JP2023129053A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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Yoko Harasawa
昌洋 重本
Masahiro Shigemoto
徹 大嶺
Toru Omine
達 馬場
Tatsu Baba
英明 細井
Hideaki Hosoi
誠一 石塚
Seiichi Ishizuka
存 晝間
Tamotsu Hiruma
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Abstract

【課題】低コスト、省スペースでロール径を事前に測定可能とする給紙装置を提供すること。
【解決手段】スプールに巻かれた長尺の用紙を供給する給紙装置であって、ロール紙の表面の用紙先端を検出する第一検出部材(センサ93)と、ロール紙の円周方向に第一検出部材とは異なる位置に配置され、用紙先端を検出する第二検出部材(コロ92)と、第一検出部材と第二検出部材とを近傍に配置し、ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材(アーム91)と、第一検出部材と第二検出部材とにより検出した用紙先端の時間間隔(期間D2)を用いて、ロール径を算出する制御部と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、給紙装置および画像形成装置に関する。
ロール状の用紙を給紙する画像形成装置において、用紙先端の検知や、ロール径の検知を備えるロール紙先端検知技術が考えられ既に知られている。
例えば、特許文献1には、長尺シートの残量を検知する残量検知手段を長尺シートの給送部の一部が兼ねることで部品点数を削減して部品コストや組立コストを低減し装置の小型化を図る技術が開示されている。
しかし、専用の部材を設けており、コストもかかり、配置するためのレイアウトも大きくなってしまい、改善の余地がある。
本発明は、低コスト、省スペースでロール径を事前に測定可能とする給紙装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、スプールに巻かれた長尺の用紙を供給する給紙装置であって、
前記ロール紙の表面の用紙先端を検出する第一検出部材と、
前記ロール紙の円周方向において前記第一検出部材とは異なる位置に配置され、前記用紙先端を検出する第二検出部材と、
前記第一検出部材と前記第二検出部材とを近傍に配置し、前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
前記第一検出部材と前記第二検出部材とにより検出した前記用紙先端の時間間隔を用いて、ロール径を算出する制御部と、を備えるものとする。
本発明によれば、低コスト、省スペースでロール径を事前に測定可能とする給紙装置を提供することができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成例の斜視図である。 同画像形成装置の側面断面図である。 従来のロール紙のセット方法を説明する図である。 実施形態の給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。 アームの構成例を説明する図である。 給紙装置の機能例を説明するブロック図である。 ロール紙表面の段差を検知する場合の動作例を説明する図である。 コロと、センサと、ロール紙先端との位置関係を説明する図である。 図8のセンサ信号の変化を説明する図である。 ロール径によるセンサとコロの位置関係を説明する図である。 図10のセンサ信号の変化を説明する図である。 実施形態1のロール紙を給紙装置にセットする動作例を説明するフローチャートである。 先端を検知する動作例を説明するフローチャートである。 パラメータを確認する動作例を説明するフローチャートである。 実施形態2の印字処理動作の一例を説明するフローチャートである。 給紙ローラ付近の構成例を説明する図である。 ジャム発生の一例を説明する図である。 実施形態3のロール紙を給紙装置にセットする動作例を説明するフローチャートである。 実施形態4のロール紙を給紙装置にセットする動作例を説明するフローチャートである。 実施形態5のロール紙を給紙装置にセットする動作例を説明するフローチャートである。 実施形態5のロール紙を給紙装置にセットする他の動作例を説明するフローチャートである。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1、2を参照して、本発明の実施形態に係る給紙装置を適用する画像形成装置の構成例について説明する。給紙装置は、ロール状に巻き付けた長尺の用紙(「ロール紙」または「シート」とも称する)を供給する。
本発明の実施形態の画像形成装置は、画像データに対応してインク滴を吐出することで記録媒体に印字を行うインクジェットプリンタであるが、本発明は記録媒体を搬送して印刷を行う電子写真方式等の複写機や印刷機等に適用することも可能である。
図1に実施形態に係る画像形成装置80の概略構成例の斜視図、図2に該画像形成装置の側面断面図を示し、実施形態に係る画像形成装置の全体構成と共に要部の動作を説明する。図1の矢印は、Xが画像形成装置80の奥行き方向(前後方向)、Yが画像形成装置80の幅方向(主走査方向)、Zが上下方向を示している。
図1において、画像形成装置80は、シリアル型の液体吐出方式(インク吐出方式)の画像形成装置であり、本体筐体81が、本体フレーム82上に配設されている。画像形成装置80は、本体筐体81内に、図1に両矢印Yで示す主走査方向に主ガイドロッド64と副ガイドロッド65が張り渡されている。主ガイドロッド64は、キャリッジ66を移動可能に支持しており、キャリッジ66には、副ガイドロッド65に係合してキャリッジ66の姿勢を安定化させる連結片66aが設けられている。
