JP2023114672A - 電動ショベル - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率の低下を抑制する。【解決手段】本開示の一実施形態に係る電動ショベルは、バッテリと、バッテリから供給される電力で駆動する電動機と、電動機による動力で作業アタッチメントを駆動させる油圧駆動系と、を有し、外部の電源がバッテリに充電可能に接続されている場合に、外部の電源から供給される電力で電動機を駆動させて、油圧駆動系を暖機させるように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、電動ショベルに関する。
従来、気温が低い場合には、ショベルの油圧駆動系で用いられている作動油の温度も低下する。このような状況で作業を行うと作業効率が低下するので、油圧駆動系の暖機運転を行う技術が提案されている。
特許6401241号公報
例えば、特許文献1に記載された技術では、エンジンの動力を用いてバッテリを充放電させてバッテリの暖機を行うと共に、油圧駆動系の一部構成で作動油の吐出圧を高めることで、作動油の暖機を行う技術が提案されている。
しかしながら、通常、電動ショベルにおいては、エンジンが搭載されていない。このような電動ショベルで、油圧駆動系の暖機を行うことで、バッテリの電力を消費すると、当該バッテリで作業できる時間が短くなり、作業効率が低下する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、外部の電源から供給される電力で、油圧駆動系の暖機を行うことで、作業効率の低下を抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態に係る電動ショベルは、バッテリと、バッテリから供給される電力で駆動する電動機と、電動機による動力で作業アタッチメントを駆動させる油圧駆動系と、を有し、外部の電源がバッテリに充電可能に接続されている場合に、外部の電源から供給される電力で電動機を駆動させて、油圧駆動系を暖機させるように構成されている。
上述の実施形態によれば、外部の電源から供給される電力で、油圧駆動系の暖機を行うことで、バッテリから供給される電力を用いた暖気を抑制して、当該バッテリを用いた作業時間が短くなることを抑制できるので、作業効率の低下を抑制できる。
図1は、実施形態に係るショベル(掘削機)を示す側面図である。 図2は、実施形態に係るショベルの構成の一例を概略的に示すブロック図である。 図3は、実施形態に係るショベルに搭載される油圧回路の概略図である。 図4は、実施形態に係る暖機時間保持部に記憶されている暖機時間情報を例示した図である。 図5は、実施形態に係るショベルコントローラにおける、作業開始時刻までに行われる充電及び暖気処理手順を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。また、以下で説明する実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
[ショベルの概要]
まず、図1を参照して、電動ショベルの一例としてのショベル200の概要を説明する。
本実施形態に係るショベル200は、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回可能に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメントとしてのブーム4、アーム5、及びバケット6と、キャビン10と、を備える。
下部走行体1は、例えば、左右一対のクローラを含み、それぞれのクローラが走行油圧モータ1R,1L(図2参照)で油圧駆動されることにより、自走する。
上部旋回体3は、旋回機構2を通じて、旋回油圧モータ2M(図2参照)で油圧駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。メインポンプ14(図2参照)から供給される作動油で全ての被駆動要素(例えば、旋回油圧モータ2M)が油圧駆動される。いわゆる油圧ショベルの動力源(エンジン)をポンプ用電動機12に置換した構成に相当する。
また、上部旋回体3は、旋回機構2を通じて、旋回油圧モータ2Mの代わりに、バッテリモジュール19から供給される電力で駆動する旋回用電動機で電気駆動されてもよい。この場合、例えば、ショベル200は、バッテリモジュール19から電力変換装置100及びインバータを介して旋回用電動機に接続される。そして、旋回用電動機は、ショベルコントローラ30及びインバータの制御下で、上部旋回体3を旋回駆動する力行運転、及び回生電力を発生させて上部旋回体3を旋回制動する回生運転を行ってもよい。また、旋回用電動機は、インバータを介して、回生電力をバッテリモジュール19やポンプ用電動機12に供給してもよい。
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に取り付けられ、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に取り付けられ、アーム5の先端には、バケット6が上下回動可能に取り付けられる。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9により油圧駆動される。
バケット6は、作業アタッチメントの一例であり、アーム5の先端には、作業内容等に応じて、バケット6の代わりに、他の作業アタッチメントが取り付けられてもよい。他のエンドアタッチメントは、例えば、法面用バケット、浚渫用バケット等のバケット6と異なる種類のバケットであってよい。また、他の作業アタッチメントは、例えば、ブレーカ、攪拌機、グラップル等のバケットと異なる種類のエンドアタッチメントであってもよい。
キャビン10は、上部旋回体3の前部左側に搭載され、その内部(室内)には、オペレータが着座する操縦席や後述する操作装置26(図2参照)等が設けられる。
ショベル200は、キャビン10に搭乗するオペレータの操作に応じて、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を動作させる。
また、ショベル200は、キャビン10に搭乗するオペレータによって操作可能に構成されるのに代えて、或いは、加えて、ショベル200の外部から遠隔操作(リモート操作)が可能に構成されてもよい。ショベル200が遠隔操作される場合、キャビン10の内部は、無人状態であってもよい。以下、オペレータの操作には、キャビン10のオペレータの操作装置26に対する操作、及び外部のオペレータの遠隔操作の少なくとも一方が含まれる前提で説明を進める。
遠隔操作には、例えば、所定の外部装置で行われるショベル200のアクチュエータに関する操作入力によって、ショベル200が操作される態様が含まれる。この場合、ショベル200は、所定の外部装置と通信可能な通信機器91(図2参照)を搭載し、例えば、(図示しない)撮像装置が出力する画像情報(撮像画像)を外部装置に送信してよい。そして、外部装置は、自装置に設けられる表示装置(以下、「遠隔操作用表示装置」)に受信される画像情報(撮像画像)を表示させてよい。また、ショベル200のキャビン10の内部の出力装置50(表示装置)に表示される各種の情報画像(情報画面)は、同様に、外部装置の遠隔操作用表示装置にも表示されてよい。これにより、外部装置のオペレータは、例えば、遠隔操作用表示装置に表示されるショベル200の周囲の様子を表す撮像画像や情報画面等の表示内容を確認しながら、ショベル200を遠隔操作することができる。そして、ショベル200は、通信機器91(図2参照)により外部装置から受信される、遠隔操作の内容を表す遠隔操作信号に応じて、油圧アクチュエータを動作させ、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してよい。
また、遠隔操作には、例えば、ショベル200の周囲の人(例えば、作業者)のショベル200に対する外部からの音声入力やジェスチャ入力等によって、ショベル200が操作される態様が含まれてよい。具体的には、ショベル200は、ショベル200(自機)に搭載される音声入力装置(例えば、マイクロフォン)やジェスチャ入力装置(例えば、撮像装置)等を通じて、周囲の作業者等により発話される音声や作業者等により行われるジェスチャ等を認識する。そして、ショベル200は、認識した音声やジェスチャ等の内容に応じて、アクチュエータを動作させ、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してもよい。
また、ショベル200は、オペレータの操作の内容に依らず、自動でアクチュエータを動作させてもよい。これにより、ショベル200は、下部走行体1(クローラ1CL,1CR)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「自動運転機能」或いは「マシンコントロール機能」)を実現する。
自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作に応じて、操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)以外の被駆動要素(アクチュエータ)を自動で動作させる機能(いわゆる「半自動運機能」)が含まれてよい。また、自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作がない前提で、複数の被駆動要素(アクチュエータ)の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「完全自動運転機能」)が含まれてよい。ショベル200において、完全自動運転機能が有効な場合、キャビン10の内部は無人状態であってよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能等には、自動運転の対象の被駆動要素(アクチュエータ)の動作内容が予め規定されるルールに従って自動的に決定される態様が含まれてよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能等には、ショベル200が自律的に各種の判断を行い、その判断結果に沿って、自律的に自動運転の対象の被駆動要素(アクチュエータ)の動作内容が決定される態様(いわゆる「自律運転機能」)が含まれてもよい。
