JP2023120863A - 後処理装置、画像形成システム - Google Patents

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【課題】排出トレイ上の無効紙の除去を容易に行う。【解決手段】用紙に画像を形成する画像形成装置に連結される後処理装置であって、排出トレイに積載済みの用紙の位置を保持する第1の押さえレバーと、画像形成装置から排出トレイに排出された用紙を排出トレイの根元方向へ戻すことが可能な戻し機構と、積載済みの用紙の位置を保持するとともに、戻し機構により戻された用紙の位置を積載済みの用紙の位置とは異なる位置に保持することが可能な形状を有した第2の押さえレバーと、を有する。【選択図】図13

Description

本発明は、排紙仕分け機構を有した後処理装置、画像形成システムに関する。
従来から、ジャム発生時に用紙搬送経路上の無効紙を排出トレイに排出することで、ジャム処理に要するダウンタイムを軽減させる技術がある。例えば、特許文献1には、機内残紙を排出トレイへ排出した無効紙(パージ紙)と、有効紙(正常紙)とを区別することを目的で、無効紙のシフト位置を有効紙のシフト位置とは異なる位置に変更する構成が開示されている。
上記特許文献に開示された技術は、確かに機内残紙を排出トレイに排出した無効紙と、有効紙とを区別する点では似ている点がある。しかし、ジャム発生時に排出トレイ上の無効紙のみを容易に除去するという問題は解消できていない。
本発明は、排出トレイ上の無効紙の除去を容易に行うことが可能な後処理装置、画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明にかかる後処理装置は、用紙に画像を形成する画像形成装置に連結される後処理装置であって、排出トレイに積載済みの用紙の位置を保持する第1の押さえレバーと、前記画像形成装置から前記排出トレイに排出された用紙を前記排出トレイの根元方向へ戻すことが可能な戻し機構と、前記積載済みの用紙の位置を保持するとともに、前記戻し機構により戻された用紙の位置を前記積載済みの用紙の位置とは異なる位置に保持することが可能な形状を有した第2の押さえレバーと、を有することを特徴とする後処理装置として構成される。
本発明によれば、排出トレイ上の無効紙の除去を容易に行うことが可能となる。
後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システム全体のシステム構成図である。 図1に示した後処理装置の全体図である。 積載性悪化の要因を説明するための図である。 押さえレバー使用時のイメージ図である。 戻しコロ使用時のイメージ図である。 押さえレバーの突出時および収納時のイメージ図である。 無効紙排出時の様子を示す図である。 サイズ、紙厚、紙種に応じた戻しコロ駆動に関するパラメータ設定例を示す図である。 従来の押さえレバーを側面から見た図である。 従来の押さえレバーを上面から見た図である。 無効紙積載時において従来の押さえレバーを側面から見た図である。 押さえレバーを側面から見た図である。 押さえレバーを上面から見た図である。 無効紙積載時において押さえレバーを側面から見た図である。 多段階ソート時における押さえレバーを側面から見た図である。 有効紙、無効紙、リカバリー紙の積載の様子を上から見た図である。 有効紙、無効紙、リカバリー紙の積載の様子を横から見た図である。 無効紙排紙時の操作パネルの一例を示す図である。 排紙時のフローチャートを示す図である。 後処理装置のブロック図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。本実施例における画像形成システムにおける排紙仕分け機構は、後処理装置において、以下の特徴を有する。要するに、無効紙に対し、マーキングパターン印刷、パンチ/ステープル処理、有効紙とは違うシフト位置に積載したりすることはせず、有効紙と無効紙の用紙後端を仕分けて積載することで、ユーザは無効紙の除去が容易に行なうことを可能とすることが特徴になっている。このような制御により、ジャム発生時の機内残紙を排出トレイに排紙し、その際、有効紙と無効紙の用紙後端を仕分けて積載することで、排出トレイ上の無効紙の除去が容易に行なえるようになる。上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。
<画像形成システムの基本的な振舞い>
図1は、後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システム全体のシステム構成図である。
