JPH07275253A - 外科用器具 - Google Patents

外科用器具

Info

Publication number
JPH07275253A
JPH07275253A JP6093127A JP9312794A JPH07275253A JP H07275253 A JPH07275253 A JP H07275253A JP 6093127 A JP6093127 A JP 6093127A JP 9312794 A JP9312794 A JP 9312794A JP H07275253 A JPH07275253 A JP H07275253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surgical
instrument
operating
surgical instrument
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6093127A
Other languages
English (en)
Inventor
Itaru Okubo
到 大久保
Takatomo Hisamatsu
孝知 久松
Yutaka Misawa
裕 三澤
雅博 ▲ぬで▼島
Masahiro Nudeshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP6093127A priority Critical patent/JPH07275253A/ja
Publication of JPH07275253A publication Critical patent/JPH07275253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の外科用器具1は、長尺な器具本体2
と、該器具本体2の先端部21に設けられた外科動作手
段(鉗子)4と、器具本体2の基端側に設けられ、外科
動作手段4等を遠隔操作する操作部8と、操作部8での
操作を伝達する長尺な伝達部材と、該伝達部材の長手方
向の移動を外科動作手段4の開閉動作に変換する変換手
段5と、外科動作手段4の支持部材である主ピン6と、
伝達部材3に沿って形成され、外科動作手段4の近傍に
開口する連通路を有するチャンネル手段とで構成されて
いる。 【効果】チャンネル手段を介して観察または処置が可能
であり、外科動作手段を操作部に対し容易に回転するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鉗子、鋏のよう
な外科用器具、特に、腹腔鏡下手術に用いるのに好適な
外科用器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先端に設けられた鉗子機構を基端側の操
作部にて遠隔操作する構成の鉗子が知られている(実公
平2−46327号公報)。この鉗子は、先端に開閉可
能な一対の把持部材(8a、8b) よりなる把持部(鉗子機
構)を有し、この把持部に連設された中空の軸部(6) の
基端に、一対のハンドル部材(4a、4b) よりなるハンドル
部(4) を設け、ハンドル部材(4b)を回動操作することに
より、軸部に内蔵された軸芯部(12)が牽引されて長手方
向に移動し把持部材(8a、8b) が開閉するよう構成したも
のである。そして、軸部(6) は、ハンドル部(4) に対し
回転可能に取り付けられており、軸部(6) の基端部に形
成された突片(21)を操作して、軸部(6) およびその先端
の把持部(8) を回転する。これにより、生体組織を把持
する方向を変えることができる。
【0003】ところで、近年、虫垂や胆嚢の切除術等に
おいて、従来の開腹手術に代わり、非開腹で行う腹腔鏡
下手術が注目されている。この腹腔鏡下手術は、図16
に示すように、腹壁100を貫通して腹腔101内に例
えば4本のトロカール管107を挿入し、その内の1本
のトロカール管107を介して挿入した光ファイバーに
よる小型カメラ102で腹腔101内をモニター画像1
03に映し、このモニター画像103を見ながら、他の
トロカール管107を介してそれぞれ挿入された鉗子1
04、鋏105および電気メス106を適宜操作して、
所望の外科的処置を腹腔101内で行うものである。
【0004】このような腹腔鏡下手術においては、例え
ば切開部を局部的に観察したり、洗浄液、薬液等を注入
したりする処置が必要となるが、トロカール管107の
数が限定されていることから、例えば鋏105をトロカ
ール管107から抜き取り、そのトロカール管107を
用いて前記局部的観察や処置を行なわねばならず、その
ため、多大な手間がかかり、手術時間が長くなり、感染
の危険も増大するという問題がある。また、腹壁100
を貫通するトロカール管107を必要な数増やすことも
可能であるが、この場合には、患者の負担が増大するの
で好ましくない。
【0005】そこで、このような問題を解決するものと
して、例えば、鉗子の軸部に局部的観察のための光ファ
イバー束を内蔵させて、鉗子機能と観察機能とを併有す
る器具とすることが提案されているが、このような器具
では、軸部およびその先端の把持部(鉗子機構)をハン
ドル操作部に対し回転することができない。すなわち、
軸部および把持部をハンドル操作部に対し回転可能な構
成とすると、その回転に伴って、軸部内に固定されてい
る光ファイバー束がねじれを生じたり、鉗子機構を開閉
するための軸芯部に巻き付いたりし、悪影響を及ぼすか
らである。
【0006】従って、このような鉗子機能と観察機能と
を併有する器具では、器具全体を回転させない限り、鉗
子による生体組織を把持する方向を変えることができ
ず、操作性が劣る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外科
動作手段の本来の機能の他に、観察または処置機能を併
有し、かつ、外科動作手段を操作部に対し回転させるこ
とができる外科用器具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(18)の本発明により達成される。
【0009】(1) 長尺な器具本体と、該器具本体の
先端側に回転可能に設けられ、開閉または回動動作を行
う外科動作手段と、前記器具本体の基端側に設けられ、
前記外科動作手段を遠隔操作する操作部と、該操作部で
の操作により前記器具本体の長手方向に移動する長尺の
伝達部材と、前記伝達部材の移動を前記外科動作手段の
開閉または回動動作に変換する変換手段と、前記伝達部
材に沿って形成され、その一端が前記外科動作手段の近
傍に開口する連通路を有するチャンネル手段とを有する
外科用器具であって、前記操作部は、前記外科動作手段
を作動させるためのハンドル部と、前記外科動作手段を
操作部に対し回転させるための回転操作部と、前記チャ
ンネル手段を介して観察または処置を行うためのチャン
ネル操作部とを有することを特徴とする外科用器具。
【0010】(2) 前記伝達部材は、線状体で構成さ
れ、前記チャンネル手段は、前記線状体とほぼ平行に設
置された管状部材で構成される上記(1)に記載の外科
用器具。
【0011】(3) 前記伝達部材は、管体で構成さ
れ、前記チャンネル手段は、前記管体の内腔に挿通され
た管状部材で構成される上記(1)に記載の外科用器
具。
【0012】(4) 前記管状部材の基端部および先端
