JP2023122288A - 受注管理装置、受注管理方法、及び受注管理プログラム - Google Patents

受注管理装置、受注管理方法、及び受注管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客(取引先)により配送方法や適正単価が大きく異なる場合であっても、顧客(取引先)ごとに、適切な配送方法を出力し、さらに取引量や配送方法に応じて最適な単価を商品ごとに出力して、適切な受注処理を行うことができるシステムの提供。【解決手段】制御部を備える受注管理装置であって、前記制御部が、取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付手段と、前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付手段と、を備えることを特徴とする受注管理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、受注管理装置、受注管理方法、及び受注管理プログラムに関する。
個人商店から大手のスーパーまで顧客の規模が様々な食品卸業界などでは、顧客の規模によって取引量が異なるため、顧客に応じて配送方法が異なることが多い。例えば、大手のスーパーの場合は、配送の効率化などを図るため配送センターを経由する配送方法が用いられることがある。このような業界では、同一商品でも取引量や配送方法によって実際に掛かる配送コストは大きく変わるため、取引量や配送方法に応じた適切な単価を設定し、利益を確保する必要がある。
しかし、顧客からの受注の都度、受注処理を行うシステム担当者が個別に単価の入力を行うと、請求漏れや誤請求が発生してしまうリスクが高い。
そのようなことから、顧客(取引先)により配送方法や適正単価が大きく異なる場合であっても、顧客(取引先)ごとに、適切な配送方法を出力し、さらに取引量や配送方法に応じて最適な単価を出力して、適切な受注処理を行うことができるシステムが求められていた。しかし、これまでのところ、このようなシステムは知られていない(特許文献1)。
特開2002-140477号公報
したがって、本発明の目的は、顧客(取引先)により配送方法や適正単価が大きく異なる場合であっても、顧客(取引先)ごとに、適切な配送方法を出力し、さらに取引量や配送方法に応じて最適な単価を商品ごとに出力して、適切な受注処理を行うことができるシステムを提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る受注管理装置は、制御部を備える受注管理装置であって、前記制御部が、取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付手段と、前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理装置は、前記制御部が、前記伝票情報受付手段が受け付けた取引先の情報及び最終の配送方法の情報を含む伝票情報と、前記明細情報受付手段が受け付けた受注商品の情報及び前記明細情報受付手段が出力した商品単価を含む明細情報とのそれぞれに、同一の受注識別子を付与して紐づけし、受注データに登録する受注情報登録手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理装置は、前記明細情報受付手段が、前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報及び受注数量を受け付け、商品単価と共に、当該商品単価に対し、受け付けた受注数量を積算して得られる売上金額を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理装置は、前記明細情報受付手段が、前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報及び受注数量を受け付け、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報、受け付けた受注商品の情報及び受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理装置は、前記伝票情報受付手段が、受注日の情報をさらに受け付け、前記明細情報受付手段が、改定日別、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、受注日の情報、最終の配送方法の情報、受け付けた受注商品の情報及び受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力することを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理方法は、制御部を備える受注管理装置において実行される受注管理方法であって、前記制御部で実行される、取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付ステップと、前記伝票情報受付ステップの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る受注管理プログラムは、制御部を備える受注管理装置に実行させるための受注管理プログラムであって、前記制御部に実行させるための、取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付ステップと、前記伝票情報受付ステップの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のシステムによれば、顧客(取引先)により配送方法や適正単価が大きく異なる場合であっても、顧客(取引先)ごとに、適切な配送方法を出力し、さらに取引量や配送方法に応じて最適な単価を商品ごとに出力して、適切な受注処理を行うことができる。
図1は、一実施形態におけるPC100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、一実施形態における伝票情報受付部102a、明細情報受付部102b、及び受注情報登録部102cによる受注処理のフローの一例を示す図である。 図3Aは、一実施形態における伝票情報入力画面及び明細情報入力画面の一例を示す図である。図3A(a)が、伝票情報入力画面の一例であり、図3A(b)が、明細情報入力画面の一例である。 図3Bは、一実施形態における伝票情報入力画面及び明細情報入力画面の一例を示す図である。図3B(a)が、伝票情報入力画面の一例であり、図3B(b)が、明細情報入力画面の一例である。 図3Cは、一実施形態における伝票情報入力画面及び明細情報入力画面の一例を示す図である。図3C(a1)及び(a2)が、伝票情報入力画面の一例であり、図3C(b)が、明細情報入力画面の一例である。 図4Aは、一実施形態における取引先マスタの一例を示す図である。 図4Bは、一実施形態における商品単価マスタの一例を示す図である。 図4Cは、一実施形態における配送方法マスタの一例を示す図である。 図4Dは、一実施形態における商品マスタの一例を示す図である。 図5は、一実施形態における受注処理の段階別の受注データを構成する伝票情報及び明細情報の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.構成]
