JP2023114813A - クランプセンサ - Google Patents

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寛明 石井
Hiroaki Ishii
伊彦 小川
Korehiko Ogawa
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Abstract

【課題】測定対象物の測定精度の低下を抑制することができるクランプセンサを提供する。【解決手段】クランプセンサは、回動軸を中心として回動する第1クランプアームと、回動軸を中心として回動し、第1クランプアームと協働して測定対象物を挟持可能な第2クランプアームと、第1クランプアーム及び第2クランプアームの少なくとも一方に設けられ、測定対象物の被測定量を測定する測定部と、第2クランプアームに対して相対移動可能に第2クランプアームに取り付けられ、測定対象物との距離が大きくなる回動方向に第1クランプアームが回動することを、第1クランプアームと接触することによって規制する規制部とを備える。規制部の第2クランプアームに対する相対位置に応じて、第1クランプアームの回動可能量が異なり且つ測定対象物が挟持される部分における第1クランプアームと第2クランプアームとの間の最大距離が異なる。【選択図】図10

Description

本発明は、測定対象物をクランプして当該測定対象物の被測定量を測定するクランプセンサに関する。
従来、この種のクランプセンサとして、例えば、特許文献1(特開2018-13500号公報)に記載されたものが知られている。特許文献1には、一対のクランプアーム(クリップ片ともいう)を互いに近づく方向に回動軸を中心として回動させることで、当該一対のクランプアームの間で測定対象物である電線をばね力のみで挟持する構造が記載されている。この構造によれば、電線を挟持して、当該電線の測定量、例えば、当該電線に印加された電圧や当該電線を流れる電流を測定することができる。
特開2018-13500号公報
特許文献1に記載されたクランプセンサは、クランプアームに測定部(検出部ともいう)を備える。このクランプセンサでは、測定部及び電線の間の結合容量によって、当該電線に印加された電圧や当該電線を流れる電流が測定される。電圧や電流の測定中において、結合容量が蓄えられる条件を一定に保たれる必要がある。そのため、電圧や電流の測定中において、測定部の電線に対する位置が変わらないことが求められる。
しかし、特許文献1に記載されたクランプセンサは、ばね力のみで一対のクランプアームの間に電線を挟持する構造である。そのため、測定中の電線の振動等によって、測定部の電線に対する位置が変わるおそれがある。また、クランプセンサの電線への挟持を長期間に亘って維持することが求められることがある。この場合、経年によって、測定部の電線に対する位置が変わる可能性が高まる。測定部の電線に対する位置が変わると、電線に印加された電圧や電線を流れる電流の測定精度が低下するおそれがある。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、測定対象物の測定精度の低下を抑制することができるクランプセンサを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様に係るクランプセンサは、
回動軸を中心として回動する第1クランプアームと、
前記回動軸を中心として回動し、前記第1クランプアームと協働して測定対象物を挟持可能な第2クランプアームと、
前記第1クランプアーム及び前記第2クランプアームの少なくとも一方に設けられ、前記測定対象物の被測定量を測定する測定部と、
前記第2クランプアームによって移動可能に支持されており、前記測定対象物との距離が大きくなる回動方向である挟持解除方向に前記第1クランプアームが回動することを、前記第1クランプアームと接触することによって規制する規制部と、を備え、
前記規制部の前記第2クランプアームに対する相対位置に応じて、前記測定対象物と接触する位置から前記規制部と接触する位置までの前記第1クランプアームの前記挟持解除方向への回動量が異なる。
本発明によれば、測定対象物の測定精度の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの分解斜視図。 図1からカバー部材を取り除いたクランプセンサの斜視図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視断面図。 図4の右側面図。 第1クランプアームの斜視図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視断面図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの右側面図。 本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図。 本発明の実施形態の変形例に係るクランプセンサの斜視図。
本発明の一態様に係るクランプセンサは、
回動軸を中心として回動する第1クランプアームと、
前記回動軸を中心として回動し、前記第1クランプアームと協働して測定対象物を挟持可能な第2クランプアームと、
前記第1クランプアーム及び前記第2クランプアームの少なくとも一方に設けられ、前記測定対象物の被測定量を測定する測定部と、
前記第2クランプアームに対して相対移動可能に前記第2クランプアームに取り付けられ、前記測定対象物との距離が大きくなる回動方向である挟持解除方向に前記第1クランプアームが回動することを、前記第1クランプアームと接触することによって規制する規制部と、を備え、
前記規制部の前記第2クランプアームに対する相対位置に応じて、前記第1クランプアームの回動可能量が異なり且つ前記測定対象物が挟持される部分における前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間の最大距離が異なる。
この構成によれば、第1クランプアーム及び第2クランプアームによって測定対象物を挟持した状態で、規制部を移動させて第1クランプアームと接触させることができる。これにより、第1クランプアームの挟持解除方向への回動が規制される。その結果、第1クランプアーム及び第2クランプアームによって測定対象物を挟持した状態において、測定部の測定対象物に対する位置が変わる可能性が低くなる。よって、測定対象物の測定精度の低下を抑制することができる。
前記クランプセンサにおいて、
前記規制部は、前記第2クランプアームに形成されたネジ穴に挿入されるネジ部であってもよく、
前記規制部の前記相対位置は、前記ネジ部の軸の周りへの回転量に応じて変わってもよい。
