JP2023115937A - 記録装置、及び、記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】白インク滴を吐出するパス数を効率よく決定可能な技術を提供する。【解決手段】記録装置は、記録媒体に白インク滴が着弾する1回の主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する制御部を備える。ここで、n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数とする。前記制御部は、前記記録媒体において発光部からの光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に受光部が検出する透過光の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する。【選択図】図5
Description
本発明は、記録媒体に白インク滴を吐出する記録ヘッドを備える記録装置、及び、記録方法に関する。
記録装置として、多数の白インク滴の吐出により下地に白インク層を形成した後に色インク滴を吐出する印刷を行うプリンターが知られている。白インク層が薄い場合、下地が透けて見えるので、白インク滴の吐出量を増やす必要がある。しかし、白インクの記録濃度は、反射光により測色する反射型測色器により測定することができない。
特許文献1には、記録媒体に白インクを吐出して白色印刷物を形成し、この白色印刷物に対する光の透過率を測定することにより白インク層の遮蔽度を評価する白色遮蔽度評価方法が示されている。
特許文献1には、記録媒体に白インクを吐出して白色印刷物を形成し、この白色印刷物に対する光の透過率を測定することにより白インク層の遮蔽度を評価する白色遮蔽度評価方法が示されている。
上述した白色遮蔽度評価方法は、白インク層の遮蔽度を評価するために白色印刷物を事前に形成する必要があり、事前に白色印刷物を形成するための記録媒体や白インクが必要である。
本発明の記録装置は、
記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する制御部と、を備え、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記制御部は、前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する、態様を有する。
記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する制御部と、を備え、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記制御部は、前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する、態様を有する。
また、本発明の記録方法は、
記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、を用い、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを行う記録方法であって、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn1を検出する第一検出工程と、
前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行うパス実施工程と、
前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn2を検出する第二検出工程と、
前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する決定工程と、を含む、態様を有する。
記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、を用い、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを行う記録方法であって、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn1を検出する第一検出工程と、
前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行うパス実施工程と、
前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn2を検出する第二検出工程と、
前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する決定工程と、を含む、態様を有する。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1~8に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
まず、図1~8に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。「本発明に含まれる技術の概要」において、括弧内は直前の語の補足説明を意味する。
[態様1]
本技術の一態様に係る記録装置1は、図1~3に例示するように、媒体支持部(例えばプラテン60)、記録ヘッド30、駆動部50、発光部65、受光部70、及び、制御部(例えばコントローラー10)を備える。前記媒体支持部(60)は、記録媒体ME0を支持する。前記記録ヘッド30は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に白インク滴37Wを吐出するための第一ノズル列33Wを有する。前記駆動部50は、主走査方向D1に沿って前記記録ヘッド30と前記記録媒体ME0とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向D1と交差する副走査方向D2に沿って前記記録ヘッド30と前記記録媒体ME0とを相対的に移動させる副走査を行う。前記発光部65は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に、該記録媒体ME0の透過光LT2の強さを検出するための光LT1を照射する。前記受光部70は、前記透過光LT2の強さを検出する。前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wが着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体ME0の同じ箇所に前記白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する。ここで、n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数とする。図5,6に例示するように、前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0において前記光LT1が透過する検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域AR0に前記白インク滴37Wを着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する。
本技術の一態様に係る記録装置1は、図1~3に例示するように、媒体支持部(例えばプラテン60)、記録ヘッド30、駆動部50、発光部65、受光部70、及び、制御部(例えばコントローラー10)を備える。前記媒体支持部(60)は、記録媒体ME0を支持する。前記記録ヘッド30は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に白インク滴37Wを吐出するための第一ノズル列33Wを有する。前記駆動部50は、主走査方向D1に沿って前記記録ヘッド30と前記記録媒体ME0とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向D1と交差する副走査方向D2に沿って前記記録ヘッド30と前記記録媒体ME0とを相対的に移動させる副走査を行う。前記発光部65は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に、該記録媒体ME0の透過光LT2の強さを検出するための光LT1を照射する。前記受光部70は、前記透過光LT2の強さを検出する。前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wが着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体ME0の同じ箇所に前記白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する。ここで、n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数とする。図5,6に例示するように、前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0において前記光LT1が透過する検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域AR0に前記白インク滴37Wを着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する。
上記態様では、白インク滴37Wが着弾するn1回のパスが行われた記録媒体ME0の透過光LT2の強さIn1と、白インク滴37Wが着弾するn2回のパスが行われた記録媒体ME0の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、記録媒体ME0の同じ箇所に白インク滴37Wが着弾するパス数Nwが決定される。このように、記録媒体ME0に白インク滴37Wが着弾するパスを行いながらパス数Nwを決定することができるので、事前に白色印刷物を形成する必要が無い。従って、上記態様は、白インク滴を吐出するパス数を効率よく決定可能な記録装置を提供することができる。
ここで、ノズルはインク滴が噴射する小孔を意味し、ノズル列は複数のノズルの並びを意味する。尚、白インク滴は、白色のインクである白インクのインク滴を意味する。
記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させることは、記録ヘッドと記録媒体との相対的な位置関係を変化させることを意味する。記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させることには、記録媒体を移動させないで記録ヘッドを移動させること、記録ヘッドを移動させないで記録媒体を移動させること、及び、記録ヘッドと記録媒体の両方を移動させることが含まれる。