図1において、画像形成装置100は自動原稿給紙装置(ADF)A1と、給紙装置Acとから主に構成され、画像形成装置100の排紙口に後処理装置200の給紙口が接続され、画像形成装置100と後処理装置200とが一体に動作する。画像形成装置100はさらに操作パネルA8と、画像読み取り部A2と、光書き込み部A3と、作像部A4と、定着部A6とを備えている。
操作パネルA8でスタートキーを押下すると、印刷処理が実行される。画像読み取り部A2は載置された原稿A1をCCDで光学的に読み取り、光電変換する公知のものである。光電変換された読み取り信号は図示しない画像処理部で画像処理され、画像記憶部に記憶される。
そして、記憶された信号が読み出され、光学書き込み部A3が、光変調されたレーザーをポリゴンミラーによって作像部A4の感光体ドラム上に書き込んで潜像を形成する。さらに、現像装置によってトナー現像し、給紙装置Acより給紙され、搬送路A7を経由して搬送される用紙に転写して定着部A6で定着する。これらの構成は公知のものである。
画像形成装置100により画像形成された用紙は後処理装置200に導かれ、操作パネルA8で設定された内容の後処理が実施され、後処理装置200の排出トレイ上に排紙される。
操作パネルA8で設定された内容は、通信ケーブル(図示しない)を通じて後処理装置200に伝達される。後処理装置200は搬送された用紙に対して伝達された内容に応じた処理を行う。また、後処理装置200からも同様に画像形成装置100に対し、後処理装置200内の用紙搬送状態、及び、機械状態やその他画像形成装置100に対する要求等が通信ケーブルを通じて伝達される。
<後処理装置の基本機能>
図2は、図1に示した後処理装置の全体図である。
画像形成装置100から排紙された用紙は、操作パネルA8、もしくは、ネットワーク、及び、PCから設定された内容に従い後処理される。例えば、用紙を部ごとに仕分ける処理は、図2の搬送経路A、B、を通過して排紙ローラ9によりトレイ201に排出され、部の切れ目でトレイ201を手前あるいは奥にシフトすることで仕分け処理を実現する。この仕分け処理は搬送経路A、C、を通過して排紙ローラ12によりトレイ202に排出された場合も同様に仕分け処理が実現できる。また、用紙を部ごとにステープルする処理は、搬送経路A、(E)、D、を通過しトレイFに搬送される。全ての用紙が搬送され部が完成するとステープラSPによってステープル処理を行い、排紙ローラ12によりトレイ202に排出される。
<従来の押さえレバーと戻しコロ>
図3に示すように、トレイ201やトレイ202などの排出トレイに積載済みの用紙(有効紙)P1や、排出紙P2に、静電気が帯びている、または、用紙間の密着力が高い等の場合がある。このような場合、排出紙P2を排紙ローラ9や排紙ローラ12から排出方向D1に排出する際に、排出紙P2の下面が、積載済みの用紙P1(例えば、最も上の位置に積載されている用紙P1’)の上面にくっついてしまうことがある。この場合、上記用紙P1’は排出紙P2に生じた排出方向D1への排出力を受けて、排出方向D1と同方向の搬送方向D2に排出紙P2とともに搬送されてしまい、積載性の悪化を招いてしまう。なお、以降の図では排出トレイは図示を省略している。
上述した点を解決するために、図4に示すように、これらの排出トレイには、押さえレバー401という機構が備わっている。排出紙P2が排出される際、後処理装置200は、後処理装置200の内部に収納されていた押さえレバー401を用紙P1の積載方向と垂直方向となる水平方向、すなわち紙面方向に突出させる。そして、後処理装置200は、上述した排出トレイに積載済みの用紙P1を、積載方向D3に押さえつける。このような動作を行うことによって、上述した排出トレイに積載済みの用紙P1の位置を保持できるので、積載性の悪化を防ぐことができる。
その後、後処理装置200は、図5に示すように、押さえレバー401を後処理装置200の内部に収納し、戻しコロR1を逆転させて、排出紙P2を排出トレイの根元位置X1の側の方向D4へ引き寄せて、当該根元位置X1とは逆側となる搬送方向側の位置X2の乱れを整える。
上述した押さえレバー401は、例えば、図6に示すように、カム601を利用した機構により、突出と収納が行われる。図6では、突出前の収納位置にある押さえレバー401aが、押さえレバー401bのように突出方向に移動し、用紙押さえの位置となる突出時の位置にある押さえレバー401cをあらわしている。
<有効紙と無効紙の仕分け手段>
