JP2023119402A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスの難易度を軽減できる半導体記憶装置を提供する。【解決手段】一実施形態の半導体記憶装置は、第1方向Z2における基板の上方に配置された半導体層SBと、基板と半導体層との間に配置された第1配線層101と、基板と半導体層との間に配置され、第1配線層と第2方向Yに隣り合って配置された第2配線層101と、第1方向に延伸し、第1配線層を貫通し、第1方向の端部が半導体層に接する複数のメモリピラーMPと、第2方向における、第1配線層と第2配線層との間に設けられ、第1方向の端部が半導体層に接する第1部材SLTとを備える。半導体層は、第1部材と接する第1面P1と対向する第2面P2に、第1配線層及び第1部材が設けられた領域の一部分と第1方向に重なって第1方向に突出した第1突出部TP1を有する。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
データを不揮発に記憶することが可能な半導体記憶装置として、NAND型フラッシュメモリが知られている。NAND型フラッシュメモリのような半導体記憶装置においては、高集積化、大容量化のために3次元のメモリ構造が採用され得る。
特開2016-062901号公報 特開2019-161042号公報
プロセスの難易度を軽減できる半導体記憶装置を提供する。
実施形態に係る半導体記憶装置は、第1方向における基板の上方に配置された半導体層と、基板と半導体層との間に配置された第1配線層と、基板と半導体層との間に配置され、第1配線層と、第1方向と交差する第2方向に隣り合って配置された第2配線層と、第1方向に延伸し、第1配線層を貫通し、第1方向の端部が半導体層に接する複数のメモリピラーと、第2方向における、第1配線層と第2配線層との間に設けられ、第1方向の端部が半導体層に接する第1部材とを備える。半導体層は、第1部材と接する第1面と対向する第2面に、第1配線層及び第1部材が設けられた領域の一部分と第1方向に重なって第1方向に突出した第1突出部を有する。
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る半導体記憶装置に含まれるメモリセルアレイの回路構成の一例を示す回路図である。 図3は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の断面構造の一例を示す断面図である。 図4は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z1方向の上面から見た平面図である。 図5は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。 図6は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図5のI-I線に沿った断面図である。 図7は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域におけるメモリピラーの断面構造の一例を示す、図6のS-S線に沿った断面図である。 図8は、第1実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図5のII-II線に沿った断面図である。 図9は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図10は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図11は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図12は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図13は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図14は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図15は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図16は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図17は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図18は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。 図19は、第1実施形態の第1変形例に係る半導体記憶装置の断面構造の一例を示す断面図である。 図20は、第1実施形態の第2変形例に係る半導体記憶装置の断面構造の一例を示す断面図である。 図21は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。 図22は、第2実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図21のII-II線に沿った断面図である。 図23は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z1方向の上面から見た平面図である。 図24は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。 図25は、第3実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図24のIII-III線に沿った断面図である。 図26は、第4実施形態に係る半導体記憶装置のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図面の寸法及び比率は、必ずしも現実のものと同一とは限らない。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付す。同様の構成を有する要素同士を特に区別する場合、同一符号の末尾に、互いに異なる文字または数字を付加する場合がある。
1. 第1実施形態
1.1 構成
1.1.1 メモリシステムの構成
第1実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成について、図1を用いて説明する。図1は、メモリシステムの構成を示すブロック図である。メモリシステムは、外部のホスト機器(図示せず)に接続されるように構成された記憶装置である。メモリシステムは、例えば、SDTMカードのようなメモリカード、UFS(universal flash storage)、またはSSD(solid state drive)である。メモリシステム1は、メモリコントローラ2及び半導体記憶装置3を含む。
メモリコントローラ2は、例えば、SoC(system-on-a-chip)のような集積回路で構成される。メモリコントローラ2は、ホスト機器からの要求に基づいて、半導体記憶装置3を制御する。具体的には、例えば、メモリコントローラ2は、ホスト機器から書き込みを要求されたデータを半導体記憶装置3に書き込む。また、メモリコントローラ2は、ホスト機器から読み出しを要求されたデータを半導体記憶装置3から読み出してホスト機器に送信する。
半導体記憶装置3は、データを不揮発に記憶するメモリである。半導体記憶装置3は、例えば、NAND型フラッシュメモリである。
1.1.2 半導体記憶装置の構成
引き続き、図1を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成について説明する。半導体記憶装置3は、アレイチップ100及び回路チップ200を含む。
アレイチップ100は、例えば、メモリセルアレイ10を含む。
