JP2023118049A - 麺計量分割装置および茹麺のほぐし機構 - Google Patents

麺計量分割装置および茹麺のほぐし機構 Download PDF

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Abstract

【課題】製造された茹麺が容器まで搬送される際に団子状態を生起する虞を解消しつつ、所定の重量に正確に分割できる麺計量分割装置を提供する。【解決手段】この発明は、茹麺を所定重量に分割形成する麺計量分割装置であって、茹麺を装置に投入してほぐす麺投入部と、麺投入部でほぐした茹麺を所定位置まで搬送する搬送部と、搬送部の終端に連結してほぐした茹麺を所望の重量に計量分割する計量分割部と、を備え、計量分割部は、搬送部で搬送された茹麺を一時的に留め置くための麺貯留棒を有する麺貯留部と、麺貯留部の下端部に連結した茹麺を一食分に計量分割するための計量槽を有する麺量調整部と、麺量調整部の下端部に一定距離離隔して配設した茹麺の重量を調整する計量調整部と、計量調整部の下端部に連結した茹麺が所定重量であるかどうかを確認する麺計量部と、を備えたことを特徴とする麺計量分割装置。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月20日に不二精機株式会社のHPにおいて、FOOMA JAPANA2022に展示することを報知するパンフレットを掲載することで公開した。 令和4年6月7日から令和4年6月10日まで開催されたFOOMA JAPAN2022に展示して公開した。 令和4年9月26日、フジフーズ株式会社の茨城工場にて生産テストを実施するために公開した。
本発明は、茹で上げられた紐状食品を所定重量に計量して取り出す茹麺の計量分割装置および茹麺のほぐし機構に関するものである。
従来、うどん、そば、パスタなどの茹で上げられた麺は、玉取機と呼ばれる計量分割装置で一食分の重量に取り分けられている。この玉取機は、ボイル装置で茹で上げられた茹麺を収容するホッパと、収納容積を一食分とする計量容器と、を有し、ホッパに設けた流出口から水とともに計量容器に茹麺を移送し、計量に不要な水を計量容器の排水口から排出することで一食分に計量分割していた。
ところが、計量される茹麺は細長い紐状体であるため、ホッパに投入される際に麺同士が絡まったり、接着したりして団子状態となることがある。このように団子状態の茹麺をホッパから計量容器に投入しようとすると、茹麺の団子状態の部分がホッパの流出口付近で詰まり、ホッパから計量容器に移送することができなくなる虞があった。また、茹麺が団子状態のまま計量容器に投入されると茹麺同士が絡まり合うことで茹麺塊内に空間が形成され、当該空間が計量容器の容積の一部を占め、計量容器一杯に茹麺が投入されたとしても所定重量とならない虞があった。
このような問題を有する茹麺を正確に計量分割する装置として特許文献1に記載の茹麺玉取り装置がある。
特許文献1の茹麺玉取り装置は、茹麺を分散搬送する分散化装置と、分散化装置の後部に連結され茹麺を計量するための重量計量装置と、を有する。
分散化装置は、上流側から下流側にかけて上り傾斜状に配設し、突起を複数有する分散化コンベアと、分散化コンベアの経路中途部の上方に配設した弾性体からなる押さえ板と、を有し、分散化コンベアの表面に突設した複数の突起で茹麺を支持しつつ上り傾斜面を上昇させることにより、分散化コンベアに積層した茹麺が搬送時の振動で積層状態を解消し、茹麺を分散した状態で計量装置まで搬送できる構成が開示されている。これにより、特許文献1の茹麺玉取り装置は、茹麺を分散化した状態で重量計量装置に投入され、正確な玉取りができる。なお、玉取りとは、茹で上がった多量の麺を一食分の重量に取り分けることである。
特開平1-273553号公報
しかしながら、従来の茹麺玉取り装置は、分散化コンベアの表面に突起を設け、分散化コンベアの経路中途部の上方に弾性体からなる押さえ板を配設した構成のため、分散化コンベアの後端部上方から茹麺が落下供給されて突起の上部に堆積した場合、突起上部と押さえ板の下端部との間で茹麺が圧潰される虞があった。
また、従来の茹麺玉取り装置は、分散化コンベアの後端部に集中して茹麺が落下供給されるため、分散化コンベア上で茹麺が堆積しやすく、堆積した状態で重量計量装置に茹麺が投入されることにより、取り分けられた茹麺の重量にばらつきを生じる虞があった。
また、従来の茹麺玉取り装置における重量計量装置は、分散化装置の終端部に設けられ内径が漸次縮径するテーパ状の計量ガイド筒と、計量ガイド筒の終端部を開閉自在とする板状のストッパと、計量ガイド筒の下方に設けられ供給された茹麺重量を計量する計量受皿と、計量受皿で計量後の茹麺を次工程に押出す押し落しアームと、を有し、これらストッパと押し落し部材とが同時に作動できるように同一のエアシリンダにストッパと押し落し部材を連結した構成としている。すなわち、従来の茹麺玉取り装置は、落下投入された茹麺を計量受皿で計量し、所定重量を超過した時点でエアシリンダを駆動し、計量ガイド筒と計量受皿との連絡通路をストッパで遮断しつつ計量受皿に堆積した茹麺を押し落しアームで次工程に押し出していた。
このように、茹麺が所定重量を超過した時点でストッパを作動させると、計量ガイド筒を落下途中の茹麺がストッパで切断され、計量ガイド筒側に残留する茹短麺と、計量受皿に落下する茹短麺に分断される虞がある。このように、計量受皿で計量後の茹麺に切断された茹短麺が追加されると、計量後の茹麺重量にばらつきを生起する虞があった。また、計量後の茹麺に茹短麺が混入すると、容器に投入された茹麺の見栄えを悪くする虞があった。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、製造された茹麺が搬送時に団子状態を生起する虞を解消しつつ、所定の重量に正確に分割できる麺計量分割装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、茹麺を所定重量に分割形成する麺計量分割装置であって、麺計量分割装置に投入された茹麺をほぐす麺投入部と、麺投入部でほぐした茹麺を所定位置まで搬送する搬送部と、搬送部の終端に連結してほぐした茹麺を所望の重量に計量分割する計量分割部と、を備え、計量分割部は、搬送部で搬送された茹麺を一時的に留め置くための麺貯留棒を有する麺貯留部と、麺貯留部の下端部に連結した茹麺を計量分割するための計量槽を有する麺量調整部と、麺量調整部の下端部に一定距離離隔して配設した茹麺の重量を調整する計量調整部と、計量調整部の下端部に連結した茹麺が所定重量であるかどうかを確認する麺計量部と、を備えたことを特徴とする麺計量分割装置である。
本発明の第2の態様は、麺量調整部の計量槽は、下半部に設けたメイン計量空間と、上半部に設けたサブ計量空間とを有し、メイン計量空間は、下端部に計量シャッタを配設し、サブ計量空間は、下端部に補填シャッタを配設したことを特徴とする麺計量分割装置である。
本発明の第3の態様は、麺量調整部のサブ計量空間は、第1計量空間と第2計量空間との2つの計量空間からなり、第1計量空間の下端部に配設した第1補填シャッタと、第2計量空間の下端部に配設した第2補填シャッタと、で形成したことを特徴とする麺計量分割装置である。
本発明の第4の態様は、茹麺を単独の麺にほぐす茹麺のほぐし装置であって、装置に投入された茹麺をほぐす麺投入部は、茹で上がった麺が投入される茹麺投入部と、前記茹麺投入部の後端部に連結して前記茹麺投入部に投入された茹麺塊を適度な分量の茹麺小塊に分割する茹麺分割部と、茹麺分割部の後端部に連結して茹麺小塊を単独の茹麺にほぐす茹麺ほぐし部と、を有することを特徴とする茹麺のほぐし機構である。
本発明の第5の態様は、左右に対向して配設した左右のほぐし部と、前記左右のほぐし部の下方に配設され前後に伸延したほぐしコンベアと、を有し、前記左右のほぐし部は、前記ほぐしコンベアの伸延方向と鋭角状をなすように配設したことを特徴とする茹麺のほぐし機構である。
本発明の第1の態様によれば、茹麺を所定重量に分割形成する麺計量分割装置であって、茹麺を装置に投入してほぐす麺投入部と、麺投入部でほぐした茹麺を所定位置まで搬送する搬送部と、搬送部の終端に連結してほぐした茹麺を所望の重量に計量分割する計量分割部と、を備え、計量分割部は、搬送部で搬送された茹麺を一時的に留め置くための麺貯留棒を有する麺貯留部と、麺貯留部の下端部に連結した茹麺を一食分に計量分割するための計量槽を有する麺量調整部と、麺量調整部の下端部に一定距離離隔して配設した茹麺の重量を調整する計量調整部と、計量調整部の下端部に連結した茹麺が所定重量であるかどうかを確認する麺計量部と、を備えた構成により、茹麺が接着して団子状態を生起する虞を低減しつつ、茹麺を所定重量に計量分割できる。
また、麺貯留部と麺量調整部と計量調整部と麺計量部とでそれぞれ、一時的に一定量貯留し、その後所定重量以上となるように麺量調整部の計量槽に茹麺を貯留し、計量槽に貯留された茹麺が計量調整部で所定重量に近づくように重量調整され、さらに、最終重量が所定重量であるかどうかを麺計量部で確認できるように調整したため、徐々に所定重量となるように重量調整することで測量された茹麺の重量ばらつきを抑えて略一定重量にできる。
また、麺量調整部に一食分に計量分割するための計量槽を設けたため、計量槽に投入できる茹麺の量が一食分の最大重量となり、所望の重量値から大きく乖離する虞がない。
本発明の第2の態様によれば、麺量調整部の計量槽は、下半部に設けたメイン計量空間と、上半部に設けたサブ計量空間とを有し、メイン計量空間は、下端部に計量シャッタを配設し、サブ計量空間は、下端部に補填シャッタを配設したことにより、計量シャッタに堆積した茹麺と補填シャッタに堆積した茹麺とで容器に投入される茹麺の重量を容易に調整できる。
本発明の第3の態様によれば、麺量調整部のサブ計量空間は、第1計量空間と第2計量空間との2つの計量空間からなり、第1計量空間の下端部に配設した第1補填シャッタと、第2計量空間の下端部に配設した第2補填シャッタと、で形成した構成により、サブ計量空間を2つの計量空間に分割してメイン計量空間で不足した茹麺の重量に応じて補填する茹麺の量を細かく制御できる。これにより、所望の重量に茹麺を近づけることができ、玉取り後の茹麺の重量ばらつきを抑制できる。
本発明の第4の態様によれば、茹麺を単独の麺にほぐす茹麺のほぐし装置であって、茹で上がった麺が投入される茹麺投入部と、前記茹麺投入部の後端部に連結して前記茹麺投入部に投入された茹麺塊を適度な分量の茹麺小塊に分割する茹麺分割部と、茹麺分割部の後端部に連結して茹麺小塊を単独の茹麺にほぐす茹麺ほぐし部と、を有する構成により、投入された茹麺に団子状態を生起することなく単独の麺にほぐすことができる。
本発明の第5の態様によれば、左右に対向して配設した左右のほぐし部と、前記左右のほぐし部の下方に配設され前後に伸延したほぐしコンベアと、を有し、前記左右のほぐし部は、前記ほぐしコンベアの伸延方向と鋭角状をなすように配設した構成により、左右のほぐし部を経由してほぐしコンベアに供給される茹麺がほぐしコンベア上で積層される虞を可及的に低減している。
