JP2023117823A - 画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】異なるサイズのシートを含む複数のシートの画像形成が連続して実行される場合において、静音化と生産性との両立を図ること。【解決手段】制御部は、第2サイズのシートの画像形成に連続して第1サイズのシートの画像形成が実行される場合には、第2サイズのシートに対する搬送速度を第2搬送速度に設定し(S12)、第1サイズのシートに対する搬送速度を第1搬送速度に設定して処理装置への搬送が完了するまでに要する第1時間を算出し(S17)、第1サイズのシートに対する搬送速度も第2搬送速度に設定して処理装置への搬送が完了するまでに要する第2時間を算出し(S18)、第1時間と第2時間とのうちの短い時間となる方で第1サイズのシートに対する搬送速度を設定する(S19,S20)。【選択図】図9

Description

本発明は、処理装置に接続される画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
一般に、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、シートの進行方向を反転することでシートの表裏を反転する反転機構を備えたものが知られている。このような反転機構を備えた画像形成装置は、シートの進行方向を反転させるため、シートを任意の位置まで搬送したところで一度停止し、その後逆方向にシートをスイッチバックさせる。シートをスイッチバックさせるときは、先行のシートと後続のシートが衝突せずにすれ違うようにするため、画像形成部(定着部)を抜けたシートの搬送速度を増速させることがある。
しかしながら、シートの搬送速度を高速にしたままシートを装置外部に排出すると、騒音が大きくなるという問題がある。昨今のオフィス等においては静音化が要望されており、例えばブルーエンジェル等の規格においても製品モデルに適した騒音規格を満たすことが要望されている。このため、装置外部にシートを排出するタイミングでシートの搬送速度を低速にすることで静音化を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
一方、画像形成装置には、ステイプルや折り等の処理を施す例えばフィニッシャーや折り装置等の処理装置が接続されることがある。このようなシステムにおいて、処理装置は、ジャム等の発生を防止するため、画像形成装置からシートを受け取るときの搬送速度を、画像形成装置の排出速度と同一となるように調整している(特許文献2参照)。
特開2006-182475号公報 特開2007-102192号公報
ところで、反転機構で反転したシートをそのまま(両面搬送路等に送ることなく)排出する場合、シートの後端が反転機構を抜ける前に装置外部に排出することになるため、反転機構によるシートの搬送速度で装置の外部に排出されることになる。このとき、シートを排出するときの搬送速度を、シートのサイズ(特にシートの搬送搬送方向長さ)に基づいて設定することが考えられる。例えば、A3等のラージサイズのシートは、反転排出時に先行のシートと後続のシートの衝突を避けるため、高速な搬送速度を設定する。一方、A4等のスモールサイズのシートは、反転排出時に搬送速度を低下させても先行のシートと後続のシートの衝突を避け、かつ生産性も維持できるため、低速な搬送速度を設定する。これにより、生産性と静音化を両立させることが考えられる。
しかしながら、このようにシートのサイズによって反転排出時の搬送速度を設定すると、異なるサイズのシートを連続して画像形成する場合、サイズの異なるシートごとに反転排出時の搬送速度が変わることになる。処理装置が接続されていない画像形成装置では、反転排出時の搬送速度がシートごとに変わったとしても特に問題となることはない。しかし、処理装置が接続された画像形成装置では、シートごとに反転排出時の搬送速度が変わると、次のような課題が生じる。
処理装置は、上述の通り、シートの受取時の搬送速度を画像形成装置の排出時の搬送速度と同一となるように調整している。処理装置は、画像形成装置とは別の独立駆動システムとなっていることから、画像形成装置においてシートのサイズが変わる度に排出時の搬送速度が変わると、その都度処理装置の搬送速度の変速処理を行わなければならない。その結果、搬送速度の切り替えに伴いダウンタイムが発生し、生産性が低下する。
そこで本発明は、異なるサイズのシートを含む複数のシートの画像形成が連続して実行される場合において、静音化と生産性との両立を図ることが可能な画像形成装置、及び画像形成システムを提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、処理装置を接続することが可能な画像形成装置であって、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像形成されたシートの表裏を反転させ、反転後のシートを前記処理装置に搬送する搬送部と、前記画像形成部により画像形成が行われるシートのサイズの情報に基づいて、前記シートを前記処理装置に搬送するときの搬送速度を設定し、設定した搬送速度でシートが前記処理装置に搬送されるよう前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、搬送方向におけるシートの長さが第1長さである第1サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を第1搬送速度に設定し、搬送方向におけるシートの長さが前記第1長さより短い第2長さである第2サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度より低速な第2搬送速度に設定し、前記第2サイズのシートの画像形成に連続して前記第1サイズのシートの画像形成が実行される場合には、前記第2サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度に設定して前記処理装置への搬送が完了するまでに要する第1時間を算出し、前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度も前記第2搬送速度に設定して前記処理装置への搬送が完了するまでに要する第2時間を算出し、前記第1時間と前記第2時間とのうちの短い時間となる方で前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を設定する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明の一態様は、処理装置を接続することが可能な画像形成装置であって、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像形成されたシートの表裏を反転させ、反転後のシートを前記処理装置に搬送する搬送部と、前記画像形成部により画像形成が行われるシートのサイズの情報に基づいて、前記シートを前記処理装置に搬送するときの搬送速度を設定し、設定した搬送速度でシートが前記処理装置に搬送されるよう前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、搬送方向におけるシートの長さが第1長さである第1サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を第1搬送速度に設定し、搬送方向におけるシートの長さが前記第1長さより短い第2長さである第2サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度より低速な第2搬送速度に設定し、前記第2サイズのシートの画像形成に連続して前記第1サイズのシートの画像形成が実行される場合には、前記第2サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートが連続する枚数が設定枚数以上であるときは、その設定枚数以上で連続する前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートが連続する枚数が設定枚数未満であるときは、その設定枚数未満で連続する前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定する、ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によると、第1サイズのシートと第2サイズのシートとを含む複数のシートの画像形成が連続して実行される場合において、静音化と生産性との両立を図ることができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す模式図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置と処理装置とを備える画像形成システムを示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成システムにおいてシート同士の間隔が狭い状態で搬送する場合を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成システムにおいてシート同士の間隔が広い状態で搬送する場合を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の反転排出部を示す断面図である。 (a)は反転排出部にシートが搬送されてきた状態を示す図である。(b)は反転前のシートがフラッパを通過する状態を示す図である。(c)は反転するシートを停止した状態を示す図である。(d)は反転後のシートがフラッパを通過する状態を示す図である。 (a)は搬送速度が遅い場合に先行のシートが反転するときの状態を示す図である。(b)は搬送速度が遅い場合に先行のシートが反転後に排出される途中のときの状態を示す図である。(c)は搬送速度が遅い場合に先行のシートに後続のシートが干渉した状態を示す図である。(d)は搬送速度が速い場合に先行のシートが反転するときの状態を示す図である。(e)は搬送速度が速い場合に先行のシートが反転後に排出される途中のときの状態を示す図である。(f)は搬送速度が速い場合に先行のシートと後続のシートとがすれ違う状態を示す図である。 第1の実施の形態に係る反転排出部の排出速度の設定制御を示すフローチャートである。 A4サイズのシートに連続して2枚のA4Rのシートを搬送する際において搬送速度を変速して搬送する場合のシーケンスを示す図である。 A4サイズのシートに連続して2枚のA4Rのシートを搬送する際における搬送速度を変速せずに搬送する場合のシーケンスを示す図である。 シートの種別とサイズと排出速度と生産性との関係が記録されたメディアテーブルの一例を示す図である。 第1ページP1~第3ページPのQUEの生成状態と、そのステータスS=1を示す図である。 第2の実施の形態に係る反転排出部の搬送速度の設定制御を示すフローチャートである。
<第1の実施の形態>
以下、図1乃至図13を用いて第1の実施の形態について説明する。
[画像形成装置]
まず、図1を用いて画像形成装置の構成について説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真方式のカラープリンタの一例である。画像形成装置100は、装置本体100Aの内部に、大まかに、シートに画像を形成する画像形成部100B、シートを画像形成部100Bに給送するシート給送部100C、画像が形成されたシートを反転して排出可能な反転排出部100Dを備えている。
図1に示すように、画像形成部100Bは、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の画像形成プロセス部と、中間転写ベルト7を有する中間転写部と、定着装置12を有する定着部とを備えている。各色の画像形成プロセス部は、レーザスキャナ1Y,1M,1C,1Kを有する。また、各色の画像形成プロセス部は、感光ドラム2Y,2M,2C,2K、帯電ローラ3Y,3M,3C,3K、現像装置4Y,4M,4C,4K、現像スリーブ5Y,5M,5C,5K、クリーナ6Y,6M,6C,6Kを有する。また、各色の画像形成プロセス部は、一次転写ローラ8Y,8M,8C,8Kを有する。
レーザスキャナ1Y,1M,1C,1Kは、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置の一例である。また、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kは、像担持体の一例であり、外周面が帯電された後、レーザスキャナ1Y,1M,1C,1Kに入力された画像信号に応じたレーザ光が照射される。帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kは、各感光ドラム2の表面を一様に帯電する帯電部の一例である。現像装置4Y,4M,4C,4Kは、トナーを用いて感光ドラム2Y,2M,2C,2Kにトナー像を現像する現像部である。現像スリーブ5Y,5M,5C,5Kは、現像装置4内に回転可能に設けられる現像剤担持体である。現像スリーブ5は、各感光ドラム2の表面に対して各色の現像剤(トナー)を搬送する。クリーナ6Y,6M,6C,6Kは、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面をクリーニングするクリーニング部である。
中間転写ベルト7は、感光ドラム2Y,2M,2C,2K上のトナーが転写される中間転写ベルトであり、駆動ローラ9、テンションローラ36a,36b,36c,36d、内転写ローラ27により図1の時計回り方向に回転可能に張架されている。中間転写ベルト7の内周面側には、各感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの表面に対向して設けられた一次転写ローラ8Y,8M,8C,8Kが設けられている。クリーナ10は、中間転写ベルト7の外周面をクリーニングするクリーニング部である。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト7の外周面側で内転写ローラ27に対向して設けられた二次転写部である。
定着装置12は、シートに形成されたトナー像を熱定着する定着部である。定着装置12は、中空状に形成され、内部にヒータ等を備えて加熱する加熱ローラ13と、加熱ローラ13に対して加圧するように接して定着ニップを形成する加圧ローラ14と有する。
一方、シート給送部100Cにおいて、給送カセット15a,15b,15c,15dは、画像形成装置100本体内に着脱可能に設けられて記録材としてのシート16a,16b,16c,16dを収納する収納部である。本実施の形態では、給送カセット15aには、「給送段1」の識別番号が設定されており、A4サイズの普通紙が収納されている。また給送カセット15bには、「給送段2」の識別番号が設定されており、A4Rの普通紙が収納されている。また給送カセット15cには、「給送段3」の識別番号が設定されており、A3サイズの普通紙が収納されている。また給送カセット15dには、「給送段4」の識別番号が設定されており、A3サイズの普通紙が収納されている。本実施の形態において、A3シートは、搬送方向におけるシート長さが第1長さの第1サイズのシートの一例である。またA4シート、A4Rシートは、搬送方向におけるシート長さが第1長さより短い第2長さの第2サイズのシートの一例である。
なお、給送カセット15a~15dを代表して給送カセット15を用いて説明する場合もある。また、画像形成装置100の装置本体100Aの外部に図示しないオプション給送カセットを設ける場合もある。また、上記給送カセット15a~15dに収納されたシートのサイズは一例であって、これらのサイズに限らず、また、どのカセットにどのサイズのシートを収納してもよい。
シート給送部100Cにおいて、給送ローラ17a,17b,17c,17dは、シートを画像形成部100Bに向けて給送する給送ローラである。なお、給送ローラ17a~17dを代表して給送ローラ17を用いて説明する場合もある。18はレジストレーションローラ(以下、レジストローラ)である。19は、レジスト前ローラである。20a,20b,20c,20dは、中間搬送ローラである。なお、中間搬送ローラ20a~20dを代表して中間搬送ローラ20を用いて説明する場合もある。
一方、反転排出部100Dにおいて、排出ローラとしての外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bは、反転ローラとしての反転上ローラ22a及び反転下ローラ22bにより進行方向が反転したシートを機外に排出するローラ対である。また、外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bは、画像形成装置100に処理装置が接続されている場合に、受け取ったシートを処理装置に受け渡す。反転上ローラ22a及び反転下ローラ22bは、定着装置12によりトナー像を定着したシートの進行方向を反転する正逆転可能なローラである。そして、23a,23,b,23c,23dは、反転排出部100Dにおいて反転されたシートを画像形成部100Bに再搬送するための両面搬送ローラである。なお、本実施の形態において、反転排出部100D(反転上ローラ22a、反転下ローラ22b、外排出ローラ21a、外排出前ローラ21b等)は、画像形成されたシートの表裏を反転させ、反転後のシートを搬送する搬送部の一例である。