メモリセルアレイ10は、複数のブロックBLK0~BLKn(nは1以上の整数)を含む。ブロックBLKは、データを不揮発に記憶することが可能な複数のメモリセルトランジスタの集合であり、例えば、データの消去単位として使用される。また、メモリセルアレイ10には、複数のビット線及び複数のワード線が設けられる。各メモリセルトランジスタは、例えば、1本のビット線と1本のワード線とに関連付けられている。メモリセルアレイ10の詳細な構成については後述する。
回路チップ200は、例えば、コマンドレジスタ11、アドレスレジスタ12、シーケンサ13、ドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16を含む。
コマンドレジスタ11は、半導体記憶装置3がメモリコントローラ2から受信したコマンドCMDを保持する。コマンドCMDは、例えば、シーケンサ13に読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作等を実行させる命令を含む。
アドレスレジスタ12は、半導体記憶装置3がメモリコントローラ2から受信したアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、例えば、ブロックアドレスBAd、ページアドレスPAd、及びカラムアドレスCAdを含む。例えば、ブロックアドレスBAd、ページアドレスPAd、及びカラムアドレスCAdは、それぞれブロックBLK、ワード線、及びビット線の選択に使用される。
シーケンサ13は、半導体記憶装置3全体の動作を制御する。例えば、シーケンサ13は、コマンドレジスタ11に保持されたコマンドCMDに基づいてドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16等を制御して、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作等を実行する。
ドライバモジュール14は、読み出し動作、書き込み動作、及び消去動作等で使用される電圧を生成する。そして、ドライバモジュール14は、例えば、アドレスレジスタ12に保持されたページアドレスPAdに基づいて、生成した電圧を、選択されたワード線に対応する信号線に印加する。
ロウデコーダモジュール15は、アドレスレジスタ12に保持されたブロックアドレスBAdに基づいて、対応するメモリセルアレイ10内の1つのブロックBLKを選択する。そして、ロウデコーダモジュール15は、例えば、選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたブロックBLK内の選択されたワード線に転送する。
センスアンプモジュール16は、アドレスレジスタ12に保持されたカラムアドレスCAdに基づいて、ビット線を選択する。センスアンプモジュール16は、書き込み動作において、メモリコントローラ2から受信した書き込みデータDATに応じて、選択されたビット線に電圧を印加する。また、センスアンプモジュール16は、読み出し動作において、選択されたビット線の電圧に基づいてメモリセルトランジスタに記憶されたデータを判定し、判定結果を読み出しデータDATとしてメモリコントローラ2に転送する。
1.1.3 メモリセルアレイの回路構成
メモリセルアレイ10の回路構成について、図2を用いて説明する。図2は、メモリセルアレイ10の回路構成の一例を示す回路図である。図2では、メモリセルアレイ10に含まれる複数のブロックBLKのうちの1つのブロックBLKが示される。図2に示すように、ブロックBLKは、例えば、5つのストリングユニットSU0~SU4を含む。ストリングユニットSUは、後述するNANDストリングNSの集合である。例えば、書き込み動作または読み出し動作において、ストリングユニットSU内のNANDストリングNSが一括して選択される。
各ストリングユニットSUは、ビット線BL0~BLm(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含む。各NANDストリングNSは、例えば、メモリセルトランジスタMT0~MT7、並びに選択トランジスタST1及びST2を含む。各メモリセルトランジスタMTは、制御ゲート及び電荷蓄積層を含み、データを不揮発に保持する。選択トランジスタST1及びST2のそれぞれは、各種動作時におけるストリングユニットSUの選択に使用される。
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MT7は、直列接続される。選択トランジスタST1のドレインは、関連付けられたビット線BLに接続され、選択トランジスタST1のソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MT7の一端に接続される。選択トランジスタST2のドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT0~MT7の他端に接続される。選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに接続される。
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMT0~MT7の制御ゲートは、それぞれワード線WL0~WL7に接続される。ストリングユニットSU0~SU4内の選択トランジスタST1のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD0~SGD4に接続される。ストリングユニットSU0~SU4内の選択トランジスタST2のゲートは、選択ゲート線SGSに接続される。
ビット線BL0~BLmには、それぞれ異なるカラムアドレスCAdが割り当てられる。各ビット線BLは、複数のブロックBLK間で同一のカラムアドレスCAdが割り当てられたNANDストリングNSによって共有される。ワード線WL0~WL7のそれぞれは、ブロックBLK毎に設けられる。ソース線SLは、例えば、複数のブロックBLK間で共有される。
1つのストリングユニットSU内で共通のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTの集合は、例えば、セルユニットCUと呼ばれる。例えば、それぞれが1ビットデータを記憶するメモリセルトランジスタMTを含むセルユニットCUの記憶容量が、「1ページデータ」として定義される。セルユニットCUは、メモリセルトランジスタMTが記憶するデータのビット数に基づいて2ページデータ以上の記憶容量を有し得る。
なお、第1実施形態に係る半導体記憶装置3に含まれるメモリセルアレイ10の回路構成は、以上で説明した構成に限定されない。例えば、各ブロックBLKに含まれるストリングユニットSUの個数は、任意の個数に設計され得る。各NANDストリングNSに含まれるメモリセルトランジスタMT、並びに選択トランジスタST1及びST2の個数は、それぞれ任意の個数に設計され得る。
1.1.4 半導体記憶装置の断面構造
半導体記憶装置3の断面構造の一例について、図3を用いて説明する。図3は、半導体記憶装置3の断面構造の一例を示す断面図である。なお、以下の説明において、X方向は、半導体基板201に略平行であり、例えば、ワード線WLの延伸方向に対応している。Y方向は、半導体基板201に略平行であり且つX方向に交差し、例えば、ビット線BLの延伸方向に対応している。Z1方向は、半導体基板201に略垂直であり、アレイチップ100から回路チップ200に向かう方向に対応している。Z2方向は、半導体基板201に略垂直であり、回路チップ200からアレイチップ100に向かう方向に対応している。Z1方向及びZ2方向のいずれかを限定しない場合は、Z方向と表記する。
半導体記憶装置3は、アレイチップ100と回路チップ200が貼り合された構造を有する。
アレイチップ100は、メモリセルアレイ10、及びメモリセルアレイ10と回路チップ200とを接続するための各種配線を含む。
より具体的には、アレイチップ100は、複数の配線層101、絶縁層102、半導体層103~105、絶縁層106~108、配線層109、絶縁層110、パッシベーション層111、複数のコンタクトプラグ112~114、配線層115、複数のコンタクトプラグ116、配線層117、複数のコンタクトプラグ118、絶縁層119、複数の電極パッド120、複数のメモリピラーMP、複数の部材SLT、及び複数の部材SHEを含む。