本発明の第1の実施形態にかかる麺計量分割装置の全体斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる麺投入部を示す図であり、(a)はカバーを付けた状態であり、(b)は内部構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる搬送部を示す模式図であり、(a)は側面図であり、(b)は斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる搬送部の水平搬送部を示す図であり、(a)は側面図であり、(b)は斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる計量分割部の麺貯留部と麺量調整部とを示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は内部構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態にかかる計量分割部の計量分割部と麺計量部を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態にかかる計量分割部を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる麺計量部を示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかる麺計量分割装置を示す全体斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかる茹麺ほぐし部および計量分割部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態にかかる麺計量分割装置を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる茹麺ほぐし部を示す拡大平面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる茹麺ほぐし部を示す正面図であり、(a)は左右のほぐし部および左右のほぐし部を揺動させるためのガイド体を含めた正面図であり、(b)は左右のほぐし部を示す拡大正面図である。 本発明の第2の実施形態にかかる茹麺ほぐし部とほぐしコンベアと搬送部を示す模式的な側面図であり、(a)は茹麺ほぐし部とほぐしコンベアと搬送部の位置関係を示す側面図であり、(b)はほぐしコンベアの一部拡大側面図である。
この発明の第1の実施形態について図1~図8を参照して詳細に説明する。
なお、本実施形態における前後左右の方向は、図1に示す通りであり、計量分割部300を正面に見据えて麺計量分割装置の奥行き方向を前後方向とし、麺計量分割装置の左右を左右方向とする。
麺計量分割装置は、図1に示すように、装置に投入された茹麺Nをほぐす麺投入部100と、麺投入部100でほぐした茹麺Nを所定位置まで搬送する搬送部200と、搬送部200の終端に連結してほぐした茹麺Nを所望の重量に計量分割する計量分割部300と、を有する。
麺投入部100は、図2に示すように、茹麺を投入するためのホッパ110と、ホッパ110の下部に連結したほぐし部120と、ほぐし部120の下方に設けた送りコンベア130と、を有する。
ホッパ110は、前後側壁111,112と左右側壁113,114とを備え、各側壁の端部を連結して上下端部を開口した方形状の筒体である。ホッパ110は、上端部に茹麺Nを投入するための茹麺投入口110aを有し、下端部に茹麺を排出するための茹麺排出口110bを有する。ホッパ110は、茹麺投入口110aから茹麺排出口110bに向けて前側壁111および左右側壁113,114の内周壁111a,113a,114aが漸次接近するように傾斜状に構成している。すなわち、ホッパ110は、茹麺投入口110aよりも茹麺排出口110bの開口が狭くなるように構成している。
ほぐし部120は、図2(a),(b)に示すように、ホッパ110と同様に上下端部を開口した方形状の筒体であるほぐしガイド体121と、ほぐしガイド体121の内部空間を3段に分割する3つのほぐし部の内、上段に位置する粗ほぐし部122と、中段に位置する大ほぐし部123と、下段に位置する小ほぐし部124とを有する。
ほぐしガイド体121は、前後側壁121a,121b、および左右側壁121c,121dを有する。前後側壁121a,121bは、上下2段に併設した開口部121a1,121a2,121b1,121b2を有する。開口部121a1,121a2,121b1,121b2は、前後方向に一定距離離隔して複数設けられている。上側の開口部121a1には、粗ほぐし部122の昇降棒122aと、大ほぐし部123の第1シャッタ棒123aおよび第2シャッタ棒123bを挿通し、下側の開口部121a2には、小ほぐし部124の第1ほぐし棒124aおよび第2ほぐし棒124bを挿通している。
粗ほぐし部122は、中実の円柱状に形成され、先端部を略半球状に形成した昇降棒122aを有する。昇降棒122aは、同一水平面上であって茹麺排出口110bの前後長を均等に分割するように前後方向に複数併設されており、隣接する昇降棒122a間に隙間122bを有する。昇降棒122aは、基端部を連結した昇降装置により開口部121a1に沿って昇降自在としている。これにより、隣接する茹麺Nと接着して塊状態を生起した茹麺Nは、隙間122bからの落下を規制できる。なお、昇降棒122aは、麺の太さに応じて適宜本数や太さを変更できるように構成しており、塊状態の茹麺Nが隙間122bから容易に落下されなければ何本で構成されていてもよい。
大ほぐし部123は、粗ほぐし部122で塊状態のままの茹麺Nに落下衝撃を生起することにより独立した1本の茹麺Nに解すための部分である。大ほぐし部123は、団子状態の茹麺Nに複数回落下衝撃を与えることで茹麺塊を徐々にほぐすことができる。
大ほぐし部123は、粗ほぐし部122の昇降棒122aから落下供給された茹麺Nを受け止める第1シャッタ棒123aと、第1シャッタ棒123aの下方に配設した第2シャッタ棒123bと、各シャッタ棒をそれぞれ独立して開口部121b1に挿脱自在とするエアシリンダと、で構成している。
第1シャッタ棒123aおよび第2シャッタ棒123bは、上述の昇降棒122aと略同一形態に形成されており、平面視において、ほぐしガイド体121の内部空間を前後方向に均等に分割されるようにほぐしガイド体121の前後方向に複数併設している。各シャッタ棒123a,123bは、隣接するシャッタ棒間に隙間123a1,123b1を有する。第1シャッタ棒123aは、昇降棒122aと同様に昇降装置で昇降自在に構成しており、第1シャッタ棒123aを上昇させた際に塊状態の茹麺Nから独立した麺が隙間123a1を介して落下し、団子状態の茹麺塊は第1シャッタ棒123aの上昇動作にともない上昇する。その後、第1シャッタ棒123aが開口部121b1から後退すると第1シャッタ棒123aの下方に位置する第2シャッタ棒123bに茹麺塊が落下供給される。この際、茹麺塊には、第1シャッタ棒123aの上昇地点から第2シャッタ棒123bに落下した際の落下衝撃が生起され、この落下衝撃により団子状態が解消される。
第2シャッタ棒123bは、第1シャッタ棒123aと略同一形態であり、平面視において、第1シャッタ棒123aと重畳するように配設している。これにより、昇降棒122aの昇降動作に連動して昇降した茹麺塊が、昇降棒122aの後退動作により落下して第1シャッタ棒123aで受け止められ、その後、第1シャッタ棒123aの上昇動作に連動して、再度、茹麺塊が上昇し、第1シャッタ棒123aの後退動作により落下して第2シャッタ棒123bで受け止められる。このように、茹麺Nは、第1シャッタ棒123a、第2シャッタ棒123bの順番で落下衝撃を加えられることで団子状態が徐々に解消される。すなわち、茹麺塊に落下衝撃を生起して徐々にほぐすことにより、茹麺Nが切断されることなくほぐすことができる。第2シャッタ棒123bに落下供給された茹麺Nは、第2シャッタ棒123bの後退動作により、下方の小ほぐし部124に供給される。なお、第1シャッタ棒123aおよび第2シャッタ棒123bは、それぞれ独立したエアシリンダに連結しており、独立して昇降動作および進退動作可能に構成している。
小ほぐし部124は、大ほぐし部123と同様に茹麺塊に落下衝撃を生起して茹麺をほぐす部分である。小ほぐし部124は、第1ほぐし棒124aと、第1ほぐし棒124aの下方に配設した第2ほぐし棒124bと、各ほぐし棒を独立して進退動作可能とするエアシリンダと、を有する。
第1ほぐし棒124aおよび第2ほぐし棒124bは、中実の角柱状に形成されており、その先端部を半球状に形成している。第1ほぐし棒124aおよび第2ほぐし棒124bは、ほぐしガイド体121を前後方向に均等に分割するように配設している。各ほぐし棒は、隣接するほぐし棒間に隙間124a1,124b1を有する。第1ほぐし棒124aの下方には、第2ほぐし棒124bを配設している。第2ほぐし棒124bは、平面視において、第1ほぐし棒124aと重畳するように配設している。すなわち、第1ほぐし棒124aおよび第2ほぐし棒124bは、茹麺に過度な落下衝撃が加わることを防止するために上下2段に併設されている。これにより、各シャッタ棒でほぐされた茹麺が、各シャッタ棒の隙間124a1,124b1から下方に落下して第1ほぐし棒124aで茹麺Nを受け止め、その後、第1ほぐし棒124aを後退動作して第2ほぐし棒124bで茹麺Nを受け止める。このように、第1ほぐし棒124a、第2ほぐし棒124bの順番で茹麺Nを徐々に落下させることで、茹麺塊に生起された落下衝撃により茹麺Nがさらにほぐされる。その後、ほぐされた茹麺Nは、小ほぐし部124の下方に設けた送りコンベア130に落下供給される。
送りコンベア130は、図2(a)、(b)および図3に示すように、ほぐしガイド体121の前後長と略同一長に形成されており、ほぐし部120での昇降動作および落下衝撃によりほぐされた茹麺Nを搬送部200まで搬送するものである。
送りコンベア130は、前後に配設した前後のコンベアローラ131,132と、前後のコンベアローラ131,132に架設した無端状のコンベアベルト133と、コンベアベルト133上面に茹麺Nが載置されているかどうかを確認するためのレーザセンサ134を有する。後側に配設したコンベアローラ131は、図示しない弾性体により後方に付勢されており、コンベアベルト133が撓まないように構成している。コンベアベルト133は、前側のコンベアローラ132により回動自在としている。後側に設けたコンベアローラ131の上方には、レーザセンサ134を配設している。送りコンベア130に落下供給された茹麺Nは、レーザセンサ134でコンベアベルト133の上面に載置されていることが検知されると、前側のコンベアローラ132を駆動してコンベアベルト133の先端部から搬送部200の傾斜コンベア211に落下供給される。
搬送部200は、麺投入部100でほぐした茹麺Nを麺計量分割装置の前方に位置する計量分割部300まで搬送する茹麺Nの搬送部分である。