検出される透過光の強さには、明度、光度、等が含まれる。
本願における「第一」、「第二」、…は、類似点を有する複数の構成要素に含まれる各構成要素を識別するための用語であり、順番を意味しない。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させることは、記録ヘッドと記録媒体との相対的な位置関係を変化させることを意味する。記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動させることには、記録媒体を移動させないで記録ヘッドを移動させること、記録ヘッドを移動させないで記録媒体を移動させること、及び、記録ヘッドと記録媒体の両方を移動させることが含まれる。
検出される透過光の強さには、明度、光度、等が含まれる。
本願における「第一」、「第二」、…は、類似点を有する複数の構成要素に含まれる各構成要素を識別するための用語であり、順番を意味しない。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
[態様2]
図2に例示するように、前記記録ヘッド30は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wとは異なる色の色インク滴37Xを吐出するための第二ノズル列33Xを有していてもよい。前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0に前記色インク滴37Xを着弾させる場合に、前記記録媒体ME0にNw回着弾した前記白インク滴37Wに前記色インク滴37Xを重ねる制御を行ってもよい。本態様は、記録媒体ME0に付着した白インクに画像を形成する好適な記録装置を提供することができる。
図2に例示するように、前記記録ヘッド30は、前記媒体支持部(60)に支持されている前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wとは異なる色の色インク滴37Xを吐出するための第二ノズル列33Xを有していてもよい。前記制御部(10)は、前記記録媒体ME0に前記色インク滴37Xを着弾させる場合に、前記記録媒体ME0にNw回着弾した前記白インク滴37Wに前記色インク滴37Xを重ねる制御を行ってもよい。本態様は、記録媒体ME0に付着した白インクに画像を形成する好適な記録装置を提供することができる。
[態様3]
図1~3に例示するように、前記媒体支持部(60)は、前記発光部65からの前記光LT1と前記透過光LT2の一方が通る開口部61を有していてもよく、前記記録媒体ME0において前記インク滴が着弾する第一の面ME0aとは反対側の第二の面ME0bを支持してもよい。前記検出領域AR0は、前記記録媒体ME0において前記開口部61に対応する領域にあってもよい。本態様は、記録媒体の透過光の強さを検出する好適な構造を提供することができる。
図1~3に例示するように、前記媒体支持部(60)は、前記発光部65からの前記光LT1と前記透過光LT2の一方が通る開口部61を有していてもよく、前記記録媒体ME0において前記インク滴が着弾する第一の面ME0aとは反対側の第二の面ME0bを支持してもよい。前記検出領域AR0は、前記記録媒体ME0において前記開口部61に対応する領域にあってもよい。本態様は、記録媒体の透過光の強さを検出する好適な構造を提供することができる。
[態様4]
図1~3に例示するように、本記録装置1は、前記記録ヘッド30及び前記受光部70が設けられたキャリッジ52をさらに備えていてもよい。前記駆動部50は、前記主走査において前記キャリッジ52を前記主走査方向D1に沿って移動させてもよい。前記発光部65は、前記開口部61を通して前記光LT1を前記第二の面ME0bに照射してもよい。前記制御部(10)は、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時であって前記キャリッジ52に設けられている前記受光部70が前記検出領域AR0にある時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn1を取得してもよい。当該制御部(10)は、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時であって前記キャリッジ52に設けられている前記受光部70が前記検出領域AR0にある時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn2を取得してもよい。本態様は、記録媒体の透過光の強さを検出する好適な記録装置を提供することができる。
図1~3に例示するように、本記録装置1は、前記記録ヘッド30及び前記受光部70が設けられたキャリッジ52をさらに備えていてもよい。前記駆動部50は、前記主走査において前記キャリッジ52を前記主走査方向D1に沿って移動させてもよい。前記発光部65は、前記開口部61を通して前記光LT1を前記第二の面ME0bに照射してもよい。前記制御部(10)は、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時であって前記キャリッジ52に設けられている前記受光部70が前記検出領域AR0にある時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn1を取得してもよい。当該制御部(10)は、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時であって前記キャリッジ52に設けられている前記受光部70が前記検出領域AR0にある時に前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さIn2を取得してもよい。本態様は、記録媒体の透過光の強さを検出する好適な記録装置を提供することができる。
[態様5]
図7に例示するように、前記制御部(10)は、前記パス数Nwを決定した後、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数が前記パス数Nwになると前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さInwを取得してもよい。当該制御部(10)は、前記強さInwが基準(例えばK0×I0)を超える強さである場合、前記パス数Nwを増やしてもよい。
決定されたパス数Nwのパスが行われた記録媒体ME0の透過光LT2の強さInwが基準(K0×I0)を超える強さである場合、パス数Nwが不足している可能性がある。この場合にパス数Nwが増えるので、本態様は、記録媒体に付着した白インクに画像を形成する記録装置の信頼性を高めることができる。
図7に例示するように、前記制御部(10)は、前記パス数Nwを決定した後、前記検出領域AR0に対する前記パスの回数が前記パス数Nwになると前記受光部70が検出する前記透過光LT2の強さInwを取得してもよい。当該制御部(10)は、前記強さInwが基準(例えばK0×I0)を超える強さである場合、前記パス数Nwを増やしてもよい。
決定されたパス数Nwのパスが行われた記録媒体ME0の透過光LT2の強さInwが基準(K0×I0)を超える強さである場合、パス数Nwが不足している可能性がある。この場合にパス数Nwが増えるので、本態様は、記録媒体に付着した白インクに画像を形成する記録装置の信頼性を高めることができる。
[態様6]
図8に例示するように、前記パス数Nwが2以上である場合、前記制御部(10)は、Nw-1回目までの前記パスにおいてRD1%の記録濃度となるように前記第一ノズル列33Wから前記記録媒体ME0への前記白インク滴37Wの吐出を制御してもよい。当該制御部(10)は、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記透過光LT2の強さが基準(K0×I0)を超えない強さとなるようにNw回目の前記パスにおける前記白インク滴37Wの記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定してもよい。当該制御部(10)は、Nw回目の前記パスにおいて前記記録濃度RDnwとなるように前記第一ノズル列33Wから前記記録媒体ME0への前記白インク滴37Wの吐出を制御してもよい。本態様は、Nw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwが0%<RDnw≦RD1%となるので、白インクの使用量を削減することができる。
ここで、記録濃度(RDとする。)は、所定数の画素に対してインク滴により形成されるドットの数の比を意味し、大きさの異なるドットが形成される場合には最も大きいドット(例えば大ドット)に換算したときの比を意味する。画素は、色を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素である。例えば、100個の画素に対してNd個の大ドットが形成される場合、記録濃度RDはNd%となる。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
図8に例示するように、前記パス数Nwが2以上である場合、前記制御部(10)は、Nw-1回目までの前記パスにおいてRD1%の記録濃度となるように前記第一ノズル列33Wから前記記録媒体ME0への前記白インク滴37Wの吐出を制御してもよい。当該制御部(10)は、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記透過光LT2の強さが基準(K0×I0)を超えない強さとなるようにNw回目の前記パスにおける前記白インク滴37Wの記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定してもよい。当該制御部(10)は、Nw回目の前記パスにおいて前記記録濃度RDnwとなるように前記第一ノズル列33Wから前記記録媒体ME0への前記白インク滴37Wの吐出を制御してもよい。本態様は、Nw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwが0%<RDnw≦RD1%となるので、白インクの使用量を削減することができる。
ここで、記録濃度(RDとする。)は、所定数の画素に対してインク滴により形成されるドットの数の比を意味し、大きさの異なるドットが形成される場合には最も大きいドット(例えば大ドット)に換算したときの比を意味する。画素は、色を独立に割り当てることができる、画像を構成する最小要素である。例えば、100個の画素に対してNd個の大ドットが形成される場合、記録濃度RDはNd%となる。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