アレイチップ100は、アレイ領域、コンタクト領域、及びパッド領域を含む。アレイ領域は、複数のメモリピラーMPが設けられる領域である。コンタクト領域は、ソース線SLと回路チップ200との間の接続に使用される領域である。パッド領域は、半導体記憶装置3の外部と回路チップ200との間の接続に使用される領域である。
アレイ領域において、複数の(10層の)配線層101がZ方向に離間して積層されている。配線層101は、ワード線WL、並びに選択ゲート線SGD及びSGSとして機能する。配線層101のX方向の端部は、階段状に引き出されている。各配線層101の間には、絶縁層102が設けられている。
Z2方向において、最上層の配線層101の上方には、半導体層103、104、及び105が積層されている。半導体層103、104、及び105は、ソース線SLとして機能する。配線層101と半導体層103との間には、絶縁層102が設けられている。Z2方向において、半導体層105の上には、絶縁層107及び108、配線層109、絶縁層110、並びにパッシベーション層111が設けられている。半導体層104の一部(以下、「部材DST」とも表記する)は、半導体層105及び絶縁層107をZ2方向に貫通し、そのZ2方向の端は、絶縁層108に接している。部材DSTは、半導体層105のZ2方向を向いた面からZ2方向(絶縁層107)に向かって突出した突出部TPを有する。半導体層103と半導体層105との間の領域の一部に、絶縁層106が設けられている。半導体層104のY方向の端は、絶縁層106に接している。配線層109の一部は、Z1方向において半導体層105に接している。絶縁層110は、Z2方向において配線層109の一部の上に設けられている。絶縁層110は、配線層109の凹部を埋め込むように形成されている。パッシベーション層111は、Z2方向において絶縁層108、配線層109、及び絶縁層110を覆っている。
複数のメモリピラーMPは、Z方向に延び、複数の配線層101、並びに半導体層103及び104を貫通している。メモリピラーMPのZ2方向の端部は、半導体層105に接している。メモリピラーMPは、例えば、半導体と絶縁体とを含む。半導体は、半導体層104に接している。1つのメモリピラーMPは、1つのNANDストリングNSに対応する。メモリピラーMPの詳細については後述する。メモリピラーMPのZ1方向の端部は、コンタクトプラグ113及び114を介して、配線層115に接続される。メモリピラーMPに電気的に接続された配線層115は、ビット線BLとして機能する。
配線層115は、例えば、コンタクトプラグ116、配線層117、及びコンタクトプラグ118を介して、電極パッド120に電気的に接続される。電極パッド120は、回路チップ200との接続に用いられる。
絶縁層102は、Z1方向において絶縁層119に接している。絶縁層119内には、複数の電極パッド120が設けられている。
複数の部材SLTは、Z方向に延び、複数の配線層101をY方向に分断する。換言すれば、Y方向に並んで配置された複数の配線層101の間に、部材SLTが設けられている。部材SLTは、例えば、絶縁体と導電体とを含む。部材SLTの詳細については後述する。
複数の部材SHEは、Z方向に延び、Z2方向において選択ゲート線SGDとして機能する最下層の配線層101をY方向に分断する。換言すれば、Y方向に並んで配置された選択ゲート線SGDとして機能する複数の配線層101の間に、部材SHEが設けられている。部材SHEは、例えば、絶縁体を含む。部材SHEの詳細については後述する。なお、選択ゲート線SGDとして機能する配線層101が複数設けられている場合、部材SHEは、選択ゲート線SGDとして機能する複数の配線層101をY方向に分断する。
部材SLT及びSHEによって区切られた領域のそれぞれが、1つのストリングユニットSUに対応する。
コンタクト領域において、配線層109は、コンタクトプラグ112~114、配線層115、コンタクトプラグ116、配線層117、及びコンタクトプラグ118を介して、電極パッド120に電気的に接続される。配線層109のZ1方向の一部は、絶縁層108に接している。絶縁層108の一部は、半導体層103、絶縁層106、半導体層105、及び絶縁層107に接している。
パッド領域において、配線層109は、コンタクトプラグ112~114、配線層115、コンタクトプラグ116、配線層117、及びコンタクトプラグ118を介して、電極パッド120に電気的に接続される。配線層109のZ2方向の一部は、パッシベーション層111に覆われていない。この部分は、外部機器に接続される電極パッドとして機能する。配線層109のZ1方向の一部は、絶縁層108に接している。絶縁層108の一部は、半導体層103、絶縁層106、半導体層105、及び絶縁層107に接している。
配線層101、109、115、及び117は、導電材料により構成され、例えば、金属材料、p型半導体、またはn型半導体であってもよい。半導体層103~105は、例えば、シリコンを含む。コンタクトプラグ112~114、116、及び118は、導電材料により構成され、例えば、金属材料、p型半導体、またはn型半導体であってもよい。電極パッド120は、導電材料により構成され、例えば、金属材料であってもよい。電極パッド120は、例えば、銅(Cu)を含む。絶縁層102、107、108、110、及び119は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコン(SiO)を含む。絶縁層106は、絶縁材料により構成され、例えば、窒化シリコン(SiN)を含む。パッシベーション層111は、例えば、ポリイミドを含む。
回路チップ200は、シーケンサ13、ドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、センスアンプモジュール16、及びこれらの回路を接続するための各種配線を含む。
より具体的には、回路チップ200は、半導体基板201、複数のトランジスタTR、配線層204、複数のコンタクトプラグ205、配線層206、複数のコンタクトプラグ207、絶縁層208及び209、並びに複数の電極パッド210を含む。
複数のトランジスタTRは、シーケンサ13、ドライバモジュール14、ロウデコーダモジュール15、及びセンスアンプモジュール16等に用いられる。トランジスタTRは、半導体基板201上に設けられた図示せぬゲート絶縁膜、ゲート絶縁膜上に設けられたゲート電極202、並びに半導体基板201に形成された図示せぬソース及びドレインを含む。ソース及びドレインは、コンタクトプラグ203を介して、配線層204に電気的にそれぞれ接続される。ゲート電極202は、図示せぬコンタクトプラグを介して、配線層204に電気的に接続される。配線層204は、コンタクトプラグ205、配線層206、及びコンタクトプラグ207を介して、電極パッド210に電気的に接続される。電極パッド210は、アレイチップ100との接続に用いられる。
半導体基板201の上には、絶縁層208が設けられている。絶縁層208の上には、絶縁層209が設けられている。絶縁層209内には、複数の電極パッド210が設けられている。複数の電極パッド210は、アレイチップ100の複数の電極パッド120とそれぞれ電気的に接続されている。
ゲート電極202、コンタクトプラグ203、205、及び207、並びに配線層204及び206は、導電材料により構成され、例えば、金属材料、p型半導体、またはn型半導体であってもよい。電極パッド210は、導電材料により構成され、例えば、金属材料であってもよい。電極パッド210は、例えば、銅を含む。絶縁層208及び209は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