[ショベルの構成]
次に、図1に加えて、図2を参照して、本実施形態に係るショベル200の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るショベル200の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
なお、図2において、機械的動力ラインは二重線、油圧ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御ラインは細い実線でそれぞれ示される。
<油圧駆動系>
本実施形態に係るショベル200の油圧駆動系は、下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素のそれぞれを油圧駆動する走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等の油圧アクチュエータを含む。また、本実施形態に係るショベル200の油圧駆動系は、ポンプ用電動機12と、メインポンプ14と、コントロールバルブ17とを含む。
ポンプ用電動機12(電動機の一例)は、油圧駆動系の動力源である。ポンプ用電動機12は、例えば、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。ポンプ用電動機12は、インバータ18Aを介してバッテリモジュール19及び電力変換装置100を含む高圧電源と接続される。ポンプ用電動機12は、インバータ18Aを介してバッテリモジュール19から供給される三相交流電力で力行運転し、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。ポンプ用電動機12の駆動制御は、後述するショベルコントローラ30の制御下で、インバータ18Aにより実行されてよい。
メインポンプ14は、作動油タンクTから作動油を吸い込み、高圧油圧ライン16に吐出することにより、高圧油圧ライン16を通じてコントロールバルブ17に作動油を供給する。メインポンプ14は、ポンプ用電動機12により駆動される。メインポンプ14は、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、後述するショベルコントローラ30の制御下で、レギュレータ14aが斜板の角度(傾転角)を制御する。これにより、メインポンプ14は、ピストンのストローク長を調整し、吐出流量(吐出圧)を調整することができる。
なお、メインポンプ14は、ポンプ用電動機12に加えて、他の動力源からの動力で駆動されてもよい。例えば、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクTに排出される作動油のエネルギを回生し、メインポンプ14を駆動してもよい。具体的には、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクTに排出される作動油のエネルギで、メインポンプ14の回転軸と同軸で配置される油圧モータを駆動させてよい。また、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクTに排出される作動油のエネルギを回生し、発電機に発電を行わせてもよい。具体的には、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクTに排出される作動油のエネルギで、発電機と同軸に配置される油圧モータを駆動することにより、発電機に発電を行わせてよい。この場合、発電機の発電電力は、ポンプ用電動機12に供給されたり、バッテリモジュール19に充電されたりしてよい。
コントロールバルブ17は、オペレータの操作や自動運転機能に対応する操作指令に応じて、油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、上述の如く、高圧油圧ライン16を介してメインポンプ14と接続され、メインポンプ14から供給される作動油を、油圧アクチュエータ(走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9)に選択的に供給可能に構成される。例えば、コントロールバルブ17は、メインポンプ14から油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向とを制御する複数の制御弁(方向切換弁)を含むバルブユニットである。メインポンプ14から供給され、コントロールバルブ17や油圧アクチュエータを通流した作動油は、コントロールバルブ17から作動油タンクTに排出される。
吐出圧センサ29Aは、メインポンプ14の吐出圧を検出するセンサであり、検出値をショベルコントローラ30に対して出力する。
本実施形態においては、作動油タンクTからメインポンプ14が作動油を吸い込むまでの間に温度センサ14bが設けられている。当該温度センサ14bが、油圧駆動系の作動油の温度を検出する。温度センサ14bが設けられる位置は、例えば、メインポンプ14の吸い込み口の手前としてもよい。なお、本実施形態は、温度センサ14bを設けられる位置を制限するものではなく、油圧駆動系の作動油の温度を検出可能な位置であればよい。
<電気駆動系>
本実施形態に係るショベル200の電気駆動系は、ポンプ用電動機12と、センサ12sと、インバータ18Aとを含む。また、本実施形態に係るショベル200の電気駆動系は、バッテリモジュール19及び電力変換装置100等により構成される高圧電源を含む。
センサ12sは、電流センサ12s1と、電圧センサ12s2と、回転状態センサ12s3とを含む。
電流センサ12s1は、ポンプ用電動機12の三相(U相、V相、及びW相)のそれぞれの電流を検出する。電流センサ12s1は、例えば、ポンプ用電動機12とインバータ18Aの間の電力経路に設けられる。電流センサ12s1により検出されるポンプ用電動機12の三相それぞれの電流に対応する検出信号は、通信線を通じて、直接的に、インバータ18Aに取り込まれる。また、当該検出信号は、通信線を通じて、ショベルコントローラ30に取り込まれ、ショベルコントローラ30経由で、インバータ18Aに入力されてもよい。
電圧センサ12s2は、ポンプ用電動機12の三相のそれぞれの印加電圧を検出する。電圧センサ12s2は、例えば、ポンプ用電動機12とインバータ18Aの間の電力経路に設けられる。電圧センサ12s2により検出されるポンプ用電動機12の三相それぞれの印加電圧に対応する検出信号は、通信線を通じて、直接的に、インバータ18Aに取り込まれる。また、当該検出信号は、通信線を通じて、ショベルコントローラ30に取り込まれ、ショベルコントローラ30経由で、インバータ18Aに入力されてもよい。
回転状態センサ12s3は、ポンプ用電動機12の回転状態(例えば、回転位置(回転角)、回転速度等)を検出する。回転状態センサ12s3は、例えば、ロータリエンコーダやレゾルバである。
インバータ18Aは、ショベルコントローラ30の制御下で、ポンプ用電動機12を駆動制御する。インバータ18Aは、例えば、直流電力を三相交流電力に変換したり、三相交流電力を直流電力に変換したりする変換回路と、変換回路をスイッチ駆動する駆動回路と、駆動回路の動作を規定する制御信号(例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号)を出力する制御回路とを含む。
インバータ18Aの制御回路は、ポンプ用電動機12の動作状態を把握しながら、ポンプ用電動機12の駆動制御を行う。例えば、インバータ18Aの制御回路は、回転状態センサ12s3の検出信号に基づき、ポンプ用電動機12の動作状態を把握する。また、インバータ18Aの制御回路は、電流センサ12s1の検出信号及び電圧センサ12s2の検出信号(或いは制御過程で生成する電圧指令値)に基づき、逐次、ポンプ用電動機12の回転軸の回転角等を推定することにより、ポンプ用電動機12の動作状態を把握してもよい。
なお、インバータ18Aの駆動回路及び制御回路の少なくとも一方は、インバータ18Aの外部に設けられてもよい。
バッテリモジュール19は、充電された電力を、ショベル200内の電子部品に供給するための構成とする。具体的な構成については後述する。
電力変換装置100は、バッテリモジュール19の電力を昇圧したり、インバータ18Aを経由してポンプ用電動機12からの電力を降圧し、バッテリモジュール19に蓄電させたりする。電力変換装置100は、ポンプ用電動機12の運転状態に応じて、DC(Direct Current)バス110の電圧値が一定の範囲内に収まるように昇圧動作と降圧動作とを切り替える。電力変換装置100の昇圧動作と降圧動作との切替制御は、例えば、DCバス110の電圧検出値、バッテリモジュール19の電圧検出値、及びバッテリモジュール19の電流検出値に基づき、ショベルコントローラ30により実行されてよい。
なお、バッテリモジュール19の出力電圧を昇圧してポンプ用電動機12に印加する必要が無い場合、電力変換装置100は省略されてもよい。
<操作系>
