JP2023117962A - 貨幣保管庫 - Google Patents

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英生樹 桑原
Hideoki Kuwabara
敦 高田
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Abstract

【課題】セキュリティ性を向上させる。【解決手段】回収カセット14は、内部に硬貨CNを収納する硬貨収納空間52が形成された硬貨収納部筐体50と、硬貨収納部筐体50における硬貨収納部筐体左側板50Lに形成され硬貨収納空間52と硬貨収納部筐体50の外部とを連通させる硬貨投入口56とを有する硬貨収納部24において、硬貨収納部24の正立状態において硬貨収納空間52の上側に設けられた硬貨収納部天井面50USと、硬貨収納部天井面50USから硬貨収納空間52へ向かう下方向に延在して設けられ、硬貨収納部24の倒立状態において、硬貨収納空間52に収納された硬貨CNを、硬貨CNにおける硬貨投入口56側の端部が硬貨投入口56における硬貨収納部天井面50USから離隔する側である上側の縁よりも硬貨収納部天井面50USから離隔する側である上側に位置する姿勢にするリブ60とを設ける。【選択図】図11

Description

本発明は貨幣保管庫に関し、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等のような小売店舗の精算所において使用されるレジ釣銭システムの貨幣保管庫に適用して好適なものである。
近年、レジ釣銭システムにおいては、POS(Point Of Sales)システム等に接続されたPOSレジに、紙幣や硬貨の入出金処理を行う釣銭機が組み合わされたものが普及している。この釣銭機のうち紙幣を処理する紙幣処理装置としての紙幣入出金装置は、レジ係員との間で紙幣の授受を行う入出金部と、紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別する鑑別部と、再利用可能な紙幣を金種毎に収納する紙幣収納庫と、リジェクトすべき紙幣を収納するリジェクト庫と、紙幣収納庫に収納された紙幣の一部又は全部を売り上げ金として回収する回収庫とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また紙幣入出金装置においては、紙幣入出金装置に着脱可能な紙幣回収カセットが回収紙幣収納部と硬貨収納部とを有し、硬貨収納部は、硬貨を収納する箱状の本体と、本体における上面に形成された硬貨投入口とを有するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-302503号公報
しかしながらこのような紙幣入出金装置においては、紙幣回収カセットが持ち上げて硬貨投入口が下側を向くようにひっくり返され、紙幣回収カセットが揺すられると、硬貨が硬貨投入口から取り出されてしまいセキュリティを保てないおそれがあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、セキュリティ性を向上させ得る貨幣保管庫を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の貨幣保管庫においては、内部に硬貨を収納する硬貨収納空間が形成された硬貨収納筐体と、硬貨収納筐体における投入口側板に形成され硬貨収納空間と硬貨収納筐体の外部とを連通させる硬貨投入口とを有する貨幣保管庫において、貨幣保管庫の正立状態において硬貨収納空間の上側に設けられた硬貨収納部天井面と、硬貨収納部天井面から硬貨収納空間へ向かう方向に延在して設けられ、貨幣保管庫の倒立状態において、硬貨収納空間に収納された硬貨を、硬貨における硬貨投入口側の端部が硬貨投入口における硬貨収納部天井面から離隔する側の縁よりも硬貨収納部天井面から離隔する側に位置する姿勢にする姿勢傾斜部とを設けるようにした。
これにより本発明は、貨幣保管庫の倒立状態において硬貨が硬貨投入口へ到達することを防止できる。
本発明によれば、セキュリティ性を向上させ得る貨幣保管庫を実現できる。
紙幣入出金装置の外観構成を示す斜視図である。 紙幣入出金装置収納状態における紙幣入出金装置の外観構成を示す斜視図である。 紙幣入出金装置引出状態における紙幣入出金装置の外観構成を示す斜視図である。 全体収納扉閉鎖状態における回収カセットの外観構成を示す斜視図である。 全体収納扉開放状態における回収カセットの外観構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による紙幣収納扉開放状態における硬貨収納部の構成を示す背面図である。 第1の実施の形態による正立状態の硬貨収納部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による正立状態の硬貨収納部の内部構成を示し、図7におけるA-A矢視断面図である。 第1の実施の形態による寸法関係を示す左側面図である。 第1の実施の形態による倒立状態の硬貨収納部の構成を示す左側面図である。 第1の実施の形態による倒立状態の硬貨収納部の内部構成を示し、図10におけるA-A矢視断面図である。 第2の実施の形態による正立状態の硬貨収納部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による倒立状態の硬貨収納部の構成を示す左側面図である。 第2の実施の形態による倒立状態の硬貨収納部の内部構成を示し、図13におけるA-A矢視断面図である。 他の実施の形態による正立状態の硬貨収納部の構成(1)を示す左側面図である。 他の実施の形態による正立状態の硬貨収納部の構成(2)を示す断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.紙幣入出金装置の構成]