ここでは、本発明の受注管理装置を含む本実施形態に係るPC(パーソナルコンピュータ)100の構成の一例について、図1を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。PC100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とを備え、各種データ(例えば、記憶部106に記憶される、後述する各データでもよい)を記憶したサーバ200(例えばWebサーバなど)とネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して通信可能に接続されている。
PC100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
なお、PC100は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。
制御部102は、PC100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、伝票情報受付部102a、明細情報受付部102b、受注情報登録部102c等を備えている。
伝票情報受付部102aは、取引先の情報を受け付ける。伝票情報受付部102aは、一実施形態において、取引先の情報に加えて、受注日の情報をさらに受け付ける。伝票情報受付部102aは、一実施形態において、取引先の情報及び受注日の情報に加えて、出荷予定日の情報をさらに受け付ける。
伝票情報受付部102aは、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力する。ユーザーは、伝票情報受付部102aによって自動的に出力された適切な配送方法の情報に基づき受注処理ができる。
伝票情報受付部102aは、伝票情報受付部102aが出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける。ユーザーは、伝票情報受付部102aが出力した配送方法の情報を、そのまま最終の配送方法の情報として確定してもよいが、異なる配送方法に変更したい場合においては、伝票情報受付部102aが出力した配送方法の情報とは異なる配送方法の情報を、最終の配送方法の情報として入力し、確定することができる。
明細情報受付部102bは、伝票情報受付部102aの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付ける。明細情報受付部102bは、伝票情報受付部102aの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報及び受注数量を受け付ける。
明細情報受付部102bは、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報及び明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する。
明細情報受付部102bは、一実施形態において、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報及び明細情報受付部102bが受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力する。受注数量に対応する商品単価の選択方法は、一実施形態において、受注数量の基準量が商品単価と共に登録された商品単価マスタに基づき、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量よりも低い基準値を伴う商品単価のうち最も高い基準値を伴う商品単価を選択する方法であり得る。
明細情報受付部102bは、一実施形態において、改定日別、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日の情報、伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報及び明細情報受付部102bが受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力する。受注日に対応する商品単価の選択方法は、一実施形態において、商品単価の改定日が商品単価と共に登録された商品単価マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日よりも早い改定日を伴う商品単価のうち最も遅い改定日を伴う商品単価を選択する方法であり得る。
明細情報受付部102bは、一実施形態において、商品単価と共に、当該商品単価に対し、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量を積算して得られる売上金額を出力する。
受注情報登録部102cは、一実施形態において、伝票情報と、明細情報とのそれぞれに、同一の受注識別子を付与して紐づけし、受注データに登録する。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、PC100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、概念的に、取引先マスタ記憶部106a、商品単価マスタ記憶部106b、配送方法マスタ記憶部106c、商品マスタ記憶部106d、受注データ記憶部106e等を備えている。
取引先マスタ記憶部106aは、取引先マスタを格納する。取引先マスタには、取引先の情報(取引先の識別子、取引先の名称など)に加えて、配送方法の情報(配送方法の識別子、配送方法の名称など)が取引先別に登録されている。
商品単価マスタ記憶部106bは、商品単価マスタを格納する。商品単価マスタには、配送方法の情報(配送方法の識別子、配送方法の名称など)及び商品の情報(商品の識別子、商品の名称など)に加えて、商品単価が配送方法別且つ商品別に登録されている。商品単価マスタには、一実施形態において、配送方法の情報(配送方法の識別子、配送方法の名称など)及び商品の情報(商品の識別子、商品の名称など)に加えて、受注数量の基準量及び商品単価が配送方法別且つ商品別に登録されている。商品単価マスタには、一実施形態において、配送方法の情報(配送方法の識別子、配送方法の名称など)及び商品の情報(商品の識別子、商品の名称など)に加えて、商品単価の改定日、受注数量の基準量及び商品単価が改定日別、配送方法別且つ商品別に登録されている。