本実施形態に係るショベル200の操作系は、パイロットポンプ15と、操作装置26と、圧力制御弁31とを含む。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介してショベル200に搭載される各種油圧機器(例えば、圧力制御弁31)にパイロット圧を供給する。これにより、圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、操作装置26の操作内容(例えば、操作量や操作方向)に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に供給することができる。そのため、ショベルコントローラ30及び圧力制御弁31は、オペレータの操作装置26に対する操作内容に応じた被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現することができる。また、圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、遠隔操作信号で指定される遠隔操作の内容に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に供給することができる。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、上述の如く、ポンプ用電動機12により駆動される。
操作装置26は、キャビン10の操縦席のオペレータから手の届く範囲に設けられ、オペレータがそれぞれの被駆動要素(即ち、下部走行体1の左右のクローラ、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等)の操作を行うために用いられる。換言すれば、操作装置26は、オペレータがそれぞれの被駆動要素を駆動する油圧アクチュエータ(例えば、走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等)や電動アクチュエータの操作を行うために用いられる。操作装置26は、例えば、電気式であり、オペレータによる操作内容に応じた電気信号(以下、「操作信号」)を出力する。操作装置26から出力される操作信号は、ショベルコントローラ30に取り込まれる。これにより、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31を制御し、オペレータの操作内容や自動運転機能に対応する操作指令等に合わせて、ショベル200の被駆動要素(アクチュエータ)の動作を制御することができる。
操作装置26は、例えば、レバー26A~26Cを含む。レバー26Aは、例えば、前後方向及び左右方向の操作に応じて、アーム5(アームシリンダ8)及び上部旋回体3(旋回動作)のそれぞれに関する操作を受け付け可能に構成されてよい。レバー26Bは、例えば、前後方向及び左右方向の操作に応じて、ブーム4(ブームシリンダ7)及びバケット6(バケットシリンダ9)のそれぞれに関する操作を受け付け可能に構成されてよい。レバー26Cは、例えば、下部走行体1(クローラ)の操作を受け付け可能に構成されてよい。
なお、コントロールバルブ17が電磁パイロット式の制御弁(方向切換弁)で構成される場合、電気式の操作装置26の操作信号は、コントロールバルブ17に直接入力され、それぞれの油圧制御弁が操作装置26の操作内容に応じた動作を行う態様であってもよい。また、操作装置26は、操作内容に応じたパイロット圧を出力する油圧パイロット式であってもよい。この場合、操作内容に応じたパイロット圧は、コントロールバルブ17に供給される。
圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、パイロットポンプ15からパイロットライン25を通じて供給される作動油を用いて、所定のパイロット圧を出力する。圧力制御弁31の二次側のパイロットラインは、コントロールバルブ17に接続され、圧力制御弁31から出力されるパイロット圧は、コントロールバルブ17に供給される。
<電源系>
ショベル200は、バッテリモジュール19の充電を行うための構成として、普通充電用車両インレット101と、急速充電用車両インレット102と、を含む。
普通充電用車両インレット101は、外部の電源の所定のケーブル(以下「充電ケーブル」と称する)の先端部に設けられた充電コネクタと接続可能に構成される。
充電用AC―DCコンバータ103は、普通充電用車両インレット101を介して、外部の電源から供給された交流電力を、バッテリ192に充電可能な直流電力に変換して、バッテリモジュール19に供給する。
急速充電用車両インレット102は、外部の電源(例えば給電ステーション)の充電ケーブルの先端部に設けられた充電コネクタと接続可能に構成される。急速充電用車両インレット102は、例えば、CHAdeMO(登録商標)に基づいた急速充電を行うためのインレットである。本実施形態では、このような直流の充電方法を用いることで、AC―DCコンバータを介さずに、バッテリモジュール19に直流電力を供給できる。
本実施形態に係るショベル200のバッテリモジュール19は、ショベル200内の各構成に電力を供給する。バッテリモジュール19は、バッテリ192と、バッテリコントローラ191と、を含む。
バッテリ192は、ショベル200内の各種構成に対して電力を供給する。例えば、バッテリ192は、充電(蓄電)された電力をポンプ用電動機12に供給する。また、バッテリ192は、ポンプ用電動機12の発電電力(回生電力)を充電する。
バッテリ192は、外部の電源と充電ケーブルで接続されることにより充電(蓄電)される。
バッテリ192は、例えば、リチウムイオンバッテリであり、相対的に高い出力電圧(例えば、数百ボルト)を有する。
バッテリコントローラ191(制御部の一例)は、バッテリモジュール19内部の構成を制御する。例えば、バッテリコントローラ191は、バッテリ192の温度状況の監視を行うと共に、バッテリ192のSOC(State Of Charge)を算出する。そして、バッテリコントローラ191は、算出したSOCをショベルコントローラ30に出力する。これにより、ショベルコントローラ30は、キャビン10の内部の出力装置50(表示装置)に、バッテリ192のSOCを表示させることができる。
バッテリコントローラ191は、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102を介して、外部の電源と充電ケーブルで接続されたか否かによって、給電可能か否かを判定する。本実施形態では、外部の電源と、ショベル200と、の間を充電ケーブルが接続されているか否かに応じて、給電可能な状態であるか否かを判定する。なお、本実施形態は、給電可能か否かの判定手法を、充電ケーブルが接続されているか否かに応じた判定に制限するものではない。例えば、無線給電を行う場合に、外部の電源が設けられた充電設備との相互通信で、給電可能な状態であるか否かを判定する等、他の手法を用いてもよい。
そして、バッテリコントローラ191は、外部の電源(例えば給電ステーション)と充電ケーブルで接続されたと判定した場合(換言すれば、給電可能な状態であると判定された場合)に、外部の電源が設けられた充電設備との間で通信を行う。バッテリコントローラ191は、当該充電設備と通信によって、充電設備から電力の供給が許可された場合に、外部の電源からの給電が開始される。
また、バッテリコントローラ191は、給電ステーションとの間の通信で、当該給電ステーションの電力の給電能力を示した情報を受信する。バッテリコントローラ191は、給電ステーションの電力の給電能力を示した情報を、ショベルコントローラ30に送信する。
<制御系>
本実施形態に係るショベル200の制御系は、ショベルコントローラ30と、出力装置50と、入力装置52と、(上述した)通信機器91と、外気温度センサ92を含む。
出力装置50は、キャビン10内に設けられ、ショベルコントローラ30の制御下で、オペレータに向けて各種情報を出力する。出力装置50は、例えば、視覚的な方法で情報をオペレータに出力(通知)する表示装置を含む。表示装置は、例えば、キャビン10内のオペレータから視認し易い場所に設置され、ショベルコントローラ30の制御下で、各種情報画像を表示してよい。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイである。また、出力装置50は、例えば、オペレータに対して聴覚的な方法で情報を出力する音出力装置を含む。音出力装置は、例えば、ブザーやスピーカ等である。
入力装置52は、キャビン10内に設けられ、オペレータからの各種入力を受け付ける。入力装置52は、例えば、オペレータの操作入力を受け付ける操作入力装置を含んでよい。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー、タッチパネル、タッチパッド等を含む。また、入力装置52は、例えば、オペレータからの音声入力を受け付ける音声入力装置やオペレータからのジェスチャ入力を受け付けるジェスチャ入力装置を含んでもよい。音声入力装置は、例えば、キャビン10内のオペレータの音声を取得するマイクロフォンを含む。また、ジェスチャ入力装置は、例えば、キャビン10内のオペレータのジェスチャの様子を撮像可能な室内カメラを含む。入力装置52で受け付けられるオペレータからの入力に対応する信号は、ショベルコントローラ30に取り込まれる。
外気温度センサ92は、ショベル200周辺の外気の温度を検出する。外気温度センサ92の設けられる位置は、任意の位置でよい。
ショベルコントローラ30は、それぞれの機能が任意のハードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現されてよい。例えば、ショベルコントローラ30は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置(主記憶装置)、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の補助記憶装置、及び外部との入出力用のインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成されてよい。
