JP2023124330A - 把持器 - Google Patents

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昇 本村
Noboru Motomura
洋介 三林
Yosuke Mitsuhayashi
光博 中谷
Mitsuhiro Nakatani
浩一 弓庭
Koichi Yuminiwa
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Toho University
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/28Surgical forceps
    • A61B17/29Forceps for use in minimally invasive surgery

Abstract

Figure 2023124330000001
【課題】耐久性及び操作性に優れた把持器を提供する。
【解決手段】把持器(100)は、対象物を把持する把持器(100)であって、ケーシング(11)と、第1方向(X)に延びる保護パイプ(22)と、を有する把持器本体(10)と、前記保護パイプ(22)の先端に接続され、前記対象物を挟持する挟持アーム部材(21)を有する把持部(20)と、前記把持器本体(10)に対して第2方向(Y)回りに回転可能に固定され、前記把持部(20)を挟持操作する挟持操作部(30)と、を備える。前記把持器本体(10)は、前記挟持操作部(30)の操作に伴って移動するスライダ(51)と、前記スライダ(51)の移動に伴って伸縮するばね(52)と、前記スライダ(51)の移動に伴って前記把持部(20)に把持操作を伝達する把持駆動機構(53)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、把持器に関する。
周知のように、外科手術では種々の環境条件で、生体の把持、穿孔、縫合等の術技が行われる。そのため、鉗子をはじめとする種々の把持器、持針器が用いられている。近年、鏡視下手術による狭小空間における低侵襲手術が増大しており、狭小空間における低侵襲手術では、狭小視野において縫合針等を効率的に挟持でき、効率的に取廻す必要性が増大している。
例えば、特許文献1では、略ピストル形の把持器が提案されている。この把持器は、挟持操作レバーを挟持操作することで、把持器の先端に設けられた挟持部が対象物(縫合針)を挟持する。特許文献1は、対象物を適度な挟持力で挟持することができ、操作者が容易かつ効率的に把持器を操作することが可能となることが記載されている。
国際公開第2020/040295号
特許文献1に記載の把持器は、挟持操作レバーが挟持操作されると、把持部に接続された伸縮ばねが伸縮し、把持部の一対の挟持アーム部材が開閉する。一対の挟持アーム部材が開閉することで、対象物を挟持する。特許文献1では、伸縮ばねは、例えば、チタン合金の線状部材が巻回(例えば1周以上)されて側面視略円形状に形成されることが開示されている。このような構成の伸縮ばねの場合、一対の挟持アーム部材の開閉回数が増加するに従い、伸縮ばねが劣化して伸縮ばねが折れる等破損する虞がある。伸縮ばねが破損した場合、一対の挟持アーム部材を開閉することが不可能となる。伸縮ばねの破損が増えると、伸縮ばねのコストが掛かる。また伸縮ばねが破損した場合には、ケーシングを分解して破損した伸縮ばねを交換する必要があり、交換に手間を要する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐久性及び操作性に優れた把持器を提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の手段を採用する。
(1)本発明の一態様に係る把持器は、対象物を把持する把持器であって、ケーシングと、第1方向に延びる保護パイプと、を有する把持器本体と、前記保護パイプの先端に接続され、前記対象物を挟持する挟持アーム部材を有する把持部と、前記把持器本体に対して第2方向回りに回転可能に固定され、前記把持部を挟持操作する挟持操作部と、を備え、前記把持器本体は、前記挟持操作部の操作に伴って移動するスライダと、前記スライダの移動に伴って伸縮するばねと、前記スライダの移動に伴って前記把持部に把持操作を伝達する把持駆動機構と、を備える。
(2)上記(1)に記載の把持器は、前記挟持操作部の前記把持部側に前記第2方向回りに回転可能に固定され、前記把持部に回動操作を伝達する回動操作部を備えてもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の把持器は、前記把持器本体の基端側に一体に形成されたグリップ部を備え、前記保護パイプと前記グリップ部との交差角度は、10°から40°であってもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1項に記載の把持器は、前記スライダは、前記第1方向に沿って移動してもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1項に記載の把持器は、前記挟持操作部が操作されて前記スライダが移動するときに前記ばねが圧縮し、前記挟持操作部の操作が解除されて前記スライダが移動するときに前記ばねが伸長してもよい。