[態様7]
ところで、本技術の一態様に係る記録方法は、前記媒体支持部(60)、前記記録ヘッド30、前記駆動部50、前記発光部65、及び、前記受光部70を用い、前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wが着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体ME0の同じ箇所に前記白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを行う記録方法である。本記録方法は、図5,6に例示するように、以下の工程を含む。
(A1)前記記録媒体ME0において前記光LT1が透過する検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部70において前記透過光LT2の強さIn1を検出する第一検出工程ST1。
(A2)前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域AR0に前記白インク滴37Wを着弾させる前記パスをn2-n1回行うパス実施工程ST2。
(A3)前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部70において前記透過光LT2の強さIn2を検出する第二検出工程ST3。
(A4)前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する決定工程ST4。
上記態様は、白インク滴37Wを吐出するパス数を効率よく決定可能な記録方法を提供することができる。
ところで、本技術の一態様に係る記録方法は、前記媒体支持部(60)、前記記録ヘッド30、前記駆動部50、前記発光部65、及び、前記受光部70を用い、前記記録媒体ME0に前記白インク滴37Wが着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体ME0の同じ箇所に前記白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを行う記録方法である。本記録方法は、図5,6に例示するように、以下の工程を含む。
(A1)前記記録媒体ME0において前記光LT1が透過する検出領域AR0に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部70において前記透過光LT2の強さIn1を検出する第一検出工程ST1。
(A2)前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域AR0に前記白インク滴37Wを着弾させる前記パスをn2-n1回行うパス実施工程ST2。
(A3)前記検出領域AR0に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部70において前記透過光LT2の強さIn2を検出する第二検出工程ST3。
(A4)前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する決定工程ST4。
上記態様は、白インク滴37Wを吐出するパス数を効率よく決定可能な記録方法を提供することができる。
さらに、本技術は、上述した記録装置を含むシステム、該システムの制御方法、上述した記録装置の制御プログラム、前述のシステムの制御プログラム、前述のいずれかの制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。また、上述した記録装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)記録装置の具体例:
図1は、ホスト装置HO1とともにプリンター2を模式的に例示している。本具体例のプリンター2は、記録装置1の例である。尚、記録装置1は、プリンター2に加えてホスト装置HO1を含んでいてもよく、図1に示されていない追加要素を含んでいてもよい。図2は、プリンター2の動作を模式的に例示する平面図である。図3は、プリンター2の要部を模式的に例示する断面図である。
図1は、ホスト装置HO1とともにプリンター2を模式的に例示している。本具体例のプリンター2は、記録装置1の例である。尚、記録装置1は、プリンター2に加えてホスト装置HO1を含んでいてもよく、図1に示されていない追加要素を含んでいてもよい。図2は、プリンター2の動作を模式的に例示する平面図である。図3は、プリンター2の要部を模式的に例示する断面図である。
図1に示すプリンター2は、インクジェットプリンターの一種であるシリアルプリンターであり、コントローラー10、RAM21、通信I/F22、記憶部23、記録ヘッド30、駆動部50、プラテン60、発光部65、受光部70、等を備える。ここで、RAMはRandom Access Memoryの略称であり、I/Fはインターフェイスの略称である。コントローラー10は、制御部の例である。プラテン60は、記録媒体ME0を支持する媒体支持部の例である。コントローラー10、RAM21、通信I/F22、及び、記憶部23は、バスに接続され、互いに情報を入出力可能とされている。
コントローラー10は、CPU11、画像処理部12、ラスタライズ処理部13、駆動信号送信部14、等を備える。ここで、CPUは、Central Processing Unitの略称である。コントローラー10は、図2に示す画像IM0を表す画像形成データDA1に基づいて、駆動部50による主走査及び副走査、並びに、記録ヘッド30によるインク滴37の吐出を制御する。コントローラー10は、SoC等により構成することができる。ここで、SoCは、System on a Chipの略称である。また、コントローラー10は、図3に示す透過光LT2の強さを示す値を受光部70から取得可能である。
CPU11は、プリンター2における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
CPU11は、プリンター2における情報処理や制御を中心的に行う装置である。
画像処理部12は、ホスト装置HO1等からの入力画像からドットの形成状態により出力画像を表す画像形成データDA1を生成する。本具体例の画像形成データDA1は、ドットの形成状態を表すハーフトーンデータであるものとする。ハーフトーンデータは、ドットの形成有無を表す2値データでもよいし、小中大の各ドットといった異なるサイズのドットに対応可能な3階調以上の多値データでもよい。2値データは、例えば、ドット形成に1、及び、ドット無しに0を対応させるデータとすることができる。各画素について2ビットで表現可能な4値データとしては、例えば、大ドット形成に3、中ドット形成に2、小ドット形成に1、及び、ドット無しに0を対応させるデータとすることができる。
画像処理部12は、解像度変換部や色変換部を含んでいてもよい。解像度変換部は、ホスト装置HO1等からの入力画像の解像度を設定解像度に変換する。入力画像は、例えば、各画素にR、G、及び、Bの28階調や216階調の整数値を有するRGBデータで表現される。ここで、Rは赤を意味し、Gは緑を意味し、Bは青を意味する。色変換部は、例えば、R、G、及び、Bの階調値とC、M、Y、及び、Kの各階調値との対応関係が規定された色変換ルックアップテーブルを参照し、設定解像度のRGBデータを各画素にC、M、Y、及び、Kの28階調や216階調の整数値を有するCMYKデータに変換する。ここで、Cはシアンを意味し、Mはマゼンタを意味し、Yはイエローを意味し、Kはブラックを意味する。CMYKデータは、画素毎にインク36の使用量を表している。画像処理部12は、CMYKデータを構成する各画素の階調値に対して例えばディザ法や誤差拡散法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行うことにより前記階調値の階調数を減らし、画像形成データDA1を生成する。
ラスタライズ処理部13は、駆動部50でドットが形成される順番に画像形成データDA1を並べ換えるラスタライズ処理を行うことによりラスターデータDA2を生成する。
ラスタライズ処理部13は、駆動部50でドットが形成される順番に画像形成データDA1を並べ換えるラスタライズ処理を行うことによりラスターデータDA2を生成する。
駆動信号送信部14は、記録ヘッド30の駆動素子32に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGを生成して駆動回路31へ出力する。ここで、記録ヘッド30は、図2に示すように、白インク滴37Wを吐出するためのチップ30W、及び、色インク滴37Xを吐出するためのチップ30Xを含んでいる。色インク滴37Xには、有彩色のインク滴、白色を除く無彩色のインク滴、等が含まれる。有彩色のインク滴には、Cのインク滴、Mのインク滴、Yのインク滴、等が含まれる。無彩色のインク滴には、Kのインク滴等が含まれる。インク滴37は、白インク滴37Wと色インク滴37Xを総称している。駆動信号送信部14は、チップ30Wの駆動回路31に対して、記録濃度RD1%、例えば、100%といった一様の記録濃度で白インク滴37Wが吐出されるように、駆動素子32に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGを出力する。駆動信号送信部14は、チップ30Xの駆動回路31に対して、駆動素子32に印加する電圧信号に対応した駆動信号SGをラスターデータDA2から生成して出力する。例えば、ラスターデータDA2が「ドット形成」であれば、駆動信号送信部14はドット形成用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。また、ラスターデータDA2が4値データである場合、駆動信号送信部14は、ラスターデータDA2が「大ドット形成」であれば大ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータDA2が「中ドット形成」であれば中ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力し、ラスターデータDA2が「小ドット形成」であれば小ドット用のインク滴を吐出させる駆動信号を出力する。
上記各部11~14は、ASICで構成されてもよく、RAM21から処理対象のデータを直接読み込んだりRAM21に処理後のデータを直接書き込んだりしてもよい。ここで、ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