画像形成装置80は、主ガイドロッド64に沿って無端ベルト状のタイミングベルト67が配設されており、タイミングベルト67は、駆動プーリ68と従動プーリ69との間に張り渡されている。駆動プーリ68は、主走査モータ70によって回転駆動され、従動プーリ69は、タイミングベルト67に対して所定の張りを与える状態で配設されている。駆動プーリ68は、主走査モータ70によって回転駆動されることで、その回転方向に応じて、タイミングベルト67を主走査方向に回転移動させる。
キャリッジ66はタイミングベルト67に連結されており、タイミングベルト67が駆動プーリ68によって主走査方向に回転移動されることで、キャリッジ66が主ガイドロッド64に沿って主走査方向に往復移動する。
画像形成装置80は、本体筐体81内の主走査方向端部位置に、カートリッジ部71と維持機構部72が着脱自在に収納されている。カートリッジ部71は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各インクをそれぞれ収納するカートリッジ73が、交換可能に収納されている。カートリッジ部71の各カートリッジは、キャリッジ66が搭載する記録ヘッド(図示略)の対応する色の記録ヘッドと、図示しないパイプで連結されており、パイプを通してカートリッジ部71から各色の記録ヘッドに対してインクを供給する。
画像形成装置80は、キャリッジ66を主走査方向に移動させながら、プラテン(板)74(図2参照)上を、主走査方向と直交する副走査方向(図1の矢印X方向)に間欠的に搬送される用紙Pにインクを吐出することで、用紙Pに画像を記録する。
用紙Pとしては、紙製に限られず、ロール状フィルム等の種々の種類のものを用いることができるが、以下の説明では、説明を明確にするために、搬送中の用紙を用紙P、用紙Pが巻き付いたロール状態をロール紙Pr(Pa,Pb)、ロール紙Prの芯部(「スプール」、「芯管」とも称する)をPsとして説明する。
画像形成装置80は、図2に示すように、プラテン74の下部にファンを配設されたチャンバー75が設けられており、ファンを駆動させることで、プラテン74上を搬送される用紙Pをプラテン74に密接させながら搬送させる。
画像形成装置80は、用紙Pを副走査方向に間欠的に搬送し、用紙Pの副走査方向の搬送が停止している間に、キャリッジ66を主走査方向に移動させながら、キャリッジ66に搭載された記録ヘッドのノズル列からプラテン74上の用紙P上にインクを吐出して、ロール状用紙Pに画像を形成(記録)する。
維持機構部72は、記録ヘッドの吐出面の清掃、キャッピング、不要なインクの吐出等を行って、記録ヘッドからの不要なインクの排出や記録ヘッドの信頼性の維持を図っている。
画像形成装置80は、タイミングベルト67及び主ガイドロッド64に平行に、少なくともキャリッジ66の移動範囲に亘ってエンコーダシート(図示略)が配設されている。キャリッジ66には、エンコーダシートを読み取るエンコーダセンサが取り付けられている。画像形成装置80は、エンコーダセンサによるエンコーダシートの読み取り結果に基づいて主走査モータ70の駆動を制御することで、キャリッジ66の主走査方向の移動を制御する。
また、キャリッジ66に搭載された反射型センサ(エンコーダセンサ、用紙先端検知センサ)により、画像形成部60に搬送された用紙Pの両端部を検知し、その際、用紙先端検知センサによって読み取られた主走査方向位置から用紙Pのサイズを検出する。
画像形成装置80は、本体筐体81を支持する本体フレーム82に、図1及び図2に示すように、図1及び図2の上下方向に2つのスプール軸受台5a,5bが設けられている。
スプール軸受台5a,5bにセットされているロール紙Prの先端から引き出された用紙(ロール状用紙)Pは、図2に矢印で示すように、給紙ローラ(「搬送ローラ」とも称する)対6a,6b、レジストローラ10、レジスト加圧ローラ17によって、搬送路9内で搬送される。
制御部100は、駆動装置7を制御して、給紙ローラ対6a,6b、レジストローラ10、レジスト加圧ローラ17等を回転させる。
ロール紙Pr(Pa,Pb)の下には、ロール紙Prの落下を防ぐロール紙受け台8a,8bが設けられている。
用紙Pは、媒体搬送ガイド部材18a,18b等によってサポートされる搬送路9を通過して、画像形成部60におけるプラテン74上に搬送される。なお、両面に画像を形成する場合は反転部19で反転される。
画像形成部60では、液体記録ヘッドが各色の液滴を画像データに対応して用紙P上に吐出することで画像が形成される。画像が形成された用紙Pの順搬送方向排出部には、連続紙からなる用紙Pを所定の長さに切断するのに用いられる、副走査方向(用紙幅方向)に延在するカッター76が設けられている。
搬送された連続紙である用紙Pの先端を揃えるため、カッター76は、複数のプーリ(そのうちの1つのプーリは駆動モータに連結されている)間に掛け渡されたワイヤやタイミングベルトに固定され、駆動モータにより主走査方向Yに移動することで用紙Pを所定の長さに切断する。切断された用紙Pは、排出部に排出される。
なお、図1、2では、二つのスプール軸受台5a,5bにロール紙Pa、Pbをセット可能な画像形成装置の構成例を示したが、スプール軸受台を一つ備える画像形成装置であってもよい。
また、前述の説明では、二つのロール紙Pa、Pbに対応する構成を識別子a、bを用いて記載したが(例えば、スプール軸受台5a,5b)、以降、区別しないときには識別子a、bを記載しない。
ここで、図3を参照して、従来のロール紙のセット方法を説明する。
ロール紙Prは、用紙がスプールに巻回され、幅方向端部にフランジが設けられる。ユーザは、左右のフランジを持ってロール紙Prのスプールを、装置の給紙部受け部(スプール軸受台5)にセットし(図3(A))、ロール紙の用紙先端を探し、先端を維持しながら、図3(B)の様に両手で押さえ、用紙の先端が手前に来るようにロール紙Prを回転させる。次に、ユーザは、用紙先端をロール紙Prの奥にあるガイド板の間に位置させてロール紙Prを回転させながら挿入する(図3(C))。ガイド板は、用紙が見えるように透明材で出来ており、上下二枚で構成されている。ユーザが下側のガイドの上部に紙の先端が来るようにロール紙Prを奥に回転させ、紙をガイドの奥に挿入すると、用紙は、内部で固定され、装置内部に引き込まれるようになっている。