図1に外観を示すように、紙幣ユニットとしての紙幣入出金装置1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストアのような小売店舗の精算所(いわゆるレジ)に設置されており、顧客が購入したい商品を精算する際にレジ係員により操作される精算機である。この紙幣入出金装置1は、POSレジ(図示せず)と接続されており、POSレジの制御に基づき動作する。以下では、レジ係員(以下、使用者とも呼ぶ)が紙幣入出金装置1に対峙する側面及びその反対面をそれぞれ前面及び後面とし、さらに該使用者から見て左右及び上下を定義して説明する。
紙幣入出金装置1は、使用者により紙幣入出金口2に投入された紙幣を取り込んで紙幣収納庫12に収納すると共に、紙幣を紙幣収納庫12から取り出し、これを紙幣入出金口2から釣銭として出金する。
また紙幣入出金装置1の内部には、釣銭制御部4が設けられている。釣銭制御部4は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、フラッシュメモリ等でなるメモリから各種プログラムを読み出して実行することにより、紙幣入出金装置1を統括制御し、入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金装置1は、内部に紙幣に関する種々の処理を行う複数の部分が組み込まれており、釣銭制御部4が各部(紙幣入出金部6、鑑別部10、紙幣収納庫12及び回収カセット14)を統括制御する。
紙幣入出金部6は、紙幣入出金装置1内における前端近傍に位置している。この紙幣入出金部6は、使用者により紙幣入出金口2に投入された紙幣を取り込んで1枚ずつに分離し搬送部へ繰り出すと共に、使用者へ出金すべき紙幣を、紙面を上下方向に向けて集積された状態で、すなわち上下方向に沿って整列された状態で収容し紙幣入出金口2から釣銭として出金する。
搬送部(図示せず)は、紙幣入出金装置1の各部(紙幣入出金部6、鑑別部10、紙幣収納庫12及び回収カセット14)を搬送路で接続し、ローラやベルト等により、搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部の分岐点には、ブレード(図示せず)が設けられており、釣銭制御部4の制御に基づき回動することにより、紙幣の搬送先を切り替える。
鑑別部10は、紙幣入出金部6の後方に位置している。この鑑別部10は、入金される紙幣、出金される紙幣及び回収される紙幣をその内部で搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて該紙幣の金種、真偽、正損(損傷しているか否か)及び搬送状態を認識し、その鑑別結果を釣銭制御部4へ通知する。これに応じて釣銭制御部4は、取得した鑑別結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。
回収カセット14は、紙幣入出金部6の後方に位置しており、内部に紙幣を集積させて収納する紙幣収納空間15を有している。この回収カセット14は、図5に示すように、上側のリジェクト紙幣収納部16と下側の回収紙幣収納部17とが一体となりリジェクトステージ18により互いに空間が分離された一体型収納庫であり、紙幣入出金装置1に対し着脱可能である。
またリジェクト紙幣収納部16は、紙幣収納庫12から繰り出された紙幣について、鑑別部10及び釣銭制御部4により、搬送路上での姿勢が正常時よりも傾いた状態で搬送されるスキューや、複数枚の紙幣が重なった状態で搬送される重送等の異常が発生したと判定された紙幣であるリジェクト紙幣が搬送部により搬送されてくると、該リジェクト紙幣を内部に収納する。回収紙幣収納部17は、紙幣収納庫12に収納された紙幣の一部又は全部を売り上げ金として回収する回収処理が行われる際に、該紙幣である回収紙幣が搬送部により搬送されて来ると、該回収紙幣を内部に収納する。
回収カセット14の後方には、紙幣収納庫12が設けられている。紙幣収納庫12は、直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積させて収納する空間を有している。この紙幣収納庫12は、鑑別部10及び釣銭制御部4により損傷の程度が小さく再利用が可能であると判断された紙幣が、その金種に応じて搬送部により搬送されてくると、該紙幣を内部に集積させて収納する。また紙幣収納庫12は、釣銭制御部4から紙幣を繰り出す指示を受け付けると、収納している紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部に受け渡す。
かかる構成において紙幣入出金装置1は、鑑別部10による紙幣の鑑別結果等をもとに釣銭制御部4が各部を制御して、紙幣の入金処理、出金処理及び回収処理等を行う。
このような紙幣入出金装置1は、図2に示すスライドレール19により釣銭機筐体20に対し前後方向へ移動可能に構成されている。紙幣入出金装置1は、保守員等により紙幣入出金装置1の内部の保守作業が行われる場合、紙幣入出金装置1が釣銭機筐体20から前方へ向かって図3に示すように前側へ引き出され紙幣入出金装置引出状態となると、紙幣入出金装置1の内部の保守作業が可能な状態となる。一方、紙幣入出金装置1は、保守作業が完了し保守員等により後方へ向かって図2に示すように後側へ押し込まれると、紙幣入出金装置1が釣銭機筐体20内部に収納された紙幣入出金装置収納状態となる。
釣銭機筐体20は、左端において立設する釣銭機筐体左側壁20Lが形成されている。紙幣入出金装置収納状態(図2)において釣銭機筐体左側壁20Lは、その右側面が紙幣入出金装置1の左側面と近接した状態で左右方向に対向している。このため紙幣入出金装置収納状態(図2)において、紙幣入出金装置1の内部に装着されている回収カセット14は、その左側面が釣銭機筐体左側壁20Lと近接した状態で左右方向に対向している。よって紙幣入出金装置収納状態(図2)において、回収カセット14は、紙幣入出金装置1の内部から左方向へ向かう移動が釣銭機筐体左側壁20Lにより規制されている。