上記のようなアレイチップ100と回路チップ200との貼り合せ構造において、電極パッド210は電極パッド120に接続される。例えば、電極パッド210と電極パッド120とにCuを用いると電極パッド210のCuと電極パッド120のCuとが一体化して、互いのCuの境界の確認が困難となる。但し、貼り合せの位置ずれによる電極パッド210と電極パッド120とを貼り合せた形状の歪み、Cuのバリアメタルの位置ずれ(側面における不連続箇所の発生)により貼り合せ構造が確認できる。また、電極パッド210及び120をダマシン法により形成する場合、それぞれの側面はテーパー形状を有する。このため、電極パッド210と電極パッド120とを貼り合せた部分におけるZ方向に沿った断面の形状は、側壁が直線状とはならず、非矩形形状となる。また、電極パッド210と電極パッド120とを貼り合せた場合、これらを形成する各Cuの底面、側面、及び上面をバリアメタルが覆う構造となる。これに対し、一般的なCuを用いた配線層では、Cuの上面にCuの酸化防止機能を有する絶縁層(SiNまたはSiCN等)が設けられ、バリアメタルは設けられていない。このため、貼り合せの位置ずれが発生していなくても、一般的な配線層との区別は可能である。
1.1.5 アレイチップの平面構造
アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例について説明する。
まず、Z1方向の上面から見た平面構造について、図4を用いて説明する。図4は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z1方向の上面から見た平面図である。図4は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。
アレイ領域は、複数のNANDストリングNSを含む領域(以下、「セル領域」とも表記する)と、複数の配線層101と回路チップ200の間の接続に使用される領域(以下、「引出領域」とも表記する)とを含む。
引出領域において、複数の配線層101(選択ゲート線SGS及びSGD、並びにワード線WL0~WL7)のそれぞれは、テラス部分を有する。図4の例では、ワード線WL0~WL7の端部が、Y方向に1段の段差を有し、且つX方向に複数の段差が形成された2列の階段状に設けられる場合が示される。具体的には、偶数番目のワード線WL(ワード線WL0、WL2、WL4及びWL6)と、奇数番目のワード線WL(ワード線WL1、WL3、WL5及びWL7)とは、Y方向に1段の段差を有する。テラス部分がX方向に隣り合う2つのワード線WLは、X方向に2段の段差を有する。ブロックBLK0において、例えば、偶数番目のワード線WLのテラス部分は、紙面下側に位置し、奇数番目のワード線WLのテラス部分は、紙面上側に位置している。このように、引出領域は、選択ゲート線SGS及びSGD、並びにワード線WL0~WL7の各々の端部が階段状に引き出された階段部分を有する。
複数のコンタクトプラグCCは、選択ゲート線SGS及びSGD、並びにワード線WL0~WL7のテラス部分の上に設けられている。コンタクトプラグCCは、選択ゲート線SGS及びSGD、並びにワード線WL0~WL7と、配線層115との間を電気的に接続する。コンタクトプラグCCは、導電材料により構成され、例えば、タングステンを含む。
セル領域において、複数のメモリピラーMPは、例えば、千鳥配置に配列されている。
複数の部材SLTは、Y方向に並んで配置されている。部材SLTは、X方向に延伸し、引出領域及びセル領域を横切る。部材SLTは、ライン形状を有する。Y方向に並んだ2つの部材SLTの間に1つのブロックBLKが配置されている。すなわち、Y方向に隣り合う2つのブロックBLKの間に、部材SLTが設けられている。
部材SLTは、コンタクトプラグLI及び絶縁体SWを含む。例えば、コンタクトプラグLIは、X方向に延伸するライン形状を有する。コンタクトプラグLIは、ソース線SLとメモリセルアレイ10の上方に設けられた配線とを接続する。コンタクトプラグLIは、導電材料により構成され、例えば、タングステンを含む。絶縁体SWは、コンタクトプラグLIの側面に設けられる。言い換えると、コンタクトプラグLIは、平面視において絶縁体SWに囲まれる。このため、コンタクトプラグLIは、複数の配線層101と接していない。絶縁体SWは、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。なお、コンタクトプラグLIは、ソース線SLと接触していなくてもよい。また、部材SLTは、コンタクトプラグLIを含んでいなくてもよい。
複数の部材SHEは、Y方向に並んで配置されている。部材SHEは、X方向に延伸し、セル領域を横切る。部材SHEの一端は、引出領域に含まれる。部材SHEは、ライン形状を有する。部材SHEは、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
部材SLT及びSHEによって、ブロックBLK0は5つのストリングユニットSU0~SU4に分割され、選択ゲート線SGDは5つ(SGD0~SGD4)に分割される。
次に、半導体層104をZ2方向の上面から見た平面構造について、図5を用いて説明する。図5は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。図5は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。以下では、部材DSTのレイアウトに着目して説明する。
セル領域において、半導体層104の一部である複数の部材DST(以下、「部材DST1」とも表記する)は、Y方向に並んで配置されている。部材DST1の下方には、部材DST1とZ方向に重なって部材SLTが配置されている。換言すれば、Z方向において、部材DST1は、半導体層103を介在させて、部材SLTと対向する位置に配置されている。すなわち、部材DST1の下方には、複数の配線層101は設けられていない。部材DST1は、X方向に延伸し、セル領域を横切る。部材DST1の一端は、引出領域に含まれる。部材DST1は、ライン形状を有する。Z方向において、部材DST1の下方には、メモリピラーMPは、配置されていない。なお、X方向における部材DST1の長さは、部材SLTの長さと略同じであってもよいし、部材SLTよりも短くてもよい。部材DST1は、少なくともセル領域のX方向の一方の端部から他方の端部まで延伸していればよい。
1.1.6 アレイチップの断面構造
アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例について説明する。
図6は、アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図5のI-I線に沿った断面図である。図6は、引出領域及びセル領域の一部を示す。なお、配線層109、絶縁層110、パッシベーション層111、複数のコンタクトプラグ116、配線層117、複数のコンタクトプラグ118、絶縁層119、及び複数の電極パッド120は省略されている。
引出領域において、複数の配線層101(選択ゲート線SGS及びSGD、並びにワード線WL0~WL7)のテラス部分が階段状に設けられている。Z1方向において、複数の配線層101の各々のテラス部分の上には、各コンタクトプラグCCがそれぞれ設けられている。Z1方向において、各コンタクトプラグCCの上には、コンタクトプラグ113及び114、並びに配線層115が積層されている。各配線層115は、コンタクトプラグCC、113、及び114を介して複数の配線層101のいずれか1つと電気的に接続される。
セル領域において、メモリピラーMPは、Z方向に延び、複数の配線層101、並びに半導体層103及び104を貫通している。メモリピラーMPのZ2方向の端部は、半導体層105(ソース線SLとして機能する半導体層103~105の積層体SB)に接している。メモリピラーMPのZ1方向の端部は、コンタクトプラグ113及び114を介して、配線層115に接続される。
メモリピラーMPと配線層101(選択ゲート線SGS)とが交差した部分が、選択トランジスタST2として機能する。メモリピラーMPと複数の配線層101(ワード線WL0~WL7)の1つとが交差した部分が、1つのメモリセルトランジスタMTとして機能する。メモリピラーMPと配線層101(選択ゲート線SGD)とが交差した部分が、選択トランジスタST1として機能する。