図3(C)で示した様に用紙先端を挿入するガイド板はロール紙の奥にある為、ロール紙Prに隠れてしまい見えづらく、ガイド板も透明な為2枚のガイド板間に挿入したつもりが上のガイド板の上側に位置してしまって、やり直す場合が生じる。また、ガイド板を透明ではなくした場合には、二枚のガイド板間に挿入できたのかの確認がわかりづらくなってしまう。
加えて、ロール紙Prの用紙先端をできるだけ均等に挿入する必要があり、気を遣う作業となっている。さらに、用紙先端が均等に挿入されなかった場合には、斜めに給紙されスキューの原因となってしまい、操作のやり直しやジャムの発生につながってしまう。
また、図3(D)、(E)で示すように、ロール紙セット部が二段で構成された装置において、上段にロール紙がセットされている場合に下段にロール紙をセットし、先端をガイド板間に挿入する場合には上段のロール紙が既にある為に更にガイド板が見えづらくセットの困難や斜め挿入の恐れが大きくなってしまう。
そこで、本発明の実施形態に係る給紙装置は、ロール紙を用いる画像形成装置の給紙に際して、給紙装置に設置された、ロール紙の用紙先端を検知する先端検知センサの検知値により、先端検知時にロール径を算出する。これにより、ロール径に基づいて、ロール紙の回転速度を決定することが可能になり、安定した給紙動作ができる。本明細書では、「用紙先端」を「ロール紙先端」とも称し、区別しない。
本発明の実施形態に係る給紙装置の一態様は、スプールに巻かれた長尺の用紙を供給する給紙装置であって、ロール紙の表面の用紙先端を検出する第一検出部材(センサ93)と、ロール紙の円周方向に第一検出部材とは異なる位置に配置され、用紙先端を検出する第二検出部材(コロ92)と、第一検出部材と第二検出部材とを近傍に配置し、ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材(アーム91)と、第一検出部材と第二検出部材とにより検出した用紙先端の時間間隔を用いて、ロール径を算出する制御部(制御部110または演算部170)と、を備える。( )内は、後述する図4から図6の構成を一例として対応づけている。
図4は、実施形態の給紙装置の構成例の要部を説明する側面図である。
給紙装置90は、アーム91と、コロ92と、センサ93と、給紙ローラ対6とを少なくとも備える。給紙装置90は、入口ガイド板95をさらに備えるとよい。
図4では、ユーザがロール紙Prを給紙装置90にセットしたときのロール紙Prの位置を破線で示している。ロール紙Prは図示していないモジュール構成部品にロール紙中心(芯部Ps)を基準として回転可能に保持されている。
ロール紙Prの支持部材としてのアーム(ガイド板)91は、回動中心911で回動可能に構成される。アーム91は、回動中心911の一方に、バネ等によりロール紙方向に押圧されている。これにより、アーム91は、ロール径(ロール紙Prの直径)が変わってもロール紙外径と接することになる。白抜きの矢印は、アーム91の回動方向を示す。
また、アーム91は、回動中心の他方に、コロ92とセンサ93とを保持する。コロ92とセンサ93とは、ロール径に依らず、ロール紙Prの略中心(芯部Ps)に向くように配置されている。また、アーム91は、コロ92とセンサ93とを、近傍に配置し、ロール紙Prの表面に当接する様に支持する。
ロール紙Prは、(1)逆転動作で巻き取る方向に回転され、先端検知動作が行われる。先端検知後、(2)正転動作によって先端が搬送方向に送られ、給紙ローラ対6でマシン内部へ搬送される。
コロ92と入口ガイド板95との間の矢印の範囲は、用紙先端停止位置を示す。
給紙装置90は、ロール紙Prの先端を検知した後に逆転を続け、用紙先端停止位置で用紙先端を停止させて正回転(CCW)動作へ移行し、印刷給紙状態待機となる。
次に、支持部材としてのアームの構成例を説明する。
図5は、アームの構成例を説明する図であり、(A)にアーム91の一例を説明する斜視図、(B)にセンサ93の外観を示す概略図、(C)にセンサ93を構成するアクチュエータと側板との一例を説明する側面図を示す。
アーム91は、逆転動作時の上流側(回動中心側)にコロ92が配置され、下流側にセンサ93が配置されている。
センサ93は、アクチュエータ931にスリット932が設けられたエンコーダセンサを用いており、ロール紙先端の段差(紙厚)を検知可能な検知精度を持つ。センサ93は、例えば、5μm/パルス程の分解能を持つことで紙厚分の段差を検出することが可能である。アクチュエータ931は、センサの筐体を構成する二つの側板933の間に配置され、側板933の軸受に軸934がはめ込まれ、軸934を中心に回動する。
センサ93は、発光部と受光部とを有し(図示せず)、アクチュエータ931のスリット932を発光部から受光部へ光が通る数をカウントすることにより(信号波形の数をカウントすることにより)、ロール紙Prの先端を検知する。
図5の構成例では、コロ92を2つ設け、二つのコロ92間にセンサ93を配置している。コロ92は、ロール紙Prの円周方向においてセンサ93と異なる位置に配置され、コロ92とセンサ93とは円周方向に互いにオフセットされた配置となっている。
次に、給紙装置の機能の制御について説明する。図6は、給紙装置の機能例を説明するブロック図である。
制御部110は、給紙装置全体の制御を行う。図6では、制御部110が、センサ93と、第一モータ駆動部120と、第二モータ駆動部140と、演算部170とを制御する機能ブロック例を示し、他の機能ブロックを省略している。制御部110の機能は、画像形成装置全体の制御を行う制御部100(図2参照)が実行するように構成してもよい。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
