JP2023117353A - 長ネギ栽培加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長ネギの品質向上を実現する。
【解決手段】本発明の一実施形態である長ネギ栽培方法は、畑に植えられている長ネギの近傍にバーナの火炎を当てる処理を行うものである。より具体的には、畑全体に植えられている長ネギの両側付近をバーナで焼くこと、またはバーナを持って長ネギの畝の両側を時速3km程度で歩行しながら、直径1cm以上まで成長した長ネギ根元を前記バーナで焼くことを行う長ネギ栽培方法を提供するものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、長ネギの加工時に発生する廃棄物を搬送する廃棄物搬送装置及び長ネギ栽培方法に関する。
長ネギの苗の植え付けは、例えば、関東地方では、概ね3~7月あるいは9~11月に行われることが多い。春に植え付けた長ネギの苗は、秋に収穫期を迎える。長ネギの苗を植え付けた後、収穫までの間に、雑草の除去、病虫害対策等の作業が行われる。更に、収穫、出荷時には、長ネギの表皮を剥いたり、先端部を切り取って長さを揃えたりする、といった作業が行われる。
従来、長ネギの収穫、出荷時に、根切りを行い、長ネギの表皮を圧縮空気により剥く、といった処理を行うための装置について提案されている(特許文献1)。
特開2006-230206号公報
ところで、長ネギは、植え付けから収穫までの栽培期間が長いため、栽培期間に長ネギの周辺に生えてくる雑草の除去が、品質管理において重要である。雑草を効率的に除去するためには、除草剤を用いることが考えられる。しかし、長ネギの根元に強い除草剤を用いると長ネギの生育を阻害してしまうため、強い除草剤を用いることが困難である。また、栽培期間中に散布する除草剤の使用回数には制限がある。加えて、長ネギと長ネギの間に発生した雑草は手が届きにくく除去しきれない。このため、長ネギの根元の除草が不十分になるおそれがある。
また上述したように、従来、収穫した長ネギを出荷する際に、長ネギの上下を切り落としたり、表皮を剥いだりする。このとき、切り落とした根元や葉の先と剥いだ表皮とが加工クズになる。このような加工クズを人力で集めて加工場の外に運搬するのは負担の大きい作業となる。
そこで、従来、加工場に設置したベルトコンベアでこの加工クズを加工場外に搬送していた。しかし、ベルトコンベアで加工クズを運ぶと、長ネギの根についた土が搬送中に土ボコリとなり、加工場内に飛散するおそれがある。これにより、飛散した土ボコリが加工後の長ネギに付着して、品質を低下させるおそれがあった。この点について、従来、コンベアに設けられた飛散防止ボックスにおいて送風することで長ネギへの付着等を防止しようとしていた。しかし、この方法では、ボックスの網から土ボコリが漏れて加工場内に飛散する問題があった。
また、加工場内にベルトコンベアを設置することによって、加工場の空間利用効率が低下していた。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、長ネギの品質向上を実現する廃棄物搬送装置及び長ネギ栽培方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
本発明の廃棄物搬送装置は、床下に配置され、長ネギを加工する加工装置によって発生した廃棄物を搬送する搬送路を有する床下ダクトと、
前記床下ダクト内に配置され、前記搬送路の搬送面に先端部が近接配置されかつ長手方向が搬送方向に対して直角方向に延びるスクレーパと、
複数の前記スクレーパを支持し、前記スクレーパを搬送方向に循環移動させる搬送手段と、を備える。
このように構成された本発明によれば、加工装置から床下ダクトに送られた加工クズが、搬送路に載った後に、搬送手段によって循環移動するスクレーパによって掻き出されるように搬送される。これにより、加工クズの搬送装置を加工場となる建屋内部の床面に設置した場合と異なり、加工クズの搬送中に生じた土ボコリが建屋内部に飛散し、加工済み長ネギに付着することを防ぐことができる。このように、土ボコリが加工済み長ネギに付着することを低減できるため、加工済み長ネギの品質を改善できる。