また紙幣入出金装置収納状態(図2)において、回収カセット14は、図1に示す硬貨投入口56を釣銭機筐体左側壁20Lと近接させた状態で釣銭機筐体左側壁20Lと左右方向に対向している。このため、紙幣入出金装置収納状態(図2)において、硬貨投入口56は、釣銭機筐体20の内部に入り込んでおり、外部に露出しない状態となっている。
[1-2.回収カセットの構成]
図4及び図5に示すように、回収カセット14は、全体として直方体状に構成されており、該回収カセット14の大部分を占める紙幣収納部22と、該紙幣収納部22の左側に設けられた硬貨収納部24とにより構成されている。
この回収カセット14は、紙幣入出金装置1に設けられた回収カセット装着部(図示せず)に対し左右方向に沿って着脱可能に構成されている。すなわち回収カセット14は、保守員に把持され回収カセット装着部に対し左側から右方向である装着方向Ds(図3)に押し込まれ回収カセット装着部に装着されると、図1に示す回収カセット装着状態となる。
また回収カセット14は、保守員に把持され回収カセット装着部から左方向である離脱方向Dr(図3)に向かって引き抜かれることにより、回収カセット装着部から離脱され、回収カセット離脱状態となる。
[1-2-1.紙幣収納部の構成]
紙幣収納空間15内には、リジェクトステージ18が設けられており、該リジェクトステージ18の上側には、リジェクト紙幣を収納する空間であるリジェクト紙幣収納空間30が形成されている。これらリジェクトステージ18及びリジェクト紙幣収納空間30により、リジェクト紙幣収納部16が構成されている。リジェクト紙幣収納部16は、リジェクト紙幣を集積方向である略上下方向(略鉛直方向)に沿って重なるようにリジェクトステージ18に集積させる。
紙幣収納空間15内におけるリジェクトステージ18の下側には、回収ステージ32が設けられており、該回収ステージ32の上側とリジェクトステージ18の下側との間には、回収紙幣を収納する空間である回収紙幣収納空間34が形成されている。これら回収ステージ32及び回収紙幣収納空間34により、回収紙幣収納部17が構成されている。回収紙幣収納部17は、回収紙幣を集積方向である上下方向(鉛直方向)に沿って重なるように回収ステージ32に集積させる。
また回収カセット14は、紙幣収納空間15と外部とを連通させ該紙幣収納空間15から外部へリジェクト紙幣及び回収紙幣を取り出させる開口である紙幣取出開口40が後側の全面に形成されている。
回収カセット14には、紙幣取出開口40を覆い片開きする板状の開き扉である全体収納扉42が、吊元である右端に設けられた蝶番を支点として回動するよう開閉可能に設けられている。回収カセット14は、顧客との間で取引処理が行われる場合、図4に示したように全体収納扉42を閉じ紙幣取出開口40及び硬貨取出開口54(後述する)を閉鎖することにより、紙幣収納空間15及び硬貨収納空間52(後述する)内部の各部、リジェクト紙幣、回収紙幣や硬貨等を保護する。以下ではこれを全体収納扉閉鎖状態とも呼ぶ。一方、回収カセット14は、紙幣入出金装置1から取り外された該回収カセット14からリジェクト紙幣が回収されるリジェクト紙幣回収作業が行われる場合や、紙幣入出金装置1から取り外された該回収カセット14から回収紙幣が回収される回収紙幣回収作業が行われる場合や、硬貨収納部24から硬貨が取り出される場合、全体収納扉42を後方へ向けて開き紙幣取出開口40を開放することにより、リジェクト紙幣、回収紙幣及び硬貨を取り出し可能な状態とする。以下ではこれを全体収納扉開放状態とも呼ぶ。
[1-2-2.硬貨収納部の構成]
図6、図7及び図8に示すように、硬貨収納部24は、全体として直方体状に構成されており、その周囲が硬貨収納部筐体50により覆われている。硬貨収納部筐体50は、硬貨収納部筐体天板50U、硬貨収納部筐体底板50D、硬貨収納部筐体右側板50R、硬貨収納部筐体左側板50L及び硬貨収納部筐体前側板50Fを有しており、内部に硬貨CNを集積させて収納する硬貨収納空間52を有している。この硬貨収納部24は、紙幣入出金装置1に誤って投入されて回収された硬貨CNを収納する。すなわち硬貨収納部24は、保守員等が装置点検時に紙幣入出金装置1に残留している硬貨CNを見つけた場合、その硬貨CNを硬貨投入口56から硬貨収納空間52に投入することにより、安全に一次保管する。
これら硬貨収納部筐体天板50U、硬貨収納部筐体底板50D、硬貨収納部筐体右側板50R、硬貨収納部筐体左側板50L及び硬貨収納部筐体前側板50Fは、それぞれ、全面に亘って均一な肉厚で形成された平板状部材である。
硬貨収納部筐体天板50Uは、硬貨収納空間52の上側において水平方向に沿っており、硬貨収納空間52と対向する下面に水平方向に沿う平坦面形状の硬貨収納部天井面50USが形成されている。硬貨収納部筐体底板50Dは、硬貨収納空間52の下側において水平方向に沿っており、硬貨収納空間52と対向する上面に硬貨収納部天井面50USと平行であり上下方向に対向する水平方向に沿う平坦面形状の硬貨収納部床面50DSが形成されている。
硬貨収納部筐体右側板50Rは、硬貨収納空間52の右側において鉛直方向に沿っており、硬貨収納空間52と対向する左面に鉛直方向に沿う平坦面形状の投入口対向側内面50RSが形成されている。硬貨収納部筐体左側板50Lは、硬貨収納空間52の左側において鉛直方向に沿っており、硬貨収納空間52と対向する右面に投入口対向側内面50RSと平行であり左右方向に対向する鉛直方向に沿う平坦面形状の投入口側内面50LSが形成されている。
硬貨収納部筐体前側板50Fは、硬貨収納空間52の前側において鉛直方向に沿っており、硬貨収納空間52と対向する後面に鉛直方向に沿う平坦面形状の硬貨収納部前側内面50FSが形成されている。全体収納扉閉鎖状態における全体収納扉42において硬貨収納空間52と対向する前面には、鉛直方向に沿う硬貨収納部後側内面50BSが形成されている。以下では、図7に示すように、硬貨収納部前側内面50FSと硬貨収納部後側内面50BSとの左右方向の間隔を硬貨収納空間幅Wとする。