部の少なくとも一方が回転可能に支持されている上記
(2)または(3)に記載の外科用器具。
【0013】(5) 前記チャンネル手段の前記操作部
付近は、可撓性を有するチューブで構成されている上記
(2)ないし(4)のいずれかに記載の外科用器具。
【0014】(6) 前記伝達部材は、管体で構成さ
れ、前記チャンネル手段の連通路は、前記管体の内腔で
構成される上記(1)に記載の外科用器具。
【0015】(7) 前記外科動作手段は、その少なく
とも一方が駆動して開閉する一対の開閉部材で構成され
ている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の外科
用器具。
【0016】(8) 前記外科動作手段は、その少なく
とも一方が回動して開閉する一対の開閉部材で構成さ
れ、前記変換手段は、前記伝達部材の直線運動を前記開
閉部材の回動運動に変換するリンク機構で構成されてい
る上記(8)に記載の外科用器具。
【0017】(9) 前記開閉部材を前記器具本体に対
し回動可能に支持する支持部材を有し、該支持部材に形
成された孔内に前記チャンネル手段の先端部が位置する
上記(7)または(8)に記載の外科用器具。
【0018】(10) 前記支持部材は、小径部と大径部
とを有し、前記小径部において前記開閉部材を支持し、
前記大径部に前記孔が形成されている上記(9)に記載
の外科用器具。
【0019】(11) 前記伝達部材は、前記操作部に対
し回転可能に支持され、前記伝達部材を回転することに
より、前記外科動作手段が前記伝達部材ごと回転する上
記(1)ないし(10)のいずれかに記載の外科用器具。
【0020】(12) 前記回転操作部は、前記器具本体
の回転軸とねじれの位置にある軸を中心に回転する回転
部材を有し、該回転部材の回転力が前記器具本体に伝達
されて回転し、前記外科動作手段が前記器具本体ごと回
転するよう構成されている上記(1)ないし(11)のい
ずれかに記載の外科用器具。
【0021】(13) 前記回転操作部は、前記外科動作
手段の回転角度範囲を規制する回転規制手段を有する上
記(1)ないし(12)のいずれかに記載の外科用器具。
【0022】(14) 前記回転操作部は、前記外科動作
手段の回転角度を固定する回転角固定手段を有する上記
(1)ないし(13)のいずれかに記載の外科用器具。
【0023】(15) 前記ハンドル部は、固定ハンドル
と、該固定ハンドルに対し変位可能な可動ハンドルとで
構成され、前記可動ハンドルの変位に伴って前記伝達部
材が移動するよう構成されている上記(1)ないし(1
4)のいずれかに記載の外科用器具。
【0024】(16) 前記チャンネル操作部は、前記連
通路を介して流体を供給または吸引するためのコネクタ
を有する上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の外
科用器具。
【0025】(17) 前記チャンネル操作部は、前記連
通路に長尺な線状体を挿通するための挿入口を有する上
記(1)ないし(15)のいずれかに記載の外科用器具。
【0026】(18) 前記操作部は、操作部本体を有
し、前記チャンネル操作部は、前記操作部本体から離間
して設置されている上記(1)ないし(15)のいずれか
に記載の外科用器具。
【0027】
【実施例】以下、本発明の外科用器具を添付図面に示す
好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の外科用器具を鉗子に適用
した場合の構成例を示す全体側面図、図2および図3
は、それぞれ、図1に示す外科用器具の先端部付近の構
成を示す側面図、図4は、図1に示す外科用器具の先端
部付近の構成を示す分解斜視図、図5は、図1に示す外
科用器具の基端部付近の構成を示す部分断面側面図であ
る。なお、以下の説明において、図1〜図7、図9〜図
11、図13中の右側を「基端」、左側を「先端」とい
い、先端方向へ移動することを「前進」、基端方向へ移
動することを「後退」という。
【0029】図1〜図5に示す本発明の外科用器具(鉗
子)1は、主に、腹腔鏡下手術において使用されるもの
であり、長尺な器具本体2と、該器具本体2の先端部2
1に設けられた外科動作手段4と、器具本体2の基端側
に設けられ、外科動作手段4を遠隔操作する操作部8
と、操作部8での操作を伝達する長尺な伝達部材3と、
該伝達部材3の長手方向の移動を外科動作手段4の開閉
または回動動作に変換する変換手段5と、外科動作手段
4の支持部材である主ピン6と、伝達部材3に沿って形
成されたチャンネル手段7とで構成されている。以下、
これらの構成要素について順次説明する。
【0030】器具本体2は、内部に伝達部材3等を収納
し得る空間が形成された中空の長尺部材であり、その先
端部には、後述する変換手段5を介して外科動作手段4
が設置されている。また、器具本体2の基端は、後述す
る操作部本体81に対し、回転可能に支持されている。
【0031】器具本体2の横断面形状は、例えば、円
形、楕円形、多角形等、特に限定されず、円形の場合、
その外径は、前記トロカール管107に挿入可能な程度
とされる。具体的には、器具本体2の外径は、5〜18
mm程度とするのが好ましい。
【0032】なお、図示の構成では、器具本体2は、ト
ロカール管107への挿入を考慮して、直線状をなして
いるが、これに限らず、所望の形状に予め湾曲または屈
曲したものであってもよい。また、図16の一点鎖線で
示すように、器具本体2が、所望の形状に湾曲または屈
曲可能なものであってもよい。このような構成とした場
合には、外科動作手段4による生体組織上の外科的処置
や、チャンネル手段7による観察または処置が可能な領
域が拡大し、また、より適正な姿勢でそれらを行うこと
が可能となる。
【0033】伝達部材3は、線状体31と、該線状体3
1の基端側に連結された管状の連結部材32とで構成さ
れている。この場合、連結部材32は、線状体31が器
具本体2の基端から突出した部分の操作部本体81内部
に、器具本体2と同心的に設置されている(図5参
照)。
【0034】線状体31としては、例えば、ステンレス
鋼、真鍮、タングステン、アルミニウム、銅、炭素鋼、
超弾性合金等よりなる金属線や、ポリアミド(全芳香族
系ポリアミド)、ポリエステル、高分子量ポリエチレ
ン、フッ素系樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレ
ン、硬質ポリ塩化ビニル、カーボン繊維等の比較的高張
力に耐え得る材料よりなる繊維(以下、高張力繊維とい
う)を素線とするもの、あるいは、これらの素線のうち
の任意のものの集合体または複合体を用いることができ
る。
【0035】素線の集合体による線状体31としては、
例えば、1本以上の前記素線(特に金属線)の外周に、
1本以上の同種または異種の素線を所定方向に巻き付け
(例えばコイル状に)、さらにその外周に1本以上の同
種または異種の素線を前記と逆方向に巻き付けたもの
(撚線)が好適に使用される。このような線状体によれ
ば、操作部8における牽引操作に対する追従性に優れる
とともに、線状体31を回転したときに、ねじれや曲げ
による長さの変化(歪み)が抑制されるという利点があ
る。
【0036】線状体31の外径は、特に限定されない
が、本実施例の場合、1.0〜2.5mm程度、特に1.
