JP2023113353A - 接合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造 - Google Patents

接合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】低廉な整合用の複層ガラスを使用しつつ、外観性と視認性を改善して複層ガラスを接合できる、整合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造を提供すること。【解決手段】矩形を呈する内ガラス板11および矩形の外ガラス板12と、両ガラス板11,12の周縁部の内側に挟み込んだ方形のスペーサ20とを具備した接合用の複層ガラス10であって、内ガラス板11および外ガラス板12の接合部の端面に同一方向に傾斜する傾斜面11e,12eを形成し、両ガラス板11,12の接合部に形成された開放空間に装填した二次シール材32が傾斜面32aを有し、両ガラス板11,12の傾斜面11e,12eと、二次シール材の傾斜面32aとにより連続した接合傾斜面15を形成した。【選択図】図4

Description

本発明は隣り合う複層ガラスを交差させて接合する接合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造に関し、特に方立等を使用せずに接合する接合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造に関するものである。
単板ガラスと比べて断熱性と結露防止性に優れた複層ガラスが知られていて、窓材や外壁材等として使用されている。
複層ガラスは、相対向して配置して配置した二枚の同一寸法のガラス板と、二枚のガラス板の周縁部の内側に挟み込んだスペーサとからなり、スペーサの両側面とガラス板の間をポリイソブチレン系の黒色の一次シール材を介して接着しつつ、二枚のガラス板とスペーサの周縁部を黒色の二次シール材で被覆して密閉した中空構造になっている(特許文献1)。
各複層ガラスの左右の側端面は直角に形成されている。
例えば、隣り合う2つの複層ガラスを突き合せて直角に接合する場合、複層ガラスの厚さより大きい幅寸法を有する柱状の方立を予め接合位置に設置し、各複層ガラスの突合せ部の端面を方立の側面に接合する接合構造が広く知られている(特許文献2)。
さらに複層ガラスの突合せ部に跨って配置したホルダ材を介して接合することも知られている(特許文献3)。
実開昭57-162330号公報 実開平7-14080号公報(図9,10) 実開平2-121580号公報
従来の複層ガラスの接合技術はつぎのような問題点を内包している。
<1>方立やホルダ材を使用した接合技術にあっては、複層ガラスの突合せ部の内外面に方立やホルダ材が露出するため、視界(眺望)を阻害するだけでなく、外観的にも見栄えが悪い。
<2>従来は複層ガラスの接合角度に対応した専用の方立を使用していた。
そのため、複層ガラスを直角以外の角度で接合する場合は、直角用の方立を適用できず、複層ガラスの接合角度の自由度が低い、といった問題を有しているだけでなく、接合角度に応じた方立の特注品を製作しなければならず、方立の製作コストが嵩むといった問題も有している。
<3>方立は複層ガラスと比べて線膨張係数が異なるため、方立を使用した場合は、突合せ部のシール箇所に亀裂が発生し易い。
<4>複層ガラスを接合するにあたり、方立やホルダ材を使用しないで接合できる接合技術が提案されておらず、その改良した接合技術の提案が望まれている。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、少なくともつぎのひとつの接合用の複層ガラスおよび複層ガラスの接合構造を提供することにある。
<1> 接合用の複層ガラスを低廉に製作できること。
<2> 方立やホルダ材を使用せずに複層ガラスを接合できること。