搬送部200は、図3に示すように、麺投入部100で落下しながらほぐした茹麺Nを再び高位置まで搬送する傾斜搬送部210と、傾斜搬送部210の先端部に連結した水平搬送部220とを有する。
傾斜搬送部210は、茹麺を搬送するための傾斜コンベア211と、傾斜コンベア211の表面に突設した搬送壁212と、搬送壁212の上端部に延設した搬送爪213と、を有する。
傾斜コンベア211は、前後端部に水平状に設けた前後の水平部211a,211bと、前後の水平部211a,211bを連結する傾斜部211cと、を有する無端状のベルトコンベアである。傾斜コンベア211は、表面に突設した搬送壁212を有する。なお、傾斜コンベア211および搬送壁212は、表面を凹凸状に形成している。これにより、茹麺Nと傾斜コンベア211や搬送壁212との接触面積を縮小して搬送時の茹麺Nが傾斜コンベア211や搬送壁212に接着する虞を可及的に低減している。
後側水平部211aは、送りコンベア130の前側コンベアローラ132よりも後側であって送りコンベア130の下方に位置しており、後側水平部211aの先端部を傾斜部211cに滑らかに連結している。傾斜部211cは、進行方向に向けて上り傾斜状に形成している。傾斜部211cは、基端部近傍で送りコンベア130の前側コンベアローラ132に最接近するように構成している。これにより、送りコンベア130から傾斜コンベア211への茹麺受渡しの距離が短くなり茹麺が落下した際の衝撃を最小限にとどめて茹麺が傷つく虞を可及的に低減している。
搬送壁212は、図4に示すように、略方形状に形成された板体であり、傾斜コンベア211と略同程度の幅員で前後方向に一定間隔離隔して傾斜コンベア211の表面に垂直に立設している。搬送壁212は、傾斜コンベア211と同様に表面を凹凸状に形成しており、搬送中の茹麺Nとの接触面積を低減して茹麺Nが接着する虞を可及的に低減している。このように構成した搬送壁212の上端部には、搬送爪213を延設している。
搬送爪213は、搬送壁212に延設した垂直部213aと、垂直部213aの上端部から前方に屈曲した引掛け部213bとを有する。引掛け部213bは、垂直部213aに対して略45度前方に屈曲している。
このように傾斜コンベア211の表面に搬送壁212を立設することにより、搬送壁212間に落下投入された茹麺Nが傾斜部211cの傾斜面で後方にスベリ落ちる蓋然性を可及的に低減し、茹麺Nを前側水平部211bまで確実に搬送できる。
また、傾斜コンベア211は、終端部において、前側のコンベアローラ214によって直線運動から回転運動に切り替えられる。この際、茹麺Nには、傾斜コンベア211が回動することによる直線運動と、搬送壁212および搬送爪213の円運動による斜め前下方への投射運動が生起される。これにより、茹麺Nは、水平搬送部220の水平コンベア221に向けて斜め下方に投射されることとなり、傾斜搬送部210から水平搬送部220に確実に受け渡すことができる。
このように、傾斜搬送部210は、傾斜コンベア211の表面に搬送壁212を垂直に立設することで茹麺Nが後退することなく傾斜部211cの傾斜面を上昇することができ、また、搬送壁212の上端部に搬送爪213を延設したことにより、傾斜搬送部210の終端部において、茹麺Nが前下方に投射され、水平搬送部220の水平コンベア221に確実に茹麺Nを受渡しできる。
水平搬送部220は、図3および図5に示すように、筐体フレームの側面に突設した前後の回動ローラ222a,222bと、前後の回動ローラ222a,222bに架設した水平コンベア221と、前側回動ローラ222a近傍の上方に配設した高さ調整ローラ223と、高さ調整ローラ223の前方で前側回動ローラ222aの上方に設けたくし歯ストッパ224と、くし歯ストッパ224の前側に設けた堆積量検知部225とを有する。
後側の回動ローラ222bは、傾斜コンベア211の先端部よりも後方で前側水平部211bの下方に位置している。これにより、傾斜搬送部210の傾斜コンベア211と水平コンベア221を一部オーバーラップして搬送されてきた茹麺が傾斜搬送部210から水平搬送部220に確実に受け渡すことができる。前側の回動ローラ222aは、後述する計量分割部300の上方に位置している。このように配設した前後の回動ローラ222a,222bには、水平コンベア221を架設している。水平コンベア221は、進行方向に向けて上り傾斜状とした無端状のベルトコンベアである。
高さ調整ローラ223は、図3に示すように、外周面に複数の突部223aを有する円筒体である。高さ調整ローラ223は、図示しないモータに連結されており、側面視において反時計回りに回動自在としている。突部223aの先端と水平コンベア221には隙間を形成しており、当該隙間を茹麺Nが通過することで茹麺Nの積層高さを調整できる。すなわち、高さ調整ローラ223を反時計回りに回動させる(茹麺の進行を妨げる向きに回転させる)ことで水平コンベア221に堆積状態の茹麺Nのうち、上側の茹麺を水平コンベア221の後方に落下して、茹麺Nの堆積状態を解消できる。高さ調整ローラ223の前方には、くし歯ストッパ224を配設している。
くし歯ストッパ224は、高さ調整ローラ223の前方で計量分割部300に落下投入される茹麺の量を調整するためのものである。くし歯ストッパ224は、昇降自在の支持棒224aと、支持棒224aの左右方向に一定間隔離隔して垂設した複数の停止棒224bを有する。
支持棒224aは、筐体フレームFに水平状に突設した中実の角棒であり、上下に貫通した支持孔を複数有する。この支持孔は、左右方向に一定間隔離隔して設けられている。この支持孔には、停止棒224bを挿通固定している。
停止棒224bは、昇降棒122aと略同一形態に構成されており、中実の円柱体に構成されており、その先端部を半球状に形成した棒状部材である。停止棒224bは、支持棒224aを昇降することで昇降自在に構成している。なお、停止棒224bは、先端部が水平コンベア221の表面に略接触する位置まで降下することができる。これにより、水平コンベア221で搬送される茹麺がくし歯ストッパ224部分で確実に停止させられ、前方に位置する計量分割部300への茹麺Nの供給を規制できる。
堆積量検知部225は、くし歯ストッパ224の前方に位置し、計量分割部300の麺貯留部310に堆積した麺の量に応じて麺投入部100および搬送部200の動きを制御するためのセンサ部材である。
このように搬送部200は構成しており、傾斜搬送部210により麺投入部100で低位置に落下した茹麺を再び高位置まで搬送し、さらに、水平搬送部220で搬送する茹麺の堆積状態を高さ調整ローラ223で解消して搬送中の全茹麺ができるだけ水平コンベア221の上面と接触するように構成し、搬送した茹麺ができるだけほぐされた状態で計量分割部300に提供されるように構成している。このように、ほぐされた状態で搬送された茹麺Nは、水平コンベア221の終端部から計量分割部300に落下投入される。
計量分割部300は、図5および図6に示すように、搬送部200で搬送された茹麺を一時的に留め置くための麺貯留部310と、麺貯留部310の下端部に連結した茹麺Nを一食分に計量分割するための麺量調整部320と、麺量調整部320の下方に配設した茹麺の重量を調整する計量調整部330と、計量調整部330の下方に配設した調整後の茹麺Nが所定重量であるかどうかを確認する麺計量部340と、を有する。
麺貯留部310は、搬送部200で搬送された茹麺を一時的に貯留するための茹麺貯留槽311と、茹麺貯留槽311に落下供給される茹麺の落下衝撃を緩和するために上下2段に併設した衝撃緩和シャッタ312と、衝撃緩和シャッタ312の下方に配設した茹麺を一時的に保持するための麺貯留体314と、を有する。
茹麺貯留槽311は、搬送部200から落下投入された茹麺を一時的に貯留し、適切なタイミングで麺量調整部320に茹麺を落下供給する部分であり、搬送部200から投入される茹麺の投入口としての茹麺投入部311aと、茹麺投入部311aの下方で茹麺を一時的に貯留する茹麺貯留部311bを有する。
茹麺投入部311aは、上下端部を開口した方形状の筒体であり、前後側壁311a1,311a2と、左右側壁311a3,311a4を有する。前後側壁311a1,311a2は、略中央部に上下を長手方向とする長円状の開口部311a5を複数有する。開口部311a5は、前後側壁311a1,311a2の左右方向に一定間隔離隔して併設している。
左右側壁311a3,311a4は、図6および図7(a),(b)に示すように、下方に向かうに連れて漸次接近するように内周壁を傾斜状に構成している。このように構成した茹麺貯留槽311の開口部311a5には、衝撃緩和シャッタ312を挿通している。
衝撃緩和シャッタ312は、サーボモータに連結して前後動自在としたブラケット312aと、ブラケット312aの前端部から前方に伸延した上下2段に併設したシャッタ棒312b,312cを有する。ブラケット312aは、逆“L”字状に形成した上側ブラケット312a1と、“L”字状に形成した下側ブラケット312a2とを有し、これら上下ブラケット312a1,312a2により全体として後部を開口した略“コ”字状に形成している。各ブラケットの前端面には、それぞれシャッタ棒312b,312cを連結している。
シャッタ棒312b,312cは、先端部を円錐台状に形成した中実の円柱体である。シャッタ棒312b,312cは、同一水平面上であって左右方向に一定間隔離隔して複数併設している。衝撃緩和シャッタ312は、上下のブラケット312a1,312a2をそれぞれ異なるサーボモータに連結しており、シャッタ棒312b,312cを開口部311a5にそれぞれ独立して挿脱自在に構成している。すなわち、衝撃緩和シャッタ312のシャッタ棒312b,312cは、後側壁311a2の開口部311a5を通じて茹麺貯留槽311の内部空間に挿脱自在としており、搬送部200から茹麺貯留槽311に投入された茹麺Nの落下距離を制御するために機能する。つまり、シャッタ棒312b,312cが茹麺貯留槽311の内部空間に進出して茹麺貯留槽311内を複数の空間に分断することで、搬送部200から落下投入された茹麺の落下距離が制御され、茹麺が落下衝撃により傷つく虞を可及的に低減している。
上下2段に併設されたシャッタ棒312b,312cは、平面視において、各シャッタ棒312b,312cが重畳しないように配設している。また、シャッタ棒312b,312cは、上述した通り、それぞれ独立して進退動作可能に構成している。これにより、搬送部200から落下投入された茹麺Nは、上側のシャッタ棒312b、下側のシャッタ棒312cの順番で茹麺貯留槽311内を徐々に落下することとなり、茹麺Nにかかる落下衝撃が緩和されて、茹麺Nが切断される虞を可及的に低減している。茹麺Nは、下側のシャッタ棒312cが後退動作した後に茹麺貯留部311bに落下する。
茹麺貯留部311bは、茹麺投入部311aから落下した茹麺Nの保持空間として機能する茹麺貯留槽315と、茹麺貯留槽315に投入された茹麺を一時的に保持する麺貯留体314を有する。