コントローラー10に制御される駆動部50は、キャリッジ駆動部51とローラー駆動部55を備える。駆動部50は、キャリッジ駆動部51の駆動によりキャリッジ52を主走査方向D1に沿って往復動作させ、ローラー駆動部55の駆動により記録媒体ME0を搬送経路59に沿って送り方向D3へ送る。送り方向D3は、主走査方向D1と交差する方向であり、例えば、主走査方向D1に直交する方向である。図1において、送り方向D3は右方向であり、左側を上流側と呼び、右側を下流側と呼ぶことにする。キャリッジ駆動部51は、図2に示すように、主走査方向D1に沿った往方向D11、及び、往方向D11とは反対の復方向D12へキャリッジ52を移動させる主走査をコントローラー10の制御に従って行う。尚、主走査方向D1は、往方向D11と復方向D12を総称している。ローラー駆動部55は、搬送ローラー対56と排紙ローラー対57を含んでいる。ローラー駆動部55は、コントローラー10の制御に従って、搬送ローラー対56の駆動搬送ローラーと排紙ローラー対57の駆動排紙ローラーを回転させることにより記録媒体ME0を送り方向D3へ送る副走査を行う。記録媒体ME0は、印刷画像を保持する素材のことであり、紙、樹脂、金属、等で形成される。記録媒体ME0は、フィルム状やシート状ともいえ、図3に示すように、記録媒体ME0においてインク滴37が着弾する第一の面ME0a、及び、第一の面ME0aとは反対側の第二の面ME0bを有している。記録媒体ME0の全体形状は、長方形又はロール状が一般的であるが、楕円形、長方形以外の多角形、等でもよい。
キャリッジ52には、記録ヘッド30、及び、記録媒体ME0の透過光LT2の強さを検出する受光部70が搭載されている。キャリッジ52には、インク滴37として吐出されるインク36が記録ヘッド30に供給されるインクカートリッジ35が搭載されてもよい。むろん、キャリッジ52外に設置されたインクカートリッジ35からチューブを介して記録ヘッド30にインク36が供給されてもよい。記録ヘッド30と受光部70が設けられているキャリッジ52は、図示しない無端ベルトに固定され、ガイド53に沿って、往方向D11及び復方向D12へ移動可能である。ガイド53は、長手方向を主走査方向D1に向けた長尺な部材である。キャリッジ駆動部51は、サーボモーターで構成され、コントローラー10からの指令に従ってキャリッジ52を往方向D11及び復方向D12へ移動させる。
記録ヘッド30から上流側にある搬送ローラー対56は、副走査時、ニップしている記録媒体ME0を駆動搬送ローラーの回転により記録ヘッド30の方へ送る。記録ヘッド30から下流側にある排紙ローラー対57は、副走査時、ニップしている記録媒体ME0を駆動排紙ローラーの回転により不図示の排紙トレイの方へ搬送する。ローラー駆動部55は、サーボモーターで構成され、コントローラー10からの指令に従って搬送ローラー対56と排紙ローラー対57を動作させ、記録媒体ME0を送り方向D3へ送る。
図1~3に示すプラテン60は、搬送経路59にある記録媒体ME0の第二の面ME0bに接することにより記録媒体ME0を支持する。プラテン60は搬送経路59の下側にあり、記録媒体ME0はプラテン60の上側に配置される。上述したように、記録媒体ME0の第二の面ME0bは、インク滴が着弾する第一の面ME0aとは反対側にある。プラテン60は、発光部65からの光LT1が透過方向D5へ通る開口部61を有している。透過方向D5は、記録媒体ME0の厚さ方向が好ましい。図3に示す透過方向D5は、主走査方向D1及び副走査方向D2に直交する方向である。開口部61は、プラテン60において透過方向D5へ貫通した穴が好ましいものの、プラテン60において透過率が高い透明材料の部位でもよい。
コントローラー10に制御される記録ヘッド30は、インク滴37を吐出する複数のノズル34をノズル面30aに有し、プラテン60に支持されている記録媒体ME0にインク滴37を吐出することにより印刷を行う。ノズル面30aは、インク滴37の吐出面である。記録ヘッド30は、駆動回路31、駆動素子32、等を備える。駆動回路31は、駆動信号送信部14から入力される駆動信号SGに従って駆動素子32に電圧信号を印加する。駆動素子32には、ノズル34に連通する圧力室内のインク36に圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズル34からインク滴37を吐出させる駆動素子、等を用いることができる。記録ヘッド30の圧力室には、インクカートリッジ35からインク36が供給される。インクカートリッジ35とノズル列33の組合せは、インク36の色別に設けられる。圧力室内のインク36は、駆動素子32によってノズル34から記録媒体ME0に向かってインク滴37として吐出される。これにより、記録媒体ME0にインク滴37のドットが形成される。図3に示す白インク層LA0が記録媒体ME0に形成された後、記録ヘッド30が主走査方向D1へ移動する間にラスターデータDA2に従ったドットが形成され、記録媒体ME0が送り方向D3へ副走査1回分、送られることが繰り返されることにより、記録媒体ME0に画像IM0が形成される。
RAM21は、大容量で揮発性の半導体メモリーであり、ホスト装置HO1や不図示のメモリー等から受け入れた入力画像等を格納する。通信I/F22は、ホスト装置HO1に有線又は無線で接続され、ホスト装置HO1に対して情報を入出力する。ホスト装置HO1には、パーソナルコンピューターやタブレット端末といったコンピューター、スマートフォンといった携帯電話、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、等が含まれる。記憶部23は、ファームウェアに加えて、図5等に例示する目標の光透過度K0やパス数Nw等を記憶する。記憶部23には、フラッシュメモリーといった不揮発性半導体メモリー、ハードディスクといった磁気記憶装置、等を用いることができる。
図2に示す記録ヘッド30は、白インク滴37Wを吐出するための第一ノズル列33Wを有するチップ30W、及び、色インク滴37Xを吐出するための第二ノズル列33Xを有するチップ30Xを含んでいる。ノズル列33は、第一ノズル列33Wと第二ノズル列33Xを総称している。チップ30Xは、チップ30Wよりも送り方向D3の下流側に配置されている。
各ノズル列33は、主走査方向D1と交差するノズル並び方向D4へ所定のノズルピッチの間隔で並んでいる複数のノズル34を含んでいる。図2に示すノズル並び方向D4は主走査方向D1に直交しているが、ノズル並び方向D4は主走査方向D1に直交せず斜めに交差していてもよい。言い換えると、ノズル並び方向D4は、図2に示すように送り方向D3と一致していてもよいし、送り方向D3から90°未満の範囲でずれていてもよい。各ノズル列33に含まれる複数のノズル34は、一列に並べられてもよいし、千鳥状すなわち二列に並べられてもよい。
第一ノズル列33Wは、白インク36Wを白インク滴37Wとして吐出する複数のノズル34をノズル面30aに有している。第一ノズル列33Wの位置は、プラテン60の開口部61を通る位置に合わせられている。言い換えると、第一ノズル列33Wの位置は、副走査方向D2において、プラテン60の開口部61の位置に合わせられている。ここで、副走査方向D2は、送り方向D3とは反対の方向であり、副走査時に記録媒体ME0を基準として記録ヘッド30が相対的に移動する方向である。副走査方向D2は、主走査方向D1と交差する方向であり、例えば、主走査方向D1に直交する方向である。第二ノズル列33Xは、色インク36Xを色インク滴37Xとして吐出する複数のノズル34をノズル面30aに有している。第二ノズル列33Xは、第一ノズル列33Wよりも送り方向D3の下流側に配置されている。インク36は、白インク36Wと色インク36Xを総称している。色インク36Xには、例えば、Cのインク、Mのインク、Yのインク、及び、Kのインクが含まれる。この場合、第二ノズル列33Xには、Cのインク滴を吐出するCノズル列、Mのインク滴を吐出するMノズル列、Yのインク滴を吐出するYノズル列、及び、Kのインク滴を吐出するKノズル列が含まれる。チップ30Xにおいて、Cノズル列、Mノズル列、Yノズル列、及び、Kノズル列は、主走査方向D1へ並べられる。
発光部65は、プラテン60に支持されている記録媒体ME0に、該記録媒体ME0の透過光LT2の強さを検出するための光LT1を照射する。図3に示す発光部65は、プラテン60において記録媒体ME0に接する表側60aとは反対の裏側60bに配置され、プラテン60の開口部61を通して光LT1を記録媒体ME0の第二の面ME0bに照射する。発光部65は、透過方向D5に沿って光LT1を放出する光源を備えている。光LT1が記録媒体ME0を透過する場合、光LT1に由来する透過光LT2が透過方向D5に沿って記録媒体ME0から出る。キャリッジ52に設けられている受光部70が発光部65に対向する位置になると、透過光LT2が受光部70に入射する。従って、記録媒体ME0において光LT1が透過する検出領域AR0は、記録媒体ME0においてプラテン60の開口部61に対応する領域にある。
発光部65に使用可能な光源には、白色光源等、可視光線を放出する光源等を用いることができ、発光ダイオード、蛍光灯、等を用いることができる。
発光部65に使用可能な光源には、白色光源等、可視光線を放出する光源等を用いることができ、発光ダイオード、蛍光灯、等を用いることができる。
受光部70は、上述した検出領域AR0にある時に透過光LT2の強さを検出する。透過光LT2の強さは、例えば、光度で表される。光度の単位は、例えば、cd(カンデラ)である。受光部70は、入射した透過光LT2の強さを示す電気信号、例えば、検出電圧を生成する。受光部70は、生成した検出電圧のアナログ量をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換回路を備える場合、検出電圧のアナログ量をアナログ/デジタル変換回路でデジタル値に変換してコントローラー10に出力してもよい。この場合、コントローラー10は、透過光LT2の強さを示すデジタル値を受光部70から取得することができる。
また、受光部70は、測色値を検出する測色器でもよい。この場合、発光部65と受光部70は、透過型測色装置を構成する。測色器としての受光部70は、例えば、CIE(国際照明委員会)L*a*b*色空間の座標値であるL*値、a*値、及び、b*値を検出する。受光部70は、測色値であるL*値、a*値、及び、b*値をコントローラー10に出力する。
明度を表すL*値は、透過光LT2の光度と相関がある。そこで、L*値と光度との対応関係を予め求めておけば、コントローラー10は、取得したL*値を前述の対応関係に従って光度に変換することにより、透過光LT2の強さを取得することができる。また、L*値は透過光LT2の光度に近似する値となるので、コントローラー10は、L*値を透過光LT2の強さとして扱ってもよい。
