JP2023120846A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023120846A
JP2023120846A JP2022023941A JP2022023941A JP2023120846A JP 2023120846 A JP2023120846 A JP 2023120846A JP 2022023941 A JP2022023941 A JP 2022023941A JP 2022023941 A JP2022023941 A JP 2022023941A JP 2023120846 A JP2023120846 A JP 2023120846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
roll paper
paper
spool
leading edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022023941A
Other languages
English (en)
Inventor
克巳 岡田
Katsumi Okada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2022023941A priority Critical patent/JP2023120846A/ja
Priority to US18/086,699 priority patent/US20230264912A1/en
Publication of JP2023120846A publication Critical patent/JP2023120846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H19/00Changing the web roll
    • B65H19/10Changing the web roll in unwinding mechanisms or in connection with unwinding operations
    • B65H19/105Opening of web rolls; Removing damaged outer layers; Detecting the leading end of a closed web roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/413Supporting web roll
    • B65H2301/4134Both ends type arrangement
    • B65H2301/41342Both ends type arrangement shaft transversing the roll
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/413Supporting web roll
    • B65H2301/4137Supporting web roll on its outer circumference
    • B65H2301/41387Supporting web roll on its outer circumference on inclined surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/52Auxiliary process performed during handling process for starting
    • B65H2301/522Threading web into machine
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2403/00Power transmission; Driving means
    • B65H2403/90Machine drive
    • B65H2403/94Other features of machine drive
    • B65H2403/942Bidirectional powered handling device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2553/00Sensing or detecting means
    • B65H2553/80Arangement of the sensing means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/13Parts concerned of the handled material
    • B65H2701/131Edges
    • B65H2701/1311Edges leading edge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2801/00Application field
    • B65H2801/36Plotting

Abstract

【課題】部品数を増やすことなく、ロール紙がセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置を提供する。【解決手段】アーム91はセンサ93とコロ92とを配置し、センサとコロ部とがロール紙の表面に当接するように支持する。ロール紙は内側に紙管を有し、該紙管の内側に円筒状のスプールが挿通されて給紙装置に備えられ、スプールの回転と連動して回転する。コロはロール紙の円周方向においてセンサと異なる位置に配置される。センサはロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有する。アーム91は回動可能であり、センサがスプールに接しない範囲で回動する。ロール紙の先端がコロ部を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、ロール紙の先端がセンサを通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、ロール紙の先端の有無を判断する。【選択図】図10

Description

本発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
ロール紙を用いる画像形成装置では、ロール紙をスプールにセットして給紙装置の保持部へ載置した後、給紙装置が給紙動作を行うことが知られている。このような装置では、ロール紙の先端を検知する技術が知られている。
特許文献1では、ロール紙の用紙先端を検知する目的で、ロール紙を巻き取る方向に回転させて剥離した用紙をセンサ(剥離した用紙までの距離に応じて出力値が変化する)を用いて用紙の先端を検知する構成が開示されている。特許文献1によれば、装着されたロールの自動給紙をより確実に行うことができるとしている。
特許文献2では、センサとコロ部を配置した支持部材を備え、前記センサはロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有する給紙装置が開示されている。特許文献2によれば、ロール紙の用紙の先端を安定して検知して給紙部へ搬送できるとしている。
しかしながら、従来技術では、ロール紙がセットされていないスプールを給紙装置にセットした場合に、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされた場合の処理を行うことがあった。そのため、オペレーターは、まずその処理を取り止める必要が生じ、オペレーターに余計な手間や時間がかかってしまうという問題があった。この他にも、装置を停止させる対応や装置を復帰させる対応が必要になる等の問題がある。
また従来技術では、ロール紙がセットされていないことを検知するために、部品数が多くなるといった問題や、検知精度を上げられないといった問題が生じていた。例えば、反射式センサによりロール紙の表面とスプール軸の表面の反射率の違いにより、ロール紙なのかスプール軸なのかを検知する方法も考えられる。しかしこの方法だと、センサの追加により部品点数が増えコスト増に繋がる問題の他、外光の影響により誤検知の発生があるなどの問題があった。そのため、ロール紙がセットされていないことの検知精度を向上させることも求められている。
そこで本発明は、部品数を増やすことなく、ロール紙がセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の給紙装置は、長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
センサとコロ部とを配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、前記センサの信号を取得する制御部と、を備え、
前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
前記センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
前記センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、前記ロール紙の先端の有無を検知し、
前記支持部材は、回動可能であり、前記センサが前記スプールに接しない範囲で回動することを特徴とする。
本発明によれば、部品数を増やすことなく、ロール紙がセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる給紙装置を提供することができる。
一実施形態に係る画像形成装置の概略構成例を示す図である。 一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す断面概略図である。 従来のロール紙のセット方法を説明する図である。 ロール紙をスプールにセットする方法を説明する図である。 一実施形態の給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。 一実施形態の給紙装置の機能例を説明する機能ブロック図である。 一実施形態のアームの構成例を説明する図である。 ロール紙の先端を検知する動作例を説明する図である。 コロとセンサとの位置関係による違いを説明する図である。 コロ、センサ、ロール紙先端の位置関係の一例を示す図(A)及びセンサの信号波形の一例を示す図(B)である。 ロール紙先端の位置が変化した場合のコロ、センサ、アームの動きの一例を説明するための図(A)~(C)である。 図11におけるセンサの信号波形の一例を示す図である。 ロール紙先端の位置が変化した場合のコロ及びアームの動きの一例を説明するための図(a)~(d)である。 図13のようにロール紙先端の位置が変化した場合のセンサの動きの一例を説明するための図(a)~(d)である。 図14からロール紙先端の位置が更に変化した場合のセンサの動きの一例を説明するための図(e)~(h)である。 図12に示すセンサの信号波形について詳細を説明する図である。 検知動作を繰り返した場合のセンサの信号波形の一例を説明する図である。 ロール紙をセットしてから用紙搬送動作を行うまでの一例を説明するフローチャートである。 図18のAの部分を説明するフローチャートである。 図19のEの部分を説明するフローチャートである。 図19、図20及び図27に示すフローチャートで使用される記号を説明する図である。 ロール紙がなく、紙管がセットされている場合の一例を示す図である。 従来例におけるスプールのみがセットされている場合の一例を示す図である。 一実施形態におけるスプールのみがセットされている場合の一例を示す図である。 紙管又はスプールの表面に接している場合のセンサの信号波形の一例を示す図(a)及び接触していない場合のセンサの信号波形の一例を示す図(b)である。 センサの信号波形の他の例を示す図である。 図18のAの部分の他の例を説明するフローチャートである。 図18のAの部分の他の例を説明するフローチャートである。
