JP2023114427A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023114427000001
【課題】回転規制された回転体を含む駆動列を備える画像形成装置において、駆動列の破損を防ぐ。
【解決手段】規制部材と、規制部材に当接可能な被規制部を含み、被規制部が規制部材に当接した場合に規制方向への回転が規制される被駆動ギアと、駆動源から駆動力が伝達される入力部と、駆動力を被駆動ギアに伝達する出力部と、被停止部を含む遊星歯車機構と、第1回転方向に向けた被停止部の回転を停止し、第1回転方向とは反対の第2回転方向に向けた被停止部の回転を許容する停止部材を備え、入力部が第1方向に回転した場合に、停止部材は第1回転方向に向けた被停止部の回転を停止し、出力部は被駆動ギアを規制方向の反対の解除方向に回転し、規制方向への被駆動ギアの回転が規制され、かつ入力部が第1方向とは反対の第2方向に回転した場合に、被停止部は第2回転方向に向けて回転する画像形成装置を用いる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真式などの画像形成装置では、モータによって感光ドラムや搬送ローラなどを駆動させている。モータから駆動対象までは、ギアやベルトなどの駆動列を介して駆動力が伝達される。ここで、駆動対象や、駆動列に含まれる要素の1つが外力で回転させられると、駆動列がつながっている他の要素も一緒に回転する。例えば、一方向への回転を規制された回転体が駆動列内に存在するときに、外力によりその回転体が規制された方向への回転力を受けた場合、駆動列や駆動列を支える軸などに負荷がかかり、破損するおそれがある。
特許文献1(特開2016-175217号公報)は、駆動部材の支持部の剛性を下げ、所定のトルクがかかると支持部が撓み歯飛びすることで破損を防止する構成を示している。しかし特許文献1の方法では、通常の装置使用時においても支持部が撓むことができるため、駆動列の強度が低下するおそれがある。
特開2016-175217号公報
このような状況を踏まえ、回転規制された回転体を含む駆動列を備える画像形成装置において、規制された方向にさらに回転力が加えられた場合であっても駆動列の破損を防止するための新規な構成が求められている。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、回転規制された回転体を含む駆動列を備える画像形成装置において、駆動列の破損を防ぐことである。
本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
規制部材と、
前記規制部材に当接可能な被規制部を含む被駆動ギアであって、前記被規制部が前記規制部材に当接した場合に規制方向への回転が規制される被駆動ギアと、
駆動源から駆動力が伝達されるように構成された入力部と、前記駆動力を前記被駆動ギアに伝達するように構成された出力部と、被停止部とを含む遊星歯車機構と、
第1回転方向に向けた前記被停止部の回転を停止し、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に向けた前記被停止部の回転を許容するように構成される停止部材と、
を備え、
前記入力部が第1方向に回転した場合に、前記停止部材は前記第1回転方向に向けた前記被停止部の前記回転を停止し、前記出力部は前記被駆動ギアを前記規制方向の反対の解除方向に回転し、
前記規制方向への前記被駆動ギアの回転が規制され、かつ前記入力部が前記第1方向と
は反対の第2方向に回転した場合に、前記被停止部は前記第2回転方向に向けて回転する
ことを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、回転規制された回転体を含む駆動列を備える画像形成装置において、駆動列の破損を防ぐことができる。
実施例1に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図 実施例1に係る転写離間時の構成を示す図 実施例1に係る転写離間時の動作を示す図 実施例1に係る転写離間の解除時の動作を示す別図 実施例1に係る駆動列の構成を示す図 (a)、(b)は、実施例1に係る遊星歯車機構の構成を示す図 実施例1の被駆動ギアが解除方向へ回転する際の駆動列動作を示す図 実施例1の被駆動ギアが解除方向へ回転する際の駆動列動作を示す別図 実施例1に係る付勢手段の構成と配置を示す図 実施例1の被駆動ギアが離間方向へ回転する際の駆動列動作を示す図 実施例1の被駆動ギアが離間方向へ回転する際の駆動列動作を示す別図 実施例1に係る太陽ギアが停止部材と係合せずに回転する動作を示す図 実施例1に係る停止部材と太陽ギアの構成を示す部分拡大図 変形例に係る停止部材と太陽ギアの構成を示す部分拡大図 プロセスカートリッジと装置本体の駆動連結を説明する図 実施例2に係る駆動列の構成を示す図 実施例2に係る太陽ギアが停止部材と係合する様子を示す図 遊星歯車装置と、モータと、被駆動ギアの関係のバリエーションを示す図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(画像形成装置の概略構成)
図1を用いて、実施例1に係る、駆動列逆回転時の破損防止機構を備える画像形成装置について説明する。本実施例では画像形成装置の一例としてレーザービームプリンタを例示し、トナーを紙に転写する転写ローラの離間部に駆動列逆回転時の破損防止機構を適用した場合について説明する。本発明による駆動列逆回転時の破損防止機構は、遊星歯車機構を用いて回転規制方向の入力に対し駆動列の強度を落とさずに回転を逃がす構成であり、一定方向への回転が規制されている駆動対象に対し適応可能な技術である。その適用範囲は特に限定されない。駆動列は、モータ等の駆動源から駆動対象に駆動力を伝えるための経路に配置された機械要素の集合であり、例えば、歯車、遊星歯車機構などの回転体である機械要素を含む。また、シャフト、伝達ベルトなどの要素も含み得る。
図1は、画像形成装置1の断面図である。感光ドラム2(像担持体)の表面は、感光ドラム2が回転することで帯電手段としての帯電ローラ3によって一様に帯電される。この感光ドラム2に光学手段4から画像情報に応じたレーザ光を照射し、感光ドラム2に画像情報に応じた静電潜像を形成する。ここで形成された感光ドラム2上の静電潜像に、現像剤担持体としての現像ローラ5の担持するトナー(現像剤)を供給する(現像する)ことで、トナー像(現像剤像)を形成する。