配送方法マスタ記憶部106cは、配送方法マスタを格納する。配送方法マスタには、配送方法の情報(配送方法の識別子、配送方法の名称など)が配送方法別に登録されている。配送方法マスタは、取引先マスタ、商品単価マスタなどに登録されている配送方法の情報と紐づけされており、これらに登録されている配送方法の情報を補う配送方法の情報を含む。
商品マスタ記憶部106dは、商品マスタを格納する。商品マスタには、商品の情報(商品の識別子、商品の名称など)が商品別に登録されている。商品マスタは、商品単価マスタなどに登録されている商品の情報と紐づけされており、これらに登録されている商品の情報を補う商品の情報を含む。
受注データ記憶部106eは、受注データを格納する。受注データは、伝票情報と、明細情報とを含む。伝票情報と、明細情報とは、それぞれ受注識別子を含み、当該受注識別子を介して紐づけされている。
受注データを構成する伝票情報は、受注識別子に加えて、伝票情報受付部102aが受け付けた情報及び伝票情報受付部102aが出力した情報を含む。受注データを構成する伝票情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先の情報及び伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報を含む。受注データを構成する伝票情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先の情報、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日の情報及び伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報を含む。受注データを構成する伝票情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先の情報、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日の情報、伝票情報受付部102aが受け付けた出荷予定日の情報の情報及び伝票情報受付部102aが受け付けた最終の配送方法の情報を含む。
受注データを構成する明細情報は、受注識別子に加えて、明細情報受付部102bが受け付けた情報及び明細情報受付部102bが出力した情報を含む。受注データを構成する明細情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報及び明細情報受付部102bが出力した商品単価を含む。受注データを構成する明細情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量の情報及び明細情報受付部102bが出力した商品単価を含む。受注データを構成する明細情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報、明細情報受付部102bが出力した商品単価及び明細情報受付部102bが出力した売上金額を含む。受注データを構成する明細情報は、一実施形態において、受注識別子に加えて、明細情報受付部102bが受け付けた受注商品の情報、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量の情報、明細情報受付部102bが出力した商品単価及び明細情報受付部102bが出力した売上金額を含む。
入出力インターフェース部108には、入力装置400及び出力装置500が接続されている。出力装置400には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、PDF、CSV、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置500には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
[2.具体例]
ここでは、具体例を用いて、本発明に係る受注管理装置における伝票情報受付部102a、明細情報受付部102b、及び受注情報登録部102cによる情報処理に関し、図2~5を参照して説明する。
図2は、本具体例における伝票情報受付部102a、明細情報受付部102b、及び受注情報登録部102cによる受注処理のフローの一例を示す図である。
図2に示す通り、本具体例において、まず、ユーザーは、受注日、出荷予定日、及び取引先コード(取引先の識別子)を伝票情報入力画面に入力する。入力により、伝票情報受付部102aは、受注日、出荷予定日、及び取引先コードを受け付ける(S01)。伝票情報受付部102aは、取引先マスタに基づき、受け付けた取引先コードに対応する配送方法コード(配送方法の識別子)を出力(表示)する(S02)。
ユーザーは、出力(表示)された配送方法コードが適切ではないと判断した場合(S03-NO)、出力(表示)された配送方法コードとは異なる配送方法コード(配送方法の識別子)を最終の配送方法コードとして伝票情報入力画面に入力し、伝票情報確定後、伝票情報受付部102aは、入力された当該配送方法コードを最終の配送方法コードとして受け付け(S04a)、受注情報登録部102cは、確定した伝票情報に受注番号をわり当てて受注データに登録する(S05)。
一方で、ユーザーは、出力(表示)された配送方法コードが適切であると判断した場合(S03-YES)、そのまま伝票情報を確定し、伝票情報受付部102aは、出力(表示)された配送方法コードをそのまま最終の配送方法コードとして受け付け(S04b)、受注情報登録部102cは、確定した伝票情報に受注番号をわり当てて受注データに登録する(S05)。
次に、ユーザーは、伝票情報確定後に開かれた明細情報入力画面において、商品コード(商品の識別子)、及び受注数量を入力し、明細情報受付部102bは、ユーザーが入力した商品コード、及び受注数量を受け付ける(S06)。
明細情報受付部102bは、商品単価マスタに基づき、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日及び最終の配送方法コード、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード及び受注数量に対応する商品単価及び当該商品単価から算出される売上金額を出力する(S07)。
ユーザーは、明細情報を確定し、受注情報登録部102cは、確定した明細情報に伝票情報と同一の受注番号をわり当てて受注データに登録する(S08)。