以下、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明の給紙装置は、長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
センサとコロ部とを配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、前記センサの信号を取得する制御部と、を備え、
前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
前記センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
前記センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、前記ロール紙の先端の有無を検知し、
前記支持部材は、回動可能であり、前記センサが前記スプールに接しない範囲で回動することを特徴とする。
また本発明の給紙装置は、長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
センサとコロ部とを配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、前記センサの信号を取得する制御部と、を備え、
前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
前記センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
前記センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
前記支持部材は、回動可能であり、前記センサが前記スプールに接しない範囲で回動し、
前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2を検出し、前記ロール紙又は前記スプールのn回転目で前記傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、前記傾きK2が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で前記傾きK2が検出された場合に、前記ロール紙の先端があると判断することを特徴とする。
ただし、nは1以上の整数である。
本発明によれば、部品数が多くならずにロール紙がセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる。
本実施形態の給紙装置は、ロール紙から用紙を供給する。ロール紙は、長尺の用紙(「シート」とも称する)をロール状に巻き付けた記録媒体とする。
図1、2を参照して、本発明の一実施形態に係る給紙装置を適用する画像形成装置の構成例について説明する。
本発明の実施形態の一態様である画像形成装置は、画像データに対応してインク滴を吐出することで記録媒体に印字を行うインクジェットプリンタであるが、本発明は記録媒体を搬送して印刷を行う電子写真方式等の複写機や印刷機等に適用することも可能である。
図1に一実施形態に係る画像形成装置80の概略構成例の斜視図、図2に該画像形成装置の側面断面図を示し、一実施形態に係る画像形成装置の全体構成と共に要部の動作を説明する。図1の矢印は、Xが画像形成装置80の奥行き方向(前後方向)、Yが画像形成装置80の幅方向(主走査方向)、Zが上下方向を示している。
図1において、画像形成装置80は、シリアル型の液体吐出方式(インク吐出方式)の画像形成装置であり、本体筐体81が、本体フレーム82上に配設されている。画像形成装置80は、本体筐体81内に、図1に両矢印Yで示す主走査方向に主ガイドロッド64と副ガイドロッド65が張り渡されている。主ガイドロッド64は、キャリッジ66を移動可能に支持しており、キャリッジ66には、副ガイドロッド65に係合してキャリッジ66の姿勢を安定化させる連結片66aが設けられている。
画像形成装置80は、主ガイドロッド64に沿って無端ベルト状のタイミングベルト67が配設されており、タイミングベルト67は、駆動プーリ68と従動プーリ69との間に張り渡されている。駆動プーリ68は、主走査モータ70によって回転駆動され、従動プーリ69は、タイミングベルト67に対して所定の張りを与える状態で配設されている。駆動プーリ68は、主走査モータ70によって回転駆動されることで、その回転方向に応じて、タイミングベルト67を主走査方向に回転移動させる。
キャリッジ66はタイミングベルト67に連結されており、タイミングベルト67が駆動プーリ68によって主走査方向に回転移動されることで、キャリッジ66が主ガイドロッド64に沿って主走査方向に往復移動する。
画像形成装置80は、本体筐体81内の主走査方向端部位置に、カートリッジ部71と維持機構部72が着脱自在に収納されている。カートリッジ部71は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクをそれぞれ収納するカートリッジ73が、交換可能に収納されている。カートリッジ部71の各カートリッジは、キャリッジ66が搭載する記録ヘッド(図示略)の対応する色の記録ヘッドと、図示しないパイプで連結されており、パイプを通してカートリッジ部71から各色の記録ヘッドに対してインクを供給する。
画像形成装置80は、キャリッジ66を主走査方向に移動させながら、プラテン(板)74(図2参照)上を、主走査方向と直交する副走査方向(図1の矢印X方向)に間欠的に搬送される用紙Pにインクを吐出することで、用紙Pに画像を記録する。
用紙Pとしては、紙製に限られず、ロール状フィルム等の種々の種類のものを用いることができるが、以下の説明では、説明を明確にするために、搬送中の用紙を用紙P、用紙Pが巻き付いたロール状態をロール紙Pr(Pa,Pb)、ロール紙Prの芯管(芯部)をPsとして説明する。
画像形成装置80は、図2に示すように、プラテン74の下部にファンを配設されたチャンバー75が設けられており、ファンを駆動させることで、プラテン74上を搬送される用紙Pをプラテン74に密接させながら搬送させる。
画像形成装置80は、用紙Pを副走査方向に間欠的に搬送し、用紙Pの副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ66を主走査方向に移動させながら、キャリッジ66に搭載された記録ヘッドのノズル列からプラテン74上の用紙P上にインクを吐出して、ロール状用紙Pに画像を形成(記録)する。
維持機構部72は、記録ヘッドの吐出面の清掃、キャッピング、不要なインクの吐出等を行って、記録ヘッドからの不要なインクの排出や記録ヘッドの信頼性の維持を図っている。
画像形成装置80は、タイミングベルト67及び主ガイドロッド64に平行に、少なくともキャリッジ66の移動範囲に亘ってエンコーダシート(図示略)が配設されている。キャリッジ66には、エンコーダシートを読み取るエンコーダセンサが取り付けられている。画像形成装置80は、エンコーダセンサによるエンコーダシートの読み取り結果に基づいて主走査モータ70の駆動を制御することで、キャリッジ66の主走査方向の移動を制御する。
また、キャリッジ66に搭載された反射型センサ(エンコーダセンサ、用紙先端検知センサ)により、画像形成部60に搬送された用紙Pの両端部を検知し、その際、用紙先端検知センサによって読み取られた主走査方向位置から用紙Pのサイズを検出する。
画像形成装置80は、本体筐体81を支持する本体フレーム82に、図1及び図2に示すように、図1及び図2の上下方向に2つのスプール軸受台5a,5bが設けられている。
スプール軸受台5a,5bにセットされているロール紙Prの先端から引き出された用紙(ロール状用紙)Pは、図2に矢印で示すように、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ10、レジスト加圧ローラ17によって、搬送路9内で搬送される。
制御部110は、駆動装置7を制御して、搬送ローラ対6a,6b、レジストローラ10、レジスト加圧ローラ17等を回転させる。
ロール紙Pr(Pa,Pb)の下には、ロール紙Prの落下を防ぐロール紙受け台8a,8bが設けられている。
用紙Pは、媒体搬送ガイド部材18a,18b等によってサポートされる搬送路9を通過して、画像形成部60におけるプラテン74上に搬送される。
画像形成部60では、液体記録ヘッドが各色の液滴を画像データに対応して用紙P上に吐出することで画像が形成される。画像が形成された用紙Pの順搬送方向排出部には、連続紙からなる用紙Pを所定の長さに切断するのに用いられる、副走査方向(用紙幅方向)に延在するカッター76が設けられている。
搬送された連続紙である用紙Pの先端を揃えるため、カッター76は、複数のプーリ(そのうちの1つのプーリは駆動モータに連結されている)間に掛け渡されたワイヤやタイミングベルトに固定され、駆動モータにより主走査方向Yに移動することで用紙Pを所定の長さに切断する。切断された用紙Pは、排出部に排出される。
なお、図1、2では、二つのスプール軸受台5a,5bにロール紙Pa、Pbをセット可能な画像形成装置の構成例を示したが、スプール軸受台を一つ備える画像形成装置であってもよい。
また、前述の説明では、二つのロール紙Pa、Pbに対応する構成を識別子a、bを用いて記載したが(例えば、スプール軸受台5a,5b)、以降、区別しないときには識別子a、bを記載しない。
また、本実施形態では、例えばスプール軸受台5a,5bにセンサを設け、スプールがセットされたかどうかの検知を行うようにしてもよい。このようなセンサは、スプール検知センサなどと称されてもよい。スプール検知センサを用いることで、ロール紙がセットされたかどうかを検知できる。また、ロール紙がセットされた場合に、給紙画面を表示するなどの処理が可能になる。
ここで、従来のロール紙のセット方法を説明する。
図3は、従来のロール紙のセット方法を説明する図である。