ショベルコントローラ30は、ショベル200の駆動制御を行う。ショベルコントローラ30は、例えば、操作装置26から入力される操作信号に応じて、圧力制御弁31に制御指令を出力し、圧力制御弁31から操作装置26の操作内容に応じたパイロット圧を出力させる。これにより、ショベルコントローラ30は、電気式の操作装置26の操作内容に対応するショベル200の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現させることができる。
また、ショベル200が遠隔操作される場合、ショベルコントローラ30は、例えば、遠隔操作に関する制御を行ってもよい。具体的には、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31に制御指令を出力し、圧力制御弁31から遠隔操作の内容に応じたパイロット圧を出力させてよい。これにより、ショベルコントローラ30は、遠隔操作の内容に対応するショベル200(被駆動要素)の動作を実現させることができる。
また、ショベルコントローラ30は、例えば、自動運転機能に関する制御を行ってもよい。具体的には、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31に制御指令を出力し、自動運転機能に対応する操作指令に応じたパイロット圧を圧力制御弁31からコントロールバルブ17に作用させてよい。これにより、ショベルコントローラ30は、自動運転機能に対応するショベル200の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現させることができる。
ショベルコントローラ30は、ショベル200の全体(ショベル200に搭載される各種機器)の動作を統合的に制御してよい。
ショベルコントローラ30は、通信機器91との間で所定の移動体通信規格(例えば、LTE、4G、又は5G)で相互通信を行うことで、外部機器(例えば、ショベル200に搭乗するオペレータが利用する携帯端末)との間で無線通信を行ってもよい。本実施形態は、ショベルコントローラ30と、外部機器との間の無線通信は、一例を示したものであって他の無線通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)を用いた無線通信を行ってもよい。
ショベルコントローラ30は、入力される各種情報(例えば、操作装置26の操作信号を含む制御指令等)に基づき、電気駆動系の駆動制御を行う。
また、ショベルコントローラ30は、例えば、操作装置26の操作状態に基づき、電力変換装置100を駆動し、電力変換装置100の昇圧運転と降圧運転、換言すれば、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。また、ショベルコントローラ30は、例えば、ショベル200が遠隔操作される場合、遠隔操作の内容に基づき、電力変換装置100を駆動し、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。また、ショベルコントローラ30は、例えば、ショベル200の自動運転機能が有効な場合、自動運転機能に対応する操作指令に基づき、電力変換装置100を駆動し、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。
また、ショベルコントローラ30は、例えば、吐出圧センサ29A、及び外気温度センサ92からの検出値を受けて各種演算を実行し、レギュレータ14a、ポンプ用電動機12、インバータ18A、バッテリモジュール19等に各種指令を出力する。例えば、ショベルコントローラ30は、作業が開始される前に、外気温度センサ92の検出値に基づいて外気の温度が所定の基準温度(例えば、0度)未満であると判断した場合に、油圧駆動系の暖機を行う。所定の基準温度は、油圧駆動系の暖機をするか否かの基準として定められた温度とする。なお、ショベルコントローラ30が、油圧駆動系の暖機を行うために設けられた各機能ブロックについては後述する。
<暖機に用いられる油圧駆動系の詳細説明>
図3は、本実施形態に係るショベル200に搭載される油圧回路(油圧駆動系)の概略図である。高圧油路、パイロット油路、及び電気制御ラインをそれぞれ実線、破線、及び点線で示す。本実施形態においては、当該油圧回路を流れる作動油の温度を上昇させるために暖機を行う。
本実施形態では、メインポンプ14は、2つのメインポンプ14L、14Rで構成され、レギュレータ14aは2つのレギュレータ14aL、14aRで構成される。また、レギュレータ14aLはメインポンプ14Lに対応し、レギュレータ14aRはメインポンプ14Rに対応する。また、吐出圧センサ29Aは2つの吐出圧センサ29AL、29ARで構成される。また、吐出圧センサ29ALはメインポンプ14Lに対応し、吐出圧センサ29ARはメインポンプ14Rに対応する。本実施形態においては、作動油タンクTからメインポンプ14Rまでの油路を流れる作動油の温度を、温度センサ14bが検出する。温度センサ14bは、検出結果を、ショベルコントローラ30に出力する。
油圧回路は、メインポンプ14L、14Rから、センターバイパス油路40L、40Rのそれぞれを経て作動油タンクTまで作動油を循環させる。
センターバイパス油路40Lは、流量制御弁150~152を通る高圧油路である。流量制御弁150の上流にはリリーフ弁50Lが設置される。同様に、センターバイパス油路40Rは、流量制御弁153~156を通る高圧油路である。流量制御弁153の上流にはリリーフ弁50Rが設置される。
流量制御弁150は左側走行用油圧モータ1Lを流れる作動油の流量及び流れ方向を制御するスプール弁である。流量制御弁153は右側走行用油圧モータ1Rを流れる作動油の流量及び流れ方向を制御するスプール弁である。また、流量制御弁154はバケットシリンダ9を流れる作動油の流量及び流れ方向を制御するスプール弁である。流量制御弁151、155はブームシリンダ7を流れる作動油の流量及び流れ方向を制御するスプール弁である。流量制御弁152、156はアームシリンダ8を流れる作動油の流量及び流れ方向を制御するスプール弁である。
リリーフ弁50L、50Rは、センターバイパス油路40L、40R内の作動油の圧力を所定圧力以下に抑える弁である。具体的には、リリーフ弁50L、50Rは、センターバイパス油路40L、40R内の作動油の圧力が所定圧力に達した場合に開いてその作動油を作動油タンクTに放出する。
本実施形態では、リリーフ弁50L、50Rとして、電磁比例リリーフ弁を用いた例とする。電磁比例リリーフ弁では、直動形リリーフ弁の圧力調整ねじの代わりに、比例ソレノイドで圧力を調整する。つまり、本実施形態に係るリリーフ弁50L、50Rは、ショベルコントローラ30からの設定値に、油圧回路(油圧駆動系)内の圧力を保持できる。
本実施形態においては、ショベルコントローラ30が、油圧回路(油圧駆動系)を流れる作動油の温度を上昇させる(暖機する)制御を行う。例えば、ショベルコントローラ30は、メインポンプ14Rが吐出する作動油を、バケットシリンダ9のボトム側油室に流入できないように制御した上で、図3の太線で示すように、センターバイパス油路40R内の作動油の圧力を増大させるよう制御する。これにより、メインポンプ14Rが吐出する作動油は、リリーフ弁50Rを通じて作動油タンクTに放出され、リリーフ弁50Rを通過する際の管路抵抗に起因する圧力損失に伴う熱を発生させる。その結果、油圧回路を循環する作動油が暖められる。バケットシリンダ9のボトム側油室に流入できないような制御としては、例えばバケット6を閉じきった状態でバケット6の閉じ操作を所定時間(例えば30秒)継続したり、バケット6を開ききった状態でバケット6の開き操作を所定時間(例えば30秒)継続したりする。さらに、ショベルコントローラ30は、バケット6の開閉の繰り返し制御を行うことで、作動油の温度を上昇させてもよい。
さらに、ショベルコントローラ30は、例えばアーム5の開閉制御等、バケット6の開閉制御以外の制御で、所定の油室に流入できないように制御することで、作動油の圧力を増大させて、作動油の温度を上昇させてもよい。
本実施形態は、ポンプ用電動機12(所定の機器の一例)を駆動させて、油圧回路(油圧駆動系)を循環させることで、管路抵抗に起因する圧力損失に伴う熱を用いて、油圧回路を循環する作動油を温める例について説明する。しかしながら、油圧回路を循環する作動油を温める手法を、管路抵抗(抵抗の一例)によって作動油を温める手法に制限するものではない。油圧回路を循環する作動油を温めることが可能であればどのような手法を用いてもよい。例えば、電気機器(所定の機器の一例)を動作させて、当該電気機器に熱を生じさせ、当該熱を油圧回路(油圧駆動系)に伝達させて、作動油を暖機させてもよい。他の例として、電気機器(所定の機器の一例)を動作させないが、当該電気機器を通電させることで、当該電気機器に熱を生じさせ、当該熱を油圧回路(油圧駆動系)に伝達させて、作動油を暖機させてもよい。電子機器(所定の機器の一例)としては、例えば加熱ヒータ等を用いてもよい。このように、本実施形態は、油圧駆動系の暖機の一例を示したものであって、他の態様で油圧駆動系の暖機を行ってもよい。
<ショベルコントローラの機能ブロック>
図2に戻り、ショベルコントローラ30内の各機能ブロックについて説明する。ショベルコントローラ30内の各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUにて実行されるプログラムにより実現される。または各機能ブロックをワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。
本実施形態に係るショベルコントローラ30は、給電ステーション(外部の電源の一例)と、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102と、の間に充電ケーブルによって充電可能に接続されている場合に、給電ステーションから電力が供給されるポンプ用電動機12(所定の機器の一例)を駆動させて、油圧駆動系の暖機を行うよう制御を行う。なお、具体的な制御については後述する。