また、従来のベルトコンベア式の搬送装置であれば、床下に設置した場合にベルトの下の清掃が困難になる。それに対して、本発明の廃棄物搬送装置によれば、スクレーパ式の搬送装置を適用しているため、床下における清掃箇所を少なくすることが可能になる。これにより、搬送装置に対する土ボコリ除去等、清掃に関する工数を削減することが可能になり、メンテナンスに係る労力を低減することができる。
また本発明は、前記廃棄物搬送装置において、前記床下ダクト内に前記搬送路に沿って移動する気流を発生させる換気手段を備える。
このように構成された本発明によれば、換気手段が床下ダクト内に気流を発生させて換気することにより、スクレーパで搬送できない土ボコリを気流に乗せて排出することが可能になる。
また本発明は、複数の前記スクレーパの中に、前記搬送路の搬送面に先端部が当接するスクレーパが含まれている。
このように構成された本発明によれば、搬送路の搬送面に先端部が近接するスクレーパでは搬送しきれない小さな加工クズや土ボコリを、搬送路の搬送面に先端部が当接するスクレーパによって搬送することが可能になる。これにより、搬送装置の清掃に係る負担を軽減することが可能になる。
本発明の長ネギ栽培方法は、畑に植えられている長ネギの近傍にバーナの火炎を当てる処理を行う。
このように構成された本発明によれば、長ネギ周辺の雑草を焼却するとともに、害虫や病原体を除去することができる。これにより、収穫時の長ネギの品質を向上させることができる。
本発明によれば、長ネギの品質向上を実現する廃棄物搬送装置及び長ネギ栽培方法を提供することが可能になる。
本発明の一実施形態における廃棄物搬送装置1の概略構成を模式的に示す平面図である。 ピット50の内部を模式的に示す斜視図である。 水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す側面図である。 水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す平面図である。 水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す正面図である。 本発明の一実施形態における長ネギの栽培方法において実行するバーナ処理の様子を示す説明図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態における廃棄物搬送装置1の概略構成を模式的に示す平面図である。廃棄物搬送装置1は、加工装置102から受け取った加工クズ等の廃棄物を搬送する水平コンベア10と、水平コンベア10から加工クズ等の廃棄物を受け取って屋外に搬送する傾斜コンベア20と、換気装置30と、換気装置32と、を備えている。加工装置102は、長ネギの加工を行う加工場となる建屋100の屋内に配置される。加工装置102を使用することによって生じた加工クズ等の廃棄物は、廃棄物搬送装置1によって屋内から屋外に搬送される。
加工装置102は、図1に示すように、床上における水平コンベア10の上方に複数並べて配置されている。加工装置102は、長ネギの上下を切り落として長さを揃える切断部103と、長ネギに圧縮空気を当てて最も外側の皮を吹き飛ばすように剥ぐ皮剥ぎ部104と、を備える。加工装置102の近傍の床面には、切断部103や皮剥ぎ部104による加工によって発生した加工クズを落下させるダストシューター(図示せず)が備えられており、このダストシューターによって床下に落とされた加工クズが水平コンベア10及び傾斜コンベア20によって屋外に搬送される。
また、加工装置102において、皮剥ぎ部104は、パルスブロー装置104a及びノズル104bを備えている。パルスブロー装置104aは、コンプレッサから供給される圧縮空気をパルス状の圧縮空気に変換してノズル104bに供給するものであり、ノズル104bは、長ネギの外側の皮を吹き飛ばすための圧縮空気を吐出するものである。
建屋100の床下には、加工クズ等の廃棄物の搬送路となる床下ダクト40が設けられている。床下ダクト40は、溝状に形成されており、水平コンベア10が配置される水平溝41と、水平コンベア10の駆動装置が配置される空間を形成する箱形の連結溝42と、換気装置30に繋がるU字溝43と、を備える。連結溝42は、水平溝41とU字溝43とにそれぞれ繋がっており、水平溝41とU字溝43とは直角方向に延びる。床下ダクト40は、水平溝41、連結溝42及びU字溝43の上部を床材Aで塞ぐことによって構成される。