ロール紙Prは、幅方向端部にフランジ(フランジ部材)が設けられ、スプールがセットされる。ユーザーは、スプールがセットされたロール紙を装置の給紙部受け部(スプール軸受台)にセットし(図3(A))、ロール紙の用紙先端を探し、先端を維持しながら、図3(B)の様に両手で押さえ、用紙の先端が手前に来るようにロール紙を回転させる。次に、ユーザーは、用紙先端をロール紙の奥にあるガイド板の間に位置させてロール紙を回転させながら挿入する(図3(C))。ガイド板は、用紙が見えるように透明材で出来ており、上下2枚で構成されている。ユーザーが下側のガイドの上部に紙の先端が来るようにロール紙を奥に回転させ、紙をガイドの奥に挿入すると、用紙は、内部で固定され、装置内部に引き込まれるようになっている。
図3(C)で示した様に用紙先端を挿入するガイド板はロール紙の奥にある為、ロール紙に隠れてしまい見えづらく、ガイド板も透明な為2枚のガイド板間に挿入したつもりが上のガイド板の上側に位置してしまって、やり直す場合が生じる。また、ガイド板を透明ではなくした場合には、2枚のガイド板間に挿入できたのかの確認がわかりづらくなってしまう。
加えて、ロール紙の用紙先端を出来るだけ均等に挿入する必要があり、気を遣う作業となっている。さらに、用紙先端が均等に挿入されなかった場合には、斜めに給紙されスキューの原因となってしまい、操作のやり直しやジャムの発生につながってしまう。
また、図3(D)、(E)で示すように、ロール紙セット部が二段で構成された装置において、上段にロール紙がセットされている場合に下段にロール紙をセットし、先端をガイド板間に挿入する場合には上段のロール紙が既にある為に更にガイド板が見えづらくセットの困難や斜め挿入の恐れが大きくなってしまう。
そこで、一実施形態の給紙装置は、ロール紙の用紙先端を検知する構成において、ロール紙の用紙先端の段差をセンサによって検知することで先端を検知し、給紙部まで搬送する。供給部は、ロール紙の用紙を供給先へ供給する手段であり、例えば、図2の搬送ローラ対6、または、搬送路9とする。
図4は、ロール紙をスプールにセットする場合の一例を説明するための図である。図4の1~3は、古いロール紙を取り外す場合の例であり、4~6は新しいロール紙をセットする場合の例である。図4の1~3に示すように、スプールの両端部側にはフランジが設けられており、フランジを外した後、古いロール紙をスプールから取り外す。次いで、図4の4~6に示すように、新しいロール紙にスプールを挿通させ、フランジをセットする。
図4の1~3に示す例では、古いロール紙としているが、用紙が無い場合は、ロール紙の内側に設けられていた紙管をスプールから外すことになる。ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて給紙装置に備えられる(セットされる)。また、例えばフランジを用いることにより、ロール紙がスプールの回転と連動して回転することができるが、フランジに限られるものではない。
スプールは、スプール軸などと称されてもよいし、単に軸などと称されてもよい。スプールは例えば円筒状であり、円筒内部は中空でもよいし、中空でなくてもよい。スプールの構成は、特に制限されるものではなく、適宜選択することができる。スプールは基本的に紙管と接していないが、スプールと紙管が接する構成を排除するものではない。
図5は、一実施形態の給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。
給紙装置90は、アーム91と、コロ92と、センサ93と、搬送部としての搬送ローラ対6とを少なくとも備える。給紙装置90は、入口ガイド板95をさらに備えるとよい。
図5では、ユーザーがロール紙Prを給紙装置90にセットしたときのロール紙Prの位置を破線で示している。ロール紙Prは図示していないモジュール構成部品にロール紙中心(軸)を基準として回転可能に保持されている。
ロール紙Prの支持部材としてのアーム(ガイド板)91は、回動中心911で回動可能に構成される。アーム91は、回動中心911の一方に、バネ等によりロール紙方向に押圧されている。これにより、アーム91は、ロール紙径が変わってもロール紙外径と接することになる。白抜きの矢印は、アーム91の回動方向を示す。
また、アーム91は、回動中心911の他方に、コロ92とセンサ93とを有する。アーム91は、ロール紙方向に押圧されるため、コロ92とセンサ93とをロール紙Prの表面に当接するように支持する。
アーム91は、ロール紙Prの用紙の搬送方向をガイドするガイド板として働く。アーム91は、ロール紙Prがセットされる部分(端部側)をロール紙の外径に沿った形状(例えば、円弧状)にして、ユーザーがロール紙Prをセットしたときにロール紙Prが保持されるように(落下等しないように)するとよい。また、アーム91は、図2のロール紙受け台8としても機能する。
支持部材としてのアーム91は、ロール紙をガイドするガイド板を兼ねることにより、部品点数を減らすことができ、コストを抑えることが可能である。
コロ92およびセンサ93は、ロール紙径に依らず略ロール紙中心に向くように(ロール紙の軸中心に対向するように)配置されている。
コロ92は、ロール紙Prの円周方向においてセンサ93と異なる位置に配置され、コロ92とセンサ93とは円周方向に互いにオフセットされた配置とする。
センサ93は、ロール紙Prの先端の段差(紙厚)を検知可能な検知精度を有する。
入口ガイド板95は、ロール紙Prから剥離した用紙の搬送方向をガイドする。図5の構成例では、給紙動作時(ロール紙Prの正転回動時)において、ガイド板として働くアーム91は、用紙の搬送方向の上流側で用紙をガイドし、入口ガイド板95は、下流側でガイドする。
次に、給紙装置の機能の制御について説明する。図6は、一実施形態の給紙装置の機能例を説明する機能ブロック図である。
制御部110は、給紙装置全体の制御を行う。図6では、制御部110が、センサ93と、モータ駆動回路部120、140とを制御する機能ブロック例を示し、他の機能ブロックを省略している。制御部110の機能は、画像形成装置全体の制御を行う制御部110(図2参照)が実行するように構成してもよい。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
CPUは、各種のプログラムを実行し、演算処理や、制御プログラムに基づいて画像処理装置の全体を制御する。
RAMは、情報を高速で読み書きするための揮発性の記憶媒体であり、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。
ROMは、各種プログラムや制御プログラムが記憶されている読み出し専用の不揮発性の記憶媒体である。
モータ駆動回路部120は、制御部110の制御によりモータを駆動させ、ロール紙駆動部130を駆動させる。
ロール紙駆動部130は、ロール紙を正転方向または逆転方向に回転させる。ロール紙駆動部130は、例えば、ロール紙回転モータを用いる。
モータ駆動回路部140は、制御部110の制御によりモータを駆動させ、搬送駆動部150を駆動させる。
搬送駆動部150は、搬送部160を駆動する。
搬送部160は、用紙を搬送する搬送手段であり、例えば、搬送ローラ対6とする。
次に、支持部材としてのアームの構成例と、先端検知動作例とを説明する。
図7は、一実施形態のアームの構成例を説明する図であり、(A)にアーム91の一例を説明する斜視図、(B)にセンサ93の外観を示す概略図、(C)にセンサ93を構成するアクチュエータと側板との一例を説明する側面図を示す。
アーム91は、センサ93がロール紙の先端を検知する動作(逆転回動)において、コロ92が用紙搬送方向の上流側、センサ93が下流側となるように配置する。
センサ93は、例えば、アクチュエータ931にスリット932が設けられたエンコーダセンサを用いる。センサ93を紙厚センサ、先端検知センサなどと称してもよい。
アクチュエータ931は、センサの筐体を構成する二つの側板933の間に配置され、側板933の軸受に軸934がはめ込まれ、軸934を中心に回動する。アクチュエータ931は、例えば、図7(C)に示すような、軸934を中心として非対称の形状を有する。
センサ93は、発光部と受光部とを有し(図示せず)、アクチュエータ931のスリット932を発光部から受光部へ光が通る数をカウントすることにより(信号波形の数をカウントすることにより)、ロール紙Prの先端を検知する。センサ93は、例えば5μm/パルス程度の分解能を持つことで紙厚分の段差を検出することが可能である。
図7の構成例では、コロ92を二つ設け、二つのコロ92間にセンサ93を配置している。コロ92間にセンサ93を配置することにより、ロール紙先端の浮きを確実に押させることが可能となり、用紙の厚みやコシ、カール状況によってセンサ93の出力が不安定となることはなく、確実に先端を検知できる。また、コロ92とセンサ93とを円周方向でずれて配置しているので、部分的なキズ等があっても、コロとセンサとの両方にかかる割合は少なくなり、誤検知しにくい構成となる。
以降の説明では、二以上のコロ92をコロ部とも称する。
図8は、ロール紙の先端を検知する動作例を説明する図である。また、図9は、コロとセンサとの位置関係による違いを説明する図である。
図8では、ロール紙Prの先端がコロ92とセンサ93とを通過する経過を示し、(A)に先端がコロ92を通過する前の状態、(B)に先端がコロ92を通過しセンサ93を通過する前の状態、(C)に先端がセンサ93を通過した状態を示す。
図9では、先端検知動作において、(A)にコロ92がセンサ93より下流側の場合、(B)にコロ92がセンサ93より上流側の場合であり、たるみの発生状況の違いを示している。
センサ93とコロ92とは近傍にオフセット(ロール紙の円周方向でオフセット)されて配置されており、コロ92がセンサ93よりも上流にあるため、センサ93で用紙先端を検知する直前までコロ92が用紙先端を押さえることができる(図9(A))。このようにすると、センサ93は、図9(B)に示すように、ロール紙Pr表面に先端を密着させた状態で、ロール紙表面の段差(紙厚)を先端として検知することが可能となる。これにより、用紙の厚みやコシ、カール状況によってセンサ93の出力(検知結果)が不安定となることはなく、センサ93は、確実にロール紙Prの先端を検知することができる。
なお、本実施形態の例ではコロ92をセンサ93より上流に配置しているが、逆の配置(図9(A))でも検知は可能である。しかし、コロ92をセンサ93より上流に配置した方がより確実にロール紙先端の浮きを検知直前まで押さえることが可能となるため好ましい。
また、図7で示した様にコロ92を2つ設けコロ間にセンサを配置することにより、コロ92が1つよりもロール紙先端の浮きをより確実に押さえておくことが可能となる。
次に、センサ93により得られる信号の一例について説明する。
図10(A)は、コロ92とセンサ93の位置関係、コロ92とセンサ93を配置したアーム91、ロール紙先端Prs等を説明する図である。図10(B)は、図10(A)のセンサ93によって得られる信号波形の一例である。