(6)上記(5)に記載の把持器は、前記ばねの内側にガイドロッドが配置され、前記スライダは筒状であり、前記スライダ及び前記ばねは前記ガイドロッドに案内されてもよい。
本発明によれば、耐久性及び操作性に優れた把持器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る把持器の概略構成を説明する側面から見た縦断面図である。 本実施形態に係る把持器の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器の主要部を拡大した操作開始前の状態を示す概略構成図である。 本実施形態に係る把持器の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器の主要部を拡大した第1操作の状態を示す概略構成図である。 本実施形態に係る把持器の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器の主要部を拡大した第2操作の状態を示す概略構成図である。 本実施形態に係る把持器の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器の主要部を拡大した第3操作の状態を示す概略構成図である。
本発明の各実施形態に係る把持器について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、各実施形態において共通する構成要素には同一符号を付してそれらの重複説明を省略する場合がある。
以下に本発明の好適な一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る把持器の主要部を拡大した側面からみた縦断面図である。
図1に示すように、把持器100は、把持器本体10と、把持部20と、挟持操作部30と、を備える。把持器100において、先端側(把持部20側)を符号Fで、基端側(操作者側)を符号Rで示す。
把持器本体10は、ケーシング11と、第1方向Xに延びる保護パイプ22と、を有する。第1方向Xは保護パイプ22の軸線O22に沿った方向である。軸線O22は、保護パイプ22の中心を通る軸線であり、図1では第1方向Xと同じ方向である。
ケーシング11は、第1方向Xに長い略直方体形状のケーシング本体部111と、ケーシング本体部111の基端側Rに一体に形成されたグリップ部112と、を有する。
ケーシング11は、略一定肉厚のステンレスにより形成される。ケーシング11は、プラスチック樹脂で形成されてもよい。ケーシング11は、例えば、図1に示す断面で2つに分割可能に構成され、ボス及び取付用の穴等が適宜配置される。ケーシング11には、例えばケーシング本体部111の基端側Rに洗浄ポート113が設けられてもよい。
ケーシング11には、ケーシング本体部111とグリップ部112が一体に接続された内部空間が形成される。この内部空間に、挟持操作部30の一部、回動操作部40の一部等が配置される。
グリップ部112は、略直方体に形成されている。保護パイプ22とグリップ部112との交差角度θ(°)は、10°から40°である。グリップ部112は、図1では、保護パイプ22とグリップ部112との交差角度θが20°に形成されている。操作者は、グリップ部112を把持して、挟持操作部30と後述の回動操作部40とを操作する。
交差角度θは、35°以下が好ましく、より好ましくは30°以下で形成されることで安定して把持器100を把持するうえで好適である。また、交差角度θは、15°以上が好ましく、より好ましくは20°以上で形成されることで安定して把持器100を把持するうえで好適である。
交差角度θ(°)は、グリップ部112の軸線O112と、保護パイプ22の軸線O22との交差角度(°)である。グリップ部112の軸線O112は、グリップ部112の長手方向の中心軸である。グリップ部112の軸線O112は、例えば、グリップ部112の先端面の中心とグリップ部112の基端の断面中心とを結んだ線である。
把持器100は、略ピストル型の把持器と比較して、保護パイプ22とグリップ部112との交差角度θ(°)が比較的小さい。略ピストル型の把持器の保護パイプとグリップ部の交差角度は、例えば、60°から75°である。