メモリピラーMPは、例えば、コア膜121、半導体膜122、及び積層膜123を含む。
コア膜121は、Z方向に沿って延びる。例えば、Z1方向において、コア膜121の下端は、最下層の配線層101よりも下層に位置し、コア膜121の上端は、半導体層104よりも上層に位置する。コア膜121は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
半導体膜122は、コア膜121の周囲を覆っている。メモリピラーMPのZ1方向の端部において、半導体膜122の一部が、半導体層104と接する。半導体膜122は、例えば、シリコンを含む。半導体層104の一端は、引出領域に含まれる。
積層膜123は、半導体膜122と半導体層104とが接する部分を除いて、半導体膜122の側面及び底面を覆う。積層膜123は、トンネル絶縁膜、電荷蓄積層、及びブロック絶縁膜の順に積層された積層膜である。例えば、メモリセルトランジスタMTがMONOS(metal-oxide-nitride-oxide-silicon)型の場合、電荷蓄積層は、絶縁膜である。メモリセルトランジスタMTがFG(Floating Gate)型の場合、電荷蓄積層は、導電体である。以下では、メモリセルトランジスタMTがMONOS型の場合を例に挙げて説明する。積層膜123は、例えば、絶縁層124、絶縁層125、及び絶縁層126の順に積層された積層膜である。
図7は、メモリピラーMPの断面構造の一例を示す、図6のS-S線に沿った断面図である。具体的には、図7は、半導体基板201の表面に平行且つ配線層101を含む層におけるメモリピラーMPの断面構造を示す。
絶縁層124は、半導体膜122の周囲を覆っている。絶縁層124は、メモリセルトランジスタMTのトンネル絶縁膜として機能する。絶縁層124は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。絶縁層125は、絶縁層124の周囲を覆っている。絶縁層125は、メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層として機能する。絶縁層125は、絶縁材料により構成され、例えば、窒化シリコンを含む。絶縁層126は、絶縁層125の周囲を覆っている。絶縁層126は、メモリセルトランジスタMTのブロック絶縁膜として機能する。絶縁層126は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。配線層101は、絶縁層126の周囲を覆っている。
図6に示すように、Z2方向において、最上層の配線層101の上には、絶縁層102、半導体層103~105、並びに絶縁層107及び108が積層されている。なお、本実施形態において、ソース線SL(半導体層103~105)は、半導体層103と半導体層105との間に半導体層104に相当する構造を犠牲層により形成した後、犠牲層を半導体層104に置き換えることによって形成される。犠牲層としては、例えば、絶縁層106、127、及び128の積層膜が用いられる。絶縁層127及び128は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。絶縁層106、127、及び128の一部は、半導体層104形成時に除去されずに残存する。
図8は、アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図5のII-II線に沿った断面図である。図8は、セル領域の一部を示す。なお、配線層109、絶縁層110、パッシベーション層111、複数のコンタクトプラグ116、配線層117、複数のコンタクトプラグ118、絶縁層119、及び複数の電極パッド120は省略されている。
部材SLTは、Y方向に隣り合う2つのブロックBLKの複数の配線層101を分断する。部材SLTのZ2方向の端は、半導体層103に接している。換言すれば、部材SLTのZ2方向の端部は、半導体層103~105の積層体SBに接している。部材SLTのZ2方向の端は、半導体層104及び105には接していない。部材SLTは、スリットSHに埋め込まれている。スリットSHは、Z方向に延び、複数の配線層101を分断する。スリットSHのZ2方向の端は、半導体層103に達する。スリットSHのZ2方向の端は、半導体層104及び105には達していない。
部材SHEは、Y方向に隣り合う配線層101(選択ゲート線SGD)を分断し、複数の配線層101(ワード線WL及び選択ゲート線SGS)は分断しない。なお、図8には、部材SHEがメモリピラーMPのZ1方向における端部にも設けられる例が示されている。部材SHEが接続されたメモリピラーMPは、ダミーピラーである。なお、ダミーピラーはなくてもよい。
半導体層104の一部(部材DST1)は、半導体層105及び絶縁層107をZ2方向に貫通し、そのZ2方向の端は、絶縁層108に接している。部材DST1は、Z方向において部材SLTと重なる位置に設けられている。換言すれば、半導体層103~105の積層体SBは、部材SLTと接する第1面P1と対向する第2面P2に、配線層101及び部材SLTが設けられた領域の一部分とZ方向に重なってZ方向に突出した突出部TP(以下、「突出部TP1」とも表記する)を有している。半導体層103~105の積層体SBにおいて、第1面P1と第2面P1との間に位置する部分と突出部TP1とは、一体的に形成されている。突出部TP1は、X方向に延びたライン形状を有する。突出部TP1は、X方向を長手方向とする。突出部TP1は、配線層101及び部材SLTが設けられた領域内の、部材SLTとZ方向に重なる位置で突出している。突出部TP1は、Z方向において、部材SLTと対向し(重なり)、メモリピラーMPと対向しない。
1.2 半導体記憶装置の製造方法
次に、半導体記憶装置3の製造方法について説明する。以下では、アレイチップ100と回路チップ200とを貼合した後の半導体記憶装置3の製造工程について説明する。図9は、半導体記憶装置3の製造方法の一例を示すフローチャートである。図10~図18のそれぞれは、半導体記憶装置3の製造工程における断面構造の一例を示す断面図である。なお、図10~図18には、図8のアレイチップ100のセル領域内の領域R1を拡大した図が示されている。
図9に示すように、半導体記憶装置3の製造工程では、S100~S109の処理が順に実行される。以下に、図9を適宜参照して、半導体記憶装置3の製造工程の一例について説明する。なお、アレイチップ100のセル領域内の一部の領域(図8の領域R1)を中心に説明する。
アレイチップ100と回路チップ200とを貼合した後、アレイチップ100の基板は除去される。次に、図10に示すように、絶縁層129及び130、並びにレジストマスク131を形成する(S100)。例えば、Z2方向において半導体層105の上に設けられた絶縁層107の上に、絶縁層129及び130を形成する。その後、フォトリソグラフィ等によって、絶縁層130上のZ方向において部材SLTに対向する位置に、半導体層104を形成するためのパターンが開口されたレジストマスク131を形成する。絶縁層129は、絶縁材料により構成され、例えば、SOC(spin on carbon)である。絶縁層130は、絶縁材料により構成され、例えば、SOG(spin on glass)である。
次に、図11に示すように、スリットDSHを形成する(S101)。例えば、RIE(Reactive Ion Etching)による異方性エッチングによって、絶縁層107及び半導体層105を加工する(S101)。このとき、エッチング量は、スリットDSHの底面において、絶縁層128が露出し、絶縁層106が露出しない量とする。絶縁層129及び130、並びにレジストマスク131は、スリットDSHを形成する際のマスクとして機能し、絶縁層107及び半導体層105を加工した後には残存しない。
次に、図12に示すように、スリットDSHの側壁を保護するために、絶縁層132を形成する(S102)。絶縁層132は、絶縁材料により構成され、例えば、酸化シリコンを含む。