図10(A)に示す例は、図4、図8等と同様に、コロ92とセンサ93は、ロール紙Prの円周方向において異なる位置に配置され、コロ92とセンサ93とは円周方向に互いにオフセットされた配置となっている。また、図中のOはスプールの軸中心を表し、センサ93とコロ92はスプールの軸中心に向かって配置されている。また、先端検知動作において、コロ92がセンサ93よりも上流側に配置されている。
図中の(1)~(3)は、ロール紙先端Prsの位置によって分けられた領域である。(1)は、ロール紙先端Prsがコロ92よりも上流側にある場合の領域である。(2)は、ロール紙先端Prsがコロ92よりも下流側であり、センサ93よりも上流側にある場合の領域である。(3)は、ロール紙先端Prsがセンサ93よりも下流側にある場合の領域である。これらを領域(1)、領域(2)、領域(3)とも称する。
図10(B)に示すように、ロール紙先端Prsが領域(1)から領域(2)に移ったときにセンサ信号の値が変化し、ロール紙先端Prsが領域(2)から領域(3)に移ったときにセンサ信号の値が変化する。ここで示す例では、領域(1)のセンサ信号の値と領域(3)のセンサ信号の値が同じ、もしくは近い値になっている。
次に、図10(B)に示すような信号波形になることについて、図11を用いて補足の説明を行う。図11は、図10(A)に示す例において、ロール紙先端Prsの位置が変化した場合のコロ92、センサ93、アーム91の動きの一例を説明するための図である。図11(A)は、図10(A)と同様に、ロール紙先端Prsが領域(1)を移動している場合の例である。領域(1)では、センサの信号は変化せず、一定、もしくは略一定となる。
図11(B)は、ロール紙先端Prsが領域(2)を移動している場合の例である。ロール紙先端Prsが領域(1)を越えると、換言すると、ロール紙先端Prsがコロ92を通過すると、ロール紙Prの紙厚分だけアーム91がロール紙Prの方向へ回動する。このことを図中の白矢印で模式的に示している。そして、アーム91がロール紙Prの方向へ回動することにより、アーム91とロール紙Prとの距離が小さくなり、小さくなった距離の分、センサ93は変化する。このことを図中の黒矢印で模式的に示している。このようなセンサ93の変化としては、センサ93の根元部分(図中の円の部分)とロール紙Prの距離が小さくなったと表現してもよいし、センサの検知部分(図中のL字の部分)の角度が変化した(角度が小さくなった)と表現してもよい。このため、領域(2)では、図10(B)に示すように、センサの信号が小さくなる。ただし、センサの種類等によっては、センサの信号が大きくなるような信号波形であってもよい。また、領域(2)において、アーム91の回動が止まると、センサの信号は領域(3)に至るまで一定、もしくは略一定になる。
図11(C)は、ロール紙先端Prsが領域(3)を移動している場合の例である。ロール紙先端Prsが領域(2)を越えると、換言すると、ロール紙先端Prsがセンサ93を通過すると、ロール紙Prの紙厚分だけ、センサの検知部分(図中のL字の部分)の角度が大きくなる。このことを図中の黒矢印で模式的に示している。領域(3)では、アーム91は回動しないため、センサ93の根元部分(図中の円の部分)とロール紙Prとの距離は変わらない。領域(3)におけるセンサ93は、領域(1)におけるセンサ93と同様の形状になる。その他の表現として、領域(1)と領域(3)とで、ロール紙Prとセンサ93との距離が同じになるなどと表現してもよい。このため、領域(3)では、図10(B)に示すように、センサの信号が領域(1)と同様の値になる、もしくは近い値になる。
次に、図10(B)のセンサの信号波形について詳細を説明する。
図12は、図10(B)のセンサの信号波形について、領域(1)~領域(3)の境界がわかるように示した図である。図12に示すように、領域(1)と領域(2)の境界及び領域(2)と領域(3)の境界で、センサの信号が傾きを有していることがわかる。図示するように、領域の境界では、センサの信号は不連続な変化にならずに、連続した変化になっている。
本実施形態では、ロール紙の先端がコロ92を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、ロール紙の先端がセンサ93を通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、ロール紙の先端の有無を検知することができる。図12にあわせて換言すると、ロール紙先端Prsが領域(1)から領域(2)に移る際のセンサ信号の傾きK1と、ロール紙先端Prsが領域(2)から領域(3)に移る際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、ロール紙の先端を検知することができる。
ここでは、ロール紙の先端がコロ92を通過する際のセンサ信号の傾きを傾きK1と称し、ロール紙の先端がセンサ93を通過する際のセンサ信号の傾きを傾きK2と称している。後述するように、ここで示す例では、傾きK1は負の値であり、傾きK2は正の値であるが、これに限られず、逆であってもよい。センサの種類等によっては、傾きK1が正の値であり、傾きK2が負の値でもよい。
次に、図12に示すセンサの信号波形において、センサ信号が傾きを有することについて、図13~図15を用いて補足の説明を行う。図13(a)~(d)は、ロール紙先端Prsが図11(A)に示す破線Aの地点、すなわちコロ92の位置まで到達してから、図11(B)に示す位置まで移動した場合の時系列に沿った図である。換言すると、ロール紙先端Prsが領域(1)の端部に到達してから、領域(2)に移る場合の図である。
図13(a)~(d)に示すように、ロール紙先端Prsがコロ92を通過する際、コロ92の回転に伴い、ロール紙Prとコロ92との距離は徐々に変化する。ロール紙先端Prsがコロ92を通過する際、図13(a)から例えば図13(b)や図13(c)を経て図13(d)に至る。そのため、アーム91は、図13(a)から例えば図13(b)や図13(c)を経て図13(d)のように回動する。コロ92とアーム91の動きを白矢印で模式的に示している。
このときのセンサ93の動きを図14(a)~(d)に示す。図14(a)~(d)と図13(a)~(d)は対応しており、同じ時系列である。図13(a)~(d)に示すようにアーム91が移動するため、センサ93は図14(a)から例えば図14(b)や図14(c)を経て図14(d)に至るといったように徐々に変化する。例えば、センサ93の根元部分(図中の円の部分)とロール紙Prの距離が徐々に小さくなったと表現してもよいし、センサの検知部分(図中のL字の部分)の角度が徐々に小さくなったなどと表現してもよい。このため、ロール紙先端Prsがコロ92を通過する際、図12に示すように、センサ信号は傾きK1を有することになる。
図15(e)~(h)は、ロール紙先端Prsが図11(B)に示す破線Bの地点、すなわちセンサ93の位置まで到達してから、図11(C)に示す位置まで移動した場合の時系列に沿った図である。換言すると、ロール紙先端Prsが領域(2)の端部に到達してから、領域(3)に移る場合の図である。図15(e)は、図14(d)よりも時間が後の状態を示す図である。
なお、図11に示す破線Bの位置と、図15に示す破線Bの位置とは若干異なっているが、結果に何ら影響を与えるものではない。図11に示す破線Bは、ロール紙先端Prsが領域(1)に位置する場合のセンサ93の接触点を通る直線であり、図15に示す破線Bは、ロール紙先端Prsが領域(2)に位置する場合のセンサ93の接触点を通る直線である。
図15(e)~(h)に示すように、ロール紙先端Prsがセンサ93を通過する際、センサ93は図15(e)から例えば図15(f)や図15(g)を経て図15(h)に至るといったように徐々に変化する。このため、ロール紙先端Prsがセンサ93を通過する際、図12に示すように、センサ信号は傾きK2を有することになる。本実施形態におけるセンサ93は、ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有しているため、傾きK1と傾きK2を検出することが可能になる。
次に、図12に示すセンサ信号の詳細について、図16を用いて説明する。
図16は、図12について説明を付した図である。図16に示す例では、ロール紙先端Prsがコロ92を通過する際、センサ信号は点a1から点a4に変化する。このとき、点a1から点a4までの途中の任意の点、点a2と点a3を選ぶことで、傾きK1を求めることができる。例えば、図16の横軸をx、縦軸をyとしたとき、点a2から点a3へ、x1変化し、y1変化したとすると、傾きはK1=y1/x1となり、傾きK1が求められる。特に制限されるものではないが、傾きK1の値が所定の範囲である場合に、傾きが検出されたとしてもよい。また、複数の点を選択して複数の傾きを求めて平均を算出してもよい。
図16に示す例では、ロール紙先端Prsがセンサ93を通過する際、センサ信号は点b1から点b4に変化する。このとき、点b1から点b4までの途中の任意の点、点b2と点b3を選ぶことで、傾きK2を求めることができる。例えば、図16の横軸をx、縦軸をyとしたとき、点b2から点b3へ、x2変化し、y2変化したとすると、傾きはK2=y2/x2となり、傾きK2が求められる。上記と同様に、特に制限されるものではないが、傾きK2の値が所定の範囲である場合に、傾きが検出されたとしてもよい。また、複数の点を選択して複数の傾きを求めて平均を算出してもよい。図16に示す例では、傾きK1と傾きK2の符号は逆になっている。
このように、ロール紙の先端がコロ92を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、ロール紙の先端がセンサ93を通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、ロール紙の先端の有無を検知することができる。また本実施形態では、傾きK1と傾きK2の両方を検出することにより、ロール紙先端の有無について、検知精度を向上させることができる。
また、図16に示すように、ロール紙の先端がコロ92を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、ロール紙の先端がセンサ93を通過する際のセンサ信号の傾きK2とが、所定の時間T1内に検出されることが好ましい。この場合、ロール紙表面の凹凸による誤検知を抑制することができる。
T1としては、適宜選択することができるが、以下のようにすることが好ましい。
コロ92からセンサ93までの円周距離をL(mm)とし、ロール紙先端の線速度をV(mm/s)とし、設定マージン時間をm1(s)としたとき、T1は、
T1=L/V+m1 [s]
とすることが好ましい。このようにすることで、ロール紙表面の凹凸による誤検知を抑制することができるとともに、ロール紙先端の検出漏れを抑制することができる。