茹麺貯留槽315は、茹麺貯留槽311の下部に連設した上下端部を開口した方形状の筒体であり、左右側面に開口部311a7,311a7を有する。開口部311a7は、上下を長手方向とする長円状の開口であり、前後方向に一定距離離隔して複数併設している。開口部311a7には、左右方向に移動自在とする麺貯留体314を挿通している。
麺貯留体314は、左右方向に進退自在とするサーボモータに連結したブラケット314aと、ブラケット314aの上端部近傍から茹麺貯留槽315の内部空間側に伸延したシャッタ棒314bとを有する。ブラケット314aは、正面視において略“L”字状に形成しており、サーボモータにより左右方向に移動自在に構成している。
シャッタ棒314bは、先端部を円錐台状に形成した中実の円柱体よりなる。シャッタ棒314bは、同一水平面上であって前後方向に一定間隔離隔して複数併設している。シャッタ棒314bは、開口部311a7を通じて茹麺貯留槽315の内部空間に挿通している。
このように茹麺貯留部311bは構成されており、衝撃緩和シャッタ312のシャッタ棒312b,312cに直交する向きに麺貯留体314のシャッタ棒314bを配設することで衝撃緩和シャッタ312から落下供給された茹麺が麺量調整部320に直接落下することを防止できる。すなわち、シャッタ棒312b,312c、およびシャッタ棒314bを平面視において格子状に配設することで、搬送部200から落下供給される茹麺がいずれかのシャッタ棒に312b,312c,314bに引っ掛かり茹麺の落下距離を制御できる。これにより、茹麺に生起される落下衝撃を緩和して茹麺が傷つき切断される虞を低減している。このように麺貯留体314に支持された茹麺は、ブラケット314aを左方に移動させることによりシャッタ棒314bから麺貯留部310の下方に設けた麺量調整部320に落下供給される。
麺量調整部320は、麺貯留部310で保持された茹麺を一食分に計量分割する部分であり、計量後の茹麺の重量が不足していた場合に不足分を補填するための茹麺を保持するサブ計量部321と、サブ計量部321の下部に連設した略一食分の茹麺を保持するメイン計量部322を有する。
サブ計量部321は、茹麺貯留槽315の下部に連結したサブ計量槽321aと、サブ計量槽321aの左右に設けられ左右方向に移動自在とするサーボモータに連結し、上下2段に併設した上下のブラケット321b1,321b2と、上下のブラケット321b1,321b2からサブ計量槽321a側に伸延した第1補填シャッタ321c、および第2補填シャッタ321dを有する。
サブ計量槽321aは、上下端部を開口した方形状の筒体であり、左右側面に開口部321a1を有する。開口部321a1は、上下を長手方向とする長円状に形成されており、前後方向に一定距離離隔して複数設けている。このように形成した開口部321a1の左右側方には、第1補填シャッタ321cおよび第2補填シャッタ321dを開口部321a1に挿脱自在に配設している。
ブラケット321b1は、サブ計量槽321aの下端部近傍に配設しており、正面視において、略逆“L”字状に形成している。ブラケット321b1には、サブ計量槽321aに向けて第1補填シャッタ321cを伸延している。ブラケット321b1の下方にはブラケット321b2を配設している。ブラケット321b2には、サブ計量槽321aに向けて第2補填シャッタ321dを伸延している。
第1補填シャッタ321cは、左右に対向配置した左右のシャッタ棒321c1,321c2からなる。左右のシャッタ棒321c1,321c2は、左右いずれかのシャッタ棒321c1,321c2のうち、一方のシャッタ棒321c1が他方のシャッタ棒321c2の上方に位置するように配設している。このように構成した第1補填シャッタ321cの下方には、第2補填シャッタ321dを配設している。
なお、本実施形態においては、左側のシャッタ棒321c1を右側のシャッタ棒321c2の上方に配設しているが、上方に配設されるシャッタ棒が右側のシャッタ棒322b2となるように構成されていてもよい。
第2補填シャッタ321dは、第1補填シャッタ321cと同様にサブ計量槽321aの左右側面に穿設した開口部321a1からサブ計量槽321aの内部空間に挿脱自在に設けられている。第2補填シャッタ321dは、左右にシャッタ棒321d1,321d2を対向配置している。左右のシャッタ棒321d1,321d2は、第1補填シャッタ321cと同様に一方のシャッタ棒321d1が他方のシャッタ棒321d2の上方に位置する。また、左右のシャッタ棒321d1,321d2は、サブ計量槽321aの内部空間に進出した状態の平面視において、各シャッタ棒321d1,321d2が重なり合わないように配設している。
このように形成されたサブ計量槽321aは、麺貯留体314のシャッタ棒314bと第2補填シャッタ321dとの間にサブ計量空間322dを有する。サブ計量空間322dは、第1補填シャッタ321cのシャッタ棒321c1,321c2により第1計量空間321ad1と、第2計量空間321ad2の2つの空間に分断されている。第1計量空間321ad1は、第1補填シャッタ321cをサブ計量槽321aに進出した状態において、麺貯留体314のシャッタ棒314bと第1補填シャッタ321cとの間に形成されている。また、第2計量空間321ad2は、第1補填シャッタ321cと第2補填シャッタ321dをサブ計量槽321aに進出した状態において、第1補填シャッタ321cのシャッタ棒321c1,321c2と第2補填シャッタ321dのシャッタ棒321d1,321d2との間に形成されている。各計量空間321ad1,321ad2に貯留される茹麺は、メイン計量部322のメイン計量空間324で貯留された茹麺の重量が所定の重量を満たしていない場合、その不足分の重量を補填するための茹麺である。第1計量空間321ad1の容積は、図7(a)に示すように、第2計量空間321ad2の容積よりも大きくなるように構成している。このように、サブ計量空間322dを第1計量空間321ad1と第2計量空間321ad2の2つの空間に分断し、各空間で貯留できる茹麺の量に差を設けることにより、容器に投入される茹麺の重量を細かく調整して容器に投入される茹麺重量のばらつきを抑制できる。このように設けた第2補填シャッタ321dの下方には、メイン計量部322を配設している。
メイン計量部322は、図6および図7(a)に示すように、サブ計量槽321aの下部に連設したメイン計量槽322aと、メイン計量槽322aの左右側方に配設した計量シャッタ323を有する。
メイン計量槽322aは、サブ計量槽321aと略同形態に構成された上下端部を開口した方形状の筒体であり、サブ計量槽321aの下部に連設している。メイン計量槽322aは、左右側面に上下を長手方向とする長円状の開口部322bを有する。開口部322bは、メイン計量槽322aの前後方向に一定間隔離離隔して複数併設している。なお、本実施形態においては、開口部322bを7個併設している。
計量シャッタ323は、メイン計量槽322aの左右側方に配設したブラケット323a,323bと、ブラケット323a,323bの上端部に連結したシャッタ棒323c,323dと、を有する。ブラケット323a,323bは、サーボモータに連結してメイン計量槽322aの左右に対向配置されている。ブラケット323a,323bは、サーボモータによりメイン計量槽322aに対して進退自在に構成している。
シャッタ棒323c,323dは、中実の円柱体であり先端部に半球状に形成された半球部を有する。シャッタ棒323c,323dは、同一水平面上に配設されており、開口部322a1を介してメイン計量槽322aの内部に進出した際、一方のシャッタ棒323c半球部が他方のシャッタ棒323dの半球部に接触しない程度に近接して停止するように構成している。これにより、茹麺貯留槽311からメイン計量槽322aに落下供給された茹麺Nがシャッタ棒323c,323dの先端部で圧潰される虞を可及的に低減している。
このように構成された計量シャッタ323は、ブラケット323a,323bの基端部を計量装置に連結している。この計量装置は、例えば、質量を電気信号に変換することでシャッタ棒323c,323dで支持した茹麺の重量を計測できるロードセルで構成されている。
メイン計量槽322aは、計量シャッタ323とサブ計量槽321aの第2補填シャッタ321dとの間に一食分の茹麺を貯留するためのメイン計量空間324を有する。メイン計量空間324は、左右のシャッタ棒323c,323dをメイン計量槽322aに挿通し、茹麺貯留槽311から落下供給された茹麺Nを支持することで一食分の重量の茹麺を保持するための空間である。
このように構成されたメイン計量槽322aの下方には、計量調整部330を配設している。計量調整部330は、麺量調整部320でメイン計量空間324およびサブ計量空間322dにそれぞれ貯留された茹麺を混ぜる合わせることにより、所望の重量に茹麺を調整する部分である。
計量調整部330は、メイン計量槽322aの下方に位置する麺投入槽331と、麺投入槽331の前後端部に配設したシャッタ支持体332,332と、シャッタ支持体332を支持する麺重量受体333と、麺重量受体333の下部で麺重量受体333にかかる荷重を支持するロードセル334と、麺投入槽331に投入された茹麺を支持するための計量シャッタ335と、を有する。
麺投入槽331は、図6および図7(a),(b)に示すように、上下端部を開口した方形状の筒体であり、茹麺が投入される上端部の投入口から茹麺が排出される下端部の排出口に向かうに連れて漸次開口が狭くなる略漏斗状に形成されている。麺投入槽331は、下端部の排出口近傍に前後に伸延したフランジ部331a,331bを有し、各フランジ部をそれぞれシャッタ支持体332,332に載置固定している。
シャッタ支持体332は、鉛直断面が略方形状で左右に伸延したブロック体であり、前後に対向配置されている。シャッタ支持体332,332は、対向した側面に摺動溝332a,332aを穿設している。摺動溝332a,332aは、側面視略コ字状に形成されており、シャッタ支持体332の一端部から他端部まで穿設している。この摺動溝332a,332aには、水平状態を維持しながら左右方向に移動自在とする計量シャッタ335の前後端部を係合している。
計量シャッタ335は、平面視略方形状で一定の厚みを有する平板状の部材であり、摺動溝332a,332aに沿って左右方向に摺動自在に構成している。
計量シャッタ335は、麺投入槽331側に進出した状態において、麺投入槽331の排出口を閉塞できるように設けられている。すなわち、麺投入槽331の排出口を計量シャッタ335で閉塞することで上方から落下供給された茹麺を支持できるように構成している。計量シャッタ335にかかる荷重は、シャッタ支持体332を通じて麺重量受体333に伝達される。
麺重量受体333は、平面視略方形状で各辺を下方に直角に折曲して形成した前後左右の側壁を有し、下側面を開口した箱体である。麺重量受体333は、前後方向略中央部に開口部333aを有する。この開口部333aは、麺投入槽331の排出口の下方に位置している。また、麺重量受体333の左右方向略中央部であって前後端部の裏面には、計量シャッタ335で支持した茹麺を計量するためのロードセル334を配設している。