ところで、ショベル200において、油圧駆動系の暖機は、外気の気温が低いほど時間を要する。このため、作業開始時刻から、オペレータが暖機するための操作を行う場合、作動油の温度を、作業開始に適した温度まで上昇させると、実際の作業が遅延する可能性がある。
一方、ショベル200は、エンジンを搭載していない電動式のため、油圧駆動系の暖機を行う際に、エンジンを起動させる必要がない。ところで、エンジンを搭載している従来のショベルにおいて、当該エンジンを駆動させた場合、当該エンジンの駆動音がショベル周辺に聞こえる。これにより、従来のショベルの周辺の人は、ショベルが動作していることを認識できる。ショベルの周辺に存在する人は、エンジンが動作しているにも関わらず、当該ショベルにオペレータが搭乗していないことを認識した場合、当該ショベルに違和感を抱く傾向にある。このため、オペレータが搭乗していない状態で、ショベルのエンジンを動作させることに抵抗を感じる人が多い。
一方、本実施形態に係るショベル200においては、ポンプ用電動機12の動作によって、油圧駆動系を暖機する。ポンプ用電動機12の駆動音は、エンジンの駆動音よりも小さい。このため、当該ショベル200の周辺の人も、オペレータが搭乗していないにも関わらず、ポンプ用電動機12を駆動させて油圧駆動系の暖機を行っても、違和感を抱かない。換言すれば、本実施形態に係るショベル200においては、オペレータが搭乗していなくとも、給電ステーションから供給される電力によって、油圧駆動系の暖機を行うのが容易になる。
そこで、本実施形態に係るショベルコントローラ30は、作業を開始する前までに、給電ステーション(外部の電源の一例)から供給される電力を用いて、油圧駆動系の作業油の暖気が完了するよう制御を行う。このため、図2に示すように、ショベルコントローラ30は、機能ブロックとして、取得部301と、充電制御部302と、設定部303と、暖機制御部304と、を備える。さらに、ショベルコントローラ30は、不揮発性の補助記憶装置(記憶部の一例)に、設定時刻保持部305と、能力情報保持部306と、暖機時間保持部307と、を備える。
取得部301は、ショベル200内の各種構成の信号を取得する。例えば、取得部301は、吐出圧センサ29Aの検出値、外気温度センサ92から外気の温度、及び温度センサ14bから作業油の温度等を取得する。
また、取得部301は、バッテリコントローラ191から外部の電源(例えば給電ステーション)の給電能力情報を取得する。給電能力情報は、外部の電源(例えば給電ステーション)が給電可能な最大電力を含んでいる。そして、取得部301は、取得した給電能力情報を、能力情報保持部306に記憶する。
さらに、取得部301は、入力装置52を介して入力された、ショベル200の作業開始時刻情報を取得する。また、取得部301は、通信機器91を介して外部装置(例えばスマートフォンなどのオペレータが利用する携帯端末)から受信した、ショベル200の作業開始時刻情報を取得してもよい。取得部301は、取得した作業開始時刻情報を、設定時刻保持部305に記憶する。なお、取得部301は、入力装置52を介して、暖機を行うか否かの選択情報を取得してもよい。取得部301が選択情報を取得可能な場合、ショベルコントローラ30は、選択情報に応じて暖機するか否か制御を切り替えてもよい。実施形態では、暖機をする場合の制御について説明する。
作業開始時刻情報とは、ショベル200が作業を開始する時刻を示した情報であって、例えば曜日毎の作業開始時刻として"月曜日;8:00"などが格納されている。本実施形態に係るショベルコントローラ30は、作業開始時刻情報で示される作業開始時刻に作業が開始できるように準備を行う。
設定時刻保持部305は、取得部301に書き込まれた作業開始時刻情報を保持する。また、設定時刻保持部305が保持する作業開始時刻情報は、ショベル200に搭乗しているオペレータが入力装置52(所定の装置の一例)を介して操作情報として入力された場合や、オペレータが外部装置(所定の装置の一例)から操作情報として送信した場合に制限するものでない。例えば、設定時刻保持部305は、作業現場を管理する管理センターが予め作成された作業のスケジュール情報に従って自動設定された、各日程の作業開始時刻情報を保持してもよい。さらには、補助記憶装置が、ショベル200の過去の作業開始時刻及び作業終了時刻を含んだ作業履歴情報を記憶し、ショベルコントローラ30が、当該作業履歴情報に基づいて各日程の作業開始時刻情報を推測し、設定時刻保持部305が、推測された各日程の作業開始時刻情報を記憶してもよい。
充電制御部302は、作業開始時刻情報で示された作業開始時刻に充電が完了するように、バッテリコントローラ191に指示する。
具体的には、充電制御部302は、外部の電源からバッテリ192に充電をする際の充電電力と、バッテリコントローラ191から受信したバッテリ192のSOCと、に基づいて充電時間を算出し、作業開始時刻から、充電時間を差し引いた時刻に、充電を開始するように、バッテリコントローラ191に指示する。
設定部303は、作業開始時刻情報で示された作業開始時刻に、油圧駆動系の作業油の暖機を完了させるための設定を行う。
本実施形態に係る設定部303は、充電制御部302によって、外部の電源から供給される電力でバッテリ192の充電制御が行われている間に、外部の電源から供給される電力で、ポンプ用電動機12を駆動させて、油圧駆動系を暖機させるように設定を行う。
まず、設定部303は、能力情報保持部306から給電能力情報を読み出す。そして、設定部303は、給電能力情報に示されている、外部の電源(例えば給電ステーション)の給電能力(給電可能な電力)から、外部の電源からバッテリ192に充電をする充電電力を減算して、暖機のためにポンプ用電動機12が利用可能な電力(以下、モータ使用可能電力と称する)を算出する。なお、本実施形態においては説明を容易にするために、給電能力から充電電力を減算した電力を、モータ使用可能電力とした例について説明するが、暖機を行うために他の構成が電力を使用する場合、当該構成で使用される電力も減算してよい。
そして、設定部303は、モータ使用可能電力、油圧負荷、外気温度、及び作業油の温度に基づいて、作業油の暖機時間を算出する。油圧負荷とは、リリーフ弁50L、50Rを流れる作業油に対して生じる圧力の負荷とする。本実施形態では、リリーフ弁50L、50Rが出力可能な最大の油圧負荷の値を、最大油圧負荷と称する。
また、設定部303は、作業油の暖機時間を算出する際に、暖機時間保持部307に記憶されている暖機時間情報を参照する。
図4は、本実施形態に係る暖機時間保持部307に記憶されている暖機時間情報を例示した図である。図4に示されるように、本実施形態においては、暖機時間情報が、ショベル200が作業を行う外気温度毎に設けられている。本実施形態では、作業油を50度まで暖機する例とする。この場合、例えば、暖機時間情報が、外気温度が"-20度"~"50度"の間で設けられていることが考えられる。なお、本実施形態では、暖機を完了させる作動油の温度が"50度"の場合に説明するが、一例を示したものであって、暖機を完了させる作動油の温度を制限するものではない。
例えば、暖機時間情報1401は、外気温度"-20℃"の場合に、暖機時間を算出する際に用いられる。また、例えば、暖機時間情報1402は、外気温度"0℃"の場合に、暖機時間を算出する際に用いられる。暖機時間情報は外気温度毎に生成された情報であって、他の外気温度の暖機時間情報は、暖機時間情報1401、1402と同様として説明を省略する。
図4に示されるように、暖機時間情報1401、1402は、縦軸が暖機時間であって、横軸がモータ使用電力とする。暖機時間情報1401、1402では、"作動油の温度-外気温度"で示される差分温度毎に、外気温度と同じ温度から、当該作動油の温度まで上昇させるために必要な、モータ使用電力と、暖機時間と、の関係が示されている。
モータ使用電力とは、暖機を行う際に、ポンプ用電動機12に対して供給する電力量を示している。モータ使用電力は、モータ使用可能電力と、油圧負荷(最大油圧負荷を含む)と、に応じて設定される。
設定部303は、モータ使用可能電力が最大油圧負荷以上の場合、最大油圧負荷に対応する電力(リリーフ弁50L、50Rが最大油圧負荷の場合に作動油を流すために必要な電力)を、モータ使用電力として設定する。
また、設定部303は、モータ使用可能電力が最大油圧負荷より小さい場合、モータ使用可能電力を、モータ使用電力として設定する。さらに、設定部303は、モータ使用可能電力に対応する油圧負荷になるように、リリーフ弁50L、50Rに関する設定を行う。そして、暖気制御が開始された後、暖機制御部304は、設定に基づいて、吐出圧センサ29Aによる検出値を確認しながら、モータ使用可能電力に対応する油圧負荷になるように、リリーフ弁50L、50Rを制御する。
図4に示される、暖機時間情報1401の線1401aは、"作動油の温度-外気温度"=70度の場合とする。つまり、線1401aは、作動油の温度が外気温度と同じ"-20度"から、目標作動油温度"50度"まで暖機するための暖機時間を求める際に用いられる。
同様に、暖機時間情報1402の線1402aは、"作動油の温度-外気温度"=50度の場合とする。つまり、線1402aは、作動油の温度が外気温度と同じ"0度"から、目標作動油温度"50度"まで暖機するための暖機時間を求める際に用いられる。
具体的には、設定部303は、外気温度に基づいて参照する暖機時間情報を特定した後、特定された暖機時間情報を参照しながら、現在の作動油の温度、及びモータ使用電力から、暖機時間を導出する。
温度センサ14bが検出した作動油の温度が、外気温度センサ92が検出した外気温度と略等しい場合には、設定部303は、"作動油の温度-外気温度"で特定される線と、モータ使用電力と、から暖機時間を導出できる。
また、作動油の温度が外気温度より暖かい場合が存在する。このような場合、設定部303は、"目標作動油温度-外気温度"の線から導出される暖機時間と、"現在の作動油温度-外気温度"の線から導出される暖機時間と、の差分から、実際の暖機時間を導出する。