CPUは、各種のプログラムを実行し、演算処理や、制御プログラムに基づいて画像処理装置の全体を制御する。
RAMは、情報を高速で読み書きするための揮発性の記憶媒体であり、CPUがプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。
ROMは、各種プログラムや制御プログラムが記憶されている読み出し専用の不揮発性の記憶媒体である。
第一モータ駆動部120は、制御部110の制御によりモータを駆動させ、ロール紙駆動部130を駆動させる。
ロール紙駆動部130は、ロール紙を正転方向または逆転方向に回転させる。ロール紙駆動部130は、ロール紙回転モータ131を有する。ロール紙回転モータ131は、長尺の用紙が巻かれたスプールを回転させる。
第二モータ駆動部140は、制御部110の制御によりモータを駆動させ、搬送駆動部150を駆動させる。
搬送駆動部150は、搬送部(搬送モータ)160を有する。
搬送部160は、用紙を搬送する搬送手段であり、例えば、給紙ローラ対6を有する。
演算部170は、センサ変位出力の変化の間隔時間に基づいて、ロール紙Prのロール径を算出する。なお、図6では、制御部110と演算部170とを別の構成としているが、制御部110が演算部170の機能を有する構成としてもよい。以降の説明では、制御部110と演算部170とを区別することなく、制御部110がロール径を算出するものとして記載する。
次に、ロール紙表面の段差(紙厚)の検知し、ロール紙先端と判断する動作例について説明する。
図7は、ロール紙表面の段差を検知する場合の動作例を説明する図である。
図7では、ロール紙Prのロール紙先端がコロ92とセンサ93とを通過する経過を示し、(A)にロール紙先端がコロ92を通過する前の状態、(B)にロール紙先端がコロ92を通過しセンサ93を通過する前の状態、(C)にロール紙先端がセンサ93を通過した状態を示す。
センサ93とコロ92とは、近傍にオフセットされて配置されており、コロ92がセンサ93よりも上流にある為、センサ93でロール紙先端を検知する直前までコロ92がロール紙先端を押さえることができる(図7(A))。このようにすると、センサ93は、ロール紙表面にロール紙先端を密着させた状態で、ロール紙表面の段差(紙厚)を検知することが可能となる。これにより、用紙の厚みやコシ、カール状況によってセンサ93の出力(検知結果)が不安定となることはなく、センサ93は、確実にロール紙Prのロール紙先端を検知できる。
ロール紙Prの逆転動作により、ロール紙先端がコロ92を抜けると、アーム91が上がるので、センサ93のアクチュエータは下がる(図7(B))。ロール紙先端がセンサ93を抜けると、センサ93のアクチュエータは上がる(図7(C))。ここで、上述したコロ92とセンサ93とが近傍に配置されていることは、例えば、ロール紙先端がコロ92を抜けるときに、センサ93のアクチュエータが下がる距離に配置されることとするとよい。
なお、図7ではコロ92をセンサ93より上流に配置しているが、逆の配置でも検知は可能である。しかし、コロ92がセンサ93よりも上流に配置した方がより確実にロール紙先端の浮きを検知直前まで押さえることが可能となる。
また、図5で示した様にコロ92を二つ設け、二つのコロ92間にセンサ93を配置することにより、コロ92が一つよりもロール紙先端の浮きをより確実に押さえておくことが可能となる。また、コロ92とセンサ93とを円周方向でずれて配置すると、部分的なキズ等があっても、コロとセンサとの両方にかかる割合は少なくなり、誤検知しにくい構成となる。
図8は、コロと、センサと、ロール紙先端との位置関係を説明する図である。
図9は、センサ信号の変化を説明する図である。
図10は、ロール径によるセンサとコロの位置関係を説明する図である。
図11は、センサ信号の変化詳細を説明する図である。
制御部110は、第一モータ駆動部120によりロール紙Prを逆転(CW)させ、ロール紙先端がコロ92を抜ける際(図8のタイミングt1)のセンサ93の立下り信号(K1)と、続けてロール紙先端がセンサ93を抜ける際(同タイミングt2)のセンサ立ち上がり信号(K2)とを検出することでロール紙先端を検知する。
ここで、制御部110は、立下り信号(K1)と立ち上がり信号(K2)とをある設定時間内(T1)(T1=[コロ92~センサ93までの円周距離(mm)]÷用紙先端線速(mm/s)+マージン)に続けて検出した場合にロール紙先端と検知することで、ロール紙表面の凹凸による誤検知を抑制することができる。
また、制御部110は、ロール紙Prが一回転する間に先端検知しない場合には、上記検出動作を繰り返し実施することと、実施回数を設定可能とすることで検知精度を上げることができる。
立下り信号(K1)から立ち上がり信号(K2)までの期間(図8の期間D2、図10の期間A、B)は、図10、図11に示すように、ロール径によって変化する。図10では、ロール紙Praがロール紙Prbよりも、直径が大きい大径ロールであり、ロール紙Prbを小径ロールとして表している。また、ロール紙Praがセットされているときの状態例を、アーム91a、コロ92a、センサ93aで表し、タイミングt1に立下り信号(K1)、タイミングt2に立ち上がり信号(K2)が検知される例を示す。ロール紙Prbがセットされているときの状態例を、アーム91b、コロ92b、センサ93bで表し、タイミングt3に立下り信号(K1)、タイミングt4に立ち上がり信号(K2)が検知される例を示す。
制御部110は、コロ92とセンサ93とが用紙先端を検知した間隔により、立下り信号(K1)から立ち上がり信号(K2)までの時間間隔(図8の期間D2等)を計測する。
このようにすると、専用のセンサを設けずに低コスト、省スペースでロール径を事前に測定し、安定した給紙動作ができる。
以下の各実施形態において、給紙装置の動作例とともに、ロール径の算出について説明する。制御部110は、各実施形態で説明する動作例を制御する。
実施形態1.
