JP4736553B2 - インクジェット記録システム及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、光硬化型インクジェット記録システム及びこれに用いられる画像処理プログラムに関する。
一般に、少量多品種の需要に対して臨機応変に対応できるインクジェット記録装置として、従来よりインクジェット方式の記録装置(以下「インクジェット記録装置」と称する。)が知られている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドの記録媒体に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより記録媒体に画像を記録するものであり、従来のグラビア印刷方式やフレキソ印刷方式による画像記録手段と異なって製版工程を必要としないため少量の需要にも簡易かつ迅速に対応することができるという特徴を有している。また、騒音が少なく多色のインクを用いることによってカラーでの画像記録も容易に行うことができるという長所がある。
近年では、様々な記録媒体に対応可能なインクジェット記録装置として、光硬化型インクを用いたインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインクジェット記録装置においては、紫外線などの光に対して所定の感度を有する光開始剤が含有された光硬化型インクを吐出させ、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することで、インクを硬化させ記録媒体上に定着させるものである。このようなインクジェット記録装置は、インク着弾後、光を照射することによりインクが瞬時に硬化するため、記録媒体へのインクの浸透や滲みが少なく、普通紙はもとより、インク受容層を持たずインク吸収性の全くないプラスチックや金属などの記録媒体に対しても画像記録を行うことが可能である。
また、階調表現を豊かにするために、濃淡2種類のインクを用いて大小2種類の大きさのドットを形成することにより、1つの画素に対して、4種類のドット(淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドット)が記録可能なインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなインクジェット記録装置では、画像データの階調値に応じて、4種類のドットをどのような記録率で用いるかが課題となる。特許文献2の発明においては、画像の滑らかな粒状感の達成とともに、バンディングの抑制の達成も考慮して、階調値の変化に対応する各ドットの記録率が設定されていた。具体的には、特許文献2の図22に示されるように、階調値の増加に伴い、淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット、濃大ドットの順番にドットが記録されるように各ドットの記録率が設定されている。
また、インクジェット記録方式として、マルチパス記録方式が知られている(例えば、特許文献3参照)。このマルチパス記録方式は、記録ヘッド内の多数のノズルを複数のノズル群に分割し、同一の記録領域に対し複数回の走査を異なるノズル群を用いて行うことにより画像を記録する方式であり、この方式によれば、記録ヘッドのノズル毎の吐出量のばらつきや着弾ずれ、及び紙送り誤差等により生じるスジやムラを低減することができる。
特開2001−310454号公報 特開2000−79710号公報 特開平5−31919号公報
しかしながら、光硬化型インクジェット記録装置においては、以下に示すような光硬化型インクジェット記録装置に特有の課題があり、仮に、上記特許文献2のように、階調値の増加に伴い、淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット、濃大ドットの順番にドットが記録されるように各ドットの記録率を設定しても、この特有の課題は十分に解決されないことがわかった。特に、中間調領域において、走査方向にスジ状のムラが生じることがわかった。
光硬化型インクジェット記録装置を用いてインク吸収性のない記録媒体に記録を行う場合には、着弾したインクが記録媒体に吸収されず盛り上がる。この場合に、着弾位置にずれが生じると、隣のインクの着弾位置との間隔が狭い部分では、インク同士が表面張力により繋がり、広い部分では孤立する。この状態において、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査して記録媒体に記録させると、記録媒体上には走査方向にスジ状のムラが生じる。特に、ドット径が大きいとドット同士が繋がりやすくなり、スジ状のムラは悪化する。
また、光硬化型インクジェット記録装置を用いてインク吸収性のある記録媒体に記録を行う場合には、インクが記録媒体に十分浸透する前に光照射が行われてインクが硬化する。このインクが硬化した部分は、それ以上インクが吸収できない状態になる。マルチパス記録方式の場合には、2回目以降の走査(パス)ではすでにインクが硬化した状態の記録媒体上に記録することになる。各パスにおいて記録する画素は異なるが、通常着弾するインクのドット径は画素を全て覆うように大きめの設定になっているので、実際にはまだ記録されていないことになっている隣の画素まではみ出して記録される。最後の方のパスでは、すでにインクが着弾硬化している上にインクが吐出される確率が高くなる。そうなると、最後の方のパスで着弾したインクは記録媒体に吸収されずに盛り上がることになる。従って、インク吸収性のある記録媒体に記録を行う場合にも、インク吸収性のない記録媒体に記録を行う場合と同様、スジ状のムラが生じ、ドット径が大きいほど悪化する。