無効紙が発生した場合も同様に、後処理装置200は、押さえレバーで有効紙を押さえつけ、戻しコロにて排出トレイの根元側へ引き寄せる。図7Aでは、戻しコロR1を正転させることで、排紙ローラ9や排紙ローラ12から排出された無効紙P3を排出方向D5に排出できる。後処理装置200は、普段用紙を排出トレイの根元側へ引き寄せる方向(逆転)で使用している戻しコロR1を、上述の通り、トレイ排紙時は用紙の進行方向(正転)へ駆動させる。排紙ローラ9や排紙ローラ12の手前に設けられた排出センサ701により、用紙後端の位置を把握することが可能である。
そして、後処理装置200は、押さえレバー901を十分抜けた所定位置に到達するまで戻しコロR1を正転駆動し続けることで、無効紙P3の後端を、押さえレバー901を乗り越える位置まで搬送させる。その後、後処理装置200は、前述の通り、戻しコロR1を逆転させ、排出トレイの根元位置X1の側の方向D7へ引き寄せる。押さえレバー901は、すでに説明した押さえレバー401と同様、積載済みの用紙P1を、積載方向D6、D8に押さえつけることによって、積載性の悪化を防いでいる。押さえレバー901については後述する。
また、用紙の種類(例えば、大きさ、紙種、紙厚)によっては、座屈、スリップ、搬送負荷等の懸念がある。そのため、後処理装置200には、用紙の種類に応じた戻しコロR1の駆動に関するパラメータを設定しておく。ジョブ開始時に、ユーザが指定したサイズ、紙厚、紙種は画像形成装置100から伝えられるので、後処理装置200は、これらの情報を基に、下記に挙げた通り、上記パラメータを設定していく。図7Bは、これらをまとめたものである。
例えば、「用紙が大きいほど、座屈の懸念があるため、速度は遅くする」、「用紙が滑りやすいほど、スリップの懸念があるため、駆動量を長くする」、「用紙の紙厚が厚いほど、搬送負荷が増大するため、速度を速くし、駆動量を長くする」といった基準で、上記パラメータを設定する。例えば、図7Bでは、後処理装置200は、サイズが所定の基準よりも大きい大サイズの用紙(例えば、B4サイズ紙)、紙種が所定の基準よりも滑りやすい紙種の用紙(例えば、コート紙)、紙厚が所定の基準よりも厚い用紙(例えば、0.09mm以上のポスター紙)の場合には、戻しコロR1の駆動量を一定の基準よりも大きく(長く)設定し、駆動速度を標準値(通常)に設定する。一方、サイズや紙種は同じであるものの、紙厚が所定の基準よりも薄い用紙(例えば、0.09mm未満のポコピー用紙)の場合には、後処理装置200は、戻しコロR1の駆動量を標準値(通常)に設定する一方、駆動速度を一定の基準よりも遅く設定する。他の用紙の種類についても図7Bに示すように、後処理装置200には、用紙の種類に応じて、戻しコロR1に関するパラメータを設定しておく。
続いて、押さえレバー401を改良した押さえレバー901について説明する。無効紙を排出する際に使用する押さえレバー901は、従来の押さえレバー401(図8A、8B、8C)とは異なる形状の押さえレバー901を用いる(図9A、9B、9C、9D)。図8Aは、従来の押さえレバーを側面から見た図であり、図8Bは、従来の押さえレバーを上面から見た図であり、図8Cは、無効紙積載時において従来の押さえレバーを側面から見た図である。また、図9Aは、改良した押さえレバーを側面から見た図であり、図9Bは、改良した押さえレバーを上面から見た図であり、図9Cは、無効紙積載時において改良した押さえレバーを側面から見た図であり、図9Dは、多段階ソート時における改良した押さえレバーを側面から見た図である。
押さえレバー901は、図5に示した根元(排出トレイの根元位置X1)の機能を有している。例えば、図9Aに示すように、押さえレバー901は、積載済みの用紙P1の積載方向に突出した垂直突出部9011と、当該積載方向と垂直方向となる水平方向、すなわち紙面方向に突出した水平突出部9012とを有する。また、図9Bに示すように、押さえレバー901は、排紙ローラ側に紙面の長手方向に並列に複数(この例では2つ)配置されている。これにより、後処理装置200は、各用紙のサイズに応じて独立して押さえレバー901の動作を制御することで、様々なサイズの用紙について、上述した根元の機能を実現することができる。
さらに、押さえレバー901の形状は、垂直突出部9011の用紙と対向する側の面9011aと、水平突出部9012の用紙と対向する側の面9012aとが、図9Aに示すように、水平方向の座標が同じ位置となるような形状、すなわち用紙と接触する側の面が、紙面に対して垂直に連続して並ぶ形状となっている。したがって、後処理装置200は、図9Cに示すように、無効紙P3の位置を、積載済みの用紙P1の根元位置X1とは水平方向である紙面方向の異なる位置に積載することが可能となる。つまり、複数枚の無効紙P3の後端(根本側の位置)を、有効紙P1の後端とは異なる位置に積載することが可能となる。