図12から図14を参照して、ロール紙を給紙装置にセットする動作例を説明する。
制御部110は、ロール紙Prが給紙装置90にセットされたことを検出すると(S10)、第一モータ駆動部120によりロール紙回転モータ131を逆回転させ、逆転動作でロール紙Prを巻き取る方向に回転させ(S11)、センサ93の検知に基づいて、先端検知動作を行う(S12)。ロール紙先端が検知されると、制御部110は、第一モータ駆動部120に、ロール紙先端が図4に示す用紙先端停止位置となるようにロール紙回転モータ131を停止させ(S13)、正転動作でロール紙Prの用紙先端を搬送方向に送り(S14)、印字給紙位置に待機させる(S15)。
図13を参照して先端検知動作の一例を説明する。
図12のステップS12の先端検知動作では、制御部110(演算部170)は、パラメータを初期化し(S121)、ロール紙Prを一回転させ、カウンタの計測を開始する(S122)。制御部110は、立下り信号(K1)と立ち上がり信号(K2)との検出に基づいて、カウンタK1、K2をカウントアップする(S123)。
制御部110は、ロール紙Prの一回転が終了すると(S124)、カウンタnの値を確認し、カウンタnが1の場合には(ステップS125でn=1)、ステップS122の処理に戻り、カウンタnが11の場合には(ステップS125でn=11)、先端検知不可と判定し、ロール紙の回転を停止させ(S130)、ユーザにエラー発生等を通知し、処理を終了する。ユーザへの通知は、例えば、操作パネル等へのメッセージの表示、警報音の出力等を行う。
一方、カウンタnが1または11以外の場合には(S125でNO)、制御部110は、パラメータを確認し(S126)、先端を検知したかを確認する(S127)。パラメータの確認は、図14のステップS131に従って行う。制御部110は、先端を検知していない場合には(S127でNO)、ステップS122の処理に戻り、先端を検知した場合には(S127でYES)、ロール径を算出し(S128)、先端検知処理を終了し(S129)、図12のステップS13へ移行する。
ここで、ロール径等の算出について詳細を説明する。
図10に示すように、給紙装置90は、ロール紙Prを、一定の回転毎分(rpm)で回転させているため、外径の大小によってコロ92とセンサ93とのロール径の中心からの角度が異なり用紙先端の検知間隔が異なる。
従って、用紙先端の検知間隔を測定することによりロール径を算出することができる。
一例として、給紙装置90において、紙厚センサとしてのセンサ93と従動コロとしてのコロ92との設置角度は、最大直径のロール紙中心から見て15度に設置されている。以下に、最大直径が15°に設定された場合のロール径の算出について説明する。以降の説明では、ロール紙の直径(ロール径)の最大値をXmax、最小値をXmin、任意のタイミングのロール紙の直径をロール径X(Xmax≦X≦Xmin)とする。
ロール紙の直径の最大値をXmaxとすると従動コロと紙厚センサとの距離lmaxは式1で計算できる。
lmax=Xmax×π×15°/360°=Xmax×π/24・・・式1
ロール紙はステッピングモータ(「ステッパモータ」とも称する)で駆動されており、ロール径にかかわらず、Ps:1837パルスでロール紙が一回転するように設計されているとする。この時のパルス周波数をf1とすると、lmaxを経過する時間T1は式2で計算できる。
T1=1837/24×1/f1・・・式2
A:従動コロと紙厚センサとの距離lmaxを経過するために要するパルス数
A=1837/24・・・式3
ここでロール径が小さくなっていった場合も従動コロと紙厚センサとの距離は≒lmaxと考えられる。
従って、ロール径Xのときの、lmaxを経過する時間T2は式4、式5で計算できる。
T2=1837/24×Xmax/X×1/f1・・・式4
X=1837/24×1/f1×Xmax/T2・・・式5
これは、Bを以下のように置くと式4が導き出されるからである。
B:ロール径Xのときの、従動コロと紙厚センサとの距離lmaxを経過するためのパルス数
B=1837/24×Xmax/X・・・式6
T2=B×1/f1=1837/24×Xmax/X×1/f1・・・式4
従って、Xmax=176mm、f1=800ppsという規定値があるため、式5より、現状のロール径Xを求めることができる。
これにより、給紙装置が先端検知動作後に、画像形成装置本体へ給紙する際の用紙搬送制御を設定することが可能である。
上述したように、本実施形態によれば、制御部110が立下り信号(K1)から立ち上がり信号(K2)までの時間間隔を計測することによりロール径を算出し、ロール径に応じた用紙搬送を制御することができる。
また、ロール紙先端を検知した後に逆転を続け、図4に示す用紙先端停止位置で用紙先端を停止させて正回転(CCW)動作へ移行することで、入口ガイド板95への用紙先端挿入姿勢のバラツキを抑制し、用紙状態(カール/紙種/紙厚)によらず安定して下流側の搬送部160へ用紙搬送することが可能である。
実施形態2.
実施形態1で説明したように、ロール径が算出できるので、給紙装置は、例えばJOB毎にロール巻き戻し(CW)動作を入れてロール径Xを検知し、再度正転(CCW)させて用紙を送りこむことで、印刷前のロール残量検知として使用することも可能である。
図15を参照して、画像形成装置の印字処理動作の一例を説明する。
画像形成装置は、印字要求を受けて印字を開始し(S20)、印字給紙位置待機(図12のS15)の給紙装置90から用紙Pが給紙されて、印字処理を行い(S21)、一つの印字要求としてのJOBが終了するまで(S22でNO)印字処理を行う。JOBが終了すると(S22でYES)、給紙装置90は、ロール紙Prを巻き戻し(S23)、図12のロール紙セットの処理を行う(S24)。
本実施形態によれば、JOB毎にロール巻き戻し(CW)動作を入れてロール径を検知し、再度正転(CCW)させて用紙を送りこむことで、印刷前のロール残量を検知する。このようにすると、印刷前に、ロール紙残量を常時検知することができる。
実施形態3.