この構成によれば、規制部はネジ部である。ネジ部の挿入方向の位置は、段階的ではなく連続的に変化可能である。そのため、第1クランプアーム及び第2クランプアームによって挟持された測定対象物の直径にかかわらず、測定部の測定対象物に対する位置が変わる可能性を低くすることができる。
前記クランプセンサにおいて、
前記規制部は、前記第1クランプアームへ近づく向きと前記第1クランプアームから離れる向きとに移動可能であってもよい。
この構成によれば、規制部が第1クランプアームと接触しているとき、第1クランプアームから規制部へ作用する力の向きは、規制部の移動方向である。多くの場合、規制部の移動方向は、規制部の長手方向である。そのため、当該力によって規制部が曲がること等によって破損する可能性を低くすることができる。
前記クランプセンサにおいて、
前記第1クランプアームは、前記規制部へ向けて突出した凸部を備えていてもよく、
前記規制部は、前記凸部と接触することによって前記第1クランプアームの前記挟持解除方向への回動を規制してもよい。
この構成によれば、規制部は、第1クランプアームに設けられて規制部へ向けて突出した凸部と接触する。そのため、規制部が第1クランプアームに接触するまでの規制部の移動量を小さくすることができる。
前記クランプセンサにおいて、
前記規制部は、前記回動軸へ近づく向きと前記回動軸から離れる向きとに移動可能であってもよい。
挟持解除方向へ回動する第1クランプアームから規制部へ作用する力の向きは、挟持解除方向である。そのため、仮に、規制部の移動方向が挟持解除方向である場合、第1クランプアームから規制部へ作用する力によって、規制部が移動する可能性が高まる。しかし、この構成によれば、規制部の移動方向は、挟持解除方向と異なる。そのため、第1クランプアームから規制部へ作用する力によって、規制部が移動する可能性を低くすることができる。
前記クランプセンサにおいて、
前記第1クランプアームは、前記規制部へ向けて突出した凸部を備えていてもよく、
前記回動軸の軸方向から見て、前記凸部は、前記回動軸の径方向において前記回動軸に近い程、前記第1クランプアームから前記回動軸の周方向へ大きく突出することによって形成され、前記規制部と接触可能な接触面を有していてもよく、
前記規制部は、前記接触面と接触することによって前記挟持解除方向への前記第1クランプアームの回動を規制してもよい。
この構成によれば、第1クランプアームの前記挟持解除方向の回動位置にかかわらず、凸部の適切な位置に規制部を接触させるように凸部を構成することが容易である。
前記クランプセンサにおいて、
前記規制部は、前記回動軸に対して前記測定対象物の反対側において前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間に形成される空間に位置していてもよい。
この構成によれば、規制部が第1クランプアーム及び第2クランプアームより外側に位置しない。そのため、クランプセンサの大型化を抑制することができる。
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの分解斜視図である。図3は、図1からカバー部材を取り除いたクランプセンサの斜視図である。
図1~図3に示すように、本実施形態に係るクランプセンサ10は、クランプアーム20,30,40と、シャフト50とを備える。クランプアーム20は、第1クランプアームの一例である。クランプアーム40は、第2クランプアームの一例である。
クランプアーム20,40は、互いに協働して測定対象物60を挟持可能に構成されている。クランプアーム30,40は、互いに協働して測定対象物60の外周面60Aを覆いつつ測定対象物60の挟むことができるように構成されている。本実施形態において、測定対象物60は、電線である。なお、本実施形態に係るクランプセンサ10は、直径の異なる複数種類の電線を挟むことができる。
クランプアーム20は、回動軸51を中心として回動するように構成されている。本実施形態において、クランプアーム20に設けられた貫通孔21Aに、シャフト50が貫通されている。回動軸51は、シャフト50の中心を通る仮想線である。本実施形態において、クランプアーム20は、ねじりコイルばね等の付勢部材(図示せず)によって、回動軸51を中心としてクランプアーム40に近づく方向に回動するように付勢されている。
クランプアーム20は、本体部21と、本体部21から突出した一対のアーム部22とを備える。各アーム部22は、回動軸51と平行な幅方向91における本体部21の両端部から突出している。各アーム部22は、前述した貫通孔21Aと、押圧面21Bとを有する。押圧面21Bは、幅方向91から見て円弧状に湾曲している。押圧面21Bの曲率は、測定対象物60の直径に合わせて(例えば、測定対象物60の直径と同じまたはやや大きく)設定されている。
クランプアーム30は、回動軸51を中心として回動するように構成されている。本実施形態において、クランプアーム30は、クランプアーム20の一対のアーム部22の間に設けられている。クランプアーム30に設けられた貫通孔31Aに、シャフト50が貫通されている。本実施形態において、クランプアーム30は、ねじりコイルばね等の付勢部材(図示せず)によって、回動軸51を中心としてクランプアーム40に近づく方向に回動するように付勢されている。
クランプアーム30は、一対の凸部31を有する。各凸部31は、前述した貫通孔31Aを有する。一対の凸部31の一方は、突出部31Bを有する。突出部31Bは、回動するクランプアーム20の本体部21が凸部31を押すことによって、クランプアーム30は回動する。
クランプアーム30は、カバー部材33と、一対の突起34と、突起35とを備える。
カバー部材33は、突起34に被せられている。カバー部材33は、クランプアーム30に対して取り付け及び取り外し可能である。図1及び図2において、カバー部材33はクランプアーム30に取り付けられている。図3において、カバー部材33はクランプアーム30から取り外されている。
突起34,35は、クランプアーム30の先端部32に設けられている。クランプアーム30の先端部32は、クランプアーム30のうち、回動軸51と直交する径方向において回動軸51から最も離れた部分である。突起34,35は、回動軸51を中心としてクランプアーム30に近づくように突出している。一対の突起34は、幅方向91に間隔をあけて設けられている。突起35は、幅方向91における一対の突起34の間に設けられている。なお、突起34,35の位置関係は前記に限らず、例えば突起35は一対の突起34より幅方向91の外側に設けられていてもよい。
図4は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視断面図である。図5は、図4の右側面図である。