そこで、本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、光硬化型インクジェット記録システムにおいて、インク同士が表面張力により繋がることを原因とする中間調領域における走査方向のスジ状のムラを抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、第1の色相について濃淡2種類のインクと前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相について濃淡2種類のインクとを、前記インク毎に備える複数の記録ヘッドを有し、前記複数の記録ヘッドの各々から大小2種類のドットを記録媒体上に形成可能な光硬化型のインクジェット記録手段と、入力画像データを該インクジェット記録手段で記録可能とするために前記入力画像データの階調値と濃大、濃小、淡大及び淡小の各ドットの記録率に相当する値とが対応づけられた記録率テーブルを参照して記録データの生成を行う画像処理手段と、からなるインクジェット記録システムであって、
前記光硬化型のインクジェット記録手段は、前記記録媒体の搬送方向とは直交する方向に前記複数の記録ヘッドを走査しながらインクを前記記録媒体に吐出させるものであって、前記複数の記録ヘッドの内、前記第1及び第2の色相の濃インクに対応する複数の記録ヘッドを前記走査方向に配列させ、前記第1及び第2の色相の淡インクに対応する複数の記録ヘッドを前記濃インクに対応する複数の記録ヘッドより記録媒体の搬送方向下流側に前記走査方向に配列して設けると共に、前記記録媒体に前記濃インクに対応する記録ヘッドから吐出された濃インクに対して硬化光を照射した後、前記記録媒体に淡インクに対応する記録ヘッドから淡インクを吐出させるものであり、
前記記録率テーブルは、淡大ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲と濃小ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲とが略一致するように設定されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、濃小ドットを形成するインクと淡大ドットを形成するインクは、同一の記録率において略同等の画像濃度になるようにインク濃度が調整されるとともに、前記記録率テーブルは、同一の階調値における前記濃小ドットの記録率と前記淡大ドットの記録率とが略同等の記録率になるように設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記記録率テーブルは、前記入力画像データの最大階調値において濃大ドットが用いられるとともに淡小ドット及び淡大ドットのうち少なくとも一方が用いられるように設定されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、第1の色相について濃淡2種類のインクと前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相について濃淡2種類のインクとを、前記インク毎に備える複数の記録ヘッドを有し、前記複数の記録ヘッドの各々から大小2種類のドットを記録媒体上に形成可能であって前記記録媒体の搬送方向とは直交する方向に前記複数の記録ヘッドを走査しながらインクを前記記録媒体に吐出させるものであって、前記複数の記録ヘッドの内、前記第1及び第2の色相の濃インクに対応する複数の記録ヘッドを前記走査方向に配列させ、前記第1及び第2の色相の淡インクに対応する複数の記録ヘッドを前記濃インクに対応する複数の記録ヘッドより記録媒体の搬送方向下流側に前記走査方向に配列して設けると共に前記記録媒体に前記濃インクに対応する記録ヘッドから吐出された濃インクに対して硬化光を照射した後、前記記録媒体に淡インクに対応する記録ヘッドから淡インクを吐出させる光硬化型のインクジェット記録手段へ入力画像データを転送するにあたって、該入力画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムにおいて、コンピュータに、淡大ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲と濃小ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲とが略一致するように設定された記録率テーブルを記憶するステップと、記憶された前記記録率テーブルを参照して前記入力画像データから濃大、濃小、淡大及び淡小の各ドットの記録データの生成を行うステップと、を実行させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の発明において、前記光硬化型のインクジェット記録手段は、ライン記録方式のインクジェット記録手段であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、少なくとも一の色相ついて濃淡2種類のインクを備え、且つ各インクについて大小2種類のドットを記録媒体上に形成可能な光硬化型のインクジェット記録手段へ入力画像データを転送するにあたって、該入力画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムにおいて、コンピュータに、淡大ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲と濃小ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲とが略一致するように設定された記録率テーブルを記憶するステップと、記憶された前記記録率テーブルを参照して前記入力画像データから濃大、濃小、淡大及び淡小の各ドットの記録データの生成を行うステップと、を実行させることを特徴としている。