本実施形態では、ジャムの発生を監視する一態様について説明する。まず、ジャムが発生する給紙ローラ周辺について説明する。
図16は、給紙ローラ付近の構成例を説明する図であり、(A)は、給紙ローラ付近に用紙が供給される状態例を上から見た説明図、(B)給紙ローラ付近を側面からみた図である。
図17は、ジャム発生の一例を説明する図である。
給紙ローラ対6は、上側のローラとなる給紙ローラ61と下側のローラとなる給紙ローラ62とのローラ対を有する。給紙ローラ61、62の入口側に給紙入口センサ41、出口側に給紙出口センサ42が配置されている。
図16に示すように、用紙先端は通常、搬送方向に直角に切られている。従って、ロール紙Prから供給される用紙Pは、搬送方向(図中の白抜き矢印)に沿って搬送され、用紙先端が給紙入口センサ41に到達したときに、給紙ローラ61、62を駆動させ、用紙先端を給紙ローラ61、62にくわえさせることが可能となっている。
しかし、例えば、図17に示すように、用紙先端が搬送方向に直角でなく斜めになっていた場合、用紙先端S2が給紙入口センサ41に到達する前に、用紙先端S1が給紙ローラ61、62に接触してしまう。この時、給紙ローラ61、62は回転していない為、用紙先端S1にジャムが発生する恐れがある。
ロール紙先端の状態が、多少斜めであっても、このようなジャムの発生を防止するため、予め設定したジャム監視時間、または、ジャム監視パルス数を基準として、それより前の時間又はパルス数に到達したときに、給紙ローラ61、62を回転させて斜め状態の用紙先端S1を給紙ローラ61、62にくわえこむようにすることが好ましい。
本実施形態では、ジャム監視時間を設定してジャム発生を防止する動作例を説明する。
ジャム監視時間Tstは、ロール紙先端が給紙入口センサ41に届くまでの時間Tsにマージンαを加算した時間(Tst=Ts+α)とする。制御部110は、ロール紙先端が、ジャム監視時間Tstを経過しても給紙入口センサ41に到達しない場合、ジャムと判断し給紙動作を停止させる。
このようにすると、ロール径Xの大小に関係なく正確なジャム検知を可能とすることができる。
ここで、時間Tsは、給紙入口センサ41が用紙先端を検知するまでの距離を搬送する時間となる。給紙入口センサ41が用紙先端を検知するまでの距離は、例えば、ロール紙先端基準点から給紙入口センサ41までの搬送距離とするとよい。
ロール紙先端基準点は、図4の用紙先端停止位置の範囲のいずれかの点とし、例えば、図12でロール紙回転モータ131を停止したときにロール紙先端が存在する位置とするとよく、予め任意の点にロール紙先端が到達したときにロール紙回転モータ131を停止できるように制御するとよい。
図18を参照して、ロール径から求めたステッパモータの周波数から算出したジャム監視時間を用いてジャム監視を行う動作例を説明する。
図18のステップS30からS33は、図12のステップS10からS13と同様である。
制御部110は、ロール径からステッパモータ駆動パルス周波数fを求め(S34)、ジャム監視時間Tstを求め(S35)、図12のステップS14と同様に、正転動作でロール紙Prの用紙先端を搬送方向に送る(S36)。
次に、ジャム監視を開始し、ジャム監視時間Tstを経過すると(S37でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFとし(S38)、用紙ジャム検出をユーザに通知し、処理を終了する(S39)。ユーザへの通知は、例えば、操作パネル等へのジャム発生を通知するメッセージの表示、警報音の出力等を行う。
ジャム監視時間Tstを経過しないとときに(S37でNO)、給紙入口センサ41がONになっていない場合には(S40でNO)、ステップS37に戻る。
一方、給紙入口センサ41がONになっていることを確認すると(S40でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFにし(S41)、ロール紙Prの用紙先端を、印字給紙位置に待機させる(S42)。
本実施形態では、ロール径X等は、実施形態1で説明した式等に沿って算出する。以下に、ジャム監視時間Tst等の算出について詳細を説明する。
ロール径Xにかかわらずロール紙先端の搬送速度Sを一定にするにはロール紙回転速度をロール径Xによって調整する必要がある。つまり、ロール径Xにかかわらず、ロール周速を一定になるようにロール紙回転速度を調整することになる。
ここで、制御仕様上、本システムにおいて使用するステッピングモータの回転駆動パルスレートはスルーアップ制御を必要としない400ppsを最大周波数とする。
ロール紙の直径の最小値(Xmin)の時のステッピングモータの回転駆動パルスレートを400ppsとすると、以下の式が成り立つ。
Xmin:ロール径の最小値
Srmin:ロール径の最小値のロール周速(外周の速度)
Ps:ロール紙が一回転するのに要するステッピングモータの回転駆動パルス総数(本システムでは1837とし、ロール径にかかわらず固定値とする)
Srmin=Xmin×π(3.14)/(Ps/400)・・・式7
=65.8×π/1837/400
=44.99mm/s≒45mm/s
ロール径Xの時のロール周速Srxを、最小値のロール周速Srminと同じくするためのパルスレートをfとすると
Srx=Xmin×π(3.14)/(Ps/400)=X×π(3.14)/(Ps/f)
Xmin×400=X×f
f=Xmin×400/X・・・式8
ロール紙一回転するのに要するパルス数Ps:1837パルス・・ロール径に依存しない
ロール径の最大値 Xmax:176mm
ロール径の最長値 Xmin:65.8mm
ロール紙先端基準点から給紙入口センサまでの搬送距離L:200mm
従ってロール紙先端基準点から給紙入口センサまでの距離をLとすると、ロール紙先端が給紙入口センサに届くまでの時間Tsは次式で表せる。
Ts=L/Sr・・・式9
このように、ロール径Xごとに式8を用いロール紙回転用ステッピングモータの駆動パルスを設定することで、ロール紙先端の搬送速度を一定にすることが可能となる。
一定時間経過後、ロール紙先端が給紙入口センサonしない場合のジャム発生と判断しているが、この時間を、式9を用いて計算することができ、かつロール径Xがいくつであっても同じ時間とすることができる。
実際には式10のように、式9のLに検知マージンα(20mm程)を加えてTsを求めジャム監視時間Tstとする。
Tst=(L+α)/Sr・・・式10
上述したように、本実施形態は、ロール径によりスプールの回転速度を変動させて、給紙ローラ61、62に送り込む用紙速度を一定にして、給紙ローラ61、62の入口センサ検知までの時間を一定にすること、ロール径を検知してロール径に応じてロール紙スプールを駆動するモータ回転速度を決定することを特徴とする。
このようにすると、ロール径に応じて正回転(CCW)のモータ回転数を式8のように変化させ、用紙の送り速度を一定とすることにより下流での用紙検出センサでのジャム検出精度を上げることができる。これにより、用紙のダメージを小さくすることが可能となる。さらに、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
実施形態4.