図4及び図5に示すように、クランプアーム30には、第1シールド導体30Aと、第1電極71とが設けられている。
本実施形態において、第1シールド導体30Aは、クランプアーム30の内面及び一対の突起34の先端面34Aに亘って塗装された導電塗料(導電性材料を含む塗料)である。第1シールド導体30Aは、クランプアーム20,40によって挟持された測定対象物60の外周面60Aの一部を覆うように形成されている。つまり、第1シールド導体30Aは、クランプアーム20,40によって挟持された測定対象物60の外周面60Aと対向するようにクランプアーム30に設けられている。
一対の突起34の先端面34Aに塗装された導電塗料は、他の部分に塗布された導電塗料(クランプアーム30の内面に塗装された導電塗料)と電気的に接続されている。第1シールド導体30Aは、第1接触部30Aaを有する。第1接触部30Aaは、一対の突起34と、一対の突起34の各々の先端面34Aに塗装された導電塗料(第1シールド導体30A)とによって構成されている。つまり、本実施形態において、第1シールド導体30Aは、複数の第1接触部30Aaを備える。
本実施形態において、第1電極71は、クランプアーム30の内部に配置された導電板である。第1電極71は、円弧部71Aと、突出部71Bとを備える。
円弧部71Aは、幅方向91から見て円弧状に湾曲している。円弧部71Aの曲率は、測定対象物60の直径に合わせて(例えば、測定対象物60の直径と同じまたはやや大きく)設定されている。円弧部71Aは、測定対象物60の外周面60Aの一部を覆う。図5に示すように、円弧部71Aの周方向の一端部71Aaは、円弧部71Aの周方向の端部のうち、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50(言い換えると回動軸51)の反対側に位置する。測定対象物60の挟み位置は、クランプアーム20,30とクランプアーム40とによって測定対象物60が挟まれる位置である。円弧部71Aの周方向の他端部71Abは、円弧部71Aの周方向の端部のうち、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50側に位置する。つまり、円弧部71Aの周方向の他端部71Abは、測定対象物60の挟み位置とシャフト50との間に位置する。突出部71Bは、円弧部71Aの周方向の他端部71Abからシャフト50へ向けて突出している。
なお、第1シールド導体30Aは導電塗料に限らず、第1電極71は導電板に限らない。例えば、第1シールド導体30Aは、クランプアーム30の内部に配置された導電板であってもよい。
図1~図3に示すように、クランプアーム40は、回動軸51を中心として回動するように構成されている。本実施形態において、クランプアーム40は、クランプアーム20,30と、クランプアーム20,30,40の回動方向に対向して設けられている。クランプアーム40に設けられた貫通孔41Aに、シャフト50が貫通されている。
クランプアーム40は、一対の凸部41を有する。各凸部41は、前述した貫通孔41Aを有する。クランプアーム40は、幅方向91の両端部に受け面40Bを有する。受け面40Bは、幅方向91から見て円弧状に湾曲している。受け面40Bの曲率は、測定対象物60の直径に合わせて(例えば、測定対象物60の直径と同じまたはやや大きく)設定されている。受け面40Bは、クランプアーム20の押圧面21Bと回動方向に対向しており、押圧面21Bとの間に測定対象物60を挟持することができる。
クランプアーム40は、カバー部材43と、一対の板ばね部44と、凹部45とを備える。
カバー部材43は、板ばね部44に被せられている。カバー部材43は、クランプアーム40に対して取り付け及び取り外し可能である。図1及び図2において、カバー部材43はクランプアーム40に取り付けられている。図3において、カバー部材43はクランプアーム40から取り外されている。
板ばね部44及び凹部45は、クランプアーム40の先端部42に設けられている。クランプアーム40の先端部42は、クランプアーム40のうち、回動軸51と直交する径方向において回動軸51から最も離れた部分である。一対の板ばね部44の各々は、一対の突起34の各々と回動方向に対向している。一対の板ばね部44の各々は、先端部42から幅方向91の外側に突出している。一対の板ばね部44の各々は、幅方向91の外側に向かうにしたがって突起34に近づくように、幅方向91に対して傾斜している。板ばね部44は、弾性変形によって回動方向に撓むことが可能である。
凹部45は、幅方向91における一対の板ばね部44の間に設けられている。凹部45は、突起35と回動方向に対向している。突起35は、凹部45に嵌ることが可能である(図1及び図3参照)。
図4及び図5に示すように、クランプアーム40には、第2シールド導体40Aと、第2電極72とが設けられている。
本実施形態において、第2シールド導体40Aは、クランプアーム40の内面及び一対の板ばね部44の対向面44Aに亘って塗装された導電塗料である。一対の板ばね部44の対向面44Aは、一対の板ばね部44の面のうち、突起34の先端面34Aと回動方向に対向する面である。第2シールド導体40Aは、クランプアーム30,40によって挟まれた測定対象物60の外周面60Aの一部を覆うように形成されている。つまり、第2シールド導体40Aは、クランプアーム30,40によって挟まれた測定対象物60の外周面60Aと対向するようにクランプアーム40に設けられている。
一対の板ばね部44の対向面44Aに塗装された導電塗料は、他の部分に塗装された導電塗料(クランプアーム40の内面に塗装された導電塗料)と電気的に接続されている。第2シールド導体40Aは、第2接触部40Aaを有する。第2接触部40Aaは、一対の板ばね部44と、一対の板ばね部44の各々の対向面44Aに塗装された導電塗料(第2シールド導体40A)とによって構成されている。つまり、本実施形態において、第2シールド導体40Aは、複数の第1接触部30Aaの各々に対応して1つずつ設けられた複数の第2接触部40Aaを備える。
本実施形態において、第2電極72は、クランプアーム40の内部に配置された導電板である。第2電極72は、円弧部72Aと、突出部72B,72Cとを備える。