[画像形成動作]
続いて、図1に示す画像形成装置100における画像形成動作について説明する。なお、説明の都合上、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kを代表して感光ドラム2、帯電ローラ3Y,3M,3C,3Kを代表して帯電ローラ3等、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色を表す添え字を省略して説明する場合もある。また、他の画像形成部100Bの各部についても同様である。
各感光ドラム2は、アルミシリンダの外周に有機光導電層を塗布して構成され、図示しない駆動源となるモータの回転駆動力が伝達されて図1の反時計回り方向に回転する。このモータは、各感光ドラム2を画像形成動作に応じて図1の反時計回り方向に回転させる。図1の反時計回り方向に回転する各感光ドラム2の表面は、各帯電ローラ3により一様に帯電される。各帯電ローラ3により一様に帯電された各感光ドラム2の表面に対して図2に示すシステムコントローラ151から送られるイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の画像データに応じて各レーザスキャナ1からレーザ光1aが射出される。該レーザ光1aは、各感光ドラム2の表面上に照射されて選択的に露光され、静電潜像が形成される。各感光ドラム2の表面に形成された静電潜像に対して各現像スリーブ5の表面に担持された各色の現像剤(トナー)が供給されてトナー像として現像されて可視化される。
一方、中間転写ベルト7の外周面は、各感光ドラム2の表面に接触しており、画像形成時に駆動ローラ9により回転駆動されて図1の時計周り方向に回転する。このとき、各一次転写ローラ8にそれぞれ一次転写電圧が印加されて各感光ドラム2の表面に形成されたトナー像が順次、中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されて重畳される。なお、各クリーナ6は一次転写の後に各感光ドラム2の表面上に残った残トナーをクリーニングする。
中間転写ベルト7の外周面には、画像形成時に二次転写ローラ11が接触し、該二次転写ローラ11に二次転写電圧が印加される。これにより中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されたトナー像が該中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1に搬送されてきたシートに一括して二次転写される。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト7の外周面上に一次転写されたトナー像をシートに二次転写している間は、該中間転写ベルト7の外周面上に当接しているが、画像形成が終了すると中間転写ベルト7の外周面から離間する。なお、クリーナ10は、中間転写ベルト7の外周面上に残った残トナーをクリーニングする。これらの残トナーは、図示しない回収容器内に回収される。
トナー像が二次転写されたシートは、搬送ベルト28によりトナー像を上にして定着装置12に搬送される。定着装置12は、シートを搬送させながら転写されたトナー像を熱溶融してシートに定着させる。即ち、トナー像を担持したシートは、加熱ローラ13と加圧ローラ14とにより挟持搬送される過程において加熱及び加圧されてトナー像が熱溶融し、シートの表面に熱定着される。
[シートの搬送動作]
次に、画像形成装置100におけるシートの搬送動作について説明する。各給送カセット15a~15dから選択的に給送されるシートは、各給送ローラ17により繰り出され、図示しない分離部との協働により一枚ずつ分離給送される。給送されたシートは、各搬送ローラ29により挟持搬送されて搬送路31に合流する。その後、該搬送路31に設けられた各中間搬送ローラ20によりレジスト前ローラ19に向けて搬送され、更に、レジスト前ローラ19により挟持搬送されて、一旦停止しているレジストローラ18のニップ部にシートの先端部を付き当てる。そして、該シートが撓みつつ先端がレジストローラ18のニップ部に倣うことで斜行が補正される。
レジストローラ18は、各レーザスキャナ1から出射されるレーザ光1aが各感光ドラム2の表面に照射されて露光されるタイミングと同期をとって回転する。そして、レジストローラ18によりシートを挟持搬送して中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1へと送り出す。
中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11とによりシートを挟持搬送する。これにより中間転写ベルト7の外周面上のトナー像がシートに一括転写される。その後、搬送ベルト28によりトナー像を担持したシートを定着装置12に搬送する。シートに転写されたトナー像は、定着装置12により熱定着される。
[ストレート排出と反転排出]
定着装置12を通過したシートは、反転排出部100Dにより、搬送路32aを経由してストレート排出する場合と、或いは、搬送路32b、反転搬送路33、搬送路33aを経由して反転排出する場合と、両面搬送路35を経由して再搬送する場合とがある。
定着装置12を通過したシートをストレート排出する場合には、定着装置12を通過したシートを、搬送路32aを経由して外排出ローラ21aに受け渡す。一方、シートの表裏を反転して排出する場合には、定着装置12を通過したシートを、搬送路32bを経由して反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aに受け渡す。
(ストレート排出)
不図示のフラッパの回動により搬送路32aが選択されると、定着装置12を通過したシートは、搬送路32aを通過して外排出ローラ21aにより挟持されてトナー像が定着された面を上向きにして画像形成装置100の外部に排出される。或いは、外排出ローラ21aにより画像形成装置100の外部に排出されたシートは、後述する処理装置が接続されている場合にはその処理装置に受け渡され、綴じ処理や穴開け処理等の所定の処理が行われる。その後、画像形成動作を終了する。
(反転排出)
一方、シートの表裏を反転し、反転後のシートを機外に排出する場合には、定着装置12を通過したシート16は、搬送路32bを通過して反転搬送路33に導かれる。反転上ローラ22aは、正逆回転可能である。定着装置12を通過したシート16が搬送路32bを経由して反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aに到達する。すると、該反転上ローラ22aは、シートを挟持した状態で正回転駆動され、該シートの進行方向の後端部が該反転上ローラ22aの上流近傍に到達するまで反転搬送路33を図1の下方に向かって搬送される。
その後、反転上ローラ22aは、シートの進行方向の後端部を挟持した状態で逆回転駆動される。すると、シートは、反転搬送路33を搬送方向を反転して搬送路33aに導かれて外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bに受け渡される。
反転搬送路33から反転上ローラ22a及び外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bにより挟持されて搬送路33aを搬送されたシートは、トナー像が定着された面を下向きに反転させた状態で画像形成装置100の外部に排出される。或いは、外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bにより画像形成装置100の外部に排出されたシートは、後述する処理装置に受け渡たされて、綴じ処理や穴開け処理等の所定の処理が行われる。
(再搬送)
画像形成部100Bに再搬送してシートの両面に印刷する場合、第一面に画像形成されたシートが定着装置12を通過し、搬送路32bを通過して反転搬送路33に導かれる。そして、反転搬送路33に設けられた反転上ローラ22aと反転下ローラ22bに受け渡される。反転上ローラ22a及び反転下ローラ22bは、正逆回転可能である。
両面印刷時、反転搬送路33に導かれたシートの進行方向の後端を反転下ローラ22bの近傍まで搬送する。その後、反転下ローラ22bを逆回転駆動し、不図示のフラッパによりシートを両面搬送路35に導く。そして、両面搬送路35に設けられた両面搬送ローラ23a~23dへと受け渡す。このとき、画像形成されたシートの第一面が上向きで両面搬送路35内を搬送される。