0〜1.5mm程度とするのが好ましい。
【0037】図2および図3に示すように、外科動作手
段4は、生体組織を挟持し得る鉗子機構を構成するもの
で、器具本体2の先端部に主ピン(支持部材)6により
回動可能に支持された一対の可動挟持片41、42で構
成されている。これらの可動挟持片41、42の内側接
合面には、把持物の滑りを防止するための微小な凹凸4
3が形成されている。
【0038】伝達部材31の直線運動(前進、後退)
は、変換手段5により可動挟持片41、42の開閉動作
に変換される。この変換手段5は、リンク機構で構成さ
れている。すなわち、一方の可動挟持片41の主ピン6
より基端側には、延長部51が形成され、その基端部
は、連結ピン56によりリンク54の先端部に回動可能
に支持されている。また、他方の可動挟持片42の主ピ
ン6より基端側には、延長部52が形成され、その基端
部は、連結ピン55によりリンク53の先端部に回動可
能に支持されている。リンク53および54の基端部
は、それぞれ、連結ピン57により伝達部材3の先端部
に回動可能に支持されている。
【0039】このような延長部51、52、リンク5
3、54、主ピン6および連結ピン55、56、57に
より、伝達部材3の直線運動を可動挟持片41、42の
回動運動に変換するリンク機構が構成される。図2に示
す状態から、伝達部材3が前進すると、変換手段5のリ
ンク機構が作用して、図3に示すように、可動挟持片4
1、42が回動して開く。伝達部材3が後退すると、可
動挟持片41、42は閉じる。
【0040】図4に示すように、器具本体2の先端部2
1には、器具本体2の先端へ解放する一対の切欠き22
が設けられており、これらの切欠き22内に、変換手段
5のリンク機構が挿入される。なお、図4中では、外科
動作手段4および変換手段5の記載は省略されている。
【0041】主ピン6は、図4中上方から順に円柱状の
大径部61と、円柱状の小径部62と、角柱状の嵌入部
63とを一体的に形成した部材である。可動挟持片4
1、42は、小径部62において回動可能に支持され
る。また、大径部61には、その一方の外周面から反対
側の外周面まで貫通する孔64が形成されている。
【0042】器具本体2の先端部21には、主ピン6の
大径部61が嵌入される円形の孔23と、主ピン6の嵌
入部63が嵌入する四角形の孔24とが形成されてお
り、可動挟持片41、42が小径部62に挿通された状
態で、嵌入部63および大径部61をそれぞれ孔24お
よび23に嵌入する。これにより、可動挟持片41、4
2は、先端部21の下部内面と、大径部61の底面との
間に挟持されて、小径部62の周囲での回転のみが許容
される。また、大径部61を貫通する孔64は、器具本
体2の内部に位置し、この孔64には、後述するチャン
ネル手段7の管状部材71の先端部が挿通される。
【0043】なお、嵌入部63の横断面形状は、図示の
ごとき形状に限定されず、例えば、三角形、六角形、半
円形、一文字状、十文字状、L字状等の非円形のもので
あってもよく、また、嵌入部63は、ねじであってもよ
い。さらに、嵌入部63の横断面形状は、円形であって
もよい。
【0044】嵌入部63が前記ねじや円形の場合、主ピ
ン6が回転しないように、大径部61および/または嵌
入部63を器具本体2に対しかしめ等で固定する。ま
た、嵌入部63が非円形の場合でも、脱落しないよう
に、器具本体2に対して固定するのが好ましい。さら
に、連結ピン55、56、57においても、かしめ、一
体成型等の脱落防止のための対策を講じるのが好まし
い。
【0045】チャンネル手段7は、器具本体2内に、伝
達部材3とほぼ平行に設置された管状部材71で構成さ
れている。この管状部材71の基端部は、後述する操作
部8まで延長され(図5参照)、先端部は、主ピン6の
孔64に挿通される(図4参照)。管状部材71の内部
に形成された連通路72は、管状部材71の先端に開放
している。すなわち、連通路72の先端開口73は、外
科動作手段4の近傍に位置している。なお、管状部材7
1の先端部は、主ピン6の孔64に対し、回転可能に支
持されていても、固定的に支持されていてもよい。
【0046】図5に示すように、器具本体2の基端側に
は、外科動作手段4の開閉および回転等を遠隔的に操作
する操作部8が設けられている。この操作部8は、操作
部本体81と、外科動作手段4を作動させるハンドル部
82と、外科動作手段4を操作部8に対し器具本体2ご
と回転させる回転操作部87と、チャンネル手段7を介
して観察または処置を行うためのチャンネル操作部92
とを有している。
【0047】ハンドル部82は、操作部本体81に対し
固定的または一体的に設けられた固定ハンドル83と、
該固定ハンドル83に対し開閉(回動)する可動ハンド
ル84とで構成されている。可動ハンドル84は、軸部
材85により操作部本体81に対し回動可能に取り付け
られている。また、可動ハンドル84の図5中上部は、
連結部材32の基端に固着されたほぼ球状の連結部材継
手要素86を回転可能に支持している。なお、連結部材
継手要素86は、回転可能なものであればよく、その形
状は球状に限定されるものではない。
【0048】可動ハンドル84を閉じる方向に、すなわ
ち図5中時計回りに回動させると、連結部材継手要素8
6が基端側へ移動し、連結部材32および線状体31よ
りなる伝達部材3が基端側へ牽引され、後退する。逆
に、可動ハンドル84を開く方向に、すなわち図5中反
時計回りに回動させると、連結部材継手要素86が先端
側へ移動し、伝達部材3が前進する。
【0049】また、固定ハンドル83と可動ハンドル8
4との間には、可動ハンドル84の回動の軌跡を特定す
るガイド手段821が設けられている。このガイド手段
821は、可動ハンドル84の下端部より内側に延出す
る円弧状板片よりなる第1ガイド部材822と、固定ハ
ンドル83下端部より内側に延出し、第1ガイド部材8
22が挿入可能なさや状の第2ガイド部材823とで構
成されている。
【0050】このようなガイド手段821には、固定ハ
ンドル83に対する可動ハンドル84の角度(開度)、
すなわち、両可動挟持片41、42の開度(把持力)を
固定するためのロック手段(図示せず)が設けられてい
るのが好ましい。
【0051】このロック手段としては、例えば、第1ガ
イド部材822および第2ガイド部材823の一方に形
成された微小な凹凸(抵抗体)と、他方に形成されその
凹部に嵌合し得る凸部とで構成されたものが挙げられ
る。また、ロック手段は、摩擦材を有するものやラチェ
ット機構であってもよい。
【0052】さらに、このようなロック手段の設置位置
は、ハンドル部82に限定されず、例えば、操作部本体
81内や、器具本体2の先端部であってもよい。また、
特開平6−14874号公報に記載されているような、
ロック手段のON/OFF手段があってもよい。
【0053】回転操作部87は、操作部本体81に対
し、器具本体2の回転軸とねじれの位置にある軸を中心
に回転可能に支持された円盤状の回転部材88と、該回
転部材88の片面に同軸で接合されたプーリー89と、
器具本体2の基端部外周に形成された溝25とプーリー
89との間に90°ねじった状態で掛け回されたエンド
レスベルト90と、外科動作手段4の回転角度範囲を規
制する回転規制手段91とで構成されている。回転規制
手段91は、回転部材88の外周部に立設されたピン9
11と、操作部本体81に形成され、ピン911に係止
し得る係止部912とで構成されている。
【0054】回転部材88を所定方向に回転すると、プ
ーリー89が回転し、その回転力がエンドレスベルト9
0を介して器具本体2に伝達され、器具本体2が回転す
る。これにより、外科動作手段4は、器具本体2ごと回
転する。この場合、回転部材88は、図5に示す状態か
ら反時計回りにほぼ1回転すると、ピン911が係止部
912に係止してそれ以上の回転が規制され、逆方向の
回転についても同様である。これにより、外科動作手段
4の回転可能な角度範囲は、所望の角度範囲(例えば1
80〜330°)に規制される。
【0055】図示の回転部材88は、操作部本体81の
ハンドル部82より先端側の下部に突出するように、す
なわちハンドル部82を握った手の人差し指で回転操作
し得る位置および方向に設置されているため、ハンドル