請求項1及びの発明によれば、濃小ドットに先行して淡大ドットを用いるのに比べて大ドットによるドットの繋がりが減少し、中間調領域での走査方向のムラが抑制される。また淡インクの記録ヘッド、例えばライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドは、濃インクの記録ヘッド、例えばシアン(C)及びマゼンタ(M)の記録ヘッドの記録媒体搬送方向下流側に設けられているので、淡大ドットは、濃小ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に吐出されるようになっている。そのため、淡大ドットは、濃小ドットと繋がることがなくなるので淡大ドットが繋がる確率はより低くなり、走査方向のムラはより軽減される。
請求項2の発明によれば、同一画像濃度の淡大ドットと濃小ドットとがそれぞれ半分の割合で使用されるので、画像濃度の確保、走査方向のムラの抑制、及び良好な粒状感の確保を総体的に満足することができる。
請求項3の発明によれば、淡ドットの付加により高濃度領域での粒状感が改善される。さらに、淡ドットを記録する記録ヘッドは、濃大ドットを記録する記録ヘッドとは異なる記録ヘッドであり、記録媒体上の同一画素にドットを着弾させたとしても、ヘッドによってノズルの位置や吐出方向にばらつきがあるので、濃大ドットの着弾位置とは若干ずれることになる。このため、濃大ドットの着弾位置とはずれのある淡ドットを付加することにより、濃大ドットによる主走査方向のムラが目立たなくなる。ランダムに付加することでより大きい効果を得ることができる。
(1)インクジェット記録システムの構成
図1は、本発明の一実施形態としてのインクジェット記録システムの構成を示すブロック図である。画像処理装置100とインクジェット記録装置200とがLAN等の通信回線400を介して接続されている。
画像処理装置100は、パーソナルコンピュータ110、パーソナルコンピュータ110にビデオインターフェイス(V−I/F)111を介して接続されるLCDディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置130及びパーソナルコンピュータ110に周辺機器インターフェイス(P−I/F)112を介して接続されるキーボードやスキャナ等の入力装置140から構成されている。
パーソナルコンピュータ110は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制御するための各種演算処理を実行するCPU113を中心に、バス114により相互に接続された次の各部を備える。
ROM115は、CPU113で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM116は、CPU113で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み出されるメモリである。
ディスクコントローラ(DDC)117は、ハードディスクドライブ(HDD)118やCD−ROMドライブ119との間でのデータのやりとりを制御する。HDD118には、RAM116にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラム等が記憶されている。本実施形態における画像処理に必要なプログラムは、CD−ROMからCD−ROMドライブ119を用いてHDD118にロードされる。
ネットワークインターフェイスカード(NIC)120は、通信回線400を介してネットワークに接続するためのインターフェイスである。このNIC120を介して特定のサーバ300に接続することにより、画像処理に必要なプログラムをHDD118にダウンロードすることも可能である。
図2は、画像処理装置100のソフトウェアの構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ110では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム150が動作している。アプリケーションプログラム150は、スキャナやキーボード等の入力装置140を介して画像の取得や編集を行っている。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ151やプリンタドライバ152が組み込まれており、これらのドライバを介して、アプリケーションプログラム150から出力された画像データが、表示装置130に表示され、インクジェット記録装置200へ出力される。
アプリケーションプログラム150が、印刷命令を発すると、パーソナルコンピュータ110のプリンタドライバ152が、画像データをアプリケーションプログラム150から受け取り、これをインクジェット記録装置200が印字可能な信号に変換している。図2に示した例では、プリンタドライバ152の内部には、アプリケーションプログラム150が扱っている画像データを画素単位のRGB階調データに変換するラスタライズ処理部153、RGB階調データをインクジェット記録装置200の発色特性に応じたCMYK階調データに変換する色変換処理部154、記録率テーブル158を参照することにより、色変換処理後のCMYK階調データから各CMYK色の各ドット(淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドット。但し、Y,Kについては濃小ドット及び濃大ドットのみ)に対応するレベルデータを生成する各ドットのレベルデータ生成部155、生成された各ドットのレベルデータをインクジェット記録装置200で印刷可能な階調数に変換する多値化処理部156、多値化処理された画像データをインクジェット記録装置200に転送すべき順に並べ替えるインターレースデータ生成部157が備えられている。