伝票情報に対応する受注商品が他にない場合は、これにて受注処理が終了となる(S09-YES)。一方で、伝票情報に対応する受注商品が他にもある場合は(S09-NO)、受注商品がなくなるまで、ユーザーが、明細情報入力画面を開いて、商品コード、及び受注数量を入力し、これに対し、明細情報受付部102bが、商品コード、及び受注数量を受け付け(S06)、商品単価及び売上金額を出力し(S07)、ユーザーが、明細情報を確定し、受注情報登録部102cが、確定した明細情報を受注データに登録するという流れの処理が繰り返される(S08)。なお、確定した明細情報を受注データに登録する際には、処理の繰り返しごとに、それぞれに異なる受注行番号をわり当てて明細情報を区別する。受注行番号は、同一受注番号の明細情報を識別するための識別子である。
以下、上記のフローの詳細を具体例に基づき説明する。
図3A~図3Cは、本具体例における伝票情報入力画面及び明細情報入力画面を示す図である。図3A(a)、図3B(a)並びに図3C(a1)及び(a2)は、本具体例における伝票情報入力画面を示す図であり、図3A(b)、図3B(b)及び図3C(b)は、本具体例における明細情報入力画面を示す図である。
本具体例における伝票情報入力画面は、図3A(a)、図3B(a)及び図3C(a1)及び(a2)に示すように、受注日の入力欄311、出荷予定日の入力欄312、取引先コード(取引先の識別子)の入力欄313、配送方法の入出力欄314、及び伝票情報の確定ボタン315を備えている。
本具体例における明細情報入力画面は、図3A(b)、図3B(b)及び図3C(b)に示すように、商品コード(商品の識別子)の入力欄321、数量(受注数量)の入力欄322、商品単価の入出力欄323、売上金額の出力欄324、及び明細情報の確定ボタン325を備えている。
図4Aは、本具体例における取引先マスタを示す図である。本具体例における取引先マスタは、図4Aに示すように、ユーザーによってあらかじめ登録された、取引先コード(取引先の識別子)、取引先名、及び配送方法コード(配送方法の識別子)を含む取引先別の取引先情報A01~A03を有している。
図4Bは、本具体例における商品単価マスタを示す図である。本具体例における商品単価マスタは、図4Bに示すように、ユーザーによってあらかじめ登録された、商品コード(商品の識別子)、改定日、配送方法コード(配送方法の識別子)、数量、及び単価を含む改定日別、配送方法別、商品別、及び数量段階別の商品情報B01~B16を有している。
図4Cは、本具体例における配送方法マスタを示す図である。本具体例における配送方法マスタは、図4Cに示すように、ユーザーによってあらかじめ登録された、配送方法コード(配送方法の識別子)、及び配送方法名を含む配送方法別の配送方法情報C01~C04を有している。
図4Dは、本具体例における商品マスタを示す図である。本具体例における配送方法マスタは、図4Cに示すように、ユーザーによってあらかじめ登録された、商品コード(商品の識別子)、及び商品名を含む商品別の商品情報D01~D04を有している。
図5は、本具体例における受注処理の段階別の受注データを構成する伝票情報及び明細情報を示す図である。
本具体例における伝票情報は、図5(a1)、図5(b1)及び図5(c1)に示すように、受注番号(受注識別子)、受注日、出荷予定日、取引先コード(取引先の識別子)、取引先名、及び配送方法コード(配送方法の識別子)を含む受注番号別に作成された情報である。
本具体例における明細情報は、図5(a2)、図5(b2)及び図5(c2)に示すように、受注番号(受注識別子)、受注行番号(同一受注識別子を持つ複数の明細情報を識別するための識別子)、商品コード(商品の識別子)、商品名、売上数(受注数量に対応)、売上単価(商品単価に対応)、及び売上金額を含む受注番号別且つ受注行番号別に作成された情報である。
図5(a1)は、図3A(a)に示す伝票情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する伝票情報の一覧であり、図3A(a)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報511を含む。図5(a2)は、図3A(b)に示す明細情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する明細情報の一覧であり、図3A(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報521を含む。
図5(b1)は、図3B(a)に示す伝票情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する伝票情報の一覧であり、図3A(a)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報511に加えて、図3B(a)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報512を含む。図5(b2)は、図3B(b)に示す明細情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する明細情報の一覧であり、図3A(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報521に加えて、図3B(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報522を含む。
図5(c1)は、図3C(a2)に示す伝票情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する伝票情報の一覧であり、図3A(a)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報511、及び図3B(a)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報512に加えて、図3C(a2)に示す伝票情報入力画面の内容に基づく伝票情報513を含む。図5(c2)は、図3C(b)に示す明細情報入力画面の内容で確定した段階の受注データを構成する明細情報の一覧であり、図3A(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報521、及び図3B(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報522に加えて、図3C(b)に示す明細情報入力画面の内容に基づく明細情報523を含む。
まず、ユーザーは、2022年1月7日に、同年同月12日出荷予定で、ファミリースーパー(取引先コードT002)から、通常通りの配送方法(取引先マスターに予め登録した配送方法)にて、焼き立てクロワッサン(商品コードS001)を30個受注したとする。
ユーザーは、受注処理をするため、伝票情報入力画面を開き、図3A(a)に示すように、受注日の入力欄311に、受注した年月日「2022/1/7」、出荷予定日の入力欄312に、出荷予定の年月日「2022/1/12」、取引先コード(取引先の識別子)の入力欄313に、ファミリースーパーの取引先コード「T002」を入力する。