一方、トナー像の形成と同期して、記録材Pをピックアップローラ6及び給紙ローラ7で1枚ずつ分離給送する。そして、記録材Pは搬送ローラ8a、8bで転写手段としての転写ローラ9へと搬送され、感光ドラム2上に形成されたトナー像が記録材Pに転写される。トナー像の転写を受けた記録材Pは定着器10へと搬送される。定着器10は駆動ローラ10a、及びヒータを内蔵する定着ローラ10bを有する。これら駆動ローラ10aと、定着ローラ10bとで記録材Pに熱及び圧力を印加して、転写されたトナー像を記録材Pに定着させる。その後、記録材Pは排出ローラ11で排出される。以上のように、画像形成装置1は、記録材Pに画像を形成する。
画像形成装置が行う様々な処理は、制御部200がプログラムやユーザの指示入力にしたがって各構成要素に制御を行うことにより実行される。制御部200としては、コンピュータや制御回路などを利用できる。本実施形態では、画像形成装置1は、装置本体1aと、装置本体1aに取り外し可能に装着されるカートリッジとしてのプロセスカートリッジ18(カートリッジ)を有する。プロセスカートリッジ18は、感光ドラム2、帯電ローラ3、現像ローラ5を含む。本実施形態では、プロセスカートリッジ18が画像形成装置1の装置本体1aに着脱可能な例を説明するが、本発明はプロセスカートリッジ18が装置本体1aに着脱可能な方式を採用した画像形成装置1に限定されない。
(駆動列回転方向の規制)
図2、図3A、図3B及び図4を用いて、実施例1に係る駆動列90の回転方向の規制について説明する。図2は転写離間時の構成を示す斜視図である。図3Aは転写離間時の構成を、図3Bの転写離間が解除された際の構成を示す平面図である。図4は転写離間の解除を行うための駆動力を伝達する駆動列の構成を示す斜視図である。図3A、図3Bについて、紙面奥側から紙面手前側に向かう方向が転写ローラ9が感光ドラム2に近づく方向であり、その反対方向が転写ローラ9が感光ドラム2から遠ざかる方向である。
画像形成装置1はモータMと、モータMの駆動力を伝達する駆動列90を有する。駆動列90は、遊星歯車機構100、被駆動ギア20を含む。本実施形態において、駆動列90はさらにアイドラギア40を含む。モータMは、遊星歯車機構100と、プロセスカートリッジ18を駆動するように構成されている。
本実施形態においては、モータMの駆動力により、プロセスカートリッジ18の回転体
が駆動されるが、回転体以外の部材が駆動されてもよい。また、本実施形態においては回転体として感光ドラム2が駆動されるが、現像ローラ5等、感光ドラム2以外の回転体が駆動されてもよい。
画像形成装置1が使用されない時などに、転写ローラ9と感光ドラム2との摺擦を避けるため、転写ローラ9は感光ドラム2から離間されることが好ましい。画像形成装置1は、転写ローラ9を感光ドラム2から離間するための離間機構を備えている。離間機構は、離間部材(保持部材)13と切替カム(切替部材、移動部材、スライダ部材)14を有する。
転写ローラ9は、軸受12によって支持される。図3Aに示すように、転写ローラ9の離間時には、離間部材13によって軸受12が保持されており、転写ローラ9が感光ドラム2に当接する方向への移動が規制されている。具体的には、離間部材13の保持部13aが軸受12を保持することにより、転写ローラ9が感光ドラム2から離間した状態が保たれる。離間部材13は、切替カム14に向けて、図中矢印A方向に付勢されている。切
替カム14には、受け部14aが備えられ、離間部材13の被受け部13bが受け部14aに当接することにより、離間部材13は、軸受12を保持する位置に保持される。このとき離間部材13は、転写ローラ9と感光ドラム2を離間させた状態で保持部13aによ
って軸受12を保持する保持部材として機能する。
切替カム14にはラック(ギア部)15が設けられており、ラック15は被駆動ギア20と噛み合っている。被駆動ギア20は転写ローラ9の離間状態を解除するための駆動力を伝達するギアであり、駆動力を伝達する経路においては遊星歯車機構の下流側に配置されている。
被駆動ギア20は、解除方向21に回転することで切替カム14を図3Aの矢印B方向
に移動する。離間部材13が移動することで転写ローラ9が感光ドラム2に当接する方向への規制が解除され、転写ローラ9は感光ドラム2と当接する。
具体的には、切替カム14には、解除部としての凹部14bが備えられる。切替カム14が図3Aの矢印B方向に移動すると、被受け部13bは受け部14aから離れ、凹部1
4bに受けられる。図3Bに示すように、被受け部13bが凹部14bに受けられると、保持部13aは軸受12から離れる。その結果、軸受12および転写ローラ9は、転写ローラ9が感光ドラム2に当接するように移動する。このように切替カム14は、矢印B方向にスライド移動して、被受け部13bの当接する位置を受け部14aと凹部14bの間で変えることにより、転写ローラ9と感光ドラム2の関係を離間状態と当接状態の間で切り替えることができる。したがって、切替カム14を、切替部材、移動部材、またはスライダ部材と呼ぶことができる。
本実施形態においては、被駆動ギア20はアイドラギア40を介して遊星歯車機構100と連結されており、モータMの駆動力は遊星歯車機構100およびアイドラギア40を
介して被駆動ギア20に伝達される。被駆動ギア20は周方向の一部に形成されたギア部を有している。アイドラギア40により被駆動ギア20が解除方向21に回転され続けると、被駆動ギア20は、被駆動ギア20のギア部がアイドラギア40と噛み合わなくなる位置に移動される。つまり、被駆動ギア20は、解除方向21に回転することにより、被駆動ギア20と遊星歯車機構100の連結が断たれる遮断位置に移動可能である。なお、遊星歯車機構100と被駆動ギア20は直接噛み合っていてもよい。
本実施形態においては、被駆動ギア20のギア部がアイドラギア40と噛み合わなくなる位置に移動されたとき、離間部材13の被受け部13bは、受け部14aと凹部14bの間の斜面に当接している。このとき、離間部材13を図3Aに示した矢印A方向に向けて付勢されているため、切替カム14は図3Aの矢印B方向にさらに移動する。その結果、ラック15によって被駆動ギア20が解除方向21にさらに回転され、被駆動ギア20のギア部がアイドラギア40から離間する。そして、切替カム14およびラック15が規制解除位置に到達し、被受け部13bは凹部14bに受けられる(図3B)。