<3> 隣り合う複層ガラスの突合せ部の外観性がよくなること。
<4> 室内外からの視認性がよくなること。
<5> 積層ガラスの接合角度の自由度が高くなること。
本発明は、一定の間隔を隔てて相対向して配置した矩形を呈する内ガラス板および矩形の外ガラス板と、前記内ガラス板および外ガラス板の周縁部の内側に挟み込んだ方形のスペーサとを具備し、前記スペーサの外周全面を二次シール材で覆って前記両ガラス板の間に中空室を画成し、一部の辺に接合部を形成した接合用の複層ガラスであって、前記内ガラス板および外ガラス板の接合部の端面に同一方向に傾斜する傾斜面を有し、間隔隔てて位置する前記内ガラス板および外ガラス板の接合部に形成された開放空間に装填した二次シール材が前記ガラス板の傾斜面と同一方向に傾斜する傾斜面を有し、前記内ガラス板および外ガラス板の接合部の端面に間隔を隔てて形成した一対の傾斜面と、前記二次シール材の傾斜面とにより連続した接合傾斜面を形成した。
本発明の他の形態において、前記内ガラス板の横幅寸法が外ガラス板より短い寸法関係にある。
本発明の他の形態において、前記スペーサの両側面と内ガラス板および外ガラス板の側面との間に一次シール材を介装してシールしてある。
本発明の他の形態において、前記接合傾斜面の傾斜角度が複層ガラスを隣り合わせて突き合せた接合部の内角のほぼ1/2の角度である。
本発明は、隣り合う二枚の複層ガラスを交差させて位置させ、前記二枚の複層ガラスの接合部を突き合せて接合する複層ガラスの接合構造であって、前記した何れかひとつの接合用の複層ガラスを使用し、隣り合う前記複層ガラスの接合傾斜面が細幅の間隙を隔てて相対向して位置し、前記間隙内に中間仕切材を介装して隣り合う前記複層ガラスの接合傾斜面の間を分離不能に接合した。
本発明の他の形態において、前記中間仕切材の両側面の全面が隣り合う二枚の複層ガラスの接合傾斜面に圧接して接面する。
本発明の他の形態において、中間仕切材が現場充填式のシーリング材である。
本発明は少なくとも次のひとつの効果を得ることができる。
<1>接合用の複層ガラスは内ガラス板と外ガラス板の接合部の端面に傾斜面を形成すると共に、両ガラス板の接合部に形成された開放空間に装填する二次シール材の端面をガラス板の傾斜面と同一方向に傾斜する傾斜面として形成するだけでよく、接合用の複層ガラスを低廉に製作できる。
<2>二枚の複層ガラスの接合部に方立やホルダ材が存在せず、細幅の中間仕切材が位置するだけである。
しかも、複層ガラスの接合部の内外には、中間仕切材の内外に細幅の端面が露出するだけであり、中間仕切材の側面は外部に露出しない。
そのため、複層ガラスを設置した室内外からの視認性(眺望)がよくなり、外観的にもスッキリ感を醸し出して見栄えが非常によくなる。
<3>複層ガラスを接合するにあたり、相対向する接合傾斜面同士を直接接面する構造ではなく、間に中間仕切材を介装して接合する構造である。
そのため、複層ガラスの接合角度に応じた専用の方立やホルダ材の使用が不要となって、複層ガラスの接合角度の自由度が高くなる。
<4>本発明では、端面を所定の傾斜角度に形成した接合傾斜面を具備した複層ガラスを使用することで、現場では相対向させた接合傾斜面の間の間隙に中間仕切材を設けるだけの簡単な作業を行うことで、高いシール性を保持して複層ガラスを接合することができる。
したがって、複層ガラスを短時間のうちに経済的に接合できる。
<5>シーリング材の充填圧を利用して、中間仕切材の側面を各複層ガラスの接合傾斜面に圧着させることができる。
したがって、中間仕切材の側面と複層ガラスの接合傾斜面との間に高いシール性を確保することができる。
一部を省略した本発明に係る複層ガラスの接合部の斜視図 複層ガラスを構成する内ガラス板と外ガラス板とスペーサの斜視図 内ガラス板と外ガラス板の寸法関係の説明図 一部を破断した複層ガラスの突合せ部の拡大図 複層ガラスを突き合せた接合部のモデル図 複層ガラスの接合を完了した接合部のモデル図