円弧部72Aは、幅方向91から見て円弧状に湾曲している。円弧部72Aの曲率は、測定対象物60の直径に合わせて(例えば、測定対象物60の直径と同じまたはやや大きく)設定されている。円弧部72Aは、第1電極71の円弧部71Aとは反対側から、測定対象物60の外周面60Aの一部を覆う。つまり、第2電極72は、第1電極71との間に測定対象物60を挟む。図5に示すように、円弧部72Aの周方向の一端部72Aaは、円弧部72Aの周方向の端部のうち、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50(言い換えると回動軸51)の反対側に位置する。円弧部72Aの周方向の他端部は、円弧部72Aの周方向の端部のうち、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50側に位置する。つまり、円弧部72Aの周方向の他端部は、測定対象物60の挟み位置とシャフト50との間に位置する。突出部72Bは、円弧部72Aの周方向の他端部からシャフト50へ向けて突出している。
突出部72Cは、幅方向91において突出部72Bに隣接して設けられている。突出部72Cは、円弧部72Aの周方向の他端部から突出している。突出部72Cは、幅方向91から見て、クランプアーム30から離れる方向に突出している。突出部72Cは、クランプアーム40の内部に配置されたプリント基板80と電気的に接続されている。プリント基板80には、測定対象物60の被測定量を測定するための回路を構成する様々な電子部品が実装されている。本実施形態において、被測定量は、測定対象物60(電線)に印加された電圧、または、測定対象物60(電線)に流れる電流である。
なお、第2シールド導体40Aは導電塗料に限らず、第2電極72は導電板に限らない。例えば、第2シールド導体40Aは、クランプアーム40の内部に配置された導電板であってもよい。
第1接触部30Aaと第2接触部40Aaとは互いに接触すること(図3参照)及び離れること(図8参照)が可能である。
クランプアーム20,30がクランプアーム40に対して開かれた状態において(図8参照)、第1接触部30Aaと第2接触部40Aaとは互いに離れている。
一方、図3~図5に示すように、クランプアーム30,40が測定対象物60を挟んだ状態において、第1接触部30Aaと第2接触部40Aaとは互いに接触する。このとき、第1接触部30Aaの一部である突起34の先端面34Aは、第2接触部40Aaの一部である板ばね部44の対向面44Aを回動方向に押圧している。これにより、板ばね部44が弾性変形によって回動方向に撓む。その結果、第1接触部30Aa(詳細には突起34の先端面34Aに塗装された第1シールド導体30A)及び第2接触部40Aa(詳細には板ばね部44の対向面44Aに塗装された第2シールド導体40A)は、第2接触部40Aaが第1接触部30Aaに押圧されて弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触する。以上により、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aは、互いに電気的に接続される。
本実施形態において、第2シールド導体40Aは、接地されている。言い換えると、第2シールド導体40Aは、グランドに電気的に接続されている。よって、第2シールド導体40Aと電気的に接続された第1シールド導体30Aも、接地されている。ここで、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aは、クランプアーム30,40によって挟まれた測定対象物60の外周面60Aと対向しており且つ外周面60Aを囲んでいる。以上のように構成されていることにより、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aは、クランプアーム30,40によって挟まれた測定対象物60に対する電磁波シールド機能を有する。なお、第2シールド導体40Aの代わりに第1シールド導体30Aが接地されていてもよいし、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aの双方が接地されていてもよい。
なお、本実施形態では、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aは、先端部32,42において互いに接触している一方で、測定対象物60の挟み位置に対して先端部32,42の反対側において互いに接触していない。しかし、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aは、当該反対側において互いに接触していてもよい。
図4及び図5に示す第1電極71と第2電極72とは互いに接触すること及び離れることが可能である。
クランプアーム20,30がクランプアーム40に対して開かれた状態において(図8参照)、第1電極71と第2電極72とは互いに離れている。
一方、図4及び図5に示すように、クランプアーム30,40が測定対象物60を挟んだ状態において、第1電極71と第2電極72とは互いに接触する。詳細には、第1電極71の円弧部71Aの周方向の一端部71Aaは、第2電極72の円弧部72Aの周方向の一端部72Aaと接触して電気的に接続される。また、第1電極71の突出部71Bは、第2電極72の突出部72Bと接触して電気的に接続される。これにより、第1電極71及び第2電極72は、幅方向91から見て、測定対象物60を完全に囲んでいる。
本実施形態において、測定対象物60は電線であり、電線は、導体と、導体を覆う被覆部とを備える。第1電極71及び第2電極72は、電線の被覆部を挟んで、電線の導体と対向している。つまり、第1電極71及び第2電極72は、測定対象物60(詳細には電線の導体)に容量結合して、クランプアーム30,40によって挟まれた電線の導体に印加された電圧(被測定量)を非接触で測定するように構成された電圧検出素子として機能する。すなわち、第1電極71及び第2電極72は、測定部の一例である。
図6は、第1クランプアームの斜視図である。図6に示すように、第1電極71は、板ばね部71Cを備える。板ばね部71Cは、突出部71Bの幅方向91の両端部に設けられている。板ばね部71Cは、突出部71Bから幅方向91の外側に延びている。板ばね部71Cは、幅方向91に外側に向かうにしたがって第2電極72の突出部72Bに近づくように、幅方向91に対して傾斜している。板ばね部71Cは、弾性変形によって回動方向に撓むことが可能である。
図7は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視断面図である。図7に示すように、第1電極71の一対の板ばね部71Cの各々と、第2電極72の突出部72Bとは、互いに接触可能である。例えば、クランプアーム30,40が測定対象物60を挟んだ状態において、一対の板ばね部71Cの各々と、突出部72Bとは、互いに接触する。このとき、突出部72Bは、一対の板ばね部71Cを回動方向に押圧している。これにより、一対の板ばね部71Cが弾性変形によって回動方向に撓む。その結果、突出部72B及び一対の板ばね部71Cは、一対の板ばね部71Cが突出部72Bに押圧されて弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触する。以上により、第1電極71及び第2電極72は、互いに電気的に接続される。
