JP2023111175A - 部品実装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】実装可能ではないと判定された電子部品を、その種類毎に適切に回収する技術を提供する。【解決手段】部品実装機は、複数種類の電子部品を基板に実装する。部品実装機は、電子部品を吸着するノズルと、ノズルに吸着された電子部品が実装可能か否かを判定する判定部と、判定部で実装可能でないと判定された電子部品を回収する部品回収部であって、第1の種類の電子部品を回収する第1回収部分と、第1の種類の電子部品とは異なる第2の種類の電子部品を回収する第2回収部分と、を備え、第1回収部分の底面の高さ及び第2回収部分の底面の高さは、それぞれ変更可能に構成されている、部品回収部と、を備える。【選択図】図4
Description
本明細書に開示する技術は、電子部品を基板に実装する部品実装機に関する。
電子部品を基板に実装する部品実装機には、電子部品をノズルに吸着させて基板まで移動させるものがある。この種の部品実装機では、ノズルに吸着された電子部品が実装可能であるか否かを判定する判定部が設けられている。電子部品がノズルに適切に吸着されていない等の理由によって判定部で実装可能ではないと判定された電子部品は、基板に実装されず、部品回収部に回収される。部品回収部には、複数種類の電子部品が回収されることがある。部品回収部に回収された電子部品は、その種類に応じて、廃棄されるものもあれば、再利用されるものもある。例えば、特許文献1には、部品回収部を備える部品実装機が開示されている。特許文献1の部品回収部は、予め設定された特定種類の電子部品を収容する第1の回収室と、その他の種類の電子部品を回収する第2の回収室を備えている。第1の回収室は、複数の指定収容位置を備えており、特定種類の電子部品は、部品種毎に異なる指定収容位置に収容される。
特許文献1の部品実装機では、再利用する電子部品は、電子部品の種類毎に分類して回収される。しかしながら、特許文献1では、第1の回収室に設けられる複数の指定収容位置は、同様の構成を有しているため、電子部品の種類によっては、適切に回収できないことがある。例えば、各指定収容位置の深さが深いと、回収数が少ない電子部品は取り出し難くなる。また、各指定収容位置の深さが深いと、電子部品を指定収容位置に収容する際に、電子部品に衝撃が加わり、電子部品が破損することがある。一方で、各指定収容位置の深さが浅いと、回収数が多い電子部品を十分に回収できない虞がある。
本明細書は、実装可能ではないと判定された電子部品を、その種類毎に適切に回収するための技術を開示する。
本明細書に開示する部品実装機は、複数種類の電子部品を基板に実装する。部品実装機は、電子部品を吸着するノズルと、ノズルに吸着された電子部品が実装可能か否かを判定する判定部と、判定部で実装可能でないと判定された電子部品を回収する部品回収部であって、第1の種類の電子部品を回収する第1回収部分と、第1の種類の電子部品とは異なる第2の種類の電子部品を回収する第2回収部分と、を備え、第1回収部分の底面の高さ及び第2回収部分の底面の高さは、それぞれ変更可能に構成されている、部品回収部と、を備える。
上記の部品実装機では、第1の種類の電子部品を回収する第1回収部分の高さを変更できると共に、第2の種類の電子部品を回収する第2回収部分の高さを変更できる。これにより、回収する電子部品の種類に応じて部品回収部(具体的には、第1回収部分と第2回収部分)の高さを変更できる。このため、実装可能でないと判定された電子部品をその種類に合わせて適切に回収できる。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。
本明細書に開示する部品実装機では、第1回収部分の底面の材質及び第2回収部分の底面の材質は、それぞれ変更可能であってもよい。このような構成によると、回収される電子部品の種類に応じて、第1回収部分の底面及び前記第2回収部分の底面をそれぞれ適切な材質に変更できる。
本明細書に開示する部品実装機では、第1の種類の電子部品は、第1回収部分に回収された後に再利用される電子部品であってもよい。第2の種類の電子部品は、第2回収部分に回収された後に廃棄される電子部品であってもよい。第1回収部分の底面の高さは、第2回収部分の底面の高さより高くされていてもよい。このような構成によると、再利用される電子部品を回収する第1回収部分の底面の高さを高くすることにより、再利用される電子部品が第1回収部分に回収されるときに破損することを抑制することができる。
図面を参照して、実施例に係る部品実装機10について説明する。部品実装機10は、回路基板2に電子部品4を実装する装置である。部品実装機10は、電子部品装着装置やチップマウンタとも称される。通常、部品実装機10は、はんだ印刷機及び基板検査機といった他の基板作業機と共に併設され、一連の実装ラインを構成する。
