JP2023122898A - ジョイント、及びフレーム構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】周面にネジ孔と係合孔を有する筒状の第1フレームと、周面に貫通孔を有する筒状の第2フレームとを連結するためのジョイント10である。ジョイント10は、天壁15と、天壁15から天壁15の厚さ方向に延びる端壁20と、天壁15から天壁15の厚さ方向に延びる側壁30とを有している。端壁20は、第1フレームの係合孔に係合する突出部22を有するとともに、当該突出部22が第1フレームの係合孔に係合した状態で第1フレームのネジ孔に重なる位置に挿通孔21を有している。側壁30は、ジョイント10を第2フレームに内挿した状態で第2フレームの貫通孔に重なる位置にネジ孔32を有している。
【選択図】図1
Description
図9に示すように、例えば、特許文献1は、ジョイント70としての取付金具を用いて、第1フレーム75としての側部フレームに、第2フレーム80としての中間フレームを連結することを開示している。第1フレーム75は、斜め上方に傾斜した溝条76を有している。また、ジョイント70は、溝条76に係合可能な係合片71を有している。係合片71が溝条76に係合した状態で、ジョイント70の2つの挿通孔72と第1フレーム75の2つのネジ孔77の位置を重ね合わせる。この状態で、ネジ(図示省略)を用いて第1フレーム75にジョイント70を接続する。さらに、第2フレーム80にジョイント70を内挿した状態で、ネジ(図示省略)を用いてジョイント70に第2フレーム80を接続することによって、第1フレーム75と第2フレーム80を連結している。
この構成によれば、第1フレームと第2フレームを効率良く連結して、より簡単にフレーム構造体を作製することができる。溶接などを行う必要がないため、フレーム構造体の外観を良好にすることができる。
図1に示すように、ジョイント10は、矩形板状の天壁15を有している。天壁15は平面視で長方形であり、長手方向の一方の端部に、天壁15から天壁15の厚さ方向に沿って延びる端壁20を有している。天壁15の短手方向の両方の端部に、天壁15から天壁15の厚さ方向に沿って延びる側壁30を有している。すなわち、側壁30は一対設けられている。端壁20と側壁30は、天壁15の厚さ方向に沿って同じ方向に延びている。
[ジョイント10の端壁20]
図1、2に示すように、ジョイント10の端壁20は、天壁15の前端部15aから天壁15に連続して下方に延びている。端壁20は、中央部に端壁20を貫通した挿通孔21を有している。挿通孔21の外周縁は円形状となっている。
[ジョイント10の側壁30]
図1、2に示すように、ジョイント10の側壁30は、天壁15の左右方向DXの両端部15eから天壁15に連続して下方に延びている。側壁30の前端部30aは、天壁15の前端部15aよりも若干後方側に位置する。すなわち、側壁30は、天壁15の前端部15aよりも若干後方側の位置から下方に延びている。
側壁30の後端部30bは、天壁15の後端部15bと同じ位置になっている。すなわち、側壁30の後端部30bは、天壁15の後端部15bと面一となっている。
[ジョイント10の作製方法]
ジョイント10の作製方法は特に制限されない。例えば、金属製の一枚の板材を打ち抜き加工して、所定の形状を有する板材を作製する。所定の形状としては、後の曲げ加工において板材を折り曲げた際に、本実施形態のジョイント10となる形状を意味する。打ち抜き加工によって、ネジ孔32となる貫通孔と、挿通孔21も形成される。
上記の各工程を行うことによってジョイント10を作製することができる。上記の作製方法によれば、より少ない工程数でジョイント10を作製することができる。なお、曲げ加工を行う箇所の順序は、適宜変更することができる。
図3に示すように、ジョイント10は、周面42にネジ孔43と係合孔44を有する筒状の第1フレーム40と、周面52に貫通孔53を有する筒状の第2フレーム50とを連結するために用いられる。ジョイント10を用いて第1フレーム40と第2フレーム50を連結することにより、フレーム構造体11(図5参照)が作製される。
[第1フレーム40]
図3に示すように、第1フレーム40は角筒状に構成されており、上下方向DZに沿って延びている。第1フレーム40は、4つの角部41と、各角部41の間に4つの周面42を有している。第1フレーム40は、長手方向の一方側の端部である上端部40dにおいて、隣り合う2つの周面42に、それぞれ、ネジ孔43と係合孔44とを有している。
図3に示すように、係合孔44は、第1フレーム40の軸方向に直交する方向に延びた形状、言い換えれば、図3において横長の形状を有している。係合孔44は、ジョイント10の突出部22の断面よりも若干大きな形状を有している。そのため、係合孔44は、ジョイント10の突出部22を抵抗なく挿入することができるとともに、第1フレーム40の周面42に沿う方向における突出部22の移動を規制することができる。さらに、前後方向DYを軸心にしたジョイント10の回転も規制することができる。これにより、係合孔44にジョイント10の突出部22が挿入されると、ジョイント10の突出部22は位置決めされた状態となる。この状態で、ジョイント10の挿通孔21が、第1フレーム40のネジ孔43に重なる位置となる。
図3に示すように、第2フレーム50は角筒状に構成されており、水平方向に沿って延びている。なお、水平方向とは、上下方向DZに直交する前後方向DYや左右方向DXを含む任意の方向を意味するものとする。第2フレーム50は、4つの角部51と、各角部51の間に4つの周面52を有している。第2フレーム50は、長手方向の一方側の端部50aにおける1つの周面52に、貫通孔53を有している。貫通孔53は、第2フレーム50の長手方向に沿って、所定の間隔をおいて2つ設けられている。
以下、第1フレーム40、第2フレーム50、及びジョイント10の組み付け手順について説明する。
図3、4に示すように、まず、第1フレーム40の係合孔44を有する周面42に対して、ジョイント10の端壁20が対向した状態とする。次に、ジョイント10を天壁15の面に沿う方向である水平方向に移動させて第1フレーム40に近づける。そして、ジョイント10の突出部22を第1フレーム40の係合孔44に挿入して、突出部22を係合孔44に係合させる。ジョイント10の突出部22が第1フレーム40の係合孔44に係合することにより、ジョイント10は第1フレーム40に対して位置決めされた状態となる。この状態で、第1フレーム40のネジ孔43と、ジョイント10の挿通孔21とが重なる位置となる。
[フレーム構造体11の用途]
フレーム構造体11の用途は特に制限されず、公知の用途に用いることができる。フレーム構造体11の用途としては、例えば、テーブル、棚、居室間仕切り等が挙げられる。具体的には、洗面化粧台、キッチンカウンター、システム収納、キッチン棚、衣装棚、勉強机、鏡台、作業台、パーテーション等が挙げられる。
本実施形態の作用について記載する。
図3に示すように、ジョイント10の突出部22を第1フレーム40の係合孔44に挿入して、突出部22を係合孔44に係合させると、第1フレーム40のネジ孔43とジョイント10の挿通孔21とが重なる位置にジョイント10が位置決めされる。そのため、ジョイント10の位置決めを簡単に行うことができる。また、ジョイント10は、第1フレーム40に対する位置がずれにくくなるため、第1フレーム40とジョイント10を接続するためのネジ35を取り付ける作業を容易に行うことができる。すなわち、図9に示す従来技術のジョイント70のように、ジョイント70が溝条76に沿って移動しないように注意しながら作業を行う必要がない。
(1)ジョイント10の突出部22を第1フレーム40の係合孔44に係合させることにより、第1フレーム40のネジ孔43とジョイント10の挿通孔21とが重なる位置にジョイント10を位置決めすることができる。ジョイント10の位置決めを簡単に行うことができるとともに、ジョイント10の位置がずれにくい状態で第1フレーム40に接続する作業を行うことができる。したがって、ネジ35を用いて第1フレーム40にジョイント10を接続する作業を効率良く行うことができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
図6に示すように、例えば、ジョイント10は、折り曲げ部25が省略されて端壁20と側壁30の間に隙間Sを有していてもよい。また、端壁20と側壁30の間に隙間Sがない状態で、端壁20と側壁30とが当接していてもよい。図6の態様では、折り曲げ部25を有していないため、ジョイント10を作製する際の工程数をより少なくすることができる。また、ジョイント10を軽量化することができる。
・本実施形態において、ジョイント10の突出部22は、端壁20に対して曲げ加工を行うことによって形成されていたが、この態様に限定されない。ジョイント10の突出部22は、曲げ加工以外の方法によって形成してもよい。例えば、端壁20に対して切削加工を行って貫通孔を形成し、この貫通孔に、棒状の突出部を無理嵌め状態で挿入して突出部としてもよい。
Claims (7)
- 周面にネジ孔と係合孔を有する筒状の第1フレームと、周面に貫通孔を有する筒状の第2フレームとを連結するためのジョイントであって、
前記ジョイントは、天壁と、
前記天壁から前記天壁の厚さ方向に沿って延びる端壁と、
前記天壁から前記天壁の厚さ方向に沿って延びる側壁とを有し、
前記端壁は、前記第1フレームの係合孔に係合する突出部を有するとともに、当該突出部が前記第1フレームの係合孔に係合した状態で前記第1フレームのネジ孔に重なる位置に挿通孔を有しており、
前記側壁は、前記ジョイントを前記第2フレームに内挿した状態で前記第2フレームの貫通孔に重なる位置にネジ孔を有していることを特徴とするジョイント。 - 前記突出部は、前記端壁から前記端壁の厚さ方向に突出している請求項1に記載のジョイント。
- 前記側壁は、一対設けられており、一対の前記側壁の両方にネジ孔を有している請求項1又は2に記載のジョイント。
- 前記端壁から前記側壁に向かって延びる折り曲げ部を有する請求項1~3のいずれか一項に記載のジョイント。
- 前記折り曲げ部と前記側壁は、前記折り曲げ部と前記側壁が嵌合した嵌合部を有する請求項4に記載のジョイント。
- 前記天壁、前記端壁、及び前記側壁は、一枚の板材が曲げ加工されて形成されている請求項1~5のいずれか一項に記載のジョイント。
- 請求項1~6のいずれか一項に記載のジョイントを用いて、前記第1フレームと、前記第2フレームとが連結されたことを特徴とするフレーム構造体。
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