ロードセル334は、荷重を電気信号に変換する荷重変換器であり、麺重量受体333にかかる荷重を電気信号に変換することで計量している。ロードセル334は、計量シャッタ335で支持した茹麺の重量を麺重量受体333を介して伝達することで計量している。
このように計量調整部330は構成されており、麺量調整部320のメイン計量空間324から落下供給された茹麺の重量を計測し、計測した重量が所望の重量に満たない場合、サブ計量空間322dに貯留した茹麺を落下供給することで茹麺を一食分の重量に調整できる。なお、計量調整部330は、メイン計量空間324から供給された茹麺の重量と、サブ計量空間322dから落下供給された茹麺の重量を合わせた合計の重量値は計測しない。つまり、計量調整部330では、最初に落下供給されるメイン計量空間324の茹麺の重量のみ計測している。この計量調整部330の下方には、麺計量部340を配設している。
麺計量部340は、計量調整部330で調整された茹麺が容器投入前に所望の重量であるかどうかを確認するための部分である。麺計量部340は、計量調整部330と類似した構成であり、計量調整部330で計量された茹麺が落下投入される麺投入槽341と、麺投入槽341の前後端部を載置固定するシャッタ支持体342と、シャッタ支持体342を支持する麺重量受体343と、麺重量受体343の下部で麺重量受体343にかかる荷重を計測するためのロードセル344と、麺投入槽341に投入された茹麺を支持する計量シャッタ345と、を有する。
麺投入槽341は、図8に示すように、上下端部を開口した方形状の筒体であり、茹麺が投入される上端部の投入口から茹麺が排出される下端部の排出口に向かうに連れて漸次開口が狭くなる略漏斗状に形成されている。麺投入槽341は、排出口近傍に前後に延設したフランジ部341a,341bを有し、各フランジ部をそれぞれシャッタ支持体342,342に載置固定している。
シャッタ支持体342は、左右に伸延したブロック体であり、前後に対向配置されている。シャッタ支持体342,342は、対向側面に摺動溝342a,342aを穿設している。摺動溝342a,342aは、側面視略コ字状に形成されており、シャッタ支持体342の長手方向において一端部から他端部まで穿設している。この摺動溝342a,342aには、水平状態を維持しながら左右方向に移動自在に構成した計量シャッタ345を配設している。
計量シャッタ345は、平面視略方形状で一定の厚みを有する平板状の部材であり、摺動溝342a,342aに沿って左右方向に摺動自在に構成している。
計量シャッタ345は、麺投入槽341側に進出した状態において、麺投入槽341の排出口を閉塞できるように構成している。すなわち、麺投入槽341に投入された茹麺は、麺投入槽341の内側面に沿って落下し麺投入槽341の排出口を閉塞した計量シャッタ345で支持される。計量シャッタ345にかかる荷重は、シャッタ支持体342を通じて麺重量受体343に伝達される。
麺重量受体343は、平面視略方形状で各辺を下方に直角に折曲形成した側壁を有し、下側を開口した箱体である。麺重量受体343は、前後方向略中央部に開口部343aを有する。開口部343aは、麺投入槽341の排出口の下方に位置している。また、麺重量受体343の左右方向略中央部であって、前後端部の裏面にロードセル344,344を接触配置している。
ロードセル344は、荷重を電気信号に変換する荷重変換器であり、麺重量受体343にかかる荷重を電気信号に変換して、茹麺の重量を計測している。すなわち、ロードセル344には、麺重量受体343にかかる茹面の重量を計量シャッタ345を通じて伝達されるように構成している。
麺計量部340で計量された茹麺は、一食分の重量であることを確認後、麺計量部340の下方に設けた収納容器に落下投入され、所定箇所まで搬送される。
上述したように、本実施形態に記載の麺計量分割装置は、麺投入部100で投入された茹麺に複数回落下衝撃を加えて徐々に単麺にほぐし、その後、茹麺を単独麺とした状態を維持しながら搬送部200を経由して計量分割部300まで搬送し、計量分割部300において所望の重量に計量分割することで、収納容器に投入された茹麺が団子状態を生起することなく、また、途中で切断されて茹短面が発生することなく、また、計量分割された茹麺に重量ばらつきが生起され難い茹麺の計量分割装置を実現できる。
[麺計量分割手順]
このように構成された麺計量分割装置を用いて茹麺を計量分割する手順について説明する。
ボイル装置で所定の硬さまで茹で上げられた茹麺をホッパ110の茹麺投入口110aから投入する。
ホッパ110に投入された茹麺は、粗ほぐし部122の昇降棒122aに支持される。昇降棒122aは、投入された茹麺を支持しながら上昇し、一定距離上昇してから後壁面112の開口部121b1から後退する。昇降棒122aに支持された茹麺は、昇降棒122aの後退動作に伴い、第1シャッタ棒123aに落下供給される。
昇降棒122aから落下した茹麺は、第1シャッタ棒123aに支持される。第1シャッタ棒123aは、茹麺を支持しながら上昇し、一定距離上昇してから後壁面112の開口部121b1から後退する。第1シャッタ棒123aに支持された茹麺は、昇降棒122aの後退動作に伴い、第2シャッタ棒123bに落下供給される。
第1シャッタ棒123aから落下した茹麺は、第2シャッタ棒123bに支持される。第2シャッタ棒123bは、茹麺を支持しながら上昇し、一定距離上昇してから後壁面112の開口部121b1から後退させる。第2シャッタ棒123bに支持された茹麺は、第2シャッタ棒123bの後退動作に伴い、小ほぐし部124の第1ほぐし棒124aに落下供給される。
第2シャッタ棒123bから落下した茹麺は、第1ほぐし棒124aに支持される。第1ほぐし棒124aは、投入された茹麺を受け止め、その後、後壁面112の開口部121b1から後退させる。第1ほぐし棒124aに支持された茹麺は、第1ほぐし棒124aの後退動作に伴い、小ほぐし部124の第2ほぐし棒124bに落下供給される。
第2ほぐし棒124bは、茹麺を受け止め、その後、後壁面112の開口部121b1から後退させる。第2ほぐし棒124bに支持された茹麺は、第2ほぐし棒124bの後退動作に伴い、送りコンベア130のコンベアベルト133に落下供給される。
送りコンベア130に供給された茹麺は、後側のコンベアローラ131の近傍に配設したレーザセンサ134によりコンベアベルト133上面に載置されていることが検知されると、前側のコンベアローラ132が回動を開始する。この前側のコンベアローラ132の回動動作に伴い、茹麺は、送りコンベア130の前方に移動を開始する。
コンベアベルト133の前端部まで搬送された茹麺は、搬送部200の傾斜搬送部210の傾斜コンベア211に落下供給される。なお、傾斜コンベア211は、前述の後側のコンベアローラ131近傍に配設したレーザセンサ134がコンベアベルト133上面に載置された茹麺の検知と連動して駆動を開始する。
このようにコンベアベルト133と傾斜コンベア211の駆動を同期することで、送りコンベア130で搬送される茹麺が傾斜コンベア211に立設した搬送壁212と搬送壁212の間に落下供給することができる。
前後搬送壁212間の傾斜コンベア211に落下供給された茹麺は、傾斜コンベア211の前方への移動に伴い傾斜部211cから前側水平部211aまで搬送される。
前側水平部211aまで搬送された茹麺は、搬送壁212および搬送壁212上端部に延設した搬送爪213によって前方に水平投射され水平搬送部220に落下する。
水平搬送部220は、水平コンベア221に茹麺が供給されたことをレーザセンサで検知すると、前側回動ローラ222aを駆動して茹麺を前側に移動させる。水平コンベア221によって前側に移動する茹麺は、高さ調整ローラ223により略均一の高さに均整して水平コンベア221の前端部まで搬送される。また、次工程の計量分割部300の茹麺貯留槽311に所定量茹麺が堆積していた場合、くし歯ストッパ224を降下して停止棒224bにて茹麺の移動を規制して計量分割部300への茹麺の供給を停止する。
計量分割部300に落下供給された茹麺は、茹麺投入部311aから茹麺貯留槽311内部に侵入し、衝撃緩和シャッタ312のシャッタ棒312bに支持される。シャッタ棒312bは、茹麺の支持後、後壁面311a2の開口部311a5から後退して茹麺を衝撃緩和シャッタ312のシャッタ棒312cに落下させる。
シャッタ棒312cは、茹麺の支持後、シャッタ棒312cと同様に後壁面311a2の開口部311a5から後退して茹麺を茹麺貯留部311bの麺貯留体314に落下させる。
麺貯留体314に支持された茹麺は、茹麺貯留部311bの左右側面に設けた開口部311a7から後退する。この際、計量シャッタ325を除いた麺量調整部320の各シャッタ棒は、サブ計量槽321aから後退している。すなわち、麺貯留体314に支持された茹麺は、麺量調整部320の各シャッタ棒に触れることなく計量シャッタ325に落下供給される。
麺量調整部320では、茹麺が計量シャッタ325に支持されるとロードセルにより麺量調整部320に投入される茹麺の総量が計測される。なお、麺量調整部320への茹麺の供給は、ロードセル324が計測した茹麺の重量が容器に充填される一食分の茹麺の量を超過するまで供給される。
麺量調整部320に供給された茹麺が一食分の茹麺の量を超過すると、第1補填シャッタ321cおよび第2補填シャッタ321dが計量槽321に進出作動して計量槽321を第1計量空間321ad1と第2計量空間321ad2とメイン計量空間324に3分割する。
この際、計量槽321には、麺貯留部310から落下供給された茹麺が充填されており、第1補填シャッタ321c、第2補填シャッタ321dの進出動作によりシャッタ棒321c1,321c2およびシャッタ棒321d1,321d2で茹麺が支持される。
麺量調整部320では、このように計量槽321が3分割された段階でメイン計量槽322aに貯留された茹麺の重量がロードセル(不図示)により計測される。
メイン計量槽322aのメイン計量空間324に貯留された茹麺は、左右の計量シャッタ323,323の後退動作にともないメイン計量槽322aの下方に位置する計量調整部330の麺投入槽331に落下投入される。
計量調整部330に落下投入された茹麺は、計量シャッタ335で支持される。この際、計量シャッタ335は、前後端部をシャッタ支持体332,332の摺動溝332a,332aに係合支持されており、支持した茹麺の重量を麺重量受体333を介してロードセル334に伝達することにより計量している。
計量シャッタ335で支持された茹麺が一食分の重量に満たない場合、麺量調整部320の第2補填シャッタ321dを後退作動してシャッタ棒321d1,321d2で支持した第2計量空間321ad2の茹麺を計量シャッタ335に落下させる。なお、ロードセル334では、第2計量空間321ad2から補填された茹麺の重量とメイン計量空間324から供給された茹麺の重量を足し合わせた総重量については、計量しない。すなわち、ロードセル334は、メイン計量空間324から供給された茹麺の重量のみ計量する。