建屋100の床下には、ピット50が設けられている。ピット50には傾斜コンベア20の下端部及び傾斜コンベア20の駆動装置が配置される。傾斜コンベア20の下端部は、水平コンベア10の出口となる水平溝41の下流端の下方に配置される。水平コンベア10によって搬送され、ピット50に落下した加工クズ等の廃棄物は、傾斜コンベア20の下部に受け入れられる。傾斜コンベア20は、ダクト60によって囲まれている。
図2はピット50の内部を模式的に示す斜視図である。ピット50の内部にダクト60の下端部が配置されている。ダクト60は、傾斜コンベア20を囲む傾斜コンベアダクト部60aと、水平コンベア10の出口に配置することで床下ダクト40を延長する延長ダクト部60bとからなる。
傾斜コンベアダクト部60a及び延長ダクト部60bは、シート材、板材、もしくはこれらの組み合わせによって四角筒状に構成される。
傾斜コンベアダクト部60aは、後述する搬送板24の水平部24a付近を囲む水平部分と、後述する搬送板24の斜面部24b付近を囲む傾斜部分とからなり、水平部分及び水平部分から延びる傾斜部分の根元付近がピット50の内部に配置される。傾斜コンベアダクト部60aの傾斜部分は、傾斜コンベア20の傾斜に沿って斜めに配置され、ダクト60の上端部は、建屋100の外側に配置される。
延長ダクト部60bは、傾斜コンベアダクト部60aの水平部分の上面に載置される。このとき、延長ダクト部60bの中心軸が傾斜コンベアダクト部60aの水平部分の中心軸に対して直角になる。延長ダクト部60bの一端部は、水平コンベア10の出口の縁部となるピット50の壁面に密着するように配置され、他端部はピット50の壁面に密着するように配置される。なお、延長ダクト部60bの両端とピット50の壁面との間に隙間がある場合には封止部材等を用いてその隙間を埋めることが望ましい。これにより、延長ダクト部60bが床下ダクト40に連結される。
傾斜コンベアダクト部60aの上面と延長ダクト部60bの下面とが交差する領域に、傾斜コンベアダクト部60a及び延長ダクト部60bを貫通する開口60cが形成されている。開口60cは、水平コンベア10の出口の下方に配置される。これにより、水平コンベア10によって搬送され、ピット50に落下した加工クズ等の廃棄物は、開口60cを通過して傾斜コンベア20の下部に受け入れられる。
傾斜コンベアダクト部60aの上端部は、建屋100の外側に配置される。ダクト60の上端部の開口は、傾斜コンベア20によって搬送された加工クズ等の廃棄物が落下できるように下方を向いている。
このように、傾斜コンベア20の周囲を囲みかつ床下ダクト40に連結するダクト60を設けることにより、床下ダクト40内を飛散する土ボコリや小さな加工クズ、あるいは傾斜コンベア20の駆動中に傾斜コンベア20の周囲に飛散した土ボコリや小さな加工クズがピット50や建屋100内に入り込むことを防止できる。
なお、本実施形態においては、延長ダクト部60bの他端部をピット50の壁面に密着させることで他端部の開口を閉鎖しているが、それに限らず、キャップ等を被せることで閉鎖してもよい。また、本実施形態における延長ダクト部60bは四角筒形状であるが、四角筒の上面を削除し、床材Aを被せることによって筒状になるように形成してもよい。
換気装置30は、床下ダクト40内の換気を行うものであり、回転ファンを備えている。換気装置30が駆動することにより、床下ダクト40内の空気が換気装置30側に移動して、建屋100外に排出される気流(図1に示す矢印Bの気流)が発生する。
換気装置32は、床下ダクト40内の換気を行うものであり、回転ファンを備えている。換気装置32は、ダクト60に接続される。本実施形態においては、傾斜コンベアダクト部60aにおける床下ダクト40から床上に延びている根元付近に換気装置32が接続されている。
換気装置32が駆動することにより、床下ダクト40内の空気が、延長ダクト部60bに移動し、開口60c、傾斜コンベアダクト部60aを通って換気装置32から建屋100外に排出される気流(図1に示す矢印Cの気流)が発生する。なお、本実施形態においては、換気装置30と換気装置32とは同一のものであるが、異なるものであってもよい。
図3は、水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す側面図である。図4は、水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す平面図である。図5は、水平コンベア10及び傾斜コンベア20の概略構成及び配置を示す正面図である。