両面搬送路35に設けられた両面搬送ローラ23a~23dにより搬送されるシートは、再び搬送路31に合流し、レジスト前ローラ19、レジストローラ18へと送り出される。両面搬送ローラ23dからレジスト前ローラ19に受け渡される際にシートの第二面が上向きになるようにシートの上下が反転される。
その後、シートは、レジストローラ18により挟持されて所定のタイミングで中間転写ベルト7の外周面と二次転写ローラ11との二次転写ニップ部N1へと搬送される。二次転写ニップ部N1において、中間転写ベルト7の外周面に担持されたトナー像がシートに二次転写された後、定着装置12によりトナー像がシートに熱定着される。その後、シートは搬送路32aに導かれ、外排出ローラ21aにより挟持搬送されて画像形成装置100の外部に排出される。或いは、後述する処理装置にシートを受け渡し、所定の処理を行った後、両面印刷動作を終了する。
[画像形成システム]
次に、本第1の実施の形態に係る画像形成システム200の構成、及びシートの搬送動作について図3乃至図5を用いて説明する。
図3に示すように、画像形成システム200は、画像形成装置100の排出口に、処理装置の一例であるインサータA3、折り機A2、フィニッシャーA1が連結して接続されている構成となっている。インサータA3から別途インサート用のシートを給送する場合には、インサータA3の上部にあるインサートシート積載部A30にインサート用のシートを載置しておくことで、給送を行うことが可能である。
また、画像形成システム200において、画像が形成されたシートは、フィニッシャーA1のいずれかの第1排出口A10、第2排出口A11、第3排出口A12に排出される。
図4は、A4サイズのシート16a(先行のシートP1)と、A4Rサイズのシート16b(後続のシートP2)を連続して排出するケースを示している。折り機A2の搬送ローラA26と搬送ローラA27とは、モータA25により駆動される。また、インサータA3の搬送ローラA36と搬送ローラA37とは、モータA35により駆動される。A4サイズのシート16a(先行のシートP1)が搬送ローラA36を抜けたタイミングでは、既に、次のシートであるA4Rサイズのシート16b(後続のシートP2)が搬送ローラA37に到達している。このため、モータA35の駆動速度を変更することはできない。これは、搬送ローラA36と搬送ローラA37とが、画像形成装置100の外排出ローラ21aと同じ速度になっていなければならず、各処理装置と画像形成装置100は、別々のCPUで制御されているためである。このように別々のCPUで制御されるシステムでは、CPU間の通信でデータのやり取りを行うため、同期を図ることが困難であり、同時にモータ変速することができない。
シート単位(ページ単位)で排出速度を変速する場合、各処理装置は、画像形成装置100の外排出ローラ21aの排出速度と同じ速度で受け取る必要がある。図4の例は、先行のシートP1と後続のシートP2同士の間隔(いわゆる紙間)(以下、「シート間隔」ともいう)が狭いことから、シート間隔での変速処理ができないパターンである。
一方、図5の例は、先行のシートP1と後続のシートP2のシート間隔が空いている例(連続して画像形成が行われない例)を記載している。図5の例では、先行のシートP1が搬送ローラA36を抜けたタイミングで、次の後続のシートP2が搬送ローラA37に到達していない。すなわち、先行のシートP1が搬送ローラA36を抜けたタイミングで、モータA35の速度を変速することで、次の後続のシートP2を受け取ることが可能となる。この例では、インサータA3の例を記載したが、折り機A2やフィニッシャーA1でも同様である。そして、画像形成装置100は、それぞれの処理装置で必要なシート間隔を空けてシートを搬送することで、連続プリントを可能としている。画像形成装置100は、処理装置で必要なシート間隔の情報を、後述するACC通信部171を介して取得する。
[反転排出部の詳細]
次に、画像形成装置100の反転排出部100Dの詳細な構成と、シートのサイズと排出速度との関係について、図6、図7(a)~(d)、図8(a)~(f)、図12を用いて説明する。
図6に示すように、上述のようにシートを反転して排出する場合、まず、シートが反転上ローラ22aと反転下ローラ22bに搬送されるように第1フラッパFL1を切換える。そして、シートが定着装置12(図1参照)を通過した位置PI1でシートを加速させ、反転上ローラ22aと反転下ローラ22bで反転搬送路33(図1参照)にシートを引き込む。そして、搬送方向を反転するために停止する位置(以下、「反転停止位置」という)PI2にシートの後端が到達したときにシートを停止させる。反転停止位置PI2でシートの後端が停止すると、不図示のモータは、反転上ローラ22a及び反転下ローラ22bを逆転駆動させ、外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21bにシートを搬送する。
ここで、図7(a)~(d)を用いて、反転時の搬送路の切り替えの仕組みを説明する。まず、シートを引き込む時は、第2フラッパFL2にシートPの先端が入ってくる(図7(a))。第2フラッパFL2にシートPの先端が入ってきたことで、フラッパ押えバネFL2sが図中左側に押し上げられる(図7(b))。そして、シートPが第2フラッパFL2を通過し、シートPの後端が反転停止位置PI2に到達した時点で、第2フラッパFL2は、フラッパ押えバネFL2sにより、図中右側に押し戻される(図7(c))。その後、反転上ローラ22aと反転下ローラ22bとが逆転駆動することで、搬送パスが切り替わり、外排出ローラ21a及び外排出前ローラ21b(図6参照)へとシート搬送される(図7(d))。
次に、図8を用いて、A4Rサイズのシート16b(先行のシートP1)に連続してA4サイズのシート16a(後続のシートP2)を搬送する場合における反転して排出する際の排出速度が違うケースでのシートの動きを説明する。図8(a)、図8(b)、図8(c)の例は、A4Rサイズのシート16b(先行のシートP1)が380mm/sの速度で反転排出し、次にA4サイズのシート16a(後続のシートP2)が反転部分に入ってくる場合を示している。逆に、図8(d)、図8(e)、図8(f)の例は、A4Rサイズのシート16b(先行のシートP1)が500mm/sの速度で反転排出し、次にA4サイズのシート16a(後続のシートP2)が反転部分に入ってくる場合の記載をしている。
図8(a)の時点で、反転停止位置PI2からのシート16b(先行のシートP1)の排出速度は、380mm/sで駆動を開始する。そして図8(b)の時点で、シート16b(先行のシートP1)が反転搬送路33を抜けていないにも関わらず、次のシート16a(後続のシートP2)が反転搬送路33に入ってきている。そして、図8(c)の時点で、反転上ローラ22aの箇所で、シート16a(後続のシートP2)が引きこめず座屈してしまっている。
逆に、図8(d)の時点で、反転停止位置PI2からのシート16b(先行のシートP1)の排出速度は500mm/sである。そして、図8(e)の時点で、シート16b(先行のシートP1)が、反転上ローラ22aを抜けており、次のシート16a(後続のシートP2)が反転搬送路33に搬送される。そして、図8(f)の時点で、反転上ローラ22aは、シート16a(後続のシートP2)が受け入れ可能な状態となる。
これは、反転排出動作時に、搬送方向のシートの長さ(以下、シート長という)によって反転搬送路33を抜ける時間が変わることが要因である。例えば、A3サイズ等のラージサイズのシートは、反転排出時に先行のシートと後続のシートとの衝突を避けるため、高速な排出速度(搬送速度)を設定して高生産性を維持している。一方、A4サイズ等のスモールサイズのシートは、反転排出時に排出速度(搬送速度)を落としたとしても高生産性を維持できるため、低速な排出速度(搬送速度)を設定して高生産性と静音化を両立させている。このように、画像形成装置100から排出される時のシートの搬送速度は、そのシート長によって決定される。反転排出動作において生産性100%を達成するためには、本実施の形態では、システムコントローラ151が図12を参照して給送カセットの情報やシートのサイズ情報を取得し、シートの坪量やサイズに応じて異なる排出速度(搬送速度)を設定可能である。
