JP2023142206A - 電動ショベル、表示装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業効率の向上を図る。【解決手段】一実施形態に係る電動ショベルは、電動機と、電動機に対して電力を供給するバッテリと、バッテリからの電力の供給によって当該電動ショベルの稼働可能な時間を示した稼働可能時間情報と、電動ショベルに含まれる構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に電動ショベルの稼働が延長される時間に関する稼働延長情報と、を表示するように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、電動ショベル、表示装置、及びプログラムに関する。
近年、油圧駆動系を作動させる電動モータを有する電動ショベルが提案されている。当該電動ショベルにおいては、本体に設けられたバッテリから供給される電力で電動モータを駆動させている。
電動ショベルの稼働可能時間は、バッテリ残量に応じて定められている。そこで、特許文献1に記載された技術では、バッテリ残量及び稼働時の平均消費電力から、電動ショベルの稼働可能時間の推定値を表示する技術が提案されている。これにより電動ショベルに搭乗しているオペレータは、稼働可能時間の推定値を参照して、充電のために適切なタイミングで給電ステーションに戻ることができる。
特許第6817494号公報
ところで、電動ショベルにおいては、バッテリからの電力の供給先は、ショベルを駆動させるための電動機のみではなく、空調装置なども含まれる。このため、空調装置等に対して供給される電力量を調整することで、電動ショベルの稼働時間を調整できる。
しかしながら、特許文献1は、バッテリの残量を調整することを考慮した技術ではない。つまり、特許文献1は、稼働時の平均消費電力から、電動ショベルの可動時間の推定値を算出しているに留まっており、空調装置等に対する設定の変更で、どの程度稼働可能時間を延長できるのかを把握するのが難しい。
そこで、上記課題に鑑み、電動ショベルの稼働を継続した場合の稼働可能時間情報と、空調装置等に対する電力の供給を低減させて電動ショベルの稼働を延長した時間に関する情報と、を表示することで、電動ショベルの稼働を延長させるための操作を容易にして、作業効率の向上を図る。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態に係る電動ショベルは、電動機と、電動機に対して電力を供給するバッテリと、バッテリからの電力の供給によって当該電動ショベルの稼働可能な時間を示した稼働可能時間情報と、電動ショベルに含まれる構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に電動ショベルの稼働が延長される時間に関する稼働延長情報と、を表示するように構成されている。
上述の実施形態によれば、一部の構成要素に対する電力の供給を低減させる制御によって、延長可能な稼働可能時間を認識できるので、作業状況に応じた稼働可能時間の延長によって、充電動作による作業中断を抑制し、作業効率の向上を図ることができる。
図1は、実施形態に係るショベル(掘削機)を示す側面図である。 図2は、実施形態に係るショベルの構成の一例を概略的に示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る表示制御部が表示する表示画面を例示した図である。 図4は、実施形態に係る表示制御部により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。 図5は、実施形態に係る表示制御部により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。 図6は、実施形態に係る表示制御部により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。 図7は、実施形態に係るショベルコントローラによる表示画面の表示から、SAVEモードによる制御が行われるまでの処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。また、以下で説明する実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。
まず、電動ショベルの一例として、実施形態に係るショベル200の概要を説明する。
[ショベルの概要]
図1に示されるように、本実施形態に係るショベル200は、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回可能に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメントとしてのブーム4、アーム5、及びバケット6と、キャビン10と、を備える。
下部走行体1は、例えば、左右一対のクローラを含み、それぞれのクローラが走行油圧モータ1R,1L(図2参照)で油圧駆動されることにより、自走する。
上部旋回体3は、旋回機構2を通じて、旋回油圧モータ2M(図2参照)で油圧駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。メインポンプ14(図2参照)から供給される作動油で全ての被駆動要素(例えば、旋回油圧モータ2M)が油圧駆動される。いわゆる油圧ショベルの動力源(エンジン)をポンプ用電動機12に置換した構成に相当する。
また、上部旋回体3は、旋回機構2を通じて、旋回油圧モータ2Mの代わりに、バッテリモジュール19から供給される電力で駆動する旋回用電動機で電気駆動されてもよい。この場合、例えば、ショベル200は、バッテリモジュール19からインバータを介して旋回用電動機に接続される。そして、旋回用電動機は、ショベルコントローラ30及びインバータの制御下で、上部旋回体3を旋回駆動する力行運転、及び回生電力を発生させて上部旋回体3を旋回制動する回生運転を行ってもよい。また、旋回用電動機は、インバータを介して、回生電力をバッテリモジュール19やポンプ用電動機12に供給してもよい。
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に取り付けられ、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に取り付けられ、アーム5の先端には、バケット6が上下回動可能に取り付けられる。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9により油圧駆動される。
バケット6は、エンドアタッチメントの一例であり、アーム5の先端には、作業内容等に応じて、バケット6の代わりに、他のエンドアタッチメントが取り付けられてもよい。他のエンドアタッチメントは、例えば、法面用バケット、浚渫用バケット等のバケット6と異なる種類のバケットであってよい。また、他のエンドアタッチメントは、例えば、ブレーカ、攪拌機、グラップル等のバケットと異なる種類のエンドアタッチメントであってもよい。
キャビン10は、上部旋回体3の前部左側に搭載され、その内部(室内)には、オペレータが着座する操縦席や後述する操作装置26(図2参照)等が設けられる。
ショベル200は、キャビン10に搭乗するオペレータの操作に応じて、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を動作させる。
また、ショベル200は、キャビン10に搭乗するオペレータによって操作可能に構成されるのに代えて、又は、加えて、ショベル200の外部から遠隔操作(リモート操作)が可能に構成されてもよい。ショベル200が遠隔操作される場合、キャビン10の内部は、無人状態であってもよい。以下、オペレータの操作には、キャビン10のオペレータの操作装置26に対する操作、及び外部のオペレータの遠隔操作の少なくとも一方が含まれる前提で説明を進める。
撮像装置40は、ショベル200の周辺を撮像し、画像を取得する。撮像装置40は、撮像結果である撮像画像データを、ショベルコントローラ30に出力する。
撮像装置40は、例えば、単眼カメラ、ステレオカメラ、デプスカメラ等である。また、撮像装置40は、撮像画像データに基づき、所定の撮像範囲(画角)内におけるショベル200の周辺の物体の位置及び外形を表す三次元データ(例えば、点群データやサーフェスデータ)を取得してもよい。
撮像装置40は、上部旋回体3に4個設けられ、撮像装置40の各々は、上部旋回体3の前方、上部旋回体3の後方、上部旋回体3の左方、及び上部旋回体3の右方を撮像する。これにより、オペレータは、表示装置50Aや遠隔操作用表示装置を通じて、上部旋回体3の左方、右方、及び後方の様子を確認できる。
遠隔操作には、例えば、所定の外部装置で行われるショベル200のアクチュエータに関する操作入力によって、ショベル200が操作される態様が含まれる。この場合、ショベル200は、所定の外部装置と通信可能な(図示しない)通信機器を搭載し、例えば、撮像装置40が出力する画像情報(撮像画像)を外部装置に送信してよい。そして、外部装置は、自装置に設けられる表示装置(以下、「遠隔操作用表示装置」)に受信される画像情報(撮像画像)を表示させてよい。また、ショベル200のキャビン10の内部の出力装置50(表示装置)に表示される各種の情報画像(情報画面)は、同様に、外部装置の遠隔操作用表示装置にも表示されてよい。これにより、外部装置のオペレータは、例えば、遠隔操作用表示装置に表示されるショベル200の周囲の様子を表す撮像画像や情報画面等の表示内容を確認しながら、ショベル200を遠隔操作することができる。そして、ショベル200は、通信機器により外部装置から受信される、遠隔操作の内容を表す遠隔操作信号に応じて、油圧アクチュエータを動作させ、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してよい。