水平コンベア10は、噛合チェーンからなる環状の一対の無端ベルト11、11と、無端ベルト11の両端部に配置され、無端ベルト11を架設する円板状の一対の噛合ギア12、12と、スクレーパ13と、加工クズ等の廃棄物の搬送面を形成する搬送板14と、を備えている。
無端ベルト11、11は、水平溝41の両壁面の近傍にそれぞれ配置され、一対の噛合ギア12、12における一方の噛合ギア12は、連結溝42に配置され、他方の噛合ギア12は、水平溝41の出口を越えてピット50の内部に配置されている。連結溝42に配置される2つの噛合ギア12は一本の回転軸に同軸に固定されており、この回転軸は水平溝41の幅方向に平行になるように配置されている。噛合ギア12、12の回転軸は、図示しない駆動装置によって回転駆動される。ピット50側においても2つの噛合ギア12が回転軸によって同軸に固定されている。
そして、連結溝42に配置された噛合ギア12、12と、ピット50に配置されている噛合ギア12、12とにそれぞれ無端ベルト11、11を架設することにより、無端ベルト11、11は、水平溝41の内部で幅方向に互いに対向し、水平溝41の長手方向に沿って水平溝41の内部に互いに平行に延びるように配置される。
スクレーパ13は、無端ベルト11、11を渡すように無端ベルト11、11に固定される板状の長尺部材である。スクレーパ13の長手方向の長さは、水平溝41の幅方向の長さよりも若干短い程度に設定されている。スクレーパ13が無端ベルト11、11に固定されたとき、スクレーパ13の長手方向が無端ベルト11、11の長手方向に対して直交し、スクレーパ13の幅方向は、無端ベルト11、11に対して外側に直角方向に延びている。スクレーパ13の長手方向の両端部は、無端ベルト11、11の内側側面に固定される。無端ベルト11、11には、複数のスクレーパ13が等間隔に配置されている。
搬送板14は、水平溝41の底面に敷かれる金属板である。搬送板14の表面は滑面である。無端ベルト11の循環移動において下方を移動する無端ベルト11に固定されたスクレーパ13の先端部は、搬送板14の板面に対して近接しており、搬送板14の板面から3mm程度離間している。
そして、水平コンベア10を駆動させることにより、噛合ギア12、12の回転がスクレーパ13の搬送手段である無端ベルト11、11に伝達されて無端ベルト11、11が循環移動し、それに伴い、下方を移動する無端ベルト11、11に固定されたスクレーパ13が、ピット50側に移動する。ピット50側に移動するスクレーパ13は、水平溝41の出口を通過し、噛合ギア12、12でUターンして水平溝41の出口に戻っていく。
傾斜コンベア20は、噛合チェーンからなる環状の一対の無端ベルト21、21と、一対の無端ベルト21をそれぞれ架設する円板状の一対の噛合ギア22、22と、スクレーパ23と、加工クズ等の廃棄物の搬送面を形成する搬送板24と、無端ベルト21、21の向きを水平方向から斜め上方に変えるガイド25、26と、を備えている。
傾斜コンベア20の無端ベルト21は、水平コンベア10の無端ベルト11と同じ構造の噛合チェーンによって構成されている。また、傾斜コンベア20における噛合ギア22及びスクレーパ23は、水平コンベア10における噛合ギア12及びスクレーパ13と同じ部材からなる。
搬送板24は、水平コンベア10の搬送板14と同様に表面が滑面の金属板からなる。搬送板24は、長尺の金属板の板面に円弧状の曲げを施すことにより、水平方向に延びる水平部24aと、水平部24aから斜め上方に延びる斜面部24bとを形成する。搬送板24は、長手方向が搬送板14の長手方向に対して直角となるように配置され、水平部24aは、ピット50の内部において水平コンベア10の出口の下方に配置され、斜面部24bの上端部は建屋100の外部に配置される。搬送板24の両側部には壁面板が配置されている。
ガイド25は、無端ベルト21の内側でかつ水平部24aと斜面部24bとの境界部位に配置される。ガイド26は、無端ベルト21の外側でかつガイド25に対向する部位に配置されている。ガイド25とガイド26との間に、上方を移動する無端ベルト21すなわちスクレーパ23が下方へ移動する側の無端ベルト21が配置されている。