この際、メイン計量空間324と第2計量空間321ad2に貯留された茹麺の総量では一食分の重量に満たない場合、麺量調整部320の第1補填シャッタ321cを後退作動してシャッタ棒321c1,321c2で支持した第1計量空間321ad1に貯留された茹麺を計量シャッタ335に落下させる。その後、計量シャッタ335を麺投入槽331の内部から後退作動して麺計量部340に茹麺を落下投入する。
麺計量部340に落下投入された茹麺は、ロードセル344にて計量調整部330から落下投入された重量が計量される。その後、計量シャッタ345に支持された茹麺は、
所定の重量であることを確認後、麺計量部340の下方に位置する容器に落下投入され、茹麺を一食分に計量分割する一連の動作が終了する。
本発明の麺計量分割装置は、麺投入部100で複数回麺を上昇落下させて落下衝撃により茹麺の接着状態を解消して1本の単麺とし、その後、搬送部200でほぐされた茹麺を上昇させつつ計量分割可能な部分まで搬送し、その後、計量分割部300でメイン計量空間324とサブ計量空間322dの2つの空間に茹麺を貯留することで茹麺の重量調整を可能とし、計量分割された一食分の茹麺重量のばらつきを抑えて略一定の重量値に調整できる。
また、本実施形態において、メイン計量空間324から計量調整部330に落下供給された茹麺の重量が所定の重量に満たない場合、サブ計量空間322dから計量分割部330に茹麺が落下供給され、計量分割部330に供給されたメイン計量空間324とサブ計量空間322dから落下供給された茹麺の総重量を計量調整部330の下方に設けた麺計量部340で計測する構成について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、容器に投入される茹麺の総重量を計測する手段を茹麺が投入される容器を所定箇所に搬送するための搬送手段に備えていてもよい。
すなわち、容器を所定の場所まで搬送する搬送コンベアを容器供給コンベアC1と、計量コンベアWと、搬送コンベアC2の3つの独立したコンベアで構成し、計量調整部330の下方に設けた計量コンベアWに茹麺の総重量を計測するためのロードセルを設け、メイン計量空間324とサブ計量空間322dから計量分割部330に落下供給された茹麺の総重量を計測できるように構成してもよい。これにより、麺計量部340において茹麺の総重量の計量を省略して、計量分割部300をコンパクトにして麺計量分割装置全体をコンパクト化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る麺計量分割装置の構成例を図9~図14を参照して詳説する。なお、第2の実施形態の麺計量分割装置における計量分割部300は、第1の実施形態に記載の麺計量分割装置と同一の構成であるため、同一の符号を付して、その説明を省略する。また、第2の実施形態における計量分割部300は、麺計量部340を省略したコンパクトな形態としており、図9に示すように、計量調整部330の下方に位置する計量コンベアWを前後に配設した容器供給コンベアC1と搬送コンベアC2から独立して回動できるように構成し、容器に投入された茹麺の重量を計量できるように構成している。
第2の実施形態に係る麺計量分割装置は、図9に示すように、装置に投入された茹麺Nの山を適当な量の茹麺塊に分割して所定位置まで搬送する麺投入部400と、麺投入部400でほぐした茹麺を所定の位置まで搬送する搬送部500と、搬送部500の終端に連結して搬送部500から落下投入された茹麺を一食分の重量に計量しつつ分割する計量分割部300を有する。
麺投入部400は、図9および図10に示すように、茹で上がった麺が投入される茹麺投入部410と、茹麺投入部410の後端部に連結して茹麺投入部410に投入された茹麺塊を適度な分量の茹麺小塊に分割する茹麺分割部420と、茹麺分割部420の後端部に連結して茹麺小塊を単独の茹麺にほぐす茹麺ほぐし部430と、を有する。
茹麺投入部410は、装置に投入された茹麺を所定位置まで搬送する送りコンベア411と、送りコンベア411の上方に配設した昇降ユニット412とを有する。
送りコンベア411は、装置本体Mから前方に突設した回動自在の左右のコンベアローラと、左右のコンベアローラに架設した無端状のコンベアベルトとを有する。送りコンベア411の上方には昇降自在の昇降ユニット412を配設している。
昇降ユニット412は、装置本体Mの昇降機構(不図示)に連結した昇降体413と、昇降体413の左端部近傍に前方に突設した止櫛歯部414を有する。
昇降体413は、送りコンベア411の後方に配設され、送りコンベア411の左右幅員(全長)よりも全長を短く構成している。昇降体413は、昇降機構から前方に突設しており、昇降機構の昇降動作に連動して上下動自在に構成している。また、昇降体413は、左端部近傍に止櫛歯部414を突設している。また、昇降機構による昇降体413の降下距離は、止櫛歯部414のくし棒414bの下端部がコンベアベルト411cの上面に接触しない距離としている。
止櫛歯部414は、昇降体413から前方に伸延した櫛歯支持体414aと、櫛歯支持体414aに垂設した複数のくし棒414b、414b、、、とを有する。
櫛歯支持体414aは、鉛直断面を方形状とする角柱体であり、図11に示すように、コンベアベルト411cの前端部と略同一の位置まで伸延している。櫛歯支持体414aは、櫛歯支持体414aの底面の長手方向に沿って垂設したくし棒414bを有する。くし棒414bは、中実の円柱体であり、その先端部を略半球状としている。くし棒414bは、櫛歯支持体414aの長手方向に沿って併設しており、隣接するくし棒414b間を一定距離離隔している。
このように茹麺投入部410を構成することにより、送りコンベア411でコンベアベルトの左端部まで搬送された茹麺Nがコンベアベルトの上面近傍まで降下したくし棒414bの先端部とコンベアベルトの上面とで押圧されて切断される虞を可及的に低減している。すなわち、くし棒414bとコンベアベルト414cの上面が接触しないように昇降体413の降下距離を調整することにより、コンベアベルトに載置された茹麺Nが切断される虞を可及的に低減しつつ、止櫛歯部414の降下時において、止櫛歯部414の右方に位置する茹麺塊が止櫛歯部414の左方に移動することを規制できる。このように構成された茹麺投入部410の左方には、茹麺分割部420を連設している。
茹麺分割部420は、送りコンベア411の左端部近傍まで搬送された茹麺塊から所定量だけ茹麺を掻き取って形成された茹麺小塊を茹麺ほぐし部430に投入するための茹麺塊の分割搬送部である。
茹麺分割部420は、茹麺投入部410から掻き取った茹麺小塊を所定のタイミングで茹麺分割部420の後方に位置する茹麺ほぐし部430に移送する投入コンベア421と、投入コンベア421の上方であって茹麺投入部410の終端部に載置された茹麺塊から所定量の茹麺塊を掻き取り投入コンベア421上に搬送する搬送ユニット422を有する。
投入コンベア421は、装置本体Mから前方に突設した左右のコンベアローラと、左右のコンベアローラに架設した無端状のコンベアベルトを有する。コンベアベルトは、左右のコンベアローラにより回動自在に支持されている。投入コンベア421の後方側の上方には、搬送ユニット422を配設している。
搬送ユニット422は、装置本体M内に収納した昇降機構(不図示)に載置固定して昇降機構の昇降動作により昇降自在とした昇降体423と、昇降体423に沿って水平状態を維持しつつ左右方向に移動自在とした送り機構424と、送り機構424からブラケット424bを介して前方に突設した送り櫛歯部425とを有する。
昇降体423は、略箱形状で、投入コンベア421の左右幅員(全長)よりも長く形成されており、右端部が送りコンベア411の左端部後方の上方に設けられ、左端部が投入コンベア421の左端部後方の上方に設けられている。また、昇降体423の上面には、摺動溝423aを有する。摺動溝423aは、送り機構424が左右に移動するための移動ガイドとして機能する。
送り機構424は、昇降体423の摺動溝423aと係合する左右移動体424aと、左右移動体424aの前端部に連結したブラケット424bと、を有する。左右移動体424aは、昇降体423に設けた摺動溝423aの前後幅員と略同一幅であって平面視において略矩形状に形成した凸部を有し、当該凸部を摺動溝423aに左右移動自在に遊嵌している。ブラケット424bは、側面視において略“U”字状に形成されており、U字先端部の一端を左右移動体424aに連結し、他端に送り櫛歯部425を前方に向けて突設している。
送り櫛歯部425は、ブラケット424bの前端部に突設した櫛歯支持体425aと、櫛歯支持体425aの上面に載置固定した略平板状のブラケット425bと、ブラケット425bに垂設した複数のくし棒425c、425c、、、とを有する。
櫛歯支持体425aは、鉛直断面を方形状とする中実の角柱体であり、投入コンベア421のコンベアベルトと直交する方向に伸延し、先端部が投入コンベア421の前端部の上方に位置している。櫛歯支持体425aは、上面にブラケット425bを載置固定している。ブラケット425bは、櫛歯支持体425aの左右幅員よりも左右幅広に形成しており、櫛歯支持体425aから突出した端部から長手方向に沿ってくし棒425cを複数垂設している。くし棒425cは、水平断面を略円形状とする中実の円柱体であり、先端部を略半球状に構成している。くし棒425cは、隣接するくし棒425cを一定距離離隔して配設しており、送り櫛歯部425全体として略フォーク状に構成している。
このように茹麺分割部420を構成することにより、送りコンベア411のコンベアベルトの左端部まで搬送された茹麺塊に送り櫛歯部425のくし棒425cを挿入し、その後、櫛歯支持体425aを送り機構424で昇降体423の摺動溝423aに沿って水平状態を維持しつつ左方に移動させることにより投入コンベア421のコンベアベルトの左端部近傍まで茹麺小塊を移動させることができる。
投入コンベア421の左端部まで搬送された茹麺小塊は、コンベアベルトを回動させることにより茹麺分割部420の左端部に連設した茹麺ほぐし部430に落下供給される。
茹麺ほぐし部430は、茹麺分割部420から落下供給された茹麺小塊を単独の麺となるように茹麺小塊をほぐす部分である。茹麺ほぐし部430は、左右に対向配設したほぐし部440,450と、左右のほぐし部440,450の下方に設けたほぐしコンベア460を有する。
左側に配設したほぐし部440は、装置本体Mから右斜め前方に伸延した支持体441と、支持体441の右方であって支持体441に直交する方向に突設した櫛部442を有する。