また、遠隔操作には、例えば、ショベル200の周囲の人(例えば、作業者)のショベル200に対する外部からの音声入力やジェスチャ入力等によって、ショベル200が操作される態様が含まれてよい。具体的には、ショベル200は、ショベル200(自機)に搭載される音声入力装置(例えば、マイクロフォン)やジェスチャ入力装置(例えば、撮像装置40)等を通じて、周囲の作業者等により発話される音声や作業者等により行われるジェスチャ等を認識する。そして、ショベル200は、認識した音声やジェスチャ等の内容に応じて、アクチュエータを動作させ、下部走行体1(左右のクローラ)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素を駆動してもよい。
また、ショベル200は、オペレータの操作の内容に依らず、自動でアクチュエータを動作させてもよい。これにより、ショベル200は、下部走行体1(クローラ1CL,1CR)、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「自動運転機能」又は「マシンコントロール機能」)を実現する。
自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作に応じて、操作対象の被駆動要素(油圧アクチュエータ)以外の被駆動要素(アクチュエータ)を自動で動作させる機能(いわゆる「半自動運機能」)が含まれてよい。また、自動運転機能には、オペレータの操作装置26に対する操作や遠隔操作がない前提で、複数の被駆動要素(アクチュエータ)の少なくとも一部を自動で動作させる機能(いわゆる「完全自動運転機能」)が含まれてよい。ショベル200において、完全自動運転機能が有効な場合、キャビン10の内部は無人状態であってよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能等には、自動運転の対象の被駆動要素(アクチュエータ)の動作内容が予め規定されるルールに従って自動的に決定される態様が含まれてよい。また、半自動運転機能や完全自動運転機能等には、ショベル200が自律的に各種の判断を行い、その判断結果に沿って、自律的に自動運転の対象の被駆動要素(アクチュエータ)の動作内容が決定される態様(いわゆる「自律運転機能」)が含まれてもよい。
[ショベルの構成]
次に、図1に加えて、図2を参照して、本実施形態に係るショベル200の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係るショベル200の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
なお、図2において、機械的動力ラインは二重線、油圧ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御ラインは細い実線でそれぞれ示される。
<油圧駆動系>
本実施形態に係るショベル200の油圧駆動系は、下部走行体1、ブーム4、アーム5、及びバケット6等の被駆動要素のそれぞれを油圧駆動する走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等の油圧アクチュエータを含む。また、本実施形態に係るショベル200の油圧駆動系は、ポンプ用電動機12と、メインポンプ14と、コントロールバルブ17とを含む。
ポンプ用電動機12(電動機の一例)は、油圧駆動系の動力源である。ポンプ用電動機12は、例えば、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。ポンプ用電動機12は、インバータ18を介してバッテリモジュール19を含む高圧電源と接続される。ポンプ用電動機12は、インバータ18を介してバッテリモジュール19から供給される三相交流電力で力行運転し、メインポンプ14及びパイロットポンプ15を駆動する。ポンプ用電動機12の駆動制御は、後述するショベルコントローラ30の制御下で、インバータ18により実行されてよい。
メインポンプ14は、作動油タンクTから作動油を吸い込み、高圧油圧ライン16に吐出することにより、高圧油圧ライン16を通じてコントロールバルブ17に作動油を供給する。メインポンプ14は、ポンプ用電動機12により駆動される。メインポンプ14は、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、後述するショベルコントローラ30の制御下で、(図示しない)レギュレータが斜板の角度(傾転角)を制御する。これにより、メインポンプ14は、ピストンのストローク長を調整し、吐出流量(吐出圧)を調整することができる。
なお、メインポンプ14は、ポンプ用電動機12に加えて、他の動力源からの動力で駆動されてもよい。例えば、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクに排出される作動油のエネルギを回生し、メインポンプ14を駆動してもよい。具体的には、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクに排出される作動油のエネルギで、メインポンプ14の回転軸と同軸で配置される油圧モータを駆動させてよい。また、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクに排出される作動油のエネルギを回生し、発電機に発電を行わせてもよい。具体的には、ブーム4の下げ動作時やアーム5の閉じ動作時にブーム4やアーム5の自重でブームシリンダ7やアームシリンダ8から作動油タンクに排出される作動油のエネルギで、発電機と同軸に配置される油圧モータを駆動することにより、発電機に発電を行わせてよい。この場合、発電機の発電電力は、ポンプ用電動機12に供給されたり、バッテリモジュール19に充電されたりしてよい。
コントロールバルブ17は、オペレータの操作や自動運転機能に対応する操作指令に応じて、油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、上述の如く、高圧油圧ライン16を介してメインポンプ14と接続され、メインポンプ14から供給される作動油を、油圧アクチュエータ(走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9)に選択的に供給可能に構成される。例えば、コントロールバルブ17は、メインポンプ14から油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向とを制御する複数の制御弁(方向切換弁)を含むバルブユニットである。メインポンプ14から供給され、コントロールバルブ17や油圧アクチュエータを通流した作動油は、コントロールバルブ17から作動油タンクTに排出される。
<電気駆動系>
本実施形態に係るショベル200の電気駆動系は、ポンプ用電動機12と、センサ12sと、インバータ18とを含む。また、本実施形態に係るショベル200の電気駆動系は、バッテリモジュール19等により構成される高圧電源を含む。
センサ12sは、電流センサ12s1と、電圧センサ12s2と、回転状態センサ12s3とを含む。
電流センサ12s1は、ポンプ用電動機12の三相(U相、V相、及びW相)のそれぞれの電流を検出する。電流センサ12s1は、例えば、ポンプ用電動機12とインバータ18の間の電力経路に設けられる。電流センサ12s1により検出されるポンプ用電動機12の三相それぞれの電流に対応する検出信号は、通信線を通じて、直接的に、インバータ18に取り込まれる。また、当該検出信号は、通信線を通じて、ショベルコントローラ30に取り込まれ、ショベルコントローラ30経由で、インバータ18に入力されてもよい。
電圧センサ12s2は、ポンプ用電動機12の三相のそれぞれの印加電圧を検出する。電圧センサ12s2は、例えば、ポンプ用電動機12とインバータ18の間の電力経路に設けられる。電圧センサ12s2により検出されるポンプ用電動機12の三相それぞれの印加電圧に対応する検出信号は、通信線を通じて、直接的に、インバータ18に取り込まれる。また、当該検出信号は、通信線を通じて、ショベルコントローラ30に取り込まれ、ショベルコントローラ30経由で、インバータ18に入力されてもよい。
回転状態センサ12s3は、ポンプ用電動機12の回転状態(例えば、回転位置(回転角)、回転速度等)を検出する。回転状態センサ12s3は、例えば、ロータリエンコーダやレゾルバである。
インバータ18は、ショベルコントローラ30の制御下で、ポンプ用電動機12を駆動制御する。インバータ18は、例えば、直流電力を三相交流電力に変換したり、三相交流電力を直流電力に変換したりする変換回路と、変換回路をスイッチ駆動する駆動回路と、駆動回路の動作を規定する制御信号(例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号)を出力する制御回路とを含む。
インバータ18の制御回路は、ポンプ用電動機12の動作状態を把握しながら、ポンプ用電動機12の駆動制御を行う。例えば、インバータ18の制御回路は、回転状態センサ12s3の検出信号に基づき、ポンプ用電動機12の動作状態を把握する。また、インバータ18の制御回路は、電流センサ12s1の検出信号及び電圧センサ12s2の検出信号(又は制御過程で生成する電圧指令値)に基づき、逐次、ポンプ用電動機12の回転軸の回転角等を推定することにより、ポンプ用電動機12の動作状態を把握してもよい。
なお、インバータ18の駆動回路及び制御回路の少なくとも一方は、インバータ18の外部に設けられてもよい。
バッテリモジュール19は、充電された電力を、ショベル200内の電子部品に供給するための構成とする。具体的な構成については後述する。
<操作系>
本実施形態に係るショベル200の操作系は、パイロットポンプ15と、操作装置26と、圧力制御弁31とを含む。