また、ロール紙先端の検知動作を開始してから、ロール紙又はスプールが1回転してもロール紙先端が検知されない場合、ロール紙又はスプールを更に回転させて検知動作を繰り返すことが好ましい。これにより、検知精度を更に向上させることができる。なお、この場合、実施回数を設定することが好ましい。実施回数を設定することで、検知動作が繰り返されて終了しない事態を回避できる。
上記の式に表されるように、T1は任意に設定可能である。また、設定マージン時間m1(s)は、特に制限されるものではなく、適宜設定することができる。例えばセンサの種類、ロール紙の紙厚なども考慮して設定してもよい。ただしm1<T1である。
本実施形態において、ロール紙の先端の有無は、例えば制御部110が行う。また、後述するように、ロール紙の先端の有無だけでなく、ロール紙の先端の位置を検出するようにしてもよい。この場合のロール紙の先端の位置は、ロール紙の円周方向における位置である。
上記の検知の例では、傾きK1と傾きK2が所定の時間T1内に検出された場合に、ロール紙先端があると判断していたが、本発明はこれに限られない。以下に説明するように、ロール紙又はスプールを複数回回転させて検知動作を繰り返すことで、n回転目の傾きK1又は傾きK2を検出できなかったとしても、n+1回転目の傾きK1又は傾きK2が検出されたときにロール紙の先端があると判断することも可能である。
図12に示すセンサ信号の詳細について、図17を用いて更に説明する。図17は、ロール紙又はスプールを複数回回転させて検知動作を繰り返した場合の例である。ここでは、n回転目の信号波形とn+1回転目の信号波形を示している。nは1以上の整数であり、例えば1である。
上記の検知の例では、n回転目に傾きK1と傾きK2が時間T1内に検出された場合、ロール紙先端があると判断していた。例えば図7のようにロール軸方向に2つ以上のコロ92を配置している場合、用紙先端が斜めにカットされた状態だと、傾きK1や傾きK2が検出されにくい場合がある。
そこで、本例では、傾きK1と傾きK2を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK1を検出したかどうかを判断し、傾きK1が再度検出された場合に、ロール紙の先端があると判断するようにしてもよい。このようにすることで、検出精度を更に向上させることができる。所定の時間T2(s)は、ロール紙又はスプールが1回転するときの時間に、設定マージン時間m2(s)を加えた時間である。イメージとしては、n回転目で傾きK1が検出された場合に、次のn+1回転目で傾きK1が検出されるかどうかを判定するものである。
同様に、傾きK1と傾きK2を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK2を検出したかどうかを判定し、傾きK2が再度検出された場合に、ロール紙の先端があると判断するようにしてもよい。このようにすることで、検出精度を更に向上させることができる。傾きK1が検出されにくい場合には、傾きK2を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK2を検出したかどうかを判定することが好ましい。
特に、傾きK1と傾きK2の検出を複数回繰り返した後、所定の時間T2内に再度、傾きK1又は傾きK2を検出したかどうかを判定することがより好ましい。この場合、検知精度を更に向上させることができる。
なお、これらの例は、後述の図19のフローにおけるS21~S25、S28及びS29の処理を行うものである。
設定マージン時間m2(s)は、特に制限されるものではなく、適宜選択することができる。上記m1と同様に、例えばロール紙の紙厚、センサの種類なども考慮して設定してもよい。ただしm2<T2である。
n回転目で傾きK1が検出された場合に、次のn+1回転目でも同じように傾きK1が検出されるかどうかの判定について補足する。例えば、n回転目で傾きが検出された場合に、その傾きが所定の値以上であれば傾きK1が検出されたと判断してもよい。n+1回転目も同様に、傾きが検出された場合に、その傾きが所定の値以上であれば傾きK1が検出されたと判断してもよい。ここでいう所定の値としては、適宜選択することができるが、例えば検出された傾きの絶対値が4以上である場合、傾きK1が検出されたと判断することができる。傾きK1を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK1を検出したといえる。傾きK2についても同様であり、検出された傾きの絶対値が所定の値以上であれば傾きK2が検出されたと判断してもよい。なお、傾きK2については、絶対値の判定を行う前に、傾きの符号を確認し、傾きK1とは異なることを判定しておく。
傾きK1を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK1を検出したかどうかの判定は、上記の他にも、傾きの比を検討する方法としてもよい。n回転目の傾きK1をK1(n)とし、n+1回転目の傾きK1をK1(n+1)としたとき、K1(n)とK1(n+1)は、厳密に一致していなくてもよい。両者の比が所定の範囲内であれば、傾きK1を検出した後、所定の時間T2内に再度、傾きK1を検出したといえる。一概にはいいにくいが、例えば、K1(n)≧K1(n+1)の場合、K1(n)/K1(n+1)が1.0以上1.2以下である場合、両者が一致しているといえる。K1(n)<K1(n+1)の場合、K1(n)/K1(n+1)が0.8以上1.0未満である場合、両者が一致しているといえる。傾きK2についても同様である。K2(n)≧K2(n+1)の場合、K2(n)/K2(n+1)が1.0以上1.2以下である場合、両者が一致しているといえる。K2(n)<K2(n+1)の場合、K2(n)/K2(n+1)が0.8以上1.0未満である場合、両者が一致しているといえる。
本発明では、傾きK2のみを検出することでもロール紙の先端があるかどうかを判断することが可能である。この場合、ロール紙の先端がセンサ93を通過する際のセンサ信号の傾きK2を検出し、ロール紙又はスプールのn回転目で傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、傾きK2が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で傾きK2が検出された場合に、ロール紙の先端があると判断する。このようにすることで、傾きK1が検出されにくい場合であっても、ロール紙の先端を検知することができる。所定の回転数としては、適宜選択することができる。
また例えば、図7のようにロール軸方向に2つ以上のコロ92を配置している場合、用紙先端が斜めにカットされた状態だと、傾きK1が検出されにくい場合がある。この場合、傾きK1と傾きK2の検出動作を所定回数繰り返した後に、傾きK2のみを検出することで検知精度を向上させることができる。
本発明者は、傾きK2のみでロール紙の先端を判断する場合に、ロール紙の先端ではない凹凸を先端として誤検知してしまうことがないか検討した。ロール紙の先端ではない凹凸を先端として誤検知してしまう場合は、凹凸が鋭く、かつ、その凹凸の位置がセンサアクチュエータ位置と一致する場合である。このような凹凸としては、例えば物の角にぶつけた場合であり、更に凹凸が鋭くないと、傾きK2として検知されない。また、例えばセンサアクチュエータのR部分の形状と比べると、凹凸の傾斜部は小さいため、センサ信号の傾きは小さくなり、先端として検知されない。このため、傾きK2のみでロール紙の先端を判断する場合でも、誤検知は生じない、もしくは少ないと考えられる。
次に、ロール紙をセットしてから用紙搬送動作を行うまでの一例について、フローチャートの例を用いて説明する。図18は、一実施形態の給紙装置において、ロール紙をセットする動作例を説明するフローチャートである。
制御部110は、ロール紙Prが給紙装置(例えば、センサ93の検知結果により検出する)にセットされたことを検出すると(S11)、モータ駆動回路部120を制御し、ロール紙駆動部130にロール紙Prを逆転させるように制御する。ロール紙回転モータ(ロール紙駆動部130)は、ロール紙Prを、逆転動作で巻き取る方向に回転させ(S12)、センサ93は、先端検知動作を行う(S13)。
図中のAは、S13の先端検知動作で行う処理のことを意味する。S13の先端検知動作では、図19に示すAのフローを行う。Aのフローでは、ロール紙の先端が検知された場合(S14)と、Eのフローに移行する場合とに分かれる。Eのフローは図20に示されている。Eのフローでは、ロール紙の先端が検知された場合(S14)と、ロール紙の先端が検知されなかった場合(S18)とに分かれる。
センサ93により先端が検知されると(S14)、制御部110の制御により、モータ駆動回路部120は、用紙先端停止位置でロール紙回転モータを停止させ(S15)、正転動作によってロール紙の用紙先端を搬送方向に送る(S16)。モータ駆動回路部140は、搬送部160を回転させ、用紙先端を装置内部へ搬送させる(S17)。
Eのフローで、ロール紙の先端が検知されなかった場合(S18)、ロール紙回転モータを停止させる(S19)。その後、必要に応じて、表示部に警告を表示する等の処理を行う。
次に、図18のAの部分のフローチャートについて図19を用いて説明する。図19に示すAのフローチャートの例は、先端検知動作(S13)を行うものである。
まず、先端検出回数Nを0にする(S21)。
次いで、傾きK1が検出されたかどうかを判定する(S22)。傾きK1が検出された場合(S22がYESの場合)、T1以内に傾きK2が検出されたかどうかを判定する(S23)。傾きK1からT1以内に傾きK2が検出された場合(S23がYESの場合)、先端検出回数(N)を+1する(S24)。
なお、T1以内に傾きK2が検出されたかどうかを判定することについては、例えば図16で説明した内容を用いることができる。また、S22においては、センサ変位出力(K1)が検出されたかどうかを判定するなどと称してもよい。
次いで、先端検出回数が設定値a以上であるかどうかを判定する(S25)。設定値aは、何回で先端と判定するのかを設定する値である。設定値aは1以上の整数であり、検知動作の信頼性を上げたい場合、値を増やす。なお、図21に、フローチャートで使用している用語の説明を示している。
先端検出回数が設定値a以上である場合(S25がYESの場合)、ロール紙の先端が検知されたと判断する、換言すると、ロール紙の先端があると判断する(S14)。次いで、図18に示す本フローへ移行する。なお、図19ではS14を表示しており、図18でもS14が表示されているため、両者で重複しているが、単に理解のしやすさの観点からそのように表示している。
上記説明した内容を再度説明すると、設定値aが1である場合、傾きK1を検出した後、T1以内に傾きK2が検出されたため、ロール紙の先端があると判断した例である(S21~S25、S14)。