図3は、インクジェット記録装置200の概略を示す構成図である。インクジェット記録装置200には、平板上に形成され記録媒体Pを支持するプラテン201が設けられている。プラテン201の上方には、プラテン201の長手方向に延在する棒状のガイドレール202が設けられている。このガイドレール202には、キャリッジ203が支持されており、キャリッジ203はガイドレール202に沿って主走査方向A,Bに往復自在となっている。また、インクジェット記録装置200には、記録媒体Pを主走査方向A,Bと直交する搬送方向Xに搬送する搬送ローラ204が設けられている。
キャリッジ203には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、及びライトマゼンタ(LM)に対応した6つの記録ヘッド205が搭載されている。ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の記録ヘッドの搬送方向Xの下流側に設けられている。各記録ヘッド205の記録媒体と対向する面には、列状に形成された複数のインク吐出口(図示せず)が搬送方向Xに沿って設けられ、記録媒体Pに対してインクを吐出するようになっている。
大ドット及び小ドットの形成は、記録媒体P上の1つの画素に吐出するインクの吐出回数を変更することにより行っている。もちろん、インクを吐出する際に用いる駆動波形を制御して一度に吐出するインク量を変更してもよいし、大小2種類のノズル径を有する記録ヘッドを用いてもよい。
6つの記録ヘッド205を挟んでキャリッジ203の両端には、紫外線光源206が設けられている。紫外線光源206は、記録媒体Pの上に吐出され着弾したインクを硬化定着させる光として紫外線を照射する。この紫外線光源としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザ、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED等を適用することが可能である。
本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線が照射されることにより硬化する性質を具備する光硬化型インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを含むものである。上記光硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、この両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能である。また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。カチオン重合系インクは、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物である。
また、記録媒体Pとしては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラス等の種々の材質からなる記録媒体Pが適用可能である。また、記録媒体Pの形態としては、ロール状、カットシート状、板状等の各種形態が適用可能である。
図4は、インクジェット記録装置200の制御構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置200は、プログラムに従ってインクジェット記録装置200に関わる動作を制御するための各種演算処理を実行するCPU208を中心に、バス207により相互に接続された次の各部を備える。
ROM209は、CPU208で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM210は、CPU208で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み出されるメモリである。
キャリッジ駆動回路211は、キャリッジ203を移動させるためのモータ(図示せず)を駆動するための回路であり、キャリッジ203を主走査方向A,Bに往復走査させるようにCPU208により制御される。記録媒体搬送駆動回路212は、記録媒体Pを搬送方向Xに搬送させるためのモータ(図示せず)を駆動するための回路であり、キャリッジ203の動作に合わせて記録媒体Pを搬送方向Xに間欠搬送させるようにCPU208により制御される。ヘッド駆動回路213は、記録ヘッド205からインクを吐出させるための圧電素子等のインク吐出駆動素子(図示せず)を駆動するための回路であり、画像データに基づいてインク吐出が行われるようにCPU208により制御される。紫外線光源駆動回路214は、紫外線光源206を駆動するための回路であり、記録媒体Pの上に吐出され着弾したインクを硬化定着させるようにCPU208により制御される。
ネットワークインターフェイスカード(NIC)215は、通信回線400を介してネットワークに接続するためのインターフェイスであり、このNIC215を介して印刷画像データが入力される。