パイロットポンプ15は、パイロットライン25を介してショベル200に搭載される各種油圧機器(例えば、圧力制御弁31)にパイロット圧を供給する。これにより、圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、操作装置26の操作内容(例えば、操作量や操作方向)に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に供給することができる。そのため、ショベルコントローラ30及び圧力制御弁31は、オペレータの操作装置26に対する操作内容に応じた被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現することができる。また、圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、遠隔操作信号で指定される遠隔操作の内容に応じたパイロット圧をコントロールバルブ17に供給することができる。パイロットポンプ15は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、上述の如く、ポンプ用電動機12により駆動される。
操作装置26は、キャビン10の操縦席のオペレータから手の届く範囲に設けられ、オペレータがそれぞれの被駆動要素(即ち、下部走行体1の左右のクローラ、上部旋回体3、ブーム4、アーム5、及びバケット6等)の操作を行うために用いられる。換言すれば、操作装置26は、オペレータがそれぞれの被駆動要素を駆動する油圧アクチュエータ(例えば、走行油圧モータ1R,1L、旋回油圧モータ2M、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9等)や電動アクチュエータの操作を行うために用いられる。操作装置26は、例えば、電気式であり、オペレータによる操作内容に応じた電気信号(以下、「操作信号」)を出力する。操作装置26から出力される操作信号は、信号線28を介して、ショベルコントローラ30に取り込まれる。これにより、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31を制御し、オペレータの操作内容や自動運転機能に対応する操作指令等に合わせて、ショベル200の被駆動要素(アクチュエータ)の動作を制御することができる。
操作装置26は、例えば、レバー26A~26Cを含む。レバー26Aは、例えば、前後方向及び左右方向の操作に応じて、アーム5(アームシリンダ8)及び上部旋回体3(旋回動作)のそれぞれに関する操作を受け付け可能に構成されてよい。レバー26Bは、例えば、前後方向及び左右方向の操作に応じて、ブーム4(ブームシリンダ7)及びバケット6(バケットシリンダ9)のそれぞれに関する操作を受け付け可能に構成されてよい。レバー26Cは、例えば、下部走行体1(クローラ)の操作を受け付け可能に構成されてよい。
なお、コントロールバルブ17が電磁パイロット式の制御弁(方向切換弁)で構成される場合、電気式の操作装置26の操作信号は、コントロールバルブ17に直接入力され、それぞれの油圧制御弁が操作装置26の操作内容に応じた動作を行う態様であってもよい。また、操作装置26は、操作内容に応じたパイロット圧を出力する油圧パイロット式であってもよい。この場合、操作内容に応じたパイロット圧は、コントロールバルブ17に供給される。
圧力制御弁31は、ショベルコントローラ30の制御下で、パイロットポンプ15からパイロットライン25を通じて供給される作動油を用いて、所定のパイロット圧を出力する。圧力制御弁31の二次側のパイロットラインは、コントロールバルブ17に接続され、圧力制御弁31から出力されるパイロット圧は、コントロールバルブ17に供給される。
<電源系>
ショベル200の電源系は、各種電気機器に電力を供給するための構成要素群である。また、ショベル200は、バッテリモジュール19の充電を行うための構成として、普通充電用車両インレット101と、急速充電用車両インレット102と、を含む。
普通充電用車両インレット101は、外部の電源の所定のケーブル(以下「充電ケーブル」と称する)の先端部に設けられた充電コネクタ(充電用部材の一例)と接続可能に構成される。
充電用AC-DCコンバータ103は、普通充電用車両インレット101を介して、外部の電源から供給された交流電力を、バッテリ192に充電可能な直流電力に変換して、バッテリモジュール19に供給する。
急速充電用車両インレット102は、外部の電源(例えば充電ステーション)の充電ケーブルの先端部に設けられた充電コネクタ(充電用部材の一例)と接続可能に構成される。急速充電用車両インレット102は、例えば、CHAdeMO(登録商標)に基づいた急速充電を行うためのインレットである。本実施形態では、このような直流の充電方法を用いることで、AC―DCコンバータを介さずに、バッテリモジュール19に直流電力を供給できる。
なお、本実施形態は、普通充電用車両インレット101(充電口の一例)及び急速充電用車両インレット102(充電口の一例)に接続する充電用部材として、充電ケーブルの先端部に設けられた充電コネクタで直接接続する例について説明する。しかしながら、本実施形態は、普通充電用車両インレット101、又は急速充電用車両インレット102に、充電コネクタで直接接続する手法に制限するものではない。例えば、無線給電方式による充電用部材を充電口に接続して、外部の電源から充電してもよい。
本実施形態に係るショベル200のバッテリモジュール19は、ショベル200内の各構成に電力を供給する。バッテリモジュール19は、バッテリ192と、バッテリコントローラ191と、を含む。
バッテリ192は、ショベル200内の各種構成に対して電力を供給する。例えば、バッテリ192は、充電(蓄電)された電力をポンプ用電動機12に供給する。また、バッテリ192は、ポンプ用電動機12の発電電力(回生電力)を充電する。
バッテリ192は、外部の電源と充電ケーブルで接続されることにより充電(蓄電)される。
バッテリ192は、例えば、リチウムイオンバッテリであり、相対的に高い出力電圧(例えば、数百ボルト)を有する。
バッテリコントローラ191は、バッテリモジュール19内部の構成を制御する。例えば、バッテリコントローラ191は、(図示しない)温度センサからの出力結果からバッテリ192の温度状況の監視を行うと共に、バッテリ192のSOC(State Of Charge)を算出する。そして、バッテリコントローラ191は、温度センサの検出結果、及びSOCをショベルコントローラ30に出力する。これにより、ショベルコントローラ30は、キャビン10の内部の出力装置50(表示装置)に、バッテリ192の温度や、バッテリ192のSOCを表示させることができる。
本実施形態に係るバッテリコントローラ191は、普通充電用車両インレット101又は急速充電用車両インレット102に、充電コネクタが接続されているか否かに応じて、充電可能な状態であるか否かを判定する。なお、本実施形態は、給電可能か否かの判定手法を、充電コネクタが接続されているか否かに応じた判定に制限するものではない。例えば、無線給電を行う場合に、外部の電源が設けられた充電設備との相互通信で、給電可能な状態であるか否かを判定する等、他の手法を用いてもよい。
そして、バッテリコントローラ191は、外部の電源(例えば充電ステーション)と充電ケーブル及び充電コネクタで接続されたと判定した場合(換言すれば、給電可能な状態であると判定された場合)に、外部の電源が設けられた充電設備との間で通信を行う。バッテリコントローラ191は、当該充電設備と通信によって、充電設備から電力の供給が許可された場合に、外部の電源からの給電が開始される。
なお、バッテリモジュール19とポンプ用電動機12との間には、バッテリモジュール19の出力電圧を昇圧してポンプ用電動機12に印加するための電力変換装置が設けられてもよい。また、上述の如く、被駆動部の一部又は全部が電気駆動される場合、ポンプ用電動機12に代えて、或いは、加えて、被駆動部を電気駆動する電動アクチュエータにバッテリモジュール19の電力が供給される。
DC-DCコンバータ44は、例えば、上部旋回体3に設けられ、バッテリモジュール19から出力される非常に高い電圧の直流電力を所定の電圧(例えば、約24ボルト)に降圧し出力する。DC-DCコンバータ44の出力電力は、バッテリ46に供給され、充電(蓄電)されたり、バッテリ46の電力で駆動される電気機器(以下、「低電圧機器」)に供給されたりする。低電圧機器には、例えば、ショベルコントローラ30が含まれる。また、低電圧機器には、例えば、後述の空調コントローラ81、及び空調装置80等が含まれる。
例えば、図2に示すように、ショベル200には、1つのDC-DCコンバータ44が搭載される。
なお、DC-DCコンバータ44は、オルタネータに置換されてもよい。この場合、オルタネータは、上部旋回体3に設けられ、ポンプ用電動機12の動力により発電を行ってよい。オルタネータの発電電力は、DC-DCコンバータ44の場合と同様、バッテリ46に供給され、バッテリ46に充電(蓄電)されたり、ショベルコントローラ30等の低電圧機器に供給されたりする。
<空調系>
本実施形態のショベル200の空調系は、空調装置80と、空調コントローラ81と、を含む。
DC-DCコンバータ44で変換された電力の供給先となる電気機器には、例えば、空調系の機器が含まれる。空調系の機器は、例えば、空調装置80と、空調コントローラ81と、を含む。
空調装置80は、キャビン10の室内の温度や湿度等を調整する。空調装置80は、例えば、冷暖兼用のヒートポンプサイクルを含むヒートポンプ式であってよい。また、空調装置80は、例えば、冷房用の冷凍サイクルと、暖房用のヒータとを含む構成であってもよい。暖房用のヒータは、例えば、PTC(Positive Temperature Coefficient)や燃焼式ヒータ等である。空調装置80は、ヒートポンプサイクルや冷凍サイクル内を通流する冷媒を圧縮するコンプレッサを含んでもよい。コンプレッサは、ポンプ用電動機12の動力で駆動されてもよい。