また硬貨収納部筐体50は、硬貨収納空間52と外部とを連通し該硬貨収納空間52から外部へ硬貨CNを取り出させる開口である硬貨取出開口54が後側の全面に形成されている。硬貨取出開口54は、全体収納扉42における戸先部側(左端側)の端部により開閉される。
[1-2-3.硬貨投入口の構成]
硬貨収納部筐体左側板50Lにおける硬貨収納部筐体天板50Uの下側近傍には、硬貨収納空間52の内部と外部とを連通し外部から硬貨収納空間52へ硬貨CNを投入させるスリット状の開口である硬貨投入口56が穿設されている。
硬貨投入口56は、該硬貨投入口56に硬貨CNが投入される際の硬貨CNの移動方向(左右方向)である投入方向に沿って見た左側面視(図7)で硬貨収納部筐体天板50U及び硬貨収納部筐体底板50Dと平行に水平方向に沿って延びる長方形状である。この硬貨投入口56は、図8に示すように、上側の内壁面と下側の内壁面とが水平方向に沿っている。
また図9に示すように、硬貨投入口56における外側端部(左側端部)の上側の縁を硬貨投入口外側上側縁56aとし、硬貨投入口56における内側端部(右側端部)の下側の縁を硬貨投入口内側下側縁56bとする。この硬貨投入口56は、投入される硬貨CNの盤面に直交する厚さ方向と投入方向とに直交する方向である投入口幅方向を、硬貨収納部天井面50US及び硬貨収納部床面50DSと平行に水平方向に沿わせている。硬貨収納部24は、硬貨投入口56から投入された硬貨CNを集積方向である上下方向(鉛直方向)に沿って重なるように硬貨収納部筐体底板50Dに集積させる。
[1-2-4.リブの構成]
図6、図7、図8及び図9に示すように、硬貨収納部天井面50USにおける硬貨収納部筐体左側板50L側寄り(左側寄り)からは、該硬貨収納部天井面50USに対し直交するように鉛直方向に沿って下方向に向かって1本のリブ60が突出している。リブ60は、左右方向の厚さが薄く前後方向に沿って延びる直方体形状である。このためリブ60は、正面視(横断面)及び左側面視で長方形状となっている。リブ60は、その先端である下端部が、正面視で矩形状となっている。またリブ60は、硬貨収納部後側内面50BSから硬貨収納部前側内面50FSまでに亘って連続的に前後方向に沿って延びており、下端は前端部から後端部までに亘って、硬貨収納部天井面50USと平行に水平方向に沿う直線状となっている。
[1-2-5.位置関係について]
図8に示すように、投入口側内面50LSと、リブ60における投入口側内面50LSと対向する左側面との左右方向の間隔である投入口側内面姿勢傾斜部間隔としての投入口側内面リブ間隔C1は、硬貨収納部24において取り扱われる硬貨CNのうち最も直径が小さい硬貨CNである最小径硬貨の半径よりも短くなっている。また、投入口対向側内面50RSと、リブ60における投入口対向側内面50RSと対向する右側面との左右方向の間隔である投入口対向側内面紙幣傾斜部間隔としての投入口対向側内面リブ間隔C2は、最小径硬貨の直径よりも短くなっている。
図9に示すように、硬貨収納部筐体左側板50Lにおける硬貨投入口56部分の板厚(左右方向の奥行長)を投入口板厚Tとし、硬貨投入口56の上下方向の高さを投入口開口高さH1とし、硬貨収納部天井面50USから硬貨投入口56の上側の縁までの上下方向の距離を投入口上側縁天井面間距離H2とする。また、硬貨収納部24において取り扱われる硬貨CNのうち最も厚さが厚い硬貨CNである最厚硬貨CNtが、硬貨投入口外側上側縁56aと硬貨投入口内側下側縁56bとに当接しつつ硬貨投入口56に投入された際の、該最厚硬貨CNtの水平方向(硬貨収納部天井面50US)に対する角度を、最厚硬貨投入時角度θとする。この最厚硬貨投入時角度θは、右端部を硬貨収納部天井面50USに対し最も下側へ傾けた状態で(下側斜め一杯で)最厚硬貨CNtが硬貨投入口56に投入された際の、硬貨収納部天井面50USに対する最厚硬貨CNtの盤面の角度である。
このとき、硬貨収納部天井面50USからのリブ60の先端までの上下方向の高さである姿勢傾斜部高さとしてのリブ高さH3は、以下の(1)式を満たす。
H3≦H2+(T+C1)tanθ……(1)
このためリブ高さH3は、硬貨投入口56から硬貨CNが投入された際に、硬貨CNの投入経路よりも上側に退避するように配置されており、硬貨CNにぶつからない高さとなっている。このためリブ60は、硬貨CNの投入時に該硬貨CNの移動を規制せず邪魔にならない高さとなっている。
一方、図7に示した正立状態の回収カセット14が180[°]回転するようにひっくり返された倒立状態を図10及び図11に示す。なおここでの倒立状態とは、換言すると、硬貨収納空間52に収納された硬貨CNの集積方向(図6では上下方向)に関して回収カセット14が180[°]回転された状態である。前述したように、投入口側内面リブ間隔C1は最小径硬貨の半径よりも短く、かつ、投入口対向側内面リブ間隔C2は、最小径硬貨の直径よりも短くなっている。このため、図11に示すように、硬貨CNは、投入口対向側内面50RSとリブ60との間に入り込まないと共に、該硬貨CNの中心よりも硬貨投入口56側の下面にリブ60が当接し硬貨投入口56側が持ち上げられた状態で硬貨収納部天井面50US及びリブ60の上に集積される。
また図11においては、硬貨CNがリブ60の上に乗り、かつ、硬貨CNが硬貨収納部天井面50USと投入口側内面50LSとに当接している状態を示している。このとき、水平方向(硬貨収納部天井面50US)に対する硬貨CNの盤面の角度を倒立時硬貨集積角度θ2とすると、硬貨収納部天井面50USから、硬貨CNが投入口側内面50LSに当接している箇所までの、上下方向の高さである投入口側内面当接高さH4は、以下の(2)式により求められる。
H4=H3+C1×tanθ2……(2)
また、図9に示したように、硬貨収納部天井面50USから硬貨投入口56の下側の縁までの上下方向の距離である投入口下側縁天井面間距離H5は、投入口上側縁天井面間距離H2+投入口開口高さH1となる。投入口側内面当接高さH4は、以下の(3)式のように、投入口下側縁天井面間距離H5(投入口上側縁天井面間距離H2+投入口開口高さH1)よりも高くなるように設定される。