さらに、図9Dに示すように、後処理装置200は、図6に示したカム601の動作を制御して、押さえレバー901の位置を変化させることで、無効紙P3の多段階ソートも可能となる。図9Dでは、後処理装置200は、根元位置にある押さえレバー901を、カム601の動作を制御することで押さえレバー901’の位置まで移動させて無効紙P3を一定量(例えば、10枚)積載した後、押さえレバー901’を根元位置まで戻し、さらに無効紙P3を一定量積載している。
一方、図8A、8Bに示すように、従来の押さえレバー401を用いて積載済みの用紙P1を積載方向に押さえつけることができる。しかし、押さえレバー901のように、垂直突出部9011の用紙と対向する側の面9011aと、水平突出部9012の用紙と対向する側の面9012aとが、紙面に対して垂直に連続して並ぶ形状となっておらず、積載方向に一定程度の幅を有していない。このため、図8Cに示すように、無効紙P3の積載性が悪くなってしまうという問題があった。押さえレバー901では、上述した形状を有しているため、無効紙P3の積載性を改善することができるようになる。
システム内の無効紙がすべて排出されると、後処理装置200は、押さえレバー901を後処理装置200の内部に収納する。その後、リカバリー印刷が自動的に開始されるが、当該リカバリー印刷以降は、後処理装置200が従来の押さえレバー401に戻し、印刷が行われる。有効紙、無効紙、リカバリー紙の積載の様子を上から見たものを図10に、横から見たものを図11に、それぞれ示す。これらの図に示すように、後処理装置200が押さえレバー901を突出させた状態で有効紙P1を積載し(図10左)、その後、無効紙P3を、有効紙P1を積載したときと異なる位置に押さえレバー901を排出方向となる紙面方向に移動させて無効紙P3を積載する(図10中)。その後、後処理装置200は、リカバリー印刷が行われる際に、従来の押さえレバー401を後処理装置200の内部から突出させる(図10右)。このような一連の制御により、有効紙P1、無効紙P3、リカバリー印刷後の有効紙P1”を、それぞれ区別可能な状態で排出することができる。
印刷終了後、図12に示すように、後処理装置200は、操作パネルに、排出トレイに無効紙を排出した旨を表示し、ユーザに無効紙の除去を促す。
図13は、排紙時のフローチャート、図14は、後処理装置200のブロック図である。
後処理装置200は、排紙する用紙が有効紙であるか否かを判定する(S1301)。有効紙であるか否かの判定は、例えば、ジャム発生時の機内残紙の有無などに基づいて、従来から知られている各種手法により判定すればよい。
後処理装置200は、排紙する用紙が有効紙であると判定した場合(S1301;YES)、内部に収納されている押さえレバー401(第1の押さえレバー)を突出させ、現在排出トレイ上に積載されている用紙を押さえつける準備を行い(S1302)、当該第1の押さえレバーで用紙を押さえつけた状態で有効紙の排紙を迎える(S1303)。そして、後処理装置200は、有効紙の後端が排出トレイ上に積載される前に、突出させた押さえレバー401を収納する(S1304)。有効紙の後端が排出トレイ上に積載されるタイミングの判定は、例えば、排出センサ701が用紙後端の位置を検知してから所定時間が経過した場合、当該タイミングが到来した等と判定すればよい。
その後、後処理装置200は、正転している戻しコロR1を逆転させる準備を行い(S1305)、当該戻しコロR1を逆転させて排出トレイの根元方向に用紙を戻すことで、用紙搬送方向に対し有効紙を揃える(S1306)。なお、後処理装置200が、有効紙後端が排出トレイ上に積載される前に押さえレバー401を収納した理由は、押さえレバー401上に、今排紙された用紙が乗り上げないようにするためである。
一方、後処理装置200は、排紙する用紙が有効紙でない、すなわち無効紙であると判定した場合(S1301;NO)、内部に収納されている押さえレバー901(第2の押さえレバー)を突出させ、現在シフトトレイ上に積載されている用紙を押さえつける準備を行い(S1307)、当該第2の押さえレバーで用紙を押さえつけた状態で無効紙の排紙を迎える(S1308)。そして、後処理装置200は、用紙の先端が正転している戻しコロR1の位置を超えたら、無効紙の後端が押さえレバー901を超えるまで戻しコロを正転駆動させる(S1309)。その後、後処理装置200は、戻しコロR1を逆転させる準備を行い(S1310)、当該戻しコロR1を逆転させて押さえレバー901の根元に向かい用紙を戻すことで、用紙搬送方向に対し無効紙を揃える(S1311)。最後に、後処理装置200は、押さえレバー901を内部に収納する(S1312)。