図12の例では、給送段1段目(給送カセット15a)には、A4サイズの普通紙が収納されており、低速排出をする場合、380mm/sの速度で生産性100%を実現することが可能である。給送段2段目(給送カセット15b)には、A4Rサイズの普通紙が収納されており、低速排出をする場合、500mm/sの速度で、生産性100%を実現することが可能である。また、給送段3段目(給送カセット15c)及び給送段4段目(給送カセット15d)には、A3サイズの普通紙が収納されており、低速排出と高速排出の速度はどちらも同じ642mm/sの速度で、生産性100%を実現することが可能である。
本画像形成装置100において生産性100%とは、A4サイズのシートの場合、70ppm(ppm=1分間あたりの出力枚数)であり、A4Rサイズのシートの場合、49.5ppmであり、A3サイズのシートの場合、35ppmである。このように本実施の形態では、シート長によって生産性が決まる。
[画像形成装置の制御系の構成]
ついで、画像形成装置100の制御系の構成の例について図2のブロック図を用いて説明する。制御部としてのシステムコントローラ151は、CPU151a、ROM151b、RAM151cを備える。またシステムコントローラ151は、画像処理部112、操作部152、アナログ・デジタル(A/D)変換器153、高圧制御部155、モータ制御装置157、センサ類159、ACドライバ160、ACC通信部171と接続される。システムコントローラ151は、接続された各ユニットとの間でデータやコマンドの送受信をすることが可能である。画像処理部112は、画像データの格納とデータ読み出しを行っており、COPY動作時の原稿読み取りデータ格納や、FAXやPDLといった画像データの受け取りと画像出力を、役割としている。
CPU151aは、ROM151bに格納されたプログラムを読み出して実行する。RAM151cは、各種データを記憶する揮発性メモリであり、高圧制御部155に対する設定値、モータ制御装置157に対する指令値及び操作部152から受信される情報等の各種データが記憶される。システムコントローラ151は、画像処理部112における画像処理に必要となる設定データを画像処理部112に送信する。更に、システムコントローラ151は、センサ類159からの信号を受信して、受信した信号に基づいて高圧制御部155の設定値を設定する。高圧制御部155は、システムコントローラ151によって設定された設定値に応じて、高圧ユニット156(帯電器、現像器、転写帯電器等)に必要な電圧を供給する。
モータ制御装置157は、CPU151aから出力された指令に応じて、各モータを駆動制御する。A/D変換器153は、定着ヒータ161の温度を検出するためのサーミスタ154が検出した検出信号を受信し、検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してシステムコントローラ151に送信する。システムコントローラ151は、A/D変換器153から受信したデジタル信号に基づいてACドライバ160の制御を行う。ACドライバ160は、定着ヒータ161の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ161を制御する。なお、定着ヒータ161は、定着処理に用いられるヒータであり、定着装置12の加熱ローラ13に内蔵される。
システムコントローラ151は、使用するシートの種類等の設定をユーザが行うための操作画面を、操作部152に設けられた表示部に表示する。システムコントローラ151は、ユーザが設定した情報を操作部152から受信し、ユーザが設定した情報に基づいて画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。また、システムコントローラ151は、画像形成装置の状態を示す情報を操作部152に送信する。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報を表示部に表示する。
また、システムコントローラ151は、処理装置であるフィニッシャーA1や、折り機A2や、インサータA3は、ACC通信部171を介して通信可能に接続されており、シート単位(ページ単位)でデータのやりとりを行う。このデータのやりとりによって、シート単位(ページ単位)での画像形成装置100の排出速度が通知される。
処置装置は、画像形成装置100から排出速度の通知を受け、それに応答して必要なシート間隔の通知を行う。画像形成装置100は、受け取ったシート間隔の通知の情報に従い、100%生産性のシート間隔と比較することで、作像タイミングを決定する。作像タイミングは、連続プリント時に、先行ページに対して必要なシート間隔が確保されるようにして決定される。そして、処置装置から通知された必要なシート間隔が、生産性100%の時よりもシート間隔が必要な場合には、その時間を待って作像を開始することで、処理装置に対して必要なシート間隔を保証している。
[排出速度の設定制御]
次に、本第1の実施形態の特徴部分であるシート(ページ)毎の排出速度の設定動作を図9乃至図13を用いて説明する。なお、図10及び図11は、A4サイズのシートに連続して2枚のA4Rのシートを搬送(印刷)する際のイベントシーケンスを示す図で、3ページのプリントが連続して実行される場合の図となっている。
図10及び図11に示すように、画像処理部112は、画像処理部112内に画像が格納されたことで、ページ情報の先行通知イベント(以降、事前情報通知と称する)をページ単位で、システムコントローラ151に通知する。また、事前情報通知には、給送元の情報、即ち、どの給送段(給送カセット)からシートを給送するかの情報が含まれている。システムコントローラ151は、受信した事前情報通知に含まれる給送段情報から、画像形成装置100から外部にシートを排出するときの排出速度を、図12の表を参照して設定する。画像処理部112は、事前情報通知の後、画像データを印字データとして転送できる状態になった時点で、ページ確定通知を、ページ単位で、システムコントローラ151に通知する。なお、画像メモリ(不図示)は、1ページ分しかないことから、印字データとして転送できるようになっているとは、画像メモリに画像データが展開されていることを示しており、画像転送が終わった時点で、次の画像データを展開する仕組みとなっている。
また、画像形成装置100は、設定した排出速度を処置装置(A1,A2,A3)にPaperLatch信号にて通知する。通知を受けた処理装置は、ページ単位での受取に対して、更にシート間隔を確保することが必要か否かを判断する。PaperLatch信号は、処置装置へ、排出予定のシート情報を通知するための信号となっており、処理装置への排出速度を通知することが可能となっている。処理装置は、さらにシート間隔を広げることが必要か否かの判断を行い、シート間隔を広げることが不要で待ち時間が不要な場合には、0というパラメータにてシステムコントローラ151に応答通知をする。シート間隔を広げることが必要で待ち時間が必要な場合は、必要な時間をパラメータとして通知する(通常は、msオーダーでの通知となる)。システムコントローラ151は、処理装置からのPaperLatch信号の応答信号を受け取り、待ち時間が0の場合には、即座に画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。待ち時間が必要な場合には、システムコントローラ151は、必要な時間が経過した後、画像処理部112へ画像転送開始イベントを通知する。
画像処理部112は、画像転送開始イベントを受け取ることで、画像データを印字データとして、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置(レーザスキャナ1Y,1M,1C,1K)(図1参照)に入力する。このことで、ページ単位の作像処理が、システムコントローラ151の指示にて実施される。
システムコントローラ151は、事前情報通知を受信すると、図13に示すように、RAM151cにページ単位のデータ(以降:QUEと称する)を生成する。図13における状態(A)は、第1ページP1のQUEが生成されて登録されている状態である。この状態から、状態(B)、状態(C)と状態が推移していくことで、第1ページP1のQUEの次に、第2ページP2、第3ページP3が生成されて繋がっていき、前後関係がわかる構成となっている。それぞれのQUEには、そのステータスを示す数字が更新されるようになっており、ステータスS=1は、事前情報通知を受信し、QUEが生成された状態である。ステータスS=2は、ページ確定情報を受信した状態である。ステータスS=3は、画像転送開始イベントを、状態(D)、状態(E)、状態(F)のように、ページ単位で、画像処理部112へ、通知した状態となっている。それぞれのQUEは、各ページのシートの排出が完了した時点で、状態(G)、状態(H)のように削除されていく。