H4>H2+H1……(3)
(3)式の投入口側内面当接高さH4に、上述した(2)式のH3+C1×tanθ2を代入すると、(4)式となる
H3+C1×tanθ2>H2+H1……(4)
(4)式をリブ高さH3について解くと、(5)式となる
H3>H2+H1-C1×tanθ2……(5)
このように、リブ高さH3が(5)式を満たすことにより、投入口側内面当接高さH4が、投入口下側縁天井面間距離H5(投入口上側縁天井面間距離H2+投入口開口高さH1)よりも高くなる。このため、倒立状態の硬貨収納部24に収納された硬貨CNが硬貨投入口56から外部へ出そうになり投入口側内面50LSに当接した場合、硬貨CNにおける下面の投入口側内面50LS側の端部は、倒立状態の硬貨収納部24の硬貨投入口56における上側の縁よりも上側に位置する状態となる。
[1-3.効果等]
以上の構成において回収カセット14は、倒立状態(図10及び図11)の硬貨収納部24に収納された硬貨CNが投入口側内面50LSに当接した際に、硬貨CNにおける下面の投入口側内面50LS側の端部が、倒立状態の硬貨収納部24の硬貨投入口56における上側の縁よりも上側に位置する状態となるように、リブ高さH3を設定するようにした。
このため、回収カセット14が正立状態からひっくり返されて倒立状態とされ硬貨収納空間52から硬貨投入口56を介し硬貨CNが取り出されようとすると、硬貨CNは、リブ60により、硬貨投入口56側が高くなる姿勢で傾斜して集積され、かつ、硬貨CNの下面において投入口側内面50LSに当接している箇所が、硬貨投入口56における上側の縁よりも高い状態となる。
このため、倒立状態において回収カセット14が悪意を持って揺する等されても、硬貨CNは硬貨投入口56へは到達しないため、硬貨収納空間52から外部へ出なくなり、取り出されなくなる。これにより回収カセット14は、セキュリティ性を向上させることができる。
また、図11は、仮に硬貨収納空間52に硬貨CNが複数枚集積されている場合、それらの硬貨CNのうちの、回収カセット14の倒立状態において最下位に位置している硬貨CNを示している。このため、硬貨収納空間52に硬貨CNが複数枚集積されている場合、回収カセット14の倒立状態において最下位に位置している硬貨CNの上に、それらの硬貨CNは集積される。よって、それらの硬貨CNは、最下位の硬貨CNよりも、硬貨CNの下面における投入口側内面50LS側の端部が、硬貨投入口56における上側の縁よりも、より一層高い位置に位置した状態となる。これにより、硬貨収納空間52に硬貨CNが複数枚集積されている場合であっても、回収カセット14の倒立状態において最下位に位置している硬貨CNの上側に集積されている硬貨CNは、硬貨投入口56から外部へより一層出にくくなる。
また回収カセット14は、正立状態(図7、図8及び図9)の硬貨収納部24において最厚硬貨CNtが硬貨投入口56に投入された際に最厚硬貨CNtの投入経路から上側に退避するようにリブ高さH3を設定するようにした。このため回収カセット14は、硬貨CNの投入時にリブ60が該硬貨CNの移動を規制しないようにできる。
また紙幣入出金装置1は、紙幣入出金装置収納状態(図2)において、回収カセット14を釣銭機筐体20の内部に収納させ外部からアクセス不能な状態とすると共に、回収カセット14を釣銭機筐体左側壁20Lと近接させて、離脱方向Drへ移動不能かつ硬貨投入口56へ硬貨CNを投入不能な状態とした。
一方、紙幣入出金装置1は、回収カセット14を紙幣入出金装置1から取り外し可能な紙幣入出金装置引出状態(図3)において、回収カセット14における硬貨投入口56を紙幣入出金装置1の左側面の外部に露出させ、硬貨投入口56に外部から硬貨CNを投入可能な状態とした。
以上の構成によれば回収カセット14は、内部に硬貨CNを収納する硬貨収納空間52が形成された硬貨収納部筐体50と、硬貨収納部筐体50における投入口側板としての硬貨収納部筐体左側板50Lに形成され硬貨収納空間52と硬貨収納部筐体50の外部とを連通させる硬貨投入口56とを有する硬貨収納部24において、硬貨収納部24の正立状態において硬貨収納空間52の上側に設けられた硬貨収納部天井面50USと、硬貨収納部天井面50USから硬貨収納空間52へ向かう下方向に延在して設けられ、硬貨収納部24の倒立状態において、硬貨収納空間52に収納された硬貨CNを、硬貨CNにおける硬貨投入口56側の端部が硬貨投入口56における硬貨収納部天井面50USから離隔する側である上側の縁よりも硬貨収納部天井面50USから離隔する側である上側に位置する姿勢にするリブ60とを設けるようにした。
これにより回収カセット14は、回収カセット14の倒立状態において硬貨CNが硬貨投入口56へ到達することを防止できる。
[2.第2の実施の形態]
[2-1.回収カセットの構成]
図7と対応する部材に同一符号を付した図12と、図10と対応する部材に同一符号を付した図13と、図11と対応する部材に同一符号を付した図14に示すように、第2の実施の形態による回収カセット114は、第1の実施の形態による回収カセット14と比較して、硬貨収納部24に代えて硬貨収納部124が設けられている点が相違するものの、他の点については同様に構成されている。
[2-2.硬貨収納部の構成]
第2の実施の形態による硬貨収納部124は、第1の実施の形態による硬貨収納部24と比較して、硬貨投入口56に代えて硬貨投入口156が設けられている点が相違するものの、他の点については同様に構成されている。
硬貨投入口156は、前上がり(後ろ下がり)となるように、投入口幅方向を、硬貨収納部天井面50US及び硬貨収納部床面50DSに対し、投入口傾斜角度θ3だけ傾斜させている。このとき、硬貨収納部天井面50USからのリブ60の上下方向の高さであるリブ高さH103は、リブ高さH3と同様に、硬貨投入口156から硬貨CNが投入された際に、硬貨CNの投入経路よりも上側に退避する高さに設定されている。