ガイド25の下面は、下方を移動する無端ベルト21の上面すなわちスクレーパ23が上方へ移動する側の無端ベルト21の上面に対向し、ガイド25の上面は、上方を移動する無端ベルト21の下面に対向する。ガイド26の下面は、上方を移動する無端ベルト21の上面に対向する。
これにより、水平部24aと斜面部24bとの境界部位において、ガイド25が下方を移動する無端ベルト21の軌道を維持させ、ガイド26が上方を移動する無端ベルト21の軌道を維持させることができる。
傾斜コンベア20も水平コンベア10と同様に、回転軸によって同軸に固定された2つの噛合ギア22、22が、搬送板24の両端部に配置され、上側の噛合ギア22、22と下側の噛合ギア22、22とにそれぞれ無端ベルト21、21が架設される。
スクレーパ23も水平コンベア10と同様に、無端ベルト21、21を渡すように無端ベルト21、21に固定される。スクレーパ23の長手方向の長さは、搬送板24の幅方向の長さ程度に設定されている。スクレーパ23は、無端ベルト21、21に固定されたとき、スクレーパ23の長手方向が無端ベルト21、21の長手方向に対して直交し、スクレーパ23の幅方向は、無端ベルト21、21に対して外側に直角方向に延びている。スクレーパ23の長手方向の両端部は、無端ベルト21、21の内側側面に固定される。無端ベルト21、21には、複数のスクレーパ23が等間隔に配置されている。
そして、傾斜コンベア20を駆動させることにより、噛合ギア22、22の回転が無端ベルト21、21に伝達されて無端ベルト21、21が循環移動し、それに伴い、下方を移動する無端ベルト21、21に固定されたスクレーパ23が、水平部24a及び斜面部24bに近接しながら斜め上方に移動する。そして、スクレーパ23は、上方の噛合ギア22、22でUターンして下方に戻っていく。
次に、廃棄物搬送装置1が加工クズ等の廃棄物を搬送する動作について説明する。廃棄物搬送装置1を駆動させる際には、予め、建屋100の外部に、傾斜コンベア20の上端部から落下する加工クズを蓄積させる容器を設置するのがよい。
次に、水平コンベア10、傾斜コンベア20、換気装置30及び換気装置32を駆動させる。このとき、水平コンベア10によって搬送された加工クズが搬送板24に落下する際に、水平部24aにおける加工クズを受ける部位をスクレーパ23が通過しないように、水平コンベア10及び傾斜コンベア20を駆動させることが望ましい。
加工装置102から床下ダクト40に送られた加工クズは、搬送板14に載った後に、スクレーパ13によって掻き出されるように搬送される。この時、土ボコリのようなスクレーパ13を通り抜けるような搬送板14上の小さな異物は、加工クズによって拭き取られながら移動する。そして、水平コンベア10によって搬送された加工クズは、開口60c(図2参照)を通過して、搬送板24の水平部24aに落下する。水平部24aに載った加工クズは、スクレーパ23によって掻き出されるように斜め上方に搬送される。この際、スクレーパ23の両側部からこぼれ落ちようとする加工クズは、搬送板24の両側の壁面によって下方に落下することが防止される。そして、加工クズは傾斜コンベア20の上端部から落下して、容器に蓄積される。
換気装置30が駆動すると、加工装置102のダストシューター(図示せず)から空気が導入されて換気装置30から建屋100外に排出する、図1に示す矢印B方向の気流が発生する。換気装置32が駆動すると、加工装置102のダストシューター(図示せず)から空気が導入されて換気装置32から建屋100外に排出する、図1に示す矢印C方向の気流が発生する。これにより、床下ダクト40内の土ボコリや臭いが気流に乗って建屋100の外に排出される。
ここで、換気装置30あるいは換気装置32のいずれか一方のみを駆動させても床下ダクト40内の換気を行うことは可能である。しかし、仮に、換気装置30のみを駆動させた場合、水平コンベア10の出口付近のような換気装置30から遠い領域の空気は換気装置30側に移動しにくくなる。本実施形態においては、換気装置30の他に換気装置32を設けたことにより、比較的土ぼこりが飛散しやすい水平コンベア10の出口付近の換気を効率よく行うことが可能になる。
このように構成された本実施形態における廃棄物搬送装置1によれば、加工クズの搬送用コンベアを建屋100内部の床面に設置した場合と異なり、加工クズの搬送中に生じた土ボコリが建屋100内部に飛散し、加工済み長ネギに付着することを防ぐことができる。これにより、土ボコリが加工済み長ネギに付着することを低減できるため、加工済み長ネギの品質を改善することが可能になる。