部82のハンドル操作と回転操作部87の回転操作とを
片手で行うことができ、操作性に優れる。
【0056】なお、回転操作部87は、図示のごときベ
ルト伝動機構によるものに限らず、例えば、歯車伝動機
構、チェーン伝動機構によるものでもよい。器具本体2
の回転をそれとねじれの位置にある軸で回転する手動回
転部材により行うための歯車伝動機構としては、例え
ば、一対のスクリューギアによるもの、一対のベベルギ
アによるもの、ウォームギアによるものが挙げられる。
また、回転操作部87には、後述する回転角固定手段が
設けられていてもよい。
【0057】チャンネル操作部92は、操作部本体81
の基端に設置されたコネクタ93で構成され、該コネク
タ93の基端側開口の外周部には、コネクタ93と他の
器具とを接合する接合部(ねじ部)94が形成されてい
る。器具本体2の基端より突出したチャンネル手段7の
管状部材71は、連結部材32の内部を通り、連結部材
継手要素86の内腔に挿通され、その基端がコネクタ9
3の先端部に連結されている。これにより、管状部材7
1内の連通路72と、コネクタ93の内腔とが連通す
る。
【0058】コネクタ93の内腔は、先端に向けてその
内径が漸減するテーパ状をなしている。このようなコネ
クタ93は、操作部本体81に対し、好ましくは回転可
能に設置されている。
【0059】接合部94は、例えばルアーテーパロック
のようなロック機構を構成し、他の器具(例えば、雄型
コネクタ)との接合を確実に行う。また、接合部94に
は、気腹用ガスの漏れを防止するための逆止弁を設置ま
たは接続することもできる。
【0060】このようなチャンネル操作部92において
は、コネクタ93より管状部材71内の連通路72に、
例えば薬液、洗浄液、検査液、空気のような所望の流体
を注入することができる。さらに、コネクタ93より流
体を吸引することもできる。
【0061】また、コネクタ93は、管状部材71内の
連通路72に、例えば、光ファイバーの束よりなる内視
鏡やライトガイド、レーザー照射用ファイバー、誘導用
ポインタファイバー、内視鏡用処置具、針、ワイヤ、カ
テーテル等の長尺な線状体を挿入するための挿入口とし
ても機能する。この場合、前述したように、コネクタ9
3の内腔は、テーパ状をなしているため、内視鏡等の線
状体を挿入し易く、また、先端部が先細り形状の雄型コ
ネクタを嵌合した場合に、その先端部がコネクタ93の
内面にきつく嵌合し、液密な嵌合を得ることができる。
【0062】次に、外科用器具1の作用について説明す
る。可動ハンドル84が開いた状態(図5に示す状態)
から、ハンドル部82を手で握り、可動ハンドル84を
図5中時計回りに回動させると、連結部材継手要素86
が基端方向へ移動し、伝達部材3が基端側へ牽引され
る。これに伴い、器具本体2の先端部21においては、
変換手段5のリンク機構が伸長し、図3に示す開状態の
可動挟持片41、42が、主ピン6を中心に回動して閉
じる(図2に示す状態)。
【0063】逆に、可動ハンドル84が閉じた状態か
ら、可動ハンドル84を図5中反時計回りに回動させる
と、連結部材継手要素86が先端方向へ移動し、伝達部
材3が先端側へ押圧される。これに伴い、器具本体2の
先端部21においては、変換手段5のリンク機構が収縮
し、図2に示す閉状態の可動挟持片41、42が、主ピ
ン6を中心に前記と逆方向に回動して開く(図3に示す
状態)。
【0064】このように、可動挟持片41、42の開閉
は、可動ハンドル84の開閉操作に連動しており、両可
動挟持片41、42の開度(把持力)は、固定ハンドル
83および可動ハンドル84の開度(握持力)に対応し
ている。この場合、ガイド手段821の作用により、可
動ハンドル84の開閉操作は、再現性良く、ガタツキ等
を生じることなく円滑に行われる。また、ガイド手段8
21に前述したロック手段が設けられている場合には、
両可動挟持片41、42の開度(把持力)を維持、固定
することができる。
【0065】回転操作部87においては、可動挟持片4
1、42の開閉(開度)にかかわらず、例えばハンドル
部82を握った手の人差し指で回転部材88を回転する
と、プーリー89が回転し、その回転力がエンドレスベ
ルト90を介して器具本体2に伝達され、器具本体2が
回転規制手段91により規制された所定の角度範囲で回
転する。これにより、外科動作手段4は、器具本体2ご
と回転し、生体組織を把持する方向を変えることができ
る。
【0066】また、伝達部材3の基端に連結された連結
部材継手要素86が回転可能なため、前記器具本体2の
回転に伴って、伝達部材3も回転する。この場合、線状
体31は、器具本体2の回転軸に対し、若干偏心して回
転する。
【0067】管状部材71の先端部が主ピン6の孔64
内に固定されている場合には、前記器具本体2の回転に
伴って、管状部材71も回転する。この場合、管状部材
71の基端側のコネクタ93が操作部本体81に対し回
転可能に支持されていれば、管状部材71は、ねじれを
生じず、また、線状体31に巻き付くこともない。
【0068】また、管状部材71の先端部が主ピン6の
孔64に対し回転可能に支持されている場合には、器具
本体2が回転しても管状部材71は回転しないが、管状
部材71は、連結部材32および連結部材継手要素86
内に挿通されているため、ねじれを生じたり、線状体3
1に巻き付いたりすることはない。
【0069】なお、管状部材71の先端部が主ピン6の
孔64に対し回転可能に支持され、かつコネクタ93が
操作部本体81に対し回転可能に支持されている場合に
は、コネクタ93を回転操作することにより、チャンネ
ル手段7を器具本体2とは独立して回転することがで
き、例えば、管状部材71の先端開口73を偏心して設
けた場合、それを所望の方向へ向けることができる。そ
して、チャンネル手段7内に通したバスケット鉗子等の
処置具先端を、コネクタ93を回転させることによって
回転可能とすることができる。
【0070】チャンネル操作部92においては、コネク
タ93の接合部94にシリンジ等の液体注入手段(図示
せず)を接続し、コネクタ93より例えば洗浄液を注入
する。注入された洗浄液は、管状部材71内の連通路7
2を通って先端開口73より噴出し、可動挟持片41、
42を洗浄する。なお、このような洗浄は、臓器等の生
体組織に対しても行うことができる。また、同様に、コ
ネクタ93より薬液や検査液を注入することもできる。
さらに、コネクタ93にシリンジ等の吸引手段(図示せ
ず)を接続し、先端開口73より液体や気体を吸引する
こともできる。
【0071】また、コネクタ93より、光ファイバーの
束よりなる内視鏡(図示せず)を挿入し、連通路72内
を前進させ、内視鏡の先端を先端開口73より露出させ
ることにより、外科用器具1の先端方向を観察すること
ができる。さらに、コネクタ93より、例えば注射針等
の針、ワイヤ、レーザ光照射用の光ファイバー束を挿入
し、その先端を先端開口73より突出させることによ
り、これらに応じた外科的処置を施すことができる。さ
らに、特開平5−337073号公報に記載されている
ような、目的臓器へ鉗子を誘導するためのポインタ用フ
ァイバーの挿通を行うこともできる。
【0072】図6は、本発明の外科用器具における操作
部の他の構成例を示す部分断面側面図である。以下、図
6に示す操作部8Aの前記操作部8と相違する点につい
て説明する。
【0073】操作部8Aにおいては、線状体31の基端
は、可動ハンドル84の上部に回転可能に支持された連
結部材継手要素86に固定されている。また、管状部材
71の基端には、可撓性を有するチューブ74の先端が
接続され、チューブ74の基端は、コネクタ93の先端
に接続されている。これにより、コネクタ93の内腔
と、管状部材71の連通路72とが、チューブ74の内
腔を介して連通する。また、コネクタ93は、操作部本
体81の上部基端に固定されている。
【0074】チューブ74の構成材料としては、例えば
軟質ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等の柔軟性を有する樹脂や、天然ゴム、
イソプレンゴム、ポリウレタン、スチレンゴム、ブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の各種弾性材料
が挙げられる。