図面を参照しながら本発明について説明する。
<1>複層ガラス
図1~4を参照して複層ガラス10について説明する。
複層ガラス10は、相対向して配置した矩形の内ガラス板11および矩形の外ガラス板12と、両ガラス板11,12の周縁部の内側に挟み込んだ方形のスペーサ20とを具備する。
本例では理解をし易くするために、複層ガラス10の縦横寸法を小さい縮尺で表記しているが、複層ガラス10の実際の縦横寸法は使途に応じて適宜選択が可能である。
<2>ガラス板
本例では間隔を隔てて2枚のガラス板11,12を配置した形態について説明するが、間隔を隔てて3枚以上のガラス板の組合せでもよい。
内ガラス板11および外ガラス板12はそれぞれ上下左右の四辺に端面11a~11d,12a~12dを有するガラス板である。
また内ガラス板11及び外ガラス板12の双方ともに、低放射ガラス(Low‐eガラス)、強化ガラス、合わせガラス、網入ガラス等の様々な機能を具備したガラス板を使用してもよい。
<2.1>内外ガラス板の寸法関係
図3を参照して内外ガラス板11,12の寸法関係について説明する。
内ガラス板11の高さをH、内ガラス板11の横幅をLとし、外ガラス板12の高さをH、外ガラス板12の横幅をLとした場合、内ガラス板11および外ガラス板12の高さH1,H2は同一であるが、内ガラス板11の横幅Lは外ガラス板12の横幅Lと比べて僅かに短い寸法になっている。
内ガラス板11と外ガラス板12の横幅を異なる寸法関係にしたのは、複層ガラス10の突合部である傾斜面11e,12eを同一の延長面上に位置させるためである。
内ガラス板11の板厚tと外ガラス板12の板厚tは、それぞれ同一厚(例えば3~5mm)または異なる厚さの組み合わせとしてもよい。
<2.2>内外ガラス板の端面
内ガラス板11および外ガラス板12は突合せ面となる一方の側端面11a,12aを除いた3つの端面11b~11d,12b~12dは従来と同様に直角または台形に形成する。
<2.3>内外ガラス板の傾斜面
本発明では、図4に拡大して示すように、複層ガラス10を構成する内ガラス板11および外ガラス板12の突合せ部に位置する側端面11a,12aを、その全高に亘って切断または研磨等により傾斜面11e,12eとして形成する。
ガラス板の端面を斜めに形成するには、高価な研磨加工装置を必要とすることから、ガラス板の端面を斜めに形成して使用することが一般化されなかった。
本発明では、研磨加工装置を使用することで、複層ガラス10を構成する内ガラス板11および外ガラス板12の側端面11a,12aに高精度の傾斜面11e,12eを形成することが可能である。
各傾斜面11e,12eの各傾斜角θ,θは、共に等しい角度であり、複層ガラス10,10の内角θに応じて設定する。
各傾斜角θ,θの具体的な角度は、複層ガラス10,10の内角θのほぼ1/2の角度に設定する。
「ほぼ1/2の角度」とは、厳密な意味での1/2の角度でなく、多少の許容範囲を含むものである。
<3>スペーサ
図2,4を参照して説明すると、スペーサ20は相対向して配置した内ガラス板11および外ガラス板12の相対向する周縁部の間に設置可能な方形を呈する枠体であり、両ガラス板11,12の相対向間隔を一定に保つスペーサ機能を有する。
内ガラス板11と外ガラス板12は全長が異なるため、スペーサ20は内ガラス板11の周縁部の側面に内接可能な寸法に製作する。
スペーサ20は金属また樹脂からなる中空構造体であり、その内部に乾燥剤22を収容し、スペーサ20の内周面に開設した複数の微孔23を通じて中空室13内の湿気を吸着可能になっている。
スペーサ20の角部は図2に示すような別部材のコーナーキー24を用いてスペーサ本体の間を連結してもよいし、スペーサ本体を屈曲して形成してもよい。
<4>シール材