また、従来のベルト式のコンベアであれば、床下に設置した場合にベルトの下の清掃が困難になる。それに対して、本実施形態の廃棄物搬送装置1によれば、スクレーパ式のコンベアを適用しているため、床下に設置しても容易に清掃することが可能になる。これにより、水平コンベア10や傾斜コンベア20に対する土ボコリ除去等、清掃に関する工数を削減することが可能になり、メンテナンスに係る労力を低減することができる。
また、本実施形態の廃棄物搬送装置1によれば、水平コンベア10や傾斜コンベア20を床下に設置したことにより、建屋100内部の空間利用効率を改善できる。
また、加工装置102の皮剥ぎ部104は、パルス状の圧縮空気を当てて長ネギの外側の皮を吹き飛ばすために、皮剥ぎ部104からの圧縮空気の吐出量を減らすことができる。これにより床下ダクト40内に流入する圧縮空気の量が減少し、床下ダクト40内で土ボコリ等が舞い上がることを低減することが可能になる。また、床下ダクト40内で土ボコリ等が多少舞い上がっても、換気装置30及び換気装置32による気流に乗って建屋100外に排出される。これにより、加工装置102のダストシューター(図示せず)から土ボコリ等が混じった空気が建屋100内に入り込むことを防止することができる。
また、本実施形態の廃棄物搬送装置1によれば、換気装置30及び換気装置32を設置して、床下ダクト40内の換気を廃棄物の搬送方向上流側と下流側との両側から行うため、床下ダクト40内のネギ臭を低減するとともに、床下ダクト40内を飛散する土ボコリ等を効率よく建屋外に排出することが可能になる。
以上、本実施形態の廃棄物搬送装置1について説明したが、本発明の実施形態に係る廃棄物搬送装置1は上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態によれば、水平コンベア10において、無端ベルト11に取り付けられた全てのスクレーパ13の先端部が搬送板14から離間しているが、全てのスクレーパ13の先端部が搬送板14から離間する必要はなく、その中の1本あるいは数本のスクレーパ13については先端部が搬送板14に当接してもよい。具体的には、所定の1本のスクレーパの先端部に、例えば布部材やスポンジ部材を備えたカートリッジ体を取り付けて、布部材やスポンジ部材を搬送板14に当接させる。あるいは、所定の1本のスクレーパ13を硬質ゴムによって構成し、先端部を搬送板14に当接させる。
これにより、搬送板14に当接したスクレーパ13が搬送板14の板面を摺動することによって搬送板14が清掃され、滑面が維持されることで、水平コンベア10の負担を軽減するとともに、水平コンベア10の清掃に係る負担を減らすことが可能になる。なお、傾斜コンベア20における複数のスクレーパ23の中にも、先端部が搬送板24に当接するスクレーパ23の1本あるいは数本含まれていてもよい。
更に、パルスブロー装置に圧縮空気を吐出するノズルを接続したものをピット50に配置し、先端部が搬送板14に当接するスクレーパ13がピット50に到達したときに、このスクレーパ13の先端部に圧縮空気を当ててもよい。これにより、スクレーパ13の先端部に付着した加工クズや土ボコリ等を除去するとともに、除去した加工クズや土ボコリ等を傾斜コンベア20に落下させることが可能になる。
また、上述した実施形態によれば、傾斜コンベア20がダクト60によって囲まれているが、それに限らず、傾斜コンベア20における搬送板24の両側部に配置されている壁面板の上端にシート材もしくは板材を取り付け、搬送板24の上部を覆うことによって、筒状に形成してもよい。これにより、搬送板24にダクト60の機能を持たせることが可能になる。
また、上述した実施形態によれば、ダクト60が、傾斜コンベアダクト部60aと、延長ダクト部60bとからなるものであるが、延長ダクト部60bを削除することも可能である。すなわち、換気装置32を駆動することにより、水平溝41の出口の下方に配置されている傾斜コンベアダクト部60aの開口60cから周囲の空気を吸い込むようになるため、水平溝41の出口付近を散乱する土ボコリ等を傾斜コンベアダクト部60aに移動させることが可能になる。
また、上述した実施形態によれば、延長ダクト部60bは四角筒の形状であるが、その形状に限るものではなく、要は、傾斜コンベアダクト部60aの開口60cと床下ダクト40とを連結し、水平コンベア10の出口から排出される廃棄物の落下経路の周囲を囲む形状のものであれば適用可能である。これにより、ピット50に土ボコリ等が飛散することを防止することができる。