支持体441は、図11および図12に示すように、平面視において略矩形状の板体であり、櫛部442の支持体として機能する。支持体441は、下部にガイド体441aを有する。支持体441は、ガイド体441aを介して装置本体Mに載置固定したガイド機構Gに揺動自在に連結し、上面の後端部近傍に前後揺動機構Rを連結している。支持体441は、前後揺動機構Rの揺動動作により水平状態を維持しながらガイド機構Gに沿って前後揺動自在としている。ガイド機構Gは、後端部から前端部にかけて前後方向に対して傾斜角度αだけ右方に傾斜した状態で水平状に配設している。これにより、支持体441は、ガイド機構Gと同様に後端部から前端部にかけて前後方向に対して傾斜角度αだけ右方に傾斜している。なお、本実施形態において、傾斜角度αは、前後方向に対して約10度と鋭角状をなすように配設している。
櫛部442は、図12および図13に示すように、支持体441に連結した第2ホグシ部443と、第2ホグシ部443の上方に設けた第1ホグシ部444を有する。
第2ホグシ部443は、支持体441の上面に支持体441と同一の傾斜角度αだけ右方に傾斜した状態で支持固定された水平部443aと、水平部443aの右端部に連結した傾斜面部443bと、傾斜面部443bの先端部から伸延した第2ホグシ棒443cを有する。水平部443aおよび傾斜面部443bは、いずれも矩形平板状に形成されている。
傾斜面部443bは、水平部443aの右端部から下方傾斜状に伸延した扁平状の板体である。傾斜面部443bは、水平面に対して傾斜角度βだけ下方に傾斜しており、傾斜面部443bの先端部に第2ホグシ棒443cを連結している。なお、本実施形態において傾斜角度βは、約60度としている。
第2ホグシ棒443cは、傾斜面部443bと同様に水平面に対して傾斜角度βだけ下方に傾斜しており、平面視において、傾斜面部443bの長側辺部に対して傾斜角度γだけ後方に傾斜している(図12の拡大図参照)。このように形成された第2ホグシ棒443cは、傾斜面部443bの長手方向に沿って複数配設されており、隣接する第2ホグシ棒443c間は一定距離離隔して茹麺Nを通過させるための隙間を有する。なお、本実施形態において、傾斜角度γは、傾斜面部443bに対して約20度としており、前後方向に対して約120度後方に傾斜している。
第2ホグシ棒443cは、基端部から先端部にかけて略同一径に形成された円柱体である。第2ホグシ棒443cの先端周縁部は、先端部に向かうに連れて漸次縮径するテーパ状に形成されている。これにより、第2ホグシ棒443cの先端部近傍を通過する茹麺Nが、第2ホグシ棒443cの先端周縁部で引っ掛かり裂傷して切断される虞を可及的に低減している。
このように形成した第2ホグシ部443の上方には、第1ホグシ部444を併設している。第1ホグシ部444は、第2ホグシ部443の水平部443aと傾斜面部443bを連結する連結部近傍に設けたブラケット444aと、ブラケット444aに連結した第1ホグシ棒444bとを有する。
ブラケット444aは、図13に示すように、傾斜面部443bに平行に設けた固定部444a1と、固定部444a1の上端部に連結した支持部444a2と、支持部444a2の上端部に連結した壁部444a3とを有する。なお、固定部444a1、支持部444a2、および壁部444a3は、一枚の平板を屈曲して形成している。
固定部444a1は、前後端部にそれぞれ固定用の孔部を穿設している。ブラケット444aは、当該孔部にボルトやビス等の固定手段を挿通し、その先端部を傾斜面部443bに螺合することで固定されている。
支持部444a2は、固定部444a1の上端部から固定部444a1に対して垂直に屈曲伸延した板体であり、長手方向に一定距離離隔して複数の孔部を有する。孔部には、第1ホグシ棒444bを挿通している。
壁部444a3は、支持部444a2の上端部から鉛直方向に伸延しており、その上端部がコンベアベルト421cの上面よりも上方に位置するように構成している。これにより、茹麺分割部420から落下投入される茹麺Nが誤ってブラケット444aの上端部を越えて支持体441に到達することを規制できる。すなわち、壁部444a3は、茹麺分割部420から落下供給される茹麺Nが支持体441に引っ掛かることを規制するための規制板として機能する。
このように構成したブラケット444aの支持部444a2には、第1ホグシ棒444bを連結している。
第1ホグシ棒444bは、支持部444a2に穿設した孔部に基端部を挿通して固定している。第1ホグシ棒444bは、基端部から先端部にかけて傾斜面部443bと略平行に配設している。第1ホグシ棒444bは、基端部から先端部にかけて略同一径に形成された中実の円柱体であり、その全長を傾斜面部443bよりも短い長さに構成している。また、第1ホグシ棒444bの先端周縁部は、第2ホグシ部443と同様に、基端部から先端部にかけて漸次縮径するテーパ状としている。これにより、第1ホグシ棒444bの先端部近傍を通過する茹麺Nが第1ホグシ棒444bの先端周縁部に引っ掛かり裂傷して切断される虞を可及的に低減している。
また、第1ホグシ棒444bは、隣接する第1ホグシ棒444bを一定距離離隔して配設しており、隣接する第1ホグシ棒444b間に隙間を有する。このように隣接する第1ホグシ棒444b間に隙間を有することで、隙間よりも小さな茹麺塊は、隙間から傾斜面部443bおよび第2ホグシ棒443cに落下供給され、隙間よりも大きな茹麺塊は、第1ホグシ棒444bの先端側から下方に落下供給される。すなわち、茹麺分割部420から第1ホグシ部443に供給された茹麺Nは、装置本体Mに収納した前後揺動機構Rによる支持体441の揺動により、第1ホグシ棒444bの隙間または第1ホグシ棒444bの先端部近傍から第2ホグシ部443にほぐされながら供給される。
また、平面視において、ほぐし部440を構成する第2ホグシ部443の傾斜面部443bを後端部から前端部にかけて前後方向に対して傾斜角度αだけ右方に傾斜状態で設けることにより、傾斜面部443bの前部右端部が後述するほぐしコンベア460の前側右端部近傍の上方に位置し、傾斜面部443bの後部左端部がほぐしコンベア460の後側左端部近傍の上方に位置する。これにより、投入コンベア421から落下供給される茹麺Nは、ほぐしコンベア460の左右に分散して落下供給され、ほぐしコンベア460上で積層される虞を可及的に低減できる。すなわち、ほぐしコンベア460の上流側から下流側にかけて茹麺Nが投入される位置を傾斜面部443bで漸次右側から左側に変位させることにより、ほぐしコンベア460上において茹麺Nが積層状態となることを回避している。
このように構成したほぐし部440の右方には、一定距離離隔してほぐし部450を対向状態で配設している。
ほぐし部450は、後方の装置本体Mから前方に突出したスライド支持体Sに載置固定されたスライドガイド体SGに揺動自在に連結した支持体451と、支持体451から左方に突設した櫛部452と、を有する。
スライド支持体Sは、図12および図13(a),(b)に示すように、前後に伸延した略平板状の部材であり、前後端部にスライドガイド体SG,SGを載置固定している。スライドガイド体SGは、後端部から前端部にかけて前後方向に対して傾斜角度αだけ右方に傾斜して水平状にスライド支持体Sに載置固定されている。スライドガイド体SGは、断面形状が略箱体であり左右側面に摺動溝SG1を有する。
スライドガイド体SGは、摺動溝SG1に支持体451の支持ガイド体451aを遊嵌することにより、支持体451をスライドガイド体SGに沿って移動自在としている。
支持体451は、櫛部452を揺動するための揺動支持機構であり、下面に支持ガイド体451aを有する。支持体451は、支持ガイド体451aを介してスライドガイド体SGの摺動溝SG1に係合している。これにより、支持体451は、スライドガイド体SGに沿って移動自在としている。
支持体451は、前後方向に対する傾斜角度を傾斜面部443bと同様の傾斜角度αとしている。支持体451は、揺動機構を駆動させることで水平状態を維持しながらスライドガイド体SGに沿って傾斜角度α方向に揺動自在としている。
なお、本実施形態において、ほぐし部450に連結した揺動機構は、前述のほぐし部440に連結した揺動機構と同一の揺動機構に連結しており、装置本体Mの左方に収納されている。これにより、左右のほぐし部440,450は、同期して揺動できる。この際、左右のほぐし部440,450は、互い違いに揺動するように構成している。すなわち、ほぐし部440が前方側に移動した際には、ほぐし部450が後方側に移動するように構成し、ほぐし部440が後方側に移動した際には、ほぐし部450が前方側に移動するように構成している。
櫛部452は、支持体451に連結した第4ホグシ部453と、第4ホグシ部453の上方に設けた第3ホグシ部454とを有する。
第4ホグシ部453は、支持体451の上面に連結した水平部453aと、水平部453aの左端部から下方傾斜状に左方に伸延した傾斜面部453bと、傾斜面部453bの先端部に連結した第4ホグシ棒453cとを有する。水平部453aおよび傾斜面部453bは、いずれも矩形平板状に形成されている。
傾斜面部453bは、水平部453aの左端部から水平面に対して傾斜角度δだけ下方に傾斜している。本実施形態において、傾斜角度δは、水平面に対して約45度としている。傾斜面部453bは、先端部に第4ホグシ棒453cを連結している。
第4ホグシ棒453cは、傾斜面部453bと同様に水平面に対して傾斜角度δだけ下方に傾斜しており、平面視において、傾斜面部453bの長側辺部に対して傾斜角度θだけ後方に傾斜している(図12の拡大図参照)。このように形成された第4ホグシ棒453cは、傾斜面部453bの長手方向に沿って一定距離離隔して複数配設している。これにより第4ホグシ棒453cは、隣接する第4ホグシ棒453cとの間に茹麺Nを通過させるための隙間453dを有する。なお、本実施形態において、傾斜角度θは、傾斜面部に対して約20度後方に傾斜している。
第4ホグシ棒453cは、基端部から先端部にかけて略同一径に形成された円柱体である。第4ホグシ棒453cの先端周縁部は、基端部側から先端部側に向かうに連れて縮径するテーパ状に形成している。これにより、第4ホグシ棒453cの先端部近傍を上方から下方に通過する茹麺Nが第4ホグシ棒453cに引っ掛かり裂傷して切断する虞を可及的に低減している。
このように形成した第4ホグシ部453の上方には、第3ホグシ部454を配設している。
第3ホグシ部454は、傾斜面部453bの上端部近傍に連結した連結固定部454aと、連結固定部454aの先端部から左方に伸延した傾斜面部454bと、傾斜面部454aの先端部から伸延した第3ホグシ棒454cとを有する。
傾斜面部454bは、水平部453aと傾斜面部453bとの連結部近傍から左方であって水平面に対して傾斜角度εだけ下方に傾斜している。本実施形態において、傾斜角度εは、水平面に対して約30度としている。傾斜面部454bは、先端部に第3ホグシ棒454cを連結している。
第3ホグシ棒454cは、傾斜面部454bと同様に水平面に対して傾斜角度εだけ下方に傾斜しており、平面視において、傾斜面部454bの長側辺部に対して傾斜角度ζだけ後方に傾斜している。このように形成された第3ホグシ棒454cは、傾斜面部454bの長手方向に複数配設されており、隣接する第3ホグシ棒454cとの間には茹麺Nを落下するための隙間454dを有する。なお、本実施形態において、傾斜角度ζは、傾斜面部454bに対して約56度後方に傾斜している。