次に、インクジェット記録装置200の画像記録動作について説明する。CPU208は、キャリッジ駆動回路211と記録媒体搬送駆動回路212とを制御して、キャリッジ203を一定速度で主走査方向A,Bに往復移動させるとともに、キャリッジ203の移動方向切り替えの際に、記録媒体Pを搬送方向Xに所定量ずつ間欠搬送させる。また、CPU208は、紫外線光源駆動回路214を制御して、画像記録の際には紫外線光源206を点灯させ、各走査で吐出されて記録媒体Pに着弾したインクに対して紫外線を照射させ、インクを硬化定着させる。
本実施形態では、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッド205は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の記録ヘッドの搬送方向Xの下流側に設けられているので、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)のインクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のインクが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に吐出されるようになっている。そのため、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)のインクは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)のインクと繋がることがなくなり、走査方向のスジ状のムラは軽減される。
また、インクジェット記録装置200は、上述したマルチパス記録方式を採用している。本実施形態では、6回の走査で画像記録を行っている。
図5は、インクジェット記録装置200における上記の画像記録動作を概念的に示す図である。図5においては、記録媒体P上の所定の記録領域に着目するため、便宜上、記録媒体Pを固定し、記録ヘッド205の方を相対的に移動させる形で示している。図中に11個のヘッドが示されているが、これは全て同一の1つの記録ヘッド205であり、各走査での記録媒体Pに対する記録ヘッド205の位置を分かりやすく示しているにすぎない。図中における隣接するヘッド間の副走査方向の位置ずれが、走査毎に間欠搬送される記録媒体Pの送り量に相当する。
図中の破線間の記録媒体P上の1つのバンドに着目すると、この1バンドは、6回の走査で画像記録が行われており、CPU208は、ヘッド駆動回路213を制御して、6回の走査で1バンド中の全ての画素の記録が完了するように記録ヘッド205からインクを吐出させる。
例えば、図中のバンドAは、主走査方向Aに沿って第1走査が行われ、記録ヘッド205の一端側のノズル群から吐出されるインクによって1走査目の画像記録が行われるとともに、紫外線光源206からの紫外線照射により記録されたインクの硬化定着が行われる。次に、主走査方向Bに沿って第2走査が行われ、記録ヘッド205の前記一端側のノズル群の内側のノズル群から吐出されるインクによって2走査目の画像記録が行われるとともに、紫外線光源206からの紫外線照射により記録されたインクの硬化定着が行われる。同様に、第3走査、第4走査、第5走査が順次行われ、最後に、主走査方向Bに沿って第6走査が行われ、記録ヘッド205の他端側のノズル群から吐出されるインクによって6走査目の画像記録が行われるとともに、紫外線光源206からの紫外線照射により記録されたインクの硬化定着が行われる。このようにして、バンドAの中の全ての画素について記録、定着が完了する。
バンドBについては、第2走査から第7走査における6回の走査で画像記録及び定着が行われ、バンドCについては、第3走査から第8走査における6回の走査で画像記録及び定着が行われる。
図6(a)は、バンドAを6回の走査で記録する場合に、各画素に第何走査でインクが吐出されるかをドットマトリクスで示した図である。図において、横方向が主走査方向であり、各マスが1つの画素を示している。1から6までの数字は、各画素に対して第何の走査でインクが吐出されるかを示している。第1走査においては、図中の1番の画素にインクが吐出され、第2走査においては2番の画素にインクが吐出される。以下、第3走査において3番の画素、第4走査において4番の画素、第5走査において5番の画素、最後に第6走査において6番の画素、にインクが吐出され全ての画素が記録される。同様に、図6(b)は、バンドBを記録する場合を示している。第2走査から第7走査におけるそれぞれの走査でそれぞれの番号の画素が記録される。
(2)記録データ生成制御
本実施形態における記録データ生成の制御処理について説明する。記録データ生成制御ルーチンの流れを図7に示す。これは、パーソナルコンピュータ110のCPU113が実行する処理である。
この処理が開始されると、CPU113は、画像データを入力する(ステップS100)。この画像データは、図2に示したアプリケーションプログラム150から受け渡されるデータである。
次に、CPU113は、インクジェット記録装置200の記録解像度に対応した画素を設定し、入力された画像データを、各画素毎に、R、G、Bそれぞれの色について、値0から255の256段階の階調値を有するデータに変換するラスタライズ処理を行う(ステップS110)。
次に、CPU113は、R,G,Bの階調値からなる画像データをインクジェット記録装置200で使用するC,M,Y,Kの各色の階調値に変換する色変換処理を行う(ステップS120)。この処理は、R,G,Bそれぞれの組み合わせからなる色をインクジェット記録装置200で表現するためのC,M,Y,Kを記憶した色変換テーブル(図示せず)を用いて行われる。