[長ネギの栽培方法]
次に、本発明の一実施形態における長ネギの栽培方法について説明する。
まず、長ネギの苗を植える前に、畑において長ネギの苗を植える場所にバーナを用いて火炎を当てる処理を行うことにより、雑草や雑草のタネを焼却したり、害虫の卵や幼虫を死滅させることで、雑草、害虫や病原体を除去する。
長ネギの苗としては、10cm間隔のハニカム形状に構成された長ネギのチェーンポットの苗を用いる。このチェーンポット苗を市販の苗植え装置で植える。苗植え装置としては、溝切り・植え付け・土寄せ・鎮圧の移植作業が同時に行うことができるチェーンポット専用の簡易移植器が適用可能である。
苗植えにおいては、苗の販売トラックに積まれたチェーンポット苗を運搬車に移し、運搬車に積んだチェーンポット苗を市販の苗植え装置に直接載せ替え、苗植え装置を人力で引いて植える。
苗の販売トラックに積まれたチェーンポット苗を苗植え装置に移す際には、チェーンポット苗を一度地面に置くことなく、販売トラックから苗植え装置に載せることが望ましい。これにより、チェーンポット苗を一度地面に置いて、地面に置いた苗を拾い上げ、苗植え装置に載せる工程を省くことにより、省力化を実現することができる。
また、チェーンポット苗を積むパレットをフォークリフトで輸送可能に加工してもよい。これにより、人力での上げ下ろしが必要なくなり、作業の効率化を図ることできる。
春に植え付けた長ネギは、夏場において成長する一方、畑に雑草が増えてくる。この雑草対策として、バーナの炎を長ネギの根元近傍の地面に当てる処理を行う。
図6は、本発明の一実施形態における長ネギの栽培方法において実行するバーナ処理の様子を示す説明図である。
作業員は、バーナを持って長ネギの畝の両側を時速3km程度で歩行しながら、直径1cm以上まで成長した長ネギ根元をバーナで焼く。この際、長ネギが植えられている畝を、両側からしっかり焼く。具体的には、作業員が、畑の中央又は隅等から出発し、畝にそって往復しながら焼く。これにより、確実に畑全体に植えられている長ネギの両側付近をバーナで焼くことができる。なお、複数の作業員で作業を行う場合には、作業員同士がバッティングしないように移動することが望ましい。
このような処理により、長ネギ根元土中の雑草に加えて土中の害虫や病原体を除去することができる。なお、ある程度太く成長した長ネギは、バーナの火炎によって表面が焦げても問題なく生育するため、根元に近い部位にバーナの火炎を当てることが可能である。このように、作業員は、バーナによる雑草の焼却処理を行う際に、長ネギの成長具合に応じてバーナの火炎を当てる部位や火炎を当てる時間を適宜調整することが望ましい。また、バーナによる雑草の焼却処理は、雑草の生え具合に応じて複数回行ってもよい。
なお、本発明の思想の範疇において、当業者であれば各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
例えば、前述の実施の形態及び各変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
1 廃棄物搬送装置
10 水平コンベア
11、21 無端ベルト
12、22 噛合ギア
13、23 スクレーパ
14、24 搬送板
20 傾斜コンベア
24a 水平部
24b 斜面部
30、32 換気装置
40 床下ダクト
41 水平溝
42 連結溝
43 U字溝
50 ピット
100 建屋
102 加工装置
従来から長ネギの苗を植え付けた後、収穫までの間に、雑草の除去、病虫害
対策等として防除剤を散布する作業が行われていた(特許文献1)。
特開2020-002122号公報

Claims (2)

  1. 畑に植えられている長ネギの近傍にバーナの火炎を当てる処理を行う長ネギ栽培方法であって、
    前記畑全体に植えられている前記長ネギの両側を前記バーナで焼くことを特徴とする長ネギ栽培方法。
  2. 前記バーナを持って前記長ネギの畝の両側を時速3km程度で歩行しながら、直径1cm以上まで成長した前記長ネギ根元をバーナで焼くことを特徴とする請求項1に記載の長ネギ栽培方法。
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