次に、図13に示すように、絶縁層128を加工する(S103)。例えば、RIEによる異方性エッチングによって、絶縁層132及び128を加工する。このとき、エッチング量は、スリットDSHの底面において、絶縁層106が露出し、絶縁層127が露出しない量とする。
次に、図14に示すように、絶縁層106を加工する(S104)。例えば、リン酸を用いたウエットエッチングによる等方性エッチングを行う。これにより、スリットDSHの側面から、絶縁層106がエッチングされる。このとき、スリットDSHからの距離に応じて、絶縁層106の一部は、除去されずに残存する。
次に、図15に示すように、絶縁層126、127及び128を加工する(S105)。例えば、フッ酸を用いたウエットエッチングによる等方性エッチングを行う。これにより、スリットDSHの側面から、絶縁層127及び128並びにメモリピラーMPの絶縁層126がエッチングされる。このとき、スリットDSHからの距離に応じて、絶縁層126、127及び128の一部は、除去されずに残存する。
次に、図16に示すように、絶縁層124及び125を加工する(S106)。例えば、リン酸を用いたウエットエッチングによる等方性エッチングによって絶縁層125を加工する。このとき、スリットDSHからの距離に応じて、絶縁層125の一部は、除去されずに残存する。次に、CDE(Chemical Dry Etching)による等方性エッチングによって、絶縁層124を加工する。このとき、スリットDSHからの距離に応じて、絶縁層124の一部は、除去されずに残存する。
次に、図17に示すように、半導体層104を形成する(S107)。例えば、CVD(chemical vapor deposition)によって、半導体層104を成膜する。例えば、半導体層104として、リンがドープされたアモルファスシリコンが成膜される。これにより、スリットDSH、並びに絶縁層106、124~128、及び132が除去された領域が、半導体層104により埋め込まれる。その後、例えば、絶縁層107上の半導体層104は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等により除去される。以下、絶縁層106、124~128、及び132が除去された領域を半導体層104に置き換える工程を「リプレース」と表記する。形成された半導体層104は、半導体層105及び絶縁層107をZ2方向に貫通する部分(部材DST1)を有する。部材DST1は、半導体層105から絶縁層107に向かって突出した突出部TP1を有する。
次に、例えば、レーザーアニールによって、半導体層104の熱処理を行う(S108)。なお、アニール工程はなくてもよい。
次に、図18に示すように、絶縁層108を形成する(S109)。
以上で説明した製造工程によって、半導体記憶装置3の半導体層104が形成される。なお、以上で説明した製造工程はあくまで一例であり、これに限定されない。例えば、各製造工程の間にはその他の処理が挿入されてもよいし、一部の工程が省略または統合されてもよい。また、各製造工程は、可能な範囲で入れ替えられてもよい。
1.3 本実施形態に係る効果
第1実施形態によれば、プロセスの難易度を軽減できる。本効果について以下に説明する。
アレイチップ100と回路チップ200とを貼合しない構造では、スリットSHを介して、半導体層104(ソース線SL)のリプレースが実行される。このため、半導体記憶装置3の高集積化に伴い、配線層101の積層数が増加すると、スリットSHの高アスペクト化が進むため、半導体層104のリプレースが難しくなる。
これに対し、本実施形態によれば、アレイチップ100と回路チップ200とを貼合した後に、アレイチップ100のスリットSHを形成する面とは反対側の面にスリットDSHを形成する。そして、スリットDSHを介して、リプレースを実行できる。スリットSHよりも浅い深さのスリットDSHを介して半導体層104のリプレースを行うことができるため、プロセスの難易度を軽減できる。
なお、例えば、RIEによってスリットSH及びDSHを加工する場合、加工形状は、一般的にはテーパー形状(底部の方が形状が小さくなる)となる。このため、開口部から底部に向かって、XY平面に沿った断面積(XY断面積)が小さくなる。本実施形態によれば、スリットDSHは、スリットSHよりも深さが浅いため、スリットSHよりも加工しやすい。
また、スリットSHを介した半導体層104のリプレースでは、例えば、絶縁層、半導体層、絶縁層の3層を形成することによってスリットSHの側壁(スリットSHを介して配線層101を形成する前の酸化シリコンと窒化シリコンの積層構造)を保護していた。
これに対し、本実施形態によれば、スリットDSHの側壁は、半導体層105と絶縁層107の積層構造であるため、単層の絶縁層132でスリットDSHの側壁を保護することができる。よって、プロセスを簡略化できる。
更に、スリットSHを介した半導体層104のリプレースでは、例えば、後工程でスリットSHを介して複数の配線層101の形成を行うために、スリットSHの全体を半導体層104で埋め込まず、スリットSH内の半導体層104をエッチバックによって除去していた。
これに対し、本実施形態によれば、複数の配線層101の形成後に半導体層104のリプレースを行うため、スリットDSHを半導体層104で埋め込むことができる。よって、プロセスを簡略化できる。
1.4 第1変形例
第1実施形態の第1変形例に係る半導体記憶装置3について説明する。本変形例に係る半導体記憶装置3では、アレイチップ100のアレイ領域の構造が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
1.4.1 半導体記憶装置の断面構造
半導体記憶装置3の断面構造の一例について、図19を用いて説明する。図19は、半導体記憶装置3の断面構造の一例を示す断面図である。
アレイチップ100のアレイ領域について説明する。Z2方向において、半導体層105の上には、絶縁層107及び108、配線層109、並びにパッシベーション層111が設けられている。半導体層104の一部(部材DST)は、半導体層105、並びに絶縁層107及び108をZ2方向に貫通する。複数の部材DSTは、Z2方向の端が配線層109に接している部材DSTと、Z2方向の端がパッシベーション層111に接している部材DSTとを含む。配線層109は、Z1方向において半導体層104及び絶縁層108に接している。換言すれば、半導体層103~105の積層体の突出部TPは、配線層109に接している。パッシベーション層111は、Z2方向において半導体層104、絶縁層108、及び配線層109を覆っている。アレイチップ100のアレイ領域の他の構造は、第1実施形態と同様である。換言すれば、図3の例では、配線層109は、半導体層105に接することにより、半導体層103~105に電気的に接続されている。これに対し、図19の例では、配線層109は、部材DSTを介して、半導体層103~105に電気的に接続されている。
1.4.2 本変形例に係る効果
本変形例に係る構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
1.5 第2変形例
第1実施形態の第2変形例に係る半導体記憶装置3について説明する。本変形例に係る半導体記憶装置3では、アレイチップ100のアレイ領域の構造が第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
1.5.1 半導体記憶装置の断面構造
半導体記憶装置3の断面構造の一例について、図20を用いて説明する。図20は、半導体記憶装置3の断面構造の一例を示す断面図である。
アレイチップ100のアレイ領域について説明する。半導体層104の一部(部材DST)は、半導体層105をZ2方向に貫通し、そのZ2方向の端は、絶縁層107に接している。アレイチップ100のアレイ領域の他の構造は、第1実施形態と同様である。すなわち、部材DSTは、Z2方向における半導体層105の上面から突出していない。
1.5.2 本変形例に係る効果