S25において、N<aの場合(先端検出回数N<設定値aの場合)、すなわち、S25がNOの場合、引き続き先端検出動作を行う(S28、S29)。このとき、本例では、図19に示すようにS28及びS29を行っている。S28では、傾きK1を検出した後、T2以内に再度、傾きK1が検出されたかどうかを判定している。これは、上記の図17で説明したように、T2以内に再度、傾きK1が検出されたかどうかを判定するものであり、検知精度を上げることができる。
S28において、T2以内に再度、傾きK1が検出された場合(S28がYESの場合)、傾きK1を検出した後、T1以内に傾きK2が検出されたかどうかを判定する(S29)。S29がYESの場合、S24に戻り、先端検出回数(N)を+1する。再度、S25の判定を行い、YESの場合、先端ありと判断し、本フローへ戻る。このように、S25、S28及びS29を行うことにより、検知精度を更に向上させることができる。
図19のS22において、傾きK1が検出されなかった場合(S22がNOの場合)、センサの出力があるかどうかを判定する(S26)。センサの出力がない場合(S26がNOの場合)、センサが故障している(センサ異常)と判断する(S27)。
S26の判定においては、例えば、所定の時間、センサの出力があるかどうかを判定する。所定の時間としては、例えばロール紙又はスプールが1回転する時間以上であることが好ましい。このようにすることで、誤検知を低減できる。
S26の判定でYESの場合、すなわち、傾きK1が検出されず、センサの出力があった場合、ロール紙の回転数を判定する(S30)。ここでは、R回回転したかを判定している。Rは、図21にも記載しているように、先端検出まで、何回ロール紙を回転させるかを設定した値である。なお、ロール紙の回転数を判定しているが、スプールの回転数を判定するようにしてもよい。ロール紙の回転数がR回よりも少ない場合(S30の判定がNOの場合)、回転数をカウントアップして(S31)、再度、傾きK1が検出されたかどうかを判定する(S22)。
S22、S26、S30の処理の流れでは、傾きK1が検出されていないが、センサの出力があるため、センサが故障していないことが想定される。何らかの理由により傾きK1が検出されていないため、ロール紙を繰り返し回転させて、傾きK1の検出を試みている。このような処理を複数回行うことにより、ロール紙の先端があるにも関わらず、ロール紙の先端の検出が漏れてしまうことを低減できる。
ロール回転数がR回である場合(S30の判定でYESの場合)、図20に示すフローEへ移行する。また、S28とS29の判定でNOである場合、換言すると、傾きK1と傾きK2が検出されない場合も、S30の判定を行った後、図20に示すフローEへ移行する。フローEは、フローAにおいて、ロール紙の先端が検出されなかった場合に移行する流れである。
図20は、フローEの一例を示すフローチャートである。
まず、先端検出回数Nを0にする(S41)。次いで、傾きK2が検出されたかどうかを判定する(S42)。S42においては、センサ変位出力(K2)が検出されたかどうかを判定するなどと称してもよい。
傾きK2が検出された場合(S42がYESの場合)、先端検出回数(N)を+1する(S43)。次いで、先端検出回数が設定値a以上であるかどうかを判定する(S44)。設定値aは上記と同様であり、何回で先端と判定するのかを設定する値である。先端検出回数が設定値a以上である場合(S44がYESの場合)、ロール紙の先端が検知されたと判断する、換言すると、ロール紙の先端があると判断する(S14)。次いで、図18に示す本フローへ移行する。なお、図20ではS14を表示しており、図18でもS14が表示されているため、両者で重複しているが、単に理解のしやすさの観点からそのように表示している。
S44においては、設定値aは2以上とすることが好ましく、S46の処理を少なくとも一回行うことが好ましい。すなわち、傾きK2が複数の回転において検出されたかどうかを判定することが好ましい。S44の判定においては、ロール紙又はスプールのn回転目で傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、傾きK2が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で傾きK2が検出された場合に、ロール紙の先端があると判断することが好ましい。この場合、ロール紙の先端をより精度良く検知することができる。例えば、ロール紙の先端ではない凹凸を傾きK2であると誤認定してしまうことを抑制できる。
なお、S46では、傾きK2を検出後、T2以内に再度、傾きK2が検出されたかどうかを判定しているが、これは、n回転目で傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、傾きK2が検出されたどうかを判定することを意味する(図17参照)。
S42の判定でNOの場合、すなわち、傾きK2が検出されなかった場合、ロール紙の回転数を判定する(S45)。ここでは、R回回転したかを判定している。Rは上記と同様である。ロール紙の回転数がR回よりも少ない場合(S45の判定がNOの場合)、回転数をカウントアップして(S31)、再度、傾きK2が検出されたかどうかを判定する(S42)。
ロール回転数がR回以上である場合(S45の判定でYESの場合)、ロール紙の先端がないと判断し、ロール紙の回転モータをOFFにする(S18、S19)。なお、図20ではS18、S19を表示しており、図18でもS18、19が表示されているため、両者で重複しているが、単に理解のしやすさの観点からそのように表示している。
また、S46の判定でNOである場合、換言すると、傾きK2が検出されない場合も、S45の判定を行った後、ロール紙の先端がないと判断し、ロール紙の回転モータをOFFにする(S18、S19)。
S22、S26、S30の処理を行い、更にS42、S44、好ましくはS46の処理を行うことで、傾きK1を検出しない場合であっても、傾きK2のみでロール紙の先端の有無を検知することができる。また、S46の処理を行うことで、検知精度を向上させることができる。
本実施形態では、スプールを給紙装置の保持部にセットするだけで、自動でロール紙の先端を精度良く検知することができる。また本実施形態では、ロール紙の先端を検知した場合に、ロール紙がセットされていると判断することができるため、例えば反射式センサなどの部材を設ける必要がない。そのため、部品数を増やすことなく、ロール紙がセットされているかどうかを検知することができる。
また後述もしているが、本実施形態によれば、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる。従来では、スプールが保持部にセットされたことを検知して給紙画面を表示部(操作部)に表示していた。ロール紙がセットされておらずスプールのみがセットされた場合、給紙を行うことができないため、給紙画面を閉じる等の手間が生じてしまう。もしこの場合、給紙画面で給紙開始のボタンが誤って押されてしまうと、装置が給紙失敗と判断するまで装置が動き続けてしまうことの他、カバーを開けて装置を停止させる必要が生じること、装置を復帰させるための対応が必要になることなど、オペレーター(ユーザーなどと称してもよい)の手間が増大する。
本発明によれば、部品数が多くならずにロール紙がセットされていないことを自動的に精度良く検知できるとともに、ロール紙がセットされていないにも関わらず、ロール紙がセットされている場合の処理を行うことを防止できる。
次に、アーム91(支持部材)の回動範囲等について説明する。
図22は、ロール紙の紙管99と、コロ92及びセンサ93とが接している状態を示す図である。紙管99に巻かれた用紙が使用されて用紙がなくなると、アーム91に設けられたコロ92が紙管99に当接し、センサ93も紙管99と接して紙管99を検知する状態となる。この場合、センサ93の出力としては、紙管99の表面の凹凸を検知し、出力している状態となる。
図23は、ロール紙Prをスプール98にセットしないでスプール98をセットした場合の状態を示す図であり、本発明に含まれない例である。図示するように、センサ93はスプール98と接して、スプールを検知する状態となる。センサ93の出力としては、スプール98の表面の凹凸を検知し、出力している状態となる。
図24は、本実施形態の構成の一例を示す図である。符号99aは紙管の外径であり、紙管の外径を破線で示している。アーム91は、コロ92とセンサ93がスプール98の軸中心に向くように回動可能である。アーム91の回動範囲としては、センサ93がスプール98に接しない範囲とする。例えばアーム91がスプール98に最も近づいた場合であっても、センサ93はスプール98に接しない。そのため、ロール紙がセットされずにスプール98のみがセットされた場合、センサ93はスプール98にも接しないことに加え、どこにも接していない状態になる。センサ93がどこにも接していない場合、センサ93の出力は一定の状態を保つことになり、出力された信号が変化しない。これにより、ロール紙がセットされておらずスプールのみがセットされた場合を精度良く検知することができる。
図25は、センサの出力信号の一例を示す図である。
図25(a)に示す出力信号は、センサ93が紙管99の表面、あるいは、スプール98の表面に接している場合の一例である。紙管99の表面やスプール98の表面には凹凸やうねりがあるため、信号としては一定ではなく、ある幅をもってばらついている。幅としては、用紙の段差分の信号よりは小さくなる。
図25(b)に示す出力信号は、センサ93がどこにも接しておらず、そのため、センサの出力は一定となっている。なお、センサの出力が一定であることについては、例えばあらかじめセンサ93がどこにも接していない状態で出力信号を取得し、これを装置に記憶させておいてもよい。また、センサの出力が一定であると判定するには、例えば、ある閾値を設定しておき、センサの出力がその閾値を超えない場合に出力が一定である、もしくは出力が変化しないと判断するようにしてもよい。閾値はセンサの種類等を考慮して設定することができる。
自動給紙では、スプール98が保持部(例えばスプール軸受台5a、5b)にセットされると、スプール98がセットされたことを検知するセンサ(スプール検知センサ)により、システム側で認識され、給紙画面が表示部(操作部などとも称する)に表示される。給紙画面には、用紙の種類などの確認画面や給紙スターとのボタン、給紙キャンセルのボタン等が表示される。給紙画面の内容は、適宜変更可能である。
給紙スタートボタンを押下した場合、自動給紙動作が開始される。なお、自動給紙動作としては、例えばロール紙の先端を検知する動作、ロール紙の先端を給紙部へ搬送する動作等が含まれる。このとき、ロール紙がセットされていないスプールを保持部へ載置した場合でも、給仕画面が表示され、画面上には給紙開始ボタンが表示されてしまうため、キャンセルボタンなどでキャンセルする必要があった。なお、ロール紙がセットされていないスプールを保持部へ載置する場合としては、様々な状況が考えられ、例えば、給紙はしないが、スプールの置き場がなく装置に載置させたい場合などが挙げられる。