なお、被駆動ギア20のギア部がアイドラギア40と噛み合わなくなる位置に移動されたとき、切替カム14およびラック15が規制解除位置に同時に到達し、被受け部13bが凹部14bに受けられるように、各部材を配置してもよい。
このように、本実施形態における画像形成装置1が未使用のとき(新品であるとき)、転写ローラ9は感光ドラム2から離間しており、画像形成装置1が使用されるときには、転写ローラ9は感光ドラム2に当接する。
被駆動ギア20は、規制部材30に当接可能であり、規制部材30に規制される被規制部としてのアーム20aを有する。被駆動ギア20の回転方向について、アーム20aが規制部材30に近づく方向を離間方向(規制方向)22と呼ぶ。一方、解除方向21は、離間方向22と反対の方向であり、アーム20aが規制部材30から遠ざかる方向である
。アーム20aが規制部材30に当接した場合に、被駆動ギア20が離間方向22に回転することが規制される。そのために規制部材30は、被駆動ギア20からの回転力を受けても移動しないよう固定され、例えば装置本体1aに配置される。図4の例の規制部材30は規制面を有する部材であるが、規制部材30の構造はこれに限定されず、アーム20aと当接できる部分を有していればよい。
つまり、被駆動ギア20の離間方向22への回転は規制部材30によって規制されており、これにより切替カム14の過度な移動による破損や離間不良を防止し、切替カム14の適切な位置を維持している。このように、本明細書の被駆動ギアとは、一方向(解除方向21)に回転したときは規制されず、他方向(離間方向22)に回転したときは一定の箇所で規制部材30により回転を規制されるようなギアを指す。
図4に示すように、アーム20aが規制部材30に当接し、被駆動ギア20の離間方向22への回転が規制された状態では、離間部材13の被受け部13bが、切替カム14の受け部14aに受けられ、転写ローラ9は感光ドラム2から離間されている。
ここで、転写ローラ9が離間され、被駆動ギア20が規制部材30によって規制された状態で、被駆動ギア20に連結された遊星歯車機構100に対して被駆動ギア20が離間方向22へ回転するような力が加わったとする。この場合、被駆動ギア20は離間方向22へ回転できないため、駆動列90は回転できず、ギアや駆動列を支える軸に負荷がかかる。そのため、被駆動ギア20を離間方向22へ回転させる力を逃がすことが好ましい。
(遊星歯車機構)
図4、図5、図6A、図6B、および図7を用いて遊星歯車機構について説明する。図5は遊星歯車機構を、図6Aおよび図6Bは被駆動ギアが解除方向へ回転する際の駆動列動作をそれぞれ表している。
遊星歯車機構100は、モータMからの駆動力が伝達されるように構成され、内歯ギア部111を有する入力ギア(入力部、入力部材、内歯ギア)110、内歯ギア部111と噛み合う第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121を有する。さらに、遊星歯車機構100は、キャリアとしての遊星キャリア(出力部、出力部材)130、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121と噛み合う太陽ギア140(被停止部)を有する。遊星キャリア130は、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121が回転可能に支持される第1支持軸131及び第2支持軸132を備える。
また、遊星キャリア130は、アイドラギア40を介して被駆動ギア20に連結されており、モータMから入力ギア110に伝達された駆動力を、被駆動ギア20に伝達するよ
うに構成されている。なお、アイドラギア40を介さずに、遊星キャリア130と被駆動ギア20が直接噛み合うように構成してもよい。
また、画像形成装置1は、入力ギア110が第1方向101に回転した状態で、太陽ギア140を停止するように構成されたストッパ(停止部材)50を有する。本実施例において、太陽ギア140の回転軸線に交差する方向(好ましくは直交する方向)に移動可能に構成されている。
第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121は、第1支持軸131及び第2支持軸132によって回転可能に支持される。第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121が第1支持軸131及び第2支持軸132を中心に回転することを、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121の自転と呼ぶ。また、後述するように、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121は太陽ギア140の周りを公転することができる。第1遊星ギア120及び第
2遊星ギア121が太陽ギア140の周りを公転すると、第1支持軸131及び第2支持軸132も太陽ギア140の周りを公転する。その結果、遊星キャリア130が回転する。
入力ギア110に第1方向101へ駆動力が加わると、内歯ギア部111を介して第1遊星ギア120および第2遊星ギア121に駆動力が伝達される。このとき、第1遊星ギア120および第2遊星ギア121を介して、駆動力が遊星キャリア130の第1支持軸131及び第2支持軸132、太陽ギア140に作用する。
太陽ギア140には第1保持面145および第2保持面146と、保持面からの突出部である第1被係止部141および第2被係止部142が備えられている。ストッパ50が第1被係止部141、第2被係止部142から離れている位置では、第1保持面145または第2保持面146においてストッパ50と摺擦しながら太陽ギア140が回転する。
以下、ストッパ50が第1保持面145と摺擦しているものとして説明する。
一方、遊星キャリア130には、被駆動ギア20を解除方向21に回転させる駆動力が第1方向101に作用する。遊星キャリア130は、切替カム14のラック15と噛み合う被駆動ギア20と連結されている。切替カム14に作用する摩擦抵抗や、切替カム14に向けて離間部材13が付勢されていることなどにより、遊星キャリア130が回転して、被駆動ギア20、ラック15を介して切替カム14を移動させるためには、一定の力が必要となる。