一次シール材30および二次シール材である周面シール材31,32を使用して中空室13の気密性を保持する。
<4.1>一次シール材
図4を参照して説明すると、スペーサ20の側面21と両ガラス板11,12の当接部は、間に一次シール材30を介在して接面し、一次シール材30によりスペーサ20と両ガラス板11,12との接面部をシールしている。
一次シール材30の実際の厚さは極めて薄く、例えば0.1~0.8mm程度の範囲内の厚さに設定する。
一次シール材30は接着性を有するシール材でもよいし、非接着性のシール材でもよい。
<4.2>周面シール材(二次シール材)
図1に示すように、スペーサ20及び両ガラス板11,12の外周面を覆うように、その全周縁部に亘って二次シール材である周面シール材31,32を設ける。
周面シール材31,32には異なるの素材を組み合わせて使用してもよいが、同一の素材を使用することが望ましい。
図1に示した周面シール材31と図4に示した周面シール材32は連続性を有していて、一方の周面シール材31は両ガラス板11,12の傾斜面11e,12eを除いた辺に設けて封鎖し、他方の周面シール材32は両ガラス板11,12の傾斜面11e,12eの間に形成した窪んだ開放空間を封鎖する。
両ガラス板11,12の突合せ部に設ける周面シール材32は、両傾斜面11e,12eと同一面上に連続して形成する。
複層ガラス10の周縁部に設ける周面シール材31,32の素材としては粘着性と非透湿性を有する軟質樹脂(例えばブチル系またはシリコーン系シーリング材を主体としたゴム素材等)を使用できる。
<5>接合傾斜面
図4を参照して説明すると、内ガラス板11と外ガラス板12に形成した傾斜面11e,12と、これら二つの傾斜面11e,12の間に形成した周面シール材32の傾斜面32aとにより、連続した接合傾斜面15を形成する。
接合傾斜面15の角度は、両ガラス板11,12の側端面11a,12aの傾斜角θ,θと等しい。
<6>中空室
図4を参照して説明すると、スペーサ20の一対の側面21は一次シール材30を介して内ガラス板11および外ガラス板12の相対向面と接着していて、両ガラス板11,12の間に中空室13を画成している。
中空室13の形成幅は適宜選択が可能であるが、通常は5~18mmの範囲が好適である。
中空室13内には空気を収容するだけでなく、必要に応じて中空室13内にアルゴンガス等の希ガスを封入してしてもよいし、真空構造としてもよい。
<7>中間仕切材
中間仕切材40は、隣り合う二枚の複層ガラス10,10の突合せ部に設ける現場充填式のシーリング材である。
中間仕切材40は、粘着性と非透湿性を有する軟質樹脂(例えば、シリコーン系シーリング材、エマルジョン系シーリング材、ブチル系ゴムを主体としたシーリング材、2成分系ポリサルフアイド系シーリング材等)や硬化性樹脂を使用でき、現場で複層ガラス10,10の突合せ部に注入して形成する。
[複層ガラスの接合方法]
つぎに隣り合う二枚の複層ガラス10,10の端部の接合部を突き合せて直角に接合する接合方法について説明する。
なお、複層ガラス10の接合部以外の他の周端面の固定方法は、例えば複層ガラス10の接合部を除いた4辺を枠体に直接固定するか、硬質スチレンフォーム製の枠材に複層ガラス10の接合部を除いた4辺を固定する。
<1>複層ガラスの突合せ(図5)
二枚の複層ガラス10,10の接合傾斜面15,15を相対向させて、二枚の複層ガラス10,10を所定の内角θに配置する。
この際、相対向する接合傾斜面15,15の間に間隔を設けて、相対向する接合傾斜面15,15の間に一定幅の間隙16を形成する。
なお、本例では隣り合う複層ガラス10,10の内角θを90°にする形態について説明するが、複層ガラス10,10の内角は90°に限定されず、鋭角または鈍角でもよい。
<2>中間仕切材の形成(図6)
相対向する接合傾斜面15,15の間に形成された間隙16内に、シーリング材を充填して中間仕切材40を形成する。
