、仮締め期間の開始条件が成立したと判定する。なお、ロボットコントローラ100は、ねじ締め動作の開始当初から、トルク値tqを取得している場合には、当該トルク値tqの変化に基づいて、仮締め期間の開始条件が成立したと判定してもよい。ロボットコントローラ100は、仮締め期間の開始条件が成立したと判定した場合には(ステップS3においてYES)、ステップS4へ処理を進める。
ステップS4において、ロボットコントローラ100は、回転用モータ37および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20を仮締め期間用の回転条件および下降条件で回転および下降させる。
ステップS5において、ロボットコントローラ100は、トルク値tqを取得する。
ステップS6において、ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立したか否かを判定する。一例として、ロボットコントローラ100は、ドライバビット20の回転が開始されてからの経過時間に基づいて、仮締め期間の終了条件が成立したと判定する。ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立したと判定した場合には(ステップS6においてYES)、ステップS13へ処理を進める。一方、ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立していないと判定した場合には(ステップS6においてNO)、ステップS7へ処理を進める。
ステップS7において、ロボットコントローラ100は、トルク値tqを第1所定回数以上取得したか否かを判定する。ロボットコントローラ100は、トルク値tqを第1所定回数以上取得したと判定した場合には(ステップS7においてYES)、ステップS8へ処理を進める。一方、ロボットコントローラ100は、トルク値tqを第1所定回数以上取得していないと判定した場合には(ステップS7においてNO)、ステップS5へ処理を戻す。
ステップS8において、ロボットコントローラ100は、トルク値tqの標準偏差sdを算出する。
ステップS9において、ロボットコントローラ100は、基準用標準偏差160に対するステップS8で算出された標準偏差sdの比率が第1閾値を超えるか否かを判定する。ロボットコントローラ100は、基準用標準偏差160に対するステップS8で算出された標準偏差sdの比率が第1閾値を超えると判定した場合には(ステップS9においてYES)、ステップS10へ処理を進める。一方、ロボットコントローラ100は、基準用標準偏差160に対するステップS8で算出された標準偏差sdの比率が第1閾値を超えないと判定した場合には(ステップS9においてNO)、ステップS12へ処理を進める。
ステップS10において、ロボットコントローラ100は、回転用モータ37および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20の回転および下降を停止する。
ステップS11において、ロボットコントローラ100は、ねじ締め異常を報知する。一例として、ロボットコントローラ100は、情報処理装置200に対し、ねじ締め異常の報知を指令する。情報処理装置200は、ロボットコントローラ100から当該指令を受信すると、ねじ締め異常が発生したことを報知する。
ステップS12において、ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立したか否かを判定する。ステップS12の処理は、ステップS6の処理と同様である。ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立したと判定した場合には(ステップS12においてYES)、ステップS13へ処理を進める。一方、ロボットコントローラ100は、仮締め期間の終了条件が成立していないと判定した場合には(ステップS12においてNO)、ステップS5へ処理を戻す。
ステップS13において、ロボットコントローラ100は、回転用モータ37および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20を本締め期間用の回転条件および下降条件で回転および下降させる。
ステップS14において、ロボットコントローラ100は、本締め期間の終了条件が成立したか否かを判定する。一例として、ロボットコントローラ100は、仮締め期間が終了してからの経過時間に基づいて、本締め期間の終了条件が成立したと判定する。ロボットコントローラ100は、本締め期間の終了条件が成立したと判定した場合には(ステップS14においてYES)、ステップS15へ処理を進める。
ステップS15において、ロボットコントローラ100は、回転用モータ37および昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20の回転および下降を停止する。
ステップS16において、ロボットコントローラ100は、昇降用モータ38を制御して、ドライバビット20を所定の位置まで上昇させる。
ステップS11またはステップS16の後、ねじ締め処理は終了する。