その結果、ストッパ50が第1被係止部141、第2被係止部142から離れている状態では、遊星キャリア130が回転しない状態で、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121が、図6A中反時計回りに自転する。第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121の自転により、太陽ギア140には第1方向101と異なる第2方向102に回転する駆動力が伝達される。
ここで、ストッパ50は、付勢手段160によって付勢されて第1保持面145に当接する。図7は、このような付勢手段160の構成と配置の一例を示す。弾性体である付勢手段160は、一方の端部がストッパ50に接続され、他方の端部が本体フレーム170に接続されて固定されている。付勢手段160が装置に組み込まれると、ストッパ50を太陽ギア140に向かわせるような回転方向の付勢力を発揮する。付勢手段160としてはバネを使用できる。本実施形態においては、付勢手段160はねじりコイルばねである。
太陽ギア140の第2方向102への回転の途中で、付勢手段160によって第1保持面145に付勢されているストッパ50と第1被係止部141が係合すると、太陽ギア140の第2方向102への回転が規制される。つまり、ストッパ50は、入力ギア110が第1方向101に回転した状態で、第1回転方向に向けた太陽ギア140の回転を規制し、第1回転方向に向けた太陽ギア140の回転を停止するように構成されている。
本実施形態においては、入力ギア110が第1方向101に回転した状態で、第1被係止部141または第2被係止部142とストッパ50が当接することで、太陽ギア140の回転が規制され、太陽ギア140が停止されるように構成されている。しかし、本発明はこの構成に限られない。例えば、太陽ギア140に噛み合う別のギアが、第1被係止部141、第2被係止部142に相当する構成を備え、ストッパ50と当接するものであってもよい。
本実施例のストッパ50と第1被係止部141の係合について、図10の部分拡大図を
参照して説明する。第1被係止部141は、第1保持面145から立ち上がり基部141cにおいて立ち上がることで、第1保持面145から突出した係止面141bを形成する。ギア側係止面141bは、立ち上がり基部141cから、立ち上がり頂部141aまでの範囲で面をなす。ストッパ50は、第1保持面145との間では、主に頂部50bにより当接、摺擦を行う。また、第1被係止部141との係合の際には、係止手段側係止面50aが、ギア側係止面141bまたは立ち上がり頂部141aと当接する。
太陽ギア140の回転が規制された状態で、入力ギア110が第1方向101に回転すると、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121は、図6A中反時計回り(方向103)に自転しつつ、太陽ギア140の回転軸の周りを第1方向101へ回転(公転)する。各遊星ギアは遊星キャリア130に備えられた第1支持軸131および第2支持軸132に取り付けられているため、各遊星ギアの移動に合わせて遊星キャリア130も一緒に第1方向101へ回転する。遊星キャリア130からの駆動力はアイドラギア40を介して被駆動ギア20へ伝達され、被駆動ギア20は解除方向21へ回転する。つまり、遊星歯車機構100は、太陽ギア140が停止され、入力ギア110が第1方向101に回転し
た場合、遊星キャリア130によって、被駆動ギア20を解除方向21に回転する。
ここでは遊星ギアおよび支持軸がそれぞれ2つ設けられた場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、遊星ギアおよび支持軸が1つや3つ以上であっても同様の効果が得られる。
(駆動列回転規制時の破損防止機構)
図8A、図8Bおよび図9を用いて駆動列回転規制時の破損防止機構について説明する。図8A、図8Bは被駆動ギア20が離間方向22へ回転する際の駆動列動作を、図9は太陽ギア140の斜面部によりストッパ50と係合することなく回転する様子を示している。
入力ギア110に第2方向102へ駆動力が加わると、被駆動ギア20には上述とは逆に離間方向22へ回転する駆動力が伝達される。しかし、被駆動ギア20は、規制部材30によって離間方向22へ回転できず、駆動力を伝える遊星キャリア130はロックされた状態となる。そのため、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121はそれぞれ第1支持軸131及び第2支持軸132を中心に自転方向122へ回転し、太陽ギア140を第1方向101に駆動させる。つまり、入力ギア110が第1方向101に回転することで太陽ギア140が受ける力の方向と、アーム20aが規制部材30に当接し、入力ギア110が第2方向102に回転することで太陽ギア140がうける力の方向は、逆である。
本実施形態においては、ストッパ50は、太陽ギア140が第2方向102に回転したときには太陽ギア140の回転を規制し、太陽ギア140を停止させる。一方、ストッパ50は、太陽ギア140が第1方向101に回転したときには太陽ギア140の回転を許容する。したがって、アーム20aが規制部材30に当接し、入力ギア110が第1方向101と反対の第2方向102に回転した場合、太陽ギア140は第1方向101に向けて回転する。このとき、ストッパ50は、太陽ギア140の第1方向101に向けた回転を許容する。つまり、ストッパ50は、第1回転方向とは反対の第2回転方向に向けた太陽ギア140の回転を許容するように構成されている。
以下、アーム20aが規制部材30に当接し、入力ギア110が第2方向102に回転した場合の、太陽ギア140とストッパ50の関係について説明する。太陽ギア140には第1傾斜部143が備えられ、太陽ギア140が第1方向101へ回転するとき、図9に示すようにストッパ50は第1傾斜部143に持ち上げられ第2被係止部142を乗り越え、第2保持面146と当接する。さらに太陽ギア140が回転すると、同様に第2傾
斜部144に持ち上げられ第1被係止部141を乗り越え、再び第1保持面145と当接する。つまり、第1傾斜部143と第2傾斜部144は、太陽ギア140が第2回転方向に向けて回転したときに、ストッパ50を移動するように構成された傾斜部である。