明度を表すL*値は、透過光LT2の光度と相関がある。そこで、L*値と光度との対応関係を予め求めておけば、コントローラー10は、取得したL*値を前述の対応関係に従って光度に変換することにより、透過光LT2の強さを取得することができる。また、L*値は透過光LT2の光度に近似する値となるので、コントローラー10は、L*値を透過光LT2の強さとして扱ってもよい。
図2,3に示すプリンター2は、例として、バンドB0の単位で記録媒体ME0に1以上の白インク層LA0を形成し、バンドB0の単位で白インク層LA0に色インク滴37Xを重ねる。複数のバンドB0の内、白インク層LA0が形成される順番であって色インク滴37Xによる画像IM0が形成される順番は、バンドB1、バンドB2、バンドB3、…のように、副走査方向D2の順である。
プリンター2がバンドB1に1以上の白インク層LA0を形成する時、コントローラー10は、副走査方向D2においてバンドB1の位置がプラテン60の開口部61の位置に合うようにローラー駆動部55に記録媒体ME0を搬送させる。記録媒体ME0の送り後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を往方向D11へ移動させ、チップ30Wの第一ノズル列33WからバンドB1に向けて記録濃度RD1%、例えば、100%となるように白インク滴37Wを吐出させる。白インク滴37Wが記録媒体ME0に着弾すると、白インク36WのドットDT1が形成される。記録濃度RD1%が100%のように高い場合、バンドB1がドットDT1で埋め尽くされるため、記録媒体ME0に1層の白インク層LA0が形成される。ここで、記録媒体ME0に白インク滴37Wが着弾する1回の主走査をパスとする。このパスの後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を復方向D12へ移動させ、記録媒体ME0にインク滴37を着弾させず、必要に応じて、受光部70が検出領域AR0を通る時に受光部70が検出する透過光LT2の強さを取得する。従って、記録媒体ME0に白インク滴37Wが着弾しない主走査は、パスとならない。
尚、白インク滴37Wの記録濃度RD1は、バンドB0がドットDT1で埋め尽くされる場合、100%でなくてもよい。
尚、白インク滴37Wの記録濃度RD1は、バンドB0がドットDT1で埋め尽くされる場合、100%でなくてもよい。
コントローラー10は、バンドB1に2層以上の白インク層LA0を形成する場合、上述した往方向D11への主走査と、上述した復方向D12への主走査を繰り返す。往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せの回数をパス数Nwとすると、パス数Nwが2以上の整数である場合、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せがNw回繰り返される。パス数Nwが1である場合、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査が1回ずつ行われる。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の同じ箇所P0に白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるようにパスを制御する。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の同じ箇所P0に白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるようにパスを制御する。
バンドB1にNw層の白インク層LA0が形成されると、コントローラー10は、副走査方向D2においてバンドB2の位置が開口部61の位置に合うようにローラー駆動部55に記録媒体ME0を送り方向D3へ搬送させる。この時の記録媒体ME0の送り量は、副走査方向D2におけるバンドB0の長さである。尚、記録ヘッド30からインク滴37が吐出しない時には、送り方向D3への記録媒体ME0の搬送と主走査方向D1への記録ヘッド30の移動が同時に行われてもよい。記録媒体ME0の送り後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を往方向D11へ移動させ、チップ30Wの第一ノズル列33WからバンドB2に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させる。このパスの後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を復方向D12へ移動させるが、記録媒体ME0にインク滴37を着弾させない。パス数Nwが2以上の整数である場合、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せがNw回繰り返される。
バンドB2にNw層の白インク層LA0が形成されると、コントローラー10は、副走査方向D2においてバンドB3の位置が開口部61の位置に合うようにローラー駆動部55に記録媒体ME0を送り方向D3へ搬送させる。この時の記録媒体ME0の送り量も、副走査方向D2におけるバンドB0の長さである。記録媒体ME0の送り後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を往方向D11へ移動させ、チップ30Wの第一ノズル列33WからバンドB3に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させ、チップ30Xの第二ノズル列33XからバンドB1に向けて色インク滴37Xを吐出させる。色インク滴37Xが白インク層LA0に着弾すると、色インク36XのドットDT2が形成される。尚、ドットDT0は、白インク36WのドットDT1と色インク36XのドットDT2を総称している。
以上のパスの後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を復方向D12へ移動させるが、記録媒体ME0にインク滴37を着弾させない。パス数Nwが2以上の整数である場合、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せがNw回繰り返される。この場合、コントローラー10は、バンドB1に対する色インク滴37Xの吐出をNw回に分けてもよい。
以上のパスの後、コントローラー10は、キャリッジ駆動部51にキャリッジ52を復方向D12へ移動させるが、記録媒体ME0にインク滴37を着弾させない。パス数Nwが2以上の整数である場合、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せがNw回繰り返される。この場合、コントローラー10は、バンドB1に対する色インク滴37Xの吐出をNw回に分けてもよい。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0に色インク滴37Xを着弾させる場合に、記録媒体ME0にNw回着弾した白インク滴37Wに色インク滴37Xを重ねる制御を行う。これにより、色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0が白インク層LA0上に形成される。
以下、コントローラー10は、ローラー駆動部55に記録媒体ME0をバンドB0の長さ分、搬送させ、往方向D11への主走査と復方向D12への主走査の組合せをNw回行うという、一連の制御を繰り返す。これにより、記録媒体ME0における第一の面ME0aの記録領域の全体にわたって、Nw層の白インク層LA0が形成され、Nw層の白インク層LA0上に画像IM0が形成される。
ところで、白インク層LA0形成の形成を伴う印刷では、下地の色が透けないように、白インク36Wに多くの打ち込み量が必要となる。下地の色には、記録媒体ME0自身の色の他、記録媒体ME0がラベルのように貼付対象に貼り付けられる場合には貼付対象の色等もある。白インク36Wの打ち込み量を確保するため複数のパスで白インク層LA0を複数層形成することが考えられるが、パス数が増えると、その分、コストや印刷時間がかかってしまう。特開2011-16883号公報に示されるように白インク層の遮蔽度を評価するために白色印刷物を事前に形成すると、事前に白色印刷物を形成するための記録媒体や白インクが必要である。
本具体例の記録装置1は、記録媒体ME0に白インク滴37Wが着弾するパスを行いながらパス数Nwを決定することにより、事前に白色印刷物を形成するための記録媒体や白インクを不要にさせている。
(3)パス数Nwを決めるための原理の説明:
まず、図4を参照して、パス数Nwを決めるための原理を説明する。図4は、パスの回数jと透過光LT2の強さとの関係を模式的に例示している。
図4において、検出領域AR0に対するパスの回数jにおける透過光LT2の強さがIjで示されている。ここで、0回目のパス、すなわち、記録媒体ME0に白インク層LA0が形成されていない時の透過光LT2の強さI0に対する、1回目のパスが行われた時の透過光LT2の強さI1の比I1/I0を「光透過度K」とする。光透過度Kは、1回のパスで透過光LT2の強さが下がる比を示している。例えば、1回目のパスが行われた時の透過光LT2の強さI1が最初の強さI0の1/10になる場合、光透過度Kは0.1となる。光透過度Kが小さいほど、1回のパスで下地を隠蔽する度合が大きくなる。
まず、図4を参照して、パス数Nwを決めるための原理を説明する。図4は、パスの回数jと透過光LT2の強さとの関係を模式的に例示している。
図4において、検出領域AR0に対するパスの回数jにおける透過光LT2の強さがIjで示されている。ここで、0回目のパス、すなわち、記録媒体ME0に白インク層LA0が形成されていない時の透過光LT2の強さI0に対する、1回目のパスが行われた時の透過光LT2の強さI1の比I1/I0を「光透過度K」とする。光透過度Kは、1回のパスで透過光LT2の強さが下がる比を示している。例えば、1回目のパスが行われた時の透過光LT2の強さI1が最初の強さI0の1/10になる場合、光透過度Kは0.1となる。光透過度Kが小さいほど、1回のパスで下地を隠蔽する度合が大きくなる。
透過光LT2の強さが光度で表される場合、理論上、1回のパス毎に透過光LT2の強さが光透過度Kの比で下がる。従って、パスの回数jが増える毎に、透過光LT2の強さは、I1=K×I0、I2=K2×I0、I3=K3×I0、…と下がっていく。j回目のパスが行われた時の透過光LT2の強さは、Ij=Kj×I0で表される。