暖機制御部304は、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻から、外部の電源から供給される電力で、ポンプ用電動機12を駆動させて、油圧駆動系を暖機させる制御を開始する。
そして、暖機制御部304は、油圧駆動系に含まれる作動油の温度が目標作業油温度(所定値の一例)以上になった場合に、油圧駆動系の暖機を完了させる。
上述した制御で暖機を行った場合、当該作動油の暖機の完了する時刻は、作業開始時刻になる。そして、暖機制御部304による作動油の暖機の完了する時刻(例えば、作業開始時刻)と略同じ時刻に、充電制御部302によるバッテリ192の充電も完了する。なお、本実施形態では、暖機制御部304が、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻から暖機を行うことで、作業開始時刻ちょうどに暖気が完了する例について説明した。しかしながら、本実施形態では、作業開始時刻ちょうどに暖気が完了する例に制限するものではない。例えば、暖機時間にバッファを含ませて、作業時開始時間の少し前に暖気が完了してもよい。作業時開始時間に、暖機及び充電が完了して、作業が開始できればよい。
また、本実施形態に係る暖機制御部304は、作業開始時刻より前に目標作業油温度(所定値の一例)に到達した場合、暖機を完了させる手法に制限するものではない。例えば、暖機制御部304は、作業開始時刻までの間、油圧駆動系に含まれる作動油の温度が所定の温度範囲(例えば、目標作業油温度から目標作業油温度-10度の範囲)を維持するように、油圧駆動系の暖機を継続してもよい。油圧駆動系の暖気を行う手法は、所定の温度範囲を維持可能であればよく、ポンプ用電動機12の駆動と停止とを繰り返してもよいし、ポンプ用電動機12の駆動を継続的に行ってもよい。
さらに、暖機制御部304は、作業開始時刻から所定の時間を経過しても、ショベル200による作業が開始されず、作動油の温度が低下した場合に、外部の電源から供給される電力で、ポンプ用電動機12を駆動させて、油圧駆動系を暖機させる制御を再開してもよい。なお、本実施形態は、当該制御手法に制限するものではなく、暖機制御部304は、作業開始時刻から所定の時間を経過しても、ショベル200による作業が開始されず、作動油の温度が低下した場合であっても、特に制御を行わなくともよい。
上述した制御では、暖機制御部304が、作業開始時刻の前に、作動油の暖機の完了する例について説明した。しかしながら、本実施形態は、作業開始時刻の前に、作動油の暖機が完了する例に制限するものではない。つまり、作業開始時刻の前に作動油の暖機が完了せずとも、作業開始時刻前に、暖機して作業油の温度が上昇していればよい。例えば、暖機制御部304が、作業開始時刻に作動油の温度を10度上昇させるように暖気してもよい。このように、本実施形態に係る暖機制御部304では、作業開始時刻を基準とした作業油の暖機として、作業開始時間の前に暖気が開始されていればよい。作業開始時間の前に暖気が開始されているので、作業開始までに要する時間を短縮できる。
<作業開始時刻までの充電及び暖気処理の流れ>
次に、ショベルコントローラ30における、作業開始時刻までに行われる充電及び暖気処理手順について説明する。図5は、本実施形態に係るショベルコントローラ30における、作業開始時刻までに行われる充電及び暖気処理手順を示したフローチャートである。
取得部301は、入力装置52等を介して入力された、ショベル200の作業開始時刻情報を、設定時刻保持部305に記憶する(S1501)。
バッテリコントローラ191は、普通充電用車両インレット101又は、急速充電用車両インレット102に、充電ケーブルで給電ステーション(外部の電源)と接続されるか否かを判定する(S1502)。接続されていない場合(S1502:No)、接続されるまで当該判定を繰り返す。
バッテリコントローラ191は、普通充電用車両インレット101又は、急速充電用車両インレット102に、充電ケーブルで給電ステーション(外部の電源)と接続されたと判定した場合(S1502:Yes)、給電ステーションと通信を行うことで、給電ステーションの給電能力情報を受信し、取得部301が、バッテリコントローラ191から入力された給電能力情報を、能力情報保持部306に記憶する(S1503)。
そして、充電制御部302は、給電ステーションからバッテリ192に充電をする充電電力と、バッテリコントローラ191から受信したバッテリ192のSOCと、に基づいて充電時間を算出する(S1504)。そして、充電制御部302は、現在時刻が、作業開始時刻から充電時間を減算した時刻以降であるか否かを判定する(S1505)。現在時刻が、作業開始時刻から、充電時間を減算した時刻より前であると判定した場合(S1505:No)、充電制御部302は、現在時刻が、作業開始時刻から充電時間を減算した時刻になるまで当該判定を繰り返す。
充電制御部302は、現在時刻が、作業開始時刻から充電時間を減算した時刻以降であると判定した場合(S1505:Yes)、充電制御部302は、バッテリコントローラ191に充電開始を指示する(S1506)。
その後、取得部301は、外気温度センサ92から、外気温度を取得する(S1507)。その後、設定部303は、外気温度が、所定の基準温度より低いか否かを判定する(S1508)。所定の基準温度とは、暖機を行うか否かの基準となる温度であって、オペレータが設定可能な温度としてもよい。例えば、所定の基準温度として"0度"が設定されることが考えられる。
設定部303は、外気温度が、所定の基準温度以上と判定した場合(S1508:No)、暖機に関する制御は行わず、バッテリコントローラ191が、バッテリ192が満充電になったことを検出したことをトリガーとして、充電制御を終了する(S1518)。
一方、設定部303は、外気温度が、所定の基準温度より低いと判定した場合(S1508:Yes)、設定部303は、能力情報保持部306から給電能力情報を読み出すと共に、バッテリコントローラ191から、バッテリ192を充電している充電電力を取得する(S1509)。
設定部303は、給電能力情報で示された、給電ステーションの給電能力から、バッテリ192を充電している充電電力を減算して、モータ使用可能電力を算出する(S1510)。
そして、設定部303は、モータ使用可能電力が、リリーフ弁50L、50Rの最大油圧負荷以上か否かを判定する(S1511)。設定部303は、モータ使用可能電力が最大油圧負荷より小さいと判定した場合(S1511:No)、モータ使用可能電力を、モータ使用電力として設定すると共に、当該モータ使用電力に対応する油圧負荷になるようにリリーフ弁50L、50Rに関する設定する(S1512)。
一方、設定部303は、モータ使用可能電力が、最大油圧負荷以上と判定した場合(S1511:Yes)、最大油圧負荷に対応する電力を、モータ使用電力として設定する(S1513)。
そして、設定部303は、外気温度に対応する暖機時間情報を参照して、モータ使用電力及び現在の作動油の温度に基づいて、暖機時間を導出する(S1514)。暖機時間の導出手法は、上述した手法の通りとして説明を省略する。
そして、暖機制御部304は、現在時刻が、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻以降であるか否かを判定する(S1515)。暖機制御部304は、現在時刻が、作業開始時刻から、暖機時間を減算した時刻より前であると判定した場合(S1515:No)、現在時刻が、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻になるまで当該判定を繰り返す。
暖機制御部304は、現在時刻が、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻以降であると判定した場合(S1515:Yes)、暖機制御部304は、給電ステーションから供給される電力で、ポンプ用電動機12を駆動させて、油圧駆動系を暖機させる制御を開始する(S1516)。
そして、暖機制御部304は、作動油の温度が目標作業油温度以上になった場合に、油圧駆動系の暖機を終了する(S1517)。
そして、バッテリコントローラ191は、バッテリ192が満充電になったことを検出したことをトリガーとして、充電制御を終了する(S1518)。
なお、上述したフローチャートでは、充電が開始された後に、暖機制御を行う例について説明している。しかしながら、本実施形態では、上述した制御順を制限するものではなく、作業開始時刻、充電時間、及び暖機時間に基づいて、作業開始時刻に暖気及び充電が完了するように、充電及び暖機の制御順が定められる。したがって、暖機を開始した後に、充電が開始するような手順であってもよい。
上述したフローチャートでは、暖機制御が終了した後に、充電制御が終了する順序したが、当該順序に制限するものではなく、作業開始時刻に暖気制御及び充電制御が終了していれば、どちらが先に終了してもよい。
本実施形態では、上述した処理を行うことで、外気の温度が低い場合に、作業開始時刻に暖気及び充電が完了しているため、オペレータはすぐにショベル200による作業を開始できる。
上述した実施形態においては、バッテリ192の充電を行いながら、油圧駆動系の作業油の暖機を行う例について説明した。しかしながら、上述した実施形態は、バッテリ192の充電を行いながら、油圧駆動系の作業油の暖機を行う手法に制限するものではない。例えば、普通充電用車両インレット101又は、急速充電用車両インレット102に、充電ケーブルで給電ステーション(外部の電源)と接続された際に、バッテリ192の充電を先に行い、その後、作業開始時刻までに油圧駆動系の作業油の暖機を行う手法を用いてもよい。このような制御を行う場合でも、バッテリ192の電力を使用せずに、外部の電源から供給される電力で暖機できるので、バッテリ192の充放電の回数を抑制して、バッテリ192の寿命が短くなることを抑制できる。