図10の部分拡大図の例では、第2傾斜部144は、第2保持面から滑らかに接続する第1部分144a、第1部分144aから滑らかに接続する第2部分144b、第2部分144bから滑らかに接続する第3部分144cを含む。第3部分144cは、第1被係止部141の立ち上がり頂部141aを介して、面が不連続な崖状となるように、係止面141bと接続する。このように第2傾斜部144は、第2保持面146と滑らかに接続して第2保持面146から傾斜する部分と、第1被係止部141を介して第1保持面145と接続する部分とを含む。第1保持面145と接続する部分においては、傾斜角の存在により、第1保持面145の面と、第2傾斜部144の面が不連続となっている。
上記の構成により、太陽ギア140はストッパ50に規制されることなく第1方向101に回転することができる。すなわち、太陽ギア140の第1方向101への回転時に、ストッパ50の頂部50b(または当接面50c)は、第2傾斜部144と滑らかに当接、摺擦するので、移動を規制されること無く、第1被係止部141の立ち上がり頂部141aまで到達する。そして、立ち上がり頂部141aにおいて、ストッパ50は、付勢力により第1保持面145まで不連続に移動する。これにより、被駆動ギア20が回転規制された離間方向22へ駆動されても太陽ギア140が空転することで駆動力を逃がせるため、駆動列がロックされない。すなわち、駆動列がロックされて駆動列や軸などが破損することを防ぐことができる。
また、駆動力を逃がすために、駆動列90の各ギアを支持する支持軸を変形させたり、ギア同士を歯飛びさせたりする必要がない。つまり、太陽ギア140が回転することで、入力ギア110が第2方向102に回転した場合の駆動力を逃がす際、駆動列90は連結した状態が保たれる。例えば、遊星歯車機構100の入力ギア110、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121、太陽ギア140、遊星キャリア130の間の噛み合い(連結)が保たれる。また、アイドラギア40を介した遊星キャリア130と被駆動ギア20の噛み合い(連結)も保たれる。
上述のようにストッパ50は、太陽ギア140の第1方向101への回転時に第1被係止部141および第2被係止部142を乗り越える。乗り越えのあとは、再び第1保持面145または第2保持面146と当接する状態となる。このとき、本実施例において、ストッパ50は太陽ギア140の回転軸線の方向と交差する方向に移動する。
ストッパ50が太陽ギア140の第1方向101への回転時に第1被係止部141および第2被係止部142を乗り越えるためには、第1傾斜部143および第2傾斜部144が存在することが好ましい。これにより、付勢手段160によりストッパ50を係止する方向にかかる力が分散する。その結果、付勢手段160によりストッパ50を係止する方向にかかる力よりも、第1被係止部141および第2被係止部142からストッパ50に対して係止を解除する方向にかかる力の方が、大きくなる
一方、太陽ギア140の第2方向102への回転時には、ストッパ50は第1被係止部141および第2被係止部142と係合する。そのためには、付勢手段160によりストッパ50を係止する方向にかかる力が、第1被係止部141および第2被係止部142からストッパ50に対して係止を解除する方向にかかる力よりも大きくなるように設計する。したがって本発明のストッパ50や被係止部などの構成は、図示されたものには限定されず、上記の関係を満たすように、ストッパ50、被係止部、傾斜部および保持面などの材質、サイズ、形状、構造や、付勢手段の付勢力、太陽ギアのモーメントなどを設計すれ
ばよい。
また、上述したように、本実施形態では、モータMが遊星歯車機構100とプロセスカ
ートリッジ18を駆動するように構成されている。その結果、プロセスカートリッジ18が移動する力は、駆動列90に伝達され、入力ギア110に伝わる。つまり、装置本体に対するプロセスカートリッジ18の着脱により、入力ギア110が回転される。仮に、アーム20aが規制部材30に当接した状態で、プロセスカートリッジ18が着脱され、入力ギア110が第2方向102に回転されても、太陽ギア140が回転することで、入力ギア110に作用した力を逃がすことができる。したがって、プロセスカートリッジ18の着脱をスムーズに行うことができる。
ここで、プロセスカートリッジ18と装置本体1aの駆動連結について、図12を用いて説明する。図12は、プロセスカートリッジ18と装置本体1aの駆動連結を説明する図である。図12に示された構成では、プロセスカートリッジ18がギアCGを有し、装置本体1aがモータMおよび遊星歯車機構100(具体的には入力ギア110)に連結されるギアMGを有する。ギアCGは回転軸180を中心として回転し、ギアMGは回転軸182を中心として回転する。ギアCGとギアMGとが噛み合うことで、プロセスカートリッジ18にモータMの駆動力が伝達される。このような構成において、ギアMGの回転軸182
の方向に交差する方向(矢印C方向)にプロセスカートリッジ18が着脱される場合がある。この場合、プロセスカートリッジ18の着脱により、ギアMGの回転が生じやすい。
ギアMGは、モータM,遊星歯車機構100に連結されているため、プロセスカートリッ
ジ18の着脱により、入力ギア110の回転が起きやすい。このような構成であっても、太陽ギア140が回転することで、入力ギア110に作用した力を逃がすことができる。したがって、プロセスカートリッジ18の着脱をスムーズに行うことができる。なお、上述のプロセスカートリッジ18と装置本体1aの駆動連結の構成は一例にすぎず、本発明は、上記の構成以外を有する画像形成装置にも適用することができる。
ここでは、太陽ギアに被係止部、保持面、傾斜部がそれぞれ2つ設けられた場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、被係止部、保持面、傾斜部が1つや3つ以上であっても同様の効果が得られる。
また、ストッパ50が回転軸を中心に揺動する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、直動による係止であっても傾斜部によって滑らかに移動可能な付勢方向であれば同様の効果が得られる。
また、被係止部が保持面よりも太陽ギア径方向(ラジアル方向)の外側に突出している形状を示したが、これに限定されるものではない。例えば、太陽ギア径方向の内側に凹んだ形状の凹部であってもストッパ50と係合可能であれば同様の効果を得られる。図11はこのような変形例を示しており、ストッパ50は、一方の回転方向では凹んだ形状の第1被係止部141と係合するが、他方の回転方向では傾斜部144を経由して第1保持面と当接できる。