そこで、図1,5等に例示するように目標の光透過度K0を定めておき、最初の強さI0を基準とした透過光LT2の強さが目標の光透過度K0に応じた基準K0×I0を超えない最小のパス数を算出することにより、所望の隠蔽度合を達成するパス数Nwを決定することができる。例えば、目標の光透過度がK0=0.001であり、1パス分の光透過度がK=0.1である場合、(0.1) Nw≦0.001を満たすパス数Nwは3である。この場合、同じバンドB0に対して3回のパスが行われることにより目標の光透過度K0に応じた基準K0×I0に収まり、所望の隠蔽度合が達成されると推測することができる。一般に、パス0回目の透過光LT2の強さI0とパス1回目の透過光LT2の強さI1が検出された場合、K=I1/I0となり、パス数Nwは、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数となる。
また、n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、n1パス目に検出される透過光LT2の強さIn1と、n2パス目に検出される透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、所望の隠蔽度合を達成するパス数Nwを決定することができる。この場合、m=1/(n2-n1)とすると、1パス分の光透過度は、K=(In2/In1) mで表される。パス数Nwは、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数となる。
尚、透過光LT2の強さがL*値等、光度に近似する値である場合も、同様にしてパス数Nwを決定することができる。
(4)記録装置で行われる処理の具体例:
図5は、n1=0且つn2=1である場合にコントローラー10で行われる印刷制御処理を模式的に例示している。図5に示す印刷制御処理は、図1に示すラスタライズ処理部13がラスターデータDA2を生成した時に開始する。コントローラー10は、図5に示す印刷制御処理に従って、0パス目の透過光LT2の強さIn1と、1パス目の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、目標の光透過度K0に応じた基準K0×I0に収まるパス数Nwを決定し、パス数Nwの印刷を実施する。ここで、ステップS102~S104は、第一検出工程ST1に対応している。ステップS106は、パス実施工程ST2に対応している。ステップS108~S110は、第二検出工程ST3に対応している。ステップS112は、決定工程ST4に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略し、括弧内にステップの符号を示すことがある。
図5は、n1=0且つn2=1である場合にコントローラー10で行われる印刷制御処理を模式的に例示している。図5に示す印刷制御処理は、図1に示すラスタライズ処理部13がラスターデータDA2を生成した時に開始する。コントローラー10は、図5に示す印刷制御処理に従って、0パス目の透過光LT2の強さIn1と、1パス目の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、目標の光透過度K0に応じた基準K0×I0に収まるパス数Nwを決定し、パス数Nwの印刷を実施する。ここで、ステップS102~S104は、第一検出工程ST1に対応している。ステップS106は、パス実施工程ST2に対応している。ステップS108~S110は、第二検出工程ST3に対応している。ステップS112は、決定工程ST4に対応している。以下、「ステップ」の記載を省略し、括弧内にステップの符号を示すことがある。
印刷制御処理が開始すると、コントローラー10は、ラスターデータDA2に基づいて最初のバンドB1の位置がプラテン60の開口部61の位置に合うように記録媒体ME0を搬送させ、キャリッジ52に設けられている受光部70を開口部61上に移動させる(S102)。ここで、発光部65は、開口部61を通して光LT1を記録媒体ME0の第二の面ME0bに照射している。これにより、受光部70は、記録媒体ME0において開口部61に対応する検出領域AR0において、発光部65からの光LT1に由来する透過光LT2の強さIn1を検出する。コントローラー10は、発光部65から透過光LT2の強さIn1を取得する(S104)。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn1=0回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn1を取得する。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn1=0回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn1を取得する。
次いで、コントローラー10は、キャリッジ52をホームポジションに戻してから往方向D11へ移動させ、第一ノズル列33WからバンドB1に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させる1パス目を実施する(S106)。従って、コントローラー10はパスの回数がn1=0回である状態から記録媒体ME0の検出領域AR0に白インク滴37Wを着弾させるパスをn2-n1=1回行う制御を行うことになる。
次いで、コントローラー10は、キャリッジ52を復方向D12へ移動させる(S108)。受光部70は、開口部61上を通過する時、記録媒体ME0において開口部61に対応する検出領域AR0において、発光部65からの光LT1に由来する透過光LT2の強さIn2を検出する。コントローラー10は、発光部65から透過光LT2の強さIn2を取得する(S110)。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn2=1回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn2を取得する。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn2=1回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn2を取得する。
次いで、コントローラー10は、n1=0パス目の透過光LT2の強さIn1と、n2=1パス目の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、目標の光透過度K0に応じた基準K0×I0を超えない最小のパス数Nwを決定する(S112)。上述したように、コントローラー10は、記憶部23から目標の光透過度K0を取得し、K=I1/I0を算出し、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数をパス数Nwに決定することができる。従って、コントローラー10は、n1=0パス目の強さIn1に対するn2=1パス目の強さIn2の比In2/In1に基づいてパス数Nwを決定しているともいえる。コントローラー10は、決定したパス数Nwを記憶部23に記憶する。
パス数Nwの決定後、コントローラー10は、バンドB1についてNw>n2である場合に残りのパスを実施し、その後、バンドB0単位でパス数Nwのパスを実施し(S114)、印刷制御処理を終了させる。図2で示したように、コントローラー10は、パスにおいて、キャリッジ52を往方向D11へ移動させ、第一ノズル列33Wから記録媒体ME0に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させ、ラスターデータDA2に従って第二ノズル列33XからNw層の白インク層LA0に向けて色インク滴37Xを吐出させる。このようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0に色インク滴37Xを着弾させる場合に、記録媒体ME0にNw回着弾した白インク滴37Wに色インク滴37Xを重ねる制御を行う。これにより、色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0がNw層の白インク層LA0上に形成される。
また、図6に例示するように、コントローラー10は、n1=1パス目の透過光LT2の強さIn1とn2=2パス目の透過光LT2の強さIn1とに基づいてパス数Nwを決定してもよい。図6は、n1=1且つn2=2である場合にコントローラー10で行われる印刷制御処理を模式的に例示している。ここで、S124~S126は、第一検出工程ST1に対応している。S128は、パス実施工程ST2に対応している。S130~S132は、第二検出工程ST3に対応している。S134は、決定工程ST4に対応している。
印刷制御処理が開始すると、コントローラー10は、まず、ラスターデータDA2に基づいて最初のバンドB1の位置がプラテン60の開口部61の位置に合うように記録媒体ME0を搬送させる。そのうえで、コントローラー10は、キャリッジ52を往方向D11へ移動させ、第一ノズル列33WからバンドB1に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させる1パス目を実施する(S122)。次に、コントローラー10は、キャリッジ52を復方向D12へ移動させる(S124)。受光部70は、開口部61上を通過する時、記録媒体ME0において開口部61に対応する検出領域AR0において、発光部65からの光LT1に由来する透過光LT2の強さIn1を検出する。コントローラー10は、発光部65から透過光LT2の強さIn1を取得する(S126)。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn1=1回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn1を取得する。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn1=1回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn1を取得する。
次いで、コントローラー10は、キャリッジ52を往方向D11へ移動させ、第一ノズル列33WからバンドB1に向けて記録濃度RD1%となるように白インク滴37Wを吐出させる2パス目を実施する(S128)。従って、コントローラー10はパスの回数がn1=1回である状態から記録媒体ME0の検出領域AR0に白インク滴37Wを着弾させるパスをn2-n1=1回行う制御を行うことになる。