第1電極71及び第2電極72は、測定対象物60の挟み位置の両側において互いに接触している。これにより、前述したように、第1電極71及び第2電極72は、幅方向91から見て、測定対象物60を完全に囲んでいる。ここで、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50(回動軸51)の反対側における接触の圧力(言い換えると、一端部71Aa及び一端部72Aaの接触の圧力)を高めることで、一端部71Aa,72Aaの接触の確実性が向上する。しかし、この場合、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50側における接触の圧力(言い換えると、突出部71B及び突出部72Bの接触の圧力)が低くなり、突出部71B,72Bの接触の確実性が低下するおそれがある。しかし、本実施形態では、仮に、突出部71B,72Bの接触の確実性が低下したとしても、板ばね部71Cと突出部72Bとの間の接触の確実性を良好に保つことができる。
前述したように、幅方向91から見て、第1シールド導体30Aの第1接触部30Aa及び第2シールド導体40Aの第2接触部40Aaは、図5に示すように、測定対象物60の挟み位置に対するシャフト50(回動軸51)の反対側に位置する。一方、幅方向91から見て、第1電極71の第1接触部に相当する一対の板ばね部71C及び第2電極72の第2接触部に相当する突出部72Bは、図6及び図7に示すように、測定対象物60の挟み位置に対するシャフト50側に位置する。つまり、第1シールド導体30Aの第1接触部30Aa及び第2シールド導体40Aの第2接触部40Aaと、第1電極71の第1接触部及び第2電極72の第2接触部とは、測定対象物60の挟み位置を挟んで互いに反対側に位置する。
なお、前記とは逆に、幅方向91から見て、第1シールド導体30Aの第1接触部30Aa及び第2シールド導体40Aの第2接触部40Aaは、測定対象物60の挟み位置に対するシャフト50側に位置していてもよい。また、幅方向91から見て、第1電極71の一対の板ばね部71C及び第2電極72の突出部72Bは、測定対象物60の挟み位置に対するシャフト50の反対側に位置していてもよい。
また、第1シールド導体30Aの第1接触部30Aa及び第2シールド導体40Aの第2接触部40Aaと、第1電極71の第1接触部及び第2電極72の第2接触部とは、双方ともに測定対象物60の挟み位置に対して同じ側(例えば、双方ともに測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50の反対側)に位置していてもよい。
図8は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの右側面図である。
図9に示すように、突起35は、測定対象物60がクランプアーム30,40によって挟まれるときの測定対象物60のクランプセンサ10への挿入方向92において第1接触部30Aa及び第2接触部40Aaよりも挿入方向92の上流側の位置に設けられている。
図8及び図9に示すように、クランプアーム30が備える突起35は、幅方向91から見て第1接触部30Aaよりも第2接触部40Aa側まで突出している。
なお、突起35は、挿入方向92において第1接触部30Aa及び第2接触部40Aaと同位置に設けられていてもよい。また、突起35は、クランプアーム40に設けられていてもよい。この場合、突起35は、幅方向91から見て第2接触部40Aaよりも第1接触部30Aa側まで突出している。
図10は、本発明の実施形態に係るクランプセンサの斜視図である。図10に示すように、本実施形態に係るクランプセンサ10は、ネジ部81を備える。ネジ部81は、規制部の一例である。
図5に示すように、ネジ部81は、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間95に位置している。空間95は、シャフト50(回動軸51)に対して測定対象物60の反対側においてクランプアーム20とクランプアーム40との間に形成される。図5において、空間95は、一点鎖線で囲まれた領域である。
図2に示すように、ネジ部81は、本体811と、フランジ812とを備える。本体811は、棒状であり且つ外側面に不図示のネジ山及びネジ溝が形成された雄ネジである。フランジ812は、本体811の外側面から張り出している。つまり、ネジ部81において、フランジ812の部分の直径は、本体811の部分の直径より大きい。
図10に示すように、ネジ部81の本体811は、クランプアーム40が備える突出部46に形成されたネジ穴46Bに挿入される。つまり、ネジ部81は、クランプアーム40に対して相対移動可能にクランプアーム40に取り付けられている。本実施形態において、ネジ部81は、クランプアーム40から取り外し可能である。なお、ネジ部81は、クランプアーム40から取り外し可能でなくてもよい。
突出部46は、測定対象物60の挟み位置に対してシャフト50(言い換えると回動軸51)の反対側に位置する。ネジ穴46Bは、突出部46の面46Aに形成されている。面46Aは、突出部46の外面のうち、シャフト50とは反対側を向く面である。ネジ穴46Bは、内側面に不図示のネジ山及びネジ溝が形成された雌ネジである。ネジ穴46Bの内側面に形成されたネジ山及びネジ溝は、ネジ部81の本体811の外側面に形成されたネジ山及びネジ溝に対応している。これにより、雄ネジである本体811が、雌ネジであるネジ穴46Bに、軸の周りに回転しながら挿入される。このとき、本体811の軸の周りの回転量に応じて、本体811のネジ穴46Bへの挿入量が変化する。言い換えると、ネジ部81のクランプアーム40に対する相対位置は、ネジ部81の軸の周りの回転量に応じて変わる。
ネジ部81は、ネジ穴46Bに対するネジ部81の軸の周りの回転量が多くなる程、ネジ穴46Bに深く挿入され、シャフト50(回動軸51)へ近づく。一方、ネジ部81は、ネジ穴46Bに対するネジ部81の軸の周りの回転量が少なくなる程、ネジ穴46Bへの挿入量が小さくなり、シャフト50(回動軸51)から遠くなる。つまり、ネジ部81は、回動軸51へ近づく向きと回動軸51から離れる向きとに移動可能である。
ネジ部81は、以下に詳述するクランプアーム20の凸部82と接触可能である。
図5及び図10に示すように、クランプアーム20は、凸部82を備える。凸部82は、クランプアーム20,30,40の回動方向(回動軸51の周りの周方向)において、ネジ部81のフランジ812と対向している。