把持器100が上述のような交差角度θ(°)のグリップ部112を有することで、操作者は把持器100をシェイクハンド式で把持することが容易となる。把持器100は略シェイクハンド型の形状である。略ピストル型の把持器を操作する場合、操作者の手の平が操作者側となり、物体(把持器)が手の上に乗った状態で操作する。この場合、把持器の重心が手の上側となるので、比較的不安定な状態での操作となる場合が考えられる。一方でシェイクハンド型の把持器100を把持する場合、手の甲を操作者側もしくは上側にして把持器100を把持するので、物体(把持器100)が手の下側となる。この場合、把持器100の重心が手の下側となるので、比較的安定して把持器100を操作することができる。このように、本実施形態に係る把持器100は、操作性に優れる。
保護パイプ22は、円筒状のステンレスパイプにより構成され、内側に挟持操作部30の一部と後述の回動操作部40の一部とを収容する構成である。保護パイプ22は、ケーシング11から把持器100の先端側Fに案内される構成である。保護パイプ22の内側には、例えば、ロッドホルダ等のガイド部材(図示なし)が配置されてもよい。
保護パイプ22は、挟持操作部30及び回動操作部40が生体組織と接触するのを防止するとともに、これらが外力によって作動不良を発生し又は破損するのを抑制する。
保護パイプ22の長さは、200mmから300mm、保護パイプ22の直径は5mmから10mmである。
把持部20は、保護パイプ22の先端(先端側F)に接続され、対象物を挟持する挟持アーム部材21を有する。
挟持アーム部材21は、例えば、左挟持アーム部材21Lと、右挟持アーム部材21Rと、を備える。挟持操作部30を操作することで、左挟持アーム部材21Lと右挟持アーム部材21Rとが近接して対象物を挟持し、左挟持アーム部材21Lと右挟持アーム部材21Rとが離間して対象物を離す。左挟持アーム部材21L及び右挟持アーム部材21Rは、閉じている状態から各90°の角度で開くことができる。すなわち、左挟持アーム部材21Lと右挟持アーム部材21Rとは180°の角度で開くことができる。シェイクハンド型の本実施形態に係る把持器100は、180°の範囲内においていずれの角度においても同等の把持力を得ることができる。
対象物とは、例えば、生体組織(一部を含む)や穿孔器具、切開器具である。
挟持操作部30は、把持器本体10に対して第2方向Y回りに回転可能に固定され、把持部20を挟持操作する。第2方向Yは、第1方向Xと挟持操作部30とを含む面に垂直な方向である。図1においては、第2方向Yは紙面奥行き方向である。
挟持操作部30は、挟持アーム部材21を挟持操作するための挟持操作レバー31と、挟持操作レバー31から挟持アーム部材21に挟持操作を伝達する挟持操作伝達部60と、挟持操作復帰ばね58と、を有する。挟持操作部30は、略直方体に形成される。挟持操作レバー31は、略L字に形成される。
挟持操作部30を矢印T11方向に回動させると、挟持操作が入力される。挟持操作部30は、挟持操作伝達部60を介して、挟持操作レバー31に入力された挟持操作によって挟持アーム部材21を挟持操作(開閉操作)するように構成される。挟持操作復帰ばね58は、例えば、コイルスプリング、ぜんまいばね、またはねじりバネによって構成される。挟持操作復帰ばね58は、挟持操作レバー31を矢印T11方向と反対向きに付勢するようになっている。なお、挟持操作伝達部60としては、公知の構成を適宜採用することができる。
挟持操作部30は、ラチェット機構57を有してもよい。ラチェット機構57は、挟持操作部30の操作に伴って把持部20の把持力を制御する。
回動操作部40は、挟持操作部30の把持部20側に第2方向Y回りに回転可能に固定され、把持部20に回動操作を伝達する。回動操作部40は、回動操作ホイール41と、回動操作伝達部61と、を有する。回動操作ホイール41の外周は、指が引っ掛かりやすいように指受部(凹部)が形成される。回動操作部40を矢印T11及びT22方向に回動させると、回動操作が入力される。回動操作部40は、回動操作伝達部61を介して、回動操作ホイール41に入力された回動操作によって把持部20を第1方向X回りに回動するように構成される。なお、回動操作伝達部61としては、公知の構成を適宜採用することができる。
把持器本体10は、スライダ51と、ばね52と、把持駆動機構53と、を備える。
スライダ51は、挟持操作部30の操作に伴って移動する。スライダ51は、第1方向Xに沿って移動する。スライダ51は、筒状であり、中心軸は第1方向Xに延びる。スライダ51は、例えばステンレス鋼と自己潤滑性を有する樹脂材の複合である。
ばね52は、第1方向Xに沿って伸縮する。ばね52の伸縮方向は、スライダ51の移動方向と一致している。ばね52は、例えば、コイルスプリング等、伸縮する部材により構成される。図1では、ばね52はコイルスプリングで構成されている。ばね52の材質は、例えば、ピアノ線、ステンレス、硬鋼線、チタン合金である。ばね52の直径は、例えば、線径が0.5mmから1.5mm、直径が6mmから8mmである。ばね52の断面形状は、例えば四角形状の異型線圧縮ばねである。このようなばね52は、小型で強力な弾性力が得られる。また、ばね52は、例えば特殊ステンレス材(ハーキュリー、日本精線株式会社製)の丸線コイルばねでもよく、異型線ばねと同等のサイズと弾性力を得ることができる。