上記制御により、有効紙は、排出トレイの根元(例えば、図10および図11における根元位置1001)に用紙の後端が来るように積載される。一方、無効紙は、押さえレバー901を構成する垂直突出部9011の用紙と対向する側の面9011aおよび水平突出部9012の用紙と対向する側の面9012a(例えば、図10および図11における根元位置1002)に用紙後端が来るように積載される。したがって、搬送方向に対し、有効紙と無効紙の仕分けが可能となる。図10、図11では、上記押さえレバー901を構成する垂直突出部9011の用紙と対向する側の面9011aおよび水平突出部9012の用紙と対向する側の面9012aは、戻しコロR1に近接しているため、無効紙は戻しコロR1の根元付近まで用紙後端が来るように積載されているといえる。
これらの様々な制御は、図14に示す後処理装置200により行われる。後処理装置200は、ハードウェアとして、CPU300、各種DCモータ1401、各種ステッピングモータ1402、各種センサ1403を制御するためのモータドライバ301、302、303を有している。CPU300は、これらの機器に対する回転制御やパルス制御を行うための信号の入出力を行っている。また、CPU300は、画像形成装置100との間で、用紙の印刷や排出等に関する各種信号の入出力を行っている。
以上説明したように、本実施例における画像形成システムが有する排紙仕分け機構は、用紙に画像を形成する画像形成装置(例えば、画像形装置100)に連結される後処理装置(例えば、後処理装置200)において、排出トレイ(例えば、排出トレイ201)に積載済みの用紙(例えば、有効紙である用紙P1)の位置を保持する第1の押さえレバー(例えば、押さえレバー401)と、上記画像形成装置から上記排出トレイに排出された用紙を上記排出トレイの根元方向(例えば、根元位置X1の側の方向D4)へ戻すことが可能な戻し機構(例えば、戻しコロR1)と、上記積載済みの用紙の位置を保持するとともに、上記戻し機構により戻された用紙の位置を上記積載済みの用紙の位置とは異なる位置に保持することが可能な形状を有した第2の押さえレバー(例えば、押さえレバー901)と、を有する。これにより、上記押さえレバー901が新たなエンドフェンスとして排出された用紙を仕分けることができ、ジャム発生時に排出トレイ上の無効紙のみを容易に除去することができる。すなわち、無効紙に対し、マーキングパターン印刷、パンチ/ステープル処理、有効紙とは違うシフト位置に積載したりすることはせず、有効紙と無効紙の用紙後端を仕分けて積載することで、ユーザは無効紙の除去が容易に行なうことが可能になる。つまり、ジャム発生時の機内残紙を排出トレイに排紙し、その際、有効紙と無効紙の用紙後端を仕分けて積載することで、排出トレイ上の無効紙の除去を容易にできる。
また、上記後処理装置は、用紙のサイズ、紙厚、紙種を含む用紙情報(例えば、図7Bに示したパラメータ設定)に応じて、上記戻し機構の制御量(例えば、戻しコロR1の駆動量や駆動速度)を変化させる。これにより、様々な種類の用紙について、座屈、スリップ、搬送負荷等の懸念を生じさせることなく、適切に用紙を排出することができる。
また、上記後処理装置は、例えば、図9Dに示したように、上記第2の押さえレバーの上記用紙の紙面方向への突出量を変化させる(例えば、押さえレバー901の位置を押さえレバー901’の位置まで突出させる)ことにより、上記排出トレイに排出された用紙を多段階でソートする。これにより、一定数以上の用紙が排出された場合等においても、所定の単位で排出された用紙をソートすることができる。
また、上記後処理装置は、例えば、図7Aに示したように、上記戻し機構を上記排出トレイの根元方向とは逆方向(例えば、排出方向D5)に駆動させることにより、上記排出トレイに用紙を排出する。これにより、用紙排出の際、戻しコロに用紙がぶつかってしまうことによる搬送負荷を低減でき、押さえレバー上に用紙が乗っからないように用紙を搬送することができる。
また、上記後処理装置は、例えば、図7Aに示したように、用紙のジャムが発生し、上記画像形成装置または上記後処理装置内に搬送可能な無効紙が残っている場合、上記ジャムの原因となった用紙よりも搬送方向の下流側にある無効紙を、上記第2の押さえレバーに当接させて上記排出トレイに排出する。図7Aでは、装置内から搬送されてくる無効紙P3について、垂直突出部9011の上面と無効紙P3の下面とが、積載されている有効紙P1の最上面よりも一定程度(例えば、戻しコロR1の直径程度)の高さを隔てて接触し、正転する戻しコロR1により搬送されている。これにより、装置内に残っている排出が完了していない用紙についても排出トレイまで搬送して容易に仕分けることができるため、ユーザのジャム処理時の手数を減らす、すなわち無効紙を容易に除去することができる。