以下の説明において、クランプアーム20,30,40の回動方向のうち、クランプアーム20の回動方向は、図5及び図9に示される挟持方向93及び挟持解除方向94の総称とされる。挟持方向93は、クランプアーム20の回動方向のうち、クランプアーム20及びクランプアーム40によって測定対象物60が挟持される方向である。挟持解除方向94は、クランプアーム20の回動方向のうち、クランプアーム20及びクランプアーム40によって挟持された測定対象物60の挟持が解除される方向である。挟持方向93及び挟持解除方向94は、互いに逆向きである。図5及び図9の紙面上において、挟持方向93は反時計回りであり、挟持解除方向94は時計回りである。
クランプアーム20,40が測定対象物60を挟持しているときに、クランプアーム20が挟持解除方向94へ回動すると、クランプアーム20と測定対象物60との距離が大きくなる。言い換えると、クランプアーム20が挟持解除方向94へ回動することによって、クランプアーム20の押圧面21B(図1参照)のクランプアーム40の受け面40B(図1参照)との間の距離が大きくなる。つまり、測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離が大きくなる。このとき、クランプアーム20,40が挟持可能な測定対象物60の直径は大きくなる。
クランプアーム40の受け面40Bに測定対象物60が支持され且つクランプアーム20が測定対象物60から離れているときに、クランプアーム20が挟持方向93へ回動すると、クランプアーム20と測定対象物60との距離が小さくなる。言い換えると、クランプアーム20が挟持方向93へ回動することによって、クランプアーム20の押圧面21B(図1参照)のクランプアーム40の受け面40B(図1参照)との間の距離が小さくなる。つまり、測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離が小さくなる。このとき、クランプアーム20,40が挟持可能な測定対象物60の直径は小さくなる。
凸部82は、ネジ部81へ向けて突出している。言い換えると、凸部82は、挟持解除方向94へ突出している。
凸部82は、面82Aを有する。面82Aは、接触面の一例である。面82Aは、凸部82の外面のうち、挟持解除方向94を向く面である。言い換えると、面82Aは、クランプアーム40と挟持解除方向94に対向する面である。
回動軸51の軸方向から見て、つまり図5に示すアングルにおいて、凸部82は、回動軸51の径方向において回動軸51に近い程、クランプアーム20から挟持解除方向94へ大きく突出している。これにより、凸部82の外面に、回動軸51の径方向に対して傾斜した面82Aが形成されている。回動軸51の径方向は、回動軸51の軸方向から見て回動軸51から放射状に向かう方向である。面82Aは、回動軸51の径方向のうち、回動軸51から凸部82へ延びる方向に対して傾斜している。なお、面82Aは、回動軸51の径方向のうち、回動軸51から凸部82へ延びる方向に対して傾斜していなくてもよい。
面82Aは、ネジ部81のフランジ812と接触可能である。図5に示す状態において、面82Aは、フランジ812と接触している。この状態において、クランプアーム20は、挟持解除方向94へ回動することはできない。クランプアーム20の挟持解除方向94への回動は、面82Aがフランジ812に接触していることによって、フランジ812によって規制されるためである。同様に、クランプアーム40の回動(詳細にはネジ部81がクランプアーム20へ近づく向きの回動)も、フランジ812が面82Aに接触していることによって、凸部82によって規制されている。
ネジ部81が図5において実線で示す位置のときに、ネジ部81が軸の周りに左右の一方に回転されて、ネジ部81が図5の紙面における右側へ移動すると、図5に破線で示すように、ネジ部81のクランプアーム40に対する相対位置が変わる。このとき、フランジ812が面82Aから離れる。これにより、クランプアーム20は、面82Aがフランジ812に接触するまで挟持解除方向94へ更に回動可能となる。つまり、ネジ部81が図5に破線で示す位置のときのクランプアーム20の回動可能量は、ネジ部81が図5に実線で示す位置のときのクランプアーム20の回動可能量より大きくなる。また、クランプアーム20の回動可能量が大きくなることにより、測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離(図1に示す押圧面21B及び受け面40Bの距離)が大きくなる。
逆に、ネジ部81が図5において破線で示す位置のときに、ネジ部81が軸の周りに左右の他方に回転されて、ネジ部81が図5の紙面における左側へ移動すると、図5に実線で示すように、ネジ部81のクランプアーム40に対する相対位置が変わる。このとき、フランジ812が面82Aに近づく。これにより、クランプアーム20の回動可能量は小さくなる。また、クランプアーム20の回動可能量が小さくなることにより、測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離(図1に示す押圧面21B及び受け面40Bの距離)が小さくなる。
以上より、ネジ部81のクランプアーム40に対する相対位置に応じて、クランプアーム20の回動可能量が異なり且つ測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離が異なる。
本実施形態によれば、クランプアーム20及びクランプアーム40によって測定対象物60を挟持した状態で、ネジ部81を移動させてクランプアーム20と接触させることができる。これにより、クランプアーム20の挟持解除方向94への回動が規制される。その結果、クランプアーム20及びクランプアーム40によって測定対象物60を挟持した状態において、第1電極71及び第2電極72の測定対象物60に対する位置が変わる可能性が低くなる。よって、測定対象物60の測定精度の低下を抑制することができる。
本実施形態によれば、規制部はネジ部81である。ネジ部81の挿入方向の位置は、段階的ではなく連続的に変化可能である。そのため、クランプアーム20及びクランプアーム40によって挟持された測定対象物60の直径にかかわらず、第1電極71及び第2電極72の測定対象物60に対する位置が変わる可能性を低くすることができる。