伝票情報受付部102aは、ユーザーが入力した、受注日「2022/1/7」、出荷予定日「2022/1/12」、及び取引先コード「T002」を受け付ける(S01)。
伝票情報受付部102aは、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先コード「T002」に基づき、図4Aに示す取引先マスタの取引先情報A01~A03のうち、取引先コード「T002」を含む取引先情報A02と抽出し、当該取引先情報A02に基づき、伝票情報入力画面において、図3A(a)に示すように、取引先コードの入力欄313の隣に取引先名「ファミリースーパー」を出力(表示)すると共に、配送方法の入出力欄314に配送方法コード「2」を出力(表示)する(S02)。また、伝票情報受付部102aは、当該取引先情報A02に基づく配送方法コード「2」に基づき、図4Cに示す配送方法マスタの配送方法情報C01~C04のうち、配送方法コード「2」を含む配送方法情報C02と抽出し、当該配送方法情報C02に基づき、配送方法コードの入出力欄314の隣に配送方法名「センター配送」を出力(表示)する(S02)。
ユーザーは、図3A(a)に示す伝票情報入力画面を確認し、配送方法コードが適切であると判断して、そのまま確定ボタン315を押下する(S03-YES)。
伝票情報受付部102aは、確定ボタン315の押下により、最終の配送方法コードとして配送方法コード「2」を受け付ける(S04b)。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下により、図5(a1)に示すように、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」、出荷予定日「2022/1/12」、取引先コード「T002」とそれに対応する取引先名「ファミリースーパー」、最終の配送方法コード「2」に、受注番号「J000001」をわり当てて、伝票情報511として、受注データに登録する(S05)。
また、確定ボタン315の押下後、明細情報入力画面が開かれる。
ユーザーは、開かれた明細情報入力画面において、図3A(b)に示すように、商品コード(商品の識別子)の入力欄321に、焼きたてクロワッサンの商品コード「S001」、数量(受注数量)の入力欄322に、受注数量「30」を入力する。
明細情報受付部102bは、ユーザーが入力した、商品コード「S001」、及び受注数量「30」を受け付ける(S06)。
明細情報受付部102bは、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S001」に基づき、図4Dに示す商品マスタの商品情報D01~D04のうち、商品コード「S001」を含む商品情報D01と抽出し、当該商品情報D01に基づき、明細情報入力画面において、図3A(b)に示すように、商品コードの入力欄321の隣に商品名「焼きたてクロワッサン」を出力(表示)する。
また、明細情報受付部102bは、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」及び最終の配送方法コード「2」、並びに明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S001」及び受注数量「30」に基づき、図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうちから、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報1つを抽出する。抽出方法は以下の通りである。
商品コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた商品コードが「S001」であるので、商品コード「S001」の商品単価情報が抽出対象となる。
配送方法コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた最終の配送方法コードが「2」であるので、配送方法コード「2」の商品単価情報が抽出対象となる。
改定日については、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」よりも早い改定日を含む商品単価情報のうち、最も遅い改定日を伴う商品単価情報が抽出の対象となる。図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうち、商品コード「S001」であり且つ配送方法コード「2」の商品単価情報は、商品単価情報B02及びB03の2つであるが、共に改訂日は同じ「2021/4/1」であり、共に伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」よりも早い改訂日であるので、2つの商品単価情報B02及びB03の両方が抽出の対象である。
数量については、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「30」よりも低い数量(基準値)を含む商品単価情報のうち、最も高い数量(基準値)を含む商品単価情報が抽出の対象となる。図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうち、商品コード「S001」であり且つ配送方法コード「2」であり且つ改定日が抽出の対象となり得る商品単価情報は、商品単価情報B02及びB03の2つであるが、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「30」よりも低い数量を含む商品単価情報は、数量「0」の商品単価情報B02のみである。
したがって、明細情報受付部102bは、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報として、商品単価情報B02を抽出する。
明細情報受付部102bは、抽出した商品単価情報B02に基づき、明細情報入力画面において、図3A(b)に示すように、商品単価の出力欄323に商品単価「220」を出力(表示)すると共に、当該商品単価に対し、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「30」を積算して得られる売上金額「6600」を売上金額の出力欄324に出力(表示)する(S07)。