それに加えて、図14に示したように、硬貨収納部天井面50USから、硬貨CNが投入口側内面50LSに当接している箇所までの、上下方向の高さである投入口側内面当接高さH4が、硬貨収納部天井面50USから正立状態の硬貨投入口156の下側の縁までの上下方向の距離である投入口下側縁天井面間距離H105よりも長くなるように、リブ高さH103が設定されている。このため、倒立状態の硬貨収納部124に収納された硬貨CNが硬貨投入口156から外部へ出そうになり投入口側内面50LSに当接した場合、硬貨CNにおける下面の投入口側内面50LS側の端部は、倒立状態の硬貨収納部124の硬貨投入口156における上側の縁よりも上側に位置する状態となる。
第2の実施の形態による回収カセット114は、硬貨投入口156の投入口幅方向を、投入方向に沿って見た際に、硬貨収納空間52に集積された硬貨CNの盤面に沿う方向に対し投入口傾斜角度θ3だけ傾斜させるようにした。このため回収カセット114は、倒立状態において回収カセット114が悪意を持って揺する等され、仮に硬貨CNの一部分が硬貨投入口156に引っ掛かったとしても、硬貨収納空間52から外部へ出にくくできる。これにより回収カセット114は、第1の実施の形態による回収カセット14と比較して、より一層セキュリティ性を向上させることができる。
その他、第2の実施の形態による回収カセット114は、第1の実施の形態による回収カセット14と同様の作用効果を奏し得る。
[3.他の実施の形態]
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、リブ60の下端部を前端部から後端部までに亘って硬貨収納部天井面50USと平行に水平方向に沿う直線状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、図7と対応する部材に同一符号を付した図15に示す回収カセット214の硬貨収納部224のように、リブ260の下端部を前端部から後端部までに亘って硬貨収納部天井面50USに対し傾斜した直線状としても良い。
その場合、第2の実施の形態において、例えば、左側面視でリブ260の下端部を前下がりとし硬貨投入口156を前上がりとする等、左側面視における水平方向に対するリブ260の下端部が沿う方向と硬貨投入口156の投入口幅方向の方向とを交差させても良い。その場合、第2の実施の形態と比較して、硬貨投入口156から硬貨CNが外部へより一層出にくくできる。
また、リブ60の下端部を前端部から後端部までに亘って硬貨収納部天井面50USに沿う水平方向に対し凹凸する等変形した形状としても良い。又は、リブ60の下端部を、前後方向の中央部が下側へ突出するような湾曲形状や、V字形状等としても良い。その場合、倒立状態において左側面視で硬貨CNが硬貨投入口56の投入口幅方向に対し傾斜し、硬貨CNが硬貨投入口56から外部へより一層出にくくすることができる。さらに、リブ60の下端部を、前後方向の中央部が上側へ凹むような湾曲形状やV字形状等としても良い。
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、リブ60を正面視で長方形状とし下端部を矩形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、図9と対応する部材に同一符号を付した図16に示す硬貨収納部324のように、例えば、リブ360の下端部が先細りの三角形状になるように、投入口側内面50LS側を、下方向に向かうに連れて右方向へ向かうように、硬貨収納部天井面50USに対し直交する方向である鉛直方向に対し傾斜させても良い。硬貨収納部324は、リブ360のリブ高さH3をリブ60と同等とした場合、倒立状態においてリブ360により硬貨CNにおける投入口側内面50LSを持ち上げる機能を硬貨収納部24と同等に保ちつつ、正立状態において硬貨CNの投入経路からリブ360をリブ60よりも一層退避させることができ、硬貨CNの投入容易性を向上させることができる。又は、硬貨収納部324は、リブ高さH3をリブ60よりも高くした場合、倒立状態においてリブ360により硬貨CNにおける投入口側内面50LSを持ち上げる機能を硬貨収納部24よりも高めつつ、正立状態において硬貨CNの投入経路からリブ360をリブ60と同様に退避させることができ、硬貨CNの投入容易性を保つことができる。さらに、リブ60の下端部を、正面視で湾曲形状等、他の種々の形状としても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、リブ60を左側面視で長方形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、リブ60を左側面視で例えば台形や三角形等、種々の形状としても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、リブ60を左側面視で硬貨収納部後側内面50BSから硬貨収納部前側内面50FSまでに亘って連続的に前後方向に沿って形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、リブ60と、硬貨収納部後側内面50BS又は硬貨収納部前側内面50FSの少なくとも何れか一方との間に隙間を形成しても良い。又は、硬貨収納部後側内面50BSから硬貨収納部前側内面50FSまでの間でリブ60を離散的に形成しても良い。その場合、隣接するリブ60同士の間の隙間を最小径硬貨の直径よりも狭くすることが好ましい。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、1本のリブ60を形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、2本以上の任意の本数のリブ60を形成しても良く、複数のリブ60の互いの高さを異なるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、リブ60を前端部から後端部までに亘って前後方向に沿って直線状に形成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、リブ60を前後方向に対し傾斜させて形成したり、前後方向に対し凹凸する等変形させて形成したりしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態において、(1)式を、H3<H2+(T+C1)tanθとしても良い。