また、転写ローラ9の離間状態と当接状態を切り替えるための駆動列を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プロセスカートリッジの現像ローラ5と感光ドラム2の離間状態と当接状態を切り替えるための駆動列についても本発明は適用できる。また、離間状態と当接状態を切り替える駆動列に限らず、回転が規制されたときに、さらに規制方向に駆動力が加わる可能性がある駆動列であれば、本発明は適用できる。つまり、被駆動ギア20は、転写ローラ9の離間状態と当接状態を切り替えを行ってもよいし、現像ローラ5と感光ドラム2の離間状態と当接状態を切り替えを行ってもよい。
<実施例2>
実施例2に係る駆動列回転規制時の破損防止機構について、図13、図14を用いて説明する。前述した構成と同様の構成については同符号を付与することにより説明を省略する。実施例1では、第1保持面145および第2保持面146の断面が、太陽ギア140の円周と略同心円となるような形状をしていた。一方、実施例2では、第1保持面および第2保持面が、太陽ギア140の回転軸方向に交差する方向(より好ましくは垂直方向)に広がる面である。
図13は転写離間の解除を行うための駆動力を伝達する駆動列の構成を、図14は太陽ギア140とストッパ50が係合する様子を示している。
入力ギア110に第2方向102へ駆動力が加わると、被駆動ギア20には離間方向22へ回転する駆動力が伝達される。しかし、規制部材30によって離間方向22への回転はできず、駆動力を伝える遊星キャリア130はロックされた状態となる。そのため、第1遊星ギア120及び第2遊星ギア121はそれぞれ第1支持軸131及び第2支持軸132を中心に自転方向122へ回転し、太陽ギア140を第1方向101に駆動させる。
太陽ギア140には第1傾斜部143が備えられ、太陽ギア140が第1方向101へ回転するとき、ストッパ50は第1傾斜部143に持ち上げられ第1保持面145と当接し、やがて第2被係止部142を通過し第2傾斜部144と当接する。さらに太陽ギア140が回転すると、同様に第2傾斜部144に持ち上げられ第1保持面145と当接し、第1被係止部141を通過し再び第1傾斜部143と当接する。そのため、太陽ギア140はストッパ50に規制されることなく第1方向101に回転することができる。これにより、被駆動ギア20が回転規制された離間方向22へ駆動されても太陽ギア140が空転することで駆動力を逃がせるため、駆動列がロックされない。すなわち、駆動列がロックされて駆動列や軸などが破損することを防ぐことができる。
ここでは被係止部、保持面、傾斜部がそれぞれ2つ設けられた場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、被係止部、保持面、傾斜部が1つや3つ以上であっても同様の効果が得られる。
また、ストッパが揺動する構成を示したが、これに限定されるものではない。例えば、直動による係止であっても傾斜部によって滑らかに移動可能な付勢方向であれば同様の効果が得られる。
また、被係止部が保持面よりも太陽ギアの回転軸方向において、係止手段の側に突出している形状を示したが、これに限定されるものではない。例えば、太陽ギアの回転軸方向において、係止手段と反対の側に凹んだ形状であっても、係止手段と係合可能であれば同様の効果を得られる。
<その他の実施例>
前述した実施例では、1つのプロセスカートリッジを使用したモノカラーの画像形成装置を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のプロセスカートリッジを使用したフルカラーの画像形成装置にも適用可能である。
また前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられる駆動伝達機構に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
図15に、遊星歯車装置と、モータMと、被駆動ギア20の関係のバリエーションを示
す。
前述した各実施例では、太陽ギア140がストッパ50によって規制される被停止部であり、入力ギア110がモータMから駆動が入力される入力部であり、遊星キャリア130が被駆動ギア20に向けて駆動力を伝達する出力部であった。しかし、本発明はこれに限られない。
遊星歯車装置の内歯ギア、太陽ギア、遊星キャリアのうち、一つがモータMから駆動が入力される入力部、残り二つのうち一つが被駆動ギア20に向けて駆動力を伝達する出力部、残りの一つがストッパ50によって規制される被停止部であればよい。
いずれの構成においても、上記の実施例と同じく、入力部が第1方向に回転した場合に
、ストッパ50は第1回転方向に向けた被停止部の回転を停止し、出力部が被駆動ギア20を解除方向21に回転する。
一方、被駆動ギア20の離間方向(規制方向)22の回転が規制された状態で、入力部が第1方向とは逆の第2方向に回転した場合に、被停止部は第1回転方向と反対の第2回
転方向に回転する。そして、ストッパ50は被停止部の第2回転方向への回転を許容する。
以上のように、本明細書の実施例によれば、回転規制された回転体を含む駆動列を備える画像形成装置において、駆動列の強度を維持しつつ、駆動列の破損を防ぐことができる。すなわち本明細書では、一方向への回転を規制された回転体としての被駆動ギアを要素として含む駆動列において、当該被駆動ギアを遊星歯車機構の駆動列下流に配置する。これにより、被駆動ギアが規制されていない方向への回転における駆動列の強度を落とすことがない上に、被駆動ギアが規制された方向への回転力を受けた場合でも、太陽ギアが代わりに回転することとなる。その結果、駆動列の要素に負荷がかからないため、ギアや軸などの破損を防ぐことができる。特に、本発明を画像形成装置や複合機に適用した場合、ギアにより駆動されるカートリッジや搬送ローラなどの着脱時に、駆動列の回転体が回転規制方向に回転させられた場合でも、駆動列のロックによる着脱不良を防ぐという効果が得られる。
[構成1]
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
規制部材と、
前記規制部材に当接可能な被規制部を含む被駆動ギアであって、前記被規制部が前記規制部材に当接した場合に規制方向への回転が規制される被駆動ギアと、