また、上記後処理装置では、上記ジャムの原因となった用紙が除去された後に、当該用紙よりも搬送方向の上流側にある無効紙を、上記第2の押さえレバーに当接させて上記排出トレイに排出する。したがって、上記ジャムの原因となった用紙よりも無効紙が搬送方向の下流側にある場合と同様、ユーザのジャム処理時の手数を減らす、すなわち無効紙を容易に除去することができる。
また、上記後処理装置では、上記下流側にある無効紙および上記上流側にある無効紙の積載位置は、排出方向に対して同じ位置である。例えば、図7Aでは、上記ジャムの原因となった用紙よりも搬送方向の下流側にある無効紙、上記ジャムの原因となった用紙よりも搬送方向の上流側にある無効紙の両方を含む、複数の無効紙(この例では3枚の無効紙)が、同じ位置に積載されているので、上記ジャムの原因となった用紙との搬送路上の位置関係にかかわらず、両者を同じ位置に排出し、積載することができる。
また、上記後処理装置では、上記第2の押さえレバーは、上記戻し機構により戻された用紙を突き当てるフェンス形状部(例えば、垂直突出部9011)と、上記積載済みの用紙を積載方向に押さえる押さえ形状部(例えば、水平突出部9012)とを有し、上記フェンス形状部は、上記積載済みの用紙端面よりも搬送方向側に突出した形状である。したがって、上記フェンス形状部の紙面方向の先端部がフェンス状になって用紙を突き当てることができ、排出トレイ上の用紙と、仕分けたい用紙を搬送方向となる紙面方向にずらして積載することができる。
また、本実施例では、上記画像形成装置と、上記後処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成システムを構成するため、様々な画像形成装置について上記後処理装置を適用することができる。
また、上記画像形成システムにおいて、上記画像形成装置は、ユーザからの操作を受け付け、上記操作に対する結果を出力する操作部(例えば、操作パネルA8)を有し、上記後処理装置は、上記操作に基づいて仕分けされた用紙が排出された旨を上記操作部に出力する。したがって、ユーザは、仕分けされた用紙の処理状況について容易に把握することができる。
従来、例えば、印刷中にジャムが発生した場合、用紙搬送経路上に無効紙が多く残ってしまう。ジャム処理時のダウンタイム軽減をさせるため、これらを排出トレイに排出している。有効紙と無効紙が混ざってしまわないように、用紙が積載されていない排出トレイを選択する必要があるが、用紙が積載されていない排出トレイが無い場合、有効紙の上に無効紙を排出せざるを得ない。この点、有効紙と無効紙を区別するため、無効紙に対し、マーキングパターンを印刷したり、パンチやステープル処理を行なうことで区別も可能であるが、これらの処理部よりも下流側の用紙に対しては処理を施すことが出来ない。また、有効紙と無効紙のシフト位置を変えて区別する方法もあるが、シフト位置によるジョブの仕分けは標準的な機能であるため、既にトレイ上の有効紙に対しシフト位置を替えて排出されていることも想定される。上記のいずれの場合においても、ジャム処理時にユーザは、積載されている用紙から無効紙のみを除去するために、手間のかかる仕分け作業を実施しなければならない。また、排出トレイに積載済みの用紙や、排出紙に静電気が帯びている、または、用紙間の密着力が高い場合などに、用紙を排紙ローラから排出する際に、両用紙がくっついてしまった状態で排出紙が搬送されてしまい、積載性の悪化を招いてしまう。
従来から、排出トレイには、押さえレバーが備わり、用紙を排出する際、収納されていた押さえレバーを突出させ、排出トレイに積載済みの用紙を押さえつけることによって、排出トレイに積載済みの用紙の位置を保持できる。これにより、積載性の悪化を防ぐことができるが、その後、押さえレバーを引っ込め、戻しコロで今排出された用紙を排出トレイの根元側へ引き寄せて、搬送方向側の乱れを整える。