空調コントローラ81は、ショベルコントローラ30からの要求に従って、空調装置80を制御する。
例えば、空調コントローラ81が、ショベルコントローラ30からのコンプレッサ及び空調装置80の動作要求を受け付けた場合に、当該要求に従って、コンプレッサ及び空調装置80の動作制御を行う。これにより、キャビン10内の空気の温度又は湿度を調整できる。
また、空調コントローラ81は、ショベルコントローラ30に対して、空調装置80の現在の状況を示した情報を送信する。例えば、空調コントローラ81は、空調装置80の目標温度、現在設定されている風量、及び現在の空調装置80が使用している電力量等について送信する。
なお、本実施形態の空調系は一例を示したものであって、上述した構成に制限するものではない。温度及び湿度を調整するために他の電子部品を備えてもよい。
<制御系>
本実施形態に係るショベル200の制御系は、ショベルコントローラ30と、出力装置50と、入力装置52と、撮像装置40と、を含む。
出力装置50は、キャビン10内に設けられ、ショベルコントローラ30の制御下で、オペレータに向けて各種情報を出力する。出力装置50は、例えば、視覚的な方法で情報をオペレータに出力(通知)する表示装置を含む。表示装置は、例えば、キャビン10内のオペレータから視認し易い場所に設置され、ショベルコントローラ30の制御下で、各種情報画像を表示してよい。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイである。また、出力装置50は、例えば、オペレータに対して聴覚的な方法で情報を出力する音出力装置を含む。音出力装置は、例えば、ブザーやスピーカ等である。
さらに、出力装置50(表示装置の一例)は、キャビン10内に取り外し可能に設置されてもよい。出力装置50は、オペレータに情報を出力可能な表示装置を含んだ構成として、例えば、タブレット端末、又は携帯通信端末であってもよい。
入力装置52は、キャビン10内に設けられ、オペレータからの各種入力を受け付ける。入力装置52は、例えば、オペレータの操作入力を受け付ける操作入力装置を含んでよい。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー、タッチパネル、タッチパッド等を含む。また、入力装置52は、例えば、オペレータからの音声入力を受け付ける音声入力装置やオペレータからのジェスチャ入力を受け付けるジェスチャ入力装置を含んでもよい。音声入力装置は、例えば、キャビン10内のオペレータの音声を取得するマイクロフォンを含む。また、ジェスチャ入力装置は、例えば、キャビン10内のオペレータのジェスチャの様子を撮像可能な室内カメラを含む。入力装置52で受け付けられるオペレータからの入力に対応する信号は、ショベルコントローラ30に取り込まれる。
ショベルコントローラ30は、それぞれの機能が任意のハードウェア、又は、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現されてよい。例えば、ショベルコントローラ30は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置(主記憶装置)、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性の補助記憶装置、及び外部との入出力用のインタフェース装置等を含むコンピュータを中心に構成されてよい。
ショベルコントローラ30は、ショベル200の駆動制御を行う。ショベルコントローラ30は、例えば、操作装置26から入力される操作信号に応じて、圧力制御弁31に制御指令を出力し、圧力制御弁31から操作装置26の操作内容に応じたパイロット圧を出力させる。これにより、ショベルコントローラ30は、電気式の操作装置26の操作内容に対応するショベル200の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現させることができる。
また、ショベル200が遠隔操作される場合、ショベルコントローラ30は、例えば、遠隔操作に関する制御を行ってもよい。具体的には、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31に制御指令を出力し、圧力制御弁31から遠隔操作の内容に応じたパイロット圧を出力させてよい。これにより、ショベルコントローラ30は、遠隔操作の内容に対応するショベル200(被駆動要素)の動作を実現させることができる。
また、ショベルコントローラ30は、例えば、自動運転機能に関する制御を行ってもよい。具体的には、ショベルコントローラ30は、圧力制御弁31に制御指令を出力し、自動運転機能に対応する操作指令に応じたパイロット圧を圧力制御弁31からコントロールバルブ17に作用させてよい。これにより、ショベルコントローラ30は、自動運転機能に対応するショベル200の被駆動要素(油圧アクチュエータ)の動作を実現させることができる。
ショベルコントローラ30は、ショベル200の全体(ショベル200に搭載される各種機器)の動作を統合的に制御してよい。
ショベルコントローラ30は、入力される各種情報(例えば、操作装置26の操作信号を含む制御指令等)に基づき、電気駆動系の駆動制御を行う。また、ショベルコントローラ30は、撮像装置40からの撮像画像に基づいて、出力装置50に対する画面の表示制御を行ってもよい。
また、ショベルコントローラ30は、例えば、操作装置26の操作状態に基づき、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。また、ショベルコントローラ30は、例えば、ショベル200が遠隔操作される場合、遠隔操作の内容に基づき、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。また、ショベルコントローラ30は、例えば、ショベル200の自動運転機能が有効な場合、自動運転機能に対応する操作指令に基づき、バッテリモジュール19の放電状態と充電状態との切替制御を行ってよい。
<ショベルコントローラの機能ブロック>
ショベルコントローラ30内の各機能ブロックについて説明する。ショベルコントローラ30内の各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUにて実行されるプログラムにより実現される。または各機能ブロックをワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。本実施形態にかかるショベルコントローラ30で実行されるプログラムは、不揮発性の補助記憶装置に格納する手法に制限するものではなく、配布可能な記憶部媒体に格納してもよいし、通信回線NWを介して送受信されてもよい。
本実施形態に係るショベルコントローラ30は、現在の状況でショベル200が稼働可能な時間を示した通常稼働可能時間(稼働可能時間情報の一例)と、ショベル200に含まれる空調装置80等(構成要素の一例)に対して電力の供給を低減させた場合にショベル200の稼働が延長される時間に関する情報(稼働延長情報の一例)と、を表示する。
稼働可能時間とは、バッテリ192に現在蓄積されている電力量で、ショベル200が稼働可能な時間を示している。
通常稼働可能時間とは、空調装置80(構成要素の一例)の動作等を現在の状況から変更させずに、バッテリ192からの電力の供給によるショベル200の稼働可能時間を示している。
ショベル200の稼働が延長される時間に関する情報とは、ショベル200に含まれる構成要素(例えば、空調装置80、及びポンプ用電動機12のうちいずれか一つ以上等)に対して電力の供給を低減(又は停止)させた場合にショベル200の稼働が延長(加算)される時間(以下、延長時間と称する)、又は、当該構成要素に対して電力の供給を低減させることで延長された後のショベル200の稼働可能時間を示している。以降、延長された後のショベル200の稼働可能時間を、延長稼働可能時間と称する。延長時間、又は延長稼働可能時間の表示態様については後述する。本実施形態に係るショベルコントローラ30が、延長時間、又は延長稼働可能時間を表示することで、オペレータが空調装置80等を操作した場合に、ショベル200で作業可能な時間を認識できるので、作業効率の向上を図ることができる。
ところで、オペレータは、ショベル200に搭乗して作業している間、空調を含めた現在の環境でショベル200がどの程度稼働可能か認識する必要がある。そこで、ショベルコントローラ30は、出力装置50に、通常稼働可能時間を表示する。オペレータは、通常稼働可能時間を参照することで、ショベル200がどの程度作業可能なのかを認識できる。
従来から、電動ショベルでは搭載可能なバッテリ容量に限りがあるため、作業現場での作業時間に対して、1回の充電での稼働時間が短いことがある。このため、作業終了までに要する稼働時間が、電動ショベルの稼働時間より長いという状況が生じることもあった。このような状況が生じた場合、オペレータは、作業の終了時刻になる前であっても、作業を中断して、電動ショベルの充電が必要となる。
ところで、従来から、電動ショベルにおいては、全体の消費電力のうち、空調装置の消費電力の割合は、比較的大きな割合を占めている。例えば、小型の電動ショベルにおいては、全体の消費電力のうち、15%~20%の割合を、空調装置の消費電力が占めている。このため、空調装置の消費電力を抑制することで、電動ショベルの稼働可能時間を延ばすことができる。
つまり、作業現場における作業の終了時刻までの時間が、通常稼働可能時間より長い場合であっても、空調装置の消費電力を抑制することで、電動ショベルの稼働可能時間を延長して、終了時刻まで作業できる状況も存在する。このような状況においては、オペレータは、電動ショベルを充電するよりも、空調装置等の消費電力を抑制させてでも、稼働可能時間の延長を望む場合も存在する。
しかしながら、従来の電動ショベルの表示画面では電動ショベルの稼働可能な時間の表示にとどまっており、空調装置の消費電力を抑制することで、どの程度稼働可能時間が延長できるのか把握するのが難しい。
