JP2023110551A - 建設機械のファン制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エアフィルタに堆積した塵埃を適切な時期に除去することで、熱交換器における冷却媒体等の冷却性能を維持可能な建設機械のファン制御システムを提供する。【解決手段】油圧ショベル1のファン制御システム20は、機械室6外部から空気を吸入するとともに、空気がラジエーター12を通過するように機械室6に空気を流通させるファン部11を制御可能なコントローラ16、第1流通方向F1においてエアフィルタ13下流側の第1温度を検出可能な第1温度センサ14、エアフィルタ13上流側の第2温度を検出可能な第2温度センサ15を備える。コントローラ16は、第1温度と第2温度との温度差が第1閾値未満の場合、第1流通方向F1に空気を流通させるようにファン部11を制御する一方、温度差が第1閾値以上の場合、第2流通方向F2に空気を流通させるようにファン部11を制御するファン制御変更部16aを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械のファン制御システムに関する。
従来より、建設機械の機械室に収容されたエンジンの冷却媒体等をラジエーター等の空冷式の熱交換器を用いて冷却する技術が知られている。該機械室には、ファンが熱交換器と対向配置されており、該ファンを回転させると、機械室の外部から空気が吸入されるとともに、該吸入された空気が熱交換器を通過するように機械室内を流通するようになっていて、該熱交換器における空気と冷却媒体等との熱交換により、該冷却媒体等の温度を低下させることが可能となっている。
また、建設機械は、塵埃が多い環境下において使用されるため、機械室の外部から吸入される空気には塵埃が含まれており、該塵埃が熱交換器に堆積し目詰まりが発生することがある。熱交換器において目詰まりが発生すると、当該熱交換器を通過する空気の量が少なくなってしまい、熱交換器における冷却媒体等の冷却性能が低下する懸念がある。
これに対して、例えば、特許文献1に開示されている建設機械では、エンジンの冷却媒体が所定温度以上になると、ファンを逆回転して空気を逆流させることにより、熱交換器に堆積している塵埃を除去している。
特許第3681955号公報
ところで、建設機械では、熱交換器の目詰まり防止或いはその清掃頻度の低減等を目的として、熱交換器に流入する空気中の塵埃を捕集可能なエアフィルタを設ける場合がある。該エアフィルタにおける塵埃の堆積量が増えると、エアフィルタを通過する空気量、つまり、熱交換器を通過する空気量が減少するので、熱交換器における冷却媒体等の冷却性能が低下してしまう問題がある。
これに対して、特許文献1の如き建設機械のように、エンジンの冷却媒体等が所定温度以上になると、ファンにより空気を逆流させて、エアフィルタに堆積した塵埃を除去することが考えられる。しかし、例えば、エンジン等が高負荷で運転されるとエンジン等での発熱量が大きくなるので、エアフィルタにおける塵埃の堆積量が少ない状況、つまり、エアフィルタを通過する空気量がそれほど減少していない状況であっても、冷却媒体が高温となり、誤ってファンにより空気を逆流させてしまうことがある。その結果、熱交換器における冷却媒体の冷却性能が低下し、エンジン等の信頼性等に影響を与えてしまうおそれがある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアフィルタに堆積した塵埃を適切な時期に除去することで、熱交換器における冷却媒体等の冷却性能を維持可能な建設機械のファン制御システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、空気の流通方向におけるエアフィルタの上流側領域と下流側領域とのそれぞれの雰囲気温度の温度差に基づいて、エアフィルタにおける塵埃の堆積状況を検出できるようにしたことを特徴とする。
具体的には、熱交換器、及び、ファン部が収容された機械室と、該機械室の外部から空気を吸入するとともに、該空気が前記熱交換器を通過するように前記機械室に空気を流通させる前記ファン部を制御可能な制御部とを有する建設機械のファン制御システムを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、前記空気の流通方向における前記熱交換器の上流側に設けられたエアフィルタと、前記流通方向における前記エアフィルタの下流側の雰囲気温度を検出可能な第1温度検出部と、前記流通方向における前記エアフィルタの上流側の雰囲気温度を検出可能な第2温度検出部と、を備え、前記制御部は、前記第1温度検出部が検出した第1温度と前記第2温度検出部が検出した第2温度との温度差を取得し、前記温度差が所定未満のときには、前記流通方向に前記空気を流通させるように前記ファン部を制御する一方、前記温度差が所定以上のときには、前記流通方向の反対方向に前記空気を流通させるように前記ファン部を制御するファン制御変更部を有していることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、前記エアフィルタは、前記流通方向において上流側から順に配設された第1エアフィルタ及び第2エアフィルタを備え、前記第1温度検出部は、前記流通方向において前記第2エアフィルタの下流側に配設され、前記第2温度検出部は、前記流通方向において前記第1エアフィルタの上流側に配設されていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記第1温度検出部は、複数設けられ、前記ファン制御変更部は、前記各第1温度検出部が検出した前記第1温度のうち最も高い温度を用いて前記ファン部を制御することを特徴とする。
第1の発明では、エアフィルタにおける塵埃の堆積量が比較的少ない場合は、第1温度及び第2温度の温度差が所定未満となるので、ファン部の駆動によって機械室外部から吸入される空気がエアフィルタ、熱交換器の順に通過するようになる。したがって、空気中に含まれる塵埃がエアフィルタにおいて捕集されるとともに、熱交換器における空気とエンジンの冷却媒体等との間で熱交換が行われるようになり、当該冷却媒体等を冷却することができる。一方、エアフィルタにおける塵埃の堆積量が比較的多い場合は、空気がエアフィルタを通過し難くなって第1温度が上昇することにより、第1温度及び第2温度の温度差が所定以上となるので、ファン部の駆動によって空気が熱交換器側からエアフィルタ側に向けて流通する、つまり、逆流するようになり、エアフィルタに堆積している塵埃を除去することが可能となる。このように、エアフィルタにおける塵埃の堆積量が比較的少ない状況下においては、エンジン等での発熱量に関係無くファン部による空気の逆流が行われないので、その空気の逆流に伴う熱交換器における冷却媒体等の冷却性能の低下を抑制することができる。
第2の発明では、エアフィルタを増やしても温度検出部の数の増加を抑えることができるようになり、低コスト化を実現しつつ検出情報の増加による制御システムの複雑化を防ぐごとができる。
第3の発明では、エアフィルタの一部分にのみに集中して塵埃が堆積している状況であっても、当該状況を各第1温度検出部により確実に検出可能になるとともに、ファン部を駆動させて空気を逆流させることにより、エアフィルタに局所的に堆積した塵埃を適切に除去することができる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの側面図である。 機械室内部の構成及び第1流通方向を示す平面図である。 ファン制御変更部による処理を示すフローチャートである。 機械室内部の構成及び第2流通方向を示す平面図である。 変形例1に係る図2相当図である。 変形例2に係る図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るファン制御システム20を備えた油圧ショベル1(建設機械)を示す。該油圧ショベル1は、主に掘削作業を行うためのものであり、クローラ式の下部走行体2を備え、該下部走行体2のクローラ2aは、エンジン10により駆動される油圧ポンプの油圧で駆動されるようになっている。
下部走行体2の上方には、上下方向に延びる旋回軸周りに旋回可能な上部旋回体3が設けられている。該上部旋回体3の前部における幅方向一側には、掘削アタッチメント4が設けられている。該掘削アタッチメント4は、ブーム4a、アーム4b及びバケット4cを基端側から順に備え、エンジン10により駆動される油圧ポンプの油圧で駆動されるようになっている。
また、上部旋回体3の前部における幅方向他側には、油圧ショベル1の操縦者を保護するボックス形状のキャビン5が設けられている。
上部旋回体3の後部には、機械室6が設けられている。該機械室6の幅方向一側壁部には、機械室6内部の空気を機械室6外部へと排出するための排気口6bが設けられる一方、機械室6の幅方向他側壁部には、機械室6外部から機械室6内部に空気を吸入するための吸入口6aが設けられている。
機械室6の内部には、図2に示すように、エンジン10、ファン部11、ラジエーター12(熱交換器)及びエアフィルタ13が幅方向一側から順に収容されている。
エンジン10は、過給器付きのディーゼルエンジンであり、出力軸10aが機械室6の幅方向他側に向けて突出している。
ファン部11は、エンジン10の出力軸10aの先端に連結されており、該エンジン10により回転駆動されるようになっている。該ファン部11には、羽根部11a及びピッチ角変更部11bが備えられ、該ピッチ角変更部11bによって羽根部11aに設けられた各羽根のピッチ角を任意の角度に変更可能となっている。
ラジエーター12は、エンジン10におけるウオータージャケット等の冷却水経路と接続された空冷式の熱交換器であり、機械室6の幅方向、つまり、ファン部11、ラジエーター12及びエアフィルタ13の並設方向に空気を流通可能に構成されている。ファン部11の羽根部11aを回転させることで、空気を第1流通方向F1(機械室6における幅方向他側から一側に向かう方向)に流通させてラジエーター12を通過させると、該空気とラジエーター12に導入されたエンジン10の冷却水との間で熱交換がなされ、該冷却水が冷却されるようになっている。
エアフィルタ13は、機械室6の幅方向においてラジエーター12と吸入口6aとの間に配設されており、吸入口6aを介して機械室6の外部から吸入されるとともに第1流通方向F1に流通する空気に含まれる塵埃を捕集可能になっている。
また、エアフィルタ13における第1流通方向F1の下流側であって、ラジエーター12の上流側には、第1温度センサ14が配設されている。
該第1温度センサ14は、エアフィルタ13における第1流通方向F1の下流側領域の雰囲気温度、つまり、エアフィルタ13を通過後であって、ラジエーター12を通過前の空気の温度を検出可能なセンサであり、検出した第1温度をコントローラ16に送信可能に構成されている。
一方、エアフィルタ13における第1流通方向F1の上流側には、第2温度センサ15が配設されている。
該第2温度センサ15は、エアフィルタ13における第1流通方向F1の上流側領域の雰囲気温度、つまり、エアフィルタ13に流入する空気の温度を検出可能なセンサであり、検出した第2温度をコントローラ16に送信可能に構成されている。
ファン部11のピッチ角変更部11b、第1温度センサ14及び第2温度センサ15には、当該ピッチ角変更部11b、第1温度センサ14及び第2温度センサ15との間で各種信号の送受信が可能なコントローラ16が接続されていて、ファン部11、第1温度センサ14、第2温度センサ15及びコントローラ16により、本発明のファン制御システム20が構成されている。
コントローラ16は、ファン制御変更部16aを備え、図示しないプロセッサによりファン制御変更部16aの処理を実行するようになっている。
次に、コントローラ16におけるファン制御変更部16aの処理について、図3を用いて説明する。なお、図3の処理のスタートの際には、コントローラ16により、機械室6内部において第1流通方向F1に空気が流通するようにファン部11が制御されている。
ステップS1では、機械室6内部において第1流通方向F1に空気が流通している状態における第1温度センサ14及び第2温度センサ15のセンサ値を取得し、ステップS2に進む。
ステップS2では、ステップS1において取得した各センサ値に基づいて、第1温度と第2温度との第1温度差を算出することにより取得し、ステップS3へ進む。
ステップS3では、ステップS2において取得した第1温度差が第1閾値以上であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、第1閾値は、エアフィルタ13の塵埃の堆積量が比較的多い状態、つまり、エアフィルタ13が目詰まりしている状態(エアフィルタ13を通過する空気量が少なく、ラジエーター12の冷却性能が不足するおそれがある状態)を検出可能な温度差に設定されている。
ステップS3の判断がYesの場合、つまり、エアフィルタ13に堆積した塵埃を除去すべき状態であると判断すると、ステップS4に進み、機械室6内部において第1流通方向F1とは反対方向の第2流通方向F2(逆流)に空気が流通するようにファン部11の羽根部11aのピッチ角の変更をピッチ角変更部11bに対して指令した後、ステップS5に進む。ピッチ角変更部11bにより羽根部11aの各羽根のピッチ角が変更されると、図4に示すように、ファン部11からラジエーター12、エアフィルタ13に向かう第2流通方向F2の空気の流れが生成され、該空気の流れによりエアフィルタ13に堆積している塵埃が該エアフィルタ13から除去される。
ステップS5では、機械室6内部において第2流通方向F2に空気が流通している状態における第1温度センサ14及び第2温度センサ15のセンサ値を取得し、ステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS5において取得した各センサ値に基づいて、第1温度と第2温度との第2温度差を算出することにより取得し、ステップS7に進む。
ステップS7では、ステップS6において取得した第2温度差が第2閾値以下であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、第2閾値は、エアフィルタ13の塵埃の堆積量が比較的少ない、つまり、エアフィルタ13が目詰まりしていない状態(エアフィルタ13を通過する空気量が多い状態)を検出可能であって、第1閾値よりも小さい値の温度差に設定されている。
ステップS7の判断がYesの場合、つまり、エアフィルタ13に堆積した塵埃が除去された状態であると判断すると、ステップS8に進み、機械室6内部において第2流通方向F2(逆流)とは反対方向の第1流通方向F1(順流)に空気が流通するようにファン部11の羽根部11aのピッチ角の変更をピッチ角変更部11bに対して指令した後、エンドに進み処理を終了する。ピッチ角変更部11bにより羽根部11aの各羽根のピッチ角が変更されると、エアフィルタ13からラジエーター12、ファン部11に向かう第1流通方向F1の空気の流れが生成される。その結果、図2に示すように、吸入口6aを介して機械室6外部から機械室6内部に吸入された空気が、エアフィルタ13、ラジエーター12、を通過後に、排気口6bから機械室6外部に排出されるようになる。これにより、空気がラジエーター12を通過する際、該空気とラジエーター12に導入されたエンジン10の冷却水と熱交換が行われ、該冷却水を冷却することが可能となる。
一方、ステップS7の判断がNoの場合、つまり、エアフィルタ13に堆積した塵埃の除去が充分ではない状態であると判断すると、ステップS4に戻り、ステップS7の判断がYesとなるまで、ステップS4~ステップS7の処理を繰り返し行う。
また、ステップS3の判断がNoの場合、つまり、エアフィルタ13に堆積した塵埃が比較的少なく、該塵埃を除去すべき状態ではないと判断すると、ステップS8に進み、機械室6内部における空気の流通方向が第1流通方向F1に維持されるようにピッチ角変更部11bに対して指令をした後に、エンドに進み処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、エアフィルタ13における塵埃の堆積量が比較的少ない場合は、第1温度及び第2温度の第1温度差が第1閾値未満となるので、ファン部11の駆動によって機械室6外部から吸入される空気がエアフィルタ13、ラジエーター12の順に通過するようになる。したがって、空気中に含まれる塵埃がエアフィルタ13において捕集されるとともに、ラジエーター12における空気とエンジン10の冷却水との間で熱交換が行われるようになり、当該冷却水を冷却することができる。一方、エアフィルタ13における塵埃の堆積量が比較的多い場合は、空気がエアフィルタ13を通過し難くなって第1温度が上昇することにより、第1温度及び第2温度の第1温度差が第1閾値以上となるので、ファン部11の駆動によって空気がラジエーター12側からエアフィルタ13側に向けて流通する、つまり、逆流するようになり、エアフィルタ13に堆積している塵埃を除去することが可能となる。このように、エアフィルタ13における塵埃の堆積量が比較的少ない状況下においては、エンジン10等での発熱量に関係無くファン部11による空気の逆流が行われないので、その空気の逆流に伴うラジエーター12におけるエンジン10の冷却水等の冷却性能の低下を抑制することができる。
<変形例1>
なお、本実施形態では、エアフィルタ13が1つ配設されているが、これに限らず、例えば、図5に示すように、第1流通方向F1において上流側から順に2つのエアフィルタが並設されたにしてもよい。すなわち、本実施形態の変形例1では、第1エアフィルタ23aと第2エアフィルタ23bとを第1流通方向F1において上流側から順に配設するとともに、第1温度センサ14を第1流通方向F1において第2エアフィルタ23bの下流側に配設する一方、第2温度センサ15を第1流通方向F1において第1エアフィルタ23aの上流側に配設している。このようにすることで、エアフィルタを増やしてもエアフィルタ毎に温度センサを設ける必要が無くなり、温度センサの数の増加を抑えることで、システムの低コスト化を実現しつつ検出情報の増加による制御システムの複雑化を防ぐごとができる。
<変形例2>
また、本実施形態では、機械室6において、ファン部11、ラジエーター12及び第1温度センサ14がそれぞれ1つずつ配設される構成であって、ファン部11がエンジン10により回転駆動される例について説明したが、これに限らず、例えば、図6に示すように、機械室6において、3つのファン部21、31、41と、3つのラジエーター22、32、42と、及び3つの第1温度センサ24、34、44とが配設される一方、3つのファン部21、31、41をエンジン10ではなく電動タイプや油圧式のモーター100で作動させるようにしてもよい。
すなわち、本発明の実施形態に係る変形例2では、3つのファン部21、31、41が第1流通方向F1と直交する水平方向に所定の間隔をあけて配置され、3つのラジエーター22、32、42が3つのファン部21、31、41にそれぞれ対応する位置に配置されている。
また、3つの第1温度センサ24、34、44は、第1流通方向F1におけるエアフィルタ13の下流側において当該エアフィルタ13に沿って所定の間隔をあけて配置され、3つのラジエーター22、32、42にそれぞれ対応する位置に配置されるとともに、真ん中に位置する第1温度センサ34は、エアフィルタ13を挟んで第2温度センサ15の反対側に位置している。
そして、ファン制御変更部16aは、3つの第1温度センサ24、34、44が検出した各第1温度のうち最も高い温度を用いて処理を行うようになっている。これにより、エアフィルタ13の一部分にのみに集中して塵埃が堆積している状況であっても、当該状況を各第1温度センサ24、34、44により確実に検出可能になるとともに、例えば、第1温度センサ24、34、44のうち最も高い温度を検出したセンサに対応するファン部21、31、41を駆動させて空気を逆流させることにより、エアフィルタ13に局所的に堆積した塵埃を適切に除去することができる。
<変形例3>
また、本実施形態では、ファン制御システム20を油圧ショベル1に適用する例について説明したが、ファン制御システム20は、油圧ショベル1以外の建設機械にも適用可能である。
<変形例4>
また、本実施形態では、ファン部11により空気を通過させる熱交換器として、エンジン10の冷却水を冷却するラジエーター12について説明したが、ファン部11により空気を通過させる熱交器としてエンジン10の過給器を通過させた後の空気を冷却するインタークーラーであってもよい。
<変形例5>
また、本実施形態では、モーター100として電動式タイプを用いる場合、モーター100が水冷式である場合には、モーター100の冷却水をラジエーター12において冷却するようにしてもよく、また、モーター100が空冷式である場合には、下部走行体2のクローラ2aや掘削アタッチメント4を作動させる油圧アクチュエータの作動油をラジエーター12に代えて備えられた空冷式のオイルクーラー(熱交換器)において冷却するようにしてもよい。
<変形例6>
また、本実施形態では、空気の流通方向を第1流通方向F1と第2流通方向F2と間で順に切り替える際、ファン部11における羽根部11aのピッチ角を変更する例について説明したが、羽根部11aの回転方向を変更するようにしてもよい。
<変形例7>
また、本実施形態では、第2温度センサ15が機械室6内部に配設される例について説明したが、機械室6外部における吸入口6a近傍などに取り付けられていてもよく、或いは、第2温度センサとして、エンジン10の吸気温度を検出可能な吸気温センサや外気温を検出可能な外気温センサを用いてもよい。
<変形例8>
また、本実施形態では、図3のステップS3における第1閾値を固定値としていたが、可変としてもよい。第1閾値を可変とする場合、ラジエーター12を流通するエンジン10の冷却水等の温度が高いときは、そうでないときよりも第1閾値を低くしてもよい。これにより、エンジン10の冷却水等の温度が比較的高く、該冷却水等をラジエーター12おいて冷却する必要性が高い状況では、早期にファン部11により機械室6内部の空気の流通方向を第1流通方向F1から第2流通方向F2に切り替えることで、エアフィルタ13に堆積している塵埃を除去し、ラジエーター12において上記冷却水等の冷却性能が不足する事態を回避できる。
<変形例9>
また、機械室6外部の気温が高い、つまり、第2温度が高いときは、そうでないときよりも第1閾値を低くしてもよい。これにより、第1温度と第2温度との温度差が生じにくい、つまり、第1温度及び第2温度の温度差によりエアフィルタ13における塵埃の堆積量が検出し難い第2温度の高温時においてもエアフィルタ13に堆積した塵埃を適切に除去することができる。
<変形例10>
また、本実施形態では、ファン制御変更部16aは、図3に示すように、ステップS4の後、ステップS5~ステップS7の処理を行うようにしていたが、該ステップS5~ステップS7の処理を行う代わりに、図示しないタイマー等を用いて第2流通方向F2(逆流)に空気が流通している状態を一定時間継続させた後、ステップS3に戻って処理を行うようにしてもよい。これにより、比較的設定するのが難しい第2閾値に代えて、簡易なタイマー等を用いてファン制御変更部16aの処理を行うことが可能となるので、設備の設定に要する時間を少なくすることができる。
本発明は、油圧ショベル等の建設機械のファン制御システムに適している。
1 油圧ショベル(建設機械)
6 機械室
10 エンジン(原動機)
11、21、31、41 ファン部
12、22、32、42 ラジエーター(熱交換器)
13 エアフィルタ
23a 第1エアフィルタ
23b 第2エアフィルタ
14、24、34、44 第1温度センサ(第1温度検出部)
15 第2温度センサ(第2温度検出部)
16 コントローラ(制御部)
16a ファン制御変更部
100 モーター(原動機)

Claims (3)

  1. 熱交換器、及び、ファン部が収容された機械室と、該機械室の外部から空気を吸入するとともに、該空気が前記熱交換器を通過するように前記機械室に空気を流通させる前記ファン部を制御可能な制御部とを有する建設機械のファン制御システムであって、
    前記空気の流通方向における前記熱交換器の上流側に設けられたエアフィルタと、
    前記流通方向における前記エアフィルタの下流側の雰囲気温度を検出可能な第1温度検出部と、
    前記流通方向における前記エアフィルタの上流側の雰囲気温度を検出可能な第2温度検出部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1温度検出部が検出した第1温度と前記第2温度検出部が検出した第2温度との温度差を取得し、前記温度差が所定未満のときには、前記流通方向に前記空気を流通させるように前記ファン部を制御する一方、前記温度差が所定以上のときには、前記流通方向の反対方向に前記空気を流通させるように前記ファン部を制御するファン制御変更部を有していることを特徴とする建設機械のファン制御システム。
  2. 請求項1に記載の建設機械のファン制御システムにおいて、
    前記エアフィルタは、前記流通方向において上流側から順に配設された第1エアフィルタ及び第2エアフィルタを備え、
    前記第1温度検出部は、前記流通方向において前記第2エアフィルタの下流側に配設され、
    前記第2温度検出部は、前記流通方向において前記第1エアフィルタの上流側に配設されていることを特徴とする建設機械のファン制御システム。
  3. 請求項1又は2に記載の建設機械のファン制御システムにおいて、
    前記第1温度検出部は、複数設けられ、
    前記ファン制御変更部は、前記各第1温度検出部が検出した前記第1温度のうち最も高い温度を用いて前記ファン部を制御することを特徴とする建設機械のファン制御システム。
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