このとき、給紙開始ボタンを押してしまった場合には、自動給紙が失敗したと装置側で判断されるまで動作が継続してしまう問題の他、カバーを開いて装置を停止させる手間が生じてしまう問題などがある。また、カバーを開いて装置を停止させた場合、装置の復帰動作も必要になるため、更に手間や時間が増えてしまう。
本実施形態では、ロール紙の先端を自動で精度良く検知できるため、例えば、制御部は先端があると判断した場合、ロール紙がセットされたときの処理を行うようにし、先端がないと判断した場合、ロール紙がセットされたときの処理を行わないようにすることができる。これにより、上記不具合を防止でき、オペレーターの手間を低減できる。
また本実施形態では、スプールが当該給紙装置に備えられたことを検知可能であり、スプールが備えられたことを検知した後、ロール紙の先端の有無を検知する動作を行い、ロール紙の先端があると判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示し、ロール紙の先端がないと判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示しないことが好ましい。このようにすることで、オペレーターに余分な手間をかけないようにすることができる。また、ロール紙がセットされずスプールのみがセットされた場合に給紙開始ボタンを押してしまうことを防止することができる。なお、この処理については、例えば図18のS18、S19で行うことができる。
また本実施形態では、所定の時間内に、センサ93からの信号が一定である場合、ロール紙が備えられておらずスプール98のみが備えられている、又は、センサ93が故障していると判断することが可能である。自動給紙でのロール紙の先端検知動作時に、センサ93からの信号が一定時間内で一定の場合(変化がない場合)に、ロール紙が備えられておらずスプールのみが備えられている、又は、センサ93が故障していると判断する。このように判断することで、給紙画面を表示部に表示しないようにすることができ、給紙が行えないにも関わらず給紙操作が指示されることを防止できる。
前記所定の時間は、ロール紙又はスプールが1回転する時間以上であることが好ましい。このようにすることで、誤検知を抑制できる。
図26は、センサ信号が一定の場合の例を示す図である。所定の時間をロール紙(スプール)が1回転する時間以上としており、破線で囲まれた領域において、センサ信号が一定になっている。センサからの信号が一定である場合、換言すると、センサの信号に変化がない場合、ロール紙が備えられておらずスプール98のみが備えられていると判断することが可能であり、またセンサ93が故障していると判断することも可能である。
また上記において、制御部は、ロール紙が備えられておらずスプール98のみが備えられている、又は、センサ93が故障していると判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示せず、ロール紙が備えられていない、又は、センサ93が故障している旨の警告を表示部に表示することが好ましい。この場合、もしオペレーターが、ロール紙がセットされていないことに気付いていない場合に、そのことをオペレーターに知らせることができる。また、給紙が行えないにも関わらず給紙操作が指示されることを防止できる。
次に、上記を考慮したフローについて一例を説明する。
図27は、Aのフローの別例であり、換言すると図19の別の例である。図27において、図19と同じ処理については、同じステップ名を付している。ここでは、図19と相違している箇所について主に説明する。なお、図19等と同様に、フローで用いた用語については、図21に説明を記載している。
図19と同様に本例でも、傾きK1が検出されたかどうかを判定した後、センサの出力の有無を判定している(S22、S26)。本例では、センサの出力がなかった場合(S26がNOの場合)、ロール紙がS1回回転したかを判定する(S51)。ロール紙がS回回転した場合(S51がYESの場合)、スプールのみがセットされたか、又は、センサ異常と判断する(S52)。
なお、ここではロール紙の回転数を判定しているが、これに限られず、スプールの回転数を判定するようにしてもよい。
S51がYESの場合、駆動系を停止し、必要に応じて警告画面を表示する(S53)。本例では、スプールのみがセットされたことと、センサ異常であることのどちらかに該当する旨を表示する。センサ93の出力が一定の場合、スプールのみがセットされた場合(ロール紙を備えていないスプールがセットされた場合)とセンサ93の故障のどちらかが考えられるため、本例では例えば「スプールのみのセットかセンサの故障」などのように表示する。
センサの信号が一定ではなかった場合(S26がNOの場合)、上記のS30と同様の判定を行い、ロール紙がR回回転した場合(S30がYESの場合)、上記と同様にフローEを行う。フローEとS23以降の処理については、上記と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本例によれば、装置に異常が生じている場合やロール紙がセットされていない場合等に給紙画面が表示されてしまうことを防止できる。これにより、給紙画面が表示されてしまうことで生じる対応が不要になり、オペレーターに手間がかかることを防止できる。またこれらは、検知を行うための部品を増やすことなく行うことができる。
上述したように、スプールのみがセットされた場合(ロール紙を備えていないスプールがセットされた場合)と、センサ93の故障は、両方とも信号が出ない(信号が一定である)ため、そのままでは区別できない。そこで、例えば以下のようにして、センサの故障を判断することも可能である。
以下の説明では、スプールが備えられたことを検知するセンサをスプール検知センサと称し、アーム91に配置されたセンサ93を先端検知センサと称する。なお、スプール検知センサは、例えば図1のスプール軸受台5a,5bに設けることが可能である。
本例における制御部は、事前操作として、前記スプールが備えられたことを前記スプール検知センサが検知し、前記スプールを所定の時間回転させても前記先端検知センサからの出力がない操作をあらかじめ記憶しておき、前記スプール検知センサと前記先端検知センサが前記事前操作と同様の動作となり、該動作が連続で所定の回数発生した場合に前記先端検知センサが故障していると判断する。このようにすることで、センサの故障を判断することも可能である。また、本例では、先端検知センサ(センサ93)の故障だけでなく、センサのコネクタのセット不良なども検知可能である。
なお、事前操作における各センサの動作は、例えば記憶部に記憶させておく。
図28は、本例を説明するためのフローであり、図27のS51とは別の時系列で処理を行うフローである。図27のS51では、センサ93の出力がない場合、ロール紙がS回転したかどうかを判定し、ロール紙がS回転した場合、スプールのみのセット又はセンサの故障であると判断した(S52)。本例では、S52の処理とは別に、例えば並行してS54の判定を行う。
S54では、スプール検知センサと先端検知センサが事前操作と同様の動作を所定の回数NS回、連続で発生したかどうかを判定している。S54がYESの場合、センサ異常と判断し(S55)、駆動系を停止し、必要に応じて警告画面を表示する(S53)。本例で表示する警告画面は、例えばセンサが故障している旨を表示する。このようにすることで、オペレーターやユーザーが対応しやすくなる。
ここで事前操作の補足説明をする。事前操作は、スプールが装置にセットされたことをスプール検知センサが検知し、スプールを所定の時間回転させても先端検知センサからの出力がない操作である。事前操作において、先端検知センサからの出力がない操作にするには、例えば、故障した先端検知センサを用いる。またここでいう所定の時間としては、例えばスプールが1回転する時間以上の時間が挙げられる。
スプール検知センサと先端検知センサが事前操作と同様の動作となった場合、何回発生したかを記憶しておく。この回数と、所定の回数NSとを比較し、連続で所定の回数NS回発生した場合に先端検知センサが故障していると判断する。
S54において、所定の回数NS回連続で発生したかどうか判定する理由は、1回でも先端検知センサからの出力があった場合(1回でも出力信号が一定でなかった場合)、先端検知センサは故障していないと判断されるためである。この場合、S26の判定(センサ出力の判定)の処理をした後にカウントをクリアする。1回でも先端検知センサからの出力があった場合としては、例えば、ロール紙がセットされた場合などが考えられる。
実際の検知の例を挙げて補足説明する。ただし、以下の例に限られるものではない。
1回目として、例えばロール紙がセットされていないスプールを装置にセットする。このとき、スプール検知センサからの出力があったとする。次いで、スプールを所定の時間回転させても先端検知センサからの出力が出なかった(信号が一定であった)とする。このような動作が事前操作と同様の動作であるとしてカウントを1つ増やす。なお、この場合、並行して図27のS51の判定を行い、スプールのみのセット又はセンサ故障を警告画面に表示するようにしてもよい。
2回目として、1回目のスプールをセットし直す。これによりスプール検知センサからの出力がある。次いで、スプールを所定の時間回転させても先端検知センサからの出力が出なかった(信号が一定であった)とする。このような動作が事前操作と同様の動作であるとしてカウントを1つ増やす。
仮にNS回が2回であるとすると、S54の判定でYESとなり、センサ異常である旨を判断し、その旨の警告を表示する。このようにすることで、センサ異常を検知することができる。
本例において、スプール検知センサからの出力の有無の判定は、例えば図18のロール紙セット検出(S11)で行う。
なお、カウントをクリアする例としては、例えば、1回目として、ロール紙がセットされていないスプールをセットすることでカウントアップし、2回目として、ロール紙がセットされたスプールをセットし、先端検知センサからの出力を検知した場合、カウントをクリアする。
6 搬送ローラ対
90、90A 給紙装置
91、91A アーム
92 コロ
93 センサ
95 入口ガイド板
97 支持部材
98 スプール
99 紙管
100、110制御部
120、140 モータ駆動回路部
130 ロール紙駆動部
150 搬送駆動部
160 搬送部
911 回動中心
931 アクチュエータ
932 スリット
933 側板
934 軸
特開2018-150107号公報 特開2021-113118号公報

Claims (11)

  1. 長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
    センサとコロ部とを配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、前記センサの信号を取得する制御部と、を備え、
    前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
    前記センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