次いで、コントローラー10は、キャリッジ52を復方向D12へ移動させる(S130)。受光部70は、開口部61上を通過する時、記録媒体ME0において開口部61に対応する検出領域AR0において、発光部65からの光LT1に由来する透過光LT2の強さIn2を検出する。コントローラー10は、発光部65から透過光LT2の強さIn2を取得する(S132)。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn2=2回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn2を取得する。
以上のようにして、コントローラー10は、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がn2=2回である時に受光部70が検出する透過光LT2の強さIn2を取得する。
次いで、コントローラー10は、n1=1パス目の透過光LT2の強さIn1と、n2=2パス目の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、目標の光透過度K0に応じた基準を超えない最小のパス数Nwを決定する(S134)。コントローラー10は、記憶部23から目標の光透過度K0を取得し、K=I2/I1を算出し、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数をパス数Nwに決定することができる。従って、コントローラー10は、n1=1パス目の強さIn1に対するn2=2パス目の強さIn2の比In2/In1に基づいてパス数Nwを決定しているともいえる。コントローラー10は、決定したパス数Nwを記憶部23に記憶する。
パス数Nwの決定後、コントローラー10は、バンドB1についてNw>n2である場合に残りのパスを実施し、その後、バンドB0単位でパス数Nwのパスを実施し(S136)、印刷制御処理を終了させる。これにより、色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0がNw層の白インク層LA0上に形成される。
図示していないが、n1=0且つn2=2である場合等でも、m=1/(n2-n1)として、1パス分の光透過度K=(In2/In1) mを算出し、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数をパス数Nwに決定することができる。従って、コントローラー10は、n1パス目の強さIn1に対するn2パス目の強さIn2の比In2/In1に基づいてパス数Nwを決定しているともいえる。
図示していないが、n1=0且つn2=2である場合等でも、m=1/(n2-n1)として、1パス分の光透過度K=(In2/In1) mを算出し、log10K0/log10Kの小数点を切り上げた整数をパス数Nwに決定することができる。従って、コントローラー10は、n1パス目の強さIn1に対するn2パス目の強さIn2の比In2/In1に基づいてパス数Nwを決定しているともいえる。
以上説明したように、記録媒体ME0に白インク滴37Wが着弾するパスを行いながらパス数Nwを決定することができるので、事前に白色印刷物を形成する必要が無い。従って、本具体例の記録装置1は、白インク滴を吐出するパス数を効率よく決定することができる。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、上述した処理の少なくとも一部は、ホスト装置HO1により行われてもよい。ホスト装置HO1がパス数Nwを決定する場合、記録装置1はホスト装置HO1を含み、ホスト装置HO1が制御部の例となる。
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、上述した処理の少なくとも一部は、ホスト装置HO1により行われてもよい。ホスト装置HO1がパス数Nwを決定する場合、記録装置1はホスト装置HO1を含み、ホスト装置HO1が制御部の例となる。
上述した実施形態では主走査時に主走査方向D1において記録媒体ME0が移動せず記録ヘッド30が移動したが、これに限定されない。主走査時、主走査方向D1において記録ヘッド30が移動せずに記録媒体ME0が移動してもよいし、主走査方向D1において記録ヘッド30と記録媒体ME0の両方が移動してもよい。
上述した実施形態では副走査時に副走査方向D2において記録ヘッド30が移動せず記録媒体ME0が移動したが、これに限定されない。副走査時、副走査方向D2において記録媒体ME0が移動せずに記録ヘッド30が移動してもよいし、副走査方向D2において記録媒体ME0と記録ヘッド30の両方が移動してもよい。
上述した実施形態では副走査時に副走査方向D2において記録ヘッド30が移動せず記録媒体ME0が移動したが、これに限定されない。副走査時、副走査方向D2において記録媒体ME0が移動せずに記録ヘッド30が移動してもよいし、副走査方向D2において記録媒体ME0と記録ヘッド30の両方が移動してもよい。
上述した実施形態では受光部70がキャリッジ52に設けられたが、受光部70は常に発光部65に対向する位置に配置されてもよい。この場合、受光部70とキャリッジ52との干渉を避けるため、コントローラー10は、透過光LT2の強さの検出時に該当のバンドB0を発光部65及び受光部70に対応する位置までローラー駆動部55に搬送させてもよい。
上述した実施形態では発光部65がプラテン60の裏側60bに配置されて受光部70がキャリッジ52に設けられていたが、発光部65がキャリッジ52に設けられて受光部70がプラテン60の裏側60bに配置されてもよい。後者の場合、プラテン60の開口部61には透過光LT2が通り抜けることになる。
上述した実施形態では発光部65がプラテン60の裏側60bに配置されて受光部70がキャリッジ52に設けられていたが、発光部65がキャリッジ52に設けられて受光部70がプラテン60の裏側60bに配置されてもよい。後者の場合、プラテン60の開口部61には透過光LT2が通り抜けることになる。
上述した実施形態では第二ノズル列33Xが第一ノズル列33Wよりも送り方向D3の下流側に配置されていたが、第一ノズル列33Wと第二ノズル列33Xとが主走査方向D1において並んでいてもよい。この場合、Nw層の白インク層LA0を形成したバンドに向けてコントローラー10が第二ノズル列33Xから色インク滴37Xを吐出させる制御を行うことにより、色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0がNw層の白インク層LA0上に形成される。必要に応じて、コントローラー10は、記録媒体ME0をバックフィードさせて第二ノズル列33Xから色インク滴37Xを吐出させる制御を行ってもよい。
記録媒体ME0への印刷は、記録媒体ME0の同じ箇所に白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるようにパスを制御すればよく、図2に示すバンドB0単位の印刷に限定されない。
記録媒体ME0への印刷は、記録媒体ME0の同じ箇所に白インク滴37Wが着弾する回数がパス数Nwとなるようにパスを制御すればよく、図2に示すバンドB0単位の印刷に限定されない。
図7に例示するように、コントローラー10は、パス数Nwを決定した後、Nwパス目の透過光LT2の強さInwを確認してもよい。図7は、コントローラー10で行われる印刷制御処理の別の例を模式的に示している。図7に示すS202~S210の処理は、図5に示す印刷制御処理の場合にS112とS114との間で行われ、図6に示す印刷制御処理の場合にS134とS136との間で行われる。S202~S210は、決定工程ST4に対応している。
コントローラー10は、S112又はS134においてパス数Nwを決定すると、パス数Nwがn2よりも大きい場合、白インク滴37Wを吐出させる残りのパスを実施する(S202)。次に、コントローラー10は、キャリッジ52を復方向D12へ移動させる(S204)。受光部70は、開口部61上を通過する時、記録媒体ME0において開口部61に対応する検出領域AR0において、発光部65からの光LT1に由来する透過光LT2の強さInwを検出する。コントローラー10は、発光部65から透過光LT2の強さInwを取得する(S206)。
以上のようにして、コントローラー10は、パス数Nwを決定した後、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がパス数Nwになると受光部70が検出する透過光LT2の強さInwを取得する。
以上のようにして、コントローラー10は、パス数Nwを決定した後、記録媒体ME0の検出領域AR0に対するパスの回数がパス数Nwになると受光部70が検出する透過光LT2の強さInwを取得する。
次いで、コントローラー10は、取得した透過光LT2の強さInwが基準、例えば、目標の光透過度K0に0パス目の透過光LT2の強さI0を乗じた値よりも大きいか否かを判断する(S208)。尚、透過光LT2の強さIn1を検出したパスの回数n1が1以上である場合は1パス分の光透過度Kを用いて0パス目の透過光LT2の強さI0を計算することができる。従って、例えば、n1=1である場合に基準はK0×I1/Kとなり、n1=2である場合に基準はK0×I1/K2となる。S208の後、コントローラー10は、Inw>K0×I0である場合、パス数Nwを1増やす(S210)。
以上のようにして、コントローラー10は、Nwパス目の透過光LT2の強さInwが基準を超える強さである場合、パス数Nwを増やす。
以上のようにして、コントローラー10は、Nwパス目の透過光LT2の強さInwが基準を超える強さである場合、パス数Nwを増やす。
その後、コントローラー10は、S114又はS136において、バンドB0単位でパス数Nwのパスを実施し、印刷制御処理を終了させる。これにより、色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0がNw層の白インク層LA0上に形成される。
決定されたパス数Nwのパスが行われた記録媒体ME0の透過光LT2の強さInwがK0×I0を超える強さである場合、パス数Nwが不足している可能性がある。この場合にパス数Nwが増えるので、図7に示す例は、記録媒体ME0に形成した白インク層に画像を形成する記録装置1の信頼性を高めることができる。
図8に例示するように、Nwパス目の透過光LT2の強さInwが基準を超えない範囲でNwパス目の白インク滴37Wの記録濃度RDnwを少なくしてもよい。図8は、コントローラー10で行われる印刷制御処理の別の例を模式的に示している。図8に示すS302~S306の処理は、図5に示す印刷制御処理におけるS112の後、又は、図6に示す印刷制御処理におけるS134の後に行われる。S302~S304は、決定工程ST4に対応している。