ばね52は、スライダ51がガイドロッド56に沿って移動するのに伴って伸縮する。
ばね52の一端は、スライダ51の端面に接触している。ばね52は第1方向Xに沿って伸縮する。ばね52とスライダ51とはともにガイドロッド56に係合されている。ばね52の他端は、ガイドロッド56の端部に設けたばね座(フランジ部)に固定される。スライダ51が移動してばね52を圧縮して発生する弾性力は、ばね座で受けることにより、ガイドロッド56および連結アーム54を介して把持駆動機構53に伝達される。
挟持操作部30が操作されてスライダ51が移動するときにばね52が圧縮する構成である。挟持操作部30の操作が解除されてスライダ51が移動するときにばね52が伸長する構成である。
把持駆動機構53は、スライダ51の移動に伴って把持部20に把持操作を伝達する。把持駆動機構53は、例えば、連結アーム54と、開閉駆動ロッド55と、を有する。
連結アーム54は、図1に示すように、例えば略L字型で、一端がスライダ51に接触し、他端が開閉駆動ロッド55と接続する。連結アーム54とスライダ51とは、接触しているだけで、接合されていない。
挟持操作部30が操作されてスライダ51が移動するときにばね52が圧縮する。挟持操作部30の操作が解除されてスライダ51が移動するときにばね52が伸長する。
挟持操作部30の操作が解除されている状態、すなわち、把持操作が入力されていない状態(デフォルト状態)のときは、ばね52が伸びている状態なので、連結アーム54とスライダ51とは接触している。挟持操作部30に把持操作が入力されると、スライダ51も基端側Rに移動し、ばね52が基端側Rに圧縮する。スライダ51が基端側Rに移動するにつれ、スライダ51と連結アーム54との間に隙間が生じる。
連結アーム54と開閉駆動ロッド55とは、例えばねじで連結される。連結アーム54は、例えばステンレス鋼製である。
開閉駆動ロッド55は、長尺のロッド部材で、硬い部材である。開閉駆動ロッド55は、例えばステンレス鋼製である。開閉駆動ロッド55は、保護パイプ22の内部を貫通し、連結アーム54と把持部20とを接続する。
上述のように、スライダ51、ばね52、把持駆動機構53は、第1方向Xに沿って配置され、第1方向Xに沿って移動または伸縮する。スライダ51、ばね52、把持駆動機構53を設けることにより、挟持操作部30を挟持操作したときに把持部20に挟持操作を伝達することができる。これにより、把持部20を挟持操作して、対象物を把持することができる。このような機構を有する把持器100は、操作性に優れる。
ばね52の内側にばね52の軸方向に沿ってガイドロッド56が配置される。スライダ51及びばね52は、ガイドロッド56に案内される。ガイドロッド56の一端は、連結アーム54の一端にネジで固定されている。ガイドロッド56の他端は、ばね固定面に固定される。
ばね52は、コイルスプリングの形状で、材質は、ピアノ線、ステンレス、硬鋼線、チタン合金等であるので、丈夫で耐久性に優れる。使用頻度、コスト等を考慮し、適切な材質のばね52を採用することができる。
また、ばね52は、ガイドロッド56から容易に取り外すことができる。具体的には、ガイドロッド56を連結アーム54に向かって左回転させて連結アーム54から取り外す。そして、スライダ51とばね52からガイドロッド56を抜き取ることで、ばね52を取り出すことができる。なお、ガイドロッド56の端部は、右ネジ切りしている。
ばね52は、ばね52の許容たわみ量以内での使用であれば、最低10万回の伸縮には耐えうる。
このように、本実施形態に係る把持器100のばね52は、耐久性に優れるものであり、破損した場合にも容易に交換することができる。
次に、図2から図5を参照して、把持器100の操作手順について簡単に説明する。図2から図5は、本実施形態に係る把持器100の操作手順の概略を説明するための図である。
図2は、本実施形態に係る把持器100の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器100の主要部を拡大した操作開始前の状態(デフォルト状態)を示す概略構成図である。デフォルト状態では、把持操作は入力されてなく、図2に示すように、挟持アーム部材21の左挟持アーム部材21L及び右挟持アーム部材21Rは開いている。
図3は、本実施形態に係る把持器100の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器100の主要部を拡大した第1操作の状態を示す概略構成図である。第1操作では、挟持操作部30を矢印T11方向にわずかに回動させた状態である。
挟持操作部30を矢印T11方向にわずかに回動させると、開閉駆動ロッド55が第1方向Xに沿って基端側Rに引かれ、左挟持アーム部材21L及び右挟持アーム部材21Rが閉じる。このとき、ばね52は作用していない。