本実施形態では、ジャム監視時間を設定してジャム発生を防止する他の動作例を説明する。実施形態3では、ジャム監視時間を設定してジャム発生を防止する動作例を説明したが、本実施形態では、給紙入口センサが用紙先端を検知するまでの距離を搬送するステップ数を計算して、ステップ数を用いてジャム発生を防止する一態様を説明する。
図19を参照して、ステッピングモータの回転数を用いて用紙の送り速度を一定とする動作例を説明する。
図19のステップS50からS53は、図12のステップS10からS13と同様である。
制御部110は、給紙入口センサ41の位置までのステッピングモータ回転数を算出し(S54)、図12のステップS14と同様に、正転動作でロール紙Prの用紙先端を搬送方向に送る(S55)。
次に、ステッピングモータが規定回転数に到達すると(S56でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFとし(S57)、用紙ジャム検出をユーザに通知し、処理を終了する(S58)。ユーザへの通知は、実施形態3と同様とするとよい。
ステッピングモータが規定回転数に到達しないときには(S56でNO)、給紙入口センサ41の位置を確認し(S59)、ロール紙Prの用紙先端が給紙入口センサ41の位置ない場合には(S59でNO)、ステップS56に戻る。一方、ロール紙Prの用紙先端が給紙入口センサ41の位置に到達していることを確認すると(S59でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFにし(S60)、ロール紙Prの用紙先端を、印字給紙位置に待機させる(S61)。
本実施形態では、ロール径X、ステッピングモータ回転数等は、実施形態1または実施形態3で説明した式等に沿って算出する。
上述したように、本実施形態は、ロール紙スプールを回転させるモータはステッピングモータであり、検知したロール径をもとに給紙ローラ61、62の入口センサ検知までのステップ数を計算して、ステッピングモータを動作させるステップ数を決定することを特徴とする。
このようにすると、ロール径に応じて正回転(CCW)の回転数は一定として用紙の送りステップ数により下流での用紙検出センサでのジャム検出精度を上げることができる。また、給紙ローラ61、62の給紙入口センサ41が用紙を検知するまでのステップ数でジャム検知することにより用紙のダメージを最小にすることができる。さらに、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
実施形態5.
本実施形態では、ジャム検出の検出幅を小さくする動作例を説明する。図20はジャム監視時間を用いる動作例を、図21は、ジャム監視パルス数を用いる動作例を説明する。
まず、図20を参照して、ロール紙先端の給紙入り口センサまでの時間に基づいて、ジャム検出するときの、検出幅を小さくする動作例を説明する。
図20のステップS70からS73は、図12のステップS10からS13と同様である。
制御部110は、ロール紙Prのロール径から、ロール紙先端が給紙入口センサ41に届くまでの時間Tsを求める(S74)。また、制御部110は、時間Tsを基準としてジャム監視時間Tstを求め(S75)、ジャム監視時間Tstを基準として、ロール紙先端が給紙入口センサ41の手前(L-Lβ)に到達する時間Troを求め(S76)、図12のステップS14と同様に、正転動作でロール紙Prの用紙先端を搬送方向に送る(S77)。ロール紙先端が給紙入口センサ41の手前の距離は、ロール紙先端基準点から給紙入口センサまでの搬送距離Lから所定の距離(ここでは、L×β、L>L×βとする)差し引いた値とする。
次に、時間Troが経過するまで(S78でNO)、ステップS78を繰り返し、時間Troが経過すると(S78でYES)、給紙ローラ61、62を動作させ(S79)、ジャム監視時間Tstが経過すると(S80でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFとし(S81)、給紙ローラ61、62を停止させ(S82)用紙ジャム検出をユーザに通知し、処理を終了する(S83)。ユーザへの通知は、実施形態3と同様とするとよい。
一方、ジャム監視時間Tstが経過しないときには(S80でNO)、給紙入口センサ41がONであるかを確認し(S84)、ONでない場合には(S84でNO)、ステップS80に戻り、ONである場合には(S84でYES)、ロール給紙出口センサをONにし(S85)、給紙ローラ61、62を停止させ(S86)、ロール紙回転モータ131をOFFにし(S87)、ロール紙Prの用紙先端を、印字給紙位置に待機させる(S88)。
図20では、ロール径X、ジャム監視時間Tst等は、実施形態1または実施形態3で説明した式等に沿って算出する。
次に、図21を参照して、ロール紙先端の給紙入り口センサまでの駆動パルス数に基づいてジャム検出するときの、検出幅を小さくする動作例を説明する。
ロール紙Prを駆動しているステッピングモータのステップ数でも移動量を算出することが可能である。
ロール紙Prの一回転当たりの時間はロール径に係わらず一定の為、ロール紙先端が搬送される速度は、ロール径が大きいほど速くなる。
ロール紙回転速度はロール紙駆動スッテパモータの駆動パルスにより決定される。
ロール径が求められると、ロール紙駆動スッテパモータの駆動パルスの1パルス当たりの搬送量Kx及びロール紙先端基準点から給紙入口センサ41までの搬送距離Lを搬送するための駆動パルス総数Pxも求めることができる。
従ってロール紙先端がPx+α(αはマージン)経過しても給紙入口センサ41に到達しない場合ジャムと判断し給紙動作を停止する。ロール径の大小に関係なく正確なジャム検知を可能とする。
図21のステップS90からS93は、図12のステップS10からS13と同様である。
制御部110は、ロール紙Prのロール径から、ロール紙先端が給紙入口センサ41までの距離Lを搬送するために必要な駆動パルス数Pxを求める(S94)。また、制御部110は、駆動パルス数Pxを基準としてジャム監視パルス数Pstを求め(S95)、ジャム監視パルス数Pstを基準として、ロール紙先端が給紙入口センサ41の手前(L-Lβ)に到達する駆動パルス数Troを求め(S96)、図12のステップS14と同様に、正転動作でロール紙Prの用紙先端を搬送方向に送る(S97)。
次に、ジャム監視パルス数Proが経過するまで(S98でNO)、ステップS98を繰り返し、ジャム監視パルス数Proが経過すると(S98でYES)、給紙ローラ61、62を動作させ(S99)、ジャム監視パルス数Pstが経過すると(S100でYES)、ロール紙回転モータ131をOFFとし(S101)、給紙ローラ61、62を停止させ(S102)用紙ジャム検出をユーザに通知し、処理を終了する(S103)。ユーザへの通知は、実施形態3と同様とするとよい。