そこで、本実施形態に係るショベルコントローラ30は、現在の状況を継続した場合の通常稼働可能時間と、空調装置80等の動作を低減した場合にショベル200の稼働が延長される時間に関する情報と、を表示する。
これにより、オペレータは、例えば、終了時刻までの時間が通常稼働可能時間よりも長いと認識した場合であっても、空調装置80等の動作を低減させて消費電力を抑制することで、ショベル200がどの程度稼働できるのかを認識できる。これにより、オペレータは、現在の仕事の状況を考慮して、空調装置80等の消費電力を抑制してでも、ショベル200の稼働を延長すべきか否かを判断できる。したがって、ショベルコントローラ30は、作業効率の向上を図ることができる。
本実施形態に係るショベルコントローラ30は、当該表示に関連する処理を行う機能ブロックとして、取得部301と、算出部302と、表示制御部303と、操作受付部304と、判定部305と、制御部306と、を備える。
取得部301は、ショベル200内の各種構成の信号を取得する。例えば、取得部301は、バッテリコントローラ191から、バッテリ192のSOC、バッテリ192の温度、及び充電コネクタが接続されたか否かを示す信号等を取得する。
また、取得部301は、空調コントローラ81から、空調装置80の動作状態(現在設定されている目標温度、現在設定されている風量、及び現在の空調装置80が使用している電力量等)を取得する。
また、取得部301は、ポンプ用電動機12の消費電力に関する情報を取得する。例えば、取得部301は、ポンプ用電動機12の消費電力に関する情報として、センサ12sからの検出結果を取得する。
算出部302は、バッテリ192のSOC、及び、現在のポンプ用電動機12及び空調装置80の消費電力量に基づいて、現在の状況が継続した場合の通常稼働可能時間を算出する。例えば、算出部302は、バッテリ192の現在の蓄電量を、ポンプ用電動機12及び空調装置80の(例えば5分あたりの)平均消費電力の合計値で、除算することで、通常稼働可能時間(稼働可能時間情報の一例)を算出する。
また、算出部302は、バッテリ192のSOC、ポンプ用電動機12の消費電力量、及び動作を低減された後の空調装置80の消費電力量に基づいて、空調装置80の動作を低減させた場合のショベル200の延長稼働可能時間を算出する。
また、延長稼働可能時間を算出する際に、ポンプ用電動機12の動作モードの変更を考慮してもよい。動作モードとは、ポンプ用電動機12の消費電力を調整するためのモードであって具体的な例については後述する。例えば、空調装置80の動作を停止させると共にポンプ用電動機12の動作モードを変更させた場合、算出部302は、バッテリ192の現在の蓄電量を、動作モードを変更した後のポンプ用電動機12の平均消費電力で、除算することで、延長稼働可能時間を算出する。
さらに、算出部302は、延長稼働可能時間から、通常稼働可能時間を減算して、ショベル200の延長時間を算出してもよい。そして、通常稼働可能時間、及び延長稼働可能時間又は延長時間は、オペレータに対して提示される。本実施形態では、通常稼働可能時間、及び延長稼働可能時間又は延長時間を算出するので、空調装置80等の動作を抑制した場合にショベル200が作業可能な時間を、オペレータに認識させることができる。
表示制御部303は、ショベル200の出力装置50に画面を表示する。例えば、表示制御部303は、現在の状況を継続した場合の通常稼働可能時間と、空調装置80等の動作を停止させた延長稼働可能時間又は延長時間(稼働延長情報の一例)と、を含んだ表示画面を表示する。本実施形態に係る表示画面では、SAVEモードの設定を可能とする。
SAVEモードとは、バッテリ192からショベル200に含まれる一部の構成要素(例えば、空調装置80及びポンプ用電動機12のうちいずれか一つ以上)に対する電力の供給を低減させて、バッテリ192の稼働可能時間を延長させるモードとする。本実施形態においては、SAVEモードが、構成要素の一つである空調装置80の動作を停止させるモードである例とする。なお、本実施形態は、SAVEモードによって、電力の供給を低減させる構成要素を、空調装置80に制限するものではなく、例えば、ポンプ用電動機12を含んでもよい。
例えば、表示制御部303が、通常稼働可能時間と、延長稼働可能時間又は延長時間(稼働延長情報の一例)と、を含んだ表示画面を表示する。これにより、オペレータは、通常稼働可能時間中に、現在行っている作業を終了できるか否かを認識できる。通常稼働可能時間中に、現在行っている作業を終了できないことを認識した際、オペレータは、延長稼働可能時間又は延長時間を参照する。これにより、オペレータは、SAVEモードを設定(換言すれば、空調装置80の停止等)した場合に、現在行っている作業を終了できるか否かを認識できる。このように、オペレータは、現在の状況に応じて、SAVEモードを設定すべきか否かを判断できる。
そして、ショベルコントローラ30は、オペレータからSAVEモードの設定を受け付けた場合に、オペレータの要望に応じて、稼働可能時間を延長できるので、作業効率の向上を実現できる。
判定部305は、取得部301が取得した信号等に基づいて、各種判定を行う。例えば、判定部305は、バッテリ192のSOCが、30%(第1の充電率の一例)より低くなったか否かを判定する。
判定部305が、バッテリ192のSOCが、30%(第1の充電率の一例)より低くなったと判定した場合、表示制御部303がポップアップ画面を表示する。これにより、ショベルコントローラ30は、オペレータに対してバッテリ192のSOCが低減していることを認識させることができる。
なお、本実施形態は、SOCが30%より低くなった否かに基づいて、ポップアップ画面を表示するか否かを判定する例について説明する。しかしながら本実施形態は、ポップアップ画面を表示するか否かの判定基準となるSOC(第1の充電率)を30%に制限するものではない。例えば、50%でもよいし、25%でもよい。このように実施態様に応じて適切なSOCが設定されてよい。さらには、ポップアップ画面の表示は、例えば、SOCが50%より低くなった段階、及びSOCが30%より低くなった段階など、複数段階で表示してもよい。
操作受付部304は、表示制御部303により表示された画面に対する操作を受け付ける。例えば、操作受付部304は、表示画面又はポップアップ画面に対して、SAVEモードを設定するか否かの操作を受け付ける。
制御部306は、操作受付部304がSAVEモードを設定する旨の操作を受け付けた場合に、操作を受け付けたモードに対応した状況になる旨の指示を、空調コントローラ81に送信する。具体的な指示については、表示画面に表示される選択項目と共に説明する。
また、本実施形態においては、制御部306が、少なくとも空調装置80を制御する例について説明する。しかしながら、本実施形態は、制御部306の制御対象を、空調装置80に制限するものではない、制御部306は、稼働可能時間を延長するために、空調装置80及びポンプ用電動機12のうちいずれか一つ以上に対して消費電力量を抑えるような指示を行ってもよい。さらには、制御部306は、空調装置80及びポンプ用電動機12以外の構成要素(例えば、ショベル200に設けられた補助的な電子機器等)に対して、消費電力量を抑えるような指示を行ってもよい。
<表示画面の説明>
次に、表示制御部303が出力装置50に対して表示する表示画面と共に、当該表示画面に対する操作について説明する。図3は、本実施形態に係る表示制御部303が表示する表示画面を例示した図である。
図3(A)は、表示制御部303により表示される、ショベル200の作業中における通常の表示画面の一例を示している。図3(A)に示される表示画面では、動作モード欄3001と、走行モード欄3002と、オートアイドリングストップ設定欄3003と、消費電力の表示欄3004と、消費電力を示すインジケータ3005と、アラーム表示欄3006と、が表示されている。
図3(A)に示される表示画面には入力装置52のタッチパネルが設けられてもよいし、図3(A)に示される表示画面に対応したボタン等が設けられてもよい。これにより、操作受付部304は、表示画面に対する操作を受け付けることができる。
動作モード欄3001は、ショベル200のポンプ用電動機12の消費電力量を調整する動作モードの選択・表示欄である。図3(A)に示される例では、出力を優先させた"SP(Special)"モードが選択されている。操作受付部304は、動作モード欄3001の押下を受け付けた場合に、"SP(Special)"モードと比べて、より消費電力を抑制可能な自動モード等を選択する操作を受け付けることができる。本実施形態では、SAVEモードを設定する際に、動作モードの変更を行ってもよい。
走行モード欄3002は、ショベル200の走行モードの選択欄である。操作受付部304は、走行モード欄3002の押下を受け付けた場合に、走行モードを選択する操作を受け付けることができる。操作受付部304は、走行モード欄3002から、低速走行モードと、高速走行モードとから、選択を受け付けることができる。図3(A)に示される例では、低速走行モードが選択されている。
オートアイドリングストップ設定欄3003は、ショベル200が一定時間動作していない場合にポンプ用電動機12を停止させるか否かを表示する欄である。図3(A)に示される例では、他の設定画面で行われた設定に従って、オートアイドリングストップを行う旨の設定がなされている。
消費電力の表示欄3004は、1時間当たりの消費電力量(kWh/h)を表示している。インジケータ3005は、ショベル200の消費可能な最大電力量に対する、現在の消費電力量の割合を表示している。
アラーム表示欄3006は、オペレータに対してインフォメーションが存在する場合に表示される。操作受付部304が、当該アラーム表示欄3006の押下を受け付けた場合に、表示制御部303が、オペレータに対するインフォメーションが示されたポップアップ画面を表示する。