    前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
    前記センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
    前記支持部材は、回動可能であり、前記センサが前記スプールに接しない範囲で回動し、
    前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2とを検出することにより、前記ロール紙の先端の有無を判断することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記コロ部を通過する際のセンサ信号の傾きK1と、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2とが、所定の時間T1内に検出された場合に前記ロール紙の先端があると判断することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記制御部は、
    前記ロール紙又は前記スプールのn回転目で前記傾きK1が検出されたときに、n+1回転目で再度、前記傾きK1が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で前記傾きK1が検出された場合に、前記ロール紙の先端があると判断する、又は、
    前記ロール紙又は前記スプールのn回転目で前記傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、前記傾きK2が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で前記傾きK2が検出された場合に、前記ロール紙の先端があると判断することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
    ただし、nは1以上の整数である。
  4. 長尺の用紙が巻かれたロール紙から前記用紙を供給する給紙装置であって、
    センサとコロ部とを配置し、前記センサと前記コロ部とが前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、前記センサの信号を取得する制御部と、を備え、
    前記ロール紙は、内側に紙管を有し、該紙管の内側にスプールが挿通されて当該給紙装置に備えられ、前記スプールの回転と連動して回転し、
    前記センサと前記コロ部とは、前記スプールの軸中心に向かって配置され、
    前記コロ部は、前記ロール紙の円周方向において前記センサと異なる位置に配置され、
    前記センサは、前記ロール紙の先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
    前記支持部材は、回動可能であり、前記センサが前記スプールに接しない範囲で回動し、
    前記制御部は、前記ロール紙の先端が前記センサを通過する際のセンサ信号の傾きK2を検出し、前記ロール紙又は前記スプールのn回転目で前記傾きK2が検出されたときに、n+1回転目で再度、前記傾きK2が検出されたどうかを判断し、所定の回転数、連続で前記傾きK2が検出された場合に、前記ロール紙の先端があると判断することを特徴とする給紙装置。
    ただし、nは1以上の整数である。
  5. 前記制御部は、所定の時間内に、前記センサからの信号が一定である場合、前記ロール紙が備えられておらず前記スプールのみが備えられている、又は、前記センサが故障していると判断することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記所定の時間は、前記ロール紙又は前記スプールが1回転する時間以上であることを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記制御部は、前記ロール紙が備えられておらず前記スプールのみが備えられている、又は、前記センサが故障していると判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示せず、前記ロール紙が備えられていない、又は、前記センサが故障している旨の警告を表示部に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の給紙装置。
  8. 前記スプールが備えられたことを検知するスプール検知センサを備え、
    前記支持部材に配置された前記センサを先端検知センサと称したとき、
    前記制御部は、事前操作として、前記スプールが備えられたことを前記スプール検知センサが検知し、前記スプールを所定の時間回転させても前記先端検知センサからの出力がない操作をあらかじめ記憶しておき、前記スプール検知センサと前記先端検知センサが前記事前操作と同様の動作となり、該動作が連続で所定の回数発生した場合に前記先端検知センサが故障していると判断することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の給紙装置。
  9. 前記制御部は、前記スプールが当該給紙装置に備えられたことを検知可能であり、前記スプールが備えられたことを検知した後、前記ロール紙の先端の有無を検知する動作を行い、前記ロール紙の先端があると判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示し、前記ロール紙の先端がないと判断した場合、給紙を行うための給紙画面を表示部に表示しないことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の給紙装置。
  10. 前記支持部材は、前記スプールの方向に押圧されていることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の給紙装置。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載の給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2022023941A 2022-02-18 2022-02-18 給紙装置及び画像形成装置 Pending JP2023120846A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022023941A JP2023120846A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 給紙装置及び画像形成装置
US18/086,699 US20230264912A1 (en) 2022-02-18 2022-12-22 Sheet feeding device and image forming apparatus incorporating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022023941A JP2023120846A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 給紙装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023120846A true JP2023120846A (ja) 2023-08-30

Family

ID=87573642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022023941A Pending JP2023120846A (ja) 2022-02-18 2022-02-18 給紙装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230264912A1 (ja)
JP (1) JP2023120846A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230264912A1 (en) 2023-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4675715B2 (ja) シート供給装置
US8714541B2 (en) Image recording apparatus and control method thereof
US20150202904A1 (en) Printer and Control Method for a Printer
US7922286B2 (en) Image recording apparatus
JP4850557B2 (ja) 記録装置
JP6011209B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
US20220204299A1 (en) Image Forming Apparatus
JP2023120846A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP7439528B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
US9421800B2 (en) Image forming apparatus
JP2013173281A (ja) 画像形成装置
JP2006123203A (ja) インクジェット記録装置
US20030174194A1 (en) Image forming apparatus
JP2024056220A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP5821441B2 (ja) 画像形成装置
JP2023131523A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2020203415A (ja) 印刷装置、および印刷装置の制御方法
US11805217B2 (en) Image recording device, method of controlling image recording device, and non-transitory computer-readable recording medium therefor
JP2005096987A (ja) 媒体搬送装置及び記録装置
JP4710686B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2023129053A (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2013173280A (ja) 画像形成装置
JP3882713B2 (ja) 記録装置、印刷装置、印刷方法、プログラム及びコンピュータシステム
JP2023096369A (ja) 画像記録装置
JP2024001916A (ja) 画像記録装置