次に、CPU113は、記録率テーブル155を参照することにより、色変換処理後のCMYK階調データから各CMYK色の各ドット(淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット、及び濃大ドット。但し、Y,Kについては濃小ドット及び濃大ドットのみ)に対応するレベルデータを生成する各ドットのレベルデータの生成を行う。(ステップS130)。
シアン(C)あるいはマゼンタ(M)の各ドットのレベルデータの設定について図8を用いて説明する。図8は、シアンあるいはマゼンタの淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドットの記録率及びレベルデータと階調値との関係を示したグラフである。ドットの記録率とは、後述の多値化処理(2値化処理)を行った後に、ある階調のベタ領域を形成する際に該領域内に形成されるドットが、該領域内の画素に対して占める割合をいう。レベルデータとは、ドットの記録率を値0〜255の256段階に変換したデータをいう。
対象となる画素の階調値に応じた各ドットのレベルデータをグラフから読みとる。例えば、図8に示すように、入力された階調値がG1であれば、淡大ドット及び濃小ドットのレベルデータはL1、濃大ドットのレベルデータはL2となるとともに、淡小ドットのレベルデータは0となる。このように、階調値データから各ドットのレベルデータが生成される。
実際には、各ドットにおける階調値とレベルデータとの関係を一次元テーブルとして記憶しておき、このテーブルを参照してレベルデータを求めている。このテーブルが先に図2で示した記録率テーブル158に相当する。
次に、CPU113は、生成された各ドットのレベルデータに対して多値化処理を行う(ステップS140)。多値化とは、原画像データの階調値(本実施形態では256階調)をインクジェット記録装置200が各画素毎に表現可能な階調値に変換することをいう。本実施形態では、「ドット有」「ドット無」の2階調への多値化を行っているが、さらに多くの階調への多値化を行うものとしてもよい。
次に、CPU113は、インターレースデータの生成を行う(ステップS150)。多値化されたラスタデータをインクジェット記録装置200の記録ヘッド205に転送する順序に並べ替える。本実施形態では、上述したように、6パスのマルチパス記録方式であり、まず、図6(a)における1番のデータをピックアップし、その後、2番、3番、4番、5番、6番のデータを順にピックアップして、記録ヘッド205に転送する順序にデータを並べ替える。
こうして、インクジェット記録装置200が記録可能なデータが生成されると、CPU113は該データを出力し、インクジェット記録装置200に転送する(ステップS160)。
(3)各ドット(淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット、及び濃大ドット)の記録率と階調値との関係
本発明の特徴部である各ドット(淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット、及び濃大ドット)の記録率と階調値との関係について、図8を用いて説明する。
本実施形態においては、濃淡2種類のインクを用いているシアンとマゼンタのインクが対象となる。
階調値が小さい領域(低濃度領域)では、淡小ドットにより記録が行われ、中間調領域では淡大ドットと濃小ドットとにより記録が行われ、階調値が大きい領域(高濃度領域)では、濃大ドットにより記録が行われる。
上述の特許文献2と異なる点は、淡大ドットが用いられる階調値の範囲と濃小ドットが用いられる階調値の範囲とが略一致しているという点である。
光硬化型インクジェット記録装置では、上述したように着弾したインク同士が表面張力により繋がることで走査方向にムラが生じることがわかった。
径の大きな淡大ドットは、径の小さな濃小ドットに比べて隣接するドットと繋がりやすいので、特許文献2のように、中間調領域の濃度を得るべく濃小ドットに先行して淡大ドットを用いると、走査方向のムラを生じやすくなってしまう。
図8のように、淡大ドットが用いられる階調値の範囲と濃小ドットが用いられる階調値の範囲とが略一致することにより、特許文献2に比べて淡大ドットによるドットの繋がりが減少し、中間調領域での走査方向のムラが抑制される。
さらに、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドは、図3に示すようにシアン(C)及びマゼンタ(M)の記録ヘッドの搬送方向Xの下流側に設けられているので、淡大ドットは、濃小ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に吐出されるようになっている。そのため、淡大ドットが濃小ドットと繋がる確率はより低くなり、走査方向のムラはより軽減される。
また、同一の記録率における淡大インクの画像濃度と濃小インクの画像濃度とが略同等になるようにインクの濃度を調整するとともに、同一の階調値に対する淡大ドットの記録率と濃小ドットの記録率とが略同等になるように設定すれば、同一画像濃度の淡大ドットと濃小ドットとがそれぞれ半分の割合で使用されるので、画像濃度の確保、走査方向のムラの抑制、及び良好な粒状感の確保を総体的に満足することができる。
また、図8においては階調値に対する淡大ドットの記録率と濃小ドットの記録率とが略同等になるように設定しているが、例えば、図9のように、濃小ドットの記録率を淡大ドットの記録率よりも相対的に低くすることにより、粒状感を改善する方向に制御することができる。淡大ドットの記録率及び濃小ドットの記録率の大きさは、走査方向のムラ及び粒状感の状態を考慮して適宜決定すればよい。