第3ホグシ棒454cは、基端部から先端部にかけて略同一径に形成された円柱体である。第3ホグシ棒454cの先端周縁部は、基端部側から先端部側に向かうに連れて漸次縮径するテーパ状に形成している。これにより、第3ホグシ棒454cの先端部近傍を通過する茹麺Nが第3ホグシ棒454cに引っ掛かり裂傷して切断される虞を可及的に低減している。
上述したようにほぐし部440,450が構成されており、ほぐし部440,450を後端部から前端部にかけて前後方向に対して傾斜角度αだけ傾斜して後述するほぐしコンベア460の伸延方向と鋭角状をなすように傾斜状態に設けることで茹麺分割部420から落下供給される茹麺Nがほぐしコンベア460上に積層される虞を可及的に低減できる。すなわち、茹麺分割部420から落下供給される茹麺Nは、茹麺ほぐし部430の左右のほぐし部440,450を経由することで、ほぐしコンベア460上に分散供給できる。
また、ほぐし部440,450の第1ホグシ棒444b、第2ホグシ棒443b、第3ホグシ棒454c、第4ホグシ棒453cの4つのホグシ棒を、平面視において前後方向に対して後方傾斜状に設けることで茹麺ほぐし部430に投入された茹麺Nが各ホグシ棒に残留することなく落下し、ほぐしコンベア460に供給できる。すなわち、ほぐしコンベア460の進行方向に向けて各ホグシ棒を傾斜させることで、ほぐしコンベア460に引っ張られた茹麺Nが各ホグシ棒の傾斜方向に沿って引っ張られることで引っ掛かることなくほぐしコンベア460に落下することができる。
このように構成した左右のほぐし部440,450の下方には、ほぐしコンベア460を配設している。
ほぐしコンベア460は、図14に示すように、左側に位置する装置本体Mから右方に突設した前後のコンベアローラ461,462と、前後のコンベアローラ461,462に架設したコンベアベルト463と、コンベアベルト463の表面に突設した搬送突起464とを有する。なお、図14は、茹麺ほぐし部430および搬送部500の位置関係を示すための図であるため、装置本体Mの図示を省略するとともに、茹麺ほぐし部430について簡略化して図示している。
コンベアベルト463は、略水平に設けた前後のコンベアローラ461,462に架設した無端状のベルトコンベアであり、その表面から裏面にかけて貫通形成した複数の雌ねじ部を有する。雌ねじ部には、搬送突起464を螺合している。
搬送突起464は、平面視略円形に形成された円柱体であり、コンベアベルト463の表面全体に亘って配設されている。なお、本実施形態において、搬送突起464は、コンベアベルト463の左右幅方向に4列、等間隔に配設しており、その高さを茹麺Nの3本分の高さに形成している。
このようにコンベアベルト463の表面に搬送突起464を複数突設することで、第2ホグシ棒443cおよび第4ホグシ棒453cに引掛かり落下しない茹麺Nを搬送突起464で後方に引っ張り、コンベアベルト463に落下させることができる。また、搬送突起464の進行方向に引っ張られてコンベアベルト463の上面に落下した茹麺Nは、コンベアベルト463の進行方向に伸延した縦長の形態をなし、左右に等間隔で配設した他の搬送突起464に接触することなく後方に搬送される。すなわち、搬送突起464が第2ホグシ棒443cおよび第4ホグシ棒453cに引っ掛かり落下しない茹麺をコンベアベルト463の搬送方向に引っ張ることにより、各ほぐし部440,450に茹麺Nが残留することを防止するとともに、茹麺Nを搬送突起464で後方に引っ張りながら搬送することにより、茹麺Nが他の列の搬送突起464にはみ出す虞を可及的に低減して茹麺Nを縦長に整列した形態で搬送でき、コンベアベルト463で搬送する茹麺Nが団子状態を生起する虞を可及的に低減できる。これにより、茹麺ほぐし部430では、茹麺分割部420から供給された茹麺Nが滞留することなく単独の麺にほぐされた状態で効率よく搬送部500に供給される。
搬送部500は、ほぐしコンベア460の終端部後方に配設した茹麺ガイド体510と、茹麺ガイド体510の前方であってほぐしコンベア460の下方に平行に配設した搬送コンベア520とを有する。
茹麺ガイド体510は、図14に示すように、ほぐしコンベア460および搬送コンベア520と略同一の左右幅に構成しており、前部にほぐしコンベア460から落下供給される茹麺Nの落下衝撃を受け止めるための傾斜面部511を有する。傾斜面部511は、前方に向かうに連れて下方に滑らかに傾斜しており、その傾斜角度ηを水平面に対して略60度下方に傾斜している。すなわち、傾斜面部511は、側面視において、上方から下方に向かうに連れて漸次前方にせり出す傾斜面に形成されており、ほぐしコンベア460の後端部から後方に水平投射された茹麺Nが直接搬送コンベア520に落下供給され、その際の落下衝撃により切断されて短麺となることを可及的に低減している。なお、傾斜面部511に水平投射された茹麺Nは、傾斜面部511に沿って滑り落ちることで搬送コンベア520の上面に供給される。
搬送コンベア520は、前後に配設したコンベアローラ521,522と、前後のコンベアローラ521,522に架設した無端状のコンベアベルト523を有する。
前後のコンベアローラ521,522は、同一水平面上に設けられている。前側のコンベアローラ521は、ほぐしコンベア460のコンベアローラ461の下方に位置し、後側のコンベアローラ522は、ほぐしコンベア460のコンベアローラ462の下方であって後方に位置している。すなわち、前後のコンベアローラ521,522は、ほぐしコンベア460の前後のコンベアローラ461,462よりも離隔して設けられている。つまり、前後のコンベアローラに架設するコンベアベルトの前後長がほぐしコンベア460のコンベアベルト463よりも搬送コンベア520のコンベアベルト523の方が長く、なおかつ、平面視においてコンベアベルト463の後方にコンベアベルト523の後部が後方に突設している。これにより、ほぐしコンベア460の後端部から水平投射された茹麺Nを確実に搬送コンベア520の上面で受け止めることができる。
また、搬送コンベア520に設けたコンベアベルト523は、ほぐしコンベア460のコンベアベルト463よりも回動速度を速く設定している。これにより、茹麺ガイド体510の傾斜面部511との摩擦により落下速度が低下して傾斜面部511表面で茹麺が滞留し、団子状態を生起する虞を解消できる。すなわち、傾斜面部511における茹麺Nの落下速度の低下をコンベアベルト523で補うことにより、コンベアベルト463から供給される茹麺の量とコンベアベルト523から排出される茹麺の量を略同一にできる。
このように、コンベアベルト523をコンベアベルト463よりも回動速度を速く設定することにより、計量分割部300に搬送中の茹麺が団子状態となることを防止して、
単独の麺にほぐした状態で計量分割部300に茹麺Nを供給できる。
このように第2の実施形態に係る麺計量分割装置では、麺投入部400において、茹麺投入部410に投入された茹麺塊を茹麺分割部420の送り櫛歯部425のくし棒425bで茹麺塊よりも少量の茹麺小塊に分割し、茹麺分割部420の投入コンベア421を回動して分割された茹麺小塊を茹麺ほぐし部430に落下供給し、その後、第1ホグシ部443~第4ホグシ部453を揺動機構で前後に揺動して茹麺小塊に振動を与えつつ第1ホグシ棒444b、第2ホグシ棒443c、第3ホグシ棒454c,第4ホグシ棒453cの各ホグシ棒間に形成された隙間、および各ホグシ棒の先端部から下方に落下させ、さらには、各ホグシ棒の下方に配設したほぐしコンベア460の搬送突起464で引っ張ることにより、ほぐしコンベア460上面で茹麺が積層することなく、また、各ホグシ棒に茹麺が残留することなく搬送部500に供給できる。また、搬送部500に供給された茹麺は、搬送コンベア520を介して計量分割部300の上方まで搬送され、その後、計量分割部300に落下供給される。計量分割部300に供給された茹麺は、第1の実施形態で詳説した計量分割部300により、所定重量に計量分割されて計量分割部300の下方の計量コンベアWに載置した容器に落下供給され、計量コンベアW上で設定した重量であることが確認されると所定の場所まで搬送され、茹麺の計量分割が終了する。
本発明の一実施の形態を説明したが、上述した説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
100 麺投入部
200 搬送部
300 計量分割部
310 麺貯留部
320 麺量調整部
321 計量槽
322b 第1補填シャッタ
322c 第2補填シャッタ
322d サブ計量空間
323 メイン計量槽
324a メイン計量空間
330 計量調整部
335 計量シャッタ
340 麺計量部
400 麺投入部
410 茹麺投入部
420 茹麺分割部
430 茹麺ほぐし部
440,450 ほぐし部
500 搬送部

Claims (5)

  1. 茹麺を所定重量に分割形成する麺計量分割装置であって、
    装置に投入された茹麺をほぐす麺投入部と、
    前記麺投入部でほぐした茹麺を所定位置まで搬送する搬送部と、
    前記搬送部の終端に連結してほぐした茹麺を所望の重量に計量分割する計量分割部と、
    を備え、
    前記計量分割部は、
    前記搬送部で搬送された茹麺を一時的に留め置くための麺貯留棒を有する麺貯留部と、
    前記麺貯留部の下端部に連結した茹麺を一食分に計量分割するための計量槽を有する麺量調整部と、
    前記麺量調整部の下端部に一定距離離隔して配設した茹麺の重量を調整する計量調整部と、
    前記計量調整部の下端部に連結した茹麺が所定重量であるかどうかを確認する計量手段を有する麺計量部と、
    から構成されたことを特徴とする麺計量分割装置。
  2. 前記麺量調整部の前記計量槽は、前記計量槽の下半部であって下端部に計量シャッタを有するメイン計量空間と、前記計量槽の上半部であって下端部に補填シャッタを有するサブ計量空間と、を有することを特徴とする請求項1に記載の麺計量分割装置。
  3. 前記麺量調整部の前記サブ計量空間は、第1計量空間と第2計量空間の2つの計量空間からなり、第1計量空間の下端部に配設した第1補填シャッタと、第2計量空間の下端部に配設した第2補填シャッタと、を有することを特徴とする請求項2に記載の麺計量分割装置。
  4. 茹麺を単独の麺にほぐす茹麺のほぐし装置であって、茹で上がった麺を投入する茹麺投入部と、前記茹麺投入部の後端部に連結して前記茹麺投入部に投入された茹麺塊を適度な分量の茹麺小塊に分割する茹麺分割部と、前記茹麺分割部の後端部に連結して茹麺小塊を単独の茹麺にほぐす茹麺ほぐし部と、を有する茹麺のほぐし機構。
  5. 前記茹麺ほぐし部は、左右に対向して配設した左右のほぐし部と、前記左右のほぐし部の下方に配設され前後に伸延したほぐしコンベアと、を有し、
    前記左右のほぐし部は、前記ほぐしコンベアの伸延方向と鋭角状をなすように配設したことを特徴とする請求項4に記載の茹麺のほぐし機構。
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