さらに、図3(A)に示される表示画面では、表示領域3020と、ショベルのアイコン3021と、が表示されている。表示領域3020は、4個の撮像装置40のうちいずれか一つ撮像した撮像画像が表される。アイコン3021は、表示領域3020に表された撮像画像を撮像する撮像装置40の撮像方向を示している。表示領域3020及びアイコン3021によって、オペレータは、ショベル200の周囲の状況を認識できる。
また、図3(A)に示される表示画面では、ショベル200のポンプ用電動機12等を冷却する冷却システムの水温を示すインジケータ3013と、作動油の温度を示すインジケータ3014と、が表示されている。
また、図3(A)に示される表示画面では、現在の状況を継続した場合の稼働可能時間(稼働可能時間情報)の表示欄3011と、稼働可能時間を示すインジケータ3012と、が表示されている。
さらに、図3(A)に示される表示画面のSAVEモード表示欄3015Aには、SAVEモードを設定した場合の延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)が表されている。なお、SAVEモード表示欄3015Aの延長稼働可能時間は、オペレータが空調装置80の動作の停止等を行った場合に延長されるショベル200の稼働可能時間でもある。
例えば、SAVEモード表示欄3015Aに示される延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)は、空調装置80の動作の停止させた場合の時間を示してもよい。この場合、オペレータは、空調装置80の動作の低減させる操作を行うことで、SAVEモード表示欄3015Aに表示されている時間内であれば延長できることを認識できる。
図3(A)に示される表示画面では、通常稼働可能時間(稼働可能時間情報の一例)の表示欄3011と、延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)のSAVEモード表示欄3015Aと、が表示されているので、オペレータは、現在の作業状況に応じて、稼働可能時間を延長させるか否かを判断できる。
SAVEモードを設定するための操作は、どのような操作であってもよい。例えば、操作受付部304は、SAVEモードを設定する操作として、SAVEモード表示欄3015A(選択項目の一例)の押下を受け付けてもよい。
図3(A)に示される表示画面では、延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)を、SAVEモード表示欄3015Aに表示する例について説明した。しかしながら、本実施形態は、ショベル200の稼働が延長される時間に関する情報を、延長稼働可能時間に制限するものではない。例えば、延長稼働可能時間の代わりに、SAVEモードが設定された場合の延長時間を表示してもよい。
図3(B)に示される表示画面は、SAVEモード表示欄3015Bに、SAVEモードが設定された場合の延長時間(稼働延長情報の一例)が表示されている点で、図3(A)に示される表示画面と異なる。つまり、図3(B)に示される表示画面では、SAVEモード表示欄3015Bに延長時間が表されているので、オペレータは、SAVEモードが設定された場合の効果を直感的に認識できる。
図3(B)に示される表示画面においても、操作受付部304は、SAVEモードを設定する操作として、SAVEモード表示欄3015B(選択項目の一例)の押下を受け付けてもよい。
本実施形態においては、表示制御部303は、現在の状況をオペレータに認識させるために、ポップアップ画面を表示する。例えば、判定部305によって、バッテリ192のSOCが、30%(第1の充電率の一例)より低くなったと判定した場合、表示制御部303は、SAVEモードを設定するためのポップアップ画面を表示する。本実施形態では、バッテリ192のSOCが、30%(第1の充電率の一例)より低くなった場合にポップアップ画面を表示する。これにより、オペレータは、バッテリ192の稼働可能時間が低下してきたことを認識できる。そして、オペレータは、バッテリ192の低下を認識した上で、ポップアップ画面から、バッテリ192の稼働可能時間を延長するか否かを選択できる。これにより、バッテリ192の低下によるショベル200の停止又は意図しない作業の中断を抑制できる。
図4は、本実施形態に係る表示制御部303により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。図4に示される表示画面は、図3(B)に示されるような表示画面に、ポップアップ画面4051を表示した例である。なお、図3(B)と同様の項目については同一の符号を割り当て、説明を省略する。
図4に示される表示画面では、表示欄4011に示されるように、現在の状況を継続した場合の通常稼働可能時間(稼働可能時間情報の一例)が"30min"であり、インジケータ4012も稼働時間が減っていることが表されている。
そして、SAVEモード表示欄4013には、空調装置80の動作を停止させるSAVEモードを設定した場合に延長される、延長時間"25min"(稼働延長情報の一例)が表されている。
そして、表示制御部303は、ポップアップ画面4051に、SAVEモードを設定させるためのインフォメーション(例えば"空調OFFで作業時間25min延長できます")を表示する。さらに、表示制御部303は、SAVEモードを設定するための選択ボタン"Yes"ボタン4052(選択項目の一例)及び"No"ボタン4053を表示する。
図4に示される表示画面では、操作受付部304は、SAVEモードを設定する操作として、"Yes"ボタン4052の押下を受け付けた場合、制御部306が、空調装置80の動作を停止させる制御を行う。このようにオペレータから受けた操作に応じて、空調装置80の動作を停止させるので、オペレータの要求に対応するバッテリ192の稼働可能時間を延長できる。したがって、作業終了などの現在の状況を考慮した稼働可能時間の延長が可能なため、作業効率の向上を図ることができる。さらには、ポップアップ画面では、稼働可能時間を延長させる操作が容易なので、利便性を向上させることができる。
一方、操作受付部304が、"No"ボタン4053の押下を受け付けた場合、現在の状況を継続する。
例えば、ショベル200が作業している際に、作業終了まで40分であるにもかかわらず、図4の表示欄4011に示されるように、30分しか稼働できない場合がある。このような状況において、SAVEモードの設定を受け付けた場合には、空調装置80の動作を停止させることができる。これにより、ショベル200では、空調装置80が消費する予定であった電力量を、ポンプ用電動機12に提供できる。さらに、制御部306は、SAVEモードの設定を受け付けた場合に、消費電力を低減するように、ポンプ用電動機12の動作モードを変更してもよい。ショベルコントローラ30は、SAVEモードの設定を受け付けることで、ショベル200の稼働可能時間を55分に延長できるので、作業終了までショベル200を稼働できる。したがって、作業効率の向上を図ることができる。
図4に示される例では、SAVEモードとして、空調装置80の動作を停止させる場合について説明した。しかしながら、本実施形態は、SAVEモードが設定された場合に、空調装置80の動作を停止させる制御に制限するものではない。さらには、現在の状況に応じて延長時間を選択可能にしてもよい。そこで、次に、図4と表示態様が異なるポップアップ画面について説明する。
図5は、実施形態に係る表示制御部303により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。図5に示される表示画面は、図3(B)に示されるような表示画面に、ポップアップ画面5051を表示した例である。なお、図4と同様の項目については同一の符号を割り当て、説明を省略する。
図5に示されるポップアップ画面5051には、SAVEモードを設定するためのインフォメーション(例えば"SAVEモードに切り替えますか?")と表示される。さらに、SAVEモードを設定するための"第1制限モード(強)"選択ボタン5052(選択項目の一例)、"第2制限モード(弱)"選択ボタン5053(選択項目の一例)、及び"切替しない"選択ボタン5054が表示される。
表示制御部303は、選択ボタン5052~5054毎に、当該選択ボタン5052~5054が選択された場合のショベル200の延長時間を表示している。これにより、オペレータは、例えばショベル200の作業終了までの時間を考慮して、選択ボタンを押下できる。なお、図5では、選択ボタン毎に延長時間を表示する例について説明するが、選択ボタン毎に延長稼働可能時間を表示してもよい。
"第1制限モード(強)"選択ボタン5052は、稼働可能時間を延長させるSAVEモードのうち、空調装置80の動作を停止させる選択項目である。さらなる稼働時間の延長のために、ポンプ用電動機12の動作モードを切り替えてもよい。例えば、動作モード欄3001に表されている、"SP(Special)"モードを、"A4"モードに変更してもよい。"SP(Special)"モードとは、動作優先モードである。"A4"モードは、動作と消費電力とのバランスを図る自動(Auto)モードである。"A4"モードは"SP(Special)"モードと比べて、ポンプ用電動機12に供給する電力量を8割に低減させるモードである。つまり、ショベルコントローラ30が、"SP(Special)"モードを、"A4"モードに変更することで、ポンプ用電動機12が消費する電力を抑制できる。
"第2制限モード(弱)"選択ボタン5053は、稼働可能時間を延長させるSAVEモードのうち、空調装置80の動作を低減させる選択項目である。空調装置80の動作を低減させる手法としては、例えば、空調装置80の風量の低減させる制御、及び空調装置80の目標温度を下げる制御のうちいずれか一つ以上とする。
"切替しない"選択ボタン5054は、現在の状況を継続させる選択項目である。