本実施例では、上述したように、無効紙が発生した場合、押さえレバーで有効紙を押さえつける。このとき、従来の押さえレバーとは異なる形状の押さえレバー(例えば、図9A~9Cに示した押さえレバー901)に切り替えて使用することができる。上述の通り、当該押さえレバーは、用紙積載方向に所定幅のフェンスを持っており、無効紙排出枚数が増えても仕分け可能な形状である。また、無効紙排出の際、無効紙の後端側が押さえレバーに残らず、確実に乗り越えられるように、無効紙に対する戻しコロR1を従来の回転方向とは逆の方向に駆動させる。そして、システム内の無効紙をすべて排出したら、押さえレバー901を内部に収納した後、リカバリー印刷を開始する際に、元の押さえレバー401を突出させて印刷を継続する。この場合、印刷終了後、操作パネルに、排出トレイに無効紙を排出した旨を表示し、ユーザに無効紙の除去を促すことができる。
100 画像形成装置
200 後処理装置
201、202 排出トレイ
9、12 排紙ローラ
401 押さえレバー(第1の押さえレバー)
601 カム
701 排紙センサ
901 押さえレバー(第2の押さえレバー)
特開2018-034484号公報

Claims (10)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置に連結される後処理装置であって、
    排出トレイに積載済みの用紙の位置を保持する第1の押さえレバーと、
    前記画像形成装置から前記排出トレイに排出された用紙を前記排出トレイの根元方向へ戻すことが可能な戻し機構と、
    前記積載済みの用紙の位置を保持するとともに、前記戻し機構により戻された用紙の位置を前記積載済みの用紙の位置とは異なる位置に保持することが可能な形状を有した第2の押さえレバーと、
    を有することを特徴とする後処理装置。
  2. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    用紙のサイズ、紙厚、紙種を含む用紙情報に応じて、前記戻し機構の制御量を変化させる、
    ことを特徴とする後処理装置。
  3. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    前記第2の押さえレバーの前記用紙の紙面方向への突出量を変化させることにより、前記排出トレイに排出された用紙を多段階でソートする、
    ことを特徴とする後処理装置。
  4. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    前記戻し機構を前記排出トレイの根元方向とは逆方向に駆動させることにより、前記排出トレイに用紙を排出する、
    ことを特徴とする後処理装置。
  5. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    用紙のジャムが発生し、前記画像形成装置または前記後処理装置内に搬送可能な無効紙が残っている場合、前記ジャムの原因となった用紙よりも搬送方向の下流側にある無効紙を、前記第2の押さえレバーに当接させて前記排出トレイに排出する、
    ことを特徴とする後処理装置。
  6. 請求項5に記載の後処理装置であって、
    前記ジャムの原因となった用紙が除去された後に、当該用紙よりも搬送方向の上流側にある無効紙を、前記第2の押さえレバーに当接させて前記排出トレイに排出する、
    ことを特徴とする後処理装置。
  7. 請求項6に記載の後処理装置であって、
    前記下流側にある無効紙および前記上流側にある無効紙の積載位置は、排出方向に対して同じ位置である、
    ことを特徴とする後処理装置。
  8. 請求項1に記載の後処理装置であって、
    前記第2の押さえレバーは、前記戻し機構により戻された用紙を突き当てるフェンス形状部と、前記積載済みの用紙を積載方向に押さえる押さえ形状部とを有し、
    前記フェンス形状部は、前記積載済みの用紙端面よりも搬送方向側に突出した形状である、
    ことを特徴とする後処理装置。
  9. 前記画像形成装置と、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の後処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項9に記載の画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、ユーザからの操作を受け付け、前記操作に対する結果を出力する操作部を有し、
    前記後処理装置は、前記操作に基づいて仕分けされた用紙が排出された旨を前記操作部に出力する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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