本変形例に係る構成によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
2. 第2実施形態
第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態に係る半導体記憶装置3では、アレイチップ100のセル領域における部材DSTのレイアウトが第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
2.1 アレイチップの平面構造
アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例について説明する。
Z1方向の上面から見た平面構造は、第1実施形態の図4と同様である。
半導体層104をZ2方向の上面から見た平面構造について、図21を用いて説明する。図21は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。図21は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。以下では、部材DSTのレイアウトに着目して説明する。
セル領域において、第1実施形態の図5に対して、部材SLTと対向する位置に配置された複数の部材DST1の間に、複数の部材DST(以下、「部材DST2」とも表記する)が更に配置されている。複数の部材DST2は、Y方向に並んで配置されている。すなわち、部材DST1及びDST2は、Y方向に並んで配置されている。部材DST2の下方には、部材DST2とZ方向に重なって部材SHEが配置されている。換言すれば、Z方向において、部材DST2は、半導体層103、及び複数の配線層101を介在させて、部材SHEと対向する位置に配置されている。部材DST2は、X方向に延伸し、セル領域を横切る。部材DST2の一端は、引出領域に含まれる。部材DST2は、ライン形状を有する。Z方向において、部材DST2の下方には、メモリピラーMPは、配置されていない。なお、X方向における部材DST2の長さは、部材SHEの長さと略同じであってもよいし、部材SHEよりも長くても短くてもよい。部材DST2は、少なくともセル領域のX方向の一方の端部から他方の端部まで延伸していればよい。部材DST1及びDST2の長さは、略同じであってもよいし、異なっていてもよい。
2.2 アレイチップの断面構造
アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例について説明する。
図21のI-I線に沿った断面構造は、第1実施形態の図6と同様である。
図22は、アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図21のII-II線に沿った断面図である。図22は、セル領域の一部を示す。なお、配線層109、絶縁層110、パッシベーション層111、複数のコンタクトプラグ116、配線層117、複数のコンタクトプラグ118、絶縁層119、及び複数の電極パッド120は省略されている。
部材DST2は、半導体層105及び絶縁層107をZ2方向に貫通し、そのZ2方向の端は、絶縁層108に接している。部材DST2は、Z方向において部材SHEと重なる位置に設けられている。換言すれば、ソース線SLとして機能する半導体層103~105の積層体SBは、第1面P1と対向する第2面P2に、部材SHEとZ方向に重なる位置でZ方向に突出した突出部TP(以下、「突出部TP2」とも表記する)を有している。突出部TP2は、X方向に延びたライン形状を有する。突出部TP2は、Z方向において、部材SHEと対向し(重なり)、メモリピラーMPと対向しない。
2.3 本実施形態に係る効果
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
もちろん、本実施形態は、第1実施形態の第1変形例及び第2変形例に適用することもできる。
3. 第3実施形態
第3実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態に係る半導体記憶装置3では、アレイチップ100のセル領域における部材DSTのレイアウトが第1実施形態と異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
3.1 アレイチップの平面構造
アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例について説明する。
まず、Z1方向の上面から見た平面構造について、図23を用いて説明する。図23は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z1方向の上面から見た平面図である。図23は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。
セル領域において、複数のメモリピラーMPは、例えば、千鳥配置に配列されている。図23に示すように、X方向に並ぶメモリピラーMP間の間隔は、例えば、間隔S1または間隔S2である。間隔S2は間隔S1よりも広い。換言すれば、X方向に間隔S2だけ離れたメモリピラーMP間には、メモリピラーMPは配置されていない。すなわち、図23の領域R2には、メモリピラーMPは配置されていない。
次に、半導体層104をZ2方向の上面から見た平面構造について、図24を用いて説明する。図24は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。図24は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。以下では、部材DSTのレイアウトに着目して説明する。
セル領域において、第1実施形態の図5に対して、メモリピラーMPが配置されていない領域R2に、複数の部材DST(以下、「部材DST3」とも表記する)が更に配置されている。部材DST3は、X方向に並んで配置されている。部材DST3は、Y方向に延伸し、部材SLTと対向する位置に配置された部材DST1と交差する。部材DST1と交差する領域を除いて、部材DST3の下方には、複数の配線層101が部材DST3とZ方向に部分的に重なって設けられている。部材DST3は、ライン形状を有する。Z方向において、部材DST3の下方には、メモリピラーMPは、配置されていない。
3.2 アレイチップの断面構造
アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例について説明する。
図24のI-I線に沿った断面構造は、第1実施形態の図6と同様である。図24のII-II線に沿った断面図は、第1実施形態の図8と同様である。
図25は、アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例を示す、図25のIII-III線に沿った断面図である。図25は、セル領域の一部を示す。なお、配線層109、絶縁層110、パッシベーション層111、複数のコンタクトプラグ116、配線層117、複数のコンタクトプラグ118、絶縁層119、及び複数の電極パッド120は省略されている。
部材DST3は、半導体層105及び絶縁層107をZ2方向に貫通し、そのZ2方向の端は、絶縁層108に接している。部材DST3は、Z方向においてメモリピラーMPが配置されていない位置に設けられている。換言すれば、ソース線SLとして機能する半導体層103~105の積層体SBは、第1面P1と対向する第2面P2に、Y方向に並んで配置された複数の配線層101のそれぞれとZ方向に部分的に重なってZ方向に突出した突出部TP(以下、「突出部TP3」とも表記する)を有している。突出部TP3は、Y方向に延びたライン形状を有する。突出部TP3は、Y方向を長手方向とする。突出部TP3は、Z方向において、部材SLTをそれらの間に介在させてY方向に並んで配置された複数の配線層101のそれぞれと領域R2において重なり、領域R2外に配置されたメモリピラーMPとは対向しない。
3.3 本実施形態に係る効果
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