中間仕切材40の左右の側面41,41は、各複層ガラス10の接合傾斜面15の全長に亘って連続して接面して、突き合せた二枚の複層ガラス10,10の接合傾斜面15,15の間隙を封止する。
接合傾斜面15,15の間に形成する間隙16を、例えば5~10mmに設定しておくと、中間仕切材40を細幅に形成することができる。
このように本発明では、複層ガラス10,10の組付け作業の後に、接合部に形成した間隙16内にシーリング材を充填して中間仕切材40を設けるだけの簡単な作業で以て、所定の角度を介して突き合せた二枚の複層ガラス10,10の接合部を接合することができる。
<3>複層ガラスの接合傾斜面の角度について
本発明では相対向する接合傾斜面15,15同士を直接接面する構造ではなく、間に中間仕切材40を介装して接合する構造である。
そのため、複層ガラス10の接合傾斜面15の傾斜角を、複層ガラス10,10の接合角度の1/2の角度に厳密に合わせる必要がなく、複層ガラス10の接合傾斜面15をラフに設定することができる。
換言すると、中間仕切材40が複層ガラス10の接合傾斜面15の傾斜角の成形誤差を吸収するので、接合傾斜面15の傾斜角の成形誤差の影響を受けずに隣り合う複層ガラス10,10の内角θを設計通り接合することができる。
<4>中間仕切材と複層ガラスのシール性
相対向する接合傾斜面15,15の内外に別途の硬質封止材を設けて間隙16を封鎖した場合は、シーリング材の充填圧を利用して、中間仕切材40の側面41を各複層ガラス10の接合傾斜面15に圧着させることができるので、中間仕切材40の側面41と複層ガラス10の接合傾斜面15との間に高いシール性を確保できる。
なお、硬質封止材は必須ではなく、硬質封止材を使用せずに中間仕切材40を形成することも可能である。
中間仕切材40を構成するシーリング材が粘着性を有する場合は、中間仕切材40の側面41と複層ガラス10の接合傾斜面15との接面部のシール性がより高くなる。
さらに方立を使用しないので、複層ガラス10と方立との線膨張係数が相違する課題がなくなり、複層ガラス10の接合部に設けた接合傾斜面15に亀裂が発生し難い。
<5>接合部の強度について
複層ガラス10の接合傾斜面15が、内ガラス板11と外ガラス板12に形成した傾斜面11e,12と、二つの傾斜面11e,12の間に形成した周面シール材32の傾斜面32aとにより連続した傾斜面として形成してある。
そのため、中間仕切材40の側面41の全面に対して、複層ガラス10の接合傾斜面15の全面が接面するので、接着面積が増えて強度が増すので、複層ガラス10の接合部の強度が高くなる。
<6>複層ガラスの接合角度の自由度について
中間仕切材40は、複層ガラス10,10の組付け後に設けるので、複層ガラス10,10の突合せ角度である内角θの影響を受けず接合することができる。
したがって、複層ガラスの接合角度に応じた専用の方立やホルダ材の使用が不要となって、複層ガラスの接合角度の自由度が高くなる。
<7>施工性と施工コストについて
前記したように本発明では、端面を所定の角度にカットして接合傾斜面15を形成した複層ガラス10を使用することで、現場では相対向する接合傾斜面15,15の間の間隙16に中間仕切材40を設けるだけの簡単な作業を行うことで、高いシール性を保持して複層ガラス10を接合することができる。
したがって、隣り合う複層ガラス10を短時間のうちに経済的に接合することができる。
<8>複層ガラスの外観性について
前記したように本発明では、突き合せた二枚の複層ガラス10,10の接合部に方立やホルダ材が存在せず、細幅の中間仕切材40が位置するだけである。
しかも、複層ガラス10,10の接合部の内外には、中間仕切材40の内外に細幅の端面42が露出するだけであり、中間仕切材40の側面41は外部に露出しない。
そのため、複層ガラス10,10の接合部の視界(眺望)が阻害されず、外観的にも見栄えがよい。