以上を踏まえて、図9に示す排出速度の設定制御の説明を行う。図9に示す制御は、画像形成が行われるシートの情報を受け取り、その情報に基づいて各シートの排出速度を設定するときの制御である。この制御の各ステップは、システムコントローラ151により実行されるものである。
まず、ステップS11において、システムコントローラ151は、未処理の事前情報通知の有無を判断する。具体的には、システムコントローラ151は、事前情報通知のイベントを受信しておきながら、図13のようにQUEが生成されていないページがある場合に未処理の事前情報通知があると判断する。ステップS11の判断において未処理の事前情報通知のページがあると判断した場合に(S11のY)、ステップS12へと進み、システムコントローラ151は、QUEを生成し、そのページについてステータスS=1を設定する。また、システムコントローラ151は、そのQUEに対して、図12に示すテーブルからシートのサイズ情報に応じた排出速度を取得して、低速排出時の搬送速度を設定する。なお、ここで設定される排出速度(搬送速度)の情報は一時的に設定されるものであり、後述するステップS14~S20の処理が実行されることで設定が変更される場合もある。なお、ステップS11の判断において、システムコントローラ151は、処理をしていない事前情報通知のページがないと判断した場合に(S11のN)、ステップS13へと進む。
図10に示す場合、事前情報通知の1番目は、給送段が給送カセット15a(以降CST1と称する)となっているので、380mm/sを設定する(図12参照)。同様に、事前情報通知の2番目、3番目は、CST2の給送段になっているので、500mm/sを設定する(図12参照)。ステップS12の後は、ステップS13へ進み、確定ページがあるかどうかを判断する。確定ページは、前述したとおり、システムコントローラ151が、画像処理部112からページ確定通知を受信したかどうかで判断する。ステップS13の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112からページ確定通知を受信したと判断した場合には(S13のY)、ステップS14へと進む。ステップS14において、システムコントローラ151は、処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)の接続状態を確認し、処理装置が画像形成装置の排出口に接続されているか否かを判定する。ステップS14で、処理装置(A1,A2,A3のいずれか、または全て)が接続されていると判断した場合には(S14のY)、ステップS15へと進む。ステップS14で、処理装置(A1,A2,A3)が接続されていないと判断した場合には(S14のN)、上記ステップS11に戻る。
ステップS15において、システムコントローラ151は、ステップS13でページ確定したQUEに対して先行ページがあるかどうかを判断する。図13の例において、状態(A)の第1ページP1の場合は、先行ページがないと判断し、状態(B)の第2ページP2の場合は、先行ページとして第1ページP1があるため先行ページありと判断する。ステップS15において先行ページがあると判断した場合には(S15のY)、ステップS16へと進み、システムコントローラ151は、先行ページの排出速度と、現在の対象のページの排出速度を比較する。ステップS15において先行ページがないと判断した場合には(S15のN)、上記ステップS11に戻る。
ステップS16において、先行ページの排出速度と現在の対象のページの排出速度とが異なると判断した場合(S16のY)、ステップS17へと進む。ステップS16において、先行ページの排出速度と現在の対象のページの排出速度とが同じと判断した場合(S16のN)、上記ステップS11に戻る。
ステップS17において、システムコントローラ151は、事前情報通知時にQUEに設定された排出速度での排出完了となる第1時間T1を算出する。例えば図10の第2ページP2のQUEの場合は、事前情報通知時に設定されたCST2のA4Rサイズの低速排出の速度を参照して500mm/sに設定した場合の排出完了までに要する第1時間T1を算出する。即ち、この第1時間T1は、後述のA4サイズの低速排出の速度の380mm/sに設定した場合に比して排出速度を高速に設定した場合の排出完了である。つまり、この第1時間T1は、この時点でQUEに登録されている全てのシートがシートのサイズ通りの設定(図12参照)で排出完了するまで、換言すると、処理装置への搬送が完了するまでに要すると想定される時間である。
次にステップS18に進み、システムコントローラ151は、QUEの排出速度を先行ページの排出速度と同じ速度に変更した場合の排出完了まで、換言すると、処理装置への搬送が完了するまでに要する第2時間T2を算出する。図10の第2ページP2のQUEの場合、図12のメディアテーブルより、先行ページである第1ページP1がCST1のA4サイズであるので、A4サイズの低速排出の速度を参照して380mm/sに設定した場合の排出完了までの第2時間T2を算出する。即ち、この第2時間T2は、上述のA4Rサイズの低速排出の速度の500mm/sに設定した場合に比して排出速度を低速に設定した場合の排出完了である。この第2時間T2は、処理装置での搬送速度の切り替えを実施する場合に必要な待ち時間以外の要因でも可変する。例えば、反転排出の指定がある場合は、先行のシートの反転排出のため、次の後続のシートを受け入れ可能になるまでに要する待ち時間が発生することがある。また、シート間隔の調整などによりシート間隔が広がる場合なども考慮して算出される。
また、例えば図11の場合では、第2ページP2でシート間隔の調整を実施するケースを記述している。ページ確定通知2のときに、割込でシート間隔を調整しており、調整終了後には、第1ページP1に対して、調整時間が経過したことで、シート間隔が空いているというケースが発生する。このシート間隔が空いていることで、第2ページP2のPaperLatchの応答は、待ち時間0という応答がくることになり、変速可能と判断される。このケースは、低速排出速度のままで排出をして、第1ページP1の排出が行われた後に、排出速度の変更を実行したとしても、空いたシート間隔の中で対応することが可能となっている。このパターンでは、シート間隔の調整時間が、処理装置での速度変速の時間よりも大きいことを前提として記載しているが、PaperLatchのやり取りで、処理装置での速度変速で待ち時間が必要かどうかを判断してもよい。この場合は、PaperLatchのやり取りで、候補の排出速度を複数通知して、PaperLatchの応答で、それぞれに対して待ち時間を教えてもらうプロトコルにしてもよい。その場合は、確定した排出速度も処理装置に通知するプロトコルになる。
ステップS19では、システムコントローラ151は、ステップS17で算出した第1時間T1と、ステップS18で算出した第2時間T2とを比較する。第1時間T1は、事前情報通知時にQUEに設定された排出速度で排出完了する時間である。また、第2時間T2は、QUEの排出速度を先行ページの排出速度と同じ速度に変更した場合に排出完了する時間である。ステップS19において、第2時間T2が、第1時間T1より短い場合は(S19のY)、ステップS20に進み、QUEの排出速度を先行ページと同じ排出速度に変更する。図10の第2ページP2のQUEの場合は、図12のテーブルより、先行ページであるCST1のA4サイズの低速排出の速度を参照して380mm/sと設定し、ステップS11へと戻る。一方、ステップS19において、排出速度の切り替えを行わない場合の第2時間T2が排出速度の切り替えを行う場合の第1時間T1より長い場合は(S19のN)、QUEの排出速度の設定は変更せず、ステップS11へと戻る。
上記ステップS13の判断において、システムコントローラ151は、画像処理部112から、ページ確定通知を受信していないと判断した場合には、ステップS30へと進み、排出ページがあるかどうかを判断する。排出ページの有無判断は、処理装置からの排出完了の通知がきたかどうかで判断可能となっている。排出完了は、各ページ単位で通知されることで、正常に各ページが排出されたかどうかを判別することが可能となっている。ステップS30の判断において、システムコントローラ151は、排出ページがあると判断した場合には(S30のY)、ステップS31へと進み、図13の状態(F)から状態(G)への例のように、QUEデータを削除する。状態(G)の例では、ページ1が削除されている。なお、排出ページがないと判断した場合には(S30のN)、ステップS32に進む。