駆動源から駆動力が伝達されるように構成された入力部と、前記駆動力を前記被駆動ギアに伝達するように構成された出力部と、被停止部とを含む遊星歯車機構と、
第1回転方向に向けた前記被停止部の回転を停止し、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に向けた前記被停止部の回転を許容するように構成される停止部材と、
を備え、
前記入力部が第1方向に回転した場合に、前記停止部材は前記第1回転方向に向けた前記被停止部の前記回転を停止し、前記出力部は前記被駆動ギアを前記規制方向の反対の解除方向に回転し、
前記規制方向への前記被駆動ギアの回転が規制され、かつ前記入力部が前記第1方向と
は反対の第2方向に回転した場合に、前記被停止部は前記第2回転方向に向けて回転する
ことを特徴とする画像形成装置。
[構成2]
前記遊星歯車機構は、内歯ギアと、太陽ギアと、前記内歯ギアと前記太陽ギアに噛み合う遊星ギアと、前記遊星ギアが回転可能に支持される支持軸を有するキャリアと、を有し、
前記内歯ギア、前記太陽ギア、前記キャリアの一つが前記入力部であり、残りの二つのうちの一つが前記出力部であり、残りの一つが被停止部である
ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
[構成3]
前記太陽ギアが前記被停止部であり、前記内歯ギアが前記入力部であり、前記キャリアが前記出力部であることを特徴とする構成2に記載の画像形成装置。
[構成4]
前記被駆動ギアは、前記解除方向に回転することにより、前記被駆動ギアと前記遊星歯車機構の連結が断たれる位置に移動可能であることを特徴とする構成1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成5]
装置本体と、
前記装置本体に取り外し可能に装着されるカートリッジと、
をさらに備え、
前記駆動源は、前記遊星歯車機構と前記カートリッジを駆動するように構成されることを特徴とする構成1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成6]
前記装置本体に対する前記カートリッジの着脱により、前記入力部が回転されることを特徴とする構成5に記載の画像形成装置。
[構成7]
被係止部を有し、
前記入力部が前記第1方向に回転した状態で、前記停止部材が前記被係止部に当接する
ことで前記被停止部が停止されることを特徴とする構成1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成8]
前記被係止部は前記被停止部に備えられ、かつ前記停止部材と係合する係止面を有し、
前記被停止部は、前記被停止部の回転時に前記停止部材と当接し摺擦する保持面と、傾斜部と、を有し、
前記傾斜部は、前記保持面と滑らかに接続して前記保持面から傾斜する部分と、前記係止面を介して前記保持面と接続する部分を含む
ことを特徴とする構成7に記載の画像形成装置。
[構成9]
前記傾斜部が前記係止面を介して前記保持面と接続する部分においては、前記保持面と前記傾斜部の面とが不連続となる
ことを特徴とする構成8に記載の画像形成装置。
[構成10]
前記被規制部が前記規制部材に当接し、かつ前記入力部が前記第2方向に回転した場合
に、前記停止部材は、前記被係止部の前記保持面と当接する状態から、前記傾斜部と当接する状態へと移った後、前記被係止部を乗り越えて、前記保持面に再び当接する状態となる
ことを特徴とする構成8または9に記載の画像形成装置。
[構成11]
前記停止部材は、付勢手段により前記被停止部と当接するように付勢されている
ことを特徴とする構成8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成12]
前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部のラジアル方向の外側に突出する
ことを特徴とする構成8から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成13]
前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部のラジアル方向の内側に凹んでいる
ことを特徴とする構成8から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成14]
前記保持面は、前記被停止部の回転軸方向に交差する方向に広がる面であり、
前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部の回転軸方向において前記停止部材の側に突出する
ことを特徴とする構成8から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成15]
前記保持面は、前記被停止部の回転軸方向に交差する方向に広がる面であり、
前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部の回転軸方向において前記停止部材と反対の側に凹んでいる
ことを特徴とする構成8から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
[構成16]
前記被停止部は、前記被停止部が前記第2回転方向に移動した際に前記停止部材を移動する傾斜部を有する
ことを特徴とする構成1に記載の画像形成装置。
[構成17]
画像情報に応じた静電潜像が形成される感光ドラムと、
前記感光ドラムに現像剤を供給して現像剤像を形成する現像ローラと、
前記現像剤像を記録材に転写する転写ローラと、
をさらに備えることを特徴とする構成1から16のいずれか1項に記載の画像形成装置。[構成18]
前記被駆動ギアは、前記転写ローラと前記感光ドラムの間の当接または離間の切り替えを行う
ことを特徴とする構成17に記載の画像形成装置。
[構成19]
前記被駆動ギアは、前記現像ローラと前記感光ドラムの間の当接または離間の切り替えを行う
ことを特徴とする構成17に記載の画像形成装置。
1:画像形成装置、20:被駆動ギア、50:ストッパ、90:駆動列、100:遊星歯車機構、140:太陽ギア、141:第1被係止部、142:第2被係止部