なお、本実施形態は、選択ボタン5052~5053に制限するものではなく、他の選択項目であってもよい。つまり、選択ボタンは、ショベル200に含まれる構成要素に対する電力の供給を低減させる制御を選択可能なボタンであればよく、例えば、空調装置80の停止制御、空調装置80の風量の低減制御、空調装置80の目標温度を下げる制御、ポンプ用電動機12に供給する電力量を低下させる制御、ラジオなどの補助的な電子機器の停止制御等のうちいずれか一つ以上が含まれていればよい。本実施形態では、上述した制御のうちいずれか一つ以上を行うことで、稼働可能時間を延長できるので、作業効率の向上を図ることができる。
操作受付部304は、"第1制限モード(強)"選択ボタン5052の押下を受け付けた場合、制御部306が、空調装置80の動作を停止させる制御を行う。また、制御部306が、ポンプ用電動機12の動作モード(例えば、SPモードからA4モード)を切り替える制御を行ってもよい。これにより、稼働可能時間を25分延長できる。
また、操作受付部304は、"第2制限モード(弱)"選択ボタン5053の押下を受け付けた場合、制御部306が、空調装置80の動作を低減させる制御(例えば、空調装置80の風量の低減制御、及び空調装置80の目標温度を下げる制御のうちいずれか一つ以上)を行う。これにより稼働可能時間を15分延長できる。
一方、操作受付部304が、"切替しない"ボタン4054の押下を受け付けた場合、現在の状況を継続する。この場合、稼働可能時間は特に延長されない。
本実施形態に係るショベルコントローラ30は、SAVEモード表示欄4013に表されている延長時間(稼働延長情報の一例)の範囲内において、選択ボタン5052~選択ボタン5053のうちいずれのボタンが押下されたのかに応じて、ショベル200の稼働可能時間を延ばすことができる。
したがって、本実施形態において、オペレータは、作業終了までの時間等を考慮して、選択ボタン(選択項目)を押下できる。本実施形態では、選択された選択項目に応じて、空調装置80の動作を停止させる、又は空調装置80の動作を低減される等の制御が行われる。本実施形態では、延長する稼働可能時間に応じて、キャビン10内の室内環境が調整される。これにより、作業効率の向上と室内環境の快適性との両立を図ることができる。
図6は、実施形態に係る表示制御部303により表示される、ポップアップ画面の一例を示した図である。図6に表されるポップアップ画面6021は、図5に示されるポップアップ画面5051において、"第1制限モード(強)"選択ボタン5052が押下された場合に表示される。ポップアップ画面6021では、"SAVEモード(第1制限モード(強))に切り替わりました。"と表されるので、オペレータに対してSAVEモードが設定されたことを通知できる。
また、操作受付部304が"第1制限モード(強)"選択ボタン5052の押下を受け付けた場合に、制御部306は、ポンプ用電動機12の動作モードを変更してもよい。動作モードを変更した場合、動作モード欄6001に示されるように、"SP"が"A4"に変更される。
表示欄6011には、延長された後の稼働可能時間"55min"が表される。また、表示欄6011の下には、"SAVEモード"と表示している。これにより、オペレータは、ショベル200に含まれる構成要素の動作が、消費電力の抑制のために制限されていることを認識できる。また、表示制御部303は、図3~図5で表されていた、SAVEモード表示欄3015A、3015B、4013を、非表示とする。
<表示画面に関する処理手順の一例>
次に、本実施形態に係るショベルコントローラ30が、表示画面の表示から、SAVEモードによる制御が行われるまでの処理手順について説明する。
図7は、本実施形態に係るショベルコントローラ30による表示画面の表示から、SAVEモードによる制御が行われるまでの処理を示したフローチャートである。
まず、算出部302が、バッテリ192のSOC、及びポンプ用電動機12の動作状況、及び空調装置80の動作状況等に基づいて、現在の状況が継続した場合の通常稼働可能時間と、空調装置80等を停止させた場合の延長稼働可能時間又は延長時間と、を算出する(S7001)。
表示制御部303は、通常稼働可能時間の表示欄と、空調装置80等を停止させた場合の延長稼働可能時間又は延長時間を表したSAVEモード表示欄と、を含む表示画面を表示する(S7002)。
そして、操作受付部304は、SAVEモード表示欄の押下を受け付けたか否かを判定する(S7003)。
操作受付部304が、SAVEモード表示欄の押下を受け付けた場合(S7003:Yes)、SAVEモードが設定された旨のポップアップ画面を表示する(S7004)。
そして、制御部306が、SAVEモード表示欄に示された延長稼働可能時間又は延長時間に延長できるように、空調装置80の動作を停止させるよう、空調コントローラ81に指示する(S7005)。また、制御部306が、ポンプ用電動機12の動作モードを変更する制御を行ってもよい。
一方、操作受付部304は、SAVEモード表示欄の押下を受け付けなかった場合(S7003:No)、判定部305は、バッテリ192のSOCが30%(第1の充電率の一例)以下か否かを判定する(S7006)。判定部305は、バッテリ192のSOCが30%(第1の充電率の一例)以下ではないと判定した場合(S7006:No)、再びS7001から処理を行う。
一方、判定部305は、バッテリ192のSOCが30%以下であると判定した場合(S7006:Yes)、表示制御部303は、SAVEモードを設定するためのポップアップ画面を表示する(S7007)。
そして、操作受付部304は、ポップアップ画面において、SAVEモードを設定する選択ボタンの押下を受け付けたか否かを判定する(S7008)。
そして、操作受付部304は、ポップアップ画面において、SAVEモードを設定する選択ボタンの押下を受け付けていないと判定した場合(S7008:No)、現在の状況を継続して、処理を終了する。
一方、操作受付部304は、ポップアップ画面において、SAVEモードを設定する選択ボタンの押下を受けた場合(S7008:Yes)、SAVEモードを設定する旨のポップアップ画面を表示する(S7004)。
そして、制御部306は、押下を受けた選択ボタンに示された稼働可能時間を延長できるように、空調装置80の動作を停止又は低減させるよう、空調コントローラ81に指示する(S7005)。また、制御部306が、ポンプ用電動機12の動作モードを変更する制御を行ってもよい。
本実施形態では、上述した手順で処理を行うことで、空調装置80等の動作の停止又は動作を低減することで、延長可能な稼働可能時間を提示できる。これにより、オペレータは、作業終了までの時間など、現在の状況を考慮して、バッテリ192の稼働可能時間を延長すべきか否かを判断できる。
(変形例1)
上述した実施形態においては、表示制御部303が、通常稼働可能時間、及び延長時間又は延長稼働可能時間を含む表示画面を常に表示する例について説明した。しかしながら、上述した実施形態においては、表示画面に延長時間又は延長稼働可能時間を常に表示する態様に制限するものではない。そこで、変形例では、延長時間の表示態様を設定可能な例について説明する。
ところで作業現場等によっては、作業時間が短い等の理由によって、延長時間又は延長稼働可能時間を表示しなくてもよい場合もある。
そこで、本変形例では、操作受付部304が、所定の設定画面から、延長時間又は延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)の表示、延長時間及び延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)の非表示、及び、バッテリ192のSOCが所定の充電率より低下した場合に延長時間又は延長稼働可能時間(稼働延長情報の一例)の表示、のうちいずれか一つの選択を受け付け可能とする。
延長時間又は延長稼働可能時間を表示する選択を受け付けた場合、表示制御部303は、上述した実施形態と同様に、延長時間又は延長稼働可能時間を表したSAVEモード表示欄を含む表示画面を表示する。
延長時間及び延長稼働可能時間を非表示にする選択を受け付けた場合、表示制御部303は、延長時間又は延長稼働可能時間を表したSAVEモード表示欄を含まずに、表示画面を表示する。表示画面に表示される情報は、SAVEモード表示欄以外は、上述した実施形態と同様とする。
バッテリ192のSOCが所定の充電率より低くなった場合に延長時間又は延長稼働可能時間を表示する選択を受け付けた場合、表示制御部303は、バッテリ192のSOCが所定の充電率(第2の充電率の一例)より低下したタイミングで、上述した実施形態と同様に、延長時間又は延長稼働可能時間を表したSAVEモード表示欄を表示画面に表示する。なお、本変形例は、SAVEモード表示欄を表示するタイミングである所定の充電率を制限するものではなく、50%など予め設定された充電率でもよいし、オペレータ等によって設定される任意の充電率でもよい。所定の充電率は、実施態様に応じて適切な充電率が定められる。
本変形例では、上述した表示画面の切り替えによって、ショベル200の作業現場及び作業状況に適切な表示画面が表示されるので、利便性を向上させることができる。
上述した実施形態及び変形例では、SAVEモードを設定する操作を受け付け可能な例について説明した。しかしながら、実施形態及び変形例は、SAVEモードを設定する操作を受け付け可能な例に制限するものではない。つまり、通常稼働可能時間の表示と共に、延長時間又は延長稼働可能時間を表示するだけでもよい。オペレータは、延長時間又は延長稼働可能時間を参照することで、ショベル200がどの程度稼働するのか把握できる。そして、オペレータは当該認識に従って空調装置80等の調整を行うことで、オペレータの意図に従った稼働可能時間の延長を実現できる。
(変形例2)