ステップS32においては、全てのページが画像形成装置100の外部に排出されたかどうかを判断する。全てのページが排出されたかどうかは、図13に示すQUEデータが全て無くなったことで判断が可能となっている。ステップS32の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排出されたと判断した場合には(S32のY)、ジョブを終了させる。逆に、ステップS32の判断において、システムコントローラ151は、全てのページが排出されていないと判断した場合には(S32のN)、ステップS11へと戻り、全てのページが排出されるまで以上の処理を繰り返す。
[第1の実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本第1の実施の形態では、シートの排出速度(外排出ローラ21aにより画像形成装置100の外部にシートを搬送するときの搬送速度)を、次のようにして決定する。まず、ステップS14で処理装置が接続されているか否かを判定する。処理装置が接続されていない場合(S14のN)、図12の表を参照してシート毎に設定されているシート情報に基づいて排出速度が決定する。ここで決定される排出速度は、そのシートに対応する複数の搬送速度のうちの低速な搬送速度である。本第1の実施の形態では、処理装置が接続されていないときは、生産性を100%達成可能なレベルにまで搬送速度を低速にすることで稼働音を小さくしている。従って、静音化を達成することができる。
一方、処理装置(A1~A3)が接続され(S14のY)、且つ、複数のシートに連続して画像形成が行われる場合、仮にシート毎に排出速度を切り替えると、処理装置で搬送速度の切り替えが発生してトータルの生産性が落ちてしまう。そこで本第1の実施の形態では、対象シートの排出速度を、先行のシートの排出速度と異なる場合にはそれらの排出速度と同一の排出速度に合わせるかどうかの判断を行う(S16、S17、S18、S19、S20)。具体的には、ステップS16で、対象シートの排出速度が先行のシートの排出速度と異なると判断した場合、事前情報通知時にQUEに設定された排出速度の場合の排出完了となる第1時間T1を算出する(S17)。また、先行のシートの排出速度と同じ速度に変更することによって、処理装置で搬送速度の切り替えが行われないようにした場合の排出完了となる第2時間T2を算出する(S18)。そして、先行のシートの排出速度と同じ速度に設定した場合の排出完了となる第2時間T2が、排出速度を変更しない場合の排出完了となる第1時間T1よりも短いと判断する(S19のY)。この場合、QUEの排出速度を、先行のシートの排出速度と同じ速度に変更する(S20)。
このように、シート長が異なるサイズのシートを連続してプリントする場合に、先行のシートの排出速度と同一の排出速度となるように制御するかどうかを判断し、排出完了までの時間がより短くなるように排出速度を制御する。これによって、システム全体での生産性の低下を防止できる。
例えば、処理装置が接続された画像形成装置において、第1長さのサイズのシートの一例であるA3サイズのシートのみを連続してプリントする場合、第1搬送速度の一例である642mm/sを設定する。また、第2長さのサイズのシートの一例であるA4サイズのシートのみを連続してプリントする場合、第2搬送速度の一例である380mm/sを設定する。また、第2長さのサイズのシートの他の例であるA4Rサイズのシートのみを連続してプリントする場合、第2搬送速度の他の例である500mm/sを設定する。
また、A4サイズのシートの後にA3サイズのシートを連続してプリントする場合には、A3サイズのシートの排出速度を第1搬送速度である642mm/sに設定するか、第2搬送速度の一例である380mm/sに設定するかを判定する。即ち、それぞれの排出完了となる時間を算出し比較することで判断する。第1搬送速度である642mm/sに設定した場合、先行のシートであるA4サイズのシートが380mm/sで搬送されているため、処理装置の搬送速度の切り替え待ち時間が発生する。この待ち時間に、642mm/sでシートを搬送して排出までにかかる時間を加算することで排出完了となる第1時間T1が算出できる。一方、第2搬送速度の一例である380mm/sに設定した場合、処理装置の搬送速度の切り替え待ち時間は発生せず、380mm/sでシートを搬送して排出までにかかる時間のみが排出完了となる第2時間T2になる。この第1時間T1と第2時間T2を比較して、第2時間T2が短い場合、A3サイズのシートの排出速度を380mm/sに設定する。
このようにサイズ混載の画像形成ジョブを連続してプリントする場合、処理装置での変速処理などによる要因を考慮した排出完了までの時間が短くなる方を選択して排出速度を決定する。この結果、異なるサイズのシートを連続して画像形成する場合に、高生産性を実現させることができる。一方で、処理装置が接続されていない場合には、各シートに最適な排出速度が設定されるので、生産性を損なうことなく静音化を実現することもできる。
<第2の実施の形態>
続いて、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について、図14を用いて説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様な部分に同符号を用いて、その説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、排出速度を変更する場合と同じにする場合とで排出完了となる時間を算出して排出速度を切り替えるか否かを判断する制御を例示した。これに比して、本第2の実施の形態では、先行のページと排出速度が異なるシートの枚数に基づいて排出速度を切り替えるか否かを判断する制御を用いたものである。
図14の制御は、先行のページと排出速度が異なるシートの連続枚数に基づいてシートの排出速度を設定するときの制御を示すものである。この図14における各ステップは、同様にシステムコントローラ151により実行されるものである。なお、ステップS51~S56までは図9のステップS11~S16までと同一であり、また、ステップS60~S62までは図9のステップS30~S32までと同一であるため、その説明を省略する。
本第2の実施の形態におけるステップS57では、QUEを参照して、現在のページと同じ排出速度のシートの連続枚数が閾値H未満(つまり設定枚数未満)かどうかを判断する。閾値Hは、排出速度を切り替えることにより発生する処理装置の搬送速度の切り替え待ち時間や排出速度の差異などを考慮して、排出速度を切り替えない方が排出完了までの時間が短くなる枚数に予め設定されている。本第2の実施の形態では、例えば閾値H=2とする。ステップS57において、現在のページと同じ排出速度のシートの連続枚数が閾値H未満の枚数だった場合(S57のY)、ステップS58に進み、QUEの排出速度を先行ページの排出速度と同じ速度に変更する。現在のページと同じ排出速度のシートの連続枚数が閾値H未満の枚数ではない(つまり設定枚数以上である)場合(S57のN)、QUEの排出速度の設定は変更せず、ステップS51へと戻る。
以上のように本第2の実施の形態においては、シート長の異なるサイズのシートを連続してプリントする場合に、先行のシートの排出速度と同一の排出速度となるように制御するか否かを判断し、排出完了までの時間がより短くなるように排出速度を制御する。これによって、システム全体での生産性の低下を防止できる。
例えば、A4サイズのシートを連続プリント中にA3サイズのシートが割り込みでプリントされる場合に、事前情報に基づき排出速度を設定すると、A4サイズのシートの排出速度は380mm/sで、A3サイズのシートの排出速度は642mm/sである。そのため、380mm/sから642mm/sへ排出速度を切り替えた後、再度642mm/sから380mm/sへと排出速度を切り替えることになる。例えばA3サイズのシートが1枚だけだった場合、閾値H=2未満であるため、A3サイズのシートの排出速度を380mm/sに変更する。この場合、排出速度の切り替えの必要が無いため、高い生産性を実現することができる。一方、A3サイズのシートの連続枚数が増えるにつれ、排出速度の切り替えがない代わりに排出速度を380mm/sと低速にしているため、排出完了までの搬送時間が延びてしまう。よって、A3サイズのシートが閾値H以上連続する場合は、先行シートの排出速度に変更しない。これによって、システム全体での生産性の低下を防止できる。
<他の実施の形態の可能性>