また、上述したように、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102に給電ステーションの充電ケーブルが接続された場合には、上述したような充電及び暖気が行われる。しかしながら、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102に給電ステーションの充電ケーブルが接続されていないような状況も存在する。
具体的には、バッテリコントローラ191が、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102に給電ステーションの充電ケーブルの接続を検知していない場合や、給電ステーションの充電ケーブルの接続を検知しているが給電ステーションとの通信によって充電可能な状態ではないと判定した場合等が考えられる。
図5に示される例では、S1502において、バッテリコントローラ191は、普通充電用車両インレット101又は、急速充電用車両インレット102に充電ケーブルが充電可能に接続されていないと判定した場合、当該判定を繰り返して、充電及び暖気を抑制する。
ところで、給電ステーション(外部の電源)がバッテリ192に充電可能に接続されていない場合には、油圧駆動系の暖機には、バッテリ192からの電力の供給が必要となる。しかしながら、作業開始時刻より前の時刻から、バッテリ192から供給される電力を用いて油圧駆動系の暖機をした場合、作業開始時刻に、バッテリ192のSOCが低減する。この場合、ショベル200は、SOCが低減したことによって、作業時間が短くなる可能性がある。
そこで、暖機制御部304は、給電ステーション(外部の電源)がバッテリ192に充電可能に接続されていない場合、上述したように、設定時刻保持部305に作業開始時刻情報が記憶されているか否かにかかわらず、油圧駆動系の暖機を抑制している。これにより、バッテリ192のSOCの低減を抑制して、作業時間が短くなるのを抑制できる。
<変形例1>
上述した実施形態に係るショベルコントローラ30による油圧駆動系の作業油の暖機制御は、作業開始時刻が設定された場合に行う例について説明した。しかしながら、上述した実施形態は、作業開始時刻を基準とした暖機制御に制限するものではない。例えば、ショベルコントローラ30は、休憩時間にショベル200に充電を行う場合に、上述した実施形態と同様に、充電しながら暖機を行ってもよい。これにより休憩時間において油圧駆動系の作業油の温度が低下することを抑制できる。
さらに、ショベルコントローラ30が、休憩終了時刻を保持している場合には、当該休憩終了時刻までに暖気及び充電が完了するように上述した制御を行ってもよい。休憩時間において上述した暖機制御を行うことで、休憩完了後にすぐに作業開始することができるので、作業効率の向上を図ることができる。
<変形例2>
上述した実施形態では、給電ステーション(外部の電源の一例)がバッテリ192に充電可能に接続されていない場合、油圧駆動系の暖機を抑制する例について説明した。しかしながら、給電ステーション(外部の電源の一例)がバッテリ192に充電可能に接続されていない場合に油圧駆動系の暖機を抑制する手法に制限するものではなく、所定の条件を満たした場合には、バッテリ192から給電される電力を用いて、油圧駆動系を暖機してもよい。
所定の条件は、どのような条件でもよく、例えば、ショベル200が、通信機器91を介して、オペレータが利用する携帯端末に、バッテリ192から給電される電力で暖機を行ってよいか否かの問い合わせのメールを送信してもよい。そして、ショベルコントローラ30が、通信機器91を介して、問い合わせに対応する返信メールを受信した場合、当該返信メールに、暖機を行う旨の指示情報が記載されていると判定した場合に、暖機制御部304は、バッテリ192から給電される電力を用いて、ポンプ用電動機12を駆動させて、油圧駆動系を暖機してもよい。
また、所定の条件としては、オペレータから、ショベル200に搭載されている操作装置26等から直接操作を受け付けた場合には、所定の条件を満たしたものとして、暖機制御部304は、バッテリ192から給電される電力を用いて、油圧駆動系を暖機してもよい。
<変形例3>
ショベル200が充電及び暖機を行うための条件は、上述した実施形態のように、作業開始時刻情報で示される作業開始時刻を基準とした条件に制限するものではなく、様々な手法を用いてもよい。
例えば、ショベル200の取得部301は、通信機器91を用いることで、通信ネットワークを介して接続された外部機器との通信を行うことで、充電条件及び暖機条件のうち少なくとも一つを受信してもよい。そして、設定部303は、受信した充電条件及び暖機条件のうち少なくとも一つ以上に従った制御が行われるように設定してもよい。
充電条件は、給電ステーション(外部の電源の一例)からバッテリ192に充電するための条件が示されている。充電条件は、例えば、上述した実施形態のように、作業開始時刻を基準とした条件でもよい。充電条件の他の例としては、充電を開始する開始時刻が設定されていてもよい。充電条件は、時刻に関する条件に制限するものではなく、どのような条件であってもよい。例えば、オペレータが搭乗しているか否か、バッテリ192のSOCが所定の基準値以下か否かなどを充電条件に含めてもよい。
暖機条件は、油圧駆動系を暖機するための条件が示されている。暖機条件は、例えば、上述した実施形態のように、給電ステーション(外部の電源の一例)がバッテリ192に充電可能に接続されているか否かを条件に含めてもよいし、作業開始時刻を基準とした条件を含めてもよい。さらに、暖機条件の他の例としては、暖機を開始する開始時刻が設定されていてもよい。暖機条件は、時刻に関する条件に制限するものではなく、どのような条件であってもよい。例えば、オペレータが搭乗しているか否か、外気の温度が所定の基準温度以下か否かなどを暖機条件に含めてもよい。
そして、充電制御部302は、給電ステーション(外部の電源の一例)がバッテリ192に充電可能に接続されている場合に、設定された充電条件に従って、給電ステーションからバッテリ192に充電するよう、バッテリコントローラ191に指示する。
同様に、暖機制御部304は、設定された暖機条件に従って、油圧駆動系の暖機を行う。
充電条件及び暖機条件をショベル200に送信する外部機器は、例えば、オペレータが利用する携帯端末が含まれる。また、外部機器は、作業現場を管理する管理サーバ等であってもよい。つまり、管理サーバが、当該作業現場で作業する各ショベルに対して、充電条件及び暖機条件を送信してもよい。
充電制御部302は、設定された充電条件を満たしたと判定した場合に、充電条件を満たしたので充電開始を行う旨を示した充電通知情報(第1通知情報の一例)を、通信機器91を用いて外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に送信してもよい。当該送信によって、オペレータは、予め充電が開始される状況であることを認識できる。
充電制御部302は、充電通知情報を送信した後、充電の開始をバッテリコントローラ191に指示してもよいし、待機してもよい。
待機する場合としては、例えば、充電制御部302は、外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)から、充電通知情報に対応する許可通知(第1許可情報)を受信するまで待機してもよい。充電制御部302は、受信した許可通知に充電開始を許可する旨が示されている場合に、充電の開始をバッテリコントローラ191に指示する。なお、許可通知を受信しない場合、及び許可通知に充電開始を許可する旨が示されていない場合、充電制御部302は、バッテリコントローラ191への充電開始の指示を抑制する。
暖機制御部304は、設定された暖機条件を満たしたと判定した場合に、暖機条件を満たしたので暖機開始を行う旨を示した暖機通知情報(第2通知情報の一例)を、通信機器91を用いて外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に送信してもよい。当該送信によって、オペレータは、予め暖気が開始される状況であることを認識できる。
暖機制御部304は、暖機通知情報を送信した後、油圧駆動系の暖機を開始してもよいし、待機してもよい。
待機する場合としては、例えば、暖機制御部304は、外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)から、暖機通知情報に対応する許可通知(第2許可情報の一例)を受信するまで待機してもよい。暖機制御部304は、受信した許可通知に暖機開始を許可する旨が示されている場合に、油圧駆動系の暖機を開始する。なお、許可通知を受信しない場合、及び許可通知に暖機開始を許可する旨が示されていない場合、暖機制御部304は、油圧駆動系の暖機を抑制する。
このように本変形例では、上述したように、充電制御部302が許可通知を受信するまで待機、又は暖機制御部304が許可通知を受信するまで待機してもよい。これにより、オペレータは、携帯端末から、これら通知情報によって充電又は暖気が行われる状況であることを認識した上で、実際に暖気又は充電を許可するか否かを指示できる。許可通知としては、充電又は暖気の指示の他に、充電又は暖気の抑止の指示も含まれる。これにより、オペレータは状況を認識できると共に、所望する指示が可能となる。したがって、ショベル200の利便性の向上を実現できる。
<変形例4>
また、ショベル200のショベルコントローラ30(上述した充電制御部302及び暖機制御部304を含む)は、通信機器91を用いて外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に様々な情報を送信してもよい。ショベルコントローラによる外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)への情報の送信は、例えば、メールを用いてもよい。また、ショベルコントローラ30による送信先の外部機器は、オペレータが利用する携帯端末に制限するものではなく、オペレータが情報を確認可能な装置であればよい。例えば、送信先がSNSのサーバであってもよい。つまり、SNS上に情報がアップロードされた場合に、オペレータ等の当該情報を確認できる。次に、ショベルコントローラ30が送信する情報について説明する。