図6において、中間仕切材40が遮蔽部材となって透視が制限されるが、中間仕切材40が複層ガラス10のほぼ板厚範囲に収まるので、複層ガラス10,10の接合部をX方向またはY方向から視認した場合でも、複層ガラス10の遮蔽範囲が複層ガラス10のほぼ板厚範囲の狭い範囲で済む。
そのため、複層ガラス10,10の接合部を外部から見たときの違和感を抑制できる。
<9>中間仕切材の交換性について
中間仕切材40が劣化や棄損した場合には、中間仕切材40のみを撤去して新たな中間仕切材40と交換することができる。
中間仕切材40の交換作業は、複層ガラス10,10を取り外さずに組み付けたまま行えるので、中間仕切材40の交換を簡単に行うことができる。
10・・・・・複層ガラス
11・・・・・内ガラス板
11e・・・・内ガラス板の傾斜面
12・・・・・外ガラス板
12e・・・・外ガラス板の傾斜面
13・・・・・中空室
15・・・・・複層ガラスの接合傾斜面
16・・・・・間隙
20・・・・・スペーサ
21・・・・・スペーサの側面
22・・・・・スペーサの乾燥剤
23・・・・・スペーサの微孔
24・・・・・コーナーキー
30・・・・・一次シール材
31・・・・・周面シール材(二次シール材)
32・・・・・周面シール材(二次シール材)
40・・・・・中間仕切材
41・・・・・中間仕切材の側面
42・・・・・中間仕切材の端面
θ・・・・・・複層ガラスの内角
θ・・・・・内ガラス板の傾斜面の傾斜角
θ・・・・・外ガラス板の傾斜面の傾斜角

Claims (7)

  1. 一定の間隔を隔てて相対向して配置した矩形を呈する内ガラス板および矩形の外ガラス板と、前記内ガラス板および外ガラス板の周縁部の内側に挟み込んだ方形のスペーサとを具備し、前記スペーサの外周全面を二次シール材で覆って前記両ガラス板の間に中空室を画成し、一部の辺に接合部を形成した接合用の複層ガラスであって、
    前記内ガラス板および外ガラス板の接合部の端面に同一方向に傾斜する傾斜面を有し、
    間隔隔てて位置する前記内ガラス板および外ガラス板の接合部に形成された開放空間に装填した二次シール材が前記ガラス板の傾斜面と同一方向に傾斜する傾斜面を有し、
    前記内ガラス板および外ガラス板の接合部の端面に間隔を隔てて形成した一対の傾斜面と、前記二次シール材の傾斜面とにより連続した接合傾斜面を形成したことを特徴とする、
    接合用の複層ガラス。
  2. 前記内ガラス板の横幅寸法が外ガラス板より短い寸法関係にあることを特徴とする、請求項1に記載の接合用の複層ガラス。
  3. 前記スペーサの両側面と内ガラス板および外ガラス板の側面との間に一次シール材を介装してシールしたことを特徴とする、請求項1に記載の接合用の複層ガラス。
  4. 前記接合傾斜面の傾斜角度が複層ガラスを隣り合わせて突き合せた接合部の内角のほぼ1/2の角度であることを特徴とする、請求項1に記載の接合用の複層ガラス。
  5. 隣り合う二枚の複層ガラスを交差させて位置させ、前記二枚の複層ガラスの接合部を突き合せて接合する複層ガラスの接合構造であって、
    前記請求項1乃至4の何れか一項に記載の接合用の複層ガラスを使用し、
    隣り合う前記複層ガラスの接合傾斜面が細幅の間隙を隔てて相対向して位置し、
    前記間隙内に中間仕切材を介装して隣り合う前記複層ガラスの接合傾斜面の間を分離不能に接合したことを特徴とする、
    複層ガラスの接合構造。
  6. 前記中間仕切材の両側面の全面が隣り合う二枚の複層ガラスの接合傾斜面に圧接して接面していることを特徴とする、請求項4に記載の複層ガラスの接合構造。
  7. 中間仕切材が現場充填式のシーリング材であることを特徴とする、請求項5または6に記載の複層ガラスの接合構造。
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