ユーザーは、図3A(b)に示す明細情報入力画面を確認して、確定ボタン325を押下する。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下により、図5(a2)に示すように、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S001」とそれに対応する商品名「焼きたてクロワッサン」、及び受注数量(売上数量とする)「30」、並びに明細情報受付部102bが出力(表示)した商品単価(売上単価とする)「220」、及び売上金額「6600」に対して、伝票情報511と同じ受注番号「J000001」をわり当てて紐づけし、さらに、これまでに受注データに受注番号「J000001」がわり当てられた明細情報が他にないため、受注行番号「1」を割り当てて、明細情報521として、受注データに登録する(S08)。
他に受注商品がないため、これで受注処理を終了する(S09-YES)。
次に、別途、ユーザーは、2022年1月7日に、同年同月12日出荷予定で、ファミリースーパー(取引先コードT002)から、通常通りの配送方法(取引先マスターに予め登録した配送方法)にて、焼き立てクロワッサン(商品コードS001)を70個受注したとする。
ユーザーは、受注処理をするため、受注日、出荷予定日及び取引先が前回の受注ケースと同様であるので、伝票情報入力画面を開き、図3B(a)に示すように、図3A(a)に示す伝票情報入力画面と同様の受注日、出荷予定日及び取引先コードを入力欄311~313に入力し、これに対して、伝票情報受付部102aは、図3A(a)に示す伝票情報入力画面で受け付けた内容と同様の受注日、出荷予定日及び取引先コードを受け付け(S01)、図3A(a)に示す伝票情報入力画面と同様の配送方法コードを入出力欄314に出力(表示)する(S02)。ユーザーは、図3B(a)に示す伝票情報入力画面を確認し、入出力欄314の配送方法コードが適切だと判断して(S03-YES)、確定ボタン315を押下し、伝票情報受付部102aは、図3A(a)に示す伝票情報入力画面で受け付けたのと同様に、最終の配送方法コードを受け付ける(S04b)。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下後、図5(b1)に示すように、図3A(a)に示す伝票情報入力画面の場合と同様の受注日、出荷予定日、取引先コードとそれに対応する取引先名、及び最終の配送方法コードに対して、伝票情報511とは異なる受注番号「J000002」をわり当てて、新たな伝票情報512として、受注データに登録する(S05)。
また、確定ボタン315の押下後、明細情報入力画面が開かれる。
ユーザーは、開かれた明細情報入力画面において、図3B(b)に示すように、商品コード(商品の識別子)の入力欄321に、焼きたてクロワッサンの商品コード「S001」、数量(受注数量)の入力欄322に、受注数量「70」を入力する。
明細情報受付部102bは、ユーザーが入力した、商品コード「S001」、及び受注数量「70」を受け付ける(S06)。明細情報受付部102bは、図3B(b)に示すように、図3A(b)に示す明細情報入力画面と同様、商品コードの入力欄321の隣に商品名「焼きたてクロワッサン」を出力(表示)する。
また、明細情報受付部102bは、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」及び最終の配送方法コード「2」、並びに明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S001」及び受注数量「70」に基づき、図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうちから、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報1つを抽出する。抽出方法は以下の通りである。
商品コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた商品コードが「S001」であるので、商品コード「S001」の商品単価情報が抽出対象となる。
配送方法コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた最終の配送方法コードが「2」であるので、配送方法コード「2」の商品単価情報が抽出対象となる。
改定日については、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」よりも早い改定日を含む商品単価情報のうち、最も遅い改定日を伴う商品単価情報が抽出の対象となる。図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうち、商品コード「S001」であり且つ配送方法コード「2」の商品単価情報は、商品単価情報B02及びB03の2つであるが、共に改訂日は同じ「2021/4/1」であり、共に伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」よりも早い改訂日であるので、2つの商品単価情報B02及びB03の両方が抽出の対象である。
数量については、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「70」よりも低い数量(基準値)を含む商品単価情報のうち、最も高い数量(基準値)を含む商品単価情報が抽出の対象となる。図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうち、商品コード「S001」であり且つ配送方法コード「2」であり且つ改定日が抽出の対象となり得る商品単価情報は、商品単価情報B02及びB03の2つであり、そのうち、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「70」よりも低い数量を含む商品単価情報は、数量「0」の商品単価情報B02と数量「50」の商品単価情報B03の2つである。そのうち、最も高い数量を有する商品単価情報は、数量「50」の商品単価情報B03である。
したがって、明細情報受付部102bは、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報として、商品単価情報B03を抽出する。
明細情報受付部102bは、抽出した商品単価情報B03に基づき、明細情報入力画面において、図3B(b)に示すように、商品単価の出力欄323に商品単価「200」を出力(表示)すると共に、当該商品単価に対し、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「70」を積算して得られる売上金額「14000」を売上金額の出力欄324に出力(表示)する(S07)。
ユーザーは、図3B(b)に示す明細情報入力画面を確認して、確定ボタン325を押下する。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下により、図5(b2)に示すように、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S001」とそれに対応する商品名「焼きたてクロワッサン」、及び受注数量(売上数量とする)「70」、並びに明細情報受付部102bが出力(表示)した商品単価(売上単価とする)「200」、及び売上金額「14000」に、伝票情報512と同じ受注番号「J000002」をわり当てて紐づけし、さらに、これまでに受注データに受注番号「J000002」がわり当てられた明細情報が他にないため、受注行番号「1」を割り当てて、明細情報522として、受注データに登録する(S08)。