例えば、ショベルコントローラ30は、上述した変形例3で、管理サーバから受信した充電条件及び暖機条件のうち少なくとも一つを、オペレータが利用する携帯端末に送信してもよい。
ショベルコントローラ30において、バッテリの充電を開始する充電開始時刻情報又は前記油圧駆動系の暖機を開始する暖機開始時刻情報が設定されている場合、ショベルコントローラ30は、充電開始時刻情報又は前記油圧駆動系の暖機を開始する暖機開始時刻情報を、外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に送信してもよい。
さらに、ショベルコントローラ30は、バッテリ192の充電が行われる予定があるか否かを示すスケジュール情報(第1予定情報の一例)を外部機器に送信してもよい。バッテリ192の充電が行われる予定としては、例えば、作業開始時刻情報が設定時刻保持部305に記憶されている場合、又は充電条件が設定されている場合が考えられる。
さらに、ショベルコントローラ30は、油圧駆動系の暖機を行う予定があるか否かを示すスケジュール情報(第2予定情報の一例)を外部機器に送信してもよい。油圧駆動系の暖機が行われる予定としては、例えば、作業開始時刻情報が設定時刻保持部305に記憶されている場合、又は暖機条件が設定されている場合が考えられる。
さらに、給電ステーション(外部の電源の一例)からバッテリ192への充電が開始された場合に、ショベルコントローラ30は、バッテリ192の充電が行われている状況を示した充電状況情報を、外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に送信してもよい。充電状況情報としては、例えば、現在充電が行われている否かを示す情報、バッテリ192の現在のSOC、又はバッテリ192が満充電となる予測時刻が含まれる。
さらに、油圧駆動系の暖機が開始された場合に、ショベルコントローラ30は、油圧駆動系の暖機が行われている状況を示した暖気状況情報を、外部機器(例えば、オペレータが利用する携帯端末)に送信してもよい。暖機状況情報としては、例えば、暖機が行われている否かを示す情報、油圧駆動系の作動油の現在の温度、作動油が目標作動油温度に到達するまでの予測時刻が含まれる。
本変形例では、ショベル200のショベルコントローラ30が、外部機器に様々な情報を送信している。これにより、オペレータが、ショベル200に搭乗していない場合でも、ショベル200の充電及び暖気の状況を認識できる。
<作用>
上述した実施形態においては、ショベル200は、外部の電源(例えば給油ステーション)から供給される電力で油圧駆動系の作業油の暖機を行うことで、バッテリ192の電力の消費を抑制できるので、暖機運転による作業時間の短縮を抑制して、作業効率を向上できる。
上述した実施形態においては、バッテリ192を充電しながら、油圧駆動系の作業油の暖機を行うので、バッテリ192の充電、及び油圧駆動系の作業油の暖機が完了した際には、ショベル200が作業を開始する際に適切な状態となるので、さらに作業効率を向上できる。
上述した実施形態においては、作業開始時刻から暖機時間を減算した時刻から油圧駆動系の作業油の暖機を行うことで、作業開始時刻に暖気が完了しているので、ショベル200は作業開始時刻にすぐに作業を開始できる。これにより、作業効率の向上を図ることができる。
上述した実施形態においては、油圧駆動系の作業油の暖機を行う場合、ショベル200は電動式のため、エンジンをかける必要がないので、オペレータ不在の状況でも暖機制御が容易なため、安全性の向上を図ると共に、作業効率を向上できる。
また、暖機を行う際に、バッテリ192から供給される電力を使用しないため、バッテリ192の放電回数及び充電回数を抑制できるので、バッテリの寿命を長くすることができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
200 ショベル
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
12 ポンプ用電動機
14 メインポンプ
14a レギュレータ
14b 温度センサ
19 バッテリモジュール
191 バッテリコントローラ
192 バッテリ
29A 吐出圧センサ
30 ショベルコントローラ
50L、50R リリーフ弁
91 通信機器
92 外気温度センサ
301 取得部
302 充電制御部
303 設定部
304 暖機制御部
305 設定時刻保持部
306 能力情報保持部
307 暖機時間保持部

Claims (11)

  1. バッテリと、
    前記バッテリから供給される電力で駆動する電動機と、
    前記電動機による動力で作業アタッチメントを駆動させる油圧駆動系と、を有し、
    外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されている場合に、前記外部の電源から供給される電力で、前記油圧駆動系を暖機させるように構成されている、
    電動ショベル。
  2. 前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されている場合に、前記外部の電源から供給される電力を用いて、前記電動機を動作させて前記油圧駆動系を暖機させるように構成され、又は、電子機器を通電させて生じた熱で前記油圧駆動系を暖機させるように構成されている、
    請求項1に記載の電動ショベル。
  3. 前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されている場合に、前記外部の電源から供給される電力で前記バッテリを充電しながら、前記外部の電源から供給される電力で、前記油圧駆動系を暖機させるように構成されている、
    請求項1又は2に記載の電動ショベル。
  4. 時刻情報を記憶部に記憶し、
    前記時刻情報で示される時刻までに、前記バッテリの充電を完了させると共に、前記油圧駆動系に含まれる作動油の温度が所定値以上になることで、前記油圧駆動系の暖機を完了させるように構成されている、
    請求項3に記載の電動ショベル。
  5. 時刻情報を記憶部に記憶し、
    前記時刻情報で示される時刻に、前記油圧駆動系に含まれる作動油の温度が所定の温度範囲を維持させるように、前記油圧駆動系の暖機を行う、
    請求項3に記載の電動ショベル。
  6. 前記時刻情報は、外部装置からの操作情報として入力を受け付けた情報、前記電動ショベルのスケジュール情報に従って自動設定された情報、又は、前記電動ショベルの過去に作業が開始された時刻に基づいた情報である、
    請求項4又は5に記載の電動ショベル。
  7. 前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されていない場合に、前記油圧駆動系の暖機を抑制させるように構成されている、
    請求項1乃至6のいずれか一つに記載の電動ショベル。
  8. 前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されていない場合、所定の条件を満たした際に、前記バッテリから供給される電力で、前記油圧駆動系を暖機させるように構成されている、
    請求項7に記載の電動ショベル。
  9. 外部装置と通信を行う通信装置を、さらに有し、
    前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されている場合における、前記外部の電源から供給される電力で前記バッテリを充電する充電条件、又は前記外部の電源から供給される電力で前記油圧駆動系を暖機させる暖機条件を、前記通信装置を用いて前記外部装置から受信するように構成され、
    前記外部の電源が前記バッテリに充電可能に接続されている場合に、前記充電条件に基づいて前記バッテリを充電するように構成され、又は、前記暖機条件に基づいて前記油圧駆動系を暖機させるように構成されている、
    請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電動ショベル。
  10. 前記充電条件を満たしたことによる充電開始を通知する第1通知情報、又は前記暖機条件を満たしたことによる暖気開始を通知する第2通知情報を、前記外部装置に送信し、
    前記第1通知情報に対応する充電開始を許可するか否かの第1許可情報、又は前記第2通知情報に対応する暖機開始を許可するか否かの第2許可情報を、前記外部装置から受信し、
    前記第1許可情報に従って前記バッテリの充電を開始する、又は、前記第2許可情報に従って、前記油圧駆動系の暖機を開始する、
    請求項9に記載の電動ショベル。
  11. 外部装置と通信を行う通信装置を、さらに有し、
    前記外部の電源から供給される電力で前記バッテリを充電する充電条件又は前記油圧駆動系を暖機させる暖機条件、前記バッテリの充電を開始する充電開始時刻情報又は前記油圧駆動系の暖機を開始する暖機開始時刻情報、前記バッテリの充電が行われる予定があるか否かを示す第1予定情報又は前記油圧駆動系の暖機が行われている予定があるか否かを示す第2予定情報、及び、前記バッテリの充電が行われている状況を示した充電状況情報又は前記油圧駆動系の暖機が行われている状況を示した暖気状況情報、のうち少なくとも一つ以上を、前記通信装置を用いて送信するように構成されている、
    請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電動ショベル。
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