この場合、硬貨CNがリブ60に当接しつつ移動する可能性はあるものの、硬貨投入口56から硬貨CNが投入されることができる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、硬貨収納部天井面50USから下方向の硬貨収納空間52に向かって、硬貨収納部天井面50USに接続されるようにリブ60を突出させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、硬貨収納部前側内面50FS、硬貨収納部後側内面50BS、投入口対向側内面50RS又は投入口側内面50LSの何れか1つの面か、又は複数の面から、硬貨収納空間52に向かってリブ60を突出させても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、硬貨収納部天井面50USを水平方向に沿う平坦面形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、硬貨収納部天井面50USを左側面視で水平方向に対し傾斜した平坦面形状としても良い。また、硬貨収納部天井面50USを平坦面に対し凹凸する等変形した形状としても良い。
さらに上述した実施の形態においては、回収カセット14又は114において紙幣収納部22と一体に設けられた硬貨収納部24又は124に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、単独で設けられた硬貨CNを収納する硬貨収納部に本発明を適用しても良い。又は、例えば、貯金箱等、硬貨投入口を介し外部から硬貨収納空間へ硬貨CNを投入可能な他の種々の機器に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣入出金装置1に1個の紙幣収納庫12を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣入出金装置1に2個以上の任意の個数の紙幣収納庫12を設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、投入された紙幣を取り込んで搬送部へ繰り出す紙幣入金部と、出金すべき紙幣を集積する紙幣出金部とが一体化した紙幣入出金部6を紙幣入出金装置1に設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣入金部と紙幣出金部とを別体で紙幣入出金装置1に設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、レジ係員により操作される精算機である釣銭機の紙幣入出金装置1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、顧客自身により操作されるセルフ精算機やセミセルフ精算機の紙幣入出金装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等のレジ精算場において使用されるPOSレジに接続され紙幣の入出金処理を行う釣銭機の紙幣入出金装置1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、銀行内において使用される自動テラー現金預払機(窓口端末)等の銀行員が使用する端末の種々の装置に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態にも本発明の適用範囲が及ぶものである。また、本発明は、上述した各実施の形態及び上述した他の実施の形態のうち任意の実施の形態に記載された構成の一部を抽出し、上述した実施の形態及び他の実施の形態のうちの任意の実施の形態の構成の一部と置換・転用する場合や、該抽出された構成の一部を任意の実施の形態に追加する場合にも本発明の適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、硬貨収納筐体としての硬貨収納部筐体50と、硬貨投入口としての硬貨投入口56と、硬貨収納部天井面としての硬貨収納部天井面50USと、姿勢傾斜部としてのリブ60とによって、貨幣保管庫としての硬貨収納部24を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる硬貨収納筐体と、硬貨投入口と、硬貨収納部天井面と、姿勢傾斜部とによって、貨幣保管庫を構成しても良い。
本発明は、紙幣等の媒体を搬送すると共に判別する種々の搬送装置でも利用できる。
1……紙幣入出金装置、2……紙幣入出金口、4……釣銭制御部、6……紙幣入出金部、10……鑑別部、12……紙幣収納庫、14、114……回収カセット、15……紙幣収納空間、16……リジェクト紙幣収納部、17……回収紙幣収納部、18……リジェクトステージ、19……スライドレール、20……釣銭機筐体、20L……釣銭機筐体左側壁、22……紙幣収納部、24、124、224、324……硬貨収納部、30……リジェクト紙幣収納空間、32……回収ステージ、34……回収紙幣収納空間、40……紙幣取出開口、42……全体収納扉、50……硬貨収納部筐体、50U……硬貨収納部筐体天板、50D……硬貨収納部筐体底板、50R……硬貨収納部筐体右側板、50L……硬貨収納部筐体左側板、50F……硬貨収納部筐体前側板、50US……硬貨収納部天井面、50DS……硬貨収納部床面、50RS……投入口対向側内面、50LS……投入口側内面、50FS……硬貨収納部前側内面、50BS……硬貨収納部後側内面、52……硬貨収納空間、54……硬貨取出開口、56、156……硬貨投入口、56a……硬貨投入口外側上側縁、56b……硬貨投入口内側下側縁、60……リブ、W……硬貨収納空間幅、C1……投入口側内面リブ間隔、C2……投入口対向側内面リブ間隔、T……投入口板厚、H1……投入口開口高さ、H2……投入口上側縁天井面間距離、θ……最厚硬貨投入時角度、H3、H103……リブ高さ、θ2……倒立時硬貨集積角度、H4……投入口側内面当接高さ、H5……投入口下側縁天井面間距離、θ3……投入口傾斜角度。