他に受注商品がないため、これで受注処理を終了する(S09-YES)。
次に、別途、ユーザーは、2022年1月7日に、同年同月12日出荷予定で、田中商店(取引先コードT001)から、通常とは異なる配送方法である宅急便(配送方法コード4)にて、ふんわり生食パン(商品コードS002)を40個受注したとする。
ユーザーは、受注処理をするため、伝票情報入力画面を開き、図3C(a1)に示すように、受注日の入力欄311に、受注した年月日「2022/1/7」、出荷予定日の入力欄312に、出荷予定の年月日「2022/1/12」、取引先コード(取引先の識別子)の入力欄313に、田中商店の取引先コード「T001」を入力する。
伝票情報受付部102aは、ユーザーが入力した、受注日「2022/1/7」、出荷予定日「2022/1/12」、及び取引先コード「T001」を受け付ける(S01)。
伝票情報受付部102aは、伝票情報受付部102aが受け付けた取引先コード「T001」に基づき、図4Aに示す取引先マスタの取引先情報A01~A03のうち、取引先コード「T001」を含む取引先情報A01と抽出し、当該取引先情報A01に基づき、伝票情報入力画面において、図3C(a1)に示すように、取引先コードの入力欄313の隣に取引先名「田中商店」を出力(表示)すると共に、配送方法の入出力欄314に配送方法コード「1」を出力(表示)する(S02)。また、伝票情報受付部102aは、当該取引先情報A01に基づく配送方法コード「1」に基づき、図4Cに示す配送方法マスタの配送方法情報C01~C04のうち、配送方法コード「1」を含む配送方法情報C01と抽出し、当該配送方法情報C01に基づき、配送方法コードの入出力欄314の隣に配送方法名「倉前」を出力(表示)する(S02)。
ユーザーは、伝票情報入力画面を確認すると、入出力欄314に通常の配送方法に基づく配送方法コード「1」が表示されているため、配送方法コードが適切ではないと判断する(S03-NO)。ユーザーは、通常とは異なる配送方法である宅急便(配送方法コード4)に変更するため、図3C(a1)に示す伝票情報入力画面の配送方法コードを「1」を、入出力欄314を操作して、図3C(a2)に示すように、「4」に変更し、確定ボタン315を押下する。
伝票情報受付部102aは、確定ボタン315の押下により、最終の配送方法コードとして配送方法コード「4」を受け付ける(S04a)。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下により、図5(a1)に示すように、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」、出荷予定日「2022/1/12」、取引先コード「T001」とそれに対応する取引先名「田中商店」、最終の配送方法コード「4」に対して、伝票情報511及び512とは異なる受注番号「J000003」をわり当てて、新たな伝票情報513として、受注データに登録する(S05)。
また、確定ボタン315の押下後、明細情報入力画面が開かれる。
ユーザーは、開かれた明細情報入力画面において、図3C(b)に示すように、商品コード(商品の識別子)の入力欄321に、焼きたてふんわり生食パンの商品コード「S002」、数量(受注数量)の入力欄322に、受注数量「40」を入力する。
明細情報受付部102bは、ユーザーが入力した、商品コード「S002」、及び受注数量「40」を受け付ける(S06)。
明細情報受付部102bは、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S002」に基づき、図4Dに示す商品マスタの商品情報D01~D04のうち、商品コード「S002」を含む商品情報D02と抽出し、当該商品情報D02に基づき、明細情報入力画面において、図3C(b)に示すように、商品コードの入力欄321の隣に商品名「ふんわり生食パン」を出力(表示)する。
また、明細情報受付部102bは、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」及び最終の配送方法コード「4」、並びに明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S002」及び受注数量「40」に基づき、図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうちから、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報1つを抽出する。抽出方法は以下の通りである。
商品コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた商品コードが「S002」であるので、商品コード「S002」の商品単価情報が抽出対象となる。
配送方法コードについては、明細情報受付部102bが受け付けた最終の配送方法コードが「4」であるので、配送方法コード「4」の商品単価情報が抽出対象となる。
改定日については、伝票情報受付部102aが受け付けた受注日「2022/1/7」よりも早い改定日を含む商品単価情報のうち、最も遅い改定日を伴う商品単価情報が抽出の対象となる。また、数量については、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「40」よりも低い数量(基準値)を含む商品単価情報のうち、最も高い数量(基準値)を含む商品単価情報が抽出の対象となる。
図4Bに示す商品単価マスタの商品単価情報B01~B16のうち、商品コード「S002」であり且つ配送方法コード「4」の商品単価情報は、商品単価情報B15であり、当該商品単価情報B15の改定日は受注日「2022/1/7」よりも早く、数量も受注数量「40」よりも低いので、当該商品単価情報B15が抽出の対象となる。
したがって、明細情報受付部102bは、最適な商品コード、配送方法コード、改定日、及び数量を含む商品単価情報として、商品単価情報B15を抽出する。
明細情報受付部102bは、抽出した商品単価情報B15に基づき、明細情報入力画面において、図3C(b)に示すように、商品単価の出力欄323に商品単価「600」を出力(表示)すると共に、当該商品単価に対し、明細情報受付部102bが受け付けた受注数量「40」を積算して得られる売上金額「24000」を売上金額の出力欄324に出力(表示)する(S07)。