挟持解除方向94へ回動するクランプアーム20からネジ部81へ作用する力の向きは、挟持解除方向94である。そのため、仮に、ネジ部81の移動方向が挟持解除方向94である場合、クランプアーム20からネジ部81へ作用する力によって、ネジ部81が移動する可能性が高まる。しかし、本実施形態によれば、ネジ部81の移動方向は、回動軸51へ近づく向きと回動軸51から離れる向きであり、挟持解除方向94と異なる。そのため、クランプアーム20からネジ部81へ作用する力によって、ネジ部81が移動する可能性を低くすることができる。
本実施形態によれば、凸部82が面82Aを有している。そのため、クランプアーム20の挟持解除方向94の回動位置にかかわらず、凸部82の適切な位置にネジ部83を接触させるように凸部82を構成することが容易である。
本実施形態によれば、ネジ部81がクランプアーム20及びクランプアーム40より外側に位置しない。そのため、クランプセンサ10の大型化を抑制することができる。
前述した実施形態では、ネジ部81は、回動軸51へ近づく向きと回動軸51から離れる向きとに移動可能である。しかし、ネジ部81が前記の方向とは異なる方向に移動可能であるように、クランプセンサ10が構成されていてもよい。また、前述した実施形態では、ネジ部81は、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間95に位置している。しかし、ネジ部81の少なくとも一部が空間95外に位置していてもよい。
例えば、クランプセンサ10は、図11に示すように構成されていてもよい。図11は、本発明の実施形態の変形例に係るクランプセンサの斜視図である。以下、変形例に係るクランプセンサ10Aのうち、クランプセンサ10と異なる部分が説明される。
図11に示すように、変形例に係るクランプセンサ10Aは、ネジ部81(図10参照)の代わりにネジ部83を備え、凸部82(図10参照)の代わりに凸部84を備える。ネジ部83は、規制部の一例である。
ネジ部83は、本体831と、把持部832とを備える。本体831は、ネジ部81の本体811(図10参照)と同様に、棒状であり且つ外側面に不図示のネジ山及びネジ溝が形成された雄ネジである。把持部832は、本体831の一端部に形成されている。ネジ部83が巻かれるとき、把持部832がユーザによって把持される。
本体831の多くの部分は、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間に位置している。本体831の一部は、クランプアーム40に形成されたネジ穴40Cを貫通して、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間の外に位置している。ネジ穴40Cは、クランプアーム40を貫通している。把持部841は、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間の外において本体831の一端部に取り付けられている。
本体831の他端部は、クランプアーム20とクランプアーム40との間の空間に位置している。本体831の他端部は、凸部84と接触可能である。
ネジ穴40Cは、概ねクランプアーム40の回動方向に対する接線方向に延びている。ネジ穴40Cは、ネジ穴46B(図10参照)と同様に、内側面に不図示のネジ山及びネジ溝が形成された雌ネジである。ネジ穴40Cの内側面に形成されたネジ山及びネジ溝は、ネジ部83の本体831の外側面に形成されたネジ山及びネジ溝に対応している。これにより、雄ネジである本体831が、雌ネジであるネジ穴40Cに、軸の周りに回転しながら挿入される。図10に示す構成と同様に、ネジ部83のクランプアーム40に対する相対位置は、ネジ部83の軸の周りの回転量に応じて変わる。
ネジ部83は、ネジ部83の軸の周りの回転量が多くなる程、ネジ穴40Cに深く挿入され、クランプアーム20へ近づく。一方、ネジ部83は、ネジ部83の軸の周りの回転量が少なくなる程、ネジ穴40Cへの挿入量が小さくなり、クランプアーム20から遠くなる。つまり、ネジ部83は、クランプアーム20へ近づく向きとクランプアーム20から離れる向きとに移動可能である。
クランプアーム20は、凸部84を備える。凸部84は、クランプアーム20,30,40の回動方向(回動軸51の周りの周方向)において、ネジ部83の本体831の他端部と対向している。
凸部84は、ネジ部83の本体831の他端部へ向けて突出している。言い換えると、凸部84は、挟持解除方向94へ突出している。
凸部84は、ネジ部83の本体831の他端部と接触可能である。図11に示す状態において、面82Aは、本体831の他端部と接触している。この状態において、クランプアーム20は、挟持解除方向94へ回動することはできない。クランプアーム20の挟持解除方向94への回動は、凸部84が本体831の他端部に接触していることによって、本体831の他端部によって規制されるためである。同様に、クランプアーム40の回動(詳細にはネジ部81がクランプアーム20へ近づく向きの回動)も、本体831の他端部が凸部84に接触していることによって、凸部84によって規制されている。
ネジ部83が軸の周りに左右の一方に回転されて、ネジ部83が凸部84から遠ざかる向きへ移動すると、ネジ部83のクランプアーム40に対する相対位置が変わる。このとき、クランプアーム20は、凸部84がネジ部83の本体831の他端部に接触するまで挟持解除方向94へ更に回動可能となる。つまり、クランプアーム20の回動可能量は大きくなる。
逆に、ネジ部83が軸の周りに左右の他方に回転されて、ネジ部83が凸部84に近づく向きへ移動して、ネジ部83のクランプアーム40に対する相対位置が変わると、クランプアーム20の回動可能量は小さくなる。
以上より、図11に示すクランプセンサ10Aでは、図10に示すクランプセンサ10と同様に、ネジ部83のクランプアーム40に対する相対位置に応じて、クランプアーム20の回動可能量が異なり且つ測定対象物60が挟持される部分におけるクランプアーム20とクランプアーム40との間の最大距離が異なる。
本実施形態の変形例によれば、ネジ部83がクランプアーム20と接触しているとき、クランプアーム20からネジ部83へ作用する力の向きは、ネジ部83の移動方向である。ネジ部83の移動方向は、ネジ部83の軸方向(ネジ部83の長手方向)である。そのため、当該力によってネジ部83が曲がること等によって破損する可能性を低くすることができる。
本実施形態の変形例によれば、ネジ部83は、クランプアーム20に設けられてネジ部83へ向けて突出した凸部84と接触する。そのため、ネジ部83がクランプアーム20に接触するまでのネジ部83の移動量を小さくすることができる。
本実施形態において、測定部(第1電極71及び第2電極72)は、クランプアーム30,40の双方に設けられている。しかし、測定部は、クランプアーム30,40の一方のみに設けられていてもよい。例えば、クランプセンサ10は、第1電極71及び第2電極72のうちの一方のみを備えていてもよい。