また、図10のように、濃大ドットが用いられる高階調領域に淡小ドットを用いることにより、高濃度領域での粒状感が改善される。さらに、淡小ドットを記録する記録ヘッドは、濃大ドットを記録する記録ヘッドとは異なる記録ヘッドであり、記録媒体上の同一画素にドットを着弾させたとしても、ヘッドによってノズルの位置や吐出方向にばらつきがあるので、濃大ドットの着弾位置とは若干ずれることになる。このため、濃大ドットの着弾位置とはずれのある淡小ドットを付加することにより、濃大ドットによる主走査方向のムラが目立たなくなる。ランダムに付加することでより大きい効果を得ることができる。
さらに、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドは、図3に示すようにシアン(C)及びマゼンタ(M)の記録ヘッドの搬送方向Xの下流側に設けられているので、淡小ドットは、濃大ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に吐出されるようになっている。そのため、淡小ドットが濃大ドットと繋がる確率はより低くなり、走査方向のムラはより軽減される。淡小ドットを用いるのではなく淡大ドットを用いることによっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、記録ヘッドを主走査方向に往復走査させるとともに、記録媒体を主走査方向と直交する方向に間欠搬送させながら、各記録ヘッドからインクを吐出させて画像形成を行うシリアル記録方式のインクジェット記録装置について説明を行ったが、図11に示すように、プラテン251の記録媒体の搬送方向X方向の上流側からブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッド255を記録媒体Pの幅方向に亘って設けるとともにこれらの記録ヘッドの下流側に紫外線光源256を設けたライン記録方式のインクジェット記録装置250に適用して、ライン記録方式の主走査方向である記録媒体Pの搬送方向Xにおけるムラを抑制することも可能である。
ライン記録方式では、上述したマルチパス記録を行うことができないので、搬送方向のムラは目立ちやすい。このため、ライン記録方式に本発明を適用することは非常に有意義である。
この場合に、図12に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びイエロー(Y)の記録ヘッドとライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッド255との間に紫外線光源256を設け、濃小ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に淡大ドットを吐出するようにすることにより、淡大ドットが濃小ドットと繋がる確率はより低くなり、走査方向のムラはより軽減される。
また、本実施形態では、図3又は図11に示すように、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドをシアン(C)及びマゼンタ(M)の記録ヘッドの搬送方向Xの下流側に設けるようにして、濃小ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に淡大ドットを吐出するようにしたが、逆に、ライトシアン(LC)及びライトマゼンタ(LM)の記録ヘッドをシアン(C)及びマゼンタ(M)の記録ヘッドの搬送方向Xの上流側に設けるようにして、淡大ドットが記録媒体Pに吐出され紫外線照射を受けて硬化定着した上に濃小ドットを吐出するようにしても、淡大ドットが濃小ドットと繋がる確率は低くなるので、走査方向のムラは軽減される。
また、本実施形態では、各ドットのレベルデータ作成処理を含む画像処理は、パーソナルコンピュータ110で行ったが、インクジェット記録装置200内で行ってもよい。さらに、画像処理をパーソナルコンピュータ100とインクジェット記録装置200とで分担し、例えば、多値化処理以降はインクジェット記録装置200側で行ってもよい。
また、本実施形態では、各ドットのレベルデータの作成を含む画像処理は、プリンタドライバにその機能をもたせたが、プリンタドライバとは別の画像処理ソフトウェアにもたせてもよい。
また、本実施形態では、紫外線を照射することにより硬化するインクを用いて画像記録を行うものとしたが、インクは必ずしもこれには限定されず、例えば、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波といった紫外線以外の光を照射することにより硬化するインクであってもよい。この場合、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用される。また、紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、紫外線光源に代えて、その光を照射する光源を適用する。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の概略を示す構成図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置における画像記録動作の概念図である。 図6(a)は、バンドAを6回の走査で記録する場合に、各画素に何走査目でインクが吐出されるかをドットマトリクスで示した図である。