一方、ジャム監視パルス数Pstを経過しないときには(S100でNO)、給紙入口センサ41がONであるかを確認し(S104)、ONでない場合には(S104でNO)、ステップS100に戻り、ONである場合には(S104でYES)、ロール給紙出口センサをONにし(S105)、給紙ローラ61、62を停止させ(S106)、ロール紙回転モータ131をOFFにし(S107)、ロール紙Prの用紙先端を、印字給紙位置に待機させる(S108)。
図21では、ロール径X等は、実施形態1で説明した式等に沿って算出する。以下に、駆動パルス数Px、ジャム監視パルス数Pst等の算出について詳細を説明する。
ロール紙駆動スッテピングモータの駆動パルスをf1、ロール径をX、ロール紙一回転当たりの駆動パルス数をPs(1837)とすると
1パルス当たりの搬送量Kxは以下のように求まる。
Kx=X×π(3.14)/Ps・・・式11
ロール紙先端基準点から給紙入口センサまでの搬送距離Lを搬送するために必要な駆動パルス数Pxは
Px=L/Kx・・・式12
となる。
ロール紙先端が給紙入口センサまで到達する時間ではなく、モータパルス数により管理する。
当該制御の利点は、ステッピングモータのパルス数でロール紙先端が給紙入口センサまで到達するパルス総数でジャム条件を定めている為、
スルーアップ動作の有無にかかわらず、パルスカウント部でPxを正確にカウントすることができる。
実際には式13のように、式12のLに検知マージンα(20mm程)を加えてPxを求めジャム監視パルス数Pstとする。
Pst=(L+α)/Kx・・・式13
実際には2式のLに検知マージン20mmを加えてPstを求めジャム監視パルス数Pstとする。
ステッピングモータの動作開始から駆動パルスをカウントし、Pstパルス後に、給紙入口センサに到達しない場合はジャムと判断しモータを停止させる。
尚、移動距離がモータの駆動により算出できるDCモータ+エンコーダにおいても同様のことが可能である。
上述したように、本実施形態は、下流の用紙入口センサ不達ジャムとなる用紙斜め切れ状態であっても、入口検知センサ到達前に給紙ローラ61、62を駆動させることを特徴とする。
このようにすると、ジャム検出の検出幅を狭くすることができるので、下流の給紙ローラ61、62を用紙検出センサの検出前のタイミングで回転させることにより用紙斜めカットによる用紙不達ジャムを防ぐ制御を盛り込むことができる。また、給紙入口センサに用紙が到達前に給紙ローラ61、62を駆動させることにより用紙のダメージを最小にすることができる。さらに、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
以上説明したように、上記の構成により、直接ロール紙先端の紙厚分の段差を検出できるので、用紙の厚みやコシ、カール状況によってセンサの出力が不安定とならず、検知精度を確保できる。ロール紙を置くだけで、自動でロール紙のセット動作を終えることができるので手動による手間を低減させる事に加え、ガイド不良によるスキュー、ジャムを防止することができる。
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。また、上述した二以上の実施形態を適宜組み合わせることができる。
6 給紙ローラ対
41 給紙入口センサ
42 給紙出口センサ
61、62 給紙ローラ
80 画像形成装置
90 給紙装置
91 アーム
92 コロ
93 センサ
95 入口ガイド板
110 制御部
120 第一モータ駆動部
130 ロール紙駆動部
131 ロール紙回転モータ
140 第二モータ駆動部
150 搬送駆動部
160 搬送部
170 演算部
特開2000‐198586号公報

Claims (8)

  1. スプールに巻かれた長尺の用紙を供給する給紙装置であって、
    前記ロール紙の表面の用紙先端を検出する第一検出部材と、
    前記ロール紙の円周方向において前記第一検出部材とは異なる位置に配置され、前記用紙先端を検出する第二検出部材と、
    前記第一検出部材と前記第二検出部材とを近傍に配置し、前記ロール紙の表面に当接するように支持する支持部材と、
    前記第一検出部材と前記第二検出部材とにより検出した前記用紙先端の時間間隔を用いて、ロール径を算出する制御部と、を備える給紙装置。
  2. 前記スプールを回転させるモータと、
    前記制御部の制御により前記モータを回転させるモータ駆動部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記ロール径に基づいて、前記モータの回転速度を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記第一検出部材をセンサとし、前記第二検出部材をコロとし、
    前記センサと前記コロとは、前記ロール紙の芯部に向かって配置され、
    前記センサは、前記用紙先端の段差を検知可能な検知精度を有し、
    前記制御部は、前記センサの変位出力の変化に基づいて、前記時間間隔を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、印刷処理毎に、前記ロール紙の巻き戻し動作により前記ロール径を検知し、前記用紙の残量を取得する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の給紙装置。
  5. 前記用紙を搬送する給紙ローラと、
    前記給紙ローラの入口で前記用紙を検知する給紙入口センサと、をさらに備え、
    前記制御部は、前記ロール径に基づいて、前記モータの回転速度を変動させて前記用紙の供給速度を一定とし、前記給紙入口センサが前記用紙先端を検知するまでの距離を搬送する時間を一定とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  6. 前記用紙を搬送する給紙ローラと、
    前記給紙ローラの入口で前記用紙を検知する給紙入口センサと、をさらに備え、
    前記モータは、ステッピングモータであり、
    前記制御部は、前記ロール径に基づいて、前記給紙入口センサが前記用紙先端を検知するまでの距離を搬送するステップ数を計算し、前記ステッピングモータを動作させるステップ数を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  7. 前記給紙入口センサが前記用紙先端を検知するまでの距離より短い距離を搬送したときに、前記給紙ローラを駆動させる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の給紙装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の給紙装置を備える画像形成装置。
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