Claims (19)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    規制部材と、
    前記規制部材に当接可能な被規制部を含む被駆動ギアであって、前記被規制部が前記規制部材に当接した場合に規制方向への回転が規制される被駆動ギアと、
    駆動源から駆動力が伝達されるように構成された入力部と、前記駆動力を前記被駆動ギアに伝達するように構成された出力部と、被停止部とを含む遊星歯車機構と、
    第1回転方向に向けた前記被停止部の回転を停止し、前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に向けた前記被停止部の回転を許容するように構成される停止部材と、
    を備え、
    前記入力部が第1方向に回転した場合に、前記停止部材は前記第1回転方向に向けた前記被停止部の前記回転を停止し、前記出力部は前記被駆動ギアを前記規制方向の反対の解除方向に回転し、
    前記規制方向への前記被駆動ギアの回転が規制され、かつ前記入力部が前記第1方向と
    は反対の第2方向に回転した場合に、前記被停止部は前記第2回転方向に向けて回転する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記遊星歯車機構は、内歯ギアと、太陽ギアと、前記内歯ギアと前記太陽ギアに噛み合う遊星ギアと、前記遊星ギアが回転可能に支持される支持軸を有するキャリアと、を有し、
    前記内歯ギア、前記太陽ギア、前記キャリアの一つが前記入力部であり、残りの二つのうちの一つが前記出力部であり、残りの一つが前記被停止部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記太陽ギアが前記被停止部であり、前記内歯ギアが前記入力部であり、前記キャリアが前記出力部であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記被駆動ギアは、前記解除方向に回転することにより、前記被駆動ギアと前記遊星歯車機構の連結が断たれる位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 装置本体と、
    前記装置本体に取り外し可能に装着されるカートリッジと、
    をさらに備え、
    前記駆動源は、前記遊星歯車機構と前記カートリッジを駆動するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記装置本体に対する前記カートリッジの着脱により、前記入力部が回転されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 被係止部を有し、
    前記入力部が前記第1方向に回転した状態で、前記停止部材が前記被係止部に当接する
    ことで前記被停止部が停止されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記被係止部は前記被停止部に備えられ、かつ前記停止部材と係合する係止面を有し、
    前記被停止部は、前記被停止部の回転時に前記停止部材と当接し摺擦する保持面と、傾斜部と、を有し、
    前記傾斜部は、前記保持面と滑らかに接続して前記保持面から傾斜する部分と、前記係止面を介して前記保持面と接続する部分を含む
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記傾斜部が前記係止面を介して前記保持面と接続する部分においては、前記保持面と前記傾斜部の面とが不連続となる
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記被規制部が前記規制部材に当接し、かつ前記入力部が前記第2方向に回転した場合
    に、前記停止部材は、前記被係止部の前記保持面と当接する状態から、前記傾斜部と当接する状態へと移った後、前記被係止部を乗り越えて、前記保持面に再び当接する状態となる
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記停止部材は、付勢手段により前記被停止部と当接するように付勢されている
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部のラジアル方向の外側に突出する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部のラジアル方向の内側に凹んでいる
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記保持面は、前記被停止部の回転軸方向に交差する方向に広がる面であり、
    前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部の回転軸方向において前記停止部材の側に突出する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記保持面は、前記被停止部の回転軸方向に交差する方向に広がる面であり、
    前記被係止部は、前記保持面から前記被停止部の回転軸方向において前記停止部材と反対の側に凹んでいる
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記被停止部は、前記被停止部が前記第2回転方向に移動した際に前記停止部材を移動する傾斜部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  17. 画像情報に応じた静電潜像が形成される感光ドラムと、
    前記感光ドラムに現像剤を供給して現像剤像を形成する現像ローラと、
    前記現像剤像を記録材に転写する転写ローラと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  18. 前記被駆動ギアは、前記転写ローラと前記感光ドラムの間の当接または離間の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記被駆動ギアは、前記現像ローラと前記感光ドラムの間の当接または離間の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
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