JP2008229732A - 研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機において、保守作業における作業性を向上することができるようにする。
【解決手段】スラリー化された研磨剤19を研磨機20に供給する研磨剤供給装置1であって、研磨剤19を貯留する、交換可能に設けられたタンク16と、攪拌シャフト14の先端に攪拌プロペラ15が形成されてなる攪拌部材4と、攪拌部材4を回転駆動する攪拌モータ10と、攪拌モータ10をタンク16の上方側で支持するモータ台12とを備え、攪拌シャフト14を、モータ台12に固定された攪拌モータ10のモータ軸11に対して着脱可能に連結してなる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機に関する。例えば、レンズ、ミラーなどの光学素子を形成するため、ガラス等の研磨加工を行う場合に、スラリー化された研磨剤を攪拌しつつ、研磨機に供給する研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機に関する。
従来、例えば、レンズなどの研磨加工に用いる研磨機では、微小砥粒からなる研磨材を液体に分散させてスラリー化した研磨剤を、研磨剤供給装置によって攪拌しつつ研磨加工部に供給し、この研磨剤をワークと工具との間に介在させて研磨動作を行うことで、ワークの研磨加工を進行する。
このような研磨剤は、タンク内に放置しておくと研磨剤に含有された研磨材などの微粒子が重い粒子から沈殿してしまい、研磨剤の濃度が変化して安定した加工ができず、加工品質が悪化することが知られている。
このため、研磨剤を貯留するタンクに攪拌機構を備えることで、研磨剤の砥粒濃度の安定化を図る研磨剤供給装置が知られている。
例えば、特許文献1には、有底円筒形状の収納容器の上方側が密閉具で覆われ、この密閉具の中央部位にシャフトが貫通状態で回転自在に支持され、このシャフトの収納容器側の端部にプロペラが、密閉具の上方側に攪拌モータがそれぞれ設けられ、攪拌モータでプロペラを回転させることで、研磨剤を攪拌する研磨剤供給装置が記載されている。
特開2002−337047号公報
しかしながら、上記のような従来の研磨剤供給装置には以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、収納容器を覆う密閉具に、攪拌プロペラが形成されたシャフトが回転自在に支持され、シャフトには攪拌モータが接続されている。そのため、劣化した研磨剤を入れ替えるために収納容器を洗浄したり、摩耗していく攪拌プロペラやシャフトをメンテナンスしたりする場合、攪拌プロペラおよび攪拌モータを接続した状態の密閉具を収納容器から取り外して作業を行う必要がある。比較的重い攪拌モータをシャフトから外してから密閉部を取り外すことも考えられるが、この場合でもまず攪拌モータを外してから持ち上げて移動しなければならない。
例えば、レンズ研磨加工などでは、スラリー化された研磨剤を多量に使用するため、研磨剤を貯留するタンク容量は、例えば20リットル程度である。研磨剤による攪拌抵抗を考慮すると、攪拌モータの出力は、例えば100W以上のものが採用されるため、攪拌モータだけでもかなりの重さになり、これらの取り外し作業で移動する部材の総質量は、例えば5kg以上にも達する。そのため、メンテナンス時の作業性が悪く、作業者の負荷も大きいという問題がある。
このような取り外し作業は、研磨機が多数設置され、多様な製品を研磨する生産現場では、日常的に頻繁に行う必要があるため、作業性の向上が強く求められている。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、保守作業における作業性を向上することができる研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、スラリー化された研磨剤を研磨機に供給する研磨剤供給装置であって、前記研磨剤を貯留するタンクと、攪拌翼が軸部の先端に形成されてなる攪拌部材と、該攪拌部材を回転駆動するモータと、該モータを前記タンクの上方側で支持する支持架台とを備え、前記攪拌部材の軸部を、前記架台に固定された前記モータの出力軸に対して着脱可能に連結してなる構成とする。
この発明によれば、モータを支持架台に固定した状態で、攪拌部材の軸部をモータの出力軸との連結を解除して、タンク内に残すことができるので、モータやモータを支持する部材などの重量物を移動させることなく、タンクおよび攪拌部材を研磨剤供給装置から移動させてそれぞれの保守作業を行うことができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の研磨剤供給装置において、前記タンクは、前記支持架台の下方側で水平方向に出し入れ可能に配置された構成とする。
この発明によれば、タンクを支持架台の下方側で水平方向に出し入れ可能に配置されているので、作業負荷を軽減することができ、保守作業が容易となる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の研磨剤供給装置において、前記攪拌部材の軸部と前記モータの出力軸とは、それぞれの端部に、互いに軸方向に着脱可能な状態に磁力で連結される連結部を備える構成とする。
この発明によれば、攪拌部材を磁力以上の力で軸方向に引っ張ることで連結を解除し、攪拌部材を連結部に対して軸方向に挿入することで挿着を行うことができる。そのため、軸方向の直線的な動作のみで着脱を行うことができるので、着脱作業が容易となる。
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載の研磨剤供給装置において、前記攪拌部材の軸部と前記モータの出力軸とは、それぞれの端部に、互いに軸方向に着脱可能な状態で、プランジャ機構により連結される連結部を備える構成とする。
この発明によれば、攪拌部材をプランジャ機構の押圧力以上の力で軸方向に引っ張ることで連結を解除し、攪拌部材を連結部に対して軸方向にプランジャ機構の押圧力に抗して挿入することで挿着を行うことができる。そのため、軸方向の直線的な動作のみで着脱を行うことができるので、着脱作業が容易となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の研磨剤供給装置において、前記攪拌部材の軸部および前記モータの出力軸の少なくともいずれかに、前記攪拌部材の軸部および前記モータの出力軸の連結された部分への前記研磨剤の付着を防護するカバー部材が設けられた構成とする。
この発明によれば、カバー部材により、攪拌部材の軸部およびモータの出力軸の連結された部分が防護されるので、研磨剤が連結された部分に付着されず、良好な連結性能を保つことができる。
請求項6に記載の発明では、研磨機において、請求項1〜5のいずれかに記載の研磨剤供給装置と、該研磨剤供給装置から供給される研磨剤を用いて研磨加工を行う研磨加工部とを備える構成とする。
この発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の研磨剤供給装置を備えるので、請求項1〜5のいずれかに記載の発明と同様の作用効果を備える。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の研磨機において、前記研磨剤供給装置は、前記研磨加工部の下側の空間に設けられた構成とする。
この発明によれば、研磨剤供給装置が、研磨加工部の下側の空間に設けられているので、省スペースである。また、作業者が、研磨加工部での加工状態と、研磨剤供給装置の動作とをともに容易に確認することができるので、研磨剤の補充や保守のタイミングなどを容易に把握することができる。
本発明の研磨剤供給装置およびそれを備える研磨機によれば、モータやモータを支持する部材などの重量物を移動させることなく、タンクおよび攪拌部材を研磨剤供給装置から移動させることができるので、保守作業における作業性を向上することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る研磨剤供給装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る研磨剤供給装置の模式的な構成図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る研磨剤供給装置の連結部を示す模式的な斜視図である。
本実施形態の研磨剤供給装置1は、図1に示すように、研磨機20にスラリー化された研磨剤19を供給するものであり、その概略構成は、装置本体3、攪拌モータ10(モータ)、攪拌部材4、タンク16、供給管路21、ポンプ22、および回収管路23からなる。
研磨機20の種類は、周知の適宜の研磨機の構成を採用することができる。例えば、ガラスなどのワークに対して研磨皿を押圧し,ワークと研磨皿との間に研磨剤19を供給した状態で研磨動作を行い、ワークを研磨皿の形状に研磨するものであれば、どのような研磨機であってもよい。
また、研磨機20は、研磨剤供給装置1と別体として適宜の位置に配置することができる。
研磨剤19は、例えば、水あるいはその他の液体、あるいはそれらの混合物からなる溶媒に、適宜粒径の砥粒を所定濃度に分散したもので、攪拌を繰り返すことで、所定濃度にスラリー化される液状体である。研磨剤19の砥粒の粒径や濃度は、研磨機20の加工対象、研磨工程の種類に応じて適宜設定される。
装置本体3は、床面に固定された複数の支柱17の上部に攪拌モータ10を固定する板状またはフレーム状のモータ台12が水平に架設されてなる。
支柱17の間隔は、少なくとも一対の間隔が後述するタンク16を水平方向に出し入れ可能な寸法とされる。
攪拌モータ10は、研磨剤19を攪拌するために攪拌部材4を回転駆動するもので、モータ軸11(出力軸)をモータ台12の下方に突出させた状態で、モータ台12に固定されている。
攪拌モータ10は、研磨剤19を攪拌するための出力を得ることができ、装置本体3で支持できるものであれば、方式や質量は特に限定されない。
本実施形態では、例えば、出力150W、質量2kgのインダクションモータを採用することができる。
下方に向けられたモータ軸11の先端部には、攪拌部材4を連結するための連結部13が設けられている。
連結部13は、図2に示すように、モータ軸11と同軸に設けられた略円柱部材であり、モータ軸11の先端部とともに回転するように、例えば、ネジ締結などの適宜の固定手段によって固定されている。
また、連結部13の先端側には、モータ軸11と直交する平面からなり軸方向に攪拌部材4を連結する連結面13bと、連結面13bの中心部で攪拌部材4を回り止めする嵌合穴13aとが形成されている。
嵌合穴13aの断面形状は、被嵌合部材を回り止め可能な適宜の多角形断面、例えば、矩形、三角形などの断面を採用することができる。図2では、断面が正方形の場合を図示している。
また本実施形態では、連結部13は、磁力により吸着可能な磁性体から構成されている。
攪拌部材4は、軸部を構成する攪拌シャフト14の一方の端部に攪拌プロペラ15(攪拌翼)が、同じく他方の端部に連結部140が形成されてなる。
攪拌プロペラ15は、攪拌シャフト14から径方向に向かって、複数の翼部材から構成される。
連結部140は、図2に示すように、嵌合穴13aに嵌合する多角形棒状の嵌合突起140aと、嵌合突起140aが嵌合穴13aに嵌合した状態で連結面13bと密着する連結面140cを有する略円柱状の磁石140bとからなる。ここで、嵌合突起140aは回転方向の連結手段を構成し、磁石140bは軸方向の連結手段を構成している。
そして、連結部140は、攪拌シャフト14に対し、例えば、ネジ締結などによって、攪拌シャフト14とともに回転する状態に固定されている。
なお、図2は模式図のため、図示を省略しているが、嵌合穴13aの開口端や嵌合突起140aの先端には、互いに挿入が容易に行われるように、テーパや面取りなどの適宜形状を設けることができる。
攪拌部材4の質量は、本実施形態の場合、例えば、0.2kg程度であり、攪拌モータ10に比べて軽量な部材となっている。
磁石140bの磁力は、磁石140bが連結部13に吸着した状態から作業者が攪拌部材4を軸方向に容易に引き抜ける程度の力であり、かつ、攪拌時に研磨剤19から受ける軸方向の引抜き力よりも大きな力に設定する。なお、攪拌プロペラ15の回転方向、およびねじり角を適宜設定することで、攪拌時に研磨剤19から受ける力が軸方向の圧縮力となるようにすれば、磁力をより低減することができる。
したがって、磁石140bの連結部13に対する磁力は、研磨剤19の量や濃度にもよるが、本実施形態では、例えば、3N〜5N程度に設定することができる。
また、図1に示すように、攪拌シャフト14の連結部140側には、連結面13b、140cを下方および側方から覆うカップ状のカバー35(カバー部材)が設けられている。
ただし、カバー35の形状は、このようなカップ状の他にも、連結部13、140に対する研磨剤19の付着を防護する適宜の形状を採用することができる。例えば、攪拌シャフト14から側方に延びる平板状として、下方側のみから連結部13、140を覆うものであってもよい。
また、カバー35の材質は、金属、プラスチックなど適宜の材質を採用することができる。例えば、ゴムや発泡体などの伸縮性や可撓性に富んだ材質であってもよい。
また、カバー35は、研磨剤19が付着した場合に容易に交換できるように、攪拌シャフト14に対して着脱可能に設けることが好ましい。例えば、攪拌シャフト14より小径で伸縮可能な取付穴を形成したゴムや発泡体などを攪拌シャフト14に外嵌させることにより着脱可能に固定してもよい。
タンク16は、研磨剤19を貯留するため容器であり、上方に開口した有底円筒状に形成されている。そして、床面上で水平方向に移動可能に設けられたタンク移動台18上に載置され、装置本体3の側方から、攪拌モータ10の直下の位置(以下、セット位置と称する)に対して進退できるようになっている。
セット位置に配置されたタンク16の上端の開口部の高さは、モータ台12から下方に突出する連結部13よりも低く設定され、タンク16の上端と連結部13との間に、少なくとも作業者の手が入る程度の空間を形成できるようになっている。
供給管路21は、セット位置に配置されたタンク16から、研磨剤19を研磨機20に供給するための管路であり、一方の端部がタンク16内に上方から挿入され、他方の端部が研磨機20と接続されている。供給管路21の中間部には、研磨剤19を汲み上げて研磨機20側に給送するポンプ22が設けられている。
回収管路23は、研磨機20で研磨に使用した研磨剤19をタンク16に回収するための管路であり、一方の端部がタンク16内に上方から挿入され、他方の端部が研磨機20に接続されている。
次に、研磨剤供給装置1の作用について、タンク16の出し入れ作業における作用を中心に説明する。
研磨剤供給装置1は、研磨機20による研磨加工時には、図1に示すように、タンク16が研磨剤19を所定量だけ満たした状態でセット位置に配置されている。
このとき、攪拌部材4は、嵌合突起140aが嵌合穴13aに嵌合されることで回転方向に連結され、磁石140bによって連結部13に磁力吸着されることで、軸方向に連結されている。このため、攪拌モータ10が回転するとモータ軸11の回転が、攪拌シャフト14に伝達されるようになっている。
なお、本実施形態では、このような連結状態において、連結面13b、140cは軸方向に密着されている。
そして、攪拌部材4の攪拌プロペラ15、供給管路21の一方の端部、回収管路23の一方の端部は、それぞれ研磨剤19の液面下に配置される。
この状態で、攪拌モータ10が回転駆動されると、連結部13、140で連結された攪拌部材4が回転し、タンク16内の研磨剤19が攪拌プロペラ15によって攪拌される。これにより、タンク16内で、沈降しようとする研磨剤19の砥粒は繰り返し攪拌されることで、均一に分散され、タンク16内における砥粒の濃度分布が略一定に保たれる。
このとき、連結部13、140の連結された部分は、カバー35によって覆われているため、研磨剤19の飛沫など生じても、連結された部分には付着しないようになっている。
研磨機20で研磨加工を開始する際には、ポンプ22を作動させ、供給管路21から研磨剤19を研磨機20に給送し、研磨機20内のワークと研磨皿(いずれも不図示)の間に供給する。そして、研磨に使用された研磨剤19は、研磨機20内で回収され、回収管路23を通して、タンク16内に戻される。このようにして、研磨剤19は、タンク16と研磨機20との間で循環して使用される。
このようにして研磨加工を続けていくと、種々の理由によりタンク16の交換や研磨剤供給装置1のメンテナンスを行う必要が生じる。例えば、異なるワークを研磨するようなときに砥粒などを変えた他の研磨剤19が投入された他のタンク16に切り替える場合、あるいは、一定時間研磨して、劣化した研磨剤19を排出して新しい研磨剤19に入れ替える場合、さらには、攪拌部材4に対する研磨剤19の固着や攪拌プロペラ15の摩耗などのため、攪拌部材4を交換したりメンテナンスしたりする場合などの例が挙げられる。
これらの場合、研磨剤供給装置1では、まずポンプ22、攪拌モータ10を停止する。そして、作業者は研磨剤供給装置1の側方からタンク16上に手を差し入れ、停止した攪拌シャフト14の端部あるいは連結部140を把持して、磁石140bの磁力を上回る力で攪拌シャフト14の軸方向に沿って下側に引っ張る。これにより、嵌合穴13aから嵌合突起140aが引き抜かれ、連結部13、140の連結が解除される。
そして、攪拌部材4をタンク16内に残した状態で、タンク移動台18を装置本体3の側方に移動させてタンク16を引き出す。
このようにして、研磨剤供給装置1の外部において、攪拌部材4やタンク16などに対して適宜の保守作業を行うことができる。
保守作業後のタンク16、または他の研磨剤19を満たしたタンク16を研磨剤供給装置1にセットする場合は、上記の動作を逆の順序で実行することにより、タンク16をセット位置に配置して、攪拌部材4を連結部13に連結することができる。
このように研磨剤供給装置1では、攪拌モータ10をモータ台12に固定した状態で、攪拌部材4の着脱を行い、タンク16を水平方向に進退させることで、タンク16や攪拌部材4を装置外部に移動し、タンク16や攪拌部材4を交換したり、メンテナンスしたりすることができる。
したがって、作業者は、タンク16や攪拌部材4の交換やメンテナンスのための保守作業において、質量の大きな攪拌モータ10を移動させることなく、しかも容易な操作で攪拌部材4を着脱することができるので作業性を向上することができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る研磨剤供給装置の連結部を示す模式的な軸方向断面図である。
本変形例は、上記第1の実施形態の研磨剤供給装置1において、攪拌モータ10の連結部13、攪拌部材4の連結部140に代えて、図3に示すような連結部130、連結部141を備えるものである。上記第1の実施形態は磁石140bを軸方向の連結手段としているのに対して、本変形例は軸方向の連結手段として機械的な手段を用いた例となっている。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
連結部130は、上記第1の実施形態の連結部13と同様に断面が多角形状の嵌合穴13aを備え、その1つの内側面に連通して、ボール保持穴33が形成され、ボール保持穴33の底部に圧縮バネ32が当接され、ボール保持穴33の開口端には、圧縮バネ32で弾性力が付勢された状態でボール保持穴33の内側に突出されたボール30が設けられている。
ボール30、圧縮バネ32、ボール保持穴33は、ボール30に作用する押圧力に応じて、ボール30がボール保持穴33内に進退可能となっているプランジャ機構34を構成している。
連結部141は、攪拌シャフト14の端部に、嵌合突起140aと同様に嵌合穴13aと嵌合可能とされた嵌合突起141aが形成され、さらに、嵌合突起141aの側面に、ボール30と嵌合可能な半球面状のボール受け穴141bが設けられたものである。
このような構成により、連結部141の嵌合突起141aを嵌合穴13aに挿入すると、ボール30がボール保持穴33内に押し戻され、さらに挿入を進めて、ボール受け穴141bがボール保持穴33に対向する位置に移動するとボール30が押し出されてボール受け穴141bに嵌合される。
逆に攪拌シャフト14を引き抜くことで、連結部141を軸方向に引き抜くと、ボール30が押し戻されて容易に引き抜くことができる。この場合の引き抜きに要する力は、圧縮バネ32のバネ定数やボール30の大きさを適宜設定することで、上記第1の実施形態の磁力の大きさと同様に設定することができる。
このように、本変形例では、ボール受け穴141bとプランジャ機構34とが軸方向の連結手段を構成し、嵌合穴13aと嵌合突起141aとが回転方向の連結手段を構成している。そして、上記第1の実施形態と同様に、簡単な操作で攪拌部材4の着脱を行うことができる。
なお、本変形例では、プランジャ機構34、ボール受け穴141bが一対設けられた場合の例で説明したが、例えば、嵌合穴13a、嵌合突起141aが正方形断面などのように嵌合に際して回転方向の方向性がない場合は、ボール受け穴141bを各側面に設けることが好ましい。この場合、連結可能な挿入方向が増えるため、連結作業がより容易になる。
また、ボール受け穴141bは、半球状の穴には限定されず、例えば、図3の紙面奥行き方向に同断面で貫通する円筒状の溝であってもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る研磨剤供給装置およびそれを備えた研磨機について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る研磨剤供給装置およびそれを備えた研磨機の模式的な斜視構成図である。
本実施形態の研磨機50は、図4に示すように、研磨加工部51と研磨剤供給装置52とからなり、研磨剤供給装置52が研磨機50内に一体化されたものである。
研磨加工部51は、周知のレンズ研磨加工用の研磨装置を構成するものであり、装置筐体40の上面40aに、2セットの研磨機構が、研磨加工の作業者が監視方向Pから同時に監視できるように並列して配置されている。以下では、それぞれに対応する部材には、それぞれ添字A、Bを付して示す。これらは、配置位置が異なるのみで、互いに同一または略同様の構成を備える。
上面40aには、研磨加工時に供給される研磨剤19A、19Bを下方で受けるとともに隣接領域に飛散させないように側方を覆う2台のタライ41A、41Bが並列されている。それぞれの底面には、回収管47A、47Bが接続されたドレイン(不図示)が設けられている。
回収管47A(47B)は、図1の回収管路23に相当するもので、それぞれのタライ41A(41B)の下方に設置された研磨剤供給装置52のタンク16A(16B)に上方から挿入されている。
上面40aの高さは、本実施形態では800mmに設定されている。
タライ41の中央部には、上端に研磨皿44A(44B)が取り付けられ、研磨皿44A(44B)を揺動可能かつ回転可能に支持する下軸46A(46B)が設けられている。
下軸46A(46B)の上方には、装置筐体40に固定された上軸42A(42B)によって、ワーク43A(43B)が上下方向に可動支持されている。
研磨剤供給装置52は、研磨加工部51に並列された2セットの研磨機構に対応して、研磨剤供給装置1と略同様の2セットの研磨材供給機構を構成するものであり、それぞれ、タンク16、研磨剤19、供給管路21に代えて、それらと略同様のタンク16A(16B)、研磨剤19A(19B)、供給管48A(48B)を備える。攪拌モータ10、攪拌部材4、ポンプ22はそれぞれ第1の実施形態と共通である。また、図4では、見易さのためカバー35の図示を省略している。
2台の攪拌モータ10は、装置筐体40の上面40aの下側において水平に架設されたモータ台120に対してそれぞれタライ41A、41Bの下方となる位置に固定されている。
また、各攪拌モータ10の側方のモータ台120上には、回収管47A、供給管48A、および回収管47B、供給管48Bをそれぞれ挿通する貫通孔120aが設けられている。
また、各ポンプ22には、それぞれ研磨剤供給管45A、45Bが接続されている。
研磨剤供給管45A(45B)は、先端がタライ41A(41B)内にまで延ばされ、先端に設けられたノズル部は、研磨皿44A(44B)、ワーク43A(43B)の側方から、それらの当接面に向けて研磨剤19A(19B)を供給できるような位置に配置されている。
タンク16A(16B)は、タンク16と同様の有底円筒状とされ、モータ台120(支持架台)に固定された各攪拌モータ10の下方において監視方向P側から水平方向に進退可能に設置されている。このため、装置筐体40は、タンク16A(16B)の進退方向に開口されている。研磨剤供給装置1における支柱17などの支持構造は、装置筐体40によって置き換えられている。
タンク16A(16B)の寸法としては、本実施形態では、例えば、直径300mm、深さ400mm程度の大きさとされており、このようなタンク16A、16Bをモータ台120の下方に収容するため、装置筐体40は、開口側の幅750mm、進退方向の奥行き500mm程度の大きさに設定される。
タンク16A(16B)は、特に図示しないが、上記第1の実施形態と同様にタンク移動台18などの移動機構上に載置されている。
このように、本実施形態では、作業者は、装置筐体40の開口部を通して、監視方向P側から手を差し入れ、それぞれの攪拌部材4を第1の実施形態の場合と同様にして着脱することができる。そして、攪拌部材4の連結を解除した状態において、開口部を通してタンク16A(16B)を研磨機50に対して進退移動することができる。したがって、第1の実施形態と同様に、攪拌モータ10を移動させることなく容易に保守作業を行うことができる。
さらに、本実施形態では、研磨加工部51の各研磨機構に対応する研磨材供給機構が、各研磨機構の下方に配置されているため、省スペースな研磨機を構成することができる。
また、このような構成により、研磨状態と研磨剤の攪拌、供給の状態とを一定の監視方向から同時に監視し、必要に応じて同方向から、攪拌部材4を着脱して、タンク16とともに交換したり移動したりすることができる。
このため、作業者が一人であっても、複数の研磨機構を同時並行的に監視し、必要に応じて効率的な保守作業を行うことができる。
なお、上記の第1の実施形態の説明では、連結部13を磁性体とし、連結部140に磁石140bを設けた構成の場合で説明したが、連結部13に磁石を設け、連結部140を磁性体とした構成としてもよい。また、連結部13、140にそれぞれ異極性の磁石を設けた構成としてもよい。
また、上記の第1の実施形態の変形例の説明では、機械的な連結手段として、プランジャ機構34を用いた場合の例で説明したが、軸方向の進退によって連結と連結解除とを切り替えられる他の機械的な連結手段を用いてもよい。例えば、弾性フックが係合溝と係合される構成とし、連結解除時には、解除ボタンなどにより、弾性フックを解除方向に変形させつつ軸方向に引き抜くような構成としてもよい。
また、上記の説明では、攪拌部材の軸部にカバー部材を設けた場合の例で説明したが、例えば、モータ軸側の連結部に、連結される部分より十分下方まで延びるカバー部材を設けた構成としてもよい。この場合、カバー部材を攪拌部材を挿入する案内部材を兼ねるようにしてもよい。
また、連結部の形状や材質によって、研磨剤の付着を軽減することができる場合や、付着しても容易に除去できる場合などは、連結性能に影響しないのでカバー部材を有しない構成としてもよい。
また、上記の説明では、タンクが水平方向の移動機構上に載置されているものとして説明したが、タンクを床面上で容易に移動できる場合には移動機構を省略してもよい。また、移動機構を用いるとしても、タンクは移動機構上に常時載置されている必要はなく、移動時のみタンクを保持して移動するタンク搬送治具などを用いて移動してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る研磨剤供給装置の模式的な構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る研磨剤供給装置の連結部を示す模式的な斜視図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る研磨剤供給装置の連結部を示す模式的な軸方向断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る研磨剤供給装置およびそれを備えた研磨機の模式的な斜視構成図である。
符号の説明
1、52 研磨剤供給装置
4 攪拌部材
10 攪拌モータ
11 モータ軸(出力軸)
12、120 モータ台(支持架台)
13、130、140 連結部
13a 嵌合穴
14 攪拌シャフト(軸部)
15 攪拌プロペラ(攪拌翼)
16、16A、16B タンク
19、19A、19B 研磨剤
20、50 研磨機
21 供給管路
34 プランジャ機構
35 カバー(カバー部材)
36 ボール受け穴
45A、45B 研磨剤供給管
51 研磨加工部
140a 嵌合突起
140b 磁石

Claims (7)

  1. スラリー化された研磨剤を研磨機に供給する研磨剤供給装置であって、
    前記研磨剤を貯留するタンクと、
    攪拌翼が軸部の先端に形成されてなる攪拌部材と、
    該攪拌部材を回転駆動するモータと、
    該モータを前記タンクの上方側で支持する支持架台とを備え、
    前記攪拌部材の軸部を、前記支持架台に固定された前記モータの出力軸に対して着脱可能に連結してなることを特徴とする研磨剤供給装置。
  2. 前記タンクは、前記支持架台の下方側で水平方向に出し入れ可能に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨剤供給装置。
  3. 前記攪拌部材の軸部と前記モータの出力軸とは、それぞれの端部に、互いに軸方向に着脱可能な状態に磁力で連結される連結部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の研磨剤供給装置。
  4. 前記攪拌部材の軸部と前記モータの出力軸とは、それぞれの端部に、互いに軸方向に着脱可能な状態で、プランジャ機構により連結される連結部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の研磨剤供給装置。
  5. 前記攪拌部材の軸部および前記モータの出力軸の少なくともいずれかに、前記攪拌部材の軸部および前記モータの出力軸の連結された部分への前記研磨剤の付着を防護するカバー部材が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の研磨剤供給装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の研磨剤供給装置と、
    該研磨剤供給装置から供給される研磨剤を用いて研磨加工を行う研磨加工部とを備えた研磨機。
  7. 前記研磨剤供給装置は、前記研磨加工部の下側の空間に設けられたことを特徴とする請求項6に記載の研磨機。
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CN111730500A (zh) * 2020-06-28 2020-10-02 四川炬科光学科技有限公司 一种光学研磨抛光机用储液桶

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