なお、ステップS11の後、ユーザがねじ50をねじ穴72から取り除いてもよいし、ロボット10がねじ50をねじ穴72から取り除いてもよい。また、ねじ50がねじ穴72から取り除かれた後、ロボット10は、ロボットコントローラ100の制御に従って、ねじ締め動作を再開、または、最初からやり直してもよい。
このように、本実施の形態におけるねじ締めシステム1によれば、基準用標準偏差160に対する、仮締め期間におけるトルク値tqの標準偏差sdの比率によって異常が発生しているか否かが判定される。すなわち、仮締め期間におけるトルク値tqのバラツキが相対的に評価される。そのため、閾値の設定において、ねじ50のサイズや材質、ドライバビット20の締付トルクや回転速度、およびその他設備の個体差等を気にする必要がないことから、閾値を高めに設定する必要がない。したがって、本実施の形態におけるねじ締めシステム1によれば、仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
また、本実施の形態におけるねじ締めシステム1においては、ねじ締め異常の検出に、仮締め期間において回転用モータ37に発生するトルクのトルク値tqの標準偏差sdを用いることから、ねじ50のサイズ、ねじ50の材質、およびねじ穴72の材質に依存することなく、基準用標準偏差160および第1閾値を固定値とすることができる。したがって、本実施の形態におけるねじ締めシステム1によれば、基準用標準偏差160の計測や第1閾値の調整にかかる手間が削減される。
なお、ねじ締めシステム1は、第1閾値をユーザが変更できるように構成されてもよい。一例として、情報処理装置200は、第1閾値の変更操作を受け付け、受け付けた変更操作に対応する指令をロボットコントローラ100へ送信する。ロボットコントローラ100が当該指令に基づいて、第1閾値を変更する。これにより、異常検出が過度に行われる場合、もしくは、異常検出の見逃し率が高い場合には、ユーザは第1閾値を調整することにより、ねじ締め異常の検出を適正化することができる。好ましくは、ユーザは、ねじ50がねじ穴72に正常に締結されていないと見なされた場合の仮締め期間において回転用モータ37に発生するトルクのトルク値tqの標準偏差を基に第1閾値を調整する。
<F.変形例>
「アクチュエータ」が上述のロボット10のように荷重センサ19を含む場合には、判定部153(図6参照)は、荷重センサ19により検出されたZ軸方向(図1に示す方向Z)の荷重が第2閾値を超える場合にも、異常と判定してもよい。
図9は、本実施の形態に係るねじ締めシステム1が実行するねじ締め処理手順の変形例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいては、図7および図8のフローチャートに対してステップS11Aの処理が追加されたものとなっている。図9に示す処理のうち図7および図8に示す処理と同様の処理については、同じステップ番号を付し、説明を繰り返さない。
ステップS9にて基準用標準偏差160に対するステップS8で算出された標準偏差sdの比率が第1閾値を超えないと判定された場合には(ステップS9においてNO)、ステップS11Aへ処理が進められる。
ステップS11Aにおいて、ロボットコントローラ100は、荷重センサ19により検出されたZ軸方向の荷重が第2閾値を超えるか否かを判定する。ロボットコントローラ100は、荷重センサ19により検出されたZ軸方向の荷重が第2閾値を超えると判定した場合には(ステップS11AにおいてYES)、ステップS10へ処理を進める。一方、ロボットコントローラ100は、荷重センサ19により検出されたZ軸方向の荷重が第2閾値を超えないと判定した場合には(ステップS11AにおいてNO)、ステップS12へ処理を進める。
このように、変形例におけるねじ締めシステム1によれば、基準用標準偏差160に対する、仮締め期間において回転用モータ37に発生するトルクの標準偏差sdの比率が第1閾値を超えると、異常と判定される。そのため、変形例におけるねじ締めシステム1は、上記実施の形態と同様に、仮締め期間において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。
さらに、変形例におけるねじ締めシステム1によれば、荷重センサ19により検出されたZ軸方向の荷重が第2閾値を超える場合にも、異常と判定される。ドライバビット20に第2閾値を超えるZ軸方向の荷重が発生している場合には、ねじ締め異常が発生していると考えられる。そのため、変形例におけるねじ締めシステム1によれば、仮締め期間において回転用モータ37に発生するトルクの標準偏差sdに基づく判定だけでなく、ドライバビット20に発生するZ軸方向の荷重に基づく判定も行われることから、ねじ締め異常の検出の精度が高まる。
<G.付記>
上述したような本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
[構成1]
ねじ(50)を回転駆動させるためのドライバビット(20)と、当該ドライバビット(20)と結合されたモータ(37)とを含むアクチュエータ(10)と、
前記アクチュエータ(10)を制御するコントローラ(100)とを備え、
前記コントローラ(100)は、
前記モータ(37)に発生するトルクのトルク値を取得する取得部(151)と、
前記ねじ(50)がねじ穴(72)と噛み合ってから、前記ねじ(50)が前記ねじ穴(72)に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出する算出部(152)と、