図4は、本実施形態に係る把持器100の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器100の主要部を拡大した第2操作の状態を示す概略構成図である。第2操作では、挟持操作部30を、さらに矢印T11方向に回動させた状態である。第1操作から、挟持操作部30をさらに矢印T11方向に回動させると、ばね52が圧縮され、ばね52に弾性力が発生する。弾性力は、連結アーム54と開閉駆動ロッド55とを介して把持部20に伝達されて把持力となる。第2操作では、特定位置でラチェット機構57が働き、挟持操作部30がロックされる。このとき、把持部20の左挟持アーム部材21L及び右挟持アーム部材21Rは閉じた状態を維持する。
また、回動操作部40を操作することで、把持部20を第1方向X回りに回動させて対象物の姿勢を変えることができる。
図5は、本実施形態に係る把持器100の操作手順の概略を説明するための図であり、把持器100の主要部を拡大した第3操作の状態を示す概略構成図である。第3操作では、挟持操作部30を、さらに矢印T11方向に回動させた状態である。第2操作から、挟持操作部30をさらに矢印T11方向に回動させると、さらにばね52が圧縮され、把持部20の把持力が高まる。やがてラチェット機構57が働き、ラチェット機構57の解除が始まる。そして、挟持操作部30は図2のデフォルト状態の位置に戻り、それに伴い左挟持アーム部材21L及び右挟持アーム部材21Rが開く。
本実施形態に係る把持器100は、把持器本体10が、挟持操作部30の操作に伴って移動するスライダ51と、スライダ51の移動に伴って伸縮するばね52と、スライダ51の移動に伴って把持部20に把持操作を伝達する把持駆動機構53と、を備える。よって、例えば、ばね52の伸縮する方向を、スライダ51の移動方向に一致させる等することで、ばね52を安定して伸縮させ易くすることができる。その結果、耐久性及び操作性に優れる。
また、保護パイプ22とグリップ部112との交差角度θ(°)を、10°から40°とすることで、把持器100をシェイクハンド式で把持することができ、さらに第1方向Xに沿って移動するスライダ51及び第1方向Xに沿って伸縮するばね52を有することで把持器100の操作性はさらに優れる。
本発明は上記実施形態に開示の構成のみに制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、把持器100の把持する対象物を、生体組織(一部を含む)や穿孔器具、切開器具等としたが、これらに限るものではない。例えば、把持器100の把持する対象物を縫合針とし、把持器100を持針器として使用することができる。
本発明に係る把持器によれば、耐久性に優れ、且つ高品質である。よって、産業上利用可能性は大である。
10 把持器本体
11 ケーシング
20 把持部
21 挟持アーム部材
21L 左挟持アーム部材
21R 右挟持アーム部材
22 保護パイプ
30 挟持操作部
31 挟持操作レバー
40 回動操作部
41 回動操作ホイール
51 スライダ
52 ばね
53 把持駆動機構
54 連結アーム
55 開閉駆動ロッド
56 ガイドロッド
57 ラチェット機構
60 挟持操作伝達部
61 回動操作伝達部
100 把持器
111 ケーシング本体部
112 グリップ部
113 洗浄ポート

Claims (6)

  1. 対象物を把持する把持器であって、
    ケーシングと、第1方向に延びる保護パイプと、を有する把持器本体と、
    前記保護パイプの先端に接続され、前記対象物を挟持する挟持アーム部材を有する把持部と、
    前記把持器本体に対して第2方向回りに回転可能に固定され、前記把持部を挟持操作する挟持操作部と、
    を備え、
    前記把持器本体は、
    前記挟持操作部の操作に伴って移動するスライダと、
    前記スライダの移動に伴って伸縮するばねと、
    前記スライダの移動に伴って前記把持部に把持操作を伝達する把持駆動機構と、
    を備える把持器。
  2. 前記挟持操作部の前記把持部側に前記第2方向回りに回転可能に固定され、前記把持部に回動操作を伝達する回動操作部を備える請求項1に記載の把持器。
  3. 前記把持器本体の基端側に一体に形成されたグリップ部を備え、
    前記保護パイプと前記グリップ部との交差角度は、10°から40°である、
    請求項1又は2に記載の把持器。
  4. 前記スライダは、前記第1方向に沿って移動する請求項1から3のいずれか1項に記載の把持器。
  5. 前記挟持操作部が操作されて前記スライダが移動するときに前記ばねが圧縮し、前記挟持操作部の操作が解除されて前記スライダが移動するときに前記ばねが伸長する、請求項1から4のいずれか1項に記載の把持器。
  6. 前記ばねの内側にガイドロッドが配置され、
    前記スライダは筒状であり、前記スライダ及び前記ばねは前記ガイドロッドに案内される、
    請求項5に記載の把持器。
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