本実施形態において、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aが第1接触部30Aa及び第2接触部40Aaを備えると共に、第1電極71及び第2電極72が第1接触部(一対の板ばね部71C)及び第2接触部(突出部72B)を備える。しかし、第1接触部及び第2接触部は、第1シールド導体30A及び第2シールド導体40Aと、第1電極71及び第2電極72との一方のみに設けられていてもよい。例えば、第1電極71及び第2電極72が第1接触部に相当する一対の板ばね部71Cを備えていなくてもよい。
本実施形態とは逆に、突起34がクランプアーム40に設けられ、一対の板ばね部44がクランプアーム30に設けられていてもよい。
本実施形態において、第1電極71が一対の板ばね部71Cを備えているが、第2電極72が一対の板ばね部71Cを備えていてもよい。この場合、突出部71Bが、一対の板ばね部71Cを回動方向に押圧する。
第1接触部及び第2接触部の構成は、本実施形態において説明された構成に限らない。つまり、第1接触部及び第2接触部の一方が他方に押圧されて当該一方及び当該他方の少なくとも一方が弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触する構成である限りにおいて、様々な構成が第1接触部及び第2接触部として適用可能である。
例えば、本実施形態では、第1接触部30Aa及び第2接触部40Aaは、第2接触部40Aaが第1接触部30Aaに押圧されて第2接触部40Aaが弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触する。しかし、前記とは逆に、第1接触部及び第2接触部は、第1接触部が第2接触部に押圧されて第1接触部が弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触してもよい。また、第1接触部及び第2接触部は、双方が互いに押圧されて第1接触部及び第2接触部の双方が弾性変形によって撓んだ状態で互いに接触してもよい。
クランプセンサ10,10Aは凸部82,84を備えていなくてもよい。この場合、ネジ部81,83は、例えばクランプアーム20におけるクランプアーム40との対向面に接触可能である。
規制部の構成は、本実施形態及び変形例において説明された構成に限らない。例えば、規制部は、クランプアーム40ではなくクランプアーム20に取り付けられてもよい。規制部は、2つのクランプアームの一方に対して相対移動可能に2つのクランプアームの一方に取り付けられ、測定対象物60との距離が大きくなる回動方向である挟持解除方向に2つのクランプアームの他方が回動することを、2つのクランプアームの他方と接触することによって規制する構成であればよい。また、規制部の2つのクランプアームの一方に対する相対位置に応じて、2つのクランプアームの他方の回動可能量が異なり且つ測定対象物60が挟持される部分における2つのクランプアームの間の最大距離が異なればよい。以上の限りにおいて、様々な構成が規制部として適用可能である。
本発明は、適宜図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明に係るクランプセンサは、2つのクランプアームが測定対象物を挟持したときに、当該2つのクランプアームが回動することを規制することができる。そのため、例えば、クランプセンサが備える測定部の測定対象物に対する位置ずれを防止することによって、測定対象物の電圧測定を精度よく行う必要がある電力品質監視などの用途に有用である。
10 クランプセンサ
20 クランプアーム(第1クランプアーム)
40 クランプアーム(第2クランプアーム)
46B ネジ穴
51 回動軸
60 測定対象物
71 第1電極(測定部)
72 第2電極(測定部)
81 ネジ部(規制部)
82 凸部
82A 面(接触面)
84 凸部
94 挟持解除方向
95 空間

Claims (7)

  1. 回動軸を中心として回動する第1クランプアームと、
    前記回動軸を中心として回動し、前記第1クランプアームと協働して測定対象物を挟持可能な第2クランプアームと、
    前記第1クランプアーム及び前記第2クランプアームの少なくとも一方に設けられ、前記測定対象物の被測定量を測定する測定部と、
    前記第2クランプアームに対して相対移動可能に前記第2クランプアームに取り付けられ、前記測定対象物との距離が大きくなる回動方向である挟持解除方向に前記第1クランプアームが回動することを、前記第1クランプアームと接触することによって規制する規制部と、を備え、
    前記規制部の前記第2クランプアームに対する相対位置に応じて、前記第1クランプアームの回動可能量が異なり且つ前記測定対象物が挟持される部分における前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間の最大距離が異なるクランプセンサ。
  2. 前記規制部は、前記第2クランプアームに形成されたネジ穴に挿入されるネジ部であり、
    前記規制部の前記相対位置は、前記ネジ部の軸の周りへの回転量に応じて変わる請求項1に記載のクランプセンサ。
  3. 前記規制部は、前記第1クランプアームへ近づく向きと前記第1クランプアームから離れる向きとに移動可能である請求項1または2に記載のクランプセンサ。
  4. 前記第1クランプアームは、前記規制部へ向けて突出した凸部を備え、
    前記規制部は、前記凸部と接触することによって前記第1クランプアームの前記挟持解除方向への回動を規制する請求項3に記載のクランプセンサ。
  5. 前記規制部は、前記回動軸へ近づく向きと前記回動軸から離れる向きとに移動可能である請求項1または2に記載のクランプセンサ。
  6. 前記第1クランプアームは、前記規制部へ向けて突出した凸部を備え、
    前記回動軸の軸方向から見て、前記凸部は、前記回動軸の径方向において前記回動軸に近い程、前記第1クランプアームから前記回動軸の周方向へ大きく突出することによって形成され、前記規制部と接触可能な接触面を有し、
    前記規制部は、前記接触面と接触することによって前記挟持解除方向への前記第1クランプアームの回動を規制する請求項5に記載のクランプセンサ。
  7. 前記規制部は、前記回動軸に対して前記測定対象物の反対側において前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間に形成される空間に位置している請求項1から6のいずれか1項に記載のクランプセンサ。
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