もちろん、本実施形態は、第1実施形態の第1変形例及び第2変形例に適用することもできる。
4. 第4実施形態
第4実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態に係る半導体記憶装置3では、アレイチップ100のセル領域における部材DSTのレイアウトが第2実施形態と異なる。以下では、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
4.1 アレイチップの平面構造
アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例について説明する。
Z1方向の上面から見た平面構造は、第3実施形態の図23と同様である。
半導体層104をZ2方向の上面から見た平面構造について、図26を用いて説明する。図26は、アレイチップ100のアレイ領域における平面構造の一例を示す、Z2方向の上面から見た平面図である。図26は、ブロックBLK0のアレイ領域の一部を示す。なお、層間絶縁膜は省略されている。以下では、部材DSTのレイアウトに着目して説明する。
セル領域において、第2実施形態の図21に対して、メモリピラーMPが配置されていない領域R2に、複数の部材DST3が更に配置されている。部材DST3は、X方向に並んで配置されている。部材DST3は、Y方向に延伸し、部材SLTと対向する位置に配置された部材DST1、及び部材SHEと対向する位置に配置された部材DST2と交差する。部材DST1と交差する領域を除いて、部材DST3の下方には、複数の配線層101が部材DST3とZ方向に部分的に重なって設けられている。部材DST3は、ライン形状を有する。Z方向において、部材DST3の下方には、メモリピラーMPは、配置されていない。
4.2 アレイチップの断面構造
アレイチップ100のアレイ領域における断面構造の一例について説明する。
図26のI-I線に沿った断面構造は、第1実施形態の図6と同様である。図26のII-II線に沿った断面図は、第2実施形態の図22と同様である。図26のIII-III線に沿った断面図は、第3実施形態の図25と同様である。
4.3 本実施形態に係る効果
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
もちろん、本実施形態は、第1実施形態の第1変形例及び第2変形例に適用することもできる。
5. 変形例等
上記のように、実施形態に係る半導体記憶装置は、第1方向(Z2)における基板(201)の上方に配置された半導体層(SB)と、基板(201)と半導体層(SB)との間に配置された第1配線層(101)と、基板(201)と半導体層(SB)との間に配置され、第1配線層(101)と、第1方向(Z2)と交差する第2方向(Y)に隣り合って配置された第2配線層(101)と、第1方向(Z2)に延伸し、第1配線層(101)を貫通し、第1方向(Z2)の端部が半導体層(SB)に接する複数のメモリピラー(MP)と、第2方向(Y)における、第1配線層(101)と第2配線層(101)との間に設けられ、第1方向(Z2)の端部が半導体層(SB)に接する第1部材(SLT)とを備える。半導体層(SB)は、第1部材(SLT)と接する第1面(P1)と対向する第2面(P2)に、第1配線層(101)及び第1部材(SLT)が設けられた領域の一部分と第1方向(Z2)に重なって第1方向(Z2)に突出した突出部(TP1~3)を有する。
なお、実施形態は上記説明した形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
また、上記実施形態で説明したフローチャートは、その処理の順番を可能な限り入れ替えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…メモリシステム、2…メモリコントローラ、3…半導体記憶装置、10…メモリセルアレイ、11…コマンドレジスタ、12…アドレスレジスタ、13…シーケンサ、14…ドライバモジュール、15…ロウデコーダモジュール、16…センスアンプモジュール、100…アレイチップ、101、109、115、117…配線層、102、106~108、110、119…絶縁層、103~105…半導体層、111…パッシベーション層、112~114、116、118…コンタクトプラグ、120…電極パッド、121…コア膜、122…半導体膜、123…積層膜、124~130、132…絶縁層、131…レジストマスク、200…回路チップ、201…半導体基板、202…ゲート電極、203、205、207…コンタクトプラグ、204、206…配線層、208、209…絶縁層、210…電極パッド。

Claims (5)

  1. 第1方向における基板の上方に配置された半導体層と、
    前記基板と前記半導体層との間に配置された第1配線層と、
    前記基板と前記半導体層との間に配置され、前記第1配線層と、前記第1方向と交差する第2方向に隣り合って配置された第2配線層と、
    前記第1方向に延伸し、前記第1配線層を貫通し、前記第1方向の端部が前記半導体層に接する複数のメモリピラーと、
    前記第2方向における、前記第1配線層と前記第2配線層との間に設けられ、前記第1方向の端部が前記半導体層に接する第1部材と
    を備え、
    前記半導体層は、前記第1部材と接する第1面と対向する第2面に、前記第1配線層及び前記第1部材が設けられた領域の一部分と前記第1方向に重なって前記第1方向に突出した第1突出部を有している、
    半導体記憶装置。
  2. 前記第1突出部は、前記領域内の、前記第1部材と前記第1方向に重なる位置で突出している、
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記基板と前記第1配線層との間に、前記第1配線層と離間して設けられ、前記複数のメモリピラーの少なくとも1つに貫通される第4配線層と、
    前記基板と前記第1配線層との間に、前記第1配線層と離間して設けられ、前記第4配線層と前記第2方向に隣り合って配置され、前記複数のメモリピラーの少なくとも別の1つに貫通される第5配線層と、
    前記第2方向における、前記第4配線層と前記第5配線層との間に設けられた第2部材と
    を更に備え、
    前記半導体層は、前記第2面に、前記第2部材と前記第1方向に重なる位置で前記第1方向に突出した第2突出部を更に有している、
    請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記半導体層は、前記第2面に、前記第1配線層及び前記第2配線層のそれぞれと前記第1方向に部分的に重なって前記第1方向に突出した第3突出部を更に有し、
    前記第3突出部は、前記第2方向を長手方向とし、
    前記第3突出部は、前記第1方向に前記複数のメモリピラーと対向していない、
    請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 第1方向における、基板の上方に、前記基板側から第1半導体層、第2半導体層、第3半導体層の順に積層された積層体と、
    前記第1半導体層と前記第3半導体層との間に設けられ、前記第2半導体層と同じ層に設けられた絶縁層と、
    前記基板と前記積層体との間に配置された第1配線層と、
    前記基板と前記積層体との間に配置され、前記第1配線層と、前記第1方向と交差する第2方向に隣り合って配置された第2配線層と、
    前記第1方向に延伸し、前記第1配線層、第1半導体層、及び第2半導体層を貫通し、前記第1方向の端部が前記第3半導体層に接する複数のメモリピラーと、
    前記第2方向における、前記第1配線層と前記第2配線層との間に設けられ、前記第1方向に延伸する第1部材と
    を備え、
    前記第1部材の前記第1方向の端は、前記第1半導体層に接し、前記第2半導体層及び前記第3半導体層に接しない、
    半導体記憶装置。
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