上述した実施形態においては、表示制御部303が、通常稼働可能時間と、延長時間又は延長稼働可能時間と、を含む表示画面を表示する例について説明した。つまり、上述した実施形態においては、通常稼働可能時間の他に、空調装置80等の動作を低減した場合にショベル200の稼働が延長される時間に関する情報と、を表示することで、オペレータにどの程度稼働可能時間を延長できるのかを把握させる例について説明した。
しかしながら、上述した実施形態は、表示制御部303が通常稼働可能時間と共に表示する情報を、空調装置80等の動作を低減した場合にショベル200の稼働が延長される時間に関する情報に制限するものではない。
例えば、表示制御部303は、空調装置80等の動作を増加させた場合、換言すれば空調装置80等に供給される電力を増加させた場合にショベル200の稼働が短縮される時間に関する情報を、通常稼働可能時間と共に表示してもよい。
つまり、ショベル200で作業している時に、空調装置80の現在の設定ではキャビン10内が寒い又は暑いため、オペレータはより電力を消費する設定を行いたい場合がある。しかしながら、当該設定を行った場合、オペレータは、どの程度稼働可能時間が短くなるのかを把握するのが難しい。例えば、従来の表示では、現在の設定を継続した場合の稼働可能時間しか表示されていない。このため、オペレータは、例えば、空調装置80が最大出力になるように設定した結果、作業の終了時刻までの時間よりも、稼働可能時間が短くなるのか否か把握するのが難しい。
そこで、変形例に係る表示制御部303は、通常稼働可能時間と共に、空調装置80等を最大出力にした場合にショベル200の稼働が短縮される短縮時間、又は、短縮稼働可能時間(短縮された後のショベル200の稼働可能時間)を表示する。なお、短縮時間、又は、短縮稼働可能時間の表示態様はどのような態様であってもよい。
本変形例においては、表示制御部303が、通常稼働可能時間と、短縮時間又は短縮稼働可能時間と、を表示する。当該表示によって、オペレータは、短縮時間又は短縮稼働可能時間を認識することで、空調装置80等の設定を変更した場合における稼働可能時間を把握できる。したがって、オペレータは、稼働可能時間を考慮した上で、空調装置80等の設定できるので、利便性を向上させることができる。
本変形例では、通常稼働可能時間と共に表示する情報が、短縮時間、又は、短縮稼働可能時間の場合について説明し、上述した実施形態では、通常稼働可能時間と共に表示する情報が、延長時間、又は、延長稼働可能時間の場合について説明した。
つまり、表示制御部303が通常稼働可能時間と共に表示する情報は、短縮時間、短縮稼働可能時間、延長時間、及び延長稼働可能時間のうちいずれであってもよい。換言すれば、表示制御部303は、通常稼働可能時間と共に、空調装置80等の動作を変更させた場合にショベル200の稼働が変化される時間に関する情報を表示すればよい。これにより、オペレータは、空調装置80等の動作を変更させた後の稼働可能時間を認識できるので、空調装置80の動作を変更すべきか否かを把握できる。
なお、上述した実施形態では、通常稼働可能時間と、短縮時間又は短縮稼働可能時間と、を同じ画面に表示する例について説明した。しかしながら、本実施形態及び変形例は、通常稼働可能時間と、空調装置80等の動作を変更させた場合にショベル200の稼働が変化される時間に関する情報と、を同じ画面に表示する態様に制限するものではなく、別の画面に表示してもよい。
上述した実施形態及び変形例では、表示制御部303がバッテリ192のSOCに基づいてポップアップ画面を表示する例について説明した。しかしながら、上述した実施形態及び変形例は、表示制御部303がポップアップ画面を表示する判断基準をバッテリ192のSOCに制限するものではなく、他の判断基準であってもよい。例えば、表示制御部303は、ショベル200の稼働可能時間を判断基準にしてもよいし、スケジュール情報に基づいた作業終了時刻等を判断基準としてもよい。さらに表示制御部303は、オペレータの所定の操作に基づいてポップアップ画面を表示してもよい。
<作用>
上述した実施形態及び変形例に係るショベルコントローラ30は、表示画面に通常稼働可能時間と、延長時間又は延長稼働可能時間と、を表示する。オペレータは、通常稼働可能時間を参照することで、ショベル200を充電するタイミングを把握できる。さらには、オペレータは、通常稼働可能時間に基づいた充電するタイミングが好ましくないと考えた場合に、延長時間又は延長稼働可能時間を参照することで、延長すべきか否かを判断できる。このように、オペレータは、ショベル200に含まれる空調装置80(構成要素の一例)に対する電力の供給を低減させた場合のショベル200の延長時間又は延長稼働可能時間を認識できる。したがって、オペレータは、現在の状況に応じて、空調装置80(構成要素の一例)に対する電力の供給を低減させて、ショベル200の稼働可能時間を延長すべきか否かを判断できる。これにより、ショベル200は、充電動作による作業中断を抑制し、作業効率の向上を図ることができる。
上述した実施形態及び変形例においては、ショベル200のキャビン10内の空気を調整する空調装置80について、動作を低減又は動作を停止させることで、ショベル200の稼働可能時間を延長する。この場合、ショベル200のポンプ用電動機12に対する電力を抑制することなく、稼働可能時間を延長できるので、作業効率の向上を図ることができる。
また、上述した実施形態及び変形例においては、ショベル200のポンプ用電動機12に対する電力量を低減することで、ショベル200の稼働可能時間を延長してもよい。この場合、ショベル200のポンプ用電動機12の動作速度が低下させることで、稼働可能時間を延長できる。これにより、現在の状況に応じた稼働可能時間の延長を実現できる。これにより、作業効率の向上を図ることができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
200 ショベル
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
19 バッテリモジュール
191 バッテリコントローラ
192 バッテリ
30 ショベルコントローラ
301 取得部
302 算出部
303 表示制御部
304 操作受付部
305 判定部
306 制御部

Claims (11)

  1. 電動機と、
    前記電動機に対して電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリからの電力の供給によって当該電動ショベルの稼働可能な時間を示した稼働可能時間情報と、前記電動ショベルに含まれる構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に前記電動ショベルの稼働が延長される時間に関する稼働延長情報と、を表示するように構成されている、
    電動ショベル。
  2. 前記構成要素に対する電力の供給を低減させるための選択項目を表示し、
    前記選択項目の選択を受け付けた場合、前記構成要素に対する電力の供給を低減させる制御を行うように構成されている、
    請求項1に記載の電動ショベル。
  3. 前記選択項目を複数表示すると共に、前記選択項目毎に前記稼働延長情報を対応付けて表示する、
    請求項2に記載の電動ショベル。
  4. 前記バッテリの充電率が第1の充電率より低くなった場合に、前記選択項目を表示するように構成されている
    請求項2又は3に記載の電動ショベル。
  5. 前記構成要素は、前記電動ショベルのキャビン内の空気を調整する空調装置、及び前記電動機のうちいずれか一つ以上である、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の電動ショベル。
  6. 前記構成要素に対する電力の供給を低減させる制御として、前記空調装置の停止、前記空調装置の風量の低減、前記空調装置の目標温度を下げる制御、前記電動機に供給する電力量を低下させる制御のうちいずれか一つ以上である、
    請求項5に記載の電動ショベル。
  7. 前記稼働延長情報は、前記構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に前記電動ショベルの稼働が延長される延長時間、又は、前記構成要素に対して電力の供給を低減させることで延長された後の前記電動ショベルの稼働可能な時間である延長稼働可能時間を示している、
    請求項1乃至6のいずれか一つに記載の電動ショベル。
  8. 前記バッテリの充電率、前記構成要素の消費電力量、及び電力の供給が低減された後の前記構成要素の消費電力量に基づいて、前記稼働可能時間情報、及び前記延長時間又は前記延長稼働可能時間を算出するように構成されている、
    請求項7に記載の電動ショベル。
  9. 前記稼働延長情報の表示、前記稼働延長情報の非表示、及び、前記バッテリの充電率が第2の充電率より低くなった場合に前記稼働延長情報の表示、のうちいずれか一つを選択可能とする、
    請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電動ショベル。
  10. 電動機と前記電動機に対して電力を供給するバッテリとを備えた電動ショベルの稼働可能な時間を示した稼働可能時間情報と、前記電動ショベルに含まれる構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に前記電動ショベルの稼働が延長される時間に関する稼働延長情報と、を表示するように構成されている、
    表示装置。
  11. 電動機と、前記電動機に対して電力を供給するバッテリと、を備えた電動ショベルに搭載されたコンピュータに対して、
    前記バッテリからの電力の供給によって当該電動ショベルの稼働可能な時間を示した稼働可能時間情報と、前記電動ショベルに含まれる構成要素に対して電力の供給を低減させた場合に前記電動ショベルの稼働が延長される時間に関する稼働延長情報と、を表示するステップを、
    実行させるためのプログラム。
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