図1及び図2に示すように、部品実装機10は、複数の部品フィーダ12と、フィーダ保持部14と、装着ヘッド16と、ヘッド移動装置18と、基板コンベア20と、撮像装置30と、部品回収部40と、制御装置26と、タッチパネル24を備える。部品実装機10の外部には、部品実装機10と通信可能に構成された管理装置8が配置されている。
各々の部品フィーダ12は、複数の電子部品4を収容している。部品フィーダ12は、フィーダ保持部14に着脱可能に取り付けられ、装着ヘッド16へ電子部品4を供給する。部品フィーダ12の具体的な構成は特に限定されない。各々の部品フィーダ12は、例えば、テープ上に収容された複数の電子部品4を供給するテープ式フィーダ、トレイ上に収容された複数の電子部品4を供給するトレイ式フィーダ、又は、容器内にランダムに収容された複数の電子部品4を供給するバルク式フィーダのいずれであってもよい。
フィーダ保持部14は、複数のスロットを備えており、複数のスロットのそれぞれには部品フィーダ12を着脱可能に設置することができる。フィーダ保持部14は、部品実装機10に固定されたものであってもよいし、部品実装機10に対して着脱可能なものであってもよい。
装着ヘッド16は、電子部品4を吸着するノズル6を有する。ノズル6は、装着ヘッド16に着脱可能に取り付けられている。装着ヘッド16は、ノズル6をZ方向(ここでは鉛直方向)に移動可能であり、部品フィーダ12や回路基板2に対して、ノズル6を接近及び離間させる。装着ヘッド16は、部品フィーダ12から電子部品4をノズル6によって吸着すると共に、ノズル6に吸着された電子部品4を回路基板2上に装着することができる。なお、装着ヘッド16は、単一のノズル6を有するものに限られず、複数のノズル6を有するものであってもよい。
ヘッド移動装置18は、部品フィーダ12と回路基板2との間で装着ヘッド16を移動させる。一例ではあるが、本実施例のヘッド移動装置18は、移動ベース18aをX方向及びY方向に移動させるXYロボットであり、移動ベース18aに対して装着ヘッド16が固定されている。ヘッド移動装置18は、ノズル6を回路基板2の表面と平行な平面(XY平面)で平行移動可能である。なお、装着ヘッド16は、移動ベース18aに固定されるものに限られず、移動ベース18aに着脱可能に取り付けられるものであってもよい。
基板コンベア20は、回路基板2の搬入、位置決め及び搬出を行う装置である。一例ではあるが、本実施例の基板コンベア20は、一対のベルトコンベアと、回路基板2を下方から支持する支持装置(図示省略)とを有する。
撮像装置30は、部品フィーダ12と基板コンベア20(詳細には、一対の基板コンベア20のうち部品フィーダ12側に設置される基板コンベア20)との間に配置されている。撮像装置30は、カメラと光源を備えている。カメラは、その撮像方向が上方に向かうように配置されており、電子部品4を吸着した状態のノズル6を下方から撮像する。すなわち、カメラは、ノズル6が電子部品4を吸着したとき、ノズル6に吸着された電子部品4の下面を撮影する。カメラには、例えばCCDカメラが用いられる。光源は、LEDにより構成されており、ノズル6に吸着された電子部品4の下面(撮像面)を照明する。撮像装置30によって撮像された画像の画像データは、制御装置26のメモリ(図示省略)に記憶される。
部品回収部40は、部品フィーダ12から供給された電子部品4のうち、回路基板2上に実装できないと判定された電子部品4を回収する。回路基板2上に実装できるか否かの判定は、制御装置26で実行される。回路基板2上に実装できないと判定される電子部品4は、例えば、欠陥や欠損等がある電子部品4(以下、不良な電子部品4ともいう)や、ノズル6に適切に吸着されなかった電子部品4(以下、吸着ミスした電子部品4ともいう)等である。不良な電子部品4を回路基板2に実装すると、不良な電子部品4を含む回路基板2が生産されてしまう可能性がある。また、部品フィーダ12から供給されたときに、電子部品4がノズル6の適切な吸着位置に対してずれて吸着されることがある。電子部品4がノズル6に適切に吸着されないと、回路基板2上の適切な位置に実装できない。回路基板2上に実装できないと判定された電子部品4は、回路基板2上に実装されずに、部品回収部40に収容される。
図2~図4に示すように、部品回収部40は、再利用部品収容部42と、廃棄部品収容部48を備えている。再利用部品収容部42及び廃棄部品収容部48は、導電性部材で形成される支持台50上に載置されている。
再利用部品収容部42と廃棄部品収容部48は、いずれも上面視したときに矩形の箱状である。再利用部品収容部42と廃棄部品収容部48は、その内部に、部品フィーダ12から供給された電子部品4のうち、回路基板2上に実装できないと判定された電子部品4が収容される。
回路基板2上に実装できないと判定された電子部品4が、再利用部品収容部42と廃棄部品収容部48のどちらに収容されるのかは、電子部品4の種類によって分類される。詳細には、再利用部品収容部42には、回収後に再利用するか否かを検討される電子部品4が収容され、廃棄部品収容部48には、回収後に廃棄される電子部品4が収容される。上述したように、回路基板2上に実装できないと判定された電子部品4には、不良の電子部品4の他に、吸着ミスした電子部品4も含まれる。吸着ミスした電子部品4には、再利用可能なものもある。しかしながら、例えば、安価な電子部品4やサイズが小さい電子部品4については、回収後に再利用可能か否かを検討するより、新たな電子部品4を用いたほうがコストを低減できる。一方で、高価な電子部品4については、回収後に再利用可能か否かを検討しても、それにより再利用可能な電子部品4を発見して再利用したほうがコストを低減できる場合がある。複数種類の電子部品4のそれぞれについて、再利用部品収容部42に収容するのか(すなわち、回収後に再利用するか否かを検討するのか)、廃棄部品収容部48に収容するのか(すなわち、回収後に廃棄するのか)は、作業者又は管理者によって決定される。なお、回収後に再利用するか否かを検討する電子部品4には、再利用できないものも含まれるが、以下では、回収後に再利用するか否かを検討する種類の電子部品4を「再利用する電子部品4」と称する。また、回収後に、再利用するか否かを検討せずに廃棄する種類の電子部品4を単に「廃棄する電子部品4」と称する。
再利用部品収容部42は、廃棄部品収容部48よりも部品フィーダ12側に配置されている。再利用部品収容部42には、再利用する電子部品4が収容されるため、回収後に部品実装機10から取り出す際に欠陥や欠損等が生じないように取り扱う必要がある。再利用部品収容部42を部品フィーダ12側に配置することにより、作業者が再利用部品収容部42に収容された電子部品4を取り出し易くなる。
図4に示すように、再利用部品収容部42は、回収部44と、支持部46を備えている。回収部44は、再利用部品収容部42の上部側に配置されている。回収部44は、上面視すると矩形の筒状であり、再利用する電子部品4を収容する空間が設けられている。支持部46は、回収部44の下方に配置されている。支持部46は、立方体形状を有しており、上面視すると、その外周が回収部44の外周と一致している。支持部46の上面は、その外周が回収部44の下端に接続しており、その他の部分は露出している。支持部46は、導電性部材で形成されている。再利用部品収容部42に電子部品4を収容する際には、電子部品4は、支持部46の露出する上面に載置される。
再利用部品収容部42が支持部46を備えることにより、電子部品4が載置される面は、高い位置に配置される。すなわち、支持部46により、再利用部品収容部42は上げ底になる。これにより、再利用部品収容部42に電子部品4を収容する際に、電子部品4の落下距離が短くなり、電子部品4に衝撃が加わることを抑制できる。再利用部品収容部42には、再利用する電子部品4が収容される。再利用部品収容部42の電子部品4が載置される面の位置を高くすることにより、再利用される電子部品4が回収の際に不良となることを抑制できる。また、再利用部品収容部42の支持部46は導電性部材で形成されているため、電子部品4が載置される面も導電性部材で形成されている。また、支持台50も導電性部材で形成されている。このため、再利用部品収容部42に電子部品4を収容したときに発生した静電気を支持部46及び支持台50を介して外部に逃がすことができ、再利用される電子部品4が回収の際に不良となることを抑制できる。なお、再利用部品収容部42は、上記の構成に限られず、種々の形態で実施することができる。例えば、再利用部品収容部は、下端及び上端を開放した筒状部材と、該筒状部材の内部に着脱可能に配置される底部材とで構成することができる。底部材を筒状部材の内部に配置したときに、底部材の下面が支持台50に接触するようにする。かかる構成においては、高さが異なる複数の底部材を用意することで、再利用部品収容部42の底面の高さを容易に変更することができる。
廃棄部品収容部48は、再利用部品収容部42より基板コンベア20側に配置されている(図2参照)。本実施例では、廃棄部品収容部48の材質は、特に限定されない。図4に示すように、廃棄部品収容部48の電子部品4が載置される面は、再利用部品収容部42の電子部品4が載置される面より低くされている。別言すると、廃棄部品収容部48は、再利用部品収容部42の支持部46に相当する部位を備えておらず、上げ底になっていない。これにより、廃棄部品収容部48内に設けられる電子部品4を収容する空間が大きくなり、多くの電子部品4を収容することができる。一方で、廃棄部品収容部48は上げ底になっていないので、電子部品4が廃棄部品収容部48に収容される際の落下距離が長くなる。しかしながら、廃棄部品収容部48には、廃棄する電子部品4が収容されるため、廃棄部品収容部48に収容される際に衝撃等によりその電子部品4が破損しても問題は生じない。
制御装置26は、CPU及び記憶装置を備えるコンピュータを用いて構成されている。制御装置26は、管理装置8から送信される生産プログラムに基づいて、部品実装機10の各部の動作を制御する。図5に示すように、制御装置26は、ヘッド移動装置18、基板コンベア20、タッチパネル24及び撮像装置30と接続しており、ヘッド移動装置18、基板コンベア20、タッチパネル24及び撮像装置30の各部を制御している。また、制御装置26のメモリ(図示省略)には、再利用する電子部品4の種類が予め記憶されている。再利用する電子部品4の種類は、作業者によって管理装置8に入力されており、管理装置8から制御装置26に送信される。タッチパネル24は、作業者に部品実装機10の各種の情報を提供する表示装置であると共に、作業者からの指示や情報を受け付ける入力装置である。
次に、ノズル6に吸着した電子部品4が実装可能でない場合に、その電子部品4を部品回収部40に収容する処理について説明する。図6に示すように、まず、制御装置26は、部品フィーダ12から供給される電子部品4をノズル6に吸着させる(S12)。具体的には、制御装置26は、部品フィーダ12の供給位置の上方にノズル6を移動させる。次いで、制御装置26は、ノズル6を下降させる。すると、ノズル6は、電子部品4を吸着する。
次いで、制御装置26は、撮像装置30を用いて、ノズル6に吸着された電子部品4を撮像する(S14)。具体的には、制御装置26は、ノズル6に吸着された電子部品4が撮像装置30の上方に位置するように、移動ベース18aを移動させる。そして、制御装置26は、撮像装置30で電子部品4を下方から撮像する。
次いで、制御装置26は、ステップS14で撮像された撮像画像から、ノズル6に吸着された電子部品4が実装可能であるか否かを判定する(S16)。制御装置26のメモリ(図示省略)には、各電子部品4に関する情報が記憶されており、各電子部品4の形状や寸法等が記憶されている。制御装置26は、ステップS14で撮像された撮像画像内の電子部品4の外形が、その電子部品4が適切にノズル6に吸着されたときに撮像装置30で撮像される電子部品4の外形と一致しない場合に、その電子部品4が実装可能ではないと判定する。例えば、電子部品4に欠損等の不良がある場合や、電子部品4がずれた位置でノズル6に吸着されていたり、水平方向に回転した状態でノズル6に吸着されていたりする等のように、電子部品4が適切にノズル6の吸着されていない場合が、これに該当する。ノズル6に吸着された電子部品4が実装可能であると判定された場合(ステップS16でYES)、制御装置26は、ノズル6に吸着された電子部品4を回路基板2に実装する(S18)。
一方、ノズル6に吸着された電子部品4が実装可能でないと判定された場合(ステップS16でNO)、制御装置26は、ノズル6に吸着された電子部品4が再利用する電子部品4であるか否かを判定する(S20)。上述したように、再利用する電子部品4の種類は、作業者又は管理者によって選択され、予め制御装置26のメモリ(図示省略)に記憶されている。
ノズル6に吸着された電子部品4が再利用する電子部品4である場合(ステップS20でYES)、制御装置26は、ノズル6に吸着された電子部品4を再利用部品収容部42に収容する(S22)。具体的には、制御装置26は、再利用部品収容部42の上方にノズル6を移動させ、再利用部品収容部42の上方で電子部品4を落下させる。上述したように、再利用部品収容部42は上げ底になっており、再利用部品収容部42の電子部品4を載置する面の位置は高くなっている。このため、電子部品4の落下距離が短くなり、電子部品4を再利用部品収容部42に収容する際に電子部品4が破損等により不良となることを抑制できる。また、再利用部品収容部42の電子部品4を載置する面は、導電性部材で形成されている。これにより、電子部品4が再利用部品収容部42の電子部品4を載置する面に接触する際に静電気が発生しても、発生した静電気を、再利用部品収容部42(具体的は、支持部46)に逃がすことができる。このため、電子部品4を再利用部品収容部42に収容する際に電子部品4が静電気により不良となることを抑制できる。
なお、電子部品4を再利用部品収容部42に収容する際に、制御装置26は、再利用部品収容部42の上方でノズル6を下降させてもよい。これにより、電子部品4の落下距離がさらに短くなり、電子部品4が再利用部品収容部42の電子部品4を載置する面に接触する際に、電子部品4に加わる衝撃をさらに低減することができる。このため、電子部品4を再利用部品収容部42に収容する際に電子部品4が不良となる可能性をより低減することができる。
一方、ノズル6に吸着された電子部品4が再利用する電子部品4ではない場合(ステップS20でNO)、制御装置26は、ノズル6に吸着された電子部品4を廃棄部品収容部48に収容する(S22)。具体的には、制御装置26は、廃棄部品収容部48の上方にノズル6を移動させ、廃棄部品収容部48の上方で電子部品4を落下させる。
なお、本実施例では、部品回収部40は、再利用部品収容部42と廃棄部品収容部48の2つの部位を備えていたが、このような構成に限定されない。例えば、再利用部品収容部42は、さらに複数の部位に分割可能に構成されていてもよい。
図7及び図8は、再利用部品収容部142が2つの部位に分割されている例を図示している。図7及び図8に示すように、再利用部品収容部142は、第1収容部142aと、第2収容部142bを備えている。図8に示すように、第1収容部142aの電子部品4を載置する面は、第2収容部142bの電子部品4を載置する面より高くされている。再利用部品収容部142には、異なる2種類の電子部品4が収容される。2種類の電子部品4のうち、より高価な電子部品4を第1電子部品4とし、もう一方を第2電子部品4とする。この場合、第1収容部142aには、第1電子部品4が収容され、第2収容部142bには、第2電子部品4が収容される。異なる2種類の電子部品4が異なる収容部142a、142bにそれぞれ収容することにより、再利用される複数の電子部品4が種類毎に異なる部位に収容され、回収後に再利用される複数の電子部品4を種類毎に分ける必要がなくなる。また、2種類の電子部品4のうちのより高価な第1電子部品4が、電子部品4を載置する面が高くされている第1収容部142aに収容されることにより、より高価な第1電子部品4が回収の際に不良となる可能性を低減することができる。なお、上記の例では、再利用部品収容部142が2つの部位に分割されてるが、再利用部品収容部は、3つ以上の部位に分割されていてもよい。また、分割された複数の部位において、電子部品4を載置する面の高さは、異なっていてもよいし、同一であってもよい。
また、本実施例では、ノズル6に吸着された電子部品4を下方から撮像する撮像装置30によって撮像された撮像画像から、ノズル6に吸着された電子部品4が実装可能であるか否かを判定したが、このような構成に限定されない。例えば、ノズル6に吸着された電子部品4を側方から撮像する撮像装置によって撮像された撮像画像から、ノズル6に吸着された電子部品4が実装可能であるか否かを判定してもよい。
実施例で説明した部品実装システム1に関する留意点を述べる。実施例の制御装置26は、「判定部」の一例であり、再利用部品収容部42は、「第1回収部分」の一例であり、廃棄部品収容部48は、「第2回収部分」の一例である。
以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:回路基板
4:電子部品
6:ノズル
10:部品実装機
12:部品フィーダ
14:フィーダ保持部
16:装着ヘッド
18:ヘッド移動装置
20:基板コンベア
24:タッチパネル
26:制御装置
30:撮像装置
40:部品回収部
42:再利用部品収容部
48:廃棄部品収容部
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6:ノズル
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12:部品フィーダ
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48:廃棄部品収容部
Claims (3)
- 複数種類の電子部品を基板に実装する部品実装機であって、
前記電子部品を吸着するノズルと、
前記ノズルに吸着された電子部品が実装可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部で実装可能でないと判定された電子部品を回収する部品回収部であって、
第1の種類の電子部品を回収する第1回収部分と、
前記第1の種類の電子部品とは異なる第2の種類の電子部品を回収する第2回収部分と、を備え、
前記第1回収部分の底面の高さ及び前記第2回収部分の底面の高さは、それぞれ変更可能に構成されている、部品回収部と、
を備える、部品実装機。 - 前記第1回収部分の底面の材質及び前記第2回収部分の底面の材質は、それぞれ変更可能である、請求項1に記載の部品実装機。
- 前記第1の種類の電子部品は、前記第1回収部分に回収された後に再利用される電子部品であり、
前記第2の種類の電子部品は、前記第2回収部分に回収された後に廃棄される電子部品であり、
前記第1回収部分の底面の高さは、前記第2回収部分の底面の高さより高くされている、請求項1又は2に記載の部品実装機。
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2022
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