以上説明した第1及び第2の実施の形態においては、画像形成装置100に処理装置として、インサータA3、折り機A2、フィニッシャーA1が接続されたものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えばインサータA3、折り機A2、フィニッシャーA1のうちの1つ又は2つが接続されたものや、他の処理装置が接続されたものであっても構わない。
また、第1の実施の形態においては、A4サイズのシートを380mm/sの排出速度で搬送している状態で、当初は500mm/sの排出速度に設定されたA4Rサイズのシートが連続して搬送されてくる場合を説明した。即ち、第2搬送速度に設定された先行のシートに連続して第1搬送速度に設定された後続のシートが搬送されてくる場合に、後続のシートを第1搬送速度のままにするか、第2搬送速度に変更するか、を排出完了となる時間で決めるものを説明した。しかし、反対に、第1搬送速度に設定された先行のシートに連続して第2搬送速度に設定された後続のシートが搬送されてくる場合に、後続のシートを第2搬送速度のままにするか、第1搬送速度に変更するか、を排出完了となる時間で決めるものでも構わない。
また、第2の実施の形態においては、A4サイズのシートを380mm/sの排出速度で搬送している状態で、当初は500mm/sの排出速度に設定されたA4Rサイズのシートが連続して搬送されてくる場合を説明した。即ち、第2搬送速度に設定された先行のシートに連続して第1搬送速度に設定された後続のシートが搬送されてくる場合に、後続のシートを第1搬送速度のままにするか、第2搬送速度に変更するか、を後続のシートの枚数で決めるものを説明した。しかし、反対に、第1搬送速度に設定された先行のシートに連続して第2搬送速度に設定された後続のシートが搬送されてくる場合に、後続のシートを第2搬送速度のままにするか、第1搬送速度に変更するか、を後続のシートの枚数で決めるものでも構わない。
また、第1の実施の形態においては、第1時間T1と第2時間T2との算出(S17,S18)を後続のシートの排出速度が先行のシートの排出速度と違うことを判定してから行うものを説明した。しかしながら、これに限らず、例えば印刷の指令情報(いわゆる印刷ジョブ)における全てのページを確認できた段階で第1時間T1と第2時間T2とを算出する等、どの段階で第1時間T1と第2時間T2との算出を行っても構わない。この場合、第1時間T1と第2時間T2との起算となるタイミングが第1の実施の形態と異なるタイミングであるが、複数のシートの画像形成が実行されるトータル時間(排出完了までの時間)の違いが判別できればよい。
また、第2の実施の形態においては、後続のシートの連続枚数が設定枚数未満であるか否かの算出(S55,S56)を後続のシートの排出速度が先行のシートの排出速度と違うことを判定してから行うものを説明した。しかしながら、同様、例えば印刷の指令情報(いわゆる印刷ジョブ)における全てのページを確認できた段階で後続のシートの連続枚数が設定枚数未満であるか否かを算出する等でもよい。つまり、どの段階で後続のシートの連続枚数が設定枚数未満であるか否かの算出を行っても構わない。
本開示は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
12…定着装置(定着部)/21a…外排出ローラ(排出ローラ)/21b…外排出前ローラ(排出ローラ)/22a…反転上ローラ(反転ローラ)/22b…反転下ローラ(反転ローラ)/100…画像形成装置/100B…画像形成部/100D…反転排出部(搬送部)/151…システムコントローラ(制御部)/200…画像形成システム/A1…フィニッシャー(処理装置)/A2…折り機(処理装置)/A3…インサータ(処理装置)/H…閾値(設定枚数)/T1…第1時間/T2…第2時間

Claims (5)

  1. 処理装置を接続することが可能な画像形成装置であって、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像形成されたシートの表裏を反転させ、反転後のシートを前記処理装置に搬送する搬送部と、
    前記画像形成部により画像形成が行われるシートのサイズの情報に基づいて、前記シートを前記処理装置に搬送するときの搬送速度を設定し、設定した搬送速度でシートが前記処理装置に搬送されるよう前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    搬送方向におけるシートの長さが第1長さである第1サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を第1搬送速度に設定し、
    搬送方向におけるシートの長さが前記第1長さより短い第2長さである第2サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度より低速な第2搬送速度に設定し、
    前記第2サイズのシートの画像形成に連続して前記第1サイズのシートの画像形成が実行される場合には、前記第2サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度に設定して前記処理装置への搬送が完了するまでに要する第1時間を算出し、前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度も前記第2搬送速度に設定して前記処理装置への搬送が完了するまでに要する第2時間を算出し、前記第1時間と前記第2時間とのうちの短い時間となる方で前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を設定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 処理装置を接続することが可能な画像形成装置であって、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像形成されたシートの表裏を反転させ、反転後のシートを前記処理装置に搬送する搬送部と、
    前記画像形成部により画像形成が行われるシートのサイズの情報に基づいて、前記シートを前記処理装置に搬送するときの搬送速度を設定し、設定した搬送速度でシートが前記処理装置に搬送されるよう前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    搬送方向におけるシートの長さが第1長さである第1サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を第1搬送速度に設定し、
    搬送方向におけるシートの長さが前記第1長さより短い第2長さである第2サイズのシートの画像形成が連続して実行される場合には、各シートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度より低速な第2搬送速度に設定し、
    前記第2サイズのシートの画像形成に連続して前記第1サイズのシートの画像形成が実行される場合には、前記第2サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートが連続する枚数が設定枚数以上であるときは、その設定枚数以上で連続する前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートが連続する枚数が設定枚数未満であるときは、その設定枚数未満で連続する前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記処理装置の接続状態を判定し、前記処理装置が接続されていないと判定したときは、前記第2サイズのシートの画像形成に連続して前記第1サイズのシートの画像形成が実行される場合において、前記第2サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第2搬送速度に設定し、前記第1サイズのシートに対する前記搬送速度を前記第1搬送速度に設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、トナー像をシートに定着させる定着部を有し、
    前記搬送部は、前記定着部を通過したシートの進行方向を反転させる正逆回転可能な反転ローラと、前記反転ローラにより進行方向が反転したシートを前記設定された搬送速度に従って搬送する排出ローラと、有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置から排出されたシートに処理を施す処理装置と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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