図6(b)は、バンドBを記録する場合のドットマトリクスを示した図である。 本発明の実施形態に係る記録データ生成制御ルーチンを示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドットの記録率及びレベルデータと階調値との関係を示した図である。 本発明の実施形態に係る淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドットの記録率及びレベルデータと階調値との関係を示した図である。 本発明の実施形態に係る淡小ドット、淡大ドット、濃小ドット及び濃大ドットの記録率及びレベルデータと階調値との関係を示した図である。 本発明の実施形態に係るライン記録方式のインクジェット記録装置の概略を示す構成図である。 本発明の実施形態に係るライン記録方式のインクジェット記録装置の概略を示す構成図である。
符号の説明
100 画像処理装置
110 パーソナルコンピュータ
152 プリンタドライバ
153 ラスタライズ処理部
154 色変換処理部
155 各ドットのレベルデータ生成部
156 多値化処理部
157 インターレースデータ生成部
158 記録率テーブル
200,250 インクジェット記録装置
205,255 記録ヘッド
206,256 紫外線光源

Claims (4)

  1. 第1の色相について濃淡2種類のインクと前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相について濃淡2種類のインクとを、前記インク毎に備える複数の記録ヘッドを有し、前記複数の記録ヘッドの各々から大小2種類のドットを記録媒体上に形成可能な光硬化型のインクジェット記録手段と、入力画像データを該インクジェット記録手段で記録可能とするために前記入力画像データの階調値と濃大、濃小、淡大及び淡小の各ドットの記録率に相当する値とが対応づけられた記録率テーブルを参照して記録データの生成を行う画像処理手段と、からなるインクジェット記録システムであって、
    前記光硬化型のインクジェット記録手段は、前記記録媒体の搬送方向とは直交する方向に前記複数の記録ヘッドを走査しながらインクを前記記録媒体に吐出させるものであって、前記複数の記録ヘッドの内、前記第1及び第2の色相の濃インクに対応する複数の記録ヘッドを前記走査方向に配列させ、前記第1及び第2の色相の淡インクに対応する複数の記録ヘッドを前記濃インクに対応する複数の記録ヘッドより記録媒体の搬送方向下流側に前記走査方向に配列して設けると共に、前記記録媒体に前記濃インクに対応する記録ヘッドから吐出された濃インクに対して硬化光を照射した後、前記記録媒体に淡インクに対応する記録ヘッドから淡インクを吐出させるものであり、
    前記記録率テーブルは、淡大ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲と濃小ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲とが略一致するように設定されていることを特徴とするインクジェット記録システム。
  2. 濃小ドットを形成するインクと淡大ドットを形成するインクは、同一の記録率において略同等の画像濃度になるようにインク濃度が調整されるとともに、前記記録率テーブルは、同一の階調値における前記濃小ドットの記録率と前記淡大ドットの記録率とが略同等の記録率になるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録システム。
  3. 前記記録率テーブルは、前記入力画像データの最大階調値において濃大ドットが用いられるとともに淡小ドット及び淡大ドットのうち少なくとも一方が用いられるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録システム。
  4. 第1の色相について濃淡2種類のインクと前記第1の色相とは異なる色相の第2の色相について濃淡2種類のインクとを、前記インク毎に備える複数の記録ヘッドを有し、前記複数の記録ヘッドの各々から大小2種類のドットを記録媒体上に形成可能であって前記記録媒体の搬送方向とは直交する方向に前記複数の記録ヘッドを走査しながらインクを前記記録媒体に吐出させるものであって、前記複数の記録ヘッドの内、前記第1及び第2の色相の濃インクに対応する複数の記録ヘッドを前記走査方向に配列させ、前記第1及び第2の色相の淡インクに対応する複数の記録ヘッドを前記濃インクに対応する複数の記録ヘッドより記録媒体の搬送方向下流側に前記走査方向に配列して設けると共に前記記録媒体に前記濃インクに対応する記録ヘッドから吐出された濃インクに対して硬化光を照射した後、前記記録媒体に淡インクに対応する記録ヘッドから淡インクを吐出させる光硬化型のインクジェット記録手段へ入力画像データを転送するにあたって、該入力画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムにおいて、コンピュータに、淡大ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲と濃小ドットが用いられる前記入力画像データの階調値の範囲とが略一致するように設定された記録率テーブルを記憶するステップと、記憶された前記記録率テーブルを参照して前記入力画像データから濃大、濃小、淡大及び淡小の各ドットの記録データの生成を行うステップと、を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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