コントローラー10は、S112又はS134においてパス数Nwを決定すると、パス数Nwが2以上である場合、Nw-1回目までのパスにおける白インク滴37Wの記録濃度をRD1%、例えば、100%に決定する(S302)。次に、コントローラー10は、n1パス目の透過光LT2の強さIn1と、n2パス目の透過光LT2の強さIn2と、に基づいて、透過光LT2の強さInwが基準、例えば、K0×I0を超えない強さとなるようにNw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定する(S304)。
例えば、RD1=100%である場合に1パス分の1パス分の光透過度がK=0.1であるとする。目標の光透過度K0が0.005である場合、(0.1) Nw≦0.005を満たすパス数Nwは3である。ただし、Nw回目のパスについては、記録濃度RDnwを100%にする必要はなく、理論上は30%あれば目標の光透過度K0に応じた基準、例えば、K0×I0に収まると推測される。log10K0/log10Kの小数部分をkとすると、kが0でない場合、記録濃度RDnwが100×logk≦RDnw<100を満たすようにすれば、目標の光透過度K0に応じた基準、例えば、K0×I0に収まると推測される。透過光LT2の強さの検出誤差を考慮して、コントローラー10は、記録濃度RDnwを100%以下の範囲で100×logkよりも大きくしてもよい。
以上のようにして、コントローラー10は、取得した強さIn1,In2に基づいて透過光LT2の強さが基準、例えば、K0×I0を超えない強さとなるようにNw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定する。
以上のようにして、コントローラー10は、取得した強さIn1,In2に基づいて透過光LT2の強さが基準、例えば、K0×I0を超えない強さとなるようにNw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定する。
記録濃度RDnwの決定後、コントローラー10は、決定した記録濃度に従ってバンドB0単位でパス数Nwのパスを実施し(S306)、印刷制御処理を終了させる。ここで、コントローラー10は、Nw-1回目までのパスにおいてRD1%の記録濃度となるように第一ノズル列33Wから記録媒体ME0への白インク滴37Wの吐出を制御する。また、コントローラー10は、Nw回目のパスにおいて記録濃度RDnwとなるように第一ノズル列33Wから記録媒体ME0への白インク滴37Wの吐出を制御する。そのうえで、コントローラー10は、ラスターデータDA2に従って第二ノズル列33XからNw層の白インク層LA0に向けて色インク滴37Xを吐出させる。これにより、記録濃度RD1%のNw-1層の白インク層LA0に記録濃度RDnw%の白インク滴37Wが重ねられ、この状態の白インク層LA0上に色インク36XのドットDT2のパターンで表現された画像IM0が形成される。
図8に示す例は、Nw回目のパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RDnwが0%<RDnw≦RD1%となるので、白インクの使用量を削減することができる。尚、Nw-1回目までのパスにおける白インク滴37Wの記録濃度RD1は、バンドB0にドットDT1が埋め尽くされる場合、100%でなくてもよい。
(6)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、白インク滴を吐出するパス数を効率よく決定可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、白インク滴を吐出するパス数を効率よく決定可能な技術等を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…記録装置、2…プリンター、10…コントローラー、23…記憶部、30…記録ヘッド、30W,30X…チップ、33…ノズル列、33W…第一ノズル列、33X…第二ノズル列、34…ノズル、36…インク、36W…白インク、36X…色インク、37…インク滴、37W…白インク滴、37X…色インク滴、50…駆動部、51…キャリッジ駆動部、52…キャリッジ、55…ローラー駆動部、60…プラテン、60a…表側、60b…裏側、61…開口部、65…発光部、70…受光部、AR0…検出領域、B0…バンド、D1…主走査方向、D2…副走査方向、D3…送り方向、D4…ノズル並び方向、D5…透過方向、D11…往方向、D12…復方向、DT0,DT1,DT2…ドット、K0…目標の光透過度、LA0…白インク層、LT1…光、LT2…透過光、HO1…ホスト装置、IM0…画像、ME0…記録媒体、ME0a…第一の面、ME0b…第二の面、P0…箇所、ST1…第一検出工程、ST2…パス実施工程、ST3…第二検出工程、ST4…決定工程。
Claims (7)
- 記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを制御する制御部と、を備え、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記制御部は、前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn1を取得し、前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行う制御を行い、前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn2を取得し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する、記録装置。 - 前記記録ヘッドは、前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に前記白インク滴とは異なる色の色インク滴を吐出するための第二ノズル列を有し、
前記制御部は、前記記録媒体に前記色インク滴を着弾させる場合に、前記記録媒体にNw回着弾した前記白インク滴に前記色インク滴を重ねる制御を行う、請求項1に記載の記録装置。 - 前記媒体支持部は、前記発光部からの前記光と前記透過光の一方が通る開口部を有し、前記記録媒体において前記インク滴が着弾する第一の面とは反対側の第二の面を支持し、
前記検出領域は、前記記録媒体において前記開口部に対応する領域にある、請求項1又は請求項2に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッド及び前記受光部が設けられたキャリッジをさらに備え、
前記駆動部は、前記主走査において前記キャリッジを前記主走査方向に沿って移動させ、
前記発光部は、前記開口部を通して前記光を前記第二の面に照射し、
前記制御部は、前記検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時であって前記キャリッジに設けられている前記受光部が前記検出領域にある時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn1を取得し、前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時であって前記キャリッジに設けられている前記受光部が前記検出領域にある時に前記受光部が検出する前記透過光の強さIn2を取得する、請求項3に記載の記録装置。 - 前記制御部は、前記パス数Nwを決定した後、前記検出領域に対する前記パスの回数が前記パス数Nwになると前記受光部が検出する前記透過光の強さInwを取得し、前記強さInwが基準を超える強さである場合、前記パス数Nwを増やす、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記パス数Nwが2以上であり、
前記制御部は、Nw-1回目までの前記パスにおいてRD1%の記録濃度となるように前記第一ノズル列から前記記録媒体への前記白インク滴の吐出を制御し、前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記透過光の強さが基準を超えない強さとなるようにNw回目の前記パスにおける前記白インク滴の記録濃度RDnwを0%よりも高くRD1%以下である範囲内で決定し、Nw回目の前記パスにおいて前記記録濃度RDnwとなるように前記第一ノズル列から前記記録媒体への前記白インク滴の吐出を制御する、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の記録装置。 - 記録媒体を支持する媒体支持部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に白インク滴を吐出するための第一ノズル列を有する記録ヘッドと、
主走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる主走査、及び、前記主走査方向と交差する副走査方向に沿って前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対的に移動させる副走査を行う駆動部と、
前記媒体支持部に支持されている前記記録媒体に、該記録媒体の透過光の強さを検出するための光を照射する発光部と、
前記透過光の強さを検出する受光部と、を用い、
前記記録媒体に前記白インク滴が着弾する1回の前記主走査をパスとして、前記記録媒体の同じ箇所に前記白インク滴が着弾する回数がパス数Nwとなるように前記パスを行う記録方法であって、
n1を0以上の整数とし、n2をn1よりも大きい整数として、
前記記録媒体において前記光が透過する検出領域に対する前記パスの回数がn1回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn1を検出する第一検出工程と、
前記パスの回数がn1回である状態から前記検出領域に前記白インク滴を着弾させる前記パスをn2-n1回行うパス実施工程と、
前記検出領域に対する前記パスの回数がn2回である時に前記受光部において前記透過光の強さIn2を検出する第二検出工程と、
前記強さIn1及び前記強さIn2に基づいて前記パス数Nwを決定する決定工程と、を含む、記録方法。
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JP2022018364A JP2023115937A (ja) | 2022-02-09 | 2022-02-09 | 記録装置、及び、記録方法 |
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