【0075】また、回転規制手段91は、回転部材88
の外周部に立設されたピン911と、操作部本体81の
プーリー89を介して対抗する位置にそれぞれ形成さ
れ、ピン911に係止し得る一対の係止部912および
913とで構成されている。この回転規制手段91で
は、2つの係止部912、913により、回転部材88
は、約半回転の範囲(前記操作部8に比べ半分の範囲)
で回転が可能となり、外科動作手段4の回転可能な角度
範囲は、好ましくは180°以下、より好ましくは90
〜180°程度に規制される。
【0076】このような操作部8Aでは、回転部材88
を回転すると器具本体2が回転し、これに伴い、伝達部
材3が連結部材継手要素86とともに回転する。この場
合、伝達部材3の回転角度範囲は、前述したように半回
転以下に規制されているため、線状体31がチューブ7
4に巻き付くことはない。
【0077】また、管状部材71の先端部が主ピン6の
孔64内に固定されている場合には、前記器具本体2の
回転に伴って、管状部材71も回転する。この場合、コ
ネクタ93は回転しないため、管状部材71とコネクタ
93との間を接続する可撓性のチューブ74がねじれて
この回転を吸収する。従って、管状部材71は、ねじれ
を生じず、また、線状体31に巻き付くこともない。そ
して、伝達部材3の回転角度範囲は、前述したように半
回転以下に規制されているため、チューブ74が過剰に
ねじれてその内腔が閉塞したり破損したりすることもな
い。
【0078】また、管状部材71の先端部が主ピン6の
孔64に対し回転可能に支持されている場合には、器具
本体2が回転しても管状部材71はほとんど回転せず、
前記と同様、管状部材71は、ねじれを生じたり、線状
体31に巻き付いたりすることはない。
【0079】なお、操作部8Aにおいて、例えばチュー
ブ74の途中やチューブ74と管状部材71との接合部
に、回転可能なジョイント(図示せず)設けてもよく、
あるいは、コネクタ93が操作部本体81に対し回転可
能に設置されていてもよい。
【0080】図7は、本発明の外科用器具における操作
部の他の構成例を示す部分断面側面図、図8は、図7中
のX−X線断面図である。以下、図7、図8に示す操作
部8Bの前記操作部8と相違する点について説明する。
【0081】操作部8Bにおいては、線状体31の基端
は、連結部材32に連結され、該連結部材32は、可動
ハンドル84の上部に回転可能に支持された連結部材継
手要素86に固着されている。
【0082】また、管状部材71の基端には、前記チュ
ーブ74と同様のチューブ75の先端が接続されてい
る。このチューブ75は、連結部材32の内部を通り、
連結部材継手要素86の内腔に挿通され、操作部本体8
1の基端より操作部本体81外へ出て、その基端がチャ
ンネル操作部92の前記と同様のコネクタ93の先端部
に連結されている。これにより、管状部材71内の連通
路72と、コネクタ93の内腔とが、チューブ75の内
腔を介して連通する。
【0083】この場合、チャンネル操作部92は、操作
部本体81から離間して設置されており、可撓性を有す
るチューブ75によりその方向や姿勢が自由に設定でき
るため、操作性に優れる。
【0084】また、回転操作部87は、器具本体2の基
端部に固着され、器具本体2と同軸で回転する回転部材
95を有する。例えばハンドル部82を握った手の人差
し指で回転部材95を回転すると、外科動作手段4が器
具本体2ごと回転する。なお、この回転部材95の外周
面には、滑り止め用の微小な凹凸951が形成されてい
る。
【0085】また、回転部材95の片面の外周部には、
前記と同様のピン914が立設されている。これによ
り、回転部材95は、図8の一点鎖線で示すように、ピ
ン914が操作部本体81の一方の側面に当接した状態
から他方の側面に当接するまでの範囲で回転可能とな
る。
【0086】このような操作部8Bには、外科動作手段
4の回転角度を固定する回転角固定手段として、Oリン
グ96が設けられている。すなわち、回転部材95の先
端側の面に、器具本体2の外周に設置されたゴム等の弾
性材料よりなるOリング96が圧着されている。これに
より、回転部材95は、Oリング96との摩擦力により
その回転角度が維持、固定され、外科動作手段4の回転
角度(姿勢)が固定される。
【0087】なお、回転角固定手段の構成は、Oリング
96等の摩擦材によるものに限らず、例えば、微小な凹
凸の嵌合によるものや、ラチェット機構による回転防止
構造であってもよい。
【0088】このような操作部8Bを有する外科用器具
では、伝達部材3および管状部材71が回転可能に設置
されているため、前記と同様に、回転部材95の回転操
作により器具本体2が回転しても、伝達部材3および管
状部材71がねじれたり絡み合ったりすることはない。
【0089】図9、図10および図11は、本発明の外
科用器具の他の構成例を示す断面図である。このうち、
図9および図10は、それぞれ、外科用器具の先端部付
近の構成を示す断面平面図および断面側面図、図11
は、外科用器具の基端部付近の構成を示す部分断面側面
図である。以下、これらの図に示す外科用器具を前記外
科用器具1と相違する点について説明する。
【0090】図9〜図11に示す外科用器具は、伝達部
材3が主に管体33で構成されている。この管体33の
先端部は、切り欠かれ、さらにその先端には、板片34
が形成されており、この板片34の先端が、連結ピン5
7によりリンク53および54の基端部に連結されてい
る。
【0091】管体33の構成材料としては、例えば、ス
テンレス鋼、真鍮、アルミニウム、銅、炭素鋼、超弾性
合金等の各種金属や、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリエステル、高分子量ポリエチレン、フ
ッ素系樹脂、ポリカーボネート、硬質ポリ塩化ビニル、
ABS樹脂、ポリイミド等の各種樹脂等が挙げられる。
【0092】また、チャンネル手段7の管状部材71
は、管体33内に挿通され、その先端部は、主ピン6の
孔64に挿通されている。この場合、前記と同様、管状
部材71の先端部は、主ピン6に対し回転可能に支持さ
れていても、固定的に支持されていてもよい。
【0093】また、図11に示すように、操作部8C
は、前記操作部8と同様の、操作部本体81と、ハンド
ル部82と、回転操作部87と、チャンネル操作部92
とを有している。この場合、管体33の基端部は、器具
本体2の基端より操作部本体81内に突出し、さらにそ
の基端は、可動ハンドル84の上部に回転可能に支持さ
れた連結部材継手要素86に固定されている。また、管
体33内に挿通されている管状部材71の基端部は、連
結部材継手要素86の内腔を通り、その基端がコネクタ
93の先端部に連結されている。これにより、管状部材
71内の連通路72と、コネクタ93の内腔とが連通す
る。
【0094】このような構成の外科用器具では、管体3
3および管状部材71が回転可能に設置され、管状部材
71が管体33内に挿通されているため、前記と同様
に、回転部材88の回転操作により器具本体2が回転し
ても、伝達部材3および管状部材71がねじれたり絡み
合ったりすることはない。
【0095】図12および図13は、本発明の外科用器
具の他の構成例を示す図である。このうち、図12は、
外科用器具の先端部付近の構成を示す斜視図、図13
は、外科用器具の基端部付近の構成を示す部分断面側面
図である。以下、これらの図に示す外科用器具を前記外
科用器具1と相違する点について説明する。
【0096】図12、図13に示す外科用器具は、伝達
部材3が主に管体33で構成されており、管体33の内
腔は、チャンネル手段7の連通路76を構成している。
この管体33の先端部には、リンク機構による変換手段
5を介して前記と同様の外科動作手段4が設置されてい
る。
【0097】すなわち、図12に示すように、一方の可
動挟持片41は、第1の主ピン(支持部材)6aによ
り、他方の可動挟持片42は、第2の主ピン(支持部
材)6bにより、それぞれ器具本体2の先端部の下側お
よび上側に回動可能に支持されており、両主ピン6a、
6bの間に管体33の先端部が位置している。
【0098】可動挟持片41の延長部51の基端部に
は、上方へ突出する連結ピン56を介してリンク54の
先端部が回動可能に支持されている。また、他方の可動
挟持片42の延長部52の基端部には、下方へ突出する
連結ピン55を介してリンク53の先端部が回動可能に
支持されている。リンク53および54の基端部は、そ
れぞれ、連結ピン57aおよび57bにより管体33の
下側および上側に回動可能に支持されている。
【0099】管体33が基端側へ移動すると、変換手段
5のリンク機構が伸長し、可動挟持片41、42が、そ
れぞれ第1の主ピン6aおよび第2の主ピン6bを中心
に回動して開き、管体33が先端側へ移動すると、変換
手段5のリンク機構が収縮し、可動挟持片41、42
が、それぞれ第1の主ピン6aおよび第2の主ピン6b
を中心に前記と逆方向に回動して閉じる。
【0100】また、図13に示すように、操作部8D
は、前記操作部8Bと同様の、操作部本体81と、ハン
ドル部82と、回転操作部87と、チャンネル操作部9
2とを有している。この場合、管体33の基端部は、器
具本体2の基端より操作部本体81内に突出し、さらに
その基端は、可動ハンドル84の上部に回転可能に支持
された連結部材継手要素86に固定されている。また、
チューブ75は、連結部材継手要素86の内腔に挿通さ
れ、その先端部は、管体33の基端部内腔に好ましくは
液密に嵌入されている。これにより、管体33内の連通
路76と、コネクタ93の内腔とがチューブ75の内腔
を介して連通する。
【0101】このような構成の外科用器具では、伝達部
材3とチャンネル手段7とが単一の部材で構成されてい
るため、回転部材95の回転操作により器具本体2が回
転し、同時に管体33が回転しても、チャンネル手段7
のねじれや巻き付きは生じない。しかも、伝達部材3と
チャンネル手段7とが兼用であるため、器具本体2内で
のこれらの設置スペースが小さくてよく、よって、器具
本体2をより細くすることができるとともに、外科用器
具の先端部や操作部の構造も簡素化することができる。
【0102】図14および図15は、本発明の外科用器
具の他の構成例を示す断面図である。このうち、図14
は、外科用器具の先端部付近の構成を示す断面側面図、
図15は、外科用器具の基端部付近の構成を示す部分断
面側面図である。以下、これらの図に示す外科用器具を
図9〜図11に示す外科用器具と相違する点について説
明する。
【0103】図14に示すように、この外科用器具は、
器具本体2の先端側に、器具本体2から分割された管状
の先端回転部26を有している。この先端回転部26
は、器具本体2に対し、その外周面に形成されたリング
状の溝部271および凸部272を有する嵌合部27に
より、回転可能にかつ抜けないように連結されている。
【0104】先端回転部26の内壁には、その軸方向に
沿って対抗する一対のガイド溝28が形成されており、
先端回転部26内に挿通されている管体33の先端部外
周に突出した一対の突片34のそれぞれが、対応するガ
イド溝28に挿入されている。突片34がガイド溝28
に沿って摺動することで、管体33は、先端回転部26
に対し軸方向に移動することができるが、管体33が回
転すると、先端回転部26、変換手段5および外科動作
手段4が管体33と一体となって回転する。
【0105】また、図15に示すように、操作部8E
は、前記操作部8Cと同様の、操作部本体81と、ハン
ドル部82と、回転操作部87と、チャンネル操作部9
2とを有している。この場合、器具本体2の基端部は、
操作部本体81の先端部に固定されており、器具本体2
の基端より操作部本体81内に突出した管体33の外周
に、エンドレスベルト90が掛け回されている。
【0106】回転部材88を所定方向に回転すると、プ
ーリー89が回転し、その回転力がエンドレスベルト9
0を介して伝達部材である管体33に伝達され、管体3
3が回転する。これにより、先端回転部26、変換手段
5および外科動作手段4が回転する。また、管状部材7
1の先端部が主ピン6の孔64内に固定されている場合
には、管状部材71も同時に回転する。
【0107】この外科用器具では、管体33および管状
部材71が回転可能に設置され、管状部材71が管体3
3内に挿通されているため、前記と同様に、回転部材8
8の回転操作により管体33が回転しても、管体33お
よび管状部材71がねじれたり絡み合ったりすることは
ない。
【0108】また、この外科用器具では、器具本体2を
回転することなく外科動作手段4を回転することができ
るので、次のような利点を有する。
【0109】まず第1に、外科用器具が生体組織を直接
貫通して挿入される場合においても、器具本体2が回転
しないので、器具本体2の外周面と生体組織との間で摩
擦を生じ、ねじれやひきつりを生じることがない。
【0110】第2に、器具本体2の途中を屈曲または湾
曲させた場合でも、その屈曲または湾曲部は回転せず、
先端回転部26より先端側のみが回転するため、回転に
伴って先端回転部26が前記屈曲または湾曲部より基端
側の軸を中心に揺動することがない。従って、外科動作
手段4の外科的処置を施す目的部位への接近状態を維持
したまま外科動作手段4を回転してその姿勢(生体組織
を把持する方向)を変えることができる。
【0111】以上、本発明の外科用器具を図示の各実施
例について説明したが、本発明は、これらに限定される
ものではない。例えば、外科動作手段4の構成は、一方
が駆動して開閉する一対の開閉部材、すなわち、固定挟
持片と、該固定挟持片に対し回動する可動挟持片とで構
成されるものであってもよい。また、回動に限らず、例
えば、平行移動して開閉する構成のものでもよい。さら
には、例えばおじぎ鉗子、電気メス、超音波メスのよう
に、一つの部材が回動する構成のものであってもよい。
【0112】また、チャンネル手段7の連通路は、器具
本体2の壁部に形成されたルーメンであってもよく、さ
らに、チャンネル手段7は、複数の連通路を有するもの
であってもよい。
【0113】また、チャンネル手段7の連通路は、その
先端側が器具本体2の先端部の側面に1または2以上の
開口で開放していてもよく、連通路の基端側に連通する
チャンネル操作部は、操作部本体81上部に形成されて
いてもよい。さらに、チャンネル手段7の用途は、前述
した流体の注入、吸引や、内視鏡等の線状体の挿通に限
定されない。
【0114】本発明の外科用器具の種類は、鉗子に限ら
ず、例えば、鋏、結紮器、持針器や、電気メス、超音波
メス、レーザメス等のメスであってもよい。また、その
用途も、腹腔鏡下手術に使用されるものに限定されず、
例えば、脳外科手術、胸腔鏡下手術、泌尿器科手術等の
他の手術にも適用することができる。
【0115】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の外科用器具
によれば、チャンネル手段を有するため、該チャンネル
手段を介して流体の注入、吸引等の処置や、内視鏡の挿
通による観察を行うことができ、例えば腹腔鏡下手術に
適用した場合、手術に要する手間や時間の軽減や、トロ
カール管の本数の減少による患者の負担の軽減を図るこ
とができる。
【0116】さらに、外科用器具全体を回転することな
く、外科動作手段を回転してその姿勢を変えることがで
き、その操作が容易であるとともに、この回転により伝
達部材やチャンネル手段がねじれたり絡まったりするこ
とがない。
【0117】また、伝達部材が管体で構成され、その内
腔にチャンネル手段が挿通されているかまたはその内腔
自体がチャンネル手段の連通路を構成している場合に
は、前記ねじれや絡まりを防止する効果がより優れ、し
かも、構造の簡素化、器具本体の細径化が図れる。
【0118】また、回転操作部が回転規制手段を有する
場合には、外科動作手段の回転角度を手元で容易に確認
することができるととも、過回転による弊害を防止する
ことができる。
【0119】また、回転操作部が回転角固定手段を有す
る場合には、外科動作手段の回転角度を固定することが
でき、外科的処置をより適正に行うことができる。本発
明の外科用器具は、器具本体の途中を屈曲または湾曲さ
せた場合でも、前記各効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外科用器具の構成例を示す全体側面図
である。
【図2】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示
す部分側面図である。
【図3】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示
す部分側面図である。
【図4】図1に示す外科用器具の先端部付近の構成を示
す分解斜視図である。
【図5】図1に示す外科用器具の基端部付近の構成を示
す部分断面側面図である。
【図6】本発明の外科用器具の基端部付近の他の構成例
を示す部分断面側面図である。
【図7】本発明の外科用器具の基端部付近の他の構成例
を示す部分断面側面図である。
【図8】図7中のX−X線断面図である。
【図9】本発明の外科用器具の先端部付近の他の構成例
を示す断面平面図である。
【図10】図9に示す外科用器具の先端部付近の構成を
示す断面側面図である。
【図11】図9に示す外科用器具の基端部付近の構成を
示す部分断面側面図である。
【図12】本発明の外科用器具の先端部付近の他の構成
例を示す斜視図である。
【図13】図12に示す外科用器具の基端部付近の構成
を示す部分断面側面図である。
【図14】本発明の外科用器具の先端部付近の他の構成
例を示す断面側面図である。
【図15】図14に示す外科用器具の基端部付近の構成
を示す部分断面側面図である。
【図16】腹腔鏡下手術の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外科用器具 2 器具本体 21 先端部 22 切欠き 23、24 孔 25 溝 26 先端回転部 27 嵌合部 271 溝部 272 凸部 28 ガイド溝 3 伝達部材 31 線状体 32 連結部材 33 管体 34 突片 4 外科動作手段 41、42 可動挟持片 43 凹凸 5 変換手段 51、52 延長部 53、54 リンク 55、56、57 連結ピン 57a、57b 連結ピン 6 主ピン(支持部材) 6a 第1の主ピン 6b 第2の主ピン 61 大径部 62 小径部 63 嵌入部 64 孔 7 チャンネル手段 71 管状部材 72 連通路 73 先端開口 74、75 チューブ 76 連通路 8、8A、8B、8C、8D、8E 操作部 81 操作部本体 82 ハンドル部 821 ガイド手段 822 第1ガイド部材 823 第2ガイド部材 83 固定ハンドル 84 可動ハンドル 85 軸部材 86 連結部材継手要素 87 回転操作部 88 回転部材 89 プーリー 90 エンドレスベルト 91 回転規制手段 911 ピン 912、913 係止部 914 ピン 92 チャンネル操作部 93 コネクタ 94 接合部 95 回転部材 951 凹凸 96 Oリング 100 腹壁 101 腹腔 102 小型カメラ 103 モニター画像 104 鉗子 105 鋏 106 電気メス 107 トロカール管 108 器具本体
フロントページの続き (72)発明者 ▲ぬで▼島 雅博 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な器具本体と、 該器具本体の先端側に回転可能に設けられ、開閉または
    回動動作を行う外科動作手段と、 前記器具本体の基端側に設けられ、前記外科動作手段を
    遠隔操作する操作部と、 該操作部での操作により前記器具本体の長手方向に移動
    する長尺の伝達部材と、 前記伝達部材の移動を前記外科動作手段の開閉または回
    動動作に変換する変換手段と、 前記伝達部材に沿って形成され、その一端が前記外科動
    作手段の近傍に開口する連通路を有するチャンネル手段
    とを有する外科用器具であって、 前記操作部は、前記外科動作手段を作動させるためのハ
    ンドル部と、前記外科動作手段を操作部に対し回転させ
    るための回転操作部と、前記チャンネル手段を介して観
    察または処置を行うためのチャンネル操作部とを有する
    ことを特徴とする外科用器具。
JP6093127A 1994-04-05 1994-04-05 外科用器具 Pending JPH07275253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6093127A JPH07275253A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 外科用器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6093127A JPH07275253A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 外科用器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07275253A true JPH07275253A (ja) 1995-10-24

Family

ID=14073862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6093127A Pending JPH07275253A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 外科用器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07275253A (ja)

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164460A (ja) * 2001-10-10 2003-06-10 Codman & Shurtleff Inc ドレナージ付き骨鉗子
JP2003299665A (ja) * 2002-04-08 2003-10-21 Olympus Optical Co Ltd 超音波処置装置
JP2004121487A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Olympus Corp 医療器具
WO2005084556A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-15 Olympus Corporation 外科用処置具
JP2005261621A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Mizuho Co Ltd 医療用処置具
JP2005288143A (ja) * 2004-03-10 2005-10-20 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2005342267A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2005349180A (ja) * 2004-05-14 2005-12-22 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2006192147A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2008500106A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド 外科切開器具
JP2008018233A (ja) * 2006-06-21 2008-01-31 Ethicon Endo Surgery Inc 内視鏡装置用回転アクチュエーター
JP2009189702A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 National Cancer Center-Japan 内視鏡用処置具装置
JP2012505671A (ja) * 2008-10-20 2012-03-08 ウォム インダストリアス エスアールエル 小さな浸入性の外科手術に適した外科手術用機器
JP2014161497A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Oita Seimitsu Industry Co Ltd 超低侵襲手術システム
JP2017513589A (ja) * 2014-04-22 2017-06-01 メドトロニック アーディアン ルクセンブルク ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ カテーテル治療装置のための抗再滅菌性構成要素、並びに関連する装置、システム、及び方法
JP2018000391A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 株式会社産業情報総合研究所 把持器、持針器及びアタッチメント
EP3372176A1 (de) * 2017-03-10 2018-09-12 Richard Wolf GmbH Medizinisches instrument
JP2019025105A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 国立大学法人信州大学 ガングリップ型挟持器
EP3335644A4 (en) * 2015-08-11 2019-08-07 Beijing Med Zenith Medical Scientific Co., Ltd. CLAMP FOR AURICULAR PAVILION AND DEVICE FOR ADMINISTERING SAME
WO2022107251A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 野村ユニソン株式会社 手術具
WO2023163161A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 株式会社産業情報総合研究所 把持器

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003164460A (ja) * 2001-10-10 2003-06-10 Codman & Shurtleff Inc ドレナージ付き骨鉗子
JP2003299665A (ja) * 2002-04-08 2003-10-21 Olympus Optical Co Ltd 超音波処置装置
JP2004121487A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Olympus Corp 医療器具
WO2005084556A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-15 Olympus Corporation 外科用処置具
JP2005288143A (ja) * 2004-03-10 2005-10-20 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2005261621A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Mizuho Co Ltd 医療用処置具
JP2005349180A (ja) * 2004-05-14 2005-12-22 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2011235121A (ja) * 2004-05-26 2011-11-24 Medtronic Xomed Inc 外科切開器具
JP4829222B2 (ja) * 2004-05-26 2011-12-07 メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド 外科切開器具
JP2008500106A (ja) * 2004-05-26 2008-01-10 メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド 外科切開器具
JP2005342267A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2006192147A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Olympus Medical Systems Corp 外科用処置具
JP2008018233A (ja) * 2006-06-21 2008-01-31 Ethicon Endo Surgery Inc 内視鏡装置用回転アクチュエーター
JP2009189702A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 National Cancer Center-Japan 内視鏡用処置具装置
JP2012505671A (ja) * 2008-10-20 2012-03-08 ウォム インダストリアス エスアールエル 小さな浸入性の外科手術に適した外科手術用機器
JP2014161497A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Oita Seimitsu Industry Co Ltd 超低侵襲手術システム
JP2017513589A (ja) * 2014-04-22 2017-06-01 メドトロニック アーディアン ルクセンブルク ソシエテ ア レスポンサビリテ リミテ カテーテル治療装置のための抗再滅菌性構成要素、並びに関連する装置、システム、及び方法
EP3335644A4 (en) * 2015-08-11 2019-08-07 Beijing Med Zenith Medical Scientific Co., Ltd. CLAMP FOR AURICULAR PAVILION AND DEVICE FOR ADMINISTERING SAME
US10905433B2 (en) 2015-08-11 2021-02-02 Beijing Med Zenith Medical Scientific Co., Ltd. Auricle clamp and delivery device thereof
JP2018000391A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 株式会社産業情報総合研究所 把持器、持針器及びアタッチメント
EP3372176A1 (de) * 2017-03-10 2018-09-12 Richard Wolf GmbH Medizinisches instrument
JP2019025105A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 国立大学法人信州大学 ガングリップ型挟持器
WO2022107251A1 (ja) * 2020-11-18 2022-05-27 野村ユニソン株式会社 手術具
WO2023163161A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 株式会社産業情報総合研究所 把持器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07275253A (ja) 外科用器具
US11849936B2 (en) Endoscopic stitching devices
US10188372B2 (en) Surgical instrument guide device
KR101149490B1 (ko) 외과용 기구
JP5090441B2 (ja) 外科用器具
KR101098199B1 (ko) 외과 수술용 기구
US7686826B2 (en) Surgical instrument
CN109953800B (zh) 一种滑槽式多臂夹
CA2668618C (en) Endoscopic stitching devices
ES2383269T3 (es) Instrumento médico
US8409175B2 (en) Surgical instrument guide device
US20100286480A1 (en) Surgical instrument
US20110238108A1 (en) Surgical instrument
JP2003525650A (ja) 回転可能に取り付けられた片寄らせたエンドエフェクタを有する外科用器具及びその使用方法
WO2020101729A1 (en) Deep cavity suture device
TW202239381A (zh) 手術器械