Claims (13)

  1. 内部に硬貨を収納する硬貨収納空間が形成された硬貨収納筐体と、
    前記硬貨収納筐体における投入口側板に形成され前記硬貨収納空間と前記硬貨収納筐体の外部とを連通させる硬貨投入口と
    を有する貨幣保管庫において、
    前記貨幣保管庫の正立状態において前記硬貨収納空間の上側に設けられた硬貨収納部天井面と、
    前記硬貨収納部天井面から前記硬貨収納空間へ向かう方向に延在して設けられ、前記貨幣保管庫の倒立状態において、前記硬貨収納空間に収納された前記硬貨を、前記硬貨における前記硬貨投入口側の端部が前記硬貨投入口における前記硬貨収納部天井面から離隔する側の縁よりも前記硬貨収納部天井面から離隔する側に位置する姿勢にする姿勢傾斜部と
    を有する貨幣保管庫。
  2. 前記投入口側板の内壁面である投入口側内面と対向する投入口対向側内面
    をさらに有し、
    前記投入口側内面と前記姿勢傾斜部との間隔である投入口側内面姿勢傾斜部間隔は、前記貨幣保管庫において取り扱われる前記硬貨のうち最も直径が短い硬貨である最小径硬貨の半径よりも短く、
    前記投入口対向側内面と前記姿勢傾斜部との間隔である投入口対向側内面紙幣傾斜部間隔は、前記最小径硬貨の直径よりも短い
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  3. 前記投入口側内面姿勢傾斜部間隔を投入口側内面姿勢傾斜部間隔C1とし、
    前記硬貨収納部天井面から前記硬貨投入口における前記硬貨収納部天井面側の縁までの上下方向の距離を投入口上側縁天井面間距離H2とし、
    前記硬貨投入口の高さを投入口開口高さH1とし、
    前記貨幣保管庫の倒立状態において、前記硬貨が前記姿勢傾斜部に載り前記投入口側内面に前記硬貨が当接した際の、前記硬貨収納部天井面に対する前記硬貨の盤面の角度を倒立時硬貨集積角度θ2とすると、
    前記硬貨収納部天井面から前記姿勢傾斜部の先端までの高さである姿勢傾斜部高さH3は、以下の式を満たす
    H3>H2+H1-C1×tanθ2
    請求項2に記載の貨幣保管庫。
  4. 前記姿勢傾斜部は、
    前記貨幣保管庫において取り扱われる前記硬貨のうち最も厚さが厚い硬貨である最厚硬貨が、前記硬貨収納筐体の外部から前記硬貨投入口を介し前記硬貨収納空間へ投入される際の投入経路よりも前記硬貨収納部天井面側へ退避している
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の貨幣保管庫。
  5. 前記投入口側板の内壁面である投入口側内面と前記姿勢傾斜部との間隔を投入口側内面姿勢傾斜部間隔C1とし、
    前記投入口側板における前記硬貨投入口の厚さを投入口板厚Tとし、
    前記硬貨収納部天井面から前記硬貨投入口における前記硬貨収納部天井面側の縁までの上下方向の距離を投入口上側縁天井面間距離H2とし、
    前記最厚硬貨が、前記硬貨収納部天井面に対し最も傾斜した状態で前記硬貨投入口に投入される際の、前記硬貨収納部天井面に対する前記最厚硬貨の盤面の角度を最厚硬貨投入時角度θとすると、
    前記硬貨収納部天井面から前記姿勢傾斜部の先端までの高さである姿勢傾斜部高さH3は、以下の式を満たす
    H3≦H2+(T+C1)tanθ
    請求項4に記載の貨幣保管庫。
  6. 前記姿勢傾斜部における前記硬貨収納空間側の端部は、前記硬貨投入口側が、前記硬貨収納部天井面に直交する方向に対し前記硬貨の投入経路から退避するように傾斜する
    請求項4に記載の貨幣保管庫。
  7. 前記硬貨投入口は、前記硬貨収納部天井面と平行である
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  8. 前記硬貨投入口は、前記硬貨収納部天井面に対し傾斜する
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  9. 前記姿勢傾斜部における前記硬貨収納空間側の端部は、前記硬貨収納部天井面と平行である
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  10. 前記姿勢傾斜部における前記硬貨収納空間側の端部は、前記硬貨収納部天井面に対し傾斜する箇所を含む
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  11. 前記姿勢傾斜部は、前記硬貨収納部天井面から前記硬貨収納空間へ向けて突出する
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  12. 前記硬貨投入口は、前記貨幣保管庫が紙幣ユニットに設けられた状態において、前記紙幣ユニットから外部に露出する側面に設けられる
    請求項1に記載の貨幣保管庫。
  13. 前記貨幣保管庫は、前記紙幣ユニットに対し着脱可能に設けられ、
    前記紙幣ユニットは、筐体に対し収納又は引き出し可能に設けられ、
    前記貨幣保管庫は、前記紙幣ユニットが前記筐体から引き出された状態において前記紙幣ユニットから取り外し可能であり、
    前記硬貨投入口は、前記紙幣ユニットが前記筐体から引き出された状態において、外部に露出する
    請求項12に記載の貨幣保管庫。

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