基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部(153)とを含む、ねじ締めシステム。
[構成2]
前記コントローラ(100)は、異常と判定された場合に前記モータ(37)に対し停止を指令する指令部(150)をさらに含む、構成1に記載のねじ締めシステム。
[構成3]
前記取得部(151)は、前記トルク値を所定周期で取得し、
前記算出部(152)は、前記仮締め期間において前記トルク値が第1所定回数以上取得されると、前記標準偏差の算出を開始する、構成1または2に記載のねじ締めシステム。
[構成4]
前記算出部(152)は、前記仮締め期間が開始されてから現時点までに取得された全ての回数分の前記トルク値を用いて前記標準偏差を算出する、構成3に記載のねじ締めシステム。
[構成5]
前記算出部(152)は、直近の第2所定回数分の前記トルク値を用いて前記標準偏差を算出する、構成3に記載のねじ締めシステム。
[構成6]
前記基準用標準偏差は、前記ねじ(50)が前記ねじ穴(72)に正常に締結されたと見なされた場合の前記仮締め期間において取得された全ての回数分の前記トルク値に基づいて算出される、構成1~5のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
[構成7]
前記基準用標準偏差は、前記ねじ(50)が前記ねじ穴(72)に正常に締結されたと見なされた場合の前記仮締め期間において取得された前記トルク値の第3所定回数分毎の標準偏差の平均値である、構成1~5のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
[構成8]
前記判定部(153)は、前記ねじ(50)のサイズ、前記ねじ(50)の材質、および前記ねじ穴(72)の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の基準用標準偏差から1つを選択する、構成1~7のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
[構成9]
前記判定部(153)は、前記ねじ(50)のサイズ、前記ねじ(50)の材質、および前記ねじ穴(72)の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の第1閾値から1つを選択する、構成1~8のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
[構成10]
前記アクチュエータ(10)は、前記ドライバビット(20)に発生する荷重を検出する荷重センサ(19)をさらに含み、
前記判定部(153)は、前記荷重センサ(19)により検出された前記荷重が第2閾値を超える場合に異常と判定する、構成1~9のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
[構成11]
ねじ(50)を回転駆動させるためのドライバビット(20)と、当該ドライバビット(20)と結合されたモータ(37)とを含むアクチュエータ(10)を制御するコントローラ(100)であって、
前記コントローラ(100)は、
前記モータ(37)に発生するトルクのトルク値を取得する取得部(151)と、
前記ねじ(50)がねじ穴(72)と噛み合ってから、前記ねじ(50)が前記ねじ穴(72)に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出する算出部(152)と、
基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部(153)とを含む、コントローラ。
[構成12]
ねじ(50)を回転駆動させるためのドライバビット(20)と、当該ドライバビット(20)と結合されたモータ(37)とを含むアクチュエータ(10)に接続されたコンピュータで実行される制御プログラムであって、前記制御プログラムは前記コンピュータに、
前記モータ(37)に発生するトルクのトルク値を取得するステップと、
前記ねじ(50)がねじ穴(72)と噛み合ってから、前記ねじ(50)が前記ねじ穴(72)に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出するステップと、
基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定するステップとを実行させる、制御プログラム。
<H.利点>
本実施の形態によれば、ロボットやねじ締付装置を用いてワークなどにねじを締め付ける作業において、ねじ締め異常をより確実に検出することができる。これにより、ねじの締め付けの失敗による、ねじやワークの破損を低減することができる。また、ねじ締め異常が検出された場合には、ねじ締め動作をやり直すことにより、締め付けをより確実に実現することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ねじ締めシステム、10 ロボット、11 ベース、12,13,14,15,16,17 可動部、18 エンドエフェクタ、19 荷重センサ、20 ドライバビット、21 開口部、22 吸着スリーブ、26 ティーチングペンダント、28 圧力センサ、31,32,33,34,35,36 モータ、37 回転用モータ、38 昇降用モータ、39 エジェクタ、40,106 インターフェイス、41,42,43,44,45,46,47,48,400 ドライバ、49 電磁弁、50 ねじ、51 頭部、52 穴、53 ねじ部、60 ねじフィーダ、70 ワーク、72 ねじ穴、100 ロボットコントローラ、102 プロセッサ、104 メモリ、108 バス、110 ストレージ、112 システムプログラム、114 制御プログラム、150 司令部、151 取得部、152 算出部、153 判定部、160 基準用標準偏差、200 情報処理装置、300 ジョイント用モータ、AN,N ライン、P ねじ締め開始位置、sd 標準偏差、t0,t1,t2,t3,t4 タイミング、tq トルク値。

Claims (12)

  1. ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記モータに発生するトルクのトルク値を取得する取得部と、
    前記ねじがねじ穴と噛み合ってから、前記ねじが前記ねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出する算出部と、
    基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部とを含む、ねじ締めシステム。
  2. 前記コントローラは、異常と判定された場合に前記モータに対し停止を指令する指令部をさらに含む、請求項1に記載のねじ締めシステム。
  3. 前記取得部は、前記トルク値を所定周期で取得し、
    前記算出部は、前記仮締め期間において前記トルク値が第1所定回数以上取得されると、前記標準偏差の算出を開始する、請求項1または2に記載のねじ締めシステム。
  4. 前記算出部は、前記仮締め期間が開始されてから現時点までに取得された全ての回数分の前記トルク値を用いて前記標準偏差を算出する、請求項3に記載のねじ締めシステム。
  5. 前記算出部は、直近の第2所定回数分の前記トルク値を用いて前記標準偏差を算出する、請求項3に記載のねじ締めシステム。
  6. 前記基準用標準偏差は、前記ねじが前記ねじ穴に正常に締結されたと見なされた場合の前記仮締め期間において取得された全ての回数分の前記トルク値に基づいて算出される、請求項1~5のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
  7. 前記基準用標準偏差は、前記ねじが前記ねじ穴に正常に締結されたと見なされた場合の前記仮締め期間において取得された前記トルク値の第3所定回数分毎の標準偏差の平均値である、請求項1~5のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
  8. 前記判定部は、前記ねじのサイズ、前記ねじの材質、および前記ねじ穴の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の基準用標準偏差から1つを選択する、請求項1~7のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
  9. 前記判定部は、前記ねじのサイズ、前記ねじの材質、および前記ねじ穴の材質のうち少なくとも1つに依存して、予め用意されている複数の第1閾値から1つを選択する、請求項1~8のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
  10. 前記アクチュエータは、前記ドライバビットに発生する荷重を検出する荷重センサをさらに含み、
    前記判定部は、前記荷重センサにより検出された前記荷重が第2閾値を超える場合に異常と判定する、請求項1~9のいずれか1項に記載のねじ締めシステム。
  11. ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータを制御するコントローラであって、
    前記コントローラは、
    前記モータに発生するトルクのトルク値を取得する取得部と、
    前記ねじがねじ穴と噛み合ってから、前記ねじが前記ねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出する算出部と、
    基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定する判定部とを含む、コントローラ。
  12. ねじを回転駆動させるためのドライバビットと、当該ドライバビットと結合されたモータとを含むアクチュエータに接続されたコンピュータで実行される制御プログラムであって、前記制御プログラムは前記コンピュータに、
    前記モータに発生するトルクのトルク値を取得するステップと、
    前記ねじがねじ穴と噛み合ってから、前記ねじが前記ねじ穴に着座するまでの仮締め期間において、取得された前記トルク値の標準偏差を算出するステップと、
    基準用標準偏差に対する算出された前記標準偏差の比率が第1閾値を超えると、異常と判定するステップとを実行させる、制御プログラム。
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