JP2023110103A - 竪型遠心分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】竪型遠心分離装置の分解、組立作業を容易化する。【解決手段】駆動部と、スピンドルと、円筒状のボウルと、スピンドル及びボウルを着脱可能に連結する脱着ユニットとを有する竪型遠心分離装置において、脱着ユニットは、第1テーパー面を備えたスピンドル側脱着部及び第2テーパー面を備えたボウル側脱着部を含むドローバーユニット構造を有しており、第1テーパー面及び第2テーパー面を互いに密着させてスピンドルの動力をボウルに伝達させるクランプ状態と、第1テーパー面及び第2テーパー面を互いに離間させて、スピンドル及びボウルの連結を解除するアンクランプ状態との間で竪型遠心分離装置の状態を切り替えることを特徴とする竪型遠心分離装置【選択図】図1

Description

本発明は、スピンドル及びボウルを備えた竪型遠心分離装置に関する。
遠心分離装置は、回転するボウル内に被処理液を供給することにより、被処理液に遠心力を付与して固-液分離、液-液分離或いは固-液-液分離等の目的に応じた分離操作を行うことのできる装置である(例えば、特許文献1参照)。図7は、従来の円筒型遠心分離装置の概略断面図である。遠心分離装置100は、ベルトドライブ機構101を動力源としており、スピンドル102及びボウル103はカップリングナット106によって連結されている。ベルトドライブ機構101を動作させることによって、スピンドル102を介してボウル103を毎分15000回転以上の高速度で回転させることができる。ボウル103は、ケーシング104の中に収められており、ケーシング104の上部にはカバー104Aが着脱可能に設けられている。
ボウル103の下端部であるボウルボトム103Aの周囲には、微小なクリアランスを開けてドラッグブッシング104Bが配設されている。このように、微小なクリアランスを開けてドラッグブッシング104Bを配設した理由は、ボウル103の回転時の振れ回りを抑制するためである。すなわち、ボウル103の回転時の振れ回りが大きくなると、ボウルボトム103Aがドラッグブッシング104Bに接触して、過度な振れ回りを抑制することができる。なお、ドラッグブッシング104Bとボウルボトム103Aとの間には、摩擦を低減するためのグリスが供給される。
また、この種の円筒型遠心分離装置は、バッチ式であるため、被処理液の遠心分離が終わると、遠心分離装置からボウル103を取り外し、ボウル103内の固形物を掻き出した後、洗浄を行い、洗浄後にボウル103を再びスピンドル102に連結する必要がある。遠心分離装置の分解作業の手順について、図7乃至図9を参照しながら順に説明する。図8は従来の脱着方法(前半)を模式的に示した模式図である。図9は従来の脱着方法(後半)を模式的に示した模式図である。
ステップA1:ボウルネックレンチ107でボウル103の回転を抑えながら、カップリングナット106をカップリングナットレンチ108で回転させることにより、スピンドル102及びボウル103の係合状態を解除する。
ステップA2:スピンドル102を上方に押し上げ、カバー104Aを取り外すことにより、ボウル103を取り出すためのスペースを確保する。
ステップA3:ボウル103をケーシング104から抜き出し、掃除台109の上に載置する。
ステップA4:ボウル103の溝をボウルバイス110に嵌めて、ボウル103を拘束した状態で、ボウルボトムにボウルボトムレンチ111を当て、ハンマー112でボウルボトムレンチ111の柄を叩くことにより、ボウルボトムを取り外す。
上述の処理によって、ボウル103の内部から固形物を掻き出すための準備が完了する。
特開2012-250201号公報
上述した通り、バッチ式の竪型遠心分離装置では、処理物の遠心分離が終わるたびに、ボウル103の回転動作を停止させて、取り外したボウル103から固形物を掻き出す作業が必要となるところ、従来の構成では、ボウル103を取り外す際にスピンドル102及びボウル103の係合をレンチなどの工具を用いて解除したり、カバー104Aを取り外す等の作業が必要であった。また、この作業中は、処理物の遠心分離処理が中断されるため、作業時間が長くなることにより生産効率の低下を招いていた。
また、従来の構成では、遠心分離時にドラッグブッシング104B及びボウル103が互いに摺動して金属の摩耗粉が発生するとともに、この摩耗粉やグリスがコンタミとなってボウル103の内部に侵入する場合があった。また、運転中にグリスカップを回して、ボウルボトム103Aとドラッグブッシング104Bとの間にグリスを供給するメンテナンス作業が必要であった。さらに、遠心分離後に遠心力でボウル103の内部にはりついていた清澄液が、ボウル103が停止することによりボウルボトム103Aを通過して落水する際に、コンタミに汚染されるおそれがあった。
上記課題を解決するために、本願発明に係る竪型遠心分離装置は、(1)駆動部と、前記駆動部から伝達される動力によって鉛直方向に延びる回転軸廻りに回転するスピンドルと、前記スピンドルから伝達される動力によって前記回転軸廻りに回転する円筒状のボウルと、前記スピンドル及び前記ボウルを着脱可能に連結する脱着ユニットとを有する竪型遠心分離装置において、前記脱着ユニットは、少なくともテーパー状の第1拘束受面を備えたスピンドル側脱着部及び少なくともテーパー状の第1拘束面を備えたボウル側脱着部からなるドローバーユニット構造を呈しており、前記第1拘束面及び前記第1拘束受面を互いに密着させて前記スピンドルの動力を前記ボウルに伝達させるクランプ状態と、前記第1拘束面及び前記第1拘束受面を互いに離間させて、前記スピンドル及び前記ボウルの連結を解除するアンクランプ状態との間で該竪型遠心分離装置の状態を切り替え可能であることを特徴とする。
(2)前記スピンドル側脱着部は、前記第1拘束受面の下端部から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸から離間する方向に延びる第2拘束受面を備えており、前記ボウル側脱着部は、前記第1拘束面の下端部から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸から離間する方向に延びる第2拘束面を備えており、前記クランプ状態において、前記第2拘束面及び前記第2拘束受面は互いに密着し、前記アンクランプ状態において、前記第2拘束面及び前記第2拘束受面は互いに離間することを特徴とする上記(1)に記載の竪型遠心分離装置。
(3)前記スピンドルを回転可能に支持する軸受部と、前記軸受部を前記回転軸に対して直交する方向から支持する軸受支持部と、前記軸受支持部に実装される防振装置と、を有し、前記ボウルの下端部における周囲には、ドラッグブッシングが設けられていないことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の竪型遠心分離装置。
(4)前記スピンドル側脱着部は、前記第1拘束受面の上端から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸に接近する方向に延びる頂部受面を備えており、前記ボウル側脱着部は、前記第1拘束面の上端から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸に接近する方向に延びるボウル側頂面を備えており、前記クランプ状態において、前記頂部受面及び前記ボウル側頂面は互いに密着し、前記アンクランプ状態において、前記頂部受面及び前記ボウル側頂面は互いに離間していることを特徴とする上記(1)乃至(3)のうちいずれか一つに記載の竪型遠心分離装置。
(5)前記頂部受面及び前記ボウル側頂面のうち一方にはキー溝が設けられ、他方には前記キー溝に係合する係合突起部が形成されていることを特徴とする上記(4)に記載の竪型遠心分離装置。
(6)前記キー溝は、第1のキー溝及び第2のキー溝を含み、前記係合突起部は、第1の係合突起部及び第2の係合突起部を含み、前記第1のキー溝は、前記クランプ状態において前記第1の係合突起部の係合を許容し、前記第2の係合突起部の係合を許容しない形状に形成されており、前記第2のキー溝は、前記クランプ状態において前記第2の係合突起部の係合を許容し、前記第1の係合突起部の係合を許容しない形状に形成されていることを特徴とする上記(5)に記載の竪型遠心分離装置。
(7)該竪型遠心分離装置は、10000G以上50000G以下の遠心力で運用される遠心分離装置であることを特徴とする上記(1)乃至(6)のうちいずれか一つに記載の竪型遠心分離装置。
本発明によれば、ドローバーユニット構造を呈する脱着ユニットによりボウル及びスピンドルのクランプ状態及びアンクランプ状態を切り替えることができる。これにより、ボウルを取り外すときの作業負担を軽減することができる。また、クランプ状態において、ドローバーユニットによりボウル及びスピンドルが強固に連結されるため、ドラッグブッシングがなくても、簡易な防振装置を実装するだけでボウル11の過度な振れ回りを抑制できる。さらに、ドラッグブッシングを無くすことにより、清澄液などにコンタミが入り込むことを抑制できる。
竪型遠心分離装置の概略図である(クランプ状態)。 竪型遠心分離装置の概略図である(アンクランプ状態) 脱着ユニット(クランプ状態)の拡大図である。 脱着ユニット(クランプ状態とアンクランプ状態との間)の拡大図である。 脱着ユニット(アンクランプ状態)の拡大図である。 脱着バーの拡大図である。 従来の竪型遠心分離装置の概略図である。 従来の脱着方法(前半)を模式的に示した模式図である。 従来の脱着方法(後半)を模式的に示した模式図である。
図1はクランプ状態に設定された竪型遠心分離装置の概略図であり、図2はアンクランプ状態に設定された竪型遠心分離装置の概略図である。図3は竪型遠心分離装置のクランプ状態における脱着ユニットの拡大図である。図4は竪型遠心分離装置がクランプ状態からアンクランプ状態に切り替わるときの脱着ユニットの拡大図である。図5は竪型遠心分離装置のアンクランプ状態における脱着ユニットの拡大図である。
竪型遠心分離装置1は、ボウル11、ケーシング12、供給ノズル13、脱着ユニット14、駆動部15、スピンドル16、軸受部17及び軸受支持部18及び防振装置19を含む。ボウル11の下端部には、フィード開口部11aが形成されており、このフィード開口部11aには供給ノズル13を挿入することができる。
被処理液は、例えばポンプなどの送液手段(不図示)によって、供給ノズル13を介してボウル11内に供給される。ここで、ボウル11の下端部には、ドラッグブッシングを設けないことが望ましい。ドラッグブッシングを無くすことにより、グリスや金属摩耗粉がコンタミとしてボウル11内に流入することを防止できる。
スピンドル16の下端部には、筒状のスピンドル出力部16aが設けられている。スピンドル出力部16aの外径は、スピンドル16の本体部の外径よりも大きく設定されている。スピンドル出力部16aは軸受部17に回転可能に支持されている。
駆動部15は動力を生成して、スピンドル16を垂直方向に延びる回転軸X周りに回転させる。駆動部15には、スピンドル16を回転させることが可能な適宜の駆動装置(例えば、ベルトドライブ機構、ビルトインモータ)を用いることができる。
軸受支持部18は、軸受部17を回転軸Xに対して直交する方向から支持しており、防振装置19を介してケーシング12に接続されている。防振装置19は、防振ゴム19a及びゴム締結部材19bからなる簡易な構成となっている。すなわち、防振ゴム19aをゴム締結部材19bによって固定した簡易な構成となっている。
脱着ユニット14は、スピンドル16及びボウル11を着脱可能に連結する。スピンドル16及びボウル11を連結することにより、竪型遠心分離装置1は遠心分離が可能な状態となる。スピンドル16及びボウル11の連結を解除することにより、竪型遠心分離装置1からボウル11を取り外すことができる。本明細書では、スピンドル16及びボウル11が連結された状態をクランプ状態と定義し、スピンドル16及びボウル11の連結が絶たれた状態をアンクランプ状態と定義するものとする。
脱着ユニット14は、ボウル11の頂部に設けられたボウル側脱着部30と、スピンドル16側に設けられたスピンドル側脱着部40とを含むドローバーユニット構造を呈している。ドローバーユニットは、工作機械の分野で使用されるATC(Automatic Tool Changer)であり、ツール交換を容易に行うことができる装置として知られている。
本発明はドローバーユニットを遠心分離装置におけるボウル11及びスピンドル16の脱着に適用した点に特徴を有する。すなわち、ドローバーユニットによってボウル11及びスピンドル16をアンクランプ状態とクランプ状態との間で切り替えることができることは勿論のこと、クランプ状態においてボウル11及びスピンドル16を連結して、遠心分離を可能とした点に特徴を有する。また、ドローバーユニットにより、ボウル11及びスピンドル16を強固にクランプすることができるため、ドラッグブッシングを省略しても、簡易な防振装置19を設けるだけで、ボウル11の過度な振れ回りを抑制することができる。
図3等に図示するように、ボウル側脱着部30には、回転軸Xを包囲するように爪部31が形成されており、爪部31の内側にボウル側凹部32が形成されている。爪部31は、回転軸Xに平行に延びるボウル側縦面31aと、回転軸Xに対して傾斜する方向に延びるボウル側テーパー面31bと、ボウル側頂面31cと、回転軸Xに対して傾斜する方向に延びるボウル側第1拘束面31dと、回転軸Xに対して直交する方向に延びるボウル側第2拘束面31eとを含む。ボウル側頂面31c、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eは、回転軸Xから離間する方向にこの順序で連設されている。ボウル側テーパー面31bは、ボウル側縦面31aの下端部を始点として、回転軸Xから離れる方向に傾斜している。
スピンドル側脱着部40は、スピンドル出力部16a、シリンダ41、コイルバネ42、油圧室(押下動力生成部に相当する)43及び可動壁44を含む。スピンドル出力部16aの下端部には、クランプ時にボウル側頂面31c、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eがそれぞれ接触する頂部受面161a、第1拘束受面162a及び第2拘束受面163aが形成されている。
シリンダ41には、回転軸X方向に向かって凹となるシリンダ凹部41aが設けられており、このシリンダ凹部41aよりも下方には、径が一定に形成されたシリンダ中径部41b、シリンダテーパ部41c及び径が一定に形成されたシリンダ大径部41dがこの順序で形成されている。シリンダテーパ部41cは、シリンダ中径部41b及びシリンダ大径部41dを繋ぐ位置に形成されており、シリンダ中径部41bからシリンダ大径部41dに接近するにしたがって、回転軸Xから離間する方向に傾斜している。
次に、脱着ユニット14による脱着時に揺動する脱着バー50について詳細に説明する。図6は、脱着バーの拡大図である。
脱着バー50の下端部には、シリンダ41の径方向外側に向かって凸となる脱着凸部51が形成されており、脱着バー50の上端部には、シリンダ41の径方向内側に向かって凸となる支点部52が形成されている。脱着凸部51は、脱着バー縦面51a、脱着バー第1テーパー部51b及び脱着バー第2テーパー部51cを含む。脱着バー第2テーパー部51cは、シリンダ41に対向する側の面に形成されている。
図1及び図3に図示するクランプ状態において、コイルバネ42は、シリンダ41を上向きに引っ張る方向に付勢されている。脱着バー第2テーパー部51cは、シリンダ41のシリンダテーパ部41cに密着しているため、シリンダテーパ部41cによって脱着バー50は斜め上方に押し込まれる。その結果、脱着バー50は支点部52を支点として傾動し、脱着バー第1テーパー部51bがボウル側テーパー面31bに対して密着する。なお、クランプ状態では、油圧室43には作動油が供給されていないため、可動壁44に押し下げ力は働いていない。
この際、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eがそれぞれスピンドル出力部16aの第1拘束受面162a及び第2拘束受面163aに接触してクランプ状態となる。本実施形態の構成によれば、ドローバーユニットをクランプ状態に設定することにより、ボウル11及びスピンドル16を強固に連結することができる。これにより、所望の速度でボウル11を回転させることができる。
また、ドローバーユニットによってボウル11及びスピンドル16を強固に連結することにより、防振装置19を設けるだけで、ボウル11の過度な振れ回りを防止することができる。すなわち、従来は、ボウル11の振れ回りを一定程度許容するとともに、過度な振れ回りをドラッグブッシングによって抑制することを基本思想としているため、ドラッグブッシングを省略することができなかった。つまり、従来は、防振装置だけでは、過度な振れ回りを抑制できないため、遠心分離装置にドラッグブッシングを実装する必要があった。これに対して、本実施形態では、クランプ状態において、ドローバーユニットによりボウル11及びスピンドル16を強固に連結しているため、ドラッグブッシングの代わりに簡易な防振装置19を実装するだけで、過度な振れ回りを抑制することができる。
ここで、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eをそれぞれスピンドル出力部16aの第1拘束受面162a及び第2拘束受面163aに接触させることにより(つまり、二面拘束(HSK-A40)を採用することにより)、テーパー部分の過剰な食い込みを防止することができる。また、テーパーの規格は、JIS B6064-1、ISO 12164-1に従うことが望ましい。
ここで、ボウル側頂面31c及び頂部受面161aのうち一方にキー溝、他方に当該キー溝に係合する係合突起部を設けることが好ましい。クランプ時にキー溝に係合突起部を係合させることにより、連結構造が強化されるため、ボウル11をより安定的に回転させることができる。
また、ボウル側頂面31c(頂部受面161a)の周方向における異なる位置に第1のキー溝及び第2のキー溝を形成し、頂部受面161a(ボウル側頂面31c)に第1のキー溝に係合し第2のキー溝に係合しない第1の係合突起部と、第2のキー溝に係合し第1のキー溝に係合しない第2の係合突起部とを形成することが、より好ましい。ここで記載した係合とは、キー溝に係合突起部が正しく嵌合することを意味する。上述の構成によれば、ボウル11及びスピンドル16をクランプ状態に設定するためには、第1の係合突起部及び第1のキー溝を係合させ、かつ、第2の係合突起部及び第2のキー溝を係合させる位置にボウル11の位相を合わせる必要がある。したがって、ボウル11及びスピンドル16の位相を常に同じ位置に設定することができる。これにより、ボウル11の回転動作をより安定化することができる。
例えば、第1のキー溝及び第2のキー溝を互いに異なる長さに設計したり、互いに異なる深さに設計することにより、上述の構成を実現することができる。また、第1のキー溝及び第2のキー溝の形状を互いに異なる形状(例えば、平面視で丸、三角等)に設計することにより、上述の構成を実現してもよい。
ここで、竪型遠心分離装置1のサイズは所定サイズに設定することが望ましい。竪型遠心分離装置1のサイズが所定サイズを超えると、ボウル11の振れ回りが大きくなり、脱着ユニット14の許容トルクを超過するため、ボウル11を所望の速度で回転させることができなくなる。すなわち、遠心分離において、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eをそれぞれ第1拘束受面162a及び第2拘束受面163aに接触することによる二面拘束を実現するためには、竪型遠心分離装置1のサイズは所定サイズに設定することが望ましい。
具体的には、竪型遠心分離装置1の遠心力は10000G以上50000G以下での運用が好ましい。また、ボウル11の容量は2.0L以上20.0L以下が好ましい。さらに、脱着ユニット14(言い換えると、ドローバーユニット)の許容トルクは、140(N・m)が好ましい。
クランプ状態からアンクランプ状態に切り替える際には、まず、油圧室43に作動油を供給する。油圧室43に作動油が供給されると、コイルバネ42のバネ力に抗しながら可動壁44が押し下げられ、シリンダ41が下動する。これにより、ボウル側第1拘束面31d及びボウル側第2拘束面31eがそれぞれ第1拘束受面162a及び第2拘束受面163aから離脱して、二面拘束が絶たれる。また、シリンダ41が下動するにしたがって、脱着バー50を押圧するシリンダテーパ部41cの力が低下するため、支点部52を支点として、矢印で示すF1方向(図3参照)に脱着バー50が揺動する。
可動壁44を更に押し下げると、シリンダ41の下端部がボウル側凹部32の底面に衝突し、シリンダ41の下動動作が停止するとともに、ボウル側テーパー面31bに密着していた脱着バー50がそこから離脱する。シリンダ41の下降動作が停止した直後の竪型遠心分離装置を図4に示す。
脱着バー50がボウル側テーパー面31bから離脱すると、ボウル11が重力落下して、ボウル11及びスピンドル16の連結が絶たれる。ボウル11が重力落下した直後の竪型遠心分離装置を図5に示す。同図に示す状態において、ケーシング12からボウル11を抜き出し、内部洗浄等を行うことができる。ここで、例えば、ケーシング12の側面に扉(例えば、半管状)を設け、この扉を開閉することにより、ボウル11の出し入れを行えるようにしてもよい。この場合、ボウル11を高さ方向に引き抜く必要がないため、作業負担を軽減することができる。ボウル11及びスピンドル16を再び連結する場合には、上述の作業と逆の作業を行えばよい。
このように、ボウル11及びスピンドル16の脱着手段にドローバーユニットを用いることにより、ボウル11及びスピンドル16の脱着作業を容易に行うことができる。また、クランプ状態において、ドローバーユニットによりボウル11及びスピンドル16が強固に連結されるため、防振装置19を実装するだけで(言い換えると、ドローバーユニットがなくても)ボウル11の過度な振れ回りを抑制できる。ドローバーユニットを適用する竪型遠心分離装置1を所定サイズに限定することにより、アンクランプ状態からクランプ状態に切り替えるだけで、ボウル11を適切に回転させることができる。
(変形例1)
上述の実施形態では、竪型遠心分離装置をクランプ状態からアンクランプ状態に切り替える際に油圧機構を利用したが、本発明はこれに限るものではなく、他の機構であってもよい。当該他の機構として、例えば空圧式の機構、電気式の機構を用いることができる。
(変形例2)
上述の実施形態では、クランプ状態において、ボウル11及びスピンドル16を二面拘束により連結したが、ボウル側第2拘束面31e及び第2拘束受面163aを省略して、ボウル側第1拘束面31d及び第1拘束受面162aによる一面拘束にしてもよい。
1 竪型遠心分離装置
11 ボウル
12 ケーシング
13 供給ノズル
14 脱着ユニット
15 駆動部
16 スピンドル
16a スピンドル出力部
17 軸受部
18 軸受支持部
19 防振装置
30 ボウル側脱着部
31c ボウル側頂面
31d ボウル側第1拘束面
31e ボウル側第2拘束面
161a 頂部受面
162a 第1拘束受面
163a 第2拘束受面

Claims (7)

  1. 駆動部と、前記駆動部から伝達される動力によって鉛直方向に延びる回転軸廻りに回転するスピンドルと、前記スピンドルから伝達される動力によって前記回転軸廻りに回転する円筒状のボウルと、前記スピンドル及び前記ボウルを着脱可能に連結する脱着ユニットとを有する竪型遠心分離装置において、
    前記脱着ユニットは、少なくともテーパー状の第1拘束受面を備えたスピンドル側脱着部及び少なくともテーパー状の第1拘束面を備えたボウル側脱着部からなるドローバーユニット構造を呈しており、
    前記第1拘束面及び前記第1拘束受面を互いに密着させて前記スピンドルの動力を前記ボウルに伝達させるクランプ状態と、前記第1拘束面及び前記第1拘束受面を互いに離間させて、前記スピンドル及び前記ボウルの連結を解除するアンクランプ状態との間で該竪型遠心分離装置の状態を切り替え可能であることを特徴とする竪型遠心分離装置。
  2. 前記スピンドル側脱着部は、前記第1拘束受面の下端部から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸から離間する方向に延びる第2拘束受面を備えており、
    前記ボウル側脱着部は、前記第1拘束面の下端部から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸から離間する方向に延びる第2拘束面を備えており、
    前記クランプ状態において、前記第2拘束面及び前記第2拘束受面は互いに密着し、
    前記アンクランプ状態において、前記第2拘束面及び前記第2拘束受面は互いに離間することを特徴とする請求項1に記載の竪型遠心分離装置。
  3. 前記スピンドルを回転可能に支持する軸受部と、
    前記軸受部を前記回転軸に対して直交する方向から支持する軸受支持部と、
    前記軸受支持部に実装される防振装置と、
    を有し、
    前記ボウルの下端部における周囲には、ドラッグブッシングが設けられていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の竪型遠心分離装置。
  4. 前記スピンドル側脱着部は、前記第1拘束受面の上端から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸に接近する方向に延びる頂部受面を備えており、
    前記ボウル側脱着部は、前記第1拘束面の上端から前記回転軸に対して直交する方向であって、かつ、前記回転軸に接近する方向に延びるボウル側頂面を備えており、
    前記クランプ状態において、前記頂部受面及び前記ボウル側頂面は互いに密着し、
    前記アンクランプ状態において、前記頂部受面及び前記ボウル側頂面は互いに離間していることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の竪型遠心分離装置。
  5. 前記頂部受面及び前記ボウル側頂面のうち一方にはキー溝が設けられ、他方には前記キー溝に係合する係合突起部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の竪型遠心分離装置。
  6. 前記キー溝は、第1のキー溝及び第2のキー溝を含み、
    前記係合突起部は、第1の係合突起部及び第2の係合突起部を含み、
    前記第1のキー溝は、前記クランプ状態において前記第1の係合突起部の係合を許容し、前記第2の係合突起部の係合を許容しない形状に形成されており、
    前記第2のキー溝は、前記クランプ状態において前記第2の係合突起部の係合を許容し、前記第1の係合突起部の係合を許容しない形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の竪型遠心分離装置。
  7. 該竪型遠心分離装置は、10000G以上50000G以下の遠心力で運用される遠心分離装置であることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の竪型遠心分離装置。
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