ユーザーは、図3C(b)に示す明細情報入力画面を確認して、確定ボタン325を押下する。
受注情報登録部102cは、確定ボタン315の押下により、図5(c2)に示すように、明細情報受付部102bが受け付けた商品コード「S002」とそれに対応する商品名「ふんわり生食パン」、及び受注数量(売上数量とする)「40」、並びに明細情報受付部102bが出力(表示)した商品単価(売上単価とする)「600」、及び売上金額「24000」に対して、伝票情報513と同じ受注番号「J000003」をわり当てて紐づけし、さらに、これまでに受注データに受注番号「J000003」がわり当てられた明細情報が他にないため、受注行番号「1」を割り当てて、明細情報523として、受注データに登録する(S08)。
他に受注商品がないため、これで受注処理を終了する(S09-YES)。
以上で説明した通り、本発明のシステムによれば、顧客(取引先)により配送方法や適正単価が大きく異なる場合であっても、顧客(取引先)ごとに、適切な配送方法を出力し、さらに取引量や配送方法に応じて最適な単価を商品ごとに出力して、適切な受注処理を行うことができる。
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[4.他の実施形態]
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、PC100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、PC100を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、PC100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム第一商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、PC100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、PC100は、当該PC100に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、個人商店から大手のスーパーまで顧客の規模が様々な食品卸業界などにおける受注管理に有用である。
100 PC
102 制御部
102a 伝票情報受付部
102b 明細情報受付部
102c 受注情報登録部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 取引先マスタ記憶部
106b 商品単価マスタ記憶部
106c 配送方法マスタ記憶部
106d 商品マスタ記憶部
106e 受注データ記憶部
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置

Claims (7)

  1. 制御部を備える受注管理装置であって、
    前記制御部が、
    取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付手段と、
    前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付手段と、
    を備えることを特徴とする受注管理装置。
  2. 前記制御部が、
    前記伝票情報受付手段が受け付けた取引先の情報及び最終の配送方法の情報を含む伝票情報と、前記明細情報受付手段が受け付けた受注商品の情報及び前記明細情報受付手段が出力した商品単価を含む明細情報とのそれぞれに、同一の受注識別子を付与して紐づけし、受注データに登録する受注情報登録手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の受注管理装置。
  3. 前記明細情報受付手段が、
    前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報及び受注数量を受け付け、商品単価と共に、当該商品単価に対し、受け付けた受注数量を積算して得られる売上金額を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受注管理装置。
  4. 前記明細情報受付手段が、
    前記伝票情報受付手段の最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報及び受注数量を受け付け、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報、受け付けた受注商品の情報及び受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力する
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の受注管理装置。
  5. 前記伝票情報受付手段が、
    受注日の情報をさらに受け付け、
    前記明細情報受付手段が、
    改定日別、配送方法別且つ商品別に受注数量に応じた商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、受注日の情報、最終の配送方法の情報、受け付けた受注商品の情報及び受け付けた受注数量に対応する商品単価を出力する
    ことを特徴とする請求項4に記載の受注管理装置。
  6. 制御部を備える受注管理装置において実行される受注管理方法であって、
    前記制御部で実行される、
    取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付ステップと、
    前記伝票情報受付ステップの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付ステップと、
    を含むことを特徴とする受注管理方法。
  7. 制御部を備える受注管理装置に実行させるための受注管理プログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    取引先の情報を受け付け、取引先別に配送方法の情報が予め登録された取引先マスタに基づき、受け付けた取引先の情報に対応する配送方法の情報を出力し、出力した配送方法の情報と同一又は異なる配送方法の情報を最終の配送方法の情報として受け付ける伝票情報受付ステップと、
    前記伝票情報受付ステップの最終の配送方法の情報の受け付けごと且つ受注商品別に、受注商品の情報を受け付け、配送方法別且つ商品別の商品単価が予め登録された商品単価マスタに基づき、最終の配送方法の情報及び受け付けた受注商品の情報に対応する商品単価を出力する明細情報受付ステップと、